2024年4月26日 18:00
【ライブレポート】ego apartment、坂ノ上音楽祭に登場 真っ青な空の下で味わう心躍る高揚感
Dynaは嬉しそうに微笑む。哀愁を帯びた曲調ながら、DynaとZenが向かい合ってプレイする姿に観客のテンションも高まっていく。私の背後で「えっ、ドラムいないんだ!」という驚きの声が聞こえたが、彼らはサポートメンバーを入れず3人+同期を使ったステージを行うのがデフォルト。が、昨秋のワンマンではShuが数曲でドラムをプレイする場面もあり、この先いくらでも起こりうるであろう変化に期待もしている。
続く「Wrong with u」は青空を仰ぎたくなるような心地よいメロディー。彼らの曲は英語詞中心で、時折ごく自然に日本語詞が差し込まれる。この曲でもZenのブルージーな低音ボーカルに体を揺らしていると、Shuの「時間はもうないとりあえずバイトゆくわ」というフレーズがひょいと顔を出す。サイパン出身で兵庫育ちのDynaとオーストラリア出身のZen、大阪出身で中学時代から洋楽中心の音楽ライフを送っていたShu。
3人ともが作詞作曲をし、関西を拠点に2020年からego apartmentとしての活動が始まった。この日はホームである関西ということや、駆け出したくなるような春の陽気も相まってか、ステージの3人もとてもリラックスして演奏を楽しんでいるように見えた。