くらし情報『実業家、光村利藻が蒐集した質も資料性も高い刀装具を公開『甲冑・刀・刀装具 光村コレクション・ダイジェスト』9月2日より開催』

2023年8月29日 11:30

実業家、光村利藻が蒐集した質も資料性も高い刀装具を公開『甲冑・刀・刀装具 光村コレクション・ダイジェスト』9月2日より開催

《浅葱紺糸威胴丸具足》日本・江戸時代18~19世紀根津美術館蔵


根津美術館では、2023年9月2日(土)より、『甲冑・刀・刀装具光村コレクション・ダイジェスト』が開催される。
現在、根津美術館には、「光村コレクション」と呼ばれる約1200点に及ぶ、甲冑や刀、刀装具が存在する。それらは光村印刷の創業者で、日本の写真印刷工業の礎を築いた実業家、光村利藻(みつむら・としも号龍獅堂・1877-1955)が蒐集したもので、当時3,000点以上あった刀剣・刀装具のコレクションを、実物を見ることなく、明治42年(1909)、渋沢栄一を団長とする渡米実業団の一員として横浜を出港しようとしていた初代根津嘉一郎が、一括購入。「光村コレクション」とし、収蔵した。嘉一郎によると、自身に刀剣の趣味はないものの、苦心の大蒐集だから買っておいたということだが、日本美術の海外流出を防ぐ意図があったとも言われている。
この「光村コレクション」は、利藻が長男・利之の初節句のために、本物の甲冑と陣太刀を購入したことをきっかけに、わずか10年ほどで形成された。利藻はそれらを秘蔵することなく、神戸の自邸で積極的に公開し、『光村刀剣会陳列品』という小冊子なども作っていた。
同展では、これまで何度か展示してきた刀剣と刀装具に、初めて甲冑を加えて公開し、光村コレクションの全体像を紹介する。

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