みなさんが、普段使っている“ポイントカード”。通常の何倍も効率良くポイントを貯めたり、使ったりできる方法があるのを知っていますか?そこで今回は“ポイントカードの上手な貯め方・使い方”を、資産運用・トレーディングのプロである山田良政さんにご紹介いただきます。文・山田良政■nanacoカードでポイントを上手に貯めるnanacoをお持ちの方の多くは、セブンイレブンやイトーヨーカドーで使用することが多いと思います。エッソ・ゼネラル・モービルなどのガソリンスタンドでも、nanacoで支払いをすることでポイントが貯まります。またnanacoは、店頭の支払いだけでなく、セブン銀行の取引内容によってもポイントが貯まるのです。例えば、nanaco一体型のデビットカードで支払いを行えば、利用金額の0.5%~1.5%のポイントが還元されます。また初回のみではありますが、給与や賞与の振込先をセブン銀行にすると、500ポイントがもらえます。公共料金の支払いなどもnanacoですることができるので、使い方によってはポイントをかなり貯めることができるはず。■楽天カードでポイントを効率よく貯める楽天カードは、正確にはポイントカードではなくクレジットカードですが、ポイントを非常に効率よく貯められるカードのひとつです。例えば、楽天カードは通常100円の利用につき1ポイント貯まりますが、楽天市場で買い物をすると、常時ポイントが4倍に。さらに、楽天市場アプリや、楽天プレミアムカード・ゴールドカード、楽天モバイルなどを併用すると、ポイント還元率は最大で7倍に。※キャンペーン時などは、それ以上の還元率になることもあります。また、楽天トラベルなどを利用する際も、アプリを利用したり、楽天カードを利用したりするとお得。さらに、楽天ポイントカード加盟店のコンビニや飲食店で支払いをする際には、楽天ポイントカード機能付き楽天カードを提示するだけでもポイントが貯まります。楽天カードで楽天関連のサービスを利用すると、大量のポイントが貯まる仕組みになっています。現状、これだけ多くポイントを還元してくれるのは楽天だけでしょう。■ポイント移行によって効率よく使うポイントを最大限貯めるために、あらゆるお店のポイントカードを持ち歩いてはいませんか?しかし、ポイントカードをたくさん持ちすぎると、付与されるポイントが分散し、貯まりにくいというリスクもあります。そんな悩みを解決してくれるのが、“ポイント移行”。あるポイントを、別のポイントに交換してまとめることができるのです。各ポイントサービスにはそれぞれ提携先があり、ポイントを他のポイントに移行できるしくみがあります。移行手続き方法はポイントサービスによって異なりますが、ウェブから移行申請を行うのが主流です。ポイントの移行可能先を知っておくことで、何をどう組み合わせれば良いか分かり、さらに賢くポイントを貯められるはず。■ポイントをいかにしてお得に使うかこのように賢く貯めたポイントは、ぜひ賢く使いたいもの。例えば、Tポイントは電子マネーのSuicaのチャージに使えるほか、ソフトバンクの通信料・通話料の支払いにも使えます。交通費や通信費のような、日常生活に欠かせない支出をポイントで補うことができれば、節約効果はバッチリ。ぜひ、自分が持っているポイントがどんなサービスで使えるか、調べてみてくださいね。基本的に、ポイントカードは“貯め方・使い方”が大切。どんなポイントカードにもそれぞれ強みと弱みがあるため、それを把握しておくことが重要です。自分のライフスタイルに合わせて、カードの使い分けとポイントの集約ができれば完璧。きっとこれまで以上にお得な生活ができるはずですよ。© Dean Drobot / shutterstock© Minerva Studio / shutterstock© Stokkete / shutterstock© Ollyy / shutterstock
2019年02月03日毎月、カツカツで貯金に回す余裕がない人に、仕組み作りをレクチャー。結婚や出産、親の介護や自分の老後など、各ライフステージで必要なお金という現実を知れば、貯金するモチベーションも高まる!毎月、自然に貯まる仕組み作りを。「人生は予想外のことの連続。病気やケガなどで、いつ収入が途絶えるかわかりません。最低でも手取りの6か月分を貯め、緊急用として手をつけないで」と、貯金の最も大切な目的を話すファイナンシャルプランナーの大竹のり子さん。その次は、年収分が目標貯金額。夢の実現や投資への道も見えてくる。「貯金できる人とできない人の決定的な差は、“先取り貯金”をしているかどうか。先に貯金分を確保し、残りで生活する仕組みを確立すれば、毎月自然と積み立てられます。それと、お財布は整理整頓を心掛けて。レシートはこまめに捨てながら出費をチェック。小銭から払うことで、財布の中身を把握しやすくなり、お金への意識が高まって、貯金もできるようになるのです」ただ、アンアン読者はまだ、貯金に必死にならなくてもいい世代というのが大竹さんの考え。「キャリアアップのための授業料、出会いや人脈を広げるための交際費などは、人生でのリターンが大きい使い方。自分のために“使う”選択もアリです」まずは先取り貯金。貯金ができない最大の原因は、「余った分を回す」という考え方。「【収入―支出=貯金】ではなく、【収入―貯金=支出】に切り替えて。お給料が入った時点で貯金分を引き、残りで生活するようにしましょう。貯金額は、先取り貯金に慣れるまでは、できる範囲で構いません。最終的には、実家暮らしなら手取りの2割、一人暮らしなら1割が理想」口座は3つに分ける。使う口座と貯める口座が同じだと、お金の流れが掴みづらく、貯まりにくい一因に。用途ごとに使い分けを。「1つ目は、生活費を管理するお財布代わりの口座。2つ目は、先取り貯金用。ここには、病気などに備え手取りの6か月分を貯めておきます。それが完了したら3つ目の、夢を叶えるためや投資資金用の口座。目的以外では手をつけない覚悟を!」頑張って収入を増やす。貯金を増やすには、支出を削る以外に、収入を増やすのも効果的。「難しいかもしれませんが、現状、アルバイトなら正社員を目指したり、キャリアアップのために転職したり、収入を増やす方法を見つけてほしいですね。会社の規定に触れないなら、趣味や強みを活かして副業する、不用品をフリマアプリで売ることも、収入アップになります」平均額は415万円也。anan総研貯金額アンケートによると、気になる周りの貯金額。最高額は、Wワークをしている30代の2000万円!一方、旅行で使い果たして50万円、さらには0円という20代後半も。毎月の貯金額で多いのが3万~5万円。ボーナス月は、ほとんどの人が2桁万円にアップ。大竹のり子さんファイナンシャルプランナー。女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」代表取締役。『オトナ女子のお金の貯め方、増やし方BOOK』など監修本や著書多数。※『anan』2019年1月30日号より。イラスト・菜々子取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2019年01月29日成長とともに子どもにかかる費用は増えていくため、将来に向けて積み立てをしたいと考えているパパママは多いでしょう。ただ、子育て中は何かと出費が多く、コツコツ貯金するのは容易なことではありません。どのように積み立てをすれば、子どもの将来のためにうまくお金をためることができるのでしょうか。今回は、子どもにかかるお金のため方について考えてみます。■パパママは子どもの積み立てどうしてる?アンケートでは、子どもの将来のための積み立てをどのように行っているか質問しました。 Q. 子どものため積み立てはどうやって行っている?学資保険 40.9%子ども名義の口座 37.3%積み立てを行っていない 14.2%親名義の口座 3.9%その他 3.1%タンス預金 0.7%回答のうち、もっとも多い40.9%のパパママが「学資保険」と答えました。また、「子ども名義の口座」が37.3%、「親名義の口座」が3.9%となり、口座での積み立てをすると回答した人は合わせて41.2%。「学資保険」、「口座」で積み立てすると回答した人がほぼ同じくらい、さらに合わせて82.1%ということからこの2つが多数を占めていることがわかります。■なぜ学資保険に支持が集まるのか?回答した人がもっとも多かった学資保険は、なぜこんなに支持されているのでしょうか。「自分ではなかなか積立できる自信がなくて、引き落としされる学資保険にしました」(青森県 40代女性)「2人分、学資保険をしています。児童手当をその費用にあてています」(千葉県 30代女性)「3人の息子たちが大学に行くことを考えて、公立の小学校に通っている間に倹約してためて、全期全納で学資保険に入りました」(東京都 50代女性)「学資保険、やっていてよかった。高3からの1年間で、受験、入学金に授業料、引っ越しなどで、18年積み立てた200万が1年で消えたが、このおかげでほかから回さないで済んだ」(茨城県 40代女性)コメントを読むと、「自分で積み立てる自信がない」という意見が多く寄せられました。毎回、貯金する金額やためる頻度など、自分で管理する口座での積み立てと比べると、学資保険はすでにある商品から自分たちの希望に合ったものを選べるというメリットがありますよね。また多くの保険は自動で支払いされるように設定できるため、最初からその分の金額がなかったものとして考えられる、自然にためられるといった点もパパやママの支持を集めているようです。■口座での積み立てを選ぶメリットとはアンケート結果では、約4割の人たちが「子ども名義の口座」もしくは「親名義の口座」で積み立てすると回答しました。「生まれてすぐに口座を作り、毎月の誕生日に自動送金しています。ずぼらな性格だから、先取り貯金しないとたまらないとわかっていたので」(静岡県 40代女性)「子ども名義の口座に、祝い金やお年玉などを貯金しています。上の子の授業料は、この口座でまかなっています」(愛媛県 40代女性)「児童手当は全額子どもの貯蓄へ。このほかに、毎月定額を貯蓄しています。それでも大学進学となると足りません」(神奈川県 40代女性)「長女が産まれたときに、「学資保険を」と思ったが、どこもいいと思えず、月々の支払いもきつかったのでやめた。まとまったお小遣いやお年玉などのお金、ボーナス、お祝い金などをためておく個人名義の通帳を作りました。毎年たまっていくのを楽しみにしていて子どもが独り立ちするときに渡したいと思っています」(神奈川県 40代女性)口座での積み立てと一口に言っても、先取り貯金や親口座から子ども口座への自動送金など、自分たちの生活に合わせた方法をとっているようです。「毎年たまっていくのが楽しみ」というコメントからもわかるように、お金がたまっていく様子が目に見えてわかることも口座で積み立てるメリットなのでしょうね。また、学資保険と比べたうえで、自分たちの希望したようなものがないという理由から、口座積み立てを選択している人たちもいることがわかります。まとめてお金が入ったタイミングで積み立てたいなど、自由度が高いことから、自分たち流で積み立てをしたいという人にはピッタリの方法かもしれません。■いくら積み立てれば正解なのか?アンケートでは積み立ての方法を一つだけ選択してもらいましたが、複数の方法で行っているというパパママからのコメントも集まりました。「両親や周りの人たちが『中学生からお金がかかるからそれまでにためておきなさい』と口をそろえて言うので、学資保険をして、さらにお祝い金やお年玉を子ども名義の通帳へ貯金しています。お金の不安は夫婦げんかの元になるので、今からがんばってためています」(千葉県 30代女性)「子ども名義の口座・学資保険・子どもの年金、できる限りしておきたい! うちは子どもが1人なので、毎日がんばって働いて何とかできています」(埼玉県 40代女性)「学資保険と子ども保険、掛け捨ての子ども傷害保険、子ども名義の毎月積立と、全国どこでも使える郵貯の口座を作りました。まだ親が管理していますが、そのうち銀行など利用の仕方を教えるつもりです」(神奈川県 50代女性)「大学進学を諦めた私は、子どもの夢を諦めさせる親になりたくなかったので、子どもが生まれてからの祝金、お年玉も含めすべて子ども名義で預金してきました。 学資保険も加入し、毎月積み立てもコツコツ入金しました。はっきり言って積み立て貧乏(笑)。それでも十分とはなりませんでしたが、子どもの夢を応援できる親にしてもらえました」(大阪府 40代女性)「子ども手当てやお年玉などを少しずつ。あと学資保険も!いくらためても安心できないのが貯金」(広島県 40代女性)さまざまな方法を併せづかいして、もはや積み立ての達人ではないかと思えるようなコメントも多く見られました。「いくらためても安心できないのが貯金」という言葉、本当にごもっともで、いくらためればいいのか正解がわからないのが子どものための積み立てですよね。必要になるタイミングを見極めて、そこに向かってコツコツためる貯蓄上手なパパママたちの意見は参考にしたいところです。■「積み立てる余裕がない…」パパママの切実な懐事情うまく積み立てる人がいる一方、なかなかできないというパパママたちの切実な懐事情もわかってきました。「積み立てをしたいけど生活に余裕がなくできない。今月は少し余裕があるかなと思っても、何かしら急な出費がある」(奈良県 30代女性)「死活問題ですね。老後の貯金どころでもなく、毎月自転車操業です。学資保険などでいいプランがあっても、かけられるお金のない世帯なので、考えるだけ不安で見ないようにしています」(愛知県 40代女性)「お義父さんの施設にかかる費用、家のローンで余裕がまったくない。貯金するどころではない。毎日やっと生活している」(静岡県 40代女性)パパママたちの中には、自身やパートナーの親の生活費や家のローンの支払いなどに追われて子どものためだけに貯蓄ができない人もいるという実情が見えてきました。なかには「今の生活費でいっぱいいっぱいなのが現実」というコメントもあり、切実な懐事情がわかります。子どもが将来どのような学校に行き、どのような職業に就くとしても、あらゆる可能性を見据えて積み立てをしておきたいというのは、多くのパパやママが願うことでしょう。ただ家庭の事情や価値観はそれぞれに異なっていて、さまざまな家庭があります。たしかに将来のための貯蓄は大切ですが、「今」を生きることは何よりも大切。積み立てをしたくてもできないという現状があるのであれば、その先どうすればいいのかをしっかりと夫婦で話し合うことも必要となってくるでしょう。夫婦が同じ方向に進むことができれば、よりスムーズな資金計画ができるかもしれません。もしかしたら、すでに何らかの貯蓄を行っている場合でも、定期的に見直して、修正していけるとよりその家族にとって理想的な積み立てが見つかるかも。そうすると、この先いくら必要となってくるのか、親ができる範囲はどこまでなのか、などこれまで漠然と考えていた自分たちや子どもの将来がリアルに考えられるのではないでしょうか。場合によっては、パパママの働き方、子どもの進学についてなど、お金だけではないそれぞれの家庭にあったスタイルが見えてくるかもしれませんね。 Q. 子どものため積み立てはどうやって行っている?アンケート回答数:4903件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2019年01月20日「今年こそは老後資金を貯める!」そんなあなたは、去年も同じことを言っていませんでしたか?同じ轍を踏まないために、お金の賢人に秘訣を聞きました。【「収入-支出=貯蓄」ではなく、「収入-貯蓄=支出」です!】ファイナンシャルプランナー・藤川太/目標貯蓄額:収入の1割から徐々に増やす「なんとなく貯蓄、とりあえず100万円という考えでも、貯められる人はいます。でも、節約生活という暗いトンネルの中で挫折することが多いのではないでしょうか。お金は、使うことも大事だということを忘れてはいけません」家計の見直し相談センター代表の藤川太さん(50)はこう話す。まず、何のために貯蓄するのか、自分自身のライフプランを掲げることが重要だという。「たとえば海外旅行に行きたい、子どもを私立大学に通わせたいなど、より明確で実現可能な目標を定めましょう。モチベーションが上がります」(藤川さん・以下同)目標を立てたら、収入の1割から貯蓄を始めよう。その際、大事なのは、余ったお金で貯蓄するという考えを捨てることだ。「お金は“貯まる”ではなく“貯める”もの。『収入-支出=貯蓄』ではなく、『収入-貯蓄=支出』。まず貯蓄するお金を分け、残ったお金で生活することが大事です。こうした生活を続けるうちに、家計の管理能力は上がっていきますので、2割、3割と可能な範囲で、毎月の貯蓄額を上げていきましょう」支出の調整では、お小遣いを減らしたり、食費を切り詰めるのは、最後の手段だ。「専業主婦の場合、夫に気持ちよく稼いでもらうためにも、お小遣いは現状維持が基本です。こうした日々の財布の中身をやりくりするより、住宅ローンや保険、通信費などを見直したり、電気やガスのセット割引を利用するほうが、ずっと節約効果が高くなります」年初は、新たな目標を立てるには、いい時期だ。「特に50代は、子どもが独立した段階から、人生最後の“貯めどき期間”に入ります。老後にやりたいこと、夢を家族で語り、明るい気持ちで貯蓄生活を送りましょう」
2019年01月18日前回「子どもに手がかかる乳幼児期と、出費が増える大学在学中以外は、お金を貯めるのに最適な時期です」と教えてくださったのは、家計再生コンサルタントで、ファイナンシャルプランナーの横山光昭さん。今回は、実際にどのように貯めていけば良いのか? という具体的なノウハウに迫ります。【手取り20万円 教育費どうやって貯める?】 Vol.1 わが家は、子どもを大学に通わせることができる? ■大学入学までにかかる初期費用は?前回、「幼稚園と大学が私立で、あとは公立に通う」という一般的なコースのイニシャルコスト(入学などにかかる初期費用)を計算したところ、130万円でした。そして、ランニングコスト(毎月必要な費用)を表にしてみると、教育費の最大の山場は大学の学費ということがわかりました。ゆえに、今回は「大学入学」という節目で区切って考えてみます。▼イニシャルコスト<「幼稚園と大学が私立で、小・中・高は公立に通う」コース>■毎月7,500円貯めれば、大学入学はOK!?横山さんは、「大学入学までに用意しておきたいお金は300万円」と言います。ちなみにゼロ歳から、18歳までの児童手当をすべて貯金しておくと約198万円。ここから、大学入学までのイニシャルコストを引いた金額は、138万円。つまり、大学入学時までに用意しておきたい300万円のうち、138万円は児童手当をコツコツ貯めれば用意できます。そうなると、残りの162万円(※)を大学入学までに自分たちで用意すればいいという計算になります。ゼロ歳からスタートすれば、子どもが大学に入学するまでの時間は18年間。年間換算してみると、9万円、それをさらに月額割で計算をしてみると1ヶ月におよそ7,500円ずつ貯めていけばいい計算に! こんなふうに細分化して考えていくと、すごく気が楽になります。▼大学入学までの18年間に「毎月7,500円」貯めるとは… ※<大学入学までに貯める金額の計算方法>130万円(大学までのイニシャルコスト)− 70万円(私立文系の大学入学費用)=60万円198万円(0歳からの児童手当総額)−60万円=138万円300万円(大学入学までに必要な金額)−138万円=162万円162万円÷18年間(大学入学する年)÷12ヶ月=7,500円※大学までのイニシャルコスト:私立幼稚園、公立小中学校、高校受験、公立高校、大学受験、私立文系大学入学のコースの場合■児童手当と「本当にお金がかかる時期」の問題点けれども、ここでひとつ問題が。この計算は「児童手当を使わないこと」が大前提ですが、現実にはそれが意外と難しいそうです。なぜなら、「児童手当が支給されるのは子どもが0歳から15歳までですが、教育費がもっとも大変なのは18歳になってから。この『タイムラグ』が問題です」(横山さん)。筆者も、この「タイムラグ」説、強く同感です。筆者の子どもは、中高生。本格的に教育費がかかるようになっているいま、感じることは、「子どもたちが小さいときは、『子どもが大きくなるとお金がかかる』ということを上手にイメージできていなかったな」ということなんです。「子どもに実際にお金がかかるのは大きくなってからですが、油断していると大変です」(横山さん)たしかに! 筆者は「子どもが小さい頃に油断していなければ、今頃は…」と思いますが、私の場合は過ぎた過去(涙)。皆さまが同じ轍を踏まないようにするためには、どうしたら良いのでしょうか?「私がおススメしているのは、子ども名義の通帳を作り、児童手当と教育資金をそこにコツコツと積み立てていくこと。そのお金は、絶対にほかのことに使ってはいけません」(横山さん)。■教育資金作りに、投資をオススメしない理由とは?こうして現実の数字に直面すると、「投資などをして、お金を殖やしておいた方が良いのでは?」という気持ちにもなります。けれども横山さんは、「僕は教育費に関しては、貯金で賄っていくことが王道だと考えています。もちろん、お金に余裕があるのなら投資に回すのもアリとは思うのですが、余裕もないのに不慣れな投資に教育資金をつぎ込むのは賛成できません」と言います。横山さんにこう断言していただくと、何だかホッとします。なぜなら、何となく「お金を殖やさない私は、不勉強!?」という気持ちになりがちな世の中なので(笑)。「繰り返しになりますが、児童手当と毎月の貯金で、大学入学までに必要な300万円を貯めることはできます。怖いのに、無理に投資に手を出す必要はありませんよ」(横山さん)■毎月いくら教育費に回していいの?次なる疑問は、「そもそも、いくらぐらいを貯金に回し、いくらぐらいを教育費に回せばいいのでしょうか?」です。「私は、次で紹介する割合の目安を推奨しています」(横山さん)▼教育費重視な支出割合(手取り30万円の場合) ■「専業主婦こそお小遣いが必要」のワケなるほど! こんな感じで家計全体のバランスから、各費目の予算を決めていけば良いのですね。前の表で「小遣い」とありますが、これは家族全員のものなのでしょうか?「そうです。家族全員のものです。つまり、夫と妻、子ども二人を合わせて収入の10%がお小遣いということになります」(横山さん)。ここで横山さんは、「専業主婦こそ、お小遣いが必要です」と言います。なぜなら主婦が家計を握っていると、やろうと思えば何でも生活必需品に計上できてしまうから。「やろうと思えば、何でも生活必需品に計上」説、筆者もとても心当たりがあります(笑)。「ここで大切なのは、お小遣いのルールを決めること。そしてパパ、ママともに、ある程度のお小遣いは死守すべきです。やっぱり自分の裁量で使える自由なお金が少ないと気持ちの余裕がなくなってしまいますからね」(横山さん)「厳しいお金の現実」を知ると、ついつい「お小遣いを削減しなければ!」という気持ちになりがち。ですが「お小遣いは、死守すべき」という言葉に、希望が湧きますね。【まとめ】手取り20万円 教育費の貯め方1)大学入学費用は、まず300万円が目標2)300万円は、児童手当と月々の貯蓄でOK。3)家計の理想的な支出割合を知っておこう4)お小遣いは死守すべき!※「毎月いくら教育費に回していいの?」の「手取り30万円」の場合は、夫の手取り20万円+妻がパートで稼いだときを想定しています。■今回のお話を伺った横山光昭さんのご著書 『手取り20万円 子育て家族の貯金の教科書』 (横山光昭・朝倉真弓/きこ書房 ¥1,100(税別))手取り月収20万円、ボーナスなし、昇給見込みなし…。子育てのお金にまつわる不安は、ちょっとしたコツさえ知っていれば、大学資金をしっかり貯めて、習い事もさせてあげられます。相談者・高梨(たかなし)が、横山先生に率直な質問をぶつけるストーリー形式で、いつのまにか教育費の考え方が変わっていきます!手取り20万円を前提に書かれていますが、手取りが異なる家庭でも、教育資金の貯め方や保険の選び方など参考にしながらお金について考える機会となります。横山光昭さん家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。株式会社マイエフピー代表取締役。お金の使い方を改善する独自の家計再生プログラムで、これまで15,000万人以上の家計を再生。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。
2019年01月16日どうしてお金が貯まらないんだろう……という悩み。じつは、あなたが無意識にしているお金の使い方に原因があるのかも。改善して、今年は“貯め上手”を目指そう!「『節約をしていても、お金が全然貯まらない』という声をよく聞きます。消費税が10%になる今年10月までに、ご自身のお金の使い方をもう一度見直すことをおすすめします。お金が貯まらない行動を改善しておかないと、いつまでたってもお金が貯められない人になってしまいますよ!」こう話すのは、『使えば増える!お金の法則ワクワクしながら資産づくり』(時事通信社)の著者でHAM代表取締役の垣屋美智子さん。垣屋さんは株式アナリストなどを経て、企業や個人向けに資産形成のアドバイスを行っているスペシャリストだ。「上手なお金の使い方をしている企業や人は資産を残せています。反対に、節約をしているつもりでも、“間違ったお金の使い方”をしていると、お金は増えないのです」(垣屋さん・以下同)そこで垣屋さんに「多くの人がやりがち」だという、買い物のNG習慣を解説してもらった。■毎日スーパーに行ってからその日の夕食の献立を考える節約に気を使いすぎることで、結局浪費してしまうことがあるそう。たとえば、光熱費を節約しようと食器を洗うときにゴム手袋をして冷たい水を使ったり、お買い得品を求めて車でスーパーをハシゴしたりなど、効果がよくわからない節約行動は時間と労力を費やすだけ。「1円でも節約したいのなら、出かけないのがいちばん。毎日スーパーに行ってから献立を考える人は、日用品や食品を購入するのは週に1~2回と決めて、こまごました出費を防ぎましょう」スーパーやコンビニのレジ周辺に陳列しているお菓子や、コーヒーのテイクアウト、カフェに行ったら飲み物のほかにマフィンなどもう1品オーダーしたくなる……、そんな行き当たりばったりの消費は改めるようにしよう。■バーゲンセールが大好きシーズンごとのセールやアウトレット品、バーゲン品は「安く買えた!」とうれしくなるが、これもムダ遣いの1つ。「“安い”という理由1つで買ったものの大半は、あまり大事に使っていなかったり、買ったこと自体忘れていたりすることもあります。本当に気に入ったもの以外は買わないように。洋服でも1シーズンでダメになるような素材のものではなく、値段は少し高くついても、品質のいいものを選ぶようにしたいですね」■フリマアプリを頻繁に使う最近人気のフリマアプリに出品するためにものを購入するというのも本末転倒。不用品を捨てるのはもったいないから誰かに使ってもらおうという考えはいいが、売却したお金で別のものを買うことを繰り返しては、お金は永遠に貯められない。■財布はカード類でいっぱい使う出番がほとんどないポイントカードや割引券など、財布をパンパンに膨れ上がらせているものは整理することを垣屋さんはすすめる。「お金が貯まる人の財布は、きれいでスリムなことが多いのです。現金で支払うよりもクレジットカードを使ったほうが、ポイントは集約できるし、利用明細書は家計簿代わりになり支払いを見直し、把握できるので一石二鳥です」買い物のNG習慣を改善し、今年こそ、貯め体質になろう!
2019年01月08日ある程度自分の資産を持っている(貯蓄額で言えば50~100万円)女性なら、一度は夢見るのが“お金の運用”だと思います。しかし、仮想通貨やFXといった投資に手を出すのは、ちょっと怖い……そんな方には、まずリスクの少ない運用法をお勧めします。そこで今回は「女子にお勧めの利回りの良い預金運用法」をご紹介致します。文・山田良政個人向け国債(変動10年タイプ)…安心度★★★★★ 利回り★★★数ある預金運用において、国内で最も安全なのは個人向け国債(変動10年タイプ)でしょう。こちらは基本的にいつでも申し込める上、元本割れすることはほぼありません。1万円から買うことができますが、自動的に積立はできません。厳密に言えば、元本割れすることもなくはないのですが、日本が崩壊するくらいの出来事がなければあり得ないくらい、その確率は低いです。利回りが年率0.05%のため、利回りの良い銀行の定期預金に預けるのがベターです。途中で解約した場合、直近2回の利息が戻ってくるお金から差し引かれますが、微々たるものなので気にしなくて良いと言えます。インデックスファンド…安心度★★ 利回り★★★★★インデックスファンドとは、日経平均株価などの株価指数(市場平均)に、値動きが連動することを目指した投資信託のことを指します。あまり経済に詳しくなくても、ニュースで日経平均株価の値動きを耳にする機会はありますよね。つまり、日経平均株価に連動するインデックスファンドを購入すれば、その日のニュースをチェックするだけで、基準価額をわざわざ調べなくても値動きを予測することができます。日経新聞や株価に興味のある方にはお勧めです。投資型クラウドファンディング…安心度★★★ 利回り★★★★★投資型クラウドファンディングは、別名「ソーシャルレンディング」とも呼ばれ、金融庁の認知を受けている投資商品です。2015年に、政府が正式に投資型クラウドファンディングの規制を緩和したことから注目が集まり、一気にその名が広がりました。今、なぜ資産運用として投資型クラウドファンディングがお勧めなのかと言うと、昨今の低金利時代に平均5%~10%以上の利回りが期待できるからです。しかも、FXや株式よりもリスクが低く、1万円という少額から始めることができるなど非常に多くのメリットを兼ね備えているのは魅力的ですね。貯蓄型の低解約返戻金型終身保険…安心度★★★★ 利回り…★★★★保険と聞くと、運用と無関係だと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、保険は病気やケガのときに保障されるものばかりではなく、貯蓄の機能を兼ね備えているものもあります。貯蓄の利回りが定期預金より高いものもあり、お金を増やす上で選択肢のうちのひとつとして考えてみるのもアリです。たとえば、低解約返戻金型終身保険は終身保険ではありますが、通常の終身保険とは違い、保険料を支払っている間の解約返戻金の割合を、通常の返戻金の7割程度と大きく下げている代わりに、保険料の払い込みが終了すると、解約返戻金が一気に増える仕組みの保険です。若い人であれば、教育資金作りやマイホーム資金作りなどに活用することもできます。最後に、投資でも資金運用法でもそうですが、一番大切なことは“分散投資”の発想を持つということだと思います。分散投資とは、「卵をひとつのカゴにいれておくと、落とした際に全部の卵が割れてしまうかもしれない。しかし、複数のカゴに卵を入れておけば、一度に全部割れてしまうことはない」という理論です。あなたの大切な資産を運用しようと思うなら、可能な限り複数の運用先に分散しておくのが得策です。今回ご紹介した運用法を複数運用して、できる限りリスクを回避しましょう。(C) ESB Professional / shutterstock(C) Viktoriia Hnatiuk / shutterstock(C) Dean Drobot / shutterstock(C) Stock-Asso / shutterstock
2018年10月22日もしあなたが「お金が貯まらない!」と悩んでいるなら、それは、財布の神さまに愛想を尽かされてしまっているからかも。お金に対する考え方を改め、財布の扱い方を見直せば、神さまはきっとあなたのもとにお金と幸せを届けてくれるはずです。財布に宿った神さまがお金と幸せを呼び寄せる。「お財布ひとつで金運はもちろん、人生もいい方向に変わります」と話すのは、これまでにセールスの仕事や鑑定などを通じて、計1万人以上にも及ぶ財布を見てきたという、開運コンサルタントの浅野美佐子さん。「私たちのお財布には神さまが宿っています。その神さまを大切にし、上手に付き合うことでお金がたくさん舞い込むようになり、未来も幸せな方向へ導かれていきます。実際、お金持ちやセレブと呼ばれるような人は、お財布を大事に扱っていることが多いですよ」財布だけでなく、お金の扱い方にもポイントが。「お金は自分のことを好きな人のところに集まります。ポジティブな思いを込めて使うことが、お金に愛される第一条件なんです」財布の神さまと仲良くなり、お金を引き寄せる方法を浅野さんがレクチャー!早速、実践を。あなたの財布には“神さま”が住んでいます。「お財布に宿り、あなたを守ってくれているのが“財布の神さま”。神さまはお金と相思相愛の関係で、上手に付き合えば、お金と幸せな未来を呼び込んでくれます。そのためには、神さまが大好きなお金を大事に扱い、神さまが守るあなた自身を大切にし、また、居場所であるお財布を整理して、神さまに好かれる人になりましょう」知っておきたい、基本の心得。【お金は、努力した“自分の価値”だと認める】「お金とは、自分やパートナー、親などが一生懸命働いた証であり、そのこと自体に価値があります。お金を大切にすることは、自分を認めて大事にするのと一緒。“お金=自分の価値”だと理解できれば、お金をないがしろにしなくなり、結果、お金にも愛されます」【財布を、自分自身だと思って大切にする】「お財布はお金、つまり自分の価値を入れる器であり、人生を表すものです。そのため、意識して丁寧に扱うことが自身を愛することにつながり、自分の未来や運を開くカギになります。お財布の選び方や、置き場所などにも日頃から気を配るようにしましょう」【「浪費」「消費」よりも「投資」を心がける】「お金の使い方には、不要なものに使う『浪費』と必要なものを買う『消費』、そして、自分を喜ばすために使う『投資』の3つがあります。このうち神さまが好むのは、自分を愛することにつながる『投資』。どんな使い方をしているか、一度しっかり考えてみましょう」【お金に感謝し、「お金大好き宣言」をする】「財布の神さまは、お金を大事に扱ったり、いい使い方をする人を好ましく思います。それゆえ、『大好き!』と口に出したり感謝をすることで、あなたのもとへより多くのお金を呼び込んでくれます。最初は抵抗があるかもしれませんが、勇気を出して宣言してみて」【ネガティブな感情で、お金を扱わない】「“お金なんて…”と蔑んだり、本当は必要でないものに適当に使ったり、後ろ向きな気持ちでお金に接している人は、お金から愛されません。お金は自分の価値だということを頭に入れ、ポジティブな気持ちを乗せて扱うことを、財布の神さまは望んでいます」浅野美佐子さん開運コンサルタント。講座などを通して財布の選び方や使い方、金運を向上させる方法を紹介。著書に『愛もお金も引き寄せたいなら財布の神さまと仲良くしなさい』(すばる舎)が。※『anan』2018年10月17日号より。イラスト・SANDER STUDIO取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2018年10月12日1年で100万円を貯める。普通のOLさんにとっては、一見かなりハードルが高いミッションに感じられるかもしれません。しかし、方法や考え方さえ間違わなければ、それは誰もが達成できる目標なのです。そこで今回は、資産運用・トレーディングのプロである山田良政さんに“1年で100万円貯めるために必要なこと”をご紹介いただきます。文・山田良政■まずは自分の収入と支出の額を把握しよう基本的には、1年で100万円を貯めようと思うなら、まずは自分の収入と支出を把握しておく必要があります。収入と支出を把握したら、次は今までの自分に別れを告げる覚悟を決めましょう。余計な出費をおさえ、支出を減らす生活が1年間続くのです。副業などで収入を増やす必要さえあるかもしれません。■1ケ月に8万3千円を貯蓄できるか逆算する100万円を1年で貯めようと思ったら、毎月8万3千円を貯蓄することが必要になります。月によって、収入に多少の波はあるかもしれませんが、必ず8万3千円を貯蓄すると決めて積み立ててください。途中、苦しい時期もあるかもしれませんが、続けていくうちにそれが習慣化されてくるはず。貯蓄が長続きするコツは、貯蓄専用の口座を作ること。口座の数字がどんどん増えていくことに喜びを感じるようになってくるはず。■不要なものを切り捨てる決断と実行100万円を貯める場合、稼ぐことではなく、支出を減らすことにフォーカスした方が良いでしょう。特に、携帯のプランや、コンビニでの買い物、交通費などを見直すと、ムダな出費に気づくはずです。そこをバッサリ削っていきましょう。もちろん、食費まで無理に切り詰める必要はありません。無理のない範囲で見直していきましょう。■大切なのは管理能力仕事でもそうですが、人生を大きく左右するのは“管理能力”だと私は考えます。「スケジュール、人間関係、お金」の3つをしっかり管理できるかどうかで、未来は大きく変わってくるでしょう。お金に関して言えば、今どのくらいお金があって、次の収入はいつで、支出はいくらで……と言ったことを簡単にまとめるだけで、次のアクションがはっきりと見えてくるはずです。1年で100万円貯めるためには、自分の生活の収支とお金の流れを把握することが大切です。とはいえ、テレビなどでよく取り上げられる節約主婦のやり方をまねる必要はありません。安いからといって、遠くのスーパーに行くのは果てしなく無駄だからです。そんなことをしなくても、しっかりと自分の生活を管理すれば、お金が貯まるのはあっという間。頑張りましょう!(C) Moobin / Shutterstock(C) Dean Drobot / Shutterstock(C) TunedIn by Westend61 / Shutterstock(C) Mike Laptev / Shutterstock
2018年08月21日夏休みもいよいよ折り返し。「夏休み前半でお金を使いすぎちゃった…」と、ここにきてなかなか外出のモチベーションがあがらないママも少なくないのではないでしょうか。そこでおすすめしたい、お得なポイントを貯めたりクーポンが使えたりするお出かけのしかたをご紹介します。歩数計の数がポイントになるアプリを使って近場お出かけ!最近ダイエット目的で注目されているのが、歩くだけでポイントやクーポンがもらえる歩数計アプリ。ただ歩くだけでポイントとして貯まっていったり、提携店舗で使えるクーポンと交換できたりします。例えば「RenoBody」は、1日8000歩歩けばイオンなどで使えるWAONポイントが1ポイント貯まっていくので、イオンによく行くママにはピッタリ。また、コカ・コーラ提供のアプリ「Coke ON」は、1日の目標歩数を達成するとスタンプがもらえ、15個貯まると同社製品が1本無料になるドリンククーポンがもらえます。歩くだけでお得なポイントやクーポンになるのなら、近所の散歩や買い物、子連れでの公園など普段の何気ないお出かけもモチベーションが上がりますよね。お金をかけずにダイエットしたいママにもおすすめです。特定のポイントを集中的に貯めて一気に節約も!特定のポイントだけに絞ることで、効率良く貯めて、それを使うことで節約をしながらお出かけができます。例えば「dポイントクラブの夏休み」では、dポイントが貯まったり使えたりするお出かけ場所を紹介しています。また「乳幼児ママ&パパ向け」「熱中症にならない室内施設」「自由研究や作文のヒントになりそうなお出かけスポット」など、子どもの年代やニーズにあった情報が見つかるので、ポイントが貯まるお出かけ場所だけに絞って探すことができます。さらにdポイントクラブ会員なら使える、さまざまな施設やお店の入場料や飲食代、宿泊代などが安くなるお得な割引クーポンもたくさん展開。dポイントをよく使う人、貯めたい人は是非ともチェック!疲れやすい車移動もポイント貯めで楽しくまた、レンタカーでも自家用車でも車移動の時には、走行距離などに応じてポイントが貯まるサービスがおすすめ。例えばナビタイムの提供するカーナビアプリを利用すれば使える「ナビタイムマイレージ」。走行距離だけでなく、渋滞を回避したり特定の駐車場や飲食店、商業施設に立ち寄ったりするとポイントが貯まっていきます。貯めたポイントは航空会社のマイルやTポイントなどに交換可能。帰省や遠方への旅行などの長距離移動も、お得なポイントが貯まると思うと楽しくなりそうですよね。夏休み後半は子どもが楽しいだけでなく、家計の手助けにもなるお出かけをしてみては?【参考】dポイントクラブの夏休み
2018年08月16日「へそくりと聞くと、家計をやりくりして、コツコツお金を貯めることを想像しますが、60代以上のシニアの場合、サラリーマンの平均年収を上回る金額を貯めている人もいることがわかりました」(ハルメク生きかた上手研究所所長の梅津順江さん)シニア女性向け雑誌『ハルメク』では「夫婦関係」の特集を組むため、今年1月、同研究所が婚姻関係のある60〜79歳の男女437人にアンケートを実施した。夫婦に関する質問の一環で、「自分だけのへそくりはありますか」との問いかけに対して、まずは「ある・なし」で回答してもらい、「ある」という人には金額を自由に書いてもらったという。その結果、へそくりをしている人は53.5%、驚くのはその金額だ。「へそくりの平均額は436万円でしたが、男女別の平均を比べてみますと、男性は330万円で、女性は男性よりも184万円多い514万円もあったのです」(梅津さん・以下同)へそくりといえば、日常の節約や500円玉貯金などで貯めるイメージがある。それと比較すると、かなり大きな金額だ。「まとまった金額のへそくりを持っている人には、まず独身時代や共働きのころに貯めていた自分名義の預金に手を付けずにとってある人がいました。また、夫の給与振込み口座を管理するにあたって、やりくりで捻出した数万円をコツコツ貯めたお金がかなりの金額になっている人も。さらには実の親の遺産など、まとまって入ってきたお金をそのまま残しておいたというケースもあるようです。へそくりをする目的について後日、個別にインタビューをしてみたところ、女性からは長生きリスクに対する備えや年金生活の不安、夫が財布のひもをにぎっていて、信用できないから自分で持っていたい、と不満、不安の声が出てきました」婚姻歴は30年程度。夫はすでに定年退職をしていて、退職金などまとまった額を手にしていることも多いが、最近のシニアは大金を手にしても派手にお金を使うことは少なくなったという。「人生70年といわれていた時代は、リタイアしたあと、15年ぐらいしかないから、今のうちに思い出を作っておきたいと、豪華客船で世界一周する人もいましたが、今はリタイアした後が長い。60歳で定年してもあと40年ぐらいは生きなければならないので、旅行に行くのも国内で1泊2日とミニマムになりました」ところが、シニアがお金を貯める理由は、もう一つあるという。ウェブアンケートによると、「夫婦関係に満足している」という“仲よし夫婦”の平均へそくり額410万円に対して、「夫婦関係に満足していない」と答えた“不仲夫婦”は648万円。夫婦関係のよし悪しによって格差が生じて、仲が悪いとへそくり額はグンと増えている。どういうことだろう?「あくまでも参考値なのですが、不仲夫婦の金額をそれぞれ見てみますと、男性が“仲よし夫婦”の平均をやや上回る472万円だったのに対して、女性は2倍以上となる898万円という結果が出ました。連れ添って30年はたっているとはいえ、離婚など“もしものとき”に備えていたのです」財産分与とは別に、1,000万円以上のへそくりを持っていれば、別れた後、ひとりになっても生活できると計画しているのかもしれないという。そのせいか、へそくりの隠し場所も、いわゆる「タンス預金」ではなく自分名義の銀行口座に堂々と預けている女性たちが多い。「そもそも“へそくり”とは、配偶者には内緒でお金を貯めこむことをいいますが、仲よし夫婦は額までは教えていなくても、相手が貯めていることは知っていたというケースもありました。ところが、不仲夫婦はすでにすれ違いの生活で、お互い干渉しない様子が伝わってきました。男女共に、離婚したいという方は『ひとりになるとかわいそうだから別れないであげている』と話していたのが印象的でしたね」子どもが独立するまでは相手の嫌なところも目につかなかったが、いざ夫婦2人きりになると会話が成り立たないという人もいる。「金の切れ目は縁の切れ目」といったものだが、今や金を持っているほうが縁が切れるのか――。
2018年08月11日現金を使う人よりも、キャッシュカードを使う人のほうが、お金が貯まりやすい。6月にそんな驚きの調査結果が発表された。「楽天市場夫婦のお財布調査2018」によると、積極的にクレジットカードなどを活用するキャッシュレス派家庭の金融資産の平均は約1,100万円。片や、現金派の家庭は約550万円と、2倍も差があるというのだ!「現金よりもクレジットカード払いのほうが家計管理しやすいのです。お金の使い方のクセが見えるので、ムダがぐっと減るんです」そう指摘するのは、これまで1,000人近くを指導し、貯蓄アップに導いてきたマネー講師の角田和将さん。『「節約ゼロ」で毎月3万円貯まる!貯金ドリル』(総合法令出版)でお金が貯まるコツを紹介している角田さんも、キャッシュレス派だ。「お金を貯めるには、まずは“お金の流れ”を知ることが大事です。現状を正しく知ることで、対策ができるからです。カード決済の利点は、毎月お金を何にいくら使ったか明細書に記録が残ることです。さらに、ポイントが貯めやすいという点も見逃せません」(角田さん・以下同)実際に角田さんに、“お金が貯まる体質になれる”クレジットカードの使い方を教えてもらった。「まずは、メイン使いのクレジットカードを決めましょう。提携先の多いVISAかJCBのカードがおすすめ。よく利用するスーパーやデパートがカードを発行している場合、第一候補にしましょう」車移動が多い人は、近所のガソリンスタンドのカードを、ネットショッピングが多いなら、ネット通販系のカードなどをメインにすると便利だ。「カードを使うときは一括払いのみ。利息が付くリボ払いやキャッシングなどは利用しないのが鉄則です。管理するためにもカードは2枚以内に絞ること」支払い方法を集約すれば、ポイントも貯まりやすい。「ポイントも“お金”と考えると、バカにできません。キャッシュレス決算のほうがポイント還元率が高く、現金派より月1万円以上多く貯められるという調査結果もあります」クレジットカードを作りたくない場合は、デビットカードを利用するという手もある。使ったときに、即座に銀行口座から直接引き落とされるため、現金主義の人も抵抗は少ないだろう。審査もなく、明細書ももちろん発行される。使いすぎを防ぐには、利用限度額を変えればいい。「自分の支出額に見合った金額に設定し直しましょう。たとえば毎月の支出が平均15万円なら、メインのカードの設定額を15万円にする。そのカードが使えないお店や、一時的に支出が増えた月は予備のカードで対応しましょう」上限額を決めることで、その月に使える金額を把握しやすい。メインのカードが限度額に達した場合、その月は使いすぎだ。「ただし、利用限度額を一度下げると、上げるには改めて審査が必要です。旅行が多いなど、まとまった金額を定期的に利用する人は、予備のカードの限度額は余裕をもって設定しておきましょう」カードを多用すると金銭感覚がマヒしてお金が貯まらない。そんな先入観を持っているあなた。じつは賢く使えば、貯蓄の心強い味方になるんです。
2018年08月03日子どもが産まれたら考えなければいけないのが、教育資金のこと。銀行預金や学資保険などお金の貯め方はさまざまですが、いったいどれくらい必要なのかご存知ですか?親向けのマネー講座や保険会社の資料に載っている教育資金の目安は、ほとんど国内の学校に通うことを想定したものばかりです。ですが、グローバル化が進み、国も英語教育の改革を進めている今、自分の子どもが海外への留学を希望しないとも限りません。そこで、いくつか英語圏の大学をピックアップして留学費用の相場を調べてみました。子どもの教育資金を考えるにあたって、留学費用についても知っておきましょう。ズバリ、留学費用っていくら?海外の大学も日本の大学と同じように、国公立か私立か、また学部によっても費用に大きな差があります。ざっくりとした目安ですが、英語圏5カ国の1年間の学費・生活費の相場は以下のとおり。・アメリカ学費/US$6000~40000(1US$=110円/66万円~440万円)生活費/US$10000~15000(1US$=110円/110万円~165万円)・イギリス学費/£4000~21000(1£=150円/60万円~315万円)生活費/£9000~12000(1£=150円/135万円~180万円)・オーストラリア学費/AU$9000~18000(1AU$=80円/72万円~144万円)生活費/AU$18000~20000(1AU$=80円/144万円~160万円)・ニュージーランド学費/NZ$14000~$21000(1NZ$=75円/105万円~157万5千円)生活費/NZ$12000~$15000(1NZ$=75円/90万円~112万5千円)・カナダ学費/C$2000~$16000(1C$=80円/16万円~128万円)生活費/C$15000~20000(1C$=80円/120万円~160万円)<StudyLink『How much does it really cost to study abroad?』より抜粋>アメリカやカナダの大学は日本と同じで4年制が基本ですが、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドは3年制です。在学年数が多いと、やはりそれだけ費用もかさみます。特にアメリカは日本人の留学先として人気がありますが、日本と比べても学費が高額で、世界一学費の高い国と言われているそう。もし自分の子どもがアメリカの大学に留学するなら、生活費と合わせて年間350万円くらいは見越しておいたほうが良さそうです。日本の大学と比べると…?海外の大学と日本の大学を比べると、どれくらいの差があるのでしょうか?日本の大学の学費・生活費の年間平均額を調べてみました。・国立大学学費/64万7700円生活費/85万1700円(合計149万9400円)・公立大学学費/66万6300円生活費/75万6600円(合計142万2900円)・私立大学学費/136万1600円生活費/61万6600円(合計197万8200円)<独立行政法人日本学生支援機構『平成26年度学生生活調査報告」より抜粋>私立大学に行った場合、学費+生活費の年間平均額は約200万円。こうしてみると、日本の大学も海外と変わらないくらい高いですね。筆者が参加した育児支援センターのマネー講座では、「子どもが大学に入学する時点で500万円の教育資金を目標に準備しましょう」と言われました。私立大学の学費が4年間で約544万かかるとすれば、9割くらいカバーできる金額です。留学する場合、アメリカ以外の国でも大学によっては生活費と合わせて年間300万円ほどかかります。3年制の大学だとすると、総額900万円くらい。そのうちの9割を入学前に準備するなら、約800万円もの教育資金が必要です。海外にも奨学金制度はある?子どもの教育資金が足りない…!そんなときに利用できるのが奨学金制度。子ども自身が返済主となり、卒業後に返済するのが大まかの仕組みですが、海外にも同じような制度が存在します。筆者の夫もイギリスの奨学金制度を利用して留学しましたが、物価の高いイギリスでは生活費が高額になるため、大変助かったそうです。夫は大学卒業後にすぐ日本に移住しましたが、日本の金融機関を通じて特にトラブルなどはなく、返済することができました。在学中は利息がつかないタイプ、在学中でも利息が上がっていくタイプなど国によって主流となる奨学金制度が異なるため、実際に利用する際には調査が必要。将来、子どもがどのような進路を希望するのかは分かりません。その時になってあたふたしないよう、今からコツコツと準備しておくことが大切です。さまざまな可能性を視野に入れて、教育資金のことを考えておきたいですね。<参考資料:StudyLink><参考資料:独立行政法人日本学生支援機構><文:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年06月25日「わが家のお金の計画表」を作ったことで、人生の羅針盤ができあがりました。今回は、「未来にかかるお金」をどう準備していくのか? を具体的に考えてみます。家の購入費用、教育費など、金額が大きすぎて、「日常のお金」との距離感が、ハンパないですよね(笑)。【楢戸ひかるの「お困り家計」の見直し術】 Vol.1 お金は「いくら」あれば安心? 貯まらない人の失敗パターンとは Vol.2 住宅ローン、教育費…「貯金しなきゃ!」と、焦る前にすること ■人生の3大資金「住宅」「教育」「老後」「お金のことが難しい」と思う人が多いのは、「考える分野がたくさんある」ことも一因です。住宅ローンや教育資金、はたまた保険…。これらを、どう組み合わせて、総合的な「わが家のお金のこと」を考えれば良いのか? 全体像が見えづらいのです。まずは、次の「お金の知識」のマッピング図を見てください。●「お金の知識」のマッピング図最初に見ていただきたいのが、赤文字の「人生の三大資金」。これは、「住宅」「教育」「老後」資金の3つを指し、人生でかかるお金のうち、もっとも多額なもの3つと言われています。これに、「車を買い替える」「家族で旅行に行きたい」といった夢をかなえる「一般貯金」を加えて、私は「人生を構築するお金」と呼んでいます。これらは、どれも大きな額のお金なので、長い時間をかけて計画的に準備する必要がある種類のお金です。■家計費を節約してもお金は貯まらない「人生を構築するお金」は、「人生の柱」のようなイメージを持ってみてください。柱がしっかり立ってこそ、日常の生活が滞りなく送れます。「人生の柱」をしっかりと立てるために必要なことは、「人生を構築するお金」は、先取り貯金で貯めるということです。多くの方は、家計費の余ったお金を貯めていけば、その先に「人生を構築するお金」が貯まっていく。そんなイメージをお持ちのようですが、考える順番が逆です。もう一度、「お金の知識」マッピング図を見てみてください。「使えるお金」から、「人生を構築するお金」を先にとりわけ、余った分を生活費にする。この順番を、頭や心で、しっかりとイメージしてみましょう。■「貯金」と「生活費」の配分は?「『人生を構築するお金』を先取り貯金で貯める」とお伝えすると、こんな疑問が出てくるのではないでしょうか?お給料のうち、「貯金」と「生活費」、どう配分すればいい?再度、お金のマッピング図を見てください。まずザックリ、「使えるお金」を、「人生を構築するお金(先取り貯金)」と「人生を回していくお金(生活費)」の二つにわけるとイメージします。「人生を回していくお金」とは、文字どおり、日々の生活を回すお金。いわば生活費です。 マッピング図を見て、配分をイメージしてみると、またひとつ疑問が沸くと思います。「使えるお金」って、なんですか?これを説明しておきます。「使えるお金」とは、少し難しい言葉を使うと「可処分所得」のことです。給与明細を見て、次の計算式から割り出します。使えるお金=(支払金額−源泉徴収税金−社会保険等の金額) このほかに「組合費」など、「差し引かれることが自分ではどうしようもないお金」は、支払金額から引いておきます。一方で、「社宅の費用」「財形貯金」「保険料」などは、差し引かずに「使えるお金」に含めます■「貯める人」が持っている口座とは?さて。ここまででも、けっこう「おなかいっぱい!」ですね。あと、ひとつだけ。じつはここがポイントなのですが、「家計費」と、「貯金」の間に、私は「クッション口座」を作るようにご提案しています。なぜなら、取材を通じて出会った「お金が貯まる人」は、みんなクッション口座を持っていたからです。最初にお断りしておくと、クッション口座とは、どこかの銀行にある、特定の口座ではありません。「特別支出」「プール金」など人によって呼称は違いますが、同じ「機能」を指して、私が命名しました。その機能とは、ザックリ言うと「日々の家計費」と「貯金」の間のクッションのような役割です。●クッション口座イメージ図■突発的な支出に強い、主婦の味方となる口座クッション口座の詳細については、次回で詳しく説明します。ここで、お伝えしたいことは、「クッション口座の必要性」です。コツコツ真面目に貯金をしてきた人ほど、突発的な支出で「貯金のテンション」は下がります。ましてや、「貯金を取り崩す」などという事態に陥ろうものなら、「もう、どうでもいいや!」という気分になってしまいます。ですから、主婦の心の平穏のために(笑)、クッション口座を作るのは、家計管理の絶対的なポイントなのです。次回は、「結婚式、医療費…「急な出費」のピンチを救うプロの技」です。貯まる人が持っている「クッション口座」について解説しましょう。■楢戸ひかる プロフィールHP 「主婦er」 を通じて、「これからの主婦の在り方」を発信中。吉祥寺の人気カフェで、マネーライター歴20年の経験を生かした「お金のワークショップ」を開催しています。【楢戸ひかるのワークショップ: お金のリビング 】
2018年05月23日「お金への意識はそのまま財布に表れる。その人の家計管理がどうなっているかは、お財布の中を見れば、よくわかるんです」 こう語るのは、これまで1万人以上の赤字家計を、貯蓄できるまで導いてきた人気ファイナンシャルプランナーの横山光昭さん。『遊んでいても勝手に貯まるほったらかし貯金術』を4月に出版した横山さんは、「貯められる人は、財布も上手に使っている」と言う。 そこで横山さんに、「お金が貯まるOK財布」の特徴をあげてもらった。 【OK財布1】見た目が美しい 「これまで多くのお金持ちの方の財布を拝見しましたが、皆さん、決してお財布の端が擦り切れていたりはしませんでした。それは、何十万円もする高額な財布だからではありません。革製で何年も使いこんでいた財布でも、どれもきれいに使われていました」(横山さん・以下同) 【OK財布2】お札がスッキリ整理されている 「お金が貯まる人は、お札も丁寧に扱っています。現金を多めに入れている人もたくさん見受けられました。お札を整理することで、財布の中がシンプルで使いやすくなり、いくら入っているか、どれだけ使ったかも把握しやすくなります」 横山さんも以前、高価な財布を買ってから、お札や小銭それぞれの置き場所を決めるようになり、お札の上下の向き、裏表にも気を配るようになったという。 「今では、ピン札と古いお札があれば、ピン札を残して古いお札から使っています。大事なことは、財布の中のお金をスッキリ『見える化』することです」 【OK財布3】カード類が少ない 「クレジットカードの枚数は、1~2枚が目安です。そうすると、月にどれくらい支払ったかもわかりやすくなりますし、ムダな出費も防ぐことができます。ポイントカードも同様に、いつも買い物に行くスーパー2~3店、ドラッグストア、そして家電量販店と、確実にポイントがたまるものだけで十分です」 【OK財布4】「家計用」と「浪費用」に分けられている 子どもが6人いる横山家では、「家計財布」と「浪費財布」に分けているという。 「『家計財布』は、食材や日用品の購入にあてるお金を入れ、週単位で管理していきます。『浪費財布』には、PTAでの立て替えで戻ってきたお金などを入れておきます」 節約することだけを気にしていると、心に余裕もなくなってしまう。そんなときは、「浪費財布」の出番だ。 「『今日はちょっとぜいたくして、ハーゲンダッツのアイスを買おう』というときには、浪費財布から支出するようにしましょう。節約と“プチぜいたく”のメリハリをつけてお金を使うことで、逆にムダ遣いを減らせるんです」 【OK財布5】「予備費」が常に入れてある 「家計財布の中も、『家計費』(食費と日用品費)と『予備費』の2種類を、ポケットで区分けできている状態がベスト。家計費のポケットには、1週間分の予算(横山家は2万円)を、予備費のポケットには、医療費や学校で必要な支払いなどの急に発生した臨時支払いに備えて、2万円を常に入れています。ふだんの家計と予備費を分けておくことで、使いすぎを防げますよ」 これらの特徴にならって、財布を整えてみよう。
2018年05月13日戻れるものなら戻りたい。せっかく稼いだ&貯めたお金が水の泡……!そんな、お金の使い方を失敗した経験はありませんか? 今回は、聞くに聞けないお金の失敗談についてリサーチしてきました。文・harako【アンアン総研リサーチ】結局、何も残らなかった本題に入る前に、まずは「無駄遣い」の定義を聞いてみたところ……?「ストレス発散で買い物をした時のお金は、イライラしている時に買っているので結局いらない物が多い」(31歳・専門職)「そこで使っても使わなくても、人生にあまり影響がないもしくは悪影響なお金の使い方」(32歳・専門職)「何も得るものがないお金」(29歳・専門職)「金額に見合わないお金を払うこと」(34歳・会社員)「買ったのに使わなかったもの。お金を払ったのに、身にならなかったもの」(31歳・自営業)「間違えたお金とか、罰金とか」(27歳・会社員)「自分が求めているものが得られなかった」と後悔するお金だったり、「支払う意味がない」と感じる謎のお金だったりと、みなさんそれぞれの解釈がありますね。92%が経験! 後悔したお金の使い方3つでは、具体的にどんな場面でいくら使ったのか、項目別にわけてみました。スキル・教養費「彼氏がジェットスキーにハマっていたので、一緒に免許取得講習に通ったこと。講習を受けただけで、テストは受けに行っていません(彼氏は免許を取りました)」(27歳・会社員)金額 約6万円「ある起業コンサルタントに20万円を支払った。サポートしてもらったものの、具体的にタメになるサポートはなく、まったく尊敬できるコーチじゃなかった」(31歳・自営業)金額 20万円「株を始めてハマって大損」(34歳・会社員)金額 300万円出ました〜!高額な損失……。自分の免許が取れるならばまだ良いですが、彼について行っただけは時間とお金が両方無駄になってしまったかもしれませんね。また、向上心の高いanan総研メンバーならではの、起業や投資での失敗談も。しかし、チャレンジしてみないことには、一歩は踏み出せません。この努力が報われることを信じたいものです。美容・ファッション費「痩せるエステを申し込んだが、効果なし」(34歳・会社員)金額 約25万円「エステの全身脱毛のセットを、高いお金を出して組んだが全く効果がなし。医療脱毛のほうが効果があって安かった」(30歳・会社員)金額 30万円「セール前日に買った服が、翌日半額になっていた」(28歳・自営業)金額 1万円おおおおっ……。いつまでも美しくいたいという、女性の気持ちをジリジリと……! 筆者も、脱毛にはけっこう支払いました。ということは内緒にしておいて、自分が買った洋服の金額がすぐにプライスダウンしていると、すごく悔しい気持ちになりますよね(笑)、わかる〜!趣味・交際費「昔買っていたアイドルグッズ」(32歳・経営者)金額 約50万円「とあるクマのシリーズを300以上集めていたときや、タレントのファングッズ、どちらも捨てる羽目になったので無駄遣いだった」(29歳・会社員)金額 約20万円「合コンを何十回も繰り返した」金額 1回3,000円そして、ひっそり自分だけが知っているであろう趣味のお金。アイドルグッズやぬいぐるみ、おもちゃ、確かにひとつの金額は小さくてもちりに積もれば大きな金額になりますよね。LINEスタンプとかも、すぐにダウンロードしちゃいますし……。あと、合コンという女性も(笑)。良いご縁がない合コンは、確かに何度繰り返しても意味がないのかも……。返金されたら、旅がしたい!(熱望)「もし、過去に使ったそのお金が戻ってくるとしたら、何に使いたいですか?」と聞いたところ、満場一致で「旅」を熱望しているようです。「女子旅」(26歳・会社員)「貯金したい!のと、海外旅行に使いたい」(23歳・会社員)「航空券を買いたい(笑)」(27歳・自営業)「旅行する」(31歳・自営業)新しい経験やこれから吸収することに使いたい。そんな意気込みが溢れ出ている「旅」意欲っ! ぜひ、ご利用は計画的に♡©D-Keine/Gettyimages©Melpomenem/Gettyimages©supaneesukanakintr/Gettyimages©wundervisuals/Gettyimages
2018年05月06日100万円貯める力をつければOK。3ステップでマネー力を鍛え直す。まだ若いし収入も少ないから、貯金するのはもうちょっと先かな……なんて思っている人、甘い!「これから大きなライフイベントを控えている読者世代は、確実な方法でお金を貯めることが必要。結婚や出産、引っ越しなど、何をするにもお金はかかるのです」こう指摘するのは、ファイナンシャルプランナーの深田晶恵さん。まずは100万円を目標に、すぐにでもスタートしたい。「100万円貯まるのって、うれしいもの。達成感が自信に繋がり、貯蓄体質になれるはずです」それではさっそく、マネー力を鍛える3ステップをご紹介!STEP1:財布の中の「使っていいお金」の額を把握する。「毎月の支出がどのくらいなのか答えられないようでは、貯蓄できるはずがありませんよね」と深田さんは指摘する。まず1~2か月分だけでも家計簿をつけて、何にいくら使っているのか確かめよう。光熱費や通信費は通帳を見ればわかるし、クレジットカード利用分も明細が残っているので、記録するのは現金で払ったものだけということになる。平均的な支出額が見えたら、それをピラミッドにあてはめ、上から「自由に使えるお金(クレジットカード、現金)」、「貯蓄」、「ライフライン支出」とし、それぞれ金額がいくらかを考えてみる。「ピラミッドの合計額=手取り収入になるように、下から上へ積み上げていくと、使える金額がおのずと決まってきます。その範囲内なら何に使ってもいいので、慣れてきたら家計簿つけは不要です」使える金額のうち、カードと現金の割合も決めておくのがポイント。なお、電子マネー分は現金チャージかクレジットカード払いかによって、どちらかに含める。STEP2:手取り18万円、一人暮らしなら、月2万円が貯蓄の目標!ピラミッドに書き込むにあたり、悩んでしまうのが毎月の貯蓄の設定額。そこで、100万円という目標額を見据えて貯蓄ペースを具体的にイメージしてみよう。「今のペースで100万円貯まるまでに何年かかるか、計算してみてください。たとえば、月2万円+ボーナスから5万円だとしたら、3年後に100万円を超えます。もっとハイペースにしたいと思うなら、毎月の設定額を3万円にすると2年3か月で達成できる計算に。一人暮らしと実家暮らしで生活費も変わってきますので、上の表を参考に、自分で無理のない金額を決めてみてください」また、貯蓄は先取り(天引き)が鉄則。勤務先に財形貯蓄の制度があるならば活用し、なければ自分のメインバンクに自動積立の口座を開設するなどして、現金を引き出す普通口座とは別のところに貯まるようにしておくこと。STEP3:1年分の生活費を貯めたら、“増やす”トレーニング開始。ここまでの段階で、貯蓄の仕組みができあがり、計画的に貯められる人へとバージョンアップできているはず。でも、低金利の今は、投資をしてお金を増やしたほうがいいのでは?「結婚費用、住宅購入資金など、いずれ必要になるライフイベントのためのお金は、元本割れしないよう安全に貯めるのが基本です。その上で、ある程度まとまった金額を貯蓄できたら、投資の練習を始めてみるのもいいでしょう」目安は、仕事を失ったとしても1年生活できるくらいの貯蓄。1年間の支出合計を計算して、それ以上に貯められていたら始めどきといえそう。おすすめは、税の優遇がある「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」という2つの制度。どちらも積み立てられる上限額が決まっているが、上限いっぱいまで投資せず、まずは月5000~1万円からスタートしてみては。【iDeCo】個人型確定拠出年金。20歳から60歳までの人が加入できる私的な年金制度で、自分で金融機関と運用商品を選び、毎月掛金を拠出する。掛金全額が所得控除の対象になるなど、税制上の優遇があるのがメリット。ただし、60歳になるまで給付を受け取れないので注意。“老後の備え”として、公的年金に上乗せして積み立てるものと捉えよう。【つみたてNISA】2018年にスタートしたばかりの新制度。20歳以上の人なら口座を開設できる。毎年40万円までの投資で得た利益が、最長で20年間、非課税になるというもの。運用商品は、手数料が低く、分散投資できるなど一定の要件を満たした投資信託に限定されているので、投資初心者でも選びやすく、少額をコツコツ積み立てるのに向いている。ふかた・あきえファイナンシャルプランナー、生活設計塾クルー取締役。著書に『30代で「そろそろお金を貯めよう」と思ったら読む本』(PHP文庫)など。※『anan』2018年4月25日号より。イラスト・藤田 翔取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2018年04月18日「お金を貯めようと思っても、夫があまり協力的でない」。じつは多くのママが感じている不満ではないでしょうか? そんなママたちの共通の悩みについて、今回はお話を伺います。お話を伺ったのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。これまで1万人以上の家計と向き合ってきました。まずは、横山さんに「協力的でない夫を変える技」を2つ教えてもらいましょう。■その1:家計のミエミエ大作戦「家計簿でも、手書きの予算表でもかまいません。家計の状況を夫の目のつくところにバシっ! と数字で貼りましょう」(横山さん)気をつけて欲しいのは、けっして夫に「これを見て」と言わないこと。でも、必ず目に入るようにします。「え、それだけ?」と思うかもしれませんが、これは横山さんの隠し技リストの中でも、ずば抜けて成功率が高い作戦だそうです。「男には、『言われてやるのはイヤ』という傾向があります。どんなにいいことだと頭ではわかっていても、命令されたらやる気をなくす。ましてや妻から感情的に恨み言を言われたりしたらなおさらです。面倒な生き物ですが、わかってやってください。そして利用してください」(横山さん)嫌でも目に入る数字をみると、自分のおこづかいの高さや飲み会の多さ、趣味に使うお金の高さが理解できます。そうすると妻から言われてもできなかった節約に、自分から取り組む姿勢がみえるように。■その2:パパ頼りになる大作戦次の技は、たとえば外食するとき、遊園地に行くときなど、家族で楽しむ費用を家計から出している、という場合に有効な作戦。●パパ頼りになる作戦♥やり方今まで家計では月に1万5千円レジャー費を使っていて、ここから5千円節約して1万円の予算にしたいとします。その場合は、その1万円の予算を、全部夫の子遣いに上乗せしてあげるのです。「この1万円はパパにあげる。そのかわり、これからは外食する時や遊園地に行く時は、パパが支払いお願いね、任せるから。もちろん余った分は好きに使っていいわ」ということで夫は小遣いが増えたと錯覚します。出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 「ポイントは、子どもたちの前で、お金を出してくれる夫を立てることです。子どもの前で夫が支払うことで、なんだか父親の権威が上がったような気がします。気を良くして、ムダなことには使わないよう画策してくれたりするようになります。もしくは、ちょっといい格好したくて、たとえ少し足が出ちゃったとしても、男気を出して自分の小遣いから補填してくれさえします」(横山さん)「夫に協力的になってもらう技」には、「共通すること」があります。それは、お金と感情の関係。そこのところを、もう少し突っ込んでお話を伺います。■夫婦のスキマとお金の関係「多くの家庭を見てきて感じるのは、お金が貯まらないと嘆く家庭に『夫婦別家計』が群を抜いて多いことです。」(横山さん)●お金が貯まらない家計の典型例住居費や水道光熱費、生命保険料は夫が払い、食費や通信費、日用品は妻が払う、といった費目ごとの支払いを決めているご家庭もあれば、基本別家計だけれども、二人の共通費目は折半にして出し合い、それ以外は個々で支払うことにしているというご家庭もあります。このようなケースは、大概は、夫婦のどちらかが浪費気味になってしまっているそうです出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 「夫婦で力を合わせてお金を貯めるためには、まずは家計を一つにしたほうがいいと私は思います。そして、一番大事なのが、夫婦の話し合いです。お互いを信頼して、壁を作らず、お金のことを本音で話し合いましょう」(横山さん)横山さんは、お金の相談を受けると、まずは相談者を観察して、夫婦間の気持ちの隙間がどこかにないか、探るようにしているそうです。たとえば、こんな例がありました。夫に言われたことは絶対で、妻としてできる限り応えてあげるべきだと一心不乱にがんばる妻。グルメな夫のために毎日手の込んだ料理を出していたりして、一見「いい奥さん」です。でもその家庭は、お金が貯まっていないことが多いのです。原因は、食費が高いというのは想定内で、往々にしてそれ以外にも変なところがあります。生命保険に入りすぎだとか、娯楽費が毎月高いとか、外食が多いとか。この家の場合は、夫婦の気持ちが対等ではなく、妻が一心不乱にがんばることで、ぶつかるのをさけていました出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 「こうした『夫婦間の気持ちの隙間』が、家計に現れたのです」(横山さん)ほかにも、「夫が妻に対して負い目がある」とか、「過去に何かあって妻が夫を信用していない」、「夫の求めるレベルが高すぎて妻が卑屈になっている」など、ありとあらゆるケースがあるのだそうです。「家計の問題というのは、じつは金銭管理能力とは別のところに家計の足を引っ張る『気持ちのすき間』が潜んでいて、本人たちが気づいていないことが多いのです。お金を合わせることで、本当に合わせていきたいのは夫婦の考え方や価値観、二人の力なのです」(横山さん)心理学の専門家によれば、「お金の話は、自己開示の最高レベル」だとか。う~む、すごく深いですね。でも、言われてみれば、思い当たることがアリアリです。自分持ちを深くのぞきこみたくなるような、なりたくないような…。何だか、「心のツボ」を押されたような気持ちになりました。次回は、「お金の不安」を本当になくすことはできるのか?」です。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 (横山 光昭(著), 伊豫部 紀子(著)/新潮社 ¥1,296(税込)
2017年10月01日「お金はいくら使ったかではなく、何に使ったかが大切」と語る、ファイナンシャルプランナーの横山光昭(よこやまみつあき)さん。これまで1万人以上の家計を「再生」してきた家計再生コンサルタントの達人です。そんな家計の達人である「横山家」の家計ワザ、興味ありませんか? そこで今回は、横山家(いうまでもなく、貯まっている人です!)が実践している「ひと工夫」についてお話を伺います。横山さんは、いいます。「お金は裏切りません。きちんと取り組めば、取り組んだ分だけ効果が出て、不安とも一線を引けます」。 ■ATMでおろす瞬間から貯める人のワザが始まる横山家。じつはいまどき珍しい大家族なんです。横山さんと奥さま、そして6人の子どもたち。そんな横山家では、食費と日用品あわせて月10万円までと決めています。それを5で割った2万円を、毎週月曜日に奥さまがおろしてくるそうです。●ポイント1 週イチで決まった金額をATMからおろす「2万円で1週間の生活費をまかなう」と決めると、たとえば水曜日くらいに財布をみると、「半分以上残っているから大丈夫」、もしくは「ペースが早いな」などがすぐにわかります。そうすると、細かい計算をしなくても自然に支出の調整ができるようになります。「月単位だと感覚がつかみにくいし、月初めなどは気が大きくなって多めに使いがち。そうすると、月末にたりなくなって、我慢もできずに予算オーバーということを何度も経験してきました。そこで『週イチで決まった金額をATMからおろす』にたどりつきました」(横山さん)じつはこのときにもうひとつのポイントがあるんです。●ポイント2 月の予算を5で割った金額を1週間分とする「1ヶ月は、30日間か31日なので、4週間と数日。5週目は、7日間ありません。だから月初めから、週2万円を意識して暮らしていけば、月末の最終週は楽になります」(横山さん)■口座もひとつの「財布」と考えるワザこれまでは常に持ち歩く「財布」でのお金の貯まる方法をご紹介してきました。でも横山さんは、「口座もひとつの財布」といいます。横山さんは、基本の口座を「使う」「貯める」「増やす」の3つに分けています。●「使う口座」:日常で使う生活費を入れておく財布●「貯める口座」:貯蓄の財布●「増やす口座」:資産運用などを行う財布ただ単に「口座を3つ作ればいい」というわけではありません。大事なのは、口座にお金をいれていく順番。たとえば、「貯める口座」にまでたどりついていないのに、「増やす」口座に大金を投じてしまうというのは、厳禁です。お金が貯まらない人というのは、この順番を間違えてしまうことが多いそうです。●「使う口座1カ月生活するための「消費」のお金。住宅ローンの支払いや保険・光熱費などの引き落としはこの口座からにします。この口座には、手取り収入の1.5カ月分をいれます●貯める口座「使う口座」から、少しずつこちらに移してお金を貯めるための口座。ここには手取り収入の6カ月分が貯まるまでをいれていきます●増やす口座「貯める」口座に6カ月分が貯まったら、それ以上はこちらに貯めます。この「増やす」口座は、証券会社の口座に開設するのがおすすめです出典: 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 ■急な支出にショックを受けないためには「『使う』口座に、1.5ヶ月分いれておくのは、次の財布、『貯める』口座から逆流して引きだして欲しくないからです。そのために、わざと余裕を持たせています」(横山さん)家計の支出は、「一年間をとおして一定」なんてことはなく、変動します。それが生活をしていくということ。たとえば年末年始の12月、1月は、出費がかさむのは普通ですし、突発的に歯科治療費がかかるなんていうこともあるでしょう。こうした変動を汲んでの余裕資金としての1.5ヶ月分なのです。「思わぬ支出にショックを受ける人もいますが、そのことを毎月気にする必要はなく、原因がわかっているのなら、それでいいのです」(横山さん)■「使う」「貯める」「増やす」口座の違いとは「『使う』口座が『普通に出る支出・変動するものへの対応』に対して、『貯める』口座は、急に職を失ったとか、入院したとか、収入が途絶えたときへの備えです」(横山さん)横山さんは、「いざというとき、立て直すのに半年あればなんとかなる」と見込んでいます。でもこの金額は人によってさまざまで、「ちょっと心配だから、1年分をいれておきたい」など、あくまで目安としてとらえてください。「増やす」口座については、お金の目減りを防ぐための資産運用の投資口座です。横山さんはいいます。「これからの時代は、現金や預貯金で置いておくことで価値が下がる危険性もあることを覚えておいてください」次回は、「NHK『あさイチ』で紹介された、リストラも怖くないお金の達人の知恵」です。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 (横山 光昭(著), 伊豫部 紀子(著)/新潮社 ¥1,296(税込)
2017年09月28日前回は、家計再生コンサルタントの横山光昭(よこやまみつあき)さんに「貯まる財布の作り方」の極意を教えていただきました。「お金を貯めるうえで大切なのは、あなたの価値観」と話す横山さんは、確実な家計再生をめざす庶民派のファイナンシャルプランナーです。横山さんがこれまで家計を見てきた方のなかで、「貯め上手さん」には共通することがあったとか。貯め上手さんは「貯め方が上手なのではなく、お金の使い方が上手だ」ということ。これまでお金を貯めるためには、「お金を使わない」ことを優先度第一位に考えてきませんでしたか? でも「我慢して節約→リバウンドでムダ使い」、これを繰り返して落ち込んだり。大切なことは「お金の使い方」にこそあったとのです。それでは詳しくお話を聞いてみましょう。■あなたはお金を“何に”使っていますか?「お金は『いくら使った』ではなく『何に使ったか』が大事です」と、横山さんはいいます。前回、財布には財布だけの働きをさせましょうということから、「レシートは、お財布から出した方が良い」と教えていただきました。今回は、お財布をレシートから出したあと、「何に使ったか」を整理していく方法を教えていただきましょう。最初に、知っておいていただきたいのが、「お金の使い方の3つのタイプ」。まずは、この言葉を覚えてください。「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」●お金の使い方の3つのタイプ「消(ショウ)」消費生活するのに必要なものの購入や、使用料としての支払い全般。生産性はさほど伴わない【例】食費や住居費、水道光熱費、教育費、被服費、交通費など「浪(ロウ)」浪費生活に必要でないもの、今をひたすら楽しむためなどの、無意味な使い方のこと。いわゆる無駄づかいで、もちろん生産性もない使い方【例】嗜好品(タバコやお酒、珈琲)、程度を超えた買い物など「投(トウ)」投資将来の自分にとって有効なお金の使い方。資産運用のことだけを指すのではなく、何かを学ぶ、本を読むなどもこれに当たる【例】習い事、本代など学ぶための費用、投資信託、貯蓄など出典: 『年収200万円からの貯金生活宣言』 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)」より抜粋■同じ収入でカツカツの人、貯めている人の違いこの「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」を参考にしてレシートを仕分けしてみましょう。なかには同じ項目内であっても、内容がわかれることもあるかもしれません。たとえば、食費で考えてみましょう。料理するのに必要な素材を買っている部分は「消費」。質問:では、料理をするのが面倒くさいからとおそうざいを購入した場合は、何になるでしょうか?これは「浪費」になるかもしれませんね。でも料理する時間を勉強する時間にあてたり、子どもと遊ぶ時間に使ったりすると、「投資」かもしれません。「この仕分けをしてみるだけで、お金が貯められるようになります」(横山さん)本当ですか!? たとえば、同じくらいの収入であっても、堅実に貯めていく人と、いつもお金を使いきってしまい、カツカツな気分で暮らしている人がいます。その差は、どこにあるのでしょうか?「その差は、自分の軸があるか、ないかなのです。お金を貯めるうえで、大切なのは、あなた自身の価値観です。そのためにお金の使い方の中身に意識を向ける必要があります」(横山さん)■「お金の使い方」の理想割合とはお金の使い方の中身に意識を向けるのに有効な「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」。この3つの項目の目指したい理想割合があります。まずは3つの項目の内訳が支出全体のなかで、どれだけの割合を占めているのかを計算してみましょう。計算方法は、次のとおりです。各項目(消費、浪費、投資)の金額 ÷ 支出合計横山さんが、「貯め上手さんだなぁ」と感じる人の数値をもとに割り出した「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」の割合の理想割合は、次のとおりです。●横山さんが考える消費・浪費・投資の理想の目安消費 : 70%浪費 : 5%投資 : 25%「3つの項目ごとの割合を知るという新しいモノサシを手に入れることで、人はいままでの自分の常識を疑い始めるでしょう。そして、お金の使い方自体に意識を向けられるようになるのです」(横山さん)そう考えると貯まるのか! と目からうろこの次回は、「同じ収入でも、貯められる人×貯められない人」です。■今回取材にご協力いただいた横山光昭さんの著書 『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』 (横山 光昭(著), 伊豫部 紀子(著)/新潮社 ¥1,296(税込)
2017年09月27日「健康づくりや地域貢献をすることでポイントを貯められます。そのポイントは、地元の商店街や、図書館などの公共施設、バスの乗車などに利用できるようになるのです」 そう話すのは、地域サービスに詳しいファイナンシャルプランナーの吹田朝子さん。マイナンバーカードを使った「自治体ポイント制度」の実証実験が、今月25日からスタートする。自治体ポイントとは、ボランティアや講習会への参加など地域活動をした人に、各自治体がポイントを与えるもの。「1自治体ポイント=1円分」として、マイナンバーカードに貯めることができるのだとか。まずは、全国217の市区町村が参加する。吹田さんが詳しく解説してくれた。 「これまで各自治体がバラバラに発行していて、使い道も地元限定、景品交換が多かったポイントを、マイナンバーカードを使って1つにまとめ、地元商店街や観光など全国で利用できるようにする制度です。さらに、ついつい有効期限を切らしてしまう企業ポイントに交換できるようにもなります」(吹田さん・以下同) 具体的にどうすれば、自治体ポイントはもらえるのか? 「すでに全国400以上の自治体で、独自のポイントを発行しています。たとえば、高知県では、健康相談やスポーツ教室への参加で、香川県ではごみ拾いのボランティアで、ポイントをもらえます。北海道苫小牧市ではアイスホッケーなど地元チームの応援に行くのもポイント付与の対象に。ほかにも、転入歓迎や出産・結婚祝い、成人記念でポイントがもらえる地域も」 これから自治体ポイントがはじまる地域も、提携する店舗を利用するだけでなく、地域活動の参加でポイントが貯まるようになる。 「高齢化によって自治体が負担する医療費や介護費用は膨らむ一方です。これらを少しでも抑えるために“定期健診を受けてもらいたい”“前もって介護相談にきてほしい”との思惑から、健康イベントには高いポイントがつくと考えられます」 自分が住んでいる地域でどんなポイントが貯まるかといった情報は、もうすぐ開設予定の公式ポータルサイト「自治体ポイントナビ」でチェックできるようになる。最新情報やポイントが増えるキャンペーンなどお得な情報も随時アップされるそう。 「これからは“ラジオ体操に参加してハンコをもらう”、あの感覚でポイントが貯められるはず。図書館や体育館、児童館を利用するだけで、ポイントがもらえるようになるかもしれません」 協賛企業のポイントを、自治体ポイントに交換できるところにも注目だ。 「今のところ、クレジットカード会社など12社が参加しています。ドコモのdポイントや航空会社のマイレージも対象です。あるアンケートによると、日本では94%の人が何らかのポイントを貯めていますが、一方で、貯めたポイントの3〜4割は使われていないという実態もあります。バラバラに貯めたものを自治体ポイントとして合算すれば、一気に数千円分のポイントとして使えるかもしれません」 自治体ポイントを逆に、協賛企業のポイントに変換することはできないらしい。では、貯めたポイントは、どのくらいお得に使えるのか? 「これまでは発行する自治体でしか使えなかったポイントが、全国で利用できるようになります。決定しているところでは、ふるさと納税サイト運営最大手のトラストバンクが開設する、名産品のネット通販サイト。また、地域イベントのチケット代や会費としても利用できるとか。詳しくは公式サイトがオープンしないとわかりませんが、公共交通機関、自治体が運営する公園や、温泉地などでも使えるようになるでしょう」 たとえば、地元で貯めたポイントを旅行先で利用したり、地元のボランティアに参加してもらったポイントを、会社近くのレストランで“ご褒美ランチ”として利用することだってできる! 「自治体ポイントが地域に還元されることで、活性化につながります。地元がにぎわうと、都会に流出しがちな若い人も残るようになる。そうすればますます活気も出て、提携店舗や使える場所が増えていくでしょう」 総務省によると、11月にAndroidのスマートフォン用アプリ、来年2月にはiPad用アプリをリリースするそう。外でもポイントを確認できるようになれば、使い勝手もアップするはず。でも、マイナンバーカードが“ポイントカード”になったら、個人番号がバレたり、盗まれたりする心配はーー? 「個人番号は使いません。自分で設定する“マイキーID”で管理されます。それにポイント付与のときも、店員にカードを渡さずにすむ仕組みが取り入れられるようです。自分でポイント装置にカードをかざすので安心です」 ただし気軽に扱って、落としたり紛失しないようにくれぐれも気を付けよう!
2017年09月21日夏休みも終わり、「ちょっと遊びすぎちゃって散財したな~。お金貯めなくちゃ」なんて反省している方もいらっしゃるのではないでしょうか。お金は天下の回りものといいますが、これほど個人が持つイメージが違うものもなかなかありませんよね。あなたは「お金」にどんなイメージを持っているでしょうか。それによりあなたの金運にも影響があるかも…以下の簡単な心理テストで見ていきたいと思います。Q.あなたは海辺を散歩しています。波打ち際をのんびりと歩いていると、何か砂の中に埋もれているものがありました。それは何だったでしょう。深く考えずに直感でお答えください。1、小さなカニ2.サンゴの枝3、貝殻4、手紙の入ったビン選べましたか? 1、「小さなカニ」を選んだあなたあなたはお金に対して「便利なもの」というイメージを持っているようです。そのためお金の使い方もムダがなく、本当に欲しいもの、必要なものに利用していて、足りなくなればまた貯めてというように、上手にお金を循環させることができています。お金に変な執着心がないので、逆にお金に困ることもなく健全な経済感覚の持ち主といえるでしょう。2、「サンゴの枝」を選んだあなたあなたはお金に対して「あれば嬉しいけれど、あまり自分と縁がないもの」というイメージを持っているようです。そのため、お金の問題で大きな失敗をすることはない反面、たくさん稼ごう! という意欲も持ちづらいかもしれません。もしくは「自分は大金を受け取るほどの価値がない」と決めつけてしまっているかも。実はお金をたくさん稼ぐ才覚が眠っている可能性もありますよ。3、「貝殻」を選んだあなたあなたはお金に対して「安心できるもの」というイメージを持っているようです。そのため、「お金が多い=信頼できる、頼れる」と思っており、価格が高いものやお金持ちの人、貯蓄を好む傾向があるかも。あまり度がすぎると、騙されたりするトラブルに巻き込まれたり、人生を楽しむ時間が少なくなってしまうこともあるので気をつけましょう。4、「手紙の入ったビン」を選んだあなたあなたはお金に対して「トラブルのもとになるもの」というイメージを持っているようです。もしかすると周りに金銭トラブルを抱えた人がいたりして、お金にあまり良い印象を持てなくなった経験があるかもしれませんね。そのため慎重になることはいいのですが、本来あなたが受け取っていいはずのお金も拒否してしまうようになるのは行き過ぎです。お金自体はいいものでも悪いものでもなく、扱う人の気持ちで変わるのだと考えてみましょう。いかがでしたか?お金はたくさんあることより「それで何をしたいのか」が大切だと言われますね。とはいえ、まずはきちんとお金の管理ができないと、入ってもすぐ出ていってしまって、本当にやりたいことができなくなってしまいます。あなたの家計管理に「穴」はないでしょうか。詳しく見る心理テストをご用意していますのでご覧下さい。 「あなたの「家計管理の弱点」はどこ?」 ママが気になる心理テストがいっぱい! 子育て診断はこちら
2017年09月15日お金を貯めたい!そう思っても、ひとりだと外食や交際費がかさんで、なかなか貯められないもの。そこで独身女性50人に節約方法についてアンケートを実施しました。お金を貯めるために何を節約しているのか、電気代やガス代を節約するために何をしているのか、今すぐに試せる方法を紹介します。お金を貯めるためにも、節約したいと思っている人は多いはず。といっても、一人暮らしだとなかなかお金が貯まらないものです。上手に節約できている人は、一体どのように節約しているのでしょうか。気になりますよね。そこで独身女性50人に、節約方法についてアンケートを実施。すると、さまざまな節約術が出てきました!ポイントは、無理をしないこと。あれもこれも節約しなきゃとがんばってしまうと、ストレスがたまり、かえって衝動買いをしてしまうことも。これならできるかもと思うものがひとつでもあればOKです。早速今日から取り入れてみてくださいね。■目次1.みんなは何を節約してる?2.電気代やガス代を節約するために3.効果テキメン!の節約方法4.節約の目的を忘れずに、メリハリをつけてお金を貯めるまとめ今回、アンケートにご協力いただいた女性は、正社員、パート・アルバイト、学生がそれぞれ約25%を占め、そのほかは個人事業主や公務員、派遣社員など。職業によってライフスタイルも変われば、お金を使うべき費目、節約したい費目も変わってくるかもしれません。すべてを真似しようと思ったら、大変。自分でもできそうな節約方法をひとつずつ真似することから始めてみましょう。1. みんなは何を節約してる?全体の3分の1以上を占め、最も多かったのは「嗜好品(服や趣味など)」でした。■「嗜好品はなくても生活に困らないし、頻繁にお金を使う部分ではない」(20代・アルバイト)■「通販で商品を購入したり、頻繁に遊びに行かないようにしている」(20代・正社員)■「同じ服を着まわすようにしている」(30代・正社員)「本当に必要なものだけを買うようにしたら節約できた」という声もあるように、お金を貯めるならば、欲しいものを我慢することも大事ですね。ネット通販だと気軽になんでも買えるし、お金を使っている実感がないので、つい無駄使いしがち。シンプルにその場所に近づかないようにしたり、そのサイトを見ないようにすることで無駄使いを防げて節約につながります。次いで、節約するなら「食費」と答えた人が28%。これも、工夫次第で節約できる費目といえるでしょう。■「食費を節約することでダイエットにもつながるから一石二鳥」(20代・アルバイト)■「一番削りやすいところ。他の部分は我慢が必要になるけど、食費なら工夫で乗り切れる」(20代・正社員)■「贅沢な食事をしないようにする」(20代・学生)特に多かったのが、「ダイエットにもなる」という女性ならではの前向きな声でした。お菓子をつい買ってしまわないようにしている人も少なくないようです。また、使いまわせない調味料などを買わない、高い食材を買わないなどの工夫も欠かせません。空腹のまま外出すると、出先で外食しやすくなるので危険です。ごはんを炊いてから外出したりレトルト食品を常備しておけば、外食の回数も減らせるかも?口寂しさを紛らわすための飴やチョコなどをバッグに忍ばせておくのも、おすすめですよ。食費より若干少なかったものの、「交際費(遊び)」(20%)も注目したいところ。友達と遊びに行ったり、飲み会に誘われることだって、きっとあるはず。■「交際費を削っても仕事にも健康にも影響ないし、言葉を選べばうまく断れる」(30代・アルバイト)■「お金がかからなくても、友人と楽しめる方法があると思う」(20代・会社員)■「日々コツコツ節約するのが苦手だけど、遊びにいくとき低予算でも楽しめる」(20代・個人事業主)いったん節約すると決めたら、飲み会に誘われてもきちんと断ったり、休日の過ごし方を考えるなど、意志を強く持てる女性が多い気がします。友達を家に呼び、ひと品ずつ持ち寄るパーティーをすれば、友達とのコミュニケーションも節約もできて、これも一石二鳥ですね。そのほか、少数ではありますが、「水道光熱費や通信費を節約する」という回答もありました。■「水道光熱費は、小さな積み重ねで結果が表われる」(30代・アルバイト)■「お風呂の残り湯は必ず洗濯に使います」(20代・アルバイト)■「一番節約しやすい項目なので、電気をまめに消すようにしたい」(20代・学生)日常生活でちょっと意識するだけで節約できるのが、この水道光熱費や通信費、電気代といえます。劇的に減らすことはできなくても、節約の成果は確実に数字となって表われるから喜びも実感できます。コツコツと節約したい方はぜひトライしてみるとよいでしょう。2. 電気代やガス代を節約するためにでは、電気代やガス代は、どんなふうに節約しているのでしょうか?毎月支払うものだけに、できるだけ抑えたいところ。50人の女性の皆さんが、日頃から取り組んでいる節約の工夫についてご紹介します。【電気代】■「電気はこまめに消す。廊下の電気は通るときだけつける。こたつではなく湯たんぽを使う。自分の体が温まるようにエクササイズする」(30代・アルバイト)■「早寝早起きをして電気代を節約、省エネの電化製品を使う」(30代・会社員)■「不必要なものはコンセントを抜く」(20代・学生)■「テレビ・電気のつけっぱなしをしない」(30代・正社員)■「寒いときは厚着する。または運動する」(20代・会社員)気が緩むと、ついつい高くなってしまう電気代。でもここで紹介したみなさんの節約テクは、すぐに実践できそうなものばかりですね。ほかにも、「主電源を切るようにする」「基本料金を最小限の設定にする」という声もありました。電気代の節約は、「こまめに」がポイントのようです。【ガス代】一方ガス代の節約は、いかがでしょうか?ガス代といえば、やはりお風呂ですね。■「お風呂で、保温シートを使う」(20代・学生)■「お風呂の追い焚きをむやみにしない」(30代・正社員)■「お風呂を毎日焚かない」(20代・会社員)お風呂は毎日入るものだからこそ、節約できるところは節約したいもの。けれどお風呂では疲れた体をほぐしながら、できる限りゆったりしたいですよね。電気代の節約を精一杯がんばって、ガス代は可能な範囲で節約する、というのが日々の生活をストレスなく過ごすことができるバランスではないでしょうか。3. 効果テキメン!の節約方法節約は毎日の積み重ねはもちろんですが、効果が目に見えて表われることが大事です。効果が出ると、やる気だってアップするはず。そこで女性50人に、今までで一番節約できた方法を聞いてみました。【嗜好品】物欲がとまらなくなると、つい無駄使いしてしまうのが嗜好品。といっても、自分の大好きなものを完全に絶つとストレスがたまり、節約生活は長続きしない……というのが現実です。そんなときは、買い方や頻度を変えてみるのもひとつの方法です。■「ゲームを新品で購入せず、中古で購入することで大きな節約になった」(30代・会社員)■「趣味が読書なので、読みたい本はまず図書館で探す。なければ中古本を探して安く買う」(20代・アルバイト)■「煙草代をなくすために禁煙した。1カ月15,000円くらいかけていたのでだいぶ節約になった」(30代・アルバイト)「買う」のでなく「借りる」。「新品」より「中古」。ちょっと工夫するだけで、節約になります。【食費】最も多かった食費節約法は「お弁当作り」。■「外食を辞めてお昼にお弁当を作ったら、食費を大幅に節約できた」(30代・アルバイト)毎日、お弁当を作るのは大変!という方は、最初は週2日だけ弁当にするなど、無理をしないことも大事です。徐々に慣れてきたら、少しずつ増やしていくと負担に感じませんよ。また、前日の夜おかずを多めに作って、お弁当につめておけば、翌日の朝の支度が楽チンに。ほかにも、こんな声がありました。■「使えるお金を設定してその中でやりくりする」(20代・公務員)■「スーパーや業務スーパーでお肉や魚を安いときに買って冷凍保存」(30代・個人事業主)■「食費の内訳の見直し。栄養が少なくカロリーばかりあるもの(パンやお菓子)をやめただけでかなり節約できた」(20代・無職)■「コンビニはいっさい利用しないようにして自炊に切り替えたら、ひと月で2万円以上節約できた」(30代正社員)まとめ買いをすることで不要な買い物も減るため、そのぶん時間も増えるのです。またコンビニには、スイーツの新商品やら雑誌やら、魅力的なものであふれています。買うつもりのないものまで手が伸びてしまうので、“節約モード!”と決めたなら近寄らないのが一番です。【電気代やガス代】■「早寝して深夜電気の利用を抑えたら、かなりの節約になった」(20代・学生)■「家にいない。電気代もかからないし、外でお金さえ使わなければかなり節約できる」(20代・正社員)■「扇風機でエアコン代を浮かした。扇風機の強弱や、風の流れを考えて、効果的に涼めるよう風の向きを変える」(20代・学生)■「こまめに電気を消す。小さいことだけど地道に続けると成果がしっかり出た」(30代・アルバイト)みなさん、それぞれ生活スタイルを工夫して、電気代やガス代節約に励んでいるようです。電気やテレビのつけっぱなしをしがちな人は、要注意ですね。【そのほかの固定費】スマホやクルマ……。毎月必ずかかるお金は、節約できないと諦めていませんか?たとえば、こんな節約法だってあるのです。■「半年に一度のペースで購入し、負担になっていたコンタクトレンズ代。購入場所を眼科からネットショップに替えたら同じ商品なのに出費がほぼ半額に」(30代・アルバイト)■「普通自動車を軽自動車に乗り換えた。ガソリンもハイオクからレギュラーになってガソリン代が安くなったうえに燃費も良いので節約につながった。さらに車検も安く済むで、かなりの節約になった」(30代・正社員)■「通信費の見直し。不要なオプションをやめたり、定期契約に変更」(30代・アルバイト)■「スマホのデータプランを見直し、数百円のコンテンツ契約を解約した」(30代学生)■「携帯電話の料金を一番低いものに設定して、月の出費を抑える」(30代・学生)意外と多かったのが、スマホをはじめとした通信機器のプランを見直すこと。ワーク・ライフ・バランスが変わって通信機器の使い方が変わったのに、購入したときのプランのまま契約を更新し続けているという人が少なくありません。自分にとってすべてのサービスが必要だとは限らないので、不要なものが含まれていないかチェックすることをおすすめします。さまざまな節約方法をご紹介しましたが、それでも無駄使いしてしまう!という方は、こんな方法を実践してみてはいかがでしょう。■「欲しい物リストをメモしておく。それだけで趣味に使うお金が減る」(30代・無職)まずはメモして、本当に今欲しいものなのか、見直してみましょう。たとえば洋服だったら、同じようなものを持っていないかチェックしてみてください。案外、似たようなものばかり買っていることもあるはず。欲しい物リストをメモしたのはいいけど、外出すると、やっぱり欲しいものがたくさんあって困るという方は……■「お金とキャッシュカードを持ち歩かない。持っていると使ってしまうので、持たないことにしたら、ちょっとした出費(おかしなど)を我慢できるようになった」(30代・会社員)お金を持っているから、ついつい使ってしまうもの。できる限り節約するためにその日に必要な最低限のお金だけを持参しカードは家に置いて出かけたら、無駄遣いの心配もなくなるはずです。そして、気がつけばカフェに無駄に多く通っているという人も、多いのではないでしょうか?■「カフェで過ごす時間より自宅を快適な空間にすることを意識した」(20代・学生)カフェに行って1杯のコーヒーを飲めば、およそ約500円の出費になります。フードもプラスしたら、1000円近くになることも。カフェの代わりに自宅でくつろげば、大きな節約になります。コーヒーや紅茶などお気に入りのフレーバーを何種類か揃えておけば、おもてなしにも対応できるでしょう。4. 節約の目的を忘れずに、メリハリをつけてお金を貯める気をつけたいのは、節約自体が目的にならないこと。あなたの節約の目的は何ですか?欲しいものを買うため?引っ越し資金を貯めるため?将来のための貯金?目的は、なんでもいいです。がんばろう!という目的があるからこそ、メリハリをつけてお金を貯めることができるはず。節約だけに目がいってしまうと、大事な友達とのつき合いが減ったり、栄養バランスの悪い食事になってしまうこともあります。上手に節約するには、あれもこれも節約するのでなく、ここぞという部分ではお金を使うことも、大事なのです。まとめお金は、限りあるもの。意識して使うことで、いかに無駄使いが多いかがわかります。娯楽費や食費、交際費など節約したいものが決まったら、ここで紹介した方法を実践してみてください。節約上手になったら、ダイエットできたり、自分が本当に好きなものがわかったりと、いいこともいっぱい!一人暮らしは大変ですが、節約上手になってお金が貯まりますように。
2017年04月06日Chapter 3「お金の種類」あなたはお金を貯めるとき、計画や目的を持って貯めていますか?ただひたすらに貯めていくのではなく、使いたい期間や目的などに応じて「種類分け」して管理すると、より効率的にお金を貯めていくことができるんです。前回のChapter 2「ライフプランを作る」では、将来のなりたい自分を具体的にイメージすることが、お金を貯める”目的”を明確にする方法とお伝えしました。ライフプランとは、老後まで見据えて、自分がどんな人生を送りたいかをシミュレーションした「人生計画」のことでしたね。でも、お金を貯める目的はハッキリしたけれど、具体的にどうやって貯めたらいいのでしょうか。効率よくお金を貯めるためには、まず「お金の種類」を理解することが大切です!今回は、ステップ3「お金の種類」について学びましょう!「お金の種類」って何?お金を貯められる人にはある共通点があるのを知っていますか?答えは……お金を「色分け」していること!「これは○○用のお金」「こっちは××用のお金」と、お金を使用目的ごとに分けていくのです。ただし、細かく設定しすぎるとお金を分けるのが面倒になってしまい、途中で挫折しがち。まずは大きく「使うお金」「守るお金」「増やすお金」の3つに分けるのがお金を上手に貯めるコツ。そしてこの3つこそが「お金の種類」なのです!「使う」お金とは?「使うお金」は、さらに大きく分けて「短期」「中期」「長期」の3種類があります。使う前提で貯めていくお金になるので、何に使うお金なのかを理解し、役割ごとに分けることがポイントです。1:「短期」に使う用の貯金いざという時や緊急用の支出に備えておくお金です。たとえば事故や病気、転職など、何かあったときにすぐ使えるようにしておかなければいけません。1か月の生活費の6〜12か月分を、すぐに出し入れできる銀行口座に入れておくのが理想!1か月の生活費が20万円であれば、120〜240万円を貯金するのが目標です。何かあって収入が得られなくなってしまった場合、貯金ゼロでは家賃や水道光熱費なども支払えなくなるため、生活していくのが困難に。6〜12か月分の貯金があると、生活の立て直しができるまで当面しのいでいくことができます。2:「中期」に使う用の貯金「マンション購入の頭金」や「車の購入」「海外旅行」など、数年〜10年以内の期間で使う予定のお金です。「中期」のお金は、国債や社債などの債券で運用するのがオススメです。3:「長期」に使う用の貯金「老後資金」「家のリフォーム代」など、10年以上使わないお金のことです。この「長期」のお金はただ貯めていくのではなく、株や投資などで資産運用したほうが、長い目でみると貯蓄が増えていく可能性が高くなります。これら「短期」「中期」「長期」のお金を同時に貯めていく場合は、貯蓄する金額から1:1:1で短期:中期:長期に振り分けるのがオススメ。たとえば月の貯蓄額が3万円なら、「短期1万」「中期1万」「長期1万」と振り分けて貯蓄していき、短期が貯まってきたら「中期」「長期」の割合を増やしていくイメージです。「守る」お金とは?もしも突然、病気やケガで入院することになったら……。自分、またはパートナーが働けなくなってしまったら……「万が一」のことがおこってしまった場合の心配事として、医療費のことや収入が減ってしまう、働けなくなってしまうことなどが考えられます。現役世代の医療費の窓口負担は3割負担。医療費が高額になった場合、自己負担を一定額に抑える高額療養費制度などもあるので、必ずしも、思いっきり手厚く備える必要はありません。しかし、入院時に大部屋ではなく個室などを利用した場合の「差額ベッド代」や「先進医療の治療」など、公的医療保険の対象外の場合は自己負担になってしまうんです。突然、自分の身に降りかかるかもしれない「万が一」のために最低限の「守るお金」は日頃から備えておくべき!働けなくなってしまった場合のことも考えてご自身の貯蓄額や、公的保険制度の保障で足りるかどうかを踏まえながら、民間の保険に加入しておくと安心ですね。すでに保険にご加入の場合は、「必要な保障が確保されているか」「保障が重なっていないか」など改めて確認しておくことをオススメします。「増やす」お金とは?「増やすお金」は、主に「投資」に回して運用するお金です。「でも、投資ってリスクがあるし怖い……」「それよりは銀行に入れておいた方が安心なんじゃないの?」と思われる方も多いかもしれません。昔は銀行に預けているだけで利息がついていましたが、マイナス金利の今は銀行の口座に預けているというのは、ただお金を寝かせているようなものです。さらにChapter1「お金の基礎の基礎」でもお伝えしましたが、定年後の60歳から日本女性の平均寿命86歳まで生きる場合、総額4,680万円も必要!この金額を銀行口座にひたすら貯めていくのはなかなか難しいのが現実です。無理のない範囲で投資を学ぶことも、「将来のなりたい自分」に向けて必要なお金を備えていく方法なのです。寝かしておくだけではなく得たお金にも働いてもらいましょう!また、投資といってもさまざまなやり方・金融商品があるので、自分の性格やライフスタイルに合った方法を探してみることが大切です。いかがでしたでしょうか。お金は「使う・守る・増やす」といった目的や、使いたい時期=期間によって種類分けをすることができるんです。そして、それぞれに応じて適切な管理方法を選択することで、今よりもっと、お金と上手に付き合っていけるはずです。もっと詳しく知りたい!という方は、お金のプロであるファイナンシャル・プランナーに相談してみることもオススメします。次回はChapter4「収入アップの秘訣」です!お楽しみに!水野綾香Profile全国各地のマネーセミナーで講師を務める美人ファイナンシャル・プランナー。30代ソロ女。自分を磨くことへの投資も惜しみなくしつつ、堅実な資産形成を実践中!「自立した女性をもっと増やしたい!」という信条で日々活動中。得意分野はFinTechアプリの活用術、生命保険。ブロードマインド所属。Photo by SHOHEI ISHIDA
2017年03月13日「共働き世帯が増えていますが、今、共働きこそ、お金が貯まらない夫婦も多いです。その理由は、互いのお金の使い道をチェックしていない夫婦が多いこと。共働きで生活も楽になるはずが、『2人に収入があり、少しぜいたくしても平気』『相手がちゃんと貯める計画をしているはず』と気をゆるめてしまい、気づくとお金が残ってないケースがしばしばあります」 そう語るのは、これまで1万人以上の家計を再生してきたというファイナンシャルプランナーの横山光昭さん。なかなかお金が貯まらない、という夫婦の特徴は、お互いの資産状況を知らないことに加えて、消費傾向を把握できていないことだという。 「断言できますが、お金が貯まる、貯まらないということに年収は関係ありません。年収以上に大切なのは、家計の貯蓄・収入の状況を知り、自分の消費の傾向を知ること。そのうえで、貯蓄するときに夫婦が同じ目標を持ち、どうすれば貯まるかを知り行動することです」 2月21日に、『〈貯蓄のプロ〉と〈ディグラム診断のプロ〉が教える「夫婦のお金」の増やし方』(扶桑社)を出版した横山さん。共著者の木原誠太郎さんは、性格分析プログラム「ディグラム診断」の研究を進める“心理分析のプロ”でもある。 「ディグラム診断とは、心理学と37万人のデータをベースにした統計学をかけ合わせ、人間の行動データと本音を分析する性格診断ツールのことです。自分の性格は、そのまま消費行動に表れますから、性格と資産形成の関係性は非常に深いんです」 そこで、次の行動パターンから、自分が5つの中のどのタイプかを診断してみよう。その5つのタイプ別に横山さんがワンポイントマネーアドバイス。 ■すぐ泣いてしまうほうだ■信じやすいタイプだ■絶叫マシンが好きだ■歩いていてよくつまずいたり、転倒する■新しいもの、特に新商品には目がない■突然の食事の誘いにも応じるなど、フットワークは軽いほうだ■サウナや長風呂が好きだ■イヤなことがあると弱音・愚痴をつい言ってしまう■見えを張って身の丈以上のことをしてしまうことがある■かばんの中が汚ない 【診断結果】あてはまる数が8~10個「セレブ妻タイプ」6~7個「お調子者妻タイプ」、4~5個「流され消費妻タイプ」、2~3個「テキパキ合理主義妻タイプ」、0~1個「コツコツ職人妻タイプ」。 【セレブ妻タイプ】「このタイプに必要なのは、予算の管理。散財しそうな費目『交際費』『食費』『衣服費』に月の上限を設定し、用途別に封筒に小分けをしてみてください。そして『封筒の中身以上は絶対に使わない』を心がけましょう」 【お調子者妻タイプ】「計画性があまり持てないこのタイプの人は、数字のデータを“見える化”することが必要。夫と一緒に、おおまかなライフプランや夫婦の貯蓄額を見直し、簡単にざっくり家計簿を“続けてつける”を目標にしてみてほしい。もちろん、家計管理にご主人を巻き込むのはアリ。長続きするかもしれません」 【流され消費妻タイプ】「『私は人に流されやすい』と自覚があれば、付き合う人を選び、変えることで自分の内面も変化させられます。そしてノートや手帳に、『○歳のときにはこうしたい』という願いと、そのために必要な目標金額を書き出しましょう。あなた自身がどうしたいかの軸が生まれ、“だらだら消費”に歯止めがかかります。夫と一緒に本やネットでお金の勉強をして、将来の貯蓄金額の目標を立てましょう」 【テキパキ合理主義妻タイプ】「普通に過ごせばいちばんお金が貯められるタイプ。しかし、“家の家具を同じブランドに統一したい”などといった『こだわり消費』に気をつけたいもの。ある程度の消費は生活を楽しくするものになりますから、毎月『こだわり消費』の上限を決めて徹底的に守りましょう。夫と一緒に収入を定期預金や投資に回し、簡単に引き出せないところにお金をおいておきましょう」 【コツコツ職人妻タイプ】「積み立てや定期で貯めてきた方が多いはず。それを『子どもの進学』『夫婦の老後』と用途をハッキリと設定し、“貯める”から“生かす”という視点を持ちましょう。余裕があれば投資で増やすにシフトしてみては。そのとき、夫婦会議を開いて、夫と情報を共有しておくことは必須!」
2017年03月08日「子どもの教育費も老後資金も貯めたいと、10円でも安いものを買い、支出を減らそうとしました。はじめはなかなか貯まりませんでした。でも、家計簿のつけ方を変えただけで、2年間で350万円貯めることができたんです」 都内在住の専業主婦あきさん(38)の家計簿管理ブログが、アクセス453万超えの反響を呼んでいる。2月25日に、初めての著書『1日1行! 2年で350万円貯めた あきのズボラ家計簿』(ベストセラーズ)も発売。3人の子どもと夫と、5人暮らしのあきさん。2人目の子どもが生まれ、帰省用にと車を買ったとき貯金が底をつき、危機を感じて家計を見直したという。 「支出は、必ずかかるものと、抑えようと思えば抑えられるものの2種類に分かれています。それまでもよくあるような家計簿をつけてはいましたが、そのことに気づいたときに、その2つの項目に分けて家計簿をつけてみようと思ったんです」 貯蓄が増えた項目分けとはどういうものか、あきさんが解説してくれた。 「食費やトイレットペーパー、子どものおむつなど、生活のうえで欠かせない出費は1.『必ずいるもの支出』欄に。外食などの抑えようと思えば抑えられる出費を2.『余計なもの支出』欄に分けます。1は、基本的に『食費』と『日用品費』を設けます。2には、『娯楽費』と『特別費』の2つを設定します。基本的には、毎日この4種類の出費と、支出計、残高を書き込んでいきます」 そして月末、「2の『余計なもの支出』欄に注目してほしい」とあきさん。 「この家計簿の目的は、抑えられる出費を“見える化”すること。日ごろムダ遣いをしていないつもりでも、アイス代、外食、ゲームと、“ちょっと500円だけ”でも積み重なって、月に計算すると、1万円超えの出費になっていることも。これなら『こんなに使ってる!』と、一目でわかりますよね」 余計な出費を見える化することで、「ムダを抑えよう」という意識が働き、支出を削りやすくなるという。 「家計管理で大切なのは、お金の収支と残高を把握して、使いすぎ、ムダな支出はないかを常に見直すことです。この2の『余計なもの支出』を見直すことで、『アイスの2回を1回に。カフェは月に1度に減らす』『外食を減らそう』と、具体的に削る方法がわかります。その結果、決めた予算を守りやすくなるんです」 家計簿をつけていても、なぜか予算がオーバーしてしまう、そんな経験をした人は多いはず。 「ありがちなのが、“家族みんなでおすし!”など、奮発した外食費も『食費』に入れてしまうこと。そうすると自分がいくら使ったか、必要最低限はいくらなのか把握しづらく、月ごとにもバラつきが出て予算オーバーになりがち。『娯楽費』と『特別費』を設定することで、毎日財布から取り出す食費や日用品の、平均支出金額が明確になり、予算も守りやすくなります」 しっかりとムダな支出は抑えながらも、それまでのケチケチした節約とは決別し、家族でグアム旅行に行ったり、映画を見に行ったりするなど、レジャーは切り詰めすぎないというあきさん。1円でも出費を抑えることにこだわって家計簿をつけているあなた!本当のムダ遣いに気をつけていますか?
2017年03月01日突然ですが、あなたの家は、今、貯蓄をしていますか? 「備えあれば憂いなし」ではないが、幸せな家庭を築くためには、やはり貯蓄は大切。「『結婚してよかったなぁ』と末永く感じるためには、お金でもめない家庭を作るのがポイントです」と語るのは、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。畠中さんは、3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦でもある。そんな畠中さんに、「アットホームな家庭を作るために確実な方法は、お金でもめないルール作り」と言われると、とても説得力がある。「家庭の足固めは、家計から」。これが今回の連載のキーワードとなる。■お金について話しあえるカップル「たくさんのカップルの家計診断をしてきて感じるのは、お金について話しあえるカップルは、貯蓄をしやすい特徴があること」(畠中さん)。そして、ふだんからお金の話をしているカップルは、夫婦仲もいいケースが目立つという。「夫婦ゲンカの多くは、お金の問題です(本当ですよ!)。お金のことを夫婦で共有することは、穏やかな家庭づくりに不可欠なことです」(畠中さん)。畠中さんが家計診断した数千組の中で、生活費を一本化している家庭は貯蓄額が増えているのに対し、それぞれに生活費を出し合うタイプの家庭は、貯蓄の増え方に波があるケースが目立っていたそう。お金でもめない夫婦、ようするに貯蓄ができる家庭の共通の特徴は、『お金について透明度が高いこと』と、畠中さんは話す。 「これは、数多くの家計診断をしてきた中で、強く感じる現実です」(畠中さん)■「教育費」負担が重くなる前にすることたとえどのようなお金の管理方法であったとしても、子どもが小さい頃は、貯蓄ができる家庭は多いものだ。しかし子どもの教育費の負担が重い時期にさしかかる頃(第一子が小学校高学年頃)から、貯蓄ができにくくなってくる。教育費は、減らしにくい支出。だからこそ、夫婦の力を合わせてほかの支出を抑える必要性がある。「教育費負担が重くなってから家計管理の方法を変えようとしても、長年の習慣を変えるのは大変です。ですから、子どもが小さいうちに、夫婦のお金のルールを決めてしまうのがおすすめです」(畠中さん)。 早いうちにルールを決めて、習慣にしてしまえば、あとは家計の状況が変わるごとに夫婦で相談して家計のバランスを整えていけばいいからだ。「協力体制のない家計は、対策も考えにくくなります。早めに家計を透明化すると同時に、夫婦でお金のことを相談できる体制を作って欲しいと切に願っています」(畠中さん)次回は、お金について透明度が高い家庭を作るための具体的な「キホンのキ」を教えてもらう。■今回取材を受けてくださった畠中雅子さんの著書『 結婚したら知っておきたいお金のこと (畠中雅子/海竜社)』(本体1,200円+税)●畠中雅子3人の子ども(成人した長女、大学生の長男、高校生の次男)を育ててきたベテラン主婦であり、ファイナンシャルプランナー。数多くの著作を持ち、新聞、雑誌、ウェブに多数の連載を持つ。
2017年02月09日Chapter 2ライフプランを作るあなたはお金を貯めていますか?そして、あなたがお金を貯める「目的」は何ですか?この「目的」をきちんと答えられる人は、今後歩んでいきたい理想の人生をしっかりとイメージできている人です。しかし、多くの人はただなんとなく…不安だし……という理由でお金を貯めているのではないでしょうか?実はこの「なんとなく……」が将来やお金に対する不安の原因!不安なく楽しい人生をおくるためには、30代のうちにどんな人生をおくりたいのかのシミュレーションをし、どんなときにどれくらいのお金が必要か、貯める目的を明確にする必要があります。お金を貯める「コレ!」という目的を把握するためのとっておきの方法は、あなた自身の「ライプラン」をつくること!前回のChapter1「お金の基礎の基礎」で、自分の理想のライフプランを実現するためには自分の「現在地」を知ることが重要ということをお話ししました。「現在地」とは、今どれくらい収入を得ているのか、どれくらい支出しているのか、どれくらい資産があるのかなど、自分のお金の現状を把握することでしたね。この「現在地」を把握できたら、次はステップ2「ライフプランをつくる」に進みましょう!どんなおばあちゃんになっていたい?そもそもライフプランって何……?ライフプランってどうやって作ったらいいの……?ライフプランとは、老後まで見据えて、自分がどんな人生を送りたいかをシミュレーションした「人生計画」のことです。まずは、70歳になったときどんなおばあちゃんになっていたいのかイメージしてみましょう!「ゆっくり田舎暮らしがしたい」「いろいろな国に旅行に行きたい」「毎日ニコニコして過ごしたい」ライフプランを作るうえで大事なことは、「将来自分はどうありたいのか」を考えること。自分の理想を叶えるためにもニコニコして過ごすためにも、経済的な土台は不可欠です。また、「70歳の自分」だけではなく、「60歳の自分」「50歳の自分」「40歳の自分」とそれぞれの年代について、将来どうありたいのかをイメージすることで、そこから自分の取り組むべきことが具体的に見えてきます。年齢ごとのライフイベントをイメージするそれぞれの年代について将来どうありたいのかをイメージしたら、次は年齢ごとのライフイベントをイメージしてみましょう!わかりやすいように書き出してみたり、表をつくってみることもオススメです。Image by ANGIE編集部前回のChapter1「お金の基礎の基礎」で、定年後の60歳から日本女性の平均寿命86歳まで生きる場合、年金以外の自己資金が月15万円とすると、総額4,680万円も必要であるということをお話ししました。この場合は60歳で退職するまでに、4,680万円とは別に世界一周旅行資金を準備しなければなりません。また、子どもの大学資金は入学〜卒業まで、国公立なら約500万円。私立なら約1,000万円くらいが必要になるなど、イメージするライフイベントが具体的であればあるほど、「何のためにどれくらいのお金を貯めるのか?」という目的がはっきりと見えてきます。ただし、人生はイメージ通りにはいかない場合もあります。ですので、ライフプランはひとつだけじゃなく、「結婚するバージョン」「結婚しないバージョン」など、いくつかシミュレーションをしておきましょう。また、一度シミュレーションをしたらそのままにするのではなく、定期的に見直して軌道修正することも必要です。「将来のなりたい自分」を実現するためにも、お金を貯める目的をここで明確にしておきましょう!人生の「万が一」も考えておこうライフプランをつくるにあたって、考えたくないけど考えておかなければならないことも。それは、描いたライフプランにはない「万が一」が起こる可能性もあるということです。病気や失業、また、自分だけではなくパートナーや親の影響も自分のプランに関わってきます。例えば、自分の子どもの手が離れるころには、両親は70歳や80歳を超えている場合が多いので、介護が始まる場合も……。自分だけのライフプランだけではなく、パートナーや両親も含めたプランもイメージしておくことが大切です。貯める「目的」がハッキリすることで、自分のお金に対する意識が変わったり、貯める意欲も湧いてくるハズ!ライフプランをつくることで、なぜお金をが必要なのかを知り、ぜひ「なりたい自分」を一歩ずつ叶えていってくださいね!次回はChapter3「お金の種類について」です!お楽しみに!水野綾香のマネーセミナーまずは自分の「現在地」を知ることが重要ですが、「それもどうすれば……」と迷っている方は、水野さんのセミナーでわかりやすく学んでみませんか?マネー知識0の方でも安心して学べる内容を企画しました!『水野綾香のお金に強い女になるセミナー』2017年2月25日(土)10:30〜12:30 @恵比寿(予定)今回の記事の内容をより深く、また”お金の基礎”を幅広く学べます。水野綾香Profile全国各地のマネーセミナーで講師を務める美人ファイナンシャル・プランナー。30代ソロ女。自分を磨くことへの投資も惜しみなくしつつ、堅実な資産形成を実践中!「自立した女性をもっと増やしたい!」という信条で日々活動中。得意分野はFinTechアプリの活用術、生命保険。ブロードマインド所属。Photo by SHOHEI ISHIDA
2017年02月06日子どもの教育資金については、ママ友に相談しにくい悩みのひとつ。ほかの人はどうやって資金を貯めているのか? 実際に必要となる教育資金の貯蓄を開始する時期や、方法についてまとめます。■公立のみに進学しても500万円以上!教育にかかる資金は、幼稚園・小学校・中学校・高校をそれぞれ私立か、公立に入れるかによって大きく異なります。公立に進学した場合の教育資金は、課外活動なども含め、幼稚園3年間で約67万円、小学校6年間で約193万円、中学3年間で約145万円、高校3年間で約123万円です。合計528万円と見ると高く感じますが、これは15年でかかる費用なので1ヶ月にすると約2万9千円に。高校までの教育資金については、貯金に手をつけず、月々の給料から捻出する家庭が多いようです。一方、私立に進学した場合は、幼稚園3年間で約149万円、小学校6年間で約921万円、中学3年間で約402万円、高校3年間で299万円。合計すると約1,771万円で、公立の約3倍かかります。では、大学進学にかかる費用はいくらでしょうか。大学に入学する初年度にかかる授業料と入学料を合計した平均の費用は、国立で817,800円(うち授業料535,800円)、公立で935,842円(うち授業料537,933円)、私立で1,312,526円(うち授業料860,072円)となっています。下宿となると、さらに月15万円ほどの仕送りが必要となるため、約600万円を目安に教育資金を貯蓄すると良いといいます。■小学校を卒業する前に貯蓄を貯蓄をする時期は、子どもが生まれてから小学校卒業までに行うのが良いとされています。その理由は、中学・高校に進学すると部活動などの課外活動が盛んになって出費がかさむため。また、期間内に貯まらなかった場合も、貯蓄期間の延長が可能になるからです。貯蓄の方法はさまざまですが、教育資金は必要な資金なのでリスクが少ない方法がオススメ。保険商品や銀行、郵便局の定期預金などがあります。保険商品のメリットは、死亡や高度障害になった際、保険料を支払わなくても決まった時期に学資金が受け取れることです。デメリットは、途中解約をすると支払った金額よりも戻ってくる金額が少なくなってしまうこと。そして、返戻率が10%~15%程度と低いことです。株や投資信託などのリスクが高い投資ではなく、リスクの低い手段で教育資金を貯めている人が多いようです。■専門家への無料相談を利用する最近では、資金計画の専門家であるファイナンシャル・プランナー(FP)が無料相談会を実施している行政もありますし、日本FP協会でも全国で定期的に対面での無料相談会を開催しています。保険やお金の運用について、専門家の意見を聞きたい、相談したい場合は、住まいの市町村やFP協会に問い合わせてみてはいかがでしょうか。子どもの将来の選択肢を少しでも広げられるよう、今からできる限りの準備をしていきたいですね。※教育資金のデータは、文部科学省「平成26年度子供の学習費調査」と「平成25年度の授業料等の学生納付金の状況について」を参照
2016年10月03日貯金したいけど、いまいちうまくいかない…そんな時は、血液型を意識してみては?実は血液型によってお金の使い方にクセがあるのだとか。心理占術研究家でお金のエキスパートの天城映さんに話を聞きました。結婚や育児、老後に備えてなど、将来のためにお金を増やしたい、貯金したいと思っている女性は少なくないはず。でも、思うように貯金が増えなかったり、いつも無駄遣いをしてしまう…なんて悩みもよく聞く話。そんな時、血液型を意識してみては?心理占術研究家でお金のエキスパートの天城映さんはこう言います。「例えば、4つの血液型の中でいちばん堅実派のA型でも、自分の体面を保つためには浪費してしまう傾向が。血液型ごとのクセを知ることで、不要な支出を抑えることができ、自分に合った貯蓄や運用法を試すことができるのです」では血液型別のお金にまつわる傾向をご紹介しましょう。■A型は…「得意の倹約&積立貯金で老後だって安心」「生真面目な性格のA 型は、コツコツと堅実にお金を貯めるタイプ。いわゆる“ドケチ”な面があり、自分の衣食住にはあまりお金をかけたがりませんが、自らの体面を保ちたい場合などには大金をはたく見栄っ張りな一面も。将来のために少しでも多くのお金を残したいなら、毎月無理のない金額を口座から天引きするスタイルがおすすめ。逆に“いかにも”な儲け話には注意が必要です。金運アップには赤やオレンジの財布が◎」■B型は…「趣味=貯金になればそれに勝るものはナシ!?」「自分の趣味を第一に考えてしまうB型は、浪費グセでいえば全血液型の中でもワーストです(笑)。解決法としては、趣味にかけるお金を見直すことがいちばんですが、“貯金そのものを趣味にしてしまう”のも手。株主優待を目当てに株を買ったり、クレジットカードのポイントを貯めるなど、“お金+α”のメリットがある方法を選ぶと興味も湧いてくるはず。茶色の財布を使うと消費欲を抑えることができるので、取り入れてみては」■O型は…「夢はでっかく、収支管理はコツコツと」「B 型に次いで、お金の使い方が豪快なO型。特に人づきあいにかかる支出が多く、後輩に気軽に奢ってしまいあとで自分が苦しむ…なんてこともしばしば。お金をコツコツ貯めるのが苦手で、新しいビジネスを起こすといったスケールの大きな場面で動物的勘を発揮するのがO型の本領。でも、現実的な面では、財布のひもが緩くならないよう、レシートの整理やカードの明細の管理を日頃から心がけて。財布の色はブルーが吉」■AB型は…「時代を読む才能あり!将来は女投資家に?」「金銭感覚にすぐれ、適度に使い、残すことができるAB型は、お金のコントロールがもっとも上手な血液型といえます。時代を読む力や分析力があるので、株や投資に手を出せば天下一品。『この業種が買い』だとか『今が底値だ』などという判断にも迷いがありません。ただ時々、お金に淡泊になりすぎる傾向があるため、値段を見ずに物を買ってしまうことも…。AB 型の美的感覚にも適うメタリックカラーの財布で理性をキープして」◇天城映さん心理占術研究家。WEBで「365日誕生日&血液型占い」を連載中。最近では「お金引き寄せ盛り塩シンプルセット」を企画。にて販売中。※『anan』2016年8月3日号より。イラスト・酒井マオリ取材、文・瀬尾麻美
2016年07月31日