数々の伝説を生んだスーパースター、エルヴィス・プレスリー。その元妻の回想録を基にした映画『プリシラ』が4月12日(金)、日本公開される。エルヴィスの波乱に満ちた生涯は『エルヴィス』(2022年公開)で描かれていたが、本作は、元妻のプリシラが主人公。14歳にしてエルヴィスを虜にした彼女の、鮮烈なストーリーだ。彼女の視点で語られるセレブの実生活も興味深い。監督は、『マリー・アントワネット』など、女性の機微を見事に活写するソフィア・コッポラ。『プリシラ』ふたりが出会ったのは1959年。当時、アメリカには徴兵制があり、大スターのエルヴィスも、2年間、一般兵士として陸軍に配属され、西ドイツの基地で勤務していた。そんななか、彼の家のパーティーにたまたま来ていたプリシラをエルヴィスが見初める。彼女は、テキサスから赴任してきた将校の娘。エルヴィス24歳、プリシラは14歳だった。エルヴィスといえば、コンサートで失神するファンが続出するほどの存在。プリシラにとっても、もちろんあこがれる雲の上の人だ。そんな彼からの幾度もの誘いに、夢見心地のまま恋心があふれ出していく。ふたりの関係を信じていなかった両親も、大スター直々の来訪による交際申し入れで、ついに認めることとなる。まさしく1960年代という高度成長期のシンデレラストーリーだ。しかし、本作がおとぎ話と違うのは、「出会って恋人になるまで」の物語ではなく、「恋人になってから」がメインストーリーであるということ。ふたりの親交はエルヴィスが除隊し帰国してからも続き、1963年、17歳になったプリシラは、「グレースランド」と呼ばれるエルヴィスの大邸宅に呼び寄せられ、そこに住むことになる。彼女はエルヴィスの寵愛を受けながらその邸宅から女子校に通うのだ。17歳の少女が人気絶頂のスーパースターと同居!……いまなら大炎上のスキャンダルものだが、それがまかり通った時代の実話である。原作は、プリシラが1985年に出版した回想録『私のエルヴィス』。それをソフィア・コッポラ監督が脚色し、映画化した。「多くの10代の少女が歳上のセレブとの恋に憧れますが、プリシラはそれを現実にしました。私が興味を持ったのは、どうやって夢を叶えたかだけではなく、グレースランドで成長するにつれ、プリシラの望むものがどう変わっていったのかを探ることでした」とコッポラ監督は語る。愛だけを頼りに派手な世界に飛び込んだプリシラが、夢と現実の間を彷徨いながら成長していく姿を、この作品は繊細に描いていく。超セレブ夫妻の私生活がその時代の風俗やお洒落なファッションとともに赤裸々に映し出されていることも、魅力のひとつだ。伝説の大邸宅、ザ・ビートルズも訪れた「グレースランド」の内部、そして、プリシラの視線の先に垣間見えるエルヴィスのどこか不安定な素顔。描かれているエルヴィス像は、やはり旧世代の男性。プリシラを、着る服から髪型、アイメイクにいたるまで自分好みに変えていく。電話に必ず出てもらいたいから外出は禁止。一緒に住むようになっても、結婚するまでは……、というストイックな一面も持ち合わす。プリシラを演じたのは、ケイリー・スピーニー。この作品でヴェネチア国際映画祭最優秀女優賞を受賞、あどけなさの残る14歳の少女から28歳までを見事に演じている。エルヴィス役はジェイコブ・エロルディ。ドキッとするほど目の演技が似ている。エルヴィスも182cmの高身長だったけれど、それよりなんだか背が高い。調べたら196cmもあるそうだ。プリシラご本人が、この映画のプロデューサーもつとめている。コッポラ監督は、彼女に過去の印象や感情の記憶までヒアリングし、それに忠実であることを優先したという。その結果、この映画はあえてプリシラの側から描くことに徹している。「映画の醍醐味は、誰かの世界に完全に入り込んで自分の世界と結びつくものや、驚かされるもの、心乱されるものが見えてくるところです。私はそういう映画をつくりたい。だから、観る人には100%プリシラになりきって観てほしいのです。」というのがコッポラ監督の意図だ。文=坂口英明(ぴあ編集部)【ぴあ水先案内から】恩田泰子さん(新聞記者・讀賣新聞)「……監督はソフィア・コッポラ。夢のような世界とその裂け目を描かせたら、やっぱりうまい……」恩田泰子さんの水先案内をもっと見る()(C)The Apartment S.r.l All Rights Reserved 2023
2024年04月01日映画『プリシラ』が、2024年4月12日(金)に公開される。監督はソフィア・コッポラ。エルヴィス・プレスリーと恋に落ちたプリシラの物語映画『プリシラ』は、世界的スーパースター、エルヴィス・プレスリーの元妻プリシラ・プレスリーが、1985年に出版した回想録『私のエルヴィス(Elvis and Me)』を基にした作品。エルヴィスと恋に落ち、彼の人生へと足を踏み入れたプリシラの魅惑と波乱の日々を繊細に美しく描いた物語となっている。作中ではプリシアとエルヴィスの運命的な出会い、結婚、出産、そして別れが描かれる。監督を務めるのは、『ロスト・イン・トランスレーション』や『マリー・アントワネット』『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』などを手掛け、映画監督してだけでなくファッション・アイコンとしても世界の注目を集めるソフィア・コッポラ。プリシラの回想録を読み、彼女の生き方に感銘を受けたソフィア・コッポラが、独自の視点でプリシラの恋の物語を描き出す。魅惑的な世界観を彩るシャネル(CHANEL)とともに制作したウェディングドレスやヴァレンティノ(VALENTINO)の衣装、ロックバンドのフェニックス(Phoenix)が手掛ける音楽にも注目だ。主演はケイリー・スピーニー主演は、ケイリー・スピーニー。映画『ビリーブ 未来への大逆転』に出演し、『パシフィック・リム: アップライジング』ではヒロインに抜擢されたケイリー・スピーニーが、夢のような恋の恍惚と切なさを経験していくプリシラの変化していく様を驚くほど繊細な表情と佇まいで表現。本作において、第80回ベネチア国際映画祭にて最優秀女優賞を受賞した。また、エルヴィス役はジェイコブ・エロルディが演じる。登場人物プリシラ・プレスリー…ケイリー・スピーニー14歳のときに、世界が憧れるスーパースターのエルヴィス・プレスリーと出会い、恋に落ちる。やがて、両親の反対を押し切ってエルヴィスと大邸宅で一緒に暮らし始める。しかし、本来のエルヴィスの姿をより深く知るにつれ孤独を感じ、エルヴィスの浮気話に戸惑い、2人の間の溝は次第に深くなる。彼の色に染まっていくことが幸せだったプリシラは、いつしか「自分の人生を歩みたい」という自分自身の気持ちに気づいていく。エルヴィス・プレスリー…ジェイコブ・エロルディ“キング・オブ・ロックンロール”と称される偉大なロックスター。ビートルズやクイーンなど多くのアーティストに多大な影響を与え、「世界で最も売れたソロアーティスト(ギネス認定)」としても知られている。劇中冒頭では、父の転属によって暮らし始めた西ドイツの軍施設、イーグル・クラブのカウンターにプリシラがひとりで座っているシーンが。外国の生活になじめず、寂しさが漂う彼女に声をかけた軍人、テリー・ウェストに、エルヴィスのパーティーに一緒に行くかと誘いを受け、冷静を装うも胸のときめきを隠しきれていない様子のプリシラを見ることができる。映画『プリシラ』あらすじ14歳のプリシラは、スーパースター・エルヴィスと出会い、恋に落ちる。彼の特別になるという夢のような現実。魅惑的な別世界に足を踏み入れたプリシラにとって、彼の色に染まり、そばにいることが彼女のすべてだったが……。【作品詳細】映画『プリシラ』公開日:2024年4月12日(金)監督・脚本:ソフィア・コッポラ出演:ケイリー・スピーニー、ジェイコブ・エロルディ配給:ギャガ原題:PRISCILLAPG12
2023年12月14日『エルヴィス』でアカデミー主演男優賞にノミネートされるほどの熱演を見せたオースティン・バトラーが、同作の共演者トム・ハンクスから受けたアドバイスを「サンデー・タイムズ」紙に明かした。エルヴィス・プレスリーを演じるにあたって、役作りに2年を費やしたというオースティン。『エルヴィス』出演後は、休むことなくトムが製作総指揮を務める「Masters of the Air(原題)」に出演したのだが、これは「エルヴィス役にどっぷりと浸かりすぎているから、メンタルヘルスのためにはすぐに別のことに取り組んだ方がいいよ」というトムの助言に従ったからだという。「ただ単に役から抜けようとすれば感情のむち打ちがやってくるかもしれない。それでね、いま私はあるドラマを製作中で…」と「Masters of the Air」への出演オファーをもらったというのだ。同作はトムとスティーヴン・スピルバーグが製作総指揮として手掛けてきた「バンド・オブ・ブラザース」「ザ・パシフィック」に続く戦争ドラマ。オースティンは同作のほかにも『デューン 砂の惑星 PART2』、トム・ハーディ、ノーマン・リーダスら共演の『The Bikeriders(原題)』などの公開待機作を控えている。(賀来比呂美)■関連作品:エルヴィス 2022年7月1日より全国にて公開© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2023年08月14日ソフィア・コッポラ監督とA24の3度目のコラボ作品となる『Priscilla(原題)』のティザー動画が解禁された。エルヴィス・プレスリーの元妻プリシラが1985年に出版した回想録「私のエルヴィス」を基に、彼女の人生とエルヴィスとの関係を描いた伝記映画。ケイリー・スピーニー(『パシフィック・リム:アップライジング』)がプリシラを、ジェイコブ・エロルディ(「ユーフォリア/EUPHORIA」)がエルヴィスを演じている。監督のソフィアは脚本と製作も担当。ティザーには映画ファンから「この作品は、プリシラのエルヴィスとの生活に焦点を当てているところが興味深い。ソフィアはきっとうまくやってくれるはず」「原作を読んだからすごく楽しみにしている」「ソフィアは本当にいつも美しく雰囲気のある映画を撮るね」などの感想が寄せられている。わずか1年前には、エルヴィスを題材として取り上げたバズ・ラーマン監督×オースティン・バトラー主演作『エルヴィス』が大ヒット。アカデミー賞で作品賞、主演男優賞を含む8部門でノミネートを受けた。エルヴィスを演じたオースティンの演技が特に評価されたこともあり、今作でエルヴィスを演じ、オースティンと比較されることになるのが予想されるジェイコブに「どんなにうまく演じていても大変そうだ」という声も上がっている。(賀来比呂美)
2023年06月22日エルヴィス・プレスリーの娘で、シンガーソングライターのリサ・マリー・プレスリーさんが米国時間1月12日夜に亡くなったと、母プリシラ・プレスリーがPEOPLEに声明を発表した。54歳だった。リサ・マリーさんは10日に行われたゴールデン・グローブ賞受賞式に出席していたが、そのわずか2日後、カリフォルニア州カラバサスの自宅で心肺停止の状態で発見された。TMZによると、近くにいた人がエピネフリンを投与するなど蘇生を試み、一時は心拍が回復したが、搬送先の病院で息を引き取ったという。リサ・マリーさんは’68年に誕生。4歳のときに両親が離婚し、9歳で父エルヴィスを亡くした。ティーンなってからはドラッグに溺れ、リハビリ施設に入所。’88年にそこで知り合ったミュージシャンのダニー・キーオと20歳で結婚し、長女ライリー、長男ベンジャミンを授かったが、’94年に離婚。その直後にマイケル・ジャクソンやニコラス・ケイジ、マイケル・ロックウッドら著名人と結婚を繰り返したが、いずれの婚姻生活も短期間で終わっている。そんな私生活の派手さからパパラッチに追われ、ゴシップ誌を賑わせ続けたリサ・マリーさん。近年はロックウッドとの泥沼離婚裁判や金銭問題に苦しみ、’20年には愛息ベンジャミンが拳銃自殺でこの世を去るなど心労が重なっていた。
2023年01月13日現地時間2023年1月12日、ミュージシャンのリサ・マリー・プレスリーさんが亡くなりました。54歳でした。リサさんは、もっとも売れた音楽家として『キング・オブ・ロックンロール』と称される、ミュージシャンのエルヴィス・プレスリーさんの娘。サンケイスポーツによると、リサさんはこの日の朝に心肺停止で搬送され、カリフォルニア州の病院で息を引き取ったといいます。9歳という若さで父親のエルヴィスさんと死別したリサさんは、後に自身もミュージシャンとして活動するように。また、26歳の頃には世界的なミュージシャンであるマイケル・ジャクソンさんと結婚し、離婚後は俳優のニコラス・ケイジさんと再婚するなど、注目を浴びていました。54歳という、あまりにも若すぎる旅立ち。ネットでは、日本人からも「若すぎる…大変な人生だったろうに」「マイケルと結婚をした時は驚いたのを覚えてる」といった声が上がっています。リサ・マリー・プレスリーさんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年01月13日映画『エルヴィス』Blu-ray&DVDが発売となった。これに併せてバズ・ラーマン監督、エルヴィス役のオースティン・バトラーによるインタビュー映像が公開された。禁断の音楽とされていたロックで世界を一変させ、若くして謎の死を遂げたスーパースター、エルヴィス・プレスリーの誰も知らなかった真実の物語を『ムーラン・ルージュ』や『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマン監督が映画化。ほぼ全編に渡り吹き替えなしでエルヴィスになりきり、歌唱とダンスを行うという難役・エルヴィスに抜擢されたのはオースティン・バトラー。エルヴィスの才能をいち早く見つけ、生涯にわたりエルヴィスのマネージャーを務めた悪名高いトム・パーカー役を、2度のアカデミー賞受賞俳優トム・ハンクスが演じている。本作で監督を務めたバズ・ラーマンは、インタビューの中で「日本には物理的な物を大切にするファンがいるのが素敵だ。レコード盤を集めている音楽好きもいる。良いことだよね。そしてDVDを販売する素敵な店がある」と日本に対する印象を語る。さらに「もちろんDVDに特典は付いてくる。何度も観れば細かいディテールに気付くはず」とコメント。さらに「僕としてはDVDで『68カムバック・スペシャル』のシーンを観た後、オリジナルの映像と見比べて」とポイントを語った。一方でバズ・ラーマン監督に「エルヴィスそのもの」と言わしめたオースティン・バトラーは、パフォーマンスで最もこだわった点について「繊細にシーンを再現する、監督が『発生シーン』と呼んだ場面。具体的にその場面で彼(エルヴィス)がどういう気持ちだったか、どう動いていたか、どういう声だったかに集中していた」と今回のアプローチを振り返る。また「一番大事だったのは具体的なことを通して、まるで今、初めて起きているように見せること」とも明かしてから、「単に僕が振り付けをしているのではなく彼の精神が感じられるように、音楽が僕を突き動かしていて、観客のリアクションからも影響を受けた。つまり、考えるのではなくエルヴィスの目を通して感じることに集中していたんだ」と締めくくった。■リリース情報『エルヴィス』Blu-ray&DVD発売中4K ULTRA HD&Blu-rayセット(2枚組)価格:6,980円(税込)Blu-ray&DVDセット(2枚組)価格:4,980円(税込)<映像特典(Blu-ray・約47分)>メイキング・オブ・エルヴィス / 歌唱シーンの舞台裏 / キングの衣装 / オーストラリア万才 / ミュージックビデオ『トラブル』
2022年10月19日7月に公開され、大きな注目を集めた映画『エルヴィス』のブルーレイ/DVDが間もなくリリースされる。本作は様々な形態でのリリースを予定しているが、高解像度の4K ULTRA HDとブルーレイのセットも登場。色彩、画質、音響すべてにおいて高クオリティの4K ULTRA HD盤の視聴会が先ごろ開催された。『エルヴィス』は、“世界で最も売れた歌手”としてギネス記録を持つ伝説のスター、エルヴィス・プレスリーの半生を描いた超大作。その後の人生を決定づけた少年期の出来事、運命を変えるマネージャーとの出会い、全世界を席巻したメジャーデビュー後の活動と苦悩、そして晩年までが数々のヒットナンバーを交えて綴られる。誰もがその名を知っている、誰もがその姿を見たことがある史上最大のスターの“知られざるドラマ”を描いた作品だ。そんな本作を、ハイクオリティで体感できる視聴会が都内にあるドルビージャパン視聴室で実施され、4K ULTRA HD盤のポテンシャルが存分に発揮される環境が用意された。本アイテムはDolby Visionで収録された4Kの美しい映像が堪能でき、音響もDolby AtmosとDolby Digital 5.1chを収録。本作の監督を務めたバズ・ラーマンは映像に徹底にこだわる人物として知られており、本盤は監督の想い、意図を余すところなく楽しめる内容になっている。本作の撮影は、ラーマン監督と『オーストラリア』でもタッグを組んだマンディ・ウォーカーが担当。映画は全編がデジタルで撮影され、いくつかのシーンを除いて巨大なセンサーを搭載したカメラArri Alexa 65が使用されている。通常、巨大センサーを搭載したカメラで撮影された映像は、細部までが丁寧に表現され、色彩も鮮やか、画面の明るい場所と暗い場所の階調が細やかに表現されることが魅力だ。視聴会で披露された映像でも、ステージで歌うエルヴィスの衣装の色の階調の細やかさと美しさ、ライトを浴びる彼とステージの光の加減、誰もいないスタジオでひとりたたずむエルヴィスを捉えたショットの暗闇の部分の表現などは格別で、立体的な音響も相まって“まるで目の前にエルヴィスがいる”感覚を味わえる。その一方、本作はエルヴィスが活躍した1950年代から70年代を主な舞台にしており、劇中には過去の記録映像やフッテージ、当時の写真などが折り込まれ、映画のために撮影した映像も劇中の時代の空気感を出すために撮影後に処理が行われている。つまり、4K映像で多くの人がイメージする“クッキリ、ハッキリ、鮮やか”だけではない、どこか懐かしく、色の表現も曖昧で、まるでフィルムで撮影したような少しザラついた映像も数多く登場するのがポイントだ。驚いたのは、視聴会で披露された4K ULTRA HD盤はそれらのザラつきや、色の“くすみ”も見事に表現していたことだ。単にすべてがクッキリとしているだけでなく、映画『エルヴィス』が描こうとしている映像の“深み”も4K ULTRA HD盤はしっかりと表現する。晩年のエルヴィスが何年にも渡って開催した伝説のラスベガスショーの場面では、オースティン・バトラー演じるエルヴィスの映像、それをとりまく70代ファッションに身を包んだ人々が交互に映し出されるが、4K ULTRA HD盤はライトが集中して降り注ぐステージ上と、客席の空間の光の違いを丁寧に表現しつつ、そのどちらも“クッキリ、ハッキリ、鮮やか”だけではない淡い色や、レンズが生み出す意図した映像のボケやにじみを精細に表現していた。4K ULTRA HDは近年、映画ファンにも愛されているフォーマットで、自宅にいながら映画館クオリティの映像が楽しめるもの。過去の名作やクラシック映画の4K ULTRA HDも多くリリースされ、高評価を集めている。映画『エルヴィス』は2022年の映画だが、高精細な映像表現と、淡かったり深みを感じたりできる映像表現が一度に楽しめる作品で、4K ULTRA HDがその実力を発揮できる作品といえるだろう。『エルヴィス』4K ULTRA HD&ブルーレイセット『エルヴィス』ダウンロード先行販売中デジタルレンタル/ブルーレイ&DVDレンタル中10月19日(水)ブルーレイ&DVD発売発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント(C)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2022年10月18日映画『エルヴィス』のデジタルレンタルとBlu-ray&DVDレンタルが10月5日より開始となり、10月19日(水)よりBlu-ray&DVDとして発売される。この度、エルヴィス・プレスリー役・オースティン・バトラーの日本語吹替を担当した声優・小野大輔のインタビューが到着した。禁断の音楽とされていたロックで世界を一変させ、若くして謎の死を遂げたスーパースター、エルヴィス・プレスリーの誰も知らなかった真実の物語を『ムーラン・ルージュ』や『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマン監督が映画化。ほぼ全編に渡り吹き替えなしでエルヴィスになりきり、歌唱とダンスを行うという難役・エルヴィスに抜擢されたのはオースティン・バトラー。エルヴィスの才能をいち早く見つけ、生涯にわたりエルヴィスのマネージャーを務めた悪名高いトム・パーカー役を、2度のアカデミー賞受賞俳優トム・ハンクスが演じている。バズ・ラーマン監督も観客に向けて「ファンであってもそうでなくても、若い人にこそぜひ観てほしい作品です。エルヴィスは、いまの私たちと同じように、とても困難な時代を生き抜き、多くの人に希望や喜び、そして勇気と愛を与えてくれる。そしてショーやコンサートのように、大きなスクリーンで皆さんに体験してほしい作品です」と熱いコメントを贈った。劇場公開時は字幕版のみでの公開となったが、デジタル配信、Blu-ray&DVD にのみ日本語吹替版を初収録。エルヴィス・プレスリーを演じるオースティン・バトラーの吹替キャストに人気声優の小野大輔、トム・パーカー役を演じるトム・ハンクスの声を江原正士が務めるなど、実力派声優陣が起用されている。では、小野が明かす自身の歌唱シーンとエルヴィス・プレスリーを演じる上でのアプローチ方法とは何だろう?世界を魅了したスーパースター、エルヴィス・プレスリー役のオファーを受けて彼は「まず自分に務まるのだろうかという、シンプルかつとても大きなプレッシャーを感じました」と正直な思いを明かす。そして「調べてみると、エルヴィス・プレスリーがお亡くなりになったのが1977年。僕が生まれる1年前です。その時代に伝説となったスター、キング・オブ・ロックを演じられるというのは、そのプレッシャー以上に喜びを感じました」とした。続いて「むしろ自分の人生とまったく重なっていないからこそ自由に演じられるのではないかと。そして今改めて知ることができるという喜びもありました。変な壁を作らずに、自分が感じたエルヴィスを自由に演じてみたい。そういう意味でワクワクしました」とコメント。本作でエルヴィス役に抜擢されたオースティン・バトラーは、バズ・ラーマン監督に「エルヴィスそのもの」と言わしめるほどにエルヴィスになりきっている。それに対して小野は「日本語吹替版を作る時の鉄則としてあるのが、向こうの役者さんのお芝居をしっかり見て、原音のセリフを聞いて、そこに寄り添っていくということです。そこは逸脱しちゃいけない。オースティン・バトラーは完璧にエルヴィスを演じているので、そこに寄り添っていけば、僕は自然にエルヴィスになれたんですよね」と回想。そして「これは技術的なことになりますけど、役者さんの骨格や、表情の変化、また発している声の音色や距離感、音量の大小も含めて、洋画の吹替って映像の中にすでにヒントがあるんです。オースティンの場合は、ヒントというよりも、答えそのものがそこにありましたね」と今回のアプローチを振り返る。また「日本語吹替版を作るときに一番大切にすることは呼吸だと思います」と続ける。「向こうの人が息を吸っているときに吸う、息を吐いている時に吐く。リップ音が出たときには同じようにリップ音をやってみる。そうしたことが全部合った時に本人になれるんです。これは師匠に教わったこと」とした。さらに「セリフがないところでも、一緒に息をしていると、実は合うんですよ。仮に難しい息づかいをしているな、ブレスを入れているなと思ったとして、それをまねしてみると、途端に日本語も同じセリフ回しになる。だからオースティンがやっていることがイコール、エルヴィスだし、それに合わせるだけで僕もエルヴィスになれるという感覚でした」と話す。日本語吹替版では、エルヴィスの歌唱シーンにオースティン・バトラーが歌う原音が使われている。「やはりエルヴィスの曲なので、英語の歌詞じゃないといけないですよね」という小野だが、実は日本語吹替版では、一部小野自身が歌唱したシーンが含まれているのだとか。「インターナショナルホテルのライブに登場した『ザッツ・オール・ライト』のリハーサルシーンですね。あそこのシーンはリハーサルなので、もっと音量上げてとか、オクターブ上げてとか、アドリブがガンガン入ってくるんです。だから日本語吹替版は、あそこのシーンだけは僕が歌っています」と裏話を明かした。そして本作を改めて観た感想を「エルヴィスを演じたオースティンだけでなく、この映画に関わっている人たちがみんな、ただエルヴィスの時代を再現するだけでなく、本当に生きている感覚がするんですよね」と表現。そして「僕もそれを感じながら演じましたし、僕ら日本語吹替版の役者たちも自分たちの生きざまをここに投影してアフレコして、あの時代を生きたなと思うんです。そんな熱量を吹替版から感じてもらえたら嬉しいなと思います」とした。トム・パーカー大佐役のトム・ハンクスの吹替を担当するのは江原正士について、小野は「トム・ハンクスの吹替といえば江原正士さんですから。江原さんが見事に大佐を演じているんです」と太鼓判。また「実は江原さんと僕の誕生日が一緒(5月4日)なので、そこにもご縁を感じています。要所要所で江原さんとお仕事をご一緒していますが、いつも江原さんのお芝居を見て、こうすれば吹替が魅力的になるんだ、もっと面白くなるんだと、背中を見て学んでいます」としみじみ語った。■リリース情報『エルヴィス』10月5日(水)デジタルレンタル、ブルーレイ&DVDレンタル開始10月19日(水)Blu-ray&DVD発売開始4K ULTRA HD&Blu-rayセット(2枚組)価格:¥6,980(税込)Blu-ray&DVDセット(2枚組)価格:¥4,980(税込)<映像特典(Blu-ray・約47分)>メイキング・オブ・エルヴィス / 歌唱シーンの舞台裏 / キングの衣装 / オーストラリア万才 / ミュージックビデオ『トラブル』
2022年10月05日人気映画製作会社・配給会社のA24が、エルヴィス・プレスリーの元妻プリシラを題材とした映画『Priscilla』(原題)の北米配給を担当すると発表した。監督は『オン・ザ・ロック』のソフィア・コッポラ。A24は、詳細を報じた「Deadline」の記事をリツイートし「ソフィア・コッポラと一緒にグレイスランドへ行きましょう」とコメントを添えた。『Priscilla』はプリシラが1985年に発表した自伝「私のエルヴィス」を原作とした作品。ケイリー・スピーニー(パシフィック・リム:アップライジング)がプリシラ、ジェイコブ・エロルディ(「ユーフォリア/EUPHORIA」)がエルヴィスを演じる。コッポラ監督はエルヴィス役のために何人もの俳優に会い、最終的にジェイコブに決めたが、プリシラ役には初日からケイリーが最有力候補に挙がっていたという。コッポラ監督は脚本、製作も務める。エルヴィスといえば、今年はオースティン・バトラーがエルヴィス・プレスリーを演じた伝記映画『エルヴィス』(バズ・ラーマン監督)が大ヒットし、オースティンの演技も高い評価を受けたばかり。アカデミー賞候補の呼び声も高い。コッポラ監督の『Priscilla』は果たしてどのような作品になるのか。製作は今秋、トロントで行われるとのこと。(賀来比呂美)■関連作品:エルヴィス 2022年7月1日より全国にて公開© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2022年09月13日人気絶頂で謎の死を遂げたスーパースター、エルヴィス・プレスリーを描いた映画『エルヴィス』のダウンロード先行販売がスタート。本編冒頭10分の無料公開も始まった。熱狂的に愛され、“世界で最も売れたソロ・アーティスト(Best-selling solo artist)”としてギネス世界記録を持つ、誰もがその名を知る伝説的スーパースター、エルヴィス・プレスリー。本作は、彼の数奇な運命と謎の死を、その楽曲とともに描きだすミュージックエンターテインメント。エルヴィス役のオースティン・バトラーが披露する圧倒的なパフォーマンス、歌唱、そしてなにげない動作までもがまるで本人のように映し出される本作。監督に「エルヴィスそのもの」と言わしめ、その熱演に本年度のカンヌ国際映画祭で絶賛の声が集まっている。また、エルヴィスをスターにし、彼の死の謎を知る強欲マネージャーを演じるトム・ハンクスの迫真の演技も必見だ。劇場公開時は字幕版のみだったが、今回、デジタル配信、Blu-ray、DVDにのみ、日本語吹き替え版を初収録。エルヴィス・プレスリーを小野大輔、トム・パーカー(トム・ハンクス)を江原正士、プリシラ・プレスリー(オリヴィア・デヨング)を井上麻里奈が担当する。数々のアニメ作品に出演する人気声優の小野さんは「誰もが知るキング・オブ・ロック。多くの人々が知らなかった孤独な生き様。声をあてることで、彼が音楽で表現したかった熱い思いが自分の中にも宿りました」とふり返り、「これぞロック。見て、感じてもらえたら嬉しいです」と呼びかけている。『エルヴィス』は先行ダウンロード販売中。10月5日(水)デジタルレンタル/ブルーレイ&DVDレンタル開始。10月19日(水)ブルーレイ&DVD発売。(cinemacafe.net)■関連作品:エルヴィス 2022年7月1日より全国にて公開© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2022年08月27日映画『エルヴィス』が8月26日(金)より先行ダウンロード販売開始、10月19日(水)よりBlu-ray&DVDとして発売されることが決定した。この度、収録される日本語吹替版のエルヴィス・プレスリー役を小野大輔が務めたことも発表された。禁断の音楽とされていたロックで世界を一変させ、若くして謎の死を遂げたスーパースター、エルヴィス・プレスリーの誰も知らなかった真実の物語を『ムーラン・ルージュ』や『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマン監督が映画化。ほぼ全編に渡り吹き替えなしでエルヴィスになりきり、歌唱とダンスを行うという難役・エルヴィスに抜擢されたのはオースティン・バトラー。エルヴィスの才能をいち早く見つけ、生涯にわたりエルヴィスのマネージャーを務めた悪名高いトム・パーカー役を、2度のアカデミー賞受賞俳優トム・ハンクスが演じている。バズ・ラーマン監督も観客に向けて「ファンであってもそうでなくても、若い人にこそぜひ観てほしい作品です。エルヴィスは、いまの私たちと同じように、とても困難な時代を生き抜き、多くの人に希望や喜び、そして勇気と愛を与えてくれる。そしてショーやコンサートのように、大きなスクリーンで皆さんに体験してほしい作品です」と熱いコメントを贈った。劇場公開時は字幕版のみでの公開となったが、デジタル配信、Blu-ray&DVD にのみ日本語吹替版を初収録。エルヴィス・プレスリーを演じるオースティン・バトラーの吹替キャストに人気声優の小野大輔、トム・パーカー役を演じるトム・ハンクスの声を江原正士が務めるなど、実力派声優陣が起用されている。さらに本編冒頭10分の映像、オースティン・バトラーとバズ・ラーマン監督のコメント付き予告も解禁。こちらもぜひチェックしてほしい。<本編冒頭10分映像><コメント付き予告><小野大輔(エルヴィス・プレスリー役)・コメント>誰もが知るキング・オブ・ロック。多くの人々が知らなかった孤独な生き様。声をあてることで、彼が音楽で表現したかった熱い思いが自分の中にも宿りました。これぞロック。見て、感じてもらえたら嬉しいです。■リリース情報『エルヴィス』8月26日(金)ダウンロード先行販売開始10月19日(水)Blu-ray&DVD発売開始4K ULTRA HD&Blu-rayセット(2枚組)価格:¥6,980(税込)Blu-ray&DVDセット(2枚組)価格:¥4,980(税込)<映像特典(Blu-ray・約47分)>メイキング・オブ・エルヴィス / 歌唱シーンの舞台裏 / キングの衣装 / オーストラリア万才 / ミュージックビデオ『トラブル』
2022年08月26日オースティン・バトラーが、ほぼ全編に渡り吹き替えなしでエルヴィスになりきって歌唱とダンスを行った映画『エルヴィス』。この度、“明日への願い”を込めて渾身のパフォーマンスを披露する、名曲「If I Can Dream」歌唱シーンの本編映像が到着した。しばらく音楽活動から離れていたエルヴィスが、自らの音楽的ルーツであるブラックミュージックへの情熱を呼び起こされ、歌手としての復帰を決意し、企画されたTVライブ特番「68カムバック・スペシャル」。映像には、特番で自らのメッセージを込めた「If I Can Dream」(楽曲邦題:「明日への願い」)を披露するエルヴィスが映し出される。若き敏腕ディレクターのスティーヴ・ビンダーとタッグを組み、数日間に渡る収録の末に制作された本番組は、全米瞬間視聴率70%超えとなり、完全復活を果たす。放送のさなか、ロバート・ケネディ大統領の暗殺が報じられ、キング牧師の暗殺も同年に起こるなど、国民の心に不安が広がる中でエルヴィスは、マネージャーのパーカー大佐の反対を押し切り、特番のフィナーレとして、この楽曲を披露する。激動のアメリカ社会において、なぜ人々がひとつになれないのか、なぜ分かりあえないのかと訴えるプロテストソングとなった本楽曲は、現代にも通じる愛と平和のメッセージに思わず胸が熱くなること必至だ。『エルヴィス』は公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:エルヴィス 2022年7月1日より全国にて公開© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2022年07月18日アプリ版「ぴあ」の表紙をデザインしている及川先生のイラスト制作過程を「making of」として公開。今月は映画『エルヴィス』が公開中のエルヴィス・プレスリーさんです。<作品情報>『エルヴィス』公開中【出演】オースティン・バトラー(エルヴィス)トム・ハンクス(トム・パーカー)ヘレン・トムソン(グラディス)リチャード・ロクスバーグ(ヴァーノン)オリヴィア・デヨング(プリシラ)ヨラ(シスター・ロゼッタ・サープ)ションカ・デュクレ(ビッグ・ママ・ソーントン / ペンテコステ派シンガー)アルトン・メイソン(リトル・リチャード)ケルヴィン・ハリソン・JR(B.B.キング)ゲイリー・クラーク・JR(アーサー・“ビッグ・ボーイ”・クルーダップ)デヴィッド・ウェンハム(ハンク・スノウ)ルーク・ブレイシー(ジェリー・シリング)デイカー・モンゴメリー【スタッフ】脚本・監督・製作:バズ・ラーマン製作・美術・衣装:キャサリン・マーティン製作:ゲイル・バーマン / パトリック・マコーミック / スカイラー・ワイス脚本:サム・ブロメル / クレイグ・ピアース脚本・原案:ジェレミー・ドネル撮影:マンディ・ウォーカー編集:マット・ヴィラ / ジョナサン・レドモンド音楽・音楽総指揮:エリオット・ウィーラー公式HP: Warner Bros. Ent. All Rights Reservedイラスト
2022年07月09日現在公開中の映画『エルヴィス』より、名曲「トラブル」のリリック・ミュージック・ビデオが公開となった。禁断の音楽とされていたロックで世界を一変させ、若くして謎の死を遂げたスーパースター、エルヴィス・プレスリーの誰も知らなかった真実の物語を『ムーラン・ルージュ』や『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマン監督が映画化。ほぼ全編に渡り吹き替えなしでエルヴィスになりきり、歌唱とダンスを行うという難役・エルヴィスに抜擢されたのはオースティン・バトラー。エルヴィスの才能をいち早く見つけ、生涯にわたりエルヴィスのマネージャーを務めた悪名高いトム・パーカー役を、2度のアカデミー賞受賞俳優トム・ハンクスが演じている。日本に先駆けて世界52カ国で公開された本作は『トップガン マーヴェリック』を抑え、全米興収ランキング初登場1位を獲得。アメリカの映画評論サイト「ロッテントマト」の観客評価ではバズ・ラーマン監督作品史上最高、そして2022年“実写音楽映画”1位となる94%の高評価を獲得した(※7月4日現在)。先日公開となった日本でも、絶賛の高評価レビュー記事が連日掲載され、FilmarksやYahoo!映画などの映画レビューサイトで3.9の高評価を記録、劇場にはエルヴィスを知る50~60代だけでなく、エルヴィスを知らない20代の女性同士やカップルなど、幅広い年代が足を運んでいる。なお全世界の興行収入は153億円を突破。バズ・ラーマン監督も観客に向けて「ファンであってもそうでなくても、若い人にこそぜひ観てほしい作品です。エルヴィスは、いまの私たちと同じように、とても困難な時代を生き抜き、多くの人に希望や喜び、そして勇気と愛を与えてくれる。そしてショーやコンサートのように、大きなスクリーンで皆さんに体験してほしい作品です」と熱いコメントを贈っている。今回公開された映像は、42年間のプレスリーの波乱万丈な人生が凝縮されたものだ。観客を熱狂の渦に巻き込む伝説的ライブシーンに合わせ、名曲「トラブル」の歌詞が煌びやかに映し出される中、エルヴィスを語る上では外せない重要なシーンがフラッシュバック。後に彼の音楽性に大きな影響を与えることになる、少年時代に初めて触れた“ゴスペル”のシーン、名優トム・ハンクスが老獪に演じたエルヴィスの悪名高きマネージャーであるトム・パーカーとの運命的な出会い、そして円熟味を増したエルヴィスによる大迫力のラスベガスのステージなど、エルヴィスの生き様が約2分間で表現されている。伝説的なスターを演じるにあたってオースティン・バトラーは「エルヴィス本人のパフォーマンスを徹底的にコピーしたいと思った。観客が生前のエルヴィスを思い起こすだろうから、できるだけ正確に再現しなくちゃいけない。でも、パフォーマンスを一から創作する必要もあったんだ。パフォーマンスの完成度と鮮度をどう両立させるかが課題になったよ」と、役作りの難しさを語った。『エルヴィス』公開中
2022年07月06日●エルヴィス役のプレッシャー「想像以上のものだった」伝説的ロックスターのエルヴィス・プレスリーの物語を描く映画『エルヴィス』(公開中)。エルヴィス役に抜てきされた新星オースティン・バトラーが、エルヴィスの魂が乗り移ったかのような歌とダンス、そして彼の栄光と孤独までを見事に体現し、観客を熱狂させている。初来日したオースティンにインタビューすると、「エルヴィスを演じることには、ものすごいプレッシャーを感じた」と告白。シビれるようなパフォーマンスができるまでの過程や、エルヴィスを演じて起きた変化までを明かした。本作は、『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』などのバズ・ラーマン監督が、若くして謎の死を遂げたスーパースター、エルヴィス・プレスリーの真実の物語を、彼の代表曲に乗せて描いた物語。エルヴィス役に選ばれたオースティンは現在30歳。劇中ではほぼ全編にわたって吹き替えなしでエルヴィスの歌唱とダンスに挑戦し、ラーマン監督も「エルヴィスそのものだ」と言わしめる熱演を見せている。本作の演技で2023年のアカデミー賞候補と目されるなど、世界から熱い視線を注がれる存在となった。“キング・オブ・ロックンロール”とも呼ばれ、今なお人々に愛されているエルヴィス役に決まった時には、「実在の人物を演じるということは、ある程度はプレッシャーがあるものだと思う。でもエルヴィスとなると、それは想像以上のものだった」と告白したオースティン。「エルヴィスは、今でも大衆からいろいろな誤解をされていたり、真実でないようなことを信じられてしまっていたりもする人。そんな中で、彼の人生をきちんと表現するという責任を感じた」といい、「エルヴィス、そして彼の家族が経験したことに見合う作品をつくらなければいけないと思っていたけれど、果たして自分にそれができるのか。世界中に彼を愛しているファンがいて、さらに言えば、本作を通してエルヴィスと初めて出会う人もいるはず。その入り口となることにも責任感を感じた」と不安もあったと語る。オースティンは「可能な限り、彼の魂を見出していきたかった」と人間としてのエルヴィスを学ぶことに専念したそうで、「2年にわたってエルヴィスについてじっくり掘り下げていった。大きなプレッシャーもあったけれど、彼について学んでいくことは大きな喜びでもあった」と内面からエルヴィスを捉えていったという。○■圧巻のパフォーマンス「自分自身を超越している感覚があった」オースティンは、劇中でエルヴィスの生き様が感じられるような、熱い歌唱とダンスを披露している。「もともと僕はダンサーでもなければ歌手でもない」という彼だが、どのようにエルヴィスのパフォーマンスを作り上げていったのだろうか。「エルヴィスのダンスには、振り付けが一切なかったということを聞いて。つまり音楽によって魂が動かされ、あのダンスや歌唱につながっているんだと感じました。もちろん準備期間となった2年の間、エルヴィスの仕草など綿密に研究していたけれど、最終的に重要なのは、音楽によって自分自身が動かされるということ。そのためにも、彼の魂にたどり着く道のりが必要だった。実際に舞台に上がってパフォーマンスをした時には、まるでつながれていた鎖から放たれたように、自分を解放することができた感覚があった」と所作指導やボイストレーニングに打ち込みながらも、やはり重要だったのはエルヴィスの魂に近づくことだったそう。さらに「自分の魂とエルヴィスの魂が一つに混じり合う感覚があった」と打ち明けたオースティン。「ライブパフォーマンスの撮影のスタートとなったのは、黒のレザーを着てエルヴィスがパフォーマンスした、68年のカムバックスペシャルのシーンだったんです。ステージに上がることには、恐怖もありました。だって僕のキャリア、人生、そしてこの映画が成功するかどうかも、その瞬間にすべてがかかっているわけだから」と苦笑いを浮かべながら、「でも控え室にいる時に、『エルヴィスもまったく同じ恐怖を感じていたはずだ』と気がついた。“カムバック”と言われているように、そのライブまでには数年間、彼はパフォーマンスをしていなかったわけで。そこでは、『果たして、まだ自分はやることができるのか?』という自問もあったと思う。でもエルヴィスは、あれだけのパフォーマンスをすることができたんです」と熱弁。続けて「僕もエルヴィスと同じように、恐怖をエネルギーに変えていきました。いざステージに上がってみたら、観客役のキャストの皆さんも本物の感情をぶつけてくれて! 実際に顔を赤らめていたり、笑顔になっている女性がいたり、ノリノリになっている男性がいたり。その瞬間、幽体離脱じゃないけれど、なんだか自分自身を超越している感覚がありました。エルヴィスの視点から観客の顔を見ることは、ものすごく特別な体験だった」と興奮気味に振り返る。●エルヴィスと出会い「自分自身の人生や世界の見方も変わった」エルヴィスのパフォーマンスを身を持って体験し、彼の人生を演じ切ったことで、オースティンは「今回、映画を作ること以上に、自分を変えてくれるような作品になった」としみじみと語る。「エルヴィスはどんなことがあっても、自分が信じるものに忠実だった。そのことこそ、とても重要なことだと思っていて。人間って生きている上では、自分の魂や直感が『こうしたい』と言っていたとしても、なかなかそれにきちんと耳を傾けることって難しいこともありますよね。でもエルヴィスはそれができた人で、改めてそれって大事なことだなと思ったし、とても刺激を受けました。エルヴィスの人生には、良い選択、もしかしたら間違えてしまったような選択もあった。それをエルヴィスの視点から見ることができて、とても深淵な気持ちになったし、自分自身の人生や世界の見方も変わったように思います」。名作を世に送り続け、今回も胸躍る音楽映画を完成させたのは、バズ・ラーマン監督。オースティンは、「バズは心が広くて、すばらしいコラボレーター」とラーマン監督を尊敬しきり。「現場で、バズは誰に対しても『ノー』と言わないんです。『今、君が言ったことで、僕がすごく良いと思うのはね』と必ず、相手を認めてくれる。僕は、バズをジャズミュージシャンに近い人間かなと思っていて。音楽理論や楽器について理解して、準備万端にして現場にやって来て、あとはその瞬間に受けた刺激、反応を大事にするんです。本当に最高のリーダー」と話すように、生の反応を大切にするからこそ、ラーマン監督の映画の中には特別な熱気が宿っている。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などに出演してきたオースティンの知名度は、本作でグンと上昇。「役者として芽が出るまでは、家賃や車のガソリン代にも苦労するような生活をしていた。ここ数年、本当にすばらしい出会いがあって、今に至ります」と苦労もありながら、今やハリウッドの注目俳優の筆頭格にのしあがった。今後キャリアを築いていく上では、頼もしい先輩たちがお手本になると思いを巡らせる。「自分のヒーローと呼べるような方々と出会うことができました。デンゼル・ワシントンは、ものすごく親切な人で、バズに(売り込みの)電話をして僕のことを話してくれたそうなんです。レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、クエンティン・タランティーノ、そして今回共演することができたトム・ハンクス、そしてバズも、僕にとってすばらしいメンター」と目尻を下げ、「エンターテインメントの世界で、こうやって少しずつ注目されていく道のりを歩んでいくと、きっと大変なこともあるはず。そんな中で大切なことは、その道を通ったことのある人から学ぶこと。僕は学べるような人とすでに出会うことができているので、ものすごく運が良いし、恵まれているなと思っています」と出会いに感謝。インタビュー中も、相手の目をしっかりと見つめ、丁寧に、そして熱心に言葉を紡いでいたオースティン・バトラー。この誠実さのすべてが、エルヴィス役に注ぎ込まれている。■オースティン・バトラーディズニー・チャンネルのTVシリーズドラマ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』(06)でデビュー。その後、トニー賞8部門にノミネートされた舞台『氷人来たる』(18)に出演し、デンゼル・ワシントンと共演。行き場を失った青年ドン・パリットを演じ、絶賛された。ジム・ジャームッシュ監督作『デッド・ドント・ダイ』(19)では、ビル・マーレイ、ティルダ・スウィントン、アダム・ドライバー、セレーナ・ゴメスと共演。クエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19)では、チャールズ・マンソン率いるヒッピー・グループの一員である、テックス役を演じ大きな注目を集めた。(C)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2022年07月06日ロックンロール、ポップカルチャーを語る上で欠かすことのできない伝説的なスター、エルヴィス・プレスリーの生涯を描いた大作映画『エルヴィス』が本日から公開されている。『ムーラン・ルージュ』や『華麗なるギャツビー』を手がけた才人バズ・ラーマン監督は、長い時間をかけて彼の生涯をリサーチして制作にあたったが、最初からプレスリーの伝記映画をつくる気はなかったという。では、彼は本作で何を目指したのだろうか? その大きくも脆い存在にシンパシーを感じながら、スクリーンを通じてエルヴィスと自身の“心の声”を描き出したラーマン監督に話を聞いた。史上最も売れたソロ歌手で、キング・オブ・ロックンロールとも称される伝説的な音楽家エルヴィス・アーロン・プレスリー。その存在と彼の残した楽曲、ステージは単に音楽ファンに愛されただけでなく、人々に衝撃を与え、その後のポップカルチャーのあり方そのものに多大な影響をおよぼした。本作は、米国テネシー州メンフィスのサン・レコードに所属していた若い歌手エルヴィスが、“大佐”と呼ばれるマネージャーとの出会いをきっかけに人気を博していくところから物語が始まる。やがて彼の人生は熱狂と拒絶、迷いと確信の間を行き来するようになり、映画は華やかで圧倒的なステージからは想像もできない彼の孤独な心の内を描き出していく。ラーマン監督は本作を実現させるため、5年間に渡ってエルヴィスの人生についてリサーチを続け、エルヴィスの幼少期の友人サム・ベルが語ったエピソードに彼の“原点”を見出した。「この映画の前半で、幼少期のエルヴィスがある店を覗き見して、すごくセクシーな男女を見てしまい、そのあとにテントで行われている宗教的な儀式に紛れ込む場面があります。あれは本当にあった出来事だとサム・ベルから聞きました。あの時、彼の中で刺激的でセクシャルな要素と、聖なる宗教的な要素が混ざり合ったのだと思うのです。その後、大人になり歌手になった彼がステージで動き出すと、そこには宗教的な要素があったと思いますし、これもサム・ベルから聞いたのですが、エルヴィスは自分がセクシーだとか、セクシーに見えるように踊っているとは思っていなかったようです。でも彼の動きとステージは観客に何かしらセクシーなものを喚起させてしまう。それは熱狂的なもので、彼のステージを目撃した観客は、ヒステリックな状態になってしまい、彼のことを食べてしまうのではないかと思うほど熱狂したそうです。彼は生涯にわたって、聖なるもの/スピリチュアルな要素と、肉体的なセクシーさが混ざり合っていました。それは彼の幼少期の体験によるものだと思っています」天性の歌唱力、聴衆を魅了する声、幼い頃に育った地域で培った黒人音楽のビート、グルーヴ、そして観客に“感染”するように広がっていくセクシーで危険な魅力……彼は瞬く間にスターの座へと上りつめるが、その代償に家族との関係は複雑になり、彼を危険視する人たちによってエルヴィスは批判にさらされてしまう。「彼こそが世界で最初のパンクアーティストで、彼こそが世界で最初のアイドルだと思うのです。だから当局は彼の存在を恐れたのです。彼を“悪魔”だと呼ぶ人さえいたのですから」警察の監視下におかれ、兵役に就くことになったエルヴィスは、除隊後に映画俳優として再びスターの座につく。しかし、戦争や人種の問題、革命や闘争、要人の暗殺がやまない時代の中で彼は、着飾ったスターの道を捨てて、自分の進む道を模索するようになる。バズ・ラーマン監督がエルヴィスに感じた“シンパシー”『エルヴィス』撮影現場のバズ・ラーマン監督(写真左)本作のポイントは、彼の人生の基本的なイベントを劇中に盛り込みつつも、彼を“時代を変えた男”ではなく、病んだ時代の悲しみや声に誰よりも“耳を傾けた男”として描いていることだ。エルヴィスは誰もが憧れるパワフルな男に見えるが、実は誰よりも他人の哀しみに敏感で、自身の寂しさを解消できない男として描かれる。「それこそが、この映画が描く最大のパラドックスです。彼は双子として生まれ、誕生直後に兄を失い、父が不渡小切手で刑務所にいた時期もあった。彼の心にはいつだって“穴”が空いているんです。音楽家として彼は偉大なのですが、同時にいつも不安を抱えているわけです。だから彼を支配しようとする人間が現れると、彼は簡単に操られてしまう」映画の後半にラーマン監督が語る不安が描かれる。エルヴィスとはまた違った孤独を抱えた謎の男トム・パーカーは、“大佐”の愛称で知られるエルヴィスのマネージャーだが、彼は自身の利益のためにエルヴィスを利用し、ダマし、追いつめていく。ラーマン監督は映画全編に渡って、エルヴィスの生涯を客観的に描いたり、過剰にドラマティックに描くことなく、むしろ“ひとりの男の魂を救済する”視線で描いている。「そうです! まさにその通りです! エルヴィスの心には穴が空いているので、誰もが救ってあげたくなるんです! 映画の後半で彼は悲しみの中で歌い、少年のような笑顔を見せるわけですが、それは誰もが思わず救いたくなるような笑顔なんです!」そんなエルヴィスを一体、誰が救済できたのだろうか? 名声も富も、愛する妻も彼を最終的には救いはしなかった。ゴージャスな音楽と、まばゆい光が降り注ぐラスベガスのステージで歌う晩年のエルヴィスの姿は、様々な要素が複雑に混ざり合い、その中心には埋まらない“穴”が空いている。「彼はさまざまな経験を経て、最終的には“ステージ上で観客から愛情をもらう時だけ生きている”状態だったと思うのです。ステージに立っていない時の彼は誰かにダマされてきました。彼を搾取しようとする人たちによって金儲けの道具にされてしまったのです。彼の友人や妻は、彼がステージで魔法を使えるような人間だと思ったでしょう。でも、本人はとてつもない重荷を背負って、周囲から魔法を使うことを期待されている。もし、愛というものがひとつの信頼なのだとしたら、みんなが彼に何かを求めすぎるあまり、彼には信頼できる人間がいなくなってしまったのだと思います」キラキラとした世界で、華やかに振る舞う人物が、実は心の奥底に巨大な孤独とさみしさを抱えている。これはラーマン監督が過去の映画で繰り返し描き続けてきた題材だ。「確かにそうですね。自分で意図していたわけではないのですが、改めて振り返ると、この映画も含め、そこには共通するものがあると思います」だからこそラーマン監督は、エルヴィスにシンパシーを抱き、彼の生涯を題材に、自身の“心の声”をも描くような作品を完成させた。「僕の作品とエルヴィスの活動に共通するのは、どちらも劇場で“体験するもの”だということです。椅子にゆったりと座って傍観するような芸術ではなくてね。僕は最初からこの映画を伝記映画にするつもりはありませんでした。シェイクスピアが『リチャード2世』を書いて表現したかったことは伝記ではなかった。アンディ・ウォーホールがエルヴィスを描いた時も”彼本人”を描いたわけではなかった。あの絵の彼は何かの“象徴”なのです。僕もエルヴィスの人生を通して、もっと大きなテーマを描きたいと思いました。ヒップホップを題材にしたドラマ『ゲットダウン』を制作した時、僕はヒップホップアーティストが曲をつくるように映画をつくっているな、と感じたのです。過去の様々な要素を集め、サンプリングし、コラージュしながらビートを作り出して、そこにメッセージを入れ込んでいく。ヒップホップアーティストは歌っているというよりも“心が語っている”と感じます。僕も彼らと同じように映画をつくっていると思うのです。ちなみに、『華麗なるギャツビー』で音楽を担当してくれたJAY-Zは『エルヴィスのことは全然知らないんだよね』と言っていたのに映画を観てくれました。そして、エルヴィスのことをまったく知らなかったのに、何だか会ったことがあるような気持ちになった、と言っていましたよ」これから映画館で『エルヴィス』を観るあなたもおそらく、JAY-Zと同じようにエルヴィス・プレスリーに会ったような気持ちになるだろう。ド派手な照明と歓声に包まれながら歌う男。あなたには彼がどう見えるだろうか?『エルヴィス』公開中(C)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2022年07月01日7月1日(金)に公開となる今年の音楽映画の大本命といわれている『エルヴィス』。この度、主演のオースティン・バトラーと監督のバズ・ラーマンが来日し、日本のファンと待望の対面を果たした。大盛況のイベントの様子をレポートする。若くして謎の死を遂げたスーパースター、エルヴィス・プレスリー。センセーショナルすぎるパフォーマンスから若者に熱狂的に愛された一方で、中傷の的になり警察の監視下に置かれた彼の真実の物語を、『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマン監督が、誰しも一度は耳にしたことのある数々の曲にのせて映画化した。日本公開を前に6月24日に世界52カ国で公開され、すでに世界中で熱狂を巻き起こしている。このイベントにはバトラーとラーマン監督のほか、スペシャルゲストの玉城ティナが登壇。さらに今世界が注目する4人組ダンスヴォーカルパフォーマンスユニット・新しい学校のリーダーズがオープニングアクトを務めた。史上最も売れた偉大なソロアーティスト・エルヴィスを見事に演じ切り、その素晴らしい演技とライブパフォーマンスが絶賛を浴びているバトラーは、今回が初来日。また、本作の監督を務めたラーマンは『華麗なるギャツビー』以来約9年ぶりの来日とあって、会場には今世界中で話題沸騰中のふたりを一目見ようと大勢のファンが集まった。まずはじめに会場にあらわれたのは、スペシャルゲストの玉城。続いて本作の応援アンバサダーを務める新しい学校のリーダーズが登場し、エルヴィスの代表曲「監獄ロック」に合わせて迫力満点のオープニングダンスを披露し、会場を大いに盛り上げると、バトラーとラーマン監督がステージ上に登場。会場に集まったファンは色とりどりに光るペンライトを振り、大きな拍手でふたりを迎えた。白いスーツを身にまとったバトラーと、真っ黒なスーツに「ELVIS」の文字が輝くベルトを身につけたラーマン監督は、写真撮影や会話に快く応じ、集まった日本のファンとの交流を楽しんでいた。バトラーは、ワールドツアーの最終目的地である日本へ到着した心境を「エルヴィスは生涯ずっと日本のファンに愛され、日本へ来てパフォーマンスすることを望んでいました。だから彼の物語を描いた映画のプロモーションという形で彼の夢を叶えることができて本当にうれしいです。そして今夜カラオケに行くのがとても楽しみなんだ」と語った。また、本作がアメリカで週末の興行収入No.1を記録するなど、大きな反響を受けていることについてラーマン監督は「1位になれたことはもちろんとても嬉しいけど、今週末アメリカでは本当にいろんな種類の映画を上映していたので、たくさんの人々がまた劇場に戻ってきてくれたことがとても嬉しいです。スマホで映画を観るのもいいけど、大きなスクリーンで知らない人たちと一緒に泣いたり笑ったりするのはとても大切な経験だと思います」と語り、「日本の皆さんもぜひ映画館でエルヴィスの生き様を観て、彼を『キング・オブ・シネマ』にしてください!」と、本作の公開を心待ちにする日本の人々へメッセージを送った。続いて、ライブシーンの演出のこだわりを聞かれたラーマン監督は、「ライブシーンはカット割りをせずオースティンがずっとパフォーマンスしていたんです。僕が30年以上一緒に仕事をしているスタッフが『僕はいろんな作品に携わってきたけど、こんな体験をするのは初めてだ!』と言うほどに、オースティンの仕事ぶりはすごかったのです。つまり僕は特に演出はしておらず、とにかくスタッフにカメラを回し続けるよう伝えただけなんです」と答え、エルヴィス役を演じることが決まってから24時間365日をエルヴィスの研究に費やし、長年の役作りに臨んだバトラーを絶賛した。さらにスペシャルゲストの玉城からエルヴィスの一番の魅力を尋ねられたバトラーは、「僕にとって一番の魅力は彼の人間性です。映画の撮影にあたって彼についてのたくさんの事実を知り、何が彼を駆り立てるのかということを学び、知れば知るほど愛に溢れた人だと思いました。彼のことが大好きです」と答え、大スターの内側に隠された人間性を知ることでさらに魅力的に見えることを語った。最後にオースティンとバズは、会場に駆け付けたファンと一緒に記念写真の撮影をし、イベントは大盛況の中幕を閉じた。『エルヴィス』7月1日(金)より公開
2022年06月29日映画『エルヴィス』(7月1日公開)のワールドツアーフィナーレイベントが28日に都内で行われ、エルヴィス役を演じる主演のオースティン・バトラーとバズ・ラーマン監督が出席した。本作は、『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』などのバズ・ラーマン監督が、若くして謎の死を遂げたスーパースター、エルヴィス・プレスリーの真実の物語を、彼の代表曲に乗せて描いた物語。先日のカンヌ映画祭での上映を皮切りに、ワールドツアーで世界中を巡った俳優のオースティンとラーマン監督がいよいよツアーの最終地である日本に到着。劇中に登場するエルヴィスが着用したピンクスーツにちなみ、会場にはピンクカーペットが敷かれ、2人が日本のファンと対面を果たした。“キング・オブ・ロックンロール”とも呼ばれるエルヴィス・プレスリーを歌と踊りで見事に体現したオースティンは「日本は初めてです」と笑顔を浮かべ、「とても温かい歓迎を受けて、『ありがとう』と何回言ったことか。日本に来ることはエルヴィスの夢でした。でもそれは叶わなかった。それは彼の一番の悲劇の一つだったかもしれません。こうしてエルヴィスの夢を、僕が叶えることができた。そして彼のすばらしい物語を皆さんと分かち合える。本当にすごいことだと思っています」と日本がエルヴィスにとって特別な国だったことを明かし、「日本が僕らのプロモーションの最後の場所だということを、とても誇らしく思っています」と感激の面持ち。「今夜カラオケに行くこともとても楽しみにしています」と目尻を下げ、大きな拍手を浴びていた。またこの日はイベントのスペシャルゲストとして、玉城ティナが登壇。玉城は、オースティンが繊細にエルヴィスの内面を表現していたことに感動したそうで、役作りや「エルヴィスの一番の魅力はなんだと思いますか?」と質問した。オースティンは、「彼はとても貧しい、何も持たない家庭の出身だった。生涯を通して、心に穴がずっと空いたような人でもあった。演じる上では彼の魂を見つけることがとても大切だった。ステージでパフォーマンスをする、あのエルヴィスたらしめたものとは何なのか、何が彼を駆り立てていたのかということを学んでいった」と緻密な役作りを続け、「笑い声が素敵で、ユーモアのセンスもすばらしい。心が広く、物事を深く考えている。愛にあふれた人だからこそ、観客と繋がりを持つことができた。僕も知れば知るほどエルヴィスが好きになっていったし、心からエルヴィスが大好き」と魅力を熱弁していた。そしてエルヴィスの楽曲「監獄ロック」に乗せたダンスをSNSで発表し話題となった4人組ダンスヴォーカルパフォーマンスユニット「新しい学校のリーダーズ」がオープニングアクトとして“エルヴィスダンス”を生披露する場面も。日本の歓迎ぶりに大喜びしたラーマン監督は、「みんなが一堂に会して、一緒に泣いたり笑ったりするのは、とても大切なこと。ぜひ映画館で、大きなストーリーを、大きなスクリーンで楽しんでほしい」とアピールしていた。
2022年06月28日7月1日(金)に公開となる『エルヴィス』より、主演のオースティン・バトラーが、エルヴィスの楽曲を熱唱するリハーサル映像が公開となった。若くして謎の死を遂げたスーパースター、エルヴィス・プレスリー。史上最も売れたソロアーティストであり、彼がいなければ、ビートルズも、 クイーンも存在しなかった。エルヴィスの<誰も知らなかった>真実の世界物語を、『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマン監督が映画化した。主演は『シャーペイのファビュラス・アドベンチャー』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などで俳優として幅広く活躍してきたオースティン・バトラー。エルヴィスの才能をいち早く見つけ、生涯にわたりエルヴィスのマネージャーを務めた悪名高いトム・パーカーを、2度のアカデミー賞を受賞した俳優トム・ハンクスが演じている。公開されたのは、バトラーが、エルヴィスの楽曲「ベイビー・レッツ・プレイ・ハウス」を熱唱するリハーサル映像。劇中、ラーマン監督に「エルヴィスそのもの」と言わしめる、圧倒的な歌唱力、そしてなにげない動作までもまるでエルヴィスのようなパフォーマンスを披露しているバトラーだが、録音スタジオでレコーディングするのは今回が初めての経験だったという。映像には、エルヴィスが240曲もの楽曲を録音したRCAスタジオで、スタッフ全員を目の前に「ベイビー・レッツ・プレイ・ハウス」を披露することになったバトラーの姿が。「エルヴィス・プレスリーです!」とラーマン監督に紹介され、緊張した面持ちでマイクの前に立つバトラー。その表情は、初めてステージに立つ若き日のエルヴィスを想起させる。しかし、バトラーが歌唱を披露するやいなや空気は一変。ラーマン監督をはじめ、そこにいるスタッフ全員がバトラーの虜となり、ノリノリに。ビートに合わせた独特のダンスで熱唱し、その場を熱狂させたバトラーの姿は、まさにエルヴィスそのもの。全身でエルヴィスを体現しようとする、バトラーの迫真の演技に魅了される、貴重なリハーサル映像となっている。バトラーは当時を振り返り、「エルヴィスを演じていた間、自分から火の中に飛び込んでいかなくてはいけない瞬間が何度もありました。キャスティングされたばかりだったのに、バズに促されて RCA スタジオで働く多くの人たちの前で誰もが知る名曲を歌うことになったときは、恐ろしく緊張して全身が震えあがっていました。でも、そのような瞬間を経験することでだんだんと慣れないことに挑戦するときに感じていた恐怖が小さくなっていき、最初とは全く異なる体験になっていきました。そしてそれはエルヴィスが初めてステージに立ったときに感じたことなのだと感じるようになったんです」と語った。『エルヴィス』7月1日(金)より公開
2022年06月27日6月24日から26日にかけての週末、北米のボックスオフィスでは、この週末デビューした『エルヴィス』と、『トップガン マーヴェリック』が激しい首位争いを展開した。26日午前中の段階で、どちらも3日間の売り上げは3,050万ドル。日曜の売り上げは予測に基づいているため、月曜の午前中にどちらが首位だったかはっきりする。『エルヴィス』の数字は、予測を大きく上回るもの。また公開4週目の『トップガン〜』がまだこの数字を出すのもすごいことだ。『トップガン〜』はほかの国でも相変わらず好調で、世界興収は10億ドルを突破した。3位は『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』、4位はこの週末デビューしたホラー映画『ブラック・フォン』、5位はピクサーの『バズ・ライトイヤー』だった。『エルヴィス』7月1日(金)公開文=猿渡由紀
2022年06月27日渡辺祥子さんの水先案内をもっと見る()高松啓ニさん(イラストレーター)「……ド派手演出が、センセーショナルなロックの王様との相性にぴったり……」高松啓ニさんの水先案内をもっと見る()中川右介さん(作家、編集者)「……凝りようが半端ではない。エルヴィスに詳しい人が観ても、感心するのではないか。コンサート、TVショーの再現度が、ものすごい。……」中川右介さんの水先案内をもっと見る()(C)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2022年06月26日2022年、音楽映画の大本命である『エルヴィス』が7月1日(金)に公開される。このたび、主演のオースティン・バトラーと監督のバズ・ラーマンがの来日が決定。さらにバトラーが役作りの秘話について明かす特別映像が公開された。若くして謎の死を遂げたスーパースター、エルヴィス・プレスリー。史上最も売れたソロアーティストであり、彼がいなければ、ビートルズも、 クイーンも存在しなかった。エルヴィスの<誰も知らなかった>真実の世界物語を、『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマン監督が映画化した。ほぼ全編に渡り吹き替えなしでエルヴィスになりきって歌唱とダンスを行うという難役・エルヴィスに大抜擢されたのは、バトラー。ラーマン監督に「エルヴィスそのもの」と言わしめる、圧倒的な歌唱力、そしてなにげない動作までもまるでエルヴィスのようなパフォーマンスを披露している。エルヴィスの才能をいち早く見つけ、生涯にわたりエルヴィスのマネージャーを務めた悪名高いトム・パーカー役は、二度のアカデミー賞受賞俳優トム・ハンクスが演じている。主演のバトラーとラーマン監督は、今月28日(火)、29日(水)に本作のプロモーションのため来日する。見事にエルヴィスを演じ切ったバトラーの来日はこれが初めて。ラーマン監督は、2013年の『華麗なるギャツビー』での来日以来8年ぶりとなる。ワーナー・ブラザース公式SNS及びHPでは、28日実施の来日イベントに招待する【オースティンに会えるキャンペーン】が本日16日より開始されている。あわせて公開された映像には、“監獄ロック”のノリノリな楽曲と共に、完全にエルヴィスになりきったオースティン・バトラーの姿が映し出されている。エルヴィスの珠玉の名曲と共に、腰を突き出す独特なダンスで自らのサウンドに身をゆだねるバトラー。会場の空気を掌握し、その場にいるものを熱狂の渦へと誘い込むそのパフォーマンスは、まさにエルヴィスそのもの。音楽の世界を超えたポップカルチャーのアイコンとして君臨した、エルヴィス・プレスリー役を演じることのプレッシャーは想像を絶するが、映像の中でバトラーは「見れるものはスポンジのように全てを吸収しました」と語り、まるで“探偵”のように役作りに没頭したことを明かしている。『エルヴィス』7月1日(金)より公開
2022年06月16日人気絶頂で謎の死を遂げたスーパースター、エルヴィス・プレスリーを描くバズ・ラーマン監督作『エルヴィス』より、日本版予告と日本版ポスタービジュアルが解禁された。センセーショナルすぎるパフォーマンスから若者に熱狂的に愛された一方で、中傷の的になり警察の監視下に置かれたエルヴィス・プレスリーの真実の物語を、『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が映画化。エルヴィス役に大抜擢されたオースティン・バトラーが、本人そのもので演じ切る圧倒的なパフォーマンスは必見だ。悪名高い強欲マネージャーのトム・パーカー役を、2度のアカデミー賞受賞俳優トム・ハンクスが演じている。オースティン・バトラー Photo by Gareth Cattermole/Getty Imagesこの度解禁されたのは、エルヴィスの代表曲の1つ「監獄ロック」などの楽曲にのせ、“エルヴィス”の物語により引き込まれる日本版予告と、ロックが生まれ世界が一変したその瞬間が切り取られた、興奮と熱狂が伝わる日本版ポスタービジュアル。ロックを生み出し、「ビートルズ」や「クイーン」など多くのアーティストたちに多大な影響を与えた「世界で最も売れたソロアーティスト(ギネス認定)」エルヴィス・プレスリー。だが、彼が頂点に立つまでには、知られざる険しい道のりがあった。腰を小刻みに揺らし、つま先立ちする独特でセクシーすぎるダンスと、禁断の音楽“ロック”を熱唱するエルヴィスに、女性客は大興奮。小さなライブハウスから始まったその熱狂は瞬く間に全米に広がり、 エルヴィスはスーパースターになっていった。しかし、若者に熱狂的に受け入れられた一方、まだ保守的な価値観しか受け入れられなかった時代にブラックカルチャーをいち早く取り入れたパフォーマンスで、エルヴィスは世間の非難を一身に浴びてしまう…。そんな中行われた、故郷メンフィスでのラスウッド・パークスタジアムでのライブ。警察はライブを監視し、強欲マネージャーのトム・パーカーは「指一本でも動かせば逮捕だ…」とエルヴィスらしいパフォーマンスを阻止しようとする。そんな中でのエルヴィスの選択は、「誰に何を言われようと自分の心に従え」だった。圧巻のライブパフォーマンスは、さらなる熱狂を生み、世界を一変させる型破りなエルヴィスの伝説のライブのひとつとなった。しかし気掛かりなのは、熱狂の最中にトム・パーカーが呟いた「どれだけの危険が待っているか、彼にはわかっていない …」という一言。伝説を生み続け、42歳という若さで死んだスーパースター、エルヴィスの死は、いまなお謎に包まれているが、トム・パーカーが語る「“伝説”は、誰に殺されたのか―」「わたしだけが知っている」その言葉の裏に、真相が隠されているのだろうか…?また本作は、現在開催中の第75回カンヌ国際映画祭にて、ワールドプレミア上映される。主演のオースティン・バトラー、トム・ハンクス、バズ・ラーマン監督らが勢揃いし、レッドカーペットに登場予定だ。『ムーラン・ルージュ』(01)、『華麗なるギャツビー』(13)に続く、バズ・ラーマン監督の3度目となる新作お披露目は、今年のカンヌ映画祭の注目の一つとなっている。『エルヴィス』は7月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エルヴィス 2022年7月1日より全国にて公開© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2022年05月27日オースティン・バトラーがエルヴィス・プレスリーを演じる『エルヴィス』が、25日(現地時間)、カンヌ国際映画祭で初公開された。今年のカンヌで現時点では最長の12分のスタンディングオベーションを受けたという。「Variety」誌が報じた。上映後、オースティンは観客に作品を温かく受け入れてもらったことに感動で涙を浮かべ、上映に駆け付けていたエルヴィスの元妻プリシラ・プレスリーと、ハグ。同じく感極まった様子のバズ・ラーマン監督も、キャストたちとハグを交わした。同作でエルヴィスになりきり、渾身の演技を見せているオースティン。プリシラ、エルヴィスの娘のリサ・マリー、孫ライリー・キーオもオースティンの演技を大絶賛する仕上がりに。しかし、オースティンの身体には大きな負担がかかっていたようだ。撮影終了日の翌日に、緊張の糸が切れたのか、大変な目に遭ったという。「朝4時に、しびれるような痛みで目が覚めて、病院に搬送されました。『エルヴィス』の撮影を終了した翌日、身体の機能が停止してしまったんです」と「GQ」誌に語っている。具体的には、「虫垂炎を模したウイルスによるもの」と診断され、「一週間、寝たきりで過ごして回復しました」とのこと。AUSTIN BUTLER as Elvis in Warner Bros. Pictures’ drama “ELVIS,” a Warner Bros. Pictures release.Photo by Hugh Stewart『エルヴィス』は7月1日(金)より全国にて公開。(Hiromi Kaku)■関連作品:エルヴィス 2022年7月1日より全国にて公開© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2022年05月26日エルヴィス・プレスリーの真実の物語を、誰しも一度は耳にしたことのある数々の名曲に乗せて描く映画『エルヴィス』より、興奮と熱狂のライブシーンが初公開された。今回到着した映像に映るのは、緊張した面持ちでステージに立つ、まだ無名の新人歌手エルヴィス(オースティン・バトラー)。当時ではまだ馴染みのないその姿から、観客からはヤジを飛ばされるが、「Baby Let’s play house」を歌い出すと、表情は一変、女性客は大興奮となり、会場は熱狂の嵐となる。そして、トム・パーカー(トム・ハンクス)は、その彼のパフォーマンスを見た瞬間、運命の出会いだったと確信する。地方巡業を行いながら、徐々に知名度を上げていったエルヴィス。当時、アメリカで主流だったカントリー音楽の世界で、最も敬意を表されている公開ライブ放送のラジオ番組のひとつである「ルイジアナ・ヘイライド」に出演するチャンスを掴み、そのステージに出演したときの様子が描かれている。エルヴィスの元妻、プリシラ・プレスリーは、本作を一足先に鑑賞し、自身のFacebookに「バズ(・ラーマン監督)ならではのユニークで芸術的な手法で、見事に、そして創造的に語られた実話です。オースティン・バトラーはエルヴィスそのもの。素晴らしかった・・・彼は重責を担っていることを自覚していて、この役を演じるにあたり、非常に神経質になっていたようです。(彼の心労は)想像に難くありません」と絶賛のコメントを寄せている。『エルヴィス』は7月1日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:エルヴィス 2022年7月1日より全国にて公開© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2022年05月07日世界史上最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリーの<誰も知らなかった>真実の物語を、『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が映画化した『エルヴィス』より、俳優と監督のインタビューが解禁された。この度解禁されたインタビューでは、エルヴィス・プレスリーを演じたオースティン・バトラーが、役作りの秘話を披露。「彼の存在はあまりにも大きく、時代のアイコン的存在と言っても過言ではありません」と、その役柄の大きさを語りつつ、「だから僕は、ものすごく具体的に、且つきめ細やかなに演じると同時に、彼の本当の人間性を見つけ出し、たった今それが初めて起きているかのような自然な人生の瞬間を再現したかったのです」とコメント。そして「この二つのバランスをとるのはとても大変でしたが、彼の物まねにはしたくなかったのです」と語っている。オースティン・バトラーPhoto by Matt Winkelmeyer/Getty Imagesまた、数々の伝説を持つエルヴィス・プレスリーを演じる重圧をはねのけるため、オースティンは膨大な資料の“吸収”に努めたそうで「役作りの最初は、できる限り彼の情報を吸収することから始めました。ありがたいことに、無限の情報と、彼の人生に関する資料がある。だから観ることができる全てのドキュメンタリーやインタビューを観て、手に入れることが出来るすべての本を読みました」とコメント。さらにはエルヴィスの電話の録音まで聞いて、「プライベートな時の彼の声はとても大きな助けになりました」と、エルヴィスの素の会話が、彼の人間性を深堀する上で大いに役立ったことを明かしている。このほかオースティンは、『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックを指導したムーブメント・コーチのポーリー・ベネットに付いてエルヴィスの身体的な特徴を学び、話し方のコーチを付けて、彼の会話のクセなども習得したという。外見と内面の両面を同時に理解していくという、とても困難なアプローチの結果、オースティンの演じるエルヴィスはとても完成度の高いものになったようで、監督のバズ・ラーマンは「これだけははっきり言えますが、オースティンは、この映画を観た人が皆エルヴィスを愛してしまうようになるくらい、エルヴィスのことを人間味あふれるものにしましたよ」と太鼓判を押している。『エルヴィス』は7月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エルヴィス 2022年7月1日より全国にて公開© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2022年05月05日エルヴィス・プレスリーの誰も知らなかった真実の物語を描く、『ボヘミアン・ラプソディ』に次ぐ音楽映画の大本命であるミュージック・エンタテインメント『エルヴィス』より、日本版特報映像が公開された。エルヴィス役に抜擢されたオースティン・バトラーは、役作りで3年という年月を費やしたそうで、「彼のような偉大なアーティストを一人の人間として見つめたいという想いがありました。そして何年も考える中で、“エルヴィス・プレスリー”という大人気スターの内側にある人間性を知ることができたように思います。それは僕の人生で最高の経験でした」と語っているように、本作に並々ならぬ覚悟で挑んだ。オースティン・バトラー今回到着した映像は、スーパースター誕生の瞬間が映し出されている。まだ無名の歌手だったエルヴィスが、ルイジアナの小さなライブに出演するシーンからスタート。誰も聴いたことのなかったロックと、センセーショナルなダンスを披露すると、若者たちは熱狂。ライブシーンに期待高まる映像となっている。なお、今年のカンヌ国際映画祭でワールドプレミアとして上映される本作。オースティン、トム・ハンクス、エルヴィスの妻プリシラ・プレスリーを演じたオリヴィア・デヨング、バズ・ラーマン監督の参加が決定している。『エルヴィス』は7月1日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:エルヴィス 2022年7月1日より全国にて公開© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2022年04月07日バズ・ラーマン監督の次回作『エルヴィス』が、5月のカンヌ映画祭でお披露目されることがわかった。具体的な日程は不明。『エルヴィス』は、エルヴィス・プレスリーの伝記映画。主演には『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のオースティン・バトラーが抜擢された。プレスリーのマネージャーを、トム・ハンクスが演じる。映画は2020年にオーストラリアで撮影開始の予定だったが、現地入りしたハンクスがコロナに感染。それからまもなくロックダウンが始まり、撮影は延期になった。アメリカでは6月24日、日本では7月1日に公開予定。文=猿渡由紀
2022年03月16日彼がいなければ、「ビートルズ」も、「クイーン」も存在しなかったかもしれない。世界史上最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリーを『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が描く『エルヴィス』の公開が7月1日(金)に決定した。若き日のエルヴィスは、ルイジアナの小さなライブに出演し、当時誰も聴いたことのなかった“ロック“とセンセーショナルなダンスを披露する。若者たちは“彼“に魅了され、叫び、熱狂する。その瞬間、やせっぽちの無名歌手は、スーパースターに変貌した。熱狂が瞬く間に全米へと広がるにつれ、センセーショナルすぎるロックとダンスは社会の大きな反発も生んでいく。本作では数々の逆境を打ち破り世界を変えていくエルヴィスの生き様が、多くの伝説的なライブとともに描かれる。圧倒的なライブパフォーマンスで、誰もが知る名曲を、そして熱狂を体感する、本年度最注目のミュージック・エンターテインメント映画となる。若き日の無名の歌手だった頃から時代を背負うアイコンになるまでのエルヴィス役には、オースティン・バトラーが大抜擢。ドラマ「シャナラ・クロニクルズ」「マンハッタンに恋をして ~キャリーの日記~」など多くのドラマに出演しティーンを中心に人気を博し、近年はクエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』やジム・ジャームッシュ監督の『デッド・ドント・ダイ』に出演してきた。オースティン・バトラー本作ではほぼ全編に渡り吹き替えなしで歌唱とダンスを行い、ラーマン監督に「エルヴィスそのもの」と言わしめる圧倒的なパフォーマンスを披露する。オースティンは「エルヴィスのレコーディングか、僕のレコーディングかわからないようにまったく同じ歌声をやってみせることを目標にした」と語り、1年以上に渡って週6日以上のボイストレーニングなど多くの専門家による猛特訓を受けたという。また、『ボヘミアン・ラプソディ』で主演ラミ・マレックの役作りを支えたポリー・ベネットがムーブメントコーチに就き、徹底的にエルヴィスの細かい所作を習得していったオースティンは、最終的には「自然に自分の一部になった」と語っている。若き日のエルヴィスの才能をいち早く見つけ、生涯にわたりエルヴィスのマネージャーを務めたトム・パーカー役には、2度のアカデミー賞受賞を誇る俳優トム・ハンクス。見た目も実在のトム・パーカーに似せ、これまでのキャリアになかったような役柄で世界を魅了する。トム・ハンクスさらに、エルヴィスの妻プリシラ役は『ヴィジット』のオリヴィア・デヨングが務める。オリヴィア・デヨング『エルヴィス』は7月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エルヴィス 2022年7月1日より全国にて公開© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2022年02月18日