2023年9月7日 14:30
赤ちゃんの「かわいさ」は逆さになっても分かる 学術誌「Perception」のオンライン早期公開版で研究成果を公開
でも差がなかった。 B. 2つの顔からよりかわいい高い顔を選択する割合は、顔の向きによらず、偶然よりも高かった。しかし、倒立顔ではやや成績が下がった。エラーバーは95%信頼区間を示す。
◎本研究成果の意義
本研究から、赤ちゃんの顔の「かわいさ」は、おとなの顔の魅力とは異なり、パーツの間の位置関係というよりも、輪郭の丸みや目の大きさといった赤ちゃん顔によく認められる個々のパーツの特徴に基づいて知覚されることが分かりました。この知見に基づけば、たとえば「かわいい」と感じられるロボットやイラストを創作するときには、顔パーツの配置を工夫するよりも、「かわいい」と感じられる個々の要素を組み合わせるのがよいといえます。
◎特記事項
本研究成果は、学術誌「Perception」のオンライン早期公開版に9月4日(月)に掲載されました。
タイトル: “Face inversion effect on perceived cuteness of infant faces”
著者名 : Kana Kuraguchi and Hiroshi Nittono
DOI :
https://doi.org/10.1177/03010066231198417
本研究は、JSPS科研費21K13679、21H04897の助成を受けたものです。