2024年4月25日 07:00
BE:FIRSTは「筋書き通りの成功」新音楽ビジネスへの挑戦を解説【坂口孝則連載】『オリコンエンタメビズ』
経営コンサルタント・坂口孝則氏
日々話題を集めるエンタメニュースも、経済目線で知ればもっと面白くなる。そこで『ORICON NEWS』は、エンタメをこよなく愛する経営コンサルタント・坂口孝則氏に、エンタメにまつわるニュースを経済視点で解説してもらう企画『オリコンエンタメビズ』を連載中。今回は、7人組ダンス&ボーカルグループ・BE:FIRSTのヒットの背景について、解説してもらった。
■アーティストも意識する「持続可能なビジネス」
先日、BE:FIRSTの総合監督であり事務所代表のSKY-HIさんが発表した声明が話題になりました。具体的には日本ユニークな、いまだにCD売上に依存しているビジネスモデルからの脱皮でした。
日本の業界問題として「10年以上も前から開封されずに捨てられる大量のCD」があるとしました。勇気のある指摘です。つまり特典を“買わせる”ために無駄なCD(≒プラスチック)を浪費させてきました。
それは反環境的行為にほかなりません。アイテムや必要以上にアトム=CDを購入させるのではなく、あくまで社会的な責任を果たすために持続可能なビジネスを展開するとしました。これはSDGs的といってもいいし、楽曲との一貫性を担保したといってもいいでしょう。