2023年12月14日 18:00
35.7×チョーキューメイ×ブランデー戦記、大きな挑戦を控えた若手バンドマンたちへ大歓声が巻き起こる夜【ライブレポート】
蓮月(Vo/Gt)はギラついた眼差しとキレの良いギターソロで観客を魅了する。会場の奥の方まで手が上がり、全員がその音楽に夢中になっていた。
蓮月の声は低く太く響く。その声がギラギラとしたバンドサウンドに丸さと耳触りの良さを与える。『サプリ』では、繰り返されるリズムが体に染みついた。ギターのインパクトに初手から心奪われた『ストックホルムの箱』。少し高い歌声でのみのりのコーラスは、蓮月の歌声と非常に相性が良く、綺麗に重なった。アップテンポで疾走感のあるこの曲はブランデー戦記のライブの中の良いアクセントになっていた。
みのりは聴きに来た人々に何度も感謝を述べる。「最後の最後まで一緒に楽しんでくれますか」という一言にフロアは大歓声で応えた。
クールなギターリフから『Kids』が始まった。ベースも同じリフをユニゾンで弾き、息の合った演奏がかっこよさを倍増させた。次の曲に入り、エモーショナルなコードが掻き鳴らされる。『coming-of-age story』では、ドラムに合わせて観客が手拍子を起こし、蓮月は声を枯らして歌い切った。スピード感に溢れたドラムから始まる、最後の一曲『僕のスウィーティー』を駆け抜ける。