山崎育三郎が、ニューアルバム『The Handsome』のリリース記念フリーライブを4月28日(日) に東京・アーバンドック ららぽーと豊洲で開催した。当日は全国各地で夏日となり、東京でも最高気温28度と強い陽射しが真夏を思わせる陽気の中、マハラージャン提供楽曲の「Witch GAME」をフルコーラスで初披露し、集まった1,500人の観客を沸かせた。MCでは、今回のアルバムで山崎が演じる結婚詐欺師“ハンサム”に扮して笑いを誘ったり、暑さで体調を崩さないかとファンを心配し「抱きしめてあげる」と声を掛ける一面や、フリーライブと掛けて「タダ三郎」を楽しんでくださいと、ユーモアを交えたトークで会場を盛り上げた。アルバム『The Handsome』は山崎にとって6年ぶりとなるオリジナルアルバム。楽曲提供アーティストにはOKAMOTO’S、マハラージャン、吉澤嘉代子、清 竜人、大森靖子を迎え、ゲストボーカルには幾田りらが参加している。またこのアルバムを携えて、5月から9月まで全国27カ所を巡る自身最大の全国ツアー『山崎育三郎 全国TOUR 2024「THE HANDSOME」』を開催する予定だ。Photo:masato yokoyama<リリース情報>山崎育三郎 ニューアルバム『The Handsome』発売中●通常盤(CDのみ):3,300円(税込)山崎育三郎『The Handsome』通常盤ジャケット●初回生産限定盤(CD+Blu-ray):7,700円(税込)※三方背仕様山崎育三郎『The Handsome』初回生産限定盤ジャケット【CD収録曲】01:神に生かされた俺作詞:オカモトショウ、根本宗子作曲:オカモトショウ、オカモトコウキ編曲:OKAMOTO’S02:Witch GAME作詞:マハラージャン・根本宗子作曲・編曲:マハラージャン03:Handsome Voice1台詞:根本宗子04:メロディの続きを作詞:吉澤嘉代子、根本宗子作曲:吉澤嘉代子編曲:清 竜人05:Land of covenant作詞:オカモトショウ、根本宗子作曲:オカモトショウ、オカモトコウキ編曲:OKAMOTO’S06:dammit作詞・作曲・編曲:清 竜人07:光のない方へ作詞・作曲:大森靖子編曲:sugarbeans08:Handsome Voice2台詞:根本宗子09:LIKE、重ねていく feat.幾田りら作詞・作曲・編曲:清 竜人10:Handsome boy作詞・作曲・編曲:清 竜人台詞:根本宗子【Blu-ray収録内容】※初回生産限定盤のみ■『billboard classics 山崎育三郎 Premium Symphonic Concert Tour 2023 -』01. 星から降る金02. 愛と死の輪舞03. 足もとが揺れるとき "WHEN YOUR FEET DON’T TOUCH THE GROUND"04. ネバーランド "NEVERLAND"05. 世界が終わる夜のように06. 美女と野獣07. ひそかな夢08. 栄冠は君に輝く09. 誰が為10. エンベロープ11. にじ12. 千年トラベラー13. 僕のヒロインになってくれませんか?14. I LAND15. On Your Side16. 君に伝えたいこと■「神に生かされた俺」Music Video メイキング映像■「LIKE、重ねていく」Music Video メイキング映像購入リンク:リリース記念フリーライブの詳細はこちら:<ツアー情報>山崎育三郎 全国TOUR 2024『THE HANDSOME』5月18日(土) 神奈川・相模女子大学 グリーンホール 大ホール5月19日(日) 神奈川・相模女子大学 グリーンホール 大ホール5月25日(土) 長野・キッセイ文化ホール 大ホール5月26日(日) 富山・富山オーバード・ホール 大ホール6月1日(土) 千葉・森のホール21 大ホール6月2日(日) 茨城・水戸市民会館グロービスホール6月6日(木) 兵庫・神戸国際会館 こくさいホール6月8日(土) 福井・敦賀市民文化センター 大ホール6月9日(日) 滋賀・ひこね市文化プラザ グランドホール6月15日(土) 岡山・岡山芸術創造劇場 ハレノワ 大劇場6月16日(日) 広島・広島上野学園ホール6月21日(金) 熊本・市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館) 大ホール6月23日(日) 佐賀・鳥栖市民文化会館 大ホール6月29日(土) 福島・けんしん郡山文化センター 大ホール6月30日(日) 埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール7月4日(木) 京都・ロームシアター京都 メインホール7月6日(土) 岐阜・土岐市文化プラザ サンホール7月11日(木) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru7月13日(土) 北海道・帯広市民文化ホール 大ホール7月18日(木) 香川・サンポートホール高松 大ホール7月20日(土) 山口・山口市民会館 大ホール7月21日(日) 福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール 大ホール7月27日(土) 宮城・東京エレクトロンホール宮城 大ホール7月28日(日) 青森・八戸市公会堂 大ホール8月11日(日・祝) 大阪・フェスティバルホール8月12日(月・休) 大阪・フェスティバルホール8月24日(土) 静岡・静岡市清水文化会館マリナート 大ホール8月25日(日) 愛知・愛知県芸術劇場 大ホール9月10日(火) 東京・東京ガーデンシアター9月11日(水) 東京・東京ガーデンシアターチケット情報:()特設サイト:公式サイト:
2024年04月30日指原莉乃がプロデュースを手掛けるアイドルグループ≠MEメンバーの出身地を巡る全国ツアー『≠ME 全国ツアー2024「やっと、同じクラス」』が、4月29日(月・祝) 東京都・東京ガーデンシアターにて開幕した。初日となった東京都はグループ最年少の川中子奈月心、7thシングル『想わせぶりっこ』でセンターを務め注目を集めた鈴木瞳美の2名が出身メンバーとして凱旋。3月20日にリリースした1stアルバム『Springtime In You』を引っ提げてスタートした昼公演には、同アルバムに収録された新曲「偶然シンフォニー」「Marcato」「デート前夜レクイエム」「春の恋人」の4曲を初披露した。リーダーの蟹沢萌子は、「≠MEのツアーはまだまだ始まったばかりなので、これからもたくさんの思い出を皆さんと作って行けたら嬉しいです!これからも同じクラスでいようね!」とファンへ向けてメッセージを送り、これから先の公演へ期待を膨らませた。本ツアーは全国8会場を巡り、ツアーファイナルとなる7月15日(月・祝) には、グループ最大規模の会場となる神奈川県・横浜アリーナでの公演を控える。<東京都出身メンバー コメント>■川中子 奈月心(かわなご なつみ)『≠ME 全国ツアー2024「やっと、同じクラス」』が始まりました!今回は私、川中子奈月心とひぃちゃん(鈴木瞳美)の出身地である東京から、メンバーの出身地・全国8会場をまわらせていただきます。ツアータイトルには「やっと、同じクラス」という言葉が入っています。皆さんにはぜひ≠MEと同じクラスになっていただいて、一緒に青春をつくっていきたいです!■鈴木 瞳美(すずき ひとみ)ついに『≠ME 全国ツアー2024「やっと、同じクラス」』がスタート!初日が東京ということで、たのしみと緊張でドキドキしました。ここから各地にバトンを繋げていけるよう、そして更に盛り上げていけるよう精一杯頑張ります!青春感溢れる≠MEを存分に楽しんでいただける公演になっていると思います。たくさんの方と同じクラスになれますように……!<ツアー情報>≠ME 全国ツアー2024『やっと、同じクラス』※終了分は割愛5月6日(月・休) 福島・けんしん郡山文化センター 大ホール5月10日(金) 鹿児島・宝山ホール5月12日(日) 熊本・熊本城ホール5月17日(金) 千葉・松戸森のホール21 大ホール5月19日(日) 栃木・宇都宮市文化会館6月15日(土) 広島・上野学園ホール7月15日(月・祝) 神奈川・横浜アリーナチケット情報:()公式サイト:
2024年04月30日新宿歌舞伎町大歌舞伎祭『大お練り&舞台挨拶』が、2024年4月28日(日) に東京・新宿歌舞伎町エリアで行われた。イベント当日は、5月3日(金・祝) から26日(日) にかけて東京・THEATER MILANO-Zaで上演予定の『歌舞伎町大歌舞伎』に出演する中村勘九郎、中村七之助、中村虎之介、中村勘太郎、中村長三郎、中村鶴松をはじめ、東京神楽坂組合の芸妓、木遣り、実行委員会関係者ら総勢約40名の大お練り隊が参加。モア4番街から東急歌舞伎町タワーまでの新宿・歌舞伎町の街を練り歩いた。人力車に乗ってお練りに参加した歌舞伎俳優たちは、沿道から声援を送る人に手を振ってこたえ、華々しい歌舞伎町の街を通行した。中村七之助中村長三郎また大お練りのゴール後、東急歌舞伎町タワー屋外ステージおよびシネシティ広場で舞台挨拶も実施。勘九郎は「全国色々な所でお練りをしてきましたが、生まれも育ちも東京の中、東京でのお練りは少し恥ずかしかったです(笑)。人力車で新宿の駅前を通って、靖国通りを横断なんて一生に一度できるかできないかという体験をさせていただきました。今度は私たちが舞台から皆さまにパワーをお返しする番だと思っております」と新宿・歌舞伎町という街で初めてのお練りを終えた興奮と、公演に向けて意気込みを語った。中村勘九郎七之助は「学生時代に新宿でよく遊んでいたのですが、40歳になり久しぶりに新宿に来たら(街が変化しており)衝撃を受けました。学生時代に遊んでいたボーリング場がそこにあり、人生で最高スコアを出した場所です。新しいものと古いものが混在している街の、新しい『THEATER MILANO-Za』で初めて歌舞伎をやらせていただくことを、本当に嬉しく思います」と歌舞伎町の思い出を交えながら、歌舞伎公演を行う喜びを明かした。続いて虎之介は「歌舞伎を新宿で観るのは初めての方もいらっしゃると思いますので、この1カ月間、歌舞伎町を歌舞伎色に染めることができればなと思っております!」と公演に向けた意気込みを語るとともに、見どころについて聞かれると「お練り中に若い女性がチラシを見て“マジやべ〜!わかりやすそう!”と言っていたので(笑)、たくさんの方に身近に感じてもらえる舞台なのではないかと思います」とお練り中のエピソードや今回の公演の魅力を語った。中村虎之介勘太郎は「新宿はあまり来たことがないですが、色んなビルが建っていて、新しい光景を見ることができました。今回、僕は『流星』の彦星(牽牛)というお役を踊らせていただきます。一生懸命勤めますので、どうぞ皆様お足を運んでいただけると幸いです」とお練りの中で感じた新宿の街並みの感想や公演に向けた意気込みを伝えた。中村勘太郎長三郎は「歌舞伎町でお芝居をするのは初めてですし、初めての『流星』での織姫(織女)役なので、一生懸命勤めていきたいです」と語り、役への意気込みについては「久しぶりの女方で、今年に入ってからは初めての人間(のお役)なんです!(今までは)獣から虫になって、人型の神様になって、まだ人間の役をやっていないので。女方も2年ぶりなので、男にならないように気をつけたいです!」と笑顔で話した。鶴松は「最先端の新宿・歌舞伎町で、400年前から続く歌舞伎を上演できることを楽しみに思います。お練りをしていても、今までのお客様の層とは異なり、若い方も多かったので、僕らの歌舞伎をその方々にも観てもらいたいです。(演目の)ストーリーも分かりやすいので、外国の方が観ても面白く、楽しめると思います」と『歌舞伎町大歌舞伎』への意気込みをコメントした。中村鶴松<公演情報>『歌舞伎町大歌舞伎』2024年5月3日(金・祝) ~26日(日) 東京・THEATER MILANO-Zaチケット情報:()詳細はこちら:
2024年04月30日2024年にソロデビュー10周年を迎えたファンキー加藤が、デビュー10周年記念ライブ『I LIVE YOU 2024 in 日比谷野外音楽堂』を日比谷野外大音楽堂にて開催した。2013年東京ドーム公演にてFUNKY MONKEY BABYSを解散後、2014年2月12日よりソロミュージシャン・ファンキー加藤としての活動を再開。ソロ初のワンマンを日本武道館で飾り、その後も全国各地の様々な大舞台をマイク一本で戦い抜いてきた「I LIVE YOU」は2018年の『I LIVE YOU 2018 in HACHIOJI』以来6年ぶりの開催となった。ファンモンの「おまえ達との道」の最初の舞台も音楽の聖地“日比谷野外大音楽堂”であったが、実に16年ぶりにソロとしてこの会場に帰ってきたファンキー加藤。ソールドアウト公演となった野音に集まったファン達の期待と緊張が交差する中、「I LIVE YOU」の象徴でもある1本のマイクがマイクスタンドによってステージ中央に鎮座する。SEが鳴り響いた瞬間、地鳴りのような大歓声と拍手に煽られ、お馴染みのサポートメンバー田中隼人とバカムスコ翔が登場。続けて、今年1番の暑さになった快晴の空に向かって響き渡る轟音とともにファンキー加藤がステージに。そのままの勢いでソロデビューした2014年の9月に開催した初のワンマンライブ『I LIVE YOU 2014 in 日本武道館』と全く同じ楽曲「リスタート」でスタート。まだ明るい快晴の空の下、たくさんの笑顔と大歓声、ファンキー加藤のまっすぐな歌声が次々と交差していく。そして、早速コール&レスポンスを起こしながら会場の一体感を一瞬で作り出していく。最初のMCでは、「元気ですかー!!ソロデビュー10周年記念ライブ、ようこそお越しいただきました。ファンキー加藤だ!!!」と絶叫と言っても過言でもない声量で全国各地から集まったファンに挨拶。続けて、「晴れて欲しいとは願っていたけど、こんな暑くなるとは思ってなかった(笑)。でも雨より良いよね!」と晴れ男ぶりもしっかりアピールして観客全員の気持ちをしっかり掴んでいく。ソロデビューから10年の間、ファンキー加藤が実直に続けてきた心の奥底まで最短距離で真っ直ぐに言葉を届けるライブスタイルが爆発していく。シングル楽曲「輝け」「太陽」「MUSIC MAGIC」「冷めた牛丼をほおばって」「希望のWooh」に加えソロデビュー10年の歴史を辿るように、「つながるから」「本当のこと」「40」などの人気楽曲を織り交ぜたセットリストを展開していく。そして、本編最後は、ソロデビュー曲「My VOICE」。10年前から現在そして10年後も必ず全員で歌い繋がれていくであろうこの楽曲の大合唱は、全国各地から詰め掛けた超満員のファンからファンキー加藤への10周年のお祝いの歌声となった。もちろんこれで終わるはずもなく、気がつけば暗闇に包まれた空に響き渡るアンコールの大声援。野外ステージの夜を彩る照明が会場全体を包み込む中、アンコール2曲目では、母親への感謝の気持ちを綴った4年ぶりの新曲「優しい光」を歌唱。多くのファンが涙を流し、あたたかな拍手が起こった後のMCでは、会場に再び大きな歓声が沸きおこる発表が行われた。「10周年やん!日比谷野音だけで終わらせるわけないやん!(笑)」と話し出すと、ファンキー加藤ソロ初となるベストアルバム『My BEST』を7月24日にリリースすることを発表。さらに「みなさんどうですか?アルバム出して終わりですか??」と自ら煽ったあとに、2018〜2019年に行われた『希望のWooh oh TOUR』以来、約5年ぶりのソロワンマンライブツアー“10th Anniversary LIVE TOUR「Your VOICE」”を発表。この発表に「待ってました!」との声が各所であがる中、「今日は僕の声、“My VOICE”をみんなが全国から聴きに来てくれたので、今度はあなたの声をあなたの街に聴きにいくということで“Your VOICE”ツアーをやります」と熱く語りかける。2020年に『ライブツアー“F”』の開催発表をしながらもコロナ禍により、無念の全公演中止という事態から待ち続けた待望のソロツアーの発表に歓喜の声が響き渡る。初のベストアルバム『My BEST』には、ソロデビュー曲「My VOICE」のセルフカバーをはじめ、「太陽」「MUSIC MAGIC」「希望のWooh」などのシングル楽曲はもちろん、“ももいろクローバーZ”に楽曲提供した、「吼えろ」や、CD初収録となるプロレスリング・ノア「ABEMA presents NOAH “THE NEW YEAR” 2022」テーマソング「VOYAGE」など全17曲(新録5曲を含む)が収録され、まさにソロミュージシャンファンキー加藤の10年が凝縮された作品となっている。ジャケット写真では、10年前のソロデビュー曲「My VOICE」で、当時ジャケット写真を撮影したフォトグラファー間仲宇が10年ぶりに担当し、「My VOICE」と同じ構図で現在のファンキー加藤を撮影。10年前と今のファンキー加藤の対比はとても感慨深いものがあるので、是非ジャケット写真を並べて見比べてみて欲しい。そんな嬉しい知らせを受けて湧き上がる会場に「10周年記念ライブが本当にこんなに楽しくて幸せなものになるなんて思ってもみませんでした。全国各地から集まってくれたみなさんありがとうございました」心からの感謝の気持ちもしっかりと伝えると、アンコール最後の「ラストナンバー」では10年間を駆け抜け、ファンキー加藤を支え続けたマネージャー陣もステージに上げて紹介。自らを取り巻く全ての人への感謝で締めくくった10周年記念ライブは笑顔と拍手で包まれた最高のステージとなった。なお、この日のライブの模様はU-NEXTにて、5月25日より配信される。<リリース情報>10th Anniversary ALBUM『My BEST』7月24日(水) リリース<ツアー情報>『FUNKY KATO 10th Anniversary LIVE TOUR Your VOICE』9月14日(土) 神奈川・SUPERNOVA KAWASAKI開場 16:30 / 開演 17:009月23日(月・祝) 岡山・岡山EBISU YA PRO開場 16:30 / 開演 17:0010月4日(金) 大阪・BIGCAT開場 18:15 / 開演 19:0010月12日(土) 香川・高松DIME開場 16:30 / 開演 17:0010月19日(土) 宮城・仙台Darwin開場 16:30 / 開演 17:0011月3日(日・祝) 新潟・新潟GOLDEN PIGS RED STAGE開場 16:30 / 開演 17:0011月16日(土) 北海道・BESSIE HALL開場 16:30 / 開演 17:0011月29日(金) 愛知・ボトムライン開場 18:15 / 開演 19:0012月7日(土) 福岡・BEAT STATION開場 16:30 / 開演 17:0012月18日(水) 東京・LIQUIDROOM開場 18:00 / 開演 19:00オールスタンディング:5,800円(税込)<配信情報>『I LIVE YOU 2024 in 日比谷野外音楽堂』5月25日(土) 17:00~ U-NEXTにて独占配信詳細はこちら:ファンキー加藤オフィシャルサイト:
2024年04月30日2023年3月31日にデビューしたEBiDANのダンスボーカルグループ『ICEx』。「すべての愛を愛す」をコンセプトに結成された彼らの初東名阪ツアー『SCRAMBLE PARTY!』は、発表されるや否や全公演がソールドアウトした。COOLer(ICExファンの呼称)の要望に応える形で、4月28日(日) にたましんRISURUホールでの追加公演が決定。本レポートでは、第2部の模様をお伝えする。一夜、ツアー最後のPartyが開幕昨年8月におこなわれたICExの初ワンマンライブ『ICEx First concert “ICEx LOVEx YOU”』にて発表された本ツアー『SCRAMBLE PARTY!』。待望の追加公演であり、かつ本ツアーの最後を彩るステージでもあることから、これまで以上にICExとCOOLerの熱気が混じり合い、会場のボルテージは最高潮。暗転した空間にカランカラン……と氷の音が響き、正面の巨大モニターにメンバーが映し出されるオープニング映像が流れ、パーティの開幕が知らされる。チカチカとカラフルに瞬くネオンサイン、ICExのメンバーらしき背中が見える。筒井俊旭、中村旺太郎、千田波空斗がビリヤードに興じ、阿久根温世と竹野世梛がダーツで一本を決め、八神遼介と山本龍人が車に乗って登場。最後には、バスケットボールで一球を投じた志賀李玖が、スプレーで画面を淡く塗りつぶす。やがて浮かび上がる本ツアーのタイトルロゴに目を奪われたかと思えば、眩いライトに照らされたICExのメンバーが舞台上に姿をあらわした。オープニング曲に選ばれたのは『I’ts party time!』。志賀の堂々とした「ICEx First Tour SCRAMBLE PARTY! I’ts party time!」の掛け声に導かれるように、ピンク地の迷彩柄という可愛らしい衣装に身を包んだメンバーたちが歌い、踊る。さっそく肩を組み合い、八神に抱きつくようにする山本の姿に上がる歓声。ネオンサインが煌めく、街並みを模した巨大モニターを背景に、ミラーボールの輝きを存分に浴びながらパフォーマンスするメンバーたち。まさにキラキラとしたparty timeの始まりを知らされ、曲は『Play The Music』そして『シブヤ 午後6時』へ。彼らが磨き続けているコンビネーションダンスに合わせて、COOLerたちのペンライトが鮮やかに揺れる。カラフルな色彩と融合するようなポップなビートは次第に温度を上げていき、阿久根の「始まりました、SCRAMBLE PARTY! 最後まで声出して、盛り上がっていきましょう!」の掛け声にも熱が込もるようだ。巨大モニターには渋谷の映像。彼らが何も誘導せずとも、COOLerたちの「HEY! HEY!」というコールは一糸乱れず、パフォーマンスを後押しする。白、ピンク、青と少しずつ表情を変えていくライトに照らされながら、一度上がった温度は上がり続けるばかり。阿久根と志賀が肩を組み、至近距離で目を見合わせるお決まりのターンも健在だ。メンバーからの「手を振ってください!」のお願いに、全力でペンライトを振って応えるCOOLerたち。早くも、この時間がいつまでも続きますように、と願うかのように、波が揺れている。「OK、じゃあ今日は、みんな俺のこと好きにさせます」志賀の「SCRAMBLE PARTY! ついに開始しました! COOLerのみんな、盛り上がってるか? ICExのみんな、盛り上がってるか?」の掛け声を合図に、千田から順に自己紹介がスタートする。「みんな、最後だぞ! 今日のパーティ、幸せな花をいっぱいつくっていきましょう! 波空斗でした!」と元気に先陣を切った千田に続き、筒井が「トッシーって呼んでください! せーの」の呼びかけで、いつも通り客席に「トッシー!」をねだる。「ありがトッシー! 最後まで楽しんでいきましょう」と客席を沸かせたあとは、竹野が「みんな楽しんでますか? その調子で最後まで、最後まで、盛り上がっていきましょう、よろしく!」とピースサイン付きで挨拶。流れるようなバトンタッチは止まらない。志賀は「みんな、会いたかったか? 俺も会いたかったぜ! 愛される準備、してきたよね? よっしゃ、今日は俺が、たくさん愛してやるぜ」と約束し、阿久根は「来たぜ東京! 最後、楽しんでいけますか? ぜんぜん声足りない。楽しんでいけますか? OK、じゃあ今日は、みんな俺のこと好きにさせます」と宣言する。自己紹介リレーの終わりを担当するのは、八神と山本、そして中村だ。八神が「みなさん今日は、東京2部、盛り上がってますか? 1階も2階も全員見えてるから、今日はみんなで最高の思い出を僕と一緒につくっていきましょう」と客席に呼びかけると、山本が「追加公演きたぞ! みんな最後だよ、盛り上がってますか? 1階! 2階! みんな!」と、どのCOOLerも取りこぼさない。最後に、20歳の誕生日を迎えたばかりの中村が「みなさん、こんにちは! 僕の名前は? 僕の愛称は?」と客席にコールをねだり、「みんな頑張っていこうぜ!」と締めた。志賀が「メンバーのみんなありがとう、COOLerのみんなもありがとね! 今日はたくさん愛していくけど、もっと声出せますか? 今日は僕らICExとCOOLerで、最高の日にしていきましょう!」と合図し、ステージが暗転。5つのスポットライトが射し込み、水音が聴覚を支配する。やがて雨の音となって場を満たしたかと思えば、いつの間にか、ステージの真ん中には一脚の椅子が。次なる展開を予感し、COOLer一人ひとりの鼓動が雨音と連動する。目線、指先の動きまで計算され尽くしたパフォーマンスライトの点滅は、雨の音を表しているのか。繊細な演出に心を浸らせながら、そっと左手に登場し、椅子に座る千田に目が吸い寄せられる。当てられるスポットライトと、ムーディな音色。このツアーのために作曲されたという『listen to your heart』だ。足を組みながら妖艶に、伸びやかに歌い上げる千田に呼応するように、右手から現れた八神が青いスポットライトのなかで、少しずつ過ぎ去っていく、取り戻せない時間を惜しむような歌声を披露。目線、指先の動き、表情まで計算された動きと、会場中の空気を一粒一粒、洗い上げるようなふたりの歌声が絶妙に混ざり合う。スポットライトに切り取られた千田と八神が、互いに向かい合いながら歌うのを見ていると、まるでそこだけ世界が切り取られたかのようだ。とらわれた心は、そのまま『COUNT DOWN』『ナイトフライト』そして『Destiny』と、綿密に組み上げられたセットリストに持っていかれる。再び水の音に包まれた舞台上には、トレンチコートに黒いハットを合わせたメンバーたちの姿が。黒と白が融合したような世界で、明滅する光に合わせて音が跳ねる。身体が躍動する。すでに期待値はメーターを振り切っているのに、彼らはさらに、どんな景色を見せてくれるのだろう。否応なしに高まる鼓動を抱えたまま、『COUNT DOWN』を知らせる「3、2……3、2、1」の囁きが耳に届く。中村の妖艶なダンスが映える。千田が高らかに歌い上げ、山本の柔らかい声がそれを受ける。トレンチコートとハットを効果的に使った演出は、彼らのちょっと大人な表情を見せてくれる。続く『ナイトフライト』のセクシーな振り付けに合わせ、トレンチコートは客席に放たれた。中村と阿久根の、互いの胸を叩き合う振り付けに会場が沸き、COOLerの合唱にも力が入る。ピンク、ブルー、レッド……次々と色合いを変えるライトは、あらゆる角度からメンバーの表情を暴いていく。八神の「今ここにいるみんなと、今ここで出会えていることは、奇跡ではなくDestiny」の合図で、背景の巨大モニターには空の映像が映し出される。客席に向かって一列に並び、真摯に、誠実に声を合わせて歌う彼らは、きっと過ぎ去った1年に想いを寄せていた。ここまでメンバー同士が手を取り合い、突き進んできた時間。そして、これからも共通の目標に向けて飛び立っていくこと。さらには、メンバーやCOOLerと出会った運命について、繰り返し歌う。メンバーが繋ぎ合わせた手から、志賀と阿久根が覗き込むように歌声を響かせ、八神、中村、千田、そして竹野の声が混じり合う。これからも、ともに走っていくことを約束してくれる歌だ。明日の晴れ渡った空を期待させる、厳かな鐘の音が鳴り響く。メンバーの“キュン台詞”にCOOLer卒倒!?ワイルドに決めたかと思えば、ポップに可愛らしい表情を見せることも忘れないICExのメンバーたち。緩急のついたステージングに、まるでジェットコースターに乗せられたような心地にさせられる。明転した舞台ではMCがスタートし、千田から筒井、竹野、志賀、阿久根、八神、山本、中村の順で、あらためてひとりずつ挨拶を。20歳になったばかりの中村に「おめでとう!」の声も飛んだ。本追加公演はU-NEXTで生配信されており、カメラの向こう側で見守るCOOLerにもアピールを忘れない。中村が画面中央を陣取り、竹野が「出過ぎ、出過ぎ!」と止める一幕も。山本が「SCRAMBLE PARTY! 本編の方もソールドアウトしまして、なんと追加公演1部2部もソールドアウトしました!」と報告すると、客席からは祝福の声と拍手が。「まさかね、追加公演まであるとは思ってないし、しかもどちらもソールドアウトということで。今日、観にこられなかった人もいると思うので、その人たちの分まで楽しんで。U-NEXTでご覧の皆さんは画面の前で声を出して、楽しんでください」と続けた。志賀が先導して、本ツアー用にアレンジされた『COUNT DOWN』のセクシーな演出や、メンバーの衣装に触れる。くるくると回りながら全身を紹介する千田に「かわいい!」の声が。本ツアーだけの特別な演出といえば、千田&八神コンビの『listen to your heart』も外せない。志賀が「良かったですよね?」と客席に向けて反応を聞くと「良かった〜!」の大合唱。どこかホッとしたように微笑む千田と八神の特別なパフォーマンスは、また別の機会に披露されるのか。ここで、本ツアー恒例のトークボックスタイム。志賀から順に、カメラに向かって“キュン台詞”が放たれる。トップバッターの志賀は「よし、今日このあと、ライブ終わったらデートでも行く?」とCOOLerを誘い、千田に「何人連れていく気?」と突っ込まれた。続いた阿久根の「俺と付き合ってくれへん?」はまさにシンプルイズベスト。関西弁の勢いで行っちゃえ! と背中を押された竹野は「ほんまめっちゃ好きやで」で会場を爆発させ、山本は「今日も愛してくれる?」と真っ直ぐにねだる。「次はトッシーに振ろうと思ってたんだけど……」と言いながら真ん中に進んだ八神は、華麗なターン&投げキス付きで「僕と、付き合ってください」と王子様風なアプローチ。中村は「お前の目、綺麗だね」で筒井からの「旺ちゃんにしては良かった!」と太鼓判を受け、そんな筒井は「これからもずっと隣でトッシーって呼んでな?」と可愛らしく首を傾げた。トリを務めた千田は「ねえ、いま、ほかの人見てたでしょ? 俺だけ見てよ」で綺麗に締め、COOLerからの歓声に大いに照れてみせた。『恋ソーダ』から圧倒のダンストラックへ『SCRAMBLE PARTY!』追加公演の第2部は、EBiDAN全体曲の『恋心』や、EBiDAN NEXTの人気曲「Hug Hug Hug」、そして彼らICExのデビュー曲『CANDY』などを含んだ後半戦に突入していく。阿久根、志賀、竹野によるユニット曲『恋ソーダ』は、まさにソーダに氷を落とした瞬間のシュワシュワ、パチパチと爆ぜる音色からスタート。煌々としたスポットライトが3人を浮かび上がらせる。まるで公園にポツンと置かれたベンチの上で、傘を手に鮮やかにパフォーマンスする彼ら。思い通りにはいかない片思いの切なさ、もどかしい心が滲み出たような振り付けだ。志賀をバックハグする阿久根、阿久根の頬にキスをする竹野に、一際高い声が上がる。勢いは止まらない。『恋のDingDong』から『Hug Hug Hug』と、可愛らしさに殴られ続けるような時間が続く。パッと客席が明転したかと思えば、なんと客席には山本、中村、筒井、八神の姿が。山本が「受け取ってください!」と言いながら、COOLerに向けてボールを投げ込む。自分で投げたボールを自分でキャッチして微笑む、中村のお茶目な一面も映像に抜かれる。ステージ上、そして客席中央と、メンバーが入れ替わりながら投げ入れていくボールは、確実に思い出の一球になるだろう。至近距離を駆け抜けていく筒井の姿に、COOLerは釘付けだ。千田が「まだ足りてないよね? まだまだ盛り上がれるよね? みんなで一緒にクラップしましょう!」と煽り、八神はしきりに客席へ手を振る。曲が『Hug Hug Hug』に移っても、勢いは止まらない。志賀の後ろに映り込む阿久根や、画面アップの竹野に歓声は黄色く彩られる。かっこよく、かつ可愛らしい表情も交互に見せてくれるICExのじゃれ合いには、どれだけ目と耳があっても足りない。ポップに可愛らしく縁取られた会場は一瞬にして、華麗なアクロバットで再登場した筒井の独壇場に変貌する。ひとりで堂々と、優雅にステージを舞う筒井は、スポットライトさえも味方につけたようだ。やがて、そこに山本と中村が加わる。ここからは3人で形づくるダンストラック。音に合わせて縦横無尽に動く身体、流れるような艶やかなダンスが、彼らにしか生み出せないシンクロを実現させる。あどけなさを残しつつもダイナミックなダンス。指を鳴らす振り付けに合わせ、とっくに頂点に昇り詰めていたCOOLerの熱気は、さらなる臨界点を突破していく。これまでの歴史を振り返る『Member Sign』メンバー全員が再集合した『恋心』では、それぞれが「全力のパフォーマンスと笑顔を届ける」そんな覚悟が垣間見えた。竹野の「皆さん、盛り上がってますか! ライブも終盤、盛り上がっていきましょう!」の呼びかけが響いた『Member Sign』では、巨大モニターにメンバーの幼少期の写真が映し出される。それはさながら、ICExが結成された当時から現在までを振り返るアルバムのよう。稽古中の自撮りや食事中のオフショット、ライブパフォーマンスを捉えた1枚が浮かび上がるたびに「可愛い!」の声。たかが1年、されど1年だ。きっとこの時間は、彼らがどれだけ成長し、遠い存在になったとしても、忘れられないマイルストーンのような1年になる。たとえ、離ればなれになる未来が訪れたって、“Sign”さえあればまた出会えることを約束してくれる1曲だ。お待ちかねの『Sunny Road』は、筒井のカッコいい英語の煽りでスタート。COOLerとの掛け声も息がぴったりで、まさに一心同体の装いだ。昨年の初ワンマンも含め、確実に進化を続けているICExは、自分たちの魅せ方やステージの楽しみ方までも掌握しつつある。COOLerから続けざまに放たれる「HEY!」によって、メンバーのボルテージがラストの『CANDY』に合わせチューニングされていくのが分かる。志賀が「次で最後の曲になります! 僕たちICExは、皆さんCOOLerのおかげで1周年を迎えることができました。次にお届けする曲は、大切な曲です。感謝を込めてお届けします!」と合図して始まった『CANDY』は、彼らのシンボルとも言えるデビュー曲。曲名に合わせ、真上から降ってくるキャンディ型の色とりどりなバルーンに、COOLerの歓声もカラフルに跳ねる。客席に向かって懸命にバルーンを投げ入れようとするも、なかなか遠くには届かない。それでも、ICEx全員の思いは1ミリ残らずCOOLerに伝わっているはずだ。「皆さん、楽しんでくれましたか? 最高だったか? 俺らも最高だったぜ! 本日はありがとうございました!」の志賀の声に合わせ、手を振りながら去っていくメンバーたち。オレンジ色のキャンディ型バルーンを、なんとか客席まで届けようとする中村に、最後まで揺るぎないサービス精神を感じながら、本編の幕は閉じた。パーティの終焉を飾るランダム曲に選ばれたのは?合間を置かず、すぐに始まる「ICEx!」コール。少しずつ厚くなる声に引き寄せられるようにして、メンバーが再集結する。本ツアー最後となるグッズ紹介では、阿久根プロデュースの巾着が完売したことが報告された。喜びを隠しきれない阿久根は「ありがとうございます! 聞いたときね、めっちゃ嬉しくて。みんな大好きになった。もともと大好きだったんだけど、もっと好きになった」とストレートな言葉で感謝を伝えた。必需品であるペンライトやアクリルスタンド、うちわ、中村いわく「なんでも入っちゃうから!」なトートバッグや、メンバーが身につけているTシャツまで、余すところなく紹介したあとは、今年のICExの予定を告知。5月8日に3rdシングル『ビリミ』のリリース、そして8月29日・30日には『ICEx summer concert 2024 “TASTING”』の開催が控える。一夜のパーティの終焉が近づいている。志賀がシャッフルボックスから引いた曲名は『Member Sign』。ランダムに選ばれた1曲を即興でパフォーマンスすることになったICExの面々は、約2時間のライブの疲れなんて微塵も見せない。志賀が「みんな、立ってください! 1階も2階も配信のみんなも、最後にみんなでハイタッチしていきましょう!」と誘導すると、客席からは「嬉しい、嬉しい」と漏れ聞こえる声が。メンバー同士がハイタッチをし、客席に向かってもハイタッチを促す振り付けの『Member Sign』は、自ずと漏れる「もっと! もっと!」の煽りに応えるペンライトの明かりで、さらに団結感を増幅させていく。配信で見守っているCOOLerに向け、カメラへのハイタッチも欠かさないメンバーたち。「すべての愛を愛す」がコンセプトな彼らにとって、物理的な距離は関係がないようだ。ICExの一人ひとりが約束する、未来の景色パーティの終わりには、主催者の挨拶が欠かせない。千田から順にまわっていくメッセージのバトンが、かけがえのない時間にも限りがあることを教える。「ICExに入ってからというもの、いろいろなことがありました。高校も卒業して、メンバーに学生がいると『学生時代に戻りたいな』とか思って、過去に戻れたらって考えるんです。だけど、やっぱりこの活動を過去に戻ってできるかと言われたら、違うのかなって。この人生でこの活動をやっていることが、本当にすごく幸せで、失いたくなくて。そう考えたら、戻らなくてもいいなって思えるくらいに、楽しい人生を送らせてもらっています。これまで出会ってきた人たち、産んでくれたお母さん、支えてくれたお父さん、ICExのメンバー、そしてCOOLerとの出会いがなかったら、いま、ここにはいません。最高の職業を見つけたなって、僕は思います」という千田の熱さが、会場にも伝播する。筒井は「たくさんのCOOLerに会えるのが嬉しくて、楽しかったです。僕はこのツアー期間に高校を卒業して大学生になったんですけど、皆さんから『高校生の忙しい時期に、ICExとして活動してくれてありがとう』って言われました。それって、逆なんです。高校生っていう不安定な時期に僕を愛してくれて、新生活とか忙しい時期に僕たちICExを愛してくれて、巡り会ってくれて、『こちらこそありがとう、大好きだよ!』って気持ちでいっぱいです。COOLerの皆さんに感謝しかないです」とあらためて、今日この瞬間に同じときを共有できている事実に感謝を伝えた。「言葉にまとめるのは苦手なんですけど」と前置きした竹野は、楽しかったツアーに想いを寄せながら「この一言はやっぱり言いたいなと思って。皆さん、大好きです。いろいろな公演に来てくださり、ありがとうございます。これからも僕たち頑張るので、応援よろしくお願いします」とCOOLerへの愛をシンプルに表現。続いた志賀も「また一歩、夢に近づいたなと感じます。もっともっと、大きいステージに皆さんを連れていきたいです」とほのかに抱いた目標の片鱗を覗かせる。『Destiny』を歌いながら、いま、ここにいる全員と出会えたことは、奇跡じゃなく運命であることを実感したと告白した志賀は「これからもいろいろな景色を一緒に見ていくし、僕たちについてきてください」と胸を張った。阿久根は、首の怪我のことに触れ「たくさんの人に迷惑、心配をかけちゃって、120%のパフォーマンスを届けられなくてすみませんでした」と謝罪。すぐさま客席からは「そんなことない!」の声が届けられる。「何があるかわからないから、一瞬一瞬を大事にしていこうと、このツアーで、メンバーや皆さんから教わりました。この時間がずっと続けばいいな、と思えた日でした。『SCRAMBLE PARTY!』は終わっちゃうけど、始まりだから。もっともっと大きいステージに連れていくし、幸せにするし、愛していくので。これからも応援してください」と続ける阿久根の声は、未来への期待と希望に満ちていた。「今日ここに来るまでにいろいろなことがあって、たくさんの経験をさせてもらいました」とデビューからの1年を振り返った八神。ライブやリリースイベントなど、たくさんのCOOLerと幸せな思い出を積み重ねた。「僕は、ICExに入るまでは普通の中学生として学校生活を送っていて、でもいま考えると、俺なんでこんなに幸せな空間にいられるんだろうって……恵まれてるんだろうって思うようになってきて」と口にする八神の声は、どんどん震えていく。いったんは「泣きませんよ」と挟んで笑いを誘ったが「ライブが始まる前に、メンバーのみんなと叩き合いながら、頑張ろうよって話をして……僕の、リハの至らないところもカバーしてくれて……」と続けたところで、我慢していた涙が決壊。横にいた阿久根が八神を励ます場面も。「八神遼介という青春を、人生を、ICExにかけられていることを誇りに思います」と、なんとか最後まで言葉を尽くした八神のバトンを受けた山本は、すでにもらい泣き状態だ。「(泣くのを)我慢してたんですけど、八神のせいで……」と、堪えきれなくなった山本。「正直、この公演が始まる前は、体力的につらかったりして。本番がすごく怖くて。でもさっき八神が言ってくれた、みんなで背中を叩き合ったときに、良い仲間だなって。ICExがこの8人でよかったなって思えた」と声を潤ませながら懸命に言葉を継ぎ、そして「これからこの8人で、国立競技場に行きたいなって強く思ったので。その日を皆さんに見せられる日まで、応援よろしくお願いします!」と夢を掲げた。最後の挨拶の締めを受け取った中村。何を話すか考えたときに浮かんだのは、母の口癖だったという。「感謝感謝、って、いつも言うんですよ。わかったわかった〜って流してたんですけど、20歳になったいま思い返してみれば、こんなにたくさんのCOOLer、スタッフ、メンバーのみんなに支えられているんだって、あらためて実感しました」と語る。「僕たち成長段階で、これからもっと大きくなっていくので。何があっても、僕たちについてきてくれますか?」と呼びかけたCOOLerからは、今日いちばんとも思える大歓声が。発展途上で、成長過程かもしれない。まだまだ、至らないところのほうが多いのかもしれない。だからこそ彼らは「まだまだこれだけで終われません!」と高らかに宣言し、5月に発売を控える新曲『ビリミ』のパフォーマンスで『SCRAMBLE PARTY!』の閉幕を告げた。8人じゃないと成り立たない歌、そしてダンス。ステージ上を自由に、華麗に闊歩する彼らを、スポットライトが追いかける。ICExが見せてくれた一夜の夢で、高まりきった興奮。COOLerたちの熱気が冷めるのは、一体いつのことになるだろう。最後は一列に並び、全員で「ありがとうございました!」と声を揃え、深々と礼をするICExの面々。最後まで、全員が曇りのない笑顔を絶やさなかった。デビューからの1年、そしてこれからも積み重ねられていくICExとCOOLerの歴史。双方の時間に想いを馳せながら、もうすでに、彼らと会える次の時間を待ち侘びている。取材・文/北村有
2024年04月30日THE YELLOW MONKEYが2024年4月27日(土) に、約3年半ぶりの東京・東京ドーム公演『THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”』を開催。以下、その様子をレポートする。“第2の充電期間”を終えたTHE YELLOW MONKEYは、2024年元日にリリースされた「ホテルニュートリノ」を皮切りに「SHINE ON」「ソナタの暗闇」と次々に新曲を発表しており、自身10作目となるアルバム『Sparkle X』もすでに完成させている。が、ここまでに至る道程は困難の連続だった。2020年4月に開催予定だった東京ドーム2Days公演は、コロナ禍のため開催中止。同年11月に行われた東京ドーム公演も、“観客の声出しはなし”、“客間の距離を保つためキャパシティの半分以下の動員数1万9000人”という形での開催となった。さらに、今回の再始動に先立って、吉井和哉(Vocal & Guitar/以下「吉井」)が喉の病気の治療を受けていたことが発表され、当初昨年12月28日に予定されていた日本武道館での復活ライブも吉井の体調の万全を期して開催中止となった。それでも、THE YELLOW MONKEYは2024年4月の東京ドーム公演の実施を発表、さらに前進することを選んだのである。その瞬間を見届けようとドームに集まった5万人のファンが客席を埋め尽くし、ライブはいよいよ開演の時を迎えた。巨大ビジョンの開演時刻カウントダウンが「000,000,000 SECONDS」を示し、「SHINE ON」のツアータイトルが映し出されると、広大な空間は割れんばかりの大歓声に包まれる。メンバー登場に先駆けて、ステージ両翼でセッションを始めた2人のキーボーディストは、90年代からTHE YELLOW MONKEYの活動を支えてきた三国義貴、そして2016年の再集結以降サポートを務めてきた鶴谷崇。2人の熱演と客席の熱い拍手喝采を受けて、いよいよ舞台に吉井・菊地英昭(Guitar/以下「エマ」)・廣瀬洋一(Bass/以下「ヒーセ」)・菊地英二(Drums/以下「アニー」)が姿を現すと、この日を待ち侘びたオーディエンスから割れんばかりの大歓声が巻き起こる。「ついにこの日がやってきました。今宵は”SHINE ON”、みなさんと俺たちが最も輝く日でありたいと思います!2020年に声が出せなくなった時、みなさんからたくさんの声を集めて、この東京ドームで小規模でやらせてもらいました。その時の声を今夜、ここで一緒に復活させたいと思います。今日は遠慮なく、たくさん大きな声で騒ごうぜ!」そんな吉井の言葉とともに、ドームに鳴り渡った歌声は「バラ色の日々」。ライブでのシンガロングも歓声も叶わなかった2020年11月、歌声募集企画「Sing Loud!」企画を通して届けられた国内外ファンの歌声による“合唱”である。困難な現実に抗いながらもロックとライブを貫き続けたバンドの足跡、その証とも言うべきあの時の“合唱”が、2024年の観客の熱唱とリアルタイムで共鳴し合っているのである。広大な客席は開演早々、クライマックス級の感動と高揚感で包まれていく。客席一面の歌声を「ビューティフル!」と讃えた吉井は、そのまま「バラ色の日々」をパワフルに歌い上げてみせる。病を乗り越え、オーディエンスを歓喜の頂へと導く姿は紛れもなく、稀代のロックスターの魔性と訴求力に満ちていた。その勢いのまま、バンドは2024年の楽曲「SHINE ON」へ。ロックの王道真っ只中を闊歩するような、ヒーセ&アニーのミディアムテンポの8ビート。妖しく美しく絡み合う、吉井&エマのWギター。現在の4人ならではの、タフでワイルドな魅力に満ちたグラムロックナンバーが、すでにファンにとって最新最強のアンセムとして浸透している──ということを、客席の熱狂ぶりが如実に物語っていた。「本当に、ここまで長かったです!今夜はとにかく、THE YELLOW MONKEYのロックンロールを、久々にぶちかましたいと思いますんで!そんなにヒット曲はないけど、代表曲のオンパレードでいきます!」と万感の想いを伝える吉井の言葉通り、そこから「Romantic Taste」「Tactics」とキラーナンバーを立て続けに披露していく。「聖なる海とサンシャイン」のメランコリックな世界を経て、「BURN」では圧巻のクラップ&シンガロングを呼び起こし、「ROCK STAR」では客席をダンスの渦へと巻き込んでみせた。中盤のMCでは「俺たちだけじゃなく、みなさんも大変な4年間だったと思います。そして何より、4年間のブランクがあるにもかかわらず、平均年齢58歳のバンドであるにもかかわらず……」と感謝の言葉を言いかけて、ヒーセに目をやる吉井。「ヒーセね、興奮しすぎて一睡もしてません!いないだろ、こんな61歳!遠足じゃねえし!」という吉井の言葉に、客席がどっと沸き返る。続く「楽園」から、ライブはさらに熱量を増していく。「SPARK」では吉井が舞台下手袖の花道を駆け下りると、足場がリフトアップされ、アリーナ/スタンド下手側の観客から大歓声が沸き起こる。熱唱を振り絞った吉井が足場に倒れ込むと、場内のクラップは割れんばかりの大音量へと高まりを見せていった。そこから一転、最新楽曲の「ソナタの暗闇」でダーク&ミステリアスな疾走感を描き出すと、続く「天道虫」でそのスリルをさらに加速させていく。再集結期のアルバム『9999』の中でも、ひときわ鋭利でダイナミックなロックの魅力に満ちていたこの曲。スクエアなビートの強度が観客を揺さぶり、高らかなクラップの輪を生み出してみせる。楽曲終盤の特効の花火が、ドーム会場ならではの非日常的な狂騒感をかき立てたところで、さらに「太陽が燃えている」へと雪崩込む。今度はエマがアリーナ中央へ移動、リフターで高く持ち上げられると、大歓声とシンガロングはさらに熱を帯びていった。ここで場内が暗転、舞台の巨大ビジョンには4人のドキュメント映像が映し出されていく。2022年1月に吉井の病が明らかになった後の、4人の表情とそれぞれの想い。命と向き合う場面で、それでもメンバー全員が「その先」を信じる不動の覚悟。「『死にたくない』って思ってたけど、ずっと。癌になってから、不思議とその恐怖はなくて。『下手したら死んでるんだな』っていうふうに思ったら……人はみんな死ぬし、過去には戻れないし。そこは怖がる必要はないかなって」というまっすぐな吉井の言葉。そこへ鳴り響いたイントロは「人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)」。スクリーンには演奏するメンバーの姿とともに歌詞が映し出され、《続くどこまでも続くこの生命力/僕は死神に気に入られた旅人》と切々と歌い上げる吉井の姿に、誰もが魅入られている。ライブは早くも終盤。「SUCK OF LIFE」ではエマのギターの弦に吉井がマイクをスライドさせ、客席一面のハンドウェーブとシンガロングを受けながら、吉井は気迫のロングトーン絶唱を響かせる。「LOVE LOVE SHOW」では真っ赤なレイをまとった吉井が上手リフター、ヒーセがセンターのリフターで掲げられ、観客の祝祭感を歓喜のレッドゾーンへと誘ってみせる。そして、《人生の7割は予告編で/残りの命 数えた時に本編が始まる》……本当にそう思って、この曲を作りました。一緒に、“本編”を楽しみたいと思います」という吉井の言葉とともに本編の最後を飾った楽曲は「ホテルニュートリノ」だった。タイトなスカのビートに、哀しくも愛しい人の性を重ねたこの曲が、弱さも不安も抱えながら挑戦し続けるTHE YELLOW MONKEYの象徴のように思えた。アンコールではアコースティックギターを抱えた吉井の「東京ブギウギ」から「アバンギャルドで行こうよ」へ突入して客席を熱く揺らしてみせる。再集結期の狼煙を上げたナンバー「ALRIGHT」は、今やすっかりTHE YELLOW MONKEYスタンダードとしての風格を備えて、オーディエンスの力強い歌声を呼び起こしている。曲中、吉井がフロアのセンター、エマが上手、ヒーセが下手のリフターに陣取ると、舞台上のアニーも含め、広いアリーナを自分たちの表現領域として駆使してみせる4人の姿に、ファンの熱狂はなおも刻一刻と高まっていく。特効の花火が轟き、金銀の紙テープが舞い踊った「悲しきASIAN BOY」で、ドームを歓喜と狂騒の極致へと導いたTHE YELLOW MONKEY。「俺、完璧な声じゃないけど、少しずつ治っていくから。何の確証もないまま東京ドームやっちゃって申し訳ないけど、みんなの歓声があるからできると思った。願えば叶うと信じて、これからもTHE YELLOW MONKEYと人生を共にしてください!」……吉井のメッセージとともに披露されたのは、バンドにとって大切な楽曲「JAM」。癒されぬ悲しみも孤独も矛盾もすべて抱きしめるような、豊潤な包容力に満ちたアンサンブルの中、鬼気迫る歌声を突き上げる吉井の凄絶な姿が、感激や感動では言い表せない衝撃的な余韻を残していった。4人と2人が舞台を去り、ビジョンには『Sparkle X』収録曲「復活の日」を歌う吉井の映像が映し出されて、ライブは終了……かと思いきや、メンバー4人が再度ステージに登場。「我がTHE YELLOW MONKEYは、永久に不滅です!」の吉井の絶叫とともに最後に披露したのは「WELCOME TO MY DOGHOUSE」。残りの一滴のエネルギーまで完全燃焼させるような激走感。最高のロックバンドだからこそ体現し得る、最高のロックアクトだった。約3時間に及ぶ熱演を終え、互いにハグを交わし、肩を組んで充実の表情を見せた4人。去り際の吉井の「治ったら2Daysやるぞ!」の叫び声が、バンドの「これから」への祝砲のように晴れやかに響いた。THE YELLOW MONKEY通算10作目の新作アルバム『Sparkle X』は、2024年5月29日にリリースされる。文=高橋智樹写真=Masato Yokoyama / Takeshi Yao / Yukitaka Amemiya【セットリスト】01. バラ色の日々02. SHINE ON03. Romantic Taste04. Tactics05. 聖なる海とサンシャイン06. BURN07. ROCK STAR08. 楽園09. SPARK10. ソナタの暗闇11. 天道虫12. 太陽が燃えている13. 人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)14. SUCK OF LIFE15. LOVE LOVE SHOW16. ホテルニュートリノEn1. アバンギャルドで行こうよEn2. ALRIGHTEn3. 悲しきASIAN BOYEn4. JAMW-En1. WELCOME TO MY DOGHOUSEセットリストプレイリスト配信リンク:<リリース情報>10th Album『Sparkle X』5月29日(水) リリース●通常盤(CD):3,300円(税込)・仕様:紙ジャケット●初回生産限定盤(CD+DVD):4,950円(税込)・仕様:箔押し紙ジャケット・封入特典:28Pブックレット、ゴールドモンキーステッカー【CD収録】M-01. SHINE ONM-02. 罠M-03. ホテルニュートリノM-04. 透明PassengerM-05. ExhaustM-06. ドライフルーツM-07. BeaverM-08. ソナタの暗闇M-09. ラプソディM-10. Make OverM-11. 復活の日【DVD収録】※初回生産限定盤のみ■BELIEVER.Meeting Live Session 2023.12.28 @日本武道館1.Subjective Late Show2.Sleepless Imagination■2024.3.6 @Zepp Haneda1.Love Sauce2.MOONLIGHT DRIVE3.SHINE ON予約リンク:先行配信リンク:
2024年04月30日ラッセル・クロウとラミ・マレックが新作で共演することになった。歴史スリラーで、タイトルは『Nuremberg』。監督は『ゾディアック』の脚本家ジェームズ・ヴァンダービルト。ナチの戦犯(クロウ)が裁判に耐えうるかどうかを見極めようとするアメリカの精神科医(マレック)が直面していく複雑な状況を描くもの。ほかにマイケル・シャノン、リチャード・E・グラント、コリン・ハンクスらが出演する。撮影はすでにハンガリーで始まっている。クロウの次回公開作は『クレイヴン・ザ・ハンター』。マレックの最近作は『オッペンハイマー』。文=猿渡由紀
2024年04月30日4月29日(月・祝) に開催された『日比谷フェスティバル2024』に、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』のキャストが特別出演を果たした。2018年から行われている『日比谷フェスティバル』は、“日本のブロードウェイ”日比谷ならではのエンターテインメントの祭典として、日比谷の街との共創を実現したイベント。当日は、日比谷ステップ広場に設けられた大型ステージ上で展開される劇場ショーケース「ステップショー」のプログラムとして、劇場外では初披露となるワンドダンスのパフォーマンスと、7月公演からハリー・ポッター役を務める平方元基と吉沢悠によるトークショーが行われた。平方元基吉沢悠ワンドダンスとは、舞台中に繰り広げられるホグワーツ魔法魔術学校の新入生たちによるダンス。まるで杖に操られているような動きと息のあったフォーメーションダンスが見どころとなっている。ホグワーツ魔法魔術学校の新入生たちによるワンドダンス舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、東京・TBS赤坂ACTシアターでロングラン上演中。撮影:山本春花<公演情報>舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』ロングラン上演中会場:TBS赤坂ACTシアター上演時間:3時間40分 ※休憩ありチケット情報:()公式サイト:
2024年04月30日2024年5月12日(日)より、山種美術館では、『【特別展】犬派?猫派?―俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで-』を開催する。古来、日本美術には様々な動物が登場してきたが、そのなかでも犬と猫が描かれた江戸時代以降の日本の絵画を紹介する展覧会だ。同展の見どころは、なんと言っても、犬と猫を描いた名作が集結することに尽きるだろう。なかでも注目したいのは、今回初公開となる《洋犬・遊女図屛風》(17世紀、江戸時代、個人蔵)。当時日本では珍しかった洋犬を遊女とともに描いた、極めて貴重な作品だ。その他、琳派の祖・俵屋宗達や、奇想の系譜で有名な伊藤若冲、長沢芦雪らが描いた、ころころとかわいらしい仔犬の図、また愛猫家で有名な浮世絵師・歌川国芳やエコール・ド・パリの画家・藤田嗣治による、美女と猫の作品なども紹介。《洋犬・遊女図屛風》17 世紀(江戸時代) 個人蔵さらに自らの愛犬ムクとモルをモデルにした川端龍子の《立秋》《秋縁》(ともに大田区立龍子記念館蔵)、大人気の現代作家・山口晃の、鶴を捕獲しようと画策する猫たちの姿をユーモラスにあらわした《捕鶴圖》(山種美術館蔵)など、バラエティ豊かな作品が展示される。川端龍子《立秋》1932(昭和 7)年大田区立龍子記念館蔵また山種美術館のレジェンド猫といえば、竹内栖鳳の《斑猫》【重要文化財】(山種美術館蔵)だが、本作は子犬たちが無邪気にじゃれ合う長沢芦雪の《菊花子犬図》(個人蔵)とともにスマートフォンでの撮影が可能。この機会にぜひ、かわいい名品を自身のスマホに収めたい。その他特集展示として、菱田春草の初公開作品《柏二小鳥》を筆頭に、横山大観や上村松園の花鳥画の名品も紹介する。日本人がいかに古くから動物に親しみ、愛してきたかがわかる同展は、アートファンはもちろん、犬や猫をはじめとする動物好きの心を、一瞬にして溶かしてしまうに違いない。<開催概要>『【特別展】犬派?猫派? ―俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで―』会期:2024年5月12日(日)~7月7日(日) ※会期中展示替えあり会場:山種美術館休館日:月曜時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)料金:一般1,400円、大高1,100円※きもの割引あり公式サイト:
2024年04月30日りりあ。が、初のワンマンライブツアー『First OneMan LiveTour「約束」』を開催することが決定した。即日ソールドアウトとなった初のワンマンライブ『記録の記憶』を4月29日(月・祝) に東京・青山月見ル君想フで行い、成功に収めたりりあ。。ツアーは10月13日(日) に愛知・BOTTOM LINE、11月2日(土) に大阪・HEP HALL、11月6日(水) に東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで開催される。チケットは最速先行を5月12日(日) まで受け付けている。<ツアー情報>りりあ。First OneMan LiveTour『約束』りりあ。First OneMan LiveTour『約束』告知画像10月13日(日) 愛知・BOTTOM LINE開場17:30 / 開演18:0011月2日(土) 大阪・HEP HALL開場17:30 / 開演18:0011月6日(水) 東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE開場18:30 / 開演19:00■最速先行:5月12日(日) 23:59まで()公式X:
2024年04月30日7月3日(水) から15日(月・祝) にかけて神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホールで開催される『エアトリpresents 毎日が夏祭り2024』の第4弾出演アーティストが発表された。『毎日が夏祭り』では、冬の恒例イベントとなっている『毎日がクリスマス』が今年15周年を迎えることを記念し、“冬”に対して“夏”をコンセプトに様々なアーティストによる“お祭り”ライブが行われる。今回のアナウンスでは、7月7日(日) にでんぱ組.inc、ミームトーキョーらディアステージ、7月13日(土) 昼公演に眉村ちあきが出演することが決定した。<イベント情報>エアトリpresents 毎日が夏祭り20247月3日(水)~7月15日(月・祝)横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール【出演アーティスト】7月3日(水) ISEKI(ex.キマグレン)/磯貝サイモン/浜端ヨウヘイ7月4日(木) カラフルダイヤモンド(昼・夜公演)7月5日(金) 椎名慶治7月6日(土) 阿部真央/矢井田 瞳(昼公演)7月6日(土) 石崎ひゅーい/中田裕二(夜公演)7月7日(日) ディアステージ / パーフェクトミュージック(昼公演)バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI/虹のコンキスタドール/ミームトーキョー/きゅるりんってしてみて7月7日(日) ディアステージ/パーフェクトミュージック(夜公演)さよならステイチューン/雨模様のソラリス/CYNHN/ARCANA PROJECT/でんぱ組.inc7月8日(月) PYRAMID guest Kan Sano7月11日(木) OCHA NORMA(昼・夜公演)7月12日(金) KEYTALK/ベリーグッドマン7月13日(土) 眉村ちあき(昼公演)7月13日(土) RYTHEM/Wakana(夜公演)7月14日(日) 松室政哉、森崎ウィン(夜公演)7月15日(月・祝) 奥華子/つじあやの/藤田麻衣子(昼公演)7月15日(月・祝) PES(夜公演)チケット情報:()オフィシャルホームページ:
2024年04月30日Omoinotakeが、9月から11月にかけてワンマンツアーを開催することが決定した。本ツアーでは、これまでワンマンライブで訪れたことがない地域である長崎県・石川県・香川県、そして初の海外公演となる台北・ソウル公演も含めた13カ所14公演をまわる。国内公演のチケットは、抽選先行を5月6日(月・祝) まで受付中。<ツアー情報>Omoinotake ONE MAN TOUR 20249月20日(金) 台北・Taipei The Wall Live House9月28日(土) ソウル・Seoul Rolling Hall10月4日(金) 福岡・DRUM Be-1開場18:30 / 開演19:0010月5日(土) 長崎・DRUM Be-7開場16:30 / 開演17:0010月12日(土) 宮城・仙台darwin開場15:00 / 開演15:3010月14日(月・祝) 北海道・札幌cube garden開場15:30 / 開演16:0010月18日(金) 石川・金沢Eight Hall開場18:30 / 開演19:0010月25日(金) 愛知・ダイアモンドホール開場18:00 / 開演19:0011月1日(金) 大阪・なんばHatch開場18:00 / 開演19:0011月5日(火) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)開場18:00 / 開演19:0011月9日(土) 香川・高松MONSTER開場16:30 / 開演17:0011月10日(日) 広島・Live space Reed開場16:30 / 開演17:0011月12日(火) 島根・松江B1開場18:30 / 開演19:0011月13日(水) 島根・松江B1開場18:30 / 開演19:00■抽選先行:5月6日(月・休) 23:59まで()公式サイト:
2024年04月30日4月28日、10人組ダンス&ボーカルグループBUDDiiSがパシフィコ横浜にて「BUDDiiS vol.07 Hall Tour -JUBiiLEE-」の最終公演を行った。初となるホールツアーでひとまわりもふたまわりも成長した彼らが見せたのは、これから先、未来を感じさせるステージ。充実の最終公演の模様をレポートする。冒頭から怒涛のセットリストでファンを魅了!激しく瞬く照明、流れ出す音楽に合わせて、客席のペンライトが揺れる。ステージ上段に10人の姿が現れると、大きな歓声が沸き起こった。暗転するとその姿は消え、次の瞬間、ステージ上段が左右に開き、そこから登場し、FUMINORIの「ファイナルいくよ!」の言葉と共に始まったのは「JUBiiLEE」。ホールツアーを経て、より大きくなった姿をしっかりとバディ(BUDDiiSファンネーム)に見せつけていく。ポップなメロディは華やかなライブの始まりにぴったりだ。そんなポップな楽曲から一点「Koi to me」で大人っぽく。クールなライティングの中、レーザーか彩り、10人の姿を際立たせる。カメラで抜かれる表情も魅惑的だ。芯のあるSHOWの歌声、MORRIEの高音が美しく響き渡り、FUMIYAのラップが低く空気を震わせる。3曲目からは「OZ」から始まるメドレーだ。客席に向かってクラップを促し、一緒に盛り上がっていく。ごきげんな「P.A.R.T.Y」と続き、ステージ上段に移動すると10人という人数の多さも生かしつつ、それぞれの個性が光るパフォーマンスを繰り広げる。腰掛け、ゆっくりとセットが前に迫り出し、「Under The Sea」へ。青のペンライトの光で染まった客席に歌声が泳ぎ出す。そして温まった空気をもっと!と盛り上げるように「To The Top」でメドレーを締めくくった。冒頭からハイスピードでバディたちをBUDDiiSの世界観に巻き込んだところで、改めて、会場と生配信を観ているバディに向けて自己紹介……だが、いつもとは少し様子が違うようだ。実は、この公演の前にインスタライブをしていたそうで、そこでFUMINORIがメンバーの自己紹介&コールをプロデュースした模様。考えてみれば、コロナ禍でデビューしたこともあって、自己紹介でファンとのコール&レスポンスをするという習慣がない。バディも多くがインライを観ていたようで準備はバッチリ。ということで、トップバッターのMORRIEからスタートするが、インライではやっていなかったバージョンでいきなりかま、FUMINORIに注意を受ける。SHOOTもMORRIEのアシストをしっかりとしていたところをみると、おそらく兄弟で打ち合わせていたのだろう。MORRIEが正式な自己紹介をしたところで順に、それぞれ(ときどき恥ずかしがりながらも)披露していく。SHOOTはプロデュースby兄の自己紹介を披露したり、自己紹介で「国宝級イケメンになります」としめくくりはにかむYUMA、。「僕だけ異質なんだよな」と少し首を傾げながら披露するKEVIN、「新ネタいきます」と言い、FUMINORIにネタじゃないとツッコまれるTAKUYAなどそれぞれのキャラクターもしっかりと出していた。FUMINORIは「自己紹介でいくら尺をとるんだ」と苦笑いを浮かべつつ、「今後やるかどうかは考えます」とのことで、次回のライブではもしかすると変わっているかも?笑顔たっぷりな自己紹介で会場を和ませたところで、次の曲へ。先ほどまでふざけていたのが嘘のように「Lack」をしっとりと聴かせていく。途中、SHOOTをMORRIEが後ろからハグをするような場面があり、会場を沸かせた。大人の表情で魅せる「僕と一緒にパーティーに行こう」「もっともっとひとつになっていきましょう」と、BUDDiiSの定番の盛り上がり曲のひとつ「ALRIGHT」。一緒にクラップをして、サビでは飛び跳ね、ペンライトを回し、コールをし、熱を上げる。さらに、「みんなで声を出していきましょう!」と「Beautiful」を。ここでもサビではバディも一緒に歌い、一体感を楽しんでいく。MORRIE、SHOW、SEIYAがぎゅっと集まって歌ってる様子に会場からは声も上がった。「Glow Gold」では広いステージを目一杯に使い、ダイナミックに躍動。なんとなく、メンバー同士がよりしっかりと視線を合わせている場面も多いように感じられる。SHOWとKEVIN、SHOOTとFUMIYAが目を合わせて歌うであったり、HARUKIがカメラ目線で笑顔を決めたりと、ドキリとさせるシーンも観られた。怒涛のように前半を駆け抜け、VTRへ。メンバーそれぞれの表情をしっかりとみせていく。カラフルかつフォーマルな姿でグラスを手にするメンバーたち。その間に挟み込まれるのは1人1人の決めゼリフカットだ。いくつかバージョンがあるようだが、せっかくなのでこの日のセリフを書き留めておきたいと思う。「僕と一緒にパーティーに行こ」(YUMA)、「俺についてこいよ」(SEIYA)、「僕と一緒にパーティー行こ」(FUMIYA)、「ほら隙みせるなよ、みんなみてるよ。僕についてきて」(FUMINORI)、「僕についてきて」(SHOW)、「芋掘りしに行こ」(KEVIN)、「ここから抜け出そう。王子のいうことは絶対です」(HARUKI)、「僕と一緒にパーティー行こ」(MORRIE)「一緒に帰ろ。今日は離さない」(TAKUYA)、「きみのこともっと知りたいから一緒に抜け出そう」(SHOOT)とセリフでメロメロにしたところでハードなDance Trackへ。衣装をチェンジし、ふたつに分かれてのパフォーマンスを見せたところで、FUMIYAのソロ、HARUKIとTAKUYA、YUMAとSHOW、とペアでのパフォーマンス、さらにFUMINORIはソロで、階段も使ったダイナミックなダンスを見せた。それぞれのダンスのベースにあるものが違うことが垣間見える。しかし、揃うとその個性が溶けあい、BUDDiiSのカラーへと変貌。重めのサウンドから次第に軽やかになり、スッと音が消える。MORRIEにスポットライトが当たり、アカペラでワンフレーズ歌い上げ、「みんな次に行く準備できてる?」と声をかけ、会場の大きなレスポンスに頷き、「Magic」へ。さわやかな楽曲だが、どこか大人っぽさもあり、楽曲自体としての進化も感じられる。SEIYAがささやくパートでは、かけていたサングラスをずらし、ジャケットをはだけさせ、ウィンクもあり、大歓声を浴びた。続けて「YO HO」でテンションを上げ、未解禁楽曲の「LOUD」。こちらはKEVINが作詞作曲を担当している。ボーカルのKEVIN、MORRIE、SHOW、SHOOTがステージ上段で歌い上げ、6人がダンスで盛り上げていく。KEVINとMORRIEの安定したハーモニー、さらにそこにSHOOTとSHOWの声が加わり、厚みが増す。壮大なメロディにパワフルなボーカル。曲前にFUMINORIが「みんなの背中を押していけるような楽曲」と紹介したが、まさにその言葉どおりの楽曲と言える。MCでは、改めてHUMINORIが来場の感謝を伝え、メンバーにここまでの感想を聞いていく。SEIYAは「13公演あっという間でした、本当に。僕たち最後の公演なので今まで以上に全力を出すんですけど、バディのみんなも今まで一番全力を出せますか!」と呼びかけ、大きなレスポンスに笑顔を見せた。さらに、MORRIEのアカペラについて「今日はいいっすね」とFUMINORI。「Magic」でのアカペラのこのツアーの醍醐味だそう。「ふざけようと思ったんだけど、ファイナルなんでかっこよくいこうかな、って」。地方ではご当地ネタも入れてふざけていたことも多かったという。そして話題は決めゼリフを言うVTRについて。「俺のときにYUMAが隣でずっと笑うんですよ。真剣にやってるのに!」とTAKUYA。これにYUMAは「バカにしているわけじゃない。キュンキュンしてニヤニヤしてる。かっこいいよね、やっぱり」とにこにこ。撮影は大部屋の一角で行われたそうだが、「撮影の時、めちゃくちゃ緊張しなかった?」とKEVIN。みんな恥ずかしかったから1人ずつで録っていたものの、みんなドアにへばりついて聞いていたそうでKEVINは「ふざけたよね。僕は常に『芋掘りに行こ』って言ってました」。3パターン撮影したとのことで、FUMINORIは長く言っている「やばいやつ(by FUMINORI)」があるそうだが、途中でセリフを終える予定だったのが、撮影スタッフ側が止めずにさらに欲しがったそうで「ずっとやってた。長く録ってたけど、たぶんいいところで切られた」という裏話も飛び出した。次の曲に行く前にHARUKIが「やりたい」ということで階ごとにコール&レスポンスをし、「満たされました」とにっこり。KEVINも「盛り上がりが過去最高級。楽しいですか?」と呼びかけ、歓声に「よかったじゃん」と笑顔を見せる。「めちゃくちゃ幸せです」と言ったあと、「中盤差し掛かってるけど、もっと楽しませますよ」と声出しのレクチャーをして「HOT CHEESE」へ。BUDDiiSとバディのパワーとパワーのぶつかりあい、熱い空気が作られていく。ピースサインでかわいいメンバーの表情が抜かれるたびに歓声が上がる。もちろん、レクチャーされた部分のコールは完璧だ。さらに終盤では、HARUKIがスマホでメンバーの表情を捉える。最後は会場入れて、撮影し、思い出を切り取った。「目の前のことにがむしゃらに取り組んでいたらここまで来れた」続いては、「BUD」。バディはペンライトを回し、メンバーはタオルを回し、パシフィコ横浜に風を起こしていく。かと思えば、ガッとハードに「BEAST2」。重低音を響かせ、「もっとこいよ」とバディを煽る。そして「WE HIGH」でまた空気を変える。その多面性に驚かされるが、に会場を盛り上げるパワーを持っていることには間違いない。全力でパフォーマンスをぶつけていく。曲終わりにMORRIEが酸欠気味になり、KEVINに連れられて袖にはける場面も見られた。そして会場も「熱気凄すぎてちょっと蜃気楼が見える」とFUMIYAがいうぐらいの熱が会場を充たしている。MORRIEが戻ってきたところで、「最後まで幸せを持って帰ってださい」とFUMINORIがコールしたのは「The One」。思わず会場から歓声が上がり、メンバーのテンションが上がっているのがわかる。ステージのあちこちで体を弾ませながらもじゃれ合う様子が見てとれた。この曲の注目ポイントは、毎回、メンバーの誰かが電話をかける、というアドリブ部分。この日はYUMAが担当。「今日は会いに来てくれてありがと。言いたいことがあるんだけど……みんなのことと大好きにゃん」とかわいくニャンコポーズも決め、大歓声。さらに銀テープも飛び、華やかに彩る。本編ラストとなるのは新曲「HONEY」。またこれまでのカラーとは異なるようなスピード感のある情熱的な楽曲だ。さらに艶やかなダンスもみせバディを魅了した。余韻冷めやらぬ中、アンコールでは客席から登場したメンバー。2階席、3階席のバディとも目を合わせながら、「Mr.Freak Out」と「R4U」をそばで届けた。ステージに戻り、アンコールのお礼を伝えたあと、HARUKIが「HOT CHEESE」で撮影した写真がスクリーンに映され、一緒に見返していくく。それぞれが感想を口にしながら見たあと、これまでのツアーでの「HOT CHEESE」での写真の振り返りみ。これはメンバーも知らなかったようで、沸き立つ……が、まさかの振り返り写真にFUMINORIしかいないという事態に一同が盛り上がる。愛されリーダーである。そして、ここで改めて前日に発表された、9月で日本武道館でワンマンライブを行うことを伝えたが「そんなファイナル、僕たちBUDDiiSがお知らせを持ってこないわけがありません!」とFUMINORI。昨日の振り返りのVTRを観たあと、もうひとつ控えていたお知らせが、なんと日本武道館公演2DAYSという発表だ。これには割れんばかりの大歓声が沸き起こる。FUMINORIは「こうしてライブを発表できるのは本当にみなさんのおかげですし、僕たちは目の前のことをがむしゃらに取り組んでいたらいろんな人と出会って、いろんな人と繋がって、いろんなバディとこうして出会えて、武道館というところまで発表できて。デビューして3年になるんですけど、こういった発表ができることをすごく嬉しく思いますし、みなさんのおかげだな、と感じております」とお礼を伝えた。「みんな違ってみんないいよね。生まれた日からwe are so special」そんな最高の気持ちのまま、ラストスパートで「CLICK ME」を披露。残すところあと一曲だが、ここでファイナルということもあり、メンバーから一言ずつメッセージが送られた。MORRIEは、アンコールで近くにいけない人もいてごめんなさい、一歩が小さいからと謝りつつ、「そんな小さな歩幅なんですけど、パフォーマンス面でも、人間としても未熟なところもたくさんあるんで、少しずつみなさんが支えてくれたおかげで成長していったツアーだな、と思いました。日本武道館、発表されましたけど、絶対に僕は成功させなきゃいないんです。お父さんと約束したんで。絶対に成功させます。お父さんお母さん見てる?」と手を振り、「引き続き、バディのみなさんもずっと支え続けてくれたら嬉しいです。僕は毎日元気です!」。前日の発表の際は涙をこぼしたというSEIYAは、「今日は泣かないです」と宣言しつつ、「ホールツアー、本当にあっというまで、1公演1公演、僕の敵な思い出になりました。どの公演も満席で、会場いっぱいのバディが光で僕たちのことを照らしてくれて……ありがとうございます。この景色は一緒の宝物だな、と感じています」。一瞬、言葉を詰まらせつつも、「日本武道館という大きな目標のステージが目の前に来ていて、その先の大きなステージも楽な道のりではないですけど、絶対に成功できると思っています。理由もあります。みんながいるからです!」と力強く伝えた。「みなさんに日々送っていただいているメッセージや言葉が力になっていて、その積み重ねで今BUDiiS10人がここに立っていられています。ステージ裏で支えてくれているスタッフさんもみんなでBUDDiiSのチームだと思っています。これから先、一緒に手を繋いでいろんな景色、最高の景色一緒に観ましょう!」「13公演やってて、大切だと思ったのが出会い」と語ったHARUKI。「奇跡」というワードを何度も口にし、噛み締めた。「いろんな地方を回って、ひとりひとりのバディと出会えて、その一つ一つの出会いを広げていって、出会える奇跡、今このタイミングで2公演日本武道館を発表できたタイミングの奇跡も感じています。ひとつひとつの奇跡を一緒に歩めるのは当たり前のことではないと思うのでこれからもバディのみんなと一緒に奇跡を歩みたいな、って思っています」まずメンバーへのお礼の言葉を口にしたのはTAKUYA。「10人みんなで、笑顔で元気に最終公演迎えられたことを幸せに思っています。いつもメンバーも優しくて一緒にいて楽しいこともいっぱいあるし、本当にそのおかげでここまで来られているな、と思います」。もちろん、バディに対する熱い思いも。「たくさんの人が自分やこのグループに対して愛を持ってくれているな、とすごく感じていてそれが幸せで。みんなが普段送ってくれるコメントだったりを読んですごく自信になってるし、辛い時も乗り越えられているので、自分も逆に、みんなの希望になれたらな、と思いながらやっています。この幸せを少しでも共有できるようにこれからも頑張っていきたいと思います」初日は「LOUD」の初披露、「The One」のセリフ部分を担当することもあってすごく緊張していた、と振り返ったSHOW。「今日、新しく『HONEY』が追加されたり、アンコールでデビュー曲の『CLICK ME』をやったり、内容が増えているにも関わらず、リラックスしてファイナルを迎えられたな、と。それだけ13公演やってすごく成長できたな、と思っております」とツアーを振り返った。「日本武道館が決まって、より1人でも多くのバディを幸せにしたいし、少しでも大きい会場でライブがしたいんですけど、大きい会場になるほど物理的な距離は遠くなっちゃうじゃないですか。だから僕たちもホールツアーでは今回初めて客降りしたり。結成当時から、みなさんとの距離は近くいたいというか、仲良くいたいな、という思いがあって。それは日本武道館でやるときも変わらず持っています。心はいつも近くにいますので。寄り添っていたいな、と思っています」KEVINは「まず、この9都市13公演を走り抜けられたことが自分で正直自分でも信じられないぐらい。本当にできたんだ、っていま思っています。応援してくれている方々のおかげです」と感謝を伝えた。前回のツアーでは数曲しか参加できなかったと振り返り、「ライブを最初から最後までメンバーとバディと作り上げていく感覚を初心に戻った気持ちで、すごく楽しんでいました」。休止期間中も楽曲を制作し、ツアーでは新曲を3曲披露した。「その曲の反応や、一緒にパフォーマンスしてくれているメンバーのみんなの顔を見ると、ちゃんと発表できる場所があって表現してくれるメンバーがいて、受け取ってくれるみんながいて本当に良かったな、と思います。日本武道館もありますけど、BUDDiiSは止まらず大きくなっていけるんだろうな、と確信を持って思っています。そのためにも、もっとがんばって、楽曲も作って、美味しいご飯食べて、芋掘り行って(笑)。本当に素敵なメンバーとスタッフさんとバディのみんなに囲まれて幸せです!」と笑顔を見せた。続いてはFUMIYA。「普段からステージに立ってとき、できるだけ全体を見て、みんなの顔を見て、今日はこの人たちと一緒にライブを作っているんだな、って言うのをかみしめながら踊ったり歌ったりしているんですけど……」と話すことは何も考えていなかったと、言いながら、ひとつひとつ言葉を選びながら話していく。「本当に僕、飽き性というか弱っちぃ人なので、好きなことしかできないんです、昔から。苦手なことは本当に嫌になっちゃってやらないタイプの人間で。いま、本当に大好きなメンバーと、スタッフ、大好きなバディと一緒にいられて嬉しいし、一瞬たりとも嫌だなと思ったことがなくて、だから続けられるし、一生この仕事をしていたいと思う。日本武道館とか夢だったし、まだびっくりしています。でもそういうことが現実に起きる今にワクワクしていて楽しくて。本当にみんなのおかげでこの世に生まれてきてよかったと思うんで、みんなも楽しいこといっぱいしていきましょう。どんどん大きくなっていきたいからさ、いろんなことを思うかもしれないけど、安心してついてこられるように、僕たちもっと頑張るのでついてきてくれたらうれしいな、と思います」「僕はこのツアー始まる前に10人で最後にパシフィコに立っていられたらいいなと思っていたので、今立ってることが幸せで、嬉しいです」と涙で言葉をにじませたのはYUMA。「本当にメンバーが大好きで……だからこのみんなで武道館に立てるって発表できたことも、それを聞いてバディが喜んでくれたことも嬉しくて。このツアーが始まったとき、武道館につながるすごく大事なツアーだと思っていました。自分でいうのもあれなんですけど、ダンスも出しきれなかった部分が最初のほうあって、そのときにバディの方からのメッセージで勇気づけられてもっと頑張ろうと思えました。みんなに日常の辛さも吹き飛ばせるぐらい力をつけたいな、と思っているし、めちゃくちゃパワーアップしておくので期待していてください!」「お前のせいで俺もつられちゃったじゃん」とYUMAのほうを見て涙目で笑ったSHOOT。「僕も歌って踊ることが大好きで。メンバー、スタッフ、家族、友だちだったり、バディだったり僕に関わってくださる全ての方が好きで仕方がなくて。だから辛いことも乗り越えられるし、自分の僕の好きなことだから熱中できるし、仕事って言ったらあれですけど自分のものとして表現できているのが嬉しくて。それについてきてくださる方がこんなにもたくさんいて、幸せでいっぱいです。武道館も発表ありましたけど、嬉しい気持ちと同時に通過点でしかないと思っていて。もっともっと大きい景色をみんなに見せたいですし、僕らが楽しんだり表現しているのをみて応援したいな、と思ってくれるのがエンターテイメントだし、音楽だな、と思うので、これからも変わらず、みなさんと一緒に大きな変わらず景色を見て行けたらいいな、と思います。みんな、愛してます」ラストはFUMINORI。ステージに立てていることの感謝を伝えたあと、「今回ツアー回ってる中で、ふと考える瞬間があって。みんなに何かしてあげてることってあるかな、って考えるツアーで。っていうのも、仕事でミスしたり、上司に怒られたりしたときに慰めてあげることはできないし、学校でテストの点数が悪くても勉強教えてあげることはできないし、家事育児とかはもってのほかですけど、そう思ったとき、自分はみんなに何もしてあげられない、って感じてるんですけど、でも、それでも常に僕はみんなの近くにいます。どんな時でも絶対にそばにいます」とバディに寄り添うことを強く伝えた。「だから、みんなが苦しいと思ったときに、僕らの音楽だったり、僕らの想いっていうのがすぐに近くにあることを絶対に忘れないでいてほしいな、って思っていますし、そう思えるツアーにもなりました。そう思わせてくれた大好きなバディにも感謝しています。僕らはみんなのことが大、大、大好きです。これからも観たい景色がいっぱいあります。絶対に絶対に後悔はさせないので、これからも最高に愛のある、温かい応援を引き続きお願いします」そして、ツアーラストの曲へ。「一人一人みんな違って、本当に素敵です」とコールしたのは「Brightness」。「みんな違ってみんないいよね。生まれた日からwe are so special」そんな歌詞が明日からの自分をきっと励ましてくれるに違いない。最高のお知らせを届けて、最終公演を締め括ったBUDDiiS。次は日本武道館2Daysだ。これからも、スピードを増して成長していく彼らから目が離せない。取材・文:ふくだりょうこ撮影:浅葉未渚
2024年04月30日映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。【水先案内人 広瀬和生のおススメ】三遊亭白鳥が創作した全10話の『落語の仮面』は美内すずえの『ガラスの仮面』を下敷きに創作した女性落語家の成長物語。弁財亭和泉は10カ月かけてこの全10話を完演した実績を持つ。今回「代官山落語夜咄」で和泉に演じてもらうのは、第9話『二人の豊志賀』。主人公の三遊亭花が宿命のライバル立川あゆみと三題噺で直接対決する、物語のクライマックスと言うべき回だ。もちろん和泉はこの第9話を演じるに当たって第1話から9話までの「あらすじ」を冒頭でわかりやすく語ってくれるので、『落語の仮面』初体験の方でもスムーズに物語に入り込むことが出来る。この機会にぜひ、和泉が自らの個性で磨き上げた『落語の仮面』の世界を体験していただきたい。<公演情報>代官山落語夜咄「弁財亭和泉 白鳥噺の会」5月27日(月) 東京・晴れたら空に豆まいて※配信は6月10日(月) まで視聴可能■演目弁財亭和泉白鳥作〈落語の仮面〉より 第九話『二人の豊志賀』■チケット料金観覧:3,300円配信:2,200円配信はこちら:
2024年04月29日「劇場の熱気を、街に解き放ちたい!」「空と緑と共にエンターテインメントが楽しめる街にしたい!」。そんな想いで始まった日比谷フェスティバルが今年も5月6日(月・祝) まで東京ミッドタウン日比谷(千代田区)で開催され、開催2日目となる4月27日(土)、ミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』の主人公ビリーによるパフォーマンスと出演者らによるトークが披露された。本作は、1980年代のイギリス北部の炭鉱の町を舞台に、諦めずに夢を叶えようとするひとりの少年と彼を取り巻く大人たちの姿を描き、世界中を虜にした映画『BILLY ELLIOT』(邦題『リトル・ダンサー)』を2005年にミュージカル化した作品。2006年には英国ローレンス・オリヴィエ賞4部門、09年にはトニー賞で10部門を獲得し、日本では2017年に日本初演が開幕。2020年の再演に続き、この夏3度目の上演を迎える。この日披露されたのは、浅田良舞、石黒瑛土、井上宇一郎、春山嘉夢一の4人の3代目ビリーによる劇中歌「エレクトリシティ」の特別パフォーマンス。実は2月に行われた製作発表のときにも上演したパフォーマンスなのだが、この約2カ月の間にもレッスンを重ねてきたビリーたち。さらに伸びやかかつキレのあるダンスと、堂々とした歌唱を観客の前で見せ、成長を感じさせた。なお、リハーサル前は雨が心配されたが、本番中は雨に降られることなく、のびのびとパフォーマンスを披露することができた。これもビリーたちの日頃の行いがいいからかもしれない……!彼らのパフォーマンスを観た、ビリーのおばあちゃん役を演じる阿知波悟美(※根岸季衣とダブルキャスト)は「(製作発表のときよりも)身長も高くなって、振りものびのびしているような気がして……もう涙を堪えていました」と話し、ビリーの兄・トニー役を演じる西川大貴(※吉田広大とダブルキャスト)も「当たり前ですが、4人の個性が全然違うじゃないですか。4人でやっているからこそのパワーもあると思うけれど、これからひとりになったときに『自分のステージだ』という個がどんどん出ていくと思うから、これからが本当に楽しみ」とコメントした。阿知波悟美西川大貴本作の魅力や見どころを“熱語り”した出演者たち。観客へのメッセージとして、浅田は「自分の舞台を観て感動してもらえるように練習しているので、ぜひ僕のビリーを観に来てください」、石黒は「自分自身の限界を打ち破る最高のビリーになります」、井上は「皆さんに元気を与えられるように、エネルギーを出し切って盛り上げていこうと思います」、春山は「お客様に希望を与えられるようなビリーになりたいです」とフレッシュなコメントを話した。また、阿知波は「子どもたちの素晴らしいパフォーマンスもそうですが、周りにいるアンサンブルの方々、それからスタッフの方々……みんなが素晴らしい作品にしようと邁進しておりますので、ぜひぜひご期待いただいて劇場に足を運んでいただきたいと思っております」といい、「バスタオルぐらいは必要かもしれません(笑)。ハンカチ1枚2枚お持ちになって劇場にいらしてください」と語った。西川は「ミュージカルって、歌とダンスとお芝居があると思うんですけど、こんなにいい音楽、いい振付、いい演出・脚本が揃ったミュージカルは本当にないですから!もう絶対観て後悔しないと思いますので、ぜひ観にいらしてください。一緒に稽古を始められるのがとても楽しみです」と期待を寄せていた。文=五月女菜穂撮影=山本春花
2024年04月29日今年設立25周年を迎えるエイティーフィールドが企画する対バンイベント『RESURRECTION』が、6月27日(木) に石川県・金沢vanvanV4にて開催されることが決定した。出演は、アルコサイト、ルサンチマン、CAT ATE HOTDOGS、climbgrowの4組。チケットは、5月9日(木) までオフィシャル先行を受付中だ。<イベント情報>『RESURRECTION』6月27日(木) 石川・金沢vanvanV4OPEN 18:30 / START 19:00出演アーティスト:アルコサイト / ルサンチマン / CAT ATE HOTDOGS / climbgrow【チケット料金】(前売)価格:3,000円(税込・ドリンク別)一般発売日:5月25日(土)■オフィシャル先行受付期間:4月29日(月) 14:00〜5月9日(木) 23:59
2024年04月29日8月・9月に東京国際フォーラムホールC、オリックス劇場にて、ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』が上演されることが決定した。本作は、1980年に出版されたフランク・W・アバグネイル・Jr著の自伝小説『世界をだました男』をもとに製作された映画のミュージカル版。映画はスティーヴン・スピルバーグが監督し、主役の天才詐欺師をレオナルド・ディカプリオ、彼を追うFBI捜査官をトム・ハンクスが演じた。ミュージカルは2009年7月にシアトルにて初演。その後2011年にブロードウェイに進出し、同年のトニー賞ではノーバート・レオ・バッツが主演男優賞を受賞。日本では、2022年夏に演出・上田一豪、主演・岩本照で上演された。初演に続き、主役の若くハンサムな天才詐欺師フランク・ジュニア役を演じるのは岩本照。Snow Manのリーダーとしてグループを牽引する岩本が、再びフランク・ジュニアに挑む。天才詐欺師を追うFBI捜査官ハンラティ役を演じるのは、昨年俳優デビュー35周年を迎えた吉田栄作が初演に続き続投。そして、ヒロインのブレンダ役には新たに元宝塚歌劇団花組トップ娘役・ 仙名彩世を迎える。また、初演に続き岸祐二、春野寿美礼、生田智子、阿部裕らミュージカル界の実力者も再び顔を揃える。吉田栄作仙名彩世■主演 岩本照 コメントまたあの素敵な世界へ挑戦させていただけること、本当に嬉しく思います。ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のサウンドトラックを今でも聴くぐらい、好きな楽曲たちで溢れていて、嘘のような本当の話を沢山の皆様に“嘘なく”届けさせていただきたいと思ってます。<公演情報>ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』脚本:テレンス・マクナリー作曲:マーク・シャイマン作詞:マーク・シャイマン、スコット・ウィットマン演出・翻訳・訳詞:上田一豪【出演】岩本照仙名彩世岸祐二生田智子阿部裕春野寿美礼吉田栄作鎌田誠樹伊藤広祥中谷優心可知寛子清水彩花榎本成志尾関晃輔輝生かなで菊地まさはる鈴木満梨奈田中真由中嶋紗希元榮菜摘山田美貴横山達夫りんたろう【東京公演】8月19日(月)~9月8日(日)会場:東京国際フォーラムホールC(全27回公演)【大阪公演】9月13日(金)~9月17日(火)会場:オリックス劇場(全8回公演)【チケット料金】(全席指定・税込)S席:14,000円A席:10,500円B席:8,000円※未就学児入場不可一般発売:7月上旬公式HP:
2024年04月29日2023年のドイツ映画賞で作品賞など主要5部門を受賞し、今年の米アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた、注目の映画『ありふれた教室』が、5月17日(金) に全国公開される。かなりよくできた学園サスペンスだ。どの国、どの時代にも起こりうる普遍的な問題をはらんでおり、みているうちに空恐ろしくなってくる。監督は本作が日本劇場初公開となるイルケル・チャタク、主演は演技派の人気女優レオニー・ベネシュ。『ありふれた教室』ドイツのごく普通の中学校。主人公は新たに赴任してきた教師、カーラ。彼女が担当しているのは一年生のクラスだ。移民や難民の受け入れに寛容なドイツらしく、さまざまな国籍の生徒がいる。学校では最近、金品の盗難事件が多発、その対策のために教師たちが学級委員の生徒と話しあっている。そんなシーンから映画ははじまる。問題があれば徹底的に調査し、非があれば厳罰でのぞむという「不寛容方式(ゼロトレランス)」のもと、校長は授業中に抜き打ちの“持ち物検査”を敢行する。そういう生徒へのやり方に疑問をもったカーラは、独自で犯人探しを開始。財布を入れた自身の上着を職員室の椅子にかけたまま離席し、ノートパソコンのカメラで録画を仕掛けておく、というもの。はたして、戻ってくるとお金はぬきとられ、パソコンには特徴のある柄が入った服の「犯人」が映っていた……。最初はささいな事件。容疑者はあっさりと特定されるのだが、犯行は完全否定され、やがて、深刻でぬきさしならない事態まで発展していく。ほとんどが中学校内で展開するドラマだが、息をもつかせぬ、というのはまさにこのことだ。テンポがあって、ぐいぐい引っ張っていかれる。面白い!トルコ系ドイツ人のイルケル・チャタク監督によるオリジナル脚本。教育分野で働くさまざまな人への入念なリサーチと、自身の子ども時代の経験をモチーフにストーリーを作り上げた。「この物語は制度、つまり社会の鏡についての作品です。それを表現するのに、学校は絶好の舞台なんです。なぜなら、私たちの社会の縮図であり、ひな型みたいなものだからです。国家元首、大臣、メディアなど、あらゆる人々が通る場所です」と監督は語っている。原題は『Das Lehrerzimmer』、翻訳すると「職員室」。机の並び方とか雰囲気は異なるが、先生たちの会話、生徒と接する様子は、おそらく日本と同じだろう。思いのほか生徒たちが大人びているようにみえる。答えを出させるというより、考えさせる授業のスタイルにもよるのかもしれない。事件への生徒たちのリアクションもまた、ロジカルで独特だ。そのことが、サスペンスを増幅させる。上映時間99分。カーラの私生活や過去といった要素を排し、学校で起こったことだけに焦点をあて、緊迫感を持続させる。なごやかな職員室が、教室が、次第に猜疑心でギスギスしていく。カメラはその両方を行き来する。紛糾する父母会、とまどう生徒たち……。仕事熱心で正義感の強いカーラが、追い込まれていく、まるでホラー映画を観ているような空恐ろしさ。彼女の心理状態を表すかのような独特なパキッとした効果音に惑わされつつ、衝撃のラストまで、これはヤラれます。文=坂口英明(ぴあ編集部)(C) if... Productions/ZDF/arte MMXXII
2024年04月29日森三中・大島美幸とガンバレルーヤのまひる、よしこの3人が、本気でアーティストデビューを目指すプロジェクトを発表した。昨年、BE:FIRSTの「Mainstream」を歌った動画をYouTubeの大島本気チャンネルで公開し反響を得た3人。今回のプロジェクトは、BE:FIRSTへ楽曲提供を行う音楽プロデューサー、Matt CabとMATZが「Mainstream」を歌った彼女たちの動画を目にしたことがきっかけで始動。3人にとってアーティストデビューを目指すのは初の試み。プロジェクトの過程は、大島本気チャンネルが密着する。次回の動画は、5月1日(水) に公開される予定だ。◾️森三中・大島コメントMattさん、MATZさんにお誘いいただき、プロジェクトを始動することになりました。オーディション番組『THE FIRST』で学んだ、“なにかを始めるのに遅いことはない”を教訓に、楽しく本気で努力して、念願のボーイズ?グループになりたいと思います!才能の塊のよっちゃん、まーちゃんの横に並んでいられるよう、精一杯やってみます!応援していただけたら、嬉しいです!◾️ガンバレルーヤ・まひる コメントMatt Cabさん、MATZさんに見つけていただき、大島さんとガンバレルーヤで音楽をやらせていただきます。みなさん、楽しみに待っていてください!◾️ガンバレルーヤ・よしこ コメント大島さんのYouTube「大島本気チャンネル」で、大島さんとまーちゃんといろんな歌を歌わせていただき、まさかこのような企画に参加できるなんて本当に嬉しいです!Matt Cabさん、MATZさんに感謝です!大島本気チャンネルで学んだ、本気でやるという事を胸に、一生懸命音楽で遊ばせていただきます!本気でアーティストを目指すプロジェクト#1(本編)
2024年04月29日東京ディズニーシーでは、「ダッフィー&フレンズのカム・ファインド・スプリング!」のスペシャルグッズが、2024年4月1日(月)から発売中。ダッフィー&フレンズがエッグハントを楽しむ様子のぬいぐるみをご紹介します。春パーカーのぬいぐるみイースターのダッフィー&フレンズのコスチュームが登場。タマゴが付いた春らしいカラーのパーカーを着ているぬいぐるみコスチュームです。耳のついたフーディー付きパーカーで、イースターバニーみたい。ダッフィー、ジェラトーニ、クッキー・アン、リーナ・ベルの4人のラインナップです。タマゴに入ったダッフィーたちぬいぐるみチャーム 2,300円(C)Disneyぬいぐるみチャームも登場します。イースターエッグに入ったダッフィー&フレンズのぬいぐるみ。小さなタマゴの中にぎゅっと入ったダッフィーたちが可愛いぬいぐるみです。お花や蝶々がついて春らしさを感じます。小物入れにもなるリーナ・ベルぬいぐるみぬいぐるみ 4,800円(C)Disneyリーナ・ベルのぬいぐるみは、自立して座るスタイル。花冠をつけた春らしいぬいぐるみです。リーナ・ベルは、イースターバスケットを抱えていて、イースターエッグが入っています。エッグを取り出すと、バスケットが小物入れになります。インテリアとして使えるぬいぐるみです。※価格やデザイン、販売日、販売店舗、販売方法等は予告なく変更になる場合があります。また、品切れや販売終了となる場合があります【ディズニー】最新エコバッグが激かわ♪ しかも使いやすそうでこれは欲しい!()【ユニクロ×ディズニー】全部ほしくなる良デザインの新作!シンプルなのが最高な4タイプ♪()【東京ディズニーシー】待望の“史上初グッズ”も!「ダッフィー&フレンズ新作グッズ」が充実♪(画像あり)()
2024年04月29日映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。【水先案内人 長井好弘のおススメ】ベテラン講談師・神田すみれが2022年に立ち上げた「講談ボタニカル」。ボタニカルとは「植物由来の成分をもつもの全般」のこと。リーダーの芸名も「すみれ」である。「草のように強く、花のようにカラフルに」を合言葉に、興味深いテーマの講談会を催してきた。今回は「男が語る男の世界」。一時は女性の演者ばかりが目立っていた講談界だが、近年は男性の入門者が急増し、男性のみが出演する講談会も珍しくなくなっている。フレッシュな二ツ目の神田伊織と一龍斎貞司、上り調子の中堅・神田山緑、今や重鎮の宝井琴梅、宝井琴柳という幅広い年齢層の個性派をそろえた出演者たちが、どんな「男の世界」を見せてくれるのか。ちなみに「植物由来」の会ではあるが、「草食男子」は見当たらないような……。<公演情報>講談ボタニカル「男が語る男の世界」5月29日(水) 東京・お江戸両国亭■演目一龍斎貞司『一心太助』神田伊織笹野名槍伝『道場破り』宝井琴柳大岡政談『五貫裁き』-仲入り-神田山緑『木村長門守堪忍袋』宝井琴梅『出世葵』■チケット料金前売:2,000円当日:2,500円
2024年04月28日旬の果物をたっぷりつかったタルトが揃う、フルーツタルト専門店「キル フェ ボン」。シーズンごとに華やかな新作が続々と登場中です♪彩りも味わいもばっちりでフォトジェニックなタルトは、手土産や特別な日のティータイム、お祝いごとにもぴったりですよね。今回はこれからのシーズンにおすすめ! ひと足早く南国を感じられるマンゴーのタルトや母の日限定タルトから、店舗限定で販売されている新作のテイクアウトドリンクまで、気になる新商品を一挙ご紹介します。ベルガモット×はちみつ×いちご!母の日限定タルトが気になる!母の日限定タルト(ホール)はサイズが2種類から選べます2024年5月1日(水)~5月12日(日)の期間、キル フェ ボン全店(全国11店舗)で販売されるのが、母の日限定の新作「イチゴとベルガモットムースのタルト ~はちみつ風味~」です。花束をイメージして作られたタルトで、母の日のプレゼントにもぴったりなんです♪サクサクのパイ生地とホワイトチョコレートにベルガモットとはちみつの2層のムースを重ね、はちみつ入りのクリームとみずみずしいイチゴをたっぷりと飾った母の日限定タルト。ベルガモットとはちみつの風味豊かなムースに甘酸っぱいいちごが好相性です。店舗限定で「イチゴ」づくし!キル フェ ボン各店からも続々と「イチゴ」を使ったタルトが登場中!「キル フェ ボン グランメゾン銀座」および「キル フェ ボン 仙台」では、2024年5月31日(金)までの期間、「特選 奈良県産 “古都姫”のタルト」を販売。甘味の強さと芳醇な香りが特長の「古都華」と甘さと酸味のバランスが絶妙な「珠姫」を掛け合わせで誕生した新品種イチゴ“古都姫”が主役のタルトです。「キル フェ ボン 青山」では、5月31日(金)までの毎週金・土・日の17時~限定で、「福島県産 斎藤農園 “ゆうやけベリー”のタルト」を販売。甘みと酸味のバランスに優れた「とちおとめ」と、さわやかな甘さと香りが特徴の「かおり野」の掛け合わせから誕生した「ゆうやけベリー」。2022年12月にデビューした、まだ流通量が少なく珍しいいちごなんですよ。「キル フェ ボン 横浜」で5月31日(金)まで販売中なのは「イチゴのバラのタルト」。横浜の市花である「バラ」をモチーフに作られていて、とっても華やかです!ひと言で「イチゴのタルト」と言っても、品種も味わいも、もちろん見た目も個性豊か! 各店舗ごとの「イチゴのタルト」、ぜひチェックしてみてくださいね。初夏を感じるタルトや「テイクアウトのドリンクメニュー」にも注目!「特選 宮崎県産マンゴーのタルト」whole(25cm) ¥27,000さらにキル フェ ボン全店舗では、2024年5月15日(水)~5月19日(日)の期間、マンゴーのタルト全4種が登場する「2024 MANGO FAIR」を開催。今回のフェアでは宮崎県産の完熟マンゴーを使用したものや、コーヒー・キャラメルなどさまざまな食材と組み合わたものなど、個性豊かなマンゴーのタルトが店内を彩ります。一足先に見た目も味も南国気分を味わえる5日間です。夏らしい気分を味わいたいなら「キル フェ ボン 東京ドームシティ店」にある、テイクアウト専門のドリンクスタンド「stand de jus et thé(スタンド ジュ エ テ)」で買えるテイクアウトドリンクもおすすめ!新作「ピンクグレープフルーツのフルージュ」は、季節限定の「グレープフルーツとヨーグルトムースのタルト」をイメージして作られたドリンクです。みずみずしいピンクグレープフルーツに、ヨーグルトの酸味にカスタードのコクが絶妙にマッチ! ハチミツの濃厚な甘みがさわやかなグレープフルーツの味わいの中に広がります。いちごたっぷりのタルトから、初夏を感じるタルト、爽やかなドリンクまで! 気になる新商品が目白押しの「キル フェ ボン」。みなさんも季節限定のお味を楽しんでみてはいかがでしょうか。※価格は全て税込み(8%)です。カフェ利用の場合は税率が異なります。※ドリンクはテイクアウトのみでの販売です。※商品入れ替えや売り切れの場合はご容赦願います。※価格・デザイン・種類数は変更となる場合があります。文=伊東ししゃも【マリークヮント】3wayで使えるおしゃれなエコバッグが出たよ!ケースも付いていて便利すぎる♪()みんな!「ゴディバのモーニング」が最高すぎたよ!大満足のチョコづくしメニューがまさかの格安♪()もう全部オシャレ「タリーズ×マンハッタンポーテージ」のコラボアイテムが良すぎる…!()
2024年04月28日舞台『SLEUTH/スルース』が、2024年7月18日(木) から28日(日) に東京・よみうり大手町ホール、8月3日(土)・4日(日) に京都・京都劇場で上演されることが決定した。本作は、映画『ナイル殺人事件』『地中海殺人事件』などの脚本で知られるイギリスの劇作家アンソニー・シェファーが、1970年に発表した傑作ミステリー。ロンドン郊外にある作家の豪邸を舞台に、著名な推理小説家アンドリュー・ワイクと、その妻の愛人である若い俳優マイロ・ティンドルによる高貴で危険な心理ゲームが繰り広げられる。今回の舞台版は、アンドリュー・ワイク役を、数多のドラマ、映画、舞台において存在感を発揮している升毅、マイロ・ティンドル役をA.B.C-Zの橋本良亮がそれぞれ演じる。演出は、読売演劇大賞で作品賞を受賞、紀伊國屋演劇賞で個人賞を受賞した演劇集団円の内藤裕子が手がける。■升毅 コメント橋本良亮くん(以後ハッシー)との出会いはコロナ真っ只中の2021年春。その稽古場に現れたハッシーは、華奢で、線の細い、気の弱そうなイメージの若者だった。残念ながら舞台は本番直前に中止になり、初共演は成らなかった。それから2年、コロナが明けたとされた2023年。2年越しのリベンジが叶いオールスタッフ・キャストが集結した。そこで会ったハッシーは、初めましての時とは別人の、ガッチリした体格の自信に満ち溢れた青年だった。この2年の間に彼が何を考えどう生きてきたのか知る由もないが、驚くほどスケール&スキルアップして帰ってきた。当然ながら稽古場から本番千秋楽まで見事な座長っぷりだった。そして……。そこからまた1年、ハッシーとガッチリタッグを組む。この1年でまたハッシーがどれほどスキルアップしているのか、恐ろしくも楽しみで仕方ない。親子ほど歳の離れた男ふたりが、組んず解れつ……、一体どんな物語を紡ぎだし、火花を散らすのか。皆さん!楽しみじゃありませんか?■橋本良亮 コメントこの度、舞台『SLEUTH』に出演しますA.B.C-Zの橋本良亮です!このような作品に携われること、嬉しく思っています。とても緊張感のあるミステリーなのでどのように演じていくのか自分でもすごくワクワクしています。そしてなんといってもご一緒する升さん。また一緒に出来ることがとても嬉しいです。升さんは素敵なプレッシャーや緊張感、そして強烈な刺激を与えてくださり、それらをいつも稽古場から舞台上で放ってくれる方なので、この作品の最高の相棒です!ストレートプレイでほぼ2人芝居は初となる挑戦です。それもまた自分が成長できる場所だと思うので気合い入れていきます。どんどん引き込まれるようなスリリングな作品、このカンパニーで素敵な作品を目指しお客様に色んな意味で驚いていただき何回でも観たいと思えるような作品にしていきたいです。個人的には今年初めて舞台に立つのですごく楽しみです。それでは劇場でお待ちしております!<公演情報>舞台『SLEUTH/スルース』作:アンソニー・シェファー演出:内藤裕子【キャスト】アンドリュー:升毅マイロ:橋本良亮【東京公演】日程:2024年7月18日(木)~28日(日)会場:よみうり大手町ホール【京都公演】日程:2024年8月3日(土)・4日(日)会場:京都劇場チケット一般発売日:2024年6月15日(土) 10:00~公式サイト:
2024年04月28日ウルフルズが、8月より約2年ぶりのホールツアー『ウルフルズ ライブツアー2024 ツーツーウラウラツー シーズン1』を開催することを発表した。ツアータイトルは、2002年に開催された全国ツアー『ツーツーウラウラ』に因んだもの。22年の時を経て開催される今回ツアーでは、初めて訪れる街も含む全14都市を回る。チケットは、5月1日(水) よりオフィシャルファンクラブ“ウルフルクラブ”会員限定の最速先行予約の受付がスタート。<ツアー情報>『ウルフルズ ライブツアー2024 ツーツーウラウラツー シーズン1』8月31日(土) 佐賀・鳥栖市民文化会館OPEN 17:45 / START 18:309月3日(火) 兵庫・アクリエひめじOPEN 17:45 / START 18:309月5日(木) 京都・ロームシアター京都OPEN 17:45 / START 18:309月7日(土) 静岡・焼津文化会館OPEN 16:15 / START 17:009月12日(木) 高知・高知市文化プラザかるぽーとOPEN 17:45 / START 18:309月20日(金) 東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)OPEN 17:45 / START 18:309月28日(土) 群馬・渋川市民会館OPEN 16:15 / START 17:0010月5日(土) 千葉・成田国際文化会館OPEN 16:15 / START 17:0010月6日(日) 茨城・常陸大宮市文化センター(ロゼホール)OPEN 16:15 / START 17:0010月11日(金) 長野・岡谷市文化会館(カノラホール)OPEN 17:45 / START 18:3010月13日(日) 富山・新川文化ホール(ミラージュホール)OPEN 16:15 / START 17:0010月14日(月・祝) 新潟・糸魚川市民会館OPEN 16:15 / START 17:0010月18日(金) 福島・南相馬市民文化会館(ゆめはっと)OPEN 17:45 / START 18:3010月20日(日) 山形・希望ホール(酒田市民会館)OPEN 15:45 / START 16:30【チケット料金】通常席:8,000円(税込)プレミアム席:9,000円(税込・各会場、前から4列目まで)※全席指定※3歳以下入場不可、4歳以上~12歳まで保護者同伴のうえ入場可■オフィシャルファンクラブ”ウルフルクラブ”マニア・ライト会員限定:最速先行(抽選)受付期間:5月1日(水) 20:00~5月12日(日) 23:59枚数制限1申込みにつき2枚まで複数公演それぞれ第2希望まで申込み可■オフィシャルファンクラブ”ウルフルクラブ”マニア会員限定:2次先行(抽選)受付期間:5月16日(木) 20:00~5月19日(日) 23:59枚数制限:1申込みにつき2枚まで複数公演それぞれ第2希望まで申込み可詳細はこちら:
2024年04月28日ONE N’ ONLYが4月27日、パシフィコ横浜にてワンマンライブ「ONE N’ SWAG ~All out~」を行った。この公演は2023年10月13日の石川県を皮切りにスタートした47都道府県ツアー「ONE N’ SWAG ~Hook Up!!!!!!~」のファイナルとなる。全国46都道府県を周り、たどり着いたパシフィコ横浜。ツアーの集大成となる公演で彼らが見せたのは笑顔と、パワーみなぎるステージ、培われた多面的な魅力だった。オープニングから一瞬も見逃せない、最終公演にAll out!!開演直前。会場に流れる「EVOL」がゆっくりとテンションを引き上げていく。ボリュームが上がったBGMに幕開けを予感して、SWAG(ONE N’ ONLYのファンネーム)がペンライトを手に立ち上がる。プツッと音楽が途切れ、暗転。メンバー映像が流れ始めると、会場のテンションが一気に上がったのがわかる。そして、ステージにアーチ上に設置されていた銀色のバルーンが立ち上がった……と思ったら、花のような形に姿を変え、舞い上がっていく。まるでマジックでも見ているような、という次の瞬間、ステージに6人の姿が現れ、割れんばかりの歓声が迎える。オープニングを飾るが曲はTETTAの強いボーカルから始まる「Fight or Die」。未発表楽曲だ。気合いのこもった歌声、パワーのあるダンス。そんな彼らの姿を炎と満席のパシフィコのペンライトが照らす。強烈な1曲目で殴りかかったところで、「I’M SWAG」へ。シンプルなステージ上で彼らの姿をレーザーの光が彩る。両側に設置された大きなスクリーンにはメンバーそれぞれの表情が映し出されおり、そちらにも視線を向けたいが、あまりにステージ上のパフォーマンスが力強く、視線を惹きつけられる。そして、力強いのはステージ上だけではない。HAYATOの煽りに合わせて、SWAGのペンライトを振る手にも力が籠っているように感じられる。ライブ序盤の独特の高揚感に空気が温められていく中、「Shut Up!BREAKER」と畳み掛けていく。3曲を終えたところで改めて会場、生中継を観ているSWAGにむけてご挨拶。HAYATOは「楽しんでますか!」と呼びかけ、「全力でぶちかますぞ!」と気合を込めた。「今日一番熱くいきます!」とREIが続き、TETTAは「この日をずっと待ってました。みんなを幸せにして帰します」。KENSHINは「楽しみにしてた?」と語りかけ、「……SWAG、愛してるよ」と微笑み、EIKUも「会いたかったぞ!最後まで楽しんでってください」とにっこり。そしてNAOYAは「もうみんなの熱さでもう汗びっちょりだよ。最後まで楽しんでいこうね」と爽やかに挨拶。会場の熱を確かめるようにHAYATOがコール&レスポンスをしたあと、「この47都道府県ツアー、46公演分の全てを込めて、すべてのSWAGの想いをひとつに。タイトルどおり全力でいくから、みんなも日ごろの嫌なこと全部忘れて今日は全部さらけだそうぜ!」とジャケットを脱ぎ捨て「Category」へ。赤と黒を基調とした衣装がステージによく映える。KENSHINが「SWAG騒げんのか!」と煽り、会場もそれに応える。「YOUNG BLOOD」では立ち上る炎の中での迫力あるパフォーマンスに思わず息を止めて見入ってしまう。そして一転、ポップな「Beautiful」へ。柔らかな光の中、メンバー同士が目をあわせ微笑み合うような場面に和むが、暗転し、VTRが流れ始めると様子が変わる。目覚めから、着替え、シャワー、そして衣装へと着替えていくメンバーの姿が映し出されているのだが、シーンが変わるごとに会場からは悲鳴にも似た声が上がる。SWAGの心をかき乱したところで、黒のスーツをルーズに着こなし、ハットという姿で6人とマイクスタンドが登場。「QUEEN」で追い討ちをかける。パフォーマンスもさながら、カメラに抜かれる艶やかな表情も見逃せない。間髪入れず「What’s Your Favorite?」は椅子を使ったパフォーマンス。この椅子の演出が曲の雰囲気がマッチしていて、これまでと全く違う楽曲の魅力を引き出しているように感じられる。さらに終盤でネクタイを外すものだから……、どうしたものか。「たくさんの人たちにおかえりって言ってもらえるのは嬉しいし、気持ちいい」続く「DEJAVU」では艶やかさが際立っていくく。楽曲、ダンスはもちろんだが、照明を効果的に使った演出でシルエットを際立たせる姿が印象的。さらに黒のジャケットを脱ぎ、おろされた布と絡み合い、白シャツをはだけさせ、素肌を見せる。ラストは白シャツさえも脱ぎ、肩にかけたKENSHINが「DEJAVU」と囁いた瞬間に布が落ち暗転。このパートでは絶え間なく客席から悲鳴が漏れていて、動揺が感じられた。しかし、ここからまたガラッと空気が変えるように、会場をレーザーが彩っていく。今回、ステージ両脇には世界で2セットしかない回転するビームツイスターという特殊レーザーが設置されており、世界初の光の演出となった。ここから怒涛のメドレーパートがスタート。まずKENSHIN、HAYATO、NAOYAが「ALL OUT」でハードに攻めていく。そして全員で「Turn it up」と続き、体に響くサウンドで会場を揺らす。事前にコールレクチャー動画もアップされていた「Set a Fire」では全体で声を出し、ペンライトを突き上げる。「L.O.C.A」、「LA DI DA」、さらに「Sexy Beach Party Yes!!」で、全員で飛び跳ねていく。そのままの流れでDANCE BREAKへ。6人全員で見せる大迫力のパフォーマンスで熱を持続させたまま最新曲「DOMINO」と怒涛のブロックを締め括った。前半戦を走り抜けたところでMCへ。直前まで使用していたヘッドマイクの音がすでに切れていることに気づかず、会場に呼びかけてしまうなどKENSHINがお茶目な様子を見せつつ、メンバーのテンションが上がっているのも感じられる。3階まで満席の客席にそれぞれが目を細め、SWAGとコール&レスポンスも行った。そしてTETTAが「みんなただいま!」と言うと会場からは盛大な「おかえり!」が返る。47都道府県ツアーということで、それぞれが地元でのライブでは「ただいまま」と言っていたが、TETTAの地元がこの神奈川。「たくさんの人たちにおかえりって言ってもらえるのは嬉しいし、気持ちいい」と満面の笑みを見せた。ここでNAOYAに「一言も喋ってない」と話かけられたEIKUは「楽しい!」と嬉しそうな表情を見せ、「この景色が素敵すぎて感極まってました」と率直な感想を口にした。そんなEIKUの言葉にそれぞれも頷き、「みんなも楽しみにしていたと思うけど、俺らも楽しみにしていた」とNAOYA。そんなNAOYAについて、HAYATOは「今日はなおくんがずっとソワソワしてた」。「メイク中も落ち着かなかったけど、みんなの顔を見たらやってやるぜってなったからSWAGの力はすごいです」。このあとはかわるがわるお色直し(?)に行くということで、2パートに分かれてトークを繰り広げた。まずHAYATO、REI、TETTAは会場に向かって今日はどこから来たのか問いかけていたが、本当に日本全国、北から南、さまざまな場所からこの日パシフィコ横浜に集まってきているのがわかる。NAOYA、EIKU、KENSHINのパートでは、衣装について。今回、セクシーパートはEIKU、NAOYAはメドレーパートからの衣装を担当。メドレーパートでの衣装はユニフォーム風となっており、番号が入っているが、それぞれの誕生日の日にちが入れられている。さらに和柄と南米のヒップホップ感を取り入れたと明かした。「みんなにこの“ギフト”を送るね」6人が揃うと「ここからみんなも参加できる歌って踊れるような曲を用意している」とNAOYA。手にバルーンで作られたキュートなアイテムを手に「Video Chat」へ。テレフォンコールに応えるパートではTETTAが「もしもし、お母さんお父さん?産んでくれてありがとう!パシフィコ横浜でやってるよ!」と言い、歓声を浴びる。アイテムを手に、ぎゅっと集まったり、かわいい表情ものぞかせた。そして、「Freaking Happy」、「Nice Guy」、「HOLIDAY」とゴキゲンな楽曲でステップを踏んでいく。メンバー自身がすごく楽しそうで、それだけでニコニコしてしまいそうだ。「HOLIDAY」の後半では客席に降り、より近い場所で、SWAGとみんなで一緒に楽しんでいく。続く曲もそのまま客席で。NAOYAが「みんなにこの“ギフト”を送るね」と言って届られたのはもちろん「GIFT」。笑顔と共に6人から贈られる優しい歌に、自然と会場には笑顔があふれる。賑やかなムードから、フッとステージの照明が落ち着いたものに変わる。TETTAのアカペラから始まったのは「You are」。そこに、EIKU、REIの歌声が重なる。3人が向かい合い、声を重ねて生まれるハーモニーに思わず大きな拍手が沸き起こった。後半はNAOYAとKENSHIN、HAYATOが加わり、ダンスと共に楽曲の世界観を際立たせる。しっとりとした空気に包まれたが、ここからもうひとつギアをあげていく。ジャケットを脱ぎ捨て、HAYATOが「OK、パシフィコ横浜!まだまだ盛り上げていこうぜ!」と「OPEN」を真っ赤なライティングの中で繰り広げる。SWAGのペンライトもより力強く揺れる。そして47都道府県ツアーのテーマソングとも言える「Hook Up」。サビではSWAGもコールをし、会場を揺らす。大きな会場にだからこそ、会場にいるすべての人を巻き込むワンエンの力がより強くなっているのが全編通して感じられる。KENSHINが「これでラストの曲、全力で楽しんでいこえぜ!」と声をかけ「EVOL」へ。クセになるサビは自然と体が動くし、コールでは一体感が高まっていき、最高の楽曲で高い熱を保ったまま、本編を締めくくった。この先も上へ! それぞれのメッセ―ジ最初から最後まで、SWAGを熱狂の渦に巻き込んだまま駆け抜けたワンエンだが、まだ終わらない。暗転すると、47都道府県のツアーを振り返るVTRが流れ、オフショットも満載の映像に、SWAGの視線も釘付けに。そして、アンコール1曲目となる「Step up」では先ほどのバルーンのアイテムを手に、客席から登場し、まずはSWAGを驚かせた。KENASHINが改めてアンコールのお礼と共に「愛してるぜ」と伝え、そのまま客席で「Call me」を。1階だけではなく、メンバーそれぞれが2階席、3階席を丁寧に巡り、SWAGに感謝を伝えていく。全員がステージに戻り「俺らのこと好き?」とNAOYAが問いかけると客席からは力いっぱいの「大好き」というレスポンスが。そんな声に「俺らはその何倍も……好きだぞ」と笑顔を浮かべ、会場をとろけさせた。5ヶ月をかけて廻った47都道府県ツアーも、残すところあと1曲。改めてメンバーからSWAGに向けてメッセージが送られた。まずはNAOYA。「始まる前はめちゃめちゃソワソワしててドキドキしてたんですけど、始まったらあっという間に終わりに向かってて。今回47都道府県ツアーという僕たちもやったことがない、長い長いツアーだったんですけど、今回、このツアーをやって全国に僕たちを応援してくれているSWAGがいるんだな、ということを直接感じられたのが本当に嬉しいです」と感謝の想いを伝えた。でも、ここで終わりじゃない、と強い意志をにじませる。「Hook Upはこの先もどんどん、どんどんしていこうと思いますし、もっともっとみんなに大きい景色を見せたいし、僕たちを支えてくれているスタッフのみなさんにも恩返ししたい。ONE N’ ONLYはまだまだ突っ走っていいきますので、応援よろしくお願いします!」「話したいことはたくさんあるんですけど」と切り出したのはEIKU。「ファイナル、本当に全力で届けられたかな、と思っております。長かったようで短かったような感じなんですけど、メンバーがいたから、裏でたくさんのスタッフさんが動いてくれたり、そしてSWAGだったり。みなさんの気持ちが僕の心にしっかりと届いています。本当に素晴らしい景色を見せてくれてありがとうございます」でも、ここは通過点、とEIKUも力を込める。「僕たちはどんどんどんどん大きくなっていきます。そのためにはSWAGの力がないとダメだし、それこそスタッフさんの力も必要だし、それに応えられるように毎日毎日精進していきたいと思います!」と決意を語った。KESHINは「楽しかったですか!」とまずは客席に向かって問いかけ、歓声に「俺も楽しかったです」と満足気な表情を浮かべた。「47都道府県ツアー、始まる時は長いツアーになるのかなと思っていたんですけど、本当に47都道府県に本当にSWAGがいて応援してくれている方がいて、今日こうやってパシフィコの景色をワンマンで見るみことができました。本当に嬉しいですね」と噛み締め、「パシフィコの景色見られるのかな、と思った時期もあったんですけど、こうやってみんなの応援ひとつひとつで、こんな素敵な景色を見せていただけて。本当にありがとうございます。日頃、生きていたらいろいろあると思うんですけど、ONE N’ ONLYがみなさんの心の支えに少しでもなれたら良いな、って思いますし、ストレス発散したいなというときはまたワンエンのライブに来てほしいな、と……」とここで噛んでしまうKENSHIN。メンバーからツッコミを受け「いまめっちゃいいところだったのに!」と言ったあと、キリッとした表情を見せ、「もう、ひとつだけ!ありがとう、まじで!愛してるわ、総じて!」。「今日、ずっとなんかテンションがやばくて」とはにかみ、会場も笑顔にした。「2日後には6年目に突入します」とREI。5周年企画のひとつだった47都道府県ツアー。そのツアーを走り終え「改めてすげえいいグループに入ったな、と本当に思います」と言うと会場からは拍手が。「正直余裕もない中でした。その中でメンバーみんな明るいんですよ、毎日バカやって。ちょっとの嫌な気持ちって、ずっと回っていくと、どんどん嫌な方向になっていくと思うんですけど、それをさせないグループというか。いつも本当に支えてもらっています」。さらに、ここに来るまでの自身の想いについても振り返った。「この景色見るのってもっと早いって慢心抱いてました。二十歳ぐらいのときには見られだろうな、って。俺絶対すげぇもんって勝手に思ってました。でも(メンバーの)みんながいて、SWAGがいてたくさんの声があって、一つ一つ大事にして、やっと見られたな、と。この景色がこんなに価値のある景色なんだな、と今しみじみ思います」。ファンからは、今日絶対に泣くだろうと言われていたそうだが、「なぜかいまちょっとね、グッとね、熱いものが込み上げてきたんです。それはなんでかっていうと、まだまだもっと僕たち上に行けると思ったんです」と言うと大きな拍手が沸き起こった。「僕たちだけじゃない、みんなの、SWAGの声があったからなんです。改めていいファンと良いメンバーに囲まれて、死ぬまでやめないです、このグループ!」そして、メンバー、会場にいるスタッフ、SWAGに向けて「全員を心から愛してます!」と力強く伝えた。続くTETTAは「いやあ、嬉しいね」としみじみ。「やっぱり47都道府県、回ってよかったな、って本当に心から思ってます。一公演一公演大切にしてきて、SWAGとの距離も縮まったと思ってるし、それがあったからこのパシフィコでこのすばらしい景色が見られてると思っています。もう嬉しすぎて……」と言葉を切り、「泣かないですよ」とちょっといたずらっぽい笑顔をにじませる。「今日、絶対泣かないって決めてるんです。それはやっぱり僕の中で夢でもある日本武道館に絶対に行きたいという気持ちがあるので。そのためにはSWAGの力が本当に必要です。そしてスタッフのみなさんも、メンバーの力もないと、全員の力がないと絶対にいけないんです。だから、みんなでもっと上の上のステージ、目指しましょう!」そしてラストはHAYATO。「さあ順番が回ってきてしまいました」と言って笑いを呼んだあと「やっと言えます、SWAGのみんなもメンバーも、一緒に回ってくれた支えくれたスタッフさんみんな、このツアーお疲れ様でした!」とねぎらった。「ありえない期間で47都道府県回ったと思います。こんな挑戦させてもらえる今のこの環境がありがたいな、と改めて思っています。一年前ぐらいにパシフィコに立とうとしていて。でもなかなかワンマンで立てなくて、すげぇ悔しかったし、こうやって活動しているどうしても上へ上へとか、大きく大きくって意識しすぎて、上手くいかない時もたくさんあるんです。でもそんなときにこの47都道府県ツアーが始まって、どこか失っていたライブを純粋に楽しむ気持ちだったり、SWAGの地元や故郷の空気を感じながら、一緒にライブを楽しむあの空間を一公演一公演、大事にしてて、47公演分の思いが胸に蓄積されてて。この景色をやっと見ることができました」でも、ワンエンはここでは止まらない、ということをHAYATOも語った。「俺、夢めちゃめちゃでかいからさ。ワールドワイドなグループになるとか言ってるから。まずは挑戦もしつつ、いろんな立ちたいステージだったり、みんなと一緒に見たい景色だったりを全部見てやろう、っていう自信をこのツアーでみんなからもらいました。みんなも応援してくれるから、その分、僕らもみんなの夢だったり目標を全力で応援したり、曲を聞いたら少しでも幸せになれるようなそんなグループになっていきたいな、と改めて思いました」そして、「本当に俺らについてくれば、みんなの人生……人生って言いたかったんだよ(笑)。みんなの人生、ちょっとでも豊かにするんで。ここに約束します。まだまだONE N’ ONLYについてきてください」そして、「ラスト、最高にAll outしようぜ!」と会場全体でコール&レスポンスをし、ラストは「My Love」。笑顔を弾けさせ、楽しそうに歌う6人。そして、「47都道府県ツアーこうやって走り抜けていけたのもSWAGみんなの応援があったからです。最後みんなで一緒に歌ってくれー!」とKENSHINが呼びかけ、会場で大合唱。その歌声を噛み締めるように、耳を傾ける6 人の姿が印象的だった。「名残惜しいけどまだまだ俺らの旅は続くんで、これからも引き続き応援お願いします。今日ここでHook Upして、All outした仲間だから。また絶対、集まってライブしようぜ!」とHAYATOの言葉にSWAGも歓声で応えた。最後までSWAGに愛と感謝を伝え続けたワンエン。ずっと笑顔だったのは、きっと、その先の未来を見据えているから。終演後には秋のホールツアーの開催が発表された。ツアーの最終公演は自身最大のキャパシティとなる東京ガーデンシアター。ONE N’ ONLYは、さらに、上へ、上へと駆け上がっていく。【セットリスト】M1:Fight or DieM2:I’M SWAGM3:Shut Up!BREAKERM4:CategoryM5:YOUNG BLOODM6:BeautifulM7:QUEENM8:What’s Your Favorite?M9:DEJAVUM10:メドレーALL OUTTurn it upSet a FireL.O.C.ALA DI DASexy Beach Party Yes!!DOMINOM11:Video ChatM12:Freaking HappyM13:Nice GuyM14:HOLIDAYM15:GIFTM16:You areM17:OPENM18:Hook UpM19:EVOLEN1:Step UpEN2:Call meEN3:My Love取材・文/ふくだりょうこ、撮影/笹森健一/小坂茂雄/草間智博
2024年04月28日夢だったのかもしれない。2024年春、桜の蕾がひらく時期に合わせて幕を開けた、宮城・埼玉・愛知・福岡・大阪の5都市をめぐるホールツアー『架空のアウトライン』で、一夜の夢のようなコンセプチュアルなライブパフォーマンスを魅せつけた『原因は自分にある。(げんじぶ)』。3月31日、三郷市文化会館でおこなわれた埼玉公演、アンコールなしの潔いステージングは、まだまだ進化の途中にある彼らの底力と、今後も観測者たち(げんじぶファンの呼称)の心を掴んで離さない覚悟に満ちていた。序盤からトップスピードで観測者の心を連れていく3月13日に発表されたばかりのコンセプトEP『仮定法のあなたへ』を引っ提げての本ツアー。誰もが期待していた『マルチバース・アドベンチャー』から、げんじぶの輝かしいショーが始まる。メインモニターには薔薇色を主としたツアーロゴが堂々と浮かびあがり、ステージを這うスモークの合間からげんじぶの7人が登場。ピンクを基調とし、袖元や襟に花やビジューがあしらわれた衣装は、さながら城からやってきた王子様のよう。高校を卒業したばかりの桜木雅哉は金髪になっており、大胆なイメチェン姿にさっそく観測者の歓声が上がる。発表から2週間ほどしか経っていない『仮定法のあなたへ』オープニングタイトルでもある本曲だが、全力でパフォーマンスするげんじぶに負けないほど、観測者の息もぴったり。一寸の狂いもなくコールできるのは、事前にSNSにアップされた、メンバーたちによるレッスン動画のおかげだろう。ファンを誰ひとり置いていかないげんじぶのライブ。序盤からトップスピードで観測者たちの心を絡めとったまま、長野凌大の「みなさん、今日は一緒に歌って楽しんでいきましょう!」の掛け声で、次曲『原因は君にもある。』へ。ステージを交互に照らす白・青のライトに合わせ、客席では無数のペンライトが揺れる。空間に響きわたるクラップ。冒頭から吊り上げられたボルテージはそのままに、小泉光咲の透明なハイトーンボイスと、安定のフォーメーションダンスが融合する。杢代和人の決めゼリフ「明らかに観測者、君たちのせいだ」に酔いしれたと思えば、気づいたときには、虹色に明滅するライトに浮かびあがるげんじぶの7人から、目が離せなくなっている。大倉空人の「みなさんの声を聞かせてください! せーの!」に煽られて、お馴染みの「ら・らららららら〜♪」の大合唱。重ねられる「そんなもんですか?」の掛け声に置いていかれまいと、観測者もヒートアップしていく。「OK! みなさん最高です、ありがとう!」と太鼓判を捺された勢いのまま、げんじぶの大人気ナンバー『シェイクスピアに学ぶ恋愛定理』へとなだれ込んでいく。予測不能な、げんじぶとのゼロ距離体験『シェイクスピアに学ぶ恋愛定理』から『GOD釈迦にHIP-HOP』の流れで、予期せぬ展開が。リーダー・吉澤要人が「埼玉公演、はじまりました! 僕たちと力を合わせて最高の公演をつくりましょう」と優しく呼びかけ、正面のメインモニターにはバラの花びらが咲き誇る。美しさに見惚れている間に、ステージの際まで距離を詰めているメンバーたち。すでに最大値まで昂らせた観測者たちの心は、大倉の投げキスと「みなさんに会いに来ました!」、そして小泉の「みんなのところに行くよ!」の呼びかけで、さらに想定外の領域まで連れていかれる。暗転していた客席の隅から隅まで眩い光に包まれたところで、気づけば、げんじぶメンバー全員がステージを降り、観測者たちのすぐそばに。興奮は加速する。不確かな恋の物語について歌い上げていたはずの彼らは、自己紹介曲としても知られる『GOD釈迦にHIP-HOP』を、なんと客席のド真ん中でパフォーマンス。これまでメインステージに釘付けだった観測者たちは、身を180度回転させ、客席中央でニコニコとマイクを握るメンバーに熱い視線を送る。げんじぶにとっての2023年は、初の全国ホールツアー、そして、ぴあアリーナMMでおこなわれた初のアリーナ公演と、初めて尽くしの一年だった。デビューから約5年、着実に新たな地平へと歩を進めている彼らの背中は、誇らしく頼もしい。少しずつ遠くなっていく彼らに一抹の寂しさを感じていた観測者もいるかもしれないが、そんなファンたちだって、げんじぶは見逃さない。杢代の「愛してるよ、ばか!」に脳を痺れさせ、大倉の「みんな、声出してくれる?」のお願いに必死で応える観測者たち。楽しそうに目を合わせながら歌う吉澤と小泉がメインモニターに映し出されるや否や、武藤潤の骨太なボーカルにさらなる厚みを感じる。予測不能なげんじぶたちとのゼロ距離体験に、客席からの安定したコール「き・き・きすみー!」にも自然と熱がこもる。最低限のMCに滲む自信定番の人気曲で盛り上がった熱を秘めたまま、突如、ステージは暗転。メインモニターに浮かび上がったインタールード映像に呼応するように、ステージ右側のスポットライトが点灯し、登場したのは吉澤だ。意味深に置かれたデスクが見え、ザアッと一陣の風の音がして、便箋が頼りなく飛んでいく。吉澤はその一枚の紙片を追うように、長い両手足を存分に使ったバレエダンスを艶やかに披露。その背景には「運命以上のあなたと、また会う日まで」の文字が。メインモニターに浮かんでは消えていく歌詞が儚げな『ダイヤモンドリリー』。幻想的なスモークが漂うなか、ほかのメンバーも一人ずつ姿をあらわす。伸びやかに染みわたる小泉の声。MVを彷彿とさせるリリックムービーを背に、それぞれのメンバーがしっとりと歌い上げるバラード。ペンライトの光の波が、静かに揺蕩う。もしも、君がいなくなってしまったら……。本ホールツアー『仮定法のあなたへ』のコンセプトを裏切らないラインナップに、観測者の心はとらわれたままだ。ここから『キミヲナクシテ』『貴方に溺れて、僕は潤んで。』『美しい人』『In the Nude』と、序盤のアップテンポなシーンから一転、じっくりと聴かせるセットリストに否応なく引き込まれていく。少しずつ立ち位置を変えながらクルクルと歌い踊る彼らは、視線を一ヶ所に留めておくことを許さない。全体を通してMCの少ないライブ構成にも、彼らの自信が滲む。明滅する光が、鼓動にリンクする地響きのようなスネアが、観測者の視覚と聴覚をジャックする。ステージ真上から降ろされたストリングカーテンが予感になびいて揺れ、赤く妖艶な世界で武藤と長野が高らかに歌い上げた『貴方に溺れて、僕は潤んで。』は、そのまま『美しい人』へ。ストリングカーテンの裏に用意されていたのは、一人ひとりのメンバーに設えられたヴィンテージ風チェア。ライトアップされ、キラリと銀色に輝くチェアに座った状態で繰り広げられる妖艶なパフォーマンスに、いとも簡単に目が奪われる。曲調に合わせ、暗転したかと思えば白や紫に染め上げられる舞台。独特な指を鳴らす振り付けも相まって、これまでにない大人なムードを漂わせるげんじぶの姿に、歓声とはまた趣のちがうため息が混じる。流れるように『In the Nude』へ、途端にステージ上は架空のダンスホールに変貌。首筋を撫でる大倉に場が沸き、一瞬のスポットライトが小泉を強く照らしあげる。ダンサブルなナンバーは怒涛の勢いで観測者を飽きさせない。成熟に近づいた彼らのセクシーさを目の当たりにしたと思いきや、『推論的に宇宙人』から『チョコループ』へとポップな世界観に導かれる。サビの「宇宙中中中(宙!)」のコールや通称「ニナニナダンス」など、この日初めて『推論的に宇宙人』の生パフォーマンスを体感する観測者も多かったはずだが、そうとは思えないほど呼吸が合っている。吉澤が長野と肩を組んだかと思えば、次は杢代が吉澤に絡みに行き……と、いくら目があっても足りない。序盤の『GOD釈迦にHIP-HOP』で前代未聞のゼロ距離を果たした彼らだが、まだまだ油断はさせない。左右に伸びた花道に繰り出した彼らは、一階席も二階席も分け隔てなくファンサービスを送る。客席の奥まで覗き込む武藤、桜木の頬に顔を寄せる杢代、じわじわと小泉に身を寄せる長野。互いに目配せし合いながら、全力の笑顔でパフォーマンスするげんじぶたち。メンバー、そして観測者の一体感あるサビのダンスが会場を満たす。最後はメンバー全員でつくったハートマークで、観測者全員への愛を表現した。汗に濡れた長野の前髪を、桜木が……ステージも中盤、メンバーそれぞれの自己紹介を兼ねたMCタイムへ。一人ひとりが名前を告げるたびに観測者が応えるお決まりの応酬に、げんじぶのライブらしいアットホーム感が醸される。「ちょっと長めのMCをやりますので、みなさん座ってください!」と観測者にこころ配りをした大倉から「あらためまして、コンセプトEP『仮定法のあなたへ』を引っ提げたホールツアー『架空のアウトライン』埼玉公演です! お越しいただきありがとうございます」と感謝の言葉が。「いまのところですね、全11曲かな? コール&レスポンスできる曲がありましたが、声出してくれましたか?」と客席へ呼びかけるも、即座に「聞かなくても聞こえてます!」と少々ズレた発言を続け、メンバーから突っ込まれる場面も。やはり、サビのコール&レスポンスに一体感が生まれる『推論的に宇宙人』はメンバーにとっても思い入れのある一曲のよう。なかでもサビの「宇宙中中中(宙!)」を担当する桜木からは「僕が歌ってますけど、(みんな歌ってくれるから)歌わなくてもいいのかな? って」とチャーミングな一言が。続けて武藤の「(コール&レスポンスは)これから練習できる動画もあると思いますので、みなさん見てください!」という促しに、さすがの最年長らしさを感じる。本ツアーが『仮定法のあなたへ』のコンセプトにちなみ「もしも〇〇だったら……」というストーリー仕立てになっている旨を説明する長野に、客席からどよめきが。メインモニターに映し出された長野の前髪が濡れる汗で反射し、そのあまりの美しさに我慢ならず声を上げた観測者が多数いたのだ。「僕の髪はどうでもいいんですよ! 今回のライブは、一つのストーリーを見ているような感覚で楽しんでもらえたらと思っています」と懸命に続ける長野だが、見かねた桜木が身を寄せて彼の髪を直すと、必死に抑えていたであろう観測者の嬌声が爆発した。ここまで、自ら声を発することが少なかった吉澤に向け、大倉が「要人さん、お声を聞かせてください!」と振ると、「今日、元気っすよね、観測者のみなさん! みんな元気もりもりで」と要人節で応答。ここで言うことじゃないんだけど、重要なことを思い出して……と前置きし、「犬を飼ってるんですけど、3歳になりました!」と愛犬のルー(ルーチェ)が誕生日を迎えたことを報告した。その流れに任せ、吉澤が「ルー、ルー」と愛犬に呼びかけるように声を出すと、武藤が鳴き真似で応える小芝居が。長野が「ルーじゃなくて潤や!」と突っ込むと、武藤はなんとも絶妙な真顔でメインモニターを凝視する。杢代が「笑いをとったあとに、よくその顔できるよね」と締めるところまで、げんじぶらしい阿吽の呼吸が感じとれた。ホールツアー真っ最中の彼らだが、2024年11月17日にぴあアリーナMMで開催されるアリーナ公演『白昼夢の招待』が決まっている。埼玉公演の当日が申し込み締切であることを流麗に伝えた大倉が、長野が出演するドラマ『シークレット同盟』(読売テレビ)、そして小泉が出演する『ラーメンD 松平國光』(CS日テレプラス)の告知も。後者はちょうど埼玉公演の当日が放送日であったことから、大倉が「このライブが終わって20分で帰れる人はリアタイできます!」と言うと、小泉も「どっかに帰ってもらって、観られる方は観てください」と続けて笑いを誘った。MCの最後は、メンバーと観測者が息を合わせて『推論的に宇宙人』のコールを練習。実際の歌割りに沿って、観測者が声を入れるタイミングをメンバー自らがレクチャーする。「うわめっちゃ盛ってるパクチー!(パクチー!?)」から「もっとわからない!」まで練習すると、大倉から杢代へ「ちゃんとレコーディング通りにやって?」とダメ出しが。杢代の言い分としては「レコーディング通りにやるとIKKOさんみたいになっちゃうんだもん!」とのことだったが、2度目の練習ではしっかり指の振りをつけて「指どうなってんの? 音ゲー(音ゲー!)」とやり切った杢代。大倉は満足げに「和人、いいねえ〜!」と喜んだ。メンバーそれぞれの色が出たMCコーナーが、いわば本ライブの前章と後章の区分けを担う。桜木の「そろそろ僕たちのパフォーマンスが観たくなってきたころじゃないですか? ご起立ください!」の掛け声を受けて立ち上がった観測者たちのエネルギーは、まだまだ発散の余地を残していた。ストーリーテラーから贈られる1000年後の物語『架空のアウトライン』後章は、桜木のボーカルと打鍵音が印象的な『545』からスタート。ピアノサウンドに合わせた優雅なダンス、その合間に杢代と小泉が肩を組み合えば、長野と大倉の伸びやかな声が混じり合う。武藤から桜木、そして小泉へと、まるでバトンが渡されるように繋がっていく歌声は、ピアノアレンジされた『ラベンダー』へと帰着する。地から天へと光の粒が浮かび上がるメインモニターの映像は、愛にはなれず星に変わった無念の恋を象徴しているのだろうか。情感を込めてしっとりと歌い上げる桜木と杢代の思いを受け取るように、長野と武藤が担うサビが会場に轟く。少しずつスモークが這い、スポットライトがメンバーを照らす幻想的な舞台は、ピアノの一音を余韻に残したまま、見守る観測者たちの期待をくすぐる。『545』から『ラベンダー』と、げんじぶの表現の幅を示唆するバラードナンバーで身を揺らしていた観測者。すると、メインモニターに一冊の本が映し出され、眩い光とともに一枚ずつペラリ、ペラリとページが捲られていく。そこには、げんじぶ一人ひとりの写真が。次の瞬間に登場したのは、城の王子然とした高貴な衣装から一転、白と黒のモノトーンに変化したメンバーたち。それぞれ対極に位置する色をまといながら一人ずつ再登場し、煌々たる光をバックに圧巻のDANCETRACKを見せつける。白と黒、身につけられた反対色は何を意味するのか。過去か未来か、善か悪か、それとも、喜劇か悲劇か?考える暇も与えぬまま、舞台の真上から降りる白い垂れ幕が荒野を彷彿とさせる『ケイカクドヲリ』のパフォーマンスへ。嵐にも似た風が吹きすさぶなかでも、一糸乱れぬフォーメーションダンスに五感もろとも持っていかれる。勢いを緩めぬままに『Museum:0』へと突入したステージ上はもはや異空間で、見慣れたはずの時計の針を模したようなラインダンスも、非現実的に映る。加速。疾走。このまま我々はどこへ行くのか。行き先もわからないまま、メンバー全員の「Welcome Back! Museum: Zero」の声が響いた次の瞬間には、天井から歯車や時計、本、額縁のモチーフが吊り下げられており、意図せず架空の美術館へ迷い込んでいたことがわかる。本を手にしたメンバーたちが、一人ひとり確立したストーリーテラーとして、架空の未来を紐解いていく。「もしも1000年後の世界で、あなたの歌が見つかったら」「古ぼけた道を歩いていた」「片思いの残骸を歩いていた」「気の迷いをコンパスに変えて」「返事がしないんだ」「1000年後の未来も響いている」「誰も知らない歌を歌おう」恋や愛が消えてしまった1000年後に思いを馳せる『誰も知らない歌』で、メンバー全員と観測者の声が融合していく。無数の光の粒に誘われて、気づいたら「ら・ららら・ら〜♪」のシンガロングに心ゆくまで身を委ねている。デビュー後まもなくコロナ禍の影響を受けたげんじぶのライブでは、世相に合わせ、長らく観客の声出しが制限されていた。客席に呼びかけても返事がない時期が長かった彼らにとって、コール&レスポンスや、その場一体となっての大合唱は、決して当たり前の景色ではない。「もしもの世界」をコンセプチュアルにまとめ上げた物語も、終幕が近いことを悟る。終わらないでほしい。ずっとこの時間が続いてほしい。観測者たちの願いを背負った彼らの姿は、伸びゆく音像に包まれて一瞬だけ暗転する。げんじぶが魅せた一夜の夢明転した舞台は、速度と勢いはそのままにメドレーへ突入。杢代の「観測者のみなさんと、もっともっと盛り上がっていきたいです! あなたの声をもっともっと聞かせてください!」のお願いに応える形で始まった『夢に唄えば』から、吉澤の「まだまだ声出せますよね! その調子だよ!」の掛け声で『嗜好に関する世論調査』へ。もはや身に染み付いている「二択! 二択!」コールが会場中に鳴り渡る。ふたたびメンバー全員が客席へ降りてくると、あまりにも近い距離と目線に、観測者たちは悲鳴にも似た声を上げる。肩を組み合いながら歌う桜木・杢代がメインモニターに映し出され、ファンサービスまみれの『ギミギミラブ』が流れると、小泉の「僕はどこにいるでしょうか?」の問いかけが。なんと二階席に出現した小泉の姿に観測者たちのテンションは上限を突破。続けて大倉も二階席に顔を出し「クラップして一緒に盛り上がっていきましょう!」とニコニコの笑顔で煽る。怒涛のメドレーはライブの結末に向けてまっすぐに迸る。客席の間を練り歩きながら、武藤が「最高だよ! また、げんじぶに会いに来てくれ。俺たちはそんな存在でいたい。グッドラック!」と自身の言葉で思いをぶつける。セットリストは『ネバーエンドロール』から『桜Ground』、そして『THE EMPATHY』へ。一階も二階も関係なくメンバーがあらわれることがわかった今、どんな瞬間も油断はできない。メインモニターには、画面いっぱいに投げキス&連続ハートのファンサを繰り出す大倉のアップが映し出される。武藤・小泉のタフなボーカルに、長野の軽快なラップが重なる『THE EMPATHY』で、メインステージ側に戻っていくメンバーたち。クラップで団結力を増した会場は、ともに手を振り上げるメンバーと観測者の熱気で満たされていた。吉澤の「みなさんの声を聞かせてください! もっと!」でさらに温度を高めていく。長野の「僕たちとあなたなら、きっと見つけられるはず。今日という一日、最高の一日を」の誠実な声が届く。序盤から緩急をつけつつ、しかし確かな勢いのままで、彼らのセルフタイトル『原因は自分にある。』のイントロに飲まれる。安定した武藤のボーカルには、どれだけ時が経っても、どれだけ大きく高い存在になっても、原点はここにあると示してくれるような安心感がある。きらめくピンスポット、細部まで見落とせないダンス、ステージからもメインモニターからも目を離す猶予はなく、歌声に震える鼓膜。やがて鐘の音が聞こえ、歯車を巻き戻す調べが場を支配する。時間がきたのだ。ドン、ドンドンドン、とリズミカルに地の底を叩くようなイントロは『灼けゆく青』。げんじぶらしい哲学的なポエトリーが、メインモニターに浮上しては溶けていく。「ら・らら・らら・らら」と声を重ね合ったメンバーたちは、やがてスモークに包まれ、覆い隠された。気づいたらもう舞台上に彼らの姿はなく、7人分のスポットライトが無人の夢の跡を照らすばかりだった。動から静、またもや動へと押し上げられるようなエンターテイメントの余韻は冷めやらない。アンコールなしのステージは、そのまま本ツアータイトル『架空のアウトライン』を体現しているかのようだった。一夜限りの夢の続きは、次にいつみられるのだろう。11月にはアリーナ公演が控えている。さらなる進化の途中であることを仄めかした『原因は自分にある。』は、これからどんな高みを目指していくのだろうか。取材・文:北村有撮影:米山三郎
2024年04月27日8月にWOWOWで放送・配信される『連続ドラマW 密告はうたう2 警視庁監察ファイル』のメインキャストが発表された。本作は、“警察の中の警察”とも言われ、警視庁職員の不正を取り締まるプロ集団・警視庁人事一課(通称:ジンイチ)監察係の知られざる内部捜査を描いた本格サスペンス『連続ドラマW 密告はうたう 警視庁監察ファイル』の続編。伊兼源太郎による『ブラックリスト 警視庁監察ファイル』『残響 警視庁監察ファイル』の2作を原作に、前作よりもさらにスケールアップしたエンターテインメント作品として制作される。ジンイチ監察係所属の主人公・佐良正輝役として続投が決まっていた松岡昌宏に加え、佐良の上司である監察官・能馬慶一郎役の仲村トオル、能馬の右腕であり公安出身の「首切りのプロ」と呼ばれる監察係長・須賀透役の池田鉄洋、前作で不正を疑われジンイチの監察対象となったが、本作では佐良とともに不正の全貌解明に挑む皆口菜子役の泉里香、捜査一課時代の佐良の後輩で、佐良の眼の前で殉死を遂げた斎藤康太役の戸塚祥太も前作から引き続き出演することが決定。さらに、サイバーセキュリティ対策本部より異動してきた若手監察係員役で浜中文一、監察係の班長役でマキタスポーツが登場する。併せて、本作の特報映像が公開された。■松岡昌宏 コメント――続編制作の決定を聞いたときのお気持ち、更に撮影がスタートして今の心境は?また大変な時間が始まる。――次のステージへと進んだ本作、シーズン2の魅力を一言で団体戦。――視聴者の皆様へのメッセージお手柔らかに。■仲村トオル コメント脚本を読み終えた時の印象は、「こんなリアリティのある怖い話をドラマにするのは怖いな……」という【二重の怖れ】でした。ホラー映画も観ない、絶叫マシンにも乗らない、恐怖にエンタメ料金を払う気の無い自分ですが「この怖さは面白い!」と思いました。闇の中の泥沼の淵を歩く松岡昌宏君演じる佐良正輝を冷たく見守り、時に堅く支え、静かに背中を押す。そんな能馬慶一郎になれば、と思っています。■泉里香 コメント約3年ぶりに『密告はうたう』が帰ってきます。私にとって前作は練習を重ねたアクションシーンや水中ダイブしたりと体当たりで向き合った思い入れが深い作品で、監督、スタッフさん、共演者の方々など同じチームでまたご一緒できることを嬉しく思っております。今作で私が演じる皆口は交通課から警視庁人事一課に異動して松岡さん演じる佐良さんの部下として葛藤しながらも情熱を持って警察という大きな組織と戦い、また前作で殉職した恋人の斎藤康太の死の真相に迫っていきます。行確される側からする側になっても、自分の信念を持って真っ直ぐに歩む皆口を表現できるように演じていますので成長した姿をぜひご覧ください。■池田鉄洋 コメント『密告はうたう』は、私のなかで最もタフな撮影でした。皆が皆を疑い、対象者を行確(尾行)する。そんなシーンの数々を演じていると、結末を知っていながら、疑心暗鬼に陥り、苦しくなってくるのです。お互いを疑う関係性では、共演者に頼る事もできません。そんな緊迫した撮影現場から作り出される物語は、視聴者の皆様を、揺さぶり、惑わせ、夢中にさせます。前作を超えるただならぬ緊張感を、是非お楽しみください。■浜中文一 コメント私が演じる毛利は、警察の厳しい上下関係のなかでも、思ったことを悪気なく言ってしまう“今どき”なキャラクターです。私はどちらかというと上下関係に気を遣うタイプなので全く逆なのですが、世代ごとの考え方の違いがでるよう意識して役作りをしました。この作品は、登場人物の全てが怪しく、疑わしく見えます。もし自分がこの作品の世界にいたら人間不信になるのでは、と感じるほどです(笑)。シーズン2から初めてご覧になる方も、ご自身で推理しながら楽しんで頂ける作品だと思いますので、ご期待頂ければと思います。■マキタスポーツ コメント今シーズンから“ジンイチ”に参加することになりました原西道男役のマキタスポーツです。前シーズンの重厚な雰囲気は踏襲したまま、警察の中の警察という神経がすり減る役どころですが、どこか人間味を残せるよう撮影に臨んでおります。撮影現場も緊張感があり、その甲斐もあってか見どころの多い内容になっていますので、是非ともお楽しみに!またこれを機にWOWOWへの加入もご一考ください。■戸塚祥太 コメント殉職した斎藤康太として今回も参加させていただきます。内片監督のもとで松岡さんの背中を追いかけた時間が今も身体の隅々まで染み込んでいます。真正面から闇に飛び込む佐良先輩の物語を楽しみながら再び背中を追わせていただきます。楽しみにしていてください。『連続ドラマW 密告はうたう2 警視庁監察ファイル』特報映像<番組情報>『連続ドラマW 密告はうたう2 警視庁監察ファイル』WOWOWで8月に放送・配信予定(全8話)公式サイト:
2024年04月27日だんだんと暑くなる季節。外へのおでかけはサンダルが増えますよね。でも、レジャーなどでは足先が出るデザインは危ないし、かといってスニーカーだと蒸れるし靴下を履くのも面倒。今回はそんな人におすすめしたい、ワークマンの人気サンダルを実際に履いてみてレビューします!【ワークマン】フィールドサンダルアドバンス:2,500円(税込)カラー・サイズ・素材・カラー:ブラック、アッシュグレー(ワークマン女子では限定カラー「ホワイト」も販売)・サイズ:S〜3L・素材:ポリエステル、ゴム底・男女兼用フロントにドローコードのあるデザインが、人気フットウェアブランド「KEEN(キーン)」の「ニューポートH2サンダル」のようだとネットでも話題です。KEENのアイテムはAmazonで14,000〜15,000円ほどしたので、それに比べるとかなりの激安価格ですね。立ったままラクに脱ぎ履きできる【ワークマン フィールドサンダルアドバンス】ラクに脱ぎ履きできるのが嬉しい足首周りのゴムを引っ張るだけで簡単に脱ぎ履きできるので、忙しい朝や、アウトドアで脱ぎ履きすることが多いシーンでも楽ちんです。立ったままでも履けますよ。メッシュ加工で通気性が良く、裸足で履いても蒸れません。といっても全体がメッシュで覆われているわけではなく、サイドには肌が覗く部分もあるので、見た目もスニーカーに比べて涼しげです。重さはLサイズで片足277gでした。もちろん布面積が少ない分、一般的なスニーカーよりは軽いです。さすがにビーチサンダルやクロックスほどの軽さはありませんが、軽量タイプのランニング用シューズくらいの軽さで、長時間履いても重さで足が疲れませんよ。靴底には滑り止め付きで安心靴底を見ると、ギザギザの滑り止めがついています。かかと部分はより細かい模様の滑り止めがついていて、しっかりと地面を掴んでくれます足元の悪いレジャー先の地面でも、安全に履くことができそうです。コーディネート例【ワークマン フィールドサンダルアドバンス】足元に重心が置かれておしゃれに決まりますまずはグレーの7分丈プリーツスカートと合わせてみました。足先が見えるサンダルと違い、足全体が隠れるため、あえて足首が見えるくらいのスカートと合わせると涼しげでいいですよ。トップスは蛍光イエローのフーディや水色のシャツなどを合わせました。グレーはカラフルな色の引き立て役になってくれるのがいいですね。このサンダル、正面のデザインからか割と存在感があるので、ゆるめのボトムスと合わせた重心低めのコーデも面白いなと思いました。裸足はもちろん、靴下を履いても違和感なし。黒い靴下とも合わせてみましたが、カラーソックスをちらりと覗かせるコーデもかわいいかもしれません!実際に履いて1時間ほど過ごしてみた!さっそく履いて子どもとのお出かけに。出発時は肌寒かったので靴下を着用しました。少し風がある中、20分ほど自転車を漕いで公園に到着。靴底はスニーカーのようにしっかりしているので、ペダルも快適に漕げました。その後、コンクリートや土の上を子どもとかけっこしたり、遊具の上り下りをしたりと割とアクティブに活動しましたが、軽くて疲れにくく、快適に過ごせました。子どもは急に走り出したり止まったり予測不能な動きをしますが、そんな動きにも普通のスニーカーのように対応することができます。また、薄いソールのサンダルはすぐに足が疲れがちですが、このサンダルは靴底がしっかりしているので、そうした疲労や痛みも感じませんでした!ワークマンの春夏サンダルはおしゃれなデザインなだけでなく、機能性や安全性にも優れたアイテムでした。人気アイテムなので、売り切れる前に早めにチェックしてみて!※価格はセールなどで変動する場合があります。※商品入れ替えや売り切れの場合はご容赦願います。※デザイン・種類数は変更となる場合があります。文=くわばらなっとう【ワークマンの靴】2024春夏最高傑作!足へのストレスゼロな「激安新作スニーカー」で長時間歩いてみた()ワークマン新作「激安セットアップ」が最高!着てみたらおしゃれで無限に着回せた【コーデ例も紹介】()【山崎実業】まるでホテルみたい!「カオスで不便な洗面台」がtowerの“スゴい収納”で大変身【賃貸OK】()
2024年04月27日6月21日(金) より公開される映画『ザ・ウォッチャーズ』が、お笑いコンビ・ラランドのニシダが背負うリュックサックに広告を掲示するサービス「ニシダ・アド」へ広告展開することが決定した。本作は、『シックス・センス』『オールド』で知られるM・ナイト・シャマランの娘、イシャナ・ナイト・シャマランが自ら脚本・長編初監督を手掛けた作品。地図にない森に迷い込んだダコタ・ファニング演じる主人公ミナが、忽然と現れた謎のガラス貼りの部屋で、見知らぬ3人とともに“謎の何か”に毎晩監視される恐怖を描く。ニシダ・アド実施理由について宣伝担当者は、「監視するに値する人間性を持つニシダさんのリュックサックに“監視者募集中”の広告を掲出できて光栄です」とコメント。5月1日から30日までの1カ月間、不穏なビジュアルを背負うことが決定したニシダは、「今回かなり目を引くビジュアル内容なので、街中でずっと監視されてるような気になりそうです。いつもの広告より目立ちそうで怖いです」と主人公さながらに監視される恐怖を語っている。5月中旬には『ザ・ウォッチャーズ』の関係者が“監視者”となって、ニシダの動きをレポートする予定となっている。「ニシダ・アド」『ザ・ウォッチャーズ』ビジュアル(c)2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED<作品情報>『ザ・ウォッチャーズ』6月21日(金) 公開公式サイト: WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED
2024年04月27日小沢健二が、アルバム『LIFE』の発売30周年を記念して、8月31日に東京・日本武道館でアニバーサリーライブを開催する。『LIFE』は、1994年8月31日にリリースされた小沢健二の2ndアルバム。「愛し愛されて生きるのさ」「ラブリー」「今夜はブギー・バック」「ぼくらが旅に出る理由」などのヒットシングルを含む全9トラックが収録され、発売から30年を経た今も多くの音楽ファンに愛され続けている。本ライブでは、『LIFE』の収録曲全曲を演奏するだけでなく、アルバムのサウンドを徹底的に再現すべくレコーディングに参加した主要ミュージシャンのほぼ全員を招集。東京スカパラダイスオーケストラのメンバー、スチャダラパー、ヒックスヴィル、服部隆之指揮によるオーケストラなど、『LIFE』の音を作り上げた面々が日本武道館のステージに集結する。また、演奏には可能な限り当時の機材・手法が使用される予定となっており、再現度の高いライブパフォーマンスとなりそうだ。なお、当日のステージでは『LIFE』収録曲をライブ後半にまとめて演奏し、ライブ前半は『LIFE』以外の曲を披露する予定だ。■小沢健二 コメントアルバム『LIFE』の発売日は1994年8月31日。そのピッタリ30年後の8月31日の土曜日に日本武道館で、スカパラのメンバーやスチャダラやヒックスヴィルや服部隆之指揮のオーケストラ……、つまり一緒に録音した大勢のみんなと、『LIFE』全曲の音を再現します。キーボードが3台入っている曲は、3人のキーボーディストで再現。「あの音だ!」となるはず。昔一緒に聴いてたご友人や、最近音楽に興味のあるお子さんたちと聴きにきてください。帰り道、「お父さん、なんで泣いてるの?」となるやつです。笑ライブ前半は『LIFE』以外の曲をやります。聴きたい曲があれば、インスタやXwitterに #LIFE小沢健二 でどうぞ。できたら、私的なエピソードも添えて。長い時間、本当にありがとう。最後は一緒に「愛し愛されて生きるのさ」をみんなで歌って、今の生活に帰ろう。家族や友人たちと。<ライブ情報>小沢健二『LIFE再現ライブ』8月31日(土) 東京・日本武道館開場 16:30 / 開演 17:30■演奏ミュージシャンNARGO, 北原雅彦,GAMO & 沖祐市(東京スカパラダイスオーケストラ)、スチャダラパー(ANI、Bose、SHINCO)、ヒックスヴィル(真城めぐみ、木暮晋也、中森泰弘)、服部隆之オーケストラ(服部隆之指揮、コンサートマスター・室屋光一郎)、朝川朋之、他『LIFE』録音及び小沢ライブ演奏メンバー小沢健二 オフィシャルサイト:
2024年04月26日