『マッドマックス』サーガ最新作『マッドマックス:フュリオサ』の日本語吹き替えキャストが発表された。アニャ・テイラー=ジョイ演じる本作の主人公で“怒りの戦士”フュリオサを吹き替えるのは、「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」空条徐倫役、「チェンソーマン」パワー役を務めるファイルーズあい。また、フュリオサが復讐を誓う“宿敵”ディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)役は、クリス・ヘムズワース演じるソーも担当している三宅健太。これまでのヘムズワースのイメージを覆す悪役ディメンタス将軍役として、新たな魅力を披露している。さらに、<MADな世界>(マッドワールド)に生きる重要人物たち、フュリオサの母メリー・ジャバサ(チャーリー・フレイザー)を小林ゆう。フュリオサと共に立ち向かう戦士プレトリアン・ジャック(トム・バーク)を津田健次郎。前作でも強烈な存在感を放っていたイモータン・ジョー(ラッキー・ヒューム)を大塚明夫。イモータンの不気味な同盟者・人食い男爵(ジョン・ハワード)を玄田哲章。同じくイモータンの同盟者の一人・武器将軍(リー・ペリー)を千葉繁が続投。イモータンの息子リクタス(ネイサン・ジョーンズ)役で西凜太朗。イモータンの息子スクロータス(ジョシュ・ヘルマン)役で佐藤せつじ。医者のオーガニック・メカニック(アンガス・サンプソン)役も飯島肇が前作から続投する。なお、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は現在、Netflix、Hulu、Prime Video、U-NEXTなどの各配信プラットホームにて配信中だが、さらに5月11日(土)以降、各テレビ局にて放送も決定した。コメントファイルーズあいこのMADな怒りの世界の中で、自分だったら、フュリオサだったらどう生き抜くのか、野獣感を意識して演じさせていただきました。吹替声優の皆さんが、鼓膜と脳に直接届くようなMAXな声量で臨まれていて私もそれに負けないよう、MADでMAXな声量で臨んでいるので、ものすごい熱量が作品から伝わるはずです!圧倒的な世界観と息を呑む展開の連続に、きっと皆さんも驚かれると思います。三宅健太今回、『マッドマックス:フュリオサ』にてディメンタスの日本語版を担当させていただくことになりました。喜びと興奮の気持ちがV8のエンジンのごとくクレイジーなうなりを上げております。そう、収録に際して「とにかくクレイジーであってくれ」というオーダーが多々ありました。今回の『マッドマックス:フュリオサ』、やばいです。クレイジーです。“MAD”にあふれた“MAD”な世界で、フュリオサたちが“MAD”を解放した末に見る景色とは・・・皆さん、是非心の“MAD”を解放し、ぶち上がってお楽しみください!!小林ゆうジャバサ役の日本語吹替を担当させていただきます小林ゆうと申します。以前から拝見しておりました「マッドマックス」最新作に出演させていただけることになりまして、本当に感激です。〈マッドワールド〉を皆様に感じていただけるように精一杯演じさせていただきました!ストーリーは勿論のこと、ジャバサさんの生き様にもご注目いただけましたら幸いです。スピード感溢れる大迫力の映像を、是非劇場でご鑑賞ください!どうぞよろしくお願いいたします。津田健次郎『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は大好きな映画なので、今回参加できることが本当に嬉しかったです。(因みに、ひたすらギターをかき鳴らすキャラクター、コーマドゥーフ・ウォリアーが一番の推しでした!)僕が吹替を担当させていただいた、ジャックというキャラクターはフュリオサのメンターになるようなキャラクターですが、狂った世界の中で二人の心の繋がりを感じられるよう丁寧に演じることを心がけました。僕の思う「マッドマックス」の魅力は圧倒的な世界観です。最新作は前作を超えるオリジナリティの高さを感じられる、息も付かせぬような、絶対に皆さんの期待に応えるカッコいい作品になってると思います!V8!!大塚明夫『マッドマックス:フュリオサ』のオファーを受けたことに、本当に興奮しています!このシリーズは常に私の心を燃やしてくれるもので、特にイモータン・ジョーというキャラクターを演じることは、一種の栄誉です。この役を通じて、私たちの内に秘めた”MAD(怒り)”を解放し、観客をマッドワールドの渦中に引き込むことができると信じています。ファンの皆さん、この旅に一緒に乗り出しましょう!エンジンを全開にして、”MADな気持ち”を爆発させる準備をしましょう。行くぞーてめえらー!玄田哲章今回もかなり過激で「手に汗握る」シーンの連続で、演じる方としても嫌でも力が入ってしまうというか、テンション爆上がりの作品だと思います。荒れ果てた大地に建つ巨大な砦をめぐってのバイク、カーアクションの強烈さはとても印象深いものに仕上がっているので、現実世界のめんどくさいことは、一時忘れて、没頭してください。千葉繁全くもってマッドなマックス全開なヘンゲロチロチロな世界に砂塵が舞うぜ!生半可な根性じゃ三日と生きちゃいられねぇアーバン地獄!おい!『黒と赤なのに何でお前が金魚なんだ!』などと意味不明な悪態ついてる未来が見えない若者よ!明日のお天道様を拝みたければお前のM A D(怒り)を解放しろ~!そしてパチンコに負けたくらいでヤケになりスクランブル交差点のド真ん中で三点倒立しているお爺ちゃん!世間の迷惑考えろ!そんなフニャけた筍みたいな事やってないで俺たちと一緒にM A Dな世界<マッドワールド>でマッハな火花を撒き散らし、満点の夜空にぶち上がろうぜ~~!( ^ω^)西凜太朗【マッドマックス】第一作目を観たのは14歳の時。車やバイクが大好きだった俺は主人公が操るV8インターセプターのド迫力、暴走族が乗るバイク(マニアが泣いて喜ぶ名車ばかり)がどこまでも続く道をフルスピードで駆け抜けるそのド迫力に度胆を抜かれた。映画の内容から、なんだか近寄ってはいけないヤバい世界の映画というのは子供心に感じた。本当の怖さ。剥き出しのバイオレンス。それから彼の生き様を追うように【マッドマックス】のシリーズを観てきた。そんな映画大好き少年が、シリーズ最新作の日本語版のオファーが来た時の興奮がいかほどであったか。あの時の14歳の俺に教えてあげたい。『お前もその世界に入れるぞ』と。そっち側ではなくあっち側の役だけど。相当イタイ役だけど(笑)収録は“真剣に遊ぶ”ことが出来ました。面白いですよめちゃくちゃ。めちゃくちゃ面白い。佐藤せつじ吹替版スクロータスさんを担当しました佐藤MADせつじです。イモータン・ジョー(吹替版は大塚明夫さん)の息子なだけあってMAXにMADなやつでした。吹き替え演出によって兄弟のリクタス(吹替版は西凛太朗さん)と共にかなり面白くしていただきました。ぼくらの他にも業界のクセ強MADおじさんが沢山いるのでもともとMAXに面白い作品が吹き替え版でよりMADになってる可能性もあります。是非劇場でMAXしてください※MADは色々な意味があるので調べてください飯島肇「オーガニック・メカニック」役を担当しました飯島肇デス。ヒャッハー!!!マッドマックスのあの「MADな世界」へ再び参戦できるとは至極光栄、感謝感激、まさに声優冥利に尽きるってもんだゼ!!!『マッドマックス:怒りのデス・ロード』に引き続き今作にも登場する「ドクター」ことオーガニック・メカニック。前作ではイモータン・ジョーの配下に属していたが公式サイトで公開されている新ビジュアル&新場面写真を見るとなんとそこには、ディメンタス将軍の一味と一緒にいる彼の姿が!?おいおい、一体どうなっちまってるんだ!!!?“怒りの戦士”フュリオサの物語はどうなるのか?もう今から色んなことが気になって仕方がないゼ!愛らしいウォーボーイズたちに会えるのも楽しみだ!!『マッドマックス:フュリオサ』日本語吹替え版。オリジナルに負けない、より“MAD”な究極の吹替え版になるようハイオク満タン、エンジン全開で収録に臨ませてもらうぜぇ!!!ありがとうジョージ・ミラー監督!最高だぜマッドマックス!!爆音上映待ってるゼェ!!!『マッドマックス:フュリオサ』は5月31日(金)より全国にて公開(IMAX/4D/Dolby Cinema/ScreenX)。(C) 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.(シネマカフェ編集部)■関連作品:マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDマッドマックス:フュリオサ 2024年5月31日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. IMAXR is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.
2024年04月26日映画監督の役割とは何か――?そんな極めて抽象的な質問に、濱口竜介監督は「ある種、自分の生理的な判断によって“OK”と“NG”を振り分けること」と答えてくれた。ヴェネチア、カンヌ、ベルリンの世界三大国際映画祭とアカデミー賞の全てで受賞歴を持ち、いまや新作が発表されるたびに常に世界的な注目を集める存在となった濱口監督だが、彼はどのようにして“映画監督”になったのか? そして、彼はどのように新作を企画し映画として形にするのか?まもなく公開となる『悪は存在しない』は、『ドライブ・マイ・カー』でもタッグを組んだ音楽家の石橋英子のライブパフォーマンスの映像作品として企画がスタートし、制作の過程で当初の作品とは別に1本の長編映画として誕生したという、まさに異色の作品だ。世界を魅了し、驚かせ続ける“濱口映画”の作り方について、じっくりと話を聞いた。映画監督への道「漠然としていました」――濱口監督は、大学で映画サークルに入る以前は、映画をむさぼり観るようなタイプではなかったとうかがいました。それ以前は、どういったカルチャーに触れられていたのでしょうか? また、映画に深くハマるようになったきっかけは何だったんでしょうか?テレビドラマにゲーム、漫画、J-POP…当時の日本のどこにでもあったサブカルはごく普通に触れて楽しんでいましたが、夢中になっていたとは言えないですね。引っ越しばっかりしていたもので、その土地に根ざした遊びはしてなくて、それしかなかったというのが実際だと思います。ただ、映画館に行くのは昔から好きでした。小学生の頃『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観て、中学生で『ターミネーター2』を観て面白いと思って、高校生くらいになるとミニシアター系やアート系の映画も観るようになって、自分のことを「映画好きなんじゃないか」と思って、大学で映画サークルに入るんです。そこで、自分なんて実は全然観てなかったんだって気づいた感じです。映画自体は好きだったけど、全然足りていなかった…と。――「自分で映画作りたい」という思いで映画サークルに入られたんですか?そうですね。僕は一年浪人して大学に入ったので、浪人期間中は、なかなか映画館にも行けず、すごくつらさもありました。なので、大学に入ったらやりたいことをやろうって思いが強まって、そのひとつが映画でした。とはいえ、いま思うと、映画をどう作るのかということについて、何も知らなかったですね。――その後、大学生活を送りつつ、仕事として“映画業界”を志すようになったのは?大学3年くらいになると就職活動が始まるんですけど、何を大学でやってきたかと振り返るわけです。大学で大して勉強したわけでもないんですけど、何かしら、大学でやってきたことを就職で活かしたいなと思うんです。学科も映画で卒論を書けるところを選んだし(※大学では文学部 美学芸術学専修課程を専攻)、考えたら映画のことしかやってこなかったので、就活でも映像関係の会社ばかりを受けていました。でも、時代が就職氷河期だったからなのか? 私のコミュニケーション能力に問題があったのか…(苦笑)? 映像関係の会社も軒並み落ちまして…。「どうしようか?」と思っていた時、助監督の仕事を紹介していただけたんですね。――その後、しばらくして、東京藝術大学大学院の修士課程に入り直されていますが、そこに至る経緯は?商業映画の現場で助監督の仕事を始めたんですけど、何も知らないまま入ったわけです。助監督としてどう動くかなど全くわかってない状態で、しかも、そんなにコミュニケーション能力も高くなくて、ちゃんと人から教えてもらえないまま、目の前で現場が動き始めているという状況で…。商業映画1本と2時間ドラマの助監督をやったんですけど、端的に言って仕事ができなかったんですね(苦笑)。その時の監督の知り合いの映像制作会社を紹介していただいて「修行してきなさい」となって、そこでそれなりに楽しいと思いながら働きつつ、その会社が作っているのはBSテレビの経済番組などでしたので「楽しい」がちょっと違うわけですね。「自分は映画がやりたかったはずなんだけどな…」と。そうしたら、芸大の映像研究科が映画監督になるコースを開講することになって、2005年に第一期生を募集していて、しかも教授は北野武監督と黒沢清監督だと。そりゃすごい! 自分のこれまでの趣味と照らし合わせても「ここしかないかもしれない」と思って受けました。一年目は落ちて、二度目で翌年の2006年に受かりました。流れ流れてという感じでしたね。濱口竜介監督――当時から「将来、映画監督になる」といことは意識されていたんでしょうか?本当に五里霧中というか「なんも見えねぇ…」って感じでしたね。あの当時、いや、いまも若い人にとってそうかもしれませんが「監督にどうやったらなれるのか?」というのが全然わかんなくて、聞いたところでは「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」で入賞するとプロデューサーにピックアップされるらしいとか、助監督を続けて階段を昇っていくと、30代後半から40代手前くらいで監督の口があるんじゃないか?とか…漠然としていました。ただ自分に助監督の能力がないことは明瞭にわかったので、その線は消えたわけです。PFFに出したりもしたんですが、全部落ちたり。とは言え、そんなに悪いものは撮っていないはずだという思いもあったので、自主映画で撮っていこうと。「職業にする」というよりは、まずは自主映画・学生映画という形で作品をつくらないと、次の段階に進めなさそうだなって感覚でした。それで藝大大学院も受験するわけなんですけど、「職業として映画監督になれるか」というのはどこまでもわかんなかったですね。――その後、自主映画で短編、長編を含めて様々な作品を手掛け、『寝ても覚めても』では商業監督映画デビューを果たしましたが、自分が「映画監督である」と実感がわいたのはいつ頃ですか?これもすごく難しくてですね…、ある意味、意識の中では自分はずっと「監督」ではあるんですよね。その意識は学生時代からあるんですけど、ただそれが「職業」になったのは、本当に最近ですね。それで食べていけるようになったのが本当にごく最近なので。“商業映画”の意識「せめぎあいの中で作品ができていく」――『寝ても覚めても』以前に『ハッピーアワー』が国際的にも非常に高い評価を受けました。ただ、あの時点で無名の若手監督が5時間を超える映画を作り、劇場公開されるというのはすごいことだと思います。企画を通すということや、プロデューサー的な視点でどうやったら多くの人に劇場で映画を観てもらえるか?といった部分は、意識されていたんでしょうか?その意識が全くなかったわけではないですが『ハッピーアワー』に関して言えば、コントロールが全く効いてなかったというのが実際のところですね(苦笑)。クレジットとしても自分はプロデューサーではないですし。『ハッピーアワー』やその後の『偶然と想像』、今回の『悪は存在しない』でもプロデューサーに入ってもらっている高田聡さんという方がいて、(高田プロデューサーが所属する)「NEOPA」という会社は、実はIT企業なんですけど、高田さんは映画サークル及び学科の先輩なんです。その会社の取締役である高田さんの裁量の範囲で、NEOPAから出資していただけることになりました。『ハッピーアワー』最終的に「すいません、5時間になっちゃいました」という感じだったんですが、それでもOKをいただけて、これはプロデューサーである高田さんの度量の広さというのがまずありますね。『ハッピーアワー』は製作に2年くらいをかけていて、僕にとってもスタッフにとっても人生の一部のような存在になるわけですよね。“お祭り”というよりは、生活の一部みたいな感じですね。有名な人も出ていないですし、『ハッピーアワー』の時は、お客さんというよりは、一緒に仕事をした人たちのために最良の形で完成させるというモチベーションが強くて、その結果、あの長さになって、それを受け入れていただいたという感じです。その意味で、プロデューサー的な才覚は自分にはあまりないと思いますね。――『ドライブ・マイ・カー』のような作品の製作プロセスでも、商業的な部分を意識することはないのでしょうか?特に、いわゆる商業映画の枠組みでやるときはプロデューサーという立場の人たちがいて、C&Iエンタテインメントにいた山本晃久さん、その上司の久保田修さん、ビターズ・エンドの定井勇二さんが主にクリエイティヴ面でも関わってくださっているんですけど、その方たちの意見はきちんと聞いて参考にしています。まず、多大な経済的リスクを負っているのはその方たちなので、その人たちの「これでよいか悪いか?」というジャッジは受け入れるんですけど、そこで「自分が面白いと思うことかどうか」という部分はきちんと出すようにしています。ただ、山本さん、久保田さん、定井さんは『寝ても覚めても』の頃から、それぞれの立場から、かなり自分のやりたいことを尊重してくださったので、自分も含めたそれぞれの立場の意見の、そのバランスの中でできていくというか。自分もプロデューサーのジャッジへの信頼があるので、そのせめぎあいの中で作品ができていくという感じですね。『ドライブ・マイ・カー』――本作『悪は存在しない』は、石橋さんからライブパフォーマンス用の映像の依頼を受けて企画がスタートし、そこからさらに枝分かれして長編映画になったという異色の作品ですが、この作品に関しても、クリエイターとしての「これは映画になる」という手応えと、プロデューサー的な目線で「これは(商業)映画になる」という感覚が重なるような瞬間は?それはどこまでもなかったですね。今回、また高田さんにプロデューサーをお願いしていますが、製作中の高田さんの名言で「まあ、できてから考えようか」というのがありまして(笑)。完成してどんな作品なのかわかって、それから考えればいいんじゃないかと。まあ経済的なリスクが自分たちの耐えられる範囲内であるならば、明らかにそれが最良の選択肢なので、じゃあそうしようかとなった感じです。実際、それがこうやって劇場公開までされることになって、本当に運がよかったなって思いますし、高田さんのそのスタンスには心から感謝していますね。――濱口監督にとって、映画づくりのプロセスにおける「映画監督」の役割・仕事はどういうものだと思いますか?ある種のビジョンを提示したり、作品の全体の方向性を示すことが求められる部分もありますが、基本的には撮影の1テイク、1テイクであったり、編集の一工程、一工程に対し「OK」か「NG」かを判断する仕事ですね。単純に「OK」か「NG」かを示すだけでは暴力的なので、必要なら言語化も説明もしますけど、究極的には、個人の生理的な判断で「OK」と「NG」を振り分けていくのが仕事のような気がしますその基準をきちんと守り通せたら、映画になるだろう、という思いでやっています。――繰り返しの質問になりますが、企画を「成り立たせる」という部分や「いかにこの企画を通すか?」という部分に関して、意識されたことはないんでしょうか?これは本当に、僕がプロデューサーに恵まれているんだと思いますが、そういう経験がないんですよね。プロデューサーが「こういうことなら商業映画として劇場に掛けられる」と判断して、商業映画の枠に入れてくれたり、高田さんのように、僕のジャッジを信頼してくださって、とりあえず完成させて、その後のことは、できたものを見て考えればいいと考えてくださる――。もちろん「お金にならなくてもいい」と思っているわけではないでしょうが、そこは自分に対する信頼感をもって「この枠組みの中でやるなら、何をしてもいいですよ」とやらせてくださる方がいるので、「この企画をどうしなきゃいけない」ということは考えず、どちらかというと、その時に自分の中にある課題意識――「現場のここをもうちょっと改善したい」「演出のここをもうちょっとうまくなりたいな」みたいなことに取り組める企画を立てることが多いですね。インプット、キャラクター、ラスト…濱口映画ができるまで――ここから、具体的な作品づくりのプロセスについてもお聞きしていきます。今回の物語はオリジナル脚本ですが、石橋さんの知り合いから実際に起きた問題について話を聞き、それらをベースに物語を構築していったそうですね。物語の組み立てやキャラクターの膨らませ方はどのように行なっていくのでしょうか?脚本に関しては本当に難しくて、いまだに「これが正解」というものがないんですよね。「こうしたら面白い本が書ける」という方式は良くも悪くも確立していなくて、その都度、企画に合わせて七転八倒的な感じで、のたうち回るようにしてできていきます。今回は、まずリサーチをしてみようということで、でも、どこから手を付けていいかわからず、とりあえず、石橋さんの音楽ができる場所の近くでリサーチをすれば、石橋さんの音楽に合うものが何かできるんじゃないか? というくらいのところから、藁をもつかむような思いでリサーチを進めていったら、だんだんと「こういうものが撮れるな」とか「こういうことがあるのか」というのが積み重なっていき、ある時、スーッと筋が通ったということしか言えないんですよね。ある瞬間に突然、組み上がっていくというのは、今回もそうだし『ドライブ・マイ・カー』もそうでした。原作を何度も繰り返し読む中で、ある時、組み上がったという感覚でした。そのために必要なのはインプットをするということですね。インプットが十分にされていれば自然とアウトプットされるんだろうと思います。『悪は存在しない』――今回でいうとインプットにあたるのは…?今回の場合はリサーチそのものがインプットでしたね。使われなかった要素もいっぱいあるんですけど、土地を回って教えていただいた「あの木が〇〇で…」「水はこっから湧いていて…」といった話やその土地の歴史や何かの話のひとつひとつがそうですね。『ドライブ・マイ・カー』では原作そのものもそうだし、「ワーニャ伯父さん」の存在もインプットになったと思います。『偶然と想像」では、喫茶店で隣のテーブルで話されていた会話がインプットになったことがありました。あとは普段の日常の暮らしの細かい感情がインプットになる――「いま、自分の中でザワっとしたこの感覚を覚えておこう」ということもありますね。――キャラクターの膨らませ方に関して、例えば今回の物語で巧(大美賀均)や娘の花(西川玲)を中心に進むかと思いきや、中盤以降で思いもよらない人物が重要な存在になっていきますが、これはどのように…?これは面白くしようと思ったらそうなったって感じですね。単純な映画の好みの話なんですけど、僕自身が不意打ちを食らうのが好きなんですね。「まさかそんなことになるなんて!」というのがすごく好きで、そのパターンのひとつとして「お前、そんな重要なキャラだったのか?」というのがありまして(笑)、急にガツンと来るみたいなのが、映画を見る側の体験としても好きで、自分が作るときもそういうことを起こそうとするんですよね。先ほどのインプットで言うと、映画を観ている時の自分の身体に起こる状態の変化も、ひとつの大きなインプットとしてありますね。『悪は存在しない』――ラストシーンの意図や重要性についてもお聞きします。『ドライブ・マイ・カー』では、ラストで描かれているあの状況はどういうことなのか? という“論争”が起きましたが、そうやってラストシーンの描き方で観る者の心をざわつかせようというのはかなり意図的にされているんでしょうか?それはメチャメチャあると思いますね。映画を観た人は、ラストシーンの印象を引きずって映画館を出るということになるので、ラストシーンというのはかなり大事だと思っています。これも個人的な映画の趣味なんですけど「え? これはどう感じたらいいんですか…?」という気持ちで映画館を出るのが好き、というかかけがえのないことだと思うんですよね。数日途方に暮れますが、気がついてみれば、それが最も残る体験になっている。長く映画ファンでいますが、それが結局最高なのでは、と思っているので、観客にもそういうものを提供したいです。とはいえ、あまりにもわからないと「え? これはどう感じたらいいの?」と感じる“土台”そのものがなくなってしまうので、ある程度の土台を構築した上で、どこかでズレというか、ある種の不条理が入ってくることで「いや、こういうふうに思ってたのに、何なんですか、これは?」というものができるのが大事だなと思います。ただそれもあまりやり過ぎると、観客との関係性が切れてしまうので、その塩梅は常に難しいですけど、観客の体験のためにやるのが大事なことだと思いながらやっています。――今回のラストの衝撃に関しては『ドライブ・マイ・カー』以上だと思いますが、監督の中で様々な構築があった上で、あのラストを選ばれたということですか?ああいうのを明確に言語化してやっているかというと、必ずしもそうではないと思います。ただ結局「こうあるべきだ」という基準が言語化されずとも自分の中にあるわけです。ずっと物語を書いてきて「これがこの物語のラストになるんだ」という納得感――自分の中で腑に落ちた感じで書けることがすごく大事で、そういう身体レベルの納得感があると、やはりそれを演じる人にも伝えることができる気がします。そうすると、今度は演じる人も「これはこういうものなのだ」と確信をもって演技をしてくれて、その確信に満ちた演技を見ると「やはりこういうことなのかな」と観客もまた納得ができるのでは……と思っています。(そのラストが)起きたこととして、そこから「じゃあ、なんでそういうことになったのか考えよう」という、書いているときの感覚は、観客の視点とすごく近いと思いますね。――最後に映画業界で働くことを志している人に向けて、メッセージをお願いします。大事なことは二つで、まず「イヤなことは無理にやらない」ということですね。いまの若い人の感覚で「なんかこの映画の現場、おかしいんじゃないか?」、「こういう働かせられ方は変じゃないか?」と感じたら、その感覚は正しいです。そんなところにいる必要はありません。その感覚を大事にして成長してほしいし「何かがおかしい」と思うことに無理に自分を合わせないことはとても大事だと思います。とはいえ、イヤなことから遠ざかるだけでは成長できないのは確かなので、何かしら勉強を続けることが大事だと思います。現場から離れた時期も自分がやっていたことは、「映画を観る」ってことですね。現場の経験があると、「これはこう撮っているのかな」とか「こう撮れるのはすごいことだ」という感覚もより繊細なものになっていきます。映画館に行くのがベストですが、最近では配信サービスも充実して、低コストでたくさんの作品を観ることができる。これはやっぱりすごいことです。現場に行くと、やっぱり映画を観るって大事なことだなというのはスタッフやキャストとのコミュニケーションでもすごく感じます。「勉強する」というと堅苦しいですが、でも勉強して自分の感覚が変わっていくのを感じるって楽しいことなんですよ。そういう楽しみを自分から手離さなければ、イヤなことを拒みながらでも意外と生きていけると思います。保証はできませんが(笑)、自分の人生を振り返るとそういうことなんじゃないかと思います。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:悪は存在しない 2024年4月26日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国にて公開© 2023 NEOPA / Fictive
2024年04月26日4月24日(水)、「夏の東京ディズニーリゾート」の続報が発表され、東京ディズニーランドのアトラクション「カントリーベア・シアター」が、5年ぶりに夏季の特別バージョンで公演することが分かった。夏季特別バージョンの「カントリーベア・シアター“バケーション・ジャンボリー”」は、5月17日(金)~11月7日(木)の期間、東京ディズニーランドの「カントリーベア・シアター」で公演。18頭の個性あふれるクマたちがユーモアたっぷりにカントリー&ウエスタンを大熱演するコンサートを楽しめる東京ディズニーランドのアトラクションで、夏季限定で個性的で楽しいクマたちとの陽気なバケーションを楽しめるようになる。「夏の東京ディズニーリゾート」では、7月2日(火)~9月18日(水)の期間、夏らしくびしょ濡れになって楽しめる様々なプログラムを実施するほか、夏に活躍するグッズや暑い夏にぴったりのひんやりメニューなどを展開する。東京ディズニーランドのパレードルートでは、ディズニー映画『ベイマックス』に登場するケア・ロボットのベイマックスによる散水プログラム「ベイマックスのミッション・クールダウン」を、昨年度よりも散水量をアップして開催。また、アトラクション「スプラッシュ・マウンテン」では、スペシャルバージョン「スプラッシュ・マウンテン“びしょ濡れMAX”」を実施するほか、トゥーンタウンでは、エリア内にびしょ濡れスポットが登場する「“びしょ濡れ”トゥーンタウン」も実施する。一方、東京ディズニーシーのアトラクション「アクアトピア」は、びしょ濡れになれるスペシャルバージョンで運営。そして2つのパークでは、水の入った樽を背負ったキャストにクールミストをかけてもらえる「“びしょ濡れ”タイム」を開催するほか、夏に活躍するTシャツなどのグッズや、暑い夏にもぴったりのひんやりメニューも登場する。また、ディズニーアンバサダーホテルでは夏を楽しむミッキーマウスたちを表現したスペシャルメニューを提供するほか、ディズニーリゾートラインでもオリジナルのデザインのきっぷを販売する。びしょ濡れになれる様々なプログラムが2つのパークに揃った東京ディズニーリゾートで、特別な夏の思い出を作ってみては。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2024年04月26日松下奈緒主演『風の奏の君へ』より本予告映像と本ビジュアルが解禁された。お茶の名産地である岡山県美作地域を舞台に、ピアニストの青江里香と、茶葉屋を営む兄弟をめぐる物語を描く本作。ヒロインの里香を松下奈緒が演じ、杉野遥亮と「flumpool」山村隆太が家業の茶葉屋を継いだ兄弟を演じる。この度解禁された本予告映像では、「私一生忘れない」「また来年も見たいな」「里香さんに残された時間はもうあとちょっとしかねぇんじゃ」など切ないセリフに隠された里香の“残された時間”についてが明らかになる。里香と渓哉の運命的な出会いのシーンや、淳也への想いを断ち切れない里香の様子も伺え、里香と兄弟のやるせない恋のトライアルアングルの展開にも期待が高まる。さらに劇中楽曲が2曲初解禁。松下さんが作曲したピアノ曲「風の奏」と、本作の主題歌となる「flumpool」の「いきづく feat. Nao Matsushita」。「flumpool」のギタリスト・阪井一生氏が制作し、山村さんと松下さんが歌唱しており、2人の歌声のハーモニーが美しい楽曲となっている。松下さんは「喪失感や、心にぽっかり穴が空いてしまったようなイメージをこの曲から感じました。だからこそイメージとは逆の表現で、山村さんに寄り添う形で歌わせていただきました」と語ると、作詞の山村さんは「主題歌のタイトル『いきづく』は『生きることに気づく』という意味です。世間に流され生きてきた男が、もう忘れようとしていた人との再会することで気づいた胸の鼓動や、大切な人を想う深い慈しみを、ヒロインを演じる松下さんと一緒に歌えたらと思って書きました」と主題歌への思いを述べた。またミュージシャンでもある松下さんは、この映画のために「風の奏」と「小さな奇跡 ~Un petit miracle~」の2曲を書き下ろしている。映画では自ら演奏をシーンの中で披露。「風の奏」は、その一部分を予告編で解禁している。松下さんは「言葉以上に伝わるものがあって欲しいと思いながら、岡山のロケーションで感じた想いで曲を紡いで行きました。できれば良い音響の映画館で映像と共に感じて頂けたら」と述べた。本作では、松下さんの演奏を観ることができる初の映画だけに、ピアニストとしての松下さんの魅力がたっぷりと詰め込まれている。併せて本ビジュアルも解禁。里香・渓哉・淳也の思いつめたような切ない表情のカットとともに、「最後は好きな人の町で過ごしたかった―。」というキャッチコピーが添えられている。里香が美作を訪れた真意を窺うことができる本ビジュアルに仕上がった。『風の奏の君へ』は6月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:風の奏の君へ 2024年6月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2024 「風の奏の君へ」製作委員会
2024年04月26日現在放送・配信中の作品から、いま観たい、家族愛や夫婦愛に笑って泣ける作品を4本ピックアップ。「9ボーダー」(TBS系放送中)川口春奈、木南晴夏、畑芽育が姉妹を演じ、プロデューサー・新井順子、脚本・金子ありさと、「着飾る恋には理由があって」チームが再集結し、ふくだももこがメイン監督を務めるヒューマンラブストーリー。19歳、29歳、39歳と、いわゆる大台を迎える前のラストイヤー=“9ボーダー”真っ只中の姉妹が一つ屋根の下、「LOVE」「LIFE」「LIMIT」の3Lをテーマに、モヤモヤや焦りを抱え幸せになりたいともがきながら、人生を前向きに進んでいく物語。川口さんが、周囲の結婚や出産に心がかき乱される主人公・大庭七苗を、いつも明るく猪突猛進な長女・成澤六月を木南さん、三女・大庭八海を畑さんが演じるほか、物語のキーマン役で松下洸平、自由奔放な公認会計士役で井之脇海、七苗の幼なじみ役で木戸大聖が出演している。▼第2話あらすじ(4月26日放送)「俺のこと、好きになっていいよ」と言われて以来、コウタロウ(松下洸平)のことが気になる七苗(川口春奈)。そんな中、記憶を失っているコウタロウに突如過去の記憶の断片が舞い降りてくる。その内容に動揺するコウタロウのために、身元を明らかにするべく七苗が動き出す。一方、夫・邦夫(山中聡)から離婚を切り出されるも受け入れられない六月(木南晴夏)。そこに、痺れを切らした邦夫が職場を訪ねてくる。そんな六月を心配する松嶋(井之脇海)。そして、立花(兵頭功海)からプロポーズの返事を急かされ悩む八海(畑芽育)は、訪れた占いの館で“あるアドバイス”を受ける。そんな中、立花が結婚の挨拶に大庭家を訪れ、そこに陽太(木戸大聖)が立ち会うことに――。「9ボーダー」は毎週金曜日22時~TBS系にて放送中。配信:U-NEXTにて最新話まで全話配信/TVer・TBS FREEにて最新話無料配信中「おいハンサム!!2」(東海テレビ・フジテレビ系放送中)吉田鋼太郎、木南晴夏、佐久間由衣、武田玲奈、MEGUMIが“家族”を演じた東海テレビ×日本映画放送共同製作連続ドラマ、クスッと笑えてお腹もすく、「恋」と「家族」と「ゴハン」をめぐる見たことのない最新コメディ「おいハンサム!!」の続編。今作より、富田靖子、高橋克典、逢沢りな、瀬戸利樹、松田るからも出演している。▼第4話あらすじ(4月27日放送)源太郎(吉田鋼太郎)は、由香(木南晴夏)の日記をたまたま発見、娘が悩んでいるのではと心配になる。一方、由香は出張先のホテルで運命の出会いをする。出会いに恵まれない里香(佐久間由衣)は上司・橋本(ふせえり)のすすめで恋愛関係のリサイクルを試み、美香(武田玲奈)の職場ではシイナ(野波麻帆)が愛用のノーズシャドウが生産終了になると大騒ぎ。美香が警戒する翔子(逢沢りな)は大森(浜野謙太)に近づく。しかし、とにかく話題の中心は仕草のかわいい花屋だった。「おいハンサム!!2」は毎週土曜23時40分~東海テレビ・フジテレビ系にて放送中。配信:FODにて最新話まで全話配信中/TVerにて最新話を無料配信中「涙の女王」(Netflix配信中)「愛の不時着」を手掛けたパク・ジウン脚本のロマンティック・コメディ。「私の解放日誌」のキム・ジウォン演じる財閥クィーンズグループの3代目で、“デパート業界の女王”と呼ばれる高慢な令嬢ホン・ヘインと、「サイコだけど大丈夫」のキム・スヒョン演じる田舎出身で“スーパーマーケットの王子”ペク・ヒョヌは、結婚3周年の夫婦。しかし、すでに冷め切っており、夫婦関係にはいまにも終止符が打たれようとしていた。そんなある日、夫婦に訪れた危機をきっかけに、2人の恋物語が再び動き出す。待っているのは幸せな結婚生活か、離婚か――。本作が初共演となった2人が演じる夫婦が迎えるエンディングに注目だ。Netflixシリーズ「涙の女王」はNetflixにて独占配信中。「私たち結婚しました5」(ABEMA放送中)芸能人同士の結婚生活に密着する結婚モキュメンタリー番組「私たち結婚しました」シリーズ。韓国で2008年から約9年間レギュラー放送された国民的大ヒット番組を、日本版にリメイク。芸能人同士の期間限定の結婚生活に密着し、普段見ることができない夫婦の様子を放送。最新作として現在放送中の第5弾は、元「NMB48」の白間美瑠と俳優の永田崇人、元「乃木坂46」の堀未央奈と俳優の百瀬拓実という2ペアが参加。番組初の海外ロケを敢行したり、サーフィンや高級寿司店などデートをしたりと、それぞれ2組違ったキュンが展開される。「私たち結婚しました5」は毎週金曜日23時~ABEMAにて放送中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年04月26日アヌシー国際アニメーション映画祭のラインアップが発表された。コンペティション部門には12作品がノミネート。日本からは、八鍬新之介監督の『窓ぎわのトットちゃん』、久野遥子監督&山下敦弘監督の『化け猫あんずちゃん』、山田尚子監督の『きみの色』、百瀬義行監督の『屋根裏のラジャー』が選出された。日本勢は大活躍で、他部門でも多数候補に挙がっている。短編部門には泉原昭人監督の『カワウソ』、長編コントルシャン部門には古賀豪監督の『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』、VR部門には山村浩二監督の『耳に棲むもの』、テレビ部門には小川育監督の「ポケモンコンシェルジュ 第二話どう?いま楽しい?」、川越一生監督の「ゾン100~ゾンビになるまでしたい100のこと~ 第一話アキラ オブ ザ デッド」、卒業制作部門には陳林棟監督の『Return』、木原正天監督の『Yapolaponky』がノミネートされている。また、コンペティション外で、「アヌシー国際アニメ映画祭が紹介したい映画を上映する」という趣旨で今年新設された「アヌシー・プレゼンツ部門」では、永岡智佳監督の劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』、櫻木優平監督の『がんばっていきまっしょい』、横嶋俊久監督の『SAND LAND』が公式上映される。今年のアヌシー国際アニメーション映画祭は6月9日から15日まで開催。(賀来比呂美)■関連作品:屋根裏のラジャー 2023年12月15日より全国にて公開© 2023 Ponocきみの色 2024年8月30日より全国東宝系にて公開©2024「きみの色」製作委員会窓ぎわのトットちゃん 2023年12月8日より全国東宝系にて公開© 黒柳徹子/2023映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会化け猫あんずちゃん 2024年7月19日より全国にて公開©️いましろたかし・講談社/化け猫あんずちゃん製作委員会
2024年04月26日連続テレビ小説初出演の北村匠海が、来年放送予定の今田美桜主演「あんぱん」に柳井嵩役で登場することが分かった。連続テレビ小説第112作目となる本作は、脚本家・中園ミホが、アンパンマンの生みの親・やなせたかしと、小松暢の夫婦をモデルに、生きる意味を失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった2人の人生、そして「アンパンマン」にたどり着くまでを描く愛と勇気の物語。「星降る夜に」や「幽☆遊☆白書」、『法廷遊戯』など数々の作品に出演し、現在「アンチヒーロー」に出演中、『東京リベンジャーズ』シリーズでは今田さんと共演している北村さん。今作で演じる柳井嵩は、やなせさんをモデルとした人物だ。幼少期に新聞社の特派員だった父を亡くし、伯父の家に引き取られた嵩は、転校先の学校でのぶ(今田さん)と出会う。若い頃から漫画や絵を愛し、製薬会社の宣伝部に就職するも、徴兵され、戦争に出征。そして戦後、高知の新聞社でのぶと再会し、のぶを追って上京後、百貨店の宣伝部での勤務を経て、のぶの後押しもあり、思いきって漫画家として独立し、様々な活動をしていく。今回の発表にSNSでは、「来年の朝が楽しみ」、「最高」、「今から期待値上昇」、「今田美桜×北村匠海 リベンジャーズ!」、「また新しい匠海くんに会えることがとてもウレシイです」、「きっと素晴らしい作品になると思う!」などとたくさんの喜びと期待の声が見られた。2025年度前期連続テレビ小説「あんぱん」は2025年春、NHKにて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2024年04月26日累計販売数180万部を突破し「心が救われる」「人生の本棚にはいった」など多くの共感を得たヤマシタトモコの同名コミックを映画化した『違国日記』。本作で新垣結衣とのW主演にオーディションから選ばれたのは早瀬憩。この度、新垣さんとの撮影現場やオーディション秘話など、映画にまつわる様々なエピソードが監督から明かされた。テレビドラマ「ブラッシュアップライフ」で主人公の友人、“なっち”こと門倉夏希(夏帆)の中学生時代を演じて注目を浴びた早瀬さん。先日はNHK連続テレビ小説「虎に翼」でヒロイン・寅子の学友・山田よね(土居志央梨)の少女時代を演じるなど、3本のドラマへの出演も決定しているブレイク必至の若手俳優だ。そんな早瀬さんが本作で演じるのは、両親を事故で亡くし、叔母の高代槙生(新垣さん)と同居生活をすることになる“田汲 朝”(たくみ・あさ)。素直で人懐っこい性格ながらも、両親の死にどう向き合えば良いか分からず、繊細な感情を持ち合わせた複雑な役だ。朝役に早瀬さんを選んだ理由について、瀬田なつき監督は「朝と同じ15歳で、ちょっと素朴で幼い感じもありつつ、どこか達観した雰囲気を持っていて、ご自身と朝を重ねて、等身大で演じてくれそうだなと思いました」と朝との共通点を見出したという。さらに「言葉やニュアンスをうまくキャッチして演じる姿から、演技が好きなのが伝わってきた」と演技への姿勢も高く評価する。朝役として太鼓判を押された早瀬さんだが、瀬田監督としては1つ不安なこともあったそう。それは、朝が高校の軽音部のバンドで歌唱するシーンで「試しにカラオケボックスで早瀬さんに歌ってもらったときは、相当不安そうでしたが必死に歌ってくれて、なんだか元気がでる歌声だなと(笑)」と歌に苦手意識がある早瀬さんを心配しつつも、一生懸命な姿に心打たれたよう。このシーンのために早瀬さんは短期間のボイストレーニングに励み、映画では透明感あふれる歌声を披露している。今回、国民的俳優といえる新垣さんと初共演を果たした早瀬さんだが、2人の現場の雰囲気について監督は「新垣さんはリラックスした雰囲気を作ってくださって、朝との関係を引き出してくれました。早瀬さんも、現場で臆すことなくのびのびと演じていて、とてもバランスのいいふたりでした」と語っており、まったく物怖じしなかったという。何にも流されず、ありのままの“ピュアさ100%”で役に挑む彼女の映画初出演にして初主演をスクリーンで見届けてほしい。『違国日記』は6月7日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:違国日記 2024年6月7日より全国にて公開Ⓒ2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会
2024年04月26日ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』が、4月26日(金)本日、「ディズニープラス」にて見放題配信がスタートする。昨年12月に公開、『リメンバー・ミー』を超える大ヒットスタートを遂げ、現在までで興行収入35億1,989万円、動員数259万人を記録している本作は、どんな願いも叶うとされる魔法の王国を舞台に、願い星に選ばれた少女アーシャが、全ての願いを支配する王様に立ち向かう姿を描く。特に話題となったのが、ディズニー珠玉のミュージカルナンバー。アーシャの日本版声優を務めた生田絵梨花が歌う「ウィッシュ~この願い~」をはじめ、願いを支配する最恐のヴィラン マグニフィコ王の日本版声優・福山雅治が歌う「無礼者たちへ」など、全7曲が登場している。ほかにも、数えきれないほどのオマージュも見どころ。監督らも全てを把握しきれないと公言するほど盛り込まれたオマージュは、ウォルト・ディズニーのマインドを受け継いだクリエイター陣の遊び心の表れでもある。『ウィッシュ』は4月26日(金)よりディズニープラスにて見放題独占配信開始。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ウィッシュ 12月15日(金)全国公開© 2023 Disney. All Rights Reserved.
2024年04月26日赤楚衛二が巨大病院と闘う主人公を演じる「Re:リベンジ欲望の果てに」の3話が、4月25日に放送。3話にして海斗の父を殺害し、海斗を監禁していた犯人がわかるスピーディーな展開に「こんなに早く犯人がわかるなんて」や「まだまだ未解決な事があるからどんな展開になるか楽しみ」などの声が上がっている。本作は、巨大病院で起きた権力闘争をきっかけに、人間の欲望が剥き出しになっていく様を描いたリベンジサスペンスドラマ。天堂記念病院の前理事長の息子で広報部で働く天堂海斗を赤楚衛二、天堂記念病院で働く優秀な外科医で新理事の大友郁弥を錦戸亮、海斗の元恋人で現在は郁弥の婚約者である朝比奈陽月を芳根京子、海斗の後輩・木下紗耶を見上愛、海斗の伯母で現理事長の天堂市子を余貴美子、海斗の祖父で会長の天堂皇一郎を笹野高史、市子派で院長の鮎川賢二を梶原善、海斗の従兄弟・天堂佑馬を青木柚、陽月の妹・美咲を白山乃愛が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。郁弥(錦戸亮)の正体を暴くため、会長である祖父・天堂皇一郎(笹野高史)に頭を下げ、天堂記念病院の広報部で働くことになった海斗(赤楚衛二)。同じく広報部で働く従兄弟の佑馬(青木柚)に協力を仰ぎ、智信が急死した日の監視カメラをチェックすると、容態が急変した前後の映像が消えていることがわかる。そして、監視カメラの閲覧履歴には、郁弥の名前が残されていた。ある日、天堂一族の会食が開かれるも、そこにはなぜか郁弥の姿が。皇一郎は、郁弥が提案した新病棟プロジェクトの新プランを海斗に紹介する。それは、智信の悲願だった心臓血管外科センターではなく、利益率の高い予防医療センターを作るというものだった。新理事長である海斗の伯母・市子(余貴美子)は郁弥に不満を爆発させるが、皇一郎は市子に厳しい言葉を浴びせ、郁弥の肩を持つ。一方、海斗の出版社時代の後輩・木下紗耶(見上愛)は、取材中に海斗の元恋人・朝比奈陽月(芳根京子)と遭遇。紗耶は陽月に、海斗は本当に5か月間眠らされていたと伝えるが、陽月は信じることができない。また、海斗は看護師から、郁弥が陽月の妹・朝比奈美咲(白山乃愛)の担当医であること、そして郁弥と陽月が婚約したことを聞かされ――というのが3話の展開。佑馬から消去された動画を見せられた海斗は、父の死の直前に病室に入った人物が、院長の鮎川(梶原善)だと知る。鮎川が父に打ったと思われるカリウムを棚から出す映像もあったが、犯行を決定づける証拠は見つけられずにいた。しかし、海斗はそのまま理事会に乗り込み、皆の前で映像を公開。案の定、鮎川にシラを切られ、市子(余貴美子)からも軽くあしらわれてしまう。すると、そこで郁弥が助け舟を出す。映像のことを知っていた郁弥は、佑馬を利用して市子が首謀者であることの自白ととれる音声を入手しており、それを皆の前で流したのだった。結果的に郁弥が海斗をフォローする形で事件が解決し、3話で犯人がわかるというスピーディーな展開に、SNSでは「展開早すぎてまだ3話なのに犯人わかっちゃうの?!って思いながら見てたよ。来週もたのしみ」や「4話でもう新章突入ですか?!まだまだ未解決な事があるからどんな展開になるか楽しみ!郁弥と海斗の更なるバチバチも楽しみ!」、「今回も息を忘れて見てた。まさかこんなに早く犯人がわかるなんて。次回からの展開が楽しみすぎる」などの声が。また、今後どのような関係に発展するのか注目の郁弥と海斗の現段階での差に、「私情にまかせて突っ走っちゃって独り善がり&検討違いな海斗くんと、すべてを把握してて冷静に状況を見極めてい事を運んでいそうな大友先生の対比がなかなかエグいですね…」や、「憶測だらけで暴走気味の海斗と冷静沈着すぎる大友先生。両極端すぎて観てたらヒヤヒヤするけど、病みつきになるね」などの声が上がっている。【第4話あらすじ】海斗(赤楚衛二)を5か月間眠らせ、天堂記念病院の前理事長・天堂智信(光石研)を殺害した首謀者が、海斗の伯母・市子(余貴美子)だと判明。しかし、情報が漏れ、病院の広報として働く海斗は対応に追われることに。海斗は郁弥が病院の内部情報をマスコミにリークしたと疑っており、後輩の木下紗耶(見上愛)に、証拠を掴むよう協力を仰ぐのだった。一方、病院では会長の皇一郎(笹野高史)により、緊急の会議が開かれた。市子に代わる新理事長を選出するためだ。副院長の三輪光成(小木茂光)ですんなりと決まるかに思われたが、大友郁弥(錦戸亮)が手を挙げ、4日後に理事長選が開かれることになる。海斗「一緒に智信が進めていた心臓血管外科プロジェクトを取り戻そう」と提案する三輪。提案に同意した海斗は、小児科部長・小笠原哲也(古舘寛治)に三輪に一票を投じるよう持ちかけるが、拒絶されてしまう。そんな海斗に、元恋人の朝比奈陽月(芳根京子)が声をかけ、心臓血管外科プロジェクトで妹・美咲(白山乃愛)の手術が行われることを願っていると話し、海斗を信じなかったことを謝罪。そんなふたりの様子を、郁弥が物陰から見ており――。「Re:リベンジ欲望の果てに」は毎週木曜22時~フジテレビ系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年04月26日ジブリアニメーション映画『君たちはどう生きるか』のBlu-ray&DVDが、7月3日(水)にリリースが決定した。第96回米国アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞、第77回英国アカデミー賞アニメーション映画賞、第81回ゴールデングローブ賞アニメーション映画賞など、日本アニメーション史上初の快挙として数々の映画賞を受賞した本作。菅田将暉、柴咲コウ、木村拓哉ら人気俳優も参加した本作は、日本国内だけでなく、北米では興行ランキング初登場No.1を獲得し、中国でも大ヒットとなった。今回のリリースでは、映像特典として、絵コンテや「地球儀」MV、久石譲インタビューなどを収録。Blu-ray&DVDに加え、スタジオジブリ作品としては初となる、ドルビービジョン、ドルビーアトモスを採用した4K UHDのリリースも決定した。なお先着予約購入特典として、劇場アートカード保存版(3種セット)が用意されている。▼『君たちはどう生きるか』商品情報発売日2024年7月3日(水)DVD:5,170円(税込)Blu-ray:7,480円(税込)4K UHD:11,880円(税込)(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2024年04月26日『佐々木、イン、マイマイン』の内山拓也監督商業長編デビュー作『若き見知らぬ者たち』の新たなキャストが発表された。また公開日が10月11日(金)に決定した。磯村勇斗演じる主人公、彩人の恋人・日向を演じるのは、『ケイコ 目を澄ませて』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した岸井ゆきの。看護師として日々忙しく働きながらも、難病の彩人の母親を献身的に世話をする姿を繊細に演じる。岸井ゆきの彩人とは高校時代のサッカー部仲間で、1児の父親となった彩人の親友・大和を演じるのは、染谷将太。夫を亡くし、難病を患った現在は介護が必要となった彩人の母親、麻美役には『ドライブ・マイ・カー』の霧島れいか。染谷将太そして、国家権力を盾に傲慢な態度で街を取り締まる警察官の松浦を演じるのは、幅広い役柄を演じ分けることに定評のある滝藤賢一、彩人と福山翔大演じる壮平の亡くなった父親であり、元キャリア組の警察官だった亮介には、近年『福田村事件』や『朽ちないサクラ』など話題作への出演が相次いでいる豊原功補が扮し、作品に厚みを加えている。滝藤賢一主演の磯村さん、共演の福山さんも含めて、フレッシュかつ実力のある俳優たちのアンサンブルに注目だ。■岸井ゆきの コメント今までずっと、映画制作に憧れて、俳優部として自分にできることは何だろうと考えてきましたが、この脚本を読んだ時、作品のためはもちろん、これからの女優としての自分のためにも、できることがあるかもしれないと思いました。そのためには想像していたよりずっと深くこころに潜る必要がありましたが、監督、キャストスタッフのみなさんは常に、一人では怖くて見つめることのできない感情を照らしてくれました。この映画がどう広がっていくのか、とても楽しみです。■染谷将太 コメント内山監督という作家としても人間としても美しい存在と出会えたことだけでも感謝と感動でした。そしてやはりそこに集うスタッフキャストの皆様は本当に魅力溢れる方々でした。現場に行くとその空気に優しく包まれて幸せな気持ちでカメラ前に立てた事を忘れられません。磯村くん演じる彩人が危うく儚い存在で、翔大くん演じる壮平は心も身体も使い果たし。本当に皆さんが素敵で素敵で。今まで見た事がない人の表情がこの映画には詰まっていると確信しております。■霧島れいか コメント脚本を読んで参加しない理由がありませんでした。この作品に込められた誠実な問いかけやメッセージ性の強さにハッと目が覚め突き動かされる感覚になったのを覚えています。参加するからには責任の重さやプレッシャーもかなり感じましたが、今の世の中に必要な作品であり、自分自身のこれからの人生についても深く考えさせられると直感しました。クランクイン前は役と向き合う時間が長く感じ正直恐怖もありました。演じること伝えることの難しさとも直面し、内山監督とも連絡を取り合って準備をしたことが心強かったですし初日からは余計なことは考えず演じることに集中できたと思います。キャスト、スタッフ全員が一丸となって誠実に心を込めて撮影をしていた美しい光景が今も忘れられません。私にとってたくさんの経験と大切なことを教えて頂いた出会いであり、印象深い作品だと思っています。世代問わず多くの方に観て頂きたいと願うばかりです。■滝藤賢一 コメント現場は今までに感じたことのない不思議な緊張感で、神経が研ぎ澄まされるような感覚でした。誰かが先導したわけでもなく、あの現場に居た全ての人間が、各々の責務を果たして生まれた空気感だと思えてなりません。若い俳優達の鬱屈した表情、どこにも吐き出すことのできない憤りが、まるで噴火直前のマグマのようで、グツグツグツグツと音が聞こえるようでした。あのような瞬間瞬間が、私の役に多大な影響を与えたと信じて疑いません。私を見つめる彼らの目が未だに脳裏にこびりついております。内山組の空気に呑まれまいと必死に足掻いた自分が、若き日の自分に重なり、失いかけていた何かが小さな種火となって、再び私に宿ったように思います。■豊原功補 コメント私個人の記憶との交錯があまりに多いことに驚き、脚本を読んだ直後に息を吐いたことを覚えています。内山監督の持つ人間と映画への眼差しが凄みとなって目の前に現れたかのようだったし、その時すでに私は作品世界の中に引き込まれていて、撮影現場でのクルーと俳優たちの中にあってその共鳴感は確信となっていました。若いという時間は一瞬のようだけど、その記憶との対話の続きが今だとすれば人は誰もすべて若きまま藻搔き続けているのかもしれず、私もまた見知らぬ者の一人としてこの物語がみなさまの記憶に届くことを願っています。『若き見知らぬ者たち』は10月11日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:若き見知らぬ者たち 2024年10月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2024 The Young Strangers Film Partners
2024年04月26日2月の第74回ベルリン国際映画祭で最新作『A Traveler's Needs』が銀熊賞(審査員大賞)を受賞し、同映画祭では通算5度目の銀熊賞受賞という快挙を果たした名匠ホン・サンス監督の日本公開最新作が邦題『WALK UP』として、6月28日(金)より公開。日本版ポスタービジュアルが解禁された。名匠ホン・サンス監督の長編第28作目は、人生の摩訶不思議さを紡ぎ上げた4階建てのアパートを舞台にした、芸術家たちの4章の物語。端正なモノクロームの映像で紡がれた本作は、都会の一角にたたずむ地上4階・地下1階建ての小さなアパートを舞台にした人間ドラマが展開していく。映画監督のビョンスは、インテリア関係の仕事を志望する娘のジョンスと一緒に、インテリアデザイナーとして活躍する旧友ヘオクの所有するアパートを訪れる。そのアパートは1階がレストラン、2階が料理教室、3階が賃貸住宅、4階が芸術家向けのアトリエ、地下がヘオクの作業場になっている。3人は和やかに語り合い、ワインを酌み交わすが、仕事の連絡が入りビョンスはその場を離れる。ビョンスが戻ってくると、そこには娘のジョンスの姿はなく…。アパートの階をひとつずつ上がるごとに、いつしか物語は4つの章へと枝分かれし、ビョンスと彼を取り巻く女性たちの人間模様は予測不能な方向へとねじれていく。映画監督ビョンスに扮するのは、ドラマ「冬のソナタ」(02)のキム次長役で知られ、『新感染半島 ファイナル・ステージ』、Netflixドラマ「寄生獣 ―ザ・グレイ―」などで活躍するクォン・ヘヒョ。ホン・サンス作品では『それから』以来の単独主演を務めた。さらに韓国を代表する名優イ・ヘヨンや、ホン・サンス監督常連俳優のソン・ソンミ、チョ・ユニらが脇を固め、迷走中のビョンスの人生を揺らめかせる。果たしてこれは、“もしもの人生”を提示したパラレルワールドなのか、それとも…?ユーモア溢れるトリッキーな仕掛けから、芸術家たちの葛藤やささやかな喜び、そしてままならない人生の本質が浮かび上がっていく。第70回サン・セバスチャン国際映画祭や第47回トロント国際映画祭などの国内外の映画祭で高く評価され、「ホン・サンス監督の最高傑作」と絶賛を博した注目作が日本に上陸する。このたび完成した日本版ポスタービジュアルは、アメリカの独立系配給会社Cinema Guildのポスターデザイナーであるブライアン・ホン(Brian Hung)が手掛けたアメリカ版『WALK UP』のポスタービジュアルを踏襲。ブライアン・ホンは『夜の浜辺でひとり』から長編第30作目『In Our Day』まで、近年のホン・サンス監督作品や、バス・ドゥヴォス監督『ゴースト・トロピック』などのポスターデザインで知られ、シネフィル垂涎の定額配信サービス「MUBI」が選ぶ「ベスト・ムービー・ポスター」では、2021年に『逃げた女』のポスターがランクイン。さらに2022年には『Riotsville,U.S.A.』のポスターが、『EO イーオー』『aftersun/アフターサン』といった話題作の海外版ポスターを抑え1位に輝くなど、現在アメリカのアートハウスシーンで最も注目されるデザイナーとして活躍している。併せて、主演のクォン・ヘヒョが、舞台となるアパートのベランダから街を見下ろす穏やかな雰囲気のカットが解禁となった。『WALK UP』は6月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺、Strangerほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月26日吉田鋼太郎ら演じる伊藤家が織り成す、恋と家族とゴハンをめぐる新感覚コメディシリーズの映画『おいハンサム!!』に、宮世琉弥、野村周平、中尾明慶、六角精児、松下由樹、藤原竜也が出演することが分かった。伊藤源太郎は、家族の幸せを願う、ちょっとウザいけど強いパパである。長女・由香は、仕事は絶好調、恋愛は絶不調、ダイエット中でお腹もペコペコ。次女・里香は、浮気されて離婚したのに「好きになってはいけない」原さんを「たぶん好き」になってしまう。三女・美香は、婚約者と「たぶんダメな感じ」。ある日、妻・千鶴からショッキングな告白をされた源太郎は、テレビに出演して不規則発言を連発。由香は、知らない男からの間違い留守電メッセージを心待ちにするほどロンリーで、「男は見た目」という理由で別れたはずの大森を思い出してしまう始末。里香は、原さんからの逃亡を決めた「恋愛疎開」先の京都で、幼なじみのたかおと再会。美香は、声をかけてきたノリのいいイサオやスグルの猛烈なアプローチを断れず悩む――。宮世さんが演じるのは、伊藤家の3姉妹、由香(木南晴夏)、里香(佐久間由衣)、美香(武田玲奈)と幼なじみで、京都の和菓子屋の息子であるたかお。 初恋の相手は里香で、危険な恋から逃れようと「恋愛疎開先」として京都を訪れた里香と、運命の再会をする。野村さんは、ホストやホステス、スカウト軍団を率いるパーティー大好きイケイケ集団「チーム」のリーダー・イサオを演じ、美香に一目惚れして猛烈アプローチをかけていく。また、突然伊藤家の前に現れる謎の男として中尾さん、源太郎(吉田さん)のいとこであり、たかおの父・幹九郎役で六角さん、幹九郎と離婚したものの営業時間中は家庭内離婚状態で和菓子屋を支えるたかおの母・京子役で松下さんが登場する。さらに、ドラマSeason2の初回に初登場した藤原さんが映画にも登場。離婚して以来、本気の恋愛に踏み出せないでいる里香と知り合う不思議な感性を持った男・原さんは、ドラマに引き続き、里香とどんなやり取りが繰り広げられるのか注目だ。到着した映像では、源太郎は母・千鶴(MEGUMI)の2番目だということがあっさり発覚する、源太郎の大ピンチから始まる。猪突猛進する源太郎、マイペースな千鶴の様子や、ダメ男を寄せ付けがちな由香、不倫されてバツイチの里香、優柔不断な婚約者と半同棲中の美香という、迷える娘たちの様子がクローズアップ。さらに、京都の名所を大激走するたかお、里香の心をとらえる原さん、プールの前で美香に強引に迫るイサオも登場した。合わせて公開されたポスタービジュアルは、お馴染みのメインビジュアルが映画特別仕様に変化。下にはボードゲームのようにマス目が描かれ、出来事や出会う人、料理が散りばめられた。『おいハンサム!!』は6月21日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:おいハンサム!! 2024年6月21日より全国にて公開
2024年04月26日ユアン・マクレガーが実娘クララ・マクレガーとW主演した話題作『ブリーディング・ラブはじまりの旅』(原題:Bleeding Love)が7月5日(金)より全国公開されることが決定した。何年も疎遠だった娘のある出来事をきっかけに、父は彼女をニューメキシコ州に向かう旅に連れ出す。関係を修復したくても、どうすれば2人の溝を埋められるか分からない。娘は父との美しい過去を思い出しながらも、自分を捨てた父を許すことができず反発を繰り返す。旅の目的地が近づいてきた時、2人はお互いが抱える問題と向き合うことになる…。2023年サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)映画祭で上映され注目を集めた、ユアン・マクレガーと実の娘で俳優・プロデューサーのクララ・マクレガーがW主演にして親子役を演じた本作。実際に問題を抱えた時期のあったマクレガー親子がその経験を乗り越え、父と娘の“愛と回復への旅の物語”を完成させた。2024年に映画デビュー30周年を迎える、英国を代表する名優ユアン・マクレガー。実生活では長年連れ添った妻との離婚、再婚によって娘クララとの親子関係に問題を抱えていたユアンだが、そんなクララが最愛の父へ送った1つのラブレター≪脚本≫をきっかけに本作は生まれた。互いの人生の変化に傷つき、会わない時期もあった2人だが、ある日クララから脚本を渡されたユアンは、「その美しさに度肝を抜かれた。(私たちの)実際の話ではないけれど、私たちのことを感じられる内容だったんだ」と語っている。ワールドプレミアとなったSXSW映画祭では、「魔法にかけられたように魅了された─COLLIDER」「涙と感動の完璧な結末!─CINEFIED」と絶賛され、米ではAppleTVが配信権を即獲得(劇場はリミテッド公開)。日本では貴重な全国劇場公開となった。クララは、親子間の問題や大切な記憶をオリジナルのストーリーとして同世代の女性脚本家たちと共に紡ぎ、製作はアカデミー賞ノミネート『パスト ライブス/再会』 『キャロル』のプロデューサー陣が名を連ねる。ジャネール・モネイ「PYNK」のMVでグラミー賞にノミネート、ゾーイ・クラヴィッツ起用のスーパーボウル・スポットを手掛けるなど米で最注目の気鋭、オランダ出身のエマ・ウェステンバーグが長編初監督を務めた。この度解禁されたのは、青いトラックでアメリカ南西部を旅する父娘2人と、「BLEEDING LOVE」のロゴが印象的なポスタービジュアル。2人をトワイライトの光が美しく照らし、幻想的なきらめきが景色を彩っている。『ブリーディング・ラブはじまりの旅』は7月5日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月26日松本まりかが、6月30日(日)放送の高橋一生主演「ブラック・ジャック」に出演することが分かった。連載開始50周年記念を迎えた同名医療漫画を、城定秀夫監督により映像化。コロナ禍を経て、医療の在り方がふたたび問われるいま、原作から厳選した有名エピソードを凝縮し、その真髄をぐっと掘り下げていく。高橋さんと共演した「竜の道 二つの顔の復讐者」、お岩さんを演じた「妖怪シェアハウス」シリーズ、大河ドラマ「どうする家康」など、多岐にわたる作品で人々を魅了し続ける松本さん。本作で演じるのは、原作にも登場する奇病=《獅子面病》を患い、絶望の淵に立たされた患者。骨がどんどん膨れ上がり、顔面が獅子のような形相に変形してしまう、治療法不明の病に冒され、出口の見えない深い悲しみと苦痛に打ちひしがれる患者の心情たるや、計り知れないものがあるが、そんな想像を絶する境地に、松本さんが徹底アプローチ。全方位からどこまでも妥協なく繊細に、患者の心理を体現していく。また今回、特殊メイクで立体化した獅子面病の顔、病を隠すために装着した馬のマスク姿、そして美しき素顔の3面ビジュアルも到着した。テレビ朝日ドラマプレミアム「ブラック・ジャック」は6月30日(日)21時~テレビ朝日にて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年04月26日「エイリアン」シリーズ最新作となる『エイリアン:ロムルス』が9月6日(金)より全国公開されることが決定した。地球から遠く離れた宇宙。人生の行き場を失った若者たちが、廃墟と化した宇宙ステーションを発見し、人生の再起をかけて探索を開始する。だが、そこには希望ではなく、逃げ場のない絶望的な恐怖が待っていた…。大型宇宙船の中でエイリアンに次々と襲われる恐怖を描いた1作目の『エイリアン』が多くのファンを魅了し、現在では「エイリアン」という言葉が地球外生命体を表す言葉として定着。そして、本日4月26日は『エイリアン』劇中で宇宙船ノストロモ号の乗員たちが初めてエイリアンに遭遇した惑星LV-426にちなみ制定された記念日“エイリアンの日”。巨匠デザイナーのH・R・ギーガー(ハンツ・ルイディ・ギーガー)が手掛け、映画史上もっとも独創的なクリーチャーと言わしめたエイリアンの不気味なデザインや、主演のシガーニー・ウィーバーら名優たちによる閉鎖された宇宙空間での凄絶な死闘が話題を呼び、第52回アカデミー視覚効果賞をはじめ数々の賞を受賞した第1作。その後、『エイリアン4』(98)まで続く計4作、前日譚として製作された『プロメテウス』(12)、『エイリアン:コヴェナント』(17)、派生作品として『エイリアンVS.プレデター』(04)『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(07)など、長きにわたって世界中で愛されているシリーズだ。リドリー・スコット(『エイリアン』)、ジェームズ・キャメロン(『エイリアン2』(86))、デヴィッド・フィンチャー(『エイリアン3』(92))など、映画界のレジェンドがメガホンをとってきたシリーズ最新作の監督に抜擢されたのは、『ドント・ブリーズ』(16)の鬼才フェデ・アルバレス。時系列的には『エイリアン』と『エイリアン2』の間に位置する新作だが、これらの偉大なる過去作の世界観を守りつつも、全く独立したストーリーが語られる。「もしどの『エイリアン』も観たことがないのならば、これは、その1本を見る素晴らしい機会になる」というアルバレス監督の言葉が、映画史に輝く“恐怖のレガシー”の新たなる幕開けを高らかに宣言する。ケイリー・スピーニー Photo by John SalangsangGolden Globes 2024Golden Globes 2024 via Getty Images出演は、ソフィア・コッポラ監督作品『プリシラ』(24)でヴェネチア映画祭主演女優賞を受賞し、『パシフィック・リム:アップライジング』(18)でも存在感を示したケイリー・スピーニーをはじめ、『ライ・レーン』(23)のデヴィッド・ジョンソン、「暗黒と神秘の骨」(21-23)のアーチー・ルノー、『マダム・ウェブ』(24)のイザベラ・メルセードら、今後のハリウッドを牽引する注目の若手俳優たち。悪夢のような極限の恐怖に包まれた彼らの叫び、呼吸、鼓動までが、あまりにも鮮烈に観客にシンクロしていく。併せて解禁された特報映像では、薄暗く閉ざされた宇宙ステーションの不穏な音楽と、若者たちの悲鳴をバックに響かせ、血塗られたラボが恐怖の幕開けを知らせる。若者たちに次々と襲いかかっていくのは、人間に寄生することで成長する最恐の生命体エイリアン。クモのような見た目をしたエイリアンの第二段階・フェイスハガーが、多数の脚で宿主の顔に襲い掛かり、口に寄生管を挿入し寄生していくおぞましいシーンも…。最後には、エイリアンが進化を遂げた最終形態・ゼノモーフと対峙するところで映像は締められており、見る者を震え上がらせるエイリアンの圧倒的な造形、手に汗握る緊迫した展開に期待が高まる。逃げ場のない宇宙空間で、若者たちはエイリアンの脅威にどう立ち向かうのか?ティザーポスターは、標的めがけて暗闇から静かに忍び寄り、人間の怯える悲痛な声まで聞こえてきそうなほど、おどろおどろしいエイリアンの姿が印象的なビジュアルに。広大な宇宙の密室で起こる“究極のサバイバル・スリラー”に注目が集まる。『エイリアン:ロムルス』は9月6日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月26日スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めた『ジュラシック・ワールド』シリーズ3部作が、日本テレビ系「金曜ロードショー」にて放送が決定した。映画という枠組みを超え、世界中で大人気のアトラクション施設ともなっている「ジュラシック」シリーズ。2022年には『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が劇場公開され、堂々完結となった。今回、「金曜ロードショー」では、クリス・プラットが主人公のオーウェンを演じる『ジュラシック・ワールド』、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』を放送。「ジュラシック・パーク」の惨劇から22年後、新たな巨大テーマパーク「ジュラシック・ワールド」を舞台に、遺伝子操作によって生み出された新種の恐竜が脱走してしまう『ジュラシック・ワールド』。注目ポイントは、“登場する恐竜たちの賢さ”。脱走する大型恐竜インドミナス・レックスは、罠を張ったり、身を隠したり、その賢さで人間たちを脅かす。また、人間と心を通わす恐竜(ブルー)まで登場。育ての親のオーウェンはブルーと信頼関係を築く、人間と恐竜の新たな共同生活の時代の幕開けだ。『ジュラシック・ワールド』続いて、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は、「ジュラシック・ワールド」が破壊されてから3年、島に残った恐竜たちはジャングルの中でも自力で生き延びていた。しかし、島の火山が活発な活動を始め、恐竜たちは絶滅の危機に。そんな中、保護団体が恐竜たちを利用するために暗躍、コレクションとしてバイヤーに売りさばかれ、さらには軍事利用しようとする企みも…という内容。注目は、リアルな恐竜の表現。前作に比べ、より多くの恐竜のロボット(アニマトロニクス)が使われている。『ジュラシック・ワールド/炎の王国』そしてラストは、火山噴火の危機から救出された恐竜たちが、アメリカ本土から世界中へと解き放たれてしまってから4年。地球上の各地に恐竜たちが棲みつくようになり、地球は人類と恐竜が混在する新しい世界となった『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』。オーウェンは、かつて心を通わせた恐竜ブルーとその子どもに再会するも、何者かによって子どもが誘拐されてしまい、救出へ向かう。注目シーンは、街中で繰り広げられる恐竜チェイス。バイクに乗ったオーウェンが、軍事利用された恐竜たちに追われるシーンは迫力満点だ。『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』なお吹き替えには、オーウェンを玉木宏が担当しているほか、木村佳乃、松岡茉優、満島真之介らが参加している。金曜ロードショー『ジュラシック・ワールド』は5月17日(金)21時~、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は5月24日(金)21時~、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は5月31日(金)21時~日本テレビ系にて放送。『ジュラシック・ワールド』© 2015 Universal Studios and Amblin Entertainment, LLC. All Rights Reserved.『ジュラシック・ワールド/炎の王国』Jurassic World Fallen Kingdom: TM & © 2018 Universal City Studios Productions LLLP and Amblin Entertainment, Inc. All Rights Reserved.『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』© 2022 Universal Studios, Amblin Entertainment, Inc. and Perfect Universe Investment Inc. All Rights Reserved.(シネマカフェ編集部)■関連作品:ジュラシック・ワールド 2015年8月5日より全国にて公開© 2015 Universal Pictures.ジュラシック・ワールド/炎の王国 2018年7月13日より全国にて公開© Universal Picturesジュラシック・ワールド/新たなる支配者 2022年7月29日より全国にて公開© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
2024年04月26日「アンナチュラル」「MIU404」と同じ世界線で物語が展開するシェアード・ユニバース映画『ラストマイル』の最新ポスタービジュアルと予告編が公開された。本作は、満島ひかり、岡田将生らに加え、「アンナチュラル」「MIU404」の主要メンバーも参加する、謎が謎を呼ぶ極上のノンストップ・サスペンスエンタテインメント。ポスタービジュアルは、強い決意を感じられる眼差しが印象的だったエレナ(満島さん)と孔(岡田さん)のビジュアルと共に、3作品のキャラクターが散りばめられ、全員が同じ世界線に存在していることが感じられる一枚に。また映像は、シリアスさとユーモアの要素がバランスよく織り込まれ、「アンナチュラル」「MIU404」のお馴染みの劇伴と共に、事件の捜査をする伊吹(綾野剛)&志摩(星野源)ら4機捜メンバーや、ミコト(石原さとみ)をはじめとするUDIラボメンバーが続々と登場。映画では、この最強チームが共に事件解決に奔走する。また本作の主題歌は、米津玄師が担当。「アンナチュラル」では「Lemon」を、「MIU404」では「感電」を主題歌に提供し、作品の世界観と見事にリンクする楽曲を世に届けてきた米津さんによる「がらくた」が、今回の映画の主題歌となる。なお、劇中で使用された衣装や小道具、まるごとメロンパン号の展示、公式グッズ販売など、一足先に映画の世界観を堪能できるキャラバンが、5月10日(金)より三井ショッピングパークららぽーと富士見、アーバンドックららぽーと豊洲を皮切りに、全国巡回することも決定した。米津玄師コメント映画ラストマイルの主題歌に際して「がらくた」という曲を書かせていただきました。塚原さん、野木さん、新井さんの作品に呼んでいただくのはアンナチュラル、MIU404に続き三作目です。アンナチュラルでもMIU404でも主題歌としてわたしの曲を大事に扱って頂いたことを今でもよく憶えています。あれから6年ほど経ちわたしも結構変わりましたが、この三作と出会わなければ今の自分は到底あり得ません。掛け値なしに素晴らしい作品と何度も出会えたことを誇りに思います。ありがとうございました。がらくたをよろしくお願いします。米津玄師『ラストマイル』は8月23日(金)より全国東宝系にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ラストマイル 2024年8月23日より全国東宝系にて公開©2024「ラストマイル」製作委員会
2024年04月26日ティモシー・シャラメ主演『デューン 砂の惑星PART2』のプレミア配信が開始された。さらに宣伝アンバサダー・町田啓太のスペシャルインタビューが到着。またPrime Videoでは、本編冒頭10分が無料独占配信されている。全世界で特大ヒットを記録した本作は、『ブレードランナー 2049』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるSFアクション超大作。初日3日間のオープニング興行収入は、全米では前作『DUNE/デューン 砂の惑星』を約2倍上回る8250万ドル、全世界累計でも1億8250万ドルを記録し、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』超えのオープニングを切った。日本でも初日3日間と3日間限定の先行上映を加えると、2億4919万円を記録。これは前作『DUNE/デューン 砂の惑星』との比較で120%となり、前作越えのヒットスタートとなった。また、アメリカの大手批評サイト「ロッテントマト」では、批評家のスコアで93%、観客のスコアで95%フレッシュを記録し、絶賛の声で溢れている。さらに、PART3の製作も正式に発表となり、今後の展開にも注目が集まっている。吹替声優陣は、前作に引き続き、ポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)の声を『千と千尋の神隠し』のハク役で知名度を上げた入野自由。そして、新キャラクターとして強いインパクトを残したフェイド=ラウサ・ハルコンネン(オースティン・バトラー)の声を「ドラえもん」のジャイアン役で知られる木村昴、皇女イルーラン(フローレンス・ピュー)の声を「鬼滅の刃」胡蝶しのぶ役の早見沙織が演じるなど、いま話題の豪華声優が揃った。また、前作ではIMAX認証のデジタルカメラでの撮影が4割程度にとどまったものの、今回は全編IMAX映像。壮大な宇宙の映像や大迫力の“サンドワームの総攻撃はこれまでに類を見ないほど迫力満点だ。さらにこの度、宣伝アンバサダーを務めた町田啓太が本作の見どころを語るスペシャルインタビュー映像が公開に。デジタル配信などで何度も観てほしい町田さんお気に入りのシーンについては、「サンドワームにポールが挑んで乗るシーン」と「最後の決闘のシーン」を挙げ、「何度でも観られちゃう」と興奮気味に語っている。また、一番印象的だったキャラクターについては、ポールはもちろん、オースティン・バトラー演じるフェイドをイチオシ。続いて本作の魅力については、「惑星デューンに降り立ったかのような映像シーンがすごくて興奮しっぱなしでした。何度でも観て楽しい新たな発見が観れば観るほどあると思うので、これからがもっと楽しみ」とコメント。最後にファンへ向けて「パート1、パート2は個人的にセット感があるので、いろんな情報をキャッチしておいてパート3に備えておきましょう!」と先日製作が発表されたばかりのシリーズ第3弾へ、期待を膨らませるメッセージで締めくくられている。『デューン 砂の惑星PART2』は各種プラットホームにてプレミア配信中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:デューン 砂の惑星PART2 2024年3月15日より全国にて公開© 2024 Legendary and Warner Bros. Ent. All Rights Reserved IMAX®is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.
2024年04月26日城桧吏が17歳の少年少女の青春を描いた中国映画『最好的朋友』(邦題:ベストフレンド)にクランクイン。4月20日(土)に現地・中国にて制作が発表された。城さんは、唯一の日本人キャストとして、 主人公の1人で自閉症の少年・夏天(シャー・テン)を演じる。夏天は、父親に外に出ては危ないからと家に閉じ込められ、外界との接触もあまりないせいか、汚れを感じさせない綺麗な心を持っている役どころ。城さんは本作が初の中国作品であり、初の海外作品出演となる。中国内ではまだ数少ない自閉症を題材にした映画で、中国赤十字、中華慈善総会からの支持を得て制作される。また本作品のイメージポスターも公開された。本作で監督を務める宋卓非は本作が初長編映画監督作品。アメリカのチャップマン大学映画製作専門撮影学科を卒業し、ハリウッドの著名な写真家ジョニー・ジョンソンに師事。また、撮影監督を務めた短編映画『Chameleon』はヒューストン国際映画祭でプラチナ賞を受賞したほか、短編映画も複数の国際映画祭の最終候補に挙げられ、最優秀賞を受賞している。同時にこの映画には強力なスタッフが集結。北京電影学院の元学長で博士課程の監督者でもある張輝軍と、香港の有名な監督、プロデューサー、脚本家の余偉国氏がスタッフを務め、企画プロデュース、プロデューサーなどもこなす芸術家である魏龍、そして『HERO』『黄金の鎧』『LOVERS』などの多くの映画に参加した著名なアートディレクターである霍廷霄がチーフプロデューサーを務めている。さらに、中国語圏の優れた監督の製作・配給に関わり、『空海ーKU-KAIー美しき大妃の謎』や『キングダム』のプロデュースを手掛けるニューウエーブの高秀蘭も携わっている。【あらすじ】性格が少し独りよがりで学校を嫌う17歳の高校生の趙飛(楊智赫)が、同級生の夏秋(段奥娟)との親交を深める中、ひょんなことから彼女の自閉症の弟、夏天(城桧吏)とも知り合い、親交を深めていく。時に意見の違いから衝突し、和解し、理解を深めるにつれて助け合い、お互いに癒しを見いだすと、やがて自分の欠けていたものを見つける。彼が、より良い未来に向けて歩み出す青春群像劇。(シネマカフェ編集部)
2024年04月25日イ・ジェフン&イ・ドンフィら実力派俳優と、韓国のヒットメーカーが集結し、破天荒な熱血刑事が権力の腐敗を暴くために奮闘するクライム・サスペンス「捜査班長 1958」がディズニープラス スターにて独占配信中。先日、韓国・ソウルで行われた制作発表会の模様が到着した。会見は、フォトセッション、ハイライト映像の公開、記者たちとの質疑応答の順で進行。フォトセッションに登場した主人公ヨンハン役のイ・ジェフンは、ドラマのオープニングソングに乗って登場。続いてヨンハンのバディで“警察署の狂犬”と呼ばれるキム・サンスン役のイ・ドンフィ、ヨンハン率いるチームの一員で怪力キャラのチョ・ギョンファン役のチェ・ウソン、頭脳派の末っ子刑事ソ・ホジョン役のユン・ヒョンスが登場。イ・ジェフンとイ・ドンフィのツーショット撮影では、レトロなポーズを要求された2人が仲良くコッパッチム(小顔ポーズ)。フォーショット撮影では、4人で1つのハートを作り、ドラマさながらのチームワークを見せつけた。イ・ジェフン「応援する気持ちで観ていただきたい」本作は、最高視聴率70%を超えた韓国の国民的ドラマ「捜査班長」の前日譚を描く作品で、田舎出身の若手刑事が個性溢れる同僚3人とチームを組み、権力の腐敗を暴くため奮闘する痛快クライム・サスペンス。キム・ソンフン監督は「主人公のヨンハンが捜査班長になる前の、1958年から62年の間の話を描いています。当時の空気を感じられると思いますし、何よりここにいる俳優たちが皆さんを楽しませてくれるでしょう」と期待を煽る。イ・ジェフンは、「『捜査班長』に登場する4人がどのように集まったのか、どうやって犯人を捕まえるのか、僕自身が気になって、作品に参加することを決めました」とオファーを受けた理由を説明。また、「ヨンハンは(オリジナル作品では)経験の多い立派な刑事。でも、初めから有能な人物ではなかったのではないか、と考えました」とし、「無謀で周りが心配するような刑事がどのように成長していくのかを上手く演じたいと思いましたし、ヨンハンの“犯人を捕まえたい”という情熱とエネルギッシュな姿を表現したいと思いました。ヨンハンを応援する気持ちで観ていただきたいです」と続けた。オリジナル作品でヨンハンを演じたのがベテラン俳優のチェ・ブラム。今作でも1話に登場し、往年のファンを喜ばせた。イ・ジェフンは「普段は、台本読みにも準備万端で臨むため緊張はしない方なのですが、今回は初めての台本読みで(チェ・ブラム)先輩にお会いし、きちんと台本読みが出来たのか思い出せないほど緊張しました」と明かす。「2話までリーディングを終えた時、(チェ・ブラム)先輩が“ヨンハンは、悪い奴らを懲らしめて、弱い人を守る人。心に”怒り“が溢れている人物として演じてほしい”とおっしゃったんです。チェ・ブラム先輩の外見を似せるのは難しくとも、先輩の演じたヨンハンの心と精神は受け継ごうという気持ちで一生懸命演じました」とふり返った。ベストカップル賞候補!?イ・ドンフィ「相性は100%に近かった」サンスン役のイ・ドンフィも、「俳優になってから『捜査班長』をより深く知るようになりました。サンスンを演じるため素材集めをする中で、『捜査班長』を見て、本当にかっこいいと思いました。今見ても先輩方の演技は洗練されていますし、犯人逮捕への情熱と熱い思いが画面からも感じられたので、僕もそのスピリットを継承して、撮影していこうと思いました」と、オリジナル作品出演俳優たちへの尊敬の念を示す。オリジナル作品同様、今作でもヨンハンとサンスンのバディっぷりは健在。加えて、今作にはヨンハンのロマンス模様が描かれている。「ヒロインヘジュ役のソ・ウンスとイ・ドンフィ、どちらとベストカップル賞を取りたいか」という質問が出ると、困惑するイ・ジェフン。すると、イ・ドンフィが「僕が美しき敗北者になって、(ソ・ウンスさんに)ベストカップル賞を譲りたいと思います。僕たちはカップルではないですし、もしかしたらサンスンにも何か(ロマンス)ストーリーがあるかもしれないじゃないですか。皆さん、期待して下さい」と助け舟。するとイ・ジェフンも「それでは、心置きなくソ・ウンスさんを選びます」と乗っかり「ヨンハンのプライベートまでドラマの中で見せられれば、より内容が深くなり、幸せではないかと思いました。ヨンハンとヘジュのロマンスも大きな見どころですので楽しみにしていただきたいです」と加えた。とはいえ、バディの相性はばっちりだったそうで、イ・ドンフィは「相性は100%に近かったと思う」と断言。また「イ・ジェフンさんがいなかったら、僕たちは集まらなかったと思います。ヨンハンの後ろを僕たち三人が歩くシーンが多いのですが、イ・ジェフンさんの背中を見て、とても頼りがいを感じましたし、イ・ジェフンさんのおかげで僕たちが一つになりました」と語り、「僕たちが事件を解決する過程に集中できるよう、立派にリーダー役を務めてくれました」と信頼を寄せた。これを受けてMCは、イ・ドンフィ以外の3人に「あなたにとってイ・ドンフィとは?」と絆を試す質問。すると、イ・ジェフンは「愛です」と即答し指ハート。「ドンフィがいたおかげでリラックスできましたし、頼りになりました」と付け加えた。新鋭ユン・ヒョンス&チェ・ウソンのロールモデルはもちろん…また、ソ・ホジョン役のユン・ヒョンスは「僕のロールモデルは昔からイ・ドンフィさんなので、今回共演できて光栄でした。“リトルドンフィ”と呼ばれることが僕の目標です」と愛情をアピール。するとイ・ドンフィは照れを隠すように「もういい加減にしてほしいですよ。ドキュメンタリー撮影の時、チェ・ブラム先輩の前でもそういうのでとっさに“ここはカットしてくれ”と言いました」と言って笑った。この流れからロールモデルを尋ねられたチェ・ウソンは「僕はドラマのオーディションを初めて受けたとき、自由演技でイ・ジェフンさんの『建築学概論』をやりました。(ロールモデルは)もちろん、イ・ジェフンさんです」とニコリ。イ・ジェフンも、うれしそうな表情を浮かべていた。これが生まれて初めての記者会見というチェ・ウソン。キャスティングされたときの心境を「うれしくて我を忘れました(オルトルトラダ)」と言おうとして、「気が乗りませんでした(トルトラダ)」と思わず言い間違えるハプニングも。「ギョンファンがどんな人物なのか検索したところ、とてもガタイが良かったので、食事量を増やして、25キロほど増量しました。本当にきちんとやり遂げたかったので、(オリジナル作品でチョ・ギョンファンを演じた)チョ・ギョンファン先輩の姿を細かいところまで真似できるように研究しました」と熱弁。役に対する真摯な姿勢をアピールし、名誉挽回を図った。またユン・ヒョンスは、「今作のオーディションを受けることになった時、家族が喜んでくれました。特に祖父は、”オーディション上手くいったみたい“と話したら、ハグをしてくれました。親孝行者になった気分でした」と胸を張った。イ・ドンフィ「僕は大賞がほしいです」昨年「2023 SBS演技大賞」で大賞を受賞したイ・ジェフンには、早くも今作での受賞を期待する声が。イ・ジェフンは「僕が望むのは大賞ではなくて、チームワーク賞です」と“模範”解答。すると隣にいたイ・ドンフィは「僕は大賞がほしいです。とはいえ、大賞は資格がないので、何でもいいので個人賞がほしいです。期待しています」と本音を話して笑いを誘った。最後はキム・ソンフン監督が「10話の中に多彩なエピソードを盛り込もうと努めました。その時代の空気感を皆さんに紹介するための工夫もしました。厳しい環境の中で4人の俳優が素晴らしい演技を見せてくれました」と俳優陣をねぎらう。そして「編集をしながら、最初の観客として楽しく観ましたし、作品の出来に満足しています。皆さんにとってもいいプレゼントになることを願っています」と話し、イ・ジェフンも「今この時代にもこんな捜査チームがあったらいいのに、と思いながらご覧いただきたいです。冷たい時代に、人情を感じるヒューマンドラマとして皆さんの記憶に残ってくれたらうれしいです」と語り、1時間の会見を締めくくった。「捜査班長 1958」は毎週金・土曜日1話ずつディズニープラス スターにて独占配信中(全10話)。(シネマカフェ編集部)
2024年04月25日映画『わたくしどもは。』の完成披露試写会が4月25日(木)、都内で行われ、主演の小松菜奈と松田龍平、富名哲也監督が出席した。佐渡島の金山跡地で目を覚ました女(小松菜奈)。過去の記憶がない彼女は清掃員の女キイに助けられ、キイがアカとクロという女の子と暮らす家に運ばれる。自分の名前すら思い出せない女はミドリと名付けられ、キイと一緒に清掃員として働き始める。そこで警備員の男アオ(松田龍平)と出会ったミドリは、彼もまた過去の記憶がないことを知り、次第にひかれ合っていく。小松菜奈小松さんは、3月9日に所属事務所を通して第1子出産を報告して以来、初めての公の場。本作で、初共演した松田さんについて、「無口な人なのかなというイメージでしたが、龍平さんがしゃべる間は、ツッコミどころがたくさんあって、ボケてくださる」と意外な素顔を告白。「すごくフランクですし、優しくて、常にドンと構えてくださるので、安心感がありました」とその人柄を語っていた。一方、松田さんは「ボケようと思っているわけではないんですけど、小松さんがすかさずツッコミを入れてくれて」と照れ笑い。全編、新潟県・佐渡島でロケが行われ「小松さんは、かばん1つでフラっと一人で、船で来ていて。フットワークが軽くて、清々しい人だなと思った」とふり返ると、小松さんは「2つくらいですかね(笑)」とかばんの個数を訂正していた。松田龍平記憶を失った“わたくし”を演じた小松さんは、「所作や目の動きで、“わたくし”感を表現した」と言い、「もしも自分が亡くなったら、魂はどこに行くんだろうとか、何に生まれ変わるんだろうとか。そんなことを考えさせる作品。見る人によって、さまざまな見方があるはず」と作品の魅力を語った。小松菜奈松田さんは、自身が演じるアオについて「愛とか好きだとか、そういう感情を現世に置いてきている人物」と説明し、「見終わったとき、死を受け入れる心を持ってもいいんだなとポジティブに思える」と話していた。松田龍平本作は、『Blue Wind Blows』で注目を集めた富名監督が、脚本も手がけ、江戸時代に佐渡金山で過酷な労働を強いられて命を落とした無国籍者の人々を埋葬した「無宿人の墓」に着想を得て、撮りあげた。第36回東京国際映画祭(2023年)コンペティション部門に出品された。小松菜奈、松田龍平、富名哲也監督『わたくしどもは。』は5月31日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:わたくしどもは。 2024年5月31日より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開©2023 テツヤトミナフィルム
2024年04月25日真田広之主演、戦国スペクタクル・ドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」全10話が、現在ディズニープラス「スター」にて独占配信中。この度、キャストが名シーンをふり返る特別映像が解禁となった。戦国の日本を描いたジェームズ・クラベルの小説「SHOGUN」が『トップガン マーヴェリック』の原案を手掛けたジャスティン・マークスや、真田広之らハリウッドの製作陣により、新たにドラマシリーズ化。配信開始から6日間で900万の再生回数を打ち出し歴代1位の視聴を記録(※北米では「Hulu」で配信。※2スクリプテッド・ゼネラル・エンターテイメント・シリーズ作品中)。さらにTV業界のアカデミー賞と謳われるエミー賞の最有力として、作品賞、主演男優賞はもちろん、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞など最多ノミネート、及び複数の受賞が期待されている。先日ついにフィナーレを迎え圧巻の結末に大きな注目が注がれる中、プロデューサー&主人公・吉井虎永役を務めた真田さん、“謀反人の娘”の宿命を背負うキリシタン・戸田鞠子役のアンナ・サワイ、虎永と天下の覇権を争う敵・石堂和成役の平岳大、虎永に長年仕える忠実な腹心・戸田広松役の西岡徳馬、亡き太閤との子を守る母・落葉の方役の二階堂ふみらが、全身全霊で挑んだそれぞれの熱い想いをふり返っている。本作でハリウッド作品初主演&プロデューサーを務めた真田さんは、“日本の文化を正しく世界に紹介したい”という熱い想いのもと、日本の実力派俳優陣&時代劇経験豊富な専門家たちを揃えることを条件に本作に参加。懐かしみながら映像をみる真田さんは「丸ごと漁村を作ったスケール感の中で芝居ができることに喜びを感じていた」とふり返り、ハリウッドならではの壮大なセットの中で演技ができたことに感慨深い様子。本場面は衣装やセット、所作まで細かなところまでこだわり抜いた一方でハリウッドならではの臨場感に溢れ、監督と話し合いながら様々なアイディアを投入したというこだわりが光る1シーンとなっている。アンナ・サワイは自身が演じる鞠子が宿命を背負う中で、敵の軍勢を前に薙刀1本で戦う姿をみて思わず涙…薙刀が折れ歯もかけてしまうほど全身全霊で撮影に挑んだといい、そんなアンナさんの熱い気持ちがあったからこそ鞠子の力漲るシーンが完成した。さらに平さんは、虎永と対峙する石堂役の緊張感溢れるシーンが実は撮影初日だったという驚きのエピソードを語り、本音と建前が入り混じる鞠子と落葉の方の秘密の会話を前に佇む按針を微笑みながら見つめる二階堂さんは、予想外のことが起きる現場の面白さや演技へのこだわりを話している。そして窮地に陥り大坂へ降伏の意を伝える吉井虎永を、強い言葉で諫めた長年虎永を支えてきた忠臣・戸田広松の緊張感溢れる演技に“伝説”と話題になった第8話のシーンを、感慨深い様子でふり返るのは西岡さん。「このシーンをやるために僕はこの作品に参加したと思っていますし、真田もそう思っていた」と2人とも待ちに待ったシーンだったと知られざる秘話を明かす。「朝会ったとき、徳馬さん いよいよあのシーンがきました」と真田さんから声をかけられたそうで、撮影に1日中かかったという命を懸けた対話は観客を釘付けにし称賛の声が続出。言葉にせずとも2人だけが何を思っているか分かっていたと話し、真田さんと西岡さんが阿吽の呼吸で演じ切るとその場にいた全員が涙したという。「SHOGUN 将軍」はディズニープラス スターにて独占配信中(全10話)。(シネマカフェ編集部)
2024年04月25日キム・ヘス、ヨム・ジョンア、チョ・インソン、パク・ジョンミンら豪華俳優陣が集結、2023年「第44回青龍映画賞」で最優秀作品賞を含む4冠に輝いた『密輸 1970』。この度、海女×密輸王×チンピラ×税関が入り乱れ、密輸を巡る海中サバイバル・バトルが勃発する日本版予告編、クセモノぞろいのキャラが躍動する場面写真が解禁となった。『生き残るための3つの取引』『ベテラン』『モガディシュ脱出までの14日間』など、韓国映画界きってのヒットメーカー、リュ・スンワン監督。韓国映画ファンの間で最も新作が待ち望まれた最新作『密輸 1970』は、1970年代の韓国の沖合で密輸犯罪が盛んに行われていたという史実に基づく海洋クライム・アクション。海底に沈められた密輸品の引き上げに挑む主人公は、何とのどかな漁村で暮らすごく平凡な海女さんだ。今回解禁となる日本版予告編は、韓国の港町“クンチョン”でジンスク(ヨム・ジョンア)やチュンジャ(キム・ヘス)ら海女たちを乗せた船が大海原を進む場面からスタート。勢いよく飛び込んだ海女たちは手慣れた様子で海深く潜り、アワビを手に取ると思いきや、そこにあったのはなんと金塊?しかし海中に沈められた密輸品を集めているところへ税関の船が近づいてきて大ピンチ。そこに「俺を怒らせるなよ」と不敵な笑みを浮かべる密輸王クォン、大勢で乗り込むチンピラたち、犯罪摘発に執念を燃やす税関当局が入り乱れ、巨額の金塊をめぐる騙しあいバトルが勃発するさまがテンポよく展開。さらに、水中バトルでは、海のギャング・サメまで現れる。カリスマ密輸王を演じるチョ・インソンらの身体を張ったバトルシーンも必見で、アクションに定評があるリュ・スンワン監督の真骨頂炸裂の予告編となっている。また、場面写真からは、クセモノ揃いのキャラクターを韓国トップ俳優たちが生き生きと体現する瞬間が切り取られ、期待が高まる。1970年代に実際行われていた海に密輸品を投げ入れて税関の目をごまかし、密かに引き上げて大金を稼ぐという海洋密輸の史実に魅了されたというリュ・スンワン監督。その奇想天外なまでに型破りな設定を爽快なカタルシスへと結実させ、第59回大鐘賞の監督賞を受賞した手腕にも注目だ。『密輸 1970』は7月12日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:密輸 1970 2024年7月12日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2023 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & FILMMAKERS R&K. All Rights Reserved.
2024年04月25日映画『オッペンハイマー』のその後、マンハッタン計画のもとで生まれた町の知られざる歴史と現在を描いたドキュメンタリー映画『リッチランド』の公開が決定。ポスターと場面写真が解禁となった。平和で美しいアメリカの典型的な郊外の町、ワシントン州南部にあるリッチランド。のどかに暮らす人々が応援する地元高校のフットボールチームのトレードマークは「キノコ雲」と「B29爆撃機」。リッチランドもまた、1942年からのマンハッタン計画における核燃料生産拠点で働く人々とその家族が生活するために作られた町だった。長崎に落とされた原子爆弾「ファットマン」のプルトニウムはハンフォード・サイトで精製されたものだ。終戦後は冷戦時に数多く作られた核兵器の原料生産も担い、稼働終了した現在は国立歴史公園に指定され、アメリカの栄光の歴史を垣間見ようと多くの観光客が訪れている。「原爆は戦争の早期終結を促した」と町の歴史を誇りを口にする者が数多くいる一方で、多くの人々を殺戮した“原爆”に関与したことに逡巡する者も。また、暮らしやすい町に満足している人々でも「川の魚は食べない」と語り、核廃棄物による放射能汚染への不安を現在も抱えながら暮らしている。『オッペンハイマー』のその後、アメリカは“原爆”とどう向き合ってきたのか。その罪と痛みを背負うのは誰なのか。近代アメリカの精神性、そして科学の進歩がもたらした人類の“業”が重層的に浮かび上がる叙事詩的ドキュメンタリーが、世界中の映画祭での上映を経てついに日本で公開。原爆を落としたアメリカと被爆国である日本、原爆史観を揺さぶるであろう作品となっている。『リッチランド』は7月6日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月25日清原果耶、清野菜名、高畑充希らが出演する音楽特番「ジブリのうた」の放送が決定した。同番組は、スタジオジブリ作品の世界を表現した「ジブリパーク」の各エリアから、豪華メンバーがジブリソングの数々を披露する音楽特番。清原さんは、『魔女の宅急便』から「やさしさに包まれたなら」。清野さんは、実写版では月島雫を演じた『耳をすませば』より「カントリー・ロード」。高畑さんは、『天空の城ラピュタ』より「君をのせて」を披露。清野菜名ほかにも、幾田りら(「いのちの名前」)、「JO1」の金城碧海・河野純喜・與那城奨(「アシタカとサン」)、菅原小春(「人生のメリーゴーランド」)、つじあやの(「風になる」)、手嶌葵(「朝ごはんの歌」)、天才てれびくん てれび戦士の廣末裕理・ポン璃菜アメリー・松尾そのま・丸山煌翔(「さんぽ」)が出演する。清原果耶また、神木隆之介が案内役、『君たちはどう生きるか』の主人公を務めた山時聡真がナレーションを務める。神木隆之介「ジブリのうた」は5月7日(火)19時57分~NHK総合にて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年04月25日「午後のロードショー」では、4月29日(月・祝)より“ゴールデンウイーク スペシャル!”と題し、選りすぐりの5作品を放送する。今回の企画にラインアップされた中で特に注目なのが、トム・クルーズ主演の大ヒット作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』。本編ノーカットで地上波初放送となる今作は、トムが伝説的スパイ:イーサン・ハントを演じるシリーズ第6弾。ヘンリー・カヴィル、ヴァネッサ・カービー、アンジェラ・バセットが初参加しているほか、公開前には、飛行中のヘリコプターにしがみつくビジュアルが話題となった。そして、ドウェイン・ジョンソン主演の冒険アクションシリーズ第2弾『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』、大規模な自然災害を壮大なスケールで描くパニック超大作『デイ・アフター・トゥモロー』。『デイ・アフター・トゥモロー』アーノルド・シュワルツェネッガー主演、凶悪武装逃亡犯と田舎の保安官が激闘を繰り広げる『ラストスタンド』、加賀藩のそろばん侍を描いた、堺雅人×仲間由紀恵で贈る異色の時代劇『武士の家計簿』も放送される。『武士の家計簿』▼「午後のロードショー ゴールデンウイークスペシャル!」放送日程放送局:テレビ東京●4月29日(月・祝)午後1時55分~『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』●4月30日(火)午後1時40分~『デイ・アフター・トゥモロー』●5月1日(水)午後1時40分~『ラストスタンド』●5月2日(木)昼12時55分~『武士の家計簿』●5月6日(月・休)昼12時50分~『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(シネマカフェ編集部)■関連作品:武士の家計簿 2010年12月4日公開© 2010「武士の家計簿」製作委員会ラストスタンド 2013年4月27日より全国にて公開© 2012 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル 2018年4月6日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開ミッション:インポッシブル/フォールアウト 2018年8月3日より全国にて公開© 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
2024年04月25日東京ディズニーシーの新エリア、「ファンタジースプリングス」グランドオープンまであと45日となった4月22日、ディズニーリゾートラインの新ライナーの運行が発表された。東京ディズニーリゾートの各施設をつなぐモノレール、ディズニーリゾートラインでは、6月6日(木)にグランドオープンする東京ディズニーシーの新テーマポート「ファンタジースプリングス」を記念して、東京ディズニーシー“ファンタジースプリングス”ライナーを運行する。同ライナーは「ファンタジースプリングス」に登場するディズニー映画『塔の上のラプンツェル』『ピーターパン』『アナと雪の女王』のキャラクターたちがデザインされた外装と、様々なキャラクターたちが描かれた色鮮やかな内装でゲストを出迎える。また、車内はTVCMが流れた際に話題となった、「ファンタジースプリングス」の心地よい音楽も流れるという。東京ディズニーシー“ファンタジースプリングス”ライナーはリゾートライナー(Type C)グリーンの1編成のみ。運行時間は、東京ディズニーリゾート・オフィシャルウェブサイトを確認のこと。東京ディズニーシー“ファンタジースプリングス”ライナーは、2024年5月7日(火)~2025年4月7日(月)の期間運行。期間限定で運行する東京ディズニーシー“ファンタジースプリングス”ライナーで、新エリアへの想いを馳せてみては。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2024年04月25日7月期の木曜劇場として、松岡茉優主演のオリジナルドラマ「ギークス/GEEKS」(仮)を放送することが決定。田中みな実、滝沢カレンと「GEEK(ギーク)」=好奇心旺盛で、卓越した知識や技術を持っているオタクのトリオになり、謎解きストーリーに挑む。今作は、ノー残業をモットーとする警察署勤務の3人のギークが、腕と好奇心とほんの少しの正義感で定時までに事件を解決する痛快エンタメドラマ。彼女たちは毎週金曜日にお決まりの居酒屋に集まっては、職場や人間関係の愚痴に花を咲かせるのが日課。するとそこに、刑事たちが頭を悩ませているという、ある事件が持ち込まれる。3人のギークたちがちょっとした謎解きのつもりで、それぞれの知識を基に捜査の違和感や矛盾点を指摘すると、やがて意外な事実が発覚…。彼女たちの井戸端会議が、事件解決をスーパーアシストしてしまう!そんな彼女たちもプライベートでは悩める女性。事件解決の手柄には興味がない彼女たちにとっては、不器用すぎる恋愛や、コミュニケーション下手ゆえの人間関係のトラブルのほうが難解すぎる大事件だった…!?持ち前の知識と技術で難事件をひっそりと解決しつつも、仕事でもプライベートでも難がありすぎて何かとこじらせる3人のギークたち。ひと筋縄ではいかない彼女たちの厄介な生き様をキュートでコミカルに描きつつ、ときには痛快に事件を解決する新感覚エンターテイメントが誕生する。◆松岡茉優、クセ者鑑識官役でフジテレビGP帯連ドラ初主演優秀だがクセ者の鑑識官の主人公・西条を演じるのは、松岡茉優。映画初主演作となった『勝手にふるえてろ』や映画『万引き家族』、ドラマ「フェンス」など、日本の映像界を牽引する存在である。フジテレビの連続ドラマには、初主演土ドラ「She」以来、約9年ぶり3度目の出演で、今作がフジテレビのGP帯連ドラ初主演作となる。演じる西条は、小鳥遊(たかなし)署の鑑識課に勤める鑑識官で、署内での証拠品の分析や管理を担当している女性。優れた観察眼を持ち、一度見た指紋や足跡、靴などの特徴が全て頭に入っている。頭脳明晰で優秀な鑑識官ではあるが、ムダな労力を使うことが大嫌い。やるべき仕事をこなしたらサクッと定時に帰ってしまうなど、泥臭い刑事の世界や古くさい警察組織の体質からは一線を引いている。そのことから「正義感ゼロの鑑識官」と呼ばれることも。人との距離感に厳しく、無駄に仲良くなるのが苦手なのに、隣の部屋に引っ越してきた男性がやたらと西条に関心を示すように…。松下さんは「私自身が“そんなドラマが今、見たかった!”と感じました。こだわり強めの3人が織りなす会話劇は、台本を読んでいてもニヤニヤ、クスクスしてしまいます」とコメント。「西条はジグソーパズルのオタクなのですが、オタクだって興奮の仕方は千差万別」と言い、「みなさんも“オタ”の部分がお有りでしたら、共感してもらえる所も多いと思うので、好きなものに一直線な3人を楽しんでもらえたらうれしいです」とすでに作品と撮影を楽しんでいる様子だ。◆いま最も目が離せない俳優・田中みな実が心理分析のプロ役で新境地心理分析のプロである吉良を演じるのは、田中みな実。田中さんは、オトナの土ドラ「絶対正義」(東海テレビ/2019年2月~3月)で本格的に役者デビュー、2023年の木曜劇場「あなたがしてくれなくても」では多くの共感と注目を集めた。その後も、「ばらかもん」、現在放送中の「Destiny」と民放連ドラに立て続けに出演中。そんな田中さん演じる吉良は、小鳥遊署の医務室に勤務している産業医。「人の心を見透かす医務室の魔女」という異名をとるほど人間心理を読むことに長けており、行動や表情を見て、瞬時にその人の心の内を読み取ってしまう。初対面の人でも通りすがりの人でも遠慮なく親しげに話しかけるなど、人との距離感のとり方が独特で仲の良い西条や基山にはズバズバと切り込んでいくことも。その一方で本気の恋愛に対しては踏み込んでいかない事情があるようで…。田中さんは松岡さんについて、「3人の中で最年少でありながら、芸歴21年の頼れる座長。知識も経験も豊富で、想定していなかった動きや言い回しがシーン毎に飛び出します。それでいて、時に甘えん坊で無邪気。『わたし、2人には"まゆちん"って呼ばれたいです』と照れ笑いする様子は子供のようで、すっかり翻弄されています」と話す。そして「顔合わせ兼本読みの日、台詞を全て暗記してきた滝沢さん。“絶対に絶対に絶対に迷惑を掛けないように頑張るのでよろしくお願いします!”と深々頭を下げていましたが、迷惑どころか、カレンちゃんの存在がどれだけ現場を和ませているか。真面目に一生懸命に芝居と向き合い、卓越したワードセンスで皆を笑わせてくれる、最高の役者です」と滝沢さんを讃え、「2人に会えると思うと現場に向かう足取りが軽く、休みの日にも2人を想ってしまう」と、ギークスのチームワークに自信をのぞかせた。◆滝沢カレンが、“地図だけが話し相手”の地理ギークを演じる地理に精通した交通課員、基山を演じるのは、滝沢カレン。モデルやタレントとしてその明るいキャラクターで人気を博し、現在放送中の「全力!脱力タイムズ」では、その独特なワードチョイスでバラエティ番組でもお馴染みの存在。俳優としては映画『ROOKIES-卒業-』でデビューすると、「G線上のあなたと私」「未来への10カウント」で話題となった。滝沢さん演じる基山は、小鳥遊署・交通課に務める女性。「地図だけが話し相手」と言われるほど、あらゆる道や時間帯ごとの交通量まで小鳥遊町の地理は全て頭に入っており、日本全国の地理にも詳しい。常に最短ルートを知っているので、逃走した容疑者を先回りして捕まえることもできる。3人の中では最も論理的で、曲がったことを許さないきまじめな性格。22歳の妹と高校生の弟がいて、特に弟の進学を過剰に心配しては煙たがられている。バラエティ番組での明るいキャラクターとはひと味違った、地理好きのギークという独特の役を滝沢さんがどんなふうに表現するのか期待したい。滝沢さんは、「一番は人間性や毎日の生き方だと思います。基山さんも、私の知らなかった毎日を送っています。仕事も考えも生き方も、全て初めて見る景色でした。でもそこに芽生えた友情や生きる上での楽しみがいかに人それぞれで、そしてその息抜きが一致する時、どれだけ人はうれしいか、改めて知りました。ひとりのようでひとりじゃない、とびっきりに人間性が詰まっているのがこのドラマの魅力だと思います」と、ドラマの魅力を真摯に語っている。警察という組織の中で、なるべく効率的に、ドライに生き抜こうと振るまう「省エネ3人組」こと3人のギークたちの異色の木曜劇場の続報に注目だ。木曜劇場「ギークス/GEEKS」(仮)は7月、フジテレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
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