濃密な時間の経験をどうぞ神戸で! 「神戸室内管弦楽団」の新たな船出に拍手喝采
神戸市室内管弦楽団の2021-22シーズンがいよいよ佳境だ。この春より鈴木秀美を音楽監督に迎えた同楽団の進化と深化はいかなるものか。まずは目前に迫った第151回定期演奏会に注目したい。
プログラムには、グリーグの組曲「ホルベア」、ドヴォルザークの「弦楽セレナーデ」に、シェーンベルクの「浄夜」という、室内管弦楽団ならではの響きが楽しめる名曲がずらりと並ぶ。音楽監督鈴木秀美から届いた「新生の神戸市室内管弦楽団の今回は、弦楽合奏の美の極みをお送りする。躍動と心温まる懐かしさ、官能、苦悩と愛による浄化…濃密な時間の経験をどうぞ神戸で!(鈴木秀美)」というメッセージも期待を煽るこのステージは、まさに芸術の秋の扉を開く鍵となりそうだ。
●公演詳細
9月25日(土) 神戸文化ホール 中ホール
神戸市室内管弦楽団第151回 定期演奏会
https://www.kobe-ensou.jp/ensemble/
●神戸室内管弦楽団
1981年、神戸市により設立。実力派の弦楽器奏者たちによって組織され、弦楽合奏を主体としながらも、管楽器群を加えた室内管弦楽団としての活動も活発で、バロックから近現代までの幅広い演奏レパートリーのほか、埋もれた興味深い作品にも意欲的に取り組みながら、質の高いアンサンブル活動を展開している。