2024年3月28日 16:41
宝塚歌劇団が全面謝罪 急逝から6ヶ月…遺族側と合意 パワハラなど認め慰謝料「相当額」支払いへ
宝塚大劇場 (C)ORICON NewS inc.
阪急阪神ホールディングスと阪急電鉄、傘下の宝塚歌劇団は28日、大阪市内で会見を行い、昨年9月30日に急逝した宙組劇団員の遺族側と合意書を締結したと発表した。同日午前、阪急阪神HDの角和夫会長らが遺族に謝罪し、パワハラをほぼ全面的に認める形で合意に至った。
宝塚歌劇団の公式サイトでは、合意書の内容などを掲出。亡くなった劇団員に対し、当時、長時間労働による過度な負担や、厚生労働省指針による「職場におけるパワーハラスメント」に該当する行為などがあったとし、これらは「劇団が経営陣の怠慢(現場における活動への無理解や無配慮等)によって長年にわたり劇団員に様々な負担を強いるような運営を続けてきたことがかかる事態を引き起こしたもの」で、「全ての責任が劇団にあることを認め、かつ、被災者に対する安全配慮義務違反があったことを認めました」とした。
その上で「阪急・劇団は、本件と同様の被害が二度と生じないよう、健康な職場を作るために全力を尽くすことを約束する」とし、「阪急・劇団は、遺族に対し、本件に伴う慰謝料等解決金として相当額の金員を支払う」とした。
パワハラなどについては、具体的に14点を認めた。