くらし情報『様々なエピソードとともに美しいボタニカル・アートが大集合『おいしいボタニカル・アート』11月5日より開催』

2022年11月2日 12:00

様々なエピソードとともに美しいボタニカル・アートが大集合『おいしいボタニカル・アート』11月5日より開催

ウィリアム・フッカー 《リンゴ 「デヴォンシャー・カレンデン」 》 1818年Michael Whiteway


科学的な視点と美術品としての美しさを合わせもった「植物画」、ボタニカル・アート。そのなかでも、特に「食用」となる植物をテーマとした展覧会が、世界屈指のボタニカル・アート・コレクションを誇るイギリスのキュー王立植物園の協力のもと、11月5日(土)から2023年1月15日(日) まで、東京・新宿のSOMPO美術館で開催される。

もともとは薬草学や植物学といった科学的な研究を目的として描かれた「植物画」は、17世紀の大航海時代に、珍しい植物を追い求めた人々が率先して記録を残そうとしたこともあって、急速に発達したのだという。専門の画家も活躍し、18世紀以降には、科学目的に加え、芸術性の高い作品も描かれるようになった。野菜や果物、茶やカカオ、ハーブ、スパイスなどの植物が描かれた今回の出品作も、正確かつ緻密な線描に繊細な手彩色がほどこされた、美しくも可憐な作品ぞろいである。

見どころのひとつは、こうした美しいボタニカル・アートを通じ、イギリスの食生活のみならず、広く文化や歴史にもふれられること。たとえば、リンゴは古代ケルトでは食べた者に知恵を授ける不思議な力をもつ植物とされていたことや、古くから親しまれていたイチゴのモチーフがシェイクスピアの悲劇にも登場して重要な役割をはたしていること、17世紀から普及した街中の「コーヒーハウス」

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