2023年5月27日 23:10
「最近、おならをコントロールできない…」原因は? 今すぐ対策したいことは?【医師監修】
「肛門括約筋は肛門の開閉をコントロールしている筋肉で、内肛門括約筋と外肛門括約筋があります。これらが衰えることでガスのコントロールができなくなってくるのですが、衰える原因としては大きく4つ考えられます。
肛門括約筋が衰える主な理由
加齢痔排便時のいきみ出産時の損傷まず加齢ですが、これは女性ホルモンの分泌低下というよりも筋力不足が原因になります。使わない年月を重ねた結果ということです。
次に痔、排便時のいきみ、出産ですが、これらにより筋肉や組織が損傷し、ダメージを受けます。ダメージを受けると血行が悪くなり、筋肉の再生も遅くなります。痔の症状をそのままにしていたり、便秘を解消せずにいきみ続けていると筋肉がどんどん衰えていくのです。ですから、痔や便秘はできるだけ早く解消しておいたほうが良いですね」(駒形先生)。
【2】骨盤底筋群の緩み
また、肛門括約筋だけではなく骨盤底筋群の緩みも関係するそうです。
「骨盤内の臓器を支えている骨盤底筋群は、年齢とともに衰えていきます。加齢に伴い骨盤内の臓器(膀胱や直腸、子宮など)を支えられなくなるため、臓器が下がりやすくなってしまい、直腸にガスをためておく力が低下してしまうのです。