くらし情報『国宝「唐獅子図屏風」の高精細複製品をキヤノン株式会社との共同研究で制作 東京国立博物館にて6月30日まで一般公開』

2024年4月18日 15:00

国宝「唐獅子図屏風」の高精細複製品をキヤノン株式会社との共同研究で制作 東京国立博物館にて6月30日まで一般公開

岩間を闊歩する二頭の堂々たる獅子の姿が力強い筆法で描かれています。左隻は、永徳のひ孫にあたり、江戸時代前期に徳川家に仕えた絵師・狩野常信が、右隻にあわせて制作したものです。現在は、右隻と左隻を合わせた一双屏風として伝えられています。

高精細複製品の制作には、キヤノンと特定非営利活動法人 京都文化協会が進める「綴プロジェクト」の技術を活用しています。キヤノンの入力、画像処理、出力に至る先進のデジタル技術と、京都伝統工芸の匠(たくみ)の技との融合により、作品の大きさだけではなく、絵師の筆遣い、岩絵具の鮮やかな色、金箔や金具に至るまで、オリジナルの文化財を限りなく忠実に再現しています。

完成した高精細複製品は、東京国立博物館本館特別3室の体験型展示スペース「日本美術のとびら」にて、2024年6月30日まで一般公開しています。ガラスケースに遮られずにご覧いただける複製品ならではの鑑賞を通して、作品の迫力、力強い筆遣い、唐獅子の勇壮さなどを存分にご体感いただくことができます。
なお、今回の制作工程を紹介する動画をぶんかつYouTubeチャンネルに本日公開しました。
最新のデジタルイメージング技術と伝統工芸の技の融合により実現する高精細複製品制作の裏側をぜひご覧ください。

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