この度、パワーネクスト株式会社では、2024年2月よりCO2排出量算定と削減に向けた活動支援としてCO2排出量算定・非化石価値取引Webアプリケーションの提供を開始いたします。■CO2排出量算定Webアプリケーション<脱炭素への取り組みの一歩としてCO2排出量の算定を支援>2050年のカーボンニュートラル達成に向けた動きが本格化している昨今、あらゆる企業にとってCO2排出量の情報開示や削減が経営上の重要テーマのひとつとなっており、業種や企業規模を問わず、自社の排出量を把握し情報提出が求められる事例が中小企業含め増加傾向にあります。そこで、本アプリケーションでは、他社から供給された電気の使用に伴うCO2排出量の算定をサポートします。〇サービスの特徴●電気の使用に伴うCO2排出量は(CO2排出係数)×(使用電力量)により算定しますが、本アプリケーションでは、使用電力量、現契約の料金メニューなどの簡単な設定だけで、CO2排出量の算定が可能です。●本アプリケーションでは、需要施設ごとに電気の使用に伴うCO2排出量を低コストにて算定します。●本アプリケーションでは、事業を通じたCO2排出量(サプライチェーン排出量にあっては【Scope2】※の電力使用に係るCO2の排出)を算出するなど、複雑な計算の手間を削減します。※Scope2:自社が所有する設備や支配する事業活動での、エネルギー使用にともなう間接的なCO2排出。例えば、工場・事務所での電力エネルギーの使用や、熱や冷却、蒸気など外部から供給を受けるエネルギーがScope2に該当。さらに、非化石価値取引Webアプリケーションのご利用により、使用電力の再エネ化によるCO2排出量の削減が可能となります。■非化石価値取引Webアプリケーション<非化石証書を購入するメリット>CO2排出の削減に貢献し、環境への負荷を軽減できることをはじめ、非化石証書の取得は環境問題への取り組み姿勢をアピールする手段であり、消費者や投資家などに持続可能性へのコミットメントを示すことができます。さらに、企業のイメージ向上にもつながり、環境に配慮したビジネス実践を強調することで、顧客やステークホルダーからの支持を得る助けとなります。そこで、電力プランを変更せずに、再生可能エネルギーを利用したい企業のニーズに応えるため、非化石証書を通じて脱炭素経営を支援する「非化石証書購入サービス」を開始します。〇アプリケーションの特徴非化石証書を購入するには、JEPX会員登録を必要とし、登録後も入札毎に複数の手続きを要します。本アプリケーションでは、当社がお客さまに代わりオークションに参加し、FIT非化石証書(トラッキング付=証書の元となる発電設備の所在地と区分を指定する属性情報)を購入します。●電力会社、契約電力メニューの切り替え不要で使用電力の実質的な再エネ化を実現●最低取引(購入)量は1kWh~●再エネ設備の導入不要入札時期:毎年2月、5月、8月、11月(計4回)CO2排出量算定・非化石価値取引Webアプリケーションは下記よりご利用が可能です 【会社概要】商号 : パワーネクスト株式会社代表者: 代表取締役 八木 敏之所在地: 千葉県千葉市中央区中央3-5-1URL : 【お問い合わせ】CO2排出量算定・非化石価値取引Webアプリケーションのお問い合わせにつきましては、下記までご連絡ください。パワーネクスト株式会社 営業課TEL : 043-215-7347email: eigyoka@power-next.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月22日コンピュータソフトの開発を行う株式会社ソリトンウェーブ(所在地:東京都千代田区、代表:芹井 滋喜は、楽譜表示アプリケーション「SympaSee(シンパシー)」を、2023年8月に発売します。株式会社ソリトンウェーブ URL: 「SympaSee(シンパシー)」 URL: SympaSee■開発背景楽譜表示ソフトは市場に複数出回っていますが、機能性や操作方法など用途によって複数のソフトを使用せざるを得ないケースがあるという利用者からの悩みが聞こえてきます。そのような悩みに応えるべく、一つのソフトで満足いただける多機能を搭載した楽譜表示アプリケーションを「SympaSee(シンパシー)」開発しました。「SympaSee(シンパシー)」は、プロ、アマチュア問わず、すべての音楽家におすすめ。簡単操作で多機能を搭載した楽譜表示アプリケーションです。(特許を取得。[特許第6867069号]2023年夏、新発売)■SympaSeeの便利な機能*楽譜の共有(スコアリンク)ホストが開いている楽譜をほかの人のタブレットでみることができます!楽譜の共有(スコアリンク)*ページ送りの共有(ページリンク)ホストが開いているページをほかの人のタブレットでみることができます!ページ送りの共有(ページリンク)*メモ機能(コメントリンク)ホストが書き込んだ注意点は、画面共有している人にも表示されます。メモ機能(コメントリンク)*ブックマーク機能(ブックマーク)ブックマークは、全部で18個!繰り返しなどの音楽記号にも対応!さらに、フットペダルやキーボードのショートカットにも対応しています!PDFの目次やコメントにも対応ブックマーク機能(ブックマーク)*シーケンシャル・ページ送りシーケンシャル・ページ送りを使えば、繰り返しを含むページを順番に表示することができます。目次からすぐに該当ページにジャンプできます!Acrobatで書き込んだ注釈も表示できます!シーケンシャル・ページ送り*見開き対応同じ大きさのタブレットを2台、3台と並べて、見開きの楽譜として使用できます。見開き対応■いろいろなシーンで活用できます*ライブやセッションでリーダーがセットリストを作成して、事前にメンバーに配布。メンバーは、それをダウンロードして、事前に練習できます!ライブでは、手の空いている人がページをめくれば、他のメンバーはページめくり不要!MusicXMLの楽譜で、ライブでは、ヴォーカルのキーに合わせて、即座に転調できます!ライブやセッションで*合唱団で活用たくさんの楽譜を持ち歩く必要はなくなります。リーダーが持っている楽譜を、練習時にそのまま共有できます。合唱団で活用*オペラの練習オペラの楽譜は非常に重く、複数のオペラのアリアを歌唱する時は、何冊も楽譜を持ち歩かなければなりません。SympaSeeなら、メンバー全員が同じ楽譜を持っている必要はありません。リーダーが楽譜を表示すれば、すぐに練習に入れます。オペラの練習*そのほかの活用朗読劇などにも大活躍。縦書きにも対応しているので、縦書きで書かれた台本でも大丈夫!そのほかの活用*ピアノ独奏と楽器の伴奏ピアノ独奏の時は、見開きで!楽器の伴奏をする場合は、タブレットの1つを楽器演奏者に!っといった使い方もできます!ピアノ独奏と楽器の伴奏■タブレットだから携帯も便利*タブレットの使用例1普段の練習には、持ち歩きに便利な10インチタブレットタブレットの使用例1*タブレットの使用例2ピアノで使う時は、ページが見開きで見られる大型横置きタブレットタブレットの使用例2*タブレットの使用例3移動中はスマートフォンタブレットの使用例3*タブレットの使用例4コンサートやライブでは、見やすいA4サイズのe-Inkタブレットタブレットの使用例4■商品概要商品名:SympaSee(シンパシー)発売日:2023年8月(予定)価格 :1ライセンス 500円(税込)/月3ライセンス 980円(税込)/月6ライセンス 1,500円(税込)/月(1年契約で途中解約は解約手数料が必要)動作環境・Android 8.1以上を搭載したタブレットまたはスマートフォン・RAMサイズ 512MB 以上・内部ストレージ 2GB以上・フルカラーLCD対応・e-Inkタブレット対応■会社概要商号 : 株式会社ソリトンウェーブ代表者 : 代表取締役 芹井 滋喜所在地 : 〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町2-22 秋葉原再開発ビル603設立 : 1993年8月事業内容: コンピュータ装置・ソフト及びその周辺装置開発資本金 : 10,000,000円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社ソリトンウェーブTEL:03-5835-2217 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月31日NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は3月17日、インターネットを利用するWebの閲覧やメールの利用、特定の業務アプリケーションの利用のみを、NTT Comのクラウドサーバ上経由でセキュアに利用することができる「Enterprise DaaS アプリケーション仮想化機能」の提供を開始すると発表した。同社はクラウド上にあるデスクトップ画面全体を、利用者端末の画面に転送するサービス「Enterprise DaaS」を提供しているが、今回、特定のアプリケーション画面だけをクラウド上から参照する機能を提供する。同機能を活用して、Microsoft Internet Explorerを利用したインターネットへのアクセスを行うことで、重要な機密情報を扱う端末をインターネット経由のサイバー攻撃から隔絶することができる。Microsoft Officeなどの業務アプリケーションを外出先から利用する際に同機能を用いれば、モバイル端末内に情報を残さないようにすることが可能になるため、情報漏洩リスクを減らすことが可能。加えて、利用者の拠点と「Enterprise DaaS」の基盤間をNTT Comのセキュアな企業向けネットワークサービス「Arcstar Universal One」で直結し、ネットワークの利用料と接続料が無料であるため、、運用にかかるコストを削減できる。仮想化して提供されるアプリケーションは、Internet Explorer 8/ 9/11、Microsoft Office 2010 / Microsoft Office 2013 (2016年9月予定)、その他の業務アプリケーション (ユーザーによる仮想化設定が必要)。月額料金(税込)は、「サーバー利用料(サーバ台数ごと)」が6万4800円、「アカウント利用料(IDごと)」が540円、工事料金(税込)は、「サーバー工事費(サーバ台数ごと)」4万3200円。オプションとして、「ウイルス対策オプション(サーバ台数ごと)」が5400円、「追加CPU利用料(1コアごと)」が2160円、「追加メモリ利用料(1GBごと)」が2160円、「追加ディスク利用料(100GBごと)」が6480円、「Microsoft Office Professional(1アカウントごと)」が2160円、「Microsoft Office Standard(1アカウントごと)」が1620円となっている。
2016年03月18日点在する拠点で利用するアプリケーション環境のパフォーマンスをいかに上げることができるのか。3月4日、リバーベッドテクノロジーは、米デルモンテ・フーズとの取り組みについて発表した。米デルモンテ・フーズは社内の組織再編の際して、従来の自社運用環境をオールクラウド環境への方向転換を図る。オフィス用ソフトには「Office 365」、ファイル共有には「Box」、SAPなどのエンタープライズアプリケーションのホストにはHPの仮想プライベートクラウドを用いたほか、SaaSアプリケーションをメインに利用する。IT部門が既存環境のメンテナンスやサポート以外にも、イノベーションや変化に対応できる効率的な組織に変更することが目的だったと述べているのは、デルモンテ・フーズ副社長兼CIOのTimothy Weaver氏。同社は、米国食品大手のデルモンテ。トマトの輸出量が多いメキシコにも拠点があり、これらを含む30カ所に信頼性の高いネットワーク接続を提供することができるかどうか?がオールクラウド環境化のための重要なポイントになっていたのだという。オールクラウドを図っても、ネットワーク経由でのアプリケーションのパフォーマンスが、従来環境よりも良くなっていなければ拒絶されてしまうとWeaver氏は述べている。デルモンテ・フーズは、比較的大きな拠点19カ所にリバーベッドの「SteelHead」を導入することでSAPなど仮想プライベートクラウドで運用するアプリケーションを高速化、その後の「SteelHead Saas」の導入で、SaaSアプリケーションのユーザーエクスペリエンスの改善に成功したという。リバーベッドのSteelHead SaaSは、Microsoft Office 365やSalesforce.comなどSaaSクラウドアプリケーションのデリバリの高速化を実現するソリューション。クラウドとユーザ間の距離により遅くなるパフォーマンスを大幅に改善する事例が数多く、同社のWebサイトにも掲載されている。デルモンテ・フーズの場合もOffice 365などアプリケーションパフォーマンスの向上が実現した結果、以前は拠点によってはネットワークパフォーマンスの問題から一部ツールの利用に消極的な拠点においてもスムーズに導入が進んだことをWeaver氏は述べている。
2016年03月04日データ・アプリケーションは1月13日、電力小売全面自由化に向け電気事業者向けに統合EDI(電子データ交換)ソフトであるACMS(エーシーエムエス)シリーズの最新版(バージョン4.4)を販売開始した。発売するのは企業内外のシステムおよびアプリケーションをシームレスに連携するB2Bインテグレーション・サーバ「ACMS E2X」、企業間のデータ交換を行う環境を構築するB2Bサーバ「ACMS B2B」となり、価格はいずれも税別でACMS E2X(基本機能)は150万円~、ACMS B2B(同)は50万円~、ACMS運用監視機能(オプション)は50万円~。2016年4月からの電力小売全面自由化では中立的民間機関である広域機関が主体となり、電力システム改革が行われる。広域機関は、一般家庭や企業などの需要者から電力供給契約の切り替えを受けて、小売電気事業者と一般送配電事業者間の電力託送契約の切り替え手続きを円滑化する「スイッチング支援システム」を開始。また、電気事業者から提出される供給計画・連系線利用計画・発電計画・需給計画などの各種計画情報をもとに電力の需給調整を行う「広域機関システム」を開始することに加え、新電力会社は顧客の合計需要量を予測しつつ、自身の発電所出力や購入電力の合計が30分単位で一致するように調整するため、同時同量を行う仕組みを構築している。最新版では、電気事業者が電力広域的運営推進機関(広域機関)のシステムと連携するために必要な通信プロトコルを新たに追加し、電気事業者が行う電力託送契約のスイッチングを効率的に支援する。ACMSシリーズは、すでに電気事業者が各種計画情報を広域機関に提出する際のシステム連携もサポートしているほか、Webアプリケーションのブラウザ操作を自動化するオプション製品の「ACMS WebAgent」では新電力会社が行う同時同量に必要な30分電力量データを一般送配電事業者Webアプリケーションからダウンロードできるという。
2016年01月13日CA Technologiesは11月30日、テストデータとテストケース(テスト仕様)の作成・管理を自動化することでアプリケーションのテスト工程を効率化する「CA Test Data Manager」および「CA Test Case Optimizer」を発表し、即日提供を開始した。「CA Test Case Optimizer」は、要求の収集とテストケースの分析・設計ツール。アプリケーション開発の上流工程における曖昧な要求をビジュアルなフローチャートで表現することにより、開発チームが曖昧性を排除し、共通の認識を持ちながら要求の理解、テストケースの設計と分析を効率的に行うことを可能とする。また、フローチャート化された要求モデルから、自動テストの生成もでき、要求、テストケース、テストまでの流れが分断されることがなくなるため、テストの効率と品質を高めることが可能となる。一方の「CA Test Data Manager」は、アプリケーションのテスト工程で利用するテスト用のデータを生成・管理するツール。本番稼働中のデータを利用し、個人情報など機密性の高い情報を短時間でマスキングし、テストに必要となるより現実環境に近いデータを自動生成する。また、新規アプリケーションの開発や例外処理系のテストなど、既存データをカスタマイズしてテストデータを生成するだけでは不十分な局面において、テストマッチ機能により、テストすべき項目と現在保有中のテストデータの関係を分析し、テストに足りないデータを生成することが可能。これらの機能により、テストデータ生成に要する期間を短縮するだけではなく、アプリケーションの十分なテストを実施でき、アプリケーションの品質を高めることができる。なお同社は、これら2製品を日本市場に投入することで、アプリケーション開発における、テストからリリースの工程の自動化による開発期間の短縮と品質の向上をはかり、DevOpsの導入を促進させるソリューションを提供するとしているほか、企業におけるアプリケーションの生産性の向上に向けて、一層のアプリケーション・エコノミーの牽引を目指すとしている。
2015年11月30日富士通は、アプリケーション運用保守サービスを強化し、「FUJITSU Transformational Application Managed Services(Transformational AMS)」としてグローバル販売を開始する。2016年度中に欧州、米国、オセアニア、日本を含むアジアで順次提供を開始し、アプリケーション運用保守サービスの売り上げとしてグローバルで年率10%の伸長を目指す。「Transformational AMS」は、これまでに同社グループがユーザーサポートで培ってきたノウハウを活用することで、顧客アプリケーションの全ライフサイクルをサポートする運用保守サービス。顧客企業の業務プロセスに密接に関わることでコンサルティングも含め、従来型のアプリケーションとクラウド環境などで構築された次世代アプリケーションの双方を同時に保守サポートすることで、業務プロセスの変革を支援し、顧客満足度の向上や業務の効率化を実現。「Transition」、「Manage」、「Business Insight」、「Transform」で構成される4つのサービスメニューにより、顧客システムの全ライフサイクルをサポートすることを可能としている。Transitionでは、他社が提供するアプリケーション運用保守サービスから「Transformational AMS」へ移行する企業向けに、システム仕様、関連する業務プロセス、アプリケーションの利用形態などを継承した上で、最適なアプリケーション運用保守プロセスへの移行を支援する。Manageでは、カスタマーサービス手法「Sense & Respond」やDevOpsを適用した、同社グループのノウハウを組み込みグローバルに標準化したアプリケーション運用保守サービスを提供する。Business Insightでは、変化し続けるビジネス環境に対応して、さまざまな業種の顧客における業務プロセスの改善に向けた提案を行う。Transformでは、コンサルティングフェーズで提案した業務プロセス改善を実現するためのアプリケーション改修など、顧客システムの改修を行う。このサービスは、同社グループの世界6拠点で展開する41言語に対応したグローバルサービスデスクや、世界4拠点でインフラ管理とアプリケーションサービスを提供するグローバルデリバリーセンターなどを活用し、グローバルに標準化されたサービスを提供する。なお、このサービスは2015年11月18日~19日まで、独・ミュンヘンで開催される「Fujitsu Forum 2015」にて紹介する予定としている。
2015年11月17日NTTコミュニケーションズ(NTTコム)とヴイエムウェアは11月9日、企業のクラウドネイティブアプリケーション利用の促進に向けて、次世代のクラウドプラットフォームの提供で協業し、クラウドネイティブのサービス化をともに進めていくと発表した。近年、クラウド上で稼働するアプリケーションの多くはクラウドイネーブルドアプリケーションと呼ばれる企業内システム向けに開発された従来型アプリケーションがある一方、モバイルコンピューティングやIoT(Internet of Things)、ビッグデータに代表される新しい時代のITの到来とともに、クラウド利用を前提としたアプリケーションであるクラウドネイティブアプリケーションの利用が急速に進んでいる。両社は2007年にNTTコミュニケーションズがVMwareサービスプロバイダーとなり、その後はVMware vCloud Networkに参画し、クラウドイネーブルドアプリケーションを稼働させる企業向けクラウドサービスの提供で協業を進めてきた。加えて、2013年にはNTTコミュニケーションズの企業向けのクラウドサービスである「Enterprise Cloud」にヴイエムウェアのネットワーク仮想化技術を採用している。今回、両社はクラウドネイティブプラットフォームの成長を加速させるため、クラウドコンピューティングの取り組みを拡大させる。具体的にはヴイエムウェアがNTTコミュニケーションズに開発中製品のテクノロジープレビューを提供するほか、ヴイエムウェアによるNTTコミュニケーションズへの技術支援や同社が提供する「Enterprise Cloud」上での新しい製品・サービス化の検討、両社による開発コミュニティの支援などを実施していく。協業についてNTTコミュニケーションズクラウドサービス部長の田中基夫氏は「ヴイエムウェアが打ち出す新しいクラウドネイティブの技術を積極的に活用し、展開する。現状では我々は開発者向けのコンテナは提供しているが、企業向けにはない。そのため、企業においてもコンテナ技術を使用できるクラウドサービスをヴイエムウェアと推進する。また、企業向けなどの各コンテナのアイソレーションや複数の顧客が1つのシステムをシェアして使える環境を確立する技術が大事になると考えており、単なる開発環境におけるコンテナから一歩踏み出して、企業向けに使えるコンテナを提供していきたい」と述べた。NTTコミュニケーションズは2012年にEnterprise Cloudの提供を開始、現在は11カ国14拠点でグローバル統一仕様のサービスを提供。また、Enterprise Cloudの次期サービスの提供に向け、ベアメタルサーバやマルチハイパーバイザー環境を利用できる専用型のクラウドと、専用型とSDN接続する共有型のクラウド提供を予定している。加えて、幅広いAPIの対応やVPN接続によるセキュアなアクセスとクラウドリソース管理に向けたポータル機能の提供を予定しており、クラウドイネーブルドアプリケーションとクラウドネイティブアプリケーションの双方に対応するクラウドサービスを提供する方針だ。顧客は、適材適所で最適なクラウドサービスをセキュアに利用し、効率的な運用管理が可能になるという。一方、VMwareクラウドプラットフォーム担当副社長のマーク・ローマイヤー氏はNTTコミュニケーションズとの協業について「日本初となるクラウドネイティブプラットフォームを展開していく上でもNTTコミュニケーションズとの長年にわたるパートナーシップに基づきサービスを顧客に提供していく」と語った。同社は企業が従来型アプリケーションに投資してきた人材やITインフラ、各種プロセスの保護とモバイルコンピューティングやIoTなどに最適化された革新的なクラウド技術の開発、導入を両立させるため、クラウドイネーブルド、クラウドネイティブを問わずあらゆるアプリケーションを開発、導入、利用できるITモデルを提供している。また、クラウドネイティブアプリケーションの大規模展開を可能とした専用基盤となる「VMware Photon Platform」のテクノロジープレビューを発表したほか、IT部門が既存のエンタープライズアプリケーションとともにコンテナ型アプリケーションも稼働させることができるようにする技術「VMware vSphere Integrated Containers」のテクノロジープレビューも発表している。今後、両社ではこれまでの協業で培ってきた技術やノウハウを基に取り組みを推進し、企業が求める俊敏性、信頼性、管理性、高セキュリティに応えるクラウドネイティブプラットフォームの提供を目指す。
2015年11月09日富士通は10月14日、販売・在庫・購買・生産・保守などの管理をクラウド上で実現する基幹系業務アプリケーション「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA OM(GLOVIA OM)」の新バージョン「GLOVIA OM V10」を製造業や流通業、卸売業の顧客向けに10月14日より販売開始した。販売価格は税込で月額7500円(1ユーザーあたり)~。新バージョンはセールスフォース・ドットコムが提供するクラウド基盤「Salesforce App Cloud」上で動作するアプリケーションでは国内初となるMRP(資材所要量計画、工場などで使われる生産管理手法の一つで資材管理により生産を計画する手法)機能を搭載。データベース上に入力した商品の部品構成表や現在の在庫状況、出荷納期、リードタイムなどから商品が必要になる時期を分析し、必要な時期に適正な在庫数を容易に確保・管理するほか、部材の調達から商品の出荷までの手配を一括で行うことができ、在庫削減やリードタイムの短縮を可能としている。また、将来的な需給の予測などの情報に基づき、MRPの計算で算出した推定在庫の推移をリアルタイムにカレンダー形式で照会が可能。これにより、スケジュール遅延により発生する在庫の欠品や過剰在庫の発生を容易に予測できるため、追加の手配、手配納期・数量の変更などをタイムリーかつ的確に行うことが可能だ。さらに、モバイル端末用の画面を用意したことで新バージョンの操作性・視認性を向上しており、アフターサービスなどの保守現場において在庫確認の効率化を実現する。
2015年10月14日F5ネットワークスジャパンは10月1日、 顧客アンケート調査に基づく「2015年におけるアプリケーション配信の状況」レポートと、 サマリーを発表した。今回実施したアンケート調査は、 これらのアプリケーション サービスが実際にどれだけ活用されているのか、 IT担当者がどのサービスを重視しているのかを明確にすると共に、 新たなトレンドや技術が将来のアプリケーション サービスにどのようなインパクトを与えるのかを、 顧客の視点から導き出すことを目的としているという。このレポートはアプリケーション サービスの利用状況や問題意識を評価するため、北米地域の銀行、 金融サービス、 通信事業者、 公共団体、 消費財業界などの業界を対象に、300を超える企業・組織のIT担当者に、 2014年4月から7月の期間、 F5が初めて独自にアンケート調査を行い、 その結果をまとめたもの。それによると、ITマネージャの最優先事項は「アプリケーションの可用性」であることがわかったという。 回答者に「 なしでアプリケーションを展開することなど考えられない」という文を提示し、 空欄部分を埋めてもらった結果、 「可用性」と答えた回答者が40%で、 「セキュリティ」の33%を上回ったという。ただ、セキュリティの重要性も強く意識されており、回答者の半数以上が、 プライベート クラウドとモバイルアプリケーションが今後5年間の最優先事項であるが、 これらを安心して受け入れるには、 セキュリティの問題を解決する必要があると認識しているという。そのほか、ビジネスの俊敏性を実現するには、 プログラマビリティも重要になることが明らかになり、回答者の71%は、 製品開発時間を削減するためにSDNを展開するには、 API対応インフラストラクチャが「重要」あるいは「非常に重要」であると考えているという。F5では、「プログラマビリティは、DevOpsやSDN、さらにはクラウド コンピューティングにおいても、 キーとなる要素です。 ネットワーク基盤に対する各種のプログラム技術や機能が重要だとみなされているということは、 組織をまたいだネットワーク サービスの自動化やオーケストレーションの採用に向けた動きが、 着実に進んでいることを示しています」と分析している。また、回答者の2/3以上がSDNを展開する理由として「運用コストの削減」を挙げているという。
2015年10月01日米セールスフォース・ドットコムは9月1日、クラウドコンピューティングモデルのカスタマーサービス&サポートアプリケーションである「Service Cloud」の次世代アプリケーション「Service Cloud Lightning Console」と「Service Wave Analytics App」を発表した。2015年末までに一般提供の開始を予定している。セールスフォース・ドットコムのService Cloud担当SVP兼ジェネラルマネージャ、マイク・ミルバーン(Mike Milburn)は「大きな成功を収めている企業は、ビジネス戦略の中核にサービスを据えてカスタマーエクスペリエンスの軸にすることで、今日の顧客の高まる期待を満たしている。新しいService Cloudは、企業がエージェント(社員)の生産性向上を実現するために必要なすべてを提供する。企業は、エージェントがすべてのチャネルを通じてパーソナライズした、よりスマートなサービスをこれまでとは違うかたちを提供することができる」と述べている。同社によるとService Cloud Lighting Consoleは、カスタマーサービスのレベルアップが図れるほか、ユーザーの新しい取引先責任者の連絡先作成などの一般的な処理も高めることができるという。また、オムニチャネルルーティングとプレゼンス機能により、作業が適切なタイミングでルーティングされるため社員は顧客の課題を短時間で解決することを可能とした。そのほか、再設計されたユーザーインターフェースである「Lightning Experience」などのアプリケーションと統合することで「Salesforce1 Platform」の機能を拡張し、サービスに特化した最新のアプリケーション構築を支援する。一方、Service Wave Analytics Appは、Service Cloud向けに構築した初のアナリティクスアプリケーション。カスタマーサービスの責任者が社員の評価基準を定義したテンプレートを使用して平均処理時間や顧客満足度、初回コール解決率などのKPI(重要業績評価指標)を容易に確認できることに加え、Service Cloudのワークフローおよびレコードとシームレスに統合しているため、責任者はタスクの割当てやケースのエスカレーション、チケットのアップデート、ベストプラクティスの共有などを実行できる。加えて、社員はレンズ(保管データを特定の条件下で抽出し、グラフなどとして表示するビュー)による分析結果をガジェットとして配置し、データの多様なスナップショットを表示するダッシュボードにはService Cloud Lightning Consoleを埋め込むことが可能で作業場所から顧客に対応できるため、生産性が高まるという。さらに、Service Cloudとネイティブに連携しており、数分レベルで必要なService Cloudデータにアクセスし、作業を開始すること可能で、他のカスタマーサービスシステムからのデータに簡単にアクセスすることができる。
2015年09月11日テラスカイは9月10日、Salesforce Lightning(Lightning)に対応した画面やアプリケーションを手軽に作成できる世界初のクラウドサービス「SuPICE」を開発し、初期バージョンを12月より米国で提供開始すると発表した。日本国内向けには、初期バージョンを改良し来春提供を開始するという。Lightningは、セールスフォース・ドットコムが提供するユーザーインターフェースとアプリケーションの構築プラットフォーム。SuPICEは、画面の構成要素をコンポーネント化して再利用可能にした「Lightning Components」をノンコーディングで作成できるアプリで、SuPICEで作ったLightning Componentsを「Lightning App Builder」を使って配置することで、迅速に画面やアプリケーションに仕立て上げることができる。またSuPICEは、セールスフォース・ドットコムが提供するオンデマンドアプリケーションのマーケットプレイス「AppExchange」で公開しているLightning Componentsとも共存できるため、デスクトップ向けインターフェース「Lightning Experience」に対応した最新のアプリケーションを効率よく構築することができる。日本での提供は、ユーザー課金モデルで価格は未定だという。
2015年09月10日データ・アプリケーションは、統合EDI(電子データ交換)製品「ACMS(エーシーエムエス)シリーズ」の最新版(バージョン4.3)を販売開始した。発売するのは、企業内外のシステムおよびアプリケーションを連携するB2Bインテグレーション・サーバ「ACMS E2X(イーツーエックス)」、および、企業間のデータ交換を行う環境を構築するB2Bサーバ「ACMS B2B」の2製品。最新バージョンでは、プロセスや稼働記録、データ送受信要求などを監視し、プロセス障害やデータ送受信の遅延や滞留などを運用担当者にメール通知し、安定的なEDI業務を支援する「ACMS運用監視機能」を提供。また、2GB以上の大容量ファイル送受信を可能にするなど、通信機能や運用機能を強化しているという。「ACMS運用監視機能」は、監視や障害検知機能を強化するためオープンソースの運用管理ソフトウェア「Hinemos」を採用。ACMSの稼働記録やプロセス、データ送受信要求の滞留などを監視し、障害が発生した場合やしきい値を超えた際、運用担当者にメール通知する。また、Webベースの運用画面上で時間帯別の利用回線数やデータ送受信要求の滞留数などをグラフで確認できる。さらに、指定期間のデータ送受信の一覧や通信記録の集計しCSV出力できる。販売価格(税別)は、ACMS E2X 150万円 (基本機能)~、ACMS B2B 50万円 (基本機能)~、 ACMS運用監視機能(オプション)50万円~。
2015年09月03日ジーニーは9月1日、アプリケーション内ユーザーデータの蓄積、分析が可能となるDMP「Geniee DMP for App」を提供開始すると発表した。Geniee DMP for Appは、アプリマーケティングに必要なデータの蓄積・売買・分析や、広告配信プラットフォームとの連携に対応したデータプラットフォーム。開発責任者であるジーニー 事業開発部の青木芳成氏は、「アプリ内広告収益は、PCおよびモバイルWeb広告をしのぐペースで成長してきている」としたうえで、「アプリ収益には、アプリ内課金、有料アプリ、広告、物販の4つがあるといえるが、従来のDMPはアプリ内課金と有料アプリについてのみしか可視化・分析できていないという課題があった。Geniee DMP for Appは、これら4つすべてを可視化・分析できるプロダクトになっている」と説明する。同DMPでは、ユーザーの行動履歴の可視化に加え、ECサイトの流通額などをふまえた「LTV(顧客生涯価値)の最適化」、広告収益が最大化するようアドネットワークを可視化できる「RPM(インプレッション収益)インサイト」、またこれらの可視化したオーディエンスデータをセグメント化し、各マーケティングプラットフォームにフィードできる「ユーザーリスト機能」といった機能を提供する。ジーニー 代表取締役社長の工藤智昭氏は記者会見で、「最近はIoTといわれるようになり、スマホだけではなくテレビや自動車など、あらゆるものがインターネットにつながってきている。そこからユーザーのデータを取得できるようになった際、どう広告に生かしていくかということが、今後アドテク業者がやるべきことだと考えている。Geniee DMP for Appは、こういったビッグデータ時代に向けた戦略的な商品となっている」と同DMPの位置づけについて語った。今後は、同DMPを同社の主力事業であるSSPと統合し、SSPのユーザーである媒体社向けに提供。また、既存のWebブラウザ向けDMPと統合することでオーディエンスデータを集約し、One to Oneマーケティングを実現していきたいとしている。さらに、アジア地域に向けて同DMPをローカライズすることで、事業の拡大を図っていく考えだ。
2015年09月01日NTTデータとNTTデータグローバルソリューションズは7月27日、アプリケーション・システムに関わる運用コストの削減に向けた「アプリケーション運用改善コンサルティング」の提供を開始した。同サービスは、これまで既存の顧客に対し、アプリケーション運用コストの10~30%削減などの運用改善を実現してきた取り組みを、新規の顧客に適用できるよう整備したもの。ITILを導入するというトップダウン的アプローチに加え、システム固有の事情を踏まえたうえで最適解を導き出すボトムアップのアプローチ手法を採用する。対象は、カスタムアプリケーションおよびSAPアプリケーション。具体的には、「ITサービスマネジメントプロセス」「インシデント」「ドキュメント」の3つの観点から調査分析を行うことにより、運用の「現状把握」・「分析」・「改善策立案」のプロセスを含む、体系的な改善アプローチを実施する。これにより、特に長年にわたり特定のITベンダーに対して運用業務を委託し続けているなどの依存関係により、改善の機会を逃している可能性がある企業に対し、定量的な数値に基づく実行可能な改善施策を提供するという。
2015年07月28日Freescale Semiconductorは、ARM Cortex-A7およびCortex-M4コアを搭載したアプリケーションプロセッサ「i.MX 7シリーズ」を発表した。同シリーズは、i.MX 7Soloファミリとi.MX 7Dualファミリの2ファミリが第一弾製品としてラインアップされており、いずれも最大1GHz動作のCortex-A7と、最大266MHz動作のCortex-M4コアを搭載。コア電力効率は最大15.7DMIPS/mWとするほか、LPSR(低消費電力状態保持)モード時の消費電力250μWを提供するとしている。また2種類のコアは、必要に応じて個別に電源投入が可能。第4世代EPDコントローラも統合しており、これまで継続して行ってきた電子書籍端末市場向けサポートも継続されている。さらに同社では、コンパニオン・チップであるパワーマネジメントIC(PMIC)「PF3000」を組み合わせることで、ウェアラブル・コンピューティングやIoTに向けたセキュアかつ高い電力効率の製品を実現できるようになるとしている。すでにi.MX 7はサンプル出荷を、PF3000は量産出荷をそれぞれ開始しており、評価ボードなども利用可能となっている。
2015年07月10日日本オラクルは7月8日、公益業界向け顧客情報管理アプリケーションの最新版「Oracle Utilities Customer Care and Billing R2.5」の提供を開始すると発表した。「Oracle Customer Care and Billing」は、公益事業者の顧客に関する契約、検針結果、料金メニューや請求情報などを統合的に管理することができるアプリケーション。最新版では、ユーザー画面の操作性が向上しており、ユーザー画面として、同社のアプリケーション製品のユーザー画面の標準デザインテンプレート「Oracle Alta User Interface」が採用された。これにより、表示速度の大幅な向上、モバイル対応などが実現されている。また、アイコンやテキストの拡大、平面的でシンプルかつ空白を広くとったデザインを実装しており、業務部門のユーザーでも直観的に操作できるようになった。開発言語は、一部COBOLで実装されていたが、すべてJavaに刷新された。これにより、Java技術者を、システム構築時や構築後の運用管理において活用することが可能になり、公益企業のシステム導入や維持・運用における負担を軽減する。
2015年07月09日ペンタセキュリティシステムズ(ペンタセキュリティ)は6月16日、「みんなに必要な『安全なWebアプリケーションのセキュリティ』と題するセキュリティコラムを公開した。一般的にWebを構成するシステムは、すべてアプリケーションで構成されており、攻撃者の多くがアプリケーションを狙って攻撃を仕掛けてくる。攻撃者は、この攻撃を発端として企業のシステム内部に入り込み、企業が保有する顧客情報を盗み出すことなどを目的としている。企業もただ攻撃に指をくわえて見ているわけでなく、Webセキュリティソリューションを導入して防御している。ただ、ソリューションの導入さえすればすべて解決するわけではない。コラムでは「Webセキュリティソリューションの本来の役割は何か」「アプリケーションのセキュリティに関わるソリューションは何か」などを多くのセキュリティ担当者が正確に理解できていないと指摘。正しい知識を持ってソリューションを適用・運用している企業が少ないのが現状だという。同社は、アプリケーションにおけるWebセキュリティの重要性を以前から強調している。今回のコラムでは、Webセキュリティソリューションの役割や機能に絞り込んで解説した。○Webアプリケーションのセキュリティとセキュリティソリューションコラムでは「アプリケーションの構築は家造りに例えると解かりやすい」と述べられている。「家をどうやって造るかによってその家の安全性が決まる」とし、家造りとアプリケーションの作成のどちらも、初期段階からメンテナンスに至るまで念入りの調整が必要だという。しかし、セキュリティ性能を重視したアプリケーションでも、攻撃を受けることがある。その理由の一つに、アプリケーションのセキュリティに対する理解が十分に行き届いていないことも考えられるという。例えば、Webスキャナ(Web Scanner), Webアプリケーションファイアウォール(Web Application Firewall;WAF)といった言葉の意味を知っている人は多いが。それらの機能や作動位置などを正確に理解している人は少ない。セキュリティの観点からみると、一般的にPCやモバイル端末などの「クライアント」のセキュリティは個別システムの安全と関係があり、サーバのセキュリティは企業システムの安全と関係がある。企業内においてクライアントを安全性を確保は重要であるが、第一に考えないといけないのがWebサーバーだ。○セキュアコーディング実際に、Webサーバーのセキュリティ確保を家造りと比較すると、面白いほど同じ部分が多いことがわかる。まず、開発段階は、家を造るプロセスと同じといえる。家は、外装などはレンガなどの安全な材質が用いられる。それをアプリケーションになぞらえると。安全なソースやプログラムを利用したセキュアコーディングがレンガに該当する。セキュアコーディングとは、開発プロセスにおいて開発者の知識不足やミス、または各プログラミング言語の固有の弱点など様々な原因によって生じえる脆弱性を最小化するために、設計の段階からセキュリティを考慮してコードを作成する製作方式のことだ。ネットワーク階層は、データの送受信にかかわる通信を担当し、システム階層はWindows、LinuxといったOSのアプリケーションが作動できるようにする。アプリケーションは、最上位の階層であり、多様な機能を行うプロトコル(HTTP、FTP等)及び応用サービスを提供する。アプリケーションの開発には構築のスピードを考慮するべきであるが、それ以上に安全かつ体系的に開発することが重要だという。安全ではない開発環境に、他のWebセキュリティソリューションを導入することは、場当たり的な対策にすぎないからだという。○Webスキャナ家造りの完了後、罅が入っているところはないか、傾いているところはないかなどのチェックをする。これと同じように、外部からアプリケーションを点検するWebスキャナを定期的に行う必要がある。Webスキャナは、Web脆弱性診断ツールとも呼ばれ、Webアプリケーションの外部から通信を介して潜在的脆弱性や設計上の脆弱性を分析するプログラム。現在、多くの種類のWebスキャナが販売されている。Webスキャナの効果を得るためには、地道な点検でアプリケーションを定期的にメンテナンスする必要がある。○マルウェアの検知家造りでは、外部だけでなく内部も虫などが入り込める穴とかはないか、チェックする必要がある。当然アプリケーションの場合も、内部を点検してマルウェアを検知するソリューションがある。マルウェアは、一般的にWebシェルと呼ばれ、アプリケーションの内部で動作する悪性コードだ。ハッカーは、Webシェルを介してセキュリティシステムをバイパスし、認証を行わずシステムに接続するように試みる。それを点検するためには、Webシェルだけを専門的に検知するソリューションを活用し、サーバの内部から検知する必要がある。Webスキャナと同様に、マルウェアの検知ソリューションも定期的な点検や実行が不可欠だ。○Webアプリケーションファイアウォールアプリケーションという家を安全なレンガで造り、内外部も点検したが、まだ終わりではない。次は、外部からの予期せぬアクセスを遮断し、点検の際に見つけなかった内部リスクを補完するために垣根を作る。アプリケーションのセキュリティおいては、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)が垣根に該当するという。WAFは、Webを介した外部からの侵入やWeb攻撃を検知し、対応する役割を果たす。特に、セキュアコーディング、Webスキャナが検知したWebセキュリティの脆弱性が外部にさらされないように保護するだけではなく、それらのソリューションに至る前に外部で遮断する役割を行う。また、マルウェアがWebサーバーにアップロードされることも遮断する。一般的なファイアウォールとは違うのは、Webアプリケーションに特化して開発されている点。さらに、他のソリューションと異なり、サーバへの構築・適用にコストがかからず、外部にインストールすることもできる。最新のWAFは広範囲で多様なWeb攻撃をリアルタイムで遮断し、学習モードによるルールの適用も可能という特徴がある。○データセキュリティ家を建てた後も、現金や通帳のような財産をどうやって保管するかを考慮する必要がある。アプリケーションでは、個人情報やクレジットカード情報、口座情報といった重要データなどが財産に該当する。一般的なWebアプリケーション環境では、データベースを構築し、データを保管及び管理する。安全なデータ管理のためには、データセキュリティ関連のWebセキュリティソリューションを導入する必要がある。データを暗号化することにより、ハッカーがデータを解読できないようにするデータ暗号化ソリューションをド導入することが一般的だ。しかし、暗号化だけで済むわけではない。誰がいつアクセスしたかが確認できるアクセス制御や監査ログにも注意する必要がある。データ暗号化においては、暗号化されたデータを復号できる鍵(Key)の管理が非常に重要になるため、鍵管理にも特別な注意が必要となる。○Webセキュリティの定石Web攻撃は、今この瞬間にも新しいタイプが現れ、利用されている。コラムでは、Webセキュリティの重要性を訴え、Webセキュリティに対する理解を深められるよに、ITシステムをネットワーク、システム、アプリケーションの3つの階層に分けて解説してきた。これまで言及したWebセキュリティソリューションを各階層別にまとめると、下記の図のようになる。安全なWebセキュリティを実現するためには、各階層別の特長を理解し、適材適所にWebセキュリティソリューションを導入することが求められる。アプリケーションのセキュリティがWebセキュリティにおいて最も大きい比重を占めているものの、基本的にネットワークとシステムの安定性が保障されていなければ安全なWebセキュリティは確保できない。現在、Webセキュリティソリューションもさまざまな種類が販売されている。それぞれの機能や動作位置をよく理解し、適材適所にWebセキュリティソリューションを配置することで、安全なWebセキュリティを実現できると、まとめている。
2015年06月18日ブロケード コミュニケーションズ システムズは6月10日、リアルタイムのネットワーク可視化を実現するインテリジェントなフロー管理アプリケーション「Brocade Flow Optimizer」とBrocade MLXシリーズのルータ用最新OS「Brocade NetIron OS 5.9」を発表した。Brocade Flow Optimizerは、OpenDaylightに準拠したSDNコントローラに対応したアプリケーションで、ポリシー・ベースのネットワーク・トラフィック管理機能をリアルタイムで提供する。Brocade Flow OptimizerをBrocade MLXeルータと合わせて利用することで、ユーザーはネットワーク・トラフィックの知見をプロアクティブに入手して、ネットワーク攻撃を軽減し、ネットワークの輻輳を緩和できる。また、ネットワーク管理者はBrocade Flow Optimizerにより、ネットワークのフラッド攻撃を未然に防ぐとともに、帯域の占有を調整して不正トラフィックの優先順位を付け直し、不審な挙動について綿密な分析が可能になる。新たなOpenFlow機能を提供する最新版のOSは、Brocade MLXのBrocade VersaScaleプログラマブル・フォワーディング・アーキテクチャを採用しており、Brocade VersaScaleプログラマブル・フォワーディング・アーキテクチャと、Brocade Flow OptimizerなどのSDNアプリケーションを併用することで、顧客はネットワーク・トラフィックの可視性を向上し、フォワーディング制御を容易に行えるようになる。Brocade Flow Optimizer SDNアプリケーションは提供が開始されており、価格はサポートされるネットワーク容量によって異なる。米国での販売価格は、20GBまでのトラフィック管理の場合で4995ドル、200GBまでのトラフィック管理で1万2995ドルとなっている。Brocade NetIron OS 5.9は現在、サービス契約中のBrocade MLXの顧客に対してが、2015年第3四半期中に追加費用なしで提供される。
2015年06月11日パロアルトネットワークスは5月27日(米国時間)、シリコンバレーに本社を置き、SaaS(Software as a Service)アプリケーション向けに高度に特化したセキュリティ技術を持つCirroSecure社を買収したと発表した。これまで、SaaSアプリケーションを効果的に管理・保護するツールは存在しなかったが、CirroSecureの技術は、ポリシーやデータセキュリティに対する攻撃の発生を迅速に判定して、日々SaaSアプリケーションの利用状況を分析しながらすべてのユーザー・フォルダ・ファイルにまたがる操作全体を完全に可視化。これにより、アプリケーションを安全に保つ、高度なアプローチをとる。SaaSアプリケーションに対する侵害は、詳細なコンテキストを意識した方法で防御し、組織が機密データの損失を防止するために、侵害が発生した際に即座にユーザーとデータを隔離できる。パロアルトネットワークスのセキュリティプラットフォームにCirroSecureが加わることで、Box、Dropbox、GitHub、Google Drive、salesforce.comといった組織に高度なコラボレーションをもたらすSaaSアプリケーションで共有される事の多い重要なデータを保護するセキュリティ機能が実現されるという。CirroSecureの技術は2015年後半に、サブスクリプションサービスや、パロアルトネットワークスのエンタープライズセキュリティプラットフォームの一部としてリリース予定となっている。
2015年06月04日外資系人材紹介会社のヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパンは、IT業界での採用動向としてアプリケーション開発者のニーズが極めて高くなっているとするコメントを発表した。同社のマネージング・ディレクター ジョナサン・サンプソン氏は、「国内ではWebベースのアプリケーションに移行する企業が増加していることから、JavaもしくはMicrosoft関連のWeb開発経験を持ったアプリケーション開発者がとくに求められている。次々導入される業界の最新技術に対応するため、GPU、JavaScript MV*、CSSフレームワークなどの新技術についての理解度の高いジュニアレベル開発者の需要が高くなっている。また、ゲーム開発やWebアプリケーション開発を専門とするジュニアレベルの開発者にも強い需要がある」と述べている。同社の採用動向レポートによると、IT業界ではほかにも、ITセキュリティオフィサーやERPスペシャリストに対する需要も高まっているという。
2015年05月15日オートデスクは5月7日、建築・土木インフラ業界向けBIM/CIMアプリケーションパッケージの新バージョン「Autodesk Building Design Suite 2016」と「Autodesk Infrastructure Design Suite 2016」を5月15日より発売すると発表した。これら2種類のパッケージは、建築・土木業界の幅広い業務ワークフローにBIM/CIMを適用しながら、企画、設計、施工、維持管理を効率的に行えるよう支援するパッケージとなっているという。また、同社のクラウドサービス「Autodesk A360」を必要に応じて組み合わることで、チームコラボレーションやシミュレーションなどの機能を利用でき、時間や場所、端末の種類を気にせずにプロジェクトに参加することができるようになる。
2015年05月08日米Riverbed Technology(リバーベッド)は4月23日、ハイブリッドIT環境におけるアプリケーション・パフォーマンスを管理するためのソフトウェア・ソリューション「Riverbed SteelCentral Portal」を提供開始した。無償評価版のダウンロードも可能。新製品は、ネットワーク/エンドユーザー・エクスペリエンス/アプリケーションの各領域のパフォーマンス・データを1箇所に集約し、アプリケーション・パフォーマンスをエンド・トゥ・エンドで可視化するソリューションであり、同社によると業界初とのこと。各領域の管理チームは全ての領域の情報を共有できるため、他部門に責任を転化することなく、共同でパフォーマンス問題を解決可能になるとしている。カスタマイズ可能でグラフィカルなダッシュボードをユーザーごとに用意、個々のユーザーに最適な情報を表示できるという。各自の役割に必要な全ての情報を1つの画面に集約し、各項目を掘り下げればより詳しいパフォーマンス・データにアクセスできる。例えば、各チームのメンバーは、アプリケーション・パフォーマンス/ネットワーク・パフォーマンス/エンドユーザーへの影響に関する共通の情報を、ハイレベル・サマリー・ビューで確認できるという。問題がアプリケーションに起因する場合、アプリケーション・チームはこのビューのアプリケーション・マップを使用してその事実を把握し、新たに追加したコードといった根本の原因を突き止めることができるとしている。同製品は、パフォーマンス可視化ソリューション「SteelCentral」や、WAN最適化および制御ソリューション「SteelHead」のパフォーマンス・データを集約する。アプリケーション・パフォーマンスに関する情報の一元化により、ハイブリッド・ネットワーク全体を流れるアプリケーションのデータおよびトラフィックの高速化やトラブル・シューティング、最適化を効率良く行える他、将来起こり得る障害を予防できるとしている。アプリケーションやネットワーク、エンドユーザー・エクスペリエンスなどの各担当チームは、ハイブリッド・エンタープライズ環境の全体像を把握して、環境に潜む問題の芽をすばやく発見できるという。チームのメンバーは、非生産的なトラブル・シューティングではなくビジネス価値を生む戦略的なプロジェクトに、より多くの時間を振り向けることが可能になるとのことだ。
2015年04月24日オートデスクは4月21日、建築・土木インフラ業界向けBIM/CIMアプリケーションの最新バージョンを4月23日に発売すると発表した。○意匠設計から構造・設備設計までをカバー「Autodesk Revit」BIMアプリケーションの「Autodesk Revit 2016」では、重なりあったモデル線分を維持してCAD形式で書き出す機能が追加されたほか、レンダリングエンジンを「NVIDIA Mental ray」(ローカルPCで稼働)と「Autodesk Raytrace」(リアルタイムレンダリング)から選択可能となった。日本のユーザーのリクエストも取り入れられており、構造解析に必要なパラメーターを構造部材ファミリに追加できるようになったり、背筋部材の丸め機能の向上などの改善が図られている。また、「Autodesk Revit」で提供するBIM機能のうち、3D詳細設計と図面作製、設計図書の作成機能に特化した「Autodesk Revit LT 2016」も合わせてリリースされる。次に、プロジェクトマネジメントツール「Autodesk Navisworks 2016」では、Graphisoft ArchiCAD 17、18もファイルエクスポーターで対応可能となり、Rhino 3dm(バージョン5まで)とAdobe PDF(2Dのみ)の読み込みが可能となった。加えて、「Autodesk AutoCAD 2016」上でNavisworksモデルを参照できるため、新規設計時や干渉箇所の修正時に他のモデルを参考にしながらの作業が実現する。意匠設計から構造・設備設計までをカバーするソリューションとなった「Autodesk Revit」だが、アメリカで開発されているということもあり、性能評価がアメリカ基準となっている部分がある。これに対し、同社は日本の基準に準ずるための取り組みを進めており、アドオンアプリケーションなどをリリースすることで対応していく予定だという。○地図からモデルを自動作成 - プレビュー公開の機能も都市開発向けの「Autodesk Infraworks 360」では、前リリース時にプレビュー搭載されていた、「Model Builder」機能が正式に搭載された。これは地図の任意の部分から3Dモデルを自動で作成する機能。モデルの精度はそこまで高くはないが、外部データを合成するなど、現況地形モデルのベースとすることが可能だ。また今回のリリースでは「桁橋の構造解析」機能と「交通シミュレーション」機能がプレビュー搭載された。「桁橋の構造解析」機能では、橋梁の構造を簡単に解析することができる。計算基準がまだ欧米基準だが、設計検討程度には活用できるという。一方の「交通シミュレーション」機能は、渋滞量を予測する簡易シミュレーションツールとなっている。また、車両走行の軌跡を解析できるアプリケーション「Autodesk Vehicle Tracking」も発表された。車両だけでなく路面電車、航空機の走行軌跡の分析が可能だ。縦断方向のクリアランス確認、Civil 3Dサーフェス上での車両の腹打ち確認、2D/3Dアニメーション作成などの機能を搭載している。
2015年04月22日オートデスクは4月14日、製造業界向け「デジタルプロトタイプ」アプリケーションの新バージョンを4月15日より順次発売すると発表した。今回の新バージョンでは、製品開発の関係者がさまざまなアイデアを検討しながら共同作業を効率的に行えるよう、操作性、3Dモデリング性能、3Dプリンタとの連携などに関する機能が向上した。また、シミュレーションにおいては、各アプリケーション同士のデータ連携を高めて、解析モデルの修正、簡略化、形状の追加/変更を反映させるなどの機能強化が実施されたという。今回発表された各アプリケーションの主な概要は以下の通り。
2015年04月14日日本オラクルは4月10日、製品構成や価格の決定、見積もり・提案書作成までの販売プロセス全体を管理するクラウド・アプリケーション「Oracle CPQ Cloud」を提供開始する。「Oracle CPQ Cloud」は、「価格・見積もり機能」「製品構成・ガイド機能」「分析機能」「販売代理店向け機能」「契約・受注支援機能」などを提供する。例えば、事前定義済みのルールの中で最適な製品構成に基づいた見積もり作成を行い、受注までを支援するコンフィグレータを提供し、ガイダンス機能では、顧客が必要とする適切な製品とオプションを選択できるよう推奨する。分析機能では、作成した見積もり構成の妥当性を判断するための分析が行え、値引き率の調整や販売促進キャンペーン適用を検討する際に活用することができるほか、販売代理店向け機能では見積り作成における情報と作業の標準化を実現する。同製品はデスクトップ端末に加えてモバイル端末でも利用可能で、契約文書のテンプレート化や承認ワークフロー機能が提供される。
2015年04月10日データ・アプリケーション(DAL)は4月1日、同日付けで武田好修氏が代表取締役社長に就任したと発表した。1999年4月から代表取締役社長を務めた橋本 慶太氏は代表取締役会長に就任する。武田氏は、兵庫県出身で1952年生まれの62歳。1976年に同志社大学 工学部を卒業し、ディジタルコンピュータ(現・ワイ・ディ・シー)に入社。1988年よりデータ・アプリケーションに入社し、2005年より同社専務、2010年より同社取締役常務執行役員を務め上げた。DALは、1982年にディジタルコンピュータ(現 ワイ・ディ・シー株式会社)の100%出資子会社として設立。1992年よりUNIX向けソフトウェアパッケージを販売し、以後EDI(電子データ交換)を中心としたデータ交換、システム連携分野のパッケージソフトウェアの開発に取り組んでいる。2007年4月にJASDAQ市場に上場した。主力製品は「ACMS(Advanced Communication Management System)シリーズ」で、基幹システムと連携したB2B環境を構築できるB2Bサーバー「ACMS B2B」や企業内外のデータ連携を行うB2Bインテグレーション・サーバ「ACMS E2X」などをラインアップ。シリーズ累計で1600社/7000サイトで運用されているという。また、システム連携で不可欠なデータのフォーマットや文字コードの変換・加工を行うデータ・ハンドリング・プラットフォーム「RACCOON」を2014年から提供している。次の構想として、EDI、EAI、ETLのニーズを一元的に担うことのできるデータインテグレーション製品の提供を計画しているという。
2015年04月02日データ・アプリケーション(DAL)は、データハンドリングプラットフォーム「RACCOON(ラクーン)」の最新版「RACCOON V.1.3」を3月26日より販売すると発表した。RACCOONは、異なるシステム間のデータ連携、およびシステムマイグレーションやシステムリプレース時のデータ移行に必要なデータ変換をドラック&ドロップによるマッピングだけでノンプログラミングで実現するツール。最新版では、自動マッピング機能を強化し、サポートするDBやフォーマットを増やしたほか、クラウド環境(Amazon EC2、Microsoft Azure)での稼働も確認できる。また、データ移行のニーズが非常に高いことから、データ移行期間だけなど期間を限定してソフトウェアが利用可能なタームライセンスを新たに導入した。販売価格は、従来バージョンと変わらずStandard Editionが300万円(税別)。タームライセンスは、月額12万5000円(税別)で、最低利用期間は3カ月となる。なお、2016年3月末までトライアルキャンペーンとして、Standard Editionをキャンペーン価格200万円(税別)で提供する。DALは最新版を初年度50セットの販売を予定している。
2015年03月26日SAPジャパンは3月24日、ファッション業界向けアプリケーション「SAP Fashion Management」の提供を開始した。同製品は、Luxottica、Giorgio Armani、Tommy Hilfiger、adidasといったグローバルビジネスを展開しているアパレル/フットウェア企業と共同開発により生まれたもの。同製品は、アパレル製造卸企業向けアプリケーション「SAP Apparel and Footwear」と小売り企業向けアプリケーション「SAP Retail」を統合し、製造・卸・小売りと、ファッション業界におけるすべてのチャネルを通じて、サプライチェーンに関わる業務をエンド・ツー・エンドで支援する。ファッション業界の垂直統合が進むことで、製造から小売りまでのすべてを1社で行う企業が増えており、両アプリケーションを併用する傾向があったが、独立した2つのシステムの併用では、作業工程に無駄が生じるなどの課題があったという。同製品を利用することで、販売計画や生産計画、オムニチャネル、マスターデータなどを一貫して管理でき、グローバルでの業務プロセス、データ、設備やリソースの見える化、意思決定の迅速化が実現される。また、インメモリ・プラットフォームであるSAP HANA上で稼働するため、リアルタイムで工場から店舗、eコマースの利用者までを1つの流れとしてつなげ、よりビジネスを効率化することが可能。
2015年03月24日Keysight Technologiesの日本法人であるキーサイト・テクノロジーは1月19日、ハイパワーDCアプリケーション用ラック・システム電源を発表した。同ラック・システム電源では、オートレンジDC電源「N8900」シリーズを6台まで並列に組み込み、最大90kW、最大電圧1500V(電流180A時)、最大電流3060A(電圧80V時)を供給可能な単一大容量電源として構成することができる。これにより、面倒なシステム設計を行うことなく、大容量アプリケーションに最適な電源ソリューションを簡単に構築できる。一方で、試験用のハイパワー電源システムを設計する際に、高電圧に対応できるようにシステムのデザイン、デバッグ、安全性などの課題を考慮しなければならない。同ラック・システム電源は使用するパーツも含め、ハイパワーに対応しながら、ラックの背面にはプラスチック製の安全カバーが付属するなど、安全面の課題も解決している。さらに、オートレンジ機能により、広範囲の電圧でフルパワー出力を実現できるのに加え、ラック・システム電源内の1台の電源がマスター電源となり、各電源との通信やラック・システムとの通信が行える。この他、インタフェースはLAN(LXI Core)、USB、GPIBを使用でき、すべてシステムに標準装備されている。なお、価格は、208 VAC入力モデルが211万7150円(税抜き)から、400 VAC入力モデルが200万2727円(税抜き)から。出荷開始時期は、400 VACモデルが2月、208 VACモデルが6月となっている。
2015年01月19日