でも、人って誰でも、自分が幸せになる方向に物事を考えているものなのです。つまり、つらい時期にすでに、ハッピーエンドになるストーリーが自分の中にあるということ。
だから、つらさの本当の理由は「自分が思い描いているハッピーエンドに向かって走りたいけど、走り出せない」というところにあります。
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片思いの彼が振り向いてくれないからつらい、というケースを例にとるなら、どうすれば彼が振り向いてくれる可能性が高くなるのか?ということは、当の本人が一番よくわかっているはずです。相談される人は、相談者の細かな日常のあれこれを知らないわけですからね。
わかっているところに(つまり自分で出した答えに)、走っていきたいけど行けない・・・・・・ここの葛藤が、恋のつらさの本質なのです。誰だって、最後は自分がハッピーになるような判断しかしないのだから。
■■「過去と他人を変えられないつらさ」よりもつらいこと
恋愛の本当のつらい時期って、自分でも意識していないけれど、なぜか自分の気持ちが彼から離れていってしまっている、というのに気がついたときです。
こればかりは、自分でもどうすることもできないし、当然彼にもどうすることもできない。