京都を拠点に活動し、これまでSF、ファンタジー、非日常といったシチュエーションにおいて、数々の“企画性コメディ”を生み出してきたヨーロッパ企画。2023年に25周年を迎えた彼らだが、その記念すべき年に上演されるのが、劇団初となるミステリーコメディ『切り裂かないけど攫いはするジャック』だ。本公演を前に、劇団代表で脚本・演出を担当する上田誠、上田とともに劇団を立ち上げた永野宗典、諏訪雅の3人が来福し、作品について語ってくれた。19世紀のロンドン。街は、「謎の怪人ジャックが徘徊している」という噂で持ちきりだ。そんな中、捜査が始まる…はずなのだが。「稽古の初日から、すでに脂が乗っています」と笑顔の上田。まずは今作が、「ミステリーコメディ」となったことについて、「これまで『文房具コメディ』や『迷路コメディ』など、ニッチなジャンルで勝負してきましたが、見渡すと同規模の劇団でコメディを主軸にしているところは、もはやうちくらい。そろそろ、ジャンルを広げても大丈夫だろうと(笑)。ただ、ミステリーというジャンルは非常にコアなファンが多いので、そこでいかに自分たちらしさが出せるかが課題でした」と振り返る。ミステリーの中でも、どちらかと言えば都市伝説やゴシップといった部類に入る『切り裂きジャック』を題材としたのも、“ズラす”ことでオリジナリティを抽出してきた上田の作戦。下世話な思いが渦巻く人々の騒動を群像劇で表現しながら、劇団らしいミステリーコメディを成立させてくれそうだ。そして今作で16年ぶりに座長を務める永野は、警部として捜査を担当。しかし「群衆が勝手に推理を始めるので捜査ができない」と早くも嘆き節。また、群衆のひとり、オルガン弾きとして登場する諏訪は、「エチュードの段階で、群衆に押された永野さんが一言も喋れていない状態。本当に捜査を進められるのか今から心配(笑)」とこちらもコメディアンぶりを発揮。「キャナルシティ劇場という舞台を最大限に活用し、19世紀のロンドンへ皆さんをお連れしたい」と上田。さらに、「最後には、アッと驚く結末を用意しているのでお楽しみに」とも。果たしてその全貌は。公演は10月14日(土)~15日(日)福岡・キャナルシティ劇場ほか、東京、高知、広島、大阪、神奈川、愛知で上演。チケットは発売中。
2023年10月05日アダム・サンドラーが、コメディショーで北米25都市をツアーして回ることが発表された。ツアー名は『I Missed You Tour』。最初のショーが行われるのは10月12日で、場所はバンクーバー。その後、シアトル、ポートランド、ワシントンDC、ラスベガスなどを回る。最後のショーは12月12日にデンバーで行われる。カリフォルニア州フレスノやアイダホ州ナンパなど小さな街も回るが、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、シカゴなどは入っていない。現在では人気映画俳優となったサンドラーは、スタンダップコメディアンとしてキャリアを始め、「Saturday Night Live」のレギュラーに起用されて有名になった。映画俳優組合のストライキで映画の製作や製作準備ができない状況を、自分のルーツに戻るチャンスに使うようだ。文=猿渡由紀
2023年09月14日『レディ・バード』のシアーシャ・ローナンが、UK版「Harper's Bazaar」誌のインタビューページに登場。コメディ作品に出演したいという願望を語った。大好きなコメディは『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』、シットコム「となりのサインフェルド」「ラリーのミッドライフ★クライシス」だという。「なにか現代的でおもしろいことをしたいと思っているんです」とシアーシャ。「でも、コメディをうまくやるにはスキルも音楽的な才能も必要なんですよね。年を取るにつれて挑戦しようかなという気になってきたし、自信もついてきたけれと、まだそういうスキルがあるとは必ずしも思えません」と語っている。シアーシャは『つぐない』で助演女優賞、『ブルックリン』『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で主演女優賞とアカデミー賞に4回ノミネートされた経験を持つ演技派。シアーシャのコメディ出演の意欲を知った映画ファンは「『ウエスト・エンド殺人事件』でのコミカルな巡査役がとてもよかった。だからシアーシャのコメディ、観たい!」「いますぐグレタ(・ガーウィグ監督)に電話して!」「シアーシャが『ブライズメイズ』みたいな映画に出てくれたら絶対に観る」と期待を寄せている。(賀来比呂美)
2023年09月11日ジェイミー・フォックスがコメディ映画『Not Another Church Movie』に出演することがわかった。神様の役で、ミッキー・ロークが悪魔を演じる。監督、脚本はジョニー・マック。撮影は脚本家と俳優のストライキが始まる前に終わっており、映画は今年の最終四半期に公開される。フォックスは、今年4月に緊急入院し、ファンを不安にさせた。病名は不明ながら、退院後、シカゴにある脳卒中、脳の病気を専門とするリハビリ施設で治療を受けていると報道されている。フォックスの最近作は、声の出演をした『スラムドッグス』。次回作は来月のトロント映画祭で上映される『The Burial』。共演はトミー・リー・ジョーンズ。文=猿渡由紀
2023年08月25日ニコラス・ケイジ主演のアクションコメディ『The Retirement Plan(原題)』の予告編が公開された。ニコラスが演じているのは、退職して一日中ビーチでのんびり過ごす“ビーチバム”のマット。しかしその生活は「両親がトラブルに巻き込まれているかも」という孫娘の知らせを受けて一転。娘(アシュリー・グリーン)を犯罪組織の手から守ろうとする暗殺者の顔を見せることになる。予告編だけでも様々な方法でどんどん悪人を殺めていき、娘から「あなた、だれ?」と驚かれてしまうマット。テンポの良いアクションに映画ファンの期待は高まるばかりのようだ。「これはめちゃくちゃおもしろそう」「本物のアクション映画が帰ってきた!」「地味なおじさんがジョン・ウィックになる映画」などの感想を寄せている。近年、『PIG/ピッグ』『マッシブ・タレント』『Renfield(原題)』といった映画で、立て続けに個性的な役を演じて印象を残しているニコラスは、「またニコラス・ケイジの映画?ありがとうございます。うれしい!」とファンを喜ばせている。ティム・ブラウン(『トレジャー・ハウンドこちらワンワン探検隊』)が監督・脚本を担当した『The Retirement Plan』は、8月25日全米公開予定。(賀来比呂美)
2023年07月13日ジョン・トラボルタがロマンチックコメディに主演することになった。タイトルは『That’s Amore!』。監督、脚本は、『グリーンブック』の脚本家ニック・ヴァレロンガ。トラボルタの相手役は、キャサリン・ハイグルが演じる。トラボルタ演じるニックは、結婚したことがなく、恋愛からも遠ざかっている男性。ハイグル演じるパティも内向的な上、父親の干渉が強く、恋愛経験が少ない。そんなふたりが出会って恋に落ちるという物語のようだ。撮影は8月にスタートする。トラボルタの次回公開作は、インディーズのアクション映画『Cash Out』。共演は『セックス・アンド・ザ・シティ』のクリスティン・デイヴィス。文=猿渡由紀
2023年05月12日新年の始まりは笑顔でスタートしたいと感じている人も多いと思いますが、そんなときにぴったりの1本といえば、最新作『噓八百なにわ夢の陣』。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。中村ゆりさん【映画、ときどき私】 vol. 548本作は、古美術商と陶芸家の“骨董コンビ”によるテンポのいい笑いと騙し合いが楽しめる人気のシリーズ。第3弾では、大阪を舞台に太閤秀吉の“幻のお宝”を巡るバトルが繰り広げられています。今回、初登場するカリスマ波動アーティストTAIKOHとともに現れる謎の美女・寧々を演じているのは中村さん。役作りのこだわりや現場の様子、さらには美しさの秘訣について語っていただきました。―武正晴監督から「普段やらない役をやってみない?」と声をかけられたそうですが、演じられた感想から教えてください。中村さんすごく謎が多い役なので、リアルな人間像として組み立てるのが難しかったです。しかも作品はコメディで、大阪が舞台だったので、もっとキャラ作りしたほうがいいのかなと悩みました。そういったこともあったので、事前に監督と相談する機会を作っていただきましたが、一番大事にしてほしいと言われたのは、TAIKOHと寧々の2人がどう生きてきたかということ。作品のタッチに関係なく、異質な2人でいいと言われて作り上げていきました。―そのなかで、ご自身のアイディアを反映させた部分もありましたか?中村さん彼女は自分の感情を人前で出さない人なので、あえて全体的に無機質に標準語で話しています。ただ、TAIKOHは唯一自分を出せる相手なので、「そこだけは標準語ではなく関西弁にしませんか?」と提案させていただき、採用していただきました。安田さんの純粋さが役にぴったりだった―TAIKOHを演じた安田章大さんの印象についても、お聞かせください。中村さんTAIKOHはすごく難しい役どころだったと思いますが、安田さんが持っている純粋さみたなものがこのキャラクターを胡散臭い人物しなかったんだろうなと感じました。本当にぴったりなキャスティングですよね。あとは、世代が近くて芸歴も似ていますし、同じ関西人でもあるので、すごく気が楽だったなと。安田さんだけではなく、関ジャニ∞のみなさんに会うと地元の友達といるような感覚になるんですよね(笑)。一緒に移動していたときには、「昔ここでレッスンしてたわ」とか「昨日ここの銭湯に行ってきたで」みたいな感じて、たわいもない話をしていました。―地元でもある大阪での撮影ということで、より楽しめたところもあったのでは?中村さん今回は何週間もいたので、地域に密着した生活を送ろうと思って、大好きな銭湯に通うことにしました。ただ、地域のサウナってボスみたいな地元のおばちゃんがいるんです(笑)。2回目に行ったときに、「ちょっと、お姉ちゃん!ここのシャワー、使わんといてくれる?」と言われてしまったことも……。内心では「いや、みんなのシャワーやろ!」と思いましたが、嫌われたら終わり。通いづらくなる。関西のおばちゃんの洗礼を受けているなと(笑)。でも、同時に懐かしかったですね。なので、その次に会ったときには、めげずに自分から明るく「こんばんわー」と話しかけて、嫌われないようにしていました。役を忘れて見入ってしまうこともあった―さすがですね。主演の中井貴一さんや佐々木蔵之介をはじめ、豪華なキャストが揃っていましたが、現場の様子はいかがでしたか?中村さん自由奔放なおっちゃん俳優さんたちを盛り立てながら好きなようにさせている中井さんと、それをサポートしている蔵之介さん。素晴らしいバランスで成り立っているバディ感でしたが、こういう人間関係があるからこそ、3作も続いているんだなと納得しました。おふたりが掛け合いをしている様子は、役を忘れてじっくり見入ってしまうこともあったほどです。―総勢23名が集結するクライマックスのシーンでは、即興の演技をされる方も多数いて驚いたこともあったとか。中村さん笹野(高史)さんがいきなりセリフを歌い上げたのですが、演出にもまったくないことだったのでみなさんびっくりしていましたね。でも、それを楽しそうに準備して持ってきて、一緒に面白がってあげるというのが、ベテランのみなさんのすごいところだなと改めて感じました。私はついていくのに必死でしたけど、カメラが回っていないときからみなさんずっとふざけ合っていましたから。笹野さんがひたすらボケ倒して、中井さんがそれにツッコミまくるという、その様子を見られたのも貴重だったなと思います。―本作のテーマの1つには「波動」というのがありますが、現場で波動を感じた瞬間といえば?中村さんTAIKOHが描き上げた絵には、ただならぬオーラみたいなものを感じました。実際、目の前にしたときに、みなさんから「オー!」と歓声が上がっていたほどです。―ちなみに、個性豊かなキャストのなかでも、波動を出していると感じた方はいらっしゃいましたか?中村さん強烈な波動という意味では、やっぱり笹野さんでしょうか。現場では、ずっとしゃべっていましたので(笑)。大切にしたい人たちがいたからがんばってこれた―また、作品のテーマに1つには「夢」というのがあり、監督も「夢はいい夢も悪い夢も含めて、人が生きてる証拠」とおっしゃっています。今年で俳優デビューから20年となる中村さんも、夢に支えられた部分もあったのでは?中村さん私はどちらかというと、自分が大切にしたい対象がいたからがんばれたという感じかもしれません。そんなふうに何かを抱えていたから持続できた気がしていますし、そうじゃなかったらきっと全然違う人生を選んでいたんじゃないかなと。自分のためだけだったら、旅人になりたかったです(笑)。でも、譲りたくない大切なものがあることが、私にとっては原動力になりました。それは、幻かもしれない「秀吉七品」のお宝が生きる支えだったTAIKOHと寧々と同じなのかなと。曖昧な対象であったとしても、希望や目に見えない夢というのが、人のよりどころになることを描いているのもこの作品の面白いところですよね。―なるほど。ちなみに、いま叶えたい夢はありますか?中村さん私は目標とかはあまり立てないほうなので、これからも健康で平穏にいけたらいいなと。特に欲深く何かを思うこともないので、自分の周りにいるみんなが幸せで、お仕事ができたらそれだけでうれしいです。それに計画通りになったことも、あまりないですから(笑)。特に私たちの仕事は選ばれる側の立場なので、目の前にあることを一生懸命やって、次につなげていく感じです。ただ、もう少し役者として余裕ができて、休みを増やせる生活にできたらいいなというのはありますね。プライベートで旅行したり、ゆっくり出かけたりする時間を持てるくらいの役者にならなきゃ、と思うので。単純に楽しいことだけをする時間って、一番の贅沢ですよね。美容に関しては、私もたくさん失敗してきた―仕事に対する向き合い方は、40代に入ってから変わりましたか?中村さんそうですね。20代や30代のときは「休みなんていらない!」という感じでした。自分がサボっている間にほかの誰かはがんばっていると思っていたので、休みの日でも映画や舞台を観に行ったり、本を読んだり、仕事につながることにだけに時間を使っていたことも。それは、自分に自信がなくて、才能も感じられなかったからこそ、人一倍努力すべきという考えからだったと思います。そのおかげでいまもお仕事をいただけている部分はあるかもしれませんが、40代はもっとサボりたいなと。もちろんビシッとしないといけないところもありますが、昔よりも要点がわかってきたので、メリハリをつけて仕事ができたらいいですね。いまは“サボる時間”も、思いっきり自分を甘やかす時間も仕事のプラスになることを知り、大事にするようになりました。―ときには肩の力を抜くことも必要ですよね。ただ、美容に関してはサボらずにきたからこそ、その美しさを保てているのだと思いますが、欠かさず続けていることといえば?中村さん実は、20代のころは本当にズボラでしたし、「女優がずっと美しくある必要はない!」みたいな考え方だったので、あまりちゃんとしていなかったんです。そんななか、30代後半になって、美容に関するお仕事をいただくようになり、仕事としての責任感もあったので、そこからがんばるようになりました。ありがたいことに、周りからいろんなアドバイスをもらうことができましたが、そこで気がついたのは、本当に肌はひとそれぞれなんだなということ。みんながいいと言っているものが、自分に合うとは限らないことがよくわかりました。―では、どのようにして自分に合う方法を見つけていますか?中村さんとりあえず、1回いろんなものを一周するといいと思います。試していくなかで合わないこともあるかもしれないですが、1週間のうち2日くらい顔が赤くなっても、人生どうにでもなりますから(笑)。それよりも、合うか合わないか、まずは試してみるのがオススメです。実際、私もけっこう失敗してきました。がんばらない時間も大事にしたほうがいいと伝えたい―そのほかに続けていることはありますか?中村さん18歳からやっているのは、パーソナルトレーナーを付けて行う筋トレ。ある程度はしたほうがいいんじゃないかなと。私は顔の筋肉運動もしています。―それは、どのように行うのでしょうか。中村さん毎日じゃなくてもいいので、「あえいうえいうえおあうえおあい」みたいな発声練習をあ行からわ行まで言うようにしています。それだけでもきついですが、そうすると自分が持っている基礎の筋力で顔のたるみを阻止できますから。私はなるべく文明の進化を使わずに、自然に老いたいので、自力で引き上げるように心がけています。顔面運動は、絶対にしたほうがいいですよ。ちなみに、美容に詳しい方に聞いたところによると、20代はある程度キレイなのでわからないかもしれないですが、一番結果が出やすいのは30代。とはいえ、いつからやっても全然遅くはないので、ぜひ試してみてください。―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。中村さん性格も生き方もそれぞれですが、基本的にみなさんがんばっていると思います。でも、「がんばらない時間も大事にしたほうがいいよ」というのは伝えたいです。本当にしんどいときは、1回立ち止まって、ゆっくり呼吸してからまた始めればいいので、まずは自分の機嫌を自分で取るように意識してほしいなと。私の体感としては、なるようにしかならないことのほうが多いですから(笑)。とりあえず自分にたくさんご褒美をあげて、自分の好きなことに没頭する時間を取るようにしてください。インタビューを終えてみて……。優しい笑顔で、癒しの波動を放っている中村さん。終始穏やかな口調でありながら、ときおり鋭い関西弁も披露してくださり、そのギャップも素敵でした。いくつになっても変わらない美しさにはすっかり釘づけになりましたが、劇中ではミステリアスな一面にも魅了されてください。嘘をついてでも、夢とロマンをつかみ取る!大阪ならではの掛け合いが生み出す笑いと、気持ちのいい騙し合いが堪能できる本作。嘘もストーリーもさらにスケールアップした今回は、お宝バトルのみならず、個性豊かなキャスト陣による演技バトルにも注目です。写真・山本嵩(中村ゆり)取材、文・志村昌美ストーリー目利き古美術商と腕の立つ陶芸家による“骨董コンビ”は、相変わらずくすぶり続けていた。そんな2人の前に現れたのは、一発逆転・一攫千金のお宝。それは、日本一の出世頭である太閤秀吉の縁起モノ「秀吉七品」のなかでも、唯一所在が不明とされていた「光輝くうつわ〈鳳凰〉」だった。1億円級の「幻のお宝」を狙って名乗りを上げたのは、カリスマ波動アーティスト“TAIKOH”とその財団を仕切る謎の美女・寧々。大阪城を背景に、歴史・骨董・アートのロマンと強欲が激突することに。果たして、骨董コンビは見事に大金を手に入れることができるのか……。どんでん返しの予告編はこちら!作品情報『噓八百なにわ夢の陣』1月6日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開配給:ギャガ©2023「嘘八百なにわ夢の陣」製作委員会写真・山本嵩(中村ゆり)
2023年01月05日Amazonスタジオが、コメディドラマ「Overcompensating」(原題)を開発中であることが分かった。コメディアン、俳優、SNSスターのベニート・スキナーが主演、クリエイター、製作総指揮、脚本を務めるという。製作は人気の配給・製作会社のA24と、ジョナ・ヒル&彼の製作会社Strong Baby Production。シンガーソングライターのチャーリー・XCXも製作総指揮に名を連ね、音楽も担当する。「Overcompensating」は、ベニート自身の人生からインスピレーションを得て創作したというドラマ。「アイダホ州のフットボール選手ベニーは、自分のセクシュアリティを受け入れられず、自分を偽ることに躍起になってしまいます。このコメディドラマは強烈で、個人的で、深いおもしろさがあり、自分自身を発見するために誰もが経験すること――つまり、その過程で私たちが試してみる様々な個性や、ありのままの自分を受け入れてくれる人を探す旅路を描いています」とのこと。ベニートはインスタグラムでこの件について発表し、「あー!この2年間、シェアできるのをずっと待っていました。この企画をすごく誇りに思っているし、一緒に作ってくれる人たちは本当に素晴らしいんです。信じられません!これがどれだけ大きな夢であるのか、言い表すことはできないけれど、私を応援してくれるみなさんにお礼が言いたいです!みんなのことが大好き。きっとみんなもこのショーを気に入ってくれると確信しています」とテンションが高めの喜びコメントをつづっている。(賀来比呂美)
2022年11月09日これからジメジメとした季節に入りますが、そんな気持ちも笑いで吹き飛ばしてくれるオススメの映画といえば、大ヒットドラマから誕生した『極主夫道 ザ・シネマ』。そこで、本作の見どころについてこちらの方にお話をうかがってきました。玉木宏さん【映画、ときどき私】 vol. 491超コワモテの元極道でありながら、いまや“最強の専業主夫”となった主人公・龍を演じる玉木さん。2020年にドラマ化された際には、これまでのイメージを覆すコミカルな演技も大きな話題となり、幅広い層から人気を博しています。今回は、映画版の撮影秘話だけでなく、自身が好きな家事や育児で大事にしていることなどについて、語っていただきました。―ドラマが終わってから映画の撮影に入るまでの間は、まったく違うタイプの役を演じられていましたが、すぐに戻ることはできましたか?玉木さん間隔が1年ちょっと空いていたこともあって、肉体面などの準備が大変なところはありました。でも、実際に撮影に入ってみたら、監督をはじめスタッフがドラマのときと同じだったので、頭で思っていたよりも体が勝手に動いていくような感覚。安心した環境下で撮影できてよかったです。―この役を演じるうえでは、顔の動かし方からセリフの言い回し、アクションなど、求められる要素が多いですが、玉木さんにとって一番の苦労といえば?玉木さん肉体づくりやハイテンションな演技が注目されていることもあって、最近忘れられがちで、まったく触れられなくなっていますが、関西弁で話していることが意外と大変です。現場では方言指導の先生がそばについてくださっていますが、ちょっとしたニュアンスが出せないストレスがあったりするので、本来自分の言葉ではない関西弁へのチャレンジに難しさを感じました。ゲストのみなさんから学ぶことは多かった―本作では個性豊かな共演者の方々とご一緒でしたが、なかでも印象に残っている方について教えてください。玉木さん今回、ゲストとして出ていただいた吉田鋼太郎さん、松本まりかさん、安達祐実さんのお三方は、本当に三者三様ですごかったです。特に、鋼太郎さんはエネルギッシュな方なので、この作品にパワーを与えてくださいましたし、現場の士気も鋼太郎さんのおかげで高まっていくのを感じました。今回のような特殊な役でも説得力を持って演じられる人は、ほかにいないと思います。松本さんとは、以前にも共演したことがありますが、コミカルな現場は初めて。彼女は役や仕事に対して高い熱量を持ちつつ、繊細な部分も持ち合わせているので、人を惹きつける力がすごくある女優さんだと思っています。安達さんは同世代ではありますが、僕が幼い頃から活躍されているので、すべてにおいて達観している方だなという印象を受けました。技術面や見せ方など、勉強になることが本当に多かったです。―アドリブが多いシーンなどもあったのでしょうか。玉木さん僕と滝藤(賢一)さんと松本さんは、それぞれ方言でしゃべる役ということで、あまり自由が効かないというのはありました。でも、隙間を埋めるのも僕らの仕事。台本をベースにしながら、テストの段階でいろいろと相談して作り上げていきました。苦労したのは、アクションシーンが多かったこと―なるほど。ちなみに、武器屋を演じているくっきー!(野性爆弾)さんとのシーンはみなさん素で笑っているようにも見えましたが……。玉木さんあのシーンでは、だいたい7~8分ほど長回しをしていたと思いますが、そのなかでまったく使えない部分もありました(笑)。それをうまく編集して本編に使われていますが、あれだけの長い時間を武器だけで大喜利し続けるくっきー!さんはさすがですね。くっきー!さんに関していうと、セリフで決められているのはひと言だけで、あとは全部アドリブ。最初にカメラ位置と照明だけ決めたらいきなり本番なので、それであれだけ続けられるのは、本当にすごいことだと思います。―やはり芸人さんと俳優さんでは、違いを感じる部分も多かったですか?玉木さん全然違うと思います。特に、瞬発力だけでなく、そこにプラスして人を笑わせるというのはすごいことなんです。しかも、センスも秀逸。そういったことを瞬時に出せる人は、俳優にはほとんどいないと感じたほどでした。―では、玉木さん的に一番苦労したシーンといえば?玉木さんドラマのときに比べるとアクションシーンが多かったので、撮影期間中の1か月間は、これでもかというくらいアクションをしていた気がしています。派手に見せたいですが、けがをしてしまったら元も子もないので、とにかく安全第一で進めることを心がけていました。家族のために料理をすることが楽しい―本作では、実際の家事に役立つような内容もたくさん含まれていますが、この役を演じるようになってから私生活に取り入れていることはありますか?玉木さんたとえば、ドラマのときにしていたTシャツのたたみ方とか、映画で出てくる観葉植物の掃除の仕方とか、役に立つことが多いなと感じています。僕自身も共働きということもあり、家事を自分ですることがあるので、興味深い時期にこういう作品に巡り合えてよかったなという思いです。あと、これはつい最近ですが、ずっと探していたものが洗濯機の裏に落ちていたので、それを取ろうとしたときのこと。殺陣の練習用として昔から持っていた木刀に薄手の布を巻いて取り出したんですが、そのときにこのシチュエーションは龍っぽいなと自分でも思いました(笑)。―確かに、まさに龍ですね。では、玉木さんが一番得意な家事といえば何ですか?玉木さんもともと好きなのは、料理です。ただ、いまは自分のためだけでなく、家族の分も含めて作るようになりました。子どもは味付けを少し薄くしないといけないので、同じメニューでも子ども用と大人用を同時に作っていて、それがすごく楽しいです。―本作には、小さいお子さんが登場しますが、ご自身も2年前にお子さんが誕生されているので、父親役を演じるうえで意識に変化などもあったのではないかなと。玉木さんそうですね。以前から子ども好きでしたが、いまは撮影の待ち時間に子役のケアもできるようになりました。特に、今回はまだ仕事をしていることを理解できない年齢の子どもだったので、たとえ記憶に残っていなくても楽しいと思いながら撮影してほしいなと。共演者も子ども好きな人たちばかりだったこともあって、セットのなかにあった人形やおもちゃを使って一緒に遊んでいました。本当にいい子でした。何でもできて、何にでもなれる人になりたい―玉木さんといえば、サーフィンやキャンプ、船舶の免許など、幅広い趣味をたくさんお持ちですが、主夫道を極めた龍のように、今後極めたいことは?玉木さん僕らの仕事というのは、基本的には“何でも屋さん”。だからこそ、極めるという意味では何でもできて、何にでもなれる人になりたいです。最近で重きを置いているのは、ブラジリアン柔術。もともとやっていたボクシングとは違うアクションに使えると思って始めましたが、いまは楽しくてハマっています。いろんなことをしてきたおかげで今回のアクションも吹替なしでできましたが、それはすごく意味のあることだと感じているので、これからもカラダが続く限りは自分でトライしていきたいなと。趣味でやっていることがそれを支えてくれると思うので、これからも趣味は一生懸命やっていきたいと思っています。―ほかにも、いま興味を持っているものはありますか?玉木さん前から考えているなかのひとつは、大きな木にツリーハウスを作ることです。それはDIYを極める感じに近いかなと思っています。仕事や趣味に没頭すれば、人生は華やかになる―以前、お子さんにはご自分の持っている知識を全部教えたいとおっしゃっていましたが、そのなかでもこれだけは受け継いでほしいと思うものは?玉木さんまずは、純粋に楽しんで生活をしてもらいたいなと思っています。なので、とりあえずは僕が楽しいと思ったことには触れさせたいです。―将来、お子さんと一緒にしたいことはありますか?玉木さんこれは漠然とした夢ですが、海外で一緒に生活できたら楽しいだろうなと考えることはあります。―素敵ですね。それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。玉木さん最近はどの現場に行っても女性がたくさん働いていますが、僕は女性のほうが頼もしいなと感じることが多いので、これからもみなさんには、自分の気が赴くままに仕事や趣味に没頭していただきたいなと。そうやっていろんなことを体得していくことができれば、個性もより強くなり、人生がさらに華やかになっていくと思っています。また、ここ数年間は閉塞感や窮屈な時間を味わってきた方も多いと思いますが、だからこそ、本作で大いに笑っていただきたいです。それは僕たちがこの映画を作った意味でもあるので、ぜひ劇場にお越しください。インタビューを終えてみて……。劇中の龍と同じく、ご自身も家事や育児を楽しんでいる様子が伝わってくる玉木さん。普段とのギャップに魅了されるのはもちろん、映画版ではさらにパワーアップしたキレキレの演技と肉体美も必見です。爽快感と疾走感が止まらない!最初から最後まで、お祭り騒ぎで抱腹絶倒間違いなしの最強コメディ。一癖も二癖もあるキャラクターの変顔あり、アクションあり、そしてまさかの感動もありの本作は、日々の疲れもストレスも忘れさせてくれる誰もが楽しめる1本です。写真・安田光優(玉木宏)取材、文・志村昌美ヘアメイク・渡部幸也(riLLa)スタイリスト・上野健太郎ストーリーかつて“不死身の龍”と恐れられた伝説の極道・龍は、美久との結婚を機に足を洗い、最強の専業主夫として血のつながらない娘と3人で穏やかに暮らしていた。そんなある日、街に現れたのは、極悪な地上げ屋。執拗な嫌がらせをされていた保育園を守るため、龍は元舎弟の雅と用心棒を買って出ることに。やがて元武闘派ヤクザで現在はクレープ屋の虎二郎と、その妹で元レディース総長の虎春も龍の仲間に加わるが、龍の家の前に男の子が捨てられていたことで“隠し子騒動”が持ち上がる。さらに、龍の男気に虎春が惚れたことで美久との間に龍を巡る恋愛バトルが勃発し、次々と問題が起きてしまうのだった……。ハイテンションな予告編はこちら!作品情報『極主夫道 ザ・シネマ』全国公開中配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント️©2022「極主夫道 ザ・シネマ」製作委員会写真・安田光優(玉木宏)
2022年06月13日「パム&トミー」セバスチャン・スタンと「ふつうの人々」デイジー・エドガー=ジョーンズが主演、サーチライト・ピクチャーズが贈るコメディ・スリラー『フレッシュ』が、3月4日(金)よりDisney+(ディズニープラス)の「スター」にて日本初独占配信決定。不穏なキービジュアルが解禁された。ありふれた男女の出会いの裏側に隠された背筋が凍るような歪んだ愛の物語を、鋭いユーモアでスタイリッシュに描いた本作は、2022年1月20日に開催されたサンダンス映画祭のプレミア上映で好評を博し、さらに米映画評論サイト「Rotten Tomatoes」にて85%“フレッシュ”の高スコアを獲得している(2月22日時点)。スーパーで出会った魅力的なスティーブに出会ったノア。日ごろ出会い系アプリに不満を持っていたこともあり、彼に電話番号を渡してしまったことで人生が大きく変わっていく。初めてのデートで恋におちたノアはスティーブの誘いを受けて週末旅行に出かけるが、ノアはスティーブが“普通ではない”食癖を隠していたことに気づき…。この度解禁となったのは、まるでスーパーに陳列されている生鮮食品のように、赤いネイルの手首が食品トレーに入っている衝撃的なビジュアル。食品スーパーに佇む主人公ノアの場面写真と合わせてみると、不気味なことこの上ない。ノア役にはアイルランドのテレビドラマシリーズ「ふつうの人々/ノーマル・ピープル」に出演して一躍注目を浴び、今後の活躍にも期待が集まっているデイジー・エドガー=ジョーンズ。スティーブ役を演じるのは、マーベル・シネマティック・ユニバースでウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズを演じ、現在配信中の「パム&トミー」ではこれまでのイメージを覆す演技で視聴者を魅了したことも記憶に新しいセバスチャン・スタン。ほかにも、俳優でコメディアンのジョジョ・T・ギブス、シャルロット・ル・ボン、ダヨ・オケニーが脇を固める。監督を務めるのは、本作が監督の長編デビュー作となる注目の女性監督ミミ・ケイブ。脚本はローリン・カーン、プロデューサーはアカデミー賞に7回ノミネートされ、1度受賞のアダム・マッケイと2度ノミネートのケヴィン・メシックが務めている。『フレッシュ』はディズニープラスのスターにて3月4日(金)より日本初独占配信。(text:cinemacafe.net)
2022年02月25日2022年も年明けからさまざまな話題作が顔を並べていますが、そのなかでも異彩を放っている注目作といえば『ポプラン』。ある朝、突然家出してしまったイチモツを見つけ出すために奮闘する男性を描いた異色の物語です。そこで、こちらの方々にお話をうかがってきました。上田慎一郎監督 & 皆川暢二さん【映画、ときどき私】 vol. 443今回、長年温め続けていた企画の映画化を実現したのは、『カメラを止めるな!』で社会現象を巻き起こした上田監督(写真・左)。本作では、映画『メランコリック』で主演・プロデューサーを務め、国内外の映画祭で高く評価された皆川さん(右)を主人公・田上役に抜擢し、タッグを組んでいます。完成するまでの道のりや見どころ、そして本作を通して感じたことなどについて、おふたりに語っていただきました。―まずは、劇中でイチモツを意味する『ポプラン』というタイトルが非常に気になります。由来をおうかがいできますか?監督実は、それは企業秘密です(笑)。というのも、僕が言ってしまうとそれが答えになってしまいますからね。そうではなくて、観た方それぞれに想像していていただきたいと思っています。―なるほど。本作は構想10年ということですが、どういった経緯で生まれたのか教えてください。監督アイディアが生まれたのは、僕が20代後半の頃で、フリーターをしながら自主映画を作っていたときのこと。ふと思いついただけだったので、最初は単なる奇抜なアイディアでしたが、すぐに脚本を書き始め、いなくなってしまったアレを捕まえる過程が自分を探す旅になるという物語に自然となりました。ただ、そのときは1本の長編映画にできる感触を僕自身がつかみきれていなかったので制作には至りませんでしたが、今回はCinema Lab(シネマラボ)という映画実験レーベルで「好きなものを作ってください」と言っていただいたので、ぜひ作りたいなと。僕もまだ若造ではありますが、この10年の間に成功も失敗も味わい、結婚して子どもを持つといういろいろな経験をしてきました。であれば、それらの思いを重ねて映画にできるのではないか、という実感を持てたのも大きかったです。成功のあとにくる“壁”も描きたいと思った―ということは、いまだから描けた部分もあったと。監督そうですね。もし10年前に作っていたらもっと軽い物語になっていたと思います。今回は漫画配信で成功を収めた経営者を主人公にしましたが、当初は小さなバーの店長でした。設定を変えたのも自分がある程度の成功を経験し、映画監督としてご飯を食べていけるまでになっていなければ思いつかなかったのかなと。そのうえで、成功のあとにくる“壁”みたいなものを描けたらいいなという気持ちもありました。―皆川さんは最初にオファーをもらったとき、どのような反応でしたか?皆川さんそれまで上田監督とはあまり接点がなかったので、びっくりしました。でも、そのあとに監督が描きたいものや作品の概要が文字で送られてくるのではなく、オンラインミーティングで監督が自らの言葉で丁寧に説明をしてくださったんです。それを聞いたうえで自分なりの解釈をし、ぜひやらせていただきたいとお答えしました。―そのときに、ご自身が選ばれた理由などについても考えられたのでしょうか。皆川さん監督に直接質問することはなかったですが、あとから聞いた話では、お互いにインディーズ映画を制作するなかで、『カメラを止めるな!』ほどではないものの、僕も『メランコリック』という作品で少し知っていただけるようになったので、同じ境遇にいる人間として共感してくれるんじゃないだろうかと。その話を聞いたときは納得しましたし、主人公の田上までいかなくても、僕にも忘れかけていたものがあったんじゃないかなと演じながら感じる部分はありました。親にどれほど支えられていたかを実感した―この作品で描かれているように、あることが当たり前なものでも、失くして初めて大切さに気づくことはよくあります。おふたりにもそういう経験はありますか?監督たくさんありますね。ちょっと恥ずかしいですけど、「幸せ」もそのひとつなんじゃないかなと。たとえば、学生時代の僕は映画監督になり、映画を作って生活していけるならそれはめちゃくちゃ幸せなことだと思っていました。で、実際にいまはそのときに思い描いていた自分になれているので、幸せなんですけど、それでもどこか満たされない瞬間を感じることも……。と言っても、幸せを失くしたわけではないんですけどね。皆川さんいやー、その気持ちわかります。僕は、父親の存在ですね。まだ健在ですが、これまで海外に1年行っていたときや親元を離れたりしたときに、一定期間失くすような状況を経験し、そのときに親のすごさやどれほど支えられていたのかを実感しました。監督そういうのありますよね。いま僕には4歳の息子がいて、毎日遊びに際限がないので、正直言って1日中一緒にいるのはけっこう大変だなと感じることも。でも、仕事が忙しくて妻の実家に預かってもらうと、寂しくなって、リビングがもうちょっと賑やかでもいいのにと思うことがありますから。身近にあるものがいかに大切かを知った―幸せも家族も、かけがえのないものですよね。監督あと、もうひとつ思い出しました!僕は20代前半で借金まみれになってしまい、友達も家も失ってホームレスをしていたことがあるんです。そのときにずっとお風呂に入れない期間が続いていたんですけど、そこからのシャワーはものすごかったですよ(笑)。シャワーってこんなにも人にとって大切で、幸せなものだったのかと知りました。皆川さんこれもめっちゃくちゃわかります。僕もアメリカを自転車で横断していた頃、基本的に野宿をしていたので1週間くらいお風呂に入れないこともありましたから。毎日すごい汗をかいていたこともありますけど、しばらくぶりのシャワーはヤバかったですね。いまそのときのことを鮮明に思い出しました。―幸せ、家族ときて、まさかのシャワーにたどり着くとは(笑)。監督あと、布団とかもそうかな。皆川さんつまり、身近にあるものがいかに大切かということですよね。僕のポプランは田舎に安らぎを求めているかも(笑)―そうですね。本作では、イチモツを失くした人たちは過去に関わりのある人たちや場所を訪ねる自分探しの旅に出ますが、もしご自身も朝起きてなくなっていたらどうしますか?監督自分ひとりで抱えていたら頭が狂いそうになるので、まずは妻に話しますかね。妻になら見せられますから。そのあとは地元に帰ると思います。コロナ禍で両親にも友達にも久しく会えていないのもありますが、もしかしたら僕のポプランが東京での慌ただしい日々のなかで、田舎に安らぎを求めているかもしれないので(笑)。皆川さん僕も実家のある横浜に帰って家族に話をします。近所に少し大きな川があるんですけど、小中高とよく遊んでいた場所でもあるので、「俺は何か初心を忘れてはいないだろうか」とポプランが失ったことの原因を自分に問いかけながら河川敷を歩く気がします。監督僕も琵琶湖のほとりでよく遊んでいたので、地元に帰ったら琵琶湖に行くかもしれないですね。―映画でも海が出てきますが、ポプランは水辺を求めがちなんでしょうか……。監督琵琶湖は「マザーレイク」とも呼ばれていて、母なる湖なので、ポプランは最初に生まれた母の胎内を求めて琵琶湖の周辺を飛んでいる気がしています。皆川さんというか、みんなで大真面目にこの話をしている図が一番シュールですよね(笑)。でも、これこそが『ポプラン』の世界観じゃないかなと。監督まさにそうですね。撮影は難しかったけど、おもしろかった―また、劇中ではポプランが飛んでいるシーンなども見どころですが、撮影で大変だったことがあれば、教えてください。監督実際にポプランがどのように表現されているかは劇場で見ていただきたいですが、まず実物は映らないのでご安心いただければと。撮影中は、ポプランの軌道をみんなで話し合い、イメージしながら慎重に進めていきましたが、そこはけっこう苦労したところですね。皆川さんそうですね。監督からどういう特徴なのかを聞きながら演じましたが、口のなかでモゴモゴ動いているシーンとか、地味に見えるところもいろいろと考えてやりました。難しかったですけど、おもしろかったです。あと、脱ぐこと自体に抵抗はなかったですが、僕的には前張りが大変でしたね。実は見えているところもあるんじゃないかと心配しているのですが……。監督(笑)。それはちゃんとチェックしているので、大丈夫です!普遍的な物語なので、性別問わず楽しんでほしい―それでは最後に、ananweb読者へ向けてメッセージをお願いします。監督あらすじを読んでギョッとする方や女性だと楽しめないのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれないですが、試写で観ていただいた女性からは、「自分にイチモツはないけどすごく共感できた」という声も上がっているほど。極端な話のようですが、普遍的なことを描いているので、性別問わず、子どもからお年寄りまで楽しめる作品になっています。観る方によってかなり感想が変わってくる映画にもなっているので、ぜひ観た方同士で語りあっていただき、鑑賞後もこの映画を膨らませていただけたらうれしいです。皆川さん先ほど監督からもお話がありましたが、注意書きとしてまず伝えておきたいのは、はっきりイチモツが映ることはありません。なので、キワモノっぽい印象だけで判断せずに観ていただきたいです。おそらくみなさんが過去に経験したことのある部分とリンクするポイントが各エピソードに入っているはずなので、そういったところに共感などをしていただけたらと。あとは、単純に「男ってバカだな」とこの設定を純粋に楽しんでもらえるのもおもしろいと思います。インタビューを終えてみて……。どんな質問にも、真剣でありながら笑いも忘れずに答えてくださる上田監督と皆川さん。過去の経験や撮影の裏話、そして「もしも自分だったら……」の話など、どれも興味深く聞かせていただきました。気になるポプランの姿と正体は、ぜひ劇場でじっくりとご覧ください。見たことのないエンターテインメントに引き込まれる!想像の遥か上を行くコメディタッチな展開で笑いを誘いつつ、誰もが共感してしまうまさかの人間ドラマへとつながっていく本作。いい意味で予想を裏切る秀逸なストーリーを堪能しながら、「自分にとっての“ポプラン”とは何か」を考えてみては?写真・北尾渉(上田慎一郎、皆川暢二)取材、文・志村昌美上田慎一郎ヘアメイク・堀ちほ皆川暢二スタイリスト・沖田慧/ヘアメイク・Chieko Katayama (HMC)ストーリー東京の上空を高速で横切る黒い影が目撃され、ワイドショーでは「東京上空に未確認生物?」との特集が放送されていた。ある朝、漫画配信で成功を収めた経営者の田上は、自分のイチモツがなくなったことに気がつき仰天する。イチモツを失った人々が集う「ポプランの会」という名の集会に行き着いた田上は、取り戻すための説明を受けていた。「時速200キロで飛びまわる」「6日以内に捕まえねば元に戻らない」「居場所は自分自身が知っている」といったイチモツに関する情報を得ることに。そこで、田上は疎遠だった友人や家族の元を訪ね、家出したイチモツを探す旅へと出るのだった……。興味をそそられる予告編はこちら!作品情報『ポプラン』1月14日(金)テアトル新宿ほか全国公開配給:エイベックス・ピクチャーズ©映画「ポプラン」製作委員会写真・北尾渉(上田慎一郎、皆川暢二)
2022年01月12日どこか重たい空気が漂う日常生活を送るなか、上質な笑いを求めているときはありませんか?そんな気分のときにオススメするのは、長年にわたって愛され続けてきた名作戯曲を映画化した一風変わったコメディです。『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』【映画、ときどき私】 vol. 412ベストセラー作家として名を馳せるチャールズ。自作の小説を映画化するため、脚本を書こうとするが、重度のスランプに陥っていた。そこから抜け出すため、チャールズは霊媒師マダム・アルカティに頼んで、7年前に事故死した最初の妻エルヴィラを呼び戻そうとする。なぜなら、実は彼の小説はすべてエルヴィラのアイディアを書き留めただけのもので、チャールズは彼女の力なしでは無理だと悟ったからだった。蘇ったエルヴィラは夫との再会を喜んだものの、自分が幽霊で、チャールズには新しい妻がいると知り、ショックを受ける。それでもチャールズに頼まれるままに“共同”制作するエルヴィラ。しかし、この世にいられる期限は刻一刻と迫っていた……。原案は、俳優・作家・戯曲家・脚本家・演出家・作曲家・歌手・映画監督といくつもの顔を持つ天才ノエル・カワードが手掛けた戯曲「陽気な幽霊」。発表された1941年当時には、なんと2000回も上演されたほどの人気を博した作品です。そこで、80年の時を経て本作を現代に蘇らせたこちらの方にお話をうかがってきました。エドワード・ホール監督世界中で大ヒットを記録したテレビシリーズ『ダウントン・アビー』で、監督を務めたこともあるホール監督(写真・右)。今回はドラマや舞台演出まで幅広く手掛ける監督に、本作の見どころや自身のクリエイティブ活動の秘訣などについて、教えていただきました。―「不朽の名作」と言われる原作を映画化するうえでプレッシャーもあったと思いますが、意識したことはありましたか?監督まず一番にあったのは、「オリジナルのスピリットに忠実でいたい」という思い。今回はノエル・カワード財団のサポートも非常に手厚かったので、写真や手紙を読んだりする時間をかなり取って準備しました。そうやっていくことで、ノエルがどんな意図を持って綴った戯曲なのか、ということを掘り下げていきたいと思ったからです。映画にするうえでストーリーやキャラクターを広げているところはあっても、作品のDNAは変わっていないと自負しています。―監督が思うこの作品の魅力とは、どんなところでしょうか。監督これは死についてのコメディですが、普通だったら「死」と「コメディ」の両方を成立することはなかなかできません。しかし、それをダークに描くことなく、見事にやってのけたのがノエルの素晴らしさだと思います。だからこそ、喪失を描いているにもかかわらず、「死が終わりではないんだ」ということが伝わる作品になっているのではないかなと。誰もが死に対して居心地の悪さを抱いているとは思いますが、あくまでも死によって私たちの“状態”が変わるだけなんだと感じていただけるはずです。表現力とカリスマ性が備わっている俳優だと感じた―そんななかで、この作品を体現しているのは、『ダウントン・アビー』でも知られているチャールズ役のダン・スティーヴンスさんです。彼を起用した決め手について教えてください。監督ダンを初めて見たのは、彼が演劇学校を卒業してすぐの頃。ノエルの別の戯曲で、ジュディ・デンチと共演している舞台を見たときでした。そのときから、コメディを自然に演じるのがうまくて、どんなに長いセリフでもきちんと表現できる俳優だなと感じていたんです。なので、舞台での彼の仕事ぶりに惹かれていたというのが大きかったと思います。あと、彼は映画でコミカルな役をあまりやっていなかったので、ぜひそれを見てみたいというのもあったかもしれません。実は最初は、「ダンで大丈夫なの?」と言い出す人もいましたが、そのときは「ああ、まだ彼の良さをみんな知らないんだな」と思っていました。でも、撮影が始まったときに、彼がいかに役にはまっているかを誰もが感じたはずです。―確かに、彼が演じることでよりキャラクターが魅力的になったと感じました。監督チャールズは決していいやつではないですが、だからこそ必要だったのはチャーミングさ。それがないと、みんなが彼の嘘に騙される説得力がなくなってしまいますし、観客も入り込めなくなってしまいますから。ダンにはそれを表現できる力と周りを惹きつけるカリスマ性が備わっているので、彼を起用して正解だったと思っています。―そして、何と言っても霊媒師役の大女優ジュディ・デンチさんの存在感も素晴らしかったです。監督は昔から家族ぐるみでお付き合いがあったそうですが、旧知の仲だからこそ引き出せた部分もあったのではないでしょうか?監督それができていたかどうかは、僕よりもジュディに聞いてもらったほうがいいかもしれないですね(笑)。ただ、以前からお互いのことを知っていたので、必要以上に気を遣ったり、どう思われるかに緊張したりすることなく、仕事を進められたのはよかったなと思っています。実際、彼女とは馬が合うというか、通じ合っているような感覚を味わうことができましたから。そして、今回の仕事を通して、ジュディは俳優のなかでも本当に傑出した存在だと改めて気づかされました。その彼女と現場で関係性を深められたのは、素晴らしいことだったと思います。最悪なのは、スランプよりも諦めてしまうこと―劇中では、スランプに陥るチャールズの姿が描かれていますが、監督自身はスランプを経験したことはありますか?監督僕はスランプにあまり気がつかないタイプかもしれません。なので、状況が険しくなってきたときでも、とにかく仕事をし続けるようにしています。それで乗り越えられるというわけではないのですが、僕はクリエイティブであるうえで必要だと考えているのは、99%の努力と1%のインスピレーション。仕事に対しては、何よりも努力が大切だと信じています。僕にとってスランプよりも最悪なのは、壁にぶつかって諦めてしまうこと。そうならないために、問題が起きても、そこに向かって突き進んで行くしかないんですよね。なぜなら、クリエイティブな仕事において、“方程式”はありませんから。難しい状況に陥ることがあっても、諦めない心の準備をして、仕事に真摯に向き合って行くのが一番だと思っています。最悪なことが起きても最終的に素敵な瞬間を味わえる可能性もたくさんあるので、僕のモットーは「最後まで気持ちを切らさずにいられた人が勝利できる」です。―素晴らしいお言葉をありがとうございます!ちなみに、監督にはチャールズにとってのエルヴィラのようにインスピレーションを与えてくれる存在はいますか?それとも、降霊会で蘇らせたい人がいますか?監督個人的に会いたい人はたくさんいますが、この仕事をするうえで興味があるのはシェイクスピア。ぜひ、会って話をしてみたいですね。―確かに、興味深いお話が聞けそうです。監督が創作活動をするうえで原動力となっているものがあれば、教えてください。監督僕は鳥がいろんなところを突くように、周りにあるさまざまなものから影響を受けていると思います。ただ、自分ではあまりそういったことを分析しないほうなので、できあがった作品を観て、あとでどこからインスピレーションを受けているかに気づかされることが多いですね。たとえば、僕は1990年代に日本に1年間住んでいたことがありますが、そのときにもたくさんのことを学びました。日本人から教えられたのは、相手を思いやる気持ち―日本からはどのような影響を受けているのでしょうか?監督当時、僕は日本の文楽や歌舞伎、能、狂言といったものを勉強していたので、日本の俳優さんたちとお芝居を作ったり、坂東玉三郎さんのお芝居を見たりして過ごしていました。そういったこともあり、イギリスに戻ってから作った自分の作品のなかに、日本で味わった感情や“シンボリズム”みたいなものから影響を受けている部分があると感じることはありますね。―いま振り返ってみて、日本での忘れられない思い出などがあれば、教えてください。監督たくさんありすぎて選べないですが、日本での生活や文化には尽きないほどの興味があって、その思いは前よりも増している気がします。なかでも素晴らしいと思っているのは、日本語という言語。ひらがなとカタカナと漢字の3つを合わせて使っているだけでなく、漢字は使い方によって読み方や意味も変わってくるのが本当におもしろいですよね。あと、日本で生活していたときに学んだのは謙虚な気持ち。日本のみなさんは他人のことをよく見ていて、自分よりも先に相手を思いやる心を持っていると感じました。僕は「プロペラ」という演劇集団を手掛けていますが、このカンパニーで大切にしていることは「ひとりひとりの仕事がすべての人の助けにならなければいけない」というもの。ほかの人のことも考えながら一緒に作っていこうという意識を持つようにしています。そうすれば、自分が何かを必要としたとき、必ず周りが助けてくれるはずですから。そんなふうに内側だけではなく、外側にも目を向けるという考え方は、日本で生活しているときに教えられたものです。ほかにも、日本人の「本音と建前」はおもしろいなと思っていますし、とにかく語りつくせないほど、日本には興味を持っています。―ありがとうございます。それでは最後に、観客へメッセージをお願いいたします。監督まさに現実逃避というか、あっという間にシャンパンを飲んだような感覚を味わえる作品だと思うので、みなさんにもそういう気分になってほしいです。たとえ自分の人生において暗い時期があったとしても、「そこには笑いがある」と感じ取っていただけたらと。それこそがこの物語の本質と言えるでしょう。そして、登場人物をどん底に押しやりながらも、それをとってもおもしろく表現しているので、みなさんにも生きる希望を与えられるものになっているはずです。観終わったあと、観る前よりも幸せな気分になってもらえることを願っています。時代を超えて届く名作で笑顔が蘇る!キャストたちの軽快なやりとりと刺激的でユーモアあふれるストーリー展開に、一気に引き込まれる本作。現実世界を忘れて、いつまでもこの世界観に浸っていたいと思ういまにぴったりの1本です。1930年代の豪華な衣装やインテリアにも、心が躍ること間違いなし!取材、文・志村昌美続きが気になる予告編はこちら!作品情報『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』9月10日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー配給:ショウゲート© BLITHE SPIRIT PRODUCTIONS LTD 2020
2021年09月08日「サタデー・ナイト・ライヴ」のライターとして知られるコメディアンのフリオ・トレスがA24とタッグを組み、コメディ映画を製作することが明らかになった。「The Hollywood Reporter」などが報じた。フリオは監督、脚本、主演を務め、ティルダ・スウィントンも出演するという。エマ・ストーンと夫のデイヴ・マッカリーが2人の製作会社「Fruit Tree Shingle」を通じて製作に参加する。エルサルバドル出身で現在34歳のフリオは、コメディの仕事を求めて13年ほど前にニューヨークへと渡った。2016年から2019年まで「サタデー・ナイト・ライヴ」のライターとして活躍。その後も同番組でコンスタントに脚本を書いている。2019年にはHBO局のコメディ・ライブ映画『My Favorite Shapes by Julio Torres』(原題)に出演。この作品の製作を行ったのがA24で、デイヴが監督しエマが声優を務めたという“つながり”がある。フリオとデイヴは「サタデー・ナイト・ライヴ」のライターだという共通点も。なお、『My Favorite Shapes by Julio Torres』にはエマのほか、ライアン・ゴズリングとリン=マニュエル・ミランダも声優として出演している。ツイッターでのファンの反応は「フリオとティルダが出演するコメディで、エマが製作!期待しかない」「イカれた映画になること間違いなし。楽しみすぎる」など、期待にあふれる声が多数寄せられている。(Hiromi Kaku)
2021年07月20日梅雨真っ只中だと、つい気分までジメジメしてしまうことはありませんか?そこで、今回ご紹介するのは、フランスから届いたカラッと晴れやかな気分にしてくれるオススメの注目作です。『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』【映画、ときどき私】 vol. 396オリンピックの銀メダリストとして活躍していた水泳選手のマチアス。ある日、同性愛者への差別発言によって世界水泳大会への出場資格をはく奪され、罰としてゲイのアマチュア水球チーム「シャイニー・シュリンプス」のコーチをすることとなる。彼に課されたミッションは、弱小チームを3か月後にクロアチアで開催されるLGBTQ+のオリンピック“ゲイゲームズ”に出場させることだった。ところが、メンバーは勝ち負けにこだわらないパーティ好きなお調子者ばかり。マチアスは適当にやり過ごそうとしていたが、悩みを抱えながら明るく生きるメンバーたちと触れ合うなかで、少しずつ心を開いていくことに。次第にまとまってきた彼らを待ち受ける結末とは!?本国フランスでは、2019年に公開され、初週動員数No.1に輝くなど、大ヒットとなった本作。そこで、実在するゲイの水球チームにインスパイアされて誕生した物語の裏側について、こちらの方々にお話をうかがってきました。セドリック・ル・ギャロ監督 & マキシム・ゴヴァール監督共同で監督と脚本を務めたのは、実生活で「シャイニー・シュリンプス」に7年間所属しているセドリック監督(写真・左)とプロデューサーの紹介によってセドリック監督と運命の出会いを果たしたマキシム監督(写真・右)。作品が完成するまでの道のりや実際のメンバーたちによる驚きのエピソード、そして日本への思いについてお話いただきました。―今回、おふたりでの共同作業は、どのように進められたのでしょうか?2人だったからこその強みなどがあれば、教えてください。マキシム監督まず、僕はセドリックとは違ってチームのメンバーでもないし、ゲイでもないので、脚本を書くにあたっては、僕が彼にインタビューをするような形式を取りました。そうすることで、彼にとっては普通のことでも、外から見たらおもしろいと感じることを見つけられるのではないかなと。それから、最初に同性愛者へ理解のなかったマチアスを描くうえでも、当事者ではないからこそ僕の意見が活かせると思ったのも理由です。なので、セドリックが素材で、僕が視点というバランスで作業を進めていきました。―なるほど。その過程で、意見が食い違うことはありませんでしたか?セドリック監督どういう流れでストーリーを展開させるかということや映画のトーンに関しては、最初から僕たちの意見は同じでしたね。もちろん、細かい部分やセリフの言い回しなどで話し合わなければいけないときも多少ありましたが、作品の方向性やアイディア、ユーモア、感情の部分などの本質的なところは一緒だったかなと。違いといっても、本当にちょっとしたことでした。ただ、フランスでは「悪魔はディテールに潜む」と言いますからね……。マキシム監督そうだね(笑)。世界選手権の結果については意見が正反対にわかれましたが、それぐらいかなと思います。今回、僕たちが目指したのは、LGBTQ+のコミュニティの人たちだけではなく、誰もが楽しめる作品にすること。そのために、お互いにインスピレーションを与えながら、修正をかけていくことを心がけました。結果的に、現実を裏切ることのない楽しい作品に仕上がったと思っています。勝つことより大事なのは、一緒に体験すること―映画のなかに、実際のチーム内で起きた出来事が反映されているシーンなどもありますか?セドリック監督具体的なエピソードというのはありませんが、チームのスピリットや雰囲気というのは、そのまま活かされていると思います。特に、試合に勝つことよりも、みんなで一緒にいることや笑い合って過ごすことの大切さを重視しているところは、まさに僕のチームと同じですね。―個性豊かなメンバーが繰り広げるウィットに富んだ会話のやりとりも、非常に面白かったです。モデルになっている方はいますか?セドリック監督実際のチームには35人のメンバーがいて、20代の学生からすでに退職した60代の人まで、幅広い年代で構成されています。本当に多様性に富んだ人たちが集まっているチームなので、映画のキャラクターはそれぞれのメンバーの個性を散りばめて作り上げました。劇中で、ジャンという人物が「世の中には、ゲイじゃないのに不幸な人もいるんだよ」といったことを言いますが、それは僕のチームメイトがよく「ゲイで幸せだ」といった言葉を口にするので、それが基になって生まれたセリフです。―マキシム監督は、実際のチームと一緒に時間を過ごすなかで新たな発見もありましたか?マキシム監督僕が驚いたことは、2つありました。まずひとつめは、スポーツに対する考え方がまったく違うこと。僕は体育会系なので、どうしても勝つことに重きを置いていますが、彼らは勝つことに全然興味がないんですよね。なぜなら、彼らにとって大事なのは、行動をともにし、体験をシェアすることだからです。それを知ったとき、「この映画を撮る価値はある」と確信しました。もうひとつは、おもしろかった話なんですが、セドリックの友達のひとりにコスプレ好きがいて、トーナメントに出発する際、衣装を詰め込んだ大きなスーツケースを持ってきたんです。それほど衣装を持ってきたにもかかわらず、唯一持ってくるのを忘れたのが競技用の水着でした(笑)。でも、これこそまさにチームの精神性を体現している出来事だなと感じたので、僕の大好きなエピソードです。理解し合うのに必要なのは、お互いに対する寛容さ―ますます「シャイニー・シュリンプス」を好きになるお話ですね。セドリック監督は、チームに入ったことでご自身の人生にどのような変化がありましたか?セドリック監督実は、このチームに入るまで、僕にはゲイの友達がいませんでした。もちろん普通に友達はいたので、決して不幸だったわけではありません。でも、同じ価値観や思考を持っている友達の存在が、人生においてこんなにも大事なことだとは知りませんでした。それまで自分が経験してきたことを自由に話せることも、それを共有してお互いにアドバイスし合えることも、自分にとってこんなに大きなことだったとは考えもしなかったので。それに、彼らは他人と違うことに対してとてもオープンマインドなので、これまでだったら人と違うと敬遠されていたものが、むしろ違うことを褒めてくれるのです。そういう考え方のおかげで、自分のことをより“開拓”できるようになったのではないかなと思います。あとは、こうして日本から取材を受けていること自体、人生が大きく変わった証拠ですよね(笑)。―劇中では、同性愛者に偏見があったマチアスがどんどん変わっていく姿が描かれていますが、そんなふうに違う者同士がお互いを理解しあうのに必要なことは何だと思いますか?セドリック監督まず大切なのは、寛容な心だと思います。ただ、どちらかが寛容さを持てばいいというわけではありません。つまり、お互いが相手の社会に対して寛容な心を持つことが必要だという意味です。たとえば、いまはSNSで相手を中傷した場合、傷つけられた人はすぐに激しく反論してしまいがちですが、その前に「なぜ自分は傷ついたのか」ということをきちんと説明するべきだと僕は思っています。社会にはまだ同性愛に嫌悪感を抱いている人や道理が通じない人もいますし、そもそも同性愛に対してまったく知識がない人もいるので、そういう人たちには、まず教えるところから始めるべきなのかなと。特に、SNSだとヒートアップしやすいので、対立してしまうかもしれませんが、罵倒し合うのではなく、わかってもらう努力をする必要もあるように感じています。だからこそ、それぞれの人物の人生をじっくり描ける映画を通して理解してもらいたいです。マキシム監督セドリックが言ったことに付け加えるなら、大切なのは好奇心。相手のことを無視したりすることなく、好意的な目線を持つことも重要だと僕は考えています。日本での撮影がいまから楽しみで仕方ない―ありがとうございます。話は変わりますが、エンドクレジットでセーラームーンのコスプレをしている写真が非常に気になりました。実際の試合のときに撮られたものですか?セドリック監督セーラームーンの衣装は、パリのトーナメントのときに僕たちが実際に着ていたものです。僕のチームはみんなコスプレがすごく好きで、つねに新しいアイディアを探していますからね。おそらくそれは、メンバーのひとりに日本のカルチャーオタクのような人がいて、彼が日本のアニメや歌が大好きなので、その影響もあると思いますが。とはいえ、フランスでも僕らの世代は日本のアニメが大好きで、小さいころは「セーラームーン」はもちろん、「キャッツ・アイ」とかもよく見ていました。そういったこともあって、劇中にも取り入れることにしたんです。マキシム監督もしかしたらですが、第2弾でセーラームーンが再登場するかもしれませんよ。―それはどういう意味でしょうか?セドリック監督実は、本作の続編は日本での撮影を予定しているんですよ!そのときにセーラームーンを登場させるかどうかをいま話し合っていて、アイディアとして盛り上がっているので、みなさんがスクリーンで見れる可能性は高いんじゃないかなと思います。―次回作でのコスプレも、日本を舞台にどのような展開が繰り広げられるのかも楽しみにしています!セドリック監督うまく行けば、今年の10月に日本で撮影をすることになりますが、僕たちもキャストたちも日本のカルチャーのファンなので、「早く日本に行きたいね!」と話しているところです。マキシム監督そうだね。僕は日本の伝統と近代性のコントラストや料理、音楽など、すべての文化が大好きです。もちろん、日本の女性もね(笑)。なので、日本に行けることが夢のようです。セドリック監督僕は日本の楽しいゲイのみなさんのことも好きですよ(笑)。以前、1度だけ仕事で日本には行ったことがありますが、滞在時間が48時間くらいしかなかったので、また絶対に戻ってきたいと思っていました。本当に、楽しみにしています。笑いと感動が止まらない!さまざまな悩みを抱えつつも、ユーモアとノリで我が道を突き進む「シャイニー・シュリンプス」のメンバーたち。自分が目指すべき“ゴール”とは何かを決められるのは、自分だけだと気づかせてくれるはず。笑いながら、思わず涙が出ちゃう最高のラストシーンも必見です。取材、文・志村昌美笑顔にしてくれる予告編はこちら!作品情報『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』7月9日(金)全国公開配給:ポニーキャニオン、フラッグ© LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS
2021年07月08日恋人ができると、この人とはどのくらいで結婚できるんだろう…なんて気になることもありますよね。今回はあなたがどのくらいで結婚をするのか、心理テストで診断します。気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。Q.あなたは映画を観に行こうとしています。どのジャンルの映画を観ますか?A.SF映画B.コメディ映画C.ホラー映画D.恋愛映画A.SF映画「SF映画」を観ようとしているあなたの結婚スピードは「ゆっくり」。夢見がちな一面もありながらも、地に足のついた考え方ができます。恋人ができたときにも、相手のことを冷静に判断していくでしょう。自分に尽くしてくれる男性を選べる一方、いい面が光っていると悪い面が見えなくなってしまう弱点もあります。相手のいい面と悪い面を客観的に見られるようにしてみてくださいね。B.コメディ映画「コメディ映画」を観ようとしているあなたの結婚スピードは「非常にゆっくり」。結婚の直前まで進展しても、自分が納得できないことがひとつでもあると迷いなく白紙化します。自分の意思や心の声を大切にできるので、相手が結婚する相手にふさわしいかじっくりと判断するでしょう。楽しいことが好きでノリもいいですが、ほんとうに大切なことは勢いでは決められないようです。C.ホラー映画「ホラー映画」を観ようとしたあなたの結婚スピードは、「とっても速い」です。多くの恋で主導権を握ることができるあなた。自分が本当に結婚したいと思う相手ができたときには、生まれ持つ恋のテクニックで相手を虜にし、一瞬で結婚まで進むかもしれません。比較的どんなタイプの男性ともうまく付き合うことができるので、好意を寄せられて困ることもあるのではないでしょうか。そんなときは自分の心の声に素直になるといいですよ。D.恋愛映画「恋愛映画」を観ようとしたあなたの結婚スピードは、「比較的速い」傾向がありますよ。ロマンティックな恋にあこがれを持ちつつも、そんな恋愛はありえないと現実的な一面もあります。恋愛に興味がある分、選りすぐりの相手を見つけるアンテナは敏感といえるでしょう。出会いに対してもアクティブなので、まわりよりも早く素敵な男性を見つけ、スムーズに結婚まで進むかもしれません。あなたはどのくらいで結婚できそうですか?今回の結果を参考に、ぜひこれからの恋愛に活かしてみてくださいね。(監修:NOTE-X)"
2021年06月18日『愛しき人生のつくりかた』のジャン=ポール・ルーヴ監督が、『真実』(是枝裕和監督)にも出演したリュディヴィーヌ・サニエを主演に迎えて贈る映画『ローラとふたりの兄』の日本公開が決定。併せてシーン写真も到着した。フランス西部の都市・アングレーム。弁護士のローラには、眼鏡士のブノワと解体業者のピエール、ちょっと変わった2人の兄がいる。三兄弟は、死別した両親の墓参りで毎月一度は集まることが習慣になっている。ある日、ブノワの3度目の結婚式、大遅刻をしてきたピエールの失礼なスピーチが原因で兄弟喧嘩が始まる。そんな中、離婚調停の依頼人だったゾエールと恋をするローラだったが、病院である事実を告げられる。ピエールは深刻な仕事のトラブルを抱え、ブノワは心の準備なしに父親になることに…。ルーヴ監督の4作目となる本作は、家族だからこそぶつかり、分かり合えることがある、そんな世界共通の家族“あるある”を描く、人間同士の付き合いが疎遠になりがちないま、改めて近くにいる人の存在の尊さを感じられる物語。作家であり脚本家のダヴィッド・フェンキノスと再タッグを組み、人々の日常を精妙かつユーモラスに描いて観る者の共感を誘うと同時に、プチ・ブル(中産階級)たちの生活を捉えるカメラは、明確に階層化された皮肉なフランス社会の明暗をも浮き上がらせる。主人公で弁護士のローラを演じるのは、『8人の女たち』『スイミング・プール』などフランソワ・オゾン監督のミューズとして輝かしいキャリアを築いたリュディヴィーヌ・サニエ。個性的な兄たちを母のように世話する、常識人の末っ子を等身大のキュートさで演じている。そんな兄たち、職人気質で不器用な次男・ピエールを、『ボン・ボヤージュ家族旅行は大暴走』『マダム・ハイド』のジョゼ・ガルシア。ロマンチストで神経質な眼鏡士である長男・ブノワは、ルーヴ監督が務め、ほかにも、ローラの恋人役でラムジー・ベディア、ブノワの妻役でポーリーヌ・クレマンらが参加している。『ローラとふたりの兄』は12月10日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ローラとふたりの兄 2021年12月10日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2018 NOLITA CINEMA - LES FILMS DU MONSIEUR - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - FRANCE 2 CINEMA
2021年06月16日《text:西森路代》2021年4月から、様々なドラマがスタートしている。個人的に注目しているのは坂元裕二脚本の「大豆田とわ子と三人の元夫」であるが、昨今のドラマは、王道のラブ・コメディと、ラブ・コメディではないが、その中にひとつではない愛の形を問うような作品とが存在しているように思う。王道のラブ・コメディの昨今の特徴としては、今まで、ラブ・コメディには出演しなかったような、もしくは20代前半には出演していても、その後はそれ以外の作風のものに多く出演していた人が、ここへきて、王道のラブ・コメディに抜擢されるということがあるように思える。例えば、この昨今の流れの原点にあるのは、佐藤健がTBSの「恋はつづくよどこまでも」で、ヒロインの恋する毒舌でドSな医師を演じたことで、彼がラブコメのど真ん中の役を演じると発表があったときには、その意外性に驚かされた。同じTBSの火曜日の枠では、その後も「私の家政夫ナギサさん」で大森南朋がヒロインの家にやってくる家政夫のナギサさんを演じて、またもやその意外性に驚かされた。その後もこうした傾向は続き、今期は、TBSの「リコカツ」で永山瑛太がヒロインとお互いに一目ぼれしたことにより結婚、そして離婚に向かう自衛官を演じているほか、フジテレビの「レンアイ漫画家」には、大河ドラマ「西郷どん」の西郷隆盛役や、「銭形警部」で銭形を演じたりと、ラブコメのイメージのない(「東京タラレバ娘」にはその要素はあったが)鈴木亮平がヒロインと不器用ながらも恋に落ちる漫画家役を演じている。また、日テレの「恋はDeepに」には、「MIU404」の刑事役や、映画『ホムンクルス』の主演が記憶に新しい綾野剛が石原さとみと共にラブコメに挑戦した。石原さとみで日テレのドラマというと、「高嶺の花」の峯田和伸の出演も思い出される。こうした、意外な俳優がラブコメに出演するのには、さまざまな理由があるだろう。ひとつは、俳優もシリアスな役や、自分のイメージにあった役ばかりをやっていたため、新たなことに挑戦してみようと思っているというタイミングもあるのではないか。それに加え、やはりこの流れの元にある「恋つづ」の佐藤健の成功に続けという思いもあるだろう。そして、世の中にラブコメのファンというのが幅広く存在していて、そのニーズに応えたいということや、制作側としても、意外性のある俳優をキャスティングすることで、注目してほしいということもあるだろう。しかし、その一方で、その効果だけを期待して、ラブ以外の部分でのテーマをはっきり持たせず、俳優の魅力を活かし切れていないと、高視聴率にもつながりにくかったりもする。ラブコメ人気があるからこそ、こうした企画が今後も毎クール生まれるとも考えられる一方で、ラブコメの企画が頭打ちであるということも感じさせられてしまう。今後も様々な俳優がラブコメに参入するのは楽しみであるが、せっかく俳優がこうした企画に挑戦するからには、演者も視聴者も納得のいく企画が生まれることを期待したい。冒頭に挙げた「大豆田とわ子と三人の元夫」はロマンティックコメディとうたわれているが、そのテーマは多岐にわたっていて、主人公の大豆田とわ子と三人の元夫の関係性のほかにも、突然現れたオダギリジョー演じる外資系ファンドの本部長との恋も描かれる。この作品では、決してラブコメの主人公の恋愛が成就すればよいとは描かれず、主人公のみならず、登場人物が迷ったり別れを経験したりしている姿を描いている。特に、主人公のとわ子の幼なじみであり、彼女のことをずっと想ってきた、生きることに不器用な、かごめの突然の死のシーンを見て、世の中には、筋書き通りにいかないことがある、ままならないことがあるということに、どう向き合って生きていくのかが描かれているように思われた。また、NHKの「半径5メートル」「今ここにある危機とぼくの好感度について」などのような、テーマは恋愛ではないが、ときに恋愛が印象深く描かれる作品も多い。「半径5メートル」は、芳根京子演じる、とある女性週刊誌の編集者が、取材を通してさまざまな真実に真摯に向き合う姿を描いている。このドラマでは「恋はつづくよどこまでも」で広く注目されるようになった毎熊克哉が、主人公の先輩記者を演じており、どこかつかみどころがないけれど、主人公がその魅力に振り回されている様子が描かれている。その時間はドラマ全体の中でもたった数分にしかすぎないが、全編がラブコメディなものよりも、ラブコメパートの印象が強く残るものがある。どこかつかみどころのない男性キャラクターと言えば、先述の「大豆田とわ子」のオダギリジョーも同様で、仕事ができて、公私がはっきり別れていて、恋愛には意外と疎い(と本人は言っている)キャラクターながらも、やはり、主人公のとわ子と近づいていく様子は、ロマンティック・コメディの色が強く出ていた。「今ここにある危機とぼくの好感度について」については、架空の国立大学内で起こる危機に対峙していくうちに、松坂桃李演じる元アナウンサーの広報部員の主人公が成長していく姿を描いたブラック・コメディであるが、やはり主人公が、鈴木杏演じる非正規の研究者の生きる姿勢を見て、初めて愛というものを知る過程が描かれていて、社会派のドラマの中に描かれる恋愛模様が印象に残った。こうしてみてみると、昨今のドラマは、王道のラブコメディと、テーマはそれぞれに違うがその中に微量の恋愛が描かれていて、それが印象に残るというものとが同時に存在しているように思えるのだ。(text:西森路代)
2021年06月11日比嘉愛未主演で贈るロマンティック・コメディドラマ「推しの王子様」に出演する新たなキャストが発表。比嘉さんとは本格的な共演は初となる白石聖、徳永えり、瀬戸利樹、佐野ひなこ、谷恭輔、藤原大祐が、個性豊かなキャラクターを演じる。比嘉さん演じる、乙女ゲームを手掛けるベンチャー企業「ペガサス・インク」の代表取締役社長・日高泉美が、五十嵐航(渡邊圭祐)を理想の男性に育てるため奮闘する、“逆マイ・フェア・レディ”な日々を、まばゆいほどの胸キュンとともに描いていく本作。今回新たに発表された白石さん、徳永さん、瀬戸さん、佐野さん、谷さんが演じるのは、泉美の部下たち。白石さんは、「ペガサス・インク」のインターンとして働く、乙女ゲームが大好きな大学生の杏奈。徳永さんは、2.5次元俳優が“推し”のデザイナー・芽衣を。瀬戸さんは、航としばしばぶつかる歴史好きなプランナー・有栖川。佐野さんは、女性アイドルにハマっているデザイナーで、「ペガサス・インク」唯一の既婚者、マリ。谷さんは、周囲の潤滑油となる編み物好きのエンジニア・織野として出演。白石さんは「私の得意分野でもある乙女ゲーム題材の作品がついにきた!と、とても嬉(うれ)しく思いました。私も杏奈と同じく、推しのおかげで頑張れるだとか、そういった気持ちに共感できるのですが、そこにリアルな恋愛が関わったときにどうなるのかがとても楽しみです」と出演を喜び、徳永さんは「<ペガサス・インク>の社員は、みな個性豊かな人ばかりなので、互いの趣味嗜好(しこう)を尊重し合いながらも、働くことの楽しさが伝われば嬉(うれ)しいです」とコメント。自身もゲーム好きだという瀬戸さんは「ドラマの中ではありますが、同じ目標を持った仲間たちと新しいゲームを開発できることに今からワクワクしています」と期待し、佐野さんも「ゲームを始め、自分自身もオタク気質なところがあり親和性を感じていて、とてもワクワクしています。私は、好きなことに対しては徹底的に貪欲に追求する一面があるので、そういったところを役作りに生かしていきたいと思います」と意気込む。「織野を演じる上で編み物を始めた」と語る谷さんは、「今やそれが楽しくて楽しくて家でも気がつけば時間を忘れてやっています。自分自身あまり趣味がない人間ですが、何かの沼にハマる気持ちが分かった気がして、この作品で織野を演じるのがより一層楽しみになりました!」と編み物の魅力にハマってしまった様子。そして、泉美が週に1回「ラブ・マイ・ペガサス」に没頭する日にとる食事、チャーハンを届けに来る近所の中華料理店からアルバイト・藤井蓮を藤原さんが演じる。「男女の恋模様や会社でのお話に直接的に関わらない役だからこそ、この作品のスパイスとなって、アクセントを与えられるように頑張ります。また彼が夢に向かって走り続ける姿にも注目して頂ければ幸いです」とアピールした。「推しの王子様」は7月、毎週木曜日22時~フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年06月09日「クイーンズ・ギャンビット」で今年ゴールデングローブ主演女優賞を受賞したアニャ・テイラー=ジョイが、ダークなコメディ・スリラー『The Menu』(原題)に出演する模様。「Deadline」が報じた。本作は2年前にアレクサンダー・ペインが監督し、エマ・ストーンが出演すると報じられたが、監督はマーク・マイロッド、女優もエマからアニャに変更になった。アニャの役どころは、離島の高級レストランを訪れるカップルのうちの1人。レイフ・ファインズがそのレストランで豪華な食事を提供する有名シェフを演じる。また、製作陣はレイフと『ハリー・ポッター』シリーズで共演したダニエル・ラドクリフに、“本人役”で出演してほしいとラブコールを送っているという。このニュースを聞いた映画ファンは、「アニャの勢いは『ハリポタ』出身の全員と共演するまで止まらない」と『ハリポタ』俳優たちとの共演が続いていることをジョークを交えて指摘。これまでにアニャは「クイーンズ・ギャンビット」で『ハリポタ』ダドリー役のハリー・メリング、公開を控える『Last Night in Soho』(原題)で『ハリポタ』フレッド&ジョージ役のオリヴァー&ジェームズ・フェルプスと共演している。そして、今回は“ハリー・ポッター”と“ヴォルデモート”と共演を果たす。(Hiromi Kaku)
2021年06月08日最初のディズニーランドに1955年のオープンと同時に作られた、ジャングルをボートで探検する人気アトラクションを、史上空前のスペクタクル・アドベンチャーとして映画化した『ジャングル・クルーズ』。この度、本作のメインキャラクターである、ドウェイン・ジョンソン演じるフランクの吹き替えを小山力也が担当することが決定した。小山さんといえば、「名探偵コナン」シリーズの毛利小五郎役や、「24 -TWENTY FOUR-」シリーズのジャック・バウアーの吹き替えなどでお馴染みのベテラン声優。『ワイルド・スピード』シリーズではルーク・ホブスも担当しており、ドウェインの吹き替えでも知られる。今回演じるフランクは、観光客相手のクルーズ・ツアーの船長という役柄。ジャングルに生息する珍しい動物や、スリルあふれる先住民の村、“滝の裏側”などの名所の数々を、ジョーク(ときにヤラセも…)を交えながらガイドをする陽気なキャラクターだ。またお金に目が無いフランクは、大金を用意するという女性博士・リリー(エミリー・ブラント)と共にアマゾンに眠る秘宝<不老不死の花>を求め、謎に包まれたジャングルの上流奥深くを目指すことに。「ダジャレ連発で、観光客は、いちいちうるさいと思ってしまうかもしれませんが、サービス精神満タンのおじさんは、決して暑苦しくなんかないんです!何とか喜んで貰おうと、一生懸命のトークは涙ぐましく、そして微笑ましい。思いやりの心が伝われば、必ず笑いが生まれます」とフランクの魅力を力説した小山さんは、「フランク船長には、ビックリの過去があり……。やはり、ただのオジサンではなかった!そのおおらかさ、優しさ、そして気高さに感動です」と明かす。さらに「最高峰のエンタテインメントに参加出来る緊張感もありましたし、そして何よりも、その世界に没入出来る嬉しさに胸が高鳴りました」とふり返った小山さんは、「エンタテインメントの王道、またしてもMAX新記録!コメディもアクションもファンタジーも、そしてミステリーもロマンスも、全部が全部、最高、サイコー、サイコーだぜ!と、クラッシュも一押しのお薦めです」と、『ファインディング・ニモ』などに登場するウミガメのクラッシュのセリフを用いて熱いメッセージを寄せた。『ジャングル・クルーズ』は7月29日(木)より映画館にて公開、30日(金)ディズニープラスプレミアアクセスにて配信。※プレミアアクセスは追加支払いが必要(cinemacafe.net)■関連作品:ジャングル・クルーズ 2021年7月29日より全国にて公開、2021年7月30日よりディズニープラス プレミア アクセスにて配信© 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2021年06月04日東京を舞台に、日本、中国、タイの探偵たちが難事件に挑む映画『唐人街探偵 東京MISSION』。この度、妻夫木聡、長澤まさみ、浅野忠信、三浦友和らが難事件に苦悩する様子が表現されたキャラクタービジュアルが完成した。今回到着したビジュアルでは、事件解明に奮闘する8人が、頭から湯気を出すほどに苦悩している。事件解決のため、日本に呼び寄せられた探偵コンビ、タン・レン(ワン・バオチャン)とチン・フォン(リウ・ハオラン)、同じく探偵で2人に協力を依頼する野田昊(妻夫木さん)、探偵で元刑事のジャック・ジャー(トニー・ジャー)。加えて、重要参考人として事件の鍵を握るヤクザの組長・渡辺勝(三浦さん)、殺害されたマフィアの会長の秘書・小林杏奈(長澤さん)、エリート警視正・田中直己(浅野さん)、女性探偵KIKO(シャン・ユーシエン)も密室殺人事件解決のミッションに挑む。コメディ×ミステリー×アクション×ドラマ、全ジャンルメガ盛りの超絶エンターテインメントとなっている本作。ポスターからは、中でも抱腹絶倒なコメディ要素が感じられる仕上がりだ。『唐人街探偵 東京MISSION』は7月9日(金)より公開。(cinemacafe.net)■関連作品:唐人街探偵東京MISSION 2021年7月9日より全国にて公開©WANDA MEDIA CO.,LTD. AS ONE PICTURES(BEIJING)CO.,LTD.CHINA FILM CO.,LTD “DETECTIVE CHINATOWN3”
2021年06月02日フジテレビ系夏の新木曜劇場では、比嘉愛未主演、渡邊圭祐共演の「推しの王子様」を放送することが決定。制作には「知ってるワイフ」のスタッフが再集結し、運命でなければ絶対に交わることのなかった2人の前代未聞の恋の行方と、本物の幸せを見つけていく姿をオリジナルストーリーで紡いでいく。乙女ゲームを手がけるベンチャー企業「ペガサス・インク」代表取締役社長である泉美。異例の大ヒットを記録した「ラブ・マイ・ペガサス」は、外見から内面まですべてが泉美にとって理想の推しであるケント様と恋に落ちるゲームで、泉美は一躍、新進気鋭の経営者としてもてはやされることに。しかし、プライベートではここ何年も恋愛をしておらず、もっぱらケント様に夢中。ある晩、日頃の疲れからつい酒を飲み過ぎてしまった泉美が帰り道を歩いていると、突然、ケント様にソックリの男が空から降ってくる。男は、借金取りから逃げるため歩道橋から飛び降りたようだ。しかし、その男・五十嵐航は、理想通りなのは容姿だけ。無作法で無教養で無気力で、なんとこれまで一度も人を好きになったことも無い、無い無い尽くしの残念すぎる王子様。大失望する泉美だったが、ひょんなことから「私があなたを理想の男性に育てる!」と、航の人生を変えることを決意する――。本作は、比嘉さん演じる主人公・日高泉美が、渡邊さん演じる五十嵐航を理想の男性に育てるため奮闘する“逆マイ・フェア・レディ”な日々を、まばゆいほどの胸キュンとともに描いていくロマンティック・コメディ。大ヒット作「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~」以来、13年ぶりの木曜劇場となる中、フジテレビ系連続ドラマ初主演となる比嘉さんは「とにかく、皆さんの日常を明るく照らす作品になるよう最後まで全力で努めてまいります!応援して頂けると幸いです」と意気込む。現在放送中の「恋はDeepに」では、綾野剛演じる倫太郎の弟役を演じいま話題の渡邊さんは、今回初のフジテレビ系ドラマ出演であり、主人公の相手役を務めるのも初めて。「夢や希望もなく、その日をぼんやりと生きることしか考えていない空っぽな航が、泉美との出会いを通し、人として成長していく様を丁寧に演じていきたいです」と言い、「このような大役に恥じないよう、精いっぱい考えて悩んで、スタッフの皆様、キャストの皆様からお力をお借りして、航という人間を見ている方にも推していただけるよう、努力して本物の幸せを見つけたいと思います」とコメント。そして、今回2人は初共演。「これまで比嘉さんの数々の作品を拝見させて頂いておりました。ご一緒させていただくことを楽しみに、とにかく自分のできることに集中して、全力でぶつからせて頂きたいと思います」と語っている。脚本は、「マルモのおきて」「ワカコ酒」の阿相クミコと演劇コントユニット「大人のカフェ」の伊達さんがタッグを組む。なお、当初、日高泉美役は深田恭子が演じる予定だったが、病気療養のため降板となった。新木曜劇場「推しの王子様」は7月、毎週木曜日22時~フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年05月29日なかなか“映画館に行けない“コロナ禍。数ある動画配信サービスが勝負を賭け、それぞれの特徴を前面に打ち出してしのぎを削る中、この3月に映画館主導の配信サービス「おうちでCinem@rt」が誕生した。シネマートといえば、アジア映画、とりわけ韓国映画の紹介においては最も信頼のおける映画館の1つ。最新韓国ドラマやオリジナル映画ならNetflix、最近ではAmazon Prime Videoも力を入れ始め、U-NEXTでも独占配信作品を楽しめるが、シネマートが選んだ日本劇場未公開の映画や人気俳優の過去作品ならばお墨付き。そこで、「おうちでCinem@rt」の担当者に、サービスの魅力をたっぷりと語ってもらった。アジア映画に特化した動画配信サービス――「おうちでCinem@rt」はどんなサービスになりますか?おうちでCinem@rtは、アジア映画(韓国・中国・台湾 etc)に特化した動画配信サービスです。特に韓国映画をメインに、シネマート新宿・心斎橋に次ぐ第3の映画館としてオープンしました。また、劇場未公開作品をおうちでCinem@rt限定の先行プレミアム配信(毎月2本)としてお届けしております。検索機能としましては、タイトル・俳優名の他に国別表示、ジャンル(アクション・サスペンス・ラブストーリー・ホラー・ドラマ・コメディ etc)別に表示することも可能ですので、見たい作品がすぐに見つかるのも、他の動画配信サービスにない特徴の一つかと思います。料金は都度課金制、TVODのレンタル方式になります。先行配信1,200円(税込)※視聴可能時間、料金は作品によって異なります。新作550円(税込)(視聴可能時間:48時間)旧作440円(税込)(視聴可能時間:48時間)――「おうちでCinem@rt」を始めたきっかけを教えてください。シネマート新宿/心斎橋を営業する中、皆さまからのメール、Twitterなどのコメントで「なかなか映画館に行けなくなってしまった、行きたいんだけど…」というお言葉を頂戴する機会が増えました。「いつもあんなに通っていたのに…」「今はなかなかいけないんですよね」と…。そして同時にそのような状況の中、2021年でシネマート六本木(現在は閉館)、シネマート心斎橋とシネマート新宿の営業開始をしてから、15年が経ちました。この3館で上映されたアジア映画は、約3,000本以上。また昨今では、シネマート新宿/心斎橋のみで上映している作品が増えております。お客様の中には、遠方からわざわざお越し頂く方もいらっしゃいます。ですがやはり、このコロナの影響で劇場にお越し頂くことが困難な状況になり、どうすれば映像コンテンツを皆さまのもとへお届けができるのか?と考え、(株)エスピーオーは動画配信サービス「おうちでCinem@rt -いつでも・どこでも- 」を新たに運営開始することとなりました。ずばり、コンセプトは「第三の劇場」です。今後は、シネマート新宿/心斎橋のみで上映している作品をできるだけ早くにこの「第三の劇場」でも同時に配信をさせて頂く予定です。新宿や心斎橋には遠くてお越し頂けない皆さまや、おうちでの時間を楽しむ皆さまへ、「過去15年間で上映したアジア映画」や「もっと昔の作品たち」を、今後は少しずつ配信してまいりますのでお楽しみいただければと思っております。また、この動画配信サービスは日本で公開されていないアジア映画もご覧いただけます。配信と劇場運営は「相互で補っていく」――「おうちでCinem@rt」を開始して、どんな変化が起きましたか。サービス開始(3月12日オープン)して2か月が経ち、難しい状況が続く中、劇場にお越し下さるお客様がいる一方で、おうちでCinem@rtをご利用になるお客様もある一定数いらっしゃいます。数多く動画配信サービスがある中、おうちでCinem@rtは特定のジャンル(アジア映画)に絞ることでより身近にアジア映画を感じて頂けるのではないかと思います。もちろんご覧頂ける環境はお客様の自由ですので、昼下がりのカフェ、お風呂、トイレ、勉強の小休憩、電車の移動中など場所は問いません。お好きな時間、場所でご鑑賞いただけます。ただこのサービスを利用するにはミレールアプリをスマートフォンにダウンロードし、新規登録(無料)する必要があり、日頃から動画配信サービスを利用する方でしたら問題ないのですが、初めての方には難しいと思う方もいるようです。対策としてはTwitterにてご利用案内をお知らせ、ご利用ガイドチラシを劇場に設置、劇場でマンツーマンでご説明、ご案内するなどできる限りの方法で少しずつ解消できればと考えます。また劇場未公開作品を先行プレミア配信として行っております。劇場公開を迎えるまでに先行配信し、劇場にお越しになることが難しいお客様にご利用頂くことで、より多くのお客様にご覧頂けます。3月は『愛の終わり、私のはじまり』、4月『ガラスの庭園』『鬼』、5月は『消えた時間』『あなたの頼み』が先行配信に該当します。6月以降も続々配信予定です。――配信と劇場運営の両立について、お考えをお聞かせください。おうちでCinem@rtオープンから2か月が経ち、少しずつですが認知されご利用頂くお客様も増えてきております。最近では劇場が休館中に作品同時視聴会を実施し、お客様と一緒に作品の感想や実況を行ったところ、「休館中だからシネマートで観ている感覚を味わえた」という声も頂き、動画配信サイトからおうちでCinem@rtで一歩映画館に近づく感じになるかと思います。また配信で作品を鑑賞し、同時に作品の関連商品(パンフレット、DVD、その他オフィシャルグッズ)をオンラインショップCINEM@RT STOREでご購入頂くことで、実際に映画館に来ているかの様な感覚を体感して頂くことができます。劇場が存在することで、おうちでCinem@rtの告知が行えるという利点もあり、相互で補っていく存在で進めていければと考えます。おすすめ作品の見どころ――「おうちでCinem@rt」で視聴可能な作品で、ご担当者様の「これは必見!」というおすすめ作品があれば教えてください。『消えた時間』です。ベテラン俳優チョ・ジヌン初監督作品として、2020年に韓国で公開されました。田舎の村で謎の火災事件が発生し、刑事ヒョング(チョ・ジヌン)が捜査を行うにつれ、村人のある違和感に気付き始める…。ある日目が覚めると一瞬にして、家族、家、仕事が消え、自分の人生が全く別の人生に入れ替わっていた。ヒョングは自分の人生を取り戻せるのか。自分の存在、生きることの意味とは――。いままでにない韓国映画を是非体験してみてください。おうちでCinem@rtでは現在、609本のアジア映画を絶賛配信中。今後も定期的に、新作・旧作を配信予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愛の終わり、私のはじまり 2021年4月23日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋にて公開© 2013 SOO FILM, DAISY ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVEDガラスの庭園 2021年4月9日より「おうちで Cinem@rt -いつでも・どこでも-」にて配信©2017 LITTLEBIG PICTURES. All Rights Reserved鬼 2021年4月30日より「おうちで Cinem@rt -いつでも・どこでも-」にて配信© 2010 Generation Blue Films. All Rights Reserved.
2021年05月28日山田孝之と賀来賢人が出演し、福田雄一が演出を手掛けたミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」のドキュメンタリー映像が5月31日(月)~6月6日(日)まで、Theatreliveにて配信されることが決定した。本作は、“コメディ界のビートルズ”と称されるイギリスの人気コメディ・グループ「モンティ・パイソン」の大ヒット映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年公開)を基に作られたミュージカル作品。ドキュメンタリー映像では、ポスター撮影から大千穐楽までの241日をふり返っている。初めて衣装を着たときの様子から、あの奇跡の歌声が生まれた瞬間など、余すところなくまとめられている。また、山田さん扮するアーサー王とパッツィ(矢本悠馬)が出番前に毎回行なっていた“とある儀式”や、ニッの騎士や吉田(賀来さん)の大掛かりな変身の様子など、本邦初公開の貴重映像も見逃せない。そして、キャストからのコメントやインタビュー、座長・山田さんの公演中のとある1日にも密着している。視聴チケットは、5月27日(木)まで現在先行販売中。一般販売は5月28日(金)0時からスタートする。さらに、公演パンフレット未収録の写真を収めた豪華ビジュアルブックの販売も決定。付録として、配信版ドキュメンタリー映像の全編収録に加え、上演期間中のアフターイベントの模様など、配信版では見られない映像も格納された特典DVD映像が付いてくる。DVDでは小関裕太&三浦宏規&長谷川忍(シソンヌ)による副音声の解説も必聴だ。ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」のドキュメンタリー映像は5月31日(月)10時~6月6日(日)23時59分Theatreliveにて配信。ドキュメンタリーDVD付ビジュアルブックは5月28日(金)12時~6月10日(木)23時59分先行販売、以降は通常販売。(cinemacafe.net)
2021年05月26日秋元康氏が企画&原作を手がけ、アイドルグループ・SixTONESのジェシーが主演を務める舞台『スタンディングオベーション』のメインキャストおよび公演詳細が26日、発表され、キービジュアルも公開された。『あなたの番です』(日本テレビ・2019)で一級のサスペンスドラマを、『共演NG』(テレビ東京・2020)で芸能界のタブーを逆手に取った傑作コメディを立ち上げた秋元氏。数多くの名曲を世に送り出してきたヒットメイカーとしてはもちろん、ストーリーテラーとしても高い評価を受けている秋元氏が、演劇において新たな話題作を世に放つ。主演は、SixTONES のジェシー。2020年にSixTONESのメンバーとしてデビューして以来、アーティスト活動に留まらず、CMやバラエティ番組など幅広く活躍するジェシーの、デビュー後初となる舞台出演であり、グループの枠を飛び出し単独初主演・初座長公演となる。共演には、舞台・映画・ドラマといずれのジャンルでも活躍している寺脇康文、元宝塚歌劇団雪組トップスターで、退団後も舞台を中心に活動している水夏希、数多くの名作に出演し、現在放送中の日曜劇場『ドラゴン桜』にも出演している木場勝己、さらに清水くるみ、有川マコト、小林タカ鹿、牧田哲也と、若手からベテランまで、実力派かつ個性豊かな共演者が顔をそろえた。演出は、ストレートプレイやミュージカルにとどまらず、演劇とライブの融合や、言葉に頼らないノンバーバルパフォーマンスなど従来の“演劇”という概念を超えた新しい挑戦をし続けているウォーリー木下氏。脚本は、演劇集団Z-Lionを主宰し、近年はドラマや映画の脚本も手掛け、自身も俳優として活躍する粟島瑞丸氏が務める。本作は、殺人犯が紛れ込んだというまさかの災厄に巻き込まれた『ジョージ二世』という作品の危機を描きつつ、関わる出演者、スタッフのドタバタと葛藤と成長を描いた物語。果たして舞台『ジョージ二世』は観客からスタンディングオベーションを得ることができるのか。公開されたビジュアルで、“コメディ”に相応しい、凛々しくも可笑しいジョージ二世=ジェシーの姿がお披露目された。同舞台は、8月3日~29日に東京・TBS赤坂ACTシアター、9月4日~7日に京都・京都劇場で上演される。
2021年05月26日Netflixが、クリスマス向けのロマンティック・コメディ(タイトル未定)の主演にリンジー・ローハンを起用したことを発表した。リンジーが演じるのは「最近婚約したばかりの高慢なホテル相続人」。リンジー演じる主人公がスキー事故で記憶喪失に陥り、気がつくとハンサムなブルーカラーのロッジ経営者とその娘の世話になっていて…というのが物語のプロット。「どこかで聞いたことのあるような…」と思うのは映画ファンも同じで、ゴールディ・ホーン&カート・ラッセル主演の『潮風のいたずら』を挙げて「リメイクなの?」とツイートする人が多数。「結末を予想しよう。彼女はブルーカラーの男性とその娘を選んで、婚約者を捨てるんでしょう?」と“先が読める”というコメントや、「そうならなかったら、それはそれでおもしろい」と期待する声も。Netflixのツイッターアカウントは、映画の製作を報告するとともにうれしそうな笑顔を浮かべるリンジーの写真を投稿しており、「あなたがハッピーならそれで十分」「よかったね」とリンジーとともに喜んでいる人もいる。リンジー以外のキャストはまだ発表されていないが、監督は『ハートビート』のプロデューサーのジャニーン・ダミアン、脚本はジャニーンの夫のマイケル・ダミアン(『ハートビート』)、ジェフ・ボネット(『Love by the Book』)、ホールマークチャンネルの数々のクリスマス映画を手掛けてきたロン・オリヴァーが担当する。(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2021年05月25日「彼女はキレイだった」「サンガプ屋台」などで知られる人気女優ファン・ジョンウムが主演を務めるロマンティック・コメディ「あいつがそいつだ」や、『神と共に』シリーズのキム・ドンウクと「女神降臨」(原題)で話題のムン・ガヨン共演「その男の記憶法」など、Amazon Prime Videoで7月から独占配信される韓国ドラマの豪華ラインアップ5作品が発表。特に注目のこの2作からキービジュアルとともに主演2人のコメントが到着した。日本中が空前の第4次韓流ブームに沸き立つ中、男女の三角関係をコメディタッチで描く「あいつがそいつだ」や、切ない大人のラブストーリーを描いた「その男の記憶法」をはじめ、Prime Videoでは胸キュン必至のラブコメディから、ドロドロ愛憎劇、学園ピュアラブストーリーまでが勢揃い。その中でまず注目作は、「キルミー・ヒールミー」や「彼女はキレイだった」「サンガプ屋台」など様々な話題作で主演を務める人気女優ファン・ジョンウム主演「あいつがそいつだ」。キービジュアルでは真っ赤なハート型の風船を差し出すスーツ姿の男性に囲まれるが、周りに流されない強い意志を持つファン・ジョンウム演じる“非婚主義”のヒロイン、ソ・ヒョンジュの姿が描かれている。ヒョンジュはウェブトゥーン事業部の企画チーム長。とある理由から結婚をしない“非婚主義”で、「自分自身と恋愛する」と宣言している。しかし、ソヌ製薬会社の代表理事で頭脳明晰でカリスマ性を持つファン・ジウ(ユン・ヒョンミン)と、芸術家肌のウェブトゥーン作家で愛嬌たっぷりな一途な年下イケメンのパク・ドギョム(ソ・ジフン)と正反対の魅力を持つ2人から猛烈なアプローチを受け突然のモテ期が到来する。ファン・ジョンウムは「今まで演じてきたラブコメとは違う独特なストーリーだったので、これまで以上に進化した姿をお見せできると思います」と本作への意気込みを語る。さらに「ソ・ヒョンジュには、例えば仕事熱心なところとか、現実的なところなど、私と似たような面があります」と続け、役柄と自身の性格がよく似ていることを明かしている。非婚を貫くヒョンジュを巡る恋の三角関係が描かれるロマンティック・コメディだ。2つ目の注目作は、映画『神と共に』シリーズや「チェックメイト!~正義の番人~」のキム・ドンウクと「女神降臨」でいま最も注目を集める若手女優ムン・ガヨンが共演を果たした「その男の記憶法」。キム・ドンウク演じるニュースアンカーのイ・ジョンフンは全ての記憶を“忘れられない”過剰記憶症候群を患い、ムン・ガヨン演じるトップ女優ヨ・ハジンは大切な記憶を“忘れてしまった”女性。キービジュアルでは背中合わせの2人が描かれ、目線を合わせずすれ違ってしまう切なさが溢れるビジュアルとなっている。ムン・ガヨンは「私が演じたハジンは注目の女優で、トラブルメーカーとしてもよく話題になるような人物です」と自身が演じるキャラクターについて明かしながら、「皆様にとって“忘れられない”ドラマにするため、私たち全員で頑張っていますので期待に応えられると思います」と意気込みを語っている。記憶にまつわる心の傷を抱えた2人が出会い、運命的な恋に導かれていく大人の恋愛を描いた切ない恋の物語に注目。沼落ち必至!?注目の作品ラインアップ8月5日(木)から配信されるのは、韓国社会の闇を描く社会派サスペンス「ジャスティス-復讐という名の正義-」。韓国では放送当時、同時間帯視聴率1位に輝くなど話題を呼んだ作品。「愛の迷宮-トンネル-」や「皇后の品格」など日本でも人気が高い俳優チェ・ジニョクが事故で亡くなった弟の復讐に燃える弁護士イ・テギョンを熱演。さらに「梨泰院クラス」などのヒット作に続々と出演しているベテラン演技派俳優ソン・ヒョンジュがテギョンの復讐を手伝う悪魔のような男ソン・ウヨン、映画『スウィンダラーズ』などに出演しモデルとして活躍しているK-POPガールズグループ「AFTERSCHOOL」のナナがテギョンの元恋人で真実を追い求める検事ソ・ヨナに扮する。女優連続失踪事件をきっかけに、金と権力が渦巻く韓国社会の闇に切り込んでいく。続いて8月10日(火)から配信されるのは、野島伸司脚本で田村正和と常盤貴子共演の日本ドラマ「美しい人」をリメイクした「悲しくて、愛」。韓国版では「イニョン王妃の男」や「ロマンスは命がけ!?」などに出演し、“恋愛ドラマの王様”と言われるチ・ヒョヌが、今作では愛する妻を亡くした整形外科の院長ソ・ジョンウォン、「奥様はサイボーグ」のパク・ハンビョルが夫から激しい束縛とDVを受け整形手術で顔を変える女性ユン・マリを好演。愛、嫉妬、事故、DV、整形、逃亡など韓国ドラマ好きにはたまらない要素が全て詰まったドロドロの愛憎劇は必見。そして10月2日(土)に「WannaOne」の元メンバー、オン・ソンウ初主演の学園ピュアラブストーリー「十八の瞬間」が独占見放題配信される。(text:cinemacafe.net)
2021年05月20日中国映画『唐人街探偵 東京MISSION』が2021年7月9日(金)に公開される。日本からは、妻夫木聡、長澤まさみなどが出演する。日本・中国・タイの探偵が東京に集結!中国発の映画『唐人街探偵 東京MISSION』は、「コメディ」「ミステリー」「アクション」「ドラマ」の要素を掛け合わせた、壮大なエンターテインメント作品。日本・東京を舞台に、ヤクザ絡みの密室殺人事件解決のミッションに挑む<中国・タイ・日本>の探偵たちの物語だ。本国の中国では、公開されるや否や、歴代1位の『アベンジャーズ/エンドゲーム』を抜き、全世界オープニング週末興行収入No.1の新記録を樹立した。そんな歴史的ヒットを記録した話題作が、急遽日本に初上陸する。妻夫木聡や長澤まさみらが参戦日本から参加するのは、日本人探偵・野田昊(のだひろし)を演じる妻夫木聡をはじめ、長澤まさみ、染谷将太、鈴木保奈美、浅野忠信、三浦友和ら日本を代表する豪華俳優陣。中国からは、スター俳優 ワン・バオチャンとリウ・ハオランが、タイからは、ハリウッド映画にも出演するアクションスター俳優 トニー・ジャーが参戦する。また監督は、「唐人街探偵」シリーズを手掛けてきたチェン・スーチェンが続投する。キャラクター紹介タン・レン(ワン・バオチャン)×チン・フォン(リウ・ハオラン)事件解決のために日本に呼び寄せられた中国の探偵コンビ。野田昊(妻夫木聡)日本の探偵。ジャック・ジャー(トニー・ジャー)タイの探偵で元刑事。渡辺勝(三浦友和)重要参考人として事件の鍵を握るヤクザの組長。小林杏奈(長澤まさみ)殺害されたマフィアの会長の秘書を務める。田中直己(浅野忠信)事件解決率 100%を誇るエリート警視正。KIKO(シャン・ユーシエン)事件をサポートする香港の女性探偵。映画『唐人街探偵 東京MISSION』<ストーリー>国際的に事件を解決してきたチャイナタウンの探偵コンビ、タン・レン(ワン・バオチャン)とチン・フォン(リウ・ハオラン)は、日本の探偵・野田昊(妻夫木聡)から難事件解決への協力を依頼され、東京に飛ぶ。今回のミッションは、東南アジアのマフィアの会長の密室殺人事件で、犯人として起訴されたヤクザの組長・渡辺勝(三浦友和)の冤罪証明。タイの探偵で元刑事のジャック・ジャー(トニー・ジャー)も参加し解決を試みるが、殺された会長の秘書である小林杏奈(長澤まさみ)が何者かに誘拐される事件が発生。そこに事件解決率100%を誇るエリート警視正・田中直己(浅野忠信)、謎の指名手配犯・村田昭(染谷将太)も絡み、事件は複雑化。さらに、世界の探偵が愛用するアプリ「クライマスター(CRIMASTER)」の事件解決率世界ランキングに載る探偵たちが、このニュースを聞いて東京に集結。探偵世界ランキング・第1位で正体不明の「Q」の登場により、さらなる混乱が巻き起こる——。作品詳細『唐人街探偵 東京MISSION』公開日:2021年7月9日(金)出演:ワン・バオチャンリウ・ハオラン妻夫木聡トニー・ジャー長澤まさみ染谷将太鈴木保奈美奥田瑛二浅野忠信シャン・ユーシエン三浦友和監督・脚本:チェン・スーチェン提供:Open Culture Entertainmentアスミック・エース配給:アスミック・エース
2021年05月20日舞台『Another lenz』が東京・新宿FACEにて開幕中だ。本作は、新しい演劇のあり方を追求した「AD(Another Demention=別次元)×STAGE」の第一弾で、同じ作品を自分の目で見るか(生観劇するか)、配信のカメラを通してみるか(生配信を見るか)で全く異なる作品に見えるという“別次元舞台”となっている。初日を前にした、劇場でのゲネプロ(舞台通し稽古)を見た。劇場の中央に舞台があり、観客は「北」と「南」と2つに分かれた客席から観劇する。観客の左右両側(劇場でいえば東西の方向)にスクリーンがあり、その場で撮影されているレンズ越しの映像が放映されている。とある廃墟で、新感覚ハリウッドホラーの生ライブドラマを撮影しようとしている監督や俳優たちの物語。最大の見せ場は、なんと言っても、劇中にノーカットで撮影される生ライブドラマだろう。パネル式の舞台装置を素早く動かしながら、カメラクルーと俳優が移動して、ドラマが進んでいく。息のあった連係プレーは見事で、レンズ越しからは決して見えない、裏側の世界を垣間見るのが楽しい。ただ、単なるバックステージものというには惜しい。徐々に明らかになる複雑な人間関係や、人間の表の顔と裏の顔の変化など、あらゆる要素が相まって、多くの観客は、何が「リアル」で、何が「フェイク」なのか、どこまでが「俳優」で、どこまでが「役」なのか、ある種の混乱状態に陥るだろう。俳優としても活動している磯貝龍乎が手掛けた斬新な脚本と演出に思わずうなる。このコロナ禍で、配信される演劇作品は増えたが、これまでの配信作品とは確かに一線を画するとだけ示しておきたい。なお、個人的には、生配信を見てからの生観劇という流れがおすすめしたい。初日を前にした囲み取材では、本作の見どころについて、出演する太田将熙は「見どころは全部と言いたい」と作品に自信を覗かせ、菊池修司は「個性豊かなキャラクターたちはもちろん、配信と観劇と両方の視点で楽しめること」と語った。また、伊崎龍次郎は、配信ではほとんど出演しない山沖勇輝の名前を挙げて「ぜひ劇場で活躍と勇姿を見てほしい」。稽古で一番苦労した点については、碕理人は「膨大なセリフ量と、生配信における時間調整」を挙げ、AKB48の北澤早紀は「血糊もタバコもアクションも男性とのハグも初めて」と初めてづくしの現場だったことを明かした。上演時間は約2時間。公演は5月23日(日)まで。休演日の5月20日(木)には、一部キャストによるスタジオツアーも実施される。なお、製作側からは「一部、暴力やグロテスクな表現が含まれております。ご観劇、ご視聴の際にはご注意ください」というアナウンスがある。コメディタッチの場面もあるが、ホラーサスペンスの要素も存分に含まれているので、苦手な人は自身の体調などと相談しながら観劇しよう。取材・文・撮影:五月女菜穂
2021年05月18日映画『唐人街探偵 東京MISSION』が7月9日に公開されることが17日、明らかになった。同作は中国の大ヒット映画。国際的に事件を解決してきたチャイナタウンの探偵コンビ、タン・レン(ワン・バオチャン)とチン・フォン(リウ・ハオラン)が、日本の探偵・野田昊(妻夫木聡)から難事件解決への協力を依頼されて東京に飛び、東南アジアのマフィアの会長の密室殺人事件で、犯人として起訴されたヤクザの組長・渡辺勝(三浦友和)の冤罪証明に挑む。タイの探偵で元刑事のジャック・ジャー(トニー・ジャー)も参加し解決を試みるが、殺された会長の秘書である小林杏奈(長澤まさみ)が何者かに誘拐される事件が発生。そこに事件解決率100%を誇るエリート警視正・田中直己(浅野忠信)、謎の指名手配犯・村田昭(染谷将太)も絡み、事件は複雑化。さらに、世界の探偵が愛用するアプリ「CRIMASTER」の事件解決率世界ランキングに載る探偵たちが、このニュースを聞いて東京に集結。探偵世界ランキング・第1位で正体不明の「Q」の登場により、さらなる混乱が巻き起こる。中国旧正月初日の2月12に公開されるや、初日に約10.1億元(約164億円)の興行収入を記録し、歴代1位の『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を抜いて全世界オープニング週末興行収入No.1の新記録を樹立した同作。日本・東京を舞台に、中国のスター俳優、ワン・バオチャンとリウ・ハオランが演じる中国の探偵コンビに加え、日本の探偵・タイの探偵も揃い、ヤクザ絡みの密室殺人事件解決のミッションに挑み、日本人探偵・野田昊を演じる妻夫木聡、中国でもファンの多い長澤まさみをはじめ、染谷将太、鈴木保奈美、浅野忠信、三浦友和ら日本を代表する豪華俳優陣も集結した。ハリウッド映画にも出演するタイのアクションスター、トニー・ジャーも参戦し、関東各地で大規模ロケを敢行、コメディ×ミステリー×アクション×ドラマのエンターテインメント作品となる。今回解禁された日本版予告では、中国の探偵コンビ、タン・レンとチン・フォン、日本の探偵・野田昊、タイの探偵で元刑事のジャック・ジャーら4人の探偵が事件解決の依頼を受け、「東京! ついに来たぞ!」と緊急結集するシーンから始まる。成田空港、東京タワー、新宿・歌舞伎町、渋谷・スクランブル交差点など、見慣れた東京の街をカートや水上バイクなどでド派手に駆け抜けるハイテンションな映像が満載に。事件の鍵を握る人物として、冤罪証明を探偵チームに依頼するヤクザの組長・渡辺勝役の三浦友和、マフィアの会長の秘書・小林杏奈を演じる長澤まさみ、事件解決率100%を誇るエリート警視正・田中直己役の浅野忠信が登場し、謎の指名手配犯・村田昭役の染谷将太、美人双子姉妹・川村晴子(姉)と芳子(妹)を演じる鈴木保奈美ら、豪華日本人キャストも活躍する。日本版予告と同時に解禁された日本版ポスターでは、4人の探偵が東京の街をバックに闊歩する光景が映し出され、東京を舞台に大暴れする兆しを感じるデザインになっている。さらに上下には、真実を覗こうとする探偵ポーズを決めた豪華キャストが並んだ。○妻夫木聡 コメント中国で大ヒットした『唐人街探偵 東京MISSION』が日本で公開されることが決まりました。世界中の中華街で起こる様々な事件を、個性豊かな探偵たちが解決していく、コメディサスペンス映画です。今回の舞台は東京。僕を含めたアジアの探偵たちが東京の街を暴れまくってます。映画でアジアが一つになれれば…そんな想いを胸に撮影させて頂きました。映画愛溢れるスタッフキャストが国境を超えて集結しました!是非、皆さん映画館にいっぱい笑いに来てください。(C)WANDA MEDIA CO.,LTD. AS ONE PICTURES(BEIJING)CO.,LTD.CHINA FILM CO.,LTD “DETECTIVE CHINATOWN3”
2021年05月17日