ユーミン「泣かせる自信はある」! 舞台『8月31日 ~夏休み最後の日~』開幕
ユーミンこと松任谷由実が演劇とコラボレーションする舞台『8月31日 ~夏休み最後の日~』が10月7日、東京・帝国劇場にて開幕した。公開舞台稽古が行われた前日6日には、脚本・演出の松任谷正隆、主演の貫地谷しほりとともにユーミンが取材にも応じ、「新しい環境になったが、このキャリアでもまだ知らないことがたくさんあるんだなと思い、本当に嬉しい」と充実の表情を見せた。
物語は、交通事故で意識不明となった元カレ・一彦(吉沢悠)が運び込まれた病院になぜか呼び出された千佳(貫地谷しほり)が、一彦の夢の中に入り、ふたりで記憶の中へ旅をする……というもの。同じ時間を過ごしながらも、それぞれが見ていた景色が違っていたこと、小さな誤解から別れてしまったこと、そして相手へまだ変わらず抱いている思いなどが次第に明らかになるという切ない純愛物語だ。ユーミンはストーリーテラー的存在で舞台に登場する。セットを極限までそぎ落としたようなシンプルな舞台の上で、ユーミンの楽曲は時に情景となり、時に登場人物の感情を歌い、さらには彼らへの応援歌となり……と様々な貌を見せ、観客のイマジネーションを膨らませていく。
これまでもサーカスとのコラボなど、様々なジャンルに挑戦してきたユーミンだが、演劇とのコラボレーションはこれが初。