マシュー・ヴォーン監督最新作『ARGYLLE/アーガイル』こだわりの美術とは
の技術も取り入れて設計を組み立てていったことで、セットが本作の広い世界にどう合うのか、ヴォーンは視覚的に把握することが出来たという。
劇中では、ギリシャやアメリカのコロラド、イギリスのロンドン、フランス、香港、アラビア半島など様々な国を舞台に物語が繰り広げられる。それぞれのロケ地が持つ特性やシーンのニーズに合わせた色彩やデザインで表現され、衣装や撮影、CG、ロケーションチームなど様々な部門と協力し、作品のビジュアルスタイルの一貫性を重要視。サミュエル・L・ジャクソン演じるアルフレッド・ソロモンの部屋には、ニスを塗ったワイン箱で作った机が置かれているが、ジャクソンがこの机をとても気に入ったため、別のバーセットも同じ方法で作ったのだという。
さらに、『ハリー・ポッター』シリーズを手掛けたことで有名なグラフィック会社のミナリマが、美術チームと共に作家エリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)が登壇する書店の内装デザインを担当した。この書店には、あちこちにアーガイルの菱形パターンがあしらわれており、作品の雰囲気をより一層盛り上げている。
『ARGYLLE/アーガイル』(https://argylle-movie.jp/)
3月1日(金)公開
(C)Universal Pictures