2021年12月16日 12:30
岡田将生、倉科カナ、竪山隼太、麻実れいがつくる「やさしい空間」『ガラスの動物園』上演中
写真提供/東宝演劇部
岡田将生、倉科カナ、竪山隼太、麻実れいの四人芝居『ガラスの動物園』が現在、東京・日比谷シアタークリエにて上演中。12月30日(木)まで上演され、年明け1月6日(木)から福岡、愛知、大阪で巡演される。そのゲネプロレポートをお届けする。
本作は、『欲望という名の電車』『地獄のオルフェウス』などで知られる劇作家テネシー・ウィリアムズの出世作で、1945年にブロードウェイで初演されて以降、世界中で上演され続けてきた名作戯曲のひとつ。作者の投影とも言われるトムの回想で表現される“追憶の芝居”で、1930年代のアメリカ・セントルイスを舞台に、トムが閉塞感を抱えながら家族と過ごした日々や、叶わぬ夢を見続けながらも懸命に生きる家族の姿が浮かび上がる。
日本でもさまざまなカンパニーで上演されてきた作品。今作は上村聡史による新演出となり、家を出ていった父に代わり一家を支えるために倉庫で働くトムを岡田将生、足が不自由なことがコンプレックスとなり極度に内向的な姉ローラを倉科カナ、家族を愛するあまり夢や妄想に支配されてしまう母アマンダを麻実れい、トムの同僚ジムを竪山隼太が演じる。なお、上村と岡田は2019年に上演された『ブラッケン・ムーア~荒地の亡霊~』以来、約2年ぶりのタッグ。