くらし情報『『民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある』世田谷美術館で開幕 約150件でたどる民藝の今とこれから』

2024年5月8日 18:00

『民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある』世田谷美術館で開幕 約150件でたどる民藝の今とこれから

『民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある』世田谷美術館で開幕 約150件でたどる民藝の今とこれから

展示風景より左から、《網袋》ルカイ族(台湾)20世紀日本民藝館/《刺子足袋》羽前庄内(山形)1940年頃日本民藝館
『民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある』世田谷美術館で開幕 約150件でたどる民藝の今とこれから

展示風景より《剣酢漿草大紋山道文様被衣》江戸時代18-19世紀日本民藝館
「食」を彩る品々は、柳が説いた民藝美を最もよく表したものと言えるそうだ。貯蔵や煮炊きに使われた縄文土器に注目した柳は、縄や紐で華美な装飾が施されていても、「恐らく一切が生活から遊離したものではなかった」と考えていたというが、職人たちが地域の特性から生まれた素材を用い、形や文様に工夫をこらして生み出した品々もまた、生活から遊離することなく、同時に美しさも備えた典型的な民藝の品ということだろう。

『民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある』世田谷美術館で開幕 約150件でたどる民藝の今とこれから

第2章「暮らしのなかの民藝」「食」を彩る展示風景
『民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある』世田谷美術館で開幕 約150件でたどる民藝の今とこれから

展示風景より《深鉢》南安曇郡小倉村出土(長野)縄文時代中期日本民藝館
『民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある』世田谷美術館で開幕 約150件でたどる民藝の今とこれから

展示風景より《緑黒釉掛分皿》因幡牛ノ戸(鳥取)1931年頃日本民藝館
同展では、作品を組み合わせることで民藝の雰囲気を伝えてくれる展示も印象深い。たとえば、「住」の展示では、味わい深い江戸時代の行灯と昭和の照明が並び、一方、沖縄を扱ったコーナーでは、琉球王国時代の仏壇を中心とした展示が静清な佇まいを見せている。

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