2023年7月9日 02:10
認知症患者は2050年には1000万人以上に! 40代から「認知症予防」のためにできる3つのこと
クリニックでも、医師や看護師にグチをこぼす方が多くいらっしゃいます。グチを言うことは悪いことではなく、広い視野で見れば認知症予防にもつながると思います」(駒形先生)。
グチと認知症予防……。どのようにつながるのでしょうか。
「40代、50代の更年期はイライラしやすい時期です。イライラをためこむと自律神経の交感神経が優位になり、血管がぎゅーっと収縮した状態になります。
つまり、イライラした状態が続くと血流が滞り、脳への血流も悪くなります。血流バランスが悪いと、認知機能に関わる神経伝達物質も運ばれにくくなり、それが積み重なれば支障が出てくるのです。
イライラを解消することで血管の弛緩が促されれば、血流バランスがよくなります。
グチをこぼしてイライラを解消することが、認知機能の低下を抑えることにつながると言えます」(駒形先生)。
【3】睡眠環境を整える
睡眠環境と認知症も関係があるのでしょうか。
「大いに関係があります。なぜなら、寝ないと人はリラックスできませんよね。
脳の血流バランスを整え、神経伝達物質を運ぶためには、良質な睡眠をとってリラックスすることで副交感神経を優位にすることがとても大切です」