くらし情報『特別興行を定席で行うアイデアが話題 上野鈴本「小満んと小朝のたっぷり寄席」』

2024年4月5日 18:00

特別興行を定席で行うアイデアが話題 上野鈴本「小満んと小朝のたっぷり寄席」

特別興行を定席で行うアイデアが話題 上野鈴本「小満んと小朝のたっぷり寄席」


映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。

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上野鈴本、新宿末広、浅草演芸場など、寄席の定席は上席中席下席と各10日間興行である。31日のある月は、その日を「余一会」として「独演会」などの特別興行をおこなう。

近年、上野鈴本は「余一会」の特別興行を定席でもおこなうアイデアで話題を呼んでいる。人情噺『柳田格之進』を連日トリで違った落語家が高座にかけたり、先日の「落語協会百年興行」での、人情噺『百年目』を毎日組み合わせの違う真打のリレーで聴かせたりしてきたのが、それである。

4月下席の昼は「小満んと小朝のたっぷり寄席」と題して、仲入り後、春風亭小朝と柳家小満んがそれぞれたっぷり一席ずつ高座にかけるという趣向。最近、落語界もコラボばやりだが、このふたり、かなり対照的な芸風といえるが、共通しているのは高座の風格、品格。

例えばだが、初日に小朝が『愛宕山』を演じ、二日目に小満んが『愛宕山』をかけたら、両者の噺の運びの違いによって、『愛宕山』という名作が一段と輝くこと間違いなしなのだが。


<公演情報>
上野鈴本 4月下席「小満んと小朝のたっぷり寄席」

4月21日(日)~30日(火) 鈴本演芸場

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