身近な恐怖から新しい映像表現へ 『さんかく窓の外側は夜』森ガキ侑大監督が明かす作品の裏側
(c)2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 (c)Tomoko Yamashita/libre
岡田将生と志尊淳がバディを演じた映画『さんかく窓の外側は夜』が現在公開中だ。この度、森ガキ侑大監督の作品にかける思いと制作秘話が明かされた。
本作は、ヤマシタトモコの同名漫画を原作とした、霊が“祓える男”冷川(岡田将生)と、霊が“視える男”三角(志尊淳)のふたりが“除霊”という特殊能力を使って未解決事件に挑む、除霊ミステリーエンタテインメント。ひょんなことから共に除霊作業の仕事をすることになった冷川と三角は、刑事の半澤(滝藤賢一)から持ちかけられ、呪いが生んだ未解決殺人事件の謎に迫っていく。
CMディレクターとして数多くの作品を手掛け、国内外の広告賞を受賞している森ガキ監督。2018年には初の長編映画となる『おじいちゃん、死んじゃったって。』で第39回ヨコハマ映画祭森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞したほか、海外映画祭でも高い評価を得る、今注目のクリエイターだ。
本作で初めて漫画原作の実写化に挑んだ森ガキ監督は、「原作をただなぞるだけではない作品ができるだろうか?」という不安もありつつも「人間さえしっかり描くことができれば、見たことのない映像表現にチャレンジできる余白を感じた」