くらし情報『『中平卓馬 火―氾濫』東京国立近代美術館で開幕 初期から晩年までを網羅する没後初の大回顧展』

2024年2月14日 18:00

『中平卓馬 火―氾濫』東京国立近代美術館で開幕 初期から晩年までを網羅する没後初の大回顧展

に出品された《氾濫》も展示。樹脂ボードに直貼りされた48点のカラー写真からなる作品で、併せて2018年にプリントされた同作も展示されている。

『中平卓馬 火―氾濫』東京国立近代美術館で開幕 初期から晩年までを網羅する没後初の大回顧展

《氾濫》「15人の写真家」(1974年 東京国立近代美術館)出品作1974年東京国立近代美術館蔵
さらに4章「島々・街路」では、沖縄や奄美諸島への渡航をきっかけに、「都市」から「島々」へと関心が広がる様子を紹介。沖縄でのデモで起訴された青年を支援するために1973年に初めて沖縄を訪れて以来、日本という国の枠組みを問い直すために、沖縄から奄美、吐噶喇(トカラ)列島へと足を延ばしていく。同じ頃、小説家・中上健次と香港やシンガポール、スペイン、モロッコなど海外にも出かけた。1976年にはフランス・マルセイユの画廊でグループ展に参加し、現地制作した《デカラージュ》を発表。《サーキュレーション―日付、場所、行為》《氾濫》と同様、美術館というシステムを撹乱し、乗り越えることを試みた。


『中平卓馬 火―氾濫』東京国立近代美術館で開幕 初期から晩年までを網羅する没後初の大回顧展

奄美、吐噶喇の写真1975-76年(2023年に本展のためにプリント)
『中平卓馬 火―氾濫』東京国立近代美術館で開幕 初期から晩年までを網羅する没後初の大回顧展

《デカラージュ》1976年、ADDA画廊(フランス・マルセイユ)での展覧会出品作中平元氏蔵
ところが1977年、作家活動が突如中断に追い込まれる。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.