こんにちは。料理研究家の越野美樹です。残暑が続いていますが、この時期はじゃがいものおいしい季節です。ふかし芋に煮っころがし、ポテトサラダ……。じゃがいもはどんな料理にしても子どもに人気ですよね。今日は、ちょっとだけひと手間をかけて作る「みたらしじゃがいももち」をご紹介します。じゃがいもを蒸し煮してマッシュし、かたくり粉をまぶして、俵形に丸めてフライパンで焼く「みたらしじゃがいももち」。じゃがいもを丸ごと蒸してからマッシュするのが一般的ですが、細かく刻んでから蒸し煮することで、じゃがいもに火を通すまでの調理時間が短くて済みます。忙しいお母さんにも作りやすい「みたらしじゃがいもち」は、焼きあがった瞬間からどんどんなくなる、子どもに人気のじゃがいも料理です。おかずとしても、子どものおやつとしても使える「みたらしじゃがいももち」を、今回は、本みりんとおしょうゆで甘辛のみたらしダレをからめます。中はホクホク、外はモッチモチの食感を楽しめる「みたらしじゃがいももち」、ぜひお試しください。■みたらしじゃがいももち調理時間 20分レシピ制作:藤野料理教室にじ 越野美樹<材料>作りやすい分量じゃがいも 3コかたくり粉 大さじ3しょうゆ 大さじ1本みりん 大さじ1/2菜種油 大さじ1<作り方>1、じゃがいもは皮をむいてさいの目切りにする。2、鍋に1とひたひたの水を入れて中火にかけ、沸騰したら弱火にしてフタをし、10分ほど蒸し煮する。3、フタを開けて木べらなどで混ぜながら水気を飛ばし、マッシャーでつぶす。4、かたくり粉を混ぜて俵形に丸める。5、フライパンを中弱火に熱して菜種油を加え、4をのせて両面を焼く。6、鍋肌から本みりんとしょうゆを加え、両面にからめる。甘じょっぱくてモッチモチのじゃがいももちは、暑い日にもどんどん手が伸びる人気の一品となるはずです。じゃがいもの大量消費に、たくさん作っていっぱい食べたいですね。■「みたらしじゃがいももち」のアレンジ例●アレンジ例1 カレー風味じゃがいももちじゃがいもをマッシュしてかたくり粉を加えるとき、カレー粉とお塩を加えると、さらに子どもが好きな風味のじゃがいももちが出来上がり!●アレンジ例1 じゃがいもの焼きもち風 「みたらしじゃがいももち」に焼きのりをのせれば、磯の風味が楽しめる焼きもち風に!じゃがいもを串に刺して焼くのもオススメです。じゃがいももちの中にチーズを入れてみたり、ソース・マヨネーズ・青のりとおかかをかけてお好み焼き風にしたり、トマトソースをかけてみたり、アレンジは自在です。基本のじゃがいももちをたくさん作って、バリエーションを楽しんでみてくださいね。
2018年08月29日こんにちは。料理研究家の越野美樹です。春菊や小松菜、大根の葉などの青菜がおいしく感じる季節となりました。青菜はビタミンやミネラルが豊富で積極的に子どもに食べさせたい食材。でも、おひたしや炒め物などにしても、子どもはなかなか食べてくれませんよね。今日は、青菜を加えた「簡単じゃがいもチヂミ」をご紹介します。サックリモッチリの生地に包まれているから、青菜が無理なくおいしく食べられますよ。チヂミは、韓国料理の一つで、平たくのばして焼いたものの総称。日本のお好み焼きはある程度の厚さがありますが、チヂミは薄く焼くのが特徴です。チヂミの生地には、小麦粉などの粉類や卵を入れるのが一般的。よく練ってから、ホットケーキ程度の薄い生地を作ります。家庭で焼くと火加減や油の量が難しくて、ベッチャリ仕上がってしまうこともあります。今回ご紹介する「簡単じゃがいもチヂミ」の生地は、すりおろしたじゃがいもにかたくり粉を加えます。ハッシュドポテトのような香りで、表面はカリカリ、中はモッチモチ。生地を練る手間がなく、ダマにもなりにくいのが特徴です。生地を薄くして焼くから、あっという間に仕上がります。お好み焼きはサラダ油を使うことが一般的ですが、チヂミはごま油を使うと、風味良く仕上がりますよ。苦みのある青菜も、ごま油で焼くことで甘く仕上がって、食べやすくなります。■簡単じゃがいもチヂミ調理時間 10分レシピ制作:藤野料理教室にじ 越野美樹<材料 2人分>じゃがいも 2コかたくり粉 大さじ2塩 ひとつまみゆでた青菜 50gごま油 大さじ2<作り方>1、青菜は小口切りにする。じゃがいもは皮をむいてすりおろす。2、ボウルに1、かたくり粉、塩を入れてよく混ぜる。3、フライパンにごま油を入れて中弱火にかけ、フライパンがよく温まったら2を入れる。4、裏側がカリカリに焼けたらひっくり返し、両面をこんがりと焼く。サクッと仕上がったチヂミは、幸せの食感! 子どもの苦手な青菜も、モリモリ食べられます。タレをつけずにそのまま食べるなら、塩を小さじ1/2程度に増やしてくださいね。冷めてもおいしいから、お弁当のおかずにもオススメです。タレも簡単に作れるので、自家製を試してみませんか?■チヂミのタレ<材料 作りやすい分量>しょうゆ 大3酢 大1白すりごま 小1ごま油 小さじ1にんにく(すりおろし) 1片全ての材料を混ぜればでき上がり! このタレも、サラダや蒸し野菜にかけるなどして万能に使えます。■「簡単じゃがいもチヂミ」のアレンジ例「簡単じゃがいもチヂミ」にキムチを加えると、韓国風の味に早変わり。たっぷりニラを加えても香り良く仕上がります。切り干し大根を加えると、ほんのりとした甘さと、噛みごたえのある食感が味わえます。エビやタコ、イカ、豚肉などを加えれば、ごちそう感アップ! いろいろなアレンジを、楽しんでみてくださいね。寒い日には、パリッと仕上がった焼きたてのチヂミをハフハフと食べたい! じゃがいもはどのご家庭にもたいていストックがありますよね。この「簡単じゃがいもチヂミ」はじゃがいもさえあれば混ぜて焼くだけ。思い立ったらすぐに作れるから、忙しいお母さんにもオススメの時短料理です。急にお客様をおもてなしする時にも、手軽だからすぐに食卓に出せますよ!
2017年11月06日こんにちは。料理研究家の越野美樹です。空を見上げるといわし雲やうろこ雲、もうすっかり秋ですね。涼しくなると、食欲も満点! 今回は、ピザ生地の代わりにごはんとかたくり粉を使い、フライパンで手軽に作れる「ごはんピザ」をご紹介します。最近、日本ではごはん離れが進んでいて、一日中ごはんを食べない子どももいると聞きます。お米の一人当たりの消費量は、昭和40年代には111.7kgだったのが、平成26年には55.2kgと半分以下に減っています。米の需要量は毎年約8万トンずつ減少傾向にあるのです。( 米をめぐる状況について 平成28年農林水産省 )食生活の欧米化と少子化でごはんを食べる機会が減っています。日本型の食事、一汁三菜が理想的ですが、忙しいお母さんには、ごはんをたいて味噌汁を作って、おかずをあれこれ作るのはなかなか難しいものです。今回ご紹介する「ごはんピザ」は、ごはんが苦手なお子さんも喜んでパクパク食べられる米料理。ごはんにいろいろな具をのせるから、一品完結で食事を済ませることができます。余ったごはんは冷凍しがちですが、いつまでたっても冷凍庫に残っていたりしませんか?この「ごはんピザ」なら、残りごはんを楽しく救済できてます。休日のブランチにもいいですが、腹持ちの良いごはんは、育ち盛りのお子さんのおやつにもオススメです。家にある材料で手軽にすぐ作れる野菜たっぷりの「ごはんピザ」。いつものごはんがモッチモチのカリカリに変身し、新しいピザの食感です。ごはんや野菜が好きでない子も、無理なくモリモリ食べられますよ。■ごはんピザ調理時間 10分レシピ制作:藤野料理教室にじ 越野美樹<材料 1人分>ごはん 200gかたくり粉 大さじ1オリーブオイル 大さじ1トマトケチャップ 大さじ1とうもろこし 30gツナフレーク 50gピーマン(輪切り) 1/2個<作り方>1、ボウルにごはんとかたくり粉を入れてスプーンでよく混ぜる。2、軽く丸めてラップをしいたまな板に出し、上からもラップをかけて綿棒で円形に薄く伸ばす。3、フライパンにオリーブオイルを入れて中弱火にかけ、フライパンが温まったら2を入れる。4、裏側がカリカリに焼けたらひっくり返し、トマトケチャップ、とうもろこし、ツナフレーク、ピーマンを入れてふたをする。5、裏側がカリカリに焼けたら器によそう。え? これがごはん!? というくらい、クリスピーでモッチモチ! ピザそっくりな見た目に、お子さんも喜ぶことと思います。冷蔵庫にあるお野菜、いろいろなものを「ごはんピザ」にトッピングして楽しんでみてくださいね。■「ごはんピザ」のアレンジ例●アレンジ1 お好み焼き風「ごはんピザ」「ごはんピザ」の生地をフライパンで焼いてウスターソースとマヨネーズ、おかかと青のりをかけたら、お好み焼き風ピザのできあがり! ピザでもない、お好み焼きでもない、新しいおいしさです。●アレンジ2 トマト風味の「ごはんピザ」「ごはんピザ」の生地を作るときにトマトケチャップを混ぜ込み、トマト風味の生地に。カリカリに焼けたトマト味は、きっとお子さんが喜ぶ味です。トマトケチャップの代わりにカレー粉をごはんにまぶしたり、「ごはんピザ」の上にカレーをのせてもなかなかいけますよ。ブルスケッタ風にしたり、シーザーサラダをのせたり、フルーツやジャムをのせてデザートピザにしたり、アレンジは自在! 「ごはんピザ」のバリエーションを楽しんでくださいね。日本のごはん離れを救う!? 今までありそうでなかった「ごはんピザ」。生地づくりはあっという間。10分で作れるので、ぜひお試しください。
2017年10月31日