6月21日(金) に公開される映画『ザ・ウォッチャーズ』の新たな場面写真とメイキングカットが公開された。本作は、『シックス・センス』『オールド』で知られるM・ナイト・シャマランの娘、イシャナ・ナイト・シャマランが自ら脚本・長編初監督を手掛けた作品。地図にない森に迷い込んだダコタ・ファニング演じる主人公ミナが、忽然と現れた謎のガラス貼りの部屋で、見知らぬ3人とともに“謎の何か”に毎晩監視される恐怖を描く。公開された場面写真では、ガラス貼りの部屋に閉じ込められた4人の姿や、破ったら殺される禁断のルール、毎晩訪れる監視者(ウォッチャーズ)の存在など、得体の知れない状況を不安がるミナの姿が写し出されている。また、初公開されたメイキングカットには、森の中で演出するイシャナと彼女の指示に注意深く耳を傾けるキャストたちの姿も収められている。<作品情報>『ザ・ウォッチャーズ』6月21日(金) 公開公式サイト: WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED
2024年05月09日4強のキャプテンたちが必勝を誓った。5月8日『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 プレーオフトーナメント』メディアカンファレンスが行われた。1位埼玉ワイルドナイツのHO坂手淳史、2位東芝ブレイブルーパス東京のNO8リーチ マイケル、3位東京サンゴリアスのHO堀越康介、4位横浜キヤノンイーグルスのCTB梶村祐介が一堂に会し、意気込みを語った。坂手「リーグワンの2023-24シーズンの一番熱いゲームが始まると思うので、その熱い試合にふさわしい準備をして、ふさわしいプレーができるようにその日を迎えたいと思う」リーチ「サントリー戦が最後の試合だと思って準備していく。ファンにしっかりいいパフォーマンスを見せたい」堀越「サンゴリアスとしてはシーズンの集大成を全部ぶつけていきたいと思う。そのための100%の準備をして、3回目の対戦で絶対リベンジして、チャンピオンに向けてまず東芝戦に勝ちたい」梶村「イーグルスとして今季チャンピオンを目指してシーズンインした。その中2季連続でプレーオフ進出のチャンスを得た。まず準決勝、ワイルドナイツさんにリベンジしたいと思う。みなさんがワクワクするラグビーを見せたい」今季チームが成長した点とターニングポイントとなったゲームを質問されると、主将たちはこのように答えた。坂手「16試合すべて勝つことができたが、今季はどの試合も満足せずに常に強くなっていこうとチームで意思統一してみんなで歩んできた。常に成長し続けた16試合だと思うので、この勢いや成長をプレーオフにつなげたい。全試合色んなメンバーで合わせつつ、いい成長ができたと思う。接戦を勝ち切ったのも財産になるし、どんな点差でも落ち着いて自分たちのゲームをすることを意識してきた。それを遂行できる選手が揃ったのは良かった」リーチ「開幕から最終節までチームとして成長できたことがたくさんあって、課題も出てきた。ターニングポイントは何個かあるが、僕が一番のターニングポイントと思うゲームは2回目の府中ダービー。ディフェンスが良かった。この勢いでプレーオフへ進みたいと思う。プレイヤーとしてこのリーグワンはやっていて楽しいし、あとファン感覚で試合を見ていても楽しい」堀越「今季サンゴリアスはいい時もなかなかうまくいかない時もあって、ちょっと波があったシーズンだが、このプレーオフの舞台に立てたのはチームとして成長した部分でもある。このプレーオフに向けて、チームでやってきたことの集大成にしたい。タフな試合が続いて、厳しい時もあったが、それもすべて自分たちで成長につなげられたと思うので、次の府中ダービーが楽しみ」梶村「イーグルスは今季振り返ってみるとジェットコースターのようなシーズンだったと個人的には思う。なかなか勝ちが先行できないシーズンだったが、自分たちの目指すラグビーを遂行できたと思っている。個人的には(クボタ)スピアーズ(船橋・東京ベイ)さんとの試合が印象に残っている。結局勝てなかったが、このゲームを通してチームの中で危機感が生まれて、そこからチームが建て直すきっかけとなるゲームだった。(SHファフ・デクラークとCTBジェシー・クリエルが中盤ケガで離脱したが)彼らに頼っていた部分が少なからずあったので、彼らがいない時にどれだけコネクションを保てるか重要と話していたので、それが最終的に2季連続プレーオフ進出につながったと思う」(写真左より)坂手淳史(埼玉ワイルドナイツ)、梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)『NTTリーグワン2023-24』プレーオフトーナメント準決勝は1位埼玉WK×4位横浜E、2位BL東京×3位東京SGの顔合わせとなる。シーズン3度目の対戦かつ短いスパンでの連戦となる難しさを問われると、4人はこう返答した。坂手「3回目の対決で短いスパンでの2連戦になるので、自分たちのラグビーに集中していい準備をしたい。イーグルスさんは沢木(敬介)さんを中心に何をしてくるかわからないところがあるので、何があってもいいように準備したい」梶村「何をしてくるかわからないアタックは自分たちの強みだが、ただプレーオフだからと言って特別なことをするのではなく、自分たちのラグビーをしっかり遂行していくことが大事だと思うので、しっかり準備したい」リーチ「府中ダービーは楽しい。でも、負けた後のサントリーはしっかり準備しないと負けると思うので、しっかり準備していく。サンゴリアスはチームとして勝ち切る能力が強く、最後の最後までアタックしてくるので、しっかり警戒したい。個人としては一番府中ダービーが楽しい試合。(『NTTリーグワン2022 プレーオフトーナメント』準決勝の)リベンジは全く考えていない。この試合東芝らしくプレーできるかしか考えていない」堀越「今季の東芝は(リッチー・)モウンガ選手のアタックで本当に強いと思った。3回目のチャンスがあり、興奮している。僕らにとっても府中ダービーは特別なもの。気合の入り方が違うので、絶対盛り上がる試合になるし、見ていて楽しい試合になると思うので、楽しみ」準決勝で警戒する相手チームの選手、鍵となる自チームの選手はこうだ。坂手「梶村ですね。前回出ていないので、身体もいい状態で来るかと思うので彼には警戒したい。(自軍のキーマンは)ワイルドナイツは9番の小山(大輝)や10番の(松田)力也がいいコントロールしてくれているので、そこでしっかりチームを勢い付けてくれると思う。」梶村「前回最終節プレーできなかったので、昨季プレーオフ準決勝は個人でもプレーできなかったので、今季リベンジしたいと思う。警戒するのは小山選手。彼がテンポをコントロールしてくるので、隙を見せたらそこを突いてくるので、気が抜けない。注目してほしいのは(ヴィリアメ・)タカヤワ選手。今季好調でイーグルスのトライゲッターなので、彼にいいボールを回していきたい」リーチ「警戒したいのは流大。彼が出てくるかどうかわからないが、彼がキーマンになってくると思う。流選手の良さは視野の広さ。ピッチ全部が見えて、誰が走ってきているかわかっていて、どこにボールを放ればいいか理解している。2回目のヤマハ(静岡ブルーレヴズ)戦もすこがった。どう対策するかはこれから考えていきたい。(自軍のキーマンは)ワーナー・ディアンズ。過去3試合1試合ずつ成長しているので、プレーオフのワーナー・ディアンズに期待している」堀越「東芝さんは圧倒的なフィジカルとモウンガ選手を中心にした多彩なアタックを仕掛けてくるので、2度やって本当に強いと感じてた。でも3度目のリベンジするチャンスがきて、興奮しているし、しっかり準備して勝ちたい。(自軍のキーマンは)10番の髙本幹也。今季リーグワンデビューしてからスタートで出ていて、チームメイトとして見ていて毎試合成長しているし、若いながらもチームを引っ張ってくれているので、彼に期待したい」(写真左より)リーチマイケル(東芝ブレイブルーパス東京)、堀越康介(東京サンゴアリス)埼玉WKは『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』での日本の10番・松田、横浜Eは『RWC2019』の正SO・田村優、BL東京はニュージーランド56キャップのモウンガ(BL東京)、東京SGは新人賞の有力候補の髙本という“四者四様”のSOを擁する。主将たちは自軍のSOへの信頼を寄せるとともに、準決勝で対峙する相手の司令塔を警戒した。坂手「力也は本当にいい選手。彼自身のプレーももちろんいいが、周りとしっかりコネクションしてチームを前進させるのが彼の良さだと思うので、それを前面に出してくれればチームとしてうまくいくと思う。個人的にはキックもプレーオフは100%で決めてくれると思うのでそこに期待している。優さんはテリトリーはもちろん、ロングパスや短いパス、FWを使うプレーなどまんべんなくプレーできる。優さんの周りで何か起こってくると思うので、優さんにプレッシャーに掛けられるようしっかりプランニングしていきたい」梶村「ゲームコントロールがうまいですし、最終節負けた時テリトリーを完全にコントロールされたので、次は優さんが入って優位にしたいと思う。力也さんも経験あり、何でもできるし、何よりもチームを毎試合勝たせているのが脅威なので、彼をパニックにさせるのが重要だと思う」リーチ「モウンガはプレーだけではなく、ラグビーIQがかなり高い。この状況でどういう選択するか、1週間の中でどう準備するか、プレーオフでは何を意識すべきかわかっている。プレーに関してスピードもすごい。ボールを持てば何かやってくれる。でも彼だけに頼ってはいけない。周りの選手も動いて彼の良さを出したいと思う。モウンガは何でもできてチームに愛情を持っている。彼の良さを出すためにFWはがんばらないといけない。髙本選手は1年目でもベテラン感を出していて、タイトな試合を勝ち切ったりしているので、プレッシャーを掛けたい」堀越「幹也は若いし、強気なプレー選択でチームを引っ張ってほしいと思う。モウンガ選手は何でもできて、危ない選手なので、しっかりプレッシャーを掛けていきたい。80分通してプレッシャー掛け続けないと危険な選手なので、常にプレッシャーを掛けたい。どういうプレッシャーの掛け方をするかはまだ決まっていないので、これから練習したい」16戦を戦うリーグ戦と一発勝負のプレーオフトーナメントの違いを聞かれると。坂手「1試合1試合で見ると大差ないが、その後待っているリカバリーできないプレッシャーは大きいと思う。どういう形であれ、自分たちのプレーの精度が大事になってくる。それを焦らずやれば、自ずと結果は出るかなと思う」リーチ「プレッシャーが掛かるので、プレッシャーとの向き合い方がひとつ大事だと思う。あとは東芝らしくプレーすることが大事」堀越「やはり規律だと思う。スコアプレッシャーで3点を取るゲームになると思うので、80分間しっかり規律を守ることがファイナルラグビーでは大事だと思う」梶村「プレーオフだからと言って特別なことは戦術含めてまだ聞いていないが、やらないつもり。いかに自分たちらしく、いつも通りプレーするかが大事。スペシャルなことはないのが大事だと思う」(写真左より)坂手淳史(埼玉ワイルドナイツ)、梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)、リーチマイケル(東芝ブレイブルーパス東京)、堀越康介(東京サンゴアリス)埼玉WK×横浜Eの『ジャパンラグビー トップリーグ』以降の対戦成績は埼玉WKの17勝1敗。今季も開幕戦で53-12、最終節で43-14で埼玉WKが勝利している。府中ダービーはBL東京の17勝15敗の勝ち越し。第2節・26-19、第15節・36-27とダブルをやってのけた。果たして埼玉WKが王座奪還を達成するのか、それともBL東京が初優勝を手繰り寄せるのか、はたまた東京SG、横浜Eが下剋上を決めるのか。『NTTリーグワン2023-24 プレーオフトーナメント』準決勝・埼玉WK×横浜Eは5月18日(土)・秩父宮ラグビー場、BL東京×東京SGは19日(日)・秩父宮、3位決定戦は25日(土)・秩父宮、決勝は26日(日)・国立競技場にてキックオフ。準決勝のチケットは5月11日(土)、決勝&3位決定戦のチケットは12日(日) 一般発売。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 プレーオフトーナメントのチケット情報()NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24の特設ページ
2024年05月09日現代も人気の高い江戸時代末期の浮世絵師、歌川国芳の団扇絵をテーマにした展覧会『国芳の団扇絵―猫と歌舞伎とチャキチャキ娘』が6月1日(土)〜7月28日(日)、太田記念美術館で開催される。さまざまなジャンルを手がけた国芳作品のなかでも団扇絵だけを紹介するのは史上初のことだという。団扇は江戸っ子にとっても夏の暑さをしのぐための必需品であると同時に、色や形を楽しむおしゃれアイテムでもあった。歌舞伎ファンにとっては今で言う推し活グッズであり、団扇をつくるための浮世絵=団扇絵も流行したのだ。消耗品であることから残像数が少ないなか状態の良い美品を集め、初展示作品100点を含む220点を紹介する。ユーモラスな戯画やパワフルな武者絵のイメージのある国芳だが、団扇絵では役者絵や美人画が多い。代表作《鏡面シリーズ 猫と遊ぶ娘》や《猫の曲まり》をはじめ、店の宣伝のためにつくられたもの、謎解き尽くしのものなど、江戸の暮らしに溶け込むようなテーマが多く、当時の日常生活、情報や娯楽なども垣間見られる。愛嬌に溢れた国芳美人、猫の表情など、国芳の細やかな描写、あるいは裏表で絵柄を変えるアイデアなど隅々まで楽しめ、飽きることがない。歌川国芳《鏡面シリーズ猫と遊ぶ娘》(前期展示)さらに人気役者絵はブロマイド的なもの、芝居をする役柄に当てはめた役者絵など華やかで、現代と同様、憧れや応援の気持ちとともに、彼らと日常をともにする感覚にもつながっていたのかもしれないと思わせる。暑気払いにふさわしい展覧会だ。歌川国芳《夕寿豆美》(前期展示)<開催概要>『国芳の団扇絵―猫と歌舞伎とチャキチャキ娘』会期:2024年6月1日(土)~7月28日(日)会場:太田記念美術館時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:月曜(7月15日は開館)、6月 26日(水)~28日(金), 7月16日(火)料金:一般1,000円、大高700円公式サイト:
2024年05月09日舞台『千と千尋の神隠し』が、プレビュー公演を経て、現地時間5月7日(火)、英ロンドン・ウェストエンドのロンドン・コロシアムで開幕した。本作は2022年に東宝創立90周年記念公演として、宮﨑駿の名作映画を、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け初の舞台化。映画の世界から飛び出したようなキャラクターたちと、熱い息遣いまでが感じられるライブならではの醍醐味が相まった舞台は、大衆演劇の優れた業績を表彰する『第47回菊田一夫演劇賞』で上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞を受賞する快挙を成し遂げた。2023年名古屋御園座での再演を経て、2024年3月東京・帝国劇場からスタートし、名古屋・御園座、福岡・博多座、大阪・梅田芸術劇場メインホール、北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru での上演が決定している全国ツアー公演と並行して、4月から8月にかけて初の海外公演を上演する。ロンドン公演では、冒頭、引っ越し先の風景に千尋が「ベー」と舌を出す映画を思い出させる演技や、湯婆婆の部屋のカーテンから登場する頭(かしら)の動きやパペットひとつひとつに観客から嬉しそうな反応があり、神さま達が油屋を訪れる場面では、グランドサークル(客席内)に設置された提灯が点灯し、場内全体が不思議な街となり、ロンドン公演ならではの光景も。また、カオナシが登場すると、観客から「わあ!」と感嘆の声が上がり、千尋とハクがおにぎりを食べる場面では、観客はその演技に集中し、静かに見入っていたという。(撮影:Johan Persson)(撮影:Johan Persson)(撮影:Johan Persson)カーテンコールではスタンディングオベーションが起き、割れんばかりの拍手と歓声、指笛で歓喜に包まれた初日を終え、この日千尋役を務めた橋本環奈、上白石萌音からも「あれだけあたたかい歓声で迎えられて本当に嬉しいなと思いました」(橋本)、「しばらくボーっとしてしまうくらいびっくりしました」(上白石)と喜びのコメントが届いた。舞台『千と千尋の神隠し』5月7日昼の部カーテンコールより舞台『千と千尋の神隠し』5月7日夜の部カーテンコールより舞台『千と千尋の神隠し』ロンドン公演は、8月24日(土) まで同劇場で上演される。橋本環奈・上白石萌音 ロンドンでの生活は?【橋本環奈コメント】――日本人俳優として、ロンドン・ウェストエンドで舞台のセンターに立ち、スタンディングオベーションを受けた気持ちはいかがですか?今日が初日なので、初日の反応であったりとか、どういうふうな感じになるんだろうという、ワクワクが大きいんですけどプレビューの段階でも日本人のお客様と全然違って、いろんなところで笑いが起こったり、ロンドンの方たちのジブリ好(ず)きな気持ちであったり、お酒を飲みながら観ていたり、ポップコーン食べたり、鑑賞スタイルがすごく気楽な部分が、本当に素敵だなと思っています。土曜日とかは小さなお子さんもいらっしゃいました。そういう方々が見てくださっていることも嬉しいですし、カーテンコールのあの熱狂を感じた時、本当にすごいなと思いました。もちろん日本人の方々の、声には出さないけど、すごく楽しんでくれてる気持ちって、舞台に立っていてすごく伝わるんですね。(ロンドンでも)あれだけあたたかい歓声で迎えられて本当に嬉しいなと思いました。(撮影:Johan Persson)――カンパニーの皆さんとの生活はいかがですか?初演の2年前の時からずっと一緒にいるカンパニーの皆が本当に大好きで、ロンドンに来させて頂いてからも、部屋で皆で集まってご飯を食べながら、しゃべったり、本当に仲良くなれて一緒に舞台に立っているキャストもそうですが、演出家のジョン(・ケアード)であったり(今井)麻緒子(共同翻案)さんであったり、トビー(・オリエ パペットデザイン・ディレクション)、サラ(・ライト アソシエイト・パペットディレクター)、ブラッド(・ハーク 音楽スーパーヴァイザー・編曲)達ともたわいもない会話をしたりとか仲間という言葉が本当に適切な表現につながると思えるくらい、心から信頼できる皆とロンドンの舞台に立てて本当に嬉しく思います。――舞台『千と千尋の神隠し』のどんなところがロンドンで受け入れられたと思いますか?作品の強さはもちろんですが、ジブリがこれだけ世界に愛されている理由は、本当に様々あると思うんですよね。でもその中の一つを挙げるとしたら雑巾がけのシーンとかも日本ならではだな、という話をしているんですけど、ごめんなさい、と千尋がすごく謝っているような日本人らしいところを、ロンドンでも、日本でやっていた公演から本当に変えていなくて日本の良さやリアルを伝えられる部分はこの演劇ならではだと思いますし、ロンドンの方々から観ても楽しんで受け入れて頂けているのではないかなと思っています。(撮影:Johan Persson)――ロンドン生活での楽しさ、発見は?もうすでにロンドンが大好きです。イギリス自体初めて来るので「どういう街なんだろう」と思っていましたが、来てみて、本当に最高だなと……。街並みもそうですし、つたない英語でも聞いてくれたり、質問を返してくれたりとか、受け入れるという、文化や歴史の背景があると思うんですけどロンドンの方々が優しくてあたたかいんです。劇場で見てくださっている方々の反応であったりを見ていても受け入れてくれる人柄や街並み、全て素敵だな、というふうに感じました。何をとっても良いところしか思い浮かばなくて、絶対また旅行で来るだろうと思うくらい大好きな街になりました。(撮影:Johan Persson)【上白石萌音コメント】――日本人俳優としてロンドン・ウェストエンドで舞台のセンターに立ってスタンディングオベーションを受けた気持ちはいかがですか?浴びたことのない熱気を浴びて、しばらくボーっとしてしまうくらいびっくりしました。お客様達がとても喜んでくださったのが伝わって来て嬉しかったです。カーテンコールの最後に千尋がオンマイクで「ありがとうございました」と言うのですが、その瞬間に、私は日本人で、私たちは日本から来て日本語で作品を届けたんだなという実感がせりあがって来てグッときました。毎回そこで感じるものがあります。(撮影:Johan Persson)――日本とロンドンのお客さんの反応の違いはありますか?思ったことをそのまま出力してくださる感じがします。すごく楽しみに来てくださっているんだな、というのが伝わってきてうれしいです。客席でお酒を飲んだりポップコーンを食べたりなさっているので、全体の空気感が堅苦しくなくてリラックスしています。同時にすごく演劇へのリスペクトがある、素敵な空間だなと思います。――舞台『千と千尋の神隠し』のどんなところがロンドンで受け入れられたと思いますか?日本人がすごく日本人をやっているというところが大きいんじゃないかと思います。日本らしさを前面に出したシーンや動きがしっかり受け入れられているのを感じるので、これは私たちだから出来ることなのかな、と思っています。セリフにもたくさん反応があります。母国語ではない言葉で作品を観るのはお客様もエネルギーを使うことだと思いますが、ちゃんと言葉が伝わっているんだな、というのを感じて凄く嬉しいです。この作品には言葉のないシーンも沢山ありますが、そこでは日本で感じるのと同じような集中力や言葉のいらない一体感が共通してあって、「ああ一緒に作っているな」という感じがします。(撮影:Johan Persson)――カンパニーの皆さんとのロンドンのお稽古はいかがでしたか?色々なことが起きましたが、皆で励まし合って、緊張感を高めながらの稽古でした。知らない土地で長く暮らすとなると寂しさを感じるのかなと思っていましたが、このカンパニーにちゃんと属しているというか、居場所があるのがとても心強いです。あとは、現地スタッフの皆さんとも沢山話をして、お互いに言葉を教え合っています。(ロンドンでも)日本のスタッフの皆さんと変わらない作品への愛を注いでくださって、国も言葉も関係なくワンチームになっているな、と感じながらお稽古していました。――ロンドン生活での楽しさ、発見は?アプリでパッとチケットを取って、演劇を観に行けるのが最高に幸せです。稽古が早く終わった日は当日券を押さえて一人で劇場に行って楽しみました。演劇でアウトプットをして演劇でインプットするという純度の高い生活を送っています。夢のようです。(撮影:Johan Persson)<公演情報>舞台『千と千尋の神隠し』原作:宮﨑駿演出・翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子出演:千尋:橋本環奈 / 上白石萌音 / 川栄李奈/ 福地桃子ハク:醍醐虎汰朗 / 三浦宏規 / 増子敦貴(GENIC)カオナシ:森山開次 / 小㞍健太 / 山野光 / 中川賢リン/千尋の母:妃海風 / 華優希 / 実咲凜音釜爺:田口トモロヲ / 橋本さとし / 宮崎吐夢湯婆婆/銭婆:夏木マリ / 朴璐美 / 羽野晶紀 / 春風ひとみ兄役/千尋の父:大澄賢也 / 堀部圭亮父役:吉村直 / 伊藤俊彦青蛙:おばたのお兄さん / 元木聖也頭:五十嵐ゆうや / 奥山ばらば坊:武者真由 / 坂口杏奈他【ロンドン公演】日程:2024年4月30日(火)~8月24日(土)会場:ロンドン・コロシアム【福岡公演】日程:2024年4月27日(土)~5月19日(日)会場:博多座【大阪公演】日程:2024年5月27日(月)~6月6日(木)会場:梅田芸術劇場メインホール【北海道公演】日程:2024年6月15日(土)~20日(木)会場:札幌文化芸術劇場 hitaruチケット情報:()日本公演公式サイト:海外公演公式サイト:
2024年05月09日グレン・パウエルとアンソニー・マッキーが実話にもとづく映画『Monsanto』で共演することになった。ローラ・ダーンも出演する。タイトルのモンサントは、化学製品の会社。同社が製造する除草剤を使用して健康被害を受けた男性(マッキー)が訴訟をするという物語。パウエルは男性の弁護士を、ダーンはモンサントに勤務する科学者を演じる。監督は『アラモ』『しあわせの隠れ場所』のジョン・リー・ハンコック。パウエルの最近作は、来週日本公開の『恋するプリテンダー』。今月は、リチャード・リンクレイター監督の主演作『Hit Man』もアメリカで配信開始になる(日本は後に劇場公開予定)。マッキーの次回作は、来年公開予定のマーベル映画『Captain America:Brave New World』。文=猿渡由紀
2024年05月09日7月19日(金) に公開される映画『逃走中 THE MOVIE』の新たな出演者が発表された。本作は、2004年から放送が開始され、今年で20周年を迎えるフジテレビ系列のバラエティ番組『逃走中』の映画版。賞金総額1億円超、参加総数1,000人の史上最大級の逃走劇が繰り広げられる。メインキャストとしてJO1の川西拓実、木全翔也、金城碧海、FANTASTICS from EXILE TRIBEの佐藤大樹、中島颯太、瀬口黎弥が出演する。今回新たな出演者として、お笑い芸人からは津田篤宏(ダイアン)、長谷川雅紀(錦鯉)、クロちゃん(安田大サーカス)、久保田かずのぶ(とろサーモン)、小宮浩信(三四郎)が名を連ねた。本作への出演にあたり、津田は「ダイアン津田の出てるシーンは瞬き厳禁ですよ!観てくださった方にはスーを差し上げます!」、長谷川は「こ~んに~ちは~!!映画にはバラエティと違う緊張感がありますね。親子で観てね!」と持ち前のギャグを交えたコメントを寄せた。クロちゃんは「いつもはいつ捕まるかわからないドキドキの緊張感があるけど、今回は役者としての緊張感……ちょっと声色変えたり演技しようかなって思ったんだけどクロちゃんのままでいてくれって言われました。重要なシーンを担っていますので、皆さん!絶対観てよ~!」と撮影時のエピソードを明かしつつ見どころをアピールした。一方、久保田は「“逃走中見ました”って子どもに声かけられたことはないんですけれども……全国にいるたくさんの久保田ファンの子どもたち!この夏は『逃走中 THE MOVIE』で決まりだぜ!」、小宮は「TVの時は初っ端に毎回捕まってるので、営業に行っても子どもに“小宮にだったら勝てる”って言われるんです(笑)。今回はどこで捕まるのか乞うご期待、ってことですね!」と自虐を炸裂させたコメントを寄せている。さらに、元サッカー日本代表の大久保嘉人をはじめ、TikTokフォロワー数1,000万人超えを誇る景井ひな、司会やリポーター、モデル、俳優とマルチな活躍を見せるハリー杉山、元AKB48メンバーの大島麻衣、スーパー戦隊シリーズ第42作『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』に出演した横山涼の参加も発表された。なお今回アナウンスされたキャストはいずれも本人役での出演となる。■津田篤宏(ダイアン)コメント全文映画、楽しみですね!バラエティの時はみんな笑って緊張感あってていうのがあると思うんですけど、今回の映画は緊張感のほうが特にいつもの何十倍も強いと思うんで。みなさん『逃走中 THE MOVIE』ぜひご覧ください!ダイアン津田の出てるシーンは瞬き厳禁ですよ!観てくださった方にはスーを差し上げます!受け取ってください!■長谷川雅紀(錦鯉)コメント全文こ~んに~ちは~!!映画にはバラエティと違う緊張感がありますね。でも役者・長谷川雅紀としてのスタートラインは切れたのかと。ここからは色々と声がかかるんだろうと思うとデビュー作が『逃走中 THE MOVIE』なのは良いですね。映画とTVで共通するのは、ハンターは怖い、ってことです(笑)。親子で観てね!■クロちゃん(安田大サーカス)コメント全文映画版ということで、普段バラエティで活躍しているクロちゃんが『逃走中 THE MOVIE』に出るしんよ~!いつもはいつ捕まるかわからないドキドキの緊張感があるけど、今回は役者としての緊張感……ちょっと声色変えたり演技しようかなって思ったんだけどクロちゃんのままでいてくれって言われました。逃走中は子どもたちがいっぱい見てますからね、これで評価が上がればいいと思います。重要なシーンを担っていますので、皆さん!絶対観てよ~!クロちゃんは映画もバラエティも二刀流!わわわわ~!■久保田かずのぶ(とろサーモン)コメント全文出演が決まって嬉しかったですね。ありがたいですよ。実際「逃走中見ました」って子どもに声かけられたことはないんですけれども……全国にいるたくさんの久保田ファンの子どもたち!この夏は『逃走中 THE MOVIE』で決まりだぜ!■小宮浩信(三四郎)コメント全文TVの時は初っ端に毎回捕まってるので営業に行っても子どもに「小宮にだったら勝てる」って言われるんです(笑)。開始1分半で捕まったこともあるし、本編前のハンターもいるシミュレーションでも捕まりました。本編スタートより前に捕まるっていう。運が悪いのかな。毎回結構ガチで逃げてるんですけどね……今回はどこで捕まるのか乞うご期待、ってことですね!いつも通りにはならないよってところを見せつけたいです。■大久保嘉人 コメント全文TVバラエティの逃走中にはお世話になってます。お芝居はやったことがないので、大丈夫かなって思いましたが、すぐ引き受けました(笑)。こんな経験は初めてだったので緊張しましたけどすごく楽しかったです。本当に楽しくてちょっと怖い映画になっていると思います。普段テレビで見ている逃走中とはまた違ったものが見られると思うので、お楽しみに!しっかり僕のことも見つけてください!■ハリー杉山 コメント全文Hello Hello!ノンストップ!ハリー杉山です!絶対出たいと思っていたコンテンツの中で、しかも映画じゃないですか。嬉しい気持ちでいっぱいです。今までの逃走中では見たことのない展開があると思います。皆さん、今年の夏、老若男女関係ないです。ぜひとも家族や大切なみんなと一緒に『逃走中 THE MOVIE』をたっぷりと楽しんでいただきたいです!Check it!■景井ひな コメント全文私、バラエティの逃走中には1回しか出たことがないんですけど……まさかの『逃走中 THE MOVIE』に出ちゃったっていう(笑)。またバラエティの逃走中にも出たいです!映画の撮影も楽しかったです!お楽しみに!■大島麻衣 コメント全文皆さんが大好きな逃走中が劇場版になってやってまいります!にこやかに見ているといつもの逃走中とは打って変わって、かなりドキドキハラハラするような展開になっていますが、とても面白く観られると思います。ぜひ、最後までご覧ください!私のことも探してね~!■横山涼 コメント全文20周年……それだけ愛されての映画化は本当にワクワクしますね。TVより先に映画に出演というまさかの展開になりましたが、嬉しいです。『逃走中 THE MOVIE』は本当に臨場感あふれる、リアリティのある、緊張感のあるめちゃくちゃ面白い作品になってると思うので、ぜひ劇場に足を運んでください!どれだけ怖くても、劇場からは逃げ出さないように最後まで目を離さずに見てくれたら嬉しいです!<作品情報>『逃走中 THE MOVIE』7月19日(金) 公開公式サイト: フジテレビジョン 東映FNS27社
2024年05月09日2024年4月22日に下北沢DaisyBarにて、「Grasshopper vol.20~Re-jump~」が行われた。ちなみに既にvol.21は2月に、vol.22は3月に終了しており、5月27日にvol.23が開催される。それなのに何故また今回がvol.20なのか。実は1月に開催されたvol.20では、まなつ、CULTURES!!!、極東飯店での開催予定だったが、極東飯店が当日キャンセルとなり、まなつとCULTURES!!!のツーマンとして開催された。これはこれで盛り上がりを見せたのだが、「改めてこのスリーマンでしたい!」という2組とGrasshopperチームの熱い思いが合致し、急遽vol.23ではなく、vol.20のリベンジマッチとして、同メンツで開催することとなった。その思いを込めて、”Re-jump”という新たなタイトルを追加し、ある意味これまでのGrasshopperとは違う意味を持ったイベントとして、今回行われることになった。冬越えて叶った念願の気持ち×既にある信頼関係の元で行われたからこそ生まれた強い熱狂。そこに関西からやって来た初Grasshopperレポートの私は圧倒された。今回はその記録である。まなつ1組目は1月とは違い、町田出身スリーピースロックバンド・まなつが担当。登場して曲に入る前にいたやボーイ(Vo.Ba)は「リベンジマッチって言うなら、1等賞取らないといけないでしょ!」と叫び、1曲目『夢で見たような』をプレイ。初っ端から全身全霊でロックンロールを見せつけて、フロアも高々と掲げた拳で応える。その熱そのままに『レボデス』に入る。その繋ぎが本当にパワフルなまま繋がれるので、見入って汗拭う暇もなかった。ここにライブバンドとして評価される実力を見た。楽曲もサビの”TONIGHT TONIGHT TONIGHT”というフレーズのリズムが良くてノリやすく、さらに会場の一体感が増した。そして3曲目『アイラブユー』も、ほたて(Dr)の力強い〈タンタンタタタン、タタタタン〉のドラムのキックのリズムの入りで、すぐに心を掴まれてしまう。この曲のサビでは手拍子も発生し、3人の躍動感もどんどん増していった。MCでいたやボーイは、「前回もCULTURES!!!とライブでぶつかり合って仲良くなれて良かったんだけど、やっぱり3組でやれないことに心残りがあった」「その日の打ち上げで「この3組でやりましょう!」って言ったら、ぴあさんもすぐ「やりましょう!」と答えて、すごい勢いで会場取っていた」「ぴあがバンドマンと同じ気持ちだったのが、すごく嬉しい。皆さんも今日は同じ気持ちでいてくれたらと思います!」と、信頼関係を感じるMCの後に披露されたのが『ナイトライダー』。“ひとつになる日が来るから!”“夜はこれから”とMCの言葉で、曲中の歌詞で、この場にいる全員がこの日を一緒に最高にする仲間だということを認識させてくれる。5曲目『夢のしるし』を終え、再びMCへ。「大事な時間は呆気なく過ぎ去る。だからこの瞬間を、今を大事に」と『ブルーメモリー』を演奏。ここまでの雰囲気とは少し違い、深い青色の照明に照らされるのもあって、寂しさや後悔をじっくり吐き出しているように見えたが、その青色の照明に少しずつ明るい白色や赤色の照明が混じっていく構成が、それでも前を向いて生きていく人間のストーリーに重なる。そして「ロックバンドなんかに救われない人生でありますように!あなたを救うのは、あなた自身でありますように!」と『ヒーロー』をプレイ。いたやボーイが、アリー(Gt.Cho)が、ほたてが、最後の力と言わんばかり思い思いのプレイでフロアを煽る!これで実は終了の予定だったが、「2分あるよ、2分あるよ!」と急遽『旗揚げ』を追加演奏。このライブ全体のメッセージにも感じた、自分の機嫌は自分で取ろうぜ!というスタンスの答え合わせの如く、全員が更に自由でアグレッシブなプレイを見せる。フィニッシュで、いたやボーイは倒れ込んだ。完全燃焼。熱量の高いライブパフォーマンスの中にも、誤魔化しの効かないスリーピース編成でしっかりブレないギターとアクセントとなるコーラスを見せるアリー、パワフルさと笑顔で支えるドラムの紅一点のほたて、そしてメッセンジャーとして前線に立ついたやボーイは、春の夜に熱く輝く一番星だった。〈セットリスト〉1.夢でみたような2.レボデス3.アイラブユー4.ナイトライダー5.夢のしるし6.ブルーメモリー7.ヒーロー8.旗揚げCULTURES!!!2組目は千葉県佐倉市4ピースバンドCULTURES!!!。ボーカルを除く3人が位置についた後、梅本(Gt)による『DIVE』の甲高いギターイントロが鳴り、遅れて佐藤(Vo.Gt)が登場。この曲はハンドマイクなこともあり、登場するやいなや柵に登り「踊ろうぜー!」と、まなつと負けじにトップギアからのスタート。「この瞬間だけは紛れもなく幸せです!」と佐藤は話したが、その幸せをフロアの1人1人と分かち合うように歌う。2曲目『SPRINT!!』でも「遊ぼうぜー!」と会場のテンションは継続。ただその勢いに佐藤のギターのストラップが耐えきれず、急遽途中から再びピンボーカルスタイルで対応。3曲目『2017』に関しては途中梅本はアドリブのギタープレイで対応するなど、こちらも現場で鍛え上げられたライブバンドの底力を見せる。フロアも歌って助け合っていたが、正直CULTURES!!!初見の私からしたら、普段からこんなんじゃないの?充分カッコいいんだけど!と思って拳上げて見ていた。問題ないように支えていた横山のベース、田櫓のドラムも目を見張るものがあった。MCでは「前回はまなつのベースがこんなことになっていた」とエピソードを話す。ただ今回違うのは、なんと極東飯店の土肥(Gt)の活躍により、このMCの間に佐藤のギターが復活したのだ。これもまた対バンライブの面白さか。「まなつの言う通り、最後に自分を救うのは自分自身だと思う。その途中で俺等を頼ってくれ」という言葉と共に演奏された『hikariare.』、“この瞬間のために生きてるんだって”“これ以上の幸せはいらないよ”と力強く歌う『Pray for me』は、まさにフロアも含めた今日のGrasshopperの結束力や各バンドのヒーロー性を象徴するメロディ。後半もライブハウスならではの感情のキャッチボールが続いていく中、『ぼくらの戦争』でクライマックス。かつて佐藤は「勝ち負けでしか価値が分からない人だった」と話したが、それ以上の価値があることがロックバンドの演奏にあることを伝えてくれた。そしてそれはきっと誰もが持っている個性にもあるということも。それが分からなくなった時が来たら、CULTURES!!!の音楽に任せよう。と、本来ここで終わる予定だったがCULTURES!!!も急遽『ランナーズハイ』を追加!駆け抜けるような演奏で締めた。佐藤は「いつか常にぴあに頼まないといけないくらいチケット予約が来るバンドになって、武道館でやる時は、ぴあで予約した人だけドリンク付けます!」と宣言。もう全国のどんなロックバンドとも、ぶつかり合える実力を持ち合わせている。まだ呼んでいないライブハウスの都道府県がいたら呼びましょう。〈セットリスト〉1.DIVE2.SPRINT!!3.20174.hikariare.5.Pray for me6.ぼくらの戦争7.ランナーズハイ極東飯店リハーサルから一際デカく重い音を轟かせる。そのまま板付きで「長かったね。お疲れ。」と、いおん(Vo.Gt)の一言でライブスタート。1曲目『嫌』の伸びやかなんだけど、クセのある歪んだギターのイントロで、あっという間に抜け出せなくなる世界観を創り上げる。「この曲に関してはサビでワーってなったら嬉しい」と、いおんは話したが、言われるまでもなく反応するフロアに自然と笑みが溢れる。2曲目は『ネコも食べない』。懐かしさや異国情緒も混じってるような得も言われぬ浮遊感がある。3曲目は『カンフースクワッド』。ゆったりとしつつも一段上がった轟音がじわじわと体に焼き付いていく感覚がある。ミステリアスな赤い照明と相まったのもあるだろう。簡単にジャンルの括れないバンドサウンドが会場を包み込んでいく。いおん、土肥、ちょー(Ba)、タチバナ(Dr)の4人の丁度良く飄々とした感じがまた、その音楽性に納得感を出す。いおんはMCでメンバー紹介した後、「まさかぴあがこんなライブハウスのイベントのリベンジを軽々しくやるのが意外だった」と話す。そして「俺は好きなんだけど、ライブでは盛り上がらない曲」というまさかの説明をしてから、『恐竜はダイナソー』で中盤戦がスタート。ここまでの3曲とは違ったクリーンで抜けたギターと、あのユーミンの名曲へのリスペクトを感じるフレーズが印象的。たしかに爆発的に盛り上がる曲ではないかもしれないが、聴いてて右肩上がりでワクワクしてくるし、教育テレビの恐竜特番の曲に使ってほしい耳馴染みの良さがある。小学生も好きになれる曲だと感じた。5曲目『video2』は、ゆったりと抱きしめるような入りから、土肥(Gt)のギターが炸裂する。ここまで極東飯店の音を食らうことで開いた穴という穴に染み込むような、ここで持ってくるのがズルいとさえ思った1曲だった。ここで恐らくぴあ側からの要望もあって、「極東飯店はアンコールやんないんですけど、その代わり今から追加でやっていいですか?」と、『シュガー』『Mia,I’m ready』を披露。『Mia,I’m ready』では手拍子が起こるなど、この太っ腹サービスにフロアも最後まで楽しむ。「あと1万曲したい。2時間したい」と惜しんだ最後に演奏されたのは『92』。きっとあらゆるジャンルから洗練したことで生まれた、聴いたら1秒で心がスパークする安心感さえある強いサビはラストにもってこい。そして土肥は途中から柵を登り、ギターを弾き倒し続けていた。飄々としつつも、所々感情が見え、何よりテクニックの高さもあって、最後まで底の見えない4人の存在感があった。ただ1つ間違いなく言えるのは「こんなヒーローがいてもいい」ということ。まなつとCULTURES!!!の出した火力とは違うけど、彼らもまた困った時に頼れる音楽をしていた。〈セットリスト〉1.嫌2.ネコも食べない3.カンフースクワッド4.恐竜はダイナソー5.video26.シュガー7.Mia,I’m ready8.92どのバンドもセトリに急遽追加するし、ハプニングもあったしで、1月のvol.20と変わらず、予定調和なことが全然なかった1日となった。でも「これもなんかGrasshopperと、この3組っぽいな」と笑い飛ばせる幸せな満足感に溢れた空気があった。恐らく今日の3組とぴあは、またどこかで巡り合うだろう。そこは更にジャンプアップしたステージとなっているはずだ。その場には4/22下北沢DaisyBarで同じ気持ちで楽しんだあなたと、このレポをここまで読んでくれているあなた、どっちもいてほしいと私は願う。Text by 遊津場 @sakidori_yutubaPhoto by 清水舞<次回の公演>『Grasshopper vol.23』5月27日(月) 下北沢CLUB Que出演:WOLVEs GROOVY/ゴホウビ/宇宙団■チケット情報:イベント公式サイト:
2024年05月08日累計発行部数3000万部突破の人気漫画『ブルーロック』シリーズが初の映画化!劇場版は原作のもうひとつの物語『ブルーロック -EPISODE 凪-』を基に展開。凪役の声優・島﨑信長さんと潔役の浦 和希さんに映画の裏話についてインタビューしました。世界一のエゴイストストライカーを目指して、ユース世代のサッカープレーヤーたちが激闘を繰り広げる『ブルーロック』。原作はコミックス累計発行部数3000万部突破の金城宗幸・ノ村雄介による同名人気漫画で、その魅力をダイナミックにもクールに活写したTVシリーズは大きな話題を集め、第2期の制作も決定しているが、本作の注目点は何と言ってもその設定だ。日本をW杯優勝に導くため、全国各地から招集された300人の高校生FW(フォワード)たち。彼らは その名も“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトの下、専用の特殊な施設で過酷な試練と熾烈な争いに挑んでいくことになるが、脱落すれば日本代表入りの権利は永久に剥奪されてしまう……。そのデスゲームのような作風から、“史上最もアツく、最もイカれたサッカーアニメ”とも称されている。『ブルーロック』初の劇場版は、原作のもうひとつの物語そんな『ブルーロック』シリーズ初の映画化が決定。映画 『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』4月19日(金) 全国ロードショー 配給:バンダイナムコフィルムワークス c金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会TVシリーズは日本代表のエースストライカーを夢見る無名の高校生・潔 世一(いさぎ・よいち)を主人公に描かれたが、劇場版は原作のもうひとつの物語『ブルーロック -EPISODE 凪-』を基に展開。本編でもメインキャラクターのひとりである、サッカー歴半年ながら桁外れのセンスを誇る天才・凪 誠士郎(なぎ・せいしろう)から見た物語が語られる。その凪を演じるのは、数々の作品に出演している人気声優・島﨑信長。そして、潔を演じるのは、同役で初主演を果たして第18回声優アワード・主演声優賞も受賞した浦 和希だ。浦「主人公を奪われて、悔しい気持ち」!?浦 和希劇場版に関して、「これまで主人公ということをあまり意識はしてはいなかったですが、いざその座を奪われてみるとちょっと悔しい気持ちになったりもしていて(笑)。ただ、劇場版の中でも潔の行動や言動はすごく主人公然としているので、もっとちゃんと主人公の自覚を持たないといけないなと思いました」と浦。そんな浦に対して島﨑は、「でも浦くんは、TVシリーズのときからちゃんと自覚を持ってやっていたよ。俺は、嘘は言わないから!今回、凪が主人公ということで、視点が変わるとこれだけ見え方が変わるんだなってあらためて認識しました。潔視点のTVシリーズでの凪は本当に得体の知れない存在で、演出上、ちょっと抑えてフィルターを掛けていたところもありましたが、今回は凪視点として、フィルターを通さない等身大の凪を演じることが出来たので面白かったですね。TVシリーズと見比べても楽しんでいただけるんじゃないかと思います」。島﨑信長TVシリーズ、劇場版を通じて見えてくる、それぞれのキャラクターのさまざまな側面。他にも、凪をサッカーに導いた存在で、大企業の御曹司にしてあらゆるプレーに対応可能な器用さを持つ御影玲王(みかげ・レオ/CV:内田雄馬)、雰囲気は知的ながら実は難しいことが苦手で凪や玲王たちから「バカ斬鉄」と呼ばれる剣城斬鉄(つるぎ・ざんてつ/CV:興津和幸)、自らを“キング”だと称する強靭なフィジカルと正確無比なシュートテクニックの持ち主・馬狼照英(ばろう・しょうえい/CV:諏訪部順一)、現時点のトッププレーヤーで高い得点能力を誇る糸師 凛(いとし・りん/CV:内山昂輝)など、多種多様なキャラクターが集っている。潔と凪それぞれのキャラクターの魅力とは?映画 『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』4月19日(金) 全国ロードショー 配給:バンダイナムコフィルムワークス c金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会そんな中での潔と凪の魅力を、浦と島﨑はどのように感じているのだろうか。浦:潔はサッカーに対する真っすぐさみたいなところがすごく魅力的だと思っています。凛と初めて会ったときも素直にボールさばきに感動していて、世界選抜と戦ったときも「行きたい……俺もあそこへ」って力の差を素直に受け止めて、自分がそうなるにはどうしたらいいかと考えるんですよね。馬狼に対しても彼を変えようとするんじゃなくて、自分が変わって適応するっていう現状打破能力みたいなものがすごくカッコいいなと思います。人間としても尊敬出来るところが魅力ですね。島﨑:潔の立ち振る舞いは声優の仕事においても理想的だと思うよ。声優って本当にその場その場で即対応を求められることが多くて、例えばですが、大号泣し終わった5秒後くらいに、吹っ切れた次の日の朝のシーンが来るんですよ。そこから幼少期とか10年後とかもざらにある(笑)。潔は試合中に、その瞬間で反応しながら対応しているので、考え方も含めて声優とかぶるところかもしれないです。映画 『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』4月19日(金) 全国ロードショー 配給:バンダイナムコフィルムワークス c金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会凪はやっぱり見た目も含めて設定がカッコいいですよね。ただ、凪の深い魅力ってそこではなくて、この作品のテーマにもなっている奥底にあるエゴや熱量だったり、意外とあるコミュニケーション能力だったり、人への思いとかもちゃんとあるところです。玲王や斬鉄との絆や潔との関係性から掘り下げたときに見えてくる凪というのが面白いですね。“エゴ”は『ブルーロック』を貫くキーワード世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれない。島﨑の言葉にもある“エゴ”は本作を貫くキーワードだ。潔はもともと、サッカーは全員でやるスポーツだという教えを叩き込まれていたが、そのことで生まれた後悔から自分でゴールを決めたいと考えるようになる。一方、面倒くさいが口ぐせで日々を無気力に生きていた凪は、サッカーと出会い、“ブルーロック”でのライバルたちとの出会いを経て、執着心と向上力を見せていく。浦と島﨑が本作の魅力として語るのも、その“エゴ”。浦:なかなか切り込めなかったところに切り込んでいるところがすごいですよね。上を目指すうえで、これくらいのマインドでいなきゃだめだよねっていうことと、“言っていいんだ”“頑張っていいんだ”っていうことをあらためて教えてくれているなって。僕はこの作品って自己啓発本だと思っているんですが、本当に背中を押してくれる、哲学的で精神的なところを支えてくれるのが『ブルーロック』の魅力だと思います。島﨑:ちゃんと人間を描いているから、自己啓発本って言えるものにもなるんだよね。あと、これだけの人に刺さるのは、浦くんの言葉のとおりここまで自分を主張して“言っていいんだ”というのがあるんだと思います。今の世の中、どこかやっぱり右に倣えのところがあるので、俺が俺がっていう“エゴ”の部分が痛快なんじゃないかな。しかもちゃんと努力して足搔いている人たちが言っているから、刺さるんだと思います。“エゴ”って言うと悪く聞こえるかもしれないけれど、やっぱり必要なものですよね。島﨑、浦にとっての“エゴ”とは?では、声優の仕事においてもエゴはあって、それはやっぱり必要なのものなのだろうか。そのあたりを浦と島﨑に聞いてみた──。浦:いいものを作っていくためのエゴはあると思います。別の作品で、僕がやらせてもらった役のあるお芝居を監督さんがいいと思ってくださって、当初予定されていた表情よりももっとこうしたい、みたいなものが生まれたっておっしゃってくださったことがあったんですよ。そのとき、それくらい相手を納得させられるようないいものを常に生み出していかなきゃいけない、生み出していきたいと思いましたが、それも自分のエゴなのかもしれないですよね。もちろん自分の出すものが正解だから、僕の芝居に絵を合わせろとか音を付けろっていうことではないんです。でも、そうやってセッションが出来て、より作品を良くしていけるだけの何かを自分からも出していきたいですね。島﨑:エゴはいっぱいありますよね。この作品やこの役をより良くするためにこうしたいということは、日々の現場である気はします。ただ、浦くんの話にもあったように、アニメーションって各分野のプロフェッショナルが作っていて、分業なんですよね。便宜上、僕らは何々のキャラクター役って言わせてわせてもらったりするけれど、顔はやってないんですよ。僕らがどういう芝居をしようが、アニメーターさんがどういう表情を描くかで変わって、走る速さも音響効果さん足音のSEをどういうペースで付けるかで変わるんです。だからこそ各々のプロと、僕ら声の芝居のプロが同じ方向を向いて、それぞれがより良いものを提示していくことでさらに上にいけたらと思っているので、むしろエゴを出していったほうが面白いですよね。この作品においてのエゴもただのわがままではなく、チームの勝利のため。その努力の過程として、必要になってくるものなんですよね。そうした意味でのエゴは、責任も伴うもの。そんなことを言うと、島﨑が「主体性っていうことなんでしょうね。主体性と自主性の違いって責任を伴うかどうかみたいで、主体性はそれを伴うもので自主性は伴なわないものらしいんです。主体性っていうところでのエゴはありますよね」と話してくれた。映画 『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』4月19日(金) 全国ロードショー 配給:バンダイナムコフィルムワークス c金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会加えて、「責任を背負ってるやつは強くなるので、TVシリーズで主人公の潔 世一を任された浦くんもたくさんのものを吸収して、より強くなったと思いますよ」と島﨑。そんなところから、最後にあらためてお互いを語ってもらった。「信長さんは凪そのもの」浦:僕はもう信長さんは凪そのものだと思っています。「面倒くさい」って常に言っているっていうことではなくて(笑)、天才の部分で凪そのものだなって。もちろん努力もされていると思いますが、完璧なお芝居をさらっとやられていて、本当にすごい方だなと思います。同時に作品や役に対する熱量も本当に高くて、その中で僕のことも「そのままでいいから」って支えてくださって。すごく頼もしい先輩で、一生頭が上がらないですね……。自分の声優人生を語るうえで、欠かせない方です。島﨑:ありがとうございます(笑)。でも先輩って大きく見えるものなんですよ。僕も先輩はずっと大きく見えていて、その先輩たちからいろいろなものをもらって、それを浦くんにも伝えてはいるけれど、思っているほど僕と浦くんに差があるわけじゃないから大丈夫(笑)。浦くんも熱量のあるいい役者さんで、素晴らしいですよ。いろいろなものを素直に受け止めながら、貪欲に吸収しているということでは、やっぱり潔と重なるところがあると思います。これからも一緒にいいもの作っていこうね!映画 『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』4月19日(金) 全国ロードショー文=渡辺 水央
2024年05月08日無名の職人が手仕事でつくった日用の品々がもつ美を評価した思想家・柳宗悦(1889-1961)は、今からほぼ100年前の1925年、「民衆的工藝」を意味する「民藝」の新語を生み出した。その民藝運動がこれまで見出してきた約150件の品々を紹介するとともに、民藝の今、そしてこれからをも展望する巡回展が、東京の世田谷美術館で開幕した。これまでも民藝を紹介する展覧会は度々開かれてきたが、今回の民藝展の特徴のひとつは、創始者・柳の歩みや民藝運動の歴史を時系列にたどる構成はとらず、日々の暮らしのなかで使われてきた品々を「衣・食・住」の3つの視点から展観することだ。最初の展示室に登場するのも、「暮らしのなかの美」という考え方を象徴する大規模な展示である。第1章「1941生活展」展示風景食器類と燭台がセットされたテーブルを中心に、味わいのある家具や品々が飾られた居室は、柳が東京・目黒の日本民藝館で1941年に開催した「生活展」の再現を試みたもの。暮らしのなかで民藝を活かすライフスタイルを提案した生活展は、当時としては画期的なテーブル・コーディネートも取り入れていた。傍らに設置された当時の展示風景写真を見ると、見事な再現だと感じられるが、実は細かい部分で再現できなかった点もあるという。ひとつの理由は、当時の展示物には、柳が家族と自宅で使っていた普段使いの食器も含まれていたから。まさに「暮らしのなかの美」を体現するエピソードである。第2章「暮らしのなかの民藝」「衣」を装う展示風景第1章で民藝のライフスタイルにふれた後は、いよいよ「衣・食・住」を掘り下げた第2章へ。作品がゆったりと配された展示室は、ときに作品同士の色や形が響き合うように感じられる美しい空間だ。柳の眼が選んだ品々は、北は北海道から南は沖縄まで、また朝鮮半島をはじめとするアジアや欧米のものまで多岐にわたり、制作年代も縄文から同時代の昭和まで長きに及ぶ。室内の順路は特になく、「衣」であれば、染め物や織物、編み物、刺子や刺繡など、様々な手仕事でつくられた着物や履物、装身具を自由に見ることができる。例えば几帳面な刺子の足袋のように、丈夫にするという機能性と文様の美しさを備えた品や、可憐な草花を刺繡した古い衣を染め直し、外出着として頭からかぶる被衣(かつぎ)に仕立て直した再生衣料など、どの品にも各々の見どころがある。制作手法や生産地の風土、発見時のエピソードなどを記した簡潔な解説も多く、個々の作品を味わう手がかりとなっている。展示風景より左から、《網袋》ルカイ族(台湾)20世紀日本民藝館/《刺子足袋》羽前庄内(山形)1940年頃日本民藝館展示風景より《剣酢漿草大紋山道文様被衣》江戸時代18-19世紀日本民藝館「食」を彩る品々は、柳が説いた民藝美を最もよく表したものと言えるそうだ。貯蔵や煮炊きに使われた縄文土器に注目した柳は、縄や紐で華美な装飾が施されていても、「恐らく一切が生活から遊離したものではなかった」と考えていたというが、職人たちが地域の特性から生まれた素材を用い、形や文様に工夫をこらして生み出した品々もまた、生活から遊離することなく、同時に美しさも備えた典型的な民藝の品ということだろう。第2章「暮らしのなかの民藝」「食」を彩る展示風景展示風景より《深鉢》南安曇郡小倉村出土(長野)縄文時代中期日本民藝館展示風景より《緑黒釉掛分皿》因幡牛ノ戸(鳥取)1931年頃日本民藝館同展では、作品を組み合わせることで民藝の雰囲気を伝えてくれる展示も印象深い。たとえば、「住」の展示では、味わい深い江戸時代の行灯と昭和の照明が並び、一方、沖縄を扱ったコーナーでは、琉球王国時代の仏壇を中心とした展示が静清な佇まいを見せている。第2章「暮らしのなかの民藝」「住」を飾る展示風景第2章「暮らしのなかの民藝」「気候風土が育んだ暮らし―沖縄」展示風景同展のもうひとつの特徴は、柳の没後の展開にも焦点をあて、第3章「ひろがる民藝」を設けていることだ。地域的な広がりで紹介されるのは、柳の同志の濱田庄司、芹沢銈介、外村吉之介が1972年に刊行した書籍『世界の民藝』に関わる品々。各地の気候風土や生活に育まれたプリミティブなデザインが、民藝の新たな扉を開いたと評価されているそうだ。素朴な造形とともに、例えばメキシコの鍋に添えられた芹沢の「あたかも玉ねぎの断面を見るようなおもしろさがある」といった感想など、民藝の目利きのわかりやすいコメントに思わずほっこりするコーナーでもある。展示風景より《入れ子土鍋》グアダラハラ市近郊(メキシコ)20世紀後半静岡市立芹沢銈介美術館時間的な広がりは、現代の職人たちに注目した「民藝の産地」の展示に見られる。今回選ばれたのは、大分の小鹿田焼、兵庫の丹波布、岩手の鳥越竹細工、富山の八尾和紙、岡山の倉敷ガラスの5つ。これまでの品々と、今まさに生み出されている品々、そして現地で取材した制作風景とインタビュー映像が紹介されており、とりわけ作り手たちの真摯な言葉には耳を傾けずにはいられない。第3章「ひろがる民藝」展示風景「民藝の産地」の丹波布(兵庫)の展示風景展示風景より、八尾和紙を用いた作品芹沢銈介《型染カレンダー 1958年海外版》東京1957年静岡市立芹沢銈介美術館展示の最後は、現在の民藝ブームの先駆者ともいわれるテリー・エリスと北村恵子によるインスタレーションだ。世界各地のフォークアートや日本の民藝、あるいは気に入った民藝の品をイメージして現代作家につくってもらった作品など、民藝を「いま」の暮らしに融合した色彩も豊かな展示は、「これからの民藝スタイル」を提示するものだという。第3章「Mixed MINGEI Style by MOGI」展示風景テリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Art ディレクター)による「これからの民藝スタイル」のインスタレーション今回の展覧会は、「民藝とは何だろう?」という初心者にも親しみやすい展示が心がけられたというが、インスタレーションも含めた美しい展示とわかりやすい解説が、民藝の美を堪能させてくれると同時に、そのコンセプトをヴィヴィッドに伝えてくれたように思う。そして会場出口に待っているのは、国内外の職人による民藝の多彩な品々や、染色家でアーティストの宮入圭太が同展のためにデザインしたグッズを取り揃えた特設ショップ。気に入った品をもち帰って暮らしに取り入れるのは、「美はくらしのなかにある」という展覧会コンセプトにも合致することだろう。展覧会特設ショップの一角取材・文・撮影:中山ゆかり<開催概要>『民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある』2024年4月24日(水)〜6月30日(日)、世田谷美術館にて開催公式サイト:
2024年05月08日高野寛による新プロジェクト・HAASによる個展『「Calm / hibinohibiki」HAAS a.k.a. Hiroshi Takano Ambient & Photo Exhibition』が、5月10日(金) から31日(金) に坂本慎太郎がロゴを手がけるギャラリー「JULY TREE」で開催されることが決定した。本展は、写真、イラスト、アンビエント、ミニマルミュージックなど「ポップ」の外側にある表現を追求し、高野が敬愛する写真家エルンスト・ハースより命名された「HAAS a.k.a. Hiroshi Takano」名義での初の個展となる。アンビエントをテーマに厳選された写真の展示販売に加え、同作品を中心としたZINE、2017年から2024年の録音からコンパイルされたアンビエントアルバム『Calm / hibinohibiki』のカセットテープも会場限定で先行販売される。また、トーク&ライブイベントが5月19日(日) に同所で行われることが発表された。イベントは2部制となっており、第1部では写真について、今回の展示とアンビエントについてのトーク、第2部では30分程度の即興演奏が予定されている。■高野寛 コメント若い頃からずっと、アンビエントは仄かな香りのように、いつも暮らしの傍らにあった。平凡な景色の中にある光を写せば、日常はアンビエントになる。壊れそうな世界の中でも、静かな時を取り戻せるように。「静けさ:日々の響き」というタイトルに願いを込めて。<展覧会情報>『Calm / hibinohibiki』HAAS a.k.a. Hiroshi Takano Ambient & Photo Exhibition会期:5月10日(金)〜5月31日(金)会場:東京・JULY TREE<イベント情報>HAAS a.k.a. Hiroshi Takano talk & live日時:5月19日(日) 19:00 start〜会場:東京・JULY TREE第1部:トーク※写真について、今回の展示とアンビエントについて第2部:ライブ※即興演奏(30分ほどを予定しています)JULY TREE 公式サイト:
2024年05月08日SANABAGUN.が活動を休止することを発表。併せてメンバー8人からコメントが到着した。SANABAGUN.は、岩間俊樹(MC)、高岩遼(Vo.)、磯貝一樹(Gt.)、澤村一平(Ds.)、谷本大河(Sax. / Fl.)、髙橋紘一(Tp. / Flh.)、大林亮三(Ba.)、大樋祐大(Key.)からなる平成生まれのヒップホップチーム。今後は、活動休止前最後のワンマンライブ『SANABAGUN.LIVE " 8XL " IN ZEPP SHINJUKU』が6月21日(金) に東京・Zepp Shinjukuで行われ、9月に予定されているイベント出演をもって活動休止期間に入る。活動休止後は、これまでと同様にメンバーそれぞれミュージシャンとしてのソロ活動を展開する。また2027年1月8日(金) に次なる活動について発表される予定だ。■高岩遼(Vo.)コメント皆さん今までありがとうちょっとひと息入れますわ。この音楽人生はまだまだ長く遠く続いていく。目には見えない芸術はどこか危うくて美しい。ミュージシャンは儚くも自由で、一番カッコよく佇まなければならない。男なら身一つで冒険に出ろ。夢がある。生きてる意味がある。いつか“ならず者”の旗の下にまた、個性とセンスを重んじて、鍛錬と研究の日々を重ね、互いに傷の一つや二つ増やして、背中デカくして再集結を路上で企もう。それはバンドではない。平成生まれのヒップホップチームとして。集合体の傑作として。これからも宜しく。令和6年5月8日高岩遼 a.k.a ジョニー・ザ・キッド■岩間俊樹(MC)コメント日頃、SANABAGUN.や個々のソロ活動をご支援、応援して頂きありがとうございます。結成後、常にSANABAGUN.が生活の中心にあって、何をするにもそこをベースにがむしゃらに走り続けた10年。今後の期間は僕にとって、『立ち止まって観えるものを見定め、新しい自身の可能性を見出す』期間とさせて頂きます。皆さんに支えられてここまでこれました。ここまでこれたおかげで色んな考え方ができるようになりました。感謝しています。本当に勝手ながら、今回の決断、ご理解して頂けると幸いです。ps.僕自身がペンを止めることはありません。岩間俊樹■澤村一平(Ds.)コメント去年10周年を迎えたSANABAGUN.。自分としては、20代のほとんどをサナバに費やしたと言ってもよくて、たくさんの出会いも経験もサナバを中心に回っていた10年間でした。気付けばサナバと共にあるのが当たり前の生活だったし、これからもずっとそうありたいという気持ちは変わっていません。これからもずっとその当たり前を続けるために、ちょっとの期間非日常を味わってみようと思います。10年間応援ありがとうございました。また会いましょう!澤村一平■谷本大河(Sax. / Fl.)コメント自分にとってサナバはいつでも帰って来れる“家”みたいなもんだと思っています。8人での共同生活はめちゃくちゃ楽しいけど、ずっと“家”の中にいる訳にはいきません。時には旅も必要なんだと。急なお知らせで驚かせてしまい申し訳ないですが、ご心配なく。冒頭でも言った通りサナバは“家”です。8人が帰って来た際はまた我々の永遠の青春にお付き合い下さい。谷本大河■髙橋紘一(Tp. / Flh.)コメント四季が移ろうように、SANABAGUN.もまたその摂理の上にいる。バカで最高な、ならず者たちと10年間で味わった酸いも甘いも旨いも苦いも悔しいも。これまで応援してくれた皆様へ、本当にありがとう。来たるべく春へ向け、日々精進。これもまた人生。髙橋紘一■大林亮三(Ba.)コメントいつも応援してくれてる皆様。SANABAGUN.は少しばかりお休みします。突然のご報告になってしまい、ごめんなさい。期待を裏切らない8人。かっこよくあり続けるためにも休止中も各々はストイックにやっていくでしょう。少し寂しさもありますが、また会うその日まで皆んながどんな風にパワーアップしてるか楽しみにしててください。またすぐに。funk!!大林亮三■大樋祐大(Key.)コメントSANABAGUN.鍵盤の大樋祐大です。いつも応援して下さっているファンの方々、並びに関係者の皆様 突然の報告申し訳ございません。数年後より一層素晴らしいプレイヤーになって戻って来れる事を夢見てます。僕も精進します。今後ともSANABAGUN. 及びメンバー8人の事も見守っていて下さい。大樋祐大■磯貝一樹(Gt.)コメントSANABAGUN.に加入してあっという間の3年間。沢山の勉強をさせてもらいました。少しの間活動を休止しますがまた戻ってくるので心配いりません。その日までメンバーそれぞれが自分を磨き、それぞれの人生を生きてまた集まることでしょう。その時を僕もすごく楽しみにしております。またお会いしましょう。磯貝一樹<ライブ情報>SANABAGUN.LIVE " 8XL " IN ZEPP SHINJUKU6月21日(金) Zepp Shinjuku開場18:00 / 開演19:00チケット情報:()公式サイト:
2024年05月08日BABYMETALが7月10日(水) に発売するBlu-ray、DVD、LIVE ALBUM / VINYL『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM』のトレーラー映像が公開された。本作には、3月2日・3日に神奈川・横浜アリーナで開催されたMOMOMETALの“聖誕”を祝うライブの模様を収録。MOMOMETALの20歳最後となる3月2日を「20 NIGHT」、誕生日当日となる3日を「21 NIGHT」と銘打ち、各日異なるセットリストと規格外の演出でファンを魅了した。公開された映像では、「DA DA DANCE (feat. Tak Matsumoto)」「Shanti Shanti Shanti」「Kagerou」「Elevator Girl」「ヤバッ!」「Starlight」など久しぶりに披露された楽曲や、本公演の主役であるMOMOMETALがその日限りの演出で熱唱した「ヘドバンギャー!!」、「META!メタ太郎」のハイライトシーンを一足早く見ることができる。また、一般市販盤として発売されるアナログサイズジャケット仕様の完全生産限定盤Blu-rayとライブ音源のアナログ盤2形態、そして「THE ONE」限定の商品として発売されるTHE ONEリミテッドエディションのジャケットと購入特典のビジュアルも公開された。『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM』トレーラー映像<リリース情報>BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM7月10日(水) リリース●2Blu-ray(完全生産限定盤):13,200円(税込)20 NIGHT / 21 NIGHT:全30曲収録※アナログサイズジャケット仕様『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM』2Blu-ray(完全生産限定盤)ジャケット●2Blu-ray(通常盤):12,100円(税込)20 NIGHT / 21 NIGHT:全30曲収録●2DVD(通常盤):9,900円(税込)20 NIGHT / 21 NIGHT:全30曲収録●2VINYL(完全生産限定盤):5,500円(税込)タイトル:BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM “20 NIGHT”20 NIGHT:全15曲収録『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM “20 NIGHT”』ジャケット●2VINYL(完全生産限定盤):5,500円(税込)タイトル:BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM “21 NIGHT”21 NIGHT:全15曲収録『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM “21 NIGHT”』ジャケット●THE ONE限定盤(完全生産限定盤)2Blu-ray+4CD+写真集:26,400円(税込)タイトル:『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM』 - THE ONE LIMITED EDITION -セット内容:Blu-ray(2枚 / 全30曲)、LIVE ALBUM(4枚 / 全30曲)※64ページライブ写真集付きスペシャルパッケージ仕様『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM』 - THE ONE LIMITED EDITION - ジャケット【収録内容】■20 NIGHT01. BABYMETAL DEATH02. メギツネ03. DA DA DANCE (feat. Tak Matsumoto)04. Shanti Shanti Shanti05. Kagerou06. MAYA07. BxMxC08. シンコペーション09. Monochrome10. メタリ!! (feat. Tom Morello)11. ギミチョコ!!12. ド・キ・ド・キ☆モーニング13. THE ONE14. ヘドバンギャー!!15. Road of Resistance■21 NIGHT01. BABYMETAL DEATH02. Distortion (feat. Alissa White-Gluz)03. PA PA YA!! (feat. F.HERO)04. Elevator Girl05. ヤバッ!06. Believing07. Brand New Day (feat. Tim Henson and Scott LePage)08. Starlight09. KARATE10. メタリ!! (feat. Tom Morello)11. ギミチョコ!!12. ド・キ・ド・キ☆モーニング13. THE ONE14. META!メタ太郎15. Arkadia『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM』 - THE ONE LIMITED EDITION - 予約リンク:主要販売サイト:公式サイト:
2024年05月08日5月7日(火) に第68回岸田國士戯曲賞の授賞式が学士会館にて行われ、『ハートランド』で受賞した池田亮が出席した。併せて、同作品が書籍化されることも発表された。岸田國士戯曲賞は、白水社が主催し、演劇界に新たなる新風を吹き込む新人劇作家の奨励と育成を目的に1955年に新劇戯曲賞として設置され、1961年には「新劇」岸田戯曲賞、1979年に岸田國士戯曲賞と改称され現在に至る。新人劇作家の登竜門とされることから、「演劇界の芥川賞」とも称されている。賞状と、正賞の時計、副賞が贈られた池田は受賞者挨拶で「自分の創作は『痛み』が根幹になっている。どの作品を作る時も、色々な自分の痛みを発端にしているのに、創作していくとまた別の痛みが加わって、もう痛みのループ。でも、やめられない。そこから、なにか飛躍した作品を作りたいと思い、自分を問い直して作ったのが『ハートランド』です。賛否が割れて、長いという感想が多いことにより燃えて、ある種、自分を取り戻したんじゃないかと思っています。今回この賞をいただいて、もっと次に、次にどんどん進んで良いんだなと思いました。これからは、今までのことを含めて、また新しい表現というところで、色々な作品を作っていくような作家になりたい」とコメント。受賞への感謝と、更なる創作活動への意気込みを述べた。池田の次回作『球体の球体』は、9月にシアタートラムで上演される。<書籍情報>『ハートランド』『ハートランド』書影5月16日(木) 発売定価:2,530円(税込)出版社:白水社※「養生」を併録<公演情報>『球体の球体』2024年9月上演会場:シアタートラム脚本・演出・美術:池田亮
2024年05月08日劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(読み:みちしるべ)の主題歌スペシャルコラボムービーが公開された。劇場版第27作目となる今回の舞台は、北海道の函館。とある財閥の収蔵庫に“月下の奇術師”の異名を持つキッドから新選組副長・土方歳三にまつわる日本刀を狙うという予告状が届く。犯行予告当日、函館で開催される剣道大会のために現地を訪れていた西の名探偵・服部平次と江戸川コナンがキッドの変装を見破り追い詰めるも、そこに刀に関係する殺人事件やキッドの命を狙う謎の剣士の影も迫ってきて……。4月12日に公開を迎えると、5月3日には観客動員数732万人を超え、前作『黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』に続き、2作連続で興行収入100億円を突破。邦画のシリーズアニメとして初の快挙を達成した。さらに公開から26日経った5月7日時点で観客動員数850万人、興行収入121億円を突破し、歴代最高記録となる昨年の興行収入138.8億円超えも迫るヒットを記録している。公開された映像は、aikoが歌う主題歌「相思相愛」の優しい歌い出しで、ついに幼馴染である遠山和葉への告白を決意した平次が約束を取り付けるシーンからスタートする。その後も「あたしはあなたにはなれない なれない ずっと遠くから見てる 見てるだけで」という歌詞のように、和葉に一目惚れした福城聖というライバルの出現に敵意むき出しの平次や、ロンドンのビックベンで無事に恋人同士になったものの物理的な距離は開いたままのコナン(工藤新一)と毛利蘭、父親である中森警部が撃たれ、病院に駆け付けた中森青子と、それを幼馴染として見守りながらも正体を明かすことのできない黒羽快斗(怪盗キッド)など、近づきそうで近づききれない関係性と各々の切なさが伝わってくるシーンが次々に流れる。また、ロープウェイの上をスケボーでダイナミックに滑走するコナンや、セスナ機の上で緊迫した表情で向かい合う平次と聖、五稜郭で派手な殺陣を披露する沖田総司と鬼丸など、初解禁のキャラクターが登場するアクションシーンも。さらに、怪盗キッドがラストシーンで空を飛びながら優しい表情で青子との電話を切った後、手に持った手袋をシリアスな眼差しで見つめるシーンも確認できる。劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』×aiko「相思相愛」スペシャルコラボムービー<作品情報>劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』公開中公式サイト: 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
2024年05月08日マーベルの劇場用映画の製作本数が、今後は年に2本、多くても3本までに削減されると、ディズニーのCEOボブ・アイガーが発表した。Disney+用の作品も、同様に年2本程度になる。メジャースタジオ各社が収益を上げるべく製作コストを見直す中での動き。また、昨年公開されたマーベルの劇場用映画はどれも期待を下回る結果になっており、量より質を重視する方針だ。俳優と脚本家のストライキの影響もあり、今年劇場公開されるマーベルの映画は『デッドプール&ウルヴァリン』のみ。来年は2月に『Captain America:Brave New World』、5月に『Thunderbolt』、7月に『Blade』が控える。『デッドプール&ウルヴァリン』7月26日(金)公開(C)MARVEL 2024文=猿渡由紀
2024年05月08日4月19日に『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』が公開となった。原作・金城宗幸、漫画・三宮宏太、キャラクターデザイン・ノ村優介によるマンガが原作で、日本をW杯に導くストライカーを育てるためにスタートしたプロジェクト“ブルーロック(青い監獄)”を舞台に、300人の高校生FWたちががたったひとりのエゴイストストライカーとなるためにしのぎをけずる物語だ。映画は並外れたサッカーセンスを持つ天才・凪 誠士郎の視点から描いた物語となっている。今回は、主人公・凪をサッカーへと誘い、彼の運命を変えた御影玲王を演じる内田雄馬に話を聞いた。視点によって変わるおもしろさ――今回、本編と同じ物語を凪視点で描いた物語です。脚本を読まれての印象はいかがでしたか。劇場版を作ること自体がすごいことなんですが、今回、本編の主人公とは別のキャラクターに焦点を当てていることもすごいんですよね。同じ時系列を、視点を変えて描くというのはそれだけ各キャラクターが個性的だったり、ドラマがしっかりしていないと描けないものです。本編と時間軸が重なる部分をどう描いていくんだろう、と最初にお話を聞いたときに思ったんですが、実際に台本を読んでみると、視点が変わることによって、やっぱり感じ方が違うんですよね。例えば、本編は潔が主人公で、潔がどんどん成長していくような、ヒーローっぽさがありました。でもそれと相対する凪たちの視点で見ると、潔が成長して変わっていく怖さが感じられるんです。見る人の視点によって感じ方が変わるおもしろさが表現されていたので、映像での完成が楽しみでしたね。――視点が変わることによって、エピソードの厚みが増すというか。そうですね。もともと本編が好きだった方も、劇場版を観ていただくと「凪と玲王の二人は、このときはそれぞれこんなことを感じていたんだ」ということがわかって、より世界が深堀りされていくんじゃないかなと思います。ふたりのキャラクターの正反対の魅力――やはり凪の魅力というものが大きなところかなと思うんですけど、内田さんから見て凪はどういったところが魅力だと思いますか。凪はわりと自分がはっきりしているんですよね。「何もやりたくない」ということも自分の意思。ピュアな状態ではっきり自分を確立しているところが凪の魅力かなと思います。だからこそ、サッカーという一つのきっかけが与えられたときに、まっすぐ迷いなく興味のあるところへ向かっていけているんです。淀みがないというのはやっぱりすごいこと。凪はゼロの状態から始まっているので、どんどん積み重ねていくイメージなんです。だからある意味、本当に天才。サッカー選手としてフィジカルが天才っていうのもあるし、どんどんいろんなものをプラスして、変わっていくのがおもしろいところだし魅力なのかなと思います。――凪はどんどん色がついていくようなイメージですよね。そうなんですよね。0でピュアなところから、彼らしさがどんどん伸びていくような感じがしますね。――その凪に色をつけるきっかけを与えた、ある意味、最初に凪の運命を変えていくようなポジションにいるのが玲王なのかな、と思います。ご自身が演じていらっしゃる玲王にはどういった思いを抱かれていますか。玲王は生まれてから、いろんなものを与えられて生きてきています。例えば教育もそうだし、自分の環境も、欲しいものは手に入る。いろんなことを学ばされている、学んでいるがゆえに、どんなことでもだいたい何となくうまくやれてしまうんですよね。そんな中で「うまくいく自分」という自己が確立されていて、それが多分彼の外側になっているんですが、心の中はかなり未熟だと思うんです。「自己」というものが多分あまり確立されていない。今の玲王は、与えられたものの中で出来上がった御影玲王像です。だから彼は、「これは俺が欲しいものじゃない」、「与えられたもので満足できない」と言っていますけど、それは自分自身の意思がそこに則って積み上げたものじゃないからなんですよね。だから、凪とは逆ですよね。凪は何もしたくないけど、彼自身の意思で「何もしたくない」を選んでいるのではっきりしているんです。玲王は自分の意思ではない部分があるから、その差はおもしろいと思いますね。個性の裏付けが見えるようになっているのが面白い――『EPISODE 凪』は、凪にとっても玲王にとっても一つの分岐点で、玲王にとっては初めてぐらいの挫折なのかな、と思うのですが、今回演じる上で気をつけられた点、意識された点はありますか。今回の話は本編でも描かれている部分があるので、基本的に本編のときと、心情の捉え方とかは変わっていません。ただ、視点が変わることで、作品として見せ方が変わるので、本編とは違うディレクションをいただいてます。本編はどちらかというと潔たちの視点なので、凪たちの感情の細かい動きはそんなに見えないんですけど、今回は凪たちの視点なので、感じていることをひとつずつ、より細かくリアルに表現して良い、とディレクションをいただきました。割と自然に、シームレスに組み立てていいという作りだったので、心情の解釈は変わらないんですが、お芝居の表現という点では本編とはちょっと違うと思いますね。――今回のような場合って難しいと感じたりはされるんですか? 組み立て方が自分の中で変わったりだとか。玲王をこの2年ぐらいやらせていただいていて、見ている分「こうなんだろうな」という解釈は自分の中にもあったりするので、そこは特に今までと変わりなく、です。でも、やっぱり作品作りなので、お芝居のアプローチは都度変わります。今回で言えば『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』で何を見せるか。TVシリーズの『ブルーロック』で何を見せるかもその都度違うので、どう見せるかの違いはあります。それは現場でディレクションをもらっています。僕らはそれに合わせて芝居の見せ方を変えるのが仕事なので、ある意味そこはそんなに難しいことじゃないですね。何が大変かというと、感情を理解しよう、解釈をしようとしたときに、そのキャラクターのことを理解できないときです。もちろん、自分とは違う人間ですから、全く感性が違うということは当たり前にあります。ですが、この作品に関しては、各キャラクターの心情がもとをたどるとわかりやすいものだったりします。多分、先生の描き方がとても上手で丁寧なんだと思います。理解するために必要な情報を作中で描いていらっしゃるような。第一印象では個性が強い人たちに見えるけど、その個性の裏付けが何か見えるような作りになっているのがおもしろいところなのかもしれないですね。――だからこそ、『EPISODE 凪』も作られるんですね。そうですね。各キャラクターの内面的なものが結構描かれていると思います。玲王の人間性は自分の中で解釈ができたので、そういう意味での大変さは今のところはないですが、世の中にはもちろん簡単じゃない役もいますし、多分『ブルーロック」の中にも「何を考えてるのか紐解くのが難しい人」という役もいると思うんですけど、玲王と凪に関しては、すごくシンプルなような気がしてます。――おっしゃられていたようにキャラクターの個性が際立っていて、キャラクター同士の関係性も面白いところかなと思います。凪と玲王に関しては、もともと知っている仲だということもあり、作中でも特別な部類に入るのかな、とも思ったんですけど、その関係性についてはどのように考えていらっしゃいますか。凪と玲王は2人でW杯を取るという約束をしていて、それが彼らの一番大事な目的だと思うんですよね。だからそのためにどうするか、ということを多分考えています。他のキャラクターたちもいろいろな思惑があると思うんですけど、例えば自分が最強のストライカーになるためだったりいろんな目的がある中で、凪と玲王は自分というより、この2人で一緒に取るっていうことが目的なので、そこは“ブルーロック”という場所においては、ちょっと特殊なのかなとは思います。300人の中からたった1人を決めるというプロジェクトなので、その中で目的が違う。相手がいて、2人が揃っているという前提から始まっています。そこから、この劇場版を見てもわかる通り、2人わかれて進んで、各々が自分の場所で自分のサッカーを見つけて、お互いが並び立てるところまで行こう、と進んでいくので。――そう考えると改めて“ブルーロック”のシステムの残酷さを感じますよね。300人のうち1人しか残れない。最強のエゴイストストライカーを決めるために削り落としていくっていう話なので、過酷ですよね。お芝居において、自分に固執しないことがとても大事――物語の中では「エゴ」と「覚醒」が大きなキーワードだと思うんですが、内田さん自身は仕事に対してのエゴですとか、譲れない部分はどういったところになりますか?いただいたディレクションに対していかに変われるか、という仕事なので、その中で何を自分の中で大切にするのか、という話なんですよね。となると、僕らの仕事っていうのは、1人では作れない仕事だと僕は思っていて。世の中にはいろんな役者さんがいます。例えば、周りを自分のフィールドに飲み込んで発揮していくタイプの人もいますが、そういうタイプではなく、どちらかというと繋ぐ方でありたいと思っています。引っ張る人たちは絶対に必要だけど、それを繋ぐ人も必要だと僕は思うんですよね。それぞれが一番いい力を発揮できる環境にできるような、そういう考え方も必要だな、と。だから僕の場合は、自分からいかに変われるかってことが結構大事です。――変化に柔軟なんですね。お芝居において、自分に固執しないということがとても大事なんですよね。その中にちゃんと個性って出るんです。自分の人生経験とか感じてきたことが、ディレクションを受けて芝居を変えたとしても残っていくので、「これが自分の個性だ」と自分で思い込むんじゃなくて、出てきたものが個性を表してくれるんです。だから、いろんな人の言葉を受けて、いかに自分の中に落とし込めるか、ということは大事なのかな、と思います。それもエゴだと思いますし、自分の意見について、頑なになるだけがエゴじゃないと思いますね。――いろんなお仕事をされている中で芝居において自分が覚醒したな、と自覚した瞬間はありますか?自分ではあんまりないですけど、僕らは多分、見られて初めて完成する職業なので、自分がいい芝居だなと思っても、受け取り手次第で変わってきますよね。そういう意味では多分、本当に自分が変わっていってるかどうかは、結果でしかわからないような世界なのかな、と思います。覚醒……調子がいいときは噛まない、とかそれぐらいですかね(笑)。今日は全然噛まなかったな、というときはある意味覚醒しているのかも。噛まないからいい芝居なわけでもないんですが。――ご自身の中で、ってことですもんね(笑)。そうです。だから芝居が覚醒したかどうかは正直自分ではわからないですね。どんなに「今日は入り込んでいたな」と思う日でも、別にそれは自己満だよねって話ですから。自己満ってすごく大事なんですけど。でも少なくとも、いい芝居だったと思えたような日の収録は、僕だけじゃなく、みんなで録っていて生まれたいい芝居だと思います。それをみんなで作れるようにしていくことは大事かなと思います。――最後に今回の『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』、改めて内田さんから見て推しポイントを教えてください。『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』は、TVシリーズと時間軸が重なる部分も入れて、1本作っているところが面白いと思います。同じシーン、同じ瞬間だけど視点を変えてみると、感じ方ってこんなに違うんだなと思うことが日常でもあると思うんです。立ち位置を変えて考えるということ、相手の目線に立って考えたらわかることってたくさんあると思うんですが、『ブルーロック』はそれを作品の中で描いていて、潔を主人公として見たら強く成長していくかっこいい存在に見えるかもしれないけど、敵として見たときは「どんどん変わって強くなっていく、めちゃくちゃ怖い存在に見える」といったような、その視点の違いのおもしろさを今回の劇場版では楽しんで欲しいなと思います。あとはやっぱり凪と玲王のコミュニケーションです。もどかしいところはたくさんあるんですけど、だからこそ、すれ違ってもなお大事にしているものがあるし、その中でどういう風に変わっていくのかが成長だと思います。その過程が今回の劇場版で描かれているので、いろんな視点から『ブルーロック』を楽しんでいただける、そんな作品だと思うのでぜひとも劇場で、動く凪たちを楽しんでもらえたら嬉しいなと思っています。取材・文:ふくだりょうこ撮影:友野雄ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント内田さんのサイン入りポラを1名様に!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<作品情報>『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』全国の映画館で公開中!公式サイト:金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会
2024年05月08日6月23日(日) 天王洲アイルKIWAにて、ミュージカルを中心に活躍する笠松はるとオペラを中心に活躍する大山大輔による初めてのデュオライブ『TWINS』が開催されることが決定した。ふたりは東京藝術大学から大学院と同期で過ごし、劇団四季の『オペラ座の怪人』ではクリスティーヌと怪人として競演。それぞれの世界で走り続けるふたりは、実は全く同じ誕生日、血液型も同じのというまさに双子のような存在。19歳で出会い、各々の世界を駆け抜けてきたふたりが、息のあった数々の歌を披露する。演奏には同じく東京藝術大学出身である安田結衣子(ピアノ)と渡邊一毅(クラリネット)のふたりが参加する。<公演情報>First Duo Live『TWINS』First Duo Live『TWINS』ビジュアル6月23日(日) 東京・天王洲アイルKIWA昼:12:00 Open / 12:30 START夜:15:30 Open / 16:00 START■出演笠松はる大山大輔■演奏安田結衣子(ピアノ)渡邊一毅(クラリネット)■チケット料金(税込)前売:6,500円(別途ドリンク代)全席指定一般発売:5月12日(日) 12:00
2024年05月08日1974(昭和49)年5月に創刊され、以来50年にわたってコミック界をリードする話題作を世に出し続けてきた少女まんが雑誌『花とゆめ』(白泉社)。その創刊50周年を記念し、不朽の名作から連載中の人気作に至る貴重な原画が一堂に会する展覧会が、東京・六本木の東京シティビューで、5月24日(金)から6月30日(日)まで開催される。個性派コミック誌である『花とゆめ』が生み出してきた名作は、美内すずえの『ガラスの仮面』、魔夜峰央の『パタリロ!』、佐々木倫子の『動物のお医者さん』、日渡早紀の『ぼくの地球を守って』、羅川真里茂の『赤ちゃんと僕』、高屋奈月の『フルーツバスケット』、中条比紗也の『花ざかりの君たちへ』、草凪みずほの『暁のヨナ』など、枚挙にいとまがない。同展の大きな見どころは、こうした歴代の作家陣から現在連載中の人気作家まで、およそ70名の作家による美麗な原画が約200点並ぶことだ。昭和世代から始まって幅広い世代に親しまれてきた『花とゆめ』が、読者に届けてきたときめきと感動を再体験できるまたとない機会となるだろう。「ガラスの仮面」©美内すずえ/白泉社50周年を記念する「パーティー」をキーワードとする同展はまた、歴代のふろくや作家の仕事場の紹介、『花とゆめ』の世界観に浸れるフォトスポットの設置など、原画以外のコンテンツも盛りだくさん。展覧会公式図録は、こうした原画や表紙、ふろくの紹介によって『花とゆめ』の50年の軌跡をたどると同時に、ほかでは読めないインタビュー記事や豪華対談企画も収録した、ファンにとっては愛蔵間違いなしの一冊だ。「赤ちゃんと僕」©羅川真里茂/白泉社また関連グッズも充実しており、同展のオリジナルグッズだけでなく、様々なブランドとコラボレーションしたコラボグッズも登場するとか。そして会場のオーディオガイドのナビゲーターを務める声優の下野紘と島﨑信長は、インターネットラジオステーション〈音泉〉で配信中のWEBラジオ番組「花とゆめ男子会!?らじお」のパーソナリティとして、ファンにはお馴染みのふたり。昔からのファンも現役ファンも、そしてこれからファンとなる人も、多方面から『花とゆめ』の魅力を堪能できる充実した展覧会となっている。<開催概要>『創刊 50 周年記念 花とゆめ展』会 期:2024 年 5 月 24 日(金)〜6 月 30 日(日)※会期中無休会場:東京シティビュー時間:10:00〜22:00(入館は21:00まで)料金:日時指定券一般平日2,200 円/土日祝2,400 円、大高平日1,600 円/土日祝1,700 円、4 歳〜中学平日900 円/土日祝1,000 円、65 歳以上平日1,900 円/土日祝2,100 円展覧会公式サイト:
2024年05月08日日本発のグローバルグループ&TEAMが、5月8日(水) リリースの1stシングル『五月雨 (Samidare)』のメディアショーケースを5月7日(火) に東京・豊洲PITで開催した。ショーケースでは、タイトル曲「五月雨 (Samidare)」はもちろん、収録曲「Scar to Scar」「君にカエル (Maybe)」の3曲を集まったメディアとファンのために披露。今回の作品についてリーダーのEJは「First Howlingシリーズで仲間に出会った少年たちの続きのような作品で、春夏秋冬を通じて結束していく&TEAMの新しい物語が『五月雨 (Samidare)』からスタートします」「お互いの違いに気付いて葛藤しながらも、同じ方向へ進んでいくという強い絆を3つの新曲で表現しています」と説明した。EJYUMAは「僕たちもオーディションを経て一緒に暮らすなかで自分と違う部分がみえてきたけど、同じ目標に向かって多少ぶつかることがあってもお互いを受け入れ合って前に進んできたので、今作のストーリーは&TEAMの情景と重なる」と、&TEAM自身のストーリーと今回の作品が重なることを明かした。YUMAショーケースの冒頭で披露された「Scar to Scar」についてTAKIは「これまでの&TEAMらしい力強いロックナンバーで、&TEAMがより強いチームになっていく様子が表現できる曲」と話し、タイトル曲の「五月雨 (Samidare)」についてHARUAは「同じだと思っていた君と僕との違いに気付いた少年の葛藤と、五月雨に打たれながらも一緒にいたい、共に前へ進みたいという強い絆が表現されています」「切なさや儚い感情と未来への前向きな気持ちが混ざった曲で、聴く方によって、色々な感じ方がある曲だと思う」と説明した。HARUA「五月雨 (Samidare)」のパフォーマンスについてKは「繊細な表現力に注目してほしいです。“傘ダンス”の部分はみんなで傘をさして水たまりに入る様子や雨の中遊んでいる様子をイメージした」と自身が一部振り付けに参加したことを明かし、「皆が簡単に真似できるダンスになっているので、ぜひたくさんの方に踊ってみてほしい」と呼びかけた。K4月29日より先行配信されていた本格ミドルバラード「君にカエル (Maybe)」についてMAKIは、「季節が変わっても君といたい、カエル化現象になってほしくない、ずっとかっこいい姿を見せたいという思いが込められている曲」とキャッチーなタイトルの由来も説明した。MAKIまたKは「すごく想像力が掻き立てられるメロディーで、歌詞も日本語の美しさが出ているのでグローバルグループとしてこの曲を多くの方に届けたい」と&TEAMならではの抱負を語り、「日本でデビューできたことを改めて嬉しく思いました」という言葉に涙ぐむLUNÉ(ファンの呼称)の姿も見られた。TAKIそして、ショーケース終盤ではリーダーのEJから「今年の夏、僕たちの初のアリーナツアー開催が決定しました!」とビッグニュースをサプライズ発表。会場はこの日一番の歓声に包まれ、YUMAは「アリーナツアーができると聞いた時は前よりもっと成長した姿を見せなければいけないと思いました」とアリーナツアー決定の際の心境を語った。FUMANICHOLASそして最後の挨拶を終えると、「君にカエル (Maybe)」をハンドマイクで歌い上げ、タイトル曲「五月雨 (Samidare)」の繊細かつエネルギッシュなパフォーマンスで会場を沸かせた。JOまた、「五月雨 (Samidare)」のMusic Videoが公開された。MVは「Giri」と書かれた十字架のようなものが建てられた石塚に寝転ぶ少年たちの姿からスタートし、HYBEオリジナルストーリー『黒の月: 灰色の都市』とのつながりが連想される幕開けとなっている。EJとJOは剣道、FUMA、NICHOLAS、YUMA、HARUA、TAKI、MAKIはバスケットボールといったスポーツに勤しみながら、募った苛立ちや葛藤からプレーの激しさを増し、一方でKはひとりでダンスの練習をしながら時折物思いにふけっている様子が映し出される。少年たちはふとしたきっかけから激しくぶつかり合い、彼らの衝突に呼応するように降り出す雨の中勢いを増す争いのシーンと、満開の桜が舞う教室での美しいダンスシーンのコントラストが連なる。そして雨が桜の花びらに変わった瞬間、少年たちは空を見上げて争いをやめ、ともに笑顔で寝転ぶ様子で映像は締めくくられる。時に互いの違いに葛藤しても、五月雨に打たれても結局は共にいることを選ぶ彼らの特別な絆、強い結束が表現された、青春映画のような仕上がりとなっている。&TEAM「五月雨 (Samidare)」MV<ツアー情報>&TEAM『2024 &TEAM CONCERT TOUR ’SECOND TO NONE’』&TEAM『2024 &TEAM CONCERT TOUR ’SECOND TO NONE’』ビジュアル7月20日(土)・21日(日) 東京・有明アリーナ7月25日(木)・26日(金) 兵庫・神戸ワールド記念ホール8月17日(土)・18日(日) 福岡・マリンメッセ福岡B館9月28日(土)・29日(日) 愛知・ポートメッセなごや 第1展示館<リリース情報>&TEAM 1st SINGLE『五月雨 (Samidare)』発売中形態数:11形態購入リンク:詳細はこちら:公式サイト:
2024年05月08日タレントのMatt、お笑い芸人の錦鯉・長谷川雅紀、バイきんぐの小峠英二の3人が、映画『マッドマックス:フュリオサ』に登場する白塗りの武装集団ウォーボーイズの一言声優を務めることが発表された。前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のキャラクター、フュリオサを主人公とした本作。フュリオサ役でアニャ・テイラー=ジョイ、暴君ディメンタス将軍役でクリス・ヘムズワースが出演。監督は、シリーズ全てを手掛けてきたジョージ・ミラーが務める。映画公開プロモーションに当たって、Mattが自身の芸名を“Matt Max(マットマックス)”に改名し、宣伝部隊長として長谷川、小峠をプロデュースすることも決定。一言声優への挑戦についてMattは、「僕の名前で仕事が来たなって思いました!マッドですね!絶対僕だろうなって」と嬉しそうに語り、「アフレコ自体初めての経験で、普段自分のことを“Matt、僕、自分”としか言ったことがなくて、初めて自分の口から“俺”って言ったのが新鮮でした。自分が言ったことがない言葉がたくさんあり、“俺”とか“いいかー!”とか、僕の中で解放された部分がありました」と熱演したことを明かした。宣伝については「(主人公の)メイクが気になっているのでモノマネメイクでもしてみようかなと思っています。アニャちゃんが凄く可愛いなと思ったので、アイメイクとか、おでこの方もしっかり塗ってあるのが面白いですし、色々宣伝していきたいと思います」と、宣伝方針をアピール。長谷川、小峠のプロデュースについては「少し肩幅が足りないのかな?でも顔とスキンヘッドの感じはいいですね。もう少し首とか、胸の辺りをちゃんとメイクしてあげたいですね。タトゥーみたいなのや、ただの白塗りじゃなくて、黒とか茶色でぼかした感じがあるともっとリアルな感じになりそうなので、やってあげたいです」と語った。『マッドマックス:フュリオサ』 (C)2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.長谷川、小峠というスキンヘッドの二人はそれぞれ、即席の“ウォーボーイズ風“白塗りメイクでアフレコに参加。長谷川は「ライバルだな、と思いましたね。(小峠は)普段から怒って歩いていますから。そこがちょっと、僕より上かも知れないですね。悔しいですけど。でも、好きなんでマッドマックスが。負けたくないです。ウォーボーイズは、俺のものだ!」と熱烈アピール。小峠は「みんな僕みたいな体型ですよね、どちらかと言えば。スタイル的には僕のほうが合っているんじゃないですかね。でまぁ(長谷川さんは)根が優しいですからね。大分無理してると感じましたね」と一歩も譲らなかった。長谷川は、今回たった一言声優に決まったことについて、「容姿でしょ、これ、間違いなく。このフォルムで決めたんでしょ!」とウォーボーイズそっくりの見た目が決め手になったのではないかと思わずツッコミ。「(前作を)観終わった一番の感想が“あっという間だったね!”でした。とにかくスピード感がたまらなくて。“面白い!面白い!”と言っていたので、本当にこのウォーボーイズのたった一言声優が来たのが嬉しかったです」と喜びを語った。また、初挑戦となった洋画吹替については「バッチリでした。この格好だったからこそ湧き出てくるもの。“俺はウォーボーイズ”という気持ちで行けたので(白塗り)やって良かったです。ほとんど一発OKみたいなものでしたが、“君は、マッドマックスの申し子だ”という目をしていましたね、監督が。言ったわけではないですが」とその出来栄えに自信たっぷり。作品については「やはりスピード感というのは期待したいと思います。(前作)『マッドマックス』の場合はそんなことを考えさせる暇がないくらいだった、という印象があります。それくらいワクワクドキドキして欲しいですね」とコメント。一方、小峠は一言声優を務めることについて「ハゲているからでしょうね。一択でしょう。ハゲてテレビに出てるから使うか、みたいな感じでしょう」と冷静に分析。「俺を見ろ!」という一言の吹替となったが、「“なんて日だ!”と同じくらいのパワーでやらせていただきました」と自身の決めセリフに通ずるシャウト系のセリフだったので自然と上手くできたと明かし、「まさか『マッドマックス』の本編に出れるなんて、“なんて日だ!”」と大好きな作品に携われた喜びを自身の名セリフとともに披露した。作品については「当時周りですごく噂になりましたね。特に芸人界ではみんな観ていて。面白い、面白いと。狂った世界感や振り切った描写というか。やっぱり面白かったですね。この唯一無二の感覚は素晴らしいですよね。ロックとかパンクとか曲を映像化しているような。疾走感とか。もう何も考えないじゃないですか。無茶苦茶じゃないですか。破滅的というか、破壊的というか。僕の好きなものが全部詰まっている気がします。嬉しいですね。観てみたいですね。あの一言にすべてをかけましたからね」と大絶賛し、作品に携われた喜びを語った。<作品情報>『マッドマックス:フュリオサ』5月31日(金) 公開公式サイト: 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.
2024年05月08日第49回菊田一夫演劇賞が発表された。菊田一夫演劇賞とは、劇作家菊田一夫の功績を永く伝えるとともに、演劇界の発展のため1975年に設けられた演劇賞。毎年大衆演劇の舞台で優れた業績を示した作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフに贈られる。今回大賞を受賞したのは、2023年9月に東京・日生劇場で上演されたミュージカル『ラグタイム』の上演関係者一同。演劇賞は柿澤勇人、宮澤エマ、三浦宏規、ウォーリー木下が受賞した。また特別賞には前田美波里が選ばれた。授賞式は6月6日(木) に行われる予定だ。ミュージカル『ラグタイム』舞台映像版PV第49回菊田一夫演劇賞■菊田一夫演劇大賞・『ラグタイム』上演関係者一同(『ラグタイム』の高い舞台成果に対して)■菊田一夫演劇賞・柿澤勇人(『スクールオブロック』のデューイ・フィン役、『オデッサ』の青年役の演技に対して)・宮澤エマ(『ラビット・ホール』のベッカ役、『オデッサ』の警部役の演技に対して)・三浦宏規(『のだめカンタービレ』の千秋真一役、『赤と黒』のジュリアン・ソレル役、『千と千尋の神隠し』のハク役の演技に対して)・ウォーリー木下(『チャーリーとチョコレート工場』『町田くんの世界』の演出の成果に対して)■菊田一夫演劇賞特別賞・前田美波里(永年のミュージカルの舞台における功績に対して)
2024年05月08日『ライオン・キング』最新作が、『ライオン・キング:ムファサ』のタイトルで12月20日(金) より劇場公開されることが発表され、併せて特報映像とポスターが公開された。壮大なアフリカの大地を舞台に“生命”をテーマにした一大叙事詩『ライオン・キング』。本作は、『ライオン・キング』の主人公シンバの父・ムファサ王の〈始まりの物語〉を描いた作品だ。特報映像は、『ライオン・キング』には欠かせない楽曲「サークル・オブ・ライフ」のメロディーと、真っ白な雪に覆われた壮大な山々の映像から始まる。王国に古くから住むヒヒのラフィキが、野生の王国プライドランドの王となったシンバとその幼馴染ナラの間に生まれた娘キアラに対して、シンバの父であり、偉大なる王ムファサの伝説を語り伝える形で進んでいく。そして岩に佇むまだ幼いムファサが映し出されると、「そのライオンは王の血筋ではなかったが、やがて世界を変えることになる」と立派に成長した彼の姿が映し出される。また、映像では「運命がお前を待っている」というラフィキの言葉通り、ムファサが出会う王家の血統を受け継ぐ“タカ”(後のスカー)の姿、そして『ライオン・キング』ではおなじみのキャラクターである鳥のザズーやミーアキャットのティモン、イボイノシシのプンバァも登場する。仲睦まじく育ってきたムファサとタカはなぜ別の道を歩むことになってしまったのか、王家の血を引くタカではなく、なぜ孤児のムファサが王になったのか。『ライオン・キング』でも因縁を感じさせたムファサ、スカー(タカ)、そしてシンバの母となるサラビとの間にはどんな物語があるのか。『ライオン・キング』では明かされなかった物語が語られる。監督を務めるのは、『ムーンライト』(2016) でアカデミー賞作品賞を受賞したバリー・ジェンキンス。新たにキャラクターに命を吹き込む声優には、若きムファサ役に『地下鉄道~自由への旅路~』(2021) でもジェンキンス監督とタッグを組んだアーロン・ピエール、輝かしい未来を持つライオンの王子でムファサを兄弟として家族に迎え入れるタカ役に『シラノ』(2021) のケルヴィン・ハリソン・Jr.、若きサラビ役にティファニー・ブーンを抜擢。さらに、ムファサとタカを追い詰める恐ろしいライオンのキロス役は、マッツ・ミケルセンが演じる。先日大阪コミコンで来日していたミケルセンは「日本の皆様、こんにちはマッツ・ミケルセンです。もっとも愛されたディズニー映画の最新作『ライオン・キング:ムファサ』が12月に公開します。本作でムファサを追い詰める恐ろしいライオン、キロスの声を演じました。そして本日は嬉しいサプライズがございます。日本の皆様へ本作の最初の特報をお届けします。是非、お楽しみください。ミテネ!12月に皆様にお会いできる事を楽しみにしています!」とコメントを寄せている。そのほか、『ライオン・キング』に続き、プンバァ役でセス・ローゲン、シンバ役でドナルド・グローヴァー、ナラ役でビヨンセことビヨンセ・ノウルズ=カーターが続投することも発表。そしてシンバとナラの娘・キアラ役はビヨンセの愛娘、ブルー・アイビー・カーターが演じることも決定した。音楽は、『モアナと伝説の海』(2017) や実写版『リトル・マーメイド』(2023) などに携わったリン=マニュエル・ミランダが本作の新曲を手掛ける。ミランダは、「『ライオン・キング』には、世界屈指の偉大なソングライターたちによる音楽をたずさえた驚異的な音楽のレガシーがあるので、今回その一員になれたことは私にとって恐れ多いと同時に誇りでもあります。ムファサの物語に命を吹き込むためバリー・ジェンキンスと共に仕事をするのはとても楽しい作業ですし、観客の人々がこの映画を映画館で体験できる日が待ち遠しくてたまりません」とコメントを寄せている。『ライオン・キング:ムファサ』特報<作品情報>『ライオン・キング:ムファサ』12月20日(金) 公開(C)2024 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2024年05月08日田中圭、奈緒らが出演する舞台『Medicine メディスン』が開幕し、初日コメントと舞台写真が公開された。本作は、アイルランド生まれの劇作家・脚本家のエンダ・ウォルシュによる最新作。ウォルシュがアイルランドの精神病院で患者とみなされた人たちがどう扱われてきたかを読んだこと、そして老人ホームへ移った自身の母親とアルツハイマー病の人々を見たことに大きな影響を受けて創作された作品だ。演出はこれまでもウォルシュ作品の『バリーターク』『アーリントン』〔ラブ・ストーリー〕を手掛けた白井晃。出演は、田中圭、奈緒、富山えり子と魅力的なキャストが揃った。<初日コメント>■演出:白井晃演劇は観客の皆さんと作るものだと言うことを改めて実感しています。4人の出演者と稽古を重ねてきたことが、皆さんの目を通すことでより明確になった気がします。エンダ・ウォルシュ氏のこの不思議な戯曲を立ち上げるために、田中圭さん、奈緒さん、富山えり子さん、ドラマーの荒井康太さんと共に色々と思考し、試し、組み立ててきました。最後に劇場の中を包み込んだ空気は、主人公ジョンの心象が私たちの物語として伝えることができたと思えるものでした。奮闘してくださったキャスト、スタッフの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。■田中圭『Medicine メディスン』が無事幕をあけました!ここからどんな気付きや変化が起きていくのか楽しみで仕方ありません。自分たちで言うのもなんですが、4人のチームワークがすごく良いので、全員で全54公演楽しめたら最高だな!とワクワクしています!!ただ、54分の1終わっただけで、今とてもヘロヘロです。体調管理も抜かりなく走り切りたいと思います。一先ず、初日から観てくれた皆様ありがとうございました!後日控えている方も、ありがとうございます!「面白かったよ」と拡散してください(笑)■奈緒本日『メディスン』の幕が上がりました。振り返れば、稽古場の始まりは迷路への入り口でした。白井さんも共に稽古場でたくさん汗を流し、このユーモアと優しさが詰まった『メディスン』の出口を一緒に探してくださいました。無事に初日が迎えられたこと、これから毎日新しい入り口に立ち、客席の皆様と共にこの世界に存在できることがとても嬉しいです。■富山えり子無事に初日を迎え、終えることができました。今、大きな安堵と、とてつもない喜びを感じております。初日の舞台をいっしょに創り上げてくださったお客様、この作品に関わっている全ての方々はもちろん、これまでの私の人生で出逢ってくださった全ての方々とハグしたい気持ちです。最後まで、健康に、健全に、楽しみ抜きたいと思います。本当にありがとうございます。■荒井康太(Ds)ぐにゃぐにゃにされた思考は白井さんの演出によって一旦すーっとカラダと心に溶けました。そして現実との境目なく、この戯曲の中を何度も生きる日々がはじまりました。これは何かの儀式なんじゃないか?なんて、そんな風にもうっすらと感じる自分がいます。エンダの問いかけはとてもシンプルなようで、底なしに深いようにも感じます。圭さん、奈緒さん、えり子さん、そしてみなさんと一緒にこの作品の中にいられることを嬉しく思います。一瞬一瞬を祈るように、愛おしく感じていきたいと思います。<公演情報>『Medicine メディスン』『Medicine メディスン』チラシビジュアル作・エンダ・ウォルシュ翻訳:小宮山智津子演出:白井晃【出演】田中圭 奈緒 富山えり子荒井康太(Drs)【公演日程】東京公演:2024年5月6日(月・休) ~6月9日(日) シアタートラム兵庫公演:2024年6月14日(金) ~16日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール愛知公演:2024年6月22日(土)・23日(日) 東海市芸術劇場 大ホール静岡公演:2024年6月29日(土)・30日(日) 静岡県コンベンションアーツセンター グランシップ 中ホール・大地公式サイト:
2024年05月07日「コンポージアム2024 マーク=アンソニー・ターネジを迎えて」が5月21日(火)、22日(水)、26日(日)に東京オペラシティ コンサートホール :タケミツ メモリアルで開催される。タイトルの“コンポージアム”は、“Composition”と“Symposium”を合わせた造語(COMPOSIUM)で、ただひとりの作曲家が審査する稀有なコンクール「武満徹作曲賞」と、その審査員の作品演奏会で構成される。26回目となる今年は、現代イギリスにおける最重要の作曲家のひとりマーク=アンソニー・ターネジが武満徹作曲賞審査員を務める。5月21日(火)には、ターネジによるトークセッションが行われ、翌22日(水)に「マーク=アンソニー・ターネジの音楽」と題した公演を開催。ターネジが選曲したプログラムで、自作3作品はすべて日本初演。彼の指名で、ポール・ダニエルが指揮を務める。そして、26日(日)には「2024年度 武満徹作曲賞本選演奏会」が開催。27か国102曲の応募作品の中から、ターネジによる譜面審査の結果選ばれた作品が初演され、受賞作が決定する。コンポージアム2024 マーク=アンソニー・ターネジを迎えて■チケット情報()会場:東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル5月21日(火)19:00マーク=アンソニー・ターネジ トークセッション入場無料[事前申込不要]5月22日(水)19:00マーク=アンソニー・ターネジの音楽ポール・ダニエル(指揮) 東京都交響楽団ストラヴィンスキー:管楽器のサンフォニー(1920年版)シベリウス(ストラヴィンスキー編):カンツォネッタ op.62aターネジ:ラスト・ソング・フォー・オリー(2018)(日本初演)ターネジ:ビーコンズ(2023)(日本初演)ターネジ:リメンバリング (2014-15)(日本初演)5月26日(日)15:002024年度 武満徹作曲賞本選演奏会マーク=アンソニー・ターネジ(審査員)杉山洋⼀(指揮)東京フィルハーモニー交響楽団ジンユー・チェン(香港):星雲ホセ・ルイス・ヴァルディヴィア・アリアス(スペイン):Al-Zahra ─ オーケストラのための3つの小品アレサンドロ・アダモ(イタリア):括弧ジョヴァンニ・リグオリ(イタリア):ヒュプノス ─ 夢の回想
2024年05月07日5月3日(金)、4日(土)、5日(日) の全国映画動員ランキングは、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(100まんドルのみちしるべ)』が4週連続の1位となった。2位も先週に引き続き『ゴジラxコング 新たなる帝国』が順位をキープ。TOP3最後の一枠には、先週6位だった『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』が盛り返し、ランクインした。以降は、多少の順位の上下はあるものの大きな変更はなく、TOP10中にアニメ作品が4本とそれぞれ先週と変わらず勢いをキープしている。新作では、『青春18×2 君へと続く道』が7位に、『バジーノイズ』が10位に登場。『青春18×2 君へと続く道』は、台湾スターのグレッグ・ハンと清原果耶がW主演する、日台合作の恋物語。ジミー・ライのエッセイ『青春 18×2 日本慢車流浪記』を基に、アルバイトをする高校生とバックパッカーの女性のひと夏の恋を描く。監督は『余命10年』の藤井道人。共演はジョセフ・チャン、道枝駿佑、黒木華ら。『バジーノイズ』は、むつき潤による青春音楽漫画を、映画初主演のJO1の川西拓実を迎えて映画化。デスクトップミュージックをテーマに、音楽を生きがいにマンションで住みこみの管理人をする男性と、上階に住む女性が失恋をきっかけに音楽で親しくなっていく。監督は、TVドラマ『silent』の風間太樹。共演は桜田ひより、井之脇海、柳俊太郎、円井わんら。今週は『猿の惑星 キングダム』『鬼平犯科帳 血闘』『恋するプリテンダー』『トラペジウム』『不死身ラヴァーズ』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(100まんドルのみちしるべ)』2位『ゴジラxコング 新たなる帝国』3位『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』4位『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』5位『変な家』6位『陰陽師0』7位『青春18×2 君へと続く道』8位『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』9位『オッペンハイマー』10位『バジーノイズ』
2024年05月07日『EBiDAN THE LIVE CRUISE 2024』が、8月17日(土)・18日(日) に東京・国立代々木競技場 第一体育館で開催されることが決定した。『EBiDAN THE LIVE』は、超特急を筆頭に、数多くの人気ボーイズグループを輩出している若手アーティスト集団・EBiDAN(恵比寿学園男子部)による、年に1度の大集結ライブ。今年は豪華客船がコンセプトになっており、公演ごとに“YELLOW ISLAND”“BLUE ISLAND”“RED ISLAND”と、それぞれのテーマに分かれたライブを繰り広げる予定だ。出演者は、超特急、M!LK、SUPER★DRAGON、さくらしめじ、ONE N’ ONLY、原因は自分にある。、BUDDiiS、ICEx、Lienelの9組が名を連ねている。<イベント情報>『EBiDAN THE LIVE CRUISE 2024』会場:東京・国立代々木競技場 第一体育館Day1(1st)YELLOW ISLAND8月17日(土) 開場17:00/開演18:00Day2-1部(2nd)BLUE ISLAND8月18日(日) 開場11:30/開演12:30Day2-2部(3rd)RED ISLAND8月18日(日) 開場17:00/開演18:00出演:超特急 / M!LK / SUPER★DRAGON / さくらしめじ / ONE N’ ONLY / 原因は自分にある。 / BUDDiiS / ICEx / Lienel特設サイト:
2024年05月07日見る人の記憶や感覚に働きかける作品を制作する今村遼佑。自身の身体感覚を投影し、鑑賞者も体験できる作品をつくる全盲の美術作家・光島貴之。ともに京都を拠点とするふたりが、2025年2月の展覧会に向けてワークショップと展示を行う『感覚をめぐるリサーチ・プロジェクト〈感覚の点P〉展 プレイベント』が5月19日(日)〜26日(日)、東京都渋谷公園通りギャラリーで開催される。生活の中の些細な出来事から着想し、インスタレーション、映像、絵画、テキストなどを制作する今村。一方、10歳の頃に失明し、鍼灸を生業とする光島は、テープやカッティングシートを用いた「さわる絵画」「触覚コラージュ」などを制作している。ふたりは2018年、きょうと障害者文化芸術推進機構が運営するart space co-jin(京都府)が携わるプロジェクト「アートと障害のアーカイブ・京都」で出会った。2023年には京都で展覧会『今村遼佑×光島貴之<感覚の果て>』を開催。今回の展示では、その出展作品も一部展示される。光島貴之《さやかに色点字 ― 中原中也の詩集より》2023-2024年協力:株式会社高雄木材工業所制作協力:アトリエみつしま撮影:片山達貴(「今村遼佑×光島貴之〈感覚の果て〉」展2023年アトリエみつしまSawa-Tadori 展示風景)東京都渋谷公園通りギャラリーでは、今回のイベントを皮切りに、ゲストを迎えてリサーチプロジェクトを実施し、その記録や成果を共有する展示を行う。5月19(日)・26日(日)にはゲストにアートユニット「L PACK.」を迎え、触り心地の異なるさまざまな素材がコラージュされた《触覚のテーブル》を囲んでワークショップを行う。さわり心地をヒントに一人ひとりが感じたことを伝え合うといった内容だ。参加方法は各回定員12名、各回当日11時から整理券配布の先着順となるが、詳しくは東京都渋谷公園通りギャラリーの公式ホームページを参照してほしい。今村遼佑《プリペアド・トイピアノ》2023年撮影:片山達貴(「今村遼佑×光島貴之〈感覚の果て〉」展2023年アトリエみつしまSawa-Tadori 展示風景)また、関連イベントとして5月20日(月)には、全盲の美術鑑賞者・写真家の白鳥建二を迎え、会話を楽しみながらグループで展示作品を鑑賞する観賞会「みると話(わ)」を行う(定員に達したため申し込みは終了)。さらに本編となる来年の展覧会では、今回のリサーチを踏まえて新たに制作した作品を発表することになる。時間をかけて丁寧につくられる展覧会、その過程からぜひ一緒に見て体験してほしい。<開催概要>『今村遼佑×光島貴之 感覚をめぐるリサーチ・プロジェクト 〈感覚の点P〉展 プレイベント』会期:2024年5月19日(日)〜2024年5月26日(日)会場:東京都渋谷公園通りギャラリー 交流スペース、展示室 1・2時間:11:00~19:00休館日:5月20日(月)公式サイト:
2024年05月07日株式会社アミューズが約6年ぶりに開催した大規模オーディション『NO MORE FILTER』の最終審査会が、5月6日(月・祝) に大手町三井ホールにて開催され、東京都出身・黄兆銘(コウ ヨシアキ)さん(20歳)がグランプリを獲得した。また、準グランプリは西浦心乃助(ニシウラ シンノスケ)さん(14歳)、審査員特別賞は鈴木太士(スズキタイシ)さん(18歳)、そしてTHE KISS賞はグランプリを獲得した黄さんがダブル受賞した。グランプリ:黄兆銘これまで45年の歴史で、不定期ながらも度々全国的な大規模オーディションを開催し、野村周平、吉沢亮、清原果耶、堀田真由、金子大地、茅島みずきといった様々な才能を発掘してきたアミューズ。今回は創立以来初となる"ボーイズオーディション"として開催。サブタイトルの「NO MORE FILTER」には、ありのまま、オリジナルな才能に出会いたい、"フィルターは必要ない!"という想いが込められており、役者・モデル・ミュージシャンなどのジャンル区分をあえて設けないオーディションとなった。この日の最終審査会には、1次写真・動画審査、2次WEB面談審査、3次合宿審査を経て選ばれた8人がファイナリストとして登場。アミューズボーイズオーディションのキービジュアルにも登場している鈴木仁、細田佳央太、新原泰佑、本島純政が声高らかに「開会宣言」を行うと、いよいよ審査がスタート。まず、最初に行われたアピールタイムでは詩の朗読や早着替え、弾き語りとファイナリストそれぞれが工夫を凝らしたパフォーマンスを披露するなど、ジャンル区分をあえて設けていないことで、それぞれの個性も思い描く夢も多様な審査会となった。また、今回の最終審査会では、ファイナリストが自分らしさを思う存分発揮できるように前半・後半4名ずつに分かれてトークタイムも行われた。それぞれが事前に答えたパーソナルなアンケートを基にしたクイズコーナーで、トーク力や人柄やファイナリスト同士、合宿審査などを経て仲良くなった様子も垣間見ることができた。最終審査の結果、グランプリに選ばれたのは父にマレーシア人、母にロシア人を持つ黄さん。アピールタイムで「ルパン三世のテーマ」をトランペットで披露し、審査会の最後で行われたスピーチでは緊張しながらも「誰かの憧れの存在になりたい」と力強く話した。グランプリの発表時には、「開会宣言」にも登場した鈴木、細田、新原、本島がプレゼンターを担当。鈴木がグランプリ発表者を読み上げ、トロフィーを渡した。続いて、細田と新原が賞金ボード、本島が花束を送り、新しいアミューズの後輩にエールを送った。THE KISS賞に引き続き、グランプリを受賞した黄さんは「このような素敵な賞をいただけて、心の底から夢を叶えたいと思いました」と喜びを語り、受賞できたのはリラックスした自分の素の一面が見せられたからだとも話した。「会場に応援に来ていた母親に今日のお夕飯は何を作ってもらいたいですか」とMCから振られると、審査のトークパート部分で語っていた、人生で一番感動したのは、留学から帰ってきたときに食べた母親の“かための”ハンバーグだというエピソードを回収するように、「かためのハンバーグをお願いします!」と呼びかけ、会場は和やかな雰囲気に包まれながらアミューズボーイズオーディションは幕を閉じた。撮影:古屋呂敏オーディション オフィシャルサイト:
2024年05月07日5月3日から5日にかけての週末、北米のボックスオフィスで首位を獲得したのは、ライアン・ゴズリングとエミリー・ブラント主演の『フォールガイ』だった。2850万ドルのデビューは予測を下回ったが、シネマスコア社による観客評価は『A-』と優れている。2位は、公開25周年記念で再上映された『スター・ウォーズエピソード1/ファントム・メナス』。3位はゼンデイヤ主演の『チャレンジャーズ』、4位は新作のホラー映画『Tarot』、5位は『ゴジラxコング新たなる帝国』だった。次の週末は『猿の惑星/キングダム』が公開される。『フォールガイ』8月16日(金) 公開(C)2023 UNIVERSAL STUDIOS. ALL Rights Reserved.
2024年05月07日