「水虫が足裏のがんに関係している可能性が高いことがわかりました。水虫の治療や予防をすることで、足裏のがんの予防にもつながると期待しています」そう話すのは、東京慈恵会医科大学(皮膚科学講座)の研究グループで水虫と足裏のがんの関係を調査している教授の延山嘉眞さん。延山さんらの研究グループが、足裏にがんがある患者30人と、足裏にがん以外の皮膚疾患がある患者84人を調査したところ、後者で水虫に罹患していた割合は29.8%にとどまったが、前者では60%と有意な差が見られた。これによって、足裏にできる“メラノーマ”というがんには、水虫の要因である“白癬菌”が深く関与していることがわかったのだ。延山さんは、発症のメカニズムを、こう推察する。「胃の中にピロリ菌が何十年もいると、胃に炎症が起きやすく、その結果、胃がんの罹患率も高いことがわかっています。白癬菌も同じで、長年足裏に生息することで足裏の免疫環境が悪化し、メラノーマを引き起こすのではないかと考えています」(以下、「」は延山さん)■不特定多数が素足でいる場にいたときは足を洗おうメラノーマは、「日本では年間10万人あたり1~2人というまれながん」だが、油断は禁物だ。「日本では足裏に発生することがもっとも多く、発見が遅れて他臓器に転移すると5年生存率が約405以下と低い。ふだん足裏をチェックする人は少ないので、気づいたときには進行していたという方も少なくありません」特に、かゆみがなく患部がかさかさしているだけの水虫は要注意。 「たとえば、足の裏がかさかさしている方のなかには、乾燥などが原因の場合もあれば、白癬菌が原因のこともあります。また、爪が白くなってボロボロになっている方は、爪に白癬菌が入りこんでいる場合も多い。ただ、どちらもかゆみがない場合もあるので、受診が遅れがちです」何十年も白癬菌に感染したまま放置していると、メラノーマに罹患するリスクが高まる可能性が考えられるという。「白癬菌かどうかは、検査しなければわからないので、疑わしい場合は必ず受診しましょう。とくに糖尿病の方は、白癬など感染症にかかりやすいので注意しましょう」メラノーマのリスクを下げるためには、まず水虫にならないよう、予防をすることだ。「公衆浴場やジムなど、不特定多数の方が利用し、かつ床の湿度が高い場所は白癬菌がいる可能性が高い。利用したあとは、足を洗って清潔に。裸足の季節なのでサンダルを履くことも多いでしょうから、座敷などに素足で上がった場合も同じです。家族に水虫になっている方がいる場合、きちんと治療してもらうこと。バスマットなどの共有は避けましょう」さらに、パンプスなど蒸れやすい靴を長時間履くことも避けたい。定期チェックも忘れずに。ほくろとメラノーマの見分け方を図にしておいた。参考にしてほしい。水虫の予防と、定期的な足裏チェックで、メラノーマを防ごう!
2024年06月12日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。その後、がんの専門病院で詳しい検査を受けた結果、がんが確定しました。子宮頸がんの手術では、子宮と卵巣を摘出しました。術後、卵巣がん手術をした「がん友」ができ、同じ境遇でバカ話ができる友人に出会えたことに感謝しました。尿感覚よ、戻れ!手術を終えてからしばらくの間は、いくつか生活上の注意点があるとのこと。その中に無趣味なとりだまりさんが唯一楽しみにしている長湯も含まれていました。ショックを受けて嗚咽(おえつ)してしまいました。手術が成功しても元の体に戻るわけじゃないと気付いたのです。子宮頸がんの手術から10日目、そろそろ退院する日も近そうですが、おしっこの感覚がなかなか戻らず……。術後10日目、まだ尿を出したという感覚が戻らず、看護師さんに導尿してもらいました。退院するには、導尿が50mlを切らないといけないらしく、自分で尿を出しきれないと、退院後も自己導尿をしないといけないため、「尿感覚よ、戻れ!」と思いながら、とにかく院内を歩きまくりました。こんな物が自分のおなかに入っていたなんて……。そして、がんと一緒に摘出した子宮筋腫がデカすぎてびっくり!術後は、下っ腹がめっちゃスッとしました。まぁ、子宮と卵巣の分も減っちゃっているわけですが……。子宮頸がんの場合、4cmというサイズが、1B1期→1B2期へのランクアップの基準になるそう。ああ、本当に嫌だ。というわけで、手術入院はなんとか無事に(?)終えることができました。このときはまだ「がんは4cm以上だったけれど、病理検査の結果次第では、もしかすると抗がん剤、やらなくてもいいのでは!?」と、むなしい期待を抱いておりました。4cm超えとはいえ、がんは子宮の扁平上皮内(へんぺいじょうひない)にとどまっていて、手術できれいに取れたんじゃないかなー、と。先生の「1B2期で、4cm以上」という診断で、抗がん剤フラグはしっかり立っているわけですが、「抗がん剤やるよ!」と言われるまでは、諦めきれないのが、がん患者心です。そんなこんなで、抗がん剤をやるかどうかは、次回の通院まで持ち越されたのでした。ー------------------------摘出した子宮筋腫が本当に大き過ぎて、がん(子宮と卵巣)の存在がかすんで見えたと、とりだまりさん。そんなに大きな筋腫がおなかにあったかと思うと、驚いてしまいますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2024年04月27日健康維持のために健康診断を毎年欠かさずに実施していた私。子宮頸がん検診も若い年齢から受け続け、しっかりとおこなっていました。自分に限って子宮頸がんになることはないだろうと思っていた矢先、婦人科から「要再検査」の通知が届きパニックに……。がん家系に生まれた私は、やはりがんからは逃げられないのか、と不安になった体験談です。婦人科から「要再検査」の通知が社会人になってから健康診断を毎年欠かさずに受け、何ごともなく健康体を維持して数十年。今回も何ごともなくクリアできるだろう、と思っていたときのことです。基本の検査に加え、その年は婦人科で子宮頸がんの検査も受けていました。いつも通りつつがなく検査を終えたつもりで、後日届く検査結果を待っていましたが……。届いた封筒には「要返信」との文字が! 何ごとかと思い、封筒を開けて中を確認すると、「結果の報告と再検査のため婦人科を受診してください」との記載があったのです。「え? 私、子宮頸がんなの!?」とパニック状態に陥った私。まだ当時は子どももいなかったため「子宮頸がんだったら、子どもが産めないのか?」「この先どうしたらいいのか?」などと、不安を抱えたまま職場に向かいました。当然仕事に集中できるはずもなく、途中で気分が悪くなり体を休めることに。ちょうど学校勤めだったため保健室で少し横になりながら、不安で弱りきった私は先生に話を聞いてもらいました。実は気軽に相談できるはずの母をがんで亡くしていた私。不安でいっぱいだったのですが、養護教諭の同僚がやさしく話を聞いてくれたので少しラクになりました。そこで「子宮頸がんでも子どもが絶対に産めないわけじゃないから、婦人科に行ってみよう」と声をかけてもらい、まずは婦人科に話を聞きに行く勇気をもらったのです。婦人科に足を運ぶと再検査、結果は…次の日にお休みをもらい、早速婦人科を受診することに。先生の話によると、私の診断結果は子宮頸がんにつながる「ヒトパピローマウイルス」に感染しているとのことでした。このヒトパピローマウイルスは、性的接触のある女性の50%以上が一度は感染する可能性のある一般的なウイルスだそう。ほとんどは自然に体外に排出されるようですが、場合によっては子宮頸がんの発生につながるとされています。このウイルス感染があるため、念のため、再検査でがんの組織がないかを診てもらうことになりました。そして再検査の結果、軽度の異形成を発見! 「異形成」とは、子宮頸がんの前段階の病変のことを指します。中度異形成、高度異形成などを経て発展してくのが特徴ですが、必ずしもがんになるわけではありません。途中で消失することもあるのだとか。その結果を聞いた私がさらに不安になったことは想像に難くありません。「段階が進行したら将来は子どもを産めないのですか?」と切羽詰まった様子の私。それに対し医師は「子宮を温存して手術する方法もあるから心配し過ぎないで」と冷静に答えてくれました。今後できることは定期的な検診を受けることのみ。もやもやした気持ちを完全にはぬぐえませんでしたが、それからは半年に1回欠かさずに子宮がん検診を受けました。検診を受け続けたその後毎回不安な気持ちで、「今回は異形成が消失していますように」と祈りながら検診を受けていた私。日常生活ではなるべく異形成のことは気にしないようにし、健康的な食事や運動を心がけました。しかし、不安な気持ちをゼロにするのは難しかったです。そして軽度異形成が判明してから1年半後、いつものように進行していないことを祈りながら定期検診の検査結果を聞くことに。すると「異形成が見られない」とのこと! 先生も「消失したようだね、よかったね」と一緒に喜んでくれました。「消失したんだ! 健康に気を付けた結果かな? 本当によかった……」と一度に頭の中をいろいろな感情が巡り、一気に気持ちがラクになりました。異形成が消失したその後も、半年に1回の検診は欠かさずに実施。無事に妊娠・出産もでき、今では2人の子どもにも恵まれました。出産後も子宮頸がん検診は定期的に実施しています。今後も何があるかわからないので、継続するつもりです。まとめ病気について詳しい知識がないと、不安な気持ちが大きくなり、パニックになってしまうのも仕方ないと思った体験談でした。私の場合、家族をがんで亡くしている経験が多いため、病気に過敏になり過ぎたのかもしれません。今回は定期的な健康診断で早期発見に至り、快方に向かいました。健康でいるためにはやはり、しっかりと気になる部分をチェックするのが大切だと実感。今後も健康な毎日を送るために、定期的な健康診断と規則正しい生活を目指していきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/sawawa著者/水戸 あおいアクティブな夫と4歳・2歳のやんちゃな男の子の4人家族で生活。じっとしているのが苦手で、お休みの日は子どもを連れて絶対お出かけしたいしたい!最近は夫と休みが合わず悶々としている。
2024年04月25日「私が診察してきた経験則では、高齢の方にがんが見つかり、がん治療を始めようとしたとき、そのうちおよそ2割弱の方に認知症があります」国立がん研究センター東病院・精神腫瘍科長の小川朝生医師が、こう話す。日本対がん協会によれば、2021年の人口動態統計では、全悪性新生物死亡数のうち、65歳以上が88%を占めている。一方、2012年時点での65歳以上における認知症の推定有病率は15%で全国の患者数は約462万人と推計。それが2025年には、約650万人から約700万人に達すると見込まれるというのだ。「これまで『認知症のあるがん患者さん』のことがなかなか取り上げられなかったのは、認知症があることを周囲に気づかれないケースが多かったからでしょう。かかりつけ医に認知症の専門知識がなければ見逃されますし、ご家族からは『老化でしょう』と思われてしまうんです」(小川医師)がん治療が始まっても、担当医の認知症の知識が浅ければ、認知症と気づかないまま治療が行われていることも多いという。「超高齢社会では、認知症とがんが同時にある場合の対策は必須のはずですが、医療現場は『がんはがんだけ』『認知症は認知症だけ』という運営が多いのが現状です」前出の日本対がん協会は、小川医師らの協力を得て、全国のがん診療連携拠点病院に対し、認知症のがん患者への対応状況を調べるアンケート調査を初めて実施、256施設から回答を得て結果を公表した。調査分析した小川医師が言う。「がん患者が認知症だったため、対応に困ったことがあると回答した施設は97.7%にのぼりました。多くの医師が抱えるのは『医師が治療方針を説明しようと思っても、患者本人が自分の治療について判断できない』ということでした」本人や病院側の大きな関心は、介護施設の受け入れ状況だが、じつは「介護施設からがん患者だということを理由に入所を断られた」拠点病院は26.5%もある。小川医師が、診察した患者の事例を挙げて説明する。「70代の女性は認知症の進行は中等度(認知機能の低下が進んで、周囲のサポートが必要となってくる段階)で、ステージIVの大腸がんの治療中でした。腸閉塞にならないようにストーマ(人工肛門)をつくって抗がん剤治療を行っていましたが、リンパ節に転移が見られ、そこから痛みが出て、医療用麻薬(オピオイド)を処方する必要がありました」介護施設に入所していたが、医療用麻薬が必要となった段階で、「これ以上の入所は受け入れられない」と施設に断られたという。「ストーマの管理はなんとか自分でできる程度の進行でした。しかし施設側は『ほかの入居者の方が医療用麻薬を誤って飲んだら困る』という理由でした」結局、家族が医療的な対応ができる介護施設を探し、転所した。飲み薬の抗がん剤を服用するだけで介護施設の退去を求められたというのは、80代の女性の例だ。「肺がん(腺がん)が見つかったのですが、最近の抗がん剤は飲み薬もあり、髪の毛が抜けたり、吐き気が出るなどの副作用もなく、ふだんとほぼ同じ生活ができる。しかし施設側には『抗がん剤は、何があるかわからないので』と誤解され、怖がられてしまって」主治医やケアマネジャーが連携して施設側に説明、なんとか入所を継続できたのだという。■医療・介護関係者が「認知症のがん患者」の知識の共有を一方、認知症を理由に病院の緩和ケア病棟から入院拒否されてしまったのが、70代男性のケースだ。「進行期の胃がんで、あえて言えばステージIVの段階。かなり痛みと倦怠感があり、積極的に治療する段階は過ぎていましたので、ご家族が自宅近くの病院の緩和ケア病棟を探して、私が紹介状を書いたんです。しかしその病院の緩和ケア医師から『認知症のある方は入院できません』と」身の回りや薬の管理は難しいが、徘徊はない。でも受け入れられなかった。家族にとっても、非情な拒絶に映っただろう。結局、療養型の地域包括ケア病棟に入院した。えびな脳神経クリニック理事長で、同院認知症疾患医療センター長を務める尾﨑聡医師はこう言う。「認知症のがん患者さんが、受け入れ態勢が整わず入院・入所できないケースは、実際よく起きます。認知機能が低下するほどご自身の症状を訴えにくくなるため、医療側もがんの発見や病状の進行などに気づきにくくなってしまう。逆に、認知症の人を受け入れる側の施設からは、医師や看護師が常駐していないなどの理由で特殊な薬を出す責任が持てないと、断られることがあるんです」今回の調査報告を総括し、小川医師は次のように要望する。「全国の医療・介護関係者が『認知症のがん患者さん』の知識を共有してほしい。高齢者施設にがんの知識を持つスタッフ、がん病棟などに認知症の知識を持つスタッフをそろえる必要もあると思います」では、私たちはどう考えるべきなのか。尾﨑医師はこう話す。「認知症の方が本当はどんな治療や入院先を望んでいるのか。本人を代弁するつもりで、ご家族も、一緒に考えてあげてください」認知症もがんも、本人はもとより、支える家族の心労が重なってしまう。できる限りの準備を、怠らないようにしたい。
2024年04月24日2019年の2月にステージ4の舌がん(左舌扁平上皮がん)、4月に食道がんの手術を受けたタレントの堀ちえみが15日に自身のアメブロを更新。食道がんの経過観察のため大学病院を受診したことを報告した。この日、堀は大学病院の消化器内科を受診したことを報告し「食道がんの経過観察の診察です」と説明。「食道がんの内視鏡手術から、早いものでまる5年が経過しました」と明かし「次の検査でこれからの方針も、改めて決まると思います」と今後についてつづった。続けて「暑いですね」と述べ、コーヒーショップ『タリーズコーヒー』でドリンクをテイクアウトしたことを写真とともに報告。「会計も混んでいて遅くなりましたが…これからメンテナンスに行きます」と明かし、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「お疲れ様でした」「あっという間に過ぎて行きますよね」「良好なようで安心です」などのコメントが寄せられている。
2024年04月16日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。その後、がんの専門病院で詳しい検査を受けた結果、がんが確定しました。子宮頸がんの手術から2日目の夜、ようやく手術をした実感が湧いてきたとりだまりさん。実際に子宮と卵巣がなくなると、何とも言い表せない喪失感が表れ、がんが判明してから初めて泣きました。同じ境遇でバカ話ができるがん友ができて入院中、徐々に手術後の傷の痛みは治まってきたのですが、痛み止めが切れると頭痛と腰痛がするようになったとりだまりさん。手術から数年後、カフェイン断ちをすると頭痛や腰痛などの離脱症状が出ることがあるとわかり、術後カフェイン断ちの状態になっていたため、それが原因だったのではないかと思い当たりました。術後4~5日目には、卵巣がんの手術をした友だちができて……。子宮・卵巣の手術では、尿管のそばの神経をいじるので、一時的に排尿の感覚がなくなります。尿意はあって力んでみるのですが、何かが出てくるわけではなく……。出ているんだか、出てないんだか、自分でもよくわかりません。初めのうちは、ちっともおしっこが出てこなくて、焦りました。入院中、卵巣がんの手術をしたシマダさん(仮名)と仲良くなりました。私もシマダさんも、ともに進行具合はステージ1。ただし、抗がん剤をする必要があるかどうかは、手術で摘出した物を病理検査しなければわからない……という段階でした。ちなみに、私もシマダさんも、抗がん剤治療が必要と言われたら「やる」の一択。ちまたではいろいろなことも言われていますが、いざとなったら死の恐怖が先立ち、「やらないなんて、怖くてできねぇ」という感じ。とはいえ、怖いしやりたくはないのですが。病理検査の結果が出るまでの3週間は、本当に長くて心苦しかったです。そんなときに、同じ境遇でバカ話ができる友人に出会えたのは、とってもありがたいことでした。ー------------------------抗がん剤治療を受けるのかどうか、結果が出るまでの時間がとても長く感じたと、とりだまりさん。病理検査の結果が出るのには、ある程度の時間がかかるのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2024年03月31日今年1月に腹部の手術を受けたことを公表していたキャサリン皇太子妃が、数日前にがんを患っていることをビデオメッセージで明かした。手術後の検査でがんが見つかり、医療チームから「予防的な化学療法が必要だ」とアドバイスを受け、現在治療の初期段階にあるという。がんという診断に「非常に大きなショック」を受けたと率直に語っている。「想像に難くないとは思いますが、これ(プライベートに病気と向き合い対応すること)には時間がかかりました。治療を受け始めるために、大きな手術から回復するのにも時間がかかりました。しかし最も大切なことは、ジョージ、ルイ、シャーロットに現状を適切に説明し、私は大丈夫であると伝えること。これにも時間を費やしました」と話した。キャサリン皇太子妃の告白に、世界中からお見舞いメッセージが届いている。中には著名人からも。キャサリン・ゼタ=ジョーンズは「あなたの強さと優美さは揺るぎないものです。あなたのことを思っています」とコメントを書き込んでいる。英王室を離脱したヘンリー王子&メーガン妃夫妻も、「The Hollywood Reporter」を通じて「ケイトと一家の健康と回復をお祈りしています。そして彼らが個人的に、安心してそうできるように願っています」と声明を発表した。(賀来比呂美)
2024年03月25日2019年の2月にステージ4の舌がん(左舌扁平上皮がん)、4月に食道がんの手術を受けたタレントの堀ちえみが27日に自身のアメブロを更新。舌がんの手術から5年経過した診察で主治医から告げられたことを明かした。この日、堀は「午後からは3つの科の診察がありました」と診察のために病院を訪れたことを報告し「リウマチ科の診察では、今まで通りで変わりなく、お薬もそのままです」と現状を説明。「最近はあまり症状が出ていない」といい「本当にいい傾向にあります」と自身の近況を明かし「お薬が効いているのですね」とコメントした。続けて「皮膚科の診察でも、今まで通りのお薬をいただきました」と述べ「いよいよ耳鼻咽喉科の診察。耳鼻咽喉科の腫瘍外来です」と説明。「本日は舌がん術後まる5年の診察」だったといい「私の舌がんの手術のチームの責任者として、そして術後の経過観察なども、今まで診て下さった主治医の先生の診察でした」と明かした。また「先日の頭頸部MRIの検査の結果は、問題なし」と報告し「鼻からカメラを入れて喉の診察。そちらも全く問題なし」と説明。主治医からは「本日の経過観察を終えて特に問題ないので舌がんに関しては完治ということになります おめでとうございます」と言われたことを明かし「その言葉をお聞きした瞬間に、感謝の気持ちが込み上げ胸が熱くなりました」と感激した様子でつづった。さらに「次第に涙も込み上げてきます」と述べ、主治医に対し「ありがとうございました」と伝えたことを報告。「隣で聞いていた主人の嬉しそうな顔」と夫・尼子勝紀さんの様子を明かし「舌がん完治しました。これからの検査は検診という形で、自主的に受けていく形を取りましたが、経過観察は今日で卒業です」とつづった。最後に「リハビリもまだまだ続けます」と述べつつ「この5年もの長い期間、ご尽力いただきました皆々様に、心より御礼申し上げます」と感謝のコメント。「涙が溢れて止まりません。見守り続けて下さった皆様も、本当にありがとうございました」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「完治おめでとうございます」「本当に良かったですね」「全ての癌患者さんの希望です」「これからも応援しています」などのコメントが多数寄せられている。
2024年02月28日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、がんの専門病院で詳しい検査を受けた結果、がんが確定。両親や仕事関係者にがんを報告しました。ある書籍編集者からは秒で仕事を切られてショックを受けて……。目の前の景色が鮮やかに見えるように仕事関係者にがんの報告をするとあっさりと仕事を切られてしまったとりだまりさん。がんの治療が終わったとしても復帰する場所がないことをしんどいと思っていました。しかし、他の編集者に連絡するとやさしい言葉をかけてくれる人も多く、復帰を「待つ」と言ってくれた人たちがいたことで勇気づけられました。そして、がんの判明から1カ月過ぎたころから、目の前の景色が変わり出して……。子宮頸がんが判明して約1カ月過ぎたころから、なぜか世界の見え方が変わりました。私の場合は、世界が一気に鮮やかに見えるように。その鮮やかさと言ったら、まるで原始の森にいるみたい。なんというか、私にとって必要な物たちの色だけが、とてもとても濃いのです。「死ぬかも」という恐怖で、アドレナリンが出まくってのかな?そのせいか、感覚という感覚もやたらと過敏になりました。大切な物のそばにいるだけで「幸せでたまらん!」と興奮状態に至るようになって……。ナチュラルにラリっていたのでしょう。この後、治療がヘビーになるにつれて、この感覚はどんどん強くなっていきました。そして、実家には以前よりちょっとだけ多く帰るようになりました。仕事よりも、夫や小鳥や友人を優先するようになりました。それまで無趣味ゆえのワーカホリックだったのですが、趣味でもないのだから、仕事は最優先でやることじゃないな、と考えるようにもなりました。そして、今に至ります。要するにというか何というか、がんは怖いけれど、治療をしている間、私は結構幸せだったのです。その感覚は、今も続いています。ー------------------------不思議なことに、人混みにいても、とりだまりさんにとって大事な人だけがやたらとカラフルに見えるようになっていったそう。病気をきっかけに、自分にとって大事な人や物に気付くということがあるのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2024年02月24日2019年の2月にステージ4の舌がん(左舌扁平上皮がん)、4月に食道がんの手術を受けたタレントの堀ちえみが18日に自身のアメブロを更新。舌がんになり辛かったことを告白した。この日、堀は「東美濃ふれあいセンター。本日は90分の講演でした」と報告し「本日もたくさんの皆様にお会いでき、とても嬉しかったです」とコメント。「話している最中でも、お一人お一人のお顔が、壇上からハッキリと拝見できました」と講演会での様子を明かし「感謝の気持ちでいっぱいです」とつづった。続けて「最後の質疑応答では、偶然同じ舌がんの患者の方が挙手され」と述べ「舌がんになって何が一番辛いですか」と質問されたことを説明。質問者について「私の術後半年後に手術されたそうで、ずっと後を追って、頑張って来てくださったそうです」と明かし「お互いに涙涙でした」とつづった。また「辛いと思えば全てが辛いですね。今でも」と舌がんになり辛かったことを告白しつつ「そんな自分のことを愛して、これからも生きていきましょう」とコメント。「お互いに素晴らしい人生を送りましょうね」と呼びかけ「皆様も最後まで御清聴いただきまして、ありがとうございました。心より感謝申し上げます」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「講演会お疲れ様でした」「涙しながら色々と考えさせられました」「いつか聞いてみたいです」などのコメントが寄せられている。
2024年02月20日48歳のときに手術した卵巣がん。ステージ1Cとの診断でしたが抗がん剤を勧められました。ステージ1なら抗がん剤は不要だと思っていたのですが……。ネットでいろいろ調べるも明るい情報は少なく、抗がん剤を使用するかについて、最終的に私が決断するまでの体験談です。不安と痛みの入院生活48歳になったばかりの1月、人間ドックで異常が認められ、病院で再検査をすると卵巣がんの可能性があると診断を受けました。早ければ早いほうがいいと、同年3月に卵巣がんの手術をおこないました。3月6日に入院し、17日に退院したので11日間の入院期間です。腹腔鏡で手術ができる昨今ですが、私の場合、診察を受けて子宮筋腫と卵巣がんの疑いがあるという説明のあった時点で、手術は開腹になると伝えられていました。しかも30cmの開腹とのこと。指をちょっとけがしただけでも痛いのに、30cmも切るなんてどれだけなんだろう!? と想像すらできない痛みに不安が増すばかりでした。実際、胃の辺りからおへその下10cmくらいまで一直線に切って、おへそも真っ二つ。おへそって切っても大丈夫なんだ!? という小さな驚きと、やはり信じられないくらいの痛みに少しずつ気がめいっていくのを自分でも感じていました。がんは治せる時代と言われており、卵巣がんでステージ3だった同僚からは「私でも治ったんだから大丈夫!」と励ましのエールをもらいましたが、多くの人ががんで命を落としているのも事実です。寝返りどころか少し体を動かすだけでもむせるほどの激痛に、体を動かすこと自体が怖くなり、行って帰ってくるだけで20分近くかかるトイレや、毎日歩かなければならない入院生活が憂うつに感じることも多かったです。2週間予定の入院が11日に短縮同時に驚いたのは、30cmもおなかを切って翌日には歩けるんだ!? ということでした。おなかには3本の管、背中には痛み止めの管、尿管にも管という状態でも翌日から歩くことで回復が違うそうです。約5年たった今でも、手術後初めてベッドから降りて床に足をつけたときの痛みは忘れられません。体全体に電気が走るような感じたことのない痛みで、痛みでむせるというのも初めての経験でした。そんな入院生活の中、退院のお知らせは突然でした。だいたい入院は2週間くらいと言われていたものの、こんな痛いのに2週間で退院なんてできるのか? リクライニングもない自宅のベッドでどうやって起き上がったらいいのか? など不安ばかりだったので、20日くらいの入院になるかな? と思っていたのですが、まさか11日間での退院とは。先生は「それだけ順調なんですよ!」と言ってくれますが、不安は拭えません。そして退院当日には、医師から病気の詳細や今後の治療方針の説明がありました。具体的な内容は下記のとおりです。卵巣がんの種類は類内膜がんと明細胞腺がんの混合タイプであることリンパへの転移はなく、ステージは1C期であることステージ1でも明細胞腺がんは抗がん剤が推奨されていること抗がん剤での副作用について卵巣がんは大きく分けて4種類あり、類内膜がんと明細胞腺がんはそのうちの2種です。類内膜がんは多くの場合、異型度(正常な細胞との異なり具合を示す度合い)が低く進行が遅いものが多く、明細胞腺がんは進行は遅いが化学療法は効きにくく、子宮内膜症を併存するものが多いという特徴があるそうです。そして、ステージ1とはがんが卵巣もしくは卵管にとどまっている状態とのことでした。そのステージ1に1Aから1Cまで大きく3つの分類があり、私は手術操作による被膜破綻(腫瘍を覆っている膜が破れること)があって、わずかでもがん細胞がおなかの中に残っている可能性があるため、1C期にあたるとのことでした。こうした内容を丁寧に説明してもらい、家族はステージ1であることに安堵(あんど)している様子でした。抗がん剤をやらないと決めるまで退院後、明細胞腺がんについて調べてみました。早期で見つかることが多いが、抗がん剤が効きにくく治しにくいがんであるとの評価が多く、気持ちが暗くなる内容がほとんどでした。息子は就職2年目で学生じゃなかったことは幸いでしたが、高齢の母を養うことも考えると、シングルマザーの私としては経済的にも早く仕事に復帰したかったです。息子の大学受験の際お金がかかり生命保険を解約したため、県民共済にしか加入しておらず医療費負担も心配でした。病気の不安でめいる気持ちが抗がん剤の副作用でさらに大きくなるのでは? という心配もあり、抗がん剤をやりたくない! という思いが強かったのです。また退院時の説明の際、がんの進行と共に増える物質を検査する「腫瘍マーカー」の数値も普通に戻っている今、抗がん剤をして効果の有無はどこで判断するのか? と尋ねたところ、先生は「いい質問ですね。それはないんです。判断する材料はないけど再発防止のためにやるということになります」との回答だったことも引っかかっていました。家族や先生は当然やってほしい、私としてはできればやりたくないという狭間で悩む日々でした。最終的には経済的・精神的な負担を理由に抗がん剤をしないという決断をしましたが、それを受け入れてくれた家族と先生には感謝しています。まとめ抗がん剤の使用の有無を決めるにあたり、おこなわずに健康に過ごしている! という人の情報がほとんどなく、機会があったら文章として残したいと思っていました。金銭的、精神的に余裕があれば私も抗がん剤をおこなっていたかもしれません。病気はいつやってくるかわからず、医師の言うとおりに治療したくてもできない人も少なくないでしょう。私もその1人です。ですが術後6年近くが経過し、今現在は元気です。術後5年が経過したときに、がん保険に入ることもできました。不安と背中合わせな部分もありますが、不安より安心の割合が新しい年を迎えるごとに増していく気がします。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/sara(52歳)22歳で出産後、27歳で離婚。以降一人で仕事と子育てを両立してきたシングルマザー。ようやく子どもも就職し、安心した矢先に大病を患い現在経過観察中の身。忙しい仕事や家事、親の介護など日々のストレス発散は、大好きなお酒とKPOP。そんな趣味を、いつまでも楽しめるよう健康管理に努めている。
2024年02月02日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、がんの専門病院で詳しい検査を受けた結果、がんが確定。乳がん患者の女性と友だちになって治療についていろいろ話を聞き、抗がん剤治療に挑む覚悟ができました。収入ないまま生き続けるのもヘビー…入院前に乳がん患者の女性と「がん友」になったとりだまりさん。「がん友」に弱音を吐けたことで、がんであるという事実は変わらないけれど、不思議と気持ちが軽くなりました。そして1カ月後、子宮頸がんの手術をおこなうことに。入院準備で物をそろえる以外にも調整が必要なことがあり……。自分が倒れれば、そこまで。働けなければ、即無収入。それがフリーランス。しかもわが家は夫婦ともにフリーランス。なので、夫婦といえども、簡単には相手に頼れません。なぜなら共倒れになるから。そのつもりで生きてきました。ただ、「治療費が足りなければ貸す」と夫に言われたときは、「よっしゃ、死んだら借り逃げできるな!」とも思いました(笑)。いざとなったら、借り逃げができる。それが夫婦(?)。そう思っているのは私だけかもしれませんが、夫に確かめるつもりはもちろんありません。「違う」って言われても困るから。この先も、そこはあいまいにしたまま生き抜こう。そう思う今日このごろです。ー------------------------フリーランスのため、働けない期間のお金のことが気がかりだったというとりだまりさん。手術だけでなく、手術後の生活やお金についても夫婦で話し合う必要があるのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2024年01月25日千葉大学発ベンチャー・柏の葉ゲノムクリニックは、「がんリキッドバイオプシー外来」を、千葉大学柏の葉キャンパスの診療所にて2024年2月より開始いたします。「がんリキッドバイオプシー」とは「がんリキッドバイオプシー」は、がんに由来するDNA/RNAや細胞を血液などの体液中から取り出して分析することにより、がんの早期発見やモニタリング、治療方針提示を行う検査の総称です。採血により体に大きな負担がなく検査を行えることから、世界的に盛んな研究が行われています。ゲノムクリニックはゲノム解析の領域で、がんのリスク判定および早期発見を目指し研究を続けてきました。今回、国内外から本領域に関わる検査を集め、「がんリキッドバイオプシー外来」として開始いたします。より多くの方々に受診していただくことで、がんの予後を改善することを目指しています。■受診方法1. ゲノムクリニックHPより予約を行っていただきます。2. 医師による問診後、最適な検査をご提案させていただきます。3. 採血を行い、検体を院内ラボまたは提携先ラボにて解析します。4. 結果レポートを対面またはオンライン診察により説明します。5. 必要に応じて、追加の検査や医療機関紹介などを行います。■受診できる対象者「がんの早期発見を希望する方」「がん治療中または再発モニタリング中の方」■クリニック概要名称: 柏の葉ゲノムクリニック所在地: 千葉県柏市若柴178-4, 148街区2KOIL608代表: 院長曽根原 弘樹設立: 2019年10月1日(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2024年01月17日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。専門施設での細胞診でがんの可能性が高いことがわかり、その後がんの専門病院で詳しい検査を受けるとがんが確定しました。子どもはいいらないと夫婦で決めていたものの、手術で子宮も卵巣もなくなることになり、子どもを持てなくなることの罪悪感が湧き上がってきて……。抗がん剤治療の不安が少し和らいで…入院手続きのときに、乳がんで抗がん剤治療をした美女から声をかけられたとりだまりさん。その女性に抗がん剤で髪が抜けるのかを質問してみました。すると、「見事に抜けるね! 今もヅラね」と教えてくれました。そのやさしく美しい姿にこれならがん治療もいけると感じました。さらにいろいろ話を聞いてみると……。入院手続きをしているときに、すでに乳がんで抗がん剤を体験したという美人患者さんにお会いしました。抗がん剤といえば、「とにかく吐きまくり」という印象だったのですが……。「多分吐かない。大丈夫」と言われてびっくり!中には薬が合わなかったり、薬の量が多かったりして吐く方もいるようですが、「今めっちゃいい吐き気止めあるから」とのこと。美女患者さんの場合は、ちょっとムカムカするかな? 程度だったらしいです。さらにこの後、私にとっては意外な事実が告げられました!思えば、私の身近でがんにかかったのは、高齢の祖父母だけ。年齢のことを考慮して、抗がん剤治療はしなかったので、今のがん治療がこんなに進んでいるとは少しも思いませんでした。「もしかして、がん治療をしながら仕事ができるかも?」それは、フリーランスの私にとっては、非常に希望の持てること。だって、休業補償がないし……。長期間休んだら、これまでのキャリアがすべて終わるような気がするし(これは気のせいでしたが)。まぁ、がん治療しているのに休めないという現実もどうかと思いますが、仕事が続けられるという事実は、いろんな意味で支えになります。もちろん、体は治療でそれなりに疲れているので、これまで通りというわけにはいかないのですが。それでも、治療を受けながら仕事をしている人がいるという事実を知り、非常に力が湧いてきました。ー------------------------想像していた抗がん剤治療とは全然違っていたと知り、驚いたというとりだまりさん。症状の出方やつらさは人によってそれぞれだと思いますが、がん治療中をしながら働いている方もいるのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月30日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付いて、近所の婦人科を受診したとりだまりさん。すると「がんかも……」と医師に言われ……。がん専門病院を選んでみた結果専門の施設へ行き、がんの細胞診を受けたとりだまりさん。検査の結果、Class(クラス)Ⅲb、がんの可能性が高いことがわかりました。クラスとは腫瘍が悪性(がん)かどうかを判断するものだそうです。この後、より詳しい検査をするために、大きな病院に行くように言われて……。がんの細胞診の結果、がんの可能性が高いことがわかり、さらに詳しい検査を受けるために、大きな病院を紹介してもらうことになりました。候補に上がった2つの病院のうち1つは、3万円からの個室しかないセレブな病院だったため、「経済的に無理!」となり、もう1つの病院にしました。その病院はがん専門なので、患者さんも皆さんがんを患っています。不思議なことに、しんどいのは自分だけじゃないと思うと、何となく怖さが薄れてメンタル的にとてもラクになったので、結果的によかったと思いました。そして、病院選びで気を付けないと、と思ったことが1つ。総合病院の場合、婦人系のがんの患者さんと、出産を控えた方が、近くに配される可能性があること。「隣の病室からは、赤ちゃんの元気な泣き声や親族の『おめでとう!』の声が聞こえてくるのに、がんの手術で子どもを産めなくなってしまった自分って……」これは、子どもがいない女性にとっては、なかなかしんどいと思います。とはいえ、総合病院には良い点もたくさんあります。すでに子どもがいる方なら、上記のようなことがあってもさほど気にならないかもしれませんし、がんの他に持病を抱えている方なら、がんも持病もトータルで診てもらえるというメリットもあるでしょう。できるだけストレスなく過ごせるところを選べると良いですよね。ー------------------------がん専門病院を選んだことで、とりだまりさんは自分が「普通ゾーン」にいると思えて、安心したそう。自分ができるだけストレスを感じずにいられる病院選びが大切なのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月24日年に1回、自治体や勤め先の保健事業で受けられる「子宮がん検診」。子宮がんとはどんなものなのか、よくわからず受けている人が多いのではないでしょうか。実は子宮がんは2種類あり、そのうち1つは50代以降に患者が急増する特徴があるそうです。そこで、産婦人科医の駒形依子先生に40代~50代女性が知っておきたい子宮がんについて聞きました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。子宮がんにはどんな種類がある?できる場所によって「子宮頸がん」と「子宮体がん」に分かれる子宮がんは、できる場所と原因によって2種類あると言います。「子宮の奥には、妊娠すると胎児が宿る体部があります。この体部にできるのが子宮体がんです。主な原因は女性ホルモンのバランスの乱れで、閉経後の50代が発症年代のピークです。一方、子宮の入り口付近の細くなった部分の頸部にできるのが子宮頸がんです。性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染で起こり、現在は20~30代が発症年代のピークになっています」(駒形先生)。それでは、40代・50代女性が特に注意しないといけないのは子宮体がんということになりますか。「子宮体がんは早期発見が重要なので、どんな症状があるかは知っておいてほしいですね。女性ホルモンの影響を強く受けるので閉経している月経不順妊娠・出産の経験がない肥満ホルモン補充療法を経験しているといった方は注意が必要です。未産と肥満が高リスクの理由妊娠・出産経験がないことがなぜ高リスクになるのでしょうか。「子宮内膜は、エストロゲンにさらされればさらされるほど炎症を起こしやすくなります。妊娠・出産・授乳中は生理がなく、生理があるときに比べて子宮内膜がエストロゲンにさらされる機会が減ります。一方、妊娠・出産経験のない女性はそれだけ子宮内膜がエストロゲンにさらされる機会が増えるので、リスクが高いと言われるのです」(駒形先生)。肥満はどのように関係しているのでしょうか。「エストロゲンはエストロン、エストラジオール、エストリオールの3種類で構成されていますが、このうちエストロンは脂肪細胞から分泌されることがわかっています。つまり、脂肪細胞の面積が大きければ大きいほど、つまり太っていれば太っているほどエストロンが分泌されやすくなります。閉経後、エストロゲンに敏感に反応しやすくなった子宮内膜にこのエストロンが反応して炎症を起こし、がんに変化する可能性が考えられます」(駒形先生)。また、40代、50代でも子宮頸がんを発症する女性はもちろんいるので安心はできません。子宮頸がんは性交渉で感染してから、およそ10~20年かけて発症することが多いので、30代や40代に感染して、40代、50代で発症することは十分あり得ます」(駒形先生)。「子宮がん検診」では「子宮体がん」は検査しない!?多くの集団検診で検査するのは「子宮頸がん」のみ子宮体がんは50代以降から急増するということですが、「年に1回の子宮がん検診では陰性だから大丈夫」と思っている人も多いでしょう。しかし、なんと子宮がん検診では、子宮体がんは検査していないことがほとんどなのだそうです。「一般的に、子宮がん検診では頸部の検査しかしません。つまり、子宮体部の検査はしないのです。理由としては生理には子宮体がんの予防効果があり、閉経後はリスクが高まるが、その時期は個人差があるから子宮体部の検査は頸部よりも痛みが強く気軽にできないから子宮体がんは閉経後にかかる人が多く、初期症状である不正出血で異変に気付きやすいから子宮頸がんの発症年齢は幅広いから子宮頸がんは生理がある人も多くかかり、初期症状が不正出血でわかりにくいので検査する必要があるからなどが挙げられます。一部の自治体では不正出血のある50代以降の女性に限って子宮体がん検診をオプションで受けられるところもあるようですが、多くは、子宮がん検診といえば頸部のみの検査です」(駒形先生)。「子宮体がん」にはどんな症状がある?不正出血があったら早めに受診を「子宮体がんの初期症状は不正出血です。子宮体部からの出血は茶褐色や黒っぽいのが特徴です。また、おりものに血が混じる場合もありますが、これも不正出血です。おりものの変化は軽視されやすいのですが、出るべきでないときに出る血液は不正出血、と心得て欲しいですね。閉経後、時間がたっている場合は受診する人が多いのですが、まだ生理がある場合や月経不順の方は様子を見てしまうこともあるようです。ほかにも、性交時に下腹部が痛む、常に下腹部が張っている感じがする、といった症状にも注意です。子宮体がんは初期で発見できれば予後が良いがんとされています。早期発見がとても大切です。不正出血が1度でもあれば、婦人科を受診することをおすすめします」(駒形先生)。まとめ子宮頸がんは年に1回の検診でチェックができますが、子宮体がんは自分で気を付けておかないと早期発見ができません。いつもと違う出血やおりものが出る場合は、がんではなくてもほかの病気が潜んでいることもあります。早めに受診するようにしましょう。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/村澤綾香著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月13日「子宮頸がん」というがんを知っていますか? 子宮にできるがん、ということくらいはわかっていても、どのように発症するのか、どんな人がかかりやすいのか、といったことはまだ知られていないかもしれません。最近は20~30代女性の発症が増えているということですが、40~50代女性も発症しており、油断はできません。40~50代女性が子宮頸がんについて知っておきたいことを産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。子宮頸がんとは?性交渉により、子宮頸部にできるがん子宮頸がんとはどんな場所にでき、なぜできてしまうのでしょうか。「子宮頸がんは、子宮の入り口付近の細くなった部分の頸部にできるがんです。性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって起こります。男性性器がウイルスに感染した状態で、避妊せずに交渉することで女性性器に感染するのです。ただ、HPV感染は性交渉による“風邪”のようなもので、珍しいものではありません。女性の50%以上が一度は感染するウイルスとされており、感染しても90%以上は免疫力により自然治癒します。しかし、自然治癒できなかった残りのウイルスが持続感染して細胞ががんに変化することで発症してしまうのです」(駒形先生)。およそ10~20年かけてがんに変化「HPV感染してから、がん細胞に変化するには、一般的には10~20年かかるといわれています。ですから、20代や30代のとき、避妊ナシで性交渉した経験がある女性は40代や50代で発症するリスクがあると言えます。また、40代や50代の夫婦は避妊ナシの性交渉が多いと思います。パートナーがHPV感染していないとは言い切れないので、誰でもリスクがあるのです」(駒形先生)。不正出血やおりものに変化が子宮頸がんにかかると、どんな症状を感じるようになるのでしょうか。「初期症状は見られないという表現をよく見ますが、正確には初期症状がわかりにくいと言えます。主な症状は不正出血ですが、量がとても少ない場合があります。おりものに少し血が混じるというケースも多いです。他に性交渉のときに下腹部が痛む、下腹部が張って鈍痛がするなどの症状があります。おりものに血が混じる程度なら大丈夫と思っている方も多いのですが、おりものに血が混じっている=不正出血です。血液が出るべきでないときに出た場合は、量や色に関係なく、なるべく早く婦人科を受診してください。不正出血を放置すると、がんが進行してしまう恐れもあります」(駒形先生)かかりやすいタイプはある?ストレスが多い環境の人は要注意「避妊ナシの性交渉をしたことがある人すべてがかかる可能性がありますが、中でも以下のような場合はリスクが上がります。出産回数が多いストレスフルな環境にある喫煙者性交渉の数が多くなればなるほど、かかる可能性が高くなるため、出産回数が多い人はリスクが高まります。また、ストレスフルな環境と喫煙という要素は、免疫力と関係があります。免疫力が高ければ、ウイルス感染しても自然治癒させることができます。ストレスや喫煙は免疫力を下げることで知られています。ちなみによく“セックスパートナーが多い”ということが子宮頸がんのリスク要因として上がります。たしかに性交渉の数が多くなればなるほどリスクは高くなりますが、たとえパートナーが1人であってもその人がHPV感染していればかかります。必ずしも相手の人数だけが理由ではないと思います。同様に、“初交年齢が低い”ということも挙げられますが、初交年齢が低くてもその後性交渉が多くなければリスクは低いので、これも一概には言えません。そのような風潮から受診控えをする女性もいるようですが、気にせず受診してほしいと思います」(駒形先生)。予防はできる?ワクチンがあるようだけど?40代以降は検診による早期発見が有効「自治体や企業の検診に“子宮がん検診”がありますが、これは子宮頸がんを検査するものです。40歳以降の女性に推奨されることが多いと思います。検診で早期発見されれば、子宮頸がんは予後が良いがんとされています。進行すると全身に転移する可能性もある怖いがんです。年に1回は必ず子宮がん検診を受けて欲しいですね。子宮頸がんはワクチンで予防できる唯一のがんですが、最も有効な接種時期は初交前とされています。40代、50代はすでに感染しているケースがあり有効性は低くなります。3回接種が必要で、合計4万5000円ほどというコストの課題もあります。現実的には年に1回の子宮がん検診を受け、ストレス回避をして免疫力を上げる努力をすることが子宮頸がん予防につながると思います」(駒形先生)。まとめ不正出血を放置している人はすぐに受診&ない人も年に1回は子宮がん検診を必ず受診。この2つを守れば子宮頸がんの進行は防げるようです。なお、駒形先生から「今の40代、50代女性は体力と仕事量が合っていない」という指摘がありました。家事でも手を抜けるところは抜いて、ストレスをためこまないようにしたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/村澤綾香著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月10日がんは現代社会で『国民病』と呼ばれており、一般的に2人に1人が生涯で罹患するとされています。医療の発達によって治療方法はありますが、抗がん剤での治療は心身に大きな負担がかかるもの。多くの患者が、苦しい闘病生活を送りながら、生きるためにがんと闘っているのです。がん乗り越えた秋野暢子、個展の売り上げをがん治療に寄付俳優の秋野暢子さんは2022年7月に、3か所にできたステージ2~3の頸部食道がんを治療するため、芸能活動を休止。苦しい闘病生活を乗り越え、2023年2月に寛解を受けたことを明かしています。2023年10月24日、秋野さんは『ご報告』と題してブログを更新。自身の個展の売り上げから、公益財団法人がん研究会と日本対がん協会に寄付したことを報告しました。同年7月に、東京都渋谷区で個展『色彩の希望秋野暢子作品展』を開催し、25点の絵画とアートフラワーを展示した、秋野さん。個展について、売り上げの一部を、がん研究のために寄付することを明かしていました。秋野さんは、感謝状を公開するとともに、「個展に足を運んで下さり、お買い求めいただきましたみな様への感謝状です」とコメントしています。秋野さんは、個展に来場した人へ感謝の気持ちを述べるとともに、「これからもこの活動を続けて行きます。どうぞまた、お力添えをよろしくお願いいたします」と協力をあおぎました。自身が、がんの闘病生活のつらさを知ったからこそ、同じように闘っている人たちの力になりたいと思ったのでしょう。闘病中も、ブログを通して前向きな姿を発信してきた、秋野さん。たくさんの人を勇気付ける行動に、多くの人から称賛と感謝の声が上がっています。・ただひたすら、感謝の気持ちでいっぱいです。こんなにも貢献できる人は、そうそういないと思う。・身内ががんで闘病しているからこそ、ありがたい。秋野さんの強さを見習いたいです。・謙虚なコメントにも感動した。本当に素晴らしいです!前述したように、国民病と呼ばれるほどのがんは、現代に生きるすべての人に関係のある病気といえます。秋野さんの優しさが詰まった寄付金は、がんに苦しむ人を救ったり、がんになる人を減らしたりするために使われるのでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年10月25日「がん情報サービス」の最新データによると、日本人女性が一生のうちにがんにかかる確率は51.2%。ほぼ2人に1人は罹患することになるが、5年生存率(09年〜11年)は66.9%と、治療成績は向上傾向にある。それに伴い、治療や経過観察期間も長くなるため、お金の不安は尽きない。同サービスが患者におこなったアンケート調査よると「治療費用の負担が原因で、がんの治療を変更・断念したことがありますか」に、4.9%の患者が「ある」と回答しているのだ。『がんとお金の本』(Bkc刊)など多数の著書があり、09年の冬、40歳のとき乳がんに罹患した経験を持つ、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんが語る。「私の場合、トータルで350万円ほどかかりましたが、その大半が、1年目の出費です。なかでも大きかったのが、当時は全額自己負担だった乳房再建手術費用の150万円。次に差額ベッド代。1泊3万円ほどの部屋に2週間以上入院したので、50万円ほどかかりました。しかし、医療費に関しては公的制度を利用したので、実はそれほどかかっていません。健康保険など社会保障制度によって、経済的負担はかなり抑えられるのです」ところが公的制度は、ただ待っていても受けられない。「基本的にはセルフサービスなので、自分で申請する必要があります。だからこそ、どのような制度が利用できるのか知っておく必要があるのです」(黒田さん・以下同)シチュエーションごとに、利用できる公的制度やもらえるお金を解説してもらおう。【がんになった!】→公的な支援制度を知りたい「がん」と診断されたら、まずは公的助成金や支援制度を確認し、お金の不安を軽減させたい。「がん診療連携拠点病院のがん相談支援センターや、各医療機関の相談窓口などでは、ソーシャルワーカーや看護師が常駐しています。その病院の患者でなくても、利用できたりします」日本対がん協会の「がん相談ホットライン」でも、お金や仕事、医療者との関わり、気持ちを聞いてくれる。【お金で困った】(1)治療費が払えるのか不安だがんといえば、入院、手術、抗がん剤や放射線による治療、その後の経過観察……と、立て続けに医療費が降りかかる。「ぜひ利用したいのは、高額療養費制度。1カ月に病院や薬局で支払った医療費が上限額を超えた場合、超過分が返ってきます」収入によって『上限額』の計算方法は異なるが、たとえば100万円の医療費がかかった場合、年収が約370万円〜約770万円の世帯では8万7千430円、年収770万円〜約1千160万円の世帯では17万1千820円を超えた医療費が返金される。「注意点としては3割負担(現役世代の場合)となる医療費が対象で、入院中の病院食や差額ベッド代、自由診療、先進医療などは対象外です。還付されるまで3カ月ほどかかるので、それまでの医療費や生活費を預貯金などで賄う必要があります」(2)抗がん剤や経過観察などで、治療が長引いてしまっている治療期間が長くなるケースも多いがん。高額療養費制度を利用できても、複数月、それが重なれば負担も大きい。「同じ世帯で、1年間で高額療養費制度を3回利用した場合、4回目からは『多数回該当』となり、上限額がさらに低くなります。たとえば年収約370万円〜年収約770万円の世帯では4万4千400円を超えた医療費は返金されます」(3)会社員だが、さらに優遇される制度があると聞いた会社員の場合、公的サービスよりもさらに優遇された組合健保などの制度を利用できる場合がある。「組合健保などの付加給付です。福利厚生が充実した大企業の場合、高額療養費制度の上限額を2万円〜2万5千円に抑えている健保もあります。その場合、高額療養費制度の上限額の差を受け取ることができます」(4)医療費と交通費で年間10万円もかかってしまう入院・手術が終わっても、経過観察や抗がん剤治療のために通院が続き、高額療養費制度の対象とならない細かい医療費が、積み重なっていくケースは少なくない。「実際に支払った医療費や交通費、また、ドラッグストアで購入した胃薬や風邪薬など『生計を一にする』家族の医療費が年間10万円を超えた場合、確定申告することで医療費控除を受けることができます。たとえば税率10%で25万円の支払いがあった場合、10万円を超えた分(25万円ー10万円)×10%で、1万5千円の還付金を受けられます」■会社を休まなければならないときは「傷病手当金」を申請しよう【仕事で困った】(5)治療のため長い間、会社を休まなければならないがん情報センターの患者調査によると、就労していた患者のうち、がんで休業・休職した割合は全体の54.2 %にのぼった。「病気で会社を休んだときに利用したいのは、『傷病手当金』。病気のために仕事を3日連続で休んだ場合、4日目以降には標準報酬日額の3分の2が、トータルで1年6カ月分まで支給される制度。協会けんぽや組合健保、会社などに申請して、手続きします。ただし、国保に加入する自営業者などは、利用できません」(6)治療のためやむなく仕事を辞めるはめに「がん患者の場合、治療後に復職できても、思うような仕事をできず、退職してしまう人もいます」がん情報センター調査でも、がんによって退職・廃業した割合は19.8%。5人に1人が仕事を失ったと回答している。「仕事を辞めたときにもらえる雇用保険の基本手当の受給はハローワークで申請しますが、退職前の2年間で、12カ月以上の被保険期間が必要です。たとえば給与月額が30万円で45歳以上60歳未満の場合、基本手当は月額約18万円で、所定日数(90〜360日)受け取れます。しかし、傷病手当金と同時に受給することはできません。受給期間を4年延長することができるので、延長手続きをしておけば、傷病手当金終了後に受給できます」ただし「労働の意思および能力があること」が大前提で、がんの治療中で働けない人は対象外だ。■自治体での検査でがんを早期に発見することが、いちばんお金がかからないこと【日常生活で困った】(7)抗がん剤で頭髪が抜けてしまいウイッグが必要に乳房切除や、抗がん剤治療による脱毛など、女性にとっては精神的負担が大きい。「脱毛を経験する人は全体の約20%。ウイッグの使用期間は数カ月〜2年で、購入金額の中央値は3万8千円という調査があります」“医療用ウイッグ”であっても、保険対象外であるため全額自己負担となる。「しかし、ウイッグや、胸部補正具などに、1万〜3万円の自治体の助成が出るところが、22年4月末時点で307カ所(17.9%)あり、増加傾向にあります。自治体窓口等で相談してみましょう」(8)サプリなど医療費以外にもお金がかかってしまうニッセンライフとNPO法人がん患者団体支援機構のアンケート調査によると、「がん治療費以外の年間費用」で、全体の24%を占め、もっとも多かった回答が「20万円以上から50万円未満」だった。「差額ベッド代(個室利用で平均で8千300円ほど)や病院食、サプリやがん関連書籍など、治療費以外の出費も多い。抗がん剤治療の帰りにはタクシーに乗ったり、食事の用意ができず総菜を買うこともあるでしょう。がんの1年目は、50万〜100万円ほど、自由に使える貯蓄があれば安心ですが、余裕がなければ、がんと診断されると100万円など、一時金が支給される民間のがん保険なども、考慮することも重要です」【がんになる前にがんを早期に発見したいがどうすればいいか】→何より大事なのは、がんを早期に発見すること。「自治体のがん検診は安価なので、ぜひ、利用したいです」たしかに、乳がん検診のためのマンモグラフィーは、自費では5千円〜1万円ほどだが、自治体のがん検診を利用すれば、500円〜1千円で受けられる。いざというときに治療に専念できるよう、お金の不安を軽くしておこう。
2023年09月28日オンライン診療サービスなどを手掛けるMICIN(マイシン)の子会社・MICIN少額短期保険は9月4日、女性向けのがん保険「乳がん・子宮がん・卵巣がん経験者専用がん保険」を販売開始しました。■局所再発もカバーする、女性向けの新しいがん保険同商品は、女性特有のがんを経験した人を対象とした、手術後6カ月で申込みができる保険「がんを経験した女性を支えるがん保険」の保障範囲を拡大した新商品。がんが再発した場合や新たながんに罹患した場合、給付金を一括で受け取れる、女性特有のがん(乳がん・子宮がん・卵巣がん)を経験した人専用のがん保険です。これまで、経験したがんの局所再発は給付金の支払い対象外でしたが、今回、局所再発も支払い対象とし、より多くの人の不安に寄り添えるよう保障範囲を拡大します。(※1)また、保険料の払込経路はクレジットカードのみでしたが、ユーザーからの要望に応え、口座振替も可能になります。■開発の背景同社では、がんを経験した人の声を聞きながら保険を開発し、2021年8月、日本で初めて、がんの手術後6ヶ月で申込みができる、女性特有のがんを経験した人専用のがん保険「がんを経験した女性を支えるがん保険」の提供を開始しました。その後も、「卵巣がんを経験された方も入れるようにして欲しい」、「死亡保険金・高度障害保険金の保障の無いプランを追加して欲しい」という声に応え、リニューアル(2022年11月)を行ってきました。(※2)一方、同社が実施したアンケートでは、2割の人が同社の保険を見送る理由として「経験したがんの局所再発が保障対象外」であることが挙げられていました。乳がんの場合、乳房温存手術を選択する割合は6割と言われ(※3)、局所再発への備えを重視する人も多く、既に加入しているユーザーからも「局所再発も不安なので保障があれば……」という声が多く寄せられていました。そこで今回、局所再発も保障の対象とする商品の開発に至っています。※1:局所再発とは経験したがんと同じ場所やすぐ近くで、がん細胞が再び出現することをいいます。同社では、例えば、乳がんの場合は治療を受けた側の乳房や、周囲のリンパ節に再発した場合を「局所再発」として取り扱っています。※2:2022年11月11日MICIN少額短期保険プレスリリース※3:日本乳癌学会:全国乳がん患者登録調査報告 2011年次症例■新商品のポイント経験したがんの「局所再発」も保障対象に従来の商品では経験したがんの局所再発は保障対象外でしたが、新商品では局所再発を含むがんの再発や新たながんに罹患した場合、がん診断給付金(80万円・1回限り)を支払います。保険料の払込方法として口座振替が選択可能に従来の商品では保険料払込方法はクレジットカードのみでしたが、新商品では口座振替も選択ができます。※上皮内がんや悪性黒色腫以外の皮膚がんは保障対象外です。※新商品では全てのがん種・ステージで保険料が変更となります。※従来の商品に加入済で新商品を希望する場合は、所定の手続が必要です(自動では切り替わりません)希望の場合は、カスタマーセンター(0120-851-007(平日10~18時、土日祝・年末年始を除く))まで連絡してください。「乳がん・子宮がん・卵巣がん経験者専用がん保険」(エボル)
2023年09月13日定期的に子宮頸がんの検診を受けている方も少なくないでしょう。子宮頸がん検診では、がんの早期発見はもちろんですが、中には他の婦人科系の疾患が見つかる方もいるようです。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。Kさんの場合……子宮筋腫で手術を受けました。子宮頸がんの検診に行った際に子宮筋腫が見つかり、そこから大きな病院へ行くことになりました。検診に行った日も不正出血がありましたが、生理が終わってすぐだったので不正出血かどうかもよくわからないままの検診でした。そのため、子宮筋腫があると聞いたときは驚きました。どんな治療を受けましたか?職場の近くに比較的新しい病院があったので、そこで受診しました。1週間程度の入院になるということだったので、新しい病院であれば設備がしっかりしているだろうと思い、その病院を選択しました。治療に関しては、筋腫を小さくする薬を半年間服用。その薬は6ヶ月間しか飲めないという決まりがあったため、半年間の服用後に手術となりました。世の女性陣へ伝えたいことは?振り返ると「あれ?いつもと違う」と思うような症状がありました。しかし、ネットで同じような症状を検索した結果、自分が安心する情報だけを鵜呑みにし病院を遠ざけていました。今回も子宮頸がん検診のお知らせと不正出血のタイミングが合わなければ行かなかったかもしれません。少しでも「何かおかしい」と思う点があったら婦人科で受診してください。婦人科受診というのは抵抗があるのはわかりますが、それ以上に得られる安心感は大きいです。今ではSNSなどで実際に婦人科で受診した動画をあげている方もいて、不安を拭える情報があるので、それを参考にしてみてください。(40歳/主婦)この記事に読者は『初期の自覚症状で気づきやすい病気と、無症状のままひそかに進行していく病気があると思いました。いずれにしても定期健診や異変を感じたら早めに受診に行く事だ大事だなと改めて感じました。』『私も子宮頸がん検診で筋腫が見つかりました。振り返れば自覚症状を見逃していると感じ、日常生活に支障がないと婦人系の病気に繋がらない怖さを感じました。気づくきっかけを逃してはいけないと感じました。』『ネットで検索しても自分が思うような結果しかピックアップしないので、本当に安心したいなら受診するべきだと思った。』など、さまざまな声が寄せられました。違和感があったら……子宮頸がんの検診に行ったら子宮筋腫が見つかりました。皆さんも定期的な婦人科検診を心がけて、早期発見につなげてください。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2023年09月09日株式会社デトックス(本社:東京都千代田区平河町 代表取締役:北原 健)は、「グローバル時代のがん治療への向き合い方」と題して、がんと闘う患者様やご家族に向けたセミナーを開催いたします。トップ画像日時 : 2023年6月25日(日) 14:00~16:00場所 : Zoom配信参加費: 1,000円申込 : ■グローバル時代のがん治療への向き合い方~専門医による情報提供イベントセミナー~がん治療においては、まずは国内の健康保険医療を受診し、手術・抗がん剤・放射線の三大治療をご検討ください。三大治療は大病院にて行われますが、そこで行われないのがCTC循環腫瘍細胞検査(以下 CTC検査)と対処で、本セミナーはこれに注目します。■セミナー概要本セミナーではCTC検査の説明や抗がん剤投与への不安のお悩み解決、CTC検査のメリットを紹介します。※なお、患者様それぞれの具体的な症例、クリニックでの治療に関する質問にはお答えできません。■こんな人にオススメ・がんと診断されてしまった・これから抗がん剤治療を始めるにあたり不安が大きい・今行っている抗がん剤治療が自分に効果があるのか不安・家族が抗がん剤治療中・ご友人など身近な方ががん闘病中■CTC循環腫瘍細胞とは?循環腫瘍細胞(Circulating Tumor Cell, CTC)は、がんの身体の元の場所から離れて血液やリンパ液中に漂っているがん細胞を指します。通常、がんは元の発症部位から血液やリンパ液中を移動し、新たな部位に到達、転移する可能性があります。米国では、がんによる死亡の95%は転移と再発による事象で、このリスクの大きさを物語っています。■CTC循環腫瘍細胞検査を行うメリット1. 早期のがん検出:CTC検査はがんの早期検出に役立ちます。2. 予後の予測:CTC検査は、がんの予後を予測するための情報を提供します。3. 抗がん剤効果の判別:患者様個人個人のがんに対し、ラボにおける実施検査でどの抗がん剤、新しい分子標的製剤がその個別のがんに効果を出しているかがわかり、抗がん剤治療への不安感の払拭に役立ちます。4. 治療効果のモニタリング:CTC検査は、検出されるCTCの数などにより、リアルタイムでがん治療の効果をモニタリングできます。5. 個別化された治療戦略の選択:CTC検査によって得られる情報は、患者様のがん細胞の特性や遺伝子変異のプロファイルに基づいて、特定の治療法や治療のターゲット目標と優先順位を選択する判断材料になります。これにより、より効果的な治療を受けることができます。6. 天然成分などの効果の判別:抗がん剤以外にも、様々な天然成分も個別のがんへの効能の程度が判明し、体質改善への迷いをなくします。■セミナー監修・喜多村 邦弘(きたむら くにひろ)/喜多村クリニック 院長外科医としてがん治療に携わる。現代のがん標準治療にとらわれない、お一人おひとりに合った副作用が少なく、元気に生活できるがん治療法を提案。がん患者の夢を応援するがん治療メソッドを実践、がん患者を元気にすることを使命とし治療している。喜多村 邦弘医師川崎医科大学卒医学博士日本外科学会認定登録医日本医師会認定産業医・前田 裕輔(まえだ ゆうすけ)/グランプロクリニック銀座 院長老化治療やがん治療を専門とする内科医であり、国内外から最新の医療を厳選して、一人一人の目的や状態に合わせた医療を提供している。豊富な選択肢から、最善の決断ができる医療を心掛け、日々の診療や事業に務めている。前田 裕輔医師関西医科大学卒日本内科学会認定内科医日本抗加齢医学会認定専門医グランプロクリニック銀座 院長医療法人前田医院 副院長■司会、進行 講師・株式会社デトックス 代表取締役 北原 健日本オーソモレキュラー医学会 理事臨床CTC研究会事務局国際個別化医療学会認知症分科会事務局海外医療を愉しむ会 会長■会社概要名称 : 株式会社デトックス所在地 : 〒102-0093 東京都千代田区平河町1-6-15 USビル 301URL : 代表取締役: 北原 健事業内容 : ・日本国内にない海外特殊検査の導入、治療方法の情報提供・医療における世界の事情の調査と比較主に米国、欧州ドイツにおけるがん治療、神経系疾患関連、遺伝子、代謝関連における情報の収集と調査。世界の自由診療クリニックにおいて導入される検査、製剤、治療用サプリメント等の紹介に携わる。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月19日20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)により子宮全摘出をした菜留子さん。その経験をマンガにされています。子宮筋腫を取る手術をすることになった菜留子さん。子宮のMRI検査をしたところ、子宮内膜症と子宮腺筋症もあることがわかりました。その後、採血や採尿などさまざまな検査もおこない、いよいよ結果を聞くことに……。★前の話がんを判断する腫瘍マーカー検査も子宮のMRI検査で、子宮が筋腫によって通常の2倍くらいの大きさになっていると言われた菜留子さん。さらに、子宮腺筋症と子宮内膜症にもなっていることがわかりました。次はエックス線検査(レントゲン)、採尿、採血、腫瘍マーカー検査など、手術前のさまざまな検査。結果が出るまでの2週間は……。次はエックス線検査(レントゲン)、採尿、採血など、手術前の身体検査のようなものをおこないました。手術前に何回も病院へ行くのは、貧血だしホットフラッシュもあって大変でした。このとき、腫瘍マーカー検査もしました。がんを判断する検査の一つですが、腫瘍マーカーの値だけでがんと判断できるものではないそうです。結果が出るまで2週間くらいあったでしょうか。20代のときに甲状腺がんを体験しているので、「次は子宮がんかも……?」と考えると、いろいろな不安がブワーっと出てきて怖くなりました。なるべく考えないようにして、「きっとがんじゃない」と心の中で繰り返していました。そして結果は……「問題なかったので手術できます」とのこと!がんじゃなくてよかった〜!-----------------------がんサバイバーの菜留子さん。体験しているだけに、「またなったら……」という恐怖感は、本当にリアルで大きかったことでしょう。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/菜留子20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)で全摘出。現在は、更年期障害でいろいろなことが面倒くさいアラフィフ独身、高齢の母と暮らしている。
2023年06月14日株式会社デトックス(本社:東京都千代田区平河町、代表取締役社長:北原 健)は、「グローバル時代のがん治療への向き合い方」と題して、がんと闘う患者様やご家族に向けたセミナーを開催いたします。トップ画像■セミナー概要日時 : 2023年6月25日(日) 14:00~16:00場所 : Zoom配信参加費: 1,000円申込 : ■グローバル時代のがん治療への向き合い方専門医による情報提供イベントセミナー【ポイント1】抗がん剤治療への不安をなくし、効果の判定に役立つ検査をご紹介抗がん剤は体内に投与後、ヒトの肝臓により代謝活性化されないと効果がでません。また、代謝する遺伝的個性により早く代謝しすぎると薬剤効果がでる前に排出され、逆に代謝遺伝子が弱いといつまでも薬剤が残り副作用などに影響します。効果判定に役立つ海外検査を受けることで、それぞれのがん細胞に対しどの抗がん剤が効果をだし、代謝機能にも合致するかわかったうえで抗がん剤治療を受けられるメリットがあります。これが海外で行われるCTC検査です。【ポイント2】腫瘍が切除できたからといってがんが消滅したわけではありません!腫瘍とがんは別物で、「腫瘍」とはがんが作った腫れものです。一方、「がん」とは変異した自身の細胞で、がんを生み出す幹細胞とがん開始細胞があり、転移と再発を引き起こす元凶になっています。がんの遺伝子にスイッチが入ったとき、転移と再発がはじまります。要因となるがん開始細胞の有無や悪性度、転移、再発能力まで手をのばして検証することが、根本的な治療につながるメリットです。このがん開始細胞が幹細胞の要素をもったCTC循環腫瘍細胞となり、CTC検査をおこなうことによってがんの姿が明確に判明し、治療対処が検討できるようになります。このCTC検査により、ポイント1とポイント2の検査と治療内容がカバーできます。■セミナー監修【喜多村 邦弘(きたむら くにひろ)】喜多村クリニック 院長喜多村先生外科医としてがん治療に携わる。最近注目されている循環腫瘍細胞CTC検査により、腫瘍微小環境の側面から悪性腫瘍の特徴を把握し、お一人おひとりに合ったがん治療法を提案している。【前田 裕輔(まえだ ゆうすけ)】グランプロクリニック銀座 院長前田先生老化治療やがん治療を専門とする内科医であり、国内外から最新の医療を厳選して個別化医療を提供している。豊富な選択肢から、最善の決断ができる医療を心掛け、日々の診療や事業に務めている。■司会、進行、講師臨床CTC研究会事務局 北原 健■会社概要名称 : 株式会社デトックス所在地 : 〒102-0093 東京都千代田区平河町1-6-15 USビル 301URL : 代表者 : 北原 健事業内容: 日本国内にない海外特殊検査の導入、治療方法の情報提供 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月06日女性の中には定期的に子宮頸がんの検診を受けている方もいるでしょう。子宮頸がん検診では、がんの早期発見はもちろんですが、中には他の婦人科系の疾患が見つかる方もいるようです。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)に輝きました。新見正則の生き方論は以下の最新刊も参考にしてください。「しあわせの見つけ方予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」Kさんの場合……子宮筋腫で手術を受けました。子宮頸がんの検診に行った際に子宮筋腫が見つかり、そこから大きな病院へ行くことになりました。検診に行った日も不正出血がありましたが、生理が終わってすぐだったので不正出血かどうかもよくわからないままの検診でした。そのため、子宮筋腫があると聞いたときは驚きました。どんな治療を受けましたか?職場の近くに比較的新しい病院があったので、そこで受診しました。1週間程度の入院になるということだったので、新しい病院であれば設備がしっかりしているだろうと思い、その病院を選択しました。治療に関しては、筋腫を小さくする薬を半年間服用。その薬は6ヶ月間しか飲めないという決まりがあったため、半年間の服用後に手術となりました。世の女性陣へ伝えたいことは?振り返ると「あれ?いつもと違う」と思うような症状がありました。しかし、ネットで同じような症状を検索した結果、自分が安心する情報だけを鵜呑みにし病院を遠ざけていました。今回も子宮頸がん検診のお知らせと不正出血のタイミングが合わなければ行かなかったかもしれません。少しでも「何かおかしい」と思う点があったら婦人科で受診してください。婦人科受診というのは抵抗があるのはわかりますが、それ以上に得られる安心感は大きいです。今ではSNSなどで実際に婦人科で受診した動画をあげている方もいて、不安を拭える情報があるので、それを参考にしてみてください。(40歳/主婦)少しでも違和感があったら婦人科へ子宮頸がんの検診に行ったら子宮筋腫が見つかったというKさん。偶然、子宮筋腫が見つかり本当によかったですが、定期的な検診が大切なことがわかりますよね。皆さんも定期的な婦人科検診を心がけて、早期発見につなげてください。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月06日世界卵巣がんデーの5月8日、2007年に卵巣がんで母親を亡くしたアンジェリーナ・ジョリーが、インスタグラムで「健康を守るための時間を取ってください」と女性たちに呼びかけた。若い頃の母と幼い自分の2ショットを掲載し、「明日(5月9日)は、母の73歳の誕生日です。乳がんと卵巣がんで長く闘病した母が亡くなってから、15年が経ちます」との出だしで長文をつづったアンジェリーナ。「私は(乳がんと卵巣がんに罹患する)可能性を低くするための予防的手術を受けていますが、検診も受け続けています」と検診の重要性に触れた。アンジェリーナは予防的手術を受けた理由について、「子どもたちが大人になるのを見届け、孫に会える確率を高めるために選択した」と2019年に「タイム」誌に寄稿したエッセイで明かしていた。「私と同じように、愛する人を失った人たちに愛を送ります。今この瞬間も自分の命のために闘っている人たち、愛する人の命のために闘っている人たちにはパワーを送ります」と力強いメッセージを送った。そして、世界の女性たち、とりわけがんの家族歴がある人たちに向けて、「自分自身の健康に気を配る時間を取ってください。マンモグラフィー、血液検査、超音波検査に行ってください。#世界卵巣がんデー」と呼びかけた。(賀来比呂美)
2023年05月09日がんは年齢や性別に関係なく、どんな人でも罹患する可能性がある病気です。がんの中でも50代を過ぎて発症率が高くなるという「腎がん」。一体どうすれば早期発見できるのでしょうか? また腎がんにならないように何かできることはあるのか。内科医の窪田徹矢先生にお伺いしました。教えてくれたのは…監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。★関連記事:閉経したら「慢性腎臓病」に要注意! 静かに忍び寄る病気の影。どうすれば気付くことができるの?腎がんの症状は?初期の段階では自覚症状はないそもそも腎がんとは「腎細胞がん」という腎臓の細胞ががん化したものを指します。同じ腎臓でも腎盂(じんう)という肝臓と尿管をつなぐ部分のがんである「腎盂がん」とはまったく別物なのだとか。今回は一般的な腎がんである「腎細胞がん」について解説します。「腎細胞がんは50代から発症することが多く、男女比は2〜3:1と男性のほうが患者数が少し多い傾向にあります。生活習慣病と大きく関わっており、肥満体質な人や高血圧の人は要注意です。喫煙者の発がん率は1.4〜2倍なので、喫煙をする人も気を付けてください。腎不全などで透析治療を受けている人の発がん率は10倍にもなります。糖尿病が悪化して透析を受けている人もいますので、そういった人は悪化しないよう注意が必要ですね」(窪田先生)腎細胞がんになるとどのような症状が出るのでしょうか。「他のがんでも同じですが、腎細胞がんも初期だと自覚症状は出ません。症状が出ている人はがんが進行してしまっている人です。腎細胞がんが進行すると足のむくみや血尿、便秘など体調不良を感じるようになります。腎臓は背中側にある臓器なので、おなかにしこりができたなんてときはかなりがんが進行している状態です」(窪田先生)症状がないのに早期発見できる検査で発見される腎細胞がん自覚症状が出るころにはがんが進行していると聞くと不安になってしまいますよね。しかし、腎細胞がんは早期に発見されることが多いのだとか。「腎細胞がんの多くは人間ドックや健康診断の腹部超音波検査で見つかります。あとはCTやMRI検査なんかでも見つかることがあります。他の病気の検査を受けていたらたまたま発見した、なんてことはよくあります。がんには腫瘍マーカーというがんを発見する検査がありますが、腎細胞がんを判定できる腫瘍マーカーはありません。そのため、腎細胞がんの早期発見には腹部超音波検査を受けることが最適です。がんは大きさ4cmがターニングポイントとされています。腎細胞がんは1年で1cmくらい大きくなるので、1年に1回腹部超音波検査を受けると良いでしょう」(窪田先生)どんな治療をおこなうのかポピュラーなのは外科手術「腎細胞がんの治療法として、手術をせずに経過観察をすることや細胞組織を凍らせてがん細胞を死滅させる方法があります。ですが、最も多いのは外科手術です。腎臓を摘出することはほとんどなく、がん細胞だけを取り除いてなるべく腎臓を温存できるようにしています。もちろん、がんの大きさや状態によっては摘出せざるを得ないこともあります。ですが、腎臓は2つありますので、1つ摘出したからといって日常生活に支障が出るようなことはあまりありません。放射線治療や抗がん剤治療をするということもありますが、基本的には外科手術で治療をおこなっていきます」(窪田先生)腎細胞がんにならないようにするにはどのようなことを意識するといいでしょうか?「腎細胞がんに対する予防法はありません。直接的な予防法はないものの、リスク要因に対処することで腎細胞がんのリスクを減らすことができます。腎細胞がんのリスクを高める『肥満』『高血圧』『喫煙』の3点は気を付けたほうが良いですね。この3点は腎細胞がんだけではなく、生活習慣病など他の病気の予防にも通ずるところがあります。たばこや塩分を控えたり、1日20〜30分程度ジョギングをしたりすることは体に良いことなので、是非とも意識してもらいたいです」(窪田先生)まとめ腎細胞がんは生活習慣を正すことでリスクを下げることができるのだそう。他にも健康診断を受けるなど、日ごろから健康を意識していくことが病気にならない生活につながるのかもしれませんね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/監修/窪田 徹矢 先生くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
2023年05月03日2012年に子宮頸がんが判明した、はたの有咲さんが子宮頸がんだと診断されるまでを描いたマンガを紹介します。当時41歳だったはたのさんが子宮頸がんに気付いたきっかけは、夫婦生活の際に出血してしまったことでした。検査をしたところ高度異形成(こうどいけいせい)というがんの手前の状態であることが判明し、円錐切除術(えんすいせつじょじゅつ)という手術を受けました。切除した部分を病理検査に出したところ、がんだと判明して……。★前の話病理検査の結果、子宮頸がんであることが判明したはたのさん。一度はがんではないと診断されていたため、とても驚いてしまいました。主治医のO先生との電話を終え、まずは夫に連絡することに。妻ががんだと知った夫の反応は一体。O先生から「病理検査の結果、子宮頸がんであることが判明した」という電話をもらい、その場で子宮を摘出する手術日を決めました。ショックを受けていたものの驚く気持ちのほうが大きく、不思議と涙は出てきませんでした。夫に連絡をすると「それは治してもらわなあかんなー」と焦りまくる私とは正反対に冷静な様子。そんな夫の冷静さに私も気持ちが落ち着き、手術日など伝えることができました。その後、母や妹に連絡をして仕事も調整することに。妹は私が子宮を摘出すると聞き、セカンドオピニオンを勧めてくれました。しかし、O先生の様子からそんなにいい状態ではないのだろうと思ったのでセカンドオピニオンは受けないことにしました。円錐切除術を受け、すっかり治療が終わったつもりだった私ですが、本当の治療はここからでした。手術だけではなく、放射線治療や夫婦関係の変化など……がんが治るまでの目まぐるしい日々が始まりました!--------------子宮頸がんであることが判明し、子宮の摘出をおこなうことが決まったはたのさん。そのことを聞いた家族は驚いたりする一方で冷静だったり……反応はさまざまでした。子宮頸がんと闘うことになったはたのさんを家族にはしっかりと支えてもらいたいものですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。■コミックス情報「私が子宮頸がんを乗りこえた話」著者:はたの有咲定価:150円(税抜)出版社:秋水社ORIGINAL★関連リンク:「私が子宮頸がんを乗りこえた話」(WEB)秋水社公式ページ(外部サイト)©︎はたの有咲/秋水社著者/はたの有咲(52歳)マンガ家で3姉妹の母。子宮頸が(IB1期)の治療から11年が経過。治療経験を描いたマンガを描いている。「mini SUGAR」にて4コママンガを連載中。
2023年04月27日2012年に子宮頸がんが判明した、はたの有咲さんが子宮頸がんだと診断されるまでを描いたマンガを紹介します。当時41歳だったはたのさんが子宮頸がんに気付いたきっかけは、夫婦生活の際に出血してしまったことでした。検査をしたところ高度異形成(こうどいけいせい)というがんの手前の状態であることが判明。円錐切除術(えんすいせつじょじゅつ)という手術を受け、もう大丈夫だと思っていたのですが……。★前の話婦人科で高度異形成の診断を受けたはたのさんは、総合病院を紹介されました。総合病院で命の恩人となるO先生と出会い、円錐切除術を受けることに。無事に手術を終え、もう大丈夫だと信じきっていたはたのさん。しかし病理検査の結果は、はたのさんが思っているよりも深刻なものでした。私は円錐切除術で子宮頸部の一部を切り取ることになりました。1泊2日の入院で手術時間は30分と、比較的簡単な手術だったため、そんなにおびえることもありませんでした。何より、自分はがんではなかったという事実が不安を消してくれていたので、入院中も明るく元気に過ごすことができました。看護師さんにもこんなに元気な患者さんを見るのは初めてと言われるくらい元気で、退院してからも何事もなく生活していました。手術で切り取った部分は病理検査に出すと言われていました。もうすっかり完治した気分で結果が出るのを待っていたところ、突然病院から電話が。手術をしてくれたO先生はとても焦った様子で「病理の結果、がんになっていました! 子宮頸がんです!」と言ったのです。高度異形成じゃなかったの? 手術もしてもう大丈夫だと思っていたのに……急に「自分が子宮頸がんである」という事実を突きつけられ、どうしようもなくなってしまいました。信じられない気持ちでいっぱいでしたが、その場で今後の治療について説明され、手術日を決めることに。あまりの展開でショックよりも驚きのほうが大きかったです。--------------がんではないと安心していたはたのさんを襲った子宮頸がんという病気。このときのはたのさんの気持ちはとても複雑だったのではないでしょうか。手術をして大丈夫なはずなのに……なんだかやるせない気持ちになってしまいますね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。■コミックス情報「私が子宮頸がんを乗りこえた話」著者:はたの有咲定価:150円(税抜)出版社:秋水社ORIGINAL★関連リンク:「私が子宮頸がんを乗りこえた話」(WEB)秋水社公式ページ(外部サイト)©︎はたの有咲/秋水社著者/はたの有咲(52歳)マンガ家で3姉妹の母。子宮頸が(IB1期)の治療から11年が経過。治療経験を描いたマンガを描いている。「mini SUGAR」にて4コママンガを連載中。
2023年04月25日2012年に子宮頸がんが判明した、はたの有咲さんが子宮頸がんだと診断されるまでを描いたマンガを紹介します。当時41歳だったはたのさんが子宮頸がんに気付いたきっかけは、夫婦生活の際に出血してしまったことでした。検診を受けた結果、再検査になってしまい不安を抱えていたはたのさん。がんだったらどうしようという気持ちで病院へ検診の結果について説明を聞きに行くと……。★前の話市から配布されたクーポンを使い、検診を受けたはたのさん。検診の結果が出るのを待っていたところ、病院から「再検査です。すぐに来てください!」と電話がかかってきました。再検査という言葉に大きな不安を抱き、はたのさんは夜も眠れませんでした。婦人科で結果を聞いたところ、高度異形成(こうどいけいせい)だと言われました。子宮頸がんの検診で再検査になり「自分はがんなのかもしれない」と思い、どうしようもないくらい不安になりました。再検査の連絡があった日は娘たちと一緒に泣き、目を腫らしながら病院へ行きました。結果は高度異形成という、がんの一歩手前の状態でした。どうやらがんになるのはまれなことのようで、ひとまず心配はないということなのだそう。円錐切除術(えんすいせつじょじゅつ)という子宮頸部の一部を円錐型に切り取る手術を受けることになりました。婦人科から紹介されて総合病院へ。この病院で出会ったO先生は、私の命の恩人でこれからたくさんお世話になることになる先生。再検査の結果も検診と同じく高度異形成とのこと。手術も30分程度で終わるらしく、本当に簡単な手術のようでした。切除した部分は病理検査をするそうで、その結果でまた治療も変わってくるとのことでした。入院も1泊2日と短期間だったため、その場で手術の日を決めて帰宅しました。--------------検診と再検査の結果、がんの手前である「高度異形成」であると診断されたはたのさん。がんではなくてよかったと安心したのもつかの間。円錐切除術という手術を受けることになりました。検査などの結果が、自分が思っているよりもいい結果だと安心しますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。■コミックス情報「私が子宮頸がんを乗りこえた話」著者:はたの有咲定価:150円(税抜)出版社:秋水社ORIGINAL★関連リンク:「私が子宮頸がんを乗りこえた話」(WEB)秋水社公式ページ(外部サイト)©︎はたの有咲/秋水社★関連記事:同じ会話を繰り返す父。高次脳機能障害の影響を初めて実感して #預金資産ゼロの父が倒れた話 60★関連記事:「私のこと!?」夫婦生活後に出血が…がんかもしれないと気付き #子宮頸がんを乗り越えた話 1著者/はたの有咲(52歳)マンガ家で3姉妹の母。子宮頸が(IB1期)の治療から11年が経過。治療経験を描いたマンガを描いている。「mini SUGAR」にて4コママンガを連載中。
2023年04月23日