2019年1月19日 18:30
演技派女優・安藤サクラを天才に昇華させたバツグンのバランス力~最強女の秘訣【夏目かをるの最強女になる!vol.37】
第71回カンヌ国際映画祭パルム・ドール(最高賞)を受賞した「万引き家族」(是枝裕和監督)で信代役を演じた安藤サクラ。審査員のケイト・ブランシェットが絶賛したのは、尋問中に溢れ出る涙を無造作に広げた指で拭う仕草でした。
信代のただならぬ悲しみや怒りがひしひしと伝わり、「神のような演技」と天才女優として称され、栄光の頂点を極めた後は、朝ドラ「まんぷく」のヒロインに。
俳優で監督の父親、エッセイストでタレントの母親、そして映画監督の姉と芸能一家に生まれて育ったサラブレッドの安藤サクラ。でも演技派から天才と昇華された背景にあるのは、血筋だけでなく、類い稀なるバランス感覚が備わっていたからです。
働く女性をはじめ、SNSが浸透しきった複雑な時代に生きる女性たち必読!
安藤サクラのバランス力は、今を生きるために必要不可欠なものです。
安藤サクラの父は俳優の奥田暎二。後に映画監督となって「風の外側」(2007年)で娘のサクラをヒロインに抜擢。これが安藤サクラの俳優デビュー作となります。
母親の安藤和津は、エッセイイストでテレビのワイドショーのコメンテーターを務め、姉の桃子は「0.5ミリ」