俳優の石田純一が3月16日(火)、都内で行われた映画『マイレージ、マイライフ』(ジェイソン・ライトマン監督)の記者会見に花束プレゼンターとして出席し、女子プロゴルファー、東尾理子との新婚旅行について「できれば世界一周旅行に行きたい」と話した。同作は、ジョージ・クルーニー演じる、仕事は“リストラ宣告人”で私生活はマイレージ依存症の男が、人間関係と人生について再認識する姿を描く人間ドラマ。石田さんは、マイレージについて「50万マイルくらい貯まっている」と言い、6月8日に予定のカリフォルニア州ナパバレーでの挙式用に「使えそうですね」と満面の笑み。「できればそのまま世界一周旅行に行きたい。ちょうどワールドカップがあるので南アフリカへ飛んでいきたい。調整中なんですけど」とハネムーンプランを告白。7月12日に東京・帝国ホテルで予定されていた披露宴を8月8日に延期したことが先ごろ、報じられたばかりだが「全米女子オープンと重なってしまったので。彼女のゴルフ関係の方々にも来ていただきたいですから」と説明した。ジョージと昨年まで同じ、元“おひとりさま”で「僕もおひとりさまが長かった。何が一番大切か考えさせてくれる映画」と感銘を受けた様子。「クルーニー演じる主人公は変わりますが、僕は変わらず“マイ理子、マイライフ”」とおノロケ。「理子に切られないようにしたい。この歳で切られると寂しい」と56歳の男心を吐露した。この日は、同作でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた女優アナ・ケンドリックが会見に出席。石田さんはアナに5本指ソックスを「長旅でも疲れないように」とプレゼント。アナから「昨日原宿で靴下を買ったけど5本指のタイプは買ってないから嬉しい!」と大喜びされてニンマリ。自身はいつも裸足のスタイルを貫いているが取材陣から靴下を履かなくても履く人の気持ちは分かるんですね、と感心され、「ハハハハ」と照れ笑いしていた。一方、アナは、オスカーノミネートの感想を「どんな賞であれ夢にも思わなかったこと、大変驚いています。夢が叶ったとも言えるわ。でも怖い気もする。私がこれまでアカデミー賞のノミネートや受賞の女優へ抱いた期待を、人々から抱かれていると思うと怖い気もするし、ストレスもある」と“セレブブルー”を吐露。ハリウッドの超モテ“おひとりさま”男、クルーニーの印象については「心から周囲を和ませようと努力する人。私の緊張をほぐそうとしてくれたんだと思うけど、撮影中はずっと私をからかっていたわ。彼がティーンエイジャーで、私がたしなめる母親みたいだったわ」と裏話も。靴はジミー チュウ(Jimmy Choo)、ドレスはアルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI) といういずれも人気ブランドのキュートなデザインのファッションで、カメラマンのフラッシュ放射を浴びた。ほかに自身のリストラ体験を綴った曲「UP IN THE AIR」(※本作の原題と同じ)が同作のエンディングに使用されて一躍、全米注目の人となった“リストラシンガー”ケヴィン・レニックも出席。ナマ歌を披露し、温かい歌声で取材陣をうっとり聴き入らせていた。『マイレージ、マイライフ』は3月20日(土)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:マイレージ、マイライフ 2010年3月20日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開© 2009 DW STUDIOS L.L.C and COLD SPRING PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:ジョージ・クルーニー、ハワイのカウアイ島で新作を撮影中【アカデミー賞】ファッションチェック!〜番外編<セレブカップル>〜【アカデミー賞】ファッションチェック!〜レッド&ブラック編〜オスカー主演男優賞のゆくえクルーニー&フリーマンの戴冠阻むは“過小評価の男”?本家オスカーを控え激戦、混戦!英国アカデミー賞で『ハート・ロッカー』6冠
2010年03月16日ジョージ・クルーニー主演のアカデミー賞5部門6ノミネートを果たした『マイレージ、マイライフ』。本作のエンドロールで流れる、原題と同じ「Up In The Air」というエンディング曲を高音の息が交じった声で歌っているのは、ケヴィン・レニックという男。この曲と彼の存在が、劇中の物語、そして映画のテーマともあいまっていま、全米で大きな話題を集めている。本作は、1年のうち、322日を出張で家から離れて過ごし、「バックパックに入らない荷物はいっさい背負わないこと」を人生哲学とする主人公が、自分と同じく出張であちこちを飛び回っている女性との出会いをきっかけに、変化していくさまを描いた人間ドラマ。ジョージ・クルーニーが演じるこの主人公の職業は“リストラ宣告人”なのだが、ケヴィン・レニック自身、リストラをきっかけに夢をつかんだ男なのである。一昨年、52歳の秋にレニックは長年にわたって校正係として勤めていた広告代理店からリストラされてしまう。彼はそこで、若年の頃から持っていたシンガーソングライターになるという夢の実現を決意する。52歳でミュージシャンへの転向など、多くの人が無謀と思うだろうが、運命の女神は彼を決して見捨てなかった。彼は、大学の講義の場で本作の監督ジェイソン・ライトマンと出会い、この「Up In The Air」のオリジナル曲を収録したカセットテープを手渡し、自らの境遇を監督に語って聞かせた。映画のテーマ、価値観を反映した彼の曲は、何と監督に渡されたカセットテープそのまま、オリジナルのバージョンが映画でも使われることが決まったのだった。このエピソードは、CBSのEvening Newsやワシントンポスト紙でも取り上げられ反響を呼び、彼のCDデビューも決定した。レニックは現在の状況について「作詞作曲というのは、途方もない大きなチャレンジであると同時に、非常にやりがいのあるものだと思います。でも、妙な感じです。私は初めて、いままでとは反対の立場にいるからです。自分が質問する側ではなく、人が私の音楽を調べ、私にインタビューするんですから!これはシュールな体験ですよ」とコメント。さらに「私はこの映画が大好きです。そして、私の歌とこの映画のテーマの共通性に感激しています。私の音楽のためにドアを開けてくれたジェイソン・ライトマンには感謝していますし、この素晴らしい映画の一部になれたことをとても光栄に思っています」と作品への賛辞と監督への感謝を語っている。まさに現代のアメリカンドリームを体現した彼の歌声もこの映画を観る上での楽しみと言えそうだ。『マイレージ、マイライフ』は3月20日(土)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開。特集:2010アカデミー賞■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]© Omelette/AMPASマイレージ、マイライフ 2010年3月20日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開© 2009 DW STUDIOS L.L.C and COLD SPRING PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:早くもブルーレイ&DVD発売決定!『カールじいさん』予告編&特別映像到着【どちらを観る?】アカデミー賞有力『マイレージ、マイライフ』vs『ハート・ロッカー』榮倉奈々×劇団ひとりインタビュー子供の頃に見た、“扉の向こう”の世界――。決戦を前に意外にも和気あいあい。オスカー候補者が勢ぞろいの昼食会開催M・フリーマン×M・デイモン『インビクタス』インタビュー信頼と尊敬の到達点
2010年02月19日2004年、ある低予算映画がこの世に生を享ける。それは、観る者を惑わす巧みなストーリー展開で熱狂的な支持をもって観客に迎えられ、やがてシリーズ化され、ハリウッド・シーズンの風物詩となり“ソリッド・シチュエーション・スリラー”なる言葉を定着させることとなる『ソウ』シリーズの幕開けだった。そして2009年秋、第6作目となる『ソウ6』がついに公開を迎えた。全ての謎をその手に握りしめている男――ジグソウと、狂気を宿した刑事――ホフマン。この2人を演じるトビン・ベル、コスタス・マンディラー、そして監督を務めるケヴィン・グルタートがそれぞれに作品について語ってくれた。まずはジグソウ役のトビン。長く同じ役柄を演じ続けることについて、彼はこう語る。「もちろん、彼(ジグソウ)は面白い人間だよ。パワフルでもある。だから、この役を演じる上で、かなりの“ホームワーク”が必要とされるんだ。でも、僕はこの役をカウボーイや神父、宇宙飛行士を演じるのと全く同じアプローチで演じている。演技については『ニューヨーク・アクターズ・スクール』で学んだけど、僕は常に、自分の仕事に対して同じアプローチを心がけているんだ。ジョン・クレイマー(=ジグソウ)だって人間だからね。彼の人間的な部分を描くことを常に心がけているよ。演じる人間に“深み”を与えるのが僕の仕事なのさ」。では、彼にとってのこのシリーズを通じての最大のチャレンジとは?「それぞれの映画を結び付けることだね。『2』と『3』、『3』と『4』をね。その間に彼に何があったかを見つけることだよ。お気に入りの罠?そうだな、僕は『ソウ3』の“豚”が気に入ってるよ。空から豚が降ってきて浴槽に落ちるけど、そこには判事がいる。そんなこと誰が思いつく?それに同じ『3』に出てくる冷蔵庫の部屋もお気に入りだね。女の人がそこで水を掛けられるんだけど。とてもクリエイティブで、新鮮だと感じたよ」。そして、日本のファンにはこんなメッセージ(?)を残してくれた。「東京のスタバに行って、カウンターの向こう側にいる人が『うわぁ、ジグソウだ!』ってなるところをぜひ見てみたいと思ってるよ(笑)!」続いてはコスタス。素朴な疑問だが、キャスト陣は自身の演じる役柄の運命について撮影前に知らされるのだろうか?「そこに関してはいつも驚きがあるんだ。なぜなら、脚本が渡されるのはずいぶんと遅いタイミングだからね。それと、脚本は家に持って帰れないんだ。『ソウ4』と『5』では、脚本の最後の20ページを渡されなかったし、知らされたとしても内容について話すことは許されない。僕もそういうやり方は好きだよ(笑)」。「あなたが演じるホフマン刑事と自身との違いは?」という質問に「一番の違いは、家に帰っても人を殺さないところだよ!」とおどけるコスタス。さらに続ける。「実はそんなに違いはないよ。僕は、自分のイマジネーションを使うだけさ。あくまでも普通の人間として演じるようにしているんだ」。では、この最新作の見どころは?「罠がとてもパワフルだね。エンディングは…1作目と同じぐらい素晴らしいよ」。最後に登場するのは、メガホンを握ったグルタート監督。実は彼はこれまで、エディター(編集)として本シリーズに携わってきた。ずばり、彼の目から見たこのシリーズの成功の要因は?「人々はジグソウのキャラクターにとり憑かれているんだ。彼は普通じゃなくて頭がいい。加えて拷問の方法や罠が面白いのは明らかだろう?そして多くの疑問が残っている。ジグソウにしろハンニバル・レクター(『羊たちの沈黙』)にしろ、人々は頭脳明晰かつ人を欺き、不安にさせる存在に興味があるんだ」。そして、この最新作についてはこう語る。「観客が『ソウ』らしくないということでがっかりするようなことはないと思うよ。いままでのシリーズでやって来たことと新たに自分が持ち込んだこと、その両方が素晴らしいブレンドになっているんだ。内容に触れることに関しては話せないけど…キャロライン・ケイブという名の女優がピーター・アウターブリッジと出ているシーンは僕自身を反映させたものになっているよ。映画を観てもらえば分かるはずさ」。三者三様にこれまでについて、そして新作について語ってくれたが、肝心のストーリーに関しては謎に包まれたまま。ジグソウとは何者だったのか?そして彼の跡を継ぐ者は――?劇場で確かめるほかに術はなさそうだ。■関連作品:ソウ6 2009年11月6日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開©MMIX Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.■関連記事:ジグソウの真の後継者が明らかに?『ソウ6』試写会に15組30名様ご招待悪夢は続く…『ソウ6』ポスター画像解禁!公式サイトではモーションポスターが
2009年11月06日いよいよ明日10月25日(日)にクロージングを迎える第22回東京国際映画祭。明日のセレモニーで15作品の中から最高賞の「東京 サクラ グランプリ」が発表されるが、それよりも一足早く、24日(土)に観客賞が発表され、カナダで製作されたジェイコブ・ティアニー監督によるコメディ『少年トロツキー』がその栄誉に輝いた。観客賞はその名の通り、コンペティション部門に出品された15作品を対象に、一般の観客の投票で最も多くの支持を得た作品に贈られる賞。実際に映画を観た観客が選ぶ賞ということで、“影の最高賞”とも言える。見事、今年の観客賞を受賞した『少年トロツキー』は、自らがロシアの革命家・トロツキーの生まれ変わりであると信じて疑わない少年が、自分が通う高校に革命家よろしく、改革をもたらそうとする姿を描いた青春コメディ。ほろ苦い恋や家庭の問題を乗り越えて突進する主人公の少年の姿に、観客の支持が集まった。六本木ヒルズアリーナで行われた授賞式には、ティアニー監督と彼の父親で、プロデューサーを務めたケヴィン・ティアニーが出席。監督は「ドウモアリガトウ!観客のみなさまが選んでくださったことを本当に嬉しく思っています。感動していると共に、身が引き締まる思いです。映画祭に関わる全ての方々、とりわけボランティア・スタッフのみなさまに御礼申し上げます」と受賞の感激と感謝の気持ちを語った。賞状と賞金1万ドル、トロフィー、花束が贈られると会場からは温かい拍手がわき起こり、記念に渡されたハッピに袖を通した2人は満面の笑みを浮かべていた。今回の受賞をきっかけに、今後の日本での劇場公開への期待も高まる。明日、執り行われるクロージング・セレモニーでは、本作を含む15作品から東京 サクラ グランプリほか各賞が発表される。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催■関連記事:辻仁成インタビュー「アントニオ猪木さんをもう一度、リングに上げたかった」【TIFFレポート】大森南朋、原作者の「かっこよすぎる」という称賛に複雑な気分【TIFFレポート】辻仁成が率いるバンドZAMZA登場!往年の名曲「ZOO」熱唱【TIFFレポート】辻仁成、不在のアントニオ猪木と支えになった家族への感謝を吐露【TIFFレポート】中谷美紀、貧血で挨拶を降板広末は「任せきり」と中谷を絶賛
2009年10月24日