ワールドカップイヤーの2022年、サッカーを通して世界の国々の歴史や文化を学んでみませんか?そのきっかけとなるのが、『親子で学ぶサッカー世界図鑑 』シリーズです。子どもたちが大好きなサッカーに日々触れている中で出てくる「なぜ?」を調べてみると、実はそこからさまざまな"学び"を得ることができます。今回は2月に発行された『親子で学ぶサッカー世界図鑑 イングランド編』から、「サッカーの起源」について抜粋して紹介します。<<大好きなサッカーを通しての学習だから自然に覚える「サッカー世界図鑑」■サッカーはいつどこで生まれたか知っている?みんなが大好きな「サッカー」。このスポーツがいつ、どこで生まれたか知っていますか?近代サッカーは、1863年にイングランドで生まれました。その起源はもっともっと大昔、いまから1000年以上前の8世紀。当時のイングランドでは、戦争に勝つと的将軍の首を切り取って蹴り合い、勝利を祝う風習があったそうです。それがやがて大衆へと広がり、首に見立てた球体を蹴って決められた時点まで運ぶ「祭り」になり、「遊び」になり、「フットボール」と呼ばれるようになりました。地域によっては、手を使うことも許されていました。そんな当時のフットボールは、ときに死人がでるほど荒っぽいもので、あまりの激しさに国がフットボール禁止令を出したこともあったそうです。大好きなサッカーを通じて世界を学ぼう!大人も子どもも楽しめるサッカー図鑑>>■大昔から世界各地で「蹴る」文化世界各地の遺跡で、丸いボール状のものを蹴る壁画が見つかるほど、人間は大昔から、蹴って遊んだり、競うことが大好きだったようです。そのひとつが、中国や日本でもおこなわれていた「蹴鞠」で、FIFA(国際サッカー連盟)のホームページでは、「最も古い形態のサッカー」として紀元前1世紀頃の中国の蹴鞠を紹介しています。■手を使うのは禁止!危険なプレーは反則!1863年、現代サッカーの誕生乱暴で危険なフットボールは、やがて「大学同士の対抗戦」「卒業生クラブによる試合」としても大人気になりました。当時の大学に通うことができたのは、裕福な上流階級の人たちです。彼らは地域ごと、学校ごとにバラバラだったルールをひとつにしようと話し合いを重ね、1863年に「フットボール協会」と「統一ルール」が完成。手を使ってはいけない、「紳士のスポーツ」として危険なプレーはしないことが定められました。こうして近代サッカーが誕生しました。つまり、イングランドは「サッカーの母国」ということになります。狭いエリアで強度の高いプレーをする中で、相手と味方の位置を見ながら「レーン」や「中間ポジション」を見つける眼を養えば、試合でもポジショナルプレーで「意図的に」相手の守備を突破することができるようになるでしょう。■手を使っちゃいけないなんてつまらない!そうして生まれたスポーツが...サッカーのルールを決める上では、「手を使っていいかどうか」で最後まで意見が分かれたそうです。最終的に、投票の数で「手を使ってはいけない派」が勝利。一方敗れた人たちは8年後の1871年に『ラグビー・フットボール・ユニオン』を結成しました。そう、それが今も世界中で人気の「ラグビー」です。こちらも、組織を作ってルールを決めたのは上流階級の人たち。だから、ラグビーもサッカーと同じく、「紳士のスポーツ」と呼ばれます。
2022年05月10日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が苦手とする「狙った所にボールを蹴れない」を克服するトレーニングをご紹介します。サッカーの基本技術である「ボールを蹴る」こと。味方にパスを出す時も、シュートをするときも狙った所に蹴れないと、相手に取られたりしてしまいます。しかし、サッカーを始めたばかりの初心者にはしっかりボールにミートして狙った所に蹴ることが難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合の中で相手の動きを見てボールを蹴れるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親側にゴールを2つ作り、子どもがボールを持って対面して立つ2.親が動いた方のゴールにボールを蹴る3.慣れたら親がGK役となり、2つのゴールの前を横移動で守る。子どもは親の動きをよく見て、空いた方のゴールに蹴る4.さらに慣れてきたらドリブルからのシュートなど難易度をあげる【トレーニングのポイント】・軸足をしっかりボールの横に置く・狙ったゴールやボールをよく見て蹴る・慣れてきたら強いボールでゴールを狙う・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年04月28日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が悩む「ドリブルで相手を交わせない」を克服するトレーニングをご紹介します。ドリブルで大切なのは、相手との距離感。しかし、サッカーを始めたばかりの初心者には相手との距離感を掴むことが難しく、簡単にボールを奪われたり、相手と遠い位置で1対1をしかけてしまい、まったく抜けないということが多々あります。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、ドリブルで相手にとられないボールの置き所と、相手を交わすタイミングが理解できるようになる方法を紹介。親は難しい動きはありません。【やり方】1.子どもがボールを持ち、適度な距離をもって対面して立つ2.親は後ろに下がり、子どもはドリブルしながら前進3.親がストップしたら子どももストップ、DF役の親が足を延ばしても届かない距離感をキープ4.慣れてきたら親が止まった瞬間に左右どちらかにドリブルして親を交わすなど試合の動きに近づける【トレーニングのポイント】・まずは相手が足を延ばしてもギリギリ届かない距離感を掴む・親の動きをよく見ながら、親が止まったらボールを取られない距離をキープして止まる・方向を変える際は、相手の足がギリギリ届かない場所で方向変換をする・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う2020次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年04月21日カタール・サッカーW杯2022が開催される今年、一般社団法人アフリカファッション(本社:東京都杉並区、代表理事・CEO:中込 弥皇/なかごみ みお)は、スポーツとファッションの力でアフリカを支援する「アフリカファッションプロジェクト」を立ち上げ、クラウドファンディングによる資金募集を開始しました。このプロジェクトは、経済的支援を必要とするアフリカ・ルワンダの少年サッカーチーム「キミフルラフットボールクラブ(以下、キミフルラFC)」を支援するためにスタートしたもので、CAMPFIRE(株式会社CAMPFIRE)の社会問題解決型プラットフォーム「GoodMorning」を利用し、クラウドファンディングの募集を2022年4月12日から開始。募集終了は、5月31日まで。多くの方のご支援をお待ちしています。アフリカファッションプロジェクトは、SDGs理念に基づき、スポーツとファッションの力で、アフリカ少年サッカーを支援します。代表理事・中込 弥皇へのメディア取材をお願い申し上げます。当協会代表の中込は、日本大学経済学部で学ぶ20歳の大学2年生です。新型コロナウイルス感染拡大による渡航制限がかかる中、2021年8月、アフリカのルワンダで小中高生向けのサッカーチーム「キミフルラFC」を設立しました。「キミフルラFC」には、現在110名の子どもたち、5人のコーチが所属しています。ことのきっかけは、大学1年の夏休みに、別のNPO企画のためルワンダに行っていた中込が出会ったサッカー少年たち。「石、砂利、雑草だらけのグラウンド」「ネットのないゴール」「靴が買えないので裸足でサッカーをする少年」「4個しかないサッカーボール。うち2個は破れてパンク」など、かなりひどい練習環境でした。高校までサッカーをしていた中込は、急遽、指導をし、グラウンド整備、ゴール整備、ボールの寄贈などを行いました。しかし、クラブの安定した継続的運営のための経済的な支援が必要です。いい方法はないものかと、アルバイト先のシェアオフィスで知り合った起業投資家の持田 騎一郎(当協会顧問)に相談した結果、発案されたのが、「アフリカファッションプロジェクト」でした。中込は、プロジェクト実現のため「一般社団法人アフリカファッション」を2022年4月1日に起業、CAMPFIRE社の力を借りて、クラウドファンディングの組成を行いました。この「アフリカファッションプロジェクト」は、ルワンダ・キミフルラFCの子どもたちが着る「サッカーユニフォーム」を、今、ルイ・ヴィトン、クリスチャン・ディオールなど世界のトップブランドが注目する「アフリカファッション」と融合させることで、ブレイクスルーを起こすことを目指しています。仕組みとしては、アフリカファッション業界とコラボしたサッカーユニフォームを開発し、世界に向けた販売を目指します。ユニフォームの売上の一部を「キミフルラFC」に提供することで、持続可能なチーム運営と子どもたちの夢を支援します。アフリカファッションに注目した理由は、「少年たちが着るサッカーユニフォームに、アフリカデザインを加えることで、アフリカにオシャレな経済支援をする」ためです。将来的には、アフリカ54か国、全てのサッカー少年の支援を目指します。2022年4月12日よりクラウドファンディング「GoodMorning(株式会社CAMPFIRE)」を利用し、現地のアフリカファッション取材及びユニフォーム制作に向けたプロジェクトを開始いたしました。▼クラウドファンディング「アフリカファッションプロジェクト」 アフリカのサッカー少年に希望を【プロジェクト概要】アフリカファッションプロジェクトは、「サッカーユニフォーム」×「アフリカファッション」という新たな融合を目指します。プロジェクト概要まず、アフリカで2022年に開催される4つのファッション関連イベント(ファッションウィーク)の調査に行き、アフリカファッション業界とのコネクションを作り、商談を行います。今回のクラウドファンディングは、2つのシードを考えています。第1シード南アフリカ・ファッションウィーク(4~5月)ケニア・ファッションエキスポ(6月)への調査商談第2シードナイジェリア・ラゴスファッションフェア(9月)エジプト・スティッチ&テックス(10月)への調査商談ファッションウィークアフリカファッションイベントでコネクションができたデザイナー、テキスタイル製造者、縫製工場を連動させ、サッカーユニフォームを完成させます。これを「キミフルラFC」へ寄贈。さらに、レプリカを世界へ販売(主に、Amazonを利用)。売上の一部を中込が運営する「キミフルラFC」の活動資金として提供します。将来的には、キミフルラFCの成功パターンを、他のアフリカ諸国の少年サッカーチームに横展開をすることを考えています。現在、アフリカデザイナーによるサッカーユニフォームは、まだありません(2022年4月現在)。アフリカデザイナーにとってもサッカーユニフォームという新たな表現の場が生まれ、デザイナーとしての活動の場が増え、注目度が上がります。複数のデザイナーと提携を結ぶことを考えており、多種多様なユニフォーム開発を実現します。それにより魅力的なユニフォームが世界へと広がります。また、テキスタイルもアフリカのカラフルな「キテンゲ」という布地を利用し、縫製工場もアフリカを利用するなどすることで、アフリカ経済への支援も可能となると考えます。クラウドファンディング概要【クラウドファンディング概要】クラウドファンディング・プラットフォーム:GoodMorning(株式会社CAMPFIRE)プロジェクト名 : アフリカファッションプロジェクトURL : 解説動画(YouTube): 募集期間 : 2022年4月4日~5月31日目標金額 : 100万円資金使用目的 : アフリカ取材のための旅費、ユニフォームの製造販売、「キミフルラFC」へのユニフォームと活動資金の提供<リターン>クラウドファンディング支援者へのリターンは、一口5千円~15万円まで8コースとなります(詳細は をご覧ください)。【一般社団法人アフリカファッション】所在地: 東京都杉並区永福3-9-5TEL : 080-9462-0415Mail : mio.nakagomi@gmail.com HP : 【理事紹介】<代表理事・CEO 中込 弥皇(なかごみ みお)>東京都出身、日本大学経済学部2年キミフルラフットボールクラブ代表(アフリカ・ルワンダ)株式会社Brave EGGs 写ルン族プロジェクトメンバー<理事・顧問 持田 騎一郎(もちだ きいちろう)>東京都出身、起業投資家、薬事通販コンサルタント一橋大学 法学部 国際関係論学部卒株式会社RCTジャパン 社長セノリティクス製薬株式会社 CEO機能性表示食品検定協会 会長がん経済新聞 編集長日本先進医療臨床研究会 理事【本件に関するお問い合わせ先】一般社団法人アフリカファッション担当: 中込 弥皇TEL : 080-9462-0415Mail: mio.nakagomi@gmail.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月19日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が悩む「イレギュラーな動きに咄嗟に反応するのが苦手」を克服するトレーニングをご紹介します。試合中はボールがイレギュラーバウンドしたり、相手にぶつかって方向が変わるなど、様々な要因で咄嗟に反応しなければいけない場面が多々あります。しかし、サッカーを始めたばかりの初心者にはイレギュラーな動きとはどんな動きがあるのか、相手に当たって方向が変わるのはどんな状況か、経験がないので想像できず瞬時に身体を反応させることが難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合の中で自分の思った所とずれたところにボールが来ても素早く反応して対応できるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親がボールを持って立ち、子どもは後ろ向きで足踏みをする2.手をたたくなどの合図で子どもは振り返り、そのタイミングで親は子どもの足元左右どちらかにボールを転がす3.子どもは正面で受け止められる所に移動し、足元で止める4.慣れてきたらボールをバウンドさせたり、転がすスピードを上げて難易度アップ【トレーニングのポイント】・ボールの行く先に身体を移動させる・ボールを身体の正面でとらえる・足先で受けると上手くコントロールできないので、しっかり正面でボールを受ける・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年04月18日サッカーをする子どもがいる家庭の車選びについて、中古車情報メディア『カーセンサー」編集長の西村泰宏さんにお話を伺います。前編ではサッカーファミリーが車を購入する際に念頭に入れたい4つの基本的な考え方と「酔い対策」を教えていただきました。後編では、西村さんが考える「サッカーファミリーにおすすめの車」について、具体的な車種とともに紹介します。(取材・文:小林博子)子どもがサッカーを始めると練習への送迎だけでなく、試合の荷物を運ぶ手伝いをすることもあります(写真は少年サッカーのイメージ)<<前編:「ファミリーカーは嫌」というこだわり派も納得!サッカーをする子の親におすすめの車選びのポイント■サッカーの送迎におすすめなのはこんな車!荷物が多く、時には大人数の子どもを乗せ、ある程度汚される可能性がある。サッカーをする子どもがいる場合、こんな条件を加味して車を選ぶことになるでしょう。また、車好きな方であれば、走行性能や見た目のかっこよさもなるべく諦めたくないはず......。そんな希望を叶えてくれる車とは?そんな条件の中で、カーセンサーの西村編集長が考えるおすすめの車は、ずばり「7人乗りの3列シートSUV」とのこと。荷物が多いときは3列目を倒して荷室として使うべきだそうです。また、ニーズから考えるとワゴンやバンもやはり賢い選択だそう。候補がかなり絞られてきますね。なお、乗る予定の期間とリセールするつもりかによって選ぶ車種は異なりますので、リセール予定の有無に分けて具体的な車種をご紹介します。※リセールバリューの考慮については前編で解説■カッコいい車に乗りたい親御さんにおすすめの車種(リセールする予定の場合)・アルファード(トヨタ)・ヴェルファイア(トヨタ)・ハイエース バン(トヨタ)・CX8(マツダ)・アウトランダーPHEV(三菱)※プラグインハイブリッドタイプアルファードを始め、ヴェルファイアやハイエース バンといったトヨタのミニバンは、乗車人数が多く(7人前後)、また荷室が広くサッカーでチームの子どもたちを乗せる際には重宝するに違いない車種だと教えてくれました。特にアルファードとベルファイヤはアジアでの利用人気が非常に高く、リセールバリューにも期待できるのだそうです。また、ハイエースは昨今のキャンプやDIY人気で需要が高まっている車種なのだとか。商用車のイメージが強かった車ですが、意外にもサッカーの送迎以外にアウトドアも家族で楽しみたいというご家庭にはピッタリの車のようです。お洒落なパーツやアクセサリーもたくさん出ているそうで、自分好みにカスタムしてみるのも楽しいのではないでしょうか。ボディタイプをミニバンではなくSUVに限定すると、マツダのCX-8と三菱のアウトランダーPHEVを候補に挙げてくれました。どちらも最大7名の乗車定員があり、走行性能の良さや見た目のスタイリッシュさにこだわりたい方は満足できる車種です。PHEVは、ガソリン車ではなく最新の新型(プラグインハイブリッド)を選んでください。リセールバリューの高さが期待できるそうです。マツダのCX8のように3列シートのSUVなども、ファミリーカー以外の選択肢としておすすめです(写真提供:カーセンサー)■カッコいい車に乗りたい親御さんにおすすめの車種(リセールを考えない場合)・ エリシオン(ホンダ)・アウトランダー(三菱)アルファードやヴェルファイアの競合としてつくられていたホンダの上位ミニバンであるエリシオンは、現在は終売しているため中古車でのみ購入可能な車種で、その分非常に価格を抑えて入手できるという特徴があるそうです。SUVで選ぶなら、アウトランダーのガソリン車を挙げてくれました。最新世代のアウトランダーはPHEVのみであるため、2012年から21年まで発売されていたガソリン車を探してください。「型落ち」にはなりますが、その分中古車でお得に購入することが出来るのだそう。■運転のしやすさ、こだわりの車種がある方にお勧めの車ほかにも、こんな選び方もあるというアドバイスをいただきました。あくまで一例ですが、参考までにご覧ください。定番人気の日産エルグランド。3列目を倒して荷物をたくさん積むこともできます(写真提供:カーセンサー)・日産車が好き!→エルグランド(日産)ファンの多い日産車で探すならエルグランドを。価格やリセールバリューは、上記の車種のちょうど中間とのこと。ただし3列目を倒して荷物を積む場合は5人乗りになるので、練習や試合の送迎でチームメイトも載せることが多いなど乗車人数にこだわる場合は注意したほうが良いそうです。・コンパクトカーに慣れている女性でも運転しやすい→オデッセイ(ホンダ)「大きな車は運転するのが怖い」という女性は多いものです。実際にはミニバンなど車高がある車は見通しが良くかえって運転しやすいという人もいますので、まずは「大きい=運転しにくい」という概念を払しょくすることが第一ですが、あえて選ぶならオデッセイがおすすめだそう。着座位置が低く、比較的小回りもききやすいため、今まではセダンやコンパクトカーに乗っていた人でも「運転しやすい」という声があるそうです。荷物も十分載せられるので、サッカーをする子がいるご家庭にはおすすめの車種になります。・維持コストを抑えたい→ソリオ(スズキ)、N-BOX(ホンダ)維持コストを抑えたい場合は、やはりコンパクトカーや軽自動車が選択肢になるとのこと。最近では荷室の積載量が多いものが多数あり、中でもスズキの「ソリオ」やホンダの「N-BOX」はどちらも車高が高いので、「縦に詰める荷物」であればかなりの容量を積むことができると教えてくれました。乗せる人数や荷物の量を考えるとこのサイズで十分なご家庭もあるでしょう。■あえてミニバンやワゴンを楽しむという考え方もところで、「バンライフ」という言葉をご存じですか?西村さんによると、バンライフは荷室の広いバンを自分たち仕様にカスタマイズし、車中泊やワーケーションなどで車内で過ごす時間を楽しむアメリカ発のライフスタイルとのこと。キャンピングカーとして完全にカスタムして使う人もいるそうですが、デイリーユースに使いやすいミニバンや軽自動車で楽しむ派も増えており、アウトドア好きの間で日本でもブームになっているのだそう。人気が高まるにつれ、ハイエースをはじめとするバン、ミニバンの需要も伸びてきているのだとか。SNSなどで検索してみると、とてもおしゃれな「バンライフ」を楽しんでいる方が多数います。そのような姿を見ると、「ミニバンは嫌」と思っていた方も考えが変わるかもしれません。選ぶ車のボディタイプとしてミニバンが有力候補になるご家庭は多いことでしょう。そのときに好みの問題でミニバンを避けたくなったらぜひ思い出してください。■家族の思い出を作る1台、大きな買い物だから納得の選び方をサッカーファミリーに限らず、車という大きな買い物をする際には「欲しい」と「必要」の間で優先順位を決めることが第一です。逆の言い方をすると「何をあきらめるか」を決めること。とはいえ、「あきらめる」をポジティブに変換し、「シートで内装のカスタマイズをアウトドア仕様なおしゃれなものにしよう」「ミニバンを楽しむライフスタイルを充実させよう」などといった考え方にすることで、より充実したカーライフが送れるかもしれません。これから選ぶ車は、サッカーをするわが子と過ごす、長いようで短い数年間の家族の思い出をつくってくれるでしょう。納得の1台に出あえますように。
2022年04月14日冬晴れの1月に東京都江東区で中村憲剛さんのサッカー教室が行われました。子どもたち向けのサッカー教室と保護者向けのトークイベントが行われたこの企画。今回はサッカー教室の様子をレポートします。■小学生30人を対象にサッカー教室を実施よく晴れたフットサルコートに、小学生30名が集合しました。メインコーチを務めるのが中村憲剛さん。現役時代は川崎フロンターレの中心選手として活躍し、引退後は若手選手の指導やサッカー解説などを務め、人気を集めています。さらにはMCとして、名古屋グランパスや川崎フロンターレで活躍した中西哲生さんが参加。憲剛さんの指導内容に合わせて解説するなど、トレーニングを盛り上げていきました。■「正確に止めて蹴る」を実行するにあたり最も大切なもの最初のトレーニングは「2人組での対面パス」。パス&コントロールは、憲剛さんのプレーの代名詞「正確に止めて蹴る」を実行するにあたり、もっとも大切なものです。憲剛さんは子どもたちのプレーを見ながら「棒立ちではなく、ステップを踏みながらやろう」「足のインサイドを使い、体の前でボールを止めよう」と実演を交えながら、わかりやすく伝えていきます。続いて、憲剛さんは「さっき言ったことを意識しながらやったら、すごくサッカーっぽくなった。次はパススピードを意識しよう」と実演。転がってきたボールを両足でピタッと止める姿は、現役時代さながらです。憲剛さんのアドバイスによって、子どもたちの動きがどんどん変わっていきます。それを見て「良くなったよ。パススピードが上がったね!」などの声をかけながら、子どもたちの間を巡回していきます。■1つ1つのプレーにこだわる大切さを伝えた2つ目のトレーニングでは、4人の中心に1人の選手が入り、前後左右からのパスをコントロールして、横の選手にパスを出す動きを繰り返していきます。憲剛さんは「意識することはなんだろう?思い出してみよう」と投げかけると、子どもたちから「足踏み、インサイドにボールを当てる、体の前で止める」などの返事がかえってきます。憲剛さんは「そうだね。それを忘れると、せっかくいいトレーニングをしたのにもったいない。意識してやってみよう」と、1つ1つのプレーにこだわることの大切さを伝えていました。さらには、子どもたちのプレーを見ながら「ミスは問題ないよ」「慌てないで」など、プレーの後押しをする声をかける姿が印象的でした。■中西さん、憲剛さんともに短時間での成長に驚いた中西さんからは「この後にする、ゲームを想定しながらやろう」とアドバイスが送られ、ふたりとも、プレーを見ながら「良くなったね!」と短時間の成長に驚いていました。その後の「3対1のボール回し」では、憲剛さんがディフェンス役になり、子どもたちのプレーとシンクロしながら「遠い足で止める」「左足に出せるよ」「一回でボール止めれば、相手を見れるよ」など、一緒にプレーしながら声をかけていきます。そして「さっき言ったことを意識してやったら、パスは回った?」と質問。子どもたちからは「パススピードが早くなった」などの反応がかえってきます。それを受けて、憲剛さんは「さっき言ったことを意識してやるとボールは回る。ボールを持っている人の技術も大事だけど、ボールを持っていない選手のポジションも大事。試合と同じだからね」と語りかけていました。■「大事なのは自分の考えたことを積極的にやること」憲剛さんからのアドバイス最後のゲームでは、中西さんも飛び入り参加し、場を盛り上げます。中村さんは「ここまでやったことを全部意識しよう。ゲームには全部が詰まっている。みんな、頭の中を整理できたと思うから、ゲームで出そう。失敗してもいいよ。大事なのは、自分の考えたことを積極的にやること」と、子どもたちの背中を押していきます。憲剛さん、中西さんともに、子どもたちと一緒にプレーし、アドバイスを送りながら、楽しそうにボールを蹴っていました。そして、1時間におよぶトレーニングは終了。最後に中村さんは子どもたちに向けて、次のようなメッセージを送っていました。「短い時間だけど、積極的にやってくれたことに感謝しています。今後、みんなが試合を楽しむために必要なことを教えたので、ここで終わりにせず、常に意識してもらえたらと思います。また会えることを楽しみにしています!」■「憲剛さんからパスをもらえてうれしかった」子どもたちも大満足イベント終了後、子どもたちに感想をうかがいました。「中村憲剛さんのパスの一つ一つがすごくて、教え方もわかりやすかった。憲剛さんからパスをもらえたのがうれしかったし、みんな仲良くしてくれてよかった」(リュウジくん/小6)「中村憲剛さんから『ナイス!』と言ってもらえたのがうれしかった。パスをするときに、意識することを知ることができたのでよかった。憲剛さんはあこがれの人なので、会えてうれしい」(イオリくん/小5)子どもたちは、あこがれの中村さんと一緒にボールを蹴ることができて、ユニフォームにサインをもらうなど、かけがえのない思い出になったようでした。
2022年04月13日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が悩む「後ろに下がりながらボールをコントロールするのが苦手」を克服するトレーニングをご紹介します。試合中は常に動きながらボールをコントロールしたり、ドリブルやパスをします。前方向に動くだけでなく、ボールを取られないよう後ろに下がりながらパスを受けることも。しかし、そもそも前方向に動くより後ろに動くこと自体が日常の中では多くなく、バックステップで下がりながらのコントロールは初心者には難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合の中で相手にとられないよう後ろに下がりながら自分が思った通りにボールをコントロールできるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親子で対面して、親がボールを持って立つ2.親が転がしたボールを子どもはバックステップで下がりながらインサイドでコントロール3.慣れてきたら親がDF役になってボールを取りに行き、子どもはドリブルでそれを交わす【トレーニングのポイント】・後ろに下がりながらしっかりボールを見る・ボールの中心をインサイドでとらえる・まずは足元に止めることを意識・止め方が強いと次のプレーにスムーズに繋げられないので、自分のイメージしている強さ、スピードでコントロールする感覚を覚える・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年04月12日サッカーをするお子さんを持つ保護者、そして子どもたちが参加したサッカー教室イベント。第一部は名古屋グランパスや川崎フロンターレで活躍した中西哲生さんの司会による、中村憲剛さんのトークセッションが行われました。テーマは「サッカーをする子どもとの関わり方」。貴重な内容の一部を紹介します。■親は子どもの鏡指導者へのネガティブ発言は子どもにも移る憲剛さん自身、サッカーをする子を持つパパということで、サッカー選手・指導者の視点に加え、父親の立場からも話してくれました。まず、中西さんから「保護者の態度が、子どもに影響を及ぼすと思いますか?」という質問に対しては、「それは間違いないですね。親は子どもの鏡だと思います」と即答。「親が監督・コーチに対してネガティブなことを言うと、自然と子どももそうなってしまいがちです。なので、僕はネガティブな事はなるべく言わないようにしています」とスタンスを述べます。■ポジティブな声掛けの重要性お子さんが小学生の頃は「試合を見ながら、チームメイトの良いプレーを積極的に褒めていた」そうで、「そうすると、それが他の保護者にも伝わって、みんなで子どもたちの成長を見守ろうという雰囲気になっていくんですよね」と、ポジティブな声掛けの大切さを話します。中西さんからは「科学的にも、人間はネガティブなことを言うと、通常の3倍定着しやすいそうです」という話があり、「それもあって、僕が選手を指導するときには、ネガティブなことは一切言いません」と実体験を教えてくれました。「つまり、うまくいったことを定着させようと思ったら、ネガティブなことの3倍言わないといけないわけです。そのため、良かったことは何度も言います」と、ポジティブな声掛けの重要性を強調します。参加者のみなさんにも「このことを覚えておくと、子どもに対してネガティブなことを言おうとしたときに、踏みとどまることができると思います」とアドバイス。憲剛さんも「普段の3倍、褒めることを心がけましょう」と同調していました。■子どもが何考えているか聞きたいから「問いかけ」をする中村家では、お子さんに問いかけをよくするそうで、その理由を「子どもが何を考えているか、頭の中を覗きたいんです」と話します。「うまくいったプレーがあったとして、なんでうまくいったのか。それを子ども自身の言葉で聞きたいんです。子どもって、僕ら大人が思っているよりも想像性が豊かです。小学校高学年になると、会話ができてくるので、僕にとって楽しい時間です」現役引退後、時間をみつけては、お子さんのサッカーを見に行くという中村さん。試合を見ていて、プレーについて言いたくなることはあるそうですが、そこはぐっと我慢。ただし、お子さんが「あること」をしないときは、強くたしなめるそうです。「これは妻とも共有しているのですが、子どものプレーを見ていて、チームのために走らない、自分がボールを取られても奪い返さないなど、チームのために頑張ることができなかったときは注意しています」シュートを打つ、パスを出すといったプレーの向上にはトレーニングが必要ですが、チームのために頑張ることは、意識の持ち方ひとつで、すぐに実行に移すことができます。「頑張ることは、意識次第ですぐにできるようになるので、小学3年生ごろから言っていました。『自分が守備の選手だったとして、前の選手がボールを奪われたのに、取り返しに行かなかったらどう思う?』という話はよくしました」そのような対話を続けることで、お子さんのプレーは変わっていき、いまでは「行きすぎじゃない?(笑)」というほどハードワークするようになったそうです。■「怒られなかった育成年代」がプロでのプレーにいい影響を与えた中西さんは、現役時代にともにプレーした、ストイコビッチ選手とのエピソードを教えてくれました。「ストイコビッチ選手は、子どもの頃から、A、B、Cと3つのパスの選択肢を持っていたそうです。子どもの頃はパワーがなくて、パスが通らなかったこともあったけど、当時の指導者から『体が大きくなれば、そのパスは通るようになる。アイデアを持ち続けてプレーしてほしい』と言われたそうです」創造性あふれるプレーで、世界中のサポーターを魅了したストイコビッチ選手。憲剛さんは「僕にとっても、あこがれの選手のひとりでした」と話し、自身の子ども時代のエピソードを語ります。「僕が小学生時代に所属していたチームも同じで、子どもの考えを尊重してくれていました。なんでそこにパスを出したんだとか、なんでそんなプレーをするんだって、言われたことがないんです。『いまのパス面白いね。だけど通らなかったね。じゃあ、次は通るように練習しよう』。そういうチームでした」憲剛さんは「子どもの頃から、プレーのアイデアを尊重してもらったおかげで、いろんなことに挑戦しようと思ったし、人が驚くようなプレーをしたいと思って練習してきました。その過程で生まれたミスに対して、怒られなかった育成年代を過ごしてきたことは、間違いなく現役時代に生きています」と感謝を口にします。■子どもが楽しくサッカーできるかは親にかかっていると言って過言ではないそしてイベントの最後に、次のようなメッセージを送っていました。「子どもが楽しくサッカーができるかは、お父さん、お母さんにかかっていると言っても過言ではないと思います。指導者ももちろんそうですが、一日の中で一番長くいるのは保護者ですから。その中で、親と子どもで一緒に成長していくことが大切なのだと思います。僕自身、失敗と後悔を繰り返しながら、親として成長していきたいと思っています。僕も頑張ります。一緒に頑張っていきましょう」司会が旧知の中西さんだったこともあり、「普段しない話を、結構しちゃいました」と笑顔を見せる中村さん。参加者のみなさんは、ここでしか聞けない体験談やエピソードをたくさん知ることができて、大満足の様子でした。<イベントの様子>
2022年04月11日子どもにサッカーノートを書いてほしい、サッカーノートを書くことで上達につなげてほしい、と願う親御さんは多いもの。ですが、「何となく」書いているだけではただの日記になってしまうことも多く、上達につながるとは言い切れません。サッカーの上達につなげるためには、サッカーノートをどのように活用すればいいのでしょうか。サッカーノートを書き始めて上達を実感したと証言する子どもたちに、その活用法などを聞きました。シンキングサッカースクールの選手たちも、サッカーノートを書いて自分が上達していることを実感しています藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>【関連記事】サッカーノートを書かせるのは親の自己満足!?「とりあえず書く」を脱却してサッカー上達に繋げる活用法■書くことで「自分の現在地」がわかるサカイクとしつもんメンタルトレーニングが開発した『サカイクサッカーノート』は、子どもたち自身が「今の自分を理解する」工夫が施されているため、課題が明確になり、近い目標が立てやすくなるので、上達を実感しやすいと指導者も選手たちも声を揃えます。今回、シンキングサッカースクールの小学生たちに「サッカーノートを書き始めて実感している効果」を聞いてみました。選手たちの声(一部抜粋)・質問があるから書きやすい(小3男子)・書き始めたら自分の目標が見えて、目標達成のために頑張るようになった。その結果、前は出来なかったことができるようになって、上手くなったことを感じる(小3男子)・自分の課題が分かって、どう動けばいいか分かるようになった。相手DFの動きが読めるようになって、ついていけるようになった(小3男子)・書き始めるようになって、練習中の自分の動き、相手のポジショニングなど状況を覚えておくようになった。状況を記憶しておけるようになり、振り返って「あの時こうすればよかったのか」など気づきになっている。その結果、次はどうしようか考えて練習に取り組むようになり、前は判断が良くなかったところも改善され、上達を実感している(小6男子)・書き始めた3か月前は、1ページ40~1時間かかった。今は10分くらいで書けるようになった。自分のプレーを振り返って書くページがあるので、プレーを覚えておくことが身についたので、練習後の記入時間も短くなった。(小6男子)■今の自分がわかると目標が立てやすいいかがでしょうか。サカイクサッカーノートは、サッカーを始めた時を振り返る項目や、自分がサッカーを通じてどんな風になりたいかなど自分を見つめなおすページが最初に設けられています。そして、普段の練習前後に記入するページは、左ページが練習前に「(今日の)試合・練習で実現したいこと」、そのためにどんな工夫をするかを書き、練習後に記入する右ページには、「今日の練習でうまくいったこと」「うまくいかなかったこと」「どうすれば(うまくいかなかったことが)よりよくなるか」を振り返る項目と、その日の練習で印象に残ったプレーをフォーメーション図に記入する項目を設けています。子どもたちは往々にしてすぐには達成が難しい「大きな目標」を掲げがちなものですが、サカイクサッカーには自分自身を見つめる項目があることで、「"今の自分"がわかったから、次にどうすればいいかの課題が見えて、目標が立てやすかった。だから目標達成できた」という声も多く聞かれました。■しつもんに答えるだけで自分を客観視できるように「今の自分の位置」を客観的に見つめるのは、大人でもなかなか難しいものですが、サカイクサッカーノートならしつもんに答えて書いていくだけで、自分を客観視し、いま何ができて何ができないのか、できるようになるにはどうしたら良いかを自然と考えるようになります。その結果、現時点の課題が見えやすくなり、課題解決のためにどうしたらいいか、どんなことをコーチに質問すればいいか、などに気づくようになるのです。そういったことを通じて、上手くなるための思考と行動が身についていく、これこそがサカイクサッカーノートの特長です。■上達を実感するとますます書くのが楽しく出来なかったことが出来るようになったり、サッカーの上達を実感すると、ますますサッカーノートを書くのが楽しくなるものです。今回お話を聞いた子どもたちも、「最初は苦戦したけど、今は楽にかけている。サッカーが上手くなるのを感じているから楽しい」という子も多くいました。保護者の方々もそんなわが子の成長を見るのが嬉しいという方も多く、中には楽しそうな子どもの様子に触発され、「私も書いてみたい」と、シンキングサッカースクールで開催された保護者サッカー体験会に参加してサカイクサッカーノートの振り返りページを別の紙に書いて提出したお母さんも。サッカーノートを最初から上手に書ける子、うまく活用できる子は少ないものです。まして、市販の(サッカーノートではない)ノートを与えても、何を書けばいいかわからず続かない子も多いと思います。「どんなことを書くか」「何を意識するか」を自分で理解し、自ら成長し続ける力になるサッカーノートを与えてあげることで、子どもを伸ばすサポートをしてあげてください。藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>
2022年04月06日第9回開催となる「サッカー本大賞2022」授賞式はオンライン配信で行われ、各受賞作品が発表されました。「サッカー本大賞2022」詳細URL: 結果は以下の通りです。授賞された著者、翻訳者、出版社、関係者の皆様おめでとうございます。■大賞ディエゴを探して(イースト・プレス)藤坂ガルシア千鶴 著ディエゴを探して書籍詳細 - ディエゴを探して|イースト・プレス : ■特別賞FCバイエルンの軌跡 ナチズムと戦ったサッカーの歴史(白水社)ディートリヒ・シュルツェ=マルメリング 著、中村修 訳FCバイエルンの軌跡 ナチズムと戦ったサッカーの歴史FCバイエルンの軌跡 - 白水社 : ■特別賞ULTRAS(ウルトラス)世界最凶のゴール裏ジャーニー(カンゼン)ジェームス・モンタギュー 著、田邊雅之 訳ULTRAS(ウルトラス)世界最凶のゴール裏ジャーニーULTRASウルトラス - 株式会社カンゼン : ■読者賞サムシングオレンジ THE ORANGE TOWN STORIES(ニューズ・ライン)藤田雅史 著※「読者賞」はフットボールチャンネル上での読者投票で最も得票数が多かった本に贈られます。サムシングオレンジ THE ORANGE TOWN STORIESトップページ : ■CB賞(クレイジーブーツ賞)該当作品なし※CB賞とは、ヨーロッパのリーグで最も多くの得点を挙げた選手に与えられる「ゴールデンブーツ賞」(現在はゴールデンシュー)をオマージュし、最も多くの「ユーモアな文章」を綴った著者に贈られる特別な賞です。Cはクレイジー、Bはブーツで、その名も「クレイジーブーツ賞」となります。「サッカー本大賞」概要良質なサッカー書籍が、日本のサッカー文化を豊かにする。2014年(平成26年)に設立された、サッカーに関する書籍を対象にした文学賞です。良い本はサッカーの見方を豊かにしてくれます。また、日本でサッカーがナンバー1スポーツになり、世界に誇れるサッカー文化を築いていくためには、高い志と情熱をもって作られた良質なサッカー書籍がもっともっと多く世に出て、多くの人に読まれて欲しいと思っています。サッカー本大賞の創設はそうした思いが出発点になっています。■選考委員(五十音順、敬称略)選考委員:金井真紀、佐山一郎、陣野俊史、幅允孝■対象作品毎年1月1日~12月31日までに発売されたサッカー本。ただし読み物に限る。いわゆる技法書、テクニック本は選考対象外。【選考方法】■1次選考①選考委員が各自複数冊を推薦。(2021年度に刊行された書籍に限る)②選考委員会で協議され、選考された書籍を優秀作品とする。■大賞選考第一次投票で選ばれた優秀作品に対して、選考委員が協議を行い、大賞が決定する(決定しない場合は再投票で決定)。大賞は授賞式で発表。【受賞一覧】●サッカー本大賞選考委員の合議または投票によって決定します。●特別賞選考委員の合議または投票によって決定します。●読者賞WEBサイト『フットボールチャンネル』での読者投票が最も多かった書籍に贈られます。【協賛・副賞提供】猿田彦珈琲株式会社コーヒーとサッカーをこよなく愛する珈琲屋、猿田彦珈琲様より副賞を提供していただきます。■サッカー本大賞2022優秀作品『旅する練習』(講談社)乗代雄介 著『予測不能のプレミアリーグ完全ガイド』(三栄書房)内藤秀明 著、エルゴラッソ編集部 編『フットボール新世代名将図鑑』(カンゼン)結城康平 著『カルチョメルカート劇場世界一クレイジーな移籍市場の秘密をすべて教えよう』(ソル・メディア)"ジャンルカ・ディ・マルツィオ 著、片野道郎 訳『いまさら誰にも聞けないサッカー隠語の基礎知識』(カンゼン)サッカーネット用語辞典 著『サムシングオレンジ THE ORANGE TOWN STORIES』(ニューズ・ライン)藤田雅史 著『ディエゴを探して』(イースト・プレス)藤坂ガルシア千鶴 著『蹴日本紀行47都道府県フットボールのある風景』(エクスナレッジ)宇都宮徹壱 著『ディエゴ・マラドーナの真実 追悼・増補版』(ベースボール・マガジン社)ジミー・バーンズ 著、宮川毅 訳『〝サッカー旅〟を食べ尽くせ! すたすたぐるぐる 埼玉編』(西葛西出版)OWL magazine 編著『FCバイエルンの軌跡:ナチズムと戦ったサッカーの歴史』(白水社)ディートリヒ・シュルツェ=マルメリング 著、中村修 訳『ULTRAS(ウルトラス)世界最凶のゴール裏ジャーニー』(カンゼン)ジェームス・モンタギュー 著、田邊雅之 訳選考委員プロフィール金井真紀(かない・まき)1974年生まれ。文筆家・イラストレーター。任務は「多様性をおもしろがること」。著書に『世界はフムフムで満ちている』(皓星社)、『パリのすてきなおじさん』(柏書房)、『マル農のひと』(左右社)など。共著に『サッカーことばランド』(ころから)、『世界のおすもうさん』(岩波書店)、『戦争とバスタオル』(亜紀書房)ほか。雑誌『フットボール批評』で「世界サッカー狂図鑑」を連載中。好きなサッカー選手は松田直樹で、その背番号にちなみ銭湯の下駄箱は3番を使う。佐山一郎(さやま・いちろう)作家、編集者。アンディ・ウォーホルズ『Interview』誌と独占契約を結んでいた『Studio Voice』編集長を経て84年、独立。主著書に『東京ファッション・ビート』(新潮カラー文庫)、『「私立」の仕事』(筑摩書房)、『闘技場の人』(河出書房新社)、『サッカー細見 ’98~’99』(晶文社)、『デザインと人』(マーブルトロン)、『雑誌的人間』(リトル・モア)、『VANから遠く離れて −評伝石津謙介−』(岩波書店)、『夢想するサッカー狂の書斎−ぼくの採点表から−』(カンゼン)、『日本サッカー辛航紀 愛と憎しみの100年史』(光文社新書)。Instagram: @sayamabar陣野俊史(じんの・としふみ)1961年生まれ。文芸評論家、フランス語圏文学者。長崎生まれ。現在、立教大学大学院特任教授。サッカー関連の著書に『フットボール・エクスプロージョン!』(白水社)、『フットボール都市論』(青土社)、『サッカーと人種差別』(文春新書)、翻訳書に『ジダン』(共訳、白水社)、『フーリガンの社会学』(共訳、文庫クセジュ)など。幅 允孝(はば・よしたか)有限会社BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。人と本の距離を縮めるため、公共図書館や病院、学校、ホテル、オフィスなど様々な場所でライブラリーの制作をしている。最近の仕事として「早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)」での選書・配架、札幌市図書・情報館の立ち上げや、ロンドン・サンパウロ・ロサンゼルスのJAPAN HOUSEなど。安藤忠雄氏の建築による「こども本の森 中之島」ではクリエイティブ・ディレクションを担当。早稲田大学文化構想学部非常勤講師。神奈川県教育委員会顧問。Instagram: @yoshitaka_haba■本賞に関するお問い合わせ先㈱カンゼンサッカー本大賞実行委員:宇佐美光洋〒101-0021 東京都千代田区外神田2-7-1開花ビルTEL:03-5295-7723FAX:03-5295-7725MAIL: soccerbook_award@kanzen.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月04日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が悩む「前に動きながらボールをコントロールするのが苦手」を克服するトレーニングをご紹介します。試合中は常に動きながらボールをコントロールしたり、ドリブルやパスをします。ボールをインターセプトするときや、フォワードの選手が落としたボールを前に運ぶときなどによく使われる動きでもあります。しかし、最初のうちは前に動きながらボールを自分の思った所にコントロールすることが難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合の中で自分が思った通りにボールをコントロールして前方向に進めるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親子で対面して、親がボールを持って立つ2.親が転がしたボールを子どもは前進しながらインサイドでコントロール3.慣れてきたら親がDF役になってボールを取りに行き、子どもはそれを交わす【トレーニングのポイント】・ボールの中心をインサイドでとらえる・自分のイメージしている強さ、スピードでコントロールする感覚を覚える・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年04月04日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が悩む「ドリブルが上手くできない」を解決するトレーニングをご紹介します。サッカーを始めたばかりのころは、「ドリブルが上手にできるようになりたいけど、どんな練習をすればいいのかわからない」という人が多いもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、相手を見ることや切り返しなど、ドリブルの基本動作が身に付きます。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親子で対面して、子どもがボールを持って立つ2.ゴールに見立てた目印を置き、じゃんけんで勝ったらゴールに向かって走る。負けた方(親)はゴールを通さないように塞いで、子どもをタッチしにいく3.ある程度動きを覚えたら、ドリブルしながらやってみる4.慣れてきたら切り返しにもチャレンジしてみるサッカーを始めたばかりでドリブルがおぼつかない場合は、親が動きのスピードを遅くしたり制限をつけてあげる【トレーニングのポイント】・最初は動きを覚えるためにボールを持ったまま行う・サイドステップやバックステップなども入れてみる・ドリブル中はしっかり相手を見る・相手が近づいてきた時にしっかり切り返しをして、空いている場所を素早く通ることを意識する・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月31日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が悩む「最初はどんな練習をすればいいの?」を解決するトレーニングをご紹介します。サッカーを始めたばかりのころは、他のスポーツ体験の有無にかかわらず「どんな練習をしていいかわからない」という人が多いもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、ボールを触る力加減、ボールのどこを触ればどこに行くのか、などが理解できてドリブルの動作が身に付きます。親は難しい動きはありません。【やり方】1.最初はボールを持たず、親子でじゃんけんをして負けた方が勝った方の周りをまわる2.動き方に慣れたら、同じやり方でドリブルをしながら回る3.慣れたら秒数を制限するなど、よりスピーディーにできるように難易度をあげてみる【トレーニングのポイント】・ボールをよく見て足に当てる・どこに当てるのか、どのぐらいの力加減で触るのかを意識する・サイドステップやバックステップなども入れてみる・優しくボールタッチして自分の思った所にコントロールする・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月29日2021年6月、米フロリダ州で武装した12歳の少年と14歳の少女が警官と銃撃戦を繰り広げた。当時、全米で大いに耳目を集めたこの事件の裁判が少年裁判所で行われ、少年は有罪も無罪も認めない”不抗争の答弁”により刑が確定した。地元テレビ局WESH2などが伝えている。現在13歳になっている少年は、昨年6月に当時14歳だった少女と養護施設を脱走。ボルーシャ郡の民家に不法侵入した上に立てこもり、駆けつけた警官にショットガンとAK-47(アサルトライフルの一種)を発砲。35分間にも及ぶ銃撃戦に発展した。Mirrorによると、ショットガンを持っていた少女が腕と胸に銃弾を受けたことで少年が投降し、2人は確保されたという。事件直後、ボルーシャ郡のマイク・チットウッド保安官は、「(最初に駆けつけた)保安官代理は事態を収拾するためにあらゆる手を尽くしましたが、12歳と14歳の子どもたちに危うく殺されるところでした。言葉がありません。12歳と14歳が警察を相手にしていいと考えるなんて、私たちはどこで何を間違ってしまったのでしょう」とメディアに対してコメントしている。裁判では保安官代理の一人が出廷し、少年に対して「君を許す。君は広い心を持っていて、これから長い人生が待っている。私は毎日、君のために祈ろう」と語りかけたとWESH2は報じている。少年は警官の殺人未遂、強盗、器物損壊で起訴され、“不抗争の答弁”により刑が確定。少年矯正施設に収容されるが、21歳の誕生日までには出所できる見込みだという。共犯の少女は現在15歳。成年として起訴されたため、今も係争中だ。
2022年03月25日この春からサッカーチームに所属するお子さんを持つ保護者の方に、最初に知っておいてほしいこととを5つご紹介します。お子さんがサッカーを心から楽しんで、人としても成長するために保護者はどんなサポートをすればいいのか。「応援のしかたってどうすればいい?」「ケガの対処法は?」など初めての事だらけで心配な新米お父さんお母さんは子どものサッカー応援の基礎として、すでにお子さんがサッカーを始めて何年も経つ保護者の方は改めて、子どもがサッカーを楽しむための「親の心得」としてご確認ください。指導者の皆さんやサッカー少年少女の親として先輩の皆さん、この春からチームの一員になったお父さんお母さんたちにこのページをシェアしてくださいね。子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"■正しい応援マナー試合ではどんな声援を送ればいいの!?「応援」と一口に言っても、ただ「頑張れー」と言えばいいのか、子どもを伸ばすような言い方があるのか、迷いますよね。よく知らなくて恥ずかしい思いをするのも嫌だし......と思っている親御さんは少なくないものですよね。ダメ出しや、否定の言葉が良くないことはわかっていても、どんな声掛けで応援すればいいのか意外に思いつかなかったりするのでは?声かけにも、子どもを伸ばす「プラスの言葉」があります。子どもたちの成長にとって、どんな言葉がプラスで、どんな言葉がマイナスなのか、今のうちから正しい応援スタンスと、声かけについて確認しておきましょう。正しい応援スタンスと声かけについて詳細はこちら>>■【サッカー最新ルール】8人制にも本格適用!新ルールをおさらいサッカーのルールって、未経験者には難しいですよね。試合を見に行って、「今どうして笛が吹かれたの?」「今何のファウル?」となることもあるのでは。学生時代にサッカーをしていた保護者にとっても、ルール改正などでご自身がプレーしていたころとは変わっているルールもあります。ファウルの判定が良くわからなくてモヤモヤするまえに、少年サッカーの新ルールの中で特徴的なものをチェックしておきましょう。飛んでくるボールを怖がる子どもたちにありがちな「ハンド」の基準など新ルールの詳細はこちら>>■【ケガの処置】傷口は水で流すが正解!?応急処置の基本サッカーではグラウンドで転んだり、試合以外の場面でケガをすることも。ケガの対応もお父さんお母さんが学生の頃の常識とは異なっているものがあります。サッカーの中でよくある、転んだときにできる擦り傷。昔は消毒液をつけたと思いますが、最近の常識は「水で洗い流す」です。傷口を洗い流すことで感染症予防にもつながるのだとか。ほかに子どもが良くするケガといえば「打撲」などの外傷です。打撲などの対処法「RICE処置」の基本を知って、お子さんをサポートしてあげましょう。ケガの応急処置、打撲などのRICE処置の詳細はこちら>>■【突然倒れたとき】知らなきゃいけないAEDの使い方サッカーで心配なのは、擦り傷や打撲などの外傷だけでなく、心臓震とうなどによる心停止もあります。グラウンドで子どもが突然倒れたときの対応も、ぜひ知っておいてほしいもの。学校や公共施設などでもAEDの設置が進んでおり、使用場面の理解も進んでいますが、実際使用したことがないと不安なものですよね。子どもたちを守る大人の皆さんに知っておいてほしい、スポーツの現場で命を守るための処置。知識として頭に入れておくだけでも、少しは違うものです。救急隊員が教える正しいAEDの使い方の詳細はこちら>>■子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"子どもにとって一番楽しいのは誰かにやらされることではなく、自分で考え、判断し、プレーすることです。主体的にサッカーに取り組み、チャレンジするためには"親の関わり方"がとても重要なのです。わが子を見守り、自立を育む親でいるためにこれだけは大切にしてほしい10のこと。まず最初にこれを押さえましょう。子どもが心からサッカーを楽しむための「サカイク10か条」>>子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"
2022年03月22日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が苦手とする「ダイレクトのミドルシュート」を克服するトレーニングをご紹介します。試合でゴール前にいるとき、味方から浮き球のクロスボールが飛んで来たら絶好のシュートチャンス。ダイレクトに蹴ってゴールを決めるときに使うのがボレーシュート。しかし、最初のうちはダイレクトで合わせるタイミングが分からなかったり、ボールにしっかりミートしてゴールの枠に飛ばすのが難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合の中で絶好のシュートチャンスを逃さずボレーシュートが打てるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親と子が数メートル離れて立ち、親がボールを子どもの足元に転がす2.子どもはボールに向かって軽く走りながらミートして親に返す3.慣れたらゴールに向かってダイレクトでシュート【トレーニングのポイント】・ボールをよく見て足に当てる・走りながら蹴る・力めば強いボールが蹴れるわけではない。しっかりインパクトすること・身体全体を使う・ボールが来たところに自分の身体を合わせて迎えに行く・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月15日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が苦手とする「ボールキープ」を克服するトレーニングをご紹介します。試合では、相手にボールを奪われないようにしっかりキープしなければなりません。しかし、ボールを取りに来る相手が届かない場所にボールを置いてボールを守るのが難しいもの。親子で遊びながらボールキープの基本、原理を理解する動きを繰り返し、苦手意識を払しょくしてあげましょう。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、身体を上手に使って足元でしっかりボールキープができるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親が手でボールを持ち、ある程度の高さに固定2.子どもはボールのどこにミートすればいいか、止まっているボールに足を当てて感覚をつかむ3.少し助走をつけて、ボールに足を当てる動きをやってみる4.慣れたら、親は数メートル離れたところから山なりのボールを投げ、子どもは地面に落ちる前にしっかり当ててシュート5.ボールの高さを変えるなど、難易度を上げる【トレーニングのポイント】・最初は足のどこに当てるか感覚をつかむ・ボールをよく見て足に当てる・蹴る時に上体を反ってしまうとボールは上に飛んでしまうので、身体を被せるようにしてミートする・高いボールのときは身体を寝かせて足を高く上げる・低いボールのときは身体を被せてシュート・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月08日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が苦手とする「ボールキープ」を克服するトレーニングをご紹介します。試合では、相手にボールを奪われないようにしっかりキープしなければなりません。しかし、ボールを取りに来る相手が届かない場所にボールを置いてボールを守るのが難しいもの。親子で遊びながらボールキープの基本、原理を理解する動きを繰り返し、苦手意識を払しょくしてあげましょう。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、身体を上手に使って足元でしっかりボールキープができるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.最初は子どもが手でボールを持ち、腕の使い方など動きの基礎を覚える2.足を使って実践。足や腰、お尻など体全体を使って相手をブロック。親はボールを奪おうとする3.できるようになったら、親がボールを持ち、子どもがボールを取りに行く動きをやってみる【トレーニングのポイント】・最初は手でボールを持ち、相手から遠くに置くことや腕の使い方を覚える・足でやる際は、腰やお尻など体全体を使ってブロックする・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月04日子どもがサッカーを始めるとき、どのチームに入れればいいのかわからない。ということはありませんか。サッカーチームといってもその種類はさまざまであり、少年団(スポ少)が良いのか、クラブチームが良いのか、などチーム選びに迷っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、サッカーのチームを選ぶ前に知っておきたいこととして所属先の種類やその違い、チームを選ぶときのポイントなどについて解説します。サカイクが作った「サッカーはじめてセット」300セット限定でご予約受付中!>>■「所属先」の種類は大きく分けて2つサッカーチームを選ぶ際は、まず所属先の種類を理解しておく必要があります。所属先の種類は大きく以下の2つに分けることができます。・チーム(少年団、クラブチームなど)・スクールここでは、それぞれの所属先の概要について解説します。■チームチームには、選手がサッカー協会に選手登録を行ったうえで所属します。公式戦を戦う場合、所属先のチームで出場することとなります。そして、このチームには大きく分けて以下のような種類があります。・少年団・クラブチームどちらも同じサッカーチームですが、所属しているメンバーの特徴や入団方法などに違いがあります。■少年団(スポ少)少年団は、基本的に学校単位もしくはその学校の周辺地域の子どもたちが中心となって活動しているチームです。地域に根付いたチームであり、指導者も選手の保護者やチームのOB、近隣住民によるボランティアで行われているケースがほとんどです。後述するクラブチームと比較すると、月謝も最低限となっており、月2〜5,000円程度となっています。チーム運営は選手の保護者によって行われているため、当番制で練習や試合への帯同が必要となるケースもあります。入団にあたっては特にセレクションなどは行われておらず、誰でも入団できる点が特徴です。同じ地域に暮らす子どもたちが集まるため、友達が在籍しているケースも多く、子どもにとっても入団しやすいといえるでしょう。■クラブチーム(Jリーグ育成組織、街クラブなど)クラブチームは、地域の垣根を超えて選手が集まってくるケースが一般的で、サッカーの指導を専門に行っている指導者によって運営されている点が特徴です。Jリーグの育成組織もこのクラブチームに含まれます。チームによっては、元プロ選手の指導者がいたり、上位の指導者ライセンスを所有している人もいたりするなど、高いレベルの指導を受けられる点も魅力の一つです。強豪チームやJリーグの育成組織となると、入団希望者が殺到するため、セレクションを行い、合格しなければ入団できないケースもあります。また、チームとしての活動日数も多く、週末や長期休暇に遠征やたくさんの練習試合を行うこともあるため、月謝は少年団よりも高く月数千円〜1万円以上になることもあるでしょう。一方で、運営体制はクラブが整備しているため、少年団のように当番制による保護者の帯同は基本的にありません。■サッカースクールスクールは、習い事としてサッカーに取り組むことのできる場所です。チームとは違って公式戦に出場することはありません。わかりやすくいうと、チームが学校、スクールは塾のようなものだと考えてください。スクールは、基本的にサッカーの知識や経験、指導者ライセンスを所有している指導者による指導が受けられ、中にはドリブルやキーパーなど特定のスキルやポジションに特化したスクールなどもあります。また、Jリーグのチームが運営しているスクールもあります。スクールによって異なる部分もありますが、活動頻度は週に1~2回程度で、月謝は数千円程度であることが一般的です。子どもによってはスクールを掛け持ちしているケースもあるなど、個人のスキルアップを目指している人に向いている所属先だといえます。■チームとスクールの大きな違いチームとスクールの大きな違いは、公式戦の有無です。チームはサッカー協会に登録をしたうえで活動しており、小学生年代であれば以下のような公式戦に出場することができます。・全日本少年サッカー大会・バーモントカップ全日本少年フットサル大会など一方のスクールはチームとしてサッカー協会に登録しているわけではないため、練習試合や私設大会などには参加できますが、上記のような公式戦には出場できません。また、チームの場合は、選手は1チームしか所属できませんが、スクールは掛け持ちできる点も大きな違いです。一方で、多くのチームで行われる合宿や遠征、卒団式、クリスマスパーティーといった各種イベントなどは、スクールでも行われるケースが多く、大きな違いはありません。■チームを選ぶときのポイントこれからサッカーチームを選ぶ場合、目的と優先順位を決めておくことが大切です。例えば、純粋にサッカーを楽しみたいのか、それともプロを目指して活動したいのかによって選ぶチームは変わってきます。前者であれば、地元の友達が多く所属している少年団の方が向いていますが、後者であればより高いレベルの指導が受けられるクラブチームの方が向いているでしょう。また優先順位に関しては、例えば練習環境を優先するのか、自宅からの近さを優先するのか、指導者を重視するのかといったポイントが考えられます。クラブチームの中には、毎回人工芝のグラウンドで練習できるケースも多く、上位の指導者ライセンスを所有している指導者による指導が受けられることも珍しくありません。ただし、子どもによって練習場に時間をかけて通う、親の送迎が必須といったケースもあるでしょう。一方の少年団は、基本的に地元の小学校などで活動しているため、送迎などは不要です。■まとめ今回は、サッカーチームを選ぶ前に知っておきたいこととして、所属先の種類とそれぞれの概要、チームとスクールの違い、チーム選びのポイントなどについて解説しました。チーム選びをする際、保護者としてはどうしても、子どもにとってのメリット・デメリットという視点で考えてしまいますが、そのように考えるのではなく、単なる「違い」として捉えることが大切です。保護者が先導してあれこれ決めるようなことはせず、子どもが行きたいところ、わが子にあったところを選ぶのを見守りましょう。サカイク10か条にもあるように、見守るのが良い親の心得であり、子どもがサッカーを楽しめるようにサポートすることが重要なポイントです。関連情報:子どものサッカーに関わる保護者に、大切にしてほしい"親の心得"「サカイク10か条」サカイクが作った「サッカーはじめてセット」300セット限定でご予約受付中!>>
2022年03月03日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が苦手とする「トラップ(=ボールコントロール)」を克服するトレーニングをご紹介します。トラップはサッカーの基本動作の一つですが、最初のころは中々上手にできないですよね。最初はどうしても大きく跳ねてしまい、足元にピタッと止めるようになるには時間がかかるもの。足元にしっかりコントロールできるようになると、ドリブルやパスなど次の動作に素早く移ることができるようになります。ボールを止める技術は、そのあとにドリブルやパスを出す際にも重要なスキルなので、親子で遊びながら苦手意識を払しょくしてあげましょう。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、足首を柔らかく使ってピタッとトラップすることがができるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親、子ともに目印で作った四角のやや後方に立つ2.ボールを持っている方が四角の中に蹴り、受ける方は四角の中でコントール(親は手で転がしても良い)3.利き足だけでなく両方の足で止める4.慣れたら浮き球を投げてコントロールするなどレベルを上げる【トレーニングのポイント】・対決ゲーム形式なので、楽しんで行う・足首をリラックスさせて、外側に開くようにして、広い面でボールをとらえる・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年02月28日サッカーをする子どもたちの常識となりつつあるサッカーノート。お子さんはどのように書いていますか。「ページいっぱいにぎっしりと書いているから大丈夫」と安心してはいませんか。でもそれは親の自己満足かもしれません。サッカーノートは、ただ記録するだけでは上達にはつながらないからです。ただ書くだけにとどまらない仕組みが随所にあるサカイクサッカーノートを使ってサッカー上達につながる活用術を監修者の「しつもんメンタルトレーニング」藤代圭一さんに聞きました。(取材・文:小林博子)藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>サカイクキャンプでサッカーノートを書く子たちも質問があるので初めてでも書きやすい【関連記事】サカイクサッカーノートで育まれる、"不確実な時代"に必要なスキルとは?■「今日は○○をした」など、ただの記録帳になってないかその日の試合を振り返ったとき、最初は「○○というチームと試合をして、1-0で負けた」といった、起こった事実だけを書いているとしたら、それは単なる"記録"です。読書感想文であらすじを書いて指定の原稿用紙の枚数を埋めるのと同じこと。まずはお子さんのサッカーノートがそのパターンでないかチェックしてみてください。これは、一般的な文房具店で販売されているような普通のノートを使った場合によくあることです。「サカイクサッカーノート」には、低学年のお子さんでも記録にとどまらずに書ける"しつもん"があり、その枠の中に答えを書くだけでしっかりとしたサッカーノートが完成するように工夫を凝らしています。せっかく書くならより効果的な1冊にしたいですよね。そのためにぜひ活用していただきたい自信作です。■サッカーを通じてなりたい自分を想像するしつもんがあるサカイクサッカーノートには、その日の練習や試合の反省点や改善点などを書くページがありますが、親御さんにまず活用してもらいたいのは冒頭の思いや考えを書くページです。子どもが最初に記入するのは、なりたい自分に近づくためのしつもんへの答え。・どうしてサッカーをはじめましたか・サッカーの好きなところはどんなところですか・10年後、どんな自分になっていたいですかこういった、サッカーに対する思いから始まります。大切なのは子どもが思いを自由に書くこと。親が求める答えを探すのではなく、まっさらな気持ちで書ける環境を整えてあげてください。サカイクサッカーノートを渡すときに、「何を書いてもいいんだよ」というスタンスであることを説明するといいでしょう。自由に書いてもらったサッカーに対する子どもの思いは、子どもを理解する最大のヒントになること間違いなし。ちょっとした気持ちの食い違いも発見でき、よりいっそうわかりあえるはずです。■親が期待することと、子どもがかなえたい目標が違うこともある例えば、「サッカーの好きなところ」には「友達とボールを蹴れること」と書かれているかもしれません。親御さんが「サッカーの醍醐味はシュートが入った瞬間。子どもにもその喜びを味わってほしいし、積極的に点に絡んでもらいたい」と期待していたとしても、子どもは点を決めることに対してそれほどの思いをもっていないことがわかります。そうわかれば、親御さんの期待通りの活躍ができなかったとしても、試合後に「どうしてこうしなかったんだ」と落胆せずに済みませんか。ボールを蹴ることが楽しいという純粋な気持ちを今は尊重してあげようと親御さんが思えれば、それは子どもにもちゃんと伝わります。子どもはさらに楽しくサッカーをしてくれることでしょう。コミュニケーションは、「お互いが分かり合えない事」を出発点にすると、また新たな視点で関わることができます。書かれた思いを見るときは、ぜひ興味をもって「どうしてこう書いたの?」「どうしてそう思うの?」など、さらなる質問もできれば満点です。子どもは親が自分に興味をもって接してくれることを喜び、いきいきと答えてくれるはず。その答えからは、思いもよらない子どもの本音を発見できるかもしれません。上記の「友達とボールを蹴れること」と書いた子どもの場合は、普段は塾や習い事で忙しく、お友達と放課後遊ぶ時間=サッカーなのかもしれません。もっと友達と遊びたいという本音もわかります。また、10年後の目標を「日本代表になりたい」と書いたとして、その理由をさらに質問したときに「お父さんに試合を見に来てもらいたい」と答えたとします。これは、土日も仕事で忙しくなかなか応援に足を運べない父親のお子さんの答えでした。子どもの本音は、大好きなお父さんに活躍する姿を見せたい、喜んでもらいたいということであることがわかります。■サッカー上達につながる活用術ポイントは「どうしたら?」ではなく「なぜ?」サッカーノートを書く理由について、多くのお子さんや親御さんは「サッカー上達のため」と思いがちです。どうしたら上手くなるのか、どうしたらサッカー選手になれるのかといった目標や方法論を書き記すことももちろん大切ですが、子どものサッカーノートを通して親御さんに重視してもらいたいのは、「どうしたら」より「なぜやるのか」のほうです。サッカーをする動機が「褒めてもらえるから」「勝ったらご褒美がもらえるから」などといった外発的なものだけだと、それはサッカーではない他のスポーツでも代替できることになってしまいます。それに対して、なぜサッカーが上手になりたいのかという内発的な動機がわかっていると、好きの理由が明確になり、よりサッカーに夢中な気持ちに気づくことができます。サッカーは魅力的なスポーツなので、子どもたちの心の中にもこの源泉のような思いが眠っていることが多いものです。とはいえ、その気持ちを言語化するのは子どもには難しいことです。親御さんはサッカーノートを使って子どもの答えを深堀りしながらサポートしてあげてください。言葉にすることで、子どもはその気持ちをしっかりと認識し、サッカーに取り組む姿勢が一段アップすることうけあいです。そうなると、サッカーノートは単なる「記録帳」ではなくなります。日々の練習の質も上がり、当初の目的であった「サッカー上達」にもつながります。■「サッカーノート時間」は1日10分でOK!サッカーの上達とともに、親子のコミュニケーションという側面でもメリットがあるサカイクサッカーノート。短時間で質の高い振り返りや記述ができるように"しつもん"という形式をとっているので、書く時間は1日10分でOKです。子どもが自主的に書くことができない場合は、10分間だけ隣で座って見守ってあげられるとベターです。最初は1行だけでも合格。その1行を書けたことをたっぷり褒めて、それにまつわる質問をして、親子のコミュニケーション時間を楽しみましょう。思春期になると、とくに男の子は親との会話を嫌がるようになりがちです。質問をしても何も答えてくれないなんていう時期もあるかもしれません。そうなる前のジュニア年代こそ、サカイクサッカーノートが力を発揮してくれるはず。まずは1冊、子どものことをわかるためのツールとして、そして子どもがサッカーに夢中な気持ちに気づくためのきっかけづくりとして取り入れてみてはいかがでしょうか。藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>藤代圭一(ふじしろ・けいいち)一般社団法人スポーツリレーションシップ協会代表理事。教えるのではなく問いかけることでやる気を引き出し、考える力を育む『しつもんメンタルトレーニング』を考案。全国優勝チームや日本代表選手など様々なジャンルのメンタルコーチをつとめる。2016年より全国各地に協会認定インストラクターを養成。その数は350名を超える。選手に「やらせる」のではなく「やりたくなる」動機付けを得意とする。新刊に「教えない指導」(東洋館出版)がある。藤代圭一さん最新著書「教えない指導」>>
2022年02月18日「大人になってから学ぶサッカーの本質とは」を運営し、育成年代のサッカーの本質を伝える活動をしているKEI IMAIさんに、子どものサッカーを「習い事」と捉えることについて聞きました。子どもにサッカーをやらせたい親御さんはたくさんいます。親同士で、「習い事なにやってるんですか?」という会話になると、「水泳と、英語とサッカーと...」このように返すお母さんさんお父さんは結構いると思います。でも、長くサッカーをしてきた身として、サッカーを指導してきた身としてもお伝えしたいのは、サッカーを習い事と思わないでほしいということです。今回は、子どもにサッカーをさせたい、サッカーを楽しんでほしいと思っている親御さんが心得ていてほしいことをお伝えします。(構成・文:KEI IMAI)【関連リンク】子どもが心からサッカーを楽しむために大切にしてほしい親の心得「サカイク10か条」■どうして「習い事」と捉えない方がいいのかどうして「習い事」と思わないでほしいのかというと、サッカーを教わる、教えてもらうという受け身の姿勢が、サッカーというスポーツの本質から遠ざけてしまうからです。サッカーは教わるものではありません。楽しい、プレーしたい、もっと上手くなりたいという気持ちを育み、子ども自らの主体性を引き出すことが我々大人の役目です。子どもは、何のためにサッカーをするのでしょうか。サッカーを楽しむためです。そしてサッカーを通じて仲間と繋がり、成長します。■上手くするために育むべきものは好奇心と主体性では、どうしたら成長できるのかというと、自分がやりたいと思って決めたことで、これまで出来なかったことができるようになること、そうなるまでに楽しくも苦しみが伴うことを知ることです。勝つことの喜びを、負けることの悔しさを知ることです。これらをサッカーで経験し、もっと上手くなりたい、もっと成長したいと子どもたち自身が思えることがとても大切なことです。ですから、サッカーを習い事としてやらせないでほしいんです。強制しないでほしいのです。サッカーを上手くさせたいという気持ちはコーチたちも同様です。だからこそ、育むべきは子どもの好奇心であり主体性です。サッカーって面白い、楽しい!と思わせて、「上手くなりたい」という気持ちを育み、上手くなるための環境をつくるのがサッカークラブの役目です。「上手くなりたい」という気持ちは、強制によって育まれるものではありません。サッカーという真剣な遊びの中で育まれていきます。サッカーの本質は遊びです。サッカーがしたいと思わないと、当然サッカーは上手くなりません。サッカーをしなきゃいけない......、と思いながらプレーしたところで上手くなりません。■夢中でサッカーをしている子どもが上手くなる元陸上選手の為末大さんは著書『生き抜くチカラ: ボクがキミに伝えたい50のことば』の中で「努力は夢中には勝てない」という言葉を残しました。私自身の子供の頃をふり返ってみると、夢中でプレーした積み重ねが成長に繋がっていたことがわかります。楽天大学の学長である仲山進也さんと元東京ヴェルディで活躍された菊原志郎さんの共著『サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質 才能が開花する環境のつくり方』にはこう書いてありました。ーー夢中で試行錯誤ができる子とできない子の違いって、何でしょう?主体性ですかね。こういう練習は、子ども同士でやるのが一番楽しいんですよね。大人がいると、どうしても大人の視線やミスを気にして伸び伸び練習できないですから。JFAアカデミーのときは、「今日は、コーチは何も言わないよ。失敗してもいいから自分たちで考えて、仲間と力を合わせていろいろやってごらん」という「ノーコーチングデー」を設定してました。出典:サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質 才能が開花する環境のつくり方より夢中でサッカーができる、試行錯誤できる環境が一番成長に繋がります。どんなに最先端の練習メニューも、夢中でプレーする子どもたちの前では無力です。夢中になる仕掛けが上手い大人が子どもを成長させます。魔法の練習メニューは存在しませんが、魔法のコーチングは存在するということです。子どもたちの気持ちをノセる指導者の元で子どもたちは伸びていきます。■サッカーを強制し、プレーを矯正するチームは少なくない長くジュニアサッカーを見てきましたが、未だに子どもたちにサッカーを強制し、プレーを矯正してしまうチームが少なくありません。ジュニアユース、ユースに上がり競技志向になっていけば多少そのようなアプローチがあるのも理解できます。しかしサッカーを始めたばかりの子どもに強制や矯正することは不要だと思います。チームを見極めるためには、練習だけではなく、ぜひ試合も観てほしいです。試合中、コーチがどんな声掛けをしているか、どんな振る舞いをしているか見てください。偉そうにふんぞり返って、子どもたちにコーチングとは程遠い怒号が聞こえてきたら要注意かもしれません。もちろん時には厳しさも大事です。でも、試合での指導者の態度は見極める上で参考になると思います。■信じて任せること、先回りして教えてしまうことで失ってしまうものチームに子どもを預けたら、親御さんは余計な口を出さないことです。子どもに「もっと練習しなきゃ」とか「なんでシュートしないんだ」など、余計な口を出して気持ちを壊さないようにすることが大事です。成長が早い子も遅い子もいます。周りができることができなくても焦らずに、見守ることが重要です。また、よく見かけるのが答えを先回りして教えてしまうことです。先回りして教えてしまうと、教わる側が自分で発見する喜び、成長する喜びを失ってしまいます。成長のタイミングも成長の仕方も人はそれぞれ異なります。だからこそ難しく、面白いんです。教えるのが上手い人は、決して教えすぎません。その子が自ら考え、自分でその技術を獲得するための余白をちゃんと残します。先回りして教えてしまうことで失ってしまうことを理解しなければいけません。子どもがサッカーを楽しくプレーするために、サッカーを習い事にせず、好奇心と主体性を育み、夢中になれるように、信じて任るようにしていただけたら良いなと思います。★この記事はサカイク10か条の項目第1、2、3、5項に該当しますKEI IMAI桐蔭横浜大学サッカー部時代に風間八宏氏にサッカーの本質を学んだ後、育成年代(主にジュニア)の指導に5年ほど携わる。その後半年間、中南米をサッカーしながら旅をし帰国。ブログ「大人になってから学ぶサッカーの本質とは」を運営し、サッカー育成年代の取材、指導者や現役選手にインタビューをしサッカーの本質を伝える活動をしている。筆者Facebookアカウント>>筆者Twitterアカウント>>
2022年02月10日エンタメの“今”を切り取った、男子のみの歌劇団の舞台裏。町田 粥さんによる、コミック『吉祥寺少年歌劇』をご紹介します。タイトルから「宝塚」を連想するが、こちらは男子のみの歌劇団。高倍率を突破した選ばれし少年たちが夢を追う、付属音楽学校の物語だ。「私自身、宝塚歌劇が好きで、音楽学校時代も含めたストーリーに熱いものを感じるんです。そこに男子のギムナジウム的な要素が合体したら面白いだろうなというアイデアが以前からあって。国内にいくつかある歌劇団のひとつという設定で男女を逆転させることで、創作にも幅が生まれると思いました」歌が得意な主人公の進藤瑞穂は、地元で観た吉祥寺歌劇団の公演に感動して、その勢いで入学。男役をやりたい一心でこの世界に飛び込んだものの、娘役が向いていると判定を下され、出鼻をくじかれてしまう。「時代的には減っていく考え方かもしれませんが、舞台に立つ人は特に、生まれ持ったものである程度決まってしまうシビアさがあると思うんです。10代でそういったシビアさに直面して、振り分けられたらどうなるんだろうと想像しました」そんな瑞穂と運命的に出会うのが、ある意味、彼よりもずっと早く人生を振り分けられてしまっている、主席候補の白井寿。歌舞伎の女形の役者である父を持つ白井は、いわば娘役のサラブレッド。だからこそ、娘役を男役の引き立て役としか見なしていない瑞穂のことを、冷たくあしらってしまう。「男性が演じる女性として、歌舞伎はイメージしやすいですよね。白井は昔の少女マンガの王子様みたいな華のあるキャラクターですが、彼も伝統的な歌舞伎の家系と、自分がやりたい道で葛藤を抱いています」ほかにも、オタクとしてこの世界を誰よりも敬愛しているからこそ、理想とかけ離れている自分に劣等感を抱いてしまうサワや、入学以前は自分を特別な人間と思っていたものの、才能に埋もれて苛立つカジなど、仲間たちの苦悩も立体的に描かれていく。日々の厳しい稽古や規律を重んじる集団生活を経て、少年たちは成長していくのだが、後半、新型コロナウイルスによって世の中が陥った現実を彷彿とさせる展開も。「やっぱり連載中、コロナ禍というのはずっとついて回りましたし、劇場に行きたくても行けない歯がゆさがありました。役者さんたちの気持ちを代弁するつもりはなかったけれど、胸にぽっかり穴が空いた感覚を描き留めておきたかったんです」エンタメの力を信じ、救われた経験のある人なら、きっと胸を打つフィナーレ。フィクションとリアルが溶け合う演出に、拍手を送りたい。『吉祥寺少年歌劇』男子のみで構成される「吉祥寺少年歌劇」。華やかな舞台に立つことを夢見て、音楽学校で切磋琢磨する少年たちの群像劇。一冊にドラマが詰まっている!祥伝社1012円©町田粥/祥伝社フィールコミックスまちだ・かゆ著書に『マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~』。『フィール・ヤング』にて「発達障害なわたしたち」が連載スタート。※『anan』2021年12月29日‐2022年1月5日合併号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2022年01月06日今年も、「JFA 第45回全日本U-12サッカー選手権大会」(旧全日本少年サッカー大会/以下全日本U-12)のシーズンとなりました。都道府県大会を勝ち抜いた競合チームが会場の鹿児島県に集まり、優勝を目指して白熱したプレーを繰り広げてくれることでしょう。決勝戦はテレビ放映も予定されています。そこで、同世代の選手たちのプレーを観ることのメリットについて、日本サッカー協会(以下JFA)普及ダイレクターの中山雅雄さんにお話を伺いました。(取材・文:小林博子)■ピッチに立つ選手たちは「憧れ」でなく「目標」動画配信アプリなどで、サッカー動画を好んで観る子どもたちはとても多いもの。ただしそれらの動画のほとんどは、試合の一部を切り取ったダイジェスト動画です。「華々しいゴールシーンや、技が光るきらめいたプレーに魅了されるのは当然のこと。しかしそれだけではなく、試合を通しで観ることにもたくさんの意味があります」と中山さんは話します。<<前編:ダイジェスト映像ではなく1試合見ることでオフザボールの理解が進む理由また、12月29日(水)には、「JFA 第45回全日本U-12サッカー選手権大会」の地上波でのテレビ放映が予定されています。サッカー少年の憧れの舞台に立ち、プレーする同世代の選手たちの姿は、子どもたちにとっては「憧れ」だけではありません。都道府県大会に出場し、勝ち進んだとしたら、自分がそのピッチに立っている可能性もあった試合だからです。この日戦う選手たちは、手の届く範囲にいる存在。中山さんは、「これから先、チームメイトや対戦相手になるかもしれない彼らの戦う姿は、叶えることができる『目標』」だといいます。■子どもたちが注目すべき3つのシーン目標として試合を観ることは、試合を「自分ごと化」できます。「自分だったらこうする」という意識が芽生えやすいからです。そのためには、ダイジェストではなく試合を通して観ることがサッカーというスポーツの理解を深めるのに役立つのです。ゴールなど試合の中で盛り上がったシーンは試合全体ではごく一部の瞬間です。ほとんどの選手が試合の中ではボールを持っていない時間が多いのです。ゴールの瞬間以外にも、試合ではさまざまなことが起こりますが、今回はその中でも小学生の子どもたちがとくに観るべき3つのポイントを中山さんが教えてくれました。1.試合の流れ比較的プレー時間が長いにもかかわらず、1つのゴールで勝敗が決まるサッカー。その1点を奪い、守る試合の中には、数々の「流れ」が存在します。その流れを感じられるのは、ダイジェスト動画にはない試合観戦の醍醐味です。また、現代サッカーでは試合の中で戦術が変わるのはよくあること。流れにのりつつ、状況に応じてどう戦術を変えているかなども見どころのひとつです。2.ダイジェストとして切り取られない動きゴールの手前のシーンで、選手たちはどうしているのか。ダイジェスト動画になるスーパーゴールが生まれるためには、パスやドリブルなど、ゴールまでボールを運ぶことに成功した何かがあるはずです。それ以外にも、ミスをした際にどうリカバリーしているか、オフザボールではどう動いているのかなど、シーンを切り取られた動画にはない学べるポイントにも注目しましょう。3.自分のポジションの選手に注目する自分の目線で観たい選手の動きを見られるのも、試合を通しで観る意味のひとつです。これはスタジアムなどで生でみるほうが自由度が高いのですが、テレビでも十分学ことはできます。例えばドリブラーなら、ボールを持ってなぜ前向きになってスタートできたのか。どうやって相手をかわしてチャンスをつくるために何をしているのかを観察するのは、自ら観ようとしないと観ることができません。ダイジェストだと相手をかわしてスタートしたシーンから始まりがちだからです。■テレビで観戦だけのメリットもサッカーの試合を通しで観るのには、生観戦またはテレビやオンラインでの試合中継の2パターンがあります。スタジアムの臨場感や自由度の高い観戦にはテレビ観戦は及びませんが、生観戦にはないメリットもいろいろあります。まずは「解説」があること。試合の展開を即座に言葉にして理解を促してくれるので、子どもたちの学びにもつながります。2つ目は、画面がスイッチされること。生観戦では見える景色が席に依存されますが、テレビではわかりやすい角度や位置に何台もカメラがあり、視聴者にとって最適な距離や角度から、プレーがよりわかるように放送されます。サッカーを熟知したスタッフによるその編集は、とくに小さなサッカー少年たちにとっては「観るべきポイント」がわかりやすくなることでしょう。「JFA 第45回全日本U-12サッカー選手権大会」は、12月29日(水)10:30から日本テレビ系31局ネットで放送されます。観るべきポイントをおさえつつ、同世代の選手たちの戦いを観戦してみてはいかがでしょうか。子どもたちの「目標」が1つ増えるかもしれません。【放送予定】TV放送、インターネットライブ配信予定はこちら>>中村憲剛さんのメッセージを含む大会オープニング映像や、ラウンド16までの【フルマッチ】動画も見られるJFATV(YouTubeチャンネル)はこちら>>
2021年12月25日サカイクではサッカーを始めたら『サッカーノート』をつけることを推奨しています。それは、書くことで目標が明確になり、練習したことやどんなプレーをしたのかを振り返ることができ、その結果、成長につながるからです。ですが、サッカーを始めたばかりの子や低学年の保護者には「サッカーノートに何を書けばいいか分からない」「どうやって書かせればいいの?」というお悩みをいただくことも。そこで今回、初心者でもすぐ書けるようになると好評のサカイクサッカーノートの書き方セミナーをオンラインで開催しました。実際に導入したスクールでは、子どもたちが上達を実感しているサカイクサッカーノートの使い方や、実際に使っている子どもたちの声をご紹介します。(構成・文:前田陽子)藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>写真はサカイクキャンプでノートを書く子どもたち。しつもんがあるので初めての子でも書きやすくなっております【関連記事】書き出すことで課題解決につながる!指導者たちが実感するサカイクサッカーノートの効果とは■子どもにサッカーノートをかけるようになってほしい保護者達が参加当日は、お子さんにサッカーノートをかけるようになってほしい親御さんらが出席。シンキングサッカースクールの菊池コーチと柏瀬コーチが話す、「サカイクサッカーノートだとどうして書けるようになるのか」、「どんな風に活用すればいいのか」に耳を傾けていました。セミナーに先駆けて、サカイクサッカーノートを約1年前から導入しているシンキングサッカースクールの生徒と保護者に話を聞いており、それぞれが感じる効果についてのコメントも動画で紹介しました。以下にその内容を紹介します。■「今の自分」が明確になるから目の前の課題が見え、目標を立てて頑張れるようになる実際にノートを使っている子どもたちからは、「自分で目標を立ててがんばれるようになった」(小学3年生)「パスがつながるようになったり、シュートが打てるようになった」(小学4年生)「今日やったことでよかった点と悪かった点を振り返ることができる」(小学4年生)という声が聞かれました。また、そばで見ている親御さんからは、「ノートを書くようになって、コーチに言われたことが理解できるようになった。振り返りがあることで練習をその場所だけで終わらせないところがいいですね」「子どもが一生懸命書くので、コメントをきちんと書くようにしています。親子のコミュニケーションツールのひとつですね。ノートを書くようになって途中であきらめることがなくなりました」とのこと。菊池コーチは、これらの変化についてこう語ります。「サッカーノートを書くことによって、今自分ができていることと、まだできないことが明確になります。できることをレベルアップする方法や、できないことをできるに変えるにはどうしたらいいかなどを自ら考えるようになります。頭の中で考えるだけでなく、言語化する行為を通じて目標ややるべきことが明確になるのです」また、その日のプレイを振り返ることで、コーチやチームメイトの話していたことへの理解が深まり、次からの練習やプレイへの取り組み方が変わってきたことも実感しているそうです。■1日10分、質問に答えるだけでOKサカイクサッカーノートはしつもんメンタルコーチの藤代圭一さんと一緒に開発しています。ノートには、最初から質問が書かれているのでそれに答えていくだけ。子どもたちが答えを導きやすく、ワクワクするような質問が並んでいるので自然と書き進むことができる仕組みになっています。それでも難しいと感じたり、わからないことは飛ばしたり、わからないと書くのでも構いません。答えに不正解はないので、思ったことを自由に書いて良い、とシンキングサッカースクールでも生徒たちに伝えているので、みんな伸び伸びとサッカーノートを書いてくるそうです。最初は「よかった」としか書けなかった感想も「ドリブルがよかった」→「ドリブルでフェイントして相手を抜くことができてよかった」と書いているうちに自然とステップアップしていきます。「ノートには親御さんから一言いただくコメント欄もあるので、ぜひ、子どものいいところを見つけてほめてあげてください」と菊池コーチは言います。親御さんの方も、たくさんの言葉をかけなくても「見たよ」というサインを返してあげるだけで、子どもも親にちゃんと見てもらえたことが嬉しくなり、やる気にもつながっていくのだそうです。■ノートを書くタイミグノートは練習の前後に使うようなレイアウトになっています。練習の前に目標を立てて、終わったらその目標にどう向かうことができたかを振り返ることで、自分がどんな課題を持って練習に取り組んでいるか、できたかどうか、どうすればできそうか。などを子ども自身、頭で整理することができるからです。ノートの使い方は、それぞれの練習頻度や意欲によって様々ですので、「このやり方が唯一の正解」と言うものはありません。「あまり時間がないのなら、練習後に振り返っておいて、練習前にはノートを見て今日の目標を確認する程度でもいいでしょう。ノートを書くことで前向きに練習に向かえるようになります」と菊池コーチは参加者にアドバイスを送っていました。どうしても「書かせなきゃ」と思ってアレコレ言ってしまいたくなるかもしれませんが、まずは練習の前後に少しでもノートを書くことが大事なようです。■徐々にでも必ず効果が出る。親御さんは見守ってサカイクサッカーノートは目標を立てて振り返ることができるノート。確実に子どもたちが成長できるものになっています。ノートを使って振り返りをすることで、今日どんな練習をしたのかを思い出すことができます。日々の練習はすべてリンクしているので、今日の練習を覚えていると次の練習に取り込みやすくなるはずです。子どもがサッカーノートを書けないことが気になっている参加者の皆さんに向けては、こんなアドバイスが送られました。「ノートをなかなか書けなかったり、項目を埋めることができないとつい口を挟みたくなってしまう親御さんの気持ちはよくわかります。そんな時はアドバイスではなく質問をしてあげてください。目標として『パスをしたい』と書いていたら『どんなパスをしたい?』『うまくパスをするにはどうしたらいいと思う?』などと質問をすると思考が深まります」シンキングサッカースクールでもこのノートを使っていますが、最初から書ける子の方が少ないくらいです。それでも、続けているうちにみんな徐々に書けるようになってきて、それに併せて練習への取り組み方や考え方が変わってきていることをコーチたちも実感しているそうです。サッカーは自分で考えてプレイするスポーツなので、判断が上達すると書き込むのも早くなるということも感じているとも語ってくれました。■「毎日書かないといけないの?」参加者たちの声セミナーの最後には参加者の皆さんからの質問コーナーが設けられ、「毎日書かなくても大丈夫ですか?」「ノートを続けるためにはどうしたらいいですか」「親として書き方をああだこうだ言いたくなりますが、親の心得としてどんなことが大事ですか」などの質問が寄せられました。上述したように、サッカーの練習頻度や子どもの意欲は個人差がありますので、「状況に合わせて毎日書いても、練習の日だけ書いても構いません」との回答。それ以外の質問にも、「続けるためには最初からたくさん書けなくても大丈夫」「正解を書かなきゃいけないわけではないので、子どもが何を書いても見守る姿勢を」などアドバイスを送り、「毎日しっかり書かせなきゃいけないの?」といった悩みを持つ参加者の皆さんは安どの表情を見せていました。■サカイクサッカーノートで技術だけじゃなく人としても成長するサッカーは頭ではじまって、足で終わると言われるほど考える力が必要なスポーツです。質問にどう答えるかを自問することによって自然と考える力が養われます。そして、これからの時代、自分の考えや思いを言葉にするのもとても大切な力になります。初心者はただノートを渡されても書けませんが、サカイクサッカーノートならしつもんが用意されているので、それに答えながら書いていくだけで頭の中が整理され、気持ちを言語化することが習慣化されます。技術の向上に目を向けるだけでなく、思考をアウトプットすることで、口に出していない本音なども知ることができ、指導者も保護者もその子に寄り添うアプローチに切り替えたりすることができるようになります。ぜひサカイクサッカーノートでお子さんとのコミュニケーションをより深めてください。藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>
2021年12月13日1980年にアメリカで活動を開始した、ボランティア団体『メイク・ア・ウィッシュ(make-a-wish)』。重い病気と闘っている子供たちの夢を叶え、生きる力や病気と闘う勇気を持ってもらうことを願って設立されました。これまでに多くの子供たちの「ディズニーランドに行きたい」「大好きな有名人に会いたい」などといった、さまざまな願いを叶えています。病気と闘う13歳の少年の願いとは2021年9月、ミシシッピ州に住む13歳のエイブラハムくんは、『メイク・ア・ウィッシュ』で夢を叶える権利を手に入れます。海外メディア『The Indian Express』によると、エイブラハムくんは2020年に血液の病気である、再生不良性貧血と診断されました。その後、骨髄移植手術を受けて、無事に成功。そしてこのたび、『メイク・ア・ウィッシュ』が彼の夢を叶えてくれることになったのですが、エイブラハムくんが願ったのは、テーマパークへ行くことでも、スターに会うことでもありませんでした。彼の願いはホームレスの人たちに食事を提供したいというものだったのです。こうして地元の人たちの協力を得て、エイブラハムくんは80食分の食事をホームレスの人たちに配りました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by Make-A-Wish Mississippi (@makeawishms) エイブラハムくんの母親は息子の願いを聞いた時、思わず「本当に?たくさんのことができるのよ。あなた、ゲーム機は欲しくないの?」と聞き返したのだとか。息子にいつでも「寄付することの大切さを教えてきた」という父親も、とても喜んだということです。このエイブラハムくんの利他的な行動には、称賛の声が上がっています。また、ホームレスの人たちへの食事の提供は、来年まで毎月続けられるそうです。『メイク・ア・ウィッシュ』で大きな夢を叶えられる権利を、ホームレスの人たちのために使ったエイブラハムくん。「誰かを喜ばせることが自分にとっての幸せ」という、13歳の少年の美しい心は、私たちに大切なことを教えてくれた気がします。[文・構成/grape編集部]
2021年11月22日スポーツの現場から中々無くならない、暴力・暴言などの威圧的指導。サッカー少年少女の保護者の皆さんも関心が高い問題ですよね。日本サッカー協会(以下JFA)では、2013年に暴力根絶宣言を行い、相談窓口の設置をはじめ指導者養成講習会などでの啓発など、サッカーの現場から暴力を無くす活動を行っています。サッカーに関わるすべての人が安全にサッカーを楽しむことができる環境を作り出すため、そして差別・暴力問題を未然に防ぐための啓発活動や顕在化した問題への対応を行うために2015年からは「ウェルフェアオフィサー」の制度を開始しています。【関連記事】サッカー界から暴力、暴言、ハラスメント根絶のためにJFAが行うコーチへの指導■ウェルフェアオフィサーの役割サッカーを楽しむサッカーファミリーの安心、安全を守り、より快適なサッカー環境の構築リスペクト・フェアプレーの伝道者① リスペクトやフェアプレーを啓発、促進② 暴力、差別等の予防活動(問題の顕在化を未然に防ぐこと)③ 諸問題対応④ 司法機関や諸関連組織への橋渡し役■ウェルフェアオフィサーのカテゴリー① ウェルフェアオフィサー(ジェネラル)② マッチ・ウェルフェアオフィサー※主に競技会におけるリスペクトの周知・啓発、暴力・差別予防③ クラブ・ウェルフェアオフィサー※主に所属クラブでの啓発、クラブ内研修など開催■オンラインワークショップを開催10月17日には、オンラインでウェルフェアオフィサー(ジェネラル)のリフレッシュ(更新)研修会が開催され、集まった有資格者の皆さんは、JFA暴力等根絶相談窓口の現状報告や、セーフガーディングワークショップを通じて、改めて、指導現場の暴力・暴言・ハラスメントについて学びを深めました。JFAからの報告によると、近年直接的な暴力指導の報告は減っているものの、その分暴言や威圧的な指導の報告が増えており、報告の約8割が18歳以下のカテゴリーだとのこと。叩く、蹴るなど目に見える暴力には指導者も敏感になっているようですが、相手を傷つけるようなひどい言い方や、委縮させるような発言など精神を追い込む行為が増えている模様です。審判への威圧的な暴言や、失敗した選手への罵声等もまだまだ見受けられる一方で、そうした状況に即座にそして適切に対応するためには知識と経験が必要です。この辺りの課題は、今後も情報発信を続けることや講習会を増やすなどの対策で、自信をもって活動できるようにサポートしていくとのことです。■JFAとしての取り組みJFAリスペクト・フェアプレー委員会委員長の山岸佐知子さんは、今後のプロモーション強化として、JFAセーフガーディングポリシー(※)を浸透させ、ウェルフェアオフィサー活動を充実させること、U-12年代の全国大会でのグリーンカード活用推進や参加チームに「RESPECT」のキャプテンマークをつけていただくことなどを進めていく予定だと報告しました。また、同委員会委員の松崎康弘さんは、「セーフガーディングのポリシーは、子ども達を守り、エンパワーする(=本来持っている力を引き出し、自信を持たせる)ためのものである」と説明しました。そのうえで、プレーヤーの安心安全環境は、指導者だけに課された問題ではなく、子ども達を含む当事者たち皆の意識改革が必要だとし、JFAは暴力暴言・差別やハラスメントなどあらゆる問題を許さないと発表されました。※セーフガーディングとは、18歳以下の子どもたちや社会的弱者を、肉体的、精神的、心理的、性的虐待から守り、安心安全を高めることをまとめたプログラムで、各国が参考にしている。■広島県の好事例を共有都道府県FAの中で、良い取り組みをしているとして広島県FAの勝山正比呂さんから活動が参加者に共有されました。広島県FAではウェルフェアオフィサーの理念を浸透させるために「ウェルフェアオフィサー委員会」を組織し、ウェルフェアオフィサーをすべての種別及びカテゴリーに配置するよう計画的に人材養成を行っています。大会ではウェルフェアオフィサーシート(報告書)を共有し、本部テントには啓発用のイラストなどを描いたタペストリーを掛けるなどの活動を行って周知しているとのこと。また、現状2~4種年代のウェルフェアオフィサーはいますが、大学生、社会人、シニア、フットサルのカテゴリーにはいないので、この先の活動としてまずは社会人連盟と一緒に何かできないか模索したり、講習会の取り組みを強化することを検討していると勝山さんは教えてくれました。■小学生相手に人格否定をするような指導者も参加した都道府県FAの方にお話を伺ったところ、「子どもたちを守るためにウェルファオフィサーについて学ぼうと参加した」、「低学年では楽しむことを大事にしていた保護者も、高学年になると勝利を求め厳しくなる。サッカーはみんなが楽しめる生涯スポーツなので、ウェルフェアオフィサーの理念を理解してもらい、楽しめる環境にしていきたい」など、この日のウェルフェアオフィサー(ジェネラル)に参加した理由を教えてくれました。とある県では独自に通報ページを作成したところ、当該チームの保護者や対戦相手の関係者などから報告が届くことがある、という現状も明かしてくれました。直接的な暴力はないものの、子どもたちの人格を否定するような酷い発言も見られるそうです。最近では女子チームでのそういった指導も多く見られるとういことも語ってくれました。そのような実情を目の当たりにしていることもあり、「セーフガーディングの考え方はすべての指導者が知るべきだと感じます」と、今後は情報の共有や研修会の実施を増やすことに注力するとの展望を教えてくれました。■「暴力暴言指導はダメだよね」で思考停止してはいけないこの日ワークショップを担当したJFAリスペクト・フェアプレー委員でJFAインストラクターの眞藤邦彦さんは、「排除ではなく、自分に何ができるか、自分ごととして考えることが大事」と言います。ワークショップでは「わかる」を「かえる」に、をスローガンに掲げ、「暴力や暴言指導はよくないですよね」と理解する、わかるので終わりではなく、では「自分たちは何ができるか」と思考を変えることが安心安全な環境づくりの基本だとワークショップなどを通じて伝えているそうです。子どもたちには「考えてプレーをしなさい」と言っているのに大人は現状に甘んじて思考停止していませんか?指導者も含め、安心安全な環境でサッカーを楽しむためには、大人が思考停止せず考え続けることが大事なのだと眞藤さんはワークショップを通じて伝えていました。今後も研修会やワークショップを開催予定とのことですので、お住まいの都道府県のサッカー協会にお問い合わせください。
2021年11月11日サッカー日本代表が絶体絶命のピンチを乗り越え、真価の問われるアウェイ2連戦に挑もうとしている。W杯カタール大会の出場権を懸けたアジア最終予選が9月からスタート。ホーム開催の初戦でオマーンにまさかの黒星を喫した日本代表は、今月、アウェイで行われたサウジアラビアとの第3戦でも敗戦。3試合で1勝2敗という苦境に立たされ、カタール行きに黄信号が灯った。そして3連勝中のオーストラリアをホームに迎えた第4戦。負けたら勝ち点差が9に開き、出場権獲得の2位以内が絶望的になる大一番で、試合終盤に決勝点をもぎ取って勝利。ギリギリのところで望みをつないだ。このオーストラリア戦で日本代表が手にしたものは、勝ち点3だけではない。灼熱のサウジアラビアで消耗戦の末に喫した痛恨の黒星からわずか4日後の大きな勝利。心が折れそうな敗戦から短期間でメンタル、フィジカル、戦術面での立て直しに成功し、「絶対にカタールへ行くんだ」「連続出場の歴史を途絶えさせてはいけない」という選手と森保一監督の強い意志が、日本代表に自信と覚悟を取り戻させた。オーストラリア戦で殊勲の活躍を見せた浅野拓磨を取り囲んだ歓喜の輪、勝利後に森保監督と選手・スタッフが大きな円陣を組んで今後への誓いを共有した場面は、チームの強固な団結力を象徴するシーンだった。確実に風向きは変わった。だが、4試合終了時点でオマーンに総得点で抜かれてグループ4位に転落した事実は見逃せない。11月にはベトナム、そしてオマーンとのアウェイ2連戦が待ち受ける。ヨーロッパでプレーする選手が多い日本代表にとってベトナム、オマーンと続く移動は負担が大きく、全体での練習時間も限られる見込み。これまで苦戦した条件がそろうのは気がかりだが、求められるのは困難を乗り越えての連勝のみ。本当の勝負はここからだ。オーストラリア戦では東京五輪世代の田中碧が新たなヒーローとなった。10月シリーズを負傷欠場した久保建英、堂安律の回復も期待されている。そして森保監督がどんな戦術、選手起用を選択するかにも注目だ。真価の問われる11月シリーズ。覚悟を固めた森保ジャパンの戦いは、一見の価値アリである。真価が問われるアウェイ2連戦!日本代表のキーマンをピックアップ。田中 碧 選手彼の立ち位置とワンタッチパスが攻撃陣を動かす。東京五輪でも活躍した新星に要注目。古橋亨梧 選手ワールドクラスの快足を武器にセルティックでゴールを量産中。日本代表でも爆発なるか。冨安健洋選手今夏、英国の名門アーセナルに移籍して即主力に。日本の未来を担う若き守備の大黒柱。遠藤航選手対人プレーで圧倒的な強さを誇るボランチ。抜群の危機察知能力でチームを救う。吉田麻也選手強じんなメンタルでチームを統率するキャプテン。想いが込められた試合後のコメントも必見。アジア最終予選グループBグループA、B上位2か国が出場権獲得。3位同士によるプレーオフ勝者が大陸間プレーオフへ。2022W杯カタール大会 アジア最終予選第5戦11/11 vsベトナム第6戦11/16 vsオマーン共にアウェイ開催。スポーツ動画配信サービス「DAZN」でアジア最終予選全試合を配信。アウェイ戦は独占配信。※『anan』2021年11月3日号より。写真提供・JFA文・青山知雄(by anan編集部)
2021年11月02日子どもがサッカーを楽しむために、サカイクは保護者のみなさんに大切にしてほしい"親の心得"を10か条にまとめました。子どもは身近な大人の行動や言動を良く見ているもの。知らず知らずのうちに子どもが自分の真似をしていた、ということは多いはずです。サッカークラブのコーチは、選手である子どもの保護者と切っても切れない関係にあります。クラブやコーチの考えに理解を示してくれる保護者がほとんどですが、中には「それは本当に子どものためになるの?」と考えてしまう行動もしばしば。今回は、ご自身も東京都社会人リーグ1部の「エリース東京FC」シニア40のチームで主将としてプレーしている傍ら、東京都西多摩郡のサッカークラブ「Ruffle瑞穂FC」で指導をされている大塚哲さんにお話を伺い、サカイク10か条のひとつ「9.サッカー以外のことを大切にしよう」について、子どもや保護者とのやりとりや自身の体験のなかで感じたことを話してもらいました。(取材・文:中村僚)【関連リンク】子どもが心からサッカーを楽しむために大切にしてほしい親の心得「サカイク10か条」写真提供:エリース東京FC■保護者がどれだけ子どもに介入するかによって子どものコミュニケーション能力が変わる?主に中学3年生の子どもたちを指導している大塚さんは、基本的に保護者と接することはなく、子どもたちの指導に専念しています。その中では少し歯がゆい思いもあるようです。「チームの代表が『コーチたちには現場に専念してほしい』という思いがあるので、私たちが保護者の方と直接コミュニケーションを取る機会はあまりありません。個人的には人と話すのが好きですし、保護者の方とも気さくに話したいのですが、どうしても全員の保護者の方と平等に接することはできません。そうなると、こちらはそんなつもりがなくても『あの選手の親とだけ仲良くしているな』と見られてしまうこともあるんです。そうした軋轢を避けるために、僕たちは基本的に子どもたちの指導に専念しています」ただしそうした中でも、保護者から子どもへの影響を強く感じているという大塚さん。中学生は、人からの目線を気にしたり、自分に関わる人の影響を強く受けたりする多感な時期。最近では、高校受験を控えてサッカーを続けるかどうかという決断をする時期でもあります。「サッカーはチームスポーツなので、適切なコミュニケーションを取れるかどうかがとても重要です。子どもたちと話していると、『コーチ、俺はこう思うんだけど』とはっきり自分の考えを口にできる子と、『はい......』という淡白な返事だけになってしまう子がいます。他の場面でも、仲間と対話できる子と、言われるがままになってしまう子、などです。もちろん、同じ子でもある場面ではうまく喋れるけど別の場面では黙ってしまうことなどもあり一概には言えませんが、コミュニケーションが得意かどうかという傾向は確実にあると思います。あまりコミュニケーションが得意でない子は、保護者がクラブに意見を言うことや、保護者の考えでサッカーを休ませることが多いんです」サッカー以前の問題として、近年の子どもたちは実年齢よりも3、4歳幼い、と語る教育者の声もあります。「現場に立っている身からすると、非常に納得できる数字です。昨年からはコロナ禍の影響で選手の住所などの情報を会場に提供する機会が増えたのですが、その時に子どもが自分の家の住所を書けなかったり、提出物を忘れるのが大体同じ子だったりしました。きっと普段から、いろいろな問題が起こらないように保護者が先回りしているのだと思います。提出物も保護者が書く、忘れものがないように保護者が用意する、何をすべきかも保護者が指示する。結果、子どもは自分で判断をする機会や経験が失われていき、実年齢よりも幼く見えてしまう、ということなのでしょうか」■何も言わなくとも息子がサッカーを始め自分と同じ高校に進学した大塚さんは自身も2人の子どもの父親。そして2人ともサッカーをプレーしており、指導者であると同時にプレイヤーの保護者でもあります。どちらの立場もわかる大塚さんは、どのようなスタンスで子どもと接しているのでしょうか。「僕は基本的にあまり子どもに何かを言うことはありません。僕も学生時代はサッカーをしていましたが、子どもたちにサッカーをやるように促したことはありません。長男は気づいたら僕と同じ高校に進学してサッカー部に所属していました(笑)。とても嬉しいことですが、僕から何かアドバイスをしたことはないですね。子どもたちが所属してきたチームにも、基本的に何か意見を言ったことはありません。チームにはチームの方針がありますから、それにお任せです」「何より自分が本業、指導者、自分のプレー、そして家庭と、いろいろな自分が混在している生活を送っています。放任とも言われてしまいそうですが(笑)。ただ、自分のそんな姿を子どもたちが見て、そこから何かを感じ取ってくれた結果が、サッカーを始めたり自分と同じ高校に進学したりすることだったと思うので、少しは何かを伝えられたのかなと思います」会社員、サッカー指導者、サッカー選手、父親......いろいろな側面を持つ大塚さんの話からは、子どもに対する愛情と同時に、自分の人生をより充実させようとする姿勢が見えてきました。次回は大塚さんご自身のキャリア、そして11月に開催される「オムロン ヘルスケア杯 全国シニアサッカー"裏"選手権」についてお話を伺います。★この記事はサカイク10か条の項目第9項「サッカー以外のことを大切にしよう」に該当します
2021年11月02日