2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.『全裸監督』Netflixにて全世界独占配信中『HOKUSAI』2020年初夏公開
2019年09月20日新海誠監督作品『天気の子』4DX版の上映が、9月27日により開始されることが決定した。公開2カ月で興行収入120億円を突破し、第92回アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表にも選出された新海誠監督の最新作『天気の子』。SNSでは作品と4DXの相性を予測したファンたちの投稿も見られていたが、いよいよ4DX版が上映開始。最注目ポイントは、水や風、煙、雪、フラッシュ、エアショットなどの21個以上におよぶ4DX効果を用いた気象現象の表現だ。特に物語終盤の豪雨シーンは圧巻となる。4DXとのコラボレーションで、より映画に入り込んで楽しむことが可能になるはずだ。美しいアニメーション、そしてRADWIMPSの音楽が織りなす物語を目で、耳で、そして肌で感じてほしい。■上映情報『天気の子』9月27日(金)より、全国4DX劇場にて上映
2019年09月20日全世界に熱狂的なファンをもつ人気キャラクターを主人公に据えた衝撃作『ジョーカー』が、10月4日(金)から公開になる。本作では、後に自らを“ジョーカー”と名乗る心優しい男アーサーをホアキン・フェニックスが演じ、人気コメディ『ハングオーバー!』シリーズのトッド・フィリップスが脚本と監督を務めた。観客の中にはなぜコメディが得意な監督が『ジョーカー』を?と思うかもしれない。しかし、フィリップス監督はこう言い切る。「悲劇と喜劇はいつも抱き合わせ」映画の主人公アーサーは老いた母と暮らしている、優しいが孤独な男だ。舞台になる大都会は暴力や経済的な格差がひどく、彼は“人を笑わせて幸福にしたい”と願っているが、次第に追いつめられていく。荒廃し、問題が山積みの社会と、そこで生きる孤独で苦しみを抱えた主人公。本作は『タクシードライバー』や『真夜中のカーボーイ』など1960年代後半から70年代のアメリカで公開された多くの名作映画を思わせる設定だが、そもそも本作は監督が「1970年代に作られた人間を考察する映画に大きな影響を受けてきたので、それをコミックブックのキャラクターでやったらどうだろう?」と思ったところから創作がスタートしたという。「『カッコーの巣の上で』や『セルピコ』『キング・オブ・コメディ』などは人間の内面に迫る映画だからね。それにこの時代を舞台にしたのは、最近のコミックブック映画の世界から距離を置く目的もあった」『ジョーカー』は米DCコミックスの伝説的なキャラクターが基になっている。しかし、監督曰く本作は「典型的なコミックブック映画ではない」。だからこそフィリップス監督はアーサーを演じきることのできる最上級の俳優をイメージしながら脚本を執筆した。名優ホアキン・フェニックスだ。「決まるには時間がかかった。脚本を送ったらすぐに“やります”と返事がきたわけではないんだ。何度もミーティングをして、細かい話し合いをして、お互いのことを理解してようやく決まったんだ」完成した映画を観れば誰もがフェニックスの演技に圧倒され、同時に彼が出演を即決しなかった理由もわかるだろう。それほどアーサーは難役なのだ。監督は「本人に聞いてもらいたいけれども、自分にこの役が務まるだろうかという恐れもまた、彼がやりたいと思った理由だったようだ。未知の領域、恐怖というのが彼は好きなんだよ」と推測する。本作でアーサーは幾度も危機的な状況に陥り、暴力的な場面に巻き込まれ、痛みを感じ、孤独や迷いや怒りを制御できずにいる。それでも彼は笑う。その声は笑い声のようにも、悲鳴のようにも聞こえる。「僕の映画は次第にダークになってきていると思う。コメディだって奥底にはダークさがある。『ハングオーバー!』シリーズにだってある」とフィリップス監督は説明する。「だから僕が突然に変化したわけじゃないんだ。僕はコメディが好きだし、コメディで成功させてもらったし、コメディを作るのが好きだけど、今の世の中ではコメディを作るのが難しくなった。それに悲劇と喜劇はいつも抱き合わせ。今作は悲劇だ」ピエロの扮装と笑い声に満ちた“悲劇”を描く『ジョーカー』は、多くの観客に忘れることのできない強い印象を残すことになるだろう。あなたの耳に残るのは笑い声だろうか?それとも悲鳴だろうか?『ジョーカー』10月4日(金) 全国ロードショー
2019年09月20日インド・ムンバイで起きた無差別同時多発テロ。5つ星ホテルに閉じ込められた人質たちの奇跡の脱出劇を描いた感動の実話『ホテル・ムンバイ』が9月27日(金)より公開される。この度、本作の本編映像が公開された。ホテルに3日間閉じ込められた500人以上の人質の多くが生還を果たしたその裏側には、プロとしての誇りをかけて、宿泊客を救おうとしたホテルマンたちの知られざる真実の物語が存在した。本作は、長編初監督作となるアンソニー・マラス監督が、何人もの生存者、警察官、ホテルの宿泊客や従業員、犠牲となった人々の家族からも話を聞いたほか、テロの実行犯と首謀者の通話を傍受した録音記録を研究するなど、綿密なリサーチを経て作り上げた感動作となっている。主演を務めるのは、『スラムドッグ$ミリオネア』で主演デビューし、『LION/ライオン~25年目のただいま~』でアカデミー賞にノミネートされたデヴ・パテル。インドの5つ星ホテルで、自らの命を危険にさらしてまで宿泊客の守ろうとする給仕役を熱演している。また、『君の名前で僕を呼んで』、『ビリーブ 未来への大逆転』のアーミー・ハマーが、アメリカ人旅行客デヴィッド役として出演していることも話題だ。この度公開されたのは、そのデヴィッドが娘のために命をかける緊迫の本編映像。ホテル内にある狭いエレベーター内で上階へ向かうデヴィッドが、途中でテロリストたちと鉢合わせしてしまう緊迫の瞬間を切り取っている。危険を冒し、間一髪で銃撃から逃れた先で再会するのは、生まれたばかりの愛する娘。無事な姿を確認し安心したのもつかの間、愛おしそうに大切に娘を抱きかかえた視線の先には、無残な姿で横たわる女性の姿が……。そんな、刻一刻と変化する状況から生じる緊迫感が持続する映像となっている。『ホテル・ムンバイ』9月27日(金)公開
2019年09月20日12月20日(金)より全国公開される『スター・ウォーズ』完結編である『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。この度、日本版ティザーポスターが公開された。1977年に『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』が全米で公開されてから今年で42年。長きに渡り紡がれてきた伝説と呼べる唯一の映画の完結編であり、スカイウォーカー家の物語を描く、最後の『スター・ウォーズ』となるのが本作だ。公開された日本版ティザーポスターで注目すべきは、US版にはない、“――すべて、終わらせる”というコピー。“完結編”であり、本作の公開でいよいよ長きに渡る歴史に幕を閉じることを強烈に印象付ける仕上がりだ。1作目から出演している唯一のキャストであるC-3PO役のアンソニー・ダニエルズは、本作について「『スター・ウォーズ』歴史上、最高の『スター・ウォーズ』映画になるだろう。これまでは、1作目『エピソード4』が僕の一番のお気に入りだった。『スター・ウォーズ/新たなる希望』がね。でも今は、僕が『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』について知っているすべてのことからして、これが最高のものになるだろうと信じている」と語る。そんな期待の本作の日本版ティザーポスターでは、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎフォースの力を覚醒させたレイの持つ青のライトセーバーと、祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継いだカイロ・レンが持つ赤のライトセーバーが交わる直前のビジュアルが初お披露目となっている。青(=ライトサイド)のフォースをまとうレイと、赤(=ダークサイド)のフォースを放つカイロ・レンが向かい合い、長い歴史を締めくくる“最後の戦い”に相応しい極限の緊迫感が漂うビジュアルとなっているのだ。監督のJ.J.エイブラムスは、本ティザーポスターに描かれるシーンについて、「(レイとカイロ・レンが立つ場所が)どこかは言えないんだ」と、詳細を明かさない一方で「とてもクールなシーンだとは言える。皆さんに見てもらえるのが待ちきれないよ!」と自信をのぞかせる。加えてレイ役を演じたデイジー・リドリーは「私はどこで戦っているか知っているわ。それはある建造物の上なのは確かよ」と全貌が分かるのはまだまだ先だと感じさせつつ、世界中のファンの期待を高めている。そして、レイとカイロ・レンの持つそれぞれのライトセーバーから強大なフォースが放たれているその背後に浮かぶ、パルパティーン皇帝の不気味な笑み。パルパティーンはこれまでのシリーズでアナキン・スカイウォーカーをダークサイドに導き、ダース・ベイダーを誕生させ、強大なフォースを持つルークをダークサイドに引き込もうとした。ルークとダース・ベイダーの戦いを引き起こしたまさに悪の元凶だ。本作でもルークの意志を受け継いだレイをダークサイドに堕とそうとしているのか?それともまったく別の思惑があるのか。そして先に触れた、“――すべて、終わらせる”とは、誰の台詞なのか? 完結編の謎が深まる中、42年間、恐怖と圧政で銀河の支配を目論んでいたダークサイド“闇”と、それを防ぐライトサイド“光”のフォースを巡る戦いが、いよいよ今年の12月に終わりを迎える。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』12月20日(金)全国公開
2019年09月20日『愛がなんだ』がロングランヒットした今泉力哉監督の最新作『アイネクライネナハトムジーク』が本日より全国公開。主演に三浦春馬、ヒロインに多部未華子を迎え、恋愛を軸に多種多様な人々の“生き方”を描いた群像劇だ。原作は、『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞など、数多くの賞を受賞している人気作家・伊坂幸太郎の“初”にして“唯一”の同名恋愛小説集。2014年に単行本が発売され、2017年に文庫化、現在に至るまでに42万部(電子書籍を除く)を売り上げるベストセラーだ。ギターの弾き語りが心地よく響く仙台駅前を舞台に、“劇的な出会い”を待つだけの主人公・佐藤(三浦)と、偶然出会った紗季(多部)の関係を中心に、何組もの男女の恋愛模様と人々の巡り会い、そしてそれぞれの生き方を、10年の歳月にわたって描き出している。今泉監督といえば、緻密な構成と巧みな演出で、リアルで新しい恋愛群像を描いてきた、“ダメ恋愛映画の旗手”とも称される存在。原作者の伊坂からは、「(この小説を)映像化できるのは今泉監督しかいない!」とラブコールを受け、快諾したのだという。出演は、佐藤を演じる三浦、紗季を演じる多部のほか、佐藤の大学時代の友人役に矢本悠馬、その妻役に森絵梨佳、物語のキーとなるボクサー役に成田瑛基、佐藤の上司役に原田泰造が扮する。その他、貫地谷しほり、こだまたいち、MEGUMI、恒松祐里、萩原利久ら多彩なキャストが顔を揃えている。撮影前に三浦は、「『アイネクライネナハトムジーク』という作品に関われること、とても光栄に思います。この作品に登場するキャラクターが過ごす一瞬や、大切な人との言葉のやりとりが人生の音符となり、柔らかな応援歌になるよう、監督をはじめ、スタッフ、キャスト一丸となって撮影に臨みたい」と語っていた。原作者の伊坂も、「『こっぴどい猫』がとても味わいのある群像劇だったので今泉監督なら、この小説を面白い映画にしてくれるのではないかとお願いしました。自分の小説世界が、今泉さん風に変換されるのが今から楽しみ」と述べていた。さて、“ダメ恋愛映画の旗手”・今泉監督は、本作をどのような群像劇に仕上げているのだろうか。無数に引かれる伏線、丹念に紡がれる恋模様の数々。人々の“生き方”を、ぜひとも大きなスクリーンで堪能したい。『アイネクライネナハトムジーク』本日より全国公開
2019年09月20日「見るだけの展望台」から「体感する展望台」へ。「SKY CIRCUS サンシャイン 60 展望台」のコンセプトは、「東京を、空からおもしろく。」!空に浮かぶサーカスのように、ワクワクドキドキする地上にはない世界を体感しよう!!今回、体感する展望台『SKY CIRCUSサンシャイン60展望台』の入場チケットを【よくばり❣ぴあニスト】限定で10組20名様へプレゼントします!応募はぴあ(アプリ)にて10月15日(火)まで受付中。皆様、奮ってご応募下さい!新宿ビル群や富士山、東京スカイツリーなど、海抜251mの高さから360度見渡せる大パノラマ体感する展望台『SKY CIRCUSサンシャイン60展望台』営業時間:10:00~22:00(最終入館21:00まで)場所:サンシャインシティ( 東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ サンシャイン60ビル・60F() )プレゼント人数:10組20名様応募資格:「よくばり❣ぴあニスト」の方ぴあ(アプリ)を思う存分楽しめるプレミアムな「よくばり❣ぴあニスト」の詳細は コチラ(dpia-app://billingIntro)応募期間:10月15日(火) 23:59まで当選発表:賞品の発送をもって代えさせていただきます。お申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=1&marupiId=bce70b04-df53-4149-9e6f-7fdd0c98671d)体感する展望台『SKY CIRCUSサンシャイン60展望台』 公式サイト()
2019年09月20日英国で120年以上の歴史を誇る世界最大級のクラシック・ミュージック・フェス『BBC Proms』がこの秋、日本初開催!10月30日の開幕となる東京公演と10月31日の大阪公演は、英国『BBC Proms』を代表する名門BBCスコティッシュ交響楽団が、首席指揮者トーマス・ダウスゴーと共に初来日し、クラシック名曲の数々を披露。さらに2010年ショパン国際コンクール覇者ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)も登場。今回『大和証券グループ presents BBC Proms JAPAN 2019』へ【よくばり❣ぴあニスト】限定で各公演2組4名様をご招待します!応募はぴあ(アプリ)にて10月9日(水)まで受付中。皆様、奮ってご応募下さい!『大和証券グループ presents BBC Proms JAPAN 2019』【東京公演】日付:10月30日(水)時間:18:30開場/19:00開演会場:Bunkamura オーチャードホール(東京都渋谷区道玄坂2-24-1)招待人数:2組4名様出演:BBCスコティッシュ交響楽団(管弦楽)トーマス・ダウスゴー(指揮)ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)演奏曲目:メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ)マーラー:交響曲第5番【大阪公演】日付:10月31日(木)時間:18:00開場/19:00開演会場:ザ・シンフォニーホール(大阪府大阪市北区大淀南二丁目3-3)招待人数:2組4名様出演:BBCスコティッシュ交響楽団(管弦楽)トーマス・ダウスゴー(指揮)ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)演奏曲目:演奏曲目:メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ)マーラー:交響曲第5番応募資格:「よくばり❣ぴあニスト」の方ぴあ(アプリ)を思う存分楽しめるプレミアムな「よくばり❣ぴあニスト」の詳細は コチラ(dpia-app://billingIntro)応募期間:10月9日(水) 23:59まで当選発表:賞品の発送をもって代えさせていただきます。【注意事項】※未就学児の入場はご遠慮ください。※都合により出演者、公演内容を予告なく変更する場合がございます。※申し込み時に希望の公演を選択してご応募ください。お申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=1&marupiId=f5479360-f04f-47c8-93c1-3e156018d791)『大和証券グループ presents BBC Proms JAPAN 2019』』 公式サイト()
2019年09月20日私立恵比寿中学が本日9月20日より、全国ツアー「私立恵比寿中学ようこそ秋冬ホールツアー2019〜世界のみなさんおめでとうアイドルって楽しい〜」をオリンパスホール八王子を皮切りにスタートさせる。私立恵比寿中学は、2009年8月結成の6人組グループ。2012年5月5日『仮契約のシンデレラ』でメジャーデビュー以降、全シングルがオリコントップ10入り。翌年12月、初のアリーナ単独公演をさいたまスーパーアリーナで開催。日本人アーティスト史上デビュー最速記録を打ち立てた。また、結成10周年イヤーとなる2019年は3月に岡崎体育、吉澤嘉代子らのアーティストから10代の気鋭ミュージシャンMega Shinnosukeに加え、V-Tuberとしても活躍する東雲めぐ、そして先輩であるももいろクローバーZなど多数アーティストとコラボを果たし、4月からは川谷絵音をサウンドプロデューサーを迎えた、テレビドラマ『神ちゅーんず~鳴らせ!DTM女子~』に全員主演した。さらに、先日出演した大型音楽フェス「シミズオクト Presents 氣志團万博2019 ~房総ロックンロール最高びんびん物語~」の終演後に、12月11日に6th full Album『playlist(ヨミ:プレイリスト)』を発売することが発表された。結成10周年スペシャルイヤーにふさわしく、全国を席巻するツアーとなりそうだ。■公演情報「私立恵比寿中学ようこそ秋冬ホールツアー2019〜世界のみなさんおめでとうアイドルって楽しい〜」日時:9月20日(金)開場 17:30 / 開演 18:30場所:オリンパスホール八王子
2019年09月20日11月22日(金)に公開となる『アナと雪の女王2』の日本オリジナルポスターが公開になった。ポスターの中心にいるのは姉・エルサで、最新作ではこれまで明かされることがなかった彼女の“秘密”が描かれるという。日本だけでも興行収入255億円を記録した名作『アナと雪の女王』は、雪と氷に閉ざされた王国を舞台に、不思議な力を持つ姉・エルサと、明るく姉想いの妹アナが数々の試練を乗り越えて、自分の境遇や力を受け入れて生きる道を見出すまでの物語が描かれた。その結果、物語の結末では王国に平和と穏やかな気候が訪れ、エルサとアナの姉妹、仲間のオラフたちに幸福な日々が訪れた。ところが最新作では姉のエルサが“不思議な歌声”を耳にするようになり、姉妹は未知なる世界に足を踏み入れることになる。ポスターに記載されたコピーは“なぜ、エルサに力は与えられたのか―”。つまり、前作は自分の“現在”をいかに受け入れるかがテーマになったが、最新作では自分ではどうすることもできない“過去”が大きなモチーフになるようだ。とは言え、本シリーズは壮大な冒険と、記憶に残る美しいメロディに乗せて姉妹が自身の“未来”を見つけ出していく物語だ。最新作でも彼女たちは苦難に立ち向かい、観客の予想を華麗に裏切る“未来への道”を見せてくれることになりそうだ。『アナと雪の女王2』11月22日(金)公開
2019年09月19日ジェフリー・ディーン・モーガンが『Shrine』に主演することになった。これは同名のホラー小説を映画化するもので、プロデューサーにはサム・ライミも名を連ねる。監督、脚色はエヴァン・スピリオトプロス。モーガンが演じるのは、落ち目のジャーナリスト。ある時、東海岸の小さな街で、ある“ミラクル”を発見した彼は、それをキャリアの復活に利用する。しかし、その“ミラクル”には、恐ろしい側面もあった。撮影は来年2月にスタートの予定。モーガンは『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』『ウォーキング・デッド』などテレビドラマで主に活躍。映画の代表作には『ウォッチメン』などがある。文=猿渡由紀
2019年09月19日韓国の俊英チョ・ソンジンが第17回ショパン国際ピアノコンクールを制覇してからすでに4年の歳月が過ぎようとしている。この間、常にピアノ界の第一線で活躍を続けたチョ・ソンジンの存在感はますます大きくなり、たくましさを増した印象だ。そのレパートリーも、得意のショパンはもとよりモーツァルトやドビュッシーなどなど、自らの可能性を確かめるかのように慎重に広げられてきたことも功を奏し、今や押しも押されもしないピアノ界のスターとして認知されている。まさにショパン国際ピアノコンクールの栄光の歴史に名を刻むにふさわしい存在と言えるだろう。そのチョ・ソンジンが今回のリサイタルで披露するのは、モーツァルトの「幻想曲ニ短調」&ピアノソナタ第3番に、シューベルトの「さすらい人幻想曲」。そして、ベルク&リストのピアノ・ソナタという、ピアノファン垂涎のプログラムだ。特に気になるのが後半のベルクとリストの2つのソナタ。ともに「ロ短調」で書かれたこの2曲の存在感は、ピアノの歴史の中でも特筆モノだ。このよりすぐりの名曲に対峙するチョ・ソンジンの心意気やいかに。俊英の今を聴く上で最良の時間がここにある。◆公演概要9月24日(火)サントリーホール大ホール「チョ・ソンジンピアノ・リサイタル」◆チョ・ソンジンSeong-Jin Cho(ピアノ, Piano)(c)Harald Hoffmann DG2015年10月第17回ショパン国際ピアノ・コンクール優勝、ポロネーズ賞も同時受賞し、国際的な脚光を浴びる。卓越したテクニックと透明で美しい音色、身体中から溢れ出る音楽性が聴く人の心を打ち、若き世代で最も際立つピアニストの一人として、高く評価されている。1994年ソウル生まれ。2008年モスクワ・ショパン国際ピアノ・コンクールで優勝、2009年浜松国際ピアノ・コンクールでは15歳で最年少優勝を果たし、2011年チャイコフスキー及び2014年ルービン・シュタイン国際コンクールで第3位受賞。これまでにチョン・ミュンフン、マゼール、ヤンソンス、ゲルギエフ、プレトニョフ、アシュケナージ、ラトルなどの著名な指揮者の指揮の下、ベルリン・フィル、バイエルン放送響、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ミュンヘン・フィル、フィルハーモニア管、フランス国立放送フィル、チェコ・フィル、ブダペスト祝祭管、マリインスキー歌劇場管、ロシア・ナショナル管、デンマーク放送響などの世界一流のオーケストラと共演。また、カーネギー・ホール、コンセルトヘボウ、ロッテ・ホール、ラ・セーヌ・ミュージカル、マリインスキー歌劇場をはじめとする世界を代表するコンサートホールでリサイタルを行っている。現在ベルリン在住。老舗ドイツ・グラモフォン・レーベルと専属契約を結び数々のCDが発売されており、最新録音は「モーツァルトのピアノ協奏曲第20番、ピアノ・ソナタ第3番、第12番」。
2019年09月19日『ターミネーター』『ターミネーター2』を作り上げたジェームズ・キャメロン、アーノルド・シュワルツネッガー、リンダ・ハミルトンらが約30年ぶりに再集結し、『ターミネーター2』の正当な続編となるシリーズ最新作『ターミネーター:ニュー・フェイト』が、11月8日(金)に公開される。この度、作品に登場する登場人物たちがそれぞれにフィーチャーされた、複数のキャラクターポスターが公開された。『ターミネーター:ニュー・フェイト』全キャラクターポスターこの度公開されたポスターは、サラ・コナー(左上)とT-800(右上)、新キャラクターとなる謎の戦士グレースと人類の命運を握るダニー(左下)、そして最新型のターミネーターREV-9(右下)がそれぞれに写し出されたもの。シュワルツェネッガーが演じるT-800と、シリーズのレジェンドとしてファンからも根強い人気を博してきた、ハミルトン演じるサラ・コナーは、黒いサングラスに銃を構えた姿を見せる。『ターミネーター』、そして『ターミネーター2』のポスターといえば、銃を片手に革ジャンにサングラス姿のT-800が印象的だったが、本作ではついにT-800がサングラスを装着。新しさのなかにも“ターミネーター”の伝統を踏襲する姿勢が感じられる。また、コンビで写っているのは、今回の物語のカギを握る女性ダニーと、彼女を守るために未来から送り込まれてきた戦士グレース。グレースの外見は一見すると普通の女性のようにみえるが、じつはターミネーターと互角に渡り合えるほどに強化された兵士。ターミネーターハントを長年続けてきたサラ・コナーに「初めて見るタイプ」と言わしめる登場人物だ。そして人類の敵であり、いまからシリーズ最凶と呼び声の高い、最新型ターミネーターREV-9。ターミネーターの象徴とも言える骸骨を思わせる金属の頭部と、赤い冷徹な眼差しが、恐怖の再来を予感させる。人間のような自然な微笑みを見せながら、ターゲットの息の根を止めるべく、執拗に攻撃を仕掛けてくるその様は、まさに恐怖の化身だ。これらのキャラクターたちの激しい戦闘を予感させるように、それぞれの背後に暗雲が立ち込めたり暗闇になっていたりと、ポスターは全体に不穏な空気を漂わせている。『ターミネーター:ニュー・フェイト』11月8日(金)公開
2019年09月19日雑誌『Quick Japan』が開催する「Quick Japan LIVE -1冊目-」が本日9月19日に渋谷WWW Xにて行われる。『Quick Japan』は1994年の創刊から絶えず刊行を続け、今年25周年を迎えたユース・カルチャー誌。毎回編集部の独自の視点から、これまでにも石野卓球、Perfume、ももいろクローバーZ、銀杏BOYZ、椎名林檎、小沢健二などを取り上げてきた。その『Quick JAPAN』が今年5月10日に行われた記念ライブ「Quick Japan 創刊記念LIVE」を皮切りにライブ事業に進出し、開催しているのが本イベント。本日出演するのは、Mellow Youth、ユアネス、FIVE NEW OLD、Ghost like girlfriend、Lucky Kilimanjaroの5組。いずれも各方面から支持を受けている、今最も旬なバンドばかりだ。最前線の情報と感性を体感できる豪華イベントに期待したい。■公演情報「Quick Japan LIVE -1冊目-」日時:9月19日(木)出演:FIVE NEW OLD / Ghost like girlfriend / Lucky Kilimanjaro / ユアネス / O.A. Mellow Youth開場:18:30/開演 19:00場所:渋谷WWWX
2019年09月19日『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、あらためて演技や存在感への評価が高まっているブラッド・ピット。そんな彼が製作を務めた映画『アド・アストラ』のなかで自ら演じた役は、宇宙飛行士だ。ピットが演じるエリート宇宙飛行士のロイに、ある日、「自分の父親が生きている」という情報がもたらされる。じつはロイの父親は、16年前に地球外生命体の探索のため宇宙に旅立って以来、数十億キロも離れた太陽系の彼方で消息不明になっていたのだ。ロイは父親が、太陽系が滅びるかもしれない実験に関わっていたことを知り、彼に会うために宇宙へと飛び立つ……。ロイの父親を演じるのは、トミー・リー・ジョーンズ。ほか、リブ・タイラー、ルース・ネッガ、ドナルド・サザーランドが共演している。ジェームズ・グレイ監督(『リトル・オデッサ』、『エヴァの告白』)が、本作のストーリーをジョゼフ・コンラッドの小説『闇の奥』に例えたように、ロイが辿る宇宙の旅は、小説が示したような精神世界の探求ともつながっている。じつはピットは先日、ハリウッド俳優としての活動を制限し、自身のスタジオでのプロデュース業に力を入れていくと、公に語ったばかり。奥深い世界に迷い込んでいく難しい役どこを演じるブラピの姿を、いまのうちに目に焼き付けておきたい。『アド・アストラ』9月20日(金)公開
2019年09月19日M・ナイト・シャマランが、次回作を2本準備していることが分かった。どちらもスリラーで、『ヴィジット』『スプリット』『ミスター・ガラス』の過去作3本を北米配給したユニバーサルが公開する。これら3本の製作費はシャマランが自腹で出したが、次の2本も同様の取り決めになるようだ。1本目は2021年2月、2本目は2023年2月に公開の予定。内容、キャストなどは分かっていない。シャマランの次回作は、Apple TV+が配信する『Servant』。10話構成の30分ドラマで、そのうち2話を自ら監督している。出演はローレン・アンブローズ、ルパート・グリントら。文=猿渡由紀
2019年09月18日公演タイトルにもなっているゴドフスキーの『ショパンのエチュードによる53の練習曲集』とは、いったいいかなる作品なのだろう。ただでさえ難しいとされるショパンのエチュード(練習曲集)に、ポーランド(現在のリトアニア)生まれの作曲家にしてピアニスト、レオポルド・ゴドフスキー(1870-1938)が手を加えてさらに難しくしたというこの作品。日本で全曲演奏されるのは今回が初めてというだけでも興味深い。ゴドフスキーによる編曲の目的は、更に高度なピアノ技法に到達するための練習曲の創造であって、コンサート用により素敵な作品を生み出すためではないというあたりも徹底している。というわけで、この恐るべき作品を弾きこなせるピアニストがこの世にいったい何人存在するのかという難曲中の難曲が誕生したのだ。今回の“全曲演奏”という日本初の企てに白羽の矢が当てられたピアニストは、イタリアの鬼才フランチェスコ・リベッタ。すでにミラノとナポリでは“全曲演奏”を行っているピアノ界屈指の超絶技巧の持ち主だ。9月23日のコンサートでは、ショパンのエチュード作品10ベースと作品25ベースが、昼夜2公演に分けて披露される。弾くのはもちろん、聴くのにもそれなりの気合が求められそうなこの公演。まさに前代未聞の体験が目前だ。◆公演概要9月23日(月)戸塚区民文化センターさくらプラザホール「ゴドフスキー『ショパンのエチュードによる53の練習曲集』全曲演奏会出演:フランチェスコ・リベッタ(ピアノ)フランチェスコ・リベッタ1968 年イタリアのレッチェ生まれ。ヴィットリア・デ・ドンノに音楽の手ほどきを受け、パリでジャック・カステレードに作曲や管弦楽法を学びIRCAM (フランス国立音響音楽研究所)にも在籍。チッコリーニには「彼の世代では最も才能豊かなピアニスト」と評された。兵役後、ベートーヴェンのソナタ全曲演奏会(1993/94年)や、ゴドフスキーの「ショパンのエチュードによる53の練習曲」全曲演奏会で高い評価を得た。これまでにこの作品の全曲演奏は以下で開催している。ナルド(イタリア、1989年……おそらく世界初)、ガラティナ(イタリア、1990年)、ミラノ(1994/5年)、ナポリ(1995年)、フィレンツェ(1995/6年)、ミラノ(2006年)、ブラジリア(2010年)、マイアミ(2018年)。ほかにこの曲集の全曲演奏をしているピアニストとして確認できているのは2人だけで、現時点でリベッタがもっとも多く演奏しているピアニストと言えるだろう。これまでの共演者としてはリフシッツ(ピアノ)、ヘンデル(ヴァイオリン)、フラッチ(バレエ)などが挙げられ、「マイアミ・国際ピアノ・フェスティバル」にはここ15 年以上連続出演。CD/DVD のリリースはVAI社を中心に20 種近くに及ぶ。1999 年、2001年、2014年に来日している。
2019年09月18日米俳優のブラッド・ピットが主演作『アド・アストラ』(ジェームズ・グレイ監督)を引っ提げ、通算12度目のプロモーション来日を果たした。ピット演じる主人公の宇宙飛行士が、知的生命体探索のために消息を絶った父親の行方を追って、壮大な宇宙の冒険へと旅立つスペクタクル超大作だ。深遠なドラマ性が大きな見どころで、先日閉幕した第76回ヴェネチア映画祭でワールドプレミア上映されるやいなや、批評家から大絶賛を受けた。「SF作品には、すでに数多くの名作があるから、何か新しい価値を見い出せるアイデアでなければ、やる気はなかった。脚本も手がけるジェームズの発想は、とても斬新で魅力を感じたよ。いわゆるクールな近未来ではない、現実的な機能性を追求した世界観も見事だった。実はこの作品は、行方不明になった父親を探すというストーリーを通して、主人公が自分自身を探し求める“旅”を描いている。いわば『2001年宇宙の旅』と『地獄の黙示録』の融合だ。主人公の孤独と葛藤を映し出す舞台として、果てしない闇である宇宙こそ最高なんだ」絶賛されるのは、作品だけではない。ピット本人が語る「主人公の孤独と葛藤」を体現した演技には「キャリア最高」「アカデミー賞候補は確実」とかつてない称賛の声が寄せられているのだ。「(主人公の)ロイの繊細な物語を演じるのは難しかった」と振り返るピット。「父との関係性に自戒の念を抱いているし、ロイ自身も複雑でパーフェクトな人物ではない。それを表に出すこともしないんだ。だから、ジェームズには『とにかく抑えた演技をするつもりだ』と伝えた。もし、カメラに映った演技が平面過ぎたら、遠慮なく言って欲しいともね。非常に内面的な演技を心がけたんだ」。宇宙服を着ての演技は「毎日、ピーターパンみたいにワイヤーに吊るされていて、きつかったよ(笑)」と明かしてくれた。まさに心身を追い込んで、演技に打ち込んだ『アド・アストラ』。それだけに、一部で報じられている“俳優休業説”はファンならずとも無視できない。もしや本作で燃え尽きてしまった?「僕自身、その報道は読んでいないんだよ(笑)。これまで通り、心惹かれる企画があれば、俳優として、プロデューサーとして挑戦していくつもりだよ。ただ、最近“心の平穏”について考えることは増えたかもね。いつか、デビッド・ボウイのように優雅に(表舞台から)去ることができれば……なんて思うんだ」製作を手がけるのは、アカデミー賞作品賞に輝く『ムーンライト』『それでも夜は明ける』の「PLAN B」。ピットが率いる製作プロダクションは、いまやハリウッド中がその動向を注目する存在だ。「この20年で、業界全体が大きな変化に直面している。具体的には映画製作が両極化し、作家性が高い中規模の作品にゴーサインが出にくい。そういう状況を打破する手助けができるのは、僕としても幸運であり喜びだ。プロデューサーと俳優の両立は責任も増えるけど、とてもエキサイティングだよ」写真・取材・文:内田涼『アド・アストラ』9月20日(金)より全国公開
2019年09月18日本日9月18日、向井太一のニューアルバム『SAVAGE』が発売された。「SUMMER SONIC 2019」の出演、iriやtofubeatsらを迎えた対バンツアー「BDP TOUR」の成功も記憶に新しい向井。その人気は日本国内および、アジアでも高まっている。彼の新作『SAVAGE』は昨年リリースした『PURE』以来、約1年ぶりとなる3枚目のアルバム。収録曲はフランスで撮影されたミュージックビデオが既に公開されている『Savage』、2017年のグラミー賞ノミネーターであるstarRoがプロデュースした『ICBU』をはじめとした全11曲(ボーナストラック含め)となっている。またプロデューサーとして、LAのKero One、SoulflexのMori Zentaro、Shin Sakiura、Opus Inn、grooveman Spot、CELSIOR COUPEらも参加。ジャケットデザインも海外デザイナーと作り上げた、こだわりのアートワークとなった。向井は10月から全国6カ所でのライブをスタートさせる。この新作をチェックして、ぜひライブに足を運んでほしい。■リリース情報向井太一『SAVAGE』CD01. Confession02. Runnin’03. Savage04. ICBU05. 君へ06. Can’t breathe07. Voice Mail08. 最後は勝つ09. 道10. Dying YoungBonus Track. I Like It<DVD>(初回限定盤のみ)“PURE TOUR 2018-2019” 2019.02.01 at Osaka BIGCAT01. リセット02. Crazy03. 眠らない街04. Break up05. Siren06. Pure
2019年09月18日2003年にダンサーとボーカリスト計7名により結成され、舞台を中心に活動しながら、2013年にはメジャーデビューも果たしたDIAMOND☆DOGS。メンバーふたりの卒業に伴い、2018年よりグループとしては充電期間に入り個々での活動を続けていたが、2019年夏に新メンバーを加えて再始動した。再始動以来2作目となる『ODYSSEY』が、本日9月18日に東京・博品館劇場で開幕する。新生DIAMOND☆DOGSのメンバーは、リーダーの東山義久を筆頭に、中塚皓平、和田泰右、咲山類、そして新たに加わった廣瀬真平、新開理雄、Homerの7人。ここに長澤風海、法月康平、木村咲哉、RIHITO、浅川文也を加えた計12人が出演する『ODYSSEY』のコンセプトは、「すべての出演ダンサーが主役」。誰かひとりが構成・振付を行うのではなく、ひとりひとりの意見が反映されたシーンが「花束」のように融合する舞台を目指す。ダンサーや振付師として活躍するのみならず、今やミュージカルの舞台にも欠かせない存在となっている彼ら。『レ・ミゼラブル』アンジョルラス役も務めた東山や、『メリー・ポピンズ』で強い印象を残した長澤、『ビリー・エリオット』初代タイトルロールの木村らが力を出し合って作る舞台は、きっとサブタイトル通りの「エンタテインメント・スーパー・ダンス・シアター」となることだろう。文:町田麻子
2019年09月18日有村架純、坂口健太郎主演のWOWOW『連続ドラマW そして、生きる』の全6話を凝縮し、未公開シーンを盛り込んで再編集した『劇場版 そして、生きる』。公開決定への支持の声が高まりとともに公開規模が拡大し、9月27日(金)からスタートする全国29館にくわえ、10月以降に公開される劇場も決定。この度、そんな本作のスチール写真が公開された。『連続ドラマW そして、生きる』は、岡田惠和が紡いだオリジナルストーリーを、『君の膵臓をたべたい』の月川翔監督が映像化したヒューマンラブストーリー作品。東日本大震災にみまわれた東北、そして東京、フィリピンを舞台に、登場人物たちがさまざまな逆境に左右されながらも力強く生きていく姿を描く。運命的な出会いを果たすふたりの主人公、瞳子と清隆を演じるのは、有村と坂口。さらに、瞳子の友人の韓国人ハン・ユリ役に女性アイドルグループKARAの元メンバー知英、瞳子に想いを寄せる高校の後輩、久保真二役に岡山天音、被災地・気仙沼で理髪店を営む坂本役に萩原聖人、瞳子の育ての父親・和孝役に光石研、清隆の母親・美恵子役に南果歩と、実力派俳優陣が集結している。映画の完成を見届けた月川翔監督は涙を浮かべ、「自分たちの仕事を心から誇りに思える、そんな作品になった」と手応えを語っている。劇場版の公開決定後、ドラマ視聴者・未視聴者の喜びの声がSNSなどで湧き立ち、公開規模が拡大、全国29館で公開スタートを迎えることになった。さらに10月以降から上映される劇場も決定。現時点での上映館は以下の通りだ。【10月18日(金)から】チネ・ラヴィータ(宮城)、塚口サンサン劇場(兵庫)、福山駅前シネマモード(広島)【10月25日(金)から】池袋HUMAXシネマズ(東京)、成田HUMAXシネマズ(千葉)、フォーラム盛岡(岩手)、フォーラム八戸(青森)【11月2日(土)から】日田シネマテーク・リベルテ(大分)、11月8日週からはフォーラム山形・フォーラム東根(山形)、シネマジャック&ベティ(神奈川)この度公開されたスチール写真3枚の内容は、撮影当時のリラックスしたオフショット。17歳の瞳子役を演じた有村が高校の制服を着た姿や、気仙沼ロケで出演者たちが仲良く並んだ様子、ボランティア活動を演じた現場での様子が写し出されている。
2019年09月17日「ぴあ」調査による2019年9月13日、14日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、強い絆で結ばれた一匹の犬と飼い主の奇跡を描いた感動作『僕のワンダフル・ジャーニー』が第1位になった。本作は、飼い主のイーサンのために何度も生まれ変わりを繰り返す犬ベイリーの姿を描いた『僕のワンダフル・ライフ』(2017年公開)の続編。新たな家族が加わったイーサンから、ある願いを託された犬のベイリーの奮闘と転生がドラマチックに描かれる。出口調査では「前作を観たので気になって」と話す人が多く、中には「他の作品を観にきたときにたまたま予告が流れて、それだけで泣けたから」と話す人も。観客からは「今回は人間模様をメインに描いていて、より感情移入しやすくて涙がでた」「動物のまっすぐな愛が伝わってくる素敵な映画だった」「イーサンとベイリーの関係に憧れる」「飼っている犬に会いたくなった!」などの声が寄せられ、「思い出すだけで涙が出ちゃう…・・・」と声を詰まらせる人もいた。また「愛するとはこういう事なんだと。見返りを求めない愛に感動した」「犬目線での人間関係が描かれているのが面白い。私も犬を飼っているので、こういう風に見られているのかなって思った」「犬好きじゃなくても愛にあふれた作品なので幸せな気持ちになれると思う」「犬は人間よりもかしこい動物だなって感じた。生まれ変わったら犬になりたい」などのコメントもあった。(本ランキングは、9/13(金)、14(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2019年09月17日舞台は日本海側の漁港町にある木造アパート。漁師仲間が集い酒を酌み交わすとき、その隣室には、痴呆の進む老母の介護に明け暮れる中年男とその娘の姿がある……。隣りあいながらも重なることのない二つの部屋の日常を、ハイパーリアルな美術と淡々とした語り口で鮮やかに印象づける、庭劇団ペニノ『笑顔の砦』(2006年初演)。そのリクリエーション版が昨年11月の大阪に引き続き、横浜のKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオで9月19日に幕を開ける。今公演は2016年に大阪で上演された『ダークマスター』(2003年初演)で出会った、関西のキャスト、スタッフとの協同作業によるもの。同じ座組でこの2作を続けて取り組むことは、主宰のタニノクロウの十数年越しのアイデアの実現でもあるという。「ペニノには所属する役者がいないんですけど、この作品をつくった当時はちょっと“劇団みたいなことをやってみたい”とも思っていて。直前に再演していた『ダークマスター』とまったく同じ座組で、内容が表裏になっているようなものをやろうと考えたんです。『ダークマスター』はブラックファンタジーで、『笑顔の砦』は人情話。あっちが上階と下階の支配の関係ならこっちは隣り合う部屋の関係で、出てくる食べ物も向こうは洋食でこっちは和食、みたいな。ただ、当時は同じ座組で上演することはできなくて。それが今回は実現できそうだったんです。それに、『ダークマスター2016』の稽古で使った城崎アートセンターがとてもいい環境で。何より海があって川があって、山があって温泉があって……っていう周囲の風景が、僕の故郷の富山や、この作品で描いた世界とよく似ていた。それで、城崎で『笑顔の砦』をリメイクすることには何か大きな意味があるだろうと考えるようになりました」大掛かりな回転舞台で、ひなびた温泉宿に流れる独特の時間を表現した『地獄谷温泉無明ノ宿』(2015年初演)など、独自の空間設計にこだわりを見せるタニノだが、その感性はむしろ外の世界へ広く放たれている。「僕は2011年まで精神科医をやっていたんですが、来る人来る人、人間のことばっかり言うんです。だけど人って、人同士だけで影響しあっているわけじゃないですよね。たまたまつくった飯とか、風の音、そういうものにも影響されている可能性は大いにあって。生活サイクルもテンションも異なる二つの部屋を隣り合わせにして見せようと思ったのには、そういう意図もありました。関係ないようで関係し合っているもの。稽古で見つめようと思っているのは、当時も今もそのことです」。二つの部屋、異なるコミュニティと謂う枠組みは初演と同じだが、セリフは一つをのぞき、全て書き換えた。「昔の作品って恥ずかしくて観たり読んだりできないんです。だから気持ちとしてはほぼ新作。当て書きもしました。劇団だったらそうしますよね(笑)。ありがたいことに2016年版『ダークマスター』も大阪、東京、仙台、フランスと公演ができ、この後も予定がある。そういう旅や城崎での稽古を通して、この座組ともより深く知り合うことができ、想像で書くよりもさらに濃いものをつくることができました」。一連のリクリエーションの喜びは「仲良くなること、楽しめること」だという。「新作をつくるほどには刺激的ではないかもしれない。ただ、誰に頼まれたわけでもなく、この喜びを自分自身が求めているんです」。新たな台本にもそのスタンスは色濃く反映されている。「『笑顔の砦』というタイトルは、もともと、気の合う仲間のコミュニティをイメージしたものです。初演ではそういった“砦”も簡単に壊れてしまうものなんだ、という脆さを意識していたと思います。でも今回はむしろ、弱々しくても残り続けてほしいという願いを込めて書きました。それこそこの芝居をつくる僕らも、またこうして集まることができたけど、若い連中もいるから、きっと、ずっと一緒ではいられない。それでも何か残るものがあれば……っていう気持ちも現れているはずです」。人の営みを俯瞰する作品づくりの一方で、決してシニカルを気取ることはない。今のところ俳優たちを劇団に迎える予定はないが、「家族が大切だったり、地元で公演するってなればすごくモチベーションもあがるし、自分はすごい『土着の人間』だと思います。だから、最終的には何かのため、誰かのために作品をつくることにはなるんじゃないかな」とも語る。リクリエーション版『笑顔の砦』は、そんなタニノの、ストレートな本心、愛が垣間見える作品ともなりそうだ。取材・文:鈴木理映子
2019年09月17日9月14日、15日の全国映画動員ランキングは、日本の政界を舞台にした三谷幸喜監督の新作『記憶にございません!』(全国352館)が初登場で首位を飾った。公開2週目の『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』(全国292館)は先週1位から2位に。公開9週目の『天気の子』(全国365館)は先週2位から3位になった。太宰治の名作が誕生した舞台裏を虚実を交えて描いた蜷川実花監督の『人間失格 太宰治と3人の女たち』(全国320館)は初登場4位。公開6週目の『ライオン・キング』(全国373館)は先週3位から5位になった。公開4週目の『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』(全国314館)は先週4位から6位に。そのほか新作では犬と恩人である飼い主の絆を描いた感動作の続編『僕のワンダフル・ジャーニー』(全国254館)が初登場7位に入った。また、公開2週目の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』(全国83館)は先週6位から8位になった。次週は『アイネクライネナハトムジーク』『アド・アストラ』『アナベル 死霊博物館』『3人の信長』『HELLO WORLD』『見えない目撃者』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『記憶にございません!』2位『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』3位『天気の子』4位『人間失格 太宰治と3人の女たち』5位『ライオン・キング』6位『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』7位『僕のワンダフル・ジャーニー』8位『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』9位『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』10位『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
2019年09月17日9月20日(金)より東京芸術劇場 シアターイーストにて、贅沢貧乏の『ミクスチュア』が上演される。主宰の山田由梨は27歳。2012年、20歳で贅沢貧乏を旗揚げ。実際のアパートや一軒家を丸ごと使ってつくる作品で注目を集め、2年前の『フィクション・シティー』で岸田國士戯曲賞最終候補にノミネートされた。今回はそれ以来2年ぶりの劇場公演となる。「家とかアパート、ビルなどいろんな場所を経験してみると、劇場ってふしぎな場所だなあと思います。いわゆるブラックボックスで、演劇をするための箱が用意されているってことが。私は家の話をやるときは家で上演するという形をとってきた。だから劇場でやるときは、ちょっと不自然な、ふしぎなものを置きたくなります。舞台美術もですが、お話としても」現代の空気を反映した題材を、ポップに立ち上げる。そんな作品を作ってきた山田由梨は、演劇の「場」にとても意識的な作り手だ。家公演ではリアリティあふれる物語を描くが、劇場での上演作となると少し手ざわりが異なる。さらに今回は、作品づくりのプロセスで新たな試みをしているのだという。「今回はふたりのダンサーにキャストに入ってもらいました。会話とか言葉で見せるものよりも、もっと大きなイメージを伝えたい。お客さんに頭で理解してもらうのではなく、視覚的な印象が頭の中で意味とつながるような瞬間が作れたらいいなと思っています。だから今回は“こういうシーンを作りたいんだけど、ちょっとアイデアを出しあわない?”という形でシーンの意図だけを伝えてキャストに動いてもらい、そこでできあがったものに会話を加えるという作り方をしています」昨年、城崎国際アートセンターで滞在制作をしていたときに試した即興的な作り方も取り入れつつ、身体、視覚、言語それぞれで伝えられることをミックスさせようとしているのだ。「やりたいことを元に書いたものと身体表現とを組み合わせてみると、予想と違うものが見えてきたりする。それが私にとってはすごく新鮮です」テーマは前作から引き続き「カテゴライズ」への抵抗、違和感。「前作は性別というカテゴライズについての物語だったんですが、さらにそれが、人間、動物とか、本能、理性とか、そういうものが対立したり混じり合う作品になりそうです。稽古をしていくうちに“カテゴライズ”の枠が広がって、もともと考えていたものよりも大きな枠の中での人間という存在が浮かび上がってきたんです。だから、ふだん生活しているうえでは見えないような人間の姿が見られる瞬間がたくさんあると思います。その辺を楽しみに観てもらえたら」公演ごとに劇団への注目度は高まっているが、気負った様子はない。「認知度とか、戯曲賞とか、気にしていた時期もありますけど、歳月を重ねるごとにその感覚はなくなってきました。期待とは関係なく、そのときやりたいことを素直にやっていけたらと思っています」俳優として外部の舞台やCMなどに出演したり、演出家としてケラリーノ・サンドロヴィッチの戯曲『4 A.M』を演出したりと、山田自身の活躍の場も広がっているが、贅沢貧乏という場は彼女にとって揺るぎないものであるようだ。「贅沢貧乏での創作は、作・演出というより“作る人”の感覚でいるので、劇作家、演出家の区別はあまりありません。仕事というよりも、自分の人生の中で考えなきゃいけないことを考えてアウトプットする場です。日常の中で感じた違和感を見逃さず、社会や自分たち自身のことを考える場として、作品づくりを続けられたらと思います」取材・文:釣木文恵
2019年09月17日マーゴット・ロビーが『Fools Day』に出演する方向だ。プロデューサーも兼任する。数多くの映画祭で好評を得た短編映画を長編映画化するもので、監督はオリジナルを手がけたコーディ・ブルー・スナイダー。コメディ映画で、主人公は小学校4年生の子供たち。エイプリルフールの日にやったおふざけのせいで先生が死んでしまった時、刑務所に行くのを恐れた彼らは、なんとか死体を隠そうとする。ロビーは、この先生を演じることになるようだ。製作、配給はニューラインシネマ。ロビーの最近作は、現在劇場公開中の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。次回作は『スーサイド・スクワッド』のスピンオフ映画『Birds of Prey』。文=猿渡由紀
2019年09月17日EXILE HIRO、SSFF & ASIA 代表の別所哲也、作詞家小竹正人の3人によって打ち出されたた『CINEMA FIGHTERS project』は、2017年の第1弾、2018年の第2弾に続き、今回が第3弾となる。今作『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』は、“運命”と“奇跡”が生み出した出会いや、初恋を描く青春ラブストーリー、愛を知らないで育ったアウトローな男と、愛を乞うことで生き延びてきた娼婦の物語など、心に響くドラマを展開し、見る者を映画作品の世界へ魅了させる内容となってる。この度、そんな本作の予告編と場面写真が公開された。本作には、三池崇史、行定勲、松永大司、洞内広樹、井上博貴が監督として参加。三池監督の『Beautiful』には EXILE AKIRA、行定監督の『海風』には小林直己( EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、松永監督の『On The Way』には今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、洞内監督の『GHOSTING』には佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)井上監督の『魔女に焦がれて』には佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)が出演。そして第3弾の主題歌には、Crystal Kay、Leola、RYUJI IMAICHI、LISA、琉衣による5つの楽曲が起用されている。この度公開となった予告編には、5つの物語の美しい映像と楽曲がすべて盛り込まれ、それぞれの監督がショートフィルムへの熱い思いを語っている。また、各ストーリーの象徴的なセリフも聞き取ることができ、豪華監督と映像、音楽の新体験に期待が膨らむものとなっている。今作が俳優デビューとなる今市隆二の姿も映し出され、観る者の感情に共鳴するような演技が冴えわたる。同時公開となった場面写真では、主人公たちの真剣な眼差しが切り取られており、それぞれの物語の重要な場面も公開。『海風』より、食卓を囲む蓮(小林)と蘭(秋山菜津子)の姿や、『On The Way』より、メキシコの街に腰を下ろし物憂げな表情を浮かべる健太(今市)など、予告編とともに、5作品の世界観を感じ取れる場面写真となっている。『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』11月8日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国公開
2019年09月17日トロント映画祭が、現地時間15日に閉幕した。観客賞を受賞したのは、タイカ・ワイティティ監督の『ジョジョ・ラビット』(来年1月日本公開予定)。第2次大戦時を舞台にした、笑いと感動の映画で、主人公ジョジョは、ナチに憧れるドイツ人少年。ヒトラーは彼の想像の中にもしょっちゅう出てくる特別な存在だが、ある時、母がユダヤ人の少女を家の中に匿っていることを知る。母を演じるのはスカーレット・ヨハンソン。ヒトラーをワイティティ監督、ジョジョにとって教官となるナチの軍人をサム・ロックウェルが演じている。次点は、やはりヨハンソンが出演する『Marriage Story』(Netflixが世界配信)。こちらの映画で、ヨハンソンの役は、夫と離婚すると決めた、ひとり息子を持つ妻だ。監督、脚本はノア・バームバック。3位はカンヌで最高賞パルムドールを受賞したポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』(来年1月日本公開予定)だった。トロント映画祭の最高賞に当たる観客賞は、カンヌ、ヴェチア、ベルリンと違い、審査員でなく、その名のとおり一般観客が投票で決める。つまり、アカデミー会員が投票するオスカーとは、まるっきり投票者が被らないのだが、この賞を取った作品がオスカーでも大健闘する確率は、極めて高い。昨年も、ここで観客賞を取った『グリーンブック』がオスカー作品賞を受賞したし、ほかにも『それでも夜は明ける』『英国王のスピーチ』『スラムドッグ$ミリオネア』『アメリカン・ビューティ』などが、同じ道を辿っている。昨年の受賞作『スリー・ビルボード』、そのひとつ前の『ラ・ラ・ランド』も、オスカー作品賞を最後まで争った。『ジョジョ・ラビット』『Marriage Story』『パラサイト 半地下の家族』は、上映が行われた時からどれも観客、ジャーナリストの間で非常に受けが良く、この結果は決して驚きではなかった。ただ、やや残念なのは、これら3本とも男性監督の作品であること。今年、トロントは女性監督の作品を積極的に上映するだけでなく、ウェブサイトやメールを通じても、彼女らの映画を観に行くことを観客や記者に奨励し続けたのだ。それらの中には、マリエル・ヘラー監督、トム・ハンクス主演の『A Beautiful Day in the Neighborhood』、 ロレーン・スカーファリア監督、ジェニファー・ロペス主演の『Hustlers』、ガブリエラ・カウパースウェイト監督の「The Friend」、ジュリー・デルピー監督の『My Zoe』、ブライス・ダラス・ハワード監督のドキュメンタリー『Dads』などがあった。カンヌやヴェネチアは、この面において今も非常に遅れを取っているだけに、トロント映画祭の姿勢には、大きな拍手を贈りたいと思う。取材・文=猿渡由紀
2019年09月17日