「一番大きなハードルは頭を使うこと」有澤樟太郎が挑む二人芝居『息子の証明』
前向きで、すごくチャーミングで、一緒にいるとオーラで癒されます。すごく包容力のある方で寄り添ってくださいますし、だけどお芝居との切り替えのスイッチがあって、ギャップがすごいんですよ。
――山下さんの役は、かわいく演じようと思えばどこまでもかわいく演じられるようなお母さんだなと思いましたが、現段階ではどうでしょうか?
実際、かわいいです(笑)。だけどやっぱりそれだけではないので、張り詰めた部分もあって。だから稽古が終わって家に帰るとすごく疲れているんですよ。芝居の内容がこんなに影響するんだって改めて思いました。
――引きこまれているんでしょうね。
はい。
でもすごく勉強になります。山下さんとビジュアル撮影をした時に、とても自由に楽しんでいらっしゃったんですよ。ビジュアル撮影ってある程度ポージングも決まっているし、そんなに動かないものだと思っていたのですが、山下さんは、「こういう動きはどうかな?」「こういう動きは?」ってのびのびとやっていらっしゃって。
――こんなふうにしていいんだ!って安心しますね。
はい。自分で自分を勝手に止めちゃう壁みたいな、フィルターみたいなものができて、そういうのはなかなか出せなかったので。