2024年4月24日 06:00
「プレ値が付いているからみんなが欲しがるモノに間違いない」二次流通市場がこの10年で拡大、購買心理も変化【スニーカー解説】
その結果として、今までよりもずっと売れるものと売れないものがはっきりと分かれるという現象が起こるようになりました。つまり、二次流通でプレ値が付くことが予想されるアイテムに対しては一次流通の時点でも人気が集中し、そうでないものは一次流通でもまったく響かないという構図が出来上がっています。
また、二次流通市場で人気が出るアイテムの多くは抽選販売のため、一次流通の時点で手に入るかどうかは運任せになってしまうことも、消費者目線で見た時に二次流通市場が事実上の一次流通のように感じられることに拍車をかけています。
事実、今の若いスニーカーファンの多くは一次流通で手に入れるか、二次流通で手に入れるかということに対して価格差以外のデメリットを感じていません。
そして、これほどまでに二次流通の規模が拡大すると、メーカーもその存在を無視することは難しくなってきます。二次流通において、どんなモデルに人気が集まっているのか。カラーや素材ごとにプレ値の付き方に違いはあるのか。昨年と比べて流通量や価格に変化は起きたかなど、メーカーは二次流通の市場の動向を日々チェックしながらニューアイテムをドロップ(※)するようになっていきました。