2024年3月29日 09:10
「使ってあげられなかった。ごめんね」子宮と卵巣を失って初めて泣いた夜 #子宮頸がんゆる闘病記 24
という状態に。そんなワイルドな香りを放ちつつ、2日目の夜がやって来ました。
夜になって、ようやく手術をした実感が湧きました。
もともと子どもを持ちたいという欲がほぼなかったので、がんになって子宮と卵巣を取ると言われたときも、「女性ホルモンが出なくなって、女らしくなくなったら嫌だなぁ」と、それくらいにしか考えていませんでした。
ただ、実際に子宮と卵巣がなくなると、何とも言い表せない喪失感が……。
「産まない」のと、「産めない」のは、同じことではないようです。
「産まない」は自分の選択の結果だったりするけど、「産めない」は産むことも産まないことも、自分じゃ選べないってことだからなぁ。選べないと、なんだか希望を奪われたような気がしてしまう。初めから産む予定なんてなくても、「なんだかなぁ」と感じてしまうのです。
とはいえ、時間は巻き戻せないし、おかげで私は今も生きていられるわけだし。
ありがとう、というのは、ちょっと違う気がするけれど、子宮と卵巣、いなくなってしまったあなたたちのおかげで、私は今も生きてるよ。
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子宮と卵巣が自分の体からなくなったことを実感し、がんが判明してから初めて少しだけ泣いたと、どりだまりさん。