2020年4月26日 20:00
日本でベーシックインカムは実現できるか?導入のメリット・デメリットを金融の専門家が解説
日本も政党によって考え方は違うでしょうが、今後は議論が進んでいくでしょう。
ベーシックインカムを導入している国
それでは、ベーシックインカムを試験的に導入している国が、いつから始めたのかを見ていきましょう。成功と失敗で見ると、成功している国が多いようです。
フィンランド
フィンランドでは、2017年1月1日より2年間にわたりベーシックインカムの給付実験を行いました。失業手当受給者のうち学生などを除いた25~58歳の中からランダムに2,000人選び、月額560ユーロ(約7万円)を給付したのです。
ベーシックインカムの支給額は、失業手当とほぼ同じです。しかし失業手当の場合は、職を探していることが条件で、また収入があるときにはその額に応じて減額されますが、ベーシックインカムにそのような条件はありません。
雇用に関しては、2017年度の所得記録に大きな効果は見られませんでした。
しかし、本当の効果は健康面と幸福面で見られました。参加者には、健康、ストレス、気分と集中に関する問題が明らかに少なくなったのです。また、自分の将来への信頼と自信度が高まるといった効果もありました。
ベーシックインカムを導入後、「貧困から抜け出せた」