“ラブコメの帝王”ヒュー・グラントが、『ラブソングができるまで』のマーク・ローレンス監督と実に4度目のタッグを組む最新作『Re:LIFE~リライフ~』。今度は落ち目の脚本家を演じたヒューが、アカデミー賞受賞のJ・K・シモンズ、マリサ・トメイとともに人生の“書き直し”を目指して新境地を見せる本作から、予告編が解禁となった。アカデミー賞「脚本賞」を受賞し、名声を手に入れたキース・マイケルズ(ヒュー・グラント)。しかし、それから15年もの間、全くヒット作に恵まれない。妻にも逃げられ、一人息子とも会えず、ついには電気すら止められてしまう!彼は仕方なく、エージェントから紹介された、NY北部の田舎町ビンガムトン大学のシナリオコースの講師を引き受ける。懇親会では酔っ払って女性教授ウェルドン(アリソン・ジャネイ)に暴言を吐き、学生は好みのタイプの女学生カレン(ベラ・ヒースコート)たちを選ぶなど、やりたい放題で、大学の学科長ラーナー(J・K・シモンズ)から何度も忠告を受ける始末。だが、娘を育てながら復学をしたシングルマザーのホリー(マリサ・トメイ)を筆頭に、生徒たちは真剣そのもの。心から映画を愛する彼らの情熱に触れるにつれ、キースの心の中でも何かが変わり始める──。数々のロマンティック・コメディの名作を世に送り出し、世界中の女性の心に切なくも温かな火を灯し続けてきたヒュー・グラント。そんな彼が最新作で演じるのは、ハリウッドのトップから転落し、大学の講師を始めることになった脚本家のキース。共演には、『セッション』の鬼教師役で話題をさらい、本年度アカデミー賞「助演男優賞」を受賞したJ・K・シモンズ。本作では、家族の話をすると30秒で泣いてしまうという前作とは真逆のハートフルな学科長に扮し、笑いと涙を誘う。また、『いとこのビニー』でアカデミー賞「助演女優賞」受賞後、『イン・ザ・ベッドルーム』『レスラー』で2度同賞にノミネートされているマリサ・トメイが、キースに影響を与えるシングルマザーを変わらないキュートで演じている。解禁となった予告編では、ヒューが人生をやり直そうと奮闘する売れない中年の脚本家を熱演し、新境地を開拓。誰もが一度は思う、「人生は書き直せるのか?」「本当にやりたいこととは?」を問いかけ、人とのつながりから大切な人生のシナリオを学んでいく様子を描く、優しく心に響く映像となっている。『Re:LIFE~リライフ~』は11月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月13日ディオール(Dior)が15-16AWコレクションのキャンペーンビジュアルを発表した。去る6月16日に国立新美術館でリピートショーが行われ、話題呼んだことも記憶に新しい今秋冬のコレクション。アマゾンやサバンナを思わせる濃い色合いのアニマル柄ワンピースやマスキュリンなスーツルックなどが登場し、野性的で力強い女性像を思わせるアイテムがランウェイを彩った。ちなみにアニマル柄は1947年に初めてコレクションを発表した際にも使われていた柄で、フローラルとともにブランドのアイコニックパターンのひとつ。デザイナー、ラフ・シモンズの手でモダンに再解釈されたそれは、彼のメゾンに対する敬意の表れとも言える。今回のビジュアルは、そんなアイテムたちと共鳴するような荒々しい自然をバックに表現された。「私の幼少時代の家は崖の上にあり、ひどく激しい天気にさらされました」とは創始者クリスチャン・ディオールの自叙伝にある言葉。彼の故郷である仏ノルマンディー地方グランヴィルの岬に、ファー素材のワンピースやアニマルプリントのハイサイブーツを纏った女性たちが佇む様はパワフルでいてフェミニン、まさに官能的で個性的な女性たちそのもの。写真はこれまでにもディオールのキャンペーンを手掛けてきたベルギー出身のフォトグラファー、ウィリー・ヴァンデルペールが担当。彼のレンズを通し、新しいディオールウーマンの姿が表現されている。
2015年08月06日ラフ・シモンズが打ち出す15-16AWのディオールは、野生の動物のダークでセンシュアルな力強さを感じさせる“フラワーウーマン”。熱帯に生息する動物や植物の艶かしい色や模様が、アクセサリーにも取り入れられている。「ディオラマ(DIORAMA)」の新作バッグ(W25×H15.5×D8cm 45万円)は、表面地の全面に、 紐状にカットしたラムレザーをストライプ状に縫い付け、更にダイナミックなパターンプリントを施したデザイン。白がベースのカラーリングなので秋がくるのを待たずとも、コーディネートに取り入られる。パンツルックやシンプルなブラックドレスのスタイルなどに幅広いルックにマッチ。大胆な柄がディオラマ独特のマスキュリンなチェーンストラップとのバランスがよく、先鋭的且つ官能的な女性像を体現している。<問い合わせ先>クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2015年08月01日アディダス(adidas)と「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」のコラボレーションフットウエアライン「アディダス バイ ラフ・シモンズ(adidas by RAF SIMONS)」が、パリメンズファッションウィーク期間中に2016春夏コレクションを発表した。今回のコレクションでは、「スタンスミス(Stan Smith)」、「オズウィーゴ 2(Ozweego 2)」、「レスポンス トレイル 2(Response Trail 2)」といったおなじみの3モデルに加え、新たに「アディダス バイ ラフ・シモンズ スタンスミス ストラップ(adidas by RAF SIMONS Stan Smith Strap)」を加えた4モデルで展開される。エレガントなレザー素材を使用し、サイドにアイコニックな“R”の文字をパンチングであしらった「スタンスミス」は、クラシックなホワイト、ライトコッパーとシルバーのカラーに加え、今シーズンの新色としてブラッシュイエロー、アッシュピンク、ナイトマリンが登場。さらに、レザー素材を使用した「スタンスミス エイジド(Stan Smith Aged)」からは、ユーズド加工を施してヴィンテージ風の使用感を演出したホワイト一色とブラック一色のモデルが展開される。ランニングシューズにインスパイアされたアッパーに透明シリコンのウィンドウを配した「オズウィーゴ 2」からは、カーキ、ディープグリーンに加えて、ブラック×ブルー×ブラウンの配色のモデルを発売する。独創的なビジュアルと自由奔放な色使いが特徴の「レスポンス トレイル 2」は、ホワイト×グリーン、レッド×ブルーの配色でアップデート。TPU製(熱可塑性ポリウレタン樹脂)のヒールスポイラーを2個装着しており、スポイラーのポジションを変えることで表情を変えることも出来る。新登場となる「アディダス バイ ラフ・シモンズ スタンスミス ストラップ」は、80年代に登場したコンフォートストラップを洗練させて新たなひねりを加えたバックルストラップ仕様の「スタンスミス」。レザーには「RAF SIMONS」のブランドネームがあしらわれた。なお、発売は16年2月を予定している。
2015年07月06日現在来日中のアーノルド・シュワルツェネッガーが、再び“当たり役”で戻ってくる『ターミネーター:新起動/ジェニシス』。本日7月6日(月)のジャパンプレミアを前に、30年来の“親友”もいえるターミネーターを使っておどける貴重なオフショットも収めた特別映像が解禁。さらに、思い入れたっぷりのシュワ初出しのインタビューが到着した。『ターミネーター』シリーズとしては、2003年の『ターミネーター3』以来、12年ぶりの正真正銘の「アイルビーバック!」を果たすシュワ。いち早く本作を観賞したシリーズの生みの親ジェームズ・キャメロンが、手放しで絶賛していることも話題となっている。公開された特別映像では、ハリウッド・レジェンド=シュワとの共演について、出演キャストたちが、その思いをアツく語る。「“アイルビーバック”は映画史に残る名セリフだ」と、カイル・リース役ジェイ・コートニーが言えば、「ターミネーターと言えば彼よ!」とサラ・コナー役エミリア・クラーク。「彼のハマり役だ。役に愛情と情熱を持っている」とジョン・コナー役ジェイソン・クラークも続ける。「映画史を代表するキャラクターの1つ。アーノルドには文句なしの存在感とカリスマ性がある」と語るのは、本年度のオスカーを獲得し、オブライエン刑事役で本シリーズに初参加を果たしたJ・K・シモンズ。さらに、「彼なしでターミネーターはありえない。彼は現場の起爆剤だった」と、監督アラン・テイラーも語り、世界中で愛され続けているT-800ターミネーター=シュワルツェネッガーの“アイルビーバック!”にこぞって賞賛を贈る。この12年ぶりの復帰について、シュワ自身は、「また『ターミネーター』に戻ってこられて嬉しい。私にとって最も重要だったのは、ストーリーが良いことだった。『ターミネーター』をやりたいがために、同じストーリーを繰り返し描くのは嫌だった。だから、新しくて面白いストーリーが必要だった」と言う。「想像力に富んでいて紆余曲折のある物語で、とても驚いたよ。特に、私が2人登場するアイデアに感心した。1人はサラ・コナーと人類を守るようにプログラムされたターミネーターで、もう1人はマシンを守り人類を滅ぼそうとしている。このコンセプトは、2人の対決の構図を生み出し、激しい戦闘が繰り広げられる」と、新起動されたストーリーを称える。再びT-800ターミネーターを演じることについては、「自転車に乗るのと同じで、すぐに勘が戻るものなんだ。脚本を読んで台詞の練習を始めたときから、自然と機械のような話し方になったよ」と、さすが、難なくキャラクターに入り込めた様子だ。「ターミネーター役を演じる上で重要なのは、彼がマシンであることを常に念頭に置いておくことだ。歩き方や動き、話し方や表情、戦い方などすべてをマシンらしく演じなければならない。しかし、彼は長い期間を人間と共に過ごしているから、時に残酷でありながらも優しさを兼ね備えている。それを微妙に表現するんだ。彼が人間らしく振る舞おうと意識すると失敗する。無理に笑おうとしても、うまく人間のように笑えない。それでも、過去よりはより人間らしくなっているよ」。アクションシーンについては、「全然、時間が経っていないような気がするんだ」とシュワ。「何を目指して撮影しているのか、最終的にどんな作品になるか、きっちり分かっていたからね」と、シリーズを誰よりもよく知る彼らしく語る。そんな彼の代名詞ともいえる、T-800ターミネーターの魅力については、「彼は人間のような姿をしているけれど、マシンだから不死身だ。誰もがそんな風になりたいと思う。だからこそ、みんな彼が好きなんだ。彼のパワーは無限であり、目の前にあるあらゆるものを破壊し、抹殺することができる、とみんな感じている」という。「ジェームズ・キャメロンは、1作目では悪役だったターミネーターをヒーローにする形で脚本を書き、作品を撮った。だからみんな、彼が悪い存在でありながらも、善人というか善き機械でもあるということを楽しんでいるんだと思う」と、ターミネーターが時代を込めて愛され続ける理由を自ら明かしてくれた。そんなシュワは、本日7月6日(月)夜、六本木ヒルズ・アリーナにて開催されるジャパンプレミアにエミリア・クラークとともに登壇する。『ターミネーター:新起動/ジェニシス』は7月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ターミネーター:新起動/ジェニシス 2015年7月10日より全国にて公開(C) 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2015年07月06日シリーズ最新作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(7月10日公開)のベルリン・プレミアが現地時間21日、ポツダム広場のソニーセンターで開催され、俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー、アラン・テイラー監督らキャスト・スタッフが登場した。会場には、T-800ターミネーター役のシュワ、サラ・コナー役のエミリア・クラーク、カイル・リース役のジェイ・コートニー、ジョン・コナー役のジェイソン・クラーク、オブライエン刑事役のJ・K・シモンズ、そして、テイラー監督とプロデューサーのデヴィッド・エリソン&デイナ・ゴールドバーグら主要キャストとスタッフ陣が集結。フラッシュが一斉にたかれ、会場は割れんばかりの歓喜に包まれた。シュワは、ファン約1,000人以上を前に「ターミネーターというキャラクターを演じることが本当に好きなんだ。戻って来られてうれしかった!」と感無量。多くのファンとの記念撮影やサインにも応じ、12年ぶりのシリーズ復帰をファンと共に祝った。最新作について、シュワは「脚本がとにかく素晴らしかった。ストーリーだけでなく、ジェットコースターに乗っているようなエモーション、アクションシーン、チェースシーン、ファイトシーン。全てが素晴らしかった」と絶賛。再びT-800を演じることは「自転車に乗るようなものだったよ」と笑い、「すぐ自然に感覚を取り戻せた」と語った。また、エミリアも「撮影でターミネーターとしてのアーノルドを初めて見た時は本当に素晴らしかった。しかも、私の守護神だなんて!」と興奮気味にコメント。本作の冒頭で鍛え抜かれた筋肉を披露したジェイは「時間転送装置で裸で出るにはベストな体じゃないとね(笑)」と語り、会場を沸かせた。シリーズの生みの親であるジェームズ・キャメロン監督が「私にとって3作目の『ターミネーター』だ」と絶賛している本作。7月6日には、通算16度目の来日を果たすシュワと初来日となるクラークが、東京・六本木ヒルズアリーナで開催されるジャパン・プレミアに登壇することも決定している。(C)2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2015年06月23日日本公開から30周年を迎えるSFアクション映画の金字塔『ターミネーター』シリーズ。7月10日(金)に日本公開を控える最新作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のプレミアが6月21日(現地時間)ドイツの首都ベルリンにて開催され、アーノルド・シュワルツェネッガーを始めとしたキャスト&スタッフが集結した。人類の未来ために、サイバーダイン社が開発した人口知能システム・ジェニシス。しかしスカイネットから進化を遂げた、新たな人口知能・ジェニシスは自我に目覚め、反乱を開始。人類の未来を取り戻す運命の鍵を握るサラ・コナーとT-800ターミネーターは類滅亡となる「審判の日」を止めることが出来るのか。しかし二人の前に、立ちはだかる、人間でも機械でもない、史上最強の新型ターミネーターの正体とは――。映画さながらの時間転送装置のステージが設置された会場には、世界中から集まった1,000人以上のファンが詰めかけていた。そんな中レッドカーペットに登場したのは、T-800ターミネーター役のアーノルドを始め、サラ・コナー役のエミリア・クラーク、カイル・リース役のジェイ・コートニー、ジョン・コナー役のジェイソン・クラーク、オブライエン刑事役のJ・K・シモンズ、監督のアラン・テイラー、プロデューサーのデヴィッド・エリソン&デイナ・ゴールドバーグら主要キャスト&製作陣。黒いスーツと右手にはエンドスケルトンのスカルの指輪を身に着けたアーノルドはセルフィ好きということでも知られ、多くのファンとの記念撮影、サインに応じるなど手厚いサービスをたっぷりし観客を魅了。本作についてアーノルドは「ターミネーターというキャラクターを演じることが本当に好きなんだ。だから戻って来られて嬉しかった」と感無量の様子。さらに「脚本がとにかく素晴らしかった。ストーリーだけでなく、ローラーコースターに乗っているようなエモーション、素晴らしいアクションシーンに、チェースシーンに、ファイトシーン。すべてが素晴らしかった」と語り、T-800を再び演じることについては「自転車に乗るようなものだったよ(笑)。すぐに自然に感覚を取り戻せた」と笑顔で語った。本作でサラ・コナー役を演じたエミリアは、この日、最近切ったばかりボブヘアを披露。黒と白のドレスで登場した彼女は、「撮影でターミネーターとしてのアーノルドを初めて観たときは本当に素晴らしかった。しかも、私の守護神だなんて!夢のようだったわ」と興奮状態で語る。また、本作の冒頭で過去に送り込まれるため鍛え抜かれた筋肉を披露しているジェイは、「時間転送装置で裸で出るには、ベストな体じゃないとね(笑)」と自信をみせた。世界中で盛り上がりを見せている本作。7月6日(月)には、通算16度目の来日を果たすアーノルドと、初来日のエミリアが、東京・六本木ヒルズ・アリーナで開催される本作のジャパンプレミアへ登壇することが決定している。『ターミネーター:新起動/ジェニシス』は7月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ターミネーター:新起動/ジェニシス 2015年7月10日より全国にて公開(C) 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2015年06月23日ディオール(Dior)が6月16日に東京・国立新美術館にて15-16AWコレクションのファッションショーを開催。 館内の2階のスペースに、メゾンのキーカラーのひとつ、ピンクの絨毯を敷き詰めて、一夜限りのランウェイを特設した。顧客やメディアなどを招待して披露したのは、3月にパリ・ルーブル美術館で発表したコレクションのリピートショー。ルックはアマゾンやサバンナの動物、爬虫類を思わせる強烈なアニマル柄のプリントやフェティッシュなエナメルのハイサイブーツなど、開放的で毒っけのある色彩が印象的だ。メイクやヘアは少しアレンジされていた模様。フィナーレに、映画『ディオールと私』にも登場したラフ・シモンズの10年来の片腕ピーター・ミュリエーが現れ、挨拶した。アフターパーティには、フロントローでショーを観覧した歌姫リアーナや、クリスチャン ディオール クチュール社長兼CEOシドニー・トレダも参加した。他にも、女優の夏帆、初音映莉子、モデルの菜々緒やローラ、森星、水原佑果、シンガーの加藤ミリヤ、DJのマドモアゼル・ユリアやブロガーのMappyなど日本のヤングセレブたちも来場。昨年秋、銀座で開催した「エスプリ・ディオール東京2015」展に始まり、12月に両国国技館で行ったフォールコレクションのファッションショーに続く、ビッグイベントとなった。
2015年06月18日ディオール(Dior)は、5月11日、カンヌ近郊にあるパレ・ビュルで15-16クルーズコレクションのショーを開催。会場となった、テウル・シュル・メールの崖に佇むパレ・ビュル(泡の家)は、建築家アンティ・ロバーグが1970年代に手掛けたピエール・カルダンの別荘。アーティスティック・ディレクター、ラフ・シモンズは、コートダジュールに広がる自然の景観、またこの地で過ごした人々の佇まいからインスピレーションを受け、自由なスピリットと遊び心をディオールのアーカイブと対比させた。様々なトーンのブラウンやオレンジ、ベージュ、グレー、オフホワイなどのアースカラーを中心としたパレットで構成される有機的なコレクション。ミニ丈のワンピースやスカート、パンツやコンビネゾン、大胆なカッティングのスイムウィアなど、登場するルックは軽やかで爽やかな空気をまとう。ネットのような素材を用いたワンピースやメッシュのジャケット、裾に掛けて編み目を荒くしたニット、細かなひだのプリーツスカートやドレスも軽さを文字通り表現したアイテム。一方で、直線的なジャケットやロングドレスやスーツなど、トラディショナルでエレガントなアイテムがコレクションに対比を生み出す。ディオールが受け継ぐアトリエワークは、鉤針編み、スモッキング、パッチワークといった技術により大地、空、海の景色を切り取ったような柄がシンプルシルエットのドレスやコンビネゾンに描かれた。メタリック生地をコラージュした煌びやかな輝きは、水面に反射する日差しのようだ。パレ・ビュルがメタファーとなった今シーズン。ラフは、「様々な意味で、パレ・ビュルの建築ビジョンは他のどのようなものにも似つかない、非常に人間的であり、際立った個性と軽やかさを表現している。私はこの場所に数年前から魅了され、ここでコレクションを発表できることを心から嬉しく思う」とコメントしている。
2015年05月13日花を愛してやまななかったムッシュ・ディオール。花々は、常にムッシュ・ディオールのインスピレーションの源であり、また彼の後を継ぐデザイナー達にも愛され続けているメゾンのシグネチャーコードだ。そんな花々に対するメゾンの愛情や情熱を随所に感じることができるのが、表参道のブティック。そこには驚きと共に五感を刺激する、あらゆる花々が溢れている。メゾンのシグネチャー、フラワーコードエントランスのすぐ脇には、ムッシュ・ディオールのラッキーチャームだったスズランをモチーフにしたコスチューム ジュエリー"Mise en Dior"シリーズが出迎え、1階奥にあるファイン ジュエリーコーナーでは、彼が幼い頃より慣れ親しんだバラをモチーフにした"Rose DiorLa Rose Dior Pre Catelan (ローズ ディオール プレカトラン)"シリーズ、庭の草花、てんとう虫などの昆虫などをモチーフにした"Diorette (ディオレット)"など様々なアイテムが揃う。2階はラフ・シモンズが手掛けるクルーズラインやプレタポルテが揃い、SS15コレクションにおいても花は重要なモチーフの一つ。現在、店頭で展開しているのは、ヴィクトリア朝のウォールペーパーなどからインスピレーションを受けたフラワープリントの素材や、草花の刺繍が袖や裾など随所に施されたコートやドレスなど。またDiorのアイコニックな新作バック"Diorama"にも、ウエアと同じく草花の刺繍入りのものがある。そして、忘れてならないのがシューズ。これから活躍しそうなエスパドリーユやスニーカーにもフラワーモチーフが花開き、足元を華やかに飾ってくれる。『私はクチュリエであると同時に、パフューマーなのです』-クリスチャン・ディオール最後に立ち寄りたいのは、2階の奥にあるフレグランスコーナー。そこにはメゾンの調香師であるフランソワ・ドゥマシー氏が稀少な原料を用いて完成させた”ラ コレクション プリヴェ”が揃う。特に注目なのは、ムッシュ・ディオールの原点である生家の庭からインスパイアされた香り"GRANVILLE(グランヴィル)"。スパイシーなウッディベースに、パイン、タイム、レモンが重なりあうフレッシュでエネルギーに満ちた香りで、とても爽やかな気分にしてくれる。店内でコレクションに散りばめられた美しい花々を愛でた後は、ムッシュ・ディオールの花への想いがぎゅっと詰まった香りをまとってみてはどうだろう。
2015年05月06日ディオール(Dior)から、アイコニックなサングラス「ディオール・テクノロジック」(6万1,000円)が新登場。ラフ・シモンズ(Raf Simons)による15SSコレクションにも登場した同サングラス。デザインのベースとなったクラシックなシェープは、ラフの描く未来宇宙のインスピレーションにより新たな形にアップデートされた。フロントにはモダンなオープンワークメタルフロントを、レンズにはフラットレンズを採用。また、アセテートテンプルのブラックが、シャイニーメタル、ミラーレンズと綺麗なコントラストをなしている。フレームは写真のシルバー、ゴールド、ブラックの他グラフィックゴールドが用意された。<問い合わせ先>クリスチャン ディオールTEL:0570-200-088
2015年05月01日ディオール(Dior)15SSコレクションに登場したバッグコレクション「ディオラマ(DIORAMA)」は、全26パターンで制作されたが、中でも煌くフラワーがあしらわれた「エンブロイダリー マトラッセ カーフレザー」(44万円/H15.5×W25×D8cm)が印象的。カーフレザーで仕立てられたボックスシルエットのショルダーバッグ。フロントには14-15AWオートクチュールコレクションにインスパイアされた光り輝くフラワーが、ブルー、レッドのビーズ刺繍で描かれる。右下の、ディオールシグネチャーであるバッジの刺繍もポイント。斜め掛け、肩掛け、また中にチェーンを収めてハンドバッグにもなる機能性も魅力の一つ。カラーは、ブラックとホワイトの2色で展開。また、クラスプ(留め金)はエンブレムのフォルムを描き、新しいタイプの“ディオールウーマン”を表現したものとなっており、ラフ・シモンズの新たなディオールコードを感じることができる。同バッグコレクションでは、“進歩と伝統を踏まえながら、歴史をダイナミックにリミックスすることで、その先の未来を見つめること”を表現した。そこにはディオールに影響を与えた18世紀のスタイルと、アーティスティックディレクターのラフ・シモンズが持つ未来的なビジョンとが交差している。<問い合わせ先>クリスチャン ディオールTEL:0570-200-088
2015年04月22日新年度・新学期が始まって早半月。少しずつ、新しい生活のリズムに慣れてきた人も多いのでは?映画界ではアカデミー賞受賞の話題作が公開されたり、ゴジラが“襲う”TOHOシネマズ新宿がオープンしたりと、ゴールデン・ウィークへの準備は着々。ただ、ゴールデン・ウィークといえば、気になるのが“5月病”…。そんなちょっぴり不安を抱えたあなたに、“現実”を乗り越える元気をもらえる、3作の新作映画をご紹介!■いまの自分を超え、壁をぶち破る映画…『ビリギャル』もしいま、“何だか、やる気が出ない”“こんなはずではなかった…”と、やる気不足や後悔の気持ちの中、新生活を送っているのなら、こちら。『ビリギャル』(公開:5月1日)は、ご存知、ベストセラーになった原作「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」を、『テルマエ・ロマエll』の橋本裕志が脚本、『いま会いにゆきます』の土井裕泰が監督を務めて映画化。「聖徳太子」を「せいとくたこ」と読み、“太った女の子”と勘違い、東西南北も知らず、日本地図を書かせたらまん丸…という金髪&ミニスカギャルの工藤さやか(有村架純)が、1人の塾教師・坪田(伊藤淳史)との出会いから「慶應大学への現役合格」という無謀ともいえる目標に挑戦していく、ユーモアと愛たっぷりの青春物語。なぜ、その学校、あるいはその職場に入ったのか。なぜ、学ぶのか。なぜ、その場にいるのか。初心を思い出させてくれる映画であると同時に、さやかにとっての坪田先生や両親のように(本作では吉田羊&田中哲司が好演!)、いつも支えとなり、見守ってくれる存在のありがたさをそっと気づかせてくれるはず。そして、壁をぶち破り、自分を取り巻く“世界”を変えていくのは、ほかならぬ自分自身であることを改めて思い至らせてくれる1本だ。■誰かがやらぬなら、自分が動く!…『ソロモンの偽証後篇・裁判』納得できないことが多すぎて、モヤモヤした気持ちを抱えたまま、なかなか前に進めない。そんな一生懸命で真っ直ぐなあなたには、宮部みゆき原作の長編ミステリーを映画化した『ソロモンの偽証後篇・裁判』(公開中)。大雪が降ったクリスマスの朝に見つかった、同級生・柏木卓也の転落死体。学校や大人たちが何もしてくれないなら、自分たちで真実を暴こうと立ち上がったのは、藤野涼子を中心とするクラスメートと他校生の神原和彦。前代未聞、生徒だけの校内裁判は、この後篇でついに開廷。被告は、告発状によって柏木くん殺害の嫌疑がかけられた問題児・大出俊次。涼子は検事として彼の有罪を追及、和彦は彼の弁護を担当する。だが、その裁判で、思いもよらぬ人物の“偽証”が明かされ…。「何があっても、最後までやり抜くって決めたから」という強い決心とは裏腹に、時に傷つき、涙する涼子たち。たとえ、受け止めるのがつらい現実であったとしても、過ちを犯してしまったとしても、それもひっくるめて自分自身。きっと、これまで“見て見ぬふり”してきたことにきちんと向き合うことができたなら、いまよりずっと地に足つけて生きていけるに違いない。■狂気の指導にプライドずたずた、でもその先に…『セッション』先輩にしろ、上司にしろ、自分にとって厳しいことを言ってくれる存在は、実は本当にありがたいもの。そうは言っても、なかなか素直になれないあなたには、本年度アカデミー賞3部門受賞の『セッション』(公開中)がオススメ。名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)は、ある日、伝説と呼ばれる教授フレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされ、歓喜する。だが、フレッチャーは、ほんのわずかなテンポの違いも許さない超完璧主義者、というより狂気の鬼教師だった!次第に追い詰められ、恋人や人生さえも投げ打ち、ドラムに打ち込んでいくニーマン。だが、フレッチャーの狂気は加速する一方。ニーマンは彼が目指す“極み”へ少しでも追いつこうと、文字通り血のにじむ努力を重ねていくのだが…。「才能がある」と持ち上げたかと思えば、次の瞬間には椅子が投げつけられるスパルタ・レッスン。原題の「Whiplash」=“ムチで打つこと”さながらに、ムチを打ちまくるフレッチャーは、その都度、天狗になりかけたニーマンの鼻をへし折っていく。そんな本作の衝撃のラストは劇場で確認いただくとして、オスカー受賞の夢にまで出てきそうな鬼教師には、自分のプライドは自分で守る、ということを教えてもらえそうだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソロモンの偽証前篇・事件 2015年3月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会ソロモンの偽証後篇・裁判 2015年4月11日より全国にて公開(C) 2015「ソロモンの偽証」製作委員会ビリギャル 2015年5月1日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「ビリギャル」製作委員会セッション 2015年4月17日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2013 WHIPLASH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2015年04月19日今週末にいよいよ公開となる話題の“狂気”の音楽映画『セッション』。このほど、公開記念イベントとして、俳優の竹中直人さんと「東京スカパラダイスオーケストラ」が登壇するスペシャルセッションライブ付き上映が「TOHOシネマズ新宿」で開催されることがわかった。名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。 ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。 恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。第87回アカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネート、見事3部門、助演男優賞[J・K・シモンズ]/編集賞/録音賞を受賞した『セッション』。今回決定したスペシャルセッションライブは、「釘付けになった!」と本作を絶賛する竹中直人さんと、世界を股に掛けるスカバンド・東京スカパラダイスオーケストラが登場する。ミュージシャンとしても活動する竹中直人さんとスカパラの夢の共演。映画に共鳴した彼らの“セッション”を目撃してみて。<映画『セッション』公開記念スペシャルセッションライブ付上映>時間:4月21日(火)18:30の回(上映前)場所:TOHOシネマズ 新宿(4月17日オープン)登壇者:竹中直人、東京スカパラダイスオーケストラ(敬称略)料金:通常料金(プレミアボックスシート・プレミアラグジュアリーシートは別途追加料金が必要です)※登壇が予告なく変更・中止になる場合がございます。※特別興行に付き前売鑑賞券、ムビチケはご使用になれません。(text:cinemacafe.net)■関連作品:セッション 2015年4月17日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2013 WHIPLASH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2015年04月16日人気シリーズの最新作やアカデミー賞受賞の話題作など、注目作が目白押しの今週末公開の作品の中から、シネマカフェ編集部がピックアップしたオススメの作品をご紹介。今週末、あなたはどの作品を観に行く?■『セッション』名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。 ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。 恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。監督自身の体験をもとにした狂気の音楽映画として既に絶賛を浴び、アカデミー賞3部門を受賞した『セッション』がいよいよ公開。ジャンルは違えど同じく狂気を描いた映画として話題になった『ブラック・スワン』が引き合いに出されるなど、ネタバレ厳禁作品として今週末大いに話題を呼ぶことが期待される。また、本作のサウンドトラックは、発売週にはiTunesMusicStoreにてジャズ・チャートのトップ10圏内にもランクインし、公開に先駆けてサウンドトラックの発売を開始している劇場もあるほどの反響を呼んでいる。音楽にとりつかれた人々の狂気の行方を、映画と音楽ともに体験してみて。『セッション』は、4月17日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。■『恋するヴァンパイア』キイラ(桐谷美玲)は、世界一のパン職人になる夢を持つ、一見ごく普通の女の子。しかし実は、 “ヴァンパイア”の血を持って生まれた、という秘密を持っていた。幼馴染で初恋の相手でもある哲(戸塚祥太)に偶然再会したことで再びときめき、デートを重ねるうちに「いつかは結婚して、子どもを産んで…」と夢に胸をふくらませるキイラ。ヴァンパイアなのに人間の男の子に恋してしまったキイラの恋の行方は――?昨年末に発表されたアメリカの映画サイト「TC Candler」による「世界で最も美しい100人」で、日本人女性としては最高位の8位に選ばれた桐谷美玲が主演の本作。彼女が演じるのは“人間に恋してしまうヴァンパイアの少女”。普段はごく普通の女子なのに、好きな人に近づくと “恋するヴァンパイア”に豹変するというコミカルな役柄。映画のひとつのジャンルとしての定番である“ヴァンパイアもの”の主演を、彼女がどのようにキュートに演じるかに期待したいところ。『恋するヴァンパイア』は4月17日(金)よりTOHOシネマズ新宿(オープニング作品)ほか全国にて公開。■『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』カンザスシティの職業紹介所で働くキャリー(リース・ウィザースプーン)は、スーダンの内戦で両親や住む家を失った、“ロストボーイズ”と呼ばれる難民のマメール(アーノルド・オーチェン)と二人の仲間を就職させるという仕事を任せられることに。しかし、電話を見るのも初めて、車に乗せると一瞬で酔い、マクドナルドもピザも知らない彼らを就職させることは彼女にとって最難関のミッション。当初は彼らにイラつくキャリーだったが、その成長を見守るうちに思いがけない友情が芽生え、彼女の生き方さえも変えていく…。『アポロ13』『ダヴィンチ・コード』のロン・ハワードが製作を務め、カナダ映画『ぼくたちのムッシュ・ラザール』(’11)でアカデミー賞「外国語映画賞」にノミネートされたフィリップ・ファラルドーがメガホンを取る感動のヒューマンストーリーの本作。主演は、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』で、アカデミー賞始め数々の栄えある賞を獲得したリース・ウェザースプーン。彼女は、同じく今週末公開となる『インヒアレント・ヴァイス』にも出演。予告編から窺える、リース・ウェザースプーンのさばさばとしたキャリアウーマン役の好演に注目したい。『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』は4月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:セッション 2015年4月17日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2013 WHIPLASH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED恋する・ヴァンパイア 2015年4月17日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(C) 恋する・ヴァンパイア フィルムパートナーズグッド・ライ~いちばん優しい嘘~ 2015年4月17日よりTOHOシネマズシャンテほか全国(C) 2014 Black Label Media, LLC. All Rights Reserved.
2015年04月16日第87回アカデミー賞で3冠に輝いた『セッション』が4月19日(土)に日本公開される。鬼教師を演じ、助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズの殺気立つ怪演以上に話題を集めているのが、その衝撃的な結末!ここ数年では、最高レベルのネタバレ厳禁作なのだ。シモンズ演じる音楽教師が、名門音大に入学した青年をバンドにスカウトし、罵声やワナも辞さない狂気のレッスンを強いる。「偉大な音楽家になる」という究極のゴールを目指す師弟関係の行方は?本作に関しては、観客の予想を華麗に覆すエンディングであるとだけ記しておくが、本題は「映画のネタバレ、どこまでOK?」というお話。ネット上の掲示板に加えて、現在では急速に浸透したSNSによるネタバレが悩ましい問題になっている。配慮に欠けたネタバレがあふれる一方で、ネタバレに過敏な人ほど、実は必要以上の情報にアクセスする傾向もあり、ときに「どっちもどっち」な状況を生んでいるのも事実。映画選びの際、作品の公式サイトや専門メディアから“情報”を得るならまだしも、すでに観たファンの“感想”に頼ろうとすると、結果的にネタバレに遭遇する危険度も増してしまう。こんなご時世こそ情報との距離感と、自分好みの映画を見極める感性が求められる。結局、ネタバレの明確な線引きに答えは出ないままだが、現在は映画を紹介する際の「情報量のさじ加減」も非常に難しく、宣伝担当者や映画ライターはジレンマを抱えている。あまりにも踏み込んだ情報は「ネタバレだ」と批判されてしまうし、かといって批判を恐れて情報を小出しにすると、よほどの話題作でなければ、映画ファンに対する訴求力が単純に薄まってしまい、作品そのものが認知されぬまま…なんて事態を招いてしまうのだ。最後に“ネタバレ厳禁”の王道作品と、21世紀に公開された要注意作品をピックアップ。王道作品に関しては、もはやネタバレそのものが“ネタ”として別の映画やドラマで扱われることも多々あるが、それでも「見たことないし、結末も知らない」と言う人は予備知識なしで見てもらえれば。近年ではデヴィッド・フィンチャー、クリストファー・ノーランらが“ネタバレ要注意”監督として位置づけられ、ファンの期待に応えたり、応えなかったりしている。【王道のネタバレ厳禁作品】『猿の惑星』『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』『ユージュアル・サスペクツ』『シックス・センス』『ファイト・クラブ』【近年のネタバレ要注意作品】『アザーズ』(アレハンドロ・アメナーバル監督)『オールド・ボーイ』(パク・チャヌク監督)『プレステージ』(クリストファー・ノーラン監督)『シャッター アイランド』(マーティン・スコセッシ監督)『ゴーンガール』(デヴィッド・フィンチャー監督)(text:Ryo Uchida)■関連作品:セッション 2015年4月17日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2013 WHIPLASH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2015年04月14日アカデミー賞3部門受賞し、俳優・斎藤工も大絶賛していることで話題の『セッション』。この度、本編より緊張感あふれる「ウィップラッシュ」演奏シーン映像が解禁となった。ニューヨークの名門音楽大学に入学した若きドラマー、アンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)。彼はフレッチャー(J・Kシモンズ)のバンドにスカウトされる。ここで成功すれば偉大な音楽家になる、という彼の夢は叶ったも同然。だが、待ち受けていたのは、常人には理解できない“完璧”を求める狂気のレッスンだった――。アカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされ、J・K・シモンズの「助演男優賞」を始め、3部門で受賞した本作。今回の特別映像では、スタジオ・バンドにて実際に演奏するニーマンと、指揮を振るフレッチャーの姿が公開となった。緊張感漂う空気の中に響く、ハイハットやドラムスティックの生々しい音。物々しいいでたちのフレッチャー教授の腕がリズムを刻み始めると同時に、バンド演奏が始まる。ここで演奏されているのは、本作の原題でもあり劇中で何度も演奏される「ウィップラッシュ(Whiplash)」だ。「Whiplash」の意味は“むちで打つこと”。むちを打つようなドラマーのスティックさばきと、フレッチャーによる苛烈なしごきをイメージさせるタイトルとなっている。映像内で演奏される「ウィップラッシュ」は、1973年にハンク・レヴィが作曲した楽曲。1927年生まれ(2001年没)のハンク・レヴィは、『フレンチ・コネクション』の音楽を担当したことも有名であり、“変拍子の神様”と言われたトランペッター、ドン・エリスのビッグバンドのコンポーザーとして、数多くの作品を残している。ミュージシャンの間では、一つの楽曲の中で目まぐるしくリズムの変わる曲作りを好むことで有名だった。本作は、監督・脚本を手掛けたデイミアン・チャゼルの自伝的な物語。音楽の才能に恵まれたチャゼルは、ニュージャージー州のプリンストン高校のバンドでジャズドラマーとして活躍したが、厳しい指導者のもとで苦悩の日々を送っていたという。当時、ドラムを叩くことが人生だったチャゼルは、「いつも怒鳴られるのではないかとビクビクしていたこと、初めて買った自分のドラムをイライラして殴り壊したことを今もはっきりと思い出す」と語っている。本作の予告からも強烈な印象を残す、フレッチャー教授の「早い、遅い、速度が違う!」という罵倒は、チャゼルが実際の高校生活を通して最も頻繁に耳にした言葉なのだという。本作のサウンドトラックは、発売週にはiTunesMusicStoreにてジャズ・チャートのトップ10圏内にもランクインし、公開に先駆けてサウンドトラックの発売を開始している劇場もあるほどの反響を呼んでいる。まずはこの映像から、狂気の“セッション”の世界を覗いてみて。『セッション』は、4月17日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:セッション 2015年4月17日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2013 WHIPLASH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2015年04月10日ラフ・シモンズやクリス・ヴァン・アッシュらとコラボレーションバッグを発表してきた「イーストパック(EASTPAK)」が日本公式サイト(www.eastpak.jp)をリニューアルオープンした。同時にオンラインストアも開設。ジャンポール・ゴルチエとのコラボレーションコレクションやサイト限定のモデルなどを展開する。また、日本独自のウェブマガジン「バッグスライフ(bag’s life)」(www.bagslife.jp)もスタートした。ファッションからトラベル、インテリア、アートまで“バッグから広がる新しい世界”をコンセプトにライフスタイルにまつわる様々なコンテンツを配信。カスタマイズしたイーストパックを紹介するDIYやスナップページ、色々な街を紹介するTOWNなど流行のオウンドメディアの枠に留まらない編集記事をアップしている。
2015年04月10日1968年創業、デンマークを代表するテキスタイルメーカー「クヴァドラ(KVADRAT)」から、プレミアムラインとして2014年3月にデビューしたテキスタイルコレクション「クヴァドラ/ラフ・シモンズ(KVADRAT / RAF SIMONS)」の新作が世界に先駆けて東京で発表された。イスやソファなどの張地となるハイエンドなテキスタイルコレクションと、クッションとスローのアクセサリーコレクションで構成される同コレクション。会場では、新作テキスタイルを纏った名作家具とラフ・シモンズの15-16AWコレクションも併せて展示された。新作は、ブークレ織からインスパイアされ、ストライプの上に点が散りばめられた「ノイズ(Noise)」、淡いカラーのストライプの下からダークカラーが陰影のようにのぞく「マサイ(Masai)」、多色がミックスされた背景の上にストライプが走る「シロッコ(Sirocco)」の3種。綾織の特長を生かしながら、異なるムードを持つ色達のコントラストを楽しむデザインだ。「綾織りのパターンは、多彩な色とすっきりとした線を融合するのに完璧な構造。そして、新鮮な印象をもたらす。さまざまな素材の糸と複数の撚糸を組み合わせることで、深みが生まれるだけでなく、はっと驚くような色とパターンを表現することが出来た」とラフは語る。第1弾のコレクションと合わせて14シリーズのテキスタイル、33種類のクッション、3種類のスローで構成される同コレクションは、カッシーナ・イクスシー各店と東京・六本木のリビング・モティーフで購入出来る。両者のコラボレーションは、ジル・サンダーの11-12AWコレクションで、当時クリエーティブディレクターを務めていたラフがクヴァドラのテキスタイルを採用したことがきっかけで実現。クヴァドラのCEOのアンダース・ブリエル(Anders Byriel)の提案により、ラフは自身初となるインテリア界でのコラボプロジェクトを始動することになった。「ラフはインテリアや素材、技術への造詣が深く、何より、最先端の嗅覚を持ったクリエーター。『クヴァドラ/ラフ・シモンズ』は、我社に新しいカテゴリーのビジネスをもたらしてくれた。織り方から色、素材に至るまですべてラフのアイデアで、今季は更にエッジィなデザインが誕生した。ファッション性だけでなく、10年、20年と使う家具のためのテキスタイルであることも考え抜かれている」とブリエル。更に「顧客はヨーロッパや、コンテンポラリーデザインへの需要が高まる北米が中心だが、今後は青山のショールームを中心に日本市場でのビジネス拡大を計画している。日本には我々のデザイン性を理解してくれる顧客が多く、大きな可能性を感じている」と同氏。今後の日本での戦略を聞くと、「クリエーティブな人々との文化的な交流を通じて、ローカルなコミュニティーを築きながらブランディングしていくのが、クヴァドラというクリエーティブ企業ならではの戦略だ。今後日本のアーティストや建築家とのコラボも計画しており、ミラノサローネなどで世界に向けて発信して行く。オンラインも含めた顧客とのコミュニケーションも強化して行く」と話してくれた。クヴァドラの今後の日本での挑戦に注目だ。
2015年04月06日アーノルド・シュワルツェネッガーの出世作にしてSF映画の金字塔といえる『ターミネーター』シリーズ。その全てのタイムラインがリセットされ、新起動されるシリーズ最新作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』から、WEB限定の新予告編が解禁となった。1984年に公開されて以来、全世界累計興行収入14億ドル以上、日本でもシリーズ累計興行収入220億円を超える空前の大ヒットとなった人気シリーズの待望の最新作となる本作。これまで描かれ、継がれてきたシリーズのタイムラインがすべてリセットされ、驚きの新たな物語が待ち受けているという本作に、さらなる新展開が映像から明らかになっている。■新旧のシュワルツェネッガー(T-800型ターミネーター)が直接対決!未来の人類反乱軍のリーダー、ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)の母サラ・コナー(エミリア・クラーク)を抹殺するため、未来から殺戮マシーンのターミネーター(T-800)が送り込まれた。しかしそこには、すでに同型の老いたターミネーターが待ち受けている。映像では、若いシュワ、中年のシュワ、白髪のシュワが登場し、世界を震撼させた初登場の『ターミネーター』(‘84)当時の姿も完全再現!この3タイプのシュワ型ターミネーターのアイデアは、シリーズを生み出したジェームズ・キャメロンによるもの。だが、新旧のターミネーターが戦うようになった、“理由”は、いまだ謎のままだ。■ジョン・コナー絶体絶命!? 新たな脅威に人類の未来はあるのか?2029年の未来。革命軍のリーダー、ジョン・コナーはシリーズで一貫して、希望のある未来を信じ、人類存亡を懸けた熾烈な戦いを続けてきたが、この新予告では「交渉しても無駄だ。人間の理屈は通じない。滅亡の時は近い。もう止られない」と、この戦いについてまさかの“ネガティブ”発言。新たな脅威にさらされ、絶体絶命に陥っているように見受けられる。■オスカー俳優J・K・シモンズも参戦!さらなるドラマを予感さらに驚くのは、『セッション』で本年度アカデミー賞「助演男優賞」を獲得した名優J・K・シモンズが参戦していること。ターミネーターにまつわる事件を追いかけ、サラ・コナーを手助けしようとするサンフランシスコ警察の刑事・オブライエンを演じている彼は、何か異変が起きていることにすでに気付いている様子だ。迫る人類滅亡の「審判の日(ジャッジメント・デイ)」をサラ・コナーとT-800型ターミネーターは止めることが出来るのか?名優の参戦がさらなるドラマを予感させている。『ターミネーター:新起動/ジェニシス』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月03日ディオール(Dior)の卓越したクチュールのクラフツマンシップを凝縮したエスパドリーユ「ディオール サンセット(DIOR SUNSET)」(9万8,000円)が15SSシーズンに登場。煌びやかなフラワーを象るのは、精巧なエンブロイダリーワーク。輝くスパンコールとビーズによりフラワーモチーフが施され、アッパーの艶やかなファブリックとのカラーコントラストが陽気でエレガントな表情を演出している。クリスチャン・ディオールが誇るクチュールの贅沢さと、ラフ・シモンズらしいフューチャリスティックなテイストが融合した「DIOR FUSION」のインスピレーションを体現するデザインだ。カラーは、ピンク、ブラックの2色。サイズは、34から39にて展開。<問い合わせ先>クリスチャン ディオールTEL:0570-200-088
2015年04月02日北欧家具メーカーの「フリッツ ハンセン(Fritz Hansen)」が、ファッションデザイナーのラフ・シモンズとコラボレーション。「ポール・ケアホルム」コレクションの特注モデルを、世界25セット(201万6,000円)限定で販売する。フリッツ・ハンセンは1885年にデンマークで創業された家具ブランド。スチーム曲げの技術を用いた木製家具の先駆者となり、国内初のスチール家具を発表するなど、現在では北欧を代表する家具メーカーにまで成長した。そのデザイナーのポール・ケアホルムが生前に手掛けた家具は、繊細なディテールと独特のオーラで高い評価を集めている。51年に開発がスタートした同コレクションでは、当時まだ一般的ではなかったスチールが、いち早く家具の素材として取り入れられた。コラボアイテムのうち、「PK80」は優れた構造バランスを持つデイベッド。洗練されたフォルムが高く評価されているケアホルムの代表作だ。一方、古代エジプトの折りたたみスツールにインスピレーションを得た「PK91」は、ミニマニズムを極めた上品なデザインが特徴となっている。どちらもフレームにはサテン仕上げのステンレススチールを使用。更に「PK80」には、ナンバリング入りのレザーエンブレムをあしらった。これらの作品では、ヨーロッパ有数のデザインテキスタイルメーカー「クヴァドラ(Kvadrat)」社の最高級テキスタイル「Sonar2」を使用。これにより、通常はレザーのみで展開される「ポール・ケアホルム」コレクションには極めて珍しい、ファブリック張りの家具を完成させた。そのデザインは大学で工業デザインを学び、卒業後は家具デザイナーとして働いた経験を持つラフ・シモンズ(Raf Simons)が担当している。今回のコラボアイテムは、世界25セット(201万6,000円)限定で販売される。また、4月1日より日本でも、インテリアショップ「リビングモティーフ(LIVING MOTIF)」をはじめとしたパートナー店舗にて巡回展示が行われる予定だ。
2015年03月31日ドラマーで、俳優としても活躍する金子ノブアキが3月31日(火)、ドラマーの師弟の狂気に満ちたやりとりを描き、アカデミー賞3部門に輝いた『セッション』の試写会に出席し、ドラマーならではの視点で本作について語った。アカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされ、J・K・シモンズの助演男優賞を始め3部門で受賞した本作。一流のドラマーを目指して音楽学校に入学した主人公と狂気に満ちた鬼教官との凄まじいまでのレッスンを描き出す。金子さんは本作を観終わって「そのままスタジオに(ドラムを)叩きに行った。ドラムが好きだからってよりも強迫観念で!追い掛けられるような感じだった」と明かす。映画を観た人の間でラストシーンの“衝撃”が特に大きな話題となっているが、金子さんはそれを「すがすがしいまでのクズっぷり(笑)」と表現する。本作は元々、ドラムを習った経験を持つデイミアン・チャゼル監督の実体験に基づいているが、この点についても金子さんは「極めて個人的な復讐を兼ねた作品ということですね(笑)。どんな人が元になってるんだよ!と思う(笑)」とあきれ気味に語り「僕も(この学校に)入学したかのような疑似体験を味わいましたが、おれは絶対に挫けるだろうと思った」と漏らし笑いを誘っていた。金子さん自身は、特定の師について勉強したわけではないが、父がドラマー、母が歌手という音楽一家に生まれており「小さい頃から現場で、親の背中を見て、ライヴを舞台そでから見ていたのがある種の英才教育だった」と漏らす。父は3年ほど前に他界しており、生前はドラムについて「ほとんど教わったことはなかった」とのことだが「いま、ライヴで父と同じモデルのスティックを使ってるんです。最初は(父の病気の)快気願いで使ってたんですがビックリするくらいしっくりきて、ずっと使ってます。ちょっと特殊なスティックなんですが、どうやってここにたどり着いたのか?もう聞けないけど(手にした時)武者震いしました。やはり、自分の最大の師は父。死してなお、教わることばかりです」と音楽を通じての父との絆を口にした。映画の中では、主人公が恋人よりもドラムを優先するシーンも出てくるが、金子さん自身は女性か?ドラムか?どちらを選ぶかと問われると「既婚者ですから」と前置きした上で「いままで、(ドラムを優先して女性を振るようなことは)なかった」と告白。「これからは都合が悪くなったらドラムに逃げようかな…?」とおどける。さらに「演奏がいいときはセックスもいいよね(笑)。(ドラムの方が)セックスよりもいい。ある種のオーガズムがある。ずっとドラムをたたいてると『ストイックですね』と言われますが、快楽なんですよね」と持論を展開し、会場を沸かせていた。なお、金子さんの新曲「The Sun」が4月1日(水)より配信となる。『セッション』は4月17日(金)よりTOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月31日『セッション』で今年のオスカー助演男優賞に輝いたJ・K・シモンズが、リュック・ベッソンが製作する『The Lake(原題)』に出演することになった。監督は『イントゥ・ザ・ストーム』のスティーヴン・クォーレ。ベッソンのヨーロッパ・コープ社にとって、これまでで最大の予算をかけた期待作になる様子だ。脚本は、ベッソンと『イコライザー』の脚本を手がけたリチャード・ウェンクが書き下ろした。物語は、セルビアの湖の下に眠るお宝を探そうとする戦士たちを描くもの。シモンズの役は、彼らの行動に決して賛成ではないものの、サポートをする年配の上司ということだ。北米公開は2016年7月の予定。シモンズの次回作は、この夏公開の『ターミネーター:新起動/ジェニシス』。来年は、ベン・アフレック、アナ・ケンドリック共演の『The Accountant(原題)』も控える。『セッション』4月17日(金) TOHOシネマズ 新宿ほか全国順次ロードショー『ターミネーター:新起動/ジェニシス』7月11日(土) 全国ロードショー文:猿渡由紀
2015年03月25日13-14AWコレクションよりスタートした「ラフ・シモンズ(Raf Simons)」と「アディダス(adidas)」のコラボレーションコレクション「adidas by RAF SIMONS」は15SSも継続。定番スニーカー「adidas by RAF SIMONS BOUNCE」に新作(6万500円)が登場した。アッパーには、ラフ・シモンズの15SSコレクションに通ずるジャポニズムパターンをプリント。2型の展開は、市松と菊がモチーフのブラックベースタイプと、紅葉、筆墨で描いたようなラインがモチーフのホワイトベースタイプ。小さく隠された“変える人”というテキストプリントにもラフ・シモンズの思惑を感じる。もう一つのポイントとなるリング状のいびつなソールは、2007年アディダスが開発した“バウンス”と呼ばれる高反発ドライブシステムを採用したもの。アウトソールの部位に応じ、スプリングの硬度やサイズに変化を付けながらソールに組み込んでいる。展開サイズは、23.5から28.0cm。<問い合わせ先>adidas fashion group ショールームTEL:03-5547-6501
2015年03月24日アメリカで社会現象を巻き起こし、日本でも若い世代を中心にスマッシュヒットとなっている『きっと、星のせいじゃない。』のシャイリーン・ウッドリー。“ポスト”ジェニファー・ローレンスともいわれる彼女が主演を務める、『ダイバージェント』の続編『ダイバージェント・シリーズ:インサージェント』(原題)が現地時間3月20日に全米公開され、初登場1位の大ヒットスタートを記録。本作の最新映像が、日本初解禁となった。近未来、人を性格別で振り分け、【勇敢】【無欲】【高潔】【平和】【博学】という5つの共同体で管理される世界。その世界で、存在を危険視される【異端者=ダイバージェント】であることが分かり、命を狙われたトリス(シャイリーン・ウッドリー)。前作では辛くも勝利を収めたトリスと彼女をサポートするフォー(テオ・ジェームズ)だったが、宿敵である【博学】のリーダー・ジェニーン(ケイト・ウィンスレット)の謀略により、いまや逃亡の身に。いまは亡きトリスの両親が命を懸けて守ろうとしたものは、一体何なのか、そしてなぜ、【博学】の指導者たちは【異端者】を排斥しようとするのか、2人はその謎を解明しようとするが、トリスは家族や仲間を失ってしまった悪夢に苛まれていた…。全世界で2.9億ドルのメガヒットを飛ばしたSFアクション大作『ダイバージェント』の続編となる本作。いち早く公開された全米では、2週連続1位を狙う『シンデレラ』を抜いて、初登場第1位を記録した。ベロニカ・ロス原作の小説シリーズ2作目である本作は、5つの派閥に分かれた未来都市で、管理された世界に立ち向かう異端の少女の闘いを描く。主演のシャイリーンは『きっと、星のせいじゃない。』で世界中のティーンの心をつかみ、一躍ハリウッドのトップスターに。製作のサミット・エンタテインメント=ライオンズ・ゲート社はジェニファー・ローレンス主演の『ハンガー・ゲーム』シリーズも製作していることから、オスカー女優となったジェニファーに続く逸材として、シャイリーンも大きな注目を集めている。彼女と共演するのは、海外ドラマ「ダウントン・アビー」でも衝撃的なゲスト出演を果たし、『アンダーワールド』最新作の主演が決定している英国イケメン俳優テオ・ジェームズ。ジョニー・デップがカメオ出演する『London Fields』(原題)ではアンバー・ハードと、『ジェーン・エア』「TRUE DETECTIVE 二人の刑事」の気鋭キャリー・ジョージ・フクナガ製作総指揮の超常現象スリラーではアマンダ・セイフライドとも共演を果たしている。また、『ダイバージェント』『きっと、星のせいじゃない。』に続き、本作がシャイリーンとの3度目の競演となる人気急上昇中の若手俳優アンセル・エルゴート、本年度アカデミー賞3部門受賞の『セッション』で“鬼教師”J・K・シモンズの指導を受ける主人公を演じた若手実力派マイルズ・テラーなど、次世代のハリウッドを担う若手スターたちが競演。さらには主人公の敵役をオスカー女優のケイト・ウィンスレットが演じ、今作からナオミ・ワッツも物語の鍵を握るキーパーソンとして参戦する。シャイリーンは「特に野外撮影は壮大になっていて、1作目よりも格段にスケールアップしているの。アクションもスケールアップしているし、エモーショナルな部分も深くなっているの」と自信をのぞかせる。また、ジェームズも「前作よりも、この作品の世界観を深く体験できるよ」と明かし、新たなフェーズに突入した本作に期待を込めている。『ダイバージェント・シリーズ:インサージェント』(原題)は2015年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月24日世界的な大成功を収めた人々を見ていると、彼らはとても運が良く、恵まれた人々だという印象を勝手に持ってしまいがちです。まるで、彼らが特別な強運の持ち主で、成功への階段を一気に駆け上がったように思ってしまうもの。ところが、彼らの素顔を知れば知るほど、実はそうではないことがわかってきます。成功の裏には、すさまじい努力やこだわりが。とても耐えられそうにないプレッシャーにも立ち向かってきた、“勇者”という表現がぴったりな人がほとんどです。成功者たちの人生や素顔を紹介するドキュメンタリーを良く観るのですが、特に興味を惹かれるのが、自分の才能ひとつで成功を手にした人々。だから、映画『ディオールと私』は、個人的にも大好き。知名度も低く、オートクチュール界での経験も無い若きデザイナー、ラフ・シモンズが「ディオール(Dior)」という伝統と歴史を持った老舗中の老舗メゾンのアーティスティック・ディレクターに就任してから、初コレクション発表までを追った作品です。今でこそラフは注目の存在ですが、2012年の就任発表の際のファッション業界の驚きは、相当なものでした。しかも、コレクション準備期間はたいてい5~6か月だというのに、彼に与えられた時間はわずか8週間。ここから、メゾンを支えるお針子たちやスタッフと気持ちをひとつに、秋冬オートクチュールコレクションを成功へと導けるのか。もちろん、今のラフの活躍を見れば、結果は明らか。でもそこに至るまでの緊張感は、こちらまで胃が痛くなってしまいそうなほど。そこを、スタッフたちを納得させるだけのカリスマ性と、その土台となる情熱、ひらめきを生むこだわりゆえに超えていく。クリエーターには才能は不可欠なのでしょうが、むしろ才能よりも、自分を貫く強さと情熱の方が必要なのではないかと思うのです。例えば、彼がどうしてもコレクションに使いたいとこだわった“アンプリメ・シェンヌ”という織物。これは、布にプリントを施すのではなく、織る前の糸に色をつけるという1940~1960年代の織り方だそうです。ラフは、これを使って米国の抽象画家スターリング・ルビーの絵画を服の上で再現しようとするのですが、アートを再現する難しさと、それを服の上で行うという難題に、メゾンのファブリック・コーディネーターらは大わらわ。でも、そこで「あ、大変ならいいです」とは言わないのがプロ。そして、困難に見舞われてもスタッフに「無理です」と言わせず、この人のために何とかしたいと思わせるのもプロ。そして、仲間から最大の効果を引き出し、どんな苦労も、「ああ、素晴らしいありがとう」という言葉と満面の笑顔で帳消しにしてしまうものプロなのです。スタッフたちが、無理難題を提示されながらも“あの人のためなら”と頑張るのは、やはりラフに対する敬意があるから。もちろん、ラフからの敬意も不可欠。スタッフも駆けつけたコレクション当日の舞台裏の様子には、それがはっきりと分かります。ひとつの大きなものを、一緒に作り上げていると思えばこそ、“やらされている感”など生まれないのです。物書きの端くれとしては、不労所得、つまり“泉のように湧いてくる印税”に憧れる気持ちもありますが、ほとんどの成功者たちは、不労はおろか、人の何倍も努力をしています。驚くほどの成功を手にするためには、不可能と思われることにもまず挑戦する。きっと、挑戦を恐れて避けてしまう人々より、何倍も傷ついた経験があるはずなのです。たいてい、成功者は人生を左右するような失敗を経験し、苦い思いを乗り越えつつ、胸に抱いて成功を手にしています。映画には特に描かれていませんが、スター性たっぷりなのに表に出るのを嫌うラフからは、彼が自信満々のオレ様ではないことが分かります。本作では、産みの苦しみの最中もカメラが回り、悩む天才の姿も存分に映し出されていて、ここまでよく許したものだと思うほど。天才、カリスマ性だけを打ち出したいなら、きっとここまでさらけ出せないはず。イメージを大切にするファッション業界のカリスマが、ベールを脱いで素顔になった。そんな表現がぴったりの業界裏話ドキュメンタリー。ファッション、デザインのみならず、人間に興味があるすべての方におすすめしたい作品です。(text:June Makiguchi)
2015年03月23日「Hey! Say! JUMP」山田涼介が映画初出演にして初主演で、週刊少年ジャンプで大人気連載中の同名コミックを映画化した『暗殺教室』。本年度アカデミー賞「助演男優賞」ほか3冠を獲得したアメリカ映画『セッション』。この春、スクリーンには日本、そしてアメリカの“最凶”の先生が登場する。新入生でなくとも気になる、“殺せんせー”VS“鬼音楽教師”の、できれば教わりたくない(?)先生対決に迫った。『暗殺教室』(公開中)は、「地球を破壊する」と宣言した謎のタコ型超生物“殺せんせー”が、自ら暗殺をするための授業を生徒に教えるという物語。山田さんを始め、事務所の先輩ながら完全サプライズだった“殺せんせー”の声の「嵐」二宮和也ほか、 菅田将暉、優希美青、椎名桔平、橋本環奈、知英、加藤清史郎、高嶋政伸と豪華キャストが共演していることでも話題だ。「1年後に地球を破壊する」と宣言している“殺せんせー”は、政府が全く太刀打ちできない最強の生物で、その真意は分からないが、本人の希望で椚ヶ丘中学校3年E組の教師となる。その画期的な“教育方針”は、かなりハードだが、“殺せんせー”に学ぶうちにクラスの生徒たちは自分の長所を見い出し、連携することで友情も芽生え、やがて成績も上がっていく。人類の命を握っているにも関わらず、“殺せんせー”のちょっと間抜けでお茶目な性格、そして生徒を思いやる心は、落ちこぼれだった生徒たちの頑なな心を溶かす。毎日がハラハラドキドキで体力がかなり必要な学校生活だが、“殺せんせー”から学んだことはきっと生涯忘れられない、“よい思い出”になるだろう。ただし、そのときはすでに、地球は存在しないかも知れないが…。一方、アメリカの最凶先生は、アカデミー賞「助演男優賞」など賞レースを総ナメにしたJ・K・シモンズが演じる、『セッション』(公開:4月17日)の音楽教授フレッチャー。偉大な音楽家になる夢の一歩を踏み出した音大生アンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)と、天才を創りだすことにとりつかれた鬼教師フレッチャーの狂気のレッスン、そして誰も見たことのない壮絶なクライマックスを描いた本作は、観る者の心を否応なく揺さぶる衝撃作。米屈指の名門校シェイファー音楽院のフレッチャー教授は、彼が指揮するバンドに所属できれば成功は約束されたも同然、といわれるほどの伝説の教師。その指導はスパルタで、通常では分からないような、ほんのわずかなテンポのズレも許さず、罵声は日常茶飯事。ときどきビンタ、さらにはパイプ椅子も飛んでくる。だが、その度を超えた指導の根底には、偉大なジャズ・ミュージシャン、チャーリー・パーカーが天才になれたのには“きっかけ”があったように、天才を生み出すには時として精神を追い詰めることが必要だと考えているから。そんな自分なりの信念を持つ鬼教師も、時には優しく生徒に声をかけたり、時には事故で亡くなった生徒を思い涙したり、するのだが…。強靭な精神力と体力が必要とされるが、もしかしたら天才に開花する可能性を秘めた自分自身に気づける(!?)両作。新学期に、日米最凶先生の映画を楽しんでみて。『暗殺教室』は全国にて公開中。『セッション』は4月17日(金)よりTOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:暗殺教室 2015年3月21日より全国東宝系にて公開(C) (C)2015 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT(C) 松井優征/集英社
2015年03月23日3月14日に公開されるドキュメンタリー映画『ディオールと私』から、その冒頭映像が公開された。クラシカルな音楽と共に始まるこの映像では、当時のクリスチャン・ディオール(Christian Dior)の姿とともに、1947年にメゾンが設立された当初の会見の様子や、彼が手掛けたドレスを身にまとうモデルの姿が映される。やがてムービーは映画の舞台となる55年後のディオールのアトリエへ。メゾンの新しいデザイナーとして、ラフ・シモンズ(Raf Simons)が紹介されるところまでが描かれた。映画「ディオールと私」は、ラフとディオールの職人たちが一丸となって、パリ・コレクションが行われるまでの8週間に挑む様子を映した物語。今まで公開されたことのないディオールのグラン・メゾンの中で、デザイナーとお針子たちが1枚の布をいかにしてドレスにしてくのかという、その実際の作業がまざまざと描かれている。本作でしか見ることの出来ない、当時のディオールが残したデッサン画などにも注目だ。
2015年03月13日映画『ディオールと私』の公開に先駆け、3月12日(木)、Bunkamuraル・シネマにて行われた特別試写会に森泉の実妹でモデルの森星が登場。「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」の魅力をたっぷりと語った。1964年の設立から70年近くたった今でも、華麗さとエレガンスさを兼ね揃え、多くの人々を魅了し続けている「クリスチャン・ディオール」。日本でも、現在の天皇皇后両陛下のご婚礼の際に、美智子様の婚礼用ドレスを3着制作したこともある。そんな老舗ブランドのアーティスティック・ディレクターに、2012年就任したのは、オートクチュール未経験というラフ・シモンズ。映画では、通常半年の準備期間を必要とするパリ・コレクションで、わずか8週間で54体のドレスを創作することとなったシモンズを始めとするデザイナーたちの姿が収められている。この作品が大好きですでに3回も観てしまったという森さんは、「プレッシャーに負けそうになって逃げたくなるときにも、ラフ・シモンズさんが最後まで自分の意志をもってやり通す姿にすごく感銘を受けて、勇気をもらいました」と感無量の様子。この日は、2015年春夏コレクションである18世紀のメンズ服をレディスにアレンジした衣装に身を包んで登場した森さん。「刺繍や、透け感があって、女性らしさも出ていてとても気に入っています。『ディオール』を身につけると自信が持てるんですよね」とハイテクニックなファッションを楽しんでいるようで、セクシーな後ろ姿を披露し集まった観客の視線を釘付けにした。また、モデルとして活躍しているが「裏方で頑張って輝かせている“見えない努力”に興味を持ちました。いまは表のお仕事で頑張って努力をして、いずれは裏方の仕事もしてみたいなと思いました」と真剣な眼差しで今後についても語った。この日、会場には人気モデルの浦浜アリサや水原佑果も2015年春夏コレクションを身にまとって来場。一足早く作品を満喫していた。『ディオールと私』は3月14日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月13日