「現在の歯科治療においては、安易に歯を抜こうとする風潮を感じます。それは、歯を残すだけの治療技術を歯科医が持っていない、インプラントを埋め込む手術のほうが歯科医にとって儲かる、という側面があるからです。しかし、歯を失うことで、認知症、心疾患、脳疾患のリスクが高まります。また、高額なインプラントを入れたとしても、未熟な技術による“失敗例”も聞かれるため、歯科医選びは重要です」こう警鐘を鳴らすのは、『歯は抜くな』(文溪堂)の著書もある、岩田有弘歯科医院の歯科医・岩田有弘さんだ。「初診時に年齢が45〜54歳の場合、日本人が18年間で失う歯の本数は6.12本(’05年歯科疾患実態調査)。しかし、当院でメンテナンスをしている患者さんは、わずか0.2本にとどまっています」岩田さんが行う治療は保険診療ではカバーしきれないため、初診で約10万円もの自由診療となる。それでも患者が途絶えないのは、駆け込み寺として「歯を抜かない」選択肢を示してくれるためだ。「インプラントは正確な手術をすれば、非常によい治療法といえます。しかし技術レベルが低い歯科医も多い。インプラント周囲炎といって、骨に菌が入ることで歯茎が減り、インプラントの根元まで見えてしまう患者さんもいます。こうした不具合を改善するための処置を施しても、元に戻すことは難しいです」インプラントの中には、安さをウリにする歯科医院もある。「私立病院で65万円、国立病院でも55万円はかかります。それが20万〜30万円とうたう歯科医は、大事な工程を省いている可能性がある。実際に歯周病があるのにそれを無視して施術しているケースもあります。安すぎるインプラントをすすめる歯科医は、よい歯科医とはいえません」自分の歯を守るには、もちろん自身で行う日々の虫歯・歯周病予防も重要だ。岩田さんが教える「歯を守る」日常ケアは次のとおり。【1】40歳を過ぎたら4本の歯ブラシを使う「表面を磨く通常の歯ブラシ、歯の端のカーブした部分を磨くワンタフトブラシ、根元の隙間を磨く歯間ブラシ、歯と歯の間や歯茎の下1ミリを掃除するデンタルフロスを使い分けましょう」(岩田さん・以下同)【2】歯磨きは15分で少量の水でうがい「フッ素入りの歯磨きがありますが、すぐにゆすいでしまうと効果がありません。フッ素が歯に定着する15分ほど歯磨きを続け、ゆすぐときは、できるだけ少量の水で簡単に。また、洗口液も効果を得るには、30秒ほど続けてください」【3】歯磨きは夜・朝1回ずつ「夜間は唾液が少なくなり、虫歯菌が活発になりやすいです。そのため虫歯菌そのものを少なくするために寝る前の歯磨きは必須。また、寝る前と比べ、起きた後は虫歯菌が30倍になるため、朝の歯磨きも大事です。昼間は歯磨きできない人もいるでしょうから、昼食後にはミュータンス菌の活動を抑えるキシリトールガムがオススメ」【4】食べる回数を減らす「ものを食べると、一時的に口内の酸性化が進み、歯が溶けます。一定時間がたつと再石灰化という現象が起きるのですが、食べる回数が増えると、再石灰化する前にまた歯が溶けて虫歯になりやすいのです。甘いものは食後のデザートにとどめて、食べる回数を1日3回までに収めましょう」岩田さんが教えてくれた日々のメンテナンス法を実践しつつ、歯科医選びには細心の注意を払うようにしよう。「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月21日「現在の歯科治療においては、安易に歯を抜こうとする風潮を感じます。それは、歯を残すだけの治療技術を歯科医が持っていない、インプラントを埋め込む手術のほうが歯科医にとって儲かる、という側面があるからです。しかし、歯を失うことで、認知症、心疾患、脳疾患のリスクが高まります。また、高額なインプラントを入れたとしても、未熟な技術による“失敗例”も聞かれるため、歯科医選びは重要です」こう警鐘を鳴らすのは、『歯は抜くな』(文溪堂)の著書もある、岩田有弘歯科医院の歯科医・岩田有弘さんだ。「初診時に年齢が45〜54歳の場合、日本人が18年間で失う歯の本数は6.12本(’05年歯科疾患実態調査)。しかし、当院でメンテナンスをしている患者さんは、わずか0.2本にとどまっています」岩田さんが行う治療は保険診療ではカバーしきれないため、初診で約10万円もの自由診療となる。それでも患者が途絶えないのは、駆け込み寺として「歯を抜かない」選択肢を示してくれるためだ。「とはいっても、通常の歯科医でも十分にできる治療をしているだけ。多くの歯科医がそれらを怠っているのです。たとえば根管治療といって神経を抜いた歯の根を掃除するといった、歯科医なら誰でもできるような治療があるのですが、実際には根管治療を怠る歯科医が多いようです」では、自分の歯の治療にしっかりと向き合ってくれる歯科医は、どう見分ければよいのか。岩田さんに教えてもらった。【1】クリニック内は清潔か「クリニックの中をキレイにできない歯科医が、きちんとした歯の治療を行えるとは思えません。トイレなども清潔に保たれているか、しっかりチェックしましょう」(岩田さん・以下同)【2】「歯を抜く」以外の選択肢を提示してくれるか「レントゲンなどをしっかり見せて、納得できる説明をする歯科医を選ぶ。いきなり『削りましょう』『抜きましょう』と言って、ほかの選択肢を出さない歯科医はもってのほか。インプラントのような高額治療を強く推奨する歯科医もあまりおすすめはできません」【3】保険外の治療を快くやってくれるか「(虫歯の原因となる)ミュータンス菌検査などの保険外の診療も、オーダーすればやってもらえるのかも見極める材料になります。また、セカンドオピニオンを嫌がるような歯科医はNGです」【4】セルフメンテナンスの指導があるか「歯科衛生士による、日ごろのメンテナンスの指導はよい歯科医を選ぶうえで必要条件です」他院の歯科医が詰めものをした歯の根に不具合が出て、何年も痛みを我慢しているうちに、体のほかの部分に症状が出た患者も岩田さんのもとに駆け込んできたという。「腕がしびれたり、背中が痛くなったり、食事中にお茶碗が持てなくなったりしたそうです。レントゲンを見ると、根っこの治療が不十分でした」ほかにも、歯に痛みがあり周辺の歯茎が腫れあがり、「抜くしかない」と他院で言われた患者の歯を詳しく診てみると……。「歯の中で、治療用の医療器具が折れ曲がっていました。レントゲンを見ればわかるはずですが……。根管治療を行い、一時的に歯を抜き、さらに処理を施し、抜いた歯を元に戻すという治療を行うと、痛みも腫れも治りました。ただ、以前と同じようにかむことはできません。そういったマイナス面もしっかり患者さんに伝え、治療方針を決めていきます」「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月21日『青山ヒフ科クリニック』新メニュー深刻な毛穴悩み、イチゴ鼻に悩む人を2つのコースと外用薬でサポート出典:byBirthただでさえ毛穴って肌悩みの中でも多くを占めるのに、今年はマスクによる摩擦で、鼻の黒ずみや開きが、これまで以上に深刻化していませんか?何を隠そう私自身も、去年までは頬の乾燥毛穴が気になっていたのに、今年は鼻の頭が黒くなった気がして、鏡を見るのも嫌になっていたのです。そんなとき、『青山ヒフ科クリニック』の亀山院長が、「深刻な毛穴悩みや開き、イチゴ鼻などに効果を実感できる次世代ピーリングと新発想イオン導入のコースを開発し、人気の外用薬にも『毛穴引き締めホワイトエッセンス』が仲間入りした」との情報が。なんでも、新たな着眼点で「カフェイン」を高濃度で配合しており、毛穴の開きや黒ずみが気になる方におすすめだそう。2つの新メニュー詳細ソニックウォッシュピーリング(ピーリング+超音波導入+イオン導入)価格:15,000円※ハイパーエナジー導入など、他のイオン導入とセットの場合は12,000円に割引。Before/After提供:青山ヒフ科クリニックビタミンCとカフェインを配合したオリジナルのピーリング美容液を使い、ピーリングしながら、超音波導入とイオン導入を同時に行う画期的な毛穴改善のコース。一般的なピーリングは、ピーリング剤を皮膚の上に静置するだけですが、本コースは毛穴の表面の皮脂や過剰な角化を除去するグリコール酸を主体にしたピーリング剤に「高濃度ビタミンC」と、新発想の「カフェイン」を配合。毛穴の開きや毛穴の詰まりをオフし、引き締めも行います。毛穴の黒ずみ、毛穴の開き、赤み、ニキビ、テカリに悩む方へ最適のコースです。※グリコール酸の濃度と静置時間は、患者様の肌質に応じて変更しますので、肌の弱い方も安心してご相談下さい。「ソニックウォッシュピーリング」のSTEPSTEP1:オリジナルピーリング美容液を静置オリジナルピーリング美容液が皮脂腺の導管、表皮から真皮や血管に浸透します。STEP2:イオン導入+超音波導入イオン導入を行いながら、超音波で毎秒数百万回の微振動を与えて、皮脂、角層、細胞膜に小さな空胞であるキャビティを生じさせ、さらに成分を浸透させます。同時に、超音波の振動が毛穴の出口に固着した皮脂や黒ずみを引き離します。STEP3:毛穴吸引超音波により引き離した過剰な角層、酸化した皮脂や黒化した皮脂を吸引で排出します。ハイパーエナジー導入(イオン導入)価格:9,000円Before/After提供:青山ヒフ科クリニックエナジードリンクに配合されている疲労回復や筋肉増強、代謝促進成分である高濃度カフェイン、生コーヒーエキス、シトルリンなどをイオン導入するコース。毛穴の開き、シワ、シミ、くすみ、赤ら顔、たるみ、乾燥、敏感、あらゆる肌質に効果を発揮します。こちらのみでも効果的ですが、「ソニックウォッシュピーリング」と組み合わせて施術することで、より引き締まった毛穴に。早速新コースを体験!!その効果は?ソニックウォッシュピーリングで取れた汚れ(恥)撮影:byBirth今回も、前回のハイドラフェイシャル(※【30代のリアル美容#57】参照)に引き続き、私の毛穴汚れをお見せしましょう。角栓、そして普段の洗顔でオフできていないファンデーションなどだそう。これぞ「年末大掃除」感があり素晴らしい!私はこれでも綺麗な方だそうで(プチ自慢)、この中が真っ白く埋まる方も意外と多くいるのだとか!それはそれで達成感があり楽しそう。ハイパーエナジー導入終了後撮影:byBirthそしてハイパーエナジー導入を終えた後の肌がこちらです。アプリは使ってませんよ?よく見てください。小じわや産毛も写っています。なんだか毛穴の汚れが取れたおかげで、小鼻も小さくなった気がするかも(個人の感想)。勝手な想像ですが、角栓の詰まりで鼻って大きくなるような気がしませんか?だから詰まりが取れてとても嬉しい!合わせて使いたい!「毛穴引き締めホワイトエッセンス(外用剤)」価格:60mL8,000円※常温保存撮影:byBirthさらに自宅では、あらゆる肌悩みに効果を発揮するカフェイン、トラネキサム酸を高濃度配合した「毛穴引き締めホワイトエッセンス」を化粧水後に使用することで、たるみ毛穴、赤み、くすみを改善し、より明るいお肌になれるのだそう!合わせて以前も使用したことのある「毛穴レス美白ローション(60mL 10,000円 ※常温保存)」を使うとより良いということで、そちらも処方して頂きました。冬はただでさえ乾燥毛穴が生まれるのに、今年はマスクの摩擦も最低最悪。そんなときこそプロの力を借りて、キレイな毛穴で新しい年を迎えたい!そのためにも今日からせっせと外用薬を塗布しなければ!亀山孝一郎院長開発のドクターズコスメ「ドクターケイ」の使用もおすすめ撮影:byBirth毛穴をクリアにしたいけれども『青山ヒフ科クリニック』へ訪問し、亀山院長の診察を受けるのが難しいという方は、院長のこだわりが詰まったスキンケア「ドクターケイ」を使用してみるのもおすすめです。大人の毛穴悩みにアプローチしてくれるカクテルビタミン(R)を配合した本スキンケアは、メイク落とし・スキンケア・化粧下地のトータルラインを用意。素肌力を格上げしてくれます。今年11月に発売したばかりのビタミンC配合のアルコールスプレー(写真右)は、植物由来アルコール70%配合でしっかり除菌しながら乾燥ケアまでしてくれるため、これからの季節にぴったり。ドクターケイラインナップケイカクテルVクレンジングジェルクリーム150g/3,500円ケイクリアソープ80g/3,500円ケイコントロールエッセンス20mL/7,500円ケイカクテルVローション150mL/7,000円ケイコンセントレートオイル プラス30mL/10,000円ケイホワイトミルク100mL/8,000円ケイカクテルVプレミアムクリーム30g/16,000円ケイスキンバリアUVベース30g/6,000円SPF30・PA+++Cアロマハンドローション80mL/1,800円『青山ヒフ科クリニック』新メニュー詳細提供:青山ヒフ科クリニック「ソニックウォッシュピーリング(ピーリング+超音波導入+イオン導入)」 15,000円※ハイパーエナジー導入など、他のイオン導入とセットの場合は12,000円に割引。「ハイパーエナジー導入(イオン導入)」 9,000円青山ヒフ科クリニック院長医学博士亀山孝一郎〒107-0061 東京都港区北青山3-12-9花茂ビル3FTel:03-3499-1214(完全予約制)受付時間(営業時間):【平日】11:00~14:00/15:10~20:00【土曜日】11:00~14:00/15:10~19:00【休診日】木曜日・日曜日・祝日HP:※価格はすべて税抜きです。
2020年12月25日「現状、大学病院などの大病院を初めて受診する際、紹介状がないと、診察料とは別に5,000円以上の負担があります。その負担が引き上げられる可能性があるのです」こう話すのは、国の医療制度に詳しい社会保険労務士の石田周平さん。厚生労働省の諮問機関・社会保障審議会において、前述の費用を引き上げる方向で現在、議論がなされていると、11月19日付の読売新聞で報じられた。厚労省担当者は、本誌の取材に対し「『いつから、いくらか』などの具体案はその後の議論です」と答えるが、金額を「7,000円」に、という話もあるのだそう。「国は高齢者を中心に病院窓口での自己負担率を上げる傾向にあり、初診時の別負担増加もその流れ。紹介状を持って大病院を訪れるためには、『かかりつけ医』を持つことが重要です」と石田さん。日本医師会によると、かかりつけ医とは《健康に関することを何でも相談でき、必要な時は専門医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになる医師》のこと。「医療情報ネット」などのウェブサイト上でも、探すことができる。厚労省「上手な医療のかかり方」プロジェクトの担当者は、かかりつけ医を持つメリットを次のように説明してくれた。「同じ先生に継続して診療を受けることで、体質や、生活習慣、なりやすい病気などを把握してもらうことができます。体調不良を気軽に相談できれば、大きな病気の早期発見や予防につながるはず。専門的な検査や治療が必要となった場合には、症状に適した専門医療機関を紹介。もちろん紹介状も書いてもらえます」かかりつけ医を持たないいちばんのデメリットは、日ごろの健康管理がおろそかになり、病気やその予兆を発見するのが遅れてしまうことだ。そのせいで入院となれば、かなりの出費となる。さらに、医療技術の発展により病気で亡くなることが減る一方で、病気によって要介護状態や薬の服用が欠かせない状態になってしまうと、その後生涯にわたりお金がかかることに……。「かかりつけ医を持ち、病気を予防・早期発見することで、大病を防ぐことがいちばんの節約になるんです」(石田さん)「女性自身」2020年12月22日号 掲載
2020年12月16日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは!6歳と2歳の姉妹を育てております、ぴなぱと申します。今回は「わが家のかかりつけ医の選び方」のお話です。(あくまで個人の意見ではありますが、これまでの経験を今回お話させていただきます)わが家はかつて、小児科ジプシーでした。もともと主人が転勤族で、私の地元にある今の家に腰を据えるまでは主人の勤務先の近くを点々としていたわが家。長女が産まれてからは今の家を合わせて3つの街で暮らしました。長女が産まれてすぐ里帰り出産だったため、そのまま産院をかかりつけ医にするということはできず、まずは予防接種を受ける病院を自宅近くで探すことになりました。土地勘もなく、周りに知り合いもいない場所だったため、頼れるのはネットの情報のみ。それも今ほど普及してはおらず、かろうじてホームページがある小児科のなかでなんとなく良さそうなところに目星をつけて受診してみました。 ●1つ目の街では…今はアプリなどでも予防接種の予定が組めますが、当時はそういうものもなく(あったかもしれないけど私は知りませんでした)、予定を組んで、電話予約をして、問診票を取りに行って…という作業が初めてだらけということもありとても大変でした。さらに困ったのは風邪をひいたとき。それも熱はなく鼻水だけみたいな軽い風邪のとき。寡黙な先生だったこともあり、多分そんなこと思われてはいないとはわかっていても「これくらいでいちいち来るなよ」と思われているんじゃないかと、なんとなく行きづらくなってしまいました。なので、発熱があったり、咳や鼻の症状が続いていたりという明らかに受診すべきタイミングがくるまで待ってしまうこともしばしば…。●2つ目の街では…近所にあった小児科を受診し、そこは先生も気さくで助産師さんの育児相談室などもあり比較的気軽に行ける雰囲気ではありました。しかし、やはり予防接種の手続きは似たような感じで便利とは言い難く、人気もあったので待ち時間も長く具合の悪い子を連れていくのは大変でした。●3つ目の街では…3つ目の街である今の地域でも、なかなかこれという病院には出逢えず、子どもの病院通いは大変なんだなと感じていました。しかし、そんなわが家もようやく安心できる今のかかりつけ医に出会うことができました! きっかけは今の家に住み始めた頃、ちょうど新しくできたその小児科に試しに行ってみたというだけだったのですが…診療も予防接種もネットで予約ができ、予防接種については病院側で予定を組んでくれて、「次回は○ヶ月頃○○の接種を」とわかりやすく提示してくれる!私は電話が苦手なので、ネット予約できるのはとてもありがたく、さらに予約できる分待ち時間が少なくて済むのも助かります。さらに先生がとても丁寧で、専門外のものでも快く診てくれるのもうれしい。明らかに専門医を受診しなければならないものはそうしますが、判断に迷うものや大したことじゃないけどちょっと気になる…という場合などはとりあえずここで相談しています。先生が診察の最後に必ずかけてくれるのが「変わったことがあればすぐに来てね」という言葉。些細なことだけど、この言葉で躊躇わず受診することができます。ここに通うようになってわかりましたが、子どもの風邪はスピード勝負です。うちの場合2人とも喘息を持っていることもあり、風邪をひくと咳が長引く傾向にあります。それはどうしようもない部分もあるのですが、怪しいなと思ってすぐ薬を飲み始めれば症状は軽く抑えられることも多いのが現実少しでも風邪の症状があれば今は迷いなく受診するようになりました。私の場合はこれがかかりつけ医を選ぶ条件ですが、もちろん人それぞれ重視するところは違うと思います。ただ、小児科ジプシーだった身として思うのは、自分に合う病院を見つけるのはとても大事だということ。ただでさえ子どもの具合が悪いと心身共に疲弊してしまうのに、その上病院通いが苦痛ではしんどいです。かつての私のように受診を躊躇してしまうようでは、子どもにとっていいことはありません。予防接種だって、1番頻度の高い0歳児の頃は貴重なお出掛けの機会。できることなら憂鬱な予定じゃなく、楽しみな予定にしたい!信頼できる病院を見つけて安心して相談できることが、親にとっても、そしてもちろん子どもにとっても大切なんじゃないかと思います。
2020年11月19日フリーアナウンサーの赤江珠緒、ミュージシャンでタレントのデーモン閣下が16日、東京・霞が関の厚生労働省で行われた「上手な医療のかかり方」特別対談イベントに出席した。厚生労働省では、病院・診療所にかかるすべての国民と、国民の健康を守るために日夜力を尽くす医師・医療従事者のために、令和元年度より「上手な医療のかかり方」プロジェクトを推進。プロジェクト2年目となる今年度は、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行に備える「上手な医療のかかり方」特別対談イベントなどを実施した。イベントには昨年から同プロジェクトの大使を務めるデーモン閣下とフリーアナウンサーの赤江珠緒が登壇。赤江が「受診を控えるのは(新型コロナウイルス等の)感染が怖いからという心情と、これぐらいの病気だったら遠慮した方がいいんじゃないかというお気持ちで受診を控える方も多くいらっしゃると思います。良かれと思って行動していたことがかえって医療現場の経営を圧迫しているという実態を招いているんだとうかがい、上手な医療との関わり方をバランス良くやらないといけないと思いましたね」と感想を。対するデーモン閣下は「かかりつけ医は普段から自分の身体のことを良く知ってくれていて相談できるし専門でなければ専門の医者を紹介してくれるメリットがあります。コロナ禍になってから他に気をつけなくてはいけないのに受診に距離を置く人が多いと思いますが、コロナ禍になっても冷静に他の病も見直していただければと思います」とかかりつけ医とコロナ禍でも受診する重要性を説いた。今年はこれまでにない新型コロナウイルスが発生。寒さも増して感染も拡大しているが、4月後半に新型コロナウイルスに感染した赤江は「この病気は人によって症状に差があります。病気の難しさ、人同士のコミュニケーションの取り方とかこの病気にどう向き合っていけばいいのかとても難しくて厄介な病気だと思いますね」と罹患者だからこその重みがある発言を。症状自体は中等症で37度5分の微熱が続いたそうだが、「私がかかった頃は4月頭だったので、保健所も逼迫している状態。かかりつけの耳鼻科に相談して保健所に連絡を取っていただきました。自分だけでなくかかりつけ医の方に尽力していただけたので心強かったです」とかかりつけ医に感謝しきりだった。
2020年11月17日いくら歳を重ねても逃れることはできない、人間関係のトラブル。学校や会社、家族での関係をこじらせると、ストレスの原因になります。中でも大人の悩みで多いのは、職場の人間関係でしょう。いくら好きな仕事をしていても、人格に問題がある人と一緒だと疲れてしまうものです。横柄な研修医に、指導医がスカッとする対応!病棟で看護師として働いている、ぱれちに(paretiny)さんが描いたのは、ある病院で起こったエピソード。その病院には、やたらと態度が大きい研修医の男性がいたといいます。横暴な言動をする研修医に対し、周囲の人たちはストレスを感じていました。看護師を見下しているのか、研修医は人を不快にさせる発言を連発。これらの暴言はパワーハラスメント(通称:パワハラ)といえます。しかしある日、指導医は彼のミスをズバリと指摘!「態度がデカいわりに」という言葉を聞くに、指導医は彼の看護師に対する横柄な態度をしっかりと見ていたのでしょう。同僚の前で恥をかいたためか、自分の態度の悪さを反省したのか、その日から研修医は態度を改めたそうです。・スカッとした!叱るんじゃなくて、ちゃんと指摘する指導医さん、かっこいい!・どこにでもいるんですね、こういう態度がデカいのに仕事ができない人。・あるあるですね…。頭がよくても人間性が悪いともったいないですよね。悪い部分を指摘してくれる人がいるのは、ある意味幸せなこと。この研修医は、早いうちに気付くことができてよかったのではないでしょうか。彼が今回の出来事を受け、しっかりと改心することを願うばかりです。[文・構成/grape編集部]
2020年09月26日東京衛生病院小児科の保田典子です。診療では、風邪などの一般診療に加え、循環器の病気や漢方治療、発達の相談などをしています。ママやパパたちが安心してお子さんのケアができるような診療を心がけています。 私生活では7歳・5歳・3歳の子育て中で、毎日ドタバタな生活をしています。これからベビーカレンダーでコラムを書かせていただくことになりました。よろしくお願いします! まずはじめにお話ししたいこと。それは、「小児科医は安心できる子育てに必要な”サービス”の1つ」だということです。 初めてのお子さんであれば、育児は誰でも初めてです。初めての経験は、誰でもすぐうまくいくとは限りません。さまざまなツールやサービスをうまく使って、育児を乗り切ってもらえたらと思います。 私は、安心できる育児に大事なサービスの1つ、「小児科医」をうまく利用していただきたいなと思っています。 小児科は病気のときだけじゃない病院というと「病気を治すところ」ですが、小児科の役割はそれだけではありません。乳幼児健診などもおこなっていて、「赤ちゃんの健やかな成長を見守り、支える」役目もになっています。 そのため、多くの小児科医は「子育てで悩むパパママの助けをしたい」と思っています。 夜泣き、離乳食、疳の虫、イヤイヤ期…… 「小児科で相談すること?」と思えることが、意外に小児科で解決することもあるので、予防接種や風邪の診療のついででも、子育ての悩みをちらっと相談してみるのもいいと思います! どんな小児科医がおすすめ?初めてのママパパにおすすめなのは、「とにかく話を聞いていて、信頼できると思える先生」がいいと思います。 でも、それってすごく曖昧……クリニックの外観を見ても良くわからないし。 とりあえず、ぱっと探せる指標としては ●小児科専門医であること●行きやすい場所であること●(新しい・古いではなく)ぱっと見て清潔感があること●ある程度ホームページがしっかりしていること がわかりやすい指標でしょうか。 そんなクリニックを探して一度受診してみて、子育ての疑問なども質問してみて、「いいな」と思ったらそこに通ったほうがいいと思います。 とはいえ、小児科専門医であるというのは1つの指標にすぎません。 実は私の場合、今の場所に引っ越してきて、近所の人におすすめされてかかりつけにしている先生は小児科専門医ではありません。 上記の指標のほかにも、しばらく通って「信頼できる先生だと思えたこと」「小児の患者さんが多く経験豊富であること」がわかったので、そのまま通っています。何より、月曜日~土曜日毎日やっているので、他にかかる必要がないのも気に入ってます。 小児科受診。ここは気をつけて!時々来られる患者さんで、「3つ病院にかかったけど良くならなかったので、うちに来ました」という方がいます。 でも、個人的には何度も病院を変えるのはおすすめしません。特に小児はどこにいっても出すお薬はそんなに変わりません。そして、経過をみてこそ、わかることがたくさんあります。 「後医は名医」という言葉があり、あとで診た医師のほうが経過が長い分、事前に治療をされて効果判定ができる分、正確な診断ができます。 そもそも、初診での正診率(正確に診断できる)は15%とも言われています。 なので、この前なかなか治らなかった風邪が、このお医者さんに行ったら治ったから名医!という訳ではないのです。 合うお医者さんは人それぞれ口コミで「良い」と言われている先生でも、「自分には合わないな……」と思うこともあると思います。ママやパパの性格も人それぞれですし、小児科医の先生もそれぞれだからです。 私みたいに、「ママパパたちをとにかく支えたい」と思っている医師もいれば、「とにかく病気をきっちり治すことだけを大事にしたい」と思っている医師もいます。 ぜひ、1つだけでも「自分が行くと安心できる小児科医」をつくってみてください。これからの子育てライフ、心がグッと軽くなると思います。 著者:医師 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師 保田典子 先生医療法人アドベンチスト会東京衛生病院小児科医師。株式会社メドイース代表取締役。2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。
2020年06月20日新型コロナウイルスの影響で、かかりつけ医の受診が減少しているというデータがさまざまな調査によって明らかになってきています。これは、赤ちゃんの予防接種や乳幼児健診の受診にも同じことが言えるようです。そのため、厚生労働省はリーフレットを作成し、予防接種や乳幼児健診を遅らせないよう呼びかけています。 赤ちゃんの免疫が減少する前に予防接種を!ママから赤ちゃんに渡る免疫グロブリンはIgGとIgAの2種類。IgGは生後3カ月ごろから減少して生後6カ月ごろまでになくなります。リーフレットでも、「特に、生後2か月から予防接種を受け始めることは、お母さんからもらった 免疫が減っていくときに、赤ちゃんがかかりやすい感染症(百日せき、細菌 性髄膜炎など)から赤ちゃんを守るために、とても大切です。」としています。 予防接種の重要性はわかっていても、新型コロナウイルスの感染が拡大し緊急事態宣言が出されていた時期に、予防接種を受けるのをためらわれた方も多いかもしれません。外出自粛要請などの影響で予防接種を受けられなかった場合には、地域の事情に応じ、規定の接種期間を過ぎても接種できる場合があるため、住んでいる市区町村に問い合わせるように呼びかけています。 受診の際に気をつけること予防接種はできるだけ事前に予約しましょう予防接種の場所や時間を一般診療と別にしている小児科は多いようです。事前に電話で相談し、予約をしておくと安心です。 体調管理をしっかりおこないましょう受診の前には、体温を測定するなど体調に問題がないことを確認しましょう。赤ちゃんに限らず、付き添う方の体調管理も大切です。 付き添う大人はひとりがベター感染リスクを下げるためにも付きそう大人はひとりににするよう促している小児科も多々あります。お子さんが複数いるご家庭では難しいかもしれませんが、院内に入る大人はひとりにして、他の付添の方は院外で待っていてもらいましょう。 大人がしっかり感染予防をしましょう子どもの新型コロナウイルスへの感染は、ほとんどが同居する家族からの感染であることがわかってきています。お出かけの際はもちろんのこと、帰宅後もしっかり感染対策をおこないましょう。 緊急事態宣言が解除され、制限はありつつも少しずつ日常が戻ってきています。しかし、今後、海外も含め県をまたいでの移動や経済活動が再開されると、必ず第2波、第3波がやってくると言われています。新型コロナウイルスの感染が拡大した際には「不要不急の外出」を控えるよう呼びかけられましたが、今回紹介したリーフレットでも赤ちゃんの予防接種や健診は不要不急ではないとしています。予防接種を受けることで、予防できたり罹っても軽症化で済んだりする病気がたくさんあります。子どもが新型コロナウイルスに感染することは少なく、重症例はきわめて少ないというデータもありますが、予防接種によって新型コロナウイルスに感染するかもしれないという不安を抱えながらの受診を減らすことができるかもしれません。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年06月09日わが家の娘の背中には「いちご状血管腫」があります。大きさは5mm程度と小さいのですが、真っ赤で目立ちます。そこだけ皮膚が盛り上がり、血豆のよう。今回は、受診の様子と治療に踏み切るか悩んだ体験談をお伝えします。 娘の背中に「いちご状血管腫」娘が生後2カ月のころに気付いた、血豆のような背中の皮膚。痛くはなさそうな様子でしたが、その正体を知るために小児科を受診しました。かかりつけ医に診せたところ、「いちご状血管腫です。未熟な毛細血管が増殖してできる皮膚の変化で、良性なので放っておいても大丈夫です。たいていは子どもが成長していくうちに消えます」とのことでした。 いちご状血管腫は、将来、娘がウエディングドレスを着たときには高確率で露出すると思われる場所にできていました。とても心配でしたが「良性であること」「消える可能性が高いこと」を聞いて少し安心しました。 1歳半健診の小児科医「そのまま残るかも」娘の1歳半健診のころ、背中のいちご状血管腫は大きさも色もまったく変わらず、まだそこにありました。健診を担当していた小児科医には「これまでに小さくなったり薄くなったりしていないなら、これはそのまま残るかもしれません。取るなら手術が必要です」と言われました。 投薬治療もあるようなのですが、それには副作用もあるようです。そのうち消えると信じて疑っていなかったため、突然の宣告にとても驚きました。 「いちご状血管腫」の治療、わが家の選択娘のいちご状血管腫を取ってあげたい。でも、手術にも投薬にも少なからずリスクがある。いちご状血管腫を取るために、リスクを犯すべきか。悩みに悩んで、結局わが家では様子見を続けることにしました。7歳までには70%の確率で消える、というデータもあるようなので、それに賭けてみようと考えたのです。 娘が成長しても、いちご状血管腫がもし消えていなかったら……。そのときは、成長した娘にもどうしたいか聞きたいと思っています。 今は、背中のいちご状血管腫を「娘の目印」だと考えるようにしています。そのため、消えることを願いながらも、いざ消えてしまったらさみしい気持ちになるような、なんだか複雑な気持ちになっています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:imasaku監修/助産師REIKO著者:丸川朋一女の母。出産を機に仕事を退職。子育てのかたわら、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。現在二人目妊活中。
2020年05月25日4歳の子どもは軽度のハウスダストアレルギーがあり、小児科では風邪のときに呼吸器系の症状が出やすいといわれています。そんな子どもがこのコロナ禍のなか、風邪をひきました。小児科に加えて耳鼻科も受診したのですが、そのときの医師の対応にびっくりした私の体験談をお伝えします。 耳鼻科はわが家のホームドクター私の子どもは鼻がつまりやすいため、自分で鼻をかめない0歳のときから耳鼻科にはお世話になっています。かかりつけの耳鼻科の医師は定期的に学会に参加したり、このコロナ禍でもいち早く保健所の電話番号を病院の入り口に張り出したりしていて、地域の予防医療にも積極的な方です。 子どもに対してもやさしく、穏やかな口調で話しかけながら治療をしたり、帰り際にはハイタッチをして「またねー」とあいさつをしてくれたりと、私も子どもも頼りにしていました。 まさかの対応に混乱4月上旬に子どもの熱が出て、鼻水と咳もあったので小児科を受診しました。私は一瞬、新型コロナウイルスの心配をしましたが、のどは赤くないし、肺の音もきれいで「風邪だね」との診断。そこで私はひと安心したのですが、子どもの鼻がつまり、息がしづらそうだったので耳鼻科にも行くことにしました。 耳鼻科の受付で世間話をし、いつも通りの気持ちで診察室に入ると医師が伏し目がちのような気が……。今までよりも手短に処置を済ませると「このあとは小児科にかかるように」と素っ気なく言われ、背を向けられたのです。あまりにもいつもとは違う態度に、私は混乱してしまいました。 不安感から視野狭量に私はそこでやっと気づいたのです。子どもが新型コロナウイルスの感染者かもしれないと警戒されていたのだと。病院の入り口の張り紙は注意喚起ではなく、新型コロナウイルスを病院内に持ち込ませないためのものだったのだと。 子どもの体調が悪く、心配から不安感が強くなっていた私は、その耳鼻科の医師の豹変ぶりに傷つき、さらに不安になりました。けれど落ち着いて考えれば医師の態度は当然かもしれないと考えられます。 耳鼻科の医師は、自身もスタッフも患者も守らなければならない立場にいるのです。私ばかりが苦しく不安なのだ、私が弱者で守られるべきなのだと視野狭量になっていたと気づかされました。 その後、子どもは2日で解熱。新型コロナ疑惑なんてどこふく風で走り回っています。子どもが元気で、心穏やかな今ならあんなに不安にならなくてもよかったのにと思えます。大変なときこそ、私自身がニュートラルな状態でいることの大切さを感じられる一件でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:小原水月1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。
2020年05月24日「公的介護保険は本来、あまねく提供される社会保障として『平等に受けられる』というのが基本的な考えのはずです。医療は、保険証があればだれでも受診できますが、介護保険サービスは、要支援や要介護に認定されなければ利用できません。公的サービスを受けるための大事な“入り口”である介護認定に、大きな地域差が出るのは、望ましいことではないと思います」厚生労働省のデータをもとに編集部が作成した介護認定率の全国ランキング(※)を見て、こう分析するのは、介護施設のコンサルタントを請け負う「スターパートナーズ」代表の齋藤直路さんだ。介護度は、要支援1〜2、要介護1〜5の7段階に分けられており、それぞれ利用できるサービス内容や利用上限額が変わってくる。ランキングは都道府県別に65歳以上の高齢者に占める要支援・要介護者数の割合で介護認定率を算出した。上位3県と下位3県は次のとおり。■上位3県【1位】和歌山県/介護認定率:21.8%【2位】大阪府/介護認定率:21.7%【3位】愛媛県/介護認定率:20.8%■下位3県【45位】山梨県/介護認定率:15.7%【46位】茨城県/介護認定率:15.4%【47位】埼玉県/介護認定率:15.3%その結果、介護認定率がもっとも高い和歌山県と、最も低い埼玉県では6.5%、約1.4倍もの地域差が生じる結果となった。介護保険がスタートして20年。当初、自己負担分も含めた介護にかかる総費用は3.6兆円だったが、高齢化が進んで現在は10兆円以上に。介護財政はひっ迫している。「財務省からは、要支援1〜2は訪問介護や通所介護サービスを保険給付の対象外にする案も出されています。来年の法改正では見送られる公算が大きいですが、全国的に介護の費用を少なくするため、認定の抑制は始まっています」(齋藤さん・以下同)そのきっかけの一つとみられるのが、介護認定率がいちばん低い埼玉県の和光市での取り組みだ。「和光市は高齢化率がまだ高くなかった’03年ごろから介護財源が枯渇する将来を見据え、認知症カフェ等の交流の場や健康促進サービスを整え、介護が必要な高齢者を減らす“和光モデル”を始めました。介護財政の負担を軽くするために、予防に力を入れて認定率を下げるという理想的な試みですが、一方で“認定率を下げれば、財政負担が軽くなる”と、短絡的な捉え方もされるように。中心となった職員が厚労省に出向したこともあり、全国的な“認定抑制”の流れができたと感じています」広がる“認定抑止”の流れ。齋藤さんは、今後もこうした流れは強まると予想する。「’18年度から都道府県や市区町村ごとに、介護予防への取り組みを61の項目から点数評価し、点数が高い地域に交付金が分配されるようになりました。要介護状態の“維持”や“改善”も、評価基準となっています」つまり介護認定率が低く、給付費が少ないほど交付金がもらいやすい仕組みになっているのだ。その効果なのか、制度開始前の4年間はほぼ横ばいだった数字にも変化があらわれており、要支援1で“1年後に介護度が上がった人の割合”は約36%から約24%と、10%以上も低下。要支援2の場合も約25%から約17%と8%ほど下がり、どちらも“介護度が維持される人の割合”は増えている。交付金制度の開始を境に“健康維持”ができている人が増えるという不可解な現象が起きているのだ。「’18年度には、地域支援総合事業といって、より介護予防に力を入れる事業も始まっています。軽症者の介護度が上がるケースがかなり減っているのは、もちろん地域でリハビリ等の取り組みの成果もあるでしょうが、効果が出るまでには時間もかかるため、ほかにも要因がある可能性はあります」交付金の予算は、’20年度には200億円から400億円に倍増されており、“介護度が上がりづらい”傾向は強まる可能性がある。適切な認定を受けるためにはどうしたらいいのか。「審議会の際、大きな影響力を持つのが医師の意見書です。たとえ一次判定が現実の介護の必要度にそぐわなくても、意見書によって個々の事情が反映されます。介護を受ける人の状況をよく知った、信頼できる医師を見つけて、相談してみてください。また認定された介護度が実際と見合わない場合、ケアマネジャーと相談し、ときには地域によって設けられている特例を利用することも、自衛のための重要な要素といえます」※厚生労働省「介護保険事業状況報告(暫定)令和2年1月分」をもとに作成。介護認定率は内閣府「要介護(要支援)認定率の地域差要因に関する分析」での計算方法を参考に、要支援1〜2と要介護1〜5の総数を第1次保険者数(65歳以上の人口)で割って算出。「女性自身」2020年5月26日号 掲載
2020年05月21日フローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ、毎年5月12日は『看護の日』。2020年の『看護の日』には、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の流行もあり、多くの人が看護師たちへ感謝の気持ちを表明しました。かつて自分や家族、友人などがお世話になった看護師たちに感謝する人が多いようですが、中には別の視点からの感謝もありました。医師から看護師への感謝の気持ち「看護師さんには感謝しかありません。身近では、救命センターでも、ICU(集中治療室)・病棟でも、ドクターヘリでも、看護師さんなくして我々医師は仕事ができません」医師の松村圭祐(keisuke828)さんが、そんな言葉とともに1本の動画をInstagramに投稿。兵庫県にある、北近畿エリア唯一の救命救急センター『公立豊岡病院 但馬救命救急センター(以下、但馬救命救急センター)』に勤務している松村さんは、日々の感謝の気持ちを込めてピアノを演奏しました。その時の演奏がこちらです! View this post on Instagram A post shared by Keisuke Matsumura (@keisuke828) on May 12, 2020 at 1:25am PDTドラマ『コウノドリ』(TBS系)のメインテーマ曲『Baby, God Bless You』を弾く松村さん。しっとりとした曲が大勢の人々の心にしみました。・素敵な曲に元気をもらいました!・医療関係の人たちには、尊敬と感謝しかありません。・松村さん、『コウノドリ』の産婦人科医・鴻鳥サクラみたい!・人命を助け、そのうえピアノも弾けるなんてすごいです!・どうか医療従事者のみなさまが感染することなく、どうか健やかでありますように。毎日途切れることなく重症対応が続いている、但馬救命救急センター。現在、ドクターヘリも感染に注意を払いながら、コロナウイルス対応だけでなく、いつも通り地域の救急需要にも対応しているそうです。患者を助けることができるのは、医師だけでなく看護師がいてこそ…医療従事者の間でも感謝をし合っていることが分かる投稿に、胸が熱くなりますね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月20日厚生労働省では、新型コロナウイルス対応関連情報として、妊婦さんや小さなお子さんがいらっしゃる方に向けて、産婦人科医、小児科医など各分野の専門家からのメッセージを公表しています。今回は、このメッセージについてご紹介します。※青字部分をクリックすると動画を見ることができます。 産婦人科医からのメッセージ日本産科婦人科学会 理事長木村 正 氏日本産婦人科医会 常務理事中井 章人 氏 外国の症例から、妊婦さんが新型コロナウイルスに感染したり重症化する割合は、一般の人と変わらないことがわかってきたそうです。感染予防策に関しても一般の方がおこなっていることと同じように人混みを避ける、手洗い、マスクの着用をすすめています。また気になる症状がある場合は、帰国者接触者相談窓口やかかりつけ医に相談するようお話ししています。(相談するタイミングは今後変更になる方向です) また里帰り出産に関してはおすすめできない現状で、なるべく現在住んでいる都道府県での出産をすすめています。そしてその際には妊婦さん自身で出産場所を探すのではなく、いまかかっている産婦人科の医師のネットワークを活用するよう伝えています。 そして、妊娠中の運動については、1日中寝ているとか座りっぱなしの生活は望ましくないこと、さまざまなメディアから妊娠中のエクササイズやスポーツについての紹介があるが、正しい医療監修のついたプログラムを生活に取り入れるようすすめています。助産師からのメッセージ日本助産師会 会長島田 真理恵 氏順調な妊娠経過のためには、家で過ごしてもいつも通り規則正しい生活を送ること、バランスのとれた食事生活、十分な睡眠、手洗いなどの感染防止と、ひとりで気持ちが落ち込むことのないようにすることなどが重要であると伝えています。 不安に思うことがあれば、助産師、保健師に遠慮なく相談したり、ネットで妊娠・出産・育児に関する情報を得る場合には、発信元が信頼できるかどうかよく吟味するようすすめています。 感染症専門医からのメッセージ国立感染症研究所 感染症疫学センター 室長多屋 馨子 氏小児の新型コロナウイルス感染症について解説しています。小児の新型コロナウイルス感染症では、家族内感染が多い、潜伏期が成人よりやや長い、便中のウイルス排泄が長い傾向がある、全患者に占める割合が低い傾向にあるということがわかってきたとのことです。 ■動画で使用されている資料はこちら 小児科医からのメッセージ国立成育医療研究センター こころの診療部 診療部長田中 恭子 氏■前編■後編 学校の休校や親の在宅勤務などで非日常の生活が続き、子どもたちのストレスは非常に大きくなっています。前編では、子どものストレス反応にはどのようなものがあるか、子どものストレス反応を進行させないための5つの方法などについて紹介しています。後編では、子どもと一緒にできるストレス対処方法を紹介しています。そして最後に頑張り過ぎのサインについてもお話ししています。子どもの発達段階に合わせての対応方法が紹介されているので、参考になるのではないかと思います。 ■動画内で使用されている資料はこちら 新型コロナウイルス感染症に関してデータが蓄積されることによってわかってきたことも多々あります。さまざまな情報が発信されていますが、やはり信頼できるところからの情報を得ることが大切です。自粛生活が続くことで生じる問題もあるかと思いますが、ひとりで抱え込まず、この大変な状況をみんなで乗り越えていけたらと思います。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年05月09日ぱぱしょー先生が経験した患者さんとのエピソードとは?前回はさまざまな病院の違いについて説明しましたが、今回は「後医は名医」という言葉を紹介します。どのようなことなのでしょうか。私が大学病院に勤めていた研修医のころのことです。近隣のクリニックから患者さんが紹介されました。検査の結果、肺炎と診断したところ、患者さんが怒り出したのです。「前の医者が肺炎を見逃した!!」と。そして私に対しては「よく肺炎を見つけてくれました、さすが大学病院の先生だ」とおっしゃいました。紹介してくださった先生は、古くから地域を支えている先生でしっかりと患者さんをみてくださる良い先生であると私は思っていて、当然私より経験も豊富です。一方当時の私は、まだ経験の浅い研修医でしたので、とても申し訳ない気持ちになりました。初診のクリニックではまだ症状が現れ始めたころで、その後も改善がありませんでした。そのため、詳しい検査が必要とのことで総合病院を受診して肺炎があるとわかりました。私の診断は、クリニックの先生の考えを引き継いだにすぎず、決して私の方が優れた医者というわけではありませんでした。より詳しい検査ができる病院であったからこそ「肺炎」とわかり治療ができたのです。後医が「名医」になるワケイラスト:ヤマハチこのようなことは現場ではしばしば起こっています。後に紹介させる病院ほど情報が集まっているので、適切な診断に至りやすくなります。これまでの検査結果や治療は情報として参考になりますし、時間経過によってより情報が集まってきます。たとえば、インフルエンザになったとしましょう。インフルエンザは発熱してすぐに受診しても、検査上ははっきりしません。初診では陰性という結果がでても、のちに陽性と診断されることもあります。今の時期ですと新型コロナウイルスにおいても、そのようなニュースを目にすることがしばしばあるでしょう。よく、小児科医は「熱が続くようなら再受診してください。」と添えます。これは単なるリスク回避の言葉ではありません。数日経過を見ることで、状況が変わったり情報量が増えたりすることで、より適切な診断に近くためです。症状が出てすぐは、その時点での暫定的な診断のみをすることもあります。たとえば赤ちゃんによくある「突発性発疹」の場合、発熱が数日続き、熱が下がるとともに発疹が出現します。発疹が出現して初めてわかる病気なので、発熱してすぐには診断ができません。ある意味どんな名医でも最初「見逃し」うるものです。初診では緊急性の判断イラスト:ヤマハチ発熱してすぐのときは、診断が何かよりも、水分は取れているか、ぐったりしているかなど全身の状態が安定しているかどうかを中心に見ています。全身状態が良いかどうか、そして暫定的な診断をしてもらって、その次にどのような症状や状態になったら再度受診が必要か説明されるでしょう。最初に受診するクリニックの役割は、最終診断にいたることよりも緊急性の判断、全身状態の把握に重きが置かれます。もちろん診断が明らかであるに越したことはありませんが、情報が少ない状態では暫定的な診断にならざるを得ません。病名より緊急度の高い状態を「見逃さない」ことの方が大切なのです。患者さんとしては初診で適切な診断をしてほしいと感じるかもしれませんが、医療従事者の立場からすると、まずは緊急性や重症度の判断が大切なのです。患者さんにとっての「名医」イラスト:ヤマハチかかりつけ医から他の病院に紹介となり診断名が変わると、かかりつけ医に対して不安を覚えるかもしれませんが、ときにはそういったこともあることを知っておいていただけると幸いです。(もちろん、なかにはニュースで報道されるような大きな見逃しも存在します。)人それぞれ「自分にとっての名医」は異なるものです。誰もできない難手術をやってのける凄腕ドクターは名医でしょう。誰も診断できなかった病気を探偵のようにわずかな違いから見破る医師も名医でしょう。一般的に後の方で見た医師、つまり「後医」は「名医」といわれやすいですが、私は最初に患者さんを診察する「前医」にも、緊急性の判断を間違えずに適切に紹介することのできる「名医」がいると思います。そんな信頼できるかかりつけ医に、皆様が出会われることを願っています。ぱぱしょー先生によるお役立ち動画はこちら!YouTubeのままのてチャンネルでは、専門家の先生による育児に関するお役立ち情報を配信しています。ぱぱしょー先生の動画も好評配信中!チャンネル登録をよろしくお願いたします。パパ小児科医(ぱぱしょー)先生の過去のコラム著者:加納友環(ぱぱしょー)二児(3歳、5歳)の父で小児科専門医。TwitterやInstagramを中心に子育て当事者の立場から、また医療者の立場から子育てに役立つ情報を発信しています。
2020年04月27日前回の話 の続きです。引っ越ししたことで、もう一度かかりつけ医を探すことにした私でしたが…思った以上に「この先生!」と思える人は見つからず、時間だけが過ぎていきました。それから、また娘5歳、息子3か月のときに、県内で引っ越しをしました。引っ越し後、しばらくして風邪を引いた娘。■とりあえず一番近場の小児科へ行った新しい土地で病院もイマイチわからなかったので、とりあえず一番近場の小児科へ行くと…ある先生に出会いました。明るく爽やか! 口調も親しみやすく、そして何より子どもが好きなのが見てわかりました。疑問に思ったことはとことん聞いてくれ、説明や診察も丁寧で正確でした。私は、「この先生…いい先生だ!」と、ビビッと来ました。それ以降、息子もこの小児科に通うようになりました。この先生のすごいところは、息子が受診したときに、その場にいない娘のことを気にかけてくれること。娘が受診したときは、息子のことを気にかけてくれ、手元にカルテもないのに子どもの名前を覚えてくれています。 ■専門外にもかかわらず、話を聞いてくれた娘のメンタル面から来る体のかゆみで悩んでいたときは、専門外にもかかわらず、話を聞いてくれました。そして、次に受診したときには「この前の件だけど~ちょっといろんな先生に聞いて調べてみたんだけど…」と、調べてくれていたんです。さらにすごいのは、人見知りの息子が懐いているというところ!息子は、“嫌な目”にあった場所に行くと、しっかり覚えていて警戒するのですが…この先生から注射や診察で“痛い目”にあっているのにもかかわらず、診察室に入ってすぐ、先生の股の間にすっぽりと入り込みます(笑)親の立場からすると、小児科のお医者さんというのは、ただ診察してくれればいい、というわけではなく…私たち親の不安も取り除いてくれるようなお医者さんだとありがたく感じるものです。「この先生はいい先生だ」という評判もあって、若干混むときもあるのですが、私は引き続きこの先生に診てもらいたいと思っています。
2020年02月27日皆さんは、お子さんのかかりつけの医師はいますか?私も、娘が産まれたとき、かかりつけ医を探したのですが…なかなかこの先生! という人に出会うことができませんでした。いろいろな小児科を渡り歩き、人に聞いたりもしたのですが、「いい先生だよ!」と言われて行ってみたら、対応が事務的でしっくりこなかったり…「優しい先生だよ!」と紹介された先生は、何度通っても娘の症状が改善せず、救急病院へ行ったら、肺炎になりかけていたということがありました。そんなあるとき、『子どもの病気やケガの、救急性を見極める勉強会』という講義がありました。■講演していた先生の印象は良かったが…地元の小児科医が話をしてくれるということで、参加することにしました。講演していた先生は、物腰も柔らかく、話も丁寧で、とてもいい先生でした。そこで後日、その先生がやっている病院へ行ってみると…先生の態度が講義の時とはまったく違い、顔もしっかり見ずに診察していました。私は、「やっぱり診察は忙しいから、次々こなしていかなきゃいけないし…先生に感じのよさなんて求めるのは違うのかなー」と思いました。迷いつつも、かかりつけ医を探し続けていたある日、通りがかりにある病院を見つけました。 ■やっとかかりつけ医を見つけたものの…!?そこは、二階に自宅がある個人病院でした。なんとなく入ったのですが、先生は優しく、診察も丁寧に体中チェックしてくれました。「時間外でも受診していいよ」と言ってくれ、親身になって話を聞いてくれたので、娘のかかりつけとしてお世話になっていました。しかし、娘が3歳のとき、県外に引っ越しをして、かかりつけ医をまた一から探すことになりました。新しい主治医探しは、前回以上にうまくいきませんでした。何度通っても症状が改善されず、挙句の果てに「原因不明」と言われたり、わからないことを質問するとため息をつかれたり…。少し通ってダメだと感じたら次を見つける…という通い方を続けていました。続く…
2020年02月20日こんにちは、東京衛生病院小児科の保田典子です。私生活では7歳、5歳、3歳の子育て中です。1カ月健診のときによく出る質問のひとつが、赤ちゃんの目やにについてです。 赤ちゃんの目やには自然に治るものから、眼科で診てもらった方が良いものまでさまざま。新生児のときは、あまり気楽に外出もできないので、悩みますよね。今回は、目やにが出る原因、普段のケア、受診の目安についてお話ししたいと思います。 どうして「目やに」が出るの?目は、乾かないように涙で守られている臓器です。涙は目の上の方にある涙腺で作られて、目を潤したら、目頭にある涙点という小さい穴に吸い込まれ、鼻涙管(びるいかん)という管を通って鼻に流れていきます。この循環がうまくいっていると目やにはほとんど出ないのですが、どこかが停滞したり、何かしらの原因があると目やにが出ます。赤ちゃんは、いろいろなところのつくりがまだ小さいので、鼻涙管も細いです。ちょっとしたことで鼻涙管が塞がりやすく、目やにが出やすいのです。また、結膜炎など炎症が起きると、目やにがたくさん作られるため、鼻涙管を通って処理しきれずに、目やにが出ることになります。 普段のケア目やにがない、もしくは少ないようであれば、特にケアは必要ありません。お風呂のときなどに涙点がある場所を少しチェックしてみましょう。涙点の周りにちょっと目やにがついているだけで、栓のようになってしまい、目やにの原因になることがあります。お風呂の洗顔時に、目やにが残らないように目頭をガーゼなどでやさしく拭いてあげるようにしましょう。鼻涙管は鼻に抜ける管なので、鼻側で流れづらくなっても、目やにの原因になります。鼻涙管の鼻側で詰まる原因の第一は「鼻水」です。鼻水が多くて詰まりがちのときは、目やにを出さないためにも鼻水を吸ってあげてくださいね。(参照⇒親ができる鼻水ケアのやり方) 目やにが増えたら?目やにが増えたなと思ったら、まず、目が赤くないか、目の周りも赤かったり、腫れているところがないかチェックしましょう。目が赤い、目が腫れているなどあれば、眼科に受診を考慮した方が良いでしょう。 目が赤い等なければ、まずは、「鼻涙管マッサージ」を試してみましょう。【鼻涙管マッサージのやり方】目頭から鼻に抜ける場所をやさしくマッサージします。赤ちゃんの肌はすぐ赤くなってしまうので押さえるくらいでOK。グリグリしないように) 受診のタイミングは?1. 目やにが少し出るくらいなら慌てなくていいことが多いです2. 目が赤い、腫れている場合は眼科を受診しましょう3. 目が開かないくらいの目やにが出る場合も受診しましょう 家でできるケアと受診の目安を知っておいて、大事な赤ちゃんの目を守りましょう。 著者:医師 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師 保田典子 先生医療法人アドベンチスト会東京衛生病院小児科医師。株式会社メドイース代表取締役。2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。Twitter:@kanoppeInstagram:@atama4970_yasuda
2019年12月26日女性が知りたい疑問を本音トークで11月6日、現役美容外科医が美容外科の選び方や疑問について解説している新刊『32歳の悩める女子が美容外科医に聞いてみた「痛い?」「こわくない?」「いくらなの?」』が発売された。著者は銀座マイアミ美容外科院長で医学博士、昭和大学藤が丘病院形成外科兼任講師の丸山直樹氏で、四六判、1,300円(税別)の価格にて、現代書林から発売中である。後悔しないために 賢く選ぶ美容外科人生にとって大きな決断となることもある美容整形。美容外科はほかの診療科と異なり、テレビや雑誌の広告でも目にすることが多い。また、インターネットには口コミサイトもあるが、その情報の正確性までは判断できない。日本専門医機構形成外科領域専門医である丸山直樹氏は「『安さ』を売り物にしているところは要注意」だと語る。仮に「二重手術が2万円」だと表示されていても、実際に話を聞いてみると「あなたにこの方法は不可能」「こちらの針なら腫れずに済む」などとオプションが上乗せされることもあるという。この新刊では32歳OLでエラ削りの手術を希望している「大原ユリ」と、著者による対話形式で美容外科の疑問を解消。二重手術、脂肪吸引、豊胸手術、輪郭形成、わきが・多汗症治療、刺青・タトゥー除去について美容外科医が本音で解説している。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※32歳の悩める女子が美容外科医に聞いてみた「痛い?」「こわくない?」「いくらなの?」 - 現代書林【ありがとうございます!現代書林のホームページです】
2019年11月12日女優の天海祐希(52)が20年1月から放送されるドラマ「トップナイフ ―天才脳外科医の条件―」(日本テレビ系)で主演を務めると発表された。初の脳外科医役を演じる天海。ネットでは早速、その期待値が高まっている。各メディアによると本作は脳外科医たちの姿を描いた群像劇。天海は「脳外科医役は、初めてです」と述べ、「今、色々と調べている最中なんですが、少し調べただけでも長時間労働、勉強と緊張の連続、熟練した脳外科医の余命はとても短いなど、厳しい現状が浮かび上がりました」と明かした。そして「様々を踏まえ、お芝居に活かせたらと思っています」「心を込めて、全力で頑張ります。ぜひ、楽しみにして頂けたらと思います」と意気込んでいるという。同作の脚本はドラマ「コード・ブルー」や天海が主演を務めた「離婚弁護士」、「BOSS」シリーズ(3作ともフジテレビ系)も手がけた林宏司が。また演出は05年のドラマ「女王の教室」(日本テレビ系)で天海とともに社会現象を巻き起こした大塚恭司が担当する。Twitterでは「トップナイフ」への期待の声が上がっている。《天海祐希 × 林宏司 って離婚弁護士にBOSS…!この組み合わせは期待大》《鳥肌もんなんだけど!?コード・ブルーのあの脚本家が作るドラマとか最高じゃぁん!!!》《あまみさんが脳外科医!てことは白衣姿が見られるのね!楽しみー!》さらに《トップナイフの共演者はどなたですか!?》《トップナイフ、他のキャストが気になりすぎる》と共演陣に期待を寄せる声も上がっている。「女王の教室」の最終回で視聴率25.3%を叩き出した天海にくわえて、ヒットメーカーたちも集結した「トップナイフ」。ドラマの公式サイトには「ヤバイ奴らに翻弄され、振り回される女帝・天海祐希見てみたくないですか?」との謳い文句もあり、制作側の気合が伺える。「日本テレビはかねてから米倉涼子さん(44)のドラマ『ドクターX』のようにシリーズ化の見込める医療作品を企画し、“米倉さんに匹敵するインパクトのある女医”として天海さんにラブコールを送り続けていました。そこで今回、1話250万円という破格の出演料を提示。さらに『ドクターX』と比較されることを予想していた天海さん側を局の上層部が何度も説得したそうです。その熱量を目の当たりにした天海さんの気合も相当なものだと聞いています」(テレビ局関係者)天海の新挑戦から目が離せない!
2019年11月05日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、はじめましての方も、そうでない方もこんにちは! ありまと申します。今回は、かかりつけの先生についてのエピソードです。■生後2週間頃から乳児湿疹が出始めた新米ママのほとんどがぶつかる壁であろう「乳児湿疹」。私も例にもれず、とても悩みました。ぶつぶつだけではなく、乾燥で顔がひび割れ、赤く腫れ、粉をふき…さらに、血が出ていることに気がついたときは、あまりにもかわいそうで思わず泣いてしまいました。■病院へ行った! けれど、不安がなくならない…「病院でもらえる保湿剤がよい」との情報を得た私は、さっそく娘を出産した大きな病院の小児科へ。しかし大きな病院だったためか、診察時間が短く、ぶっきらぼうな印象でした。あの先生、むすめっこの顔をチラッて見ただけだった。触りもしなかった…頂いた保湿剤で、少し改善したように見えましたが、先生に対する不信感でいっぱいになった私は病院を変えることにしました。■友人に教えてもらった小さな小児科へ「優しくて丁寧な先生がやっているクリニックがあるよ」と友人に教えてもらい、さっそくそこへ行きました。むすめっこの目をしっかり見て、あいさつをしてくれた先生。「こどもが大好きな先生」といううわさは本当のようでした。そして、保湿剤の塗り方だけではなく、お風呂の入れ方まで丁寧に教えてくださいました。■このクリニックをかかりつけにしようと決めた日数日ですっかりよくなり、経過を見せに再度クリニックへ。その一言を聞いて、思わず涙ぐんでしまいました。湿疹が出てからずっと「私のせいで」という気持ちがあったので、心がふっと軽くなったのを覚えています。あのまま、最初に行った病院でもらった保湿剤を使い続けていても、もしかしたらよくなっていたのかもしれません。しかし、娘を治してくださっただけではなく、私の心のケアもしてくださった先生に、これからもついていこうと決めたのでした。
2019年10月04日わが家の2人の子どもたちは気管支が弱く、咳が続いて小児科にかかることが度々ありました。重症化したことはなかったのですが、できる限り予防をしたい。そこで、何か咳を防ぐ方法はないか、かかりつけの小児科の先生に相談しました。 「“ある遊び場”に気を付けて」小児科の先生からは、「“ある遊び場”に気を付けて」とのアドバイスがありました。 その遊び場とは「ボールプール」。カラフルなボールがたくさんあって、見ただけでもウキウキしますよね。ボールを投げたり、たくさんのボールの中を泳ぐようにして遊んだりと、子どもたちが思いっきり楽しめるスポットです。わが家の子どもたちも、2人ともボールプールが大好きだったのでちょっとショックでした。 ボールプールに注意が必要な理由ボールプールのボールは材質的にどうしてもホコリを引き寄せやすく、そのボールを投げたり、ボールの中をかき分けるようにして動き回ったりすることで、どうしてもホコリを吸い込みやすいのだそうです。 いつもたくさんの子どもたちで賑わっている場所とあって、目には見えないけれど、思った以上にホコリが多い場所なのかもしれません。子どもたちが大好きな遊び場なので思いもよらないことでした。 利用するのは体調がいいときに週末によく行くショッピングモールにもボールプールで遊べる場所があり、買い物帰りによく子どもたちを遊ばせていました。 ただ、小児科の先生に「気管支が弱い子はボールプールに注意」と聞いてからは、遊ばせるのは体調がいいときに限定し、なるべく短時間にするなど、今までよりも子どもたちの体調を考慮して利用するようにしています。 また、以前は買い物帰りに寄ることが多かったボールプールですが、午前中のほうが空いているので、ホコリも少ないのではないかと考え、先に遊ばせてから買い物に行くことも。思いっきり楽しんだあとは子どもたちも機嫌よく買い物に付き合ってくれるようになり一石二鳥でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:奥田美紀二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年09月09日東京衛生病院小児科の保田典子です。私生活では7歳5歳3歳の子育て中です。夏も本番、本格的な暑さが続いていますね。今でも十分多くいますが、8月後半になるともっと増えてくる「蚊」。子どもは蚊に刺されやすいので、憂うつな季節ですよね。今回は赤ちゃんと虫よけについて解説したいと思います。 虫よけの種類を知りましょう虫よけには大きく分けて3種類あります。 1. ディートディートは昔から使われている虫よけです。蚊が嫌がる成分で、塗ったところに蚊がとまれないので刺すことができません。塗っていないところには蚊がとまれちゃうので、まんべんなく塗るとより高い虫よけ効果が得られます。神経毒性があるため、使うことを躊躇される方も多いですが、昔からさまざまな毒性の研究がされていて、決められた使用法を守れば安全に使えると私は考えています。ディートは生後6カ月未満の赤ちゃんには使用できず、生後6カ月以上でも使用量に気をつけなければいけません。 2. イカリジンイカリジンはここ数年前から日本で使われるようになった虫よけです。新しいイメージですが、ドイツでは20年ほど前から使われています。ディートは虫よけとしてかなり万能な効果がありますが、イカリジンは効果がある虫の種類がディートより少ないですが、イガリジンは使用制限がなく、ディートと同様の効果が得られると研究結果が出ています。 3. ハーブハーブ系の薬は虫が嫌がる匂いのハーブをいくつか組みわせて作ってあります。商品によってハーブの組み合わせが違うので、好きな香りのものを選んで使うというのも良いでしょう。「虫が嫌いな匂い」というものなので、使ったら確実、というほどではないと思っていてください。 赤ちゃんに虫よけを使うときはディートは生後6カ月未満の赤ちゃんには使えませんが、ハーブだからといって赤ちゃんに安全というわけではありません。私はアロマテラピーアドバイザーの資格を取ったことがあるのですが、生後6カ月未満の赤ちゃんはアロマも大人と違う濃度で使用します。イカリジンは生後6カ月未満でも使用可能です。 たとえば、ベビーカーで外出するときは蚊よけカバーをつけたりするなど物理的に防御したり、服の上に虫よけを使うなど工夫しましょう。 また、赤ちゃんに限らず、虫よけはスプレータイプよりもミストタイプがおすすめです。スプレーは口から吸入してしまいやすいので、喘息のある子などは特に避けたほうが良いでしょう。 蚊に刺されると怖いのは"感染症"蚊に刺されることで心配なのは、デング熱や日本脳炎などの感染症になること。デング熱は今のところほとんどが輸入感染症(海外から病原体が持ち込まれる感染症)で、日本脳炎はブタから蚊を介して感染する病気です。どちらも日本で今流行している訳ではないので、過度な心配は無用です。 シーンに合わせた使用方法で、安心の蚊対策を!わが家では、保育園の行き帰りなどはハーブの虫よけを手軽にシュシュッと使っています。週末のお出かけでは自然に触れ合うことが多いこともあり、ディート10-12%の濃度のものを使っています。 虫刺されの薬は、虫刺されを治すものではなく、かゆみを抑えたりするものなので、かゆみが強くなければ基本的には使わなくていいと思っています。子どもたちが薬を塗りたがるときは、かゆみが強そうであれば虫刺されの薬を、そうでないところ(もうそこはずっと前に刺されたやつでしょ、みたいなところ)には保湿剤を塗ってあげています(笑)。虫刺されの薬は市販のもので十分ですよ。 著者:医師 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師 保田典子 先生医療法人アドベンチスト会東京衛生病院小児科医師。株式会社メドイース代表取締役。2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。
2019年08月26日東京衛生病院小児科の保田典子です。私生活では7歳5歳3歳の子育て中!猛暑の季節になりましたね。先日、熱中症対策について質問されたので、私の見解をお伝えします。 熱中症チェックポイントまずはじめに、熱中症チェックポイントをお伝えします。 第1段階●汗だくになる●水分を欲しがるこの段階であれば、水分をとって体を冷やしてあげれば、熱中症というほどにはなりません。 第2段階●発熱したみたいに体が熱をもってくる●機嫌が悪い●少しぐったりしてくる屋外でこの状態に気がついたら、すぐに涼しい場所へ移動し、水分がとれそうならしっかり水分補給をします。また同時に、脇の下や首のうしろを、氷枕などを使って冷やしてあげてください。 第3段階●汗も出なくなることがある●ぐったりしている●意識が低下することも熱が高くこの状態になっていたら、赤信号です。すぐに病院を受診しましょう。赤ちゃんは大人よりも脱水になりやすいので、急激に症状が出ることもあります。暑い日はこまめに状態をみてあげてください。 熱中症対策には「水分補給」が一番有効です!水分補給するとどうなる?水分補給をすると、水分が体を冷やしてくれるだけでなく、 体内に吸収される↓汗やおしっこで体から出る↓出るときに熱を持っていってくれる 汗だと、蒸発するときにさらに熱を持っていってくれますし(気化熱)、おしっこも体温の温度がある水分を多量に出してくれ、水分補給をすることで多方面から体の熱を出してくれます! ひんやりグッズ、その効果は?熱中症対策としていろいろなグッズが発売されていますが、だいたいのひんやりグッズは「あー、ちょっと気持ちいいかも」と感じるくらいの効果で、体を冷す効果はあまりないと考えます。お熱のときも一緒ですが、額などに貼る冷却ジェルシートなどは、体を冷やしてくれません。 ベビーカーで外出する際、ベビーカーに取り付ける保冷シートなどのひんやりグッズを使用するのも悪くないですが、それよりもベビーカーの風通しを良くして、気温が上がりすぎないようにするほうが大事です。 夏もおっぱい、ミルクだけでいいの? 夏になるとよく「おっぱいやミルク以外のものをあげたほうがいいですか?」と質問されます。 おっぱいやミルクだけでも全然大丈夫です。 外出時にすぐおっぱいやミルクをあげられない環境だったり、飲ませすぎが気になる方は、これを機会に白湯や麦茶にトライしてみてはいかがでしょう? 哺乳瓶でもいいですし、コップから少しずつあげるもいいですよ!キンキンに冷えてなくてもいいですし、わざわざ経口補水液にしなくても大丈夫です。だだし、脱水っぽくなったら経口補水液が飲みやすいかもしれません。 わが家の熱中症対策休日は外に出かけることが多いわが家。猛暑だと、水分をとらないとすぐ熱中症になってしまうので麦茶をメインで準備しています。(そもそも猛暑の日の午後は、屋外での活動はあまりおすすめできませんが……!) ジュースを欲しがることもありますが、水分をとってほしいので、ジュースもある程度あげてます。スポーツドリンクは、1Lの水を入れて作る粉の製品で若干水多めで(味を薄めにして)作り、大きな水筒に入れてあげたりもしています(※1)。夏の屋外の活動時は、2Lの水筒がすぐなくなってしまいます。 家の中では、エアコンで快適にこの前、乳幼児健診にいらっしゃったママさんで「30度以上あってもエアコンはつけません」という方がいました。しかし、現在の猛暑環境の中では、ドライだけでもつけた方がいいです。(緑がたくさんでさわやかな場所なら要らない…のかも。) エアコンの温度設定は高めでもいいです。熱中症にかかると大変つらいので、熱中症にならないように水分補給をしっかりおこない、今年の夏も乗りきりましょう! (※1)金属製の水筒に酸性飲料を長時間保管したり、容器内部に傷があると、金属成分が飲料内に溶け出し、中毒などの事故につながるおそれがあります。金属製水筒に飲み物を入れる際は取扱い説明書をよく確認し、正しく使用してください。 著者:医師 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師 保田典子 先生医療法人アドベンチスト会東京衛生病院小児科医師。株式会社メドイース代表取締役。2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。
2019年08月01日東京衛生病院小児科の保田典子です。診療では、風邪などの一般診療に加え、循環器の病気や漢方治療、発達の相談などをしています。ママやパパたちが安心してお子さんのケアができるような診療を心がけています。 私生活では7歳5歳3歳の子育て中で、毎日ドタバタな生活をしています。これからベビーカレンダーでコラムを書かせていただくことになりました。よろしくお願いします! まず初めにお話ししたいこと。それは、「小児科医は安心できる子育てに必要な”サービス”のひとつ」だということです。 初めてのお子さんであれば、育児は誰でも初めてです。初めての経験は、誰でもすぐうまくいくとは限りません。さまざまなツールやサービスをうまく使って、育児を乗り切ってもらえたらと思います。 わたしは、安心できる育児に大事なサービスのひとつ、「小児科医」をうまく利用していただきたいなと思っています。 小児科は病気の時だけじゃない病院というと「病気を治すところ」ですが、小児科の役割はそれだけではありません。乳幼児健診なども行っていて、「赤ちゃんの健やかな成長を見守り、支える」役目もになっています。 そのため、多くの小児科医は「子育てで悩むパパママの助けをしたい」と思っています。 夜泣き、離乳食、疳の虫、イヤイヤ期… 「小児科で相談すること?」と思えることが、意外に小児科で解決することもあるので、予防接種のついでや風邪の診療のついででも、子育ての悩みをちらっと相談してみるのもいいと思います! どんな小児科医がオススメ?初めてのママパパにオススメなのは、「とにかく話を聞いていて、信頼できると思える先生」がいいと思います。 でも、それってすごく曖昧…クリニックの外観を見ても良く分からないし。 とりあえず、ぱっと探せる指標としては ●小児科専門医であること●行きやすい場所であること●(新しい古いではなく)ぱっと見て清潔感があること●ある程度ホームページがしっかりしていること が分かりやすい指標でしょうか。 そんなクリニックを探して一度受診してみて、子育ての疑問なども質問してみて「いいな」と思ったらそこに通った方がいいと思います。 とはいえ、小児科専門医であるというのは1つの指標にすぎません。 実はわたしの場合、今の場所に引っ越してきて、近所の人におすすめされてかかりつけにしている先生は小児科専門医ではありません。 上記の指標のほかにも、しばらく通って「信頼できる先生だと思えたこと」「小児の患者さんが多く経験豊富であること」がわかったので、そのまま通っています。何より、月曜日~土曜日毎日やっているので、他にかかる必要がないのも気に入ってます。 小児科受診。ここは気をつけて!時々来られる患者さんで「3つ病院にかかったけど、良くならなかったので、うちに来ました」という方がいます。 でも、個人的には何度も病院を変えるのはオススメしません。特に小児はどこにいっても出すお薬はそんなに変わりません。そして、経過をみてこそ、分かることがたくさんあります。 「後医は名医」という言葉があり、後で診た医師の方が経過が長い分、事前に治療をされて効果判定ができる分、正確な診断ができます。 そもそも、初診での正診率(正確に診断できる)は15%とも言われています。 なので、この前なかなか治らなかった風邪が、このお医者さんに行ったら治ったから名医!という訳ではないのです。 合うお医者さんは人それぞれ口コミで「良い」と言われている先生でも、「自分には合わないな…」と思うこともあると思います。ママやパパの性格も人それぞれですし、小児科医の先生もそれぞれだからです。 私みたいに、「ママパパたちをとにかく支えたい」と思っている医師もいれば、「とにかく病気をきっちり治すことだけを大事にしたい」と思っている医師もいます。 ぜひ、1つだけでも「自分が行くと安心できる小児科医」をつくってみてください。これからの子育てライフ、心がグッと軽くなると思います。 著者:医師 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師 保田典子医療法人アドベンチスト会東京衛生病院小児科医師。株式会社メドイース代表取締役。2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。 経歴2003年筑波大学医学専門学群卒業大阪市立総合医療センター小児循環器内科研究医国立国際医療センター小児科臨床研修指導医東京女子医科大学大学院2014年より東京衛生病院勤務2019年株式会社メドイース創業 専門領域小児科専門医子どもの心相談医所属学会日本小児科学会日本小児循環器学会日本小児科医会日本周産期新生児学会ブログ忙しくても健康と発達を伸ばす子育て
2019年06月20日わが家の娘の背中には「いちご状血管腫」があります。大きさは5mm程度と小さいのですが、真っ赤で目立ちます。そこだけ皮膚が盛り上がり、血豆のよう。今回は、受診の様子と治療に踏み切るか悩んだ体験談をお伝えします。 娘の背中に「いちご状血管腫」娘が生後2カ月のころに気付いた、血豆のような背中の皮膚。痛くはなさそうな様子でしたが、その正体を知るために小児科を受診しました。かかりつけ医に診せたところ、「いちご状血管腫です。未熟な毛細血管が増殖してできる皮膚の変化で、良性なので放っておいても大丈夫です。たいていは子どもが成長していくうちに消えます」とのことでした。 いちご状血管腫は、将来、娘がウエディングドレスを着たときには高確率で露出すると思われる場所にできていました。とても心配でしたが「良性であること」「消える可能性が高いこと」を聞いて少し安心しました。 1歳半健診の小児科医「そのまま残るかも」娘の1歳半健診のころ、背中のいちご状血管腫は大きさも色もまったく変わらず、まだそこにありました。健診を担当していた小児科医には「これまでに小さくなったり薄くなったりしていないなら、これはそのまま残るかもしれません。取るなら手術が必要です」と言われました。 投薬治療もあるようなのですが、それには副作用もあるようです。そのうち消えると信じて疑っていなかったため、突然の宣告にとても驚きました。 「いちご状血管腫」の治療、わが家の選択娘のいちご状血管腫を取ってあげたい。でも、手術にも投薬にも少なからずリスクがある。いちご状血管腫を取るために、リスクを犯すべきか。悩みに悩んで、結局わが家では様子見を続けることにしました。7歳までには70%の確率で消える、というデータもあるようなので、それに賭けてみようと考えたのです。 娘が成長しても、いちご状血管腫がもし消えていなかったら……。そのときは、成長した娘にもどうしたいか聞きたいと思っています。 今は、背中のいちご状血管腫を「娘の目印」だと考えるようにしています。そのため、消えることを願いながらも、いざ消えてしまったらさみしい気持ちになるような、なんだか複雑な気持ちになっています。著者:丸川朋一女の母。出産を機に仕事を退職。子育てのかたわら、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。現在二人目妊活中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月07日三女が2歳1カ月のとき、緊急入院しました。最初は「風邪をひいたかな?」と思う程度で、病院に行ったあとは、家で安静にしていました。ところが……。そのときの体験談をご紹介します。 風邪? かかりつけ医のいる病院に行く三女は気管支が弱いのか、風邪をひくと呼吸がゼーゼーヒューヒューする子でした。4月のある金曜日、37.8℃の熱が出て「風邪をひいたかな?」と思い、土曜日にかかりつけ医のいる病院に行きました。 いつもと同じように風邪との診断で、風邪薬をもらって帰宅。それほど高い熱でもなかったので、「安静にしていれば治るのでは?」と思っていたのですが、日曜日も熱が下がらず、38.7℃と上がる一方。いつもと比べて呼吸が苦しそうだなとは思ったものの、それ以外の症状がなかったので月曜日に再びかかりつけ医の元に行き、「熱が下がらなければ明後日また来て」と言われて帰り、自宅で安静にしていました。 「何か違う気がする」ママの勘が当たるそのまま自宅で安静にしていましたが、「よくひく風邪とは何か違う気がする」と思っていました。熱も下がらず呼吸が苦しそうで、胸全体でゼーゼーと呼吸をしているようなイメージ。そのうえ、よく寝るのでしんどかったのだろうと思います。水曜日の朝、ようやく熱が下がってひと安心。ところが、昼ごろになって体が熱い気がして、熱を測ってみると38.9℃。「これはやばい」と思ったものの、個人病院はお昼休憩の時間で開いていません。かかりつけの病院も午後から休みだったので、開いている病院を探して、午後一番で行きました。 そこで測ったサチュレーション(血中酸素飽和度)は93%。あとで医師から聞きましたが、元気な場合の基準値は96~100%という数値だそうです。レントゲンを撮り、血液検査もおこないました。医師に「肺炎を起こしているから、総合病院を紹介します」と言われました。何か違う気がするというママの勘が当たってしまったのです。 緊急入院! つらい思いをさせてごめんね……紹介状をもらって総合病院へ直行し、再び診察や検査。点滴のルートを取るときは病室から出ていましたが、三女の泣き声が響き渡っていました。呼び出されて三女の元に戻ると、ぐったり茫然としています。「つらい思いをさせて、痛い思いをさせてごめんね」という気持ちで、胸が張り裂けそうでした。 緊急入院し、点滴、酸素投与や吸入などの治療を受け、翌日には呼吸状態も落ち着き、熱も下がりました。熱が下がって元気になるにつれ、ストレスが溜まって暴れる三女に、「風邪をこじらせてごめんね」と思う日々。肺炎になる前に、もう一度病院に行けばよかった、セカンドオピニオンとして異なる病院に行ってもよかったのかなと思います。 幸い肺炎はひどくならず、7日間の入院で無事退院することができました。肺炎を防ぐことはできなかったかもしれませんが、もっとできることはあったのではないかと後悔しています。今回の緊急入院で、ママの勘は侮れないと思いました。著者:小林更紗中1・小4・2歳の三姉妹の母。通関士資格保有。長女が小学生になるタイミングで、勤めていた通関業者を退職。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月25日「女性は40歳をすぎると、体のあちこちに不調が出やすくなります。しかし、いざ受診するとなると、何科に行けばいいのか迷う人も少なくありません。大きな病院をいくつも回って検査を受けたけど、原因がわからず不調も治らない。悩みに悩んだ結果、うちに駆け込んでくる患者さんもいます」そう話すのは、ローズペインクリニック(愛媛県松山市)の院長、亀井倫子先生。このような経験をしたことのある読者の方も、少なからずいるだろう。こうした事態に陥らないために、持っておきたいのが信頼できる“かかりつけ医”だ。かかりつけ医とは、予防も含めてふだんから体の不調について、なんでも相談できる医師のこと。そこで本誌は、女医50人にアンケートを実施。いいかかりつけ医の見つけるのに重視すべきことを聞いた。アンケートの結果は次のとおり。□「治療がうまくいかないとき、患者の訴えを否定しない」12人□「人脈が広くセカンドオピニオンを拒まない」12人□「問診のとき、パソコンではなく患者の目を見て話を聞いてくれる」9人□「定期的に専門外の学会にも出ている」8人□「患者が希望する薬を出してくれる」2人□「大学病院の勤務経験がある」2人【その他】□傾聴ができる。患者の話をじっくりと聞ける余裕がある先生。□ひとつの病気だけではなく心身の状態を相談できる。□患者が納得できるまで説明をしてくれる。□思ったことを口に出せる、友人のように話をできるかどうか。□その医師の専門である科を受診する(専門ではない科を標榜している場合も)。12人が挙げた“治療がうまくいかないときに、患者の訴えを否定しない”という回答などが上位に選ばれた。どれも、患者の気持ちや希望に寄り添うのが、いいかかりつけ医の要件だという。亀井先生は、こう指摘する。「かかりつけ医を選ぶときにいちばん大切なのは、友人と話をするように気兼ねなく話ができる医師かどうか。医師との相性もあるので、話しやすい医師を選びましょう。過度なストレスからくる不調の場合は、医師がじっくり患者の話に耳を傾けるだけで、痛みが緩和されることもあります」また、自身が好酸球性多発血管炎性肉芽腫症という難病認定されている病を患った経験がある、みやさきクリニック(兵庫県尼崎市)の副院長、宮嵜美津穂先生はこう語る。「最初に診断をつけてもらった病院には1年ほど通ったのですが、治療方針の決定に時間がかかり、変更も多かったです。また、症状がさらに悪化したときも、なぜかと質問しましたが、以前の治療を否定され、それ以外の説明はありませんでした。そのうち質問しにくくなり、治療に対し不信感を持つようになってしまいました」宮嵜先生は、結局病院を変えたという。「かかりつけ医を決めるうえで大切なことは、患者さんの話をしっかり聞いてくれることだと思います。今診ていただいている先生はよく話を聞いてくださいます。診察の時、自分の病気について気になることや、その他の不調についてまで質問します。先生は私が納得するまで治療方針などを話してくださいます。同じ医師として見習うべき先生だと思います」(宮嵜先生)医師が総合的に診察できるようになるためには、相応の努力が日常から必要になる。「定期的に専門外の学会にも出ている」のがいいかかりつけ医の条件だと答えた女医が8人いた。亀井先生はこう語る。「私は痛みを診る医者ですが、泌尿器科の薬の勉強会や循環器や便秘の勉強会など、学ぼうと思えばほかの専門医の先生と話もできます。そういう会に積極的に参加している先生方は、総合的に診ることができています」医師がどのような会に出席しているかはわかりづらいが、その医師のSNSなどをチェックしてみてほしいという。かかりつけ医がいても病気を見落としてしまう可能性は、ゼロではない。最後に「病気を見逃さないための、かかりつけ医との付き合い方」を、女性クリニックWe! TOYAMA(富山県富山市)の医師、濱田えりか先生に聞いた。「40歳過ぎは自分の弱いところがわかってくる世代。弱いところに強い医師をかかりつけ医にしましょう。たとえば消化器と婦人科系が弱いということなら、その専門の医師2人をかかりつけ医に。総合的に診るのがかかりつけ医ですが、より効果的な医療を求めるならかかりつけ医は複数あっていいと思います」医師への“アピール”も重要になる。「診察時、最初に何がいちばん困っているかを医師に伝えてください。薬の副作用があるなどストレートに伝えたほうがいい。遠慮をする患者が多いのですが、医師からしたらはっきり言ってくれたほうが診断しやすい」(濱田先生)治療の結果がおかしいなと思ったら「先生、これ治らないけど大丈夫でしょうか」と率直に聞くことが病気を手遅れにしない秘訣。「家族で同じ先生に診てもらうのもいいでしょう。親子で片頭痛やアレルギー体質があるとか。家族性のある疾患が見つかりやすかったりします」(亀井先生)いいかかりつけ医が見つかったら良好な関係を築いて、病気の悪化を防ごう。
2019年03月07日「女性は40歳をすぎると、体のあちこちに不調が出やすくなります。しかし、いざ受診するとなると、何科に行けばいいのか迷う人も少なくありません。大きな病院をいくつも回って検査を受けたけど、原因がわからず不調も治らない。悩みに悩んだ結果、うちに駆け込んでくる患者さんもいます」そう話すのは、ローズペインクリニック(愛媛県松山市)の院長、亀井倫子先生。このような経験をしたことのある読者の方も、少なからずいるだろう。こうした事態に陥らないために、持っておきたいのが信頼できる“かかりつけ医”だ。かかりつけ医とは、予防も含めてふだんから体の不調について、なんでも相談できる医師のこと。そこで本誌は、女医50人にアンケートを実施。“かかりつけ医”を持つメリットを聞いた。アンケートの結果は次のとおり。【早期発見】何でも相談できる医師がいると、疾患が重症化する前に発見できる。【治療で遠回りしない】あちこち受診していると、検査・投薬が重複するとこがある。【医療費が安くすむ】専門医は限られた病気しか診ないが、かかりつけ医が総合的に診療したほうが、治療もスムーズにでき医療費が安くすむことも。【再発予防効果】その人の性格や認知傾向などを把握して診断すると、病気予防だけでなく再発予防効果も。【病気の悪化を防ぐ】ある病気の治療がほかの病気に悪影響を与えてしまうことがあり、総合的に判断する必要があるため、全身の状態をきちんと把握しているかかりつけ医の存在が重要。【その他】家族関係、趣味、仕事など、患者の情報を細かに知っているほど治療に役に立つので、かかりつけ医を持つことは大事。手に負えないときは適切な治療をしてくれる専門医を紹介してくれる。アンケートに記入してくれた医師の意見を総合的に考えると、かかりつけ医を持つことで、いくつものメリットがあることがわかる。■病気の早期発見につながる「めまいで耳鼻科を受診したけど耳には異常がないといわれ、今度は頭痛で脳神経外科に行きMRIをとったけど異常はなく、結果、悩んだあげく当院を受診されるような方がいます。ほかにも精神科に長くかかって薬をたくさん飲んだけどよくならない方もいらっしゃいました。その方の不調はビタミンや亜鉛、鉄などの栄養素不足が原因でした」亀井先生はこう話す。「専門医では各臓器は調べられますが、検査結果に異常がない場合、それで診察が終了してしまうことがあります。かかりつけ医のように、総合的に判断して原因を突き止めることをしないことがままあります。結果、診断が遅れ、患者さんがつらい思いをします」また、みやさきクリニック(兵庫県尼崎市)の副院長、宮嵜美津穂先生は、こんな発見をしたこともあった。「以前の勤務先に、長年通っている年配の患者さんが、短期的に何度も『点眼がもうなくなった』と言って来院されたのです。疑問に思ったスタッフがご家族に連絡して調べてもらったところ、認知症であることがわかりました」日々患者の様子を診ているからこそ、できる発見だ。■検査や投薬の重複が避けられ、医療費も安くすむ「かかりつけ医を持たず、さまざまな病院を渡り歩いていると、治療の経過がわかりづらくなり、検査や投薬が重複してムダになることがあります。コストを考えてもかかりつけ医を持つことは大切」(宮嵜先生)経過が思わしくないと、あちこちドクターショッピングして遠回りしてしまう。しかし、そうなる前に、きちんとかかりつけ医に相談し、紹介状を書いてもらうこと。そうすれば治療の経緯や、これまでの検査結果がわかり、無駄な検査や治療が避けられる。アンケートに答えてくれた医師自身はかかりつけ医として、どう患者に接するのが望ましいと考えているのか。「患者さん自身がどのような人生を送ってきて、どんな性格をしているか。物事に対してどのようにとらえ行動するのかを把握する姿勢が重要です」こう答えた医師は、患者を知ろうという姿勢が病気を治すことだけでなく、再発予防にもつながる診療が可能になるという。「頼れるかかりつけ医を持っていると、患者の状況に応じて、いちばんいい治療が受けられる専門医を紹介してくれます」と話すのは、女性クリニックWe! TOYAMA(富山県富山市)の医師、濱田えりか先生。「紹介状を持たずに大病院に行くと、初診料が病院によっては5,000円以上かかります。また、研修医がいるような大病院だと、まだ深刻な病気でない場合、若手が担当になってしまう可能性も。大きな病院に行ったために主治医のレベルが低くなってしまうこともあります」かかりつけ医に選別してもらった医師を、紹介してもらったほうがよさそうだ。
2019年03月07日寒い日が続き、我が子のまわりでも風邪が流行っています。みなさんはいつ頃、どのようにかかりつけ医を決めましたか?今回は、わたしがかかりつけ医を選んだポイントをまとめてみました。小児科デビューは、地元で人気のクリニック人の病院の付き添いなんてあまりしたことがなかった私。自分自身も特にかかりつけ医がいるわけではなく、ましてやまだ自分で症状の説明もできない赤ちゃんのお医者さん探しとなるとより慎重に…。息子の産まれた産院では、すぐにかかりつけ医を決めるよう指導していたので、出産後すぐ近くの小児科の場所や数、評判をチェックしていました。実は、息子の初めての小児科受診は、退院して二日後のお昼頃。検温すると、なんだか熱が高い…!リサーチしておいたなかから、急遽一番近所にある小児科に行ってみることに。急な病気の時に頭に浮かぶ病院がいくつかあるのはとても心強かったので、妊娠中や産後すぐに小児科のリサーチをしておくことは大切だなぁと実感しました。息子が診てもらった先生は、感じがよく信頼できそうな印象。新生児~低月齢のうちは病院にかかる基準がわからない新米ママの私に、「心配しすぎくらいでいいですよ」と言ってくれたのも安心できました。結局、この小児科がそのままかかりつけ医に。通うようになって後から知ったのですが、ここの小児科地元では超人気。病児保育やおでかけ広場も併設していて、地元の人の小児科検診やワクチン接種はだいたいここなんじゃないかというくらい。風邪が流行っている時期などはすごく混みますが、何人か先生がいるし、ネット予約も出来るので長時間は待ちません。どの先生も感じがよいから質問しやすいし、親身に向き合ってくれることが一番の良いところでした。立地や設備も、病院を選ぶ条件に先生の印象のほかに、病院を選ぶ基準となるのは、通いやすい立地と、院内の設備。距離が近いというだけでなく、アクセスが良い立地であることも大事。私にとっては保育園の帰りにサクッと寄れる場所にあるというのもポイントでした。また、院内の設備も病院の心遣いの表れのひとつ。月齢が低いうちは少し離れたところの待合を使わせてくれるのは、伝染する風邪が流行っている時期などには有難かったです。もちろん、オムツ替えシートも完備、清潔なキッズスペースもあり、待合ベンチの配置や院内の雰囲気は総じて心地よいものでした。最近では、ワクチンや検診の予約がネットでできるかどうかも、病院選びのポイントに。具合の悪い赤ちゃんを抱えて電話するのは大変だし、診療時間外に調子が悪くなったときにもネットで予約すれば安心できます。いざという病気のときに、大型病院への連携は?また、いざという病気が判明した場合や、風邪が悪化して入院が必要な症状になってしまった場合など、その小児科がどういった大病院と連携しているかも大事です。小児科のサイトに、地域連携医の登録などが記載されていると知ることができます。息子を出産した病院は小児分野が専門の大病院で、自宅からバスで30分ほどかかりますが、救急もやっているので心配な症状の時は足を運んでいます。最新の研究も行ってるので、マイナーな病気を見逃してしまうなんて可能性も低い気がするので、地域の総合病院を知っておくのはリスクヘッジにつながると思います。かかりつけ医が、なかなか見つからない場合は?私の知人には、通っていた小児科が閉院になったり、「なんだか先生と合わない…」と感じているママも。そんなときに何よりタメになるのが、やっぱりご近所ママたちの声。児童館や地域の子育てセンター、保育園や幼稚園ママたちに話を聞いてみて。また、乳幼児家庭訪問で来た保健師に、地域のママたちが通っている小児科を聞いてみてもいいかもしれません。でも一番はやっぱり、自分と自分の赤ちゃんが、その小児科に合うかどうか。小児科難民だからっていろいろなところを転々とするのはおすすめできませんが、小さなうちは予防接種項目が続くので、数院回ってみるのも手。納得できるかかりつけ医選びのためにも、かかりつけ医が休診だったときのためにも、いくつかの小児科を知っておく方がいいと思います。保育園生活スタート、鼻水の症状は耳鼻科に!保育園入園前は、前述した小児科だけに通っていた息子。しかし、入園後は治れども治れどもちょっとした風邪をうつしあってしまい、鼻水がだらだら出ている状態が続いたことも。基本は家の自動吸引器で吸ってるのですが、あまりにひどい時は病院に行きます。鼻水の症状が強い場合は、小児科ではなく耳鼻科に連れて行くように。耳の中を細かく見たり、薬をつけたりする機械などが耳鼻科のほうが充実しているからです。こちらも、近所の耳鼻科が一児のママである先生がやっていて、子どもを診せやすかったのでかかりつけに。待合にキッズスペースもあったり、ネットで順番待ちも出来るので助かっています。小児科以外の病院にかかる場合、子供歓迎の雰囲気があると◎。風邪から中耳炎になりかけてしまったときにもすぐに見つけてくれて薬もよく効いたのでこれからも耳や鼻の症状はこちらにかかろうと思っています。最近では、なんだか耳を気にしているなと思って耳鼻科に連れて行ったらものすごく大きな耳垢が!綿棒ではとれない耳垢ってよくあることらしく、いつでも来てくださいねと言ってくれました。お子さんの様子が気になったら行ってみてくださいね。1歳を過ぎた頃から…、歯医者さんの選び方は?息子は、1歳ではじめての歯医者さんを経験。歯磨きが苦手な息子に悩んでいたので指導を受けたかったことと、フッ素塗布がきっかけです。歯医者さんは口の中を長時間診るため、こどもが嫌がってしまうと診察にらないので、お医者さんとの相性はとっても大事。赤ちゃん慣れしていて優しい先生のところに通うことにしました。それでもやはりグズりますが、なんとか診察できています。小児専門歯科もたくさんありますが、虫歯や病気などでない場合は、検診やフッ素塗布がメインなので、近所で通いやすく雰囲気の良い歯科で十分かなと思います。病院へ行く時の注意点!診察時の吐き戻しの心配があるので、診察の30分~1時間前までには食事や授乳を済ませておきましょう。熱を測ったり、防寒やマスクも忘れずに。病院へいくときは、保険証、乳児医療証、診察券、お薬手帳、この4点セットは、母子手帳ケースにまとめて!それと子どものことに気を取られて忘れがちですが、感染予防にママ用マスクも必須です。キッズスペースや絵本がない病院では、おもちゃや絵本があると待ち時間に退屈させずに済みます♪着替えやオムツなども適宜持参して。子どもが風邪や病気、ケガなどでつらいときにママが焦ってしまっては本末転倒。信頼できるかかりつけ医さんにを見つけて、親子で安心して診てもらえるといいですね。
2019年01月11日