映画『アンダー・ユア・ベッド』の新たな場面写真が公開された。2019年に高良健吾主演で実写化された映画を韓国でリメイクした本作。監督は本作が韓国デビュー作となるSABUが務める。学生時代から誰からも名前すら覚えてもらえなかった孤独な男・ジフン(イ・ジフン)は、唯一自分の名前を呼んでくれた女性イェウン(イ・ユヌ)と再会を果たすも、彼女は覚えていなかった。ジフンは再び強烈に彼女に惹かれ、24時間監視するようになる。このたび公開された場面写真には、彼女と全てを共にしたいジフンが、大胆にもベットの下に潜り込み、至近距離でアザだらけの彼女を見つめる不気味な姿が捉えられている。さらに、彼の部屋には無数のテレビが設置されており、それを見つめるジフンの姿が切り取られている。よく見るとテレビには彼女の家のリビングから寝室まで、彼女の一瞬一瞬を見逃さないように、さまざまな角度からも部屋が映し出されている。また、熱帯魚店の店主であるジフンとイェウンがお気に入りのグッピーを見つめる姿や、どこか感情のない表情をした、ジフンやイェウン、イェウンの夫であるヒョンオ(シン・スハン)のそれぞれのカットも公開された。<作品情報>『アンダー・ユア・ベッド』5月31日(金) 公開公式サイト: Mystery Pictures, ALL RIGHTS RESERVED
2024年04月18日「無伴奏」とは、伴奏を伴わないこと、またはそのような楽器を指す音楽用語だ。過去の作品においては、やはりJ.S.バッハの作品が際立って名高い。「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」を筆頭に、「無伴奏チェロ組曲」や「無伴奏フルートのためのパルティータ」など、1本の楽器の機能と、その奏者の能力を極限まで引き出す作品の魅力は、何物にも代えがたい。これらの名曲は、今や当該楽器のみならず、様々な楽器によって演奏されてきたことからも、その魅力の大きさが感じられる。もちろんバッハの後に続く作曲家たちも負けていない。歴史を紐解いてみれば、パガニーニ、イザイ、クライスラー、バルトーク、プロコフィエフなどが、ヴァイオリンのために。そして、レーガー、ストラヴィンスキー、ヒンデミットあたりがヴィオラのために。チェロには、コダーイ、ブリテン、カサドなどの名作が存在するほか、他の楽器のための作品も目白押しだ。これはまさに、楽器の進歩もさることながら、演奏技術の圧倒的進化が成せるわざと言えそうだ。さて、この「無伴奏」をテーマに開催される好企画「無伴奏の世界」の第3回目に登場するのが、コントラバスであることが興味深い。オーケストラの重低音を担うコントラバスは、アンサンブルの影の立役者と言える存在だ。そのコントラバス1本で奏でる「無伴奏の世界」とはこれいかに。この稀有なステージの登場するのが、ドイツのSWR交響楽団(旧シュトゥットガルト放送交響楽団)コントラバス奏者の幣隆太朗(へい・りゅうたろう)となれば、これはますます期待が募る。新進気鋭のコントラバス奏者が挑む“無伴奏重低音の異空間”を聴き逃すことなかれ。第3回無伴奏の世界幣 隆太朗 コントラバス■チケット情報()7月6日(土)14:00開演東京文化会館小ホール(東京・上野)西田由美子:転生細川俊夫:唄(ばい)一柳 慧:空間の生成平川加恵:さくらさくら変奏曲※コントラバス版 世界初演テッポ・ハウタ=アホ:カデンツァジュリアン・ツビンデン:バッハに捧ぐエミール・タバコフ:コントラバスの動機ペトリス・ヴァスクス/バス・トリップJ.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007(コントラバス独奏)●幣 隆太朗(コントラバス)Ryutaro Hei/Contrabass10歳より、故・奥田一夫氏に手ほどきを受ける。1999年、兵庫県立西宮高校音楽科卒業、同年、東京藝術大学入学。2001年、渡独。ドイツ・ヴュルツブルク音楽大学入学。DAAD外国人のための学内コンクールで1位となり、奨学金を授与される。2005年、同大学ディプロマ試験を最高得点で卒業、同大学院マスターコースに入学。同年ベルリン国立歌劇場オーケストラ(シュターツカペレ・ベルリン)のアカデミー試験に合格、首席指揮者ダニエル・バレンボイム指揮のもと、オーケストラの一員として研鑽を積む。2007年、SWR交響楽団(旧シュトゥットガルト放送交響楽団)に入団。現在、同楽団団員として、ドイツ国内外でのソロ・リサイタル、音楽祭への参加、小菅 優、樫本大進、庄司紗矢香、フィリップ・トゥーンドゥル、セバスティアン・マンツ、セバスティアン・ジャコーなど、世界を代表するソリストとの室内楽の共演等、精力的に活動している。日本では毎夏、日本帰国リサイタル・ツアーを開催。2010年よりサイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとして公演に参加。2012年より上野製薬株式会社より1670年製コントラバスの名器「ブゼット」を貸与されている。2014年より、ヴァイオリン白井圭、チェロ横坂 源と共に、ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ結成。2016年、兵庫県芸術奨励賞、神戸市文化奨励賞、同時受賞。2017年、関西クリティッククラブ賞受賞。文屋充徳、奥田一夫、河原泰則、永島義男、南出信一、村上満志、山本 修、マティアス・ヴィンクラーの各氏に師事。
2024年04月18日安田顕が企画・プロデュースする二人芝居『死の笛』が、2024年7月に全国3都市で上演されることが決定した。本作は、安田が熱望したという林遣都を共演に迎え、数々のドラマ・映画作品を手がけてきた坂元裕二脚本による新作書き下ろし公演。演出は、ドラマ・映画のみならず舞台でも多くの名作を世に送り出してきた水田伸生が務める。安田はラブコールが叶い集った今回の座組みについて「ふたつ返事で承諾してくださいました。嬉しくて嬉しくて、胸が熱くなりました。100万本以上の薔薇の花を捧げたいほどに、感謝申し上げます。100万回以上、ありがとうございます」とコメント。また二人芝居『死の笛』について、「19歳でお芝居を始めて、約30年。私には、奇跡です。思い描いた夢が、もうすぐ始まります。産み落とされた脚本は、自分の棺桶に入れます。かなり気が早いですが(笑)」と思いを語った。『死の笛』は、2024年7月5日(金) の東京・草月ホール公演を皮切りに、札幌・かでるアスビックホール、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで全24ステージが行われる。■安田顕 コメント『一緒に二人芝居をしませんか?』2年前。林遣都さんとドラマでご一緒した際、彼のお芝居に心魅かれ、お誘いしたんです。快く引き受けてくれました。脚本・坂元裕二さん。演出・水田伸生さん。ふたつ返事で承諾してくださいました。嬉しくて嬉しくて、胸が熱くなりました。100万本以上の薔薇の花を捧げたいほどに、感謝申し上げます。100万回以上、ありがとうございます。19歳でお芝居を始めて、約30年。私には、奇跡です。思い描いた夢が、もうすぐ始まります。産み落とされた脚本は、自分の棺桶に入れます。かなり気が早いですが(笑)。2024年7月。この世で最初に上演される『死の笛』。その舞台に、林遣都さんと立ちます。皆様、何卒、御立ち合いください。劇場でお会いしましょう。<公演情報>TEAM NACS Solo Project 5D2 -FIVE DIMENSIONS II-『死の笛』企画・プロデュース:安田顕脚本:坂元裕二演出:水田伸生出演:安田顕 林遣都【東京公演】日程:2024年7月5日(金)〜7月14日(日)会場:草月ホール【札幌公演】日程:2024年7月17日(水)〜7月19日(金)会場:かでるアスビックホール【大阪公演】日程:2024年7月24日(水)〜7月28日(日)会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール公式サイト:
2024年04月18日9月21日(土)・22日(日・祝) に群馬・日本トーターグリーンドーム前橋で開催される『山人音楽祭2024』の第2弾出演アーティストが発表された。『山人音楽祭』は、群馬出身・在住のロックバンド・G-FREAK FACTORYが主宰するロックフェス。このたび第2弾アーティストとして、ENTH、おとぼけビ〜バ〜、上州弾語組合、バックドロップシンデレラ、The BONEZの全5組がアナウンスされた。チケットは3次先行受付を5月19日(日) まで実施中。<イベント情報>『山人音楽祭2024』9月21日(土)・22日(日・祝) 群馬・日本トーターグリーンドーム前橋開場9:30 / 開演11:00(終演20:00予定)【出演】Age Factory/ENTH/おとぼけビ〜バ〜/佐藤タイジ/G-FREAK FACTORY/SHADOWS/SHANK/上州弾語組合/四星球/DJダイノジ/TETORA/Dragon Ash/HUSKING BEE/バックドロップシンデレラ/HAWAIIAN6/プッシュプルポット/The BONEZ/LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUS/ROTTENGRAFFTY/and more…■オフィシャルHP3次先行:5月19日(日) 23:59まで()公式サイト:
2024年04月18日Bunkamura Production 2024/DISCOVER WORLD THEATRE vol.14『A Number—数』『What If If Only—もしも もしせめて』が、2024年9月から10月にかけて東京・大阪・福岡で上演されることが決定した。Bunkamuraが日本と海外のクリエイターの共同作業のもと、優れた海外戯曲を今日的な視点で上演する企画に取り組んできた、DISCOVER WORLD THEATRE(以下DWT)シリーズ。今回は同シリーズの第14弾として、『トップ・ガールズ』や『クラウド・ナイン』など数々の話題作で知られる、現代イギリス演劇を代表する劇作家のひとりであるキャリル・チャーチルの2作品が連続上演される。2作品の演出は、これまでにDWTシリーズで3作品を演出してきたジョナサン・マンビィが手がける。『A Number—数』で二人芝居に挑むのは、堤真一と瀬戸康史。人間のクローンを作ることが可能となった近未来を舞台に、秘密を抱え葛藤する父を堤が、クローンを含む3人の息子たちを瀬戸が演じる。『What If If Only—もしも もしせめて』には、舞台初共演となる大東駿介と浅野和之が出演。愛する人を失い苦しむ“某氏”を大東、“未来”と“現在”を浅野が、“幼き未来”(ポピエルマレック健太朗と涌澤昊生のWキャスト)とともに演じ、マンビィとの初タッグで日本初演の戯曲に挑む。■ジョナサン・マンビィ コメント現存する最も素晴らしい英国劇作家であるキャリル・チャーチルの傑作戯曲『A Number—数』『What If If Only—もしも もしせめて』の演出で東京に帰ってくることができ、とても光栄に思っています。『What If If Only—もしも もしせめて』は日本で初めての上演となります。この非常に力強い二つの戯曲は、アイデンティティ、悲しみ、そして愛の探究で繋がっています。どちらの戯曲も、一番愛する人のために私たちは何をする覚悟があるか、を問いかけます。チャーチルは、これらの傑作戯曲の中で極限の人間の状態を見事に描き出しています。『A Number—数』には堤真一さんと瀬戸康史さん、『What If If Only—もしも もしせめて』には大東駿介さん、浅野和之さんら素晴らしい俳優の皆さんがご参加くださいました。信じられないほど力強い演劇作品が生まれると思っています。■堤真一 コメントジョナサンとの仕事は4回目ですが、彼は役者から生まれるものを第一に、いつの間にか役者がうまく階段を上がれるように導いてくれます。今回もクローンや遺伝子操作といったちょっと手強そうな内容の作品ですが、お互いに意見を出し合いながら、チームとしての方向性を明確に示してくれるのではないかと思います。最初はごく普通の親子の会話かと思いきや、よくよく聞いていると恐ろしい話になっていく。あり得ないとは言えない近未来の物語を、ふたりの会話だけでどう演劇として成立させていくのか。初めて共演する瀬戸君と一緒にじっくり取り組みたいですね。僕自身、ふと「親子って何だろう?」と不思議になる時があります。子どもは親の所有物ではなく、ひとつの命であり、“個”でもある。そんなことを改めて考える機会になりそうです。■瀬戸康史 コメント昨年、『笑の大学』で初めて経験した二人芝居がとても楽しく、もう一回やりたいと思っていました。コメディからシリアスまで幅広い役をされている堤さんと、初めてご一緒できることが楽しみです。以前、マンビィさんのワークショップに参加したこともあり、海外の演出家さんとの少人数での創作にワクワクしています。僕はクローンを含む堤さんの“息子たち”を演じますが、これは一人の人間のパラレルワールドのようなものではないかなと。顔は同じでも中身は別の人物である、と考えると納得しやすい気がします。「他にもクローンがいることは特に気にならない」という人物も登場しますが、僕自身もこの考え方に共感できました。何事もポジティブに捉えるほうなので。もちろん不安もありますが、それすらも楽しめたらと思っています。■大東駿介 コメント日本初演のこの戯曲を読み終えた時、「出会えた!」と思いました。なかなか難解ですけれど、それくらい吸い込まれ、圧倒されたんです。現在は自分が生きてきた過去の積み重ねである一方で、この先に想像し得る未来との板挟みになっている。最近そんなことをよく考えていた矢先に、「生きるとは」「生命とは」「思考とは」など、次元を越えて人間を解釈しているような作品に出会えた自分は本当に幸せだと思います。何億という時間が数十分に凝縮されている感覚を持ちました。きっと稽古が始まったら苦しむんでしょうけど(笑)。気付かないうちに凝り固まっている自分の発想を、国境や思考、あらゆる意味で境界線を飛び越え開かせてくれる演出家のジョナサン・マンビィと共に創作できることが有難いですし、時間も空間も超越した作品に少しでも近づけたらと思っています。■浅野和之 コメント作品そのものはとても短いものですが、戯曲を何度も読んで、ようやく「核」になるものがふわっと見えてきたかな、という段階です。私は「現在」「未来」という非常に抽象的な役どころで、この2種類をどう表現として変えるのか、あるいは変えないのか。誰もが「未来」というものに希望や思い描いていたものがあるだろうけど、必ずしもそれは自分の思っていた通りにはならない。そんなストーリーが浮かび上がってくる気がします。海外の演出家さんとは言葉の問題を超えて、いかに意思の疎通を図れるかが大切だと思っています。マンビィさんとも大東さんとも初めてですし、今までにない挑戦を楽しみにしています。年を重ねると周りに気を遣われたり、つい楽な方へと針が振れがちなので、挑戦できることはどんどんしていきたいんです。<公演情報>Bunkamura Production 2024 DISCOVER WORLD THEATRE vol.14『A Number—数』『What If If Only—もしも もしせめて』作:キャリル・チャーチル翻訳:広田敦郎演出:ジョナサン・マンビィ美術・衣裳:ポール・ウィルス【出演】『A Number—数』堤真一、瀬戸康史『What If If Only—もしも もしせめて』大東駿介、浅野和之、ポピエルマレック健太朗・涌澤昊生(Wキャスト)【東京公演】公演期間:2024年9月10日(火)〜29日(日)会場:世田谷パブリックシアター【大阪公演】公演期間:2024年10月4日(金)〜7日(月)会場:森ノ宮ピロティホール【福岡公演】公演期間:2024年10月12日(土)〜14日(月・祝)会場:キャナルシティ劇場公式サイト:
2024年04月18日シアタークリエの11月公演として、ミュージカル『SONG WRITERS』が上演されることが決定した。本作は、日本を代表する作詞家・森雪之丞と、俳優であり演出家としても評価の高い岸谷五朗がタッグを組んだオリジナルミュージカルで、2013年にシアタークリエで初演。今回、約10年ぶりの復活公演となる。自信過剰な作詞家エディ・レイク役の屋良朝幸と、気弱な作曲家ピーター・フォックス役の中川晃教、お調子者の音楽ディレクターのニック・クロフォード役の武田真治、マフィアのボスのカルロ・ガンビーノ役を愛嬌たっぷりに演じるコング桑田ら、初演オリジナメンバーに加え、実咲凜音、相葉裕樹、青野紗穂、蒼木陣、東島京を新キャストに迎える。なお、東京公演の後は、12月に大阪、愛知でのツアー公演も予定されている。<スタッフ・キャスト コメント>■屋良朝幸(エディ・レイク)約10年の時を経て再び『SONG WRITERS』の世界に飛び込む事ができるとは。当時30代前半だった自分が今ではね……。だからこそ、今の自分がどんな風にこの作品の世界とエディという人物を想像し、創り上げていくのか。再再演という気持ちより新しい冒険の始まりとして走り出していこうと考えています。当時の仲間、そして新たなメンバー。森雪之丞さんと岸谷五朗さんの大好きな2人のタッグ。最高のチームで皆さんにパフォーマンスを届ける事ができるように頑張ります。お楽しみに。■中川晃教(ピーター・フォックス)今回の再演が決まったタイミングで、ちょうど森雪之丞さんの古希のお祝いがあり、再び上演できる喜びや興奮を分かち合いました!この日は岸谷五朗さんの計らいのもと、僕と、武田真治さんが参加させていただきました。屋良朝幸さんは絶賛公演中とLIVEの真っ只中でしたが、でも私たちの『SONG WRITERS』への真心と共に、プレゼントを雪之丞さんにお渡しすることができました。思えば、これまで私たちが育んでくることができた友情は、この作品から始まりました。11月シアタークリエで私たちエディ・ピーター&フレンズにゼッタイに会いにいらしてください♪お待ちしています!■実咲凜音(マリー・ローレンス)新しい作品、人との出会いは何よりもわくわくする事なので、お稽古が始まるのが待ち遠しいです。女優の卵マリーを演じさせて頂きますが、また新しい自分に出会えるのではないかと、今は楽しみで仕方がありません。私の持つパワーを出し切って、共演者の皆さんと共にエネルギッシュにお届け出来たらと思います!■相葉裕樹(ジミー・グラハム)ジミー役を務めます、相葉裕樹です。1976年のブロードウェイを舞台にしたこのミュージカルは、魅力的な音楽、感動的なダンス、そして思わず息をのむようなストーリーが詰まっています。この作品に参加できることを大変光栄に思い、素晴らしい物語を観客の皆さんにお届けすることが今からとても楽しみです。一緒にこの舞台を共有できることを心から期待しています。■青野紗穂(パティ・グレイ)素晴らしい作品、且つ約10年越しの再演に参加させて頂きとても感謝しています。今回ボスの愛人役として出演させていただきます青野紗穂と申します。ずっとご一緒したかった岸谷さんの元、精一杯素敵な作品になるよう精進して参ります。そして数々のソング・ライターズの皆様が大事に紡がれた楽曲を来てくださる皆様にお届け出来たら嬉しいです。 お会いできる事を心待ちにしております^_^■蒼木陣(ベンジャミン・デナーロ)沢山の方に愛される作品の再再演。凄いことです。参加できることを心から嬉しく感じています。役者を始めた頃から歌での表現に漠然とした憧れがありました。20代の終盤になる頃その目標が具体的になり、約2年前音楽劇『クラウディア』へ出演した際に前線で活躍される方々の表現を側で浴び、また演出 岸谷五朗さんのエネルギッシュ且つ愛に溢れた演出を感じて、なんて素敵な世界と出会えたのだと感動しました。再びの五朗さんとのご縁、そしてミュージカル作品に挑戦できる機会に感謝して懸命に取り組みたいと思います。■東島京(アントニオ・バルボア)岸谷五朗さん演出の作品に出演させて頂けること、本当に嬉しいです。以前、五朗さんのワークショップに参加させていただいた際に、お芝居に対する熱量を肌で感じて「いつかお仕事でご一緒したい」と思っていた中、こうしてひとつの夢が叶うことに興奮がとまりません。名立たる方々のお芝居を間近で見れる幸せを噛みしめながらたくさん勉強し、しっかり食らいついて、皆さんが待ちのぞんでくださっている『SONG WRITERS』の世界を全力で生きようと思います。よろしくお願いいたします。■コング桑田(カルロ・ガンビーノ)2013年初演、2015年再演、そして今回また呼んでもろて、ミュージカルを愛するギャングのカルロ・ガンビーノを演じる事が出来て無茶苦茶嬉しいです!再演から約10年、正直言って老いは否めません。ですから、武田真治さん演じるニック・クロフォードの笑いのツボにハマる「アレ」は出来無いかもしれません事、お許しください。劇場でお待ちしてます!■武田真治(ニック・クロフォード)ビッグニューースッ!!破茶滅茶に楽しくパワフルなミュージカル『SONG WRITERS』が約10年ぶりに帰ってきます!思いっきり歌って踊って笑って泣くヤツです!しかも僕はまたご機嫌なあのニックを演じられるんだと思うと、今からワクワクが止まりませんっ!前回よりさらに凄いものになることをお約束します。劇場でお待ちしてます!■森雪之丞(脚本・歌詞・音楽プロデュース)再再演から歴史が始まる。『SONG WRITERS』は、夢を叶えようとする人々の群像劇です。と同時に、それは日本発のミュージカルを立ち上げようとした12年前の僕と岸谷五朗の物語でもあります。再演されることでオリジナル曲が愛着あるナンバーへと変貌し、話の顛末は同じでも毎回違う歌唱シーンをライヴのように楽しめるのがミュージカルの醍醐味。観劇後に朝まで熱く語り合ったN.Y.の日々が蘇ります。初演&再演の最強キャストに加え、ニューフェイスも集結してくれました。そう、約10年ぶりの再再演!ここからオリジナルミュージカルの本当の歴史が始まります。■岸谷五朗(演出)雪之丞さんの「あったかな心」が詰まった、とってもキュートな作品『SONG WRITERS』!そしてまた、とってもキュートな俳優陣が人生の「時」を経て集まってくれる。この作品であるからこそ少し同窓会のような楽しみがある。そして新たなキャストが素晴らしき華を添えてくれるでしょう。ワクワクドキドキとは、こういう作品の稽古にあるのでしょうね。皆様の心も「あったか」にできるように頑張ります!劇場でお待ちしております!<公演情報>シアタークリエ2024年11月公演『MUSICAL SONG WRITERS ソング・ライターズ』【東京公演】11月6日(水)~11月28日(木) 東京・日比谷シアタークリエ一般前売:9月7日(土)【大阪&愛知ツアー公演】12月7日(土)~12月8日(日)大阪・森ノ宮ピロティホール12月11日(水)愛知・Niterra 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール公式サイト:
2024年04月18日野田秀樹による最新作、NODA・MAP第27回公演の詳細が発表された。タイトルは『正三角関係』。松本潤、長澤まさみ、永山瑛太の3人が舞台で初めて共演する。物語のテーマは19世紀ロシア文学を代表するドストエフスキーの傑作『カラマーゾフの兄弟』。野田はこの作品をベースに、「日本のとある時代の花火師の家族」、つまり「唐松族(からまつぞく)の兄弟」の物語を創り上げた。ストーリーは父親殺しという"事件"を扱ったサスペンスで、物語の中心となる「唐松族の兄弟」を演じるのが松本・長澤・永山だ。舞台は日本のある時代。松本が長男の花火師、永山が次男の物理学者、長澤が三男の聖職者を演じる。物語の全貌は明らかにされていないが、「松本は心が荒廃した花火師、長澤は性格的にも真反対の“男役”と“女役”の二役を演じ分け、永山は神をも恐れぬ不敵なインテリと、3人いずれも新鮮な役どころである」という野田からのヒントも。松本は20年前から野田と接点があり、多くのワークショップに参加してきたとのことで、今回満を持してNODA・MAP初登場、13年ぶりの舞台出演となる。「名だたる俳優の方々との共演ということで大きな挑戦になりますが、一所懸命食らいついて、できる限りの稽古を重ねて初日を迎えたいと思います」とコメントを寄せた。長澤は、暴力に屈していく様を儚くも美しく演じ観客を魅了した『THE BEE』(21年)以来の出演。「ワークショップに参加して、みんなで考えながら、それぞれがその場にいる。置いてきぼりが一人もいない感じが野田さんの現場の良い所で、すごく楽しいです」とワークショップでの手応えを語る。そして永山は、『MIWA』(13年)、『逆鱗』(16年)で清冽で鮮烈なインパクトを残して以来、久々のNODA・MAP出演。「己の貧弱さを見つめ直す時期にきた今、NODA・MAP の大冒険は私をまた別次元へと連れていってくれる絶好のチャンスだと確信しています」と意気込んだ。出演はほかに、三兄弟の父親役を演じる竹中直人をはじめ、村岡希美、池谷のぶえ、小松和重、そして野田秀樹と鉄壁の布陣。さらにNODA・MAPを語る上で欠かせない変幻自在な17名の精鋭アンサンブルキャストを加え、総勢25名のキャストがめくるめく野田ワールドを展開する。公演は7月11日(木) に東京・東京芸術劇場プレイハウスにて開幕。北九州、大阪と日本の3都市を巡り、『Love in Action』の英語タイトルで、ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場でも上演。11月2日(土) に大千穐楽を迎える。■野田秀樹 コメント■松本潤 コメント全文僕としては 13年ぶりの舞台出演となります。名だたる俳優の方々との共演ということで大きな挑戦になりますが、一所懸命食らいついて、できる限りの稽古を重ねて初日を迎えたいと思います。これまでの自分を越えていけるよう試行錯誤していきながら、より野田さんの世界観のなかで描かれるキャラクターに近づけるように演じていく。野田さんだからこそできるソリッドさを体現できたら、すごく面白い作品になる気がしています。準備できることをしっかりして、自分も頑張りたいと思います。■長澤まさみ コメント全文ワークショップに参加して、みんなで考えながら、それぞれがその場にいる。置いてきぼりが一人もいない感じが野田さんの現場の良い所で、すごく楽しいです。大丈夫かなと心配になる所もありますが、あっという間に演じてしまっているかも、と期待する自分がいたりします。舞台はお客さんも出演者のひとり。その場を共有した同志のひとりとして、一緒に楽しい舞台を作っていけたらと思います。ぜひ劇場に足をお運びください。■永山瑛太 コメント全文舞台、芝居の面白みを初めて肌で感じたのは野田秀樹さんとの出会いでした。己の貧弱さを見つめ直す時期にきた今、NODA・MAPの大冒険は私をまた別次元へと連れていってくれる絶好のチャンスだと確信しています。共演者も曲者揃い。演るしかない。ぜひ劇場で、生で、思いっきり楽しんでください。<公演情報>NODA・MAP第27回公演『正三角関係』作・演出:野田秀樹出演:松本潤長澤まさみ永山瑛太村岡希美池谷のぶえ小松和重野田秀樹竹中直人秋山遊楽石川詩織兼光ほのか菊沢将憲久保田武人後東ようこ近藤彩香白倉裕二代田正彦八条院蔵人引間文佳間瀬奈都美的場祐太水口早香森田真和吉田朋弘李そじん【東京公演】2024年7月11日(木)~8月25日(日) 東京芸術劇場プレイハウスS席12,000円A席 8,500円サイドシート 5,700円 **25歳以下の方は、サイドシートを3,000円でご購入いただけます。チケット一般発売日:6月23日(日) 12:00【北九州公演】2024年9月5日(木)~9月11日(日) J:COM北九州芸術劇場 大ホールS席12,000円A席 8,500円サイドシート 5,700円 **25歳以下の方は、サイドシートを3,000円でご購入いただけます。(劇場のみ取扱い)チケット一般発売日:6月23日(日) 12:00【大阪公演】2024年9月19日(木)~10月10日(木) SkyシアターMBSS席12,000円A席 8,500円サイドシート 5,700円 **25歳以下の方は、サイドシートを3,000円でご購入いただけます。チケット一般発売日:9月1日(日) 12:00【ロンドン公演】2024年10月31日(木)~11月2日(土)会場:サドラーズ・ウェルズ劇場『正三角関係』公式サイト
2024年04月18日2017年に発表した漫画『大家さんと僕』(新潮社)で第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した、芸人で漫画家の矢部太郎の初の大規模な展覧会が、東京・立川のPLAY! MUSEUMで、4月24日(水)から7月7日(日)まで開催される。1977年、絵本・紙芝居作家のやべみつのりを父として生まれた矢部太郎は、幼い頃から絵を描くことが好きだったという。1997 年にカラテカを結成し、吉本興業所属のお笑い芸人として活躍するが、『大家さんと僕』がシリーズ累計で120万部を突破し、漫画家としても高い評価を得た。その後は、父との幼少期の思い出を綴った『ぼくのお父さん』(新潮社)、人気者になりたい動物たちの楽屋での姿を描いた『楽屋のトナくん』(講談社)、認知症患者と家族の日常を描いた『マンガ ぼけ日和』(かんき出版)など、次々と作品を発表してきた。『楽屋のトナくん(1)』(講談社)2022年「はじめまして」より矢部の作品の特徴は一貫している。それは、鋭くも優しい芸人としての眼差しを活かしつつ、力の抜けた絵と言葉で大切なことをシンプルに伝えていく姿勢だ。登場人物の何気ない会話や行動のなかに、見過ごされがちな気持ちの揺れをすくいあげ、温かなユーモアでくるんで表現する作品からは、懸命に生きる人々に向けて「ありのままでいいよ」と静かに励ます思いやりが感じられる。矢部自身はその漫画について「読者と僕の『ふたり』の物語かもしれない」と語っているといい、展覧会タイトルの「ふたり」には、読者の一人ひとりが、そうした温かな眼差しをもつ矢部とその作品に親密に向き合うことを示唆しているようだ。『マンガ ぼけ日和』(かんき出版)2023年「お金盗ったでしょう?」より見どころのひとつは、『大家さんと僕』をテーマに、多彩な展示が行われること。大家さんが来場者の「帰宅」を迎えてくれるインスタレーションといった体験型展示に加え、同展のためにアクリル絵具で描き下ろした作品約100点の展示、紙芝居の上映、そして多くの人々の涙を誘った最終話の映像上映もある。また、幼少期に父・やべみつのりが描いた家族絵日記「たろうノート」や矢部が父の勧めで制作した「たろう新聞」の初公開や、幼い頃の暮らしぶりを体感できる映像インスタレーション、さらに最新作『プレゼントでできている』(新潮社)に関連した「番外編」の公開など、矢部の「原点」と「今」にもふれられる、盛りだくさんの内容も楽しみだ。父の家族絵日記「たろうノート」<開催概要>『矢部太郎展ふたり』会期:2024年4月24日(水)~7月7日(日)※会期中無休会場:PLAY! MUSEUM時間:10:00~17:00、土日祝は18:00まで(入場は閉館の30分前まで)料金:一般1,800円、大学1,200円、高校1,000円、中小600円※立川市民割あり※特典つき公式サイト:
2024年04月18日クエンティン・タランティーノが、10作目にして最後の映画になるはずだった『The Movie Critic』のプロジェクトを中止した。Deadline.comが伝えるところによると、タランティーノは撮影開始を遅らせてまで脚本の書き直しをしたが、最後の映画にするのはこれではないと判断したようだ。主演にはブラッド・ピットが決まっており、過去のタランティーノ映画の出演者も加わるはずだったという。タランティーノは、10本作ったら映画の制作をやめると以前から宣言してきた。ただし、その後も別の形でクリエイティブな仕事を続ける可能性があることは示唆している。文=猿渡由紀
2024年04月18日モーガン・フリーマンが出演し、製作総指揮も兼ねたドキュメンタリー番組『ブラックパンサーズ:第761戦車大隊』が、4月21日(日) 21時よりCS「ヒストリーチャンネル」にて日本初放送される。本番組は、第2次世界大戦下において、黒人兵士のみで構成された米史上初の黒人戦車隊「第761戦車大隊」、通称「ブラックパンサーズ」の知られざる物語に迫るドキュメンタリー。183日もの長きわたって最前線で戦い続けたが、白人兵士ほどの評価は得られず、存在が歴史と共に忘れ去られていった「ブラックパンサーズ」。敵兵だけではなく人種差別とも戦い続けた陰のヒーローたちを映し出す。『ブラックパンサーズ:第761戦車大隊』 (C)2024 A&E Television Networks. All rights reserved.併せて、予告編と本編映像も公開。本編映像は、第2次世界大戦時のノルマンディ上陸作戦での戦場体験を生々しく描いた映画『プライベート・ライアン』の本編から始まる。本作についてフリーマンは「脚本も登場人物も素晴らしい。だが黒人兵は一切登場しない。アメリカの歴史に黒人が含まれていないなんて、あり得ないこと」と神妙な面持ちで語る。そして「ブラック・パンサーズ」が欧州6カ国で戦い抜いた真実が、数々の証言の中で語られていく。『ブラックパンサーズ:第761戦車大隊』予告編『ブラックパンサーズ:第761戦車大隊』本編映像<番組情報>『ブラックパンサーズ:第761戦車大隊』4月21日(日) 21:00 他(120分)CS「ヒストリーチャンネル」にて日本初放送プロデューサー:ジェームス・ヤンガー、ケリー・メンデルソーン、ロリー・マクレアリー、モーガン・フリーマン、フィル・ベルテルセン監督:フィル・ベルテルセン出演:モーガン・フリーマン
2024年04月18日映画『赤羽骨子のボディガード』の特報映像とメイキング映像、ティザービジュアル、追加キャストが解禁された。原作は、週刊少年マガジンで2022年より連載中の丹月正光による同名コミック。Snow Manのラウールが3年ぶりに単独主演を務めるほか、監督は『エイプリルフールズ』『ミックス』『変な家』で知られる石川淳一が担当する。公開された映像は、目に入るもの全員が敵だと言わんばかりの凄みを効かせた表情で校内を闊歩し、喧嘩も日常茶飯事でヤンキー高校生として生徒たちから恐れられている威吹荒邦(ラウール)のシーンから始まる。100億円の懸賞金が掛けられた幼馴染の赤羽骨子のボディガードとなって彼女を守るというミッションを課せられた荒邦は、クラスの司令塔である染島澄彦から3年4組のクラスメイト全員がボディガードだと告げられ、驚きを隠せない様子。荒邦は次から次へと現れる敵に、空手が得意な棘屋寧をはじめ、それぞれ得技を持つ個性豊かなクラスメイトたちと協力し、ズタボロになりながらも戦う羽目になる。ラストはいつものごとく睨みを利かせた表情で教室にいる荒邦に対し、正義感の強い骨子が「クラスの皆を睨まない!友だちできないよ」と言い放ち、「友達なし、武器なし、特技なし、才能なし」というテロップとともに何とも可愛らしい表情の荒邦が映し出されている。また、このたび追加キャストとしてヒロインの骨子役で出口夏希、澄彦役で奥平大兼、寧役で髙橋ひかるの出演が決定。併せて公開となったメイキング映像では、ラウールと出口、奥平、髙橋のクランクインの様子や、キャスト同士の仲睦まじい姿が伺えるほか、ラウールと髙橋のアクションシーンも収められている。■赤羽骨子役:出口夏希 コメント――赤羽骨子はクラスメイトの皆から守られる役ですが、お話をいただいた時の率直なお気持ちをお聞かせください。また、原作、脚本を読んでいかがでしたか?お話をいただいて、『赤羽骨子のボディガード』というタイトルは一体どういう意味なんだろうと思いながら、すぐに読み始めたんですけど、骨子だけ何も知らないまま物語が進んでいくことがすごく面白くて!あっという間に読んでしまいました。――脚本は原作と少し違う設定で、ダンスに挑戦されたと思いますがいかがでしたか?私は本当にダンスが苦手で、リズム感もなくて……でもやるからにはカッコいいものを見せたいので、沢山練習しました。――クランクインして数日経ちましたが、現場の雰囲気はいかがですか?学園ものではあるのですが、特殊な設定なのでキャストの皆さんの年齢層も違って、落ち着いていて、なんだか居心地がいいです。――共演者の皆さんの印象はいかがですか?ラウールさんは、身長が高くて大人っぽいので、最初は話してくれるかな?と心配になったのですが、楽しくお話をしてくださる方で安心しました。――髙橋さんはいかがですか。髙橋さんは最初から話しかけてくださったので緊張が解けました。骨子を守るため、同じダンス部に所属している設定なので、一緒に練習もして教えてくれます。――奥平さんはいかがですか?奥平さんとはまだ撮影シーンがそこまでなかったのでそんなにお話できていないのですが、骨子を守ってくれる司令塔でもあるので、これからコミュニケーションをとっていけたらと思います。――今後の撮影で、楽しみにしているシーンはありますか?クラスの皆が骨子にバレないように集まっているシーンが多くて、私だけ仲間外れみたいなことが多いので(笑)、皆んなと一緒に撮影できるシーンは少ないですが、とても楽しみにしています。その時は沢山話したいなと思います。――映画を楽しみにしているみなさんへ一言お願いします。『赤羽骨子のボディガード』、皆のアクションが絶対カッコいいと思うので、是非楽しみにしていてください!■染島澄彦役:奥平大兼 コメント――染島は3年4組をまとめる司令塔という役どころですが、今回初めてお話を聞いてどういう気持ちでしたか?原作漫画にいる染島と台本にいる染島、どちらに偏りすぎてもよくないなと思いました。作風的にコメディシーンがあったり、雰囲気も明るいシーンがたくさんあるんですけど、染島自体がそこに関わる瞬間が少ないのですが、ただ真面目すぎると浮いてしまうので、そのあたりの塩梅を現場で監督と毎回「ここどうしますか?」とご相談しつつやろうというのは、思っていました。――クランクインして数日経ちましたが、現場の雰囲気はいかがでしょうか?クラス皆のシーンを撮影する日に、このチームで赤羽骨子を守るんだという実感が湧いてきました。染島は皆の前で言うセリフがものすごく多いので、毎回緊張するんですよね(笑)。司令塔として皆の前でセリフを言うのが、意外と撮影に入ってみてから(緊張することだなと)分かったことです。――ラウールさんとは初共演ですが、印象はいかがですか?最初は背が大きいなあと思いました(笑)。今回キャストの方々が年齢層高めで、最年少がラウールくんと僕のふたりなんです。やっぱり同い年の子がいるというのはすごく心強いですし、一緒にいるシーンも多いのでだんだん心が開いていっているのかなと思います。――出口さんと髙橋さんはいかがですか?染島の司令塔としての部分は骨子に見せてはいけないところなので、一緒のシーンがあると少し違和感がありました。出口さんは明るくて、周りの人を笑顔にさせてくれるような方なので、現場がすごく明るくなります。髙橋さんは、過去に一緒の作品で共演したことがあったので、気軽に話せてとても楽に現場にいることができます。――これからの撮影で見せ場が沢山ありますけど、楽しみにしているシーンはありますか?やはりアクションは楽しみです。でも不安な部分でもあるというか染島の強さが一番分かるシーンなので、クランクイン前からアクション練習はやりましたけど、ちゃんとできるのかなと。でも楽しみです!――楽しみにしている皆さんに一言お願いします。まだ全然どのような映像になるのか分からないのですが、コメディな雰囲気もあり見やすい作品だと思いますし、3年4組のボディガードたちに熱くなるシーンもあります。難しい映画や暗くなってしまう映画など沢山あると思うのですが、気軽に観れて「あ~面白かったな」と言える作品があること自体すごく有難いなと思うので、これからそういう作品に頑張って仕上げていくので、ぜひ映画館でご覧いただけると嬉しいです。■棘屋寧役:髙橋ひかる コメント――寧は骨子の親友かつボディガードという少し難しい役どころですが、寧役のオファーが来た時のお気持ちを聞かせてください。アクションだ!と思いました。私はずっとかっこいい女性、内面としても物理的にも強い女性に憧れを持っていたので、今回それを体現したような、でもあどけなさもある可愛らしい寧を演じられる事が凄く嬉しかったです。――原作と脚本を読まれての感想を教えていただけますか?学生生活って卒業だったりとか受験だったり就職、皆さんその先々のことに向けて頑張っている事がそれぞれあるけれど、でもこの3年4組は皆が、骨子を守るという同じ目標を持っています。守る皆がそれぞれリスペクトしあっていたり、家族のように日々を過ごしている姿が凄く微笑ましくて。でも時に切ない時もあったり……。そういう3年4組の色々な顔を見せられたらいいな、という風に思いながら読んでいました。――クランクインしてから数日経ち3年4組のみなさんが合流してきましたが現場の雰囲気はどうですか?皆、「お腹すいた~」とか「ねむ~い」って本当に学生のように過ごしています(笑)。本当に年齢が幅広いので、それぞれ会話の節々で出てくるワードが全然通じ合ってないなって時もあったりして、それもまた面白くて愉快な現場だなと思っています。――ラウールさんとは2度目の共演ですよね。初めて共演させていただいた作品ではお話しさせていただいた事がほぼ無くて、身長が高いなあ、という印象でした。前作がコメディだったんですが、めっちゃ本番で笑うやん!と思う時もあって。今回はクールな役でラウールさんの見せどころが沢山あります。魅せるときは魅せてくださるなって関心しながら、さすがだなと思っています。――寧は骨子をとても愛する役どころですが骨子役の出口さんとは今回初めての共演ですよね。はい、初めてお会いします。元々、一方的に出演されている作品や雑誌を見ていたので、ご一緒できることが凄くうれしかったですし、実際にお会いした出口さんはとても明るくて、チャーミングで、でもサバサバしてて。寧が骨子を思うように愛しい存在で、みんなで愛すべきヒロインだなと思っています。――そんな骨子(出口さん)はダンスの練習を凄く一生懸命頑張っていますが、今後の一番楽しみにしているシーンはなんでしょうか?ダンス大会のシーンはみんなどうなるか想像が出来ていないのですが、レッスンを何度も何度も重ねています。特に出口さんはダンス経験が無い中、この作品から(ダンスを)始められてるので凄く難しい試みだと思いますが、ダンス大会で優勝するという目標があるので、みんなでバチバチにかっこよくキメたいと思います!――公開を楽しみにされている皆さんへ一言お願いします。学生の方も、社会人の方もやっぱり友情っていいなー!と思っていただけたら嬉しいです。今回の作品に登場するのはみんな学生ですけど、学生じゃない方もひとつの目標に向かって頑張るみんなの姿を見て心をキラキラしてもらえたらな、と思っています。今作品を頑張って作っているので、公開を楽しみにしていただきたいです!■プロデューサー:加藤達也 コメント(起用理由について)【出口夏希】本作のヒロイン赤羽骨子は、荒邦が幼い頃からずっと想い続けている女の子です。可愛らしく、真面目でありながら、どこか抜けていて、少し天然な部分もある。クラス全員が彼女のために命をかけて守らなければならないと思える女性です。そんな“絶対的ヒロイン”の役を誰が演じられるだろうかと考えた時に、出口夏希さんしかいないと直感的に思いました。瑞々しいお芝居の中にも凛として、芯が強く、誰もが振り返るような天性の透明感と端正な顔立ち。それでいて、人を緊張させず、彼女が現れると一瞬で、その場の空気を変え、人を明るく朗らかにさせるオーラのある女優さんです。初めてお会いさせていただいた時に、その魅力に圧倒され、本作のタイトルを飾る絶対的ヒロインに相応しい方だなと思い、この方しかいないと今回オファーをさせていただきました。【奥平大兼】クラスの司令塔で、一見、普通に見えるのに、実はクラスの中では最強で、圧倒的なリーダーシップを発揮するカリスマ。荒邦が赤い炎であるならば、青い炎のごとく知的でクールな中に熱さを感じさせる人物。普通らしくもあり、カリスマ性もあるという二面性を兼ね備えるお芝居を演じられる人物は誰かと考えた時に、奥平大兼さんしかいないのではないかと、今回お願いさせていただきました。『MOTHER』の衝撃的なお芝居から、数々の日本映画に出演され、映画の申し子のように、日本映画に愛される俳優さん。漫画原作を実写化する際に、実際にその人物がこの世に存在するように成立させるにはと考え、正確なお芝居と役を突き詰めていく探究心をお持ちです。しかし、ふとした時に20歳のあどけなさも感じさせ、全く底が見えない“怪物感”のある俳優さんです。染島澄彦という人気キャラクターを任せるのに相応しい、ベストな方にお願いできて感無量です。【髙橋ひかる】骨子の事を1番に考え、献身的に彼女を守ろうとする親友の寧。快活で、3年4組のムードメーカー。原作にある空手の達人という設定に加えて、映画オリジナルですが骨子と寧がダンス部というものを付け加えさせていただき、ダンスもやらなければならないという、今回準備も大変で、重要な役どころです。そんな寧を演じていただくのは、誰がいいかと考えた時に、すぐに髙橋ひかるさんにお願いしたいと思いました。日頃から、ドラマや映画で活躍され、主演やヒロインを演じていらっしゃって、どちらかと言えば可憐な役どころを演じられる事が多い女優さんですが、あえて今回普段のイメージから離れた役をやっていただきたいと思いオファーさせていただきました。ストイックで努力家、内に秘めた闘志と、お芝居への貪欲さ、引き出しの多さも持たれた方。今回は見ていただいた女性が、思わず惚れてしまうような“格好いい女性”の役を作っていきましょうとお話しさせて頂き、数カ月にもおよぶアクション練習や、ダンス練習を経て完璧に演じていただきました。映画『赤羽骨子のボディガード』特報映像映画『赤羽骨子のボディガード』メイキング&キャストコメント映像<作品情報>映画『赤羽骨子のボディガード』8月2日(金) 公開映画『赤羽骨子のボディガード』ティザービジュアル公式サイト:丹月正光/講談社 (C)2024 映画「赤羽骨子のボディガード」製作委員会
2024年04月18日1996年にブロードウェイでリバイバル公演の幕を開け、以来30年近くにわたってロングランを続けているほか、ここ日本でも様々な形で上演され人気が定着している『シカゴ』。来日キャスト版、日本キャスト版、宝塚歌劇団OGキャスト版、ツアーカンパニーに米倉涼子が加わり全編英語で演じた混合キャスト版……。多彩なキャスティングはその度に話題を呼び、カンダー&エッブ(共同脚本・音楽)とボブ・フォッシー(共同脚本・オリジナル振付)が生んだ名作ミュージカルに新たな光を当ててきた。その歴史にこの度加わるのが、TVシリーズ『glee/グリー』のシュースター先生役として知られるマシュー・モリソン。ツアーカンパニーに日本公演限定で加わる形で、悪徳弁護士ビリー・フリン役に初めて挑む。2022年来日公演より©Tomoko Hidaki舞台は1920年代、夜の街にジャズの音色が響き、マフィアが暗躍する禁酒法時代のシカゴ。夫とその浮気相手を殺害したヴェルマ・ケリーのいる監房に、浮気相手を殺した人妻ロキシー・ハートが新たに収監されてくる。スキャンダルを利用してマスコミの注目を集め、スターになることを目論むふたりはライバル同士。そんな彼女たちからそれぞれに依頼を受け、大胆な作り話を駆使して無罪を勝ち取ろうとするのが、モリソン演じる弁護士ビリーだ。金や名声より「愛こそがすべて」とうそぶく、登場シーンのナンバーが大きな見せ場となる。2022年来日公演より©Tomoko Hidaki2022年来日公演より©Tomoko Hidakiこれまでにもコンサートではたびたび来日している親日家のモリソンだが、日本でミュージカルに出演するのは今回が初めて。公式サイトには日本語でビデオメッセージを寄せており、憧れの作品に挑戦できることと共に、日本で役を演じられることを大いに楽しみにしている様子が窺える。世界中のモリソン・ファンが羨んでいるであろう『シカゴ』来日公演は、本日4月18日(木)にまずは大阪・オリックス劇場で、その後4月25日(木)に東京・東急シアターオーブで開幕。名作ミュージカルの色褪せない魅力と共に、『ヘアスプレー』『ライト・イン・ザ・ピアッツァ』『ファインディング・ネバーランド』などでオリジナルキャストを務めてきたブロードウェイスターの底力をじっくりと味わいたい。文:熊田音子<公演情報>ブロードウェイミュージカル『シカゴ』来日公演2024出演:マシュー・モリソン、ミシェル・アントロバス、サラ・ソータート 他、来日カンパニー作詞:フレッド・エッブ作曲:ジョン・カンダー脚本:フレッド・エッブ&ボブ・フォッシー初演版演出・振付:ボブ・フォッシーオリジナルNYプロダクション演出:ウォルター・ボビーオリジナルNYプロダクション振付:アン・ラインキング【大阪公演】2024年4月18日(木)〜4月21日(日)会場:オリックス劇場【東京公演】2024年4月25日(木)〜5月5日(日)会場: 東急シアターオーブチケット情報:()公式サイト:※ヴェルマ・ケリー役で出演を予定しておりましたジャレンガ・スコットは、来日直前に足首を負傷し、出演ができなくなりました。よって、ヴェルマ役はミシェル・アントロバスが演じます。
2024年04月18日映画『言えない秘密』の第2弾ビジュアルと新たな予告映像が公開された。京本大我(SixTONES)が初の映画単独主演、古川琴音が初めて恋愛映画のヒロイン役に挑戦することでも話題の本作。過去の出来事からトラウマを抱えた音大生・湊人(京本)は、どこか謎めいた雰囲気のある雪乃(古川)が奏でるピアノの音色に導かれ、運命的な出逢いを果たす。自然と惹かれ合い、雪乃の天真爛漫なキャラクターと心動かすピアノ演奏は、湊人が抱えるトラウマを癒し、やがてふたりで過ごす日々は愛おしくかけがえのないものになっていく。しかし、ある日突然雪乃は湊人の前から姿を消してしまう――。公開されたビジュアルは、初夏を感じさせる新緑からまばゆい日が差す中を、自転車にふたり乗りし、満面の笑みを見せる爽やかな湊人と雪乃の幸せそうなシーンを切り取った写真に「この秘密に、どうか泣かないで。」というメッセージコピーが添えられ、下に配置されたそれぞれのカットもどこか硬く物憂げな表情で、この後のふたりの切ないストーリー展開を予感させるものとなっている。また新予告映像では、運命の出会いで惹かれ合うふたりの幸せそうな様子から一転、姿を消した雪乃を懸命に探す湊人と泣き崩れる雪乃など新たなシーンも。“秘密”を抱える雪乃とその切ない真実に直面した湊人の様子が観る者の心を打つ映像となっている。さらに、横田真悠演じる湊人の幼馴染のひかりや、三浦獠太、坂口涼太郎演じる同級生たちの姿も確認することができる。映画『言えない秘密』新予告映像<作品情報>映画『言えない秘密』6月28日(金) 公開公式サイト:「言えない秘密」製作委員会
2024年04月18日『ジュラシック・ワールド』の製作陣によるアクションアドベンチャー『ツイスターズ』の日本公開日が8月1日(木) に決定。併せて日本版特報映像と日本オリジナルビジュアルが公開された。世界規模の異常気象が起こる中、アメリカ・オクラホマ州で巨大竜巻“ツイスターズ”が多数発生。竜巻の研究に没頭している気象学の天才、竜巻インフルエンサーら知識も性格もバラバラなメンバーが、ある事故をきっかけに寄せ集めチームを結成し、前代未聞の“竜巻破壊計画”を企てる。監督を務めるのは、第93回アカデミー賞で6部門にノミネートされた『ミナリ』などで知られるリー・アイザック・チョン。ある事故をきっかけにトラウマを抱える気象学の天才ケイト役をデイジー・エドガー=ジョーンズ、ケイトと敵対しながらもお互いの才能を認め合い、ともに巨大竜巻に立ち向かっていく竜巻インフルエンサーのタイラー役をグレン・パウエル、ケイトが信頼を寄せる学生時代からの友人ハビ役をアンソニー・ラモスが演じる。公開された映像では、地球の唸り声のような轟音が鳴り響き、車が横転していく暴風の中、逃げ惑う人々、強風に吹き飛ばされないように必死にしがみつく人の様子などがリアルな映像とともに描かれる。「地球が生んだ、最強モンスター」という不穏なテロップの後、地上から渦を巻きながら天高く伸びる竜のような巨大竜巻の全貌が映し出される。さらに、見たことがないモンスター級のデカさの竜巻が威力を増しながら人々のもとへと迫ってくる。タイラーは、「俺たちが破壊してやる」と、身の危険を顧みず、巨大竜巻に立ち向かおうとするのだが……。また最後のカットでは「どんどん来るぞ」と、巨大竜巻“ツイスターズ”はまるで群れをなすように次から次へと迫ってくることも明かされる。『ツイスターズ』日本版特報映像<作品情報>『ツイスターズ』8月1日(木) 公開公式サイト: 2024 UNIVERSAL STUDIOS,WARNER BROS.ENT.&AMBLIN ENTERTAINMENT,INC.
2024年04月18日映画『八犬伝』の特報映像とティザービジュアル、新キャスト9名が解禁された。本作は、山田風太郎による小説『八犬伝上・下』(角川文庫刊)を原作とした実写映画。里見家にかけられた呪いを解くため、運命に引き寄せられる若き8人の剣士たちの戦いをダイナミックに描く【虚】パートと、180話におよぶ物語を、悩み苦しみながら28年もの歳月をかけて書き上げた作家・滝沢馬琴の創作の真髄、そこで生まれた奇跡の実話を描いた【実】パートがシンクロする壮大なエンターテイメント作品となっている。失明しながらも『八犬伝』の物語を書き上げた主人公・滝沢馬琴役を役所広司が演じるほか、馬琴を見守り続ける親友の絵師・葛飾北斎役を内野聖陽、【虚】パートで八犬士の運命を握る伏姫役を土屋太鳳、馬琴の息子・宗伯役で磯村勇斗、宗伯の妻・お路役で黒木華、馬琴の妻・お百役で寺島しのぶが出演する。公開された映像は、筆を握る馬琴に「あんた、何で戯作を書いているんだ?」と盟友・北斎が尋ねるセリフから始まり、運命に翻弄される八犬士の戦いをダイナミックな映像で捉えた八犬伝【虚】の世界と、その物語を生み出した馬琴の創作の神髄に迫る【実】のふたつの世界の映像が交錯する。そして「どうしてもやり切らねばならぬことがあるんだ」と生涯をかけて『八犬伝』を書き上げることに執念をにじませる馬琴のセリフで幕を閉じる。また、今回新キャストとして発表されたのは、里見家にかけられた呪いを解くため引き寄せられる八犬士の面々。犬塚信乃役を渡邊圭祐、犬川荘助役を鈴木仁、犬坂毛野役を板垣李光人、犬飼現八役を水上恒司、犬村大角役を松岡広大、犬田小文吾役を佳久創、犬江親兵衛役を藤岡真威人、犬山道節役を上杉柊平が演じる。そして、里見家を怨み、その怨念で里見家を祟る八犬士の最大の敵である玉梓役で栗山千明の出演が決定した。映画『八犬伝』特報映像<作品情報>映画『八犬伝』2024年10月公開公式サイト:『八犬伝』FILM PARTNERS.
2024年04月18日映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』のジャパンプレミアが、5月14日(火) に開催されることが決定した。本作は、アルバム売上が全世界で7,500万枚以上を記録し、「ロックの殿堂」入りも果たした“レゲエの神様”ボブ・マーリーの波乱万丈な生涯を描く伝記映画。全米では公開から2週連続の首位を獲得(Box Office Mojo調べ)し、イギリス、フランスでは公開初日興収が『ボヘミアン・ラプソディ』を超え、音楽伝記映画史上最高の初日興収を記録。ボブの母国ジャマイカでは、公開初日史上最高興収で、週末の興行収入の90%以上を本作が占めるなど話題となっている。ジャパンプレミアには、ボブの実の息子であり本作でプロデューサーを務めたジギー・マーリーと、主演キングズリー・ベン=アディル、メガホンをとったレイナルド・マーカス・グリーン監督の3人が登壇する。日本はボブが生前アジアで唯一コンサートツアーを開催した国であり、父の足跡が残る日本への久々の訪問を熱望していたというジギーからは「日本の皆さん、ジギー・マーリーです。親友のキングズリーとレイナルドと共に、日本へ行くことが決まりました。父の人生を描いた映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』を、日本へお届けします!父は1979年に来日して以来、日本がお気に入りの国だとよく話していました。私は日本には何度も訪れていて、特に日本のカルチャーが大好きです。本作は美しい映画で、ボブの音楽とメッセージに溢れています。日本の皆さんにそれを感じてもらいたいです。皆さんとお会いして、ボブのメッセージと映画公開を共に祝えることを心待ちにしています。”ONE LOVE”!」と熱いメッセージが届けられた。また来日プロモーションを記念し、メイキング映像が詰まった特別映像が公開された。映像ではキングズリーの真摯な姿勢と表現力が垣間見えるほか、ジギーをはじめとしたボブの実の家族たちの幸せそうな表情が映し出される。さらに、息子ローハン・マーリーが「キングズリーを見ると父を感じる」、娘のセデラ・マーリーが「彼は最高の父を体現してくれた」と感慨深そうに太鼓判を押すコメントも収められている。また、原宿・竹下通りに昨年オープンした「UNIVERSAL MUSIC STORE HARAJUKU」では、本作の公開に合わせてボブのアイコニックな姿とラスタカラーであしらわれたポップアップストアが5月10日(金) から26日(日) の期間限定で登場。5月8日(水) に日本でのみ発売される本作のサウンドトラックはもちろんのこと、ここでしか購入できないボブのグッズや映画の商品、ジャマイカプレスのアナログレコードなどが販売される。映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』ジギー・マーリー スペシャルメッセージ&特別映像<作品情報>『ボブ・マーリー:ONE LOVE』5月17日(金) 公開公式サイト: PARAMOUNT PICTURES
2024年04月18日アツキタケトモの新曲「キスミー」が、4月24日(水) に配信リリースされることが決定した。「キスミー」は、本日4月17日(水) より放送がスタートするTVドラマ『買われた男』のエンディングテーマ。今回エンディングテーマを担当するにあたり、アツキタケトモは「自分の内面世界を歌にすることが多い僕にとって、今まで楽曲制作というのは"部屋にこもって自分と向き合う作業"だったのですが、『キスミー』に関しては、自分じゃなくて誰かに向けて曲を書きたいなと思って、花屋で大切な人にどんな花を渡すか選ぶような気持ちで歌詞とメロディを紡ぎました。つらい言葉がタイムラインに並ぶ時代ですが、人の心には"愛"も確かにあるということを忘れないようにしたいです。この曲が誰かにとって居心地のいい場所になれたらと願っております。そういうものだったり場所や相手がいる、っていうことが幸せの本質な気がしています」とコメントを寄せている。併せて、同曲のティザー映像とジャケット写真が公開された。ジャケットは、新進気鋭の映像クリエイター・マザーファッ子によるもので、近日公開のMusic Videoも手がけている。アツキタケトモ「キスミー」ティザー映像<リリース情報>アツキタケトモ「キスミー」4月24日(水) 配信リリースアツキタケトモ「キスミー」ジャケットPre-add / Pre-saveリンク:<番組情報>ドラマアディクト『買われた男』4月17日(水) ~テレビ大阪・BSテレ東ほかで放送開始番組公式サイト:アツキタケトモ 公式サイト:
2024年04月17日サバシスターが現在開催中の『覚悟を決めろ!ツアー』のゲストアーティスト第3弾が発表された。『覚悟を決めろ!ツアー』は、1stフルアルバム『覚悟を決めろ!』を引っ提げ、バンド史上最多となる全23公演を巡るロングツアー。このたび第3弾ゲストとして、Conton Candy、夜の本気ダンス、yonige、ケプラの4組の出演が決定した。なお今回の発表をもって、ツアーの全ゲストアーティストが明らかとなった。チケットは4月20日(土) より一般発売がスタートする。<ツアー情報>サバシスター『覚悟を決めろ!ツアー』※終了分は割愛4月18日(木) 長野 LIVEHOUSE J出演:サバシスター/プッシュプルポット4月19日(金) 金沢 vanvanV4出演:サバシスター/KALMA4月21日(日) 新潟 Golden pigs RED STAGE出演:サバシスター/ブランデー戦記5月10日(金) 福岡 LIVEHOUSE CB出演:サバシスター/カネヨリマサル5月11日(土) 鹿児島 SR HALL出演:サバシスター/カネヨリマサル5月13日(月) 広島 SECOND CRUTCH出演:サバシスター/炙りなタウン5月14日(火) 松山 WstudioRED出演:サバシスター/炙りなタウン5月16日(木) 高松 DIME出演:サバシスター/FOMARE5月17日(金) 岡山 YEBISU YA PRO出演:サバシスター/FOMARE5月21日(火) 梅田 CLUB QUATTRO出演:サバシスター/TETORA5月30日(木) 札幌Sound Lab mole出演:サバシスター/THE BOYS&GIRLS6月1日(土) 秋田 club SWINDLE出演:サバシスター/Conton Candy6月2日(日) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE出演:サバシスター/Conton Candy6月4日(火) 郡山 HIPSHOT JAPAN出演:サバシスター/夜の本気ダンス6月5日(水) 仙台 darwin出演:サバシスター/夜の本気ダンス6月21日(金) 静岡 UMBER出演:サバシスター/yonige7月2日(火) 名古屋 CLUB QUATTRO出演:サバシスター/ケプラサバシスター『覚悟を決めろ!ツアー ファイナル ONE MAN LIVE』7月10日(水) 渋谷 CLUB QUATTRO※詳細は後日発表チケット情報:()公式サイト:
2024年04月17日GLIM SPANKYの新曲「Fighter」が、4月27日(土) に配信リリースされることが決定した。「Fighter」は、NHK BS『ワースポ×MLB』のエンディングテーマ。併せて、4月24日(水) に放送される、FM長野『MAGIC HOUR』内の「GLIM SPANKY RADIO Gloaming Nation」で先行解禁、4月27日に出演する『ARABAKI ROCK FEST.24』で初披露されることも発表された。<リリース情報>GLIM SPANKY「Fighter」4月27日(土) 配信リリース※NHK BS『ワースポ×MLB』エンディングテーマGLIM SPANKY「Fighter」ジャケット配信リンク: BS『ワースポ×MLB』公式サイト:長野『MAGIC HOUR』公式サイト: SPANKY 公式サイト:
2024年04月17日りりあ。の新曲「騙されないからね。」が、4月20日(土) に配信リリースされることが決定した。「騙されないからね。」は、4月19日(金) 23時15分から放送開始となるテレビ朝日系 金曜ナイトドラマ『JKと六法全書』の主題歌として書き下ろされた楽曲。純粋さと意志の強さを併せ持ちながら、真っ直ぐ突き進む現役女子高生弁護士“JKB”の桜木みやび(幸澤沙良)とマッチしたロックナンバーとなっている。金曜ナイトドラマ『JKと六法全書』予告動画<リリース情報>りりあ。「騙されないからね。」4月20日(土) 配信リリースりりあ。「騙されないからね。」ジャケットりりあ。公式X:
2024年04月17日4月17日に、Laura day romance(ローラデイロマンス)2024年第2弾となるデジタル・シングル「透明 / リグレットベイビーズ」がリリースとなる。これまでのLaura day romanceの世界観を引き継ぎ、さらにその枠を広げてみせた前シングル「Young life / brighter brighter」から一転して、今回はバンドの持つキャッチーさを磨き上げ、実験性をもポップに昇華した2曲が並ぶ。とくにMVも公開となる「透明」は、ひねくれたマインドを抑え、シンプルなバンド・アンサンブルでグルーヴィに編み上げていくサウンドで、ここからさらに広がっていくだろう新たなリスナーの耳にも心地よい風を吹かせてくれそうな曲だ。今年2月には東名阪ワンマンツアーを成功させ、6月には初のBillboard Live公演、そして10月は札幌を皮切りにZepp公演含む自身最大規模となる全国ツアーが予定されている。春からのフェス出演もありバンドの注目度も高まっている現在、最新シングルへの思いや、バンドの現在地について3人に話を聞いた。──まずは2月の東名阪ワンマンツアー『Laura day romance oneman tour 2024“We are who we are” 』は、いかがでしたか。井上花月(Vo/以下、井上)じつは、初日の東京公演・恵比寿LIQUIDROOMの10日前に私がコロナにかかっちゃって、やばい!って思ったんですけど。いろんなケアで声が出るようになり、なんとか無事に終えることができて、まずはホッとしました。そこから大阪、名古屋は本当に楽しくできました。──キャパもこれまでで最大の会場となりましたが、ステージに立って感じるもの、見える景色の変化というのはありましたか。礒本雄太(Ds/以下、礒本)会場が大きくなってたくさんの人が来てくださったなかにも、知った顔が見えたり、ファンの方でも覚えているような人がいてくれたりとか。いつも観に来てくれている人がいるなかで、(動員の)規模が上がっているなというのは意味があったなと思いましたね。鈴木迅(Gt/以下、鈴木)あれくらいの規模の方が緊張しないんだよね。礒本まあ、それはあるかもね。井上小さい会場だと、みんなの顔が見えちゃうしね。近いっ!って感じで。鈴木ミスも全部バレちゃうんじゃないかっていうのもあるし。──直前にリリースとなった新曲「Young life/brighter brighter」の反応であるとか、ライブで演奏してみての感触はどうですか。鈴木よかったんじゃないかなって思います。新曲で、ライブをより立体的に作れるようになったというか。新曲を重要な位置にしたので、それでうまくセトリの緩急がついたなとも思いましたし、いい武器を手に入れたというか。井上最近、迅くんは“セトリ担当”の名で通ってるしね。鈴木セトリがいいと褒められるっていう(笑)。井上お客さんにもいつも評価されてますね、「セトリ担当すごいぞ」って(笑)。もっと重要な役割もやってるんだけどなって思いますけど。──曲作っているんだぞ、という(笑)。曲のバラエティも増えて、いろんなドラマが生まれるライブにもなっているなかで、4月17日には2024年2作目となるデジタル・シングル「透明/リグレットベイビーズ」がリリースとなります。制作としては前作と同タイミングでレコーディングしていた曲だと思いますが、今回の2曲はテーマ性であったり、それぞれの曲のバランスというのはどう考えていましたか。鈴木2022年から2023年4月まで四季をテーマとしたEPを4作リリースして、そこから間があっての前回の2曲「Young life / brighter brighter」だったんですけど。4曲レコーディングした内のどれを出すかという話では結構、今回の「透明」を推す人も多かったんです。それは楽曲の持つポップさとか、リーチする人数の多さがあるからというのはあると思うんですけど、そこはぐっと堪えてという感じはありました。ひとまず前作は四季のEPから地続き、今までやってきたことと地続きのバランスを出したかったのもあって、曲が選ばれていて。今回はもうちょい踏み込んでいるかなって思います。Laura day romance「Young life」MV──そうですね。「透明」も「リグレットベイビーズ」も、歌詞やサウンドの面でよりキャッチーさに磨きがかった曲だなと思います。でも単なるキャッチーさということでなく、こだわりは強いというか、ただでは聴かせないのがLaura day romanceだなと思いますけど(笑)。井上たしかに(笑)。「透明」ももちろん好きなんですけど、私は個人的に「リグレットベイビーズ」の方が好きで、すごく推していたんです。こっちがMVになる曲だろうって思っていたら違ったのでびっくりして。鈴木いやいや、そこはみんなで話したじゃん!──両方の曲を推し合っていたわけですね(笑)。「リグレットベイビーズ」はポップでいて、ちょっと不思議な感覚、浮遊感がある曲で。メロディアスでいて、クセになる旋律や曲が進むにつれて変化していく構成でも、じわじわと深みにはまっていく曲なんですよね。井上あの浮遊感が面白いですよね。──という話が出たのでまずは「リグレットベイビーズ」の方から話を聞いていこうと思いますが、曲のはじまりはどんなところからですか。鈴木自分がMPCというヒップホップとかで使われるリズムマシーンを買って、それを使った曲を作りたいっていうところからスタートしているんです。ヒップホップっぽいビートみたいなものがスタートにはあって、それにメロディをつけていった感じかな。──このリズムへのこだわりというのは感じました。その打ち込みだったものを生のドラムに置き換えていった感じですか。鈴木割合はどれくらいにしたんだっけ?礒本全部を録ったわけではなかったかな。重なってる部分もあるけど、鳴っているところは生のドラムの感じで。でも大変だったよね(笑)。MPCで作っているから、本人はトラックを何個か重ねているんです。両手を使って打ち込んでいるんですけど、それを楽器で演奏するとなると、2トラックあるものをひとりでっていう感じになるので。もうちょっとドラムのことを考えてくれって思いながら──まあでもこれはLaura day romanceの制作ではあるあるですけどね。井上そういうことを言ってないのを、聞いたことがない。鈴木各インタビューで一回は言ってる。──言ったとて次に生かされるわけではないと(笑)。礒本それに慣れちゃってる自分もいるので。──デモ段階でその曲でやりたいことを詰め込んでおくことも大事ですしね。それが合わさった結果、この浮遊感も感じる、何っぽいとも言えないビートが完成している。鈴木そうですね。ゴリゴリに、ヒップホップ的にかっこいいビートを作りたいと思っていたわけではなくて。“やってみたよ”感じゃないですけど。自分に残っているアマチュア感みたいなものをいい具合に落とし込めたらなというのは思っていたんです。──中盤でラテンっぽいパーカッションが飛び込んでくるのをアクセントに、後半はよりギターが濃厚になっていく展開の妙というか、複雑な曲でもありますね。井上複雑なのに一貫して浮遊感があるポップさというのがずっとあるのが、私的には好きポイントだなって、今曲を思い返して気づきました(笑)。──最初に「リグレットベイビーズ」がきたときは、井上さんはどう思ったんですか。井上これだ!って思ったんです。これがシングルになるんだなって。鈴木本当に!?井上ただ制作している間にも、いろいろ変わっていった曲でもあるんですよね、1Aのところを変えようとして、それがそのまま2Aになったりとかもしたし。鈴木パーツはいろいろ組み替えている曲かもしれない。井上最初はそこまで複雑ではなかったんですけど、でき上がったらめっちゃ複雑になっていて。なんていうんだろう……パラレルワールドのピンク色の空の下みたいなところを歩いてる感じになるんですよね、聴いていると。鈴木トリップしてる、大丈夫?井上してない(笑)。でもそういうイメージで歌えるから楽しいんです。──寂しさを抱えながらも、どこか付かず離れずのような関係性が描かれる、この歌詞テーマとなったのはどういうものですか。鈴木これは珍しく音楽について歌っているというか。音楽を拠り所にする人たちに、どういうふうに音楽があるんだろうとか、ライブハウスとかクラブとかもそうですけど、そういうのがみんなの生活のなかでどういうふうに存在してるのかみたいなことを考えていて。この曲のビート感とか歌のテンション感とかに合う言葉を探していったら、自然とそういうテーマになっていったのかなという感じですかね。Photo:日吉"JP"純平──何かそこには自分たちが奏でる音楽への願いも含まれていたりするんですか。そういう存在でいたいとか。鈴木そういうわけではないかもしれないですね。自分たちがこうありたいというのではなく、自分たちとリスナーたちとの共通項というか。こういうものだよね?っていうのが自分のなかであって。それを共通の話題にしているというイメージですかね。──自然と出てきたということでしたが、なぜそういうことが歌となって出てきたんでしょうね。鈴木作業しすぎていたんですかね(笑)。同時並行で何曲も作っていて、ものすごいガーっと煮詰まってやっていたときだったので。やっぱり自分が思っていることじゃないと、書けなくなっていたかもなとは思うんですけど。この時期の曲は、何かの世界観を構築していくというよりは、自然と自分のなかにある言葉を選んでいって、という感じになっていたと思いますね。井上年々、迅くんの歌詞が生々しくなっていく感じがあるというか。それが私はいいなと思っていて。初期の曲が悪いということではないんですけど、初期の曲よりもだいぶ入り込みやすくて。それはきっとお客さんも一緒なんじゃないかなと思うので。それが今のライブの規模であるとか、聴いてくれる人の大きさにつながっているんじゃないかなとは思うんです。──鈴木さんも、これまで曲を書き続けてきて、よりそういう自分自身に近い歌詞になっていった感触ですか。鈴木そうですね。最初の頃を考えると、自分をどれくらい開示するか結構制限をかけていたかもなって思うんですよね。そこから、例えば自分をちょっと見せたとき、それに対してちゃんと反響があったりすると、これは出してもいいものなんだなとか。年々そのラインが広がっていく感じはあります。──それまではLaura day romanceとはこういうものだっていう、ある程度の枠組みみたいなものがあった。鈴木うん、ありましたね。それはあったと思います。井上どうにかして私だけでも外に出ないとっていう気持ちでいたんです。曲がこういうふうに変わってきてくれて、より自然体で歌えるようになったなって思います。──箱庭には箱庭の良さはあるけれど、というところですね。ではもう1曲、「透明」についてはどうですか。こちらはMVにもなっていますが、かつてないキャッチーさが冴える曲ですね。「透明」MV鈴木「透明」は最初にギターの象徴的なリフみたいなものができて、これをどういうふうに曲にするかというところからスタートしているんですけど。少し、レトロなテイストがあって、ちょっとダークなテーマもあるんですけど、誰しもが好きなようなところと共存させたものを作りたいなと思っていましたね。2000年代のバンドのダンスビートの曲、なんだけどただ裏打ちをするんじゃなくて、ぐっと踊れる感じというか。礒本4つ打ち系で、裏でハイハットが鳴ってるようなものってあまりやったことがなかったし。やったらやったで、やっぱりね?鈴木俺らのなかでは、それは安直だろうっていうのがあったから。禁じ手としてバンドでやらなかったビートのひとつだったんですけど。でもなんか、この曲はこれだろうっていう感じはあったかな。礒本ここでは敢えてという感じで。あとは、テンポ感とかもあって、面白いものになると思ったし。鈴木逆に今っぽさも出たかなと。──そういうビートやリズムが強調されているというより、すごく自然な感覚で、より歌詞やメロディがぽんと入ってくるものになっているなと感じます。井上歌っていてとくに意識してなかったですもん、これ裏打ちの曲だって(笑)。──歌詞では、どここか大人になっていく過程の切なさと煌めきがあって、同時にちょっと覚めた感じもある。とくにサビの、《僕が透明なうちに》という表現ってあまりないものだと思うんですけど、どういうイメージがありましたか。鈴木なんでだろうなあ……。井上自分が、濁ってきたなあと思いだしたからとか?鈴木そうなのかなあ。自分の作曲用に、タイトルノートみたいなものがあるんですよ。そこに“透明”はあった気がして、“透明”って曲を作りたいと思っていたとは思うので。そこから、そのときの自分は“透明”という言葉にどういう感情を抱くか、というところからスタートすることが結構あるんです。それだったのかな。自分が透明かと言ったら、透明じゃないし。っていうところからスタートしている曲なのかな。鈴木迅(Gt)Photo:日吉"JP"純平──いろんな意味合いに受けとれる歌詞でもあると思いますし、リスナーの方もその時々で映る思いが変わってきそうだなという。鈴木そうですね、当てはめる意味も変わってくると思います。井上いい歌詞だよね。いろんなものを受け止めてくれるっていうのは、“透明”っていう言葉ともリンクするし。自分が濁らない前に、っていう意味にもとれる。そういうことでは、ヒリヒリしていて10代後半とか20歳くらいの子にすごく響きそうだなって、勝手に思っていて。鈴木うん、ちょっと背伸びしてる感覚もあったり。大人から見たら、まだまだだろとか、青いこと言ってるなって思うかもしれないですけど、誰もが通っている共通の感情というか。そういうのがある気がしますね。──井上さんはどのように受け取っていたんですか。井上最近の歌詞に共通していることとして、例えば《無鉄砲な君に恋に落ちて》とか、迅くんってそういう強めな言葉を使ってたかな?と思って。以前だったら、私がこの歌詞どう?って言ったら、蹴落とされていそうな言葉も結構使っていたりして。鈴木蹴落とすって(笑)。でもわかる、前だったら却下しそうだよね。井上そういう言葉をめっちゃ入れてきている気がするんです。《泣きじゃくる》っていう表現とかもそうで。井上花月(Vo)Photo:日吉"JP"純平──その一語だけで状況かわかるような表現は、敢えてしたくないみたいな。井上そうです。昔よく迅くんに、「かっちゃん(井上)が作る歌詞は一聴して入ってくる言葉がありすぎる」ってよく言われていて、私はそういう歌詞でも、歌に乗ればいいっていうタイプだったんですけど。最初の頃は、それは嫌だなと思っていたようで。でも最近の迅くんの歌詞にはそれが入ってくる。ああ、変わったんだなと思って(笑)。──さっきのリズムの禁じ手の話もそうですが、こだわりとしてあった言葉の縛りみたいなものも、どんどんなくなっているんですね。鈴木それは四季のEPとかで書いたことの経験が生きていると思いますね。自分がかっこいいと思えるもの、好きな音楽も当時よりも増えていることとかもあると思いますしね。これもかっこいいなと思えるものが、たくさんある感じがします。──「透明」はサウンドの組み立てもじつにシンプルで、シングルらしいシングルでもあると思うんです。これもきっと以前だったらこういう曲をシングルとして押し出していないんじゃないかなと思いますが、ちゃんとそこも真っ直ぐに貫いているという。鈴木真っ直ぐですね、うん……この頃は。──すでにまた変化も出てきていると(笑)。鈴木今はまたちょっとわからないですけどね(笑)。でも、そんな気がします。──今年に入って、シングルリリース、そしてツアー、またシングルのリリースと、バンドとしても加速してきた感があります。もう次なるものも見据えていたり、制作は続いている状況ですか。鈴木ストックはありますけど、不意に今これ出したいっていうのが決まる感じがあるので。そこを今選定しているというか、次に何をやったら面白いかなっていう感じですね。──そこは3人で話をして決めるところ?井上いえ、まったく。鈴木でも許可はとるよね?こういうのでいこうと思いますって。井上それを私たちが嫌だって言ったらどうなるんだろう?鈴木いやあ、いいと思うんだけどなあと──。礒本(笑)。井上結局通るんでしょ、それが(笑)。でも今、いっぱいデモを送ってもらっているんですけど、すごくよさそうです。鈴木あとは、今回のシングルがどういう受け入れられ方をするかなとかも考えながら次を決めようと思うので。──前作含めかなりいい手応えを持って進んでいるんじゃないですか。鈴木うん、いいよね。井上前作の「Young life」はとくに数字的なことで言えば、過去一の伸び方をしているので。今までそういうのがあまりなかったから、こんなふうになるんだってびっくりしてます。──そういう前作を受けて、今回プレッシャーというのはあったんですか。鈴木今回はなかったんです。むしろ「Young life / brighter brighter」の方があったかな。僕は、今回の方が安心して出せるなという感じがありますね。キャッチーだし。逆に言えば、比較的にひねくれることなくすとーんとやっているので、ひねくれたものが好きだった人にどう映るかは未知数ですけど。井上そこは「リグレットベイビーズ」もあるから、ひねくれ総合値は取れてます。──6月からは初のビルボードライブ『Laura day romance, Billboard live "Not withering"』、また多くのフェス出演などもあって、10月からは最大規模となる全国ツアー『Laura day romance Tour 2024』がスタートします。大きなライブ、ツアーが続きます。鈴木ビルボードライブはとくに礒本くんの思い入れが強くて、誰よりも盛り上がってました。礒本ビルボードでやるのが夢だったんです。僕は基本、ライブを観に行くとなったらビルボードとかが多かったので、Laura day romanceでできるとはと本当にうれしくて。あまり行ったことがないというファンの人も多いらしく、一部で困惑してる人もいるようですけど。鈴木どういう格好でいったらいいのとかね。礒本予約の仕方がわからないとか、ドレスコードがあるんじゃないかとか。ちょっと敷居が高めの印象もあるかもしれないですけど、普通のライブハウスに行く感覚で行ってもらってもいいんじゃないかなと。井上この前マネージャーさんと4人でインスタライブをやったんですけど、そこでピンクのものを身につけてきてくださいっていうのだけ決まりました。礒本なんでまたハードル上げてるんだって話ですけどね(笑)。礒本雄太(Ds)Photo:日吉"JP"純平──特別感も味わえるライブになりそうですね。礒本さんはこれまでビルボードではどんなアーティストを観てきたんですか。礒本R&Bとか70年代ソウルとかが好きで、いわゆるレジェンドみたいな人たちはよく行ってましたね。いちばん、すごかったなというのはエリカ・バドゥですかね。最近の人だと、マーカス・キング・バンドとかサザンロック調のバンドとか。自分の公演の少し前にもバーナード・パーディという84歳のドラマーのライブを観に行く予定です。──レジェンドたちと同じ、憧れのステージに立てるんですね。秋からの全国ツアーの前にはフェス出演も多くあるので、またライブも変わりそうです。井上出たかったフェスもたくさんあるので、フェスに呼ばれることの喜びを、毎度噛み締めています。バックヤードのご飯も美味しいし。鈴木これだけフェスに出たらバンドとしてもいい筋肉がつく感じがしますね。でも2月の東名阪ワンマンツアーも終わった後に充実感や手応えがあって、かなりバンドとしてもぐっとまとまった感じもあったので。それを繰り返していって、どんどん大きなステージが似合うバンドになれればいいなとは思います。──ちなみに今回の全国ツアーの最終日は東京・Zepp Shinjukuです。Zeppに立っているLaura day romanceっていうのは、想像していた感じ?井上私はしてました。鈴木前回のLIQUIDROOMとかもあまり想像できなかった未来ではあったので。思いもよらぬところに来てしまっている感はあります。井上ずっと、イメージすることが大事だって言われてきたから、いいイメージだけをするようにしていたらすごくでかいステージに立っている想像ばっかりしていて(笑)。まだまだだなっていう気持ちになるんですよね。鈴木それはいいことだ(笑)。Photo:山川哲矢Text:吉羽さおりぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★サイン入りポスターを3名様にプレゼント【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<配信情報>Laura day romance デジタル・シングル「透明 / リグレットベイビーズ」配信中Laura day romance「透明 / リグレットベイビーズ」ジャケット【収録曲】1. 透明2. リグレットベイビーズ配信リンク:<ライブ情報>『Laura day romance, Billboard live "Not withering"』6月9日(日) 大阪・ビルボードライブ大阪(1日2回公演)1stステージ:開場 15:00 / 開演 16:002ndステージ:開場 18:00 / 開演 19:006月15日(土) 神奈川・ビルボードライブ横浜(1日2回公演)1stステージ:開場 15:00 / 開演 16:002ndステージ:開場 18:00 / 開演 19:00【チケット料金】サービスエリア:6,400円カジュアルエリア:5,900円(1ドリンク付)大阪公演:横浜公演:<ツアー情報>『Laura day romance Tour 2024』10月6日(日) 北海道・札幌cube garden開場17:30 / 開演18:0010月17日(木) 愛知・名古屋THE BOTTOM LINE開場18:00 / 開演19:0010月18日(金) 大阪・BIGCAT開場18:00 / 開演19:0010月25日(金) 福岡・BEAT STATION開場18:30 / 開演19:0011月3日(日・祝) 宮城・仙台darwin開場17:30 / 開演18:0011月7日(木) 東京・Zepp Shinjuku (TOKYO)開場18:00 / 開演19:00【チケット情報】前売り 一般:4,800円 / U-22割:3,800円※U-22割は2002年4月2日以後に生まれた方対象■オフィシャル2次先行:4月21日(日) 23:59まで()オフィシャルHP:
2024年04月17日新緑がまぶしいこの季節、京都に行ってみようか。そう思っている日本美術ファンの、そこのあなた!特別展「雪舟伝説―『画聖』の誕生」が、2024年5月26日(日)まで、京都国立博物館で開催中だ。「雪舟」と名がつく展覧会なのに、チラシに大きく「『雪舟展』ではありません!」と書かれているのは、どういうこと?!それでは一緒に内覧会を見て行こう!展示風景(国宝《慧可断臂図》雪舟筆愛知・齊年寺蔵室町時代明応5年(1496)通期展示)近世や近代の日本美術史を振り返るとき、雪舟はもっとも重要な画家である。国宝《秋冬山水図》雪舟筆東京国立博物館蔵室町時代(15世紀)通期展示現代の私たちにとっても、例えばこの国宝《秋冬山水図》は教科書で見たことがあったり、知らない人はいないぐらい超有名。それではなぜ、これほど高く評価されているのか。雪舟とはどのような人なのか。1420年生まれの雪舟に続いた、雪舟をリスペクトする他の画家たちの画業も振り返りながら、改めて雪舟を見て行こう!というのが同展の趣旨である。国宝《天橋立図》雪舟筆京都国立博物館蔵室町時代(16世紀)通期展示展覧会は7章に分かれている。第1章は、雪舟筆の国宝や重要文化財ばかりが並ぶ。ひとりの画家で6件も国宝に指定されているのは、雪舟だけ!それらすべてを、この第1章で展示している!あれもこれもと、代表作品の連続パンチを食らう感じだ。展示風景第2章は、雪舟が中国の画家などに倣って描いたり、後世の画家たちに影響を与えた作品に注目する。その中には、「伝」雪舟筆のものも含まれているが、いずれにせよ、雪舟の画風や主題や様式は後世に継承されていったことがわかる。《富士三保清見寺図》伝雪舟筆詹仲和賛東京・永青文庫蔵室町時代(16世紀)通期展示桃山時代に雪舟の画風を継承した「雲谷派」と「長谷川派」を紹介する、第3章。「雲谷派」とは雲谷等顔、「長谷川派」とは長谷川等伯からはじまった流派。いずれも雪舟に直接師事したわけではないが、江戸時代にこのふたりが雪舟正系(せいけい)を争ったという逸話が流布した、というほど。じっくり眺めて、雪舟とのつながりを確かめたい。展示風景(《竹林七賢図屏風》長谷川等伯筆桃山時代慶長12年(1607)京都両足院蔵通期展示)そして第4章では、雪舟の神格化に最も寄与した狩野派が登場!狩野探幽ら、狩野派の画家たちは、雪舟に学びながらも、狩野派独自の様式を確立していったことで、江戸時代に強固な基盤を築いたのだ。展示風景江戸時代に、今より多く流通していた「雪舟画」を、第5章では見ることができる。徳川吉宗の命によって江戸に運ばれた雪舟筆《四季山水図巻(山水長巻)》を模写した《雪舟筆四季山水図巻模本》(狩野古信筆)や、長さ11.5メートルにおよぶ重要文化財《四季山水図巻》(雪舟筆)が展示されている。展示風景そして絵画だけでなく、文字資料でも、雪舟のことを知ろう!というのが、第6章。展示室には「涙でねずみの絵を描いた」という逸話が書かれた『本朝画史』のような出版物や、そのねずみの絵を描いた話の舞台となった宝福寺に建つ石碑の拓本《雪舟禅師之碑》など、とても興味深い資料ばかりが置かれている。展示風景最後の第7章は、宋元画を主な規範とした漢画系の画家の作品だけでなく、雪舟の名前から一文字もらった山口雪渓の作品まで、雪舟の影響を多様に受けた作品や画家を紹介する。《駿州八部富士図》司馬江漢筆江戸時代寛政元年(1789)通期展示司馬江漢までも雪舟の影響を受けてるなんて意外!とか、尾形光琳画で乾山作という兄弟合作の《銹絵山水楼閣図四方火入》も?!とか、雪舟リスペクトの幅広さに衝撃‼展示風景雪舟というひとりのアーティストの軌跡をたどる個展ではないが、奇をてらった展覧会では決してない。雪舟という、ひとりのアーティストが生きている間だけでなく、雪舟が亡くなった後に、作品をリスペクトして模範にしたり、追随するアーティストがいるということ。雪舟を文字資料で記録に残す人がいたりすること。こうしたことの積み重ねで、今なお私たちは「雪舟」の偉大さに気付くことができる。そんなアーティスト雪舟を中心にした壮大なストーリーに、観客である私たちが巻き込まれるような展覧会である。取材・文:藤田千彩<開催概要>『特別展雪舟伝説―「画聖(カリスマ)」の誕生―』会期:2024年4月13日(土)~5月26日(日)※会期中展示替えあり会場:京都国立博物館平成知新館展覧会公式サイト:チケット情報:()
2024年04月17日安田章大主演、青木豪作・演出の舞台『あのよこのよ』が東京・渋谷のPARCO劇場で絶賛上演中だ。幕末から明治へと移り変わる時代を背景に、安田扮する浮世絵師・刺爪秋斎(さしづめしゅうさい)が、権力に対する反骨心を抱きながら絵師としての生き方に迷い続けるなか、浮世の人々との出会いによって奇怪な事件に巻き込まれてゆく痛快ファンタジー時代活劇!?……とオモシロ要素がてんこ盛りの舞台で、5年ぶりの完全オリジナル作品だという青木の筆と采配が、劇の冒頭から冴えていた。新政府への批判を込めて描いた秋斎の風刺画の世界と、その絵を描いたことで邏卒(巡査の旧称)に捕まり、牢屋に入れられてしまう秋斎の現実世界、そのふたつが混濁していくオープニングに早くも興奮、軽妙な音楽に乗ってテンポよく転がる劇世界へと瞬時に誘われる。その後の展開でも度々この混濁に巻き込まれ、はたしてこれは夢か現か、まさしくあの世なのかこの世なのか、といった妄想のスリルと浮遊感がラストまで続くのである。散りばめられた笑い、豪快な殺陣やアクション、謎にくすぐられる上質のエンターテインメントを味わいながら、権力の横行に痛めつけられる庶民、流行り病のパンデミックなどの描写に、「巡り巡って、この世かな」と想起させる運びも心憎い。“アングラの匂いをまとったアイドル”、そんな稀有な魅力を備えた俳優、安田の存在が、この巧みな構想の発起点だろう。宣伝ビジュアルで見かけた浮世絵師の扮装の耽美的な雰囲気を楽しく裏切って、舞台上には先走って空回りし、後悔して反省し、地団駄を踏む愛おしい人間・秋斎がいた。その秋斎を中心に、未来が見える不思議な力を持つ木賃宿の女将フサ(池谷のぶえ)、騒動の発端となるワケありげな女ミツ(潤花)、彼らを追い詰める冷酷非道な邏卒の組頭・山路(中村梅雀)など濃厚キャラが続々登場、ひとり一人それぞれがキーマンとなる深い肉付けに青木の人間愛、演劇愛が覗く。笑い、驚き、心地よく活劇に身を委ねていきながら、要所で世のはかなさ、虚しさが胸を突くのは、タイトルのままに生と死を見つめた物語だからだろう。未来が分かり、死んだ人間とも会話するフサは、いわばあの世とこの世の境目を曖昧にする役回りで、コミカルな振る舞いの奥に慈愛の達観を忍ばせた、池谷の表現の滲み出る旨味たるや。ラストシーンの秋斎とフサの対話は白眉。波乱の一日の出来事が、「生きるとは」の命題に行き着く見事な仕上げに快い痺れを味わった。取材・文:上野紀子撮影:田中亜紀<公演情報>PARCO PRODUCE 2024『あのよこのよ』作・演出:青木豪出演:安田章大潤花 / 池谷のぶえ / 落合モトキ / 大窪人衛 / 村木仁 / 南誉士広 / 三浦拓真市川しんぺー / 中村梅雀 / 他【東京公演】2024年4月8日(月)〜4月29日(月・祝)会場:PARCO劇場【大阪公演】2024年5月3日(金・祝)~5月10日(金)会場:東大阪市文化創造館Dream House 大ホールチケット情報:()公式サイト:
2024年04月17日『FUJI ROCK FESTIVAL’24』のキックオフイベント『Smash Go Round FUJI ROCK NIGHTS』が、4月24日(水) に東京・渋谷CLUB QUATTROで開催される。キックオフイベントでは、田島貴男(Original Love)、betcover!!を迎えてのスペシャルライブが行われる。また苗場初年度の1999年から2023年までに至る数々のライブ写真やポスターなど資料の展示や、苗場につながるワークショップも開催。さらに、今年のフジロックのチケットやオフィシャルグッズも会場内で販売される。<イベント情報>『Smash Go Round FUJI ROCK NIGHTS』4月24日(水) 東京・渋谷CLUB QUATTROOPEN18:00 / START19:00出演:田島貴男(Original Love)、betcover!!チケット情報:()詳細はこちら:
2024年04月17日映画『ブルー きみは大丈夫』の本ポスターが公開された。『デッドプール』シリーズや『フリー・ガイ』に出演するライアン・レイノルズと、『クワイエット・プレイス』シリーズで知られるジョン・クラシンスキー監督がタッグを組んだ本作。「子どもの時、おままごとやヒーローごっこを一緒に遊んだ空想の友だちが、もしも大人になった今でも、そばであなたを見守ってくれているとしたら」という独創的な発想から生まれた、孤独な少女と子どもにしか見えない“もふもふ”ブルーの物語が描かれる。公開されたビジュアルには、少女ビー(ケイリー・フレミング)と、ライアン演じるビーを助ける隣人が、ブルーの大きなもふもふの体に全身を預けて、芝生の上で寝転ぶ様子が映し出されている。ブルーの大きなもふもふの体に寝転ぶビーがとても気持ちよさそうな表情を浮かべており、ハッピーな気持ちにさせてくれるような仕上がりだ。またビーとブルーの周りには、“空想の友だち”である、ダンスが得意なブロッサム、探偵のコズモ、ピンク色がかわいいワニのアリー、おじいちゃんテディベアのルイス、ユニコーンのユニが登場。空想の友だちは想像力豊かな子どもによって生み出され、子どもとたくさんの楽しい時間を過ごすが、子どもが大人になって彼らを忘れたときに、その存在が消えてしまう運命にある。ブルーも例外ではなく、もうすぐ消えてしまいそうな彼を救うために、ビーは隣人の助けを借りながらブルーの新しいパートナーとなる子どもを見つけるために立ち上がる――。<作品情報>映画『ブルー きみは大丈夫』6月14日(金) 公開公式サイト: Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2024年04月17日パラマウント・ピクチャーズが製作準備を進めているコメディ映画『裸の銃(ガン)を持つ男』のリブート版に、パメラ・アンダーソンが出演することがわかった。主演はリーアム・ニーソン。監督は『俺たちポップスター』のアキヴァ・シェイファー。2025年7月の北米公開が予定されている。オリジナルの『裸の銃(ガン)を持つ男』は1988年に公開。レスリー・ニールセン、ジョージ・ケネディ、先日亡くなったO・J・シンプソンらが出演した。1991年と1994年に続編が作られている。テレビドラマ『ベイウォッチ』でセックスシンボルになったアンダーソンは、ドウェイン・ジョンソン、ザック・エフロン出演で映画化した2017年の『ベイウォッチ』にも出演。昨年はNetflixがドキュメンタリー『パメラ・アンダーソン、ラブ・ストーリー』を配信した。文=猿渡由紀
2024年04月17日フランス出身の名ヴァイオリニスト、ジル・アパップの来日コンサートが行われる。20世紀を代表する名ヴァイオリニスト、ユーディ・メニューインの称賛を受けたジル・アパップは、そのユニークなアプローチと洗練された演奏が世界的に高く評価される存在だ。フランスに生まれ、音楽に親しく触れる幼少期を過ごしたジルは、アメリカでの研鑽を経て、活動の拠点をカリフォルニアに定めている。オーケストラや室内楽、クロスオーバー・プロジェクトにおいて独自の音楽世界を展開する彼のプログラムは、クラシックの名曲から、ジャズやフォークまでの幅広いジャンルをカバー。聴衆を新たな音楽体験へと導くことが特徴だ。今回の来日公演においては、モーツァルト、ファリャ、ガーシュウィン&ブラームスという、時代と地域を俯瞰するかのような魅力的なプログラムが用意され、ファンの思いに応えてくれることが期待される。共演のアレフレッド・オヤグエス(ピアノ)も要チェック!ジル・アパップヴァイオリンDUOコンサートwith アルフレッド・オヤグエス(ピアノ)■チケット情報()6月22日(土) 16:30開演杉田劇場(神奈川県横浜市磯子区杉田1-1-1 らびすた新杉田4階)6月23日(日) 19:00開演大倉山記念館ホール(神奈川県横浜市港北区大倉山二丁目10番1号)●ジル・アパップ(ヴァイオリン)アルジェリアのベジャイア生まれ。フランスのニースで育った。1985年、ユーディ・メニューインコンクールで現代音楽部門の最優秀賞を受賞。サンタバーバラ交響楽団で10年間コンサートマスターを務めた後、世界中のオーケストラでソリストとしてのキャリアを築いた。ボストン・フィルハーモニー管弦楽団、ロシア国立フィルハーモニー管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、ゲヴァントハウス・ライプツィヒのフィルハーモニー管弦楽団、コミッシュ・オペラ・ベルリンのフィルハーモニー管弦楽団、バンクーバー交響楽団、ドレスデン、ハンブルク、ニュルンベルク・フィルハーモニーなど世界中の有名なオーケストラとソリストとして共演している。ジプシー、アイリッシュ、スウィング、ブルーグラスなど、東ヨーロッパからアメリカまでの伝統音楽の解釈で高い評価を受けている。1990年代にソニークラシカルで3枚のCDを録音。その後、自身のレーベルであるApapaziz Productionsを設立している。2002年にはヴィヴァルディの「四季」のCDをリリースした。
2024年04月17日5月30日(木)に開幕する新国立劇場のモーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》。主人公のひとりグリエルモ役を演じるのがバリトン歌手の大西宇宙(たかおき)だ。圧倒的に二枚目な美声と知的な表現力。2月に発表された令和5年度の芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞するなど、世代を代表するトップランナーとして疾走中の大西が、最も付き合いの長いオペラだと語るのが《コジ・ファン・トゥッテ》だ。「初めて全曲のスコアを買って勉強したのも《コジ》だし、最初から最後までやった初めての役もグリエルモでした。学生時代、武蔵野音楽大学のオペラ公演が《コジ》で、2年かけて1幕ずつ。さらにそのあと、大学院や先生まで含めた、大学あげての公演も《コジ》で、そちらでもグリエルモをやらせてもらいました。それだけずっとやったので、他の役のパートも覚えちゃうんですね。ニューヨークに留学して、ジュリアード音楽院とメトロポリタン歌劇場の研修所との合同公演でも《コジ》をやって、グリエルモのカヴァーだったのですが、レチタティーヴォの稽古にドン・アルフォンソがいないことがありました。『誰かできる人いない?』『僕たぶん歌える』と、その場でいきなりやってみたらほぼ全部完璧にできて。『アルフォンソも勉強してきたのか?』と聞かれたので、『ノー。でも人のパートも覚えるのは当然でしょ?』と答えて(笑)、METの人たちから感心されました。たぶん《コジ》は、相手のセリフも覚えてないとできないオペラだと思うんです。もちろんそれが段取りになってしまってはダメで、覚えたうえでちゃんとリアクションして演じなければなりません。全体を把握していると、その中で自分が動いているのかよくわかる。それは大切なことです。《ドン・ジョヴァンニ》や《フィガロの結婚》でもそうですけどね。ただ、稽古中に間違えて人のセリフを言いそうになっちゃうことがあって、それはある意味弊害かもしれません(笑)」ORCHARD PRODUCE 2024鈴木優人&バッハ・コレギウム・ジャパン×千住博モーツァルト オペラ《魔笛》 (C)K.Miura去年の7月に兵庫県立芸術文化センターの《ドン・ジョヴァンニ》(題名役)、と今年2月のバッハ・コレギウム・ジャパンとのBunkamura《魔笛》(パパゲーノ)と、モーツァルト・オペラへの出演が続いている。「ありがたいです。バス歌手のフェルッチョ・フルラネットさんに、『若い時はモーツァルトをたくさん歌いなさい』と言われたことがありました。『いつでもモーツァルトに戻ってこられるようにしなさい』と。どんなレパートリーを歌うようになっても、歌い手の軸みたいなところにはつねにモーツァルトがあるという意味だと思っています。じっさい、ヴェルディとかワーグナーとか、僕はわりと広いレパートリーを歌っているのですが、モーツァルトに返ってくると、声が整う感じがします。声域に無理がないので、さまざまな表現を試すこともできますし、若い頃に歌っていた喉の感じが蘇ってくる気もするんです。ただ、たぶん若いときは表現もひどく若かっただろうとは思います。《コジ》って“大人”なオペラだと思うんですね。もともとちょっと無理矢理なところがある話なので、それが嘘っぽくならないように、演劇的にどう表現すればいいかを考えなければなりません。若いときはまだ、絶対にそんなことまで考えられなかった。いまはそれなりに経験も積んできたので、いまの自分のインテリジェンス、いまの感覚で取り組めたら、それが表現できるのかなと思っています」大西宇宙ふたりの若い士官が、女性の貞操の固さを試そうと、互いの恋人を口説く芝居を打つ。その2組のカップルのなかでいちばん面白い登場人物がグリエルモだという。「感情の落差が大きい役です。自分の恋人フィオルディリージがかたくなに貞操を守っているのに対して、自分が口説いたドラベッラのほうはわりと簡単に陥落してしまうので、最初のうちはノリノリの頂点にいる。それなのに、じつはフィオルディリージはただ葛藤していただけで、最後には彼女のほうが本当に落ちてしまう。最終的にいちばん傷つくキャラクターがグリエルモです。だからフィナーレの四重唱で、他の3人がすごくきれいに歌う乾杯のシーンのカノンを、グリエルモだけは歌わない。いちばん心を裏切られているのはじつはグリエルモなんですね。人間性が出る、演劇的にいちばん面白い役だと思っています。非常にロマンティックなラブ・デュエットもあるし、繊細な部分もありますが、ただきれいに歌うだけではなくて、キャラクター性が込められているんです」グリエルモをバリトン歌手が歌い、皮肉屋の老哲学者ドン・アルフォンソをバス歌手が歌うイメージがあるけれど、実際にはグリエルモのほうが声域が低く、重唱でもいちばん下を歌うように書かれている。「そうなんです。じつはグリエルモのほうが低いんです。アルフォンソはずっとやかましくしゃべってる人。よくしゃべるお爺ちゃんって声が高いイメージがありますよね。いっぽうでグリエルモがダンディに書かれているとも考えられます。低音のセクシーボイスみたいな。そういうふうにアプローチすると、グリエルモがまたちょっと違う人にも見えてくる。それもありかなと思います」今回上演される新国立劇場のダミアーノ・ミキエレット演出のプロダクションは2011年5月に新制作初演。現代のキャンプ場で繰り広げられるカラフルな舞台が評判を呼んだ。その後2013年にも再演。2020年の上演予定はコロナ禍で中止になったため、11年ぶりの登場となる。「ステージ上のどこを見ても何かが起こっているような感じで、すごく面白いと思います。ただ、舞台が完全に現代なので、18世紀の物語の歌詞をどういうふうに解釈していったらいいのかなというのは、あらかじめ注意して勉強しようと思っています。いま念頭に置いている箇所がいくつかあります」たとえばオペラの冒頭で、ドン・アルフォンソに挑発されて、恋人たちの貞操を試す賭けに応じるシーン。グリエルモと士官仲間のフェルランドは「軍人の名誉(soldati d’onore)にかけて!」と誓うが、このプロダクションの設定ではふたりはキャンプ場に遊びに来た大学生だ。「それをどう解釈して演じるべきなのかなということは、先にシミュレーションしておかないとなりません。でも、もともとすごく比喩が多い台本なので、そういう変更はありだと思うんです。そもそもモーツァルトのオペラって、言葉の裏を読まなきゃいけないところがあって、言っていることがそのままの意味じゃないことが多いんです。リッカルド・ムーティさんもおっしゃっていたんですけど、裏を読むためのヒントが音楽にあったりするので、それを見つけていくのも楽しい作業なんですね。この不協和音は何だろう?みたいな。もちろん指揮者や演出家の解釈次第でもありますが、それをどう表現するかは、歌い手のセンスの見せどころだと感じます。とくに《コジ》は、それがないとつまらない、機能しないところがある作品だと思います」アンサンブル・オペラと言われ、重唱が魅力的、かつ数多く登場する作品だ。「アンサンブルの中で、自分が出なければいけないところもあるし、変なところで悪目立ちしてもいけません。それを自分たちでちゃんと俯瞰できていないとダメなんですね。それだけに、《コジ》は名演がなかなか難しいと感じています。きちっとやるのがすごく難しいオペラです。でも音楽は本当に素晴らしい。音楽的には、モーツァルトの中でもいちばん完成されてるんじゃないでしょうか。すごいオペラだなと思います」佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2023「ドン・ジョヴァンニ」撮影:飯島隆/提供:兵庫県立芸術文化センター指揮は飯森範親。じつは若い大西を“見い出した”のが、その飯森だったのだという。「日本でのキャリアを飯森さんに築いていただいたような感じなので、飯森さんにはぜひ、“大西を見つけた指揮者”というクレジットを差し上げたいですね(笑)。彼は若いアーティストを発掘するのが天才的にうまくて、彼に見い出された人は多いんです。たしか僕は『YouTubeで見たよ』と言われました。最初の共演は、まだこれからジュリアードに入るというぐらいの頃で、第九で呼んでもらいました。それから今まで15年間ぐらいずっと、ツェムリンスキーからマーラーからカルミナ・ブラーナから、本当にあらゆる音楽を一緒にやらせてもらっています。だから今回、いちばん付き合いの長いオペラである《コジ》を、いちばん長く共演している飯森さんと一緒にできる。僕にとってはとても感動的なことなんです。楽しみです」グリエルモ役は自分に合っている。そう言い切る。「長い付き合いだからといって、なにかひとつのアイディアに固執するのではなく、自分の考えるグリエルモ像が、このプロダクションにどのようにブレンドするか。僕自身もそこがすごく楽しみだし、今回、いちばん見てほしいところです。情熱的なところと非常に鬱屈したところ、美しいラブ・デュエット。そんなグリエルモのキャラクターの幅や感情の動きをお見せできると思いますので、そこは細かく注目していただいて大丈夫。声楽的にもとても自分に合っている役なので、声の魅力も存分に感じてもらえると思います。最初から最後まで、全部自分に合っていると言えるオペラって、けっこう少ないと思うのですが、グリエルモ、ドン・ジョヴァンニ、アルマヴィーヴァ伯爵、そこに最近パパゲーノが加わったモーツァルトの4役は、自分の声と表現の幅にすごくマッチしていると思っています。どうぞご期待ください」ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトコジ・ファン・トゥッテ■チケット情報()5月30日(木)~6月4日(火)新国立劇場オペラパレス全2幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉指揮:飯森範親演出:ダミアーノ・ミキエレット美術・衣裳:パオロ・ファンティン照明:アレッサンドロ・カルレッティ再演演出:三浦安浩フィオルディリージ:セレーナ・ガンベローニドラベッラ:ダニエラ・ピーニデスピーナ:九嶋香奈枝フェルランド:ホエル・プリエトグリエルモ:大西宇宙ドン・アルフォンソ:フィリッポ・モラーチェ合唱:新国立劇場合唱団合唱指揮:水戸博之管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団取材・文:宮本明
2024年04月17日中田裕二の2023年は、言葉を選ばずに言えば、騒々しかった。12作目のソロアルバム『MOONAGE』を4月にリリースし、全国ツアーへ。そしてそのツアーファイナルですでに解散した伝説的なバンド椿屋四重奏のデビュー20周年を記念した夏季限定の活動を発表。フェス、ツーマン、ワンマン、追加公演と各地ソールドアウトの盛り上がりとなった。この一連の活動を3枚のBlu-rayと2枚のCDにコンパイルした作品『花舞う宵に月仰ぎ見て-TOUR 23 “MOONAGE SYNDROME” FINAL IN TOKYO/椿屋四重奏二十周年記念公演 “真夏の宵の夢”-』を4月17日(水) にリリース。過去を振り返るだけではない、未来にまで一直線につながる2023年の活動について目下制作中というニューアルバムの情報なども交えて話を聞いた。その日いいライブができたので、いい気持ちで椿屋四重奏二十周年の活動につなげられるなって思いました――まずは全体の流れを振り返りたいと思うのですが、4月に12作目のオリジナルアルバム『MOONAGE』がリリースされ、そのツアー「MOONAGE SYNDROME」が行われました。Disc 1に収められているのがそのツアーのファイナルが行われたEX THEATER ROPPONGIでのライブなのですが、バンドでのツアーが4年ぶりだったんですね。コロナの影響が大きかったというのもあるんですけどね。なかなか環境的にフルバンドでツアーするというのが難しかったので、かなり久々の感覚でした。変則的に3人とか2人で、というのはやっていたんですけどね。――振り返ってみて「MOONAGE SYNDROME」ツアーはどのようなものになりましたか?ものすごく手応えのあるツアーになりました。素晴らしいミュージシャンの方々と一緒に演奏ができること、そしてそれを目の前のお客さんにきちんと届けること――この当たり前のことをやれているっていうのがシンプルにうれしかったですね。純粋に音楽を楽しんでいるっていう気持ちでやれたツアーでした。――心の内面を繊細に音で表現した、より中田さんらしいライブだなと、改めて映像を見て感じました。ありがとうございます。ソロになってからは、どっちかっていうと普段悩んでいたり、苦しみを抱えている大人の人に向けて歌っているところがあるので、自分もそれなりに年齢を重ねて、そういう表現がしっくりくるようになったというのはあるかもしれませんね。勢いだけではない音楽表現をライブでいかに見せていくかっていうのはテーマとしてあって、そういう意味でも「MOONAGE SYNDROME」は、よりそのあたりを深く表現できたのかなと思います。またそれをバンドとして形にできたことが大きかったですね。皆さんそれぞれがすごいミュージシャンではあるのですが、意識としてひとつになっていたという感覚がありました。――そしてこのEX THEATER ROPPONGIでのライブ終了後に「椿屋四重奏二十周年」の夏限定でのライブ活動がサプライズで発表されました。準備としては、アルバムとツアーと並行しながらということだったのでしょうか?そうですね。2022年の年末には決まっていました。――Disc 3の「椿屋四重奏二十周年 DOCUMENTARY : 06/24/2023 - 09/04/2023」のなかにもあったのですが、きっかけはスタッフの方の説得だったんですよね。周年だから執念で説得されました(笑)。――中田さん的には2023年が椿屋四重奏の二十周年というのは、すっかり抜けていた感じですか?もうまったく抜けてましたね(笑)。だし、最初はやる気もなかったんですよ。もちろん今はやってよかったなって思ってます。一度だけ、ソロの10周年のときに2曲だけ同窓会的にやるっていうのはあったんですけど、活動として短期間でもきちんとやるっていうのは今回が初めてでした。――椿屋四重奏は解散ツアーを行わなかったんですよね。はい。ただ、解散というのはもう決まっていながらのツアーだったりシングルのリリースだったりっていう感じではあったんですけどね。それを経ての12年ぶりの邂逅となりました(笑)。――ソロとして活動を続けていくなか、椿屋四重奏というバンドを振り返ることはありませんでしたか?なかったですね。とは言え、スタッフの方やお客さんから「椿屋四重奏、好きでした」って言われることも多かったので、それはそれでありがたいなって思っていました。逆に不思議な感じがしたというか、そんなに聴いてくれてたんだって。――スタッフの方に、2023年の椿屋四重奏二十周年で限定的に活動することを提案されたとき、最初気乗りしなかった理由はなんですか?自分のソロの活動がまだまだ自分のなかではやりきれていないというか、道のりの途中というイメージなので、そっちがもっと形になってからかなという感じでは思ってたんですけど、まあでも、それも自分だけの勝手なこだわりだったのかなって、なんか、だんだんそういうふうに思わせるように囲われていったっていう感じですね(笑)。――なるほど(笑)。で、メンバーと再会して話していくなかで、「裕二が本当にやりたいかどうかの気持ちを確認したい」って言われて。僕がそこに向かって気持ちをどう持っていくかっていうのに少し時間がかかりましたね。あとは単純に歌えるのかっていうのが心配でした。二十代の自分の曲を歌うのは結構パワーがいることではあるので。「MOONAGE」を制作するまでに自分の歌い方も研究して、少しずつ固まりつつあったので、これだったら(椿屋四重奏の曲をやっても)いけるかなっていう感覚はありましたけど、やっぱり準備は時間がかかりましたね。――今追求している音楽と二十歳の頃に作っていた椿屋四重奏の音楽はぜんぜん違うものですか?少し矛盾した言い方にはなってしまうんですけど、まったく違うけど一緒というか。基本的には同じ人間が作っているので根本は変わらないです。ただ、フォーマットが違うという感じですかね。どっちも俺だなっていうところまで今は捉えられるようになりました。ギターにしても、あんな歪んだギター弾けるかなって思ってたんですけど案外すらすら弾けて、ぜんぜん憶えてるな身体がって(笑)。というか当時より楽に弾けるんですよ。それはやっぱりソロになって12年くらい、一生懸命やってたことがちゃんと役に立ってるんだなっていうことがわかってうれしかったですね。――それにしても、サプライズで発表された会場はものすごい絶叫がこだましてましたね。袖で見てたんですけど、すごかったですね。まだあの時期って、声出しは解禁されたけど、みんなマスクもしてたし、そこまで声を出す感じでもなかったんですよね。それがどうだいっていう(笑)。――あの瞬間に感じたことはどういうことでしたか?それだけ喜んでくれるんだっていうことが驚きでしたし、うれしかったですね。椿屋四重奏というバンドがみんなのなかに根付いていたんだなって。その日のライブがすごい良くて、個人的には今までの集大成くらいの感じだったんですけど、椿屋四重奏二十周年のことが発表されたら全部吹き飛んだみたいになったので、半分悲しかったです(笑)。――(笑)。でも、いいライブがあっての、ということですから。そうそう。その日いいライブができたので、いい気持ちで椿屋四重奏二十周年の活動につなげられるなって思いましたね。ホッとしました。そこまで自分の過去と向き合わされるっていう経験はなかった――椿屋四重奏二十周年のメンバーは、中田さんと小寺良太さん(Ds)のオリジナルメンバーを中心に、奥野真哉さん(Key)、隅倉弘至さん(Ba)、カトウタロウさん(Gt)といった、ソロでの活動でもおなじみのメンバーが揃ったということもあって、単純にバンドの再結成というよりも、中田さんのソロ活動も含めた新しいものという感じがしました。まさにそうですね。あのメンバーだったからこそより楽しんでやれたのだと思いますね。――この5人で演奏する椿屋四重奏の曲からフィードバックされるものはありましたか?昔のままの演奏じゃないんですよね、やっぱり。しなやかさがそこにあったりとか。自分なりにも解釈をして、振り返りじゃないんですけど、いったいどういうところが武器でどういう個性があったのかなっていう部分を改めて自分で認識しながら、そこに今の何を加えてどういう形にしていくかっていうことを考えましたね。――椿屋四重奏の楽曲をご自身で分析するというのは初めてだったんですか?そうですね。客観的にそうやって向き合うのは初めてでしたね。自分の曲なので、ソロになってからも何曲かは歌っているんですけど、オリジナルメンバーもいたなかでっていうのはまたぜんぜん違いましたね。そもそもそこまで自分の過去と向き合わされるっていう経験はなかったですから。どっちかと言えば避けてきた部分でもあったので。自分の考え方的にも過去にあんまり執着してはいけない、とにかく今現在とその先に進むんだっていう意識の方が強い人間なので最初は戸惑いもありましたけど、意外にこれもいいものだなと。過去をヒントにまた閃くものがあるなと。――では、かなりポジティブだったんですね。やる直前までは不安だったんですけど、やっていくうちにどんどん身体が応じてくれるんですよね。むしろ自分の今の曲の方が歌いづらいんじゃないかっていうときがあったくらいでした(笑)。そういう意味でも、いろいろと得るもの、気づきがありましたね。――逆に言えば、ソロになってやってきたことが、その前の過去に今向き合うことで証明されたというところもあるのでしょうか?ああ、そうですね。だからあえて振り返らずにやっていたのも良かったのかなと思いました。バンドからソロになる場合って、結構バンドを引っ張ったりすることもあるじゃないですか。で、結局戻っていっちゃう人もいるので。僕的にはそれが一番嫌だったんですよね。――曲作りにおいて、椿屋四重奏とソロとでは決定的に違うところというのはあるんですか?昔は基本的にはギターとかベースとか、弦楽器しか弾けなかったので、引き出しは少なかったと思います。今はピアノも弾いたりするし、いろんなジャンルの音楽を学んできたので、そこの違いですかね。ただ作り方は同じだと思いますね。自分が今思っていることとか納得のいっていないこととかを歌にしているという点においては変わらないですね。――バンドの場合は、作った曲を演奏するのがバンドであるという点で、言ってしまえばそこが制約にもなるわけですよね。そうですね。その制約があるからこそ自由があるとも言えて、自分たちでしか演奏できないからこうしようとか、それだからこそ生まれるマジックはありますよね。そこを今回の5人でやるとどうなるのかというのが一番興味深かったですよね。あの編み込まれた曲たちをいかに楽にやるか(笑)。僕はもちろんですけど、メンバーにとってもそこは挑戦だったと思います。隅倉くんなんか「おい、なんでこんな難しい曲作ったんだよ」って言ってました(笑)。――当時の意識としてはどうでしたか?難しくしようと思っていたのでしょうか?はい。難しくしようと思ってました。若気の至りというやつですね(笑)。難しい方がかっこいいと思ってたので。でも結構ギリギリのところで止めてはいたなっていうのもあるんですよ。あんまり技術ばかりが聴こえてくる音楽だと聴き手の入り込む余地がなくなるじゃないですか、そこはうまくバランスをとってたんだなって今回やって発見しました。あ、難しいことやってるけど、意外といいところで抑えてるなって。――そしていざ椿屋四重奏二十周年の活動が始まると、最初はフェス、そしてツーマン、最後がワンマンと徐々に馴らしていくような感じでしたね。演奏もまさにそんな感じでしたね。――最初にフェス(北海道「JOIN ALIVE」)に出たときの反響はいかがでしたか?あの日悪天候だったんですよ。土砂降りで。運良く僕らのステージは屋内だったので助かったんですけど。結構盛り上がってくれてましたね。――Disc 4+5(CD)に収録されている大阪の追加公演で、初めて椿屋四重奏のライブに来たというオーディエンスの方がものすごく多くて驚かされました。当時中学生とか高校生くらいだった人たちが、自分のお金でライブを見に行けるようになったときには椿屋四重奏は解散してしまっていて、それで今回ようやく見れたという人たちとか、解散してから後追いで知ったっていう人も多かったですね。若いなと思って、お客さんが。特に大阪は。――仙台のTHE YOUTHとのツーマンライブとDisc 2に収録されている昭和女子大学 人見記念講堂でのワンマンライブのチケット申し込みがものすごい数だったために大阪での追加公演が実現したんですよね?そうなんですよ。それは僕から提案したんですけど、もともと関西では予定がなかったので、やった方がいいんじゃないかなということで。――ちょっと前後してしまうんですけど、人見記念講堂のアンコールでは、もう音楽活動から引退されたオリジナルメンバーの永田貴樹さん(Ba)が加わって、3人での椿屋四重奏が実現しました。あの頃のまんまでした(笑)。やっぱり当時の自分たちのことを思い出しましたしね。下北とかでやってた頃の。時代を見ながらも時代に乗らないっていう感覚を大切にしています――この映像作品にコンパイルされている2023年の一連の活動が、「MOONAGE SYNDROME」から始まっているというのが、ただ過去を振り返るだけのものではない現在進行形のものになっているのかなと思います。そうですね。ちゃんと過去、現在、未来がシームレスにつながっている感じがしますね。――そうなることを予期されていなかったわけですもんね、スタッフの方から提案をされるまでは。だから人生って何があるかわからない、偶然が重なって自分にとって大切なものになったりする場合があるから面白いですよね。今の問題だけに囚われて、「あー、もうダメだ……」ってなってしまいがちですけど、そういうときに自分の過去と対話してみたりするのもいいのかもしれないですよね。悩みの真っ只中にいるとなかなかそこから抜け出すヒントって見つけられないものですから。――特に椿屋四重奏二十周年の活動を通じて、これからのヒントはありましたか?ありましたね。歌への向き合い方とか歌唱法自体もいい形でソロへ還元できそうだなと感じています。普段動かしてなかった筋肉や神経を刺激してもらったのもあって、もうすぐ新しいアルバムができるんですけど、去年1年間やったことが全部生かされた作品になりそうですね。僕も去年のことを経験して思ったのは、ひたすら無心にやっていくっていうことが大事なんだなっていうことですね。もちろんこだわることは大切なんですけど。そこのバランスというかコントロールは、よりうまくできるようになるような気がしていますね。時間を重ねること、年齢を重ねることはすごくいいことなんだと思います。――中田さんが音楽を作る上で大切にしているのはどんなことですか?世間とか世の中にはあまり囚われないという感覚ですね。そのときに「いい」って言われているものがあっても時間が経てばその価値観は変わってくるものだし、だから何が最も普遍的で大切なものなのかっていうことを表現者というのは一番意識しなければいけないと思うんですよ。もちろん時代も見なければいけないんですけど、時代を見ながらも時代に乗らないっていう感覚を大切にしていますね。でもそれは椿屋四重奏をやっていた頃からそういう意識ではあったんですよ。そうだったからこそ、去年あんなふうにみんなが覚えていてくれたり、新しい若い人たちが見にきてくれたりしたのかなと思うんですよね。――新しいアルバムがもうすぐできるというお話をされていましたが、5月からのツアー「MASTER OF SHADOWS」が発表されていますけど、それと関わってくる作品ということですか?そうです。――どんなアルバムになるんですか?参加ミュージシャンが僕ひとりの作品です。全演奏を自分ひとりでやっています。――なぜその方向へ行こうと思ったのですか?昨年の活動を経てそっちに行こうと思ったんです。本質にグッと入っていこうと。以前からアイデアとしてはあったんですよ。でもまだちょっと技術的に無理かなとか、モチベーションがそこまでいかないかなっていう感じだったんですけど、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの『暴動』とか、プリンスの初期のアルバムとか、そういうものをいつかは作ってみたいなと。たくさんの人を巻き込んでの去年1年間だったので、今度は巻き込まないスタンスで(笑)。今ならできるぞっていうスイッチがようやく入ったんですよ。――新しいツアーも含めてアルバムも楽しみにしています。今日はありがとうございました。はい。ありがとうございました。Text:谷岡正浩Photo:石原敦志動画コメントぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★サイン入り色紙を3名様にプレゼント【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<リリース情報>中田裕二「花舞う宵に月仰ぎ見て - TOUR 23 “MOONAGE SYNDROME” FINAL IN TOKYO / 椿屋四重奏二十周年記念公演 “真夏の宵の夢” -」2024年4月17日(水) 発売価格:22,000円(税込)【収録内容】DISC 1(Blu-ray)TOUR 23 “MOONAGE SYNDROME” FINAL IN TOKYO(2023/06/24 EX THEATER ROPPONGI)DISC 2(Blu-ray)椿屋四重奏二十周年記念公演 “真夏の宵の夢”(2023/08/27 昭和女子大学 人見記念講堂)DISC 3(Blu-ray)椿屋四重奏二十周年 DOCUMENTARY : 06/24/2023 - 09/04/2023(ドキュメンタリー映像)DISC 4&5(CD)椿屋四重奏二十周年記念公演 “続・真夏の宵の夢”(2023/09/04 GORILLA HALL OSAKA)※完全生産限定盤※5枚組 [3Blu-ray(映像)+2CD(音源)]※ブックレット / 三方背ケース予約リンク:<ライブ情報>中田裕二 TOUR 24 “MASTER OF SHADOWS”5月18日(土) 北海道・札幌 PENNY LANE 245月26日(日) 大阪・梅田クラブクアトロ6月1日(土) 神奈川・横浜ベイホール6月9日(日) 愛知・名古屋クラブクアトロ6月15日(土) 宮城・仙台 Rensa6月23日(日) 東京・品川インターシティホール6月28日(金) 福岡・DRUM Be-1メンバー:平泉光司(Gt) / 隅倉弘至(Ba) / 張替智広(Ds) / sugarbeans(Key)チケット情報:()公式サイト:
2024年04月17日1973年にシカゴで生まれ、同地を拠点として幅広い制作活動を展開するブラック・アーティスト、シアスター・ゲイツ。彫刻と陶芸作品を中心に、建築、音楽、パフォーマンス、ファッション、デザインなど、メディアやジャンルを横断する活動で国際的に高い評価を受けているゲイツの待望の日本初個展が、4月24日(水)から9月1日(日)まで、東京・六本木の森美術館で開催される。実は、ゲイツと日本の関わりは深い。彫刻と都市計画を学んだのちの2004年、愛知県常滑市で陶芸を学ぶために初来日した彼は、以来20年以上にわたって日本文化の影響を受けてきた。日本やアジア太平洋地域での出会いや発見はまた、アフリカ系アメリカ人として生きてきた自身の経験とともに、彼の創作の礎になっているという。そして、アーティストとして文化的な混合性を探求してきた彼は、1950年代から60年代にかけてアメリカの公民権運動の一翼を担ったスローガン「ブラック・イズ・ビューティフル」の黒人の美学と日本の「民藝運動」の哲学を融合した独自の美学を表す「アフロ民藝」という言葉を生み出したのだった。シアスター・ゲイツ《ドリス様式神殿》2022年 展示風景:「シアスター・ゲイツ展:ヤング・ローズと彼らの軌跡」ニュー・ミュージアム(ニューヨーク)、2022-2023年 撮影:クリス・ストロングこの「アフロ民藝」の実験的な試みを軸に、ゲイツの過去の代表作から新作までを一堂に展観する同展はまた、背景にある黒人史や黒人文化もあわせて包括的に紹介する、国内では過去に例を見ない大スケールの試みとなる。常滑市で制作された陶芸と彫刻を融合した大型インスタレーション、歴史的資料のアーカイブ、タールを素材とした絵画、音響作品、映像作品、シカゴを中心とした建築プロジェクトなど、多彩な作品群が並ぶのも大きな見どころだ。日本と関わりの深い作品やプロジェクトも多く、日本酒や香、茶道をモチーフにした新作も登場する。近年のブラック・ライブズ・マター運動を含め、黒人差別や迫害に抗ってきた歴史のなかで大きな役割をはたしてきた黒人の工芸、アート、音楽、ファッションは、今やいっそう注目を集めている。同展は、領域を横断するゲイツの作品群を通してブラック・アートの魅力に迫るとともに、黒人文化の今日的な重要性や意義、そして手仕事への称賛や異文化同士の新たな融合を謳う現代アートの重要性を改めて実感する機会となるだろう。シアスター・ゲイツ・スタジオ(シカゴ)にて撮影:クリス・ストロング<開催概要>『シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝』会期:2024年4月24日(水)~9月1日(日)会場:森美術館時間:10:00~22:00、火曜(4月30日、8月13日を除く)は17:00まで(入館は閉館30分前まで)料金:平日一般2,000円、65歳以上1,700円、大高1,400円/土日祝、一般2,200円、65歳以上1,900円、大高1,500円※事前予約制(日時指定券)を導入公式サイト:
2024年04月17日