2024年5月9日 13:00
『オッペンハイマー』観客動員100万人突破記念イベント開催、物理学者が映画を読み解く!
の貴重な翻訳本も持参。オッペンハイマーが執筆した序文を当時大学院生だった小沼氏が翻訳し、彼の文章を初めて日本に紹介した人物であることも明かした。
京都大学の物理学科で『オッペンハイマー』を語り合う会を開催したという橋本氏は、「原爆に関する教育がしっかりとされている日本では、原爆と科学について素直に感じたことを口にしてはいけないような雰囲気があるが、この映画は科学者に深く考える機会を提供した。これからの科学を皆で議論するような雰囲気を、日本の科学者たちの間で醸成していく機会になったと思う」と若い科学者たちに与えた影響を語った。
最後に小沼氏は、日本の現在の状況などと絡めながら「この作品で描かれることを他人事だと思わないで、過去の話であると同時に現代の日本にも通じる、決して蔑ろにしてはならないテーマが描かれており、学ぶべきことがたくさんある」と締めくくった。
『オッペンハイマー』
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