2024年5月1日 12:00
藤井道人監督×道枝駿佑 映画界に生まれた新たな絆「声をかけてくれたらどんなことでも手伝います」
今回の企画書のうちの一枚なんですが。
――まさに綺麗な、一面の雪景色ですね。
道枝本当だ! 綺麗ですね。
藤井たぶん、みっちーも初めて見るよね。最初に「この映画を撮ってほしいんです」って、この企画書を見せてもらったんです。台湾って、ほぼ雪が降らないんですよ。彼らにとって、雪景色そのものが特別な風景なんです。
それこそ台湾に住む方たちも、2019年以降のコロナ禍の影響で、会いたい人に会えない、行きたい場所に行けないもどかしさを感じていたはず。
それは僕たちも一緒です。一生懸命につくってもらった企画書を見ているうちに「この映画をつくることで、彼らの特別な風景を形にしたい、叶えてあげたい」という気持ちが強くなっていきました。
二人で作り上げた幸次のキャラクター
――一枚の雪景色から始まった、特別な思い入れのある作品なんですね。道枝さんは、初めて藤井組の撮影に参加してみて、いかがでしたか。
道枝藤井組は手を抜かない、妥協しないチームだと聞いていて、実際に撮影前の食事会でも「藤井組は大変だぞ」と言われる場面もあったのですが……。僕にとっては、和気あいあいとしながらも、しっかり作品づくりに向き合えた実感がある現場でした。