『ライオン・キング』の主人公・シンバの父であるムファサ王の冒険を描く『ライオン・キング:ムファサ』が12月20日(金)より、日米同時公開されることが決定。特報とポスターが解禁された。アニメーション版の劇場公開から30周年を迎える今年、新たな実写版として描かれるのは、野生の王国を統べるシンバ、その父ムファサ王の<始まりの物語>。『ライオン・キング』の宿命のライバル、ムファサ王と兄弟スカーの幼き日の出会い、そして、アフリカ大陸横断の旅…。約束の地を目指す彼らを待ちうける、驚くべき真実とは?映画、演劇、コンサートなど、全てを網羅した最強のエンターテインメントとして確立された『ライオン・キング』。2019年には実写化され全世界で公開、『美女と野獣』『アラジン』を超え。ディズニー映画として世界歴代映画興収No.1となる約16.6億ドル(2,573億円1ドル155円換算)を記録した。この度解禁された特報映像は、『ライオン・キング』には欠かせない楽曲「サークル・オブ・ライフ」のあのメロディーと、真っ白な雪に覆われた壮大な山々の映像から始まる。王国に古くから住むヒヒのラフィキが、前作で野生の王国プライドランドの王となったシンバとその幼なじみナラの間に生まれた娘キアラに対して、シンバの父であり、偉大なる王ムファサの伝説を語り伝える形で進んでいく。ラフィキの手の内から舞い上がる幻想的な一つの光、どこまでも広がるサバンナ、そして岩に佇むまだ幼いムファサが映し出されると、「そのライオンは王の血筋ではなかったが、やがて世界を変えることになる」と立派に成長した彼の姿が映し出される。フラッシュバック形式で進むこの物語に登場するのは、両親を亡くしひとりぼっちのライオンだった頃の幼い頃のムファサ。「運命がお前を待っている」というラフィキの言葉通り、ムファサが王家の血統を受け継ぐ“タカ”(後のスカー)という思いやりに満ちたライオンに出会うまでに遡る。この偶然の出会いをきっかけに、運命を模索するはみ出し者たちのアフリカ大陸を横断する壮大な冒険が始まる。迫りくる敵から逃れ約束の地を目指す彼らを待ち受ける、驚くべき真実とは…。『ライオン・キング』ではお馴染みのキャラクターである鳥のザズーやミーアキャットのティモン&イボイノシシのプンバァの活躍も垣間見られる。仲睦まじく育ってきたムファサとタカはなぜ別の道を歩むことになってしまったのか、王家の血を引くタカではなく、なぜ孤児のムファサが王になったのか。『ライオン・キング』でも因縁を感じさせたムファサ、スカー(タカ)、そしてシンバの母となるサラビとの間にはどんな物語があるのか…。本作の監督を務めるのは、『ムーンライト』(16)でアカデミー賞作品賞を受賞したバリー・ジェンキンス。数々の名作を手掛けてきたバリー・ジェンキンスだけに、どんなドラマティックな物語になるのか、期待も高まる。そして、新たにキャラクターに命を吹き込む声優として、若きムファサ役に『地下鉄道~自由への旅路~』(21)でもジェンキンス監督とタッグを組んだアーロン・ピエール、輝かしい未来を持つライオンの王子でムファサを兄弟として家族に迎え入れるタカ役(後のスカー)に『シラノ』(21)のケルヴィン・ハリソン・Jr.、若きサラビ役にティファニー・ブーンが抜擢。そして、ムファサとタカを追い詰める恐ろしいライオンのキロス役は、日本でも人気が高いマッツ・ミケルセンが演じる。先日大阪コミコンで来日していたマッツは「日本の皆様、こんにちはマッツ・ミケルセンです。もっとも愛されたディズニー映画の最新作『ライオン・キング:ムファサ』が12月に公開します。本作でムファサを追い詰める恐ろしいライオン、キロスの声を演じました。そして本日は嬉しいサプライズがございます。日本の皆様へ本作の最初の特報をお届けします。是非、お楽しみください。ミテネ!12月に皆様にお会いできる事を楽しみにしています!」とコメント。『ライオン・キング』に続き、プンバァをセス・ローゲン、シンバをドナルド・グローヴァー、ナラをグラミー賞受賞28回、世界の歌姫ビヨンセことビヨンセ・ノウルズ=カーターが続投することも発表され、そしてその、シンバとナラの娘・キアラ役は、ビヨンセの愛娘、ブルー・アイビー・カーターが演じることも明らかにとなった。映画初となるビヨンセ母娘の共演にも注目が集まっている。また、音楽は、数々の受賞歴のあるソングライターであり、『モアナと伝説の海』(17)や実写版『リトル・マーメイド』(23)などに携わったリン=マニュエル・ミランダが本作の新曲を手掛ける。ミランダは、「『ライオン・キング』には、世界屈指の偉大なソングライターたちによる音楽をたずさえた驚異的な音楽のレガシーがあるので、今回その一員になれたことは私にとって恐れ多いと同時に誇りでもあります。ムファサの物語に命を吹き込むためバリー・ジェンキンスと共に仕事をするのはとても楽しい作業ですし、観客の人々がこの映画を映画館で体験できる日が待ち遠しくてたまりません。」と興奮気味にコメントを寄せている。『ライオン・キング:ムファサ』は12月20日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年05月08日アイルランド映画祭2024が、5月31日(金)~6月13日(木)にYEBISU GARDEN CINEMAにて開催されることが決定。メインビジュアルの解禁と併せて、全上映8作品が発表となった。この度上映されるのは、不条理劇「ゴドーを待ちながら」などで知られるアイルランドの作家サミュエル・ベケットの栄光と波乱に満ちた人生を描いた『まずは踊れ』。アイルランドのケリー県の田舎町を舞台にしたボート競技に全てを賭ける女性たちの青春ストーリー『あのボートに乗って』。アイルランド人の心の故郷アイリッシュパブについてのドキュメンタリー『アイリッシュパブ』の日本初公開作品3作品。『アイリッシュパブ』そして、アイルランドのアニメーションスタジオ“カートゥーン・サルーン”25周年を記念して上映する短編感動アニメ『レイト・アフタヌーン』、アイルランドを代表する作家ジェイムズ・ジョイスの原作を名匠ジョン・ヒューストンが映画化した『ザ・デッド「ダブリン市民」より デジタルリマスター版』、アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた9歳の少女が経験したひと夏の成長物語『コット、はじまりの夏』。『コット、はじまりの夏』(原題:An Cailín Ciúin/英題:The Quiet Girl)© Inscéal 2022また昨年日本でも大ヒットを記録した北アイルランドのベルファスト男子小学校で哲学的思考によって解決を目指す校長先生と子どもたちを追ったドキュメンタリー『ぼくたちの哲学教室』、昨年惜しくも亡くなったアイリッシュバンド「ザ・ポーグス」フロントマンのシェイン・マガウアンを追ったドキュメンタリー『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』。『シェイン世界が愛する厄介者のうた』(原題:Crock of Gold: A Few Rounds with Shane MacGowan)©The Gift Film Limited 2020映画祭期間中はトークイベント等の予定もあるという。詳しい情報は公式HPにて確認を。アイルランド映画祭2024は5月31日(金)~6月13日(木)、YEBISU GARDEN CINEMAにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:コット、はじまりの夏 2024年1月26日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国にて公開© Inscéal 2022
2024年05月07日イーサン・コーエン監督の最新作、予測不能なノンストップ・ロードムービー『ドライブアウェイ・ドールズ』から、映画の魅力についてイーサン監督と脚本・製作のトリシア・クック夫妻が1分で映画の魅力を解説する特別映像が解禁された。本作は、ガールフレンドと破局したことを嘆く自由奔放なジェイミー(マーガレット・クアリー)と、堅物で自分の殻を破れずにいる友人のマリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)が、日々の生活に行き詰まりを感じ、気分転換に行き当たりばったりのドライブ旅行に出かけることになるというストーリー。これまで、兄のジョエルと組み“コーエン兄弟”として数々の独特な作品を生み出し、高い評価と人気を獲得してきたイーサン。トリシアとタッグを組んだ作品には、ドキュメンタリー『JERRY LEE LEWIS:TROUBLE IN MIND』(原題)がある。お互いにアイディアを言い合いながら製作したという今回の『ドライブアウェイ・ドールズ』は、クリエイターとして、人生のパートナーとして長年築いた関係の賜物だ。「この映画がポップでハチャメチャな映画になることはわかっていた。それがこの映画の本質なんだ」と語るイーサン。2人の執筆過程は、アウトラインや世界観づくりにこだわらない自由なスタイルで、それはイーサンがこれまでずっと採用してきたやり方だと言う。トリシアは、「書いていて楽しいと思えるアイディアを考えた。この映画を観た人が“こんな映画観たことない”と思ってくれることを願っている」と言い、楽しまないと何事も上手くいかないというポジティブ精神が、観る者をワクワクさせる作品づくりに繋がると話す。トリシアとの関係についてイーサンは、「自分と兄(ジョエル・コーエン)のようだ」と言う。2人の繊細な感覚が融合し、コーエン兄弟のこれまでの作品を彷彿させつつも新鮮な側面を感じさせる、オフビートで楽しい作品となった。さらに、「楽しい映画に出会うと何でも手に入れたような感じがする。その気持ちが映画を持続させるんだ。前進し続けることはいいこと」と、映画製作の秘訣を明かす場面も明かしている。『ドライブアウェイ・ドールズ』は6月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ドライブアウェイ・ドールズ 2024年6月7日よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開©2023 Focus Features. LLC.
2024年05月07日ブラムハウス製作の新作ホラー『ナイトスイム』より本編映像が解禁された。本作は、プール付きの物件を購入したウォーラー一家が自宅プールに現れる不気味な声や怪しい人影によって恐怖に襲われる様子を描くホラー映画。そんなウォーラー一家で思春期の娘イジー(アメリ・ホーファーレ)と怯弱な息子エリオット(ギャヴィン・ウォーレン)の2人を母として温かく包み込み、現役復帰を夢見る元メジャーリーガーで夫のレイ(ワイアット・ラッセル)を妻として支えるイヴを熱演したのは、ケリー・コンドン。声を聴けば、マーベル作品で長年演じてきたトニー・スターク/アイアンマンをサポートするAIのF.R.I.D.A.Y.と分かる方もいるのではないだろうか。ほかにも、ドラマシリーズ「ベター・コール・ソウル」や『スリー・ビルボード』で俳優としてのキャリアを着実に積み、『イニシェリン島の精霊』ではコリン・ファレル演じる主人公の妹を好演。アイルランド生まれであるケリーの真骨頂が発揮され、第95回アカデミー賞では助演女優賞にノミネートを果たしている。そんな彼女は幼少時に水泳選手として活躍していた異色の経歴の持ち主。本作の監督を務めたブライス・マクガイアは「僕に会う前に海で1マイル(約1.6キロメートル)泳いできたと彼女に言われたんだ。今日は悪くない日だと思ったよ」と最初の出会いについてふり返る。続けて、「イヴ役には特に映画の後半、大多数の人には不可能なきつい水中撮影が伴うからね。ケリーはものすごくタフで身体能力の高い俳優だ。彼女がカメラの前に立つと、必ず特別なことが起こる。僕とこの映画を後押ししてくれたし、本編での彼女は本当に素晴らしいんだ」と彼女だからこそ表現することのできた水中での撮影と組み合わさる演技力を絶賛。さらにコンドン自身も本作の出演について「前から撮影で泳ぎたいと思っていたし、水泳と演技を組み合わせることができるのは私にとってすごく興味深いことだった」と話し、『マスター・アンド・コマンダー』(03)や『アビス』(89)など、「水の映画なら何でも」好きだと笑いながら明かしている。「今までホラー映画に出たことがないのも出演の決め手になった。どんなジャンルの映画もこなせる性格俳優になりたいと常に思っている」と語っており、まさに本作は水×ホラーという彼女にとって待望の作品だったようだ。この度解禁となった本編映像では、イヴが夜のプールを一人で泳いでいたところ突如怪しい人影が出現。夫のレイが自分をビックリさせようとしているのかと思い「レイ 驚かせないで!」とたしなめるイヴだったが…。映像の中でケリーは、元水泳選手ならではの美しいクロールを披露。その華麗なフォームは思わず見惚れてしまうほどだ。さらに彼女が見せる不安な表情も相まって、一家に不気味な影が忍び寄ってくる不穏さが十二分に伝わってくる映像となっている。『ナイトスイム』は6月7日(金)より全国公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ナイトスイム 2024年6月7日より全国にて公開© 2023 Universal Studios. All Rights Reserved.
2024年05月06日パリ郊外に存在する、再開発を目前に控えた移民居住棟エリア=通称「バティモン5」を舞台に、行政と住人たちがある事件をきっかけに衝突する『バティモン5 望まれざるもの』。この度、前作『レ・ミゼラブル』でその名を世界に轟かせたフランスの新進気鋭監督ラジ・リが、「を可視化したかった」と想いを明かすインタビューがシネマカフェに到着した。ラジ・リ監督ラジ・リ監督自身が生まれ育った、パリの犯罪多発地区モンフェルメイユ。彼が実際に見聞きしてきた出来事を基に生まれたのが、第92回アカデミー賞にもノミネートされ、世界に衝撃を与えた『レ・ミゼラブル』だが、新作『バティモン5 望まれざるもの』も「実体験が出発点」と明かす。その例として、バティモン5エリアに住む団地の住民たちが行政から突然理不尽な退去を迫られるシーンを挙げる。「劇中、住民に起きたことを、私や家族も経験してきました。私の両親はこの物語の人々と同じように高金利でマンションを購入しましたが、20年かけて支払い終えた矢先に『建物が劣化しすぎている』と言われて家を追い出されてしまったのです」という。「都市再生計画によって同じような目に遭った人は私の周囲にも大勢いますし、似たような出来事はモンフェルメイユのみならず、他の都市や国々でも起こっています。残念なことに、ジェントリフィケーション(都市再開発)は東京を含む世界中の大都市すべてに関係する、普遍的な問題なのだと思います」と案じる。また、前作では実在の街モンフェルメイユが物語の主軸となったが、今作では架空の街<モンヴィリエ>が舞台に。その理由についても「架空の街を舞台にしたのは、作品に普遍性をもたらし、誰しもが共感できるようにするため」と言う。「今回は、群像劇を選択したのも同じ理由ですね。市長から活動家、その友人、副市長と(様々な立場で)それぞれの足跡を辿り、重層的に物語を探求していきました」と語る。怒りに満ちた「バティモン5」の住民たちを先導する女性アビーを演じるフランスの新進俳優アンタ・ディアウにも「ぜひ注目して欲しい」とアピールする監督。アビーはもともと住民のために区役所で働く、ごくありふれたスタッフだったが、あまりの政府の横暴と理不尽さに怒り、声を上げることを選ぶ。アンタはその心情の変化と溢れる気迫を演じ切った。郊外出身の新人俳優を起用「新たな才能に光を当てたい」「アンタ・ディアウとは、私が共同脚本・製作に加わったキム・シャピロン監督作『Le Jeune Imam』(23年/日本未公開)で出会いました」と監督。「私はベテラン俳優と新人俳優、その両者と仕事をすることを好みます。それは演技経験を積んでいない人の発するリアリティや自然な振る舞いが、私の作品に符号するためです。また私と同じく郊外出身の新人俳優をメインキャストに据えることで、新たな才能に光を当てたいという思いがあります」とコメント、「フランス映画界というのは閉鎖的な世界でもあるので、それを変えていくためにも、埋もれている才能を積極的に見つけ、育てていきたいと考えています」と打ち明ける。実際、本作にはアビーをはじめ力強く、積極的に主張する女性たちが多く登場する。その意図について「バティモン5のような地区に暮らす女性は、劇中で描かれているのと同じくらいに力強く、熱心に政治活動や市民運動に参加している人々が大勢います。本作はそんな女性たちへオマージュを捧げたいと考えていました」と監督。「残念ながら そういった女性たちが声を上げようとしても、第三者が勝手に主張を代弁したりして、彼女たちに直接主張をさせない傾向にあります。だから 私は彼女たちに敬意を表すると共に、彼女たちが本当に存在し、社会にとって重要な役割を担っているということを、映画を通じて可視化したかったのです」とその想いを明かしている。移民たちの居住団地群の一画=バティモン5の一掃を目論む「行政」とそれに反発する「住人」による、“排除” vs “怒り”の衝突。本作では、恐れと不満の積み重ねが徐々に両者間の溝を深くし、憎しみのボルテージが加速していく様が息もつかせぬ緊迫感で描かれる。コミュニティ内にある「権力」「革新」「暴力」の3つの視点を交錯させることで炙り出されるバンリュー地区の実態、ひいてはパリの実態は見逃せない。『バティモン5 望まれざるもの』は5月24日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:バティモン5 望まれざる者 2024年5月24日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© SRAB FILMS - LYLY FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE – 2023
2024年05月06日2020年、フランス中を震撼させたベストセラー・ノンフィクションを完全映画化、3月に行われた横浜フランス映画祭2024でも大きな反響を呼んだ『コンセント/同意』が8月2日(金)より公開決定。併せて、日本版ビジュアルと予告編が解禁された。2020年1月に出版された「同意」と題されたその著書は、芸術文化勲章まで受賞した有名作家ガブリエル・マツネフと14歳のときに性的関係を持っていた女性編集者ヴァネッサ・スプリンゴラからの告発だった。そこに記されていたのは、マツネフが彼女を含む多数の少女たちとの関係を作品の題材として利用した小児性愛者にも関わらず、その歪んだ行為さえ文学として消費され礼賛すらされてきたという驚くべき実態…。その反響は凄まじく、マツネフの著書を出版してきた老舗のガリマール社をはじめ多くの出版社が彼の書籍の販売を中止、国からマツネフへ支払われていた文学者手当も打ち切りが決定されるなど、文字通り国中を揺るがす事態に発展した。本作は、その衝撃の実話を基にスプリンゴラ自身の脚本協力により映画化され、公開されるやいなや大きな話題を呼んだ。特に若者たちの間では「いま見るべき、知るべき作品」としてSNSでトレンド入りするなど日に日に観客を増やし、公開2週目から前週を上回る観客数を動員、異例のヒットを記録している。この度解禁された本ビジュアルは、少女の顔の上半分が男の大きな手で隠された意味深なイメージが用いられている。彼女が現実から目を逸らすように男が仕向けているように見え、緊張感あるビジュアルに仕上がった。また、予告編では、孤独で大人びた少女ヴァネッサが50歳の著名作家マツネフと出会い、周囲の反対に反発して惹かれ合う様子が描かれているが、「彼女の信じたその愛は絶望に変わる」というコピーが示す通り、それは少女が小児性愛者のグルーミングの罠にハマっていく過程であることが垣間見える予告編となっている。『コンセント/同意』は8月2日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。© 2023 MOANA FILMS - WINDY PRODUCTION - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINEMATOGRAPHIQUE - FRANCE 2 CINEMA - LES FILMS DU MONSIEUR(シネマカフェ編集部)■関連作品:コンセント/同意 2024年8月2日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2023 MOANA FILMS – WINDY PRODUCTION - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINEMATOGRAPHIQUE - FRANCE 2 CINEMA - LES FILMS DU MONSIEUR
2024年05月06日『オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター』より予告映像とシーン写真が解禁された。日本で大ヒットを記録した不朽の名作を、映画公開から20周年のアニバーサリーイヤーに、「4Kデジタルリマスター」として鮮やかに蘇らせた本作。この度解禁された予告映像は、モノクロからカラーに映像が切り替わる中、スワロフスキーの巨大なシャンデリアがオペラ座に落下する、最も象徴的なシーンから始まる。バックに流れるのは、有名なタイトルロール曲<オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)>。そこに続くのは、華やかなパリ・オペラ座での舞踏会と忍び寄る不穏な事件、そして、本作の世界的ヒットで大ブレイクしたジェラルド・バトラーが演じる“ファントム”の登場と歌声だ。「4Kデジタルリマスターであのファントムが還ってくる」と、その魅力を余すことなく切り取った予告となっている。併せて解禁されたシーン写真は13点。ポスターにも採用されている、ファントムとクリスティーヌが寄り添うメイン写真のほか、舞台となる豪華絢爛な<パリ・オペラ座>を映し出したカット、ファントムの恋敵・ラウルとクリスティーヌが仲睦まじく舞踏会に参加する様子や、ファントムが自身が隠れて暮らす地下へと、クリスティーヌを優しく、彼の手を添えながら案内する姿など、いずれも<悲しくも美しい愛の物語>があふれ出てくるようなカットとなっている。『オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター』は6月14日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年05月05日アメリカで社会現象化、全世界興行収入“2億ドルの大台突破”という快挙を達成した大ヒットラブコメ『恋するプリテンダー』が5月10日(金)より全国公開。本作の主演であるシドニー・スウィーニーを一躍スターダムに押し上げた海外ドラマが「ユーフォリア/EUPHORIA」。いま、このドラマに出演したスターたちがこぞってブレイク中だ。HBOとA24が組んだ「ユーフォリア/EUPHORIA」は、ティーンムーブメントの代表格を役どころに合わせて主要キャストに大抜擢し、ドラマは大ヒット。シーズン2も大成功を収めシーズン3の制作も決定、彼らを一躍スターダムへと押し上げた。ゼンデイヤ演じる主人公の幼なじみの姉キャシー・ハワード役を演じたシドニーをはじめ、活躍目覚ましい同ドラマ出演スターたちの現在に迫った。シドニー・スウィーニー(キャシー役)『恋するプリテンダー』の主演&プロデューサーを務め、映画にドラマにとにかくオファーが絶えないZ世代のニューヒロイン。シドニー・スウィーニー Photo by Amy Sussman/Getty Imagesデビュー当初は「クリミナル・マインド」「グレイズ・アナトミー」などの人気ドラマに脇役で出演を重ね、2019年クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に出演したことをきっかけに注目度が上昇。SNS時代の若者を描いたゼンデイヤ主演「ユーフォリア/EUPHORIA」で数々の衝撃的な演技を披露し、2022年のエミー賞にノミネート。同年「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」シーズン1でも同賞にダブルノミネートされるなど演技力も高く評価されている実力派。「ユーフォリア/EUPHORIA」出演後は、映画『リアリティ』で主演、『マダム・ウェブ』やホラー映画『Immaculate』(原題)でも主演を果たすなど着実にその存在感を印象付けている。SNSでも2000万人以上の総フォロワーを抱えており、ハリウッドで“一番バズってる”1人といっても過言ではない。なお、『恋するプリテンダー』共演には俳優のグレン・パウエル。彼も、トム・クルーズ主演のメガヒット作『トップガン マーヴェリック』でトム演じるマーヴェリックが教官を務めるエリート・パイロットチームのメンバー、ハングマン役を演じて一躍大ブレイク。チームメイトや教官に反発するクセ者ながらも、最後には最高にカッコイイ見せ場をかっさらった。面白くて優しい人柄からか、トーク番組やSNSでは親しみやすい一面を見せるなど、誰もが認めるハリウッド随一の愛され若手俳優。シドニーとの相性抜群なラブ・ケミストリーに要注目となっている。ゼンデイヤ(ルー役)エミー賞で史上最年少で主演女優賞を獲得した。ディズニーチャンネル出身で、本作ではこれまでのイメージを一新する難しい役どころに挑戦し、演技派として開花したことでも注目を集めていた。ゼンデイヤ Photo by Gilbert Flores/Variety via Getty Images『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』をはじめとする『スパイダーマン』シリーズ、『グレイテスト・ショーマン』などで知られており、前作から続投している『デューン 砂の惑星PART2』、そして6月7日から日本公開が控えているルカ・グァダニーノ監督の『チャレンジャーズ』では主演を務めている。ハンター・シェーファー(ジュールズ役)トランスジェンダーのファッションモデルであり、LGBTQを支援するアクティビストとしても熱い注目を集めているハンター・シェーファー。ハンター・シェイファー Photo by Dia Dipasupil/Getty Images同作でトランスジェンダーの少女ジュールズ・ヴォーン役でドラマデビューと同時にブレイクを果たした。同作のスペシャルエピソード「シーブロブじゃない人なんて**くらえ」で、クリエイターのサム・レヴィンソンとともに共同脚本を担当。さらに『ハンガー・ゲーム0』(2023)では主人公の従姉タイガレス・スノーを演じ、年内に初主演映画『Cuckoo』(原題)の全米公開、『哀れなるものたち』のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再タッグを組んだ最新作『哀れみの3章』が日本での公開を控えるなど、話題作に続々と出演している。ジェイコブ・エロルディ(ネイト役)2018年Netflixの『キスから始まるものがたり』で主人公と恋に落ちるノア役を務め人気を博し、「ユーフォリア/EUPHORIA」ではアメフト部のスター選手でサイコパスな一面を持つネイト役を演じた。ジェイコブ・エロルディ Photo by Frazer Harrison/Getty Imagesエメラルド・フェネル監督のAmazonオリジナル映画『Saltburn』では、貴族の青年フェリックス役、先日公開したソフィア・コッポラ監督の『プリシラ』ではエルヴィス・プレスリー役に大抜擢されるなど、話題作で重要な役柄を演じ、その評価も鰻登り。1作品ごとに役者としての評価を着実に積み重ね、「ユーフォリア/EUPHORIA」後も「彼の未来は明るい」「オスカーに値する」など絶賛レビューが寄せられている。今年1月にはアメリカの長寿コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」で初めてのホストに挑戦し、コメディの才能も発揮。待機作としては、ギレルモ・デル・トロ監督が15年以上前から着手している『Frankenstein』(原題)で怪物役を務めることが決まっている。ミア・ゴス、オスカー・アイザック、クリストフ・ヴァルツらの出演が発表されており、また新しいジェイコブがみられそうだ。バービー・フェレイラ(キャット役)キャット・ヘルナンデス役を勝ち取り、一躍有名セレブの仲間入りを果たしたバービー・フェレイラ。視聴者の心を奪ったアイコニックなキャラクターで、勇敢さや正直さ、そして共感しやすいリアリティも兼ね備え、若者たちが自己需要や自己愛の問題にどのように向き合うかを示す象徴的なキャラクターとして人気を集めた。バービー・フェレイラ Photo by Emma McIntyre/Getty Images for MTV数々の有名ブランドのモデルとして活動していたこともあり、彼女が発信する独自のボディポジティブ論に共感するファンも多い。「ユーフォリア/EUPHORIA」でブレイクした後には、映画『Unpregnant』(原題)でベイリー役を熱演。ドラマ「The Afterparty」(原題)や映画『NOPE/ノープ』にも参加、そして『Bob Trevino Like It』(原題)では主演を務めるなど、役者としての活動の幅を広げている。●「ユーフォリア/EUPHORIA」とは「ゲーム・オブ・スローンズ」など数々の大ヒットドラマを生み出してきた「HBO」と、映画『ムーンライト』『ミッドサマー』など日本でもスマッシュヒットを記録したオリジナリティあふれる映画の数々を世に送り出すスタジオ「A24」が最強タッグを組んだドラマ。ドラッグ中毒と不安障害を抱える高校生を主人公に、ドラッグ、セックス、バイオレンスなどに溺れるティーンネイジャーがソーシャルメディア社会で生きる難しさや葛藤、その中で幸せやアイデンティティをつかもうともがく姿を、本作でスターダムに登り詰めたセレブリティたちが刺激的に描き出した作品。U-NEXTほかにて配信中。『恋するプリテンダー』は5月10日(金)より全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ハンガー・ゲーム0 2023年12月22 日より、TOHO シネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2023 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.プリシラ 2024年4月12日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© The Apartment S.r.l All Rights Reserved 2023チャレンジャーズ 2024年6月7日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.© 2024 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. All Rights Reserved.恋するプリテンダー 2024年5月10日より全国にて公開
2024年05月05日アドルフ・ヒトラーの「南米逃亡説」をモチーフに、起こり得たかもしれない世界線を大胆なアプローチで描いた『My Neighbor Adolf』が、邦題『お隣さんはヒトラー?』として7月26日(金)全国公開決定。6点の場面写真が解禁となった。日本では、ヒトラーやナチスを題材とする映画が多数公開され、観客の関心度も高い本ジャンル。600万人のユダヤ人のほか、兵士、一般市民を合わせて数千万の尊い命を奪った現実。数えられない悲劇があり、幸運にも生き残った人たちにより語り継がれたエピソードがあった。2024年はアドルフ・ヒトラーの死亡、第二次世界大戦の終結から79年。特に1945年4月30日は、ヒトラーが長年の恋人だったエヴァ・ブラウンと結婚式を挙げ、総統地下壕の自室で、エヴァは毒を仰ぎ、ヒトラーが拳銃自殺を図った日である。本作『お隣さんはヒトラー?』は、ヒトラーの遺体を西側諸国が確認していない点、ナチス高官のアドルフ・アイヒマンなどが中南米に逃亡した事実、2015年にコロンビアのジャーナリストによってもたらされたCIAの極秘文書の中にヒトラーに関する資料を発見、SNSで公開したことなどから、まことしやかに囁かれる「ヒトラー生存説」「南米逃亡説」をモチーフに、もし、アドルフ・ヒトラーが生存していてホロコーストを生き延びた男の家の隣に引っ越して来たらどうなる?という世界線を大胆なアプローチで描いた。監督は、本作が長編2作目となるレオン・プルドフスキー。隣人をヒトラーと疑うポルスキー役に、英テレビドラマ「ロンドン警視庁犯罪ファイル」のマイク・ウォーカー警視役で知られる、デヴィッド・ヘイマン。ヒトラーに疑われるヘルツォーク役に、『マイ・プライベート・アイダホ』や『アルマゲドン』のほか、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』をはじめ、ラース・フォン・トリアー監督のほぼ全作に出演しているウド・キア。併せて解禁された場面写真では、敷地の塀越しに何やら話すカット、隣人がヒトラーだと信じてもらえないため、カメラを購入して隠し撮りするポルスキー、ヒトラーの特徴である青い瞳で凝視するヘルツォーク、ユダヤ人協会で必死に訴える様子、ヘルツォークの家でチェスを指す場面などが解禁されている。『お隣さんはヒトラー?』は7月26日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:お隣さんはヒトラー? 2024年7月26日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2022 All rights resrved to 2-Team Productions (2004) Ltd and Film Produkcja
2024年05月05日柴咲コウ主演の黒沢清監督作『蛇の道』より場面写真が解禁された。黒沢清監督が、98年に劇場公開された同タイトルの自作をフランスを舞台にセルフリメイクした本作。娘を殺した犯人を突き止め復讐することを生きがいとする男・アルベール(ダミアン・ボナール)、彼に協力する心療内科医の小夜子(柴咲コウ)。事件にある財団が関わっていることを知った2人は“徹底的復讐”を開始する。この度解禁された場面写真は、アルベールと小夜子が財団の関係者たちを次々と拉致監禁し、拷問するシーンを捉えたもの。何者かに冷たい目線を向け、容赦なくナイフを振りかざす小夜子の姿も切り取られている。医師として働く一方で、他人の復讐に協力する小夜子の本当の目的は一体何なのか。復讐の先に待つ真実とは…?終始感情が読めず、内なる狂気を秘めたこの難役を見事に演じ切った柴咲さんについて、黒沢清監督は「彼女の鋭く怪しい眼差しと、野獣のような身のこなしが、この映画をオリジナル版にもましてミステリアスで深みのある作品に格上げしてくれました」と絶賛。観る者に鮮烈なインパクトを与える柴咲コウの怪演にも注目が集まる。『蛇の道』は6月14日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:蛇の道(2024) 2024年6月14日より全国にて公開© 2024 CINÉFRANCE STUDIOS – KADOKAWA CORPORATION – TARANTULA
2024年05月04日アン・ハサウェイが主演&プロデュース、『赤と白とロイヤルブルー』のニコラス・ガリツィン主演で贈る『アイデア・オブ・ ユー ~大人の愛が叶うまで~』が、240を超える国と地域のPrime Videoにて独占配信中。そのニューヨークプレミアでの写真と、 魅力全開の“特写”も公開されている。40歳のシングルマザー、ソレーヌ(アン・ハサウェイ)は、10代の娘の付き添いで米野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」へ。そこで、地球上でもっともホットなボーイズ・バンド「オーガスト・ムーン」でリードボーカルを務める24歳のヘイズ・キャンベル(ニコラス・ガリツィン)と運命の出会いをはたす。スーパースターとして常にスポットライトを浴びるヘインズとの交際は、ソレーヌにとっては予想以上に厳しいもので…。今回公開されたニューヨークプレミアの画像では、ファンたちに笑顔でサインに応えるアンや、ファンとセルフィーをするニコラス、マイケル・ショウォルター監督やプロデューサーのキャシ ー・シュルマンとの4ショット。『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』StarPix©2024さらに共演したリード・スコットやエラ・ルービンとの4ショット、さらにモリー・リングウォルドの娘マチルダ・ジアノポウリスのショットなど盛りだくさん。『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』StarPix©2024また、アンとニコラスが仲睦まじく原作本を読むカットなど、2人の魅力満載の“特写”も13点初公開されている。『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』Photography credit: Jonny Marlow / Amazon MGM Studiosニコラス・ガリツィン出演映画3作品もPrime Videoで独占配信中『赤と白とロイヤルブルー』アメリカ大統領の息子とイギリス王子のロマンティック・コメディ。『ボトムス ~最底で最強?な私たち~』ニコラスがアメフト部のイケメン最低男を怪演する思春期のコメディ。『シンデレラ』現代風にアレンジされたミュージカル映画。ニコラスは王子役を熱演。『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』はPrime Videoにて独占配信中。(シネマカフェ編集部)
2024年05月04日2023年ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門で上映され審査員特別賞を受賞、大きな喝采を浴びるとともに物議を醸した『人間の境界』。中心となるシリア人難民家族に加え、国境の森に関わる支援活動家、国境警備隊の青年など複数の視点から描き出していく本作から、地元住民の女性が“不条理”に直面する本編映像が解禁となった。2021年、ベラルーシ政府の策略により大勢の難民がポーランド国境へと送り込まれるが、ポーランドの国境警備隊は非人道的な仕打ちのすえ彼らをベラルーシへと押し戻し、ベラルーシも再びポーランドへと戻す…と両国が難民を押しつけ合う事態となっていた。今回の本編映像は、地元住民がある不条理を目の当たりにするシーン。森のすぐそばに暮らす精神科医のユリア(マヤ・オスタシェフスカ)は、難民支援グループのメンバーの車で病院に向かう。すると、病院で治療を受けていたアフガニスタンからの難民レイラ(ベヒ・ジャナティ・アタイ)がポーランド警察によって強制連行されようとしていた。支援グループのメンバーはレイナのメガネやコートだけでも渡そうとするがそれすら叶わず、彼女はどこかに連れ去られてしまう。ユリアは警察の横暴と支援グループによる必死の抵抗を呆然と見つめることしかできない。ユリアがこの場に居合わせることになったのは、前日、彼女が偶然森の中でレイラと余りに悲劇的な出会いを果たし、病院でその悲しみを分かち合ったことがきっかけだった。この一連の出来事をきっかけに、彼女はこの支援グループに参加することを決意するが…。アグニエシュカ・ホランド監督は政府により立ち入りを禁じられた国境の森で、実際に難民たちと関わっていたアクティビストらを共同脚本家に迎え、情報源への入念な調査を重ね脚本を作り上げた。そんな“不都合な真実”の告発を試みた本作に対して、当時のポーランド政府は映画を激しく非難。現役の大臣が非難声明を発表し、公開劇場に対して上映前に「この映画は事実と異なる」という政府作成のPR動画を流すよう命じるなど異例の攻撃を仕掛ける事態へと発展した。ホランド監督は「私は裁判官や検察官のように他人を裁いたりすることがアーティストとしての使命だと感じたことはありません。私はストーリーを語り、様々な人々が直面する様々な選択肢と選択を描きます。私にとって最も重要なことは、私たちは誰もがコミュニティの一員であるというのを表現することなのです」と、自身の考える映画の役割について説明。こうした想いから、本作に複数の全く異なる視点を登場させたという。その上で、「基本的には、恐れていません。以前も恐れていませんでしたから、今も恐れる理由はありません。物議をかもすようなテーマについて明確な立場を示したり発言したりすることは、大きなリスクを伴います。ですが私は、痛みを伴うような難しい選択が強いられる重要な問題や、時には解決不可能な問題に取り組むために闘わないのであれば、芸術を作ることに意味はないと感じるのです」と、一貫して変わらぬ制作スタイルを語っている。『人間の境界』は5月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。©2023 Metro Lato Sp. z o.o., Blick Productions SAS, Marlene Film Production s.r.o., Beluga Tree SA, Canal+ Polska S.A., dFlights Sp. z o.o., Česká televize, Mazovia Institute of Culture(シネマカフェ編集部)■関連作品:人間の境界 2024年5月3日TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開©2023 Metro Lato Sp. z o.o., Blick Productions SAS, Marlene Film Production s.r.o., Beluga Tree SA, Canal+ Polska S.A., dFlights Sp. z o.o., Česká televize, Mazovia Institute of Culture
2024年05月03日ゼンデイヤ主演、ルカ・グァダニーノ監督最新作『チャレンジャーズ』より特別映像が解禁された。テニスの世界を舞台に、2人の男を同時に愛するテニス界の元スター選手と、彼女の虜となった親友同士の若きテニスプレイヤーの10年以上の長きに渡る関係を描く本作。この度解禁されたのは、主演を務めるゼンデイヤとルカ・グァダニーノ監督が、彼女演じる本作の主人公<タシ・ダンカン>の魅力について語る特別映像。「彼女はやり手。すべて彼女の思い通りに物事を動かせる」とゼンデイヤが語るように、テニス界の超スター選手として活躍していたタシ・ダンカン。彼女の人生はテニス一色だったが、試合中の大怪我で引退を余儀なくされると、自分のアイデンティティの全てを失ってしまった。「自分を再定義する方法を探す必要が出てきた」の言葉の通り、タシはその後、2人の若き男子テニスプレイヤーであり、お互いに親友同士のパトリックとアートと同時に恋に落ち、衝撃的な<愛>の物語を紡ぐことで、新たな自分を定義づけていく。難しくも魅力あふれるタシという役を完璧に演じきったゼンデイヤについて、ルカは「ぞくぞくするような俳優であり、素晴らしいプロデューサーでもある。彼女とのコラボレーションは夢のようだった」と絶賛すると、ゼンデイヤも「最高の時間だった」と撮影をふり返った。数々の衝撃作を世の中に送り出してきたルカ・グァダニーノ監督が、次世代スター・ゼンデイヤを主演に迎えて贈る本作に期待が高まる。『チャレンジャーズ』は6月7日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:チャレンジャーズ 2024年6月7日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.© 2024 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. All Rights Reserved.
2024年05月03日ライアン・ゴズリング主演『フォールガイ』よりコメント入り予告が到着した。さらに本ポスタービジュアルも解禁された。本作は、『ブレット・トレイン』『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のデヴィッド・リーチ監督が、自身が設立した製作集団87ノース・プロダクションズを率いて贈る最新作。ツイてないスタントマンが危険な事件に巻き込まれるアクション大作だ。この度解禁されたのは、主人公・コルトを演じたライアン・ゴズリングから日本のファンに向けたスペシャルコメント付きの本予告。ライアンの、「ド派手なアクション、カーチェイスなど、スタントが盛りだくさん。さらにユーモア、ロマンスまですべてが詰まった超大作です」と自信たっぷりのコメントに期待が高まる。続く本予告は、スタントマンであるコルトがフロントガラスを突き破り、身体ごと外に放り出される危険なカースタントシーンから始まる。「ノイズが入ったからもう一回」と元カノで映画監督のジョディ(エミリー・ブラント)のリテイクに、満身創痍になりながらもOKと“サムズアップ”を見せるコルト。もう一度ジョディに振り向いてほしいコルトは果敢にスタントに挑むが、そんな中、製作真っ最中の映画の主演俳優トム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)の失踪が告げられる…。最新映像では、コルトからジョディへの想いを込めたような「ジャーニー」のナンバー「お気に召すまま(Any Way You Want It)」にのせ、失踪事件に巻き込まれたコルトが、火炎が舞う中ボートを大ジャンプさせたり、公道を爆走する車に命がけでしがみついたりなど、己のスタントスキルを駆使して数々の危険を切り抜ける大迫力でリアルなアクションシーンの一端が描かれる。併せて、本ポスタービジュアルも解禁。ハリウッドの撮影現場を舞台に、物語を盛り上げる個性豊かなキャストたちが大集合した、日本オリジナルのビジュアルとなっている。「見事に落ちた。ヤバい罠に。」のコピーとともに、車が吹っ飛ぶほどの豪快な大爆破をバックに、ポケットに手を突っ込み、かっこよくポーズをきめるコルトの姿が大きく映し出されている。そんなコルトの周りを、コルトの元カノで映画監督のジョディ、人気俳優のトム・ライダー、計算高いやり手のプロデューサーのゲイル、スタントコーディネーターのダン、トム・ライダーのアシスタントのアルマと、個性的なキャラクターたちがぐるりと取り囲む、迫力あるビジュアルとなっている。『フォールガイ』は8月16日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:フォールガイ 2024年8月16日より全国にて公開©2024 UNIVERSAL STUDIOS. ALL Rights Reserved.
2024年05月02日モリー・マニング・ウォーカー監督の長編デビュー作『HOW TO HAVE SEX』(原題、邦題ともに同じ)が7月19日(金)より全国にて公開されることが決定。予告編とポスタービジュアルが解禁された。タラ(ミア・マッケンナ=ブルース)、スカイ(ララ・ピーク)、エム(エンヴァ・ルイス)の3人は、卒業旅行の締めくくりに、パーティーが盛んなギリシャ・クレタ島のリゾート地、マリアに降り立つ。自分だけがバージンで、居ても立ってもいられないタラ。初体験というミッションを果たすべく焦る彼女を尻目に、親友たちはお節介な混乱を招いてばかり。タラは、バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、一人酔っぱらい、彷徨っていた。そんな中、ホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くのだが…。監督を務めるのは、2023年サンダンス映画祭で審査員大賞を受賞した映画『SCRAPPER/スクラッパー』や、エイサップ・ロッキー「Sundress」、レディオヘッド「Follow Me Around」等、数々の大物アーティストのミュージックビデオで撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカー。2020年カンヌ国際映画祭批評家週間で上映された初の短編監督作『アンスピーカブル(原題:Good Thanks, You?)』を経て、今作で長編デビューを飾るやいなやカンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ、世界の映画祭で19受賞・30ノミネートの快挙を果たした。ジェーン・カンピオン監督が「モリー・マニング・ウォーカーは映画界の新しい声」、名優ジョン・C・ライリーが「説得力があり、本物で、正直で、洞察力に富み、真実味がある」と大絶賛。ほかにも「VOGUE」誌や「タイム」誌、「ガーディアン」紙など複数の海外メディアが監督の手腕や主演のミア・マッケンナ=ブルースの演技を讃えるレビューをこぞって寄稿し、米批評サイト「ロッテントマト」では96%の高評価を記録している(2024年4月25日時点)。この度解禁された予告編では、主人公タラやティーンたちが離島で特別な夏休みを過ごす様子が描き出されており、お酒に酔い、日焼けした肌で夜通し踊るクラブミュージックが包み込む。前半、気の合う男の子との出会いで楽しいバケーションを過ごす様子のタラだが、「もっといい男狙いなよ」とバージンであることをからかう親友のプレッシャーや、クラブの過激なステージを目の当たりにしたことで、次第にハチャメチャなバケーションへと変貌していく様子が表現されている。ポスタービジュアルでは、プールサイドのタラがこちらを見据える印象的な表情が切り取られている。「何に出会いたいのか、わからないまま」というコピーも配置され、ティーンが出会いに何を望んでいるのか、絶対的な確信もないまま、夏の日々への期待を抱くさまが捉えられている。『HOW TO HAVE SEX』は7月19日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、シネマート新宿、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年05月01日アメリカで社会現象を巻き起こす大ヒットを記録した話題作『恋するプリテンダー』より本編映像が解禁された。本作は、弁護士を目指してロースクールに通うビー(シドニー・スウィーニー)と金融マンのベン(グレン・パウエル)が偶然の再会から恋人のフリをすることになるラブコメディ。この度解禁された本編映像では、ケンカばかりだった2人の距離が少しだけ近づく? シーンを捉えた本編映像。オーストラリアの観光名所「オペラハウス」の目の前のシドニー湾に落ちてしまった2人がヘリコプターで救助され、宙吊りで引き上げられる様子から始まる。ベンの様子がおかしいことを気に掛けたビーが声をかけると、ベンは自分が高所恐怖症であることを告白。お互いに素直になれない関係だったが、ここにきて珍しく弱みを見せてくれたベンに対してビーは、ふとしたことから知ったベンの“安心ソング”を歌ってあげることに。必死に呼吸を整えるベン。ビーはヘリコプターの音に負けないよう大声でアカペラで歌い始める。「俺の安心ソングだ、なぜ知ってる?」と訝しげなベンを無視して「歌って!」と促すビー。ビーの歌に合わせ目を瞑りながら恐る恐る歌い始めるベン。徐々に慣れてくると「心に秘めた言葉に浸り両手を広げて生きよう 今日が物語の始まり 続きを 書くのはこれから」というポジティブな歌詞に合わせ、ハーネスを掴んでいた手を離して大空に向かって伸ばす!「もう怖くない?」とビーが声をかけると、食い気味で「黙ってて」とツッコみを入れるベン。余裕はなかったようだが、なんとかビーのおかげで2人はピンチを乗り越えるのだった…。監督のウィル・グラッグは、こんなシーンの撮影は実現不可能と思っていたようで、「オペラハウスにヘリコプターを着陸させ、グレンに昼夜問わず何度も飛び降りてもらったり、シドニー湾の真ん中でシドニーとグレンを5夜連続でブイに浮かべたりさせました(笑)」と撮影の苦労を語っている。また、ベンの“安心ソング”は、ナターシャ・ベディングフィールによって2004年に発表され、全英1位を記録した名曲「Unwritten」なのだが、本作の世界的大ヒットを受けてアメリカでの映画公開から2か月でそれまでと比べて約10倍のストリーミング再生回数を記録するなど、リバイバルヒット中。ちなみに、シドニーとグレンのSpotifyのトップソングも「Unwritten」で、2人は1年間ノンストップで聴き続けていたそうで、いまでは彼らにとっても本当の“安心ソング”になっているという。このあと、2人の仲はどう進展していくのか?本編のその後の展開も気になる映像となっている。『恋するプリテンダー』は5月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:恋するプリテンダー 2024年5月10日より全国にて公開
2024年05月01日『哀れなるものたち』で第96回アカデミー賞を獲得したヨルゴス・ランティモス監督による日本未公開短編『NIMIC/ニミック』と、『オールドボーイ』『別れる決心』で知られるパク・チャヌク監督幻の未公開短編『審判』の2作品が、映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」にて5月から日本初・独占配信開始。『NIMIC/ニミック』からは予告とランティモス監督のコメントも解禁された。ヨルゴス・ランティモス監督『NIMIC/ニミック』5月5日(日)から配信がスタートするのは『女王陛下のお気に入り』や『哀れなるものたち』でアカデミー賞を席捲、まもなく開催される第77回カンヌ国際映画祭でも新作『憐れみの3章』がコンペティション部門への出品が発表されるなど、話題作が続く鬼才ヨルゴス・ランティモス監督による2019年に発表された12分の短編『NIMIC/ニミック』。妻と3人の子どもがいるチェロ奏者の男は、オーケストラのリハーサルの帰り、地下鉄内で奇妙な女と遭遇する。女は地下鉄をおりた後も男を追いかけ家にやって来ると、男のふりをして家族に溶け込み始める…。人間の精神を迷宮へと追い詰めていくようなサイコロジカルサスペンス&ホラーである本作。主演は『ドラッグストア・カウボーイ』や『ハウス・ジャック・ビルト』のマット・ディロン、共演は『ベネデッタ』『ジャム DJAM』のダフネ・パタキアが務め、撮影は『光りの墓』『ワイルドライフ』のディエゴ・ガルシアが担当。2019年ロカルノ映画祭でプレミア上映され、トロント国際映画祭やサン・セバスチャン国際映画祭など数々の国際映画祭でも上映。高い評価を獲得し、待望の日本初配信となる。ランティモス監督は本作について「わたしたちは脚本を作成するにあたって、最初にとても興味深いアイディアとコンセプトを基にしてストーリーを発展させていきました。そして、自由に創造したものが映画になっていく過程を楽しみました。既成概念に捉われずに、様々なアイディアと向き合っていくことは、僕にとっていつ何時も刺激的なことです」とコメント。併せて解禁された予告では、<ある1人の男が、偶然電車で出会った女性と会話を交わしたことで、その運命の歯車が少しずつ歪んでいく>。不協和音のような音楽とともに、見る者の心をさらに不安定な状態へと誘い込むような映像に仕上がっている。パク・チャヌク監督『審判』5月25日(土)から配信がスタートするのは『オールドボーイ』『別れる決心』のパク・チャヌク監督による幻の未公開短編『審判』。パク・チャヌクが、現在でも傑作として知られる大ヒット社会派サスペンス『JSA』を発表する1年前に監督した本作は、百貨店崩壊事故により亡くなった女性の遺体を巡り、事故を取材する記者、遺体は自分たちの娘だと主張する複数の人たちによる思惑が<混迷うずまく26分間>。カンヌに愛される監督の特集もこのほか、まもなく始まる第77回カンヌ国際映画祭を記念し、テリー・ギリアムやミヒャエル・ハネケら、カンヌで話題となった監督たちの話題作や関連作を3作品連続で配信。『ロスト・イン・ラ・マンチャ』が5月7日(火)スタートすることを皮切りに、5月11日(土)からは第71回カンヌ国際映画祭のクロージング作品『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』、5月15日(水)からは第62回カンヌでワールドプレミア上映された『Dr.パルナサスの鏡』の<テリー・ギリアム監督>3作品が連続で配信スタート。続く5月13日(月)からは第62回カンヌパルム・ドール受賞作『白いリボン』、5月17日(金)からは第54回カンヌ審査員グランプリを受賞した『ピアニスト』、5月27日(月)からは第50回のカンヌでワールドプレミア上映された『ファニーゲーム』を生み出した<ミヒャエル・ハネケ監督>の3作品連続配信される。また、5月の<ジャパニーズ・ディスカバリー特集>の新作も決定。若手映画監督の登竜門としても知られる第17回田辺・弁慶映画祭のコンペティション部門でも上映、人間と“ちょっと”だけ違う遺伝子を持つ、実験用生物ホモ・アミークスとその飼育員との奇妙な友情物語を描いた、馬淵ありさ監督による『ホモ・アミークス』が5月21日(火)からJAIHO独占で配信スタートする。『NIMIC/ニミック』は5月5日(日)0時より、『審判』は5月25日(土)0時よりJAIHOにて配信開始。(シネマカフェ編集部)
2024年04月30日『幸福なラザロ』アリーチェ・ロルヴァケル監督の最新作『墓泥棒と失われた女神』が7月19日(金)より全国順次公開されることが決定。ティザービジュアルと30秒予告、場面写真が解禁された。80年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町。忘れられない恋人の影を追う、考古学愛好家のアーサー。彼は紀元前に繁栄した古代エトルリア人の遺跡をなぜか発見できる特殊能力を持っている。墓泥棒の仲間たちと掘り出した埋葬品を売りさばいては日銭を稼ぐ日々。ある日、稀少な価値を持つ美しい女神像を発見したことで、闇のアート市場をも巻き込んだ騒動に発展していく…。監督は、フェリーニ、ヴィスコンティなどの豊かなイタリア映画史の遺伝子を確かに受け継ぎながら、革新的な作品を発表し続けているアリーチェ・ロルヴァケル。カンヌ国際映画祭において『夏をゆく人々』(15)でグランプリ、『幸福なラザロ』(19)では脚本賞を受賞。マーティン・スコセッシ、ポン・ジュノ、ソフィア・コッポラ、グレタ・ガーウィグ、アルフォンソ・キュアロンらがファンを公言したり、製作のバックアップに名乗りをあげるなど、世界中の映画人がその唯一無二の才能に惚れこんでいる。本作では『チャレンジャーズ』のジョシュ・オコナーほか、イザベラ・ロッセリーニ、アルバ・ロルヴァケル、カロル・ドゥアルテ、ヴィンチェンツォ・ネモラートが出演する。第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、第95回ナショナル・ボード・オブ・レビューでは外国語映画トップ5に選出された本作。『パラサイト 半地下の家族』、『燃ゆる女の肖像』、『TITANE/チタン』などのアカデミー賞や世界三大映画祭受賞作を次々と世に送り出してきた気鋭のスタジオNEONが北米配給権を獲得し、海外メディアからも絶賛の声が相次いでいる。この度、解禁されたのは、タロットカードの「吊るされた男」を模したデザインのティザービジュアル。本国イタリア公開時のビジュアルが日本版にアレンジされている。赤い糸で吊るされた主人公アーサーの姿に「愛の幻想(キメラ)に囚われて」というコピーが添えられている。「吊るされた男」のタロットカードは、犠牲や献身、慈愛の精神を意味し、その見た目とは裏腹に高い精神性を表すカード。男は自らの意思で木に吊り下がってその辛さに耐えながら心を鍛えているという。しかし、本来はその高い精神性は頭を取り巻く後光となって光り輝くのだが、このビジュアルでは男の頭からこぼれ落ちる金貨のようなものが描かれている。その金貨に群がる人々と少し離れた位置から顔をのぞかせている金髪の女性。さらに、男を囲む2本の樹木、樹木から咲く花、鳥など本作にまつわる意味深なアイテムが散りばめられている。併せて解禁となった30秒予告は、不思議な能力とダウジングを使って、埋葬品が眠る遺跡を探す墓泥棒たちの姿から始まる。貴重な女神像を発見する彼ら。しかし、アーサーは同時に忘れられない恋人の影も追っているようだ。愛の幻想に囚われた男がその先に見つけたものとは何なのか。生と死、現実と空想が交差する、アリーチェ・ロルヴァケル監督の唯一無二の独特な世界観が垣間見える予告編となっている。『墓泥棒と失われた女神』は7月19日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:墓泥棒と失われた女神 2024年7月19日よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開© 2023 tempesta srl, Ad Vitam Production, Amka Films Productions, Arte France Cinéma
2024年04月29日本年度アカデミー賞4部門ほか多数のアワードを受賞したヨルゴス・ランティモス監督と盟友エマ・ストーンとの最強タッグが贈る『哀れなるものたち』のブルーレイ+DVD セットの発売、デジタル配信(レンタル)が5月8日(水)より開始。それを記念してマーク・ラファロが演じた、主人公ベラと駆け落ちする弁護士ダンカンを紐解く特別映像がボーナス・コンテンツから独占公開された。風変わりな天才外科医、ゴッドウィン(ウィレム・デフォー)の手によって死から蘇った若き女性ベラ(エマ・ストーン)は、世界を知るために、ダンカンと共に大陸横断の冒険の旅に出る。時代の偏見から解き放たれ、真の自由と平等を知ったベラは驚くべき成長を遂げるがーー。この度公開された映像では、マーク・ラファロの撮影現場での様子について、ゴッドウィン役のウィレム・デフォが「マークは最高に面白い」と話す場面から始まる。さらに、自身もリハーサルを好まないと語る監督・製作を務めたヨルゴス・ランティモスにも、「マークが現場で提案する案が面白くて、リハ中はずっと笑ってた」と言われるほどのムードメーカーぶり。周囲から愛され、現場を盛り上げるラファロの人柄を感じることができる。ラファロ自身は、ダンカンについて「アナーキスト気取りだが、本質は怒れるナルシシストだ」と分析。そんな彼の演技について、ベラ役を演じたエマ・ストーンは、「ダンカンをあれほど情熱的かつ繊細に演じられるのはマークしかいない」と大絶賛。監督も「彼はダンカンそのものだ」と断言するほど、ラファロがダンカンの人柄やベラと出会った後の感情の変化を分析し、演じていたことが伝わる映像となっている。『哀れなるものたち』ブルーレイ+DVDセット販売、デジタル配信(レンタル)は5月8日(水)より開始。デジタル配信中(購入)。『哀れなるものたち』・デジタル配信中(購入)・5月8日(水)デジタル配信開始(レンタル)・5月8日(水)発売ブルーレイ+DVD セット5,390円(税込)発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年04月29日『プー あくまのくまさん』の続編『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』(原題:Winnie-the-Pooh: Blood and Honey 2)が今夏、全国公開されることが決定した。昨年6月に日本で公開し大きな話題となった前作『プー あくまのくまさん』(2023年)。原作「Winnie-the-Pooh」(1926年発表)の著作権保護期間が各国で相次いで終了し、パブリックドメイン化したことでホラー実写化された。前作に続き、リース・フレイク=ウォーターフィールドがメガホンを取り、前作でプロデューサーとして参加したスコット・チェンバースが本作では主演・製作を兼務。さらに、『サマー・オブ・84』の脚本家マット・レスリーが本作の脚本を担当した。また、『アマデウス』や『恋におちたシェイクスピア』など数多くのヒット作で知られる英ベテラン俳優サイモン・キャロウが出演、スタッフ・キャスト陣ともに前作から大幅にパワーアップしている。公開決定と併せてこの度、場面カットも解禁。焚火の前でウッドチェアに座るプーの姿が捉えられている。表情までは見えないが何か良からぬことを考えているような空気を漂わせている。本作の“じゃあくななかまたち”はどんなに凶暴で、悲惨な物語になるのか…。続報に注目だ。『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』は、夏、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月27日『スター・ウォーズ』シリーズなどのデイジー・リドリーが主演する『時々、私は考える』(原題:Sometimes I Think About Dying)が7月26日(金)より全国順次公開されることが決定した。人付き合いが苦手で不器用なフランは、会社と自宅を往復するだけの静かで平凡な日々を送っている。友達も恋人もおらず、唯一の楽しみといえば空想にふけること。それもちょっと変わった幻想的な“死”の空想。そんな彼女の生活は、フレンドリーな新しい同僚ロバートとのささやかな交流をきっかけに、ゆっくりときらめき始める。順調にデートを重ねる2人だが、フランの心の足かせは外れないままで…。2019年に発表され、各国の短編映画祭で数々の賞を獲得した同名短編映画の長編映画化した本作。ポートランドからほど近く、名作映画『グーニーズ』の舞台としても知られるオレゴン州アストリアの閑散とした港町で繰り広げられるノスタルジックで少しだけロマンチック、そして優しい愛に溢れた人間讃歌の物語だ。主演を務めるデイジー・リドリーが演じるのは、人付き合いが苦手な主人公フラン。恋や仕事仲間との交流をきっかけに少しずつ変化していく様子を繊細な演技で表現しており、昨年のサンダンス映画祭にてプレミア上映された際には「デイジー・リドリーの新たな一面が発見された」と彼女の高い演技力が再評価され話題となった。さらに本作でデイジーはプロデューサーとしても名を連ね、一から製作にも携わるという新しい挑戦も果たしている。監督を務めるのは、2023年インディワイヤー誌が発表した《注目の女性監督28人》に選出された注目株、レイチェル・ランバート。これまで3本の長編映画を手掛けてきた彼女だが、本作が日本で公開を迎える初めての作品となる。『時々、私は考える』は7月26日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月26日『マッドマックス』サーガ最新作『マッドマックス:フュリオサ』の日本語吹き替えキャストが発表された。アニャ・テイラー=ジョイ演じる本作の主人公で“怒りの戦士”フュリオサを吹き替えるのは、「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」空条徐倫役、「チェンソーマン」パワー役を務めるファイルーズあい。また、フュリオサが復讐を誓う“宿敵”ディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)役は、クリス・ヘムズワース演じるソーも担当している三宅健太。これまでのヘムズワースのイメージを覆す悪役ディメンタス将軍役として、新たな魅力を披露している。さらに、<MADな世界>(マッドワールド)に生きる重要人物たち、フュリオサの母メリー・ジャバサ(チャーリー・フレイザー)を小林ゆう。フュリオサと共に立ち向かう戦士プレトリアン・ジャック(トム・バーク)を津田健次郎。前作でも強烈な存在感を放っていたイモータン・ジョー(ラッキー・ヒューム)を大塚明夫。イモータンの不気味な同盟者・人食い男爵(ジョン・ハワード)を玄田哲章。同じくイモータンの同盟者の一人・武器将軍(リー・ペリー)を千葉繁が続投。イモータンの息子リクタス(ネイサン・ジョーンズ)役で西凜太朗。イモータンの息子スクロータス(ジョシュ・ヘルマン)役で佐藤せつじ。医者のオーガニック・メカニック(アンガス・サンプソン)役も飯島肇が前作から続投する。なお、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は現在、Netflix、Hulu、Prime Video、U-NEXTなどの各配信プラットホームにて配信中だが、さらに5月11日(土)以降、各テレビ局にて放送も決定した。コメントファイルーズあいこのMADな怒りの世界の中で、自分だったら、フュリオサだったらどう生き抜くのか、野獣感を意識して演じさせていただきました。吹替声優の皆さんが、鼓膜と脳に直接届くようなMAXな声量で臨まれていて私もそれに負けないよう、MADでMAXな声量で臨んでいるので、ものすごい熱量が作品から伝わるはずです!圧倒的な世界観と息を呑む展開の連続に、きっと皆さんも驚かれると思います。三宅健太今回、『マッドマックス:フュリオサ』にてディメンタスの日本語版を担当させていただくことになりました。喜びと興奮の気持ちがV8のエンジンのごとくクレイジーなうなりを上げております。そう、収録に際して「とにかくクレイジーであってくれ」というオーダーが多々ありました。今回の『マッドマックス:フュリオサ』、やばいです。クレイジーです。“MAD”にあふれた“MAD”な世界で、フュリオサたちが“MAD”を解放した末に見る景色とは・・・皆さん、是非心の“MAD”を解放し、ぶち上がってお楽しみください!!小林ゆうジャバサ役の日本語吹替を担当させていただきます小林ゆうと申します。以前から拝見しておりました「マッドマックス」最新作に出演させていただけることになりまして、本当に感激です。〈マッドワールド〉を皆様に感じていただけるように精一杯演じさせていただきました!ストーリーは勿論のこと、ジャバサさんの生き様にもご注目いただけましたら幸いです。スピード感溢れる大迫力の映像を、是非劇場でご鑑賞ください!どうぞよろしくお願いいたします。津田健次郎『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は大好きな映画なので、今回参加できることが本当に嬉しかったです。(因みに、ひたすらギターをかき鳴らすキャラクター、コーマドゥーフ・ウォリアーが一番の推しでした!)僕が吹替を担当させていただいた、ジャックというキャラクターはフュリオサのメンターになるようなキャラクターですが、狂った世界の中で二人の心の繋がりを感じられるよう丁寧に演じることを心がけました。僕の思う「マッドマックス」の魅力は圧倒的な世界観です。最新作は前作を超えるオリジナリティの高さを感じられる、息も付かせぬような、絶対に皆さんの期待に応えるカッコいい作品になってると思います!V8!!大塚明夫『マッドマックス:フュリオサ』のオファーを受けたことに、本当に興奮しています!このシリーズは常に私の心を燃やしてくれるもので、特にイモータン・ジョーというキャラクターを演じることは、一種の栄誉です。この役を通じて、私たちの内に秘めた”MAD(怒り)”を解放し、観客をマッドワールドの渦中に引き込むことができると信じています。ファンの皆さん、この旅に一緒に乗り出しましょう!エンジンを全開にして、”MADな気持ち”を爆発させる準備をしましょう。行くぞーてめえらー!玄田哲章今回もかなり過激で「手に汗握る」シーンの連続で、演じる方としても嫌でも力が入ってしまうというか、テンション爆上がりの作品だと思います。荒れ果てた大地に建つ巨大な砦をめぐってのバイク、カーアクションの強烈さはとても印象深いものに仕上がっているので、現実世界のめんどくさいことは、一時忘れて、没頭してください。千葉繁全くもってマッドなマックス全開なヘンゲロチロチロな世界に砂塵が舞うぜ!生半可な根性じゃ三日と生きちゃいられねぇアーバン地獄!おい!『黒と赤なのに何でお前が金魚なんだ!』などと意味不明な悪態ついてる未来が見えない若者よ!明日のお天道様を拝みたければお前のM A D(怒り)を解放しろ~!そしてパチンコに負けたくらいでヤケになりスクランブル交差点のド真ん中で三点倒立しているお爺ちゃん!世間の迷惑考えろ!そんなフニャけた筍みたいな事やってないで俺たちと一緒にM A Dな世界<マッドワールド>でマッハな火花を撒き散らし、満点の夜空にぶち上がろうぜ~~!( ^ω^)西凜太朗【マッドマックス】第一作目を観たのは14歳の時。車やバイクが大好きだった俺は主人公が操るV8インターセプターのド迫力、暴走族が乗るバイク(マニアが泣いて喜ぶ名車ばかり)がどこまでも続く道をフルスピードで駆け抜けるそのド迫力に度胆を抜かれた。映画の内容から、なんだか近寄ってはいけないヤバい世界の映画というのは子供心に感じた。本当の怖さ。剥き出しのバイオレンス。それから彼の生き様を追うように【マッドマックス】のシリーズを観てきた。そんな映画大好き少年が、シリーズ最新作の日本語版のオファーが来た時の興奮がいかほどであったか。あの時の14歳の俺に教えてあげたい。『お前もその世界に入れるぞ』と。そっち側ではなくあっち側の役だけど。相当イタイ役だけど(笑)収録は“真剣に遊ぶ”ことが出来ました。面白いですよめちゃくちゃ。めちゃくちゃ面白い。佐藤せつじ吹替版スクロータスさんを担当しました佐藤MADせつじです。イモータン・ジョー(吹替版は大塚明夫さん)の息子なだけあってMAXにMADなやつでした。吹き替え演出によって兄弟のリクタス(吹替版は西凛太朗さん)と共にかなり面白くしていただきました。ぼくらの他にも業界のクセ強MADおじさんが沢山いるのでもともとMAXに面白い作品が吹き替え版でよりMADになってる可能性もあります。是非劇場でMAXしてください※MADは色々な意味があるので調べてください飯島肇「オーガニック・メカニック」役を担当しました飯島肇デス。ヒャッハー!!!マッドマックスのあの「MADな世界」へ再び参戦できるとは至極光栄、感謝感激、まさに声優冥利に尽きるってもんだゼ!!!『マッドマックス:怒りのデス・ロード』に引き続き今作にも登場する「ドクター」ことオーガニック・メカニック。前作ではイモータン・ジョーの配下に属していたが公式サイトで公開されている新ビジュアル&新場面写真を見るとなんとそこには、ディメンタス将軍の一味と一緒にいる彼の姿が!?おいおい、一体どうなっちまってるんだ!!!?“怒りの戦士”フュリオサの物語はどうなるのか?もう今から色んなことが気になって仕方がないゼ!愛らしいウォーボーイズたちに会えるのも楽しみだ!!『マッドマックス:フュリオサ』日本語吹替え版。オリジナルに負けない、より“MAD”な究極の吹替え版になるようハイオク満タン、エンジン全開で収録に臨ませてもらうぜぇ!!!ありがとうジョージ・ミラー監督!最高だぜマッドマックス!!爆音上映待ってるゼェ!!!『マッドマックス:フュリオサ』は5月31日(金)より全国にて公開(IMAX/4D/Dolby Cinema/ScreenX)。(C) 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.(シネマカフェ編集部)■関連作品:マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDマッドマックス:フュリオサ 2024年5月31日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. IMAXR is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.
2024年04月26日ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』が、4月26日(金)本日、「ディズニープラス」にて見放題配信がスタートする。昨年12月に公開、『リメンバー・ミー』を超える大ヒットスタートを遂げ、現在までで興行収入35億1,989万円、動員数259万人を記録している本作は、どんな願いも叶うとされる魔法の王国を舞台に、願い星に選ばれた少女アーシャが、全ての願いを支配する王様に立ち向かう姿を描く。特に話題となったのが、ディズニー珠玉のミュージカルナンバー。アーシャの日本版声優を務めた生田絵梨花が歌う「ウィッシュ~この願い~」をはじめ、願いを支配する最恐のヴィラン マグニフィコ王の日本版声優・福山雅治が歌う「無礼者たちへ」など、全7曲が登場している。ほかにも、数えきれないほどのオマージュも見どころ。監督らも全てを把握しきれないと公言するほど盛り込まれたオマージュは、ウォルト・ディズニーのマインドを受け継いだクリエイター陣の遊び心の表れでもある。『ウィッシュ』は4月26日(金)よりディズニープラスにて見放題独占配信開始。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ウィッシュ 12月15日(金)全国公開© 2023 Disney. All Rights Reserved.
2024年04月26日ユアン・マクレガーが実娘クララ・マクレガーとW主演した話題作『ブリーディング・ラブはじまりの旅』(原題:Bleeding Love)が7月5日(金)より全国公開されることが決定した。何年も疎遠だった娘のある出来事をきっかけに、父は彼女をニューメキシコ州に向かう旅に連れ出す。関係を修復したくても、どうすれば2人の溝を埋められるか分からない。娘は父との美しい過去を思い出しながらも、自分を捨てた父を許すことができず反発を繰り返す。旅の目的地が近づいてきた時、2人はお互いが抱える問題と向き合うことになる…。2023年サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)映画祭で上映され注目を集めた、ユアン・マクレガーと実の娘で俳優・プロデューサーのクララ・マクレガーがW主演にして親子役を演じた本作。実際に問題を抱えた時期のあったマクレガー親子がその経験を乗り越え、父と娘の“愛と回復への旅の物語”を完成させた。2024年に映画デビュー30周年を迎える、英国を代表する名優ユアン・マクレガー。実生活では長年連れ添った妻との離婚、再婚によって娘クララとの親子関係に問題を抱えていたユアンだが、そんなクララが最愛の父へ送った1つのラブレター≪脚本≫をきっかけに本作は生まれた。互いの人生の変化に傷つき、会わない時期もあった2人だが、ある日クララから脚本を渡されたユアンは、「その美しさに度肝を抜かれた。(私たちの)実際の話ではないけれど、私たちのことを感じられる内容だったんだ」と語っている。ワールドプレミアとなったSXSW映画祭では、「魔法にかけられたように魅了された─COLLIDER」「涙と感動の完璧な結末!─CINEFIED」と絶賛され、米ではAppleTVが配信権を即獲得(劇場はリミテッド公開)。日本では貴重な全国劇場公開となった。クララは、親子間の問題や大切な記憶をオリジナルのストーリーとして同世代の女性脚本家たちと共に紡ぎ、製作はアカデミー賞ノミネート『パスト ライブス/再会』 『キャロル』のプロデューサー陣が名を連ねる。ジャネール・モネイ「PYNK」のMVでグラミー賞にノミネート、ゾーイ・クラヴィッツ起用のスーパーボウル・スポットを手掛けるなど米で最注目の気鋭、オランダ出身のエマ・ウェステンバーグが長編初監督を務めた。この度解禁されたのは、青いトラックでアメリカ南西部を旅する父娘2人と、「BLEEDING LOVE」のロゴが印象的なポスタービジュアル。2人をトワイライトの光が美しく照らし、幻想的なきらめきが景色を彩っている。『ブリーディング・ラブはじまりの旅』は7月5日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月26日「エイリアン」シリーズ最新作となる『エイリアン:ロムルス』が9月6日(金)より全国公開されることが決定した。地球から遠く離れた宇宙。人生の行き場を失った若者たちが、廃墟と化した宇宙ステーションを発見し、人生の再起をかけて探索を開始する。だが、そこには希望ではなく、逃げ場のない絶望的な恐怖が待っていた…。大型宇宙船の中でエイリアンに次々と襲われる恐怖を描いた1作目の『エイリアン』が多くのファンを魅了し、現在では「エイリアン」という言葉が地球外生命体を表す言葉として定着。そして、本日4月26日は『エイリアン』劇中で宇宙船ノストロモ号の乗員たちが初めてエイリアンに遭遇した惑星LV-426にちなみ制定された記念日“エイリアンの日”。巨匠デザイナーのH・R・ギーガー(ハンツ・ルイディ・ギーガー)が手掛け、映画史上もっとも独創的なクリーチャーと言わしめたエイリアンの不気味なデザインや、主演のシガーニー・ウィーバーら名優たちによる閉鎖された宇宙空間での凄絶な死闘が話題を呼び、第52回アカデミー視覚効果賞をはじめ数々の賞を受賞した第1作。その後、『エイリアン4』(98)まで続く計4作、前日譚として製作された『プロメテウス』(12)、『エイリアン:コヴェナント』(17)、派生作品として『エイリアンVS.プレデター』(04)『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(07)など、長きにわたって世界中で愛されているシリーズだ。リドリー・スコット(『エイリアン』)、ジェームズ・キャメロン(『エイリアン2』(86))、デヴィッド・フィンチャー(『エイリアン3』(92))など、映画界のレジェンドがメガホンをとってきたシリーズ最新作の監督に抜擢されたのは、『ドント・ブリーズ』(16)の鬼才フェデ・アルバレス。時系列的には『エイリアン』と『エイリアン2』の間に位置する新作だが、これらの偉大なる過去作の世界観を守りつつも、全く独立したストーリーが語られる。「もしどの『エイリアン』も観たことがないのならば、これは、その1本を見る素晴らしい機会になる」というアルバレス監督の言葉が、映画史に輝く“恐怖のレガシー”の新たなる幕開けを高らかに宣言する。ケイリー・スピーニー Photo by John SalangsangGolden Globes 2024Golden Globes 2024 via Getty Images出演は、ソフィア・コッポラ監督作品『プリシラ』(24)でヴェネチア映画祭主演女優賞を受賞し、『パシフィック・リム:アップライジング』(18)でも存在感を示したケイリー・スピーニーをはじめ、『ライ・レーン』(23)のデヴィッド・ジョンソン、「暗黒と神秘の骨」(21-23)のアーチー・ルノー、『マダム・ウェブ』(24)のイザベラ・メルセードら、今後のハリウッドを牽引する注目の若手俳優たち。悪夢のような極限の恐怖に包まれた彼らの叫び、呼吸、鼓動までが、あまりにも鮮烈に観客にシンクロしていく。併せて解禁された特報映像では、薄暗く閉ざされた宇宙ステーションの不穏な音楽と、若者たちの悲鳴をバックに響かせ、血塗られたラボが恐怖の幕開けを知らせる。若者たちに次々と襲いかかっていくのは、人間に寄生することで成長する最恐の生命体エイリアン。クモのような見た目をしたエイリアンの第二段階・フェイスハガーが、多数の脚で宿主の顔に襲い掛かり、口に寄生管を挿入し寄生していくおぞましいシーンも…。最後には、エイリアンが進化を遂げた最終形態・ゼノモーフと対峙するところで映像は締められており、見る者を震え上がらせるエイリアンの圧倒的な造形、手に汗握る緊迫した展開に期待が高まる。逃げ場のない宇宙空間で、若者たちはエイリアンの脅威にどう立ち向かうのか?ティザーポスターは、標的めがけて暗闇から静かに忍び寄り、人間の怯える悲痛な声まで聞こえてきそうなほど、おどろおどろしいエイリアンの姿が印象的なビジュアルに。広大な宇宙の密室で起こる“究極のサバイバル・スリラー”に注目が集まる。『エイリアン:ロムルス』は9月6日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月26日ティモシー・シャラメ主演『デューン 砂の惑星PART2』のプレミア配信が開始された。さらに宣伝アンバサダー・町田啓太のスペシャルインタビューが到着。またPrime Videoでは、本編冒頭10分が無料独占配信されている。全世界で特大ヒットを記録した本作は、『ブレードランナー 2049』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるSFアクション超大作。初日3日間のオープニング興行収入は、全米では前作『DUNE/デューン 砂の惑星』を約2倍上回る8250万ドル、全世界累計でも1億8250万ドルを記録し、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』超えのオープニングを切った。日本でも初日3日間と3日間限定の先行上映を加えると、2億4919万円を記録。これは前作『DUNE/デューン 砂の惑星』との比較で120%となり、前作越えのヒットスタートとなった。また、アメリカの大手批評サイト「ロッテントマト」では、批評家のスコアで93%、観客のスコアで95%フレッシュを記録し、絶賛の声で溢れている。さらに、PART3の製作も正式に発表となり、今後の展開にも注目が集まっている。吹替声優陣は、前作に引き続き、ポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)の声を『千と千尋の神隠し』のハク役で知名度を上げた入野自由。そして、新キャラクターとして強いインパクトを残したフェイド=ラウサ・ハルコンネン(オースティン・バトラー)の声を「ドラえもん」のジャイアン役で知られる木村昴、皇女イルーラン(フローレンス・ピュー)の声を「鬼滅の刃」胡蝶しのぶ役の早見沙織が演じるなど、いま話題の豪華声優が揃った。また、前作ではIMAX認証のデジタルカメラでの撮影が4割程度にとどまったものの、今回は全編IMAX映像。壮大な宇宙の映像や大迫力の“サンドワームの総攻撃はこれまでに類を見ないほど迫力満点だ。さらにこの度、宣伝アンバサダーを務めた町田啓太が本作の見どころを語るスペシャルインタビュー映像が公開に。デジタル配信などで何度も観てほしい町田さんお気に入りのシーンについては、「サンドワームにポールが挑んで乗るシーン」と「最後の決闘のシーン」を挙げ、「何度でも観られちゃう」と興奮気味に語っている。また、一番印象的だったキャラクターについては、ポールはもちろん、オースティン・バトラー演じるフェイドをイチオシ。続いて本作の魅力については、「惑星デューンに降り立ったかのような映像シーンがすごくて興奮しっぱなしでした。何度でも観て楽しい新たな発見が観れば観るほどあると思うので、これからがもっと楽しみ」とコメント。最後にファンへ向けて「パート1、パート2は個人的にセット感があるので、いろんな情報をキャッチしておいてパート3に備えておきましょう!」と先日製作が発表されたばかりのシリーズ第3弾へ、期待を膨らませるメッセージで締めくくられている。『デューン 砂の惑星PART2』は各種プラットホームにてプレミア配信中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:デューン 砂の惑星PART2 2024年3月15日より全国にて公開© 2024 Legendary and Warner Bros. Ent. All Rights Reserved IMAX®is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.
2024年04月26日映画『オッペンハイマー』のその後、マンハッタン計画のもとで生まれた町の知られざる歴史と現在を描いたドキュメンタリー映画『リッチランド』の公開が決定。ポスターと場面写真が解禁となった。平和で美しいアメリカの典型的な郊外の町、ワシントン州南部にあるリッチランド。のどかに暮らす人々が応援する地元高校のフットボールチームのトレードマークは「キノコ雲」と「B29爆撃機」。リッチランドもまた、1942年からのマンハッタン計画における核燃料生産拠点で働く人々とその家族が生活するために作られた町だった。長崎に落とされた原子爆弾「ファットマン」のプルトニウムはハンフォード・サイトで精製されたものだ。終戦後は冷戦時に数多く作られた核兵器の原料生産も担い、稼働終了した現在は国立歴史公園に指定され、アメリカの栄光の歴史を垣間見ようと多くの観光客が訪れている。「原爆は戦争の早期終結を促した」と町の歴史を誇りを口にする者が数多くいる一方で、多くの人々を殺戮した“原爆”に関与したことに逡巡する者も。また、暮らしやすい町に満足している人々でも「川の魚は食べない」と語り、核廃棄物による放射能汚染への不安を現在も抱えながら暮らしている。『オッペンハイマー』のその後、アメリカは“原爆”とどう向き合ってきたのか。その罪と痛みを背負うのは誰なのか。近代アメリカの精神性、そして科学の進歩がもたらした人類の“業”が重層的に浮かび上がる叙事詩的ドキュメンタリーが、世界中の映画祭での上映を経てついに日本で公開。原爆を落としたアメリカと被爆国である日本、原爆史観を揺さぶるであろう作品となっている。『リッチランド』は7月6日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月25日『息子の部屋』『ローマ法王の休日』『3つの鍵』のナンニ・モレッティ監督最新作『チネチッタで会いましょう』(原題:Il sol dell’avvenire)が11月22日(金)より全国公開されることが決定した。イタリアの映画監督ジャンニは、チネチッタ撮影所での新作撮影を目前に控えている。プロデューサーの妻が40年、いつも傍にいて映画を製作してきた。頭の中は新しい映画のアイディアでいっぱい。だが、順調だと思っていたのはジャンニだけだった…。女優はカサヴェテスを持ち出し演出に口出し、あろうことか政治映画をラブストーリーだと言い出す始末。若い俳優のトンチンカンな発言にはあきれ言葉を失う。娘が紹介してくれたボーイフレンドは自分ほどの年齢の男性だという。あらゆることに腹がたち戸惑うばかり。誰にも理解されず、一人帰宅し目覚めると妻に別れを告げられてしまう。さらに仏のプロデューサーは詐欺師とわかり、資金が枯渇し撮影は止まってしまう。地位も築き尊敬されていたはずなのに。妻も娘も愛しているのに…。果たして映画は完成するのか?そして、愛するものたちとの関係を修復することはできるのか?「映画には、私たちに明るさと幸せになりたいという気持ちを再発見させる魔法の力がある。どんなことがあっても」とメッセージを寄せるナンニ・モレッティ監督の最新作は、時代の変化についていけずに痛い目にあった映画監督が失意の後に大切なことに気づくヒューマンドラマ。フェリーニやキシェロフスキ、スコセッシなど映画へのオマージュを交えながら、ところどころに自身の過去作品を引用して、変化の激しい世界に適応することの難しさをユーモラスに描く。そして、より良い未来を夢見ることを忘れないという温かなメッセージが込められている。作家性と娯楽性を見事に両立し、独特のユーモアとやさしい眼差しが観客をつかむ、モレッティ作品の魅力が満喫できる作品に仕上がっている。イタリアで大ヒットを記録した本作は、先日発表されたダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で、作品賞、監督賞、脚本賞を含む主要7部門でノミネートされた。監督自身が、製作・脚本・出演も兼ね、共演にはモレッティ作品の常連マルゲリータ・ブイや、俳優であり監督のマチュー・アマルリックなどが脇を固める。この度解禁されたティザービジュアルでは、ナンニ・モレッティ監督演じる主人公のジャンニが電動キックボードに乗ったイラストが描かれ、「すべてのおかしいは幸せに通ず」というコピーが添えられている。併せて解禁された予告映像では、5年振りの映画撮影が順調にスタートしたかと思われた映画監督のジャンニに、長年連れ添ったプロデューサーの妻から突然別れを告げられ、撮影資金を調達していたフランスのプロデューサーは警察に捕まってしまう様子が切り取られている。トラブルが続出するなか、痛い目にあって初めて大切なことに気づいたジャンニは、映画を完成させて愛するものたちとの関係を修復できるのか?まさにナンニ・モレッティ集大成とも言える本作に期待が高まる。『チネチッタで会いましょう』は11月22日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:チネチッタで会いましょう 2024年11月22日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2023 Sacher Film–Fandango–Le Pacte–France 3Cinéma
2024年04月25日ウィル・スミス、マーティン・ローレンス共演の大ヒットシリーズ最新作『バッドボーイズ RIDE OR DIE』より日本版予告が解禁された。本作は、全世界でシリーズ累計8億ドルを突破しているバディ・アクション『バッドボーイズ』シリーズ最新作。マイアミ市警の敏腕ベテラン刑事コンビ、バッドボーイズことマイク(ウィル・スミス)とマーカス(マーティン・ローレンス)。彼らの亡き上司ハワード警部(ジョー・パントリアーノ)に麻薬カルテルと関係があったという汚職疑惑がかけられる。無実の罪を着せられた上司のために、独自に捜査をはじめた2人は、上司が遺した最後のメッセージ「内部に黒幕がいる。誰も信じるな!」という言葉を胸に、汚名返上のための命がけの戦いがマイアミを離れて繰り広げられる。この度解禁された日本版予告では、バッドボーイズが容疑者として追われる身となる一部始終が、大迫力のアクションシーンとともに描かれている。急降下するヘリコプターのなかで体を上へ下へと激しく打ち付け、いまにも空へと投げ出されそうな勢いのバッドボーイズの姿もあり、シリーズ初となるスカイアクションへの期待が高まる壮大な映像となっている。また、火だるまの車のからの脱出や大爆発など、息もつかせぬ迫力シーンの連続。スケールアップしたアクションシーンに注目だ。ラストには、四面楚歌の絶体絶命のピンチの中、「お前はバッドボーイだろ!」と奮い立たせるマーカスの言葉に呼応するように絶叫するマイクの姿も捉えられ、拳と拳を突き合わせるバッドボーイズの姿も。生きるか死ぬかの決死のアクションの中で、シリーズ史上最も強いふたりの“絆”が描かれる。併せてこの度到着した場面カットは、捜査をするバットボーイズの姿を捉えたもの。亡き上司の汚職疑惑を晴らすため独自の捜査をはじめるバッドボーイズ。サングラスを決めてスタイリッシュな2人の側には、高級車・ポルシェも。お馴染みの2人の掛け合いを予感させる場面カットとなっている。『バッドボーイズ RIDE OR DIE』は6月21日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:バッドボーイズ RIDE OR DIE 2024年6月21日より全国にて公開
2024年04月25日全米2週連続1位の話題作『CIVIL WAR(原題)』が10月4日(金)より公開されることが決定。字幕版とともにIMAXを含むプレミアムラージフォーマットでも上映される。連邦政府から19の州が離脱したという近未来のアメリカ。国内で大規模な分断が進み、カリフォルニア州とテキサス州が同盟した【西部勢力】と【政府軍】による内戦が勃発していた。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリスト・チームは、ニューヨークから約1300km、戦場と化した道を走り、大統領がホワイトハウスに立てこもる首都・ワシントンDCへと向かう…。4月12日より北米で公開され、A24史上最高のオープニング記録を樹立、さらに興行収入ランキングで2週連続1位を獲得し話題沸騰の本作。今年3月の第96回アカデミー賞で国際長編映画賞・音響賞を受賞した『関心領域』や、昨年の第95回アカデミー賞で作品賞ほか7部門を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のほか数々の話題作を世に送り出してきた映画スタジオA24が、史上最高の製作費を投じた最新作だ。『28日後...』で脚本を担当した後、長編デビュー作『エクス・マキナ』で第88回アカデミー賞視覚効果賞を受賞する快挙を果たしたアレックス・ガーランド監督のオリジナル脚本。2020年のコロナ禍に監督自身によって書かれたという。3月のサウス・バイ・サウスウエストにてプレミア上映されると「純粋に言葉を失う」「傑作だ。私の心臓は常に高鳴り続け、最終幕には顎が床についた」「今まで観たどの作品とも違う。最初から最後まで手に汗握る展開。狂おしいほどの緊張感だ」などと絶賛の声が相次ぎ、公開前からSNSを中心に大きな話題に。北米ではIMAXほかプレミアムラージフォーマットを含む3800スクリーンで上映、若年層を中心に動員した。11月に大統領選挙を控えるアメリカ国内では、本作の内容が物議を醸しており、バイデン大統領・ハリス副大統領も鑑賞を希望しているという。今回、日本公開の決定に合わせ、US版予告も解禁に。アメリカ国内の分断を伝えるショッキングなニュースや大統領の声明とともに、50あるはずの星が2つだけとなった星条旗が揺れ、黒煙が立ち上る異様な風景と、街中での銃撃戦や爆発が映し出されていく。大統領へインタビューを行うため、ホワイトハウスに向かうジャーナリスト・チーム。戦場と化した道を進む様子を描く中、映像の最後にはワシントンのリンカーン記念堂が爆破される衝撃的なシーンも。心臓が跳ねるような緊張感とともに、どこか生々しいリアリティのある映像となっている。予告映像冒頭で語られる、【カリフォルニア州とテキサス州の同盟】は一見するとイメージしにくいものの、アレックス・ガーランド監督は「世界の崩壊がどんなものなのか、おそらく我々の理解は誤っている」と語る。大統領選を約一か月後に控えた10月4日に日本公開となる本作。もはや“対岸の火事”ではなく、現代を生きる私たちを強く揺さぶり警笛を鳴らすだろう。続報に期待が高まる。『CIVIL WAR(原題)』は10月4日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:CIVIL WAR(原題) 2024年10月4日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2023 Miller Avenue Rights LLC; IPR.VC Fund II KY. All Rights Reserved.
2024年04月24日