ディズニー&ピクサーの大傑作『トイ・ストーリー』シリーズのバズ・ライトイヤーの原点を描く『バズ・ライトイヤー』。監督アンガス・マクレーンら制作陣が、大切にした”バズらしさ”を明かした。ピクサー・アニメーション・スタジオの第1作目にして、世界で初めての長編 フルCGデジタルアニメーションとして誕生した『トイ・ストーリー』。世界中が涙した続編の『トイ・ストーリー3』、そして米批評家から「3つの続編の中で最も素晴らしい」など大絶賛の嵐となった『トイ・ストーリー4』はともに日本でも興行収入100億円を超える大ヒットを記録。本作は『トイ・ストーリー』シリーズのアンディが大好きな映画の主人公、“スペース・レンジャー”のバズ・ライトイヤーを描く物語だ。『トイ・ストーリー』ではウッディの相棒として数々の冒険を共にし、誰よりも仲間想いな一面を発揮してきた“おもちゃ”バズ。本作の監督アンガス・マクレーンら制作陣は、〈性格〉〈声〉〈CG〉〈デザイン〉というあらゆるポイントにおいて、“おもちゃ” のバズらしさを大切にしつつ、新しい要素も加えながら本作の“スペース・レンジャー”バズを描いたという。“おもちゃ”バズの原点となる“スペース・レンジャー”を描くにあたって、マクレーン監督は「“おもちゃ”のバズは、自分のことを本物のスペース・レンジャーだと思うほど、真面目で真っ直ぐな性格なんだ。何事に対しても真剣で、そこから生まれるユーモアもあるよね。本作でも彼を、そんな真面目で真っ直ぐすぎるキャラクターとして描きたかったんだよ」と、大切にした“バズらしい”〈性格〉を解説。『トイ・ストーリー』でアンディの誕生日プレゼントとして登場した“おもちゃ”のバズはあるとき、自分がおもちゃであることを知り自暴自棄になるも、仲間の優しさに触れた事でウッディたちと協力するようになり、常に諦めることなくピンチに立ち向かっていった。『トイ・ストーリー3』では敵のクマのぬいぐるみ“ロッツォ”を危機から救うなど、シリーズを通してバズの真っ直ぐさは、多くの感動を生み出してきた。本作で描かれるのは、責任感は強いけど、他人に頼るのが苦手な“スペース・レンジャー”。自分の力を過信したために 1,200人の乗組員と危険な惑星に着陸してしまう。真っ直ぐな彼は、全員を帰還させるべく、危険なハイパー航行へ挑むも、“62 年と7か月と5日”が経った世界に不時着。親友すらいない“62年後の世界”で 新たに出会う仲間との冒険を経て、“仲間に頼ることの大切さ”にも気付いていくこととなる。マクレーン監督は、バズの声にもこだわった。本作でバズの声優を務める、『アベンジャーズ』シリーズのキャプテン・アメリカ役等で知られるクリス・エヴァンスの起用について、「彼の演技には、“バズ・ライトイヤー”というキャラクターにピッタリな、真面目さとユーモアセンスがある。加えて、言葉では説明できない“映画スター”らしさがクリスにはあるんだけど、それもこの堂々とした“バズ”というキャラクターに必須なものだったんだ」と、“バズらしさ”を表現するための〈声〉を追求したと打ち明けた。〈CG〉面では、そんな人間味あふれる“バズらしさ”をより身近に感じられるような試みも採用。マクレーン監督は、「これまでのバズのビジュアルを守りつつ、進化した映像技術も採用した。より“映画”らしく感じられるようにしたかったからね。コントラストを際立たせるグラフィックを駆使したり、レンズや照明テクニック、影や雰囲気にもこだわって、過去の映画とはまた一味違う、 シネマティックな雰囲気を生み出したんだ。CGは冷たい印象になってしまう可能性も秘めているけど、そうならないようにしたよ」と解説。そしてその“バズらしさ”の追求は、〈デザイン〉でも表現された。プロダクション・デザイナーのティム・エヴァットは、「デザインの中に、あの“おもちゃ”の構成要素をしっかり組み込むように注力したんだ。それと同時に、今回のバズのスーツに は“スペース・レンジャー”らしく、宇宙的なリアリティも持たせるようにしたよ」と“バズらしさ”と、本作らしい要素を同居させたことも明かした。“誰よりも仲間思い”のバズ・ライトイヤーの誕生には、涙なしには語れない深い物語があった。バズとウッディたちの絆が世界中を感動の渦に巻き込んだように、本作でもスペース・レンジャー“バズ”と新たな仲間との絆がどんなドラマを生み出すのか?『バズ・ライトイヤー』7月1日(金)より公開
2022年06月18日“人生は、旅である”という言葉がありますが、こどもの頃『兼高かおる世界の旅』というTV番組が大好きで、毎週楽しみに見ていました。未知なる世界も魅力的でしたが、旅する兼高かおるさんもとても素敵でこんな大人になりたいと思ったものです。そんなこともあり20代の頃に縁あって福岡の旅行会社で3年ほど働いていたことがあります。旅行会社では、国内海外旅行の接客予約手配業務、パッケージツアーなどの添乗をしていましたが、旅という幸せな時間をサポートするお仕事は、直接お客様の喜ぶ顔を見ることができ、とても楽しかったのを覚えています。老若男女、様々な立場の方のお世話をさせていただいたのは、今になって思えばとても貴重な経験でした。この春、旅行を予定されている方も多いことでしょう。旅をテーマにした名作映画といえば、ベン・スティーラ監督・主演の『LIFE!』ですね!シネマの時間第4回は、ニューヨークの伝統ある雑誌社『LIFE』で働く平凡で空想癖のある主人公が、壮大な旅を経て人生を変えていくファンタスティックなヒューマン・ドラマ『LIFE!』をご紹介させていただきます!■映画『LIFE!』あらすじ - 世界を知ろう、お互いを知ろう、それが人生の目的だから©︎YUMIMOROTO主人公のウォルター・ミリーは、ニューヨークの伝統ある雑誌社『LIFE』の写真管理部で16年働いているベテラン社員。不器用な性格ゆえに人付き合いが苦手で、想いを寄せる同僚の女性シェリルにも話しかけることすらままなりません。変化のない単調な日々を過ごす彼の唯一の楽しみは、むなしい現実から逃避する刺激に満ちた空想をすることでした。空想の世界では、時にアクションヒーロー、時に勇敢な冒険者となり、シェリルに対しても情熱的な人間になることができたのです。そんなある日『LIFE』誌にもデジタル化の時代の波が押し寄せ、事業再編にともなう休刊が決定されてしまいます。『LIFE』誌代表のフォト・ジャーナリストであり冒険家のショーンは、誠実で質の高い仕事ぶりから、ウォルターのことを非常に信頼していました。世界中を飛び回る彼にとって仕事熱心なウォルターは、彼の写真を安心してゆだねることのできる志を共にしたかけがえのない存在だったのです。『LIFE』誌の休刊をいち早く知ったショーンは、ウォルターに宛ててこれまでの仕事ぶりに感謝を込めた手紙と最後の撮影フィルム、「素晴らしい仕事に感謝」という言葉と『LIFE』社のスローガンが印字された革財布の贈り物を届けます。しかし送られたはずの『LIFE』誌の最終号の表紙を飾る大切なネガが見当たりません。そこでウォルターは、一大決心をしてネガの在処を求めてショーンを探す冒険の旅へと出発するのです。ショーンを追って、北極圏のグリーンランドからアイスランドの火山地帯やヒマラヤへ。ありえないほど奇想天外な道のりは、はからずも彼の可能性を引き出し、人生を輝かしく一変させていくのでした。■この映画の主人公はあなたです!現状を抜け出して、新しい自分に変わりたい。日々の生活や仕事に追われ、それなりに充実しているけれど恋愛になかなか踏み込めない。なりたいものややりたいことが沢山あったはずなのに、夢を追いかけることを諦めてしまった主人公のウォルターは、誰もが「これって自分のことかも」と思い当たるキャラクターです。そんなウォルターが『LIFE』誌の最終号の表紙を飾る大切なネガを探すために、未知なる冒険の旅に出発。彼が、自分自身の可能性を見出し生き生きと変わっていく様子は、見る人すべてに勇気と希望を与え深い共感を覚えずにいられません。かけがえのない人生の瞬間を謳い上げた珠玉のストーリーは、あなた自身の物語でもあるのです!カメラマンのショーンからウォルターへ『LIFE』誌のための最後のフィルムとともに感謝の気持ちを込めて贈った皮財布には、映画の根底にあるメッセージでもある『LIFE』誌のスローガンが印字されており心に響きます。“世界を見よう”“壁を越える勇気を持とう”“いろんな人と出会い、お互いを知ろう”“そして感じよう”“それが人生の目的だから”そしてショーンは、「LIFE誌の最後の表紙には25番のネガを採用していただきたい。25番は俺の最高傑作だ。人生の真髄とはこれだ。いい仕事をしてくれ。信頼している。」とウォルターに宛てた手紙に書いていました。このネガが見当たらないためにウォルターは、“人生の真髄”を探す旅になるのですが、ネガに映し出された“人生の真髄”とは何だと思いますか?ただのロードムービーでないところがこの映画の素晴らしいところで、最後のシーンは何度見ても心あたたまり感動します。人生は短い。好きなこと、やりたいことがあるのなら、やってみるべきですね!■未知なる旅を彩る壮大なロケーションウォルターの旅を彩る壮大なロケーションも本作の見所のひとつです。空想の世界を抜け出し、北極圏のグリーンランドからアイスランドの火山地帯やヒマラヤへ。大自然の中に身を投じたウォルターが、ヘリコプターに飛び乗り、極寒の海にジャンプし、一日漁船員となり、荒々しい大地を駆け抜け、スケートボードで疾走し、ノシャック山を登頂し、過酷な雪山を越えていく光景は、息をのむほどの驚きと美しさに満ち溢れています。ようやくショーンを見つけたウォルターが、ふたりで幻のユキヒョウを見たり、夕暮れのなか現地の人達とサッカーをするシーンは、空想の世界以上の素晴らしさで男同士の友情にグッとくることでしょう。旅するなか素晴らしい多くの出会いを通して地味で平凡だったウォルターが、カッコ良く素敵に変わりはじめる瞬間を共有したみなさんは愛おしい幸福感でいっぱいになるに違いありません。また、ウォルターを取り巻く豪華なキャストも魅力的です。『LIFE』誌の表紙をになう冒険家のカメラマン、ショーン・オコンネルに扮するのは、『ミスティック・リバー』『ミルク』で二度のアカデミー主演男優賞に輝く名優ショーン・ペン。ウォルターが恋するヒロインのシェリルには、人気女優クリスティン・ウィグがあたたかな雰囲気で親しみやすく演じてウォルターの恋を応援せずにはいられません。また、ウォルターの母親を『アパートの鍵貸します』『愛と追憶の日々』などで伝説的な大女優シャーリー・マクレーンが存在感たっぷりに脇を引き締め安定の満足感です。■音楽とポスターの効果的な演出劇中の音楽やビジュアルも、効果的に演出されており素敵です。特に、ショーンを追ってアイスランドで酔っぱらいの運転手が操縦するヘリコプターに乗るかどうかの決断をするシーンで想いを寄せるシェリルが空想でギターを持ってDavid Bowieの名曲「Space Oddity」を歌いながら現れるのは印象的でした。まさにこの歌が、ウォルターに新しい世界へ一歩を踏み出す勇気を与えるのです。そしてオフィスのインテリアのビジュアルにも注目です。ご存知の通り、実際の『LIFE』誌はアメリカで2007年まで刊行し、写真を中心にアメリカの思想・政治・外交を世界に魅力的に伝える名グラフ雑誌ですが、現在は映画通りWEB上で事業を続けています。劇中では歴代の『LIFE』誌のカバーポスターがオフィスに飾られ、それがまた素敵なのです。特に、ウォルターがカメラマンのショーンを探すことに決めて廊下を走りだすシーンでは、モハメド・アリやジョン・レノン、宇宙飛行士などのヒーロー達が映し出されワクワク感をかき立ててくれます。是非、この機会に新しい自分へ人生観を広げてくれるヒューマン・アドベンチャー映画『LIFE!』をお楽しみください!■映画『LIFE!』作品紹介公式ホームページ:foxmovies.jp/life/movie©2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.原題:THE SECRET LIFE OF WALTER MITTY製作年:2013年製作国:アメリカ映倫区分:G配給:20世紀フォックス映画上映時間:114分監督:ベン・スティラー原作:ジェームズ・サーバー脚本:スティーブ・コンラッド製作:サミュエル・ゴールドウィン・Jr.、ジョン・ゴールドウィン、スチュアート・コーンフェルド、ベン・スティラー撮影:スチュアート・ドライバーグ美術:ジェフ・マン衣装:サラ・エドワ音楽:セオドア・シャピロ編集:グレッグ・ヘイデン■『LIFE!』キャストベン・スティーラー=ウォルタ・ミティショーン・ペン=ショーン・オコンネルクリステン・ウィグ=シェリル・メルホフシャーリー・マクレーン=エドナ・ミティアダム・スコット=テッド・ヘンドリックスバットン・オズワルト=トッド・マハールキャスリン・ハーン=オデッサ・ミティアートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美
2021年05月20日アナ・ケンドリックが主演を務め、失踪した“見習いサンタ”の兄を探す妹が子どもたちに夢と希望を届けるクリスマス・ファンタジー『ノエル』。ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて12月11日(金)より独占配信となることに先駆け、アナと監督のマーク・ローレンスからコメントが到着した。★世界一誇り高い仕事?サンタクロースの娘が家業に直面代々サンタクロースという家系に生まれたノエルの夢はサンタになることだったが、サンタの仕事を継いだのは兄のニック。しかし、プレッシャーに耐えかねた兄は、クリスマス直前にまさかの失踪!ノエルはソリに乗り込み“見習いサンタ”のニックを連れ戻そうとしながら、自らの隠れた才能に気づき始める…。世界中の子どもたちが待ち望むクリスマスを救うため、彼女が最後に下した決断とは!?主人公ノエル役には、史上2番目の若さでトニー賞候補となり、『イントゥ・ザ・ウッズ』や『ピッチ・パーフェクト』で知られるアナ・ケンドリック。兄ニックには「バリー」でエミー賞受賞のビル・ヘイダーほか、キングズリー・ベン=アディル、ビリー・アイクナー、ジュリー・ハガティ、そしてアメリカの国民的女優シャーリー・マクレーンなど豪華な顔ぶれが集結。アナは「シャーリー・マクレーンやビル・ヘイダー、ビリー・アイクナーと一緒に映画に出られるなんて、とにかくものすごくエキサイティングでした。この映画には素晴らしい才能溢れる人々がとてもたくさん関わっています。私たちは撮影の合間にとびきり素晴らしい時間を過ごしていて、ビルとシャーリーが特別な交流を深めたのを見るのが本当にとても楽しかった。ビルはすごい映画オタクだから、シャーリーに面白い質問を本当にたくさんしていました。彼女の驚くべきキャリアについての具体的な質問なんかをね」とコメント。「私たちはとにかく、本当に楽しく、ある意味、クリスマスの活気ある雰囲気やクリスマスの喜びに満ち溢れた作品を作りたかったのです。私は昔からずっとクリスマス映画をやりたかった。そして、クリスマスを救うとか、そういうことを描く映画をやるのであれば、やっぱりもちろんディズニーと一緒にやりたいし、壮大なスペクタクルに満ちた作品にしたいと思います。北極のセットが建てられ、その町中をスケートで滑ることができる、だって彼らがそれを氷で作ったからです…うん、あれは本当にとてもマジカルな体験でした」とディズニーだからこそ実現した撮影をふり返った。脚本・監督は、『デンジャラス・ビューティ』『ラブソングができるまで』など多くのラブコメディやヒューマンドラマ作品を手掛けたマーク・ローレンス監督。「みなさんが楽しい時間を過ごしてくれることに、そして最高なクリスマス・ファミリー映画体験をしてくれることに胸を躍らせています。うまくいけばクリスマス映画の伝統のひとつに加われるかもしれないことに興奮しているんです」と語る。さらに「シャーリー・マクレーンは、まさに人々が想像している通りか、それ以上の存在だよ。私は彼女のことが掛け値なしに大好きなんです。それから、マイケル・グロスとか、この映画に出演している何人かは、ずっと昔に『ファミリータイズ』で私と一緒に仕事をした人物なんです。そしてもちろん、アナは目を見張るほど素晴らしいです」と続けた。「クリスマスというのは、貰えるプレゼントだけでなく、贈るプレゼントも大切なんです。私たちがこの映画で熱心に伝えようとしていたことは、そう、良い子か悪い子か、という意味で、良い人でいるっていうのは時に大したことではないように思われがちで、また、時には生活の中で良い人でいるのはとても難しいことでもありますが、たとえ些細なことのように見えたとしても、良い人でいることが、人々やその人生にものすごく膨大な違いをもたらせてくれることがある。それがこの映画のメッセージ的なものなんです」。雪が降り積もり、まるでおもちゃ箱をあけたようなクリスマスデコレーションで彩られた街並みを舞台に、アナ演じるサンタクロースの娘ノエルが大冒険を繰り広げる!ディズニープラスオリジナル映画『ノエル』は12月11日(金)より独占配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ノエル 2020年12月11日よりディズニー+にて配信© 2020 Disney
2020年12月01日ブルース・ウィリスが代表作『ダイ・ハード』のジョン・マクレーンに再び扮し、SNSをにぎわせている。日曜日(現地時間)、ブルースの娘ルーマー・ウィリスを含む複数のツイッターアカウントでブルース演じるマクレーンのティザー動画が公開された。動画内で「一つの物語が終わる時に、新しい物語が始まる」「2020年10月18日 #ダイ・ハードが帰ってくる」というメッセージが表示されたため、『ダイ・ハード』第6弾を期待するファンの声も上がっていたが、実際は『ダイ・ハード』という名のブランドのカーバッテリーのCMだった。65歳のブルースによる迫力アクションが圧巻の2分ほどのCM。マクレーンは急きょ乗っていた車のバッテリーを買う羽目になり、ひと気のない道をさまよう。道中では『ダイ・ハード』で強盗の一味として登場したテオ(クラレンス・ギルヤード・Jr.)と遭遇したり、悪党に囲まれたりするも、なんとか『ダイ・ハード』のバッテリーを手に入れることに成功。直後にリムジンに勢いよく跳ね飛ばされてしまうが、運転していたのが『ダイ・ハード』のアーガイル(デヴロー・ホワイト)だと分かると、笑顔で再会を喜ぶ。その後、執拗に追ってくるテオとの闘いに決着を付け、新しいバッテリーを取り付けることに成功。アーガイルに決め台詞の「イピカイエ」を奪われ、「それは俺のセリフだ」と言って2人で笑い合うのだった。ファンからは「スーパー・ボウルのCM用に(今は公開せず)とっておくべきだった」「新しい『ダイ・ハード』を作ってほしいと思った」「最高!」と大好評。(Hiromi Kaku)
2020年10月19日映画、テレビ、舞台で長いキャリアを誇ってきた名女優シャーリー・ナイトが亡くなった。83歳。自然死で、息を引き取ったのは、テキサス州の娘の自宅だった。カンザス州生まれ。1960年『階段の上の暗闇』でオスカー助演女優部門にノミネート。その2年後にも、ポール・ニューマン主演作『渇いた太陽』で同部門に候補入りを果たした。その他の出演作に『エンドレス・ラブ』『エンジェル・アイズ』『恋愛小説家』『50歳の恋愛白書』など多数。テレビでは、『NYPD BLUE〜ニューヨーク市警15分署』『デスパレートな妻たち』などに出演している。葬儀は来年、ロサンゼルスで行われる予定。文=猿渡由紀
2020年04月23日伝説的な名女優シャーリー・マクレーンと、待望の続編『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』の若手人気女優アマンダ・セイフライドが共演した映画『あなたの旅立ち、綴ります』のブルーレイとDVDが、多彩な映像特典とともに、2018年11月2日(金)に発売になることが決定した。若手新聞記者アン(アマンダ)の元へ依頼が届くが、それは老婦人のおくやみ欄を生前に作ることだった。依頼主はハリエット(シャーリー)と名乗る、かつて広告業界で成功を収めた老婦人。偏屈で自分勝手なハリエットに振り回されるアンだったが、いつしか世代を超えた友情が……。まさしく現代版『クリスマス・キャロル』とでも言いたい笑いと涙、そして心が温かくなる感動作で、監督を傑作スリラー『隣人は静かに笑う』をはじめ、ミュージックビデオでも知られるマーク・ぺリントンが務めた。このほど発売となるセルのブルーレイとDVDには、シャーリー・マクレーンとアマンダ・セイフライドが、本作について語るインタビュー映像をはじめ、予告編集なども収録する予定で本編を補足する情報が満載となる。『アパートの鍵貸します』『愛と追憶の日々』などの名作で知られ、60年以上に渡ってハリウッドを支え続けた大女優の圧倒的な名演と、『レ・ミゼラブル』や続編が公開になる『マンマ・ミーア!』などで絶大な人気を誇る若手女優のチャーミングな好演が光る本作を特典とともに見届けて。『あなたの旅立ち、綴ります』は2018年11月2日(金)よりリリース。※レンタル同日開始(text:cinemacafe.net)■関連作品:あなたの旅立ち、綴ります 2018年2月24日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2016 The Last Word, LLC.All Rights Reserved.
2018年08月01日世界的な童話作家であるハンス・クリスチャン・アンデルセンの詩「旅することは生きること」をはじめ、多くの人が「旅」と「人生」を結びつけ、いろいろな名言を遺しています。旅は人生であり、人生は旅であり、始まりがあれば終わりがある、人生の旅の始まりがこの世界に生まれてくることであるならば、命絶えるときが旅の終わり──。現代は平均寿命も延び、人生100年時代です。だから人生はまだまだ長いと思っていましたが、そうじゃない、時間は限られている、必ず旅の終わりはやってくる、これからどんな人生を送りたいのか、どんな旅に出たいのか、そんなふうに旅と人生について考えるきっかけは『あなたの旅立ち、綴ります』という映画でした。主人公は80代の老婦人ハリエット(シャーリー・マクレーン)。ビジネスを成功させ、財を成し、自由に暮らしてきた彼女は、ある日、新聞の訃報記事が目に止まり、生きているうちに自分の訃報記事を執筆してもらいたいと思いつきます。そして、地元の若い新聞記者であるアン(アマンダ・セイフライド)に依頼。アンは、ハリエットの知り合いに取材を始めますが、誰からもいい話がでてこない。むしろ悪口ばかり…。そこでハリエットは、いい人として、最高のおくやみ記事を執筆してもらうために80代にして自分を変えることに! 自ら掲げた愛される人物になるための条件はこんな感じです。1 家族や友人に愛される2 同僚から尊敬される3 誰かの人生に影響を与える4 人々の記憶に残るこの4つの条件をクリアするために次々と行動に出る、それにアンはつき合わされ、振り回されることになるわけです。最初は誰もがハリエットのことを、なんて自分勝手なんだろう、なんてワガママなんだろう、なんて感じが悪いんだろう…と感じると思います、アンと同じように。けれど、4つの条件をひとつひとつクリアしていくうちに、本当のハリエットを知り、変わろうとする彼女を応援したくなる。最初と最後のハリエットに対する印象は全然違う、驚きます。素晴らしい人物として旅(人生)の終わりを迎えたいと自分自身のために始めたことが、いつのまにか周りに影響を与えていく。人はいくつになっても変われる、挑戦できることをハリエットから教えてもらいました。そして、人生においても、旅の途中でも、誰と出会うかで、その後が変わる。だから、できることならハリエットに会いたかった、いえ映画のなかで彼女と出会えてよかった! かけがえのない出会いを経験させてもらいました。行ってみたい国や場所はたくさんありますが、その前に、会いたいのに会えずにいる大切な人たちに会いにいく、そんな小さな旅を計画中です。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)
2018年02月21日エル・ファニング、クロエ・グレース・モレッツ、エマ・ワトソンら若手女優の活躍が目立つ昨今。いまをときめく若手女優陣の勢いにも引けをとらない、大ベテラン女優勢が主演を務め、あらゆる世代の女性たちを応援する映画が4本続けて公開される。今回は“オーバー70”のパワフルな女優たちが出演する作品をピックアップ!歳を重ねるたびにますますパワーアップしていく彼女たちの主演最新作をぜひチェックしてみて。■ヘレン・ミレン(72歳)ヘレン・ミレン×ドナルド・サザーランドが再び夫婦役! 『ロング,ロングバケーション』/1月26日(金)公開夫婦生活はや半世紀となる元文学教師のジョン(アルツハイマー進行中)と妻のエラ(末期がん)。愛車のキャンピングカーでルート1号線を軽快に走り、向かうはジョンが敬愛するヘミングウェイの家があるフロリダ・キーウェスト。毎晩思い出の8ミリを投影し、共に歩んできた人生を追懐しながらひたすら南へと旅していく――。パオロ・ヴィルズィ監督がメガホンをとり、ヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭でも熱い称賛を浴びた至福のロードムービー。本作で実に7度目のゴールデン・グローブ賞ノミネートを果たしたヘレン・ミレン。道中、ジョンがエラを置き去りにしてキャンピングカーで出発してしまい、見知らぬ男のハーレーに乗って追いかる羽目になったり、いまも会っているというジョンの誤解から初恋の相手を探したり…と次々に予期していなかったハプニングが起こるも、「こんな旅は初めて!」と豪快に笑い飛ばしてしまうエラを、力強くユーモアたっぷりに好演。また名俳優ドナルド・サザーランドとは『黄土の英雄/軍医ベシューンの生涯』以来2度目の夫婦役となり、息ぴったりの掛け合いにも注目だ。■シャーロット・ランプリング(71歳)青春の記憶をたどることで見えてくるものとは…『ベロニカとの記憶』/1月20日(土)公開引退生活を送るトニー(ジム・ブロードベント)の元にある日、見知らぬ弁護士から手紙が届く。その手紙には、ある女性がトニーの学生時代の親友が遺した日記を渡したがっているとあり、その女性とは40年前の初恋の人ベロニカの母親だった。なぜベロニカの母親の元にその日記があったのか?長い間忘れていた青春時代の記憶がベロニカとの再会を果たすことにより、大きく揺らぎ始める…。本作は、2014年にスマッシュヒットを記録した『めぐり逢わせのお弁当』のリテーシュ・バトラ監督が、2011年英国ブッカー賞に輝いた記憶と時間をめぐるサスペンスフルな小説「終わりの感覚」(ジュリアン・バーンズ著)を映画化。シャーロット・ランプリングが演じるのは、謎に包まれた過去を持つベロニカ。唯一無二のミステリアスな眼差しを持つシャーロット・ランプリングのハマり役だ。■シャーリー・マクレーン(83歳)シャーリー・マクレーン×アマンダ・セイフライド初共演作『あなたの旅立ち、綴ります』/春公開ビジネスの成功で財を成した老婦人のハリエットは何不自由なく暮らしていたが、80代に入ってから孤独と死への不安を感じていた。そこで、ハリエットは地元の若い新聞記者であるアンに自身の訃報記事を生前に執筆すること依頼するが、自己中心的なハリエットのことを良く言う人はおらず、理想とかけ離れた原稿を読んだ彼女は、“最高の訃報記事”に欠かせない4つの条件を満たすため、自分を変えることを決意する――。『アパートの鍵貸します』『愛と追憶の日々』など、60年以上にわたってハリウッドを支え続け、いまなお輝きを放つ大女優シャーリー・マクレーン。本作では、嫌われ老婆役に挑戦しているが、毒を吐いてもなおチャーミング。記者役のアマンダ・セイフライドと激しくぶつかりながらも刺激し合い、いつしか世代を越えた友情が芽生えていく2人の姿に注目。■ダイアン・キートン(72歳)実話を基に描く大人のための物語『ロンドン、人生はじめます』/GW公開夫が他界した後に残された様々な問題から現実逃避している未亡人エミリー。ある日、自宅の屋根裏部屋から双眼鏡で外を眺めていると国立公園で生活する男性ドナルドを見つける。余計なものを持たずDIY暮らしで幸福なドナルドと知り合い、頑固だけど温かい人柄に惹かれていくエミリー。そんな中、世間を巻き込む事件がドナルドに降りかかり、2人の恋の行方は予測不可能な展開に…。『アニー・ホール』『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』のオスカー女優ダイアン・キートンが、チャーミングで等身大のヒロインを演じる本作は、ロンドンの高級住宅地“ハムステッド”の森で手作りの家で生活していたホームレスの男性が、計らずもその土地の所有権を手にし、一夜にして資産家となった実話を基に、『新しい人生のはじめかた』のジョエル・ホプキンス監督が映画化した大人のためのロマンティックコメディ。不思議と観る者を幸せにするダイアンの自然体な魅力は、70歳を過ぎたいまでも健在だ。(cinemacafe.net)
2018年01月21日待望のシリーズ再開で『スター・ウォーズ』シリーズにレイア・オーガナ役で復帰し、ファンを喜ばせながらも『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』撮影後に急逝したキャリー・フィッシャー。映画が全世界で大ヒット中のいま、12月27日に命日を迎えた彼女の生涯をふり返ってみよう。両親は大スター!『スター・ウォーズ』で一躍有名に1956年10月21日、カリフォルニア州に生まれた彼女の父親は歌手のエディ・フィッシャー、母親は『雨に唄えば』で知られるデビー・レイノルズ。両親とも大スターというセレブ2世として育ち、1973年に15歳でブロードウェイのミュージカル「アイリーン」で母と共演してデビュー。その後に渡英してロンドンの名門演劇学校「セントラルスクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマ」で1年半学び、帰国後はこちらも名門のサラ・ローレンス大学で美術を学んだが、中退している。映画デビューは1975年の『シャンプー』。その次に出演した『スター・ウォーズエピソード4/新たな希望』(’77)で銀河宇宙のプリンセス、レイア・オーガナを演じて、共演のハリソン・フォード、マーク・ハミルとともに一躍スターとなった。アルコールにドラックに大恋愛…波乱の時期も親の七光りではない、自らつかみ取った成功と人気だったが、映画公開当時はまだ19歳。大きなプレッシャーに耐え切れず、アルコールやドラッグに手を出してしまう。2010年の「Daily Mail」紙のインタビューでは『スター・ウォーズエピソード5/帝国の逆襲』(’80)撮影時にはひどいコカイン中毒だったと告白。アルコール依存症や双極性障害に苦しんだという。『スター・ウォーズエピソード4/新たな希望』の撮影中から、元サイモン&ガーファンクルのポール・サイモンと交際し、1983年に結婚。彼のミュージックビデオにも出演したが、翌年離婚した。1980年に『ブルース・ブラザース』で共演したダン・エイクロイドと短期間婚約したこともあったが、このときはすぐポールの元に戻ったという。2016年に発表した回顧録「The Princess Diarist」では、『スター・ウォーズエピソード4/新たな希望』撮影時にハリソン・フォードと不倫関係だったことを告白して騒動になった。再婚はしなかったが、大手エージェンシー「クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー」(CAA)のエージェント、ブライアン・ラードとの間に娘のビリーをもうけた。現在25歳のビリーは大学卒業後に母と同じ道に進み、『スター・ウォーズ』シリーズにコニックス中尉役で出演、母娘共演している。再び“レイア姫”を熱演! 文才にも恵まれる気の強いレイアとは聡明さという共通点のあるキャリー自身は辛口でウィットに富むユーモア・センスの持ち主。ウディ・アレン監督の『ハンナとその姉妹』やメグ・ライアン&ビリー・クリスタル主演のロマンティック・コメディの傑作『恋人たちの予感』などに出演し、文才にも恵まれ、1987年に母との確執も含めて綴った自伝的小説「崖っぷちからのはがき」を発表。メリル・ストリープとシャーリー・マクレーン共演で映画化され、キャリーは脚色を手がけ、英国アカデミー賞脚本賞候補になった。その後もロマンス小説「Surrender the Pink」や「Delusions of Grandma」「The Best Awful There is」など自伝的小説、薬物依存や精神障害に苦しんだ経験を綴った「Wishful Drinking」などを発表。「Wishful Drinking」は舞台化され、キャリーが主演を務めた。「キャリー・フィッシャー=レイア姫」というイメージはあまりにも強かったが、それを逆手にとって『スクリーム3』では、キャリーにそっくりの元女優という役でカメオ出演したこともあった。そんな彼女が満を持してシリーズにカムバック、厳しいダイエットとエクササイズで肉体をシェイプし、歳を重ねて頼もしい将軍となった勇姿はファンを喜ばせた。突然の別れ…『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が遺作にだが、新たな一章が始まり出した途端に悲劇が訪れた。2017年12月23日(現地時間)、仕事先のロンドンからロサンゼルスへ戻る機内でキャリーは心臓発作を起こし、到着後に搬送された病院で27日(現地時間)に息を引き取った。享年60という早すぎる娘の急逝にショックを受けながらも、ファンから寄せられたお悔やみにSNS上で気丈に感謝の言葉を綴った母のデビー・レイノルズは翌28日に、脳梗塞を起こして後を追うようにこの世を去った。84歳だった。母親とは疎遠だった時期もあるが、母娘の絆は強く、互いにサポートし合う関係は晩年まで続いた。半年後に発表された検視結果で、キャリーの体内からは大量のアルコールのほかにコカイン、メタドン(ヘロイン中毒の治療薬)、MDMA、アヘンが検出され、発作を起こすまでの3日間にコカインを摂取していたことも明らかになった。自身が抱える負の要素を隠さず、自分の生きたいように生きたキャリーは、若き日の自身と同じように、新たなシリーズのヒロイン、レイ役で一躍注目のスターとなったデイジー・リドリーを可愛がっていた。デイジーは「Glamour」誌でキャリーと過ごした日々をふり返り、「彼女と私は、同じような経験を違う時代にしてきたの」と話している。図らずも遺作となった『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、前作よりもさらにレイアの役割は重要になっている。波乱の生涯を送った彼女が遺した作品を見て、追悼したい。(text:Yuki Tominaga)
2017年12月27日大女優シャーリー・マクレーンと、若手女優アマンダ・セイフライドが初共演を果たした『THE LAST WORD』(原題)が、『あなたの旅立ち、綴ります』の邦題で来春公開されることが決定。あわせて本作のポスタービジュアルも到着した。ビジネスの成功で財を成した老婦人のハリエット・ローラー(シャーリー・マクレーン)は何不自由なく暮らしていたが、80代に入ってから孤独と死への不安を感じていた。そこで、ハリエットは自身の訃報記事を生前に執筆することを思いつき、地元の若い新聞記者であるアン・シャーマン(アマンダ・セイフライド)に依頼する。しかし、自己中心的なハリエットのことを良く言う人はおらず、理想とかけ離れた原稿を読んだ彼女は、“最高の訃報記事”に欠かせない4つの条件を満たすため、自分を変えることを決意。その要素とは、家族や友人に愛されること、同僚から尊敬されること、誰かの人生に影響を与えるような人物であること、そして記事の見出しになるような人の記憶に残る特別な何かをやり遂げることだった。何事にも強気なハリエットと一歩を踏み出す勇気のないアン。正反対の2人はぶつかってばかりいたが、いつしか世代を超えた友情が芽生え始めていた。そんなハリエットとの出会いが人知れず悩みを抱えていたアンの未来をも変えていくことに…。『アパートの鍵貸します』『愛と追憶の日々』など、60年以上にわたってハリウッドを支え続け、いまなお輝きを放つ大女優シャーリーが演じるのは、嫌味だがどこか愛嬌のある老婦人ハリエット。一方、ハリエットが自身の訃報記事の執筆を依頼する地元新聞社の訃報記事担当記者・アンを、『レ・ミゼラブル』『パパが遺した物語』などに出演し、同世代の女性から絶大な人気を誇アマンダが等身大で熱演。激しくぶつかりながらも刺激し合い、いつしか世代を越えた友情が芽生えていく2人。死を悼むはずの“訃報”が、いつも強気で人生を切り拓いてきたハリエットともう一歩を踏み出せないアンを結び付け、やがてそれぞれの過去と未来を変えていく本作。人生の終わり方を考えずにはいられない高齢者世代の現代の風潮を見事に捉える一方で、始まったばかりのキャリアに悩む若い女性の姿を丁寧に描いていく。またこの2人のほかにも、アン・ヘッシュ、トーマス・サドスキー、フィリップ・ベイカ―・ホール、トム・エヴェレット・スコット、アンジュエル・リーらが脇を固めている。『あなたの旅立ち、綴ります』は2018年春、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年12月13日自分を慈しみ、今を感じるために。精神世界の案内人、山川紘矢・亜希子夫妻が語る“自分が主役”になる人生を創るための心構えとは?どうしても、この本を日本に紹介したい。そんな思いにかられて、山川紘矢・亜希子夫妻が初めて翻訳したのがハリウッド女優、シャーリー・マクレーンの自伝『アウト・オン・ア・リム』。前世や輪廻転生など、スピリチュアルな考え方を世界中に広めた’80年代当時の大ベストセラーだ。“自分を知れば自由になる”というシャーリーのメッセージに共感した山川夫妻は、安定した生活を捨てて40代で翻訳家に転身。精神世界の水先案内人として活躍する一方、31年間の経験から到達した、本当に幸せになる生き方のコツを「受け入れの法則」として披露した。おふたりこそ、まさに新しい人生をクリエイトした大先輩。70代でもアクティブな日々を過ごし、若い世代への理解も深い。どうすればそんな生き方ができるのか。「やはり自分を大切にすることでしょうね。スピリチュアルな勉強をすると、自分に起こることはすべて自分が引き寄せているとわかるので、パワーの源である自分を粗末には扱えなくなります。健やかな心と体のためにセルフケアを怠らず、何がやりたいのか、本当の望みは何なのか、心の声によく耳をすませてちゃんと応えてあげる。すると、人生は自然とうまく回り始めます」(紘矢さん)「自分が嫌いで心を閉ざしている人は、その原因を探ってネガティブな思い込みを手放しましょう。まずは自分を知る。そして、ありのままの自分を好きになれば、心が開かれて幸せが次々に訪れます。そのためには、体と心を使ったワークがお勧め。頭の中でどんなに考えても行き詰まるだけですから」(亜希子さん)実は、山川夫妻も多くの葛藤を乗り越えてきた。そのときに助けてくれたのが、自己を深く知ることから始まるスピリチュアルな考え方とワーク。今でも、毎朝のヨガと瞑想、呼吸法は欠かさないそうだ。「昔の僕は、好きなことより必要なことを選び、人生を楽しむという発想もありませんでした。彼女(亜希子さん)は、優秀で頑張り屋なのに、なぜか自分に自信が持てない。常識的で型通りの生き方が当たり前の時代でもあり、“思い通りに生きてもいい”という真実に気づくまでに、ずいぶん時間がかかりました」(紘矢さん)「今はその点、恵まれていますよね。個性が尊重され、生きるうえでの選択肢や参考になる本や情報も、30年前と比べると驚くほど増えました。ただ、やはり一人で自分と向き合う時間は毎日5分でいいのでつくってほしい。生活に確かな軸ができるからです」(亜希子さん)その5分間に実践したいのが、“自分を好きになる”6つのワーク。また、日々の暮らしで習慣にしたいのが、自分の感性を豊かにする“今を感じる”6つのワークだ。「たとえ短くても、自分のための時間を意識してつくることに意味がある。簡単なヨガのポーズや瞑想、ワークはもちろん、深呼吸するだけでもいいんです」(紘矢さん)「自分を再発見するプロセスを、ぜひ楽しみましょう。そして“自分が主役”で生きることでしか味わえない、本当の幸せを実感してください」(亜希子さん)山川紘矢・亜希子さん翻訳家。スピリチュアルな名著・ベストセラーを日本に紹介し続けて31年。その累計部数は1000万部にも。「引き寄せの法則」の名付け親でもある。夫妻共著の最新刊は『受け入れの極意』(興陽館)。※『anan』2017年10月4日号より。イラスト・夏目麻衣文・岡崎弥生(by anan編集部)
2017年10月01日洋服を寄付した帰り道に、必要な家具を拾う。Uber代を散財した代わりに、読みたかった本が手に入る……。何かを手放すと必ず何かを受け取る体験を繰り返し、「世界は自分が思うよりもシンプルにできているのでは?」と感じ始めた筆者・土居彩。では、ひとつずつ、少しずつ、思い込みを取り去っていったら、どんな自分と出会えるんだろう。そこで、彼女は大決断をします。写真/文・土居彩【土居彩の会社を辞めて、サンフランシスコに住んだら、こうなった。】vol. 56【第56話】ホント!手放せば、新しいものが入ってくる。渡米理由だった研究所インターンを辞めてみる。最近とっても不思議なのですが、何かを手放すと必ず何かを受け取るようになっているなと思うことが続くのです。例えば引っ越しに伴って洋服をさらに減らそうと、ドネーションボックスに寄付をしたり、友だちに受け取ってもらったりしたんです。80cm幅のクローゼットに入るぐらいだから、最終的に上下8セットぐらいになったのかな? 「これは、あのデートのときのだな」とか「取材のときに着ていったら褒められたよな」などとそれなりに想い出深い品々でしたから、人手に渡すとなると身を切られるような思いもしました。でも、ま、部屋に入らないなら仕方がない。「今までどうもありがとう。良い人と新しいときを過ごしてください」とバタンとボックスの蓋を締めて2ブロックほど通りを歩いたら、なんと引越し先の部屋にちょうどいい感じ。観葉植物とケトルを置くのにぴったりなスツールが放出されていたりして、ラッキー!先日も楽しみにしていた友達のお話し会があったのですが、うっかり寝坊してしまいました。まったくの言いわけですが、最近本当に寝ても寝ても寝足りないのですよ、眠くって! 現地まで1時間かけて歩こうと考えていたのですが、すでに取り返しのつかないほどの大遅刻中。そこで奮発してUberで向かうことにしました。ところが運転手さんが道に迷ってしまい、倍以上の料金がかかってしまったのです。「楽しい会話でした。ありがとう」と降りる際に言われて、それに対して笑顔で「良い1日を」と返事しつつも、ケチな私は内心「チッ」と舌打ち。帰りは友だちがライドを申し出てくれましたが道草したい気分だったので固辞し、ぶらぶらとお気に入りの公園に寄りつつ歩いて帰ることにしました。すると道中で、バークレー名物の道端本ボックス発見。中をのぞくと読みたかったラマナ・マハリシの本が。「おー、またオーバーしたUber代がチャラになったなぁ」というわけです。野花を摘む心と時間の余裕とマリファナハウス。今の生活では友だちが部屋に遊びに来てくれるとなると、まず午前中に野花を摘みに通りを散歩します。バークレーという街は気候が寒すぎず暑すぎず穏やかで緑がいっぱいなので、表参道なんかの素敵なフロリストで売っているような花が普通に道端に咲いていたりするんです。まぁ、それが所有地なのか原っぱなのかそこはちょっと見極めが必要だったりもしますが。そこもスリリングで楽しいところ!(なんて)。今までの人生のなかで、お客さんを迎えるために街を散策して野花を摘むという時間と心の余裕が自分にあっただろうかと思います。無かったですね。お気に入りのキャンドルを焚きながら、その香りを封じ込めるようにシーツをホテルみたいにピーンっとなるように毎日アイロンをかけたりもして。「この時間、すごい贅沢だなぁ」と思います。そんなふうにウットリと悦に入っていますが、現実問題全人生でもっとも狭いうえに、ハウスメイトがシャワーに入ると部屋全体が揺れるぐらいのボイラー音がするシャワー室に隣接した部屋で暮らしています。廊下からは彼らが吸うマリファナ臭が漂いますし。そういえばこのあいだ訪ねてくれた日本の方からは、「なんか、(この家)アジアっぽいですね」と言われましたしね(ソレどういう意味?、笑)。ほかに7人もハウスメイトがいれば、衛生レベルも騒音レベルもそれぞれなので、アジア勢である日本人の私と韓国人の友だちがだいたいいつもふたり頭を抱えながらせっせと掃除することになります(それでも追いつきません)。豊かさと貧しさの価値観がゆらぐ。でも最近、なにが豊かでなにが貧しいのかという自分のなかの判断基準がよくわからなくなってきているんですよ。「いつもヨガを教えてくれるお礼」とハウスメイトがなけなしのお金を叩いてお気に入りのケーキショップで買ってきてくれたティラミス一個を二本のフォークで突きながら一緒に食べたんです。ananでオヤツ頁を担当していたからありとあらゆるスイーツを食べ尽くしてきた私ではありますが、「これ、ティラミスっていって、私の一番好きなケーキなの」なんて言われると、「へぇ、ティラミスっていうんだね。お酒がきいていておいしいんだね」と、まるで初めて食べたときの気持ちを再体験させてもらえたようで、もう本当に一生忘れられない味になるんです。とはいえ未だに、現状を惨めに感じることもあります。2週間ほど前のことでしょうか。バークレーの街を歩いていると、キレイに刈り揃えられた生け垣にぐるっと囲まれた大きな家があったんです。それは、京都にあった祖母の古い洋館を彷彿させる家でした。「もうあんなお屋敷みたいな場所には、一生ご縁が無いのだろうなぁ。速攻で締め出しを食らってしまうような存在になったものだな……」と自分がどうしようもなくちっぽけで、落ちぶれたように感じてしまう、いつものクセが。小さい頃は、ただ “セミが一杯捕れる、大好きなおばあちゃんが住む家” でしかなかったのに、こんなふうにこの家に圧倒されてしまったのは、どうしてなんだろう……?祖母が亡くなったとき、それは私が大学生の頃でしたが、おじに「なんでも好きなものを持っていっていいから、ひとりで一度訪ねてきなさい」と言われたんです。私は大変なおばあちゃんっ子でしたから。祖母がいないガランとした洋館にしばらくひとりにしてもらって、ようやく彼女と一緒に遊んだリボンや祖母の編みかけの毛糸、食事に出かけたときに彼女が履いていた草履などを持って帰りました。それらには、彼女のぬくもりが感じられたからです。すると家族に「なんでそんなガラクタみたいなもんを。翡翠のついた化粧棚とかいろいろあったでしょうに」と苦笑いされて、自分の見る目の無さを恨みましたねぇ、あのときは。あぁ、こういうときにはそういうものを選ぶべきだったんだ、損したッ!と、笑。自分の思い込みにダマされているのかも?バークレーのお屋敷と自分の部屋、ガラクタを持ち帰ってしまった私……。「私って、どうしようもないほど生きていくために必要な見る目がないのかな」。そんなふうにモヤモヤしていたとき、いつも夕食に招いてくれる友人夫婦がたまたまメッセージをくれました。それは私の価値観をぶっ壊してくれるものでした。その内容とは、アヤが我が家にしょっちゅう来てくれるの、すごく嬉しいし、楽しい。お世話している気は全然ないし、励まそうとか、応援しようとか、そんなんでもない。ただ一緒に過ごせて楽しいし、それだけと違って、辛いこともしんどい事も話せるし、学びの事や未来の事も一緒に語れる。アヤはお金じゃ買えないものの価値をちゃんと知っていて、その価値を私たちにも惜しみなくわけてくれていると思っている。わかっていると思ったけど、ちゃんとはっきり伝えておきたいと思ったからあえて書いてみた、というものでした。どこかいつも世話になっていることで申し訳ないと思っていたことを見透かされたような気がして胸がいっぱいになってすぐに返事ができず、「あとでゆっくり返事するね!」と送ると、これまた私の気持ちをちゃんとわかっていて「せんでええ」と即返事が。これには、泣きましたね。あまりの大きな愛に対して。だから、今までガラクタと思っていたものはガラクタじゃないのかもしれない。その宝石は私には必要ないものなのかもしれない。今までよくもいろんな思い込みを重ね、騙されてきたものだなと思います。今も思い込みだらけです。で、いろいろ考えたのですが。Greater Good Science Centerのインターンを辞めることにしました。これはそもそもバークレー大の学生へのポジションですが、私はプログラム終了後も特例で続けさせてもらっていました。そこから自分が得たかったものはすでに学び終えていたのに、なぜまだ続けているのか自分でもワケがわからなかったんですが。アメリカに来た理由のような存在だったし、こことの接点が無くなると本当に自分の存在理由も将来もなくなってしまうような気がして、もはや必要ないのに怖くて手が離せなかったんですね。これを手放したら、何かが入ってくるのかな。それとも何も入ってこないのかな。この期待からまず、手放さなきゃですよね、笑。まぁ少なくとも、私が辞めたら、かつての私のようにこのポジションが欲しくてたまらない人にパスすることはできますよね。ひとつずつ、少しずつ、思い込みを取り去っていったら、私は誰なのだろうと思います。1年前にプラム・ヴィレッジでのマインドフルネス合宿でシスターに言われたように、現在もまたスワミに言われ続けているように、もうちょっと勇気を出して、深く自分を見つめてみたいと思います。See You!写真:本とブックエンド本は道端本ボックスで得たシャーリー・マクレーンの『アウト・オン・ア・リム』。タイトルは、果実(真理)を得るためには、危険を冒して枝の先まで行かねばならないという意味だそうです。バークレーの野花を押し花にし、祖母の淡水パールを組み合わせて作ったブックエンドを友人に。写真:道端本ボックスバークレーを歩くとそこかしこにある道端本ボックスとはこちら! 自由に本や雑誌を借りたり、提供し合ったりできる。個人宅の敷地内に設置されている。写真:野花とキャンドルすべて道で摘んだ野花。バークレーのクリエイターショップで見つけて以来、ハマっているAYDRY & Co.は2016年にできたLAベースのハンドメイドのキャンドルと美容グッズブランド。クリエイティブ・ディレクターのアユ・カールトンは、日本生まれのようでなるほど!写真:ガラスのドアバークレー南西にあるUrban Oreは、いわばスリフトストアの博物館。ガラスドア、トイレ、家具、洋服、各30セントのカセットまで目移りしてしまう品揃え。日本から家具好きの友だちが来たら、ここへ一番に案内したいです!
2017年08月22日このままじゃ、きっと生きていけない。至らないから、スキルをつけないと。お金を稼がないと……。ずっとそう思って生きてきました。会社を辞めてアメリカに来てからは、さらに強く。でもスワミ(ヒンドゥー哲学の先生)のもとで学んだり、たくさんの人に助けてもらううちに「このままの自分でも、まいっか」と思えるように。「無理になにかを目指さない。周りと違っていても、ただの自分でいてもいい」。そう自分を赦せた途端、目の前のことを最大限に楽しもうと思考がシフト。しみじみとした幸せを感じるようになってきたのです。写真/文・土居彩【土居彩の会社を辞めて、サンフランシスコに住んだら、こうなった。】vol. 55【第55話】もう何も目指さなくていい。ただ自分でいてもいい。未来思考を中断したら、しみじみと幸せが。またずいぶんと間をあけてしまいました。この不定期更新に、気長にお付き合いくださるみなさん、大変感謝しています。会社を辞めてから決めています。それは、自分で学び、なるべく実体験し、そこから何を感じたのか、どう理解したのかを本音で書くということ。となるとこういったランダムでスローなペースになっちゃって……。すみません、そしていつもありがとうございます。この一か月をおさらいしますと、まず引越しをしました。いろいろと支えてくれたおばあさんとの生活に終止符が打たれたので、異常なほどに家賃が高いうえに(たぶん東京の倍以上)、物件がでれば激戦となるこちらベイエリアで部屋探し。それは定職を持たない外国人としては、大変難航するものでした。けれども幸いにして退去日の3日前に奇跡が起き、現在は無事に大好きな街・バークレーで引き続き暮らせています。男子学生寮に破格で隠れ住む!?どうしても部屋が見つからなかった場合は、知り合いの部屋を又貸し(subleaseと言います)させてもらって、バークレーの男子学生寮のシングルルーム(ただしシャワールームは男子学生3名とシェア)に破格で隠れ住む、というオプションもあるにはあったのですが……。その場合 ”隠れ住んでいる“ ので、住所不定になっちゃうために、銀行の手続きとか郵便とか諸々不便そう。この歳で男子学生寮に住む(しかもスパイのように身を潜めて)っていうのもなかなかできないことなので、やったら書き手としての経験値は上がったと思いますが、それなりに失うものも大きいかなとも思いましたし(ハハ)。まぁ、それ以上に又貸し禁止物件なのでバレて、突然また出ていってくれとなったら困るなぁと。だから、がむしゃらに部屋探しをしましたね。インターン先が見つかったと思ったら、次は部屋探しとなったわけです。なかなか落ち着きませんね。でも、決まりませんでした。退去日1週間前なのに、まだ次の部屋が決まっていない。そんな崖っぷちのなか「だからこそ、今行くのよ!」と、70年代のインドを旅し続けた元祖ヒッピーの大先輩が一泊旅行に連れ出してくれました。向かったのはバークレーから車を北へ2時間ほど走らせた、ユカイヤというこじんまりとしたかわいらしい街。ユカイヤにある彼女のお友達ご夫婦の家を訪ねたのです。そこは朝日と夕日の両方を望める、まさにヒーリングハウス。かつて山のなかでそのリズムとともに暮らしていたという彼らと過ごすうちにすっかり癒やされ、心を覆っていた氷も溶けて寛いだ気分になっていると、バークレーで一緒に学んだ友達から突然メッセージが。彼女が住むシェアハウスに一部屋空きが出て(相場で考えると非常にリーズナブルなため、ほとんど空きが出ない物件)、私の知らないところで彼女が即・オーナーに掛け合ってくれていたのです。そこで旅行から帰ってすぐに内見と面接、そして無事に契約。それは退去日の3日前でした。ふぅ、ギリギリセーフ! そこで現在は7人のハウスメイトと暮らしています。しかし私は本当に運がいいというか、しぶといというか、笑。いつも人とのつながりに助けられていますね。社会的に不安定な場所に身を置くと、わかるんです。人の優しさのキャパシティは私が想像している以上に、ずっとずっと大きいということを。「人に迷惑をかけちゃいけない」と言われて育ってきましたから、なるべく人の負担にならないようにと気をつけて生きてきました。でも、今は頼らざるを得ない。それなりにプライドもありますから、なんとかひとりでやろうとしていても見るからに危ういんでしょうね(笑)。頼まなくても、見かねていろいろな人が手を差し伸べてくれます。プライスレスな経験をしている!日本にいた頃は、「マガジンハウス アンアン編集部の土居彩です」と自己紹介していました。それが私のアイデンティティーだったワケです。そう言えば周りの人に「なるほど、そういう人なんだな」と簡単に納得してもらえたし、社会的な信用にもなりました。生活するのに十分なお給料ももらっていたし、部屋もすぐ借りられたし、離婚をしたときだって洗濯機とか冷蔵庫といった必要なものはためらわずに即買い揃えて、引越し当日には今まで通りの生活を始められ、働いていましたから。だから、たとえ仕事でスタッフに頼ることがあったとしても、蛇口の水は自分が汲んだものではないとはわかっていても、「私はひとりで生きているし、経済的にも社会的にも自立している」と確信していました。傲慢でしたね。でも、いまはそうじゃないですよね? ライターと言ったとしても、ご存知このスタンスだからほとんど原稿を書いていないし(日記はすごい量を書いているけど、苦笑)。行きたかった研究機関2箇所でインターンをしているけどタダ働きだから、職業っていうのとは違うし。バークレーのプログラムを5月に無事修了したので、現在学生でもない。スワミのもとで学び、自分の心の奥にある本音と向き合ううち、本当に大学院に行きたいかどうかもよくわからなくなってGREの勉強を中断。参考書ではなく気になる哲学書ばっかり読みふけっているので「大学院を目指しています」とも言えない。なんだか胸を張って「わたしはこうだ」と自分のことを人に説明できないわけです。いったい今の私って、誰……?と宙ぶらりんで危うい状況になるとですね、予想外なことが起こります。何が起こるというのでしょう? みんながいろいろ助けてくれるんです。車を出して引っ越しを手伝ってくれたり、夕食に招いてくれたり、家具や食器をくれたり……。引っ越し先の洗濯機のノブが取れていて使えず、「毎回コインランドリーは、高いよ」とボー然としていたら、友達が人差し指を軽く湿らせてスライドしたらいい、なんて実践して見せてくれたりしてね。湿り気がノリのように働いて指でダイヤルを回せるようになるのです! これには「なんだか今の私の人生、すごいことが起きているなぁ」と普通に感動しましたね。だって、そうじゃないです? これって、文字通りプライスレスな体験ですよ!マイナス思考が始まったら、いったん脇に置いてみる。こういった境地に至ったのは、この1か月間いろんな人の意見を聞く機会が持てたから。まず、週に二回瞑想を教えてもらっているスワミに「どうしてもやっぱり人と自分を比べてしまうんです。なんであの人みたいに賢くないんだろう、きれいじゃないんだろう、お金持ちじゃないんだろう。面接も部屋探しもあの人と違って、私はなんで選ばれないんだろうって。自分よりも恵まれている人には嫉妬をするし、辛く当たってくる人は憎いと思うし。そんな自分が醜くて受け容れられません」とぶつけてみたんです。すると「私たちはみんなゴミ箱を抱えて生きています。でもゴミ箱って、必要だよね?」とニッコリ。「自分のことをこの体と同一視すれば、あなたは体になるでしょう。あなたの職業と同一視すれば、あなたは職業になるでしょう。嫉妬と同一視すれば、嫉妬になるでしょう。でも私たちの本質は、ただの肉体ではなく、ただの思考ではなく、ただの感情でもない。純粋な私たちとは、個々の形で表現している神性なんです。すべての違いの背後には、本源的なアイデンティティーにおいてあなたと彼女と彼と私の間には何の違いや隔たりもないのですよ。だから、「私はあの人とは違う」としてしまう、誤解した物の見方をいったん停止する勇気を持つ必要があります。あなたを解放することのできる真の喜びとは周りや状況には左右されません。あなたの内にすでにあるのですよ。それはこうだったら……という条件つきではない、無条件の喜びです」。言われたときは、正直ピンとこなかったです。「いや、周囲の状況に左右されるでしょう。そもそもまず、家賃高すぎるし」と、笑。でも一銭の得にもならないのに、私に助け舟を出してくれるさまざまな人たち。行動の理由が損とか得ではなく、自分の信念に沿うか沿わないかということである人たちを見ていると「やっぱり私、自分の見解からいったん自由になってみようかな」。そう思って、何か思考が起こるたびになるべくすぐには反応せず、ひとつひとついったん脇へ置いてみるようにしました。これはユカイヤで出会った素敵なご夫婦にも教えていただいたことです。彼らとお話をしているときに「期待値が高いんだね」と言われたんです。「人に対する、ですか?」と聞くと「”こうじゃないと、ダメ“ っていう自分への期待かな。これはあくまでも僕にとっては、なんだけど。僕にとって僕を一番苦しめたのは、”自分の正しさ” だった」と。この言葉は、ズシーンと胸に刺さりましたね。バスの運賃をケチってバスで10分のところを片道50分かけて歩いていたりすると、「ひょっとして私は取り返しがつかないほど、人生の時間を無駄遣いしているのでは……」という思考がやってきては、置いといて。研究所でインターンをしていると「このサボリ気味なアメリカ人学生は時給20ドルもらえるのに、私はビザの関係で無給なのか、トホホ」という感情がやってきては、また置いといて。そんなふうに「置いといて」を繰り返しているうちに、そもそも50分もかけて歩ける時間の余裕と健康があること自体、とても豊かだなぁ。歩いている最中、道端本ボックスでシャーリー・マクレーンの『アウト・オン・ア・リム』と出合えたし。部屋に飾るお花は道中で見つけた野花を摘めばいいからお金はかからない。家から歩いて5分足らずの場所には、ヨガをするのにぴったりの公園だってある。なんて豊かなんだろう……。しみじみとした幸せを感じられるようになってきたのです。あるとき風にゆれる街路樹を見て「なんてキレイなんだろう……」と立ち止まっていると、ぶわーーっと胸が熱くなって突然涙が(笑!)。ひとしきり泣いたら、すごく優しい鞘のようなものに自分がすっぽりと包まれたような、穏やかさと安らぎに満ちた気分になりました。パートナーもいないし、子どもを産んだこともないし、定職もない。このところナイナイ尽くしの自分を楽しめるようになってきたんです、不思議と。そうするとしだいに、今のバークレー生活は私の人生において自由の象徴なんだとようやく気づけたんです。別に何かを目指さなくてもいい。ただ自分らしくあれば、いい。私は自分と世界との気持ち良い関係性を探究する旅をしているんだ。今の私は人生のなかで最も幸せで豊かな時間を過ごせているのかもしれません。ある意味、人生ゲームでいうところの “一回休み” のコマにいるような私。「何も目指さないって、いったいどうなっちゃうんだろう……?」との不安もありますが、自分の価値観が大きなトランジションを迎えようとしているタイミングなのでしょう。しみじみとした幸せを味わいながら、まぁゆっくりいこうと思います。See You!写真/公園をオフィスにする女の子:元祖ヒッピーの先輩に連れ出してもらった、とっておきの公園。ラグをひいて机を置いて、公園だって立派なオフィス代わりに!写真/お花:道端で摘んだ野花の美しさに、はっとさせられました。写真/カップ:引っ越しをしたら隣の部屋のハウスメイトが「良かったらいる?」とくれたカップは、なんとオールドノリタケ! 「あなたのカップとしてキープしておくから、いつでもお茶飲みに来てね」と喫茶室・Aya、オープンです。写真/モビール:部屋の壁にもちょっとした喜びを。
2017年08月16日シャーリー・マクレーンとジェシカ・ラングという2大オスカー女優が豪華共演を果たす『素敵な遺産相続』が、6月3日(土)より日本公開される。このほど、ともに人生の終盤を迎えた大人の女性2人がエキサイティングな女子旅に出かける、本編映像の一部がシネマカフェに到着した。最愛の夫に先立たれた元教師のエヴァ。気落ちするエヴァを40年来の親友マディは明るく励ましていた。そんな中、亡き夫が遺した生命保険“5万ドル”が保険会社の手違いにより“500万ドル”も口座に振り込まれる。直ぐに間違いに気付いたエヴァは返金しようとするが、マディはそのお金で「美しい島でバカンスを楽しもう」と提案。2人は早速、ヨーロッパの人気リゾート地カナリア諸島へ向かうが…。先々が不安…と考えていた矢先に多額の遺産が手に入り、長年の親友と人生リスタートのバカンスへ!『愛と追憶の日々』(’84)でアカデミー賞主演女優賞を受賞した名女優シャーリー・マクレーンと、同じく『ブルースカイ』(’95)でアカデミー賞に輝いたジェシカ・ラングが豪華共演。夫に先立たれた元教師のエヴァと、彼女に保険金での豪華なバカンスを提案する恋多き女性マディを、それぞれチャーミングに演じている。いくつになっても変わらない、女友達を演じる2人。今回解禁された本編映像では、エヴァが夫の死後、多額の保険金500万ドルを手違いで受け取るも、親友マディと大西洋のハワイと呼ばれるリゾート地スペイン領グラン・カナリア島に向かう場面から始まる。空港からタクシーでホテルに向かう道中、島の中心部のリゾート地らしい華やかな様子を見て嬉しそうな2人。そして、到着した島一番のホテルのゴージャスな部屋から見える絶景に、テンションは急上昇。その海辺の景色を見ながらの美味しい食事の後は現地で購入したイエローとブルーのオシャレなドレスに着替え、ホテルのプールサイドに繰り出す。海外でオシャレと美食を楽しみ、豪遊するという、一度はやってみたい憧れの女子旅の様子を垣間見ることができる。日本人にはそれほど知られていないカナリア諸島だが、年平均気温21度、“大西洋の楽園”“常春の島々”と呼ばれるなど、ヨーロッパでは大人気のリゾート地。4つの国立公園、3つの世界遺産があり、小鳥のカナリアは、島原産の鳥が改良されたもので島の名前にちなんで名付けられている。果たして、この島で2人に訪れる新たな出会いや事件とは…?まずは2人のゴージャスな女子旅を、ここから確かめてみて。『素敵な遺産相続』は6月3日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年05月25日1966年にブロードウェイで初演、2年後にはシャーリー・マクレーン主演で映画化もされ、大ヒットを記録したミュージカル『スウィート・チャリティ』。お人よしで男運のないダンスホールのホステス、チャリティが、愛を求めては傷つき、それでも前を向いて本当の愛を探し続けるという王道ミュージカル。思わず口ずさみたくなるようなナンバーからスタイリッシュなジャズ、切ないバラードまで、多彩な楽曲が詰まった本作の主演に挑むのは、これが初舞台となる元KARAの知英。初日を2週間後に控えた9月上旬、和やかな笑い声のあふれる稽古場に足を運んだ。【チケット情報はこちら】稽古が始まり、まずは1幕の第6場。映画スターのヴィットリオ(平方元基)の部屋で浮かれるチャリティが、ところ狭しと歌い踊るナンバー(「今の私を見てほしい」)から。テンポよく会話を交わしつつシルクハットとステッキも使って踊る場面で、歌とダンスに定評がある知英とはいえ、そこに細かい芝居も付け加えていくのはなかなか難しい様子。大人気映画スターらしく紳士的な"イケメンぶり"をいかんなく発揮する平方がさりげなくフォローするひとコマも見られた。その一方で、クシャッとした顔で笑ったり、不思議そうに首をかしげたりと、くるくる変わる表情のキュートさは元人気グループ出身の知英ならでは。凡百の女優とは異なる思い切りのいい表情とダンスもあいまって、ピュアなチャリティがまるでそこにいるかのような錯覚に陥った。続いて1幕の8場、岡幸二郎の演じる会計士オスカーとチャリティとが、エレベーターに閉じこめられる場面だ。いつもの美丈夫ぶりを封印し、見るからに真面目そうな会計士としてパニックに陥るオスカーを演じる岡に、スタッフ席からも笑いが。そしてここでも知英は臆することなく岡に対峙。オスカーを勇気づけるナンバー(「勇敢な人間」)や、うずくまるオスカーの手をさすってあげる彼女の姿からは、明るくて気持ちの優しいチャリティ像が伝わってくる。初舞台ということを思えば、それは演技云々を越えた彼女自身の魅力なのだろう。その適役ぶりに、本番への期待がいっそう高まった。稽古の前に、ひとりで汗を流して自主稽古をしていた知英。演出・振付の上島雪夫がステッキをさばくコツを彼女に教えると、「あぁ!」と心から納得した表情で声を上げたり、稽古前、ベテランの岡に「がんばりましょうね!」と声をかけて、思わず岡が笑顔になったりと、屈託のない知英の存在は共演者とスタッフのチームワークにひと役かっているようだ。その他、「ビッグ・スペンダー」、「私はブラスバンド」など、今ではスタンダードナンバーとなった楽曲も満載。キュートな知英と実力派役者陣で贈る本番が、今から待ち遠しい。ブロードウェイミュージカル『スウィート・チャリティ』は9月23日(金)から10月2日(日)まで、東京・天王洲銀河劇場にて上演。チケットは発売中。取材・文佐藤さくら
2016年09月16日知的障害の人々を描く映画の数々出典 : 知的障害とは、18歳未満までに知的機能や適応機能の著しい遅れが見られる障害のことを指します。障害の特性から、身の回りのことを自分一人で行うことが難しかったり、人とのコミュニケーションが取ることが難しいことも。そんな知的障害の人を取り上げた映画はたくさんあります。今回はその中でも知的障害の特性を正確にとらえたものや、本人や周りの人の葛藤や関わりを描いたものなど、多くの人の心を掴んできた名作をご紹介します。多様な切り口から描かれた映画を見ることで、知的障害に対する新たな発見ができるかもしれません。おススメ映画①『I am Sam アイ・アム・サム』出典 : 年のアメリカ映画。主人公は7歳ほどの知的能力を持つ父親サム。知的障害を持ちながらも、愛情たっぷりに娘ルーシーを育てていました。そんな父親が大好きなルーシーも、父親とともに幸せな時間を過ごす日々。ところが娘が7歳を迎え、父親の知能を越え始めたころから事態は複雑になっていきます。ある日ソーシャルワーカーに養育能力を疑われてしまったサムは・・・純真な親子愛をビートルズの楽曲が鮮やかに彩ります。知的能力が低いサムは、周りからみると「子どもを育てる能力のない」父親。周囲の人々はそんな父親の娘の将来を懸念し、娘を父親から引き離そうとします。「知的障害者」に対する社会の目を絶妙に描き出すと同時に、本当に子育てに必要なものとは何か、を考えさせてくれる作品です。この作品を(無理矢理)ひと言で言えば、ルーシーが言った様に「愛こそすべて…!」になると思います。ただ、私の様なお爺さんは(こっ恥ずかしくて)人前で口が裂けてもそん台詞言えません(笑)。ただしですよ、逆に私みたいな年寄りになったからこそ、心から思えるんです「愛こそはすべてだ…!」と。…そう人生、あとは全部オマケなんです。監督:ジェシー・ネルソン出演:ショーン・ペン, ミシェル・ファイファー, ダコタ・ファニング(2001年・アメリカ)DVD参考価格:¥1,543 am Sam アイ・アム・サム [DVD](Amazon)おススメ映画②『チャンス』出典 : 年に公開された後も色あせずに愛され続ける作品『チャンス』。原題『Being There』の名を知っている方もいるかもしれません。屋敷の庭師として働く知的障害の男チャンスは、屋敷の主人が亡くなったことをきっかけに屋敷を立ち退かなくてはいけなくなります。屋敷の外の世界を全く知らないチャンスが、出会った人のふとした勘違いから大統領候補にまで祭り上げられて行く様子が描かれるコメディー映画です。屋敷の外のことを知らないばかりか、読み書きすらできない知的障害のチャンス。そんな彼がどうして大統領候補にまでなったのでしょう。周りの人の心を動かし、次々と穏やかな気持ちにさせていくチャンスの自然体な姿に注目です。チャンス役のピーター・セラーズは、本当によい顔をしている。自然にふるまうだけで周りの人々が皆よい方に誤解してくれ、支援してくれ、大統領候補にまで推薦してもらえる。人から信頼され受け入れられるとは、どのようなことなのか、コメディーにとどまらず、人生哲学を考えさせる映画でもある。大いに元気をもらった。ものごこころついた頃から、邸宅の庭の手入れをしていた自称「庭師」のチャンス。特殊な環境で生活してきたため、一般の人間が持ってしまう物欲・社会での出世などを持たない純真なチャンスに、政界の重鎮・大統領を始めいろいろな人間が、彼の庭の手入れの話を自分の立場に当てはめて、すばらしい含蓄のある話であると誤解する。このエピソードは、一見誤解のように思えるが、物事の考えに行き詰まったときに、「純真に物事を考えるように」と、事態解決法の核心を諭しているように思える。私もチャンスの考え方には、全ての物事に通じる「simple is best」の精神を諭されたように感じた。監督:ハル・アシュビー出演:ピーター・セラーズ,シャーリー・マクレーン,メルヴィン・ダグラス(1979年・アメリカ)DVD参考価格:¥927チャンス 30周年記念版 [DVD](Amazon)おススメ映画③『ギルバート・グレイプ』出典 : 年のアメリカ映画『ギルバート・グレイプ』。知的障害の弟、過食症の母親、二人の姉妹を家族に持つ主人公ギルバートは家族を支えるため故郷で働き続け、心を疲弊させていく毎日。ある日ギルバートは、旅の途中でトレーラーが故障しこの街に滞在することとなった、少女ベッキーと出会います。それまで街の外に一度も出たことのなかったギルバートは、ベッキーとの出会いに心動かされて……自分を犠牲にしてまで家族を守るために尽力してきた兄ギルバートの家族思いな姿に心打たれる映画。ギルバートを演じるジョニー・デップの演技力が光ると同時に、アカデミー賞にもノミネートされたレオナルド・ディカプリオ演じる、弟アーニーの愛くるしい姿にも注目の作品です。こっちまで息苦しくなるようなギルバートのつらさを、淡々と大げさにすることなく演じたジョニー・デップ。多分彼のなかで最高の演技である、脳に障害を持った弟アーニーを演じたレオナルド・ディカプリオ。さわやかな風のような少女ベッキーも、ジュリエット・ルイス以外には考えられない。全ての登場人物が、たまらなくいとおしい。ヒューマンドラマでこれ以上の作品にはいまだにお目にかかれない。本当に素晴らしい映画。ただのいい話じゃないんです。人の心のきれいなところだけじゃなく、残酷さや、ふとしたことで湧き上がってしまう毒もさりげなく描かれている。全てが劇的に変化したり、うまくいったりする夢物語じゃなくて、現実的なもどかしさのある、地に足のついたお話。だからこそ、最高に美しい映画になったんだと思います。監督:ラッセ・ハルストレム出演:ジョニー・デップ, レオナルド・ディカプリオ, ジュリエット・ルイス(1993・アメリカ)DVD参考価格:\1,071ギルバート・グレイプ [DVD](Amazon)おススメ映画④『フォレスト・ガンプ』出典 : この作品の名前を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。第67回のアカデミー賞で、作品賞をはじめとする全6部門を総なめにした歴史に残る名作『フォレスト・ガンプ』。他の人と比べて知能指数が劣るものの、足の速さと純真さだけは誰にも負けない主人公のフォレストは、彼独自の才能から大学や軍隊、会社において次々と成功を収めていきます。一方で、フォレストが一途に愛し続けたジェニーとは常にすれ違うばかり。揺れ動くアメリカで真っ直ぐに生きるフォレストの半生が描かれています。「人生はチョコレート箱のようなもの。開けてみるまでは何が入っているかわからない。」これは作品中で語られるフォレストの母の言葉です。どんな特性を持って生れてきた人も、実際にその人生を生きてみなければどのような人生になるかなんてわからない。作品中に描かれるフォレストの姿や、ジェニーの姿は、この言葉をまさに体現しているように感じられます。無垢で素直なまま大人になったフォレストの純粋さ、一途さ、誠実さが、見る人を惹きつけて離さない、そんな心温まる作品です。他人よりも知能も劣るものの健気で努力家な姿に心打たれる。純粋すぎる故にトラブルになることもあるが、結果的には多くの人を惹きつける一途な言動にグッと来る。割と長めだが、ストーリー展開のテンポは非常に良く、密度の濃い話が味わえる作品。主人公を応援したくなるし、報われる点が多くて後味も良い。オススメ。人生につまづいた時、何もやる気が起きないとき・・・どんなに苦しい時にも、この映画は生きる事の素晴らしさを教えてくれます。「何のために生きているのか・・・」そんなふうに考えている、あなた。ぜひ、この映画をお勧めします。本物の愛・・・本物の美しい心を求めて。こんな時代だからこそ、フォレストの心に触れて欲しい・・・。フォレスト自身でさえ、見つけることのできない、人生の答え。けれどそれが、この世界に生きる人々、一人ひとりの心の中にあることを、この作品は、実に見事に描いています。見ないと、人生の損失ですよ!!監督:ロバート・ゼメキス出演:トム・ハンクス,サリー・フィールド,ロビン・ライト(1994年・アメリカ)DVD参考価格:¥927フォレスト・ガンプ [DVD](Amazon)おススメ映画⑤『ちづる』出典 : おススメ映画は洋画のみではありません。立教大学の学生だった赤崎正和が、大学の卒業制作として自らの家族にカメラを向けたドキュメンタリー映画。知的障害かつ自閉症である妹千鶴とその母親、そして監督自身のありのままの生活を映し出しています。衝突しながらもお互いに愛し合う家族を見事に描き出した作品です。社会の「障害者」に対する差別に疑問を持ち、映画を撮ることを決意した監督。しかし映画を撮っていくうちに、自分自身も妹を「差別」している張本人なのではないかということに気がつくようになります。「障害のある妹」ではなく、「妹の独特なキャラクター」を伝えることにしたというこの映画を見ると、ごく普通の家族、そして一人の妹の魅力を感じることができるのです。監督であるちづるさんのお兄さんは、酔っぱらい運転の車で父を亡くし、妹は誰にも言えない秘密を抱えているし、きっとこう思っていたに違いないと思います。『神様なんて、いない』。そんな監督をプラスの方向に導いてくれた先生にも感謝だし、多くの自閉症児を抱える家族の、明るい希望になったに違いないです。私も、その1人です。理解されづらい自閉症を、とても分かりやすく伝えるいい映画だと思います。本当に、多くの人に観てもらいたい作品です。監督・編集:赤崎正和製作:池谷 薫(2011年・日本)DVD参考価格:¥3,065ちづる [DVD](Amazon)ちづる公式サイトおススメ映画⑥『くちづけ』出典 : 実際の事件を元にして制作された日本の映画『くちづけ』。知的障害のマコを、男手ひとつで育ててきた父親のいっぽんは、漫画家を休業してからはや30年。あるとき知的障害者のためのグループホーム「ひまわり荘」で働き始めることになります。マコはひまわり荘で出会ったうーやんに次第に心を開くようになりますが、一方でいっぽんには病気が見つかり・・・マコをはじめとした「ひまわり荘」に次々と起こる問題は、知的障害者を取り巻く厳しい現実を見事に描きだします。知的障害の娘の幸せとは何か。娘を愛するが故に父親がした選択には、見る人すべてが考えさせられます。マコを熱演する貫地谷しほりと、父親いっぽんを演じる竹中直人にも注目の作品です。知的障がいを持つ30歳でありながら7才の心のまま生きる娘と、ずっと寄り添いやっとふたりの安住の場を見つけたとたんに苦悩を強いられる父。娘を誰よりも愛し、守ってやることが人生のすべてであった彼の行動は、愛情以外のなにものでもなかったと思います。彼の選んだ道が正しいのか、間違いなのか、答えられる人はいないのではないでしょうか。感動という一言ではすみません。現代の社会の課題、ごく一般的にある偏見、どこまでもまだ弱者が守られていない社会ということが心に突き刺さります。本来社会で救わなければいけない命がここにあると思います。こうして映画として伝えられ少しでも周りにいる人に気づくことができれば社会は変わっていくと思えます。そんな素敵な作品を私は口コミでも広めていけたらとDVDを買いました。なんどもなんども考えさせられ、優しい気持ちへとなります。監督:堤幸彦出演:貫地谷しほり,竹中直人,宅間孝行(2003年・日本)DVD参考価格:¥3,636くちづけ [DVD](Amazon)くちづけ公式サイトまとめ出典 : いかがでしたか?映画で知的障害者として登場する人たちは打算がなく純真で、人生の核心をつく人ばかり。その姿は映画の中の他の登場人物だけでなく、見る人の心までも動かし続けます。同時にそんな知的障害者を取り囲む環境には、未だなお問題が山積しているのも現実です。このような映画をきっかけに、知的障害についての理解を深めたり、同時に今の現実社会に目を向けてみたりしてはいかがでしょうか。
2016年09月01日元KARAで女優の知英(ジヨン)が7日、都内で行われた初ミュージカル主演作『スウィート・チャリティ』(9月23日から10月2日まで東京・天王洲 銀河劇場で公演)の製作発表会を都内で行い、意気込みを語った。演出および振り付け家ボブ・フォッシー氏の代表作であるこの演劇は、1966年にブロードウェイで上演され、1968年にはシャーリー・マクレーン主演で映画化もされたミュージカル。王道のジャズからファンキーな楽曲、切ないバラードまでが詰まった音楽と華やかなショーシーンが魅力となっている。知英が演じるのは、"チャリティ"ことチャリティ・ホープ・ヴァレンタイン。アメリカ・ニューヨークのダンスホールでホステスとして働きながら、愛を夢見る主人公だ。ほかにも、平方元基、坂元健児、黒須洋壬、原田薫らが出演。愛を求めて傷つきながらも負けずに立ち上がるチャリティの姿を描く。最初のあいさつから、「今回初めてミュージカルに挑戦しますが、初めてという事で不安ばかりですが、これからスタッフさんやキャストの先輩方に教えていただきながら頑張りたい」と緊張しながらも意気込む知英。「まだ歌稽古が始まったばかりで、今はセリフを覚えるのに頭がいっぱいですが毎日歌を聴いたりスウィート・チャリティの映画を見てどういう風に自分が演じられるかイメージしています」と初のミュージカルを前に準備を進めているようだ。演出の上島雪夫氏から「その2時間を生きてほしい、生き生きとしてほしい」と期待を寄せられていることについては、「死ぬ気で歌って踊って頑張ります」とアピール。また、「ミュージカルは女優を始めたときからの夢だったので、こんなに早く実現できるとは思わなかったのでうれしかった」と話しながら、ファンには「ミュージカルはいつもと違う自分を見ていただけると思います」と呼びかけた。ブロードウェイ・ミュージカル『スウィート・チャリティ』のチケットは、現在発売中。S席(1・2階席)が9,500円、A席(3階席)が7,500円となる(価格はいずれも税込)。
2016年08月08日「なぜ私はツイてないの?」という暗い気持ちを断ち切りたいなら、スピリチュアル本を開くべし!翻訳者として多くのスピリチュアル本に触れてきた山川紘矢・亜希子さん夫妻に、奥深いスピリチュアルな世界の全体像を知ることができるオススメの入門書を紹介してもらいました。■『聖なる予言』ジェームズ・レッドフィールドペルーの森林で発見された古代文書には、人類永遠の神秘、魂の意味に触れた9つの知恵が記されていた。何かに導かれるようにペルー行きの飛行機に飛び乗った主人公は、様々な出会いの中で「9つの知恵」を習得し、意識の変革をなしていく。著者が自らの自己発見の過程を振り返り、フィクションとして形にした本。「人生の中で誰もが通り過ぎることを、9つに整理してくれている読みやすい本です。何年にもわたって多くの人に愛されています」(山川夫妻)。角川文庫760円■『前世療法』ブライアン・L・ワイス過去生退行催眠療法の第一人者である著者は、催眠療法中の女性患者から彼女の前世の記憶を鮮明に受け取っていく。彼女を通して伝えられた精霊たちのメッセージにより、作者は輪廻転生の世界を徐々に理解する。自分とは何か、生きる意味とは何かがわかる一冊。「輪廻転生の概念をお医者さんが発信した、センセーショナルな本です。患者さんが治っていくプロセスを見ながら、彼自身が見えない世界に目覚めていく過程が読みやすく描かれています」(山川夫妻)。PHP文庫562円■『アウト・オン・ア・リム』シャーリー・マクレーンひとりの女として、母親として、妻として、名声ある女優として生きてきた著者が、数々の神秘的な出会いを通じて新たな道を歩み出す体験的ストーリー。「輪廻転生」の思想を広め、多くの人々を目覚めさせたニューエイジの入門書。「アメリカの女優さんが輪廻転生について書いたという意味で、世界中を驚愕させました。スピリチュアルなキーワードがすべて出てくる百科事典のような本で、彼女の人生が小説化されており、読みやすいのも魅力」(山川夫妻)。角川文庫840円◇やまかわこうや・あきこ翻訳家。夫妻で数々のスピリチュアル本を翻訳し、それらの多くがベストセラーとなる。『人生を100%の幸せで満たす言葉』(マガジンハウス)が発売中。※『anan』2015年10月7日号より。写真・水野昭子取材、文・仲野聡子
2015年10月02日アマンダ・セイフライドとシャーリー・マクレーンが『Last Word』で初共演することになった。マクレーンが演じるのは、引退した大物ビジネスウーマン。何もかもを自分でコントロールしたがる彼女は、死んだ時に備え、訃報も自分で書こうと決める。セイフライドの役は、彼女の記事が真実に基づくものかを調べようとする、地元の新聞社の若い記者。監督は『隣人は静かに笑う』『プロフェシー』のマーク・ペリントン。その他の情報セイフライドは、現在公開中の『テッド2』に出演。来月はジョー・ライト監督、ヒュー・ジャックマン共演の『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』が北米公開される。マクレーンは現在、『Men of Granite』を撮影中。共演はウィリアム・ハート。文:猿渡由紀
2015年09月14日92歳のシャーリーと86歳のヒンダというアラウンド90のおばあちゃんが、“経済問題”に切り込むドキュメンタリー『シャーリー&ヒンダウォール街を出禁になった2人』が、シルバーウィークの9月19日(土)より劇場公開される。“アラナイ”でも元気いっぱいな2人のおばあちゃんに、元気の代名詞・アントニオ猪木とファンキーなおばあちゃんDJとして知られるSUMIROCK、さらに美容家の佐伯チズから絶賛のコメントが到着した。本作に登場するシャーリーとヒンダは、大金持ちでも、ビジネスマンでもない、ただのシアトルの片田舎に住むおばあちゃん。2人がいま気になるのは、“経済成長”について。好奇心いっぱいの2人は、大学生、大学教授、経済アナリストへ質問を繰り返すうちに、どんどんと成長。時にはバカにされ、門前払いをくらい、脅されても「知りたい」という2人の情熱は止まらない!ついには、世界経済の中心、ニューヨークのウォール街へと飛び出していくことに…!?無邪気に疑問に思ったことは何でも口にし、「分からない」ことを知りたいという欲求を満たしていく、やんちゃな2人のおばあちゃん。その姿を通じて、私たちが普段深く考えることもなく知っているつもりで見過ごしている、世界のどこの新聞にも書かれているありふれた話題に切り込んでいく本作。自分たちだけの力で“経済成長”についての答えを果敢に探す姿には、観ているこちらも元気をもらえそうだ。<アントニオ猪木(参議院議員)>元気ですかー!この映画は、経済論を通じ、環境問題を新たな側面から訴えている。また、体の衰えに負けることなく、何かに気づく探求心が、人生とは何かと問いかけている。<DJ SUMIROCK(80歳現役DJ・岩室純子)>主人公二人の活躍の凄さ。R.F.ケネディのGNP批判、物理学者の説明、エコロジー経済学者の解説と提案、家族、ウォール街。素晴らしいタペストリーの様。<佐伯チズ(美容家)>自分の90歳代を観ているようで楽しいドキュメンタリーです!年齢を忘れバイタリティー溢れ、あっけらかんとして、何を言われても、笑顔を忘れず生きる姿は凄い!!素晴らしい!!人生の先輩、シャーリー&ヒンダに拍手!!50代からの女性たち、言い訳しないで観てください!『シャーリー&ヒンダウォール街を出禁になった2人』は9月19日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月26日シャーリー・マクレーン&クリストファー・プラマーという2大アカデミー賞俳優が、イタリアを舞台に贈るチャーミングなラブストーリー『トレヴィの泉で二度目の恋を』が、いよいよ今週末1月31日(土)より公開となる。実は本作に、ウェス・アンダーソン監督作『ムーンライズ・キングダム』(’12)で主人公のボーイスカウトの少年に大抜擢されたジャレッド・ギルマンが、自身二度目となる映画出演を果たしていることが分かった。本作は、とびきりチャーミングで奔放なエルサ(シャーリー・マクレーン)と、とびきり偏屈で頑固なフレッド(クリストファー・プラマー)の“二度目の恋”を、イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニの傑作『甘い生活』(’60)にオマージュを捧げながら描く珠玉のハートフルムービー。『甘い生活』で、先日他界したアニタ・エクバーグ演じるヒロインがマルチェロ・マストロヤンニとともにローマの観光名所・トレビの泉で戯れる様子に憧れ、愛する人とトレヴィの泉に行くことを夢に描くエルサ。そして、妻を亡くし、何かと世話を焼く娘夫婦にも心を閉ざしているフレッド。そんなふたりの最悪の出会いとなるのが、本作の予告編冒頭に登場するエルサがフレッド娘夫婦の車をぶつけてしまうシーンだ。ここに登場する少年こそ、ウェス・アンダーソン監督に見出され、『ムーンライズ・キングダム』でいきなり主役で映画デビューを果たしたジャレッド・ギルマン。『ムーンライズ・キングダム』では、ボーイスカウトで出会った女の子と恋に落ちて駆け落ち。その駈け落ちに、ブルース・ウィリスやエドワード・ノートンら大人たちが右往左往する様子がコミカル、かつキュート&シュールに描かれ、ギルマン自身も彼らベテラン俳優陣と共に数々の賞にノミネートされた。当時、可愛らしく、あどけなさの残る新人子役だった彼も約2年の時を経て、いまでは大人の階段を上りつつある高校生に成長。本作では、名優クリストファー・プラマー演じるフレッドの娘夫婦の息子マイケル役で、2作目の映画出演を果たしており、トレードマークともいえるメガネと、どこか冷静で達観したような出で立ちは健在だ。フレッドは、夫とそろってお金を無心する娘には無愛想なのだが、唯一心を開いて本音を話せる相手が、ジャレッド演じる孫のマイケル。中でも印象的なのは、娘がそんなふうに反発するのは「いい父親じゃなかったせいだろう」と、マイケルに本音をこぼすシーンだ。それに対し、マイケルは「いいおじいちゃんだよ」とひと言返すだけ。だが、彼のひょうひょうとした存在感は、フレッドが周囲には見せない密かに娘を思いやる気持ちを映し出し印象的なシーンに仕上がっている。オスカー受賞の名優と適度な距離を保ちながらも、男の友情漂わせる演技を披露し、少し大人になった姿を見せているジャレット。今後も楽しみな彼の成長を、まずは本作で見届けてみて。『トレヴィの泉で二度目の恋を』は1月31日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月28日タレントのデヴィ夫人が1月22日(木)に行なわれた映画『トレヴィの泉で二度目の恋を』のトークイベントに出席し、シニアになってからの恋についての指南を行なった。シャーリー・マクレーン、クリストファー・プラマー主演の本作。妻を亡くして意気消沈していたフレッドは、娘のすすめでアパートを引っ越すことに。転居先の隣室には映画『甘い生活』のマストロヤンニとアニタ・エクバーグのようにトレヴィの泉に行くことを夢見る魅力的だが少し変わったエルサが住んでいた。徐々に2人は惹かれ合うようになるが、彼女が病に侵されていることが分かり…。デヴィ夫人は「最近、こんなに感激した映画ってなかったです」と絶賛。「笑って笑って涙を流して…、普通のシニアのロマンスと全然違う!奇想天外で(フレッドとエルサの)2人のキャラクターもかつてない!」と惜しみない称賛を送る。実は、デヴィ夫人は半世紀以上前、18歳の頃からシャーリー・マクレーンと知り合いだという。デヴィ夫人がインドネシアのスカルノ大統領の元に嫁ぐ以前「アメリカ人のボーイフレンドがいた(笑)」とのことで、彼とシャーリー・マクレーンの夫である映画プロデューサーが知り合いで、当時、彼女は夫と共に何度も日本を訪れており「4人でよくダンスしました」と懐かしそうにふり返る。ちなみにフレッドの娘婿を演じているクリス・ノースとも「20年くらい前にインドネシアで会ってる」とのこと。「当時は『俳優です』と言われて『ホントかな?』と思ったけど、その後『セックス・アンド・ザ・シティ』などに出て瞬く間に世界中が知ってる俳優になりました」と驚きを口にする。この日、夫人がトークゲストに呼ばれたのは、あくまでシニアの恋愛指南のためということで、その映画に2人も知り合いが出ているというのは全くの偶然だという。さすが元大統領夫人!と言うべき広い交流関係、人脈だが、夫人は「奇縁ですね…」と感慨深げだった。劇中で展開するフレッドとエルサの恋を引き合いに、シニアの恋愛に関しては「とても素晴らしいことです!」と全面的に肯定。「人間は心に灯があった方が幸せ。人間は孤独には勝てないんです。話し相手や時間を共有する人、映画やTVを一緒に見る人、買い物に行く人がいることはこんなにも素晴らしいのかを思う。パートナーというのは非常に大事です」と強調。もしも、年齢を重ねてから恋に落ちたらどんな風にアプローチをしたら?という質問には「想いは伝えなければ伝わらないですから」と相手に気持ちを伝えることの重要性を口にしつつも「テクニックと言うと語弊がありますが、インテリジェンスは必要。“主導権”を握るのが大事です。『この人と一緒にいたら楽しい』『また会いたい」という気持ちを起こさせる、自分に目を向けさせることが大切です」と熱く語っていた。『トレヴィの泉で二度目の恋を』は1月31日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月22日2010年にイギリスで放送が開始されて以来、世界中で“ダウントン旋風”を巻き起こしている英国ドラマ「ダウントン・アビー」。ファン待望のシーズン2と3のブルーレイ&DVDが、連続リリースされることが明らかになった。「ダウントン・アビー」とは、20世紀初頭のイギリス貴族社会を舞台に、カントリー・ハウス“ダウントン・アビー”で起こる伯爵一家とその使用人たちのドラマ。いまでは、世界中に“ダウントニアン”と呼ばれる熱狂的なファンがいるが、それは何も一般の視聴者だけではない。英国王室のウィリアム王子とケイト妃も大ファンであることを公言しており、バッキンガム宮殿のスタッフも全員集まって放送を見ているという。さらに、“ダウントン旋風”は海を越え、ホワイトハウスへ。2012年3月にキャメロン首相が訪米した際には、ホワイトハウス公式晩餐会に、本作で伯爵夫妻を演じるヒュー・ボネヴィルとエリザベス・マクガヴァーンも、アメリカ政府からの招待を受けて出席。“ダウントン・ブーム”は、どんな垣根も越えてしまうほどの尋常ではないアツさを発揮した。もちろんハリウッドでも大人気で、『アイアンマン3』の劇中に登場したり、サンドラ・ブロック、ハリソン・フォードなど、大スターたちがこぞってファンであることを発表。2014年12月に本国イギリスで放送されたシーズン5の特別編では、ジョージ・クルーニーがゲスト出演をして大きな話題になった。空前の大ブームを起こしているドラマとあれば、その受賞歴もケタ外れ。受賞とノミネートの数は、なんと合計177で、受賞総数は40部門(1月12日現在)。シーズン1でエミー賞とゴールデン・グローブ賞の「作品賞」をダブル受賞し、エミー賞では計10部門受賞。イギリスのドラマとしては過去最多の受賞歴だ。そして本年度の第72回ゴールデン・グローブ賞では、アンナ役のジョアンヌ・フロガットがテレビ部門の「助演女優賞」に輝いた。本作をきっかけに大ブレイクし、ハリウッドで活躍するキャストも多い。マシュー役のダン・スティーヴンスは、大ヒットシリーズ最終章『ナイト・ミュージアム/エジプト王の秘密』(3月20日公開)に出演。シーズン3からローズ役を演じているリリー・ジェームズは、ケネス・ブラナー監督のディズニー実写版『シンデレラ』(4月25日公開)の主人公に大抜擢された。また、人気キャストも次々と参加。『エラゴン 意志を継ぐ者』の主演で、2006年に来日を果たしたエド・スペリーアスが、下僕・ジミー役に。シーズン3から登場する伯爵夫人コーラの母役は、オスカー女優のシャーリー・マクレーンだ。マギー・スミスとの、実母VS義母役の米英大女優対決は目を見張る。現在、日本ではNHK総合でシーズン2、スターチャンネルでシーズン4が放送中。今後の展開もますます気になり、「早く先が見たい!」と逸る気持ちを抑えられない人も多いのでは?この春はイッキ見で、完璧な“ダウントニアン”を目指してみて。「ダウントン・アビー」ブルーレイ&DVDはシーズン2が4月8日(水)、シーズン3が5月15日(金)より発売、レンタルDVD同時リリース。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダウントン・アビー [海外TVドラマ]
2015年01月22日12月27日(土)公開の『海月姫』で、女子が凹みそうなほどの美しい女装男子ぶりを見せている若き実力派・菅田将暉が、『劇場版 零~ゼロ~』やドラマ「ごめんね青春!」などで瑞々しい魅力を発揮した人気モデルの森川葵とW主演する青春映画『チョコリエッタ』。そして、2015年に映画デビュー60周年を迎えるアメリカの名女優シャーリー・マクレーンと、『人生はビギナーズ』でオスカーを獲得したクリストファー・プラマーという2大ベテラン俳優で贈るラブストーリー『トレヴィの泉で二度目の恋を』。一見、何のつながりもないように見える、対照的なこの2つの作品が、いずれも2015年1月、劇場公開される。実はこの2作には、偶然にも、「映画の魔術師」との異名を持つイタリア映画界の巨匠フェデリコ・フェリーニ監督にオマージュを捧げて作られているという意外な共通点があった。フェデリコ・フェリーニといえば、『道』『カビリアの夜』『8 1/2』『フェリーニのアマルコルド』で4度のアカデミー賞「外国語映画賞」に輝き、1992年にはアカデミー賞「名誉賞」を受賞した、20世紀が生んだ映画監督として十指に挙げられる巨匠。夢や幻が重層的に現実世界に広がる手法が特徴的で、映画製作関係者からは「魔術師」という異名で呼ばれている。そのフェリーニの代表作のひとつ『道』(’54)の製作60周年を記念して誕生したのが、『チョコリエッタ』だ。大島真寿美の同名小説を原作に、世界の映画祭でも高い評価を受けている風間志織監督が10年の構想を経て撮りあげた本作は、大切なものを失い、これからの未来に戸惑う少女(森川さん)と映画研究部の先輩(菅田さん)が、“ここではないどこかへ”旅に出るひと夏を映し出していく。「私がジェルソミーナで、先輩がザンパノ」と、ジュリエッタ・マシーナ&アンソニー・クインが演じた『道』の主人公たちのように、旅に出る若きふたり。体験する夢と現実がオーバーラップする映像世界は、ちょっぴり不思議で、フェリーニのエッセンスが至るところに散りばめられた新しいカタチの日本映画となっている。また、もう1本は、『イル・ポスティーノ』『ヴェニスの商人』の名匠マイケル・ラドフォード監督が手掛ける、チャーミングな大人のラブストーリー『トレヴィの泉で二度目の恋を』。主人公エルサ(シャーリー・マクレーン)の夢は、フェリーニの傑作映画『甘い生活』(’60)のヒロインのように、愛する人とローマのトレヴィの泉に行くこと。そんなエルサが人生の黄昏時に偶然出会ったのは、妻を失い心を閉ざしていたフレッド(クリストファー・プラマー)。出会いは最悪だったものの、いつしか心を通わせていくふたり。果たして、エルサの夢は叶うのか…。『愛と追憶の日々』(’83)でオスカーを受賞、現在は「glee/グリー」や「ダウントン・アビー」と人気ドラマにもゲスト出演する大ベテラン、シャーリー・マクレーン。そして『サウンド・オブ・ミュージック』(’65)でのトラップ大佐で知られ、数多くの受賞歴を持つ名優クリストファー・プラマーによる豪華競演。絶世のモテ男マルチェロ・マストロヤンニがグラマラスなハリウッド女優と戯れたトレヴィの泉を始め、『甘い生活』の名シーンも度々登場し、晩年に訪れた二度目の恋を盛り上げている。奇しくも、世界で長らく愛されている“魔術師”フェリーニの名作にオマージュを捧げた2作。あなたはどちらの旅に出る?『チョコリエッタ』は2015年1月17日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。『トレヴィの泉で二度目の恋を』は2015年お正月第2弾、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月22日平日は職場と自宅の往復ばかり。日々慌ただしいけれど、たまにぽっかり空いた時間が妙に寂しい。それなりに充実していても、毎日同じことを繰り返しているみたいで虚しくなる…などと感じたことはありませんか?そんな毎日を過ごす全ての人にお届けしたいのが、映画『LIFE!』です。この作品の主人公は男性ですが、ありきたりな毎日を変えたい、そしてできれば素敵な恋をしたいと願うのは、男性も女性も同じではないでしょうか。人生をリセットしたいとまでは思わなくても、日常の風景が少し変わって見えるスイッチが欲しい、なんて考えている人にとっては、今日より素敵な明日を迎えるためのヒントになるかもしれません。忙しく働く平凡で地味な男に降りかかった思いがけない転機を描き、人生の素晴らしさを謳い上げたファンタスティックなヒューマンドラマ『LIFE!』。当初はスティーブン・スピルバーグが手がけるはずだったプロジェクトを、映画『ナイトミュージアム』のベン・スティラーが主演・監督・製作の3役を兼ねて実現した作品です。~STORY~雑誌「LIFE」の写真管理部に勤務するウォルターは、臆病な性格が災いし、片想い中の女性に話しかけることもできない。単調な日々の繰り返しに慣れきった彼の特技は、突飛な空想の世界に逃げ込むこと。空想の世界ではヒーローに変身して大活躍したり、世界各地でアドベンチャーを繰り広げたり。でも、ふと我に返ると彼は上司から目をつけられる冴えない男。そんなウォルターが仕事中に犯したミスを挽回するため、現実の世界で冒険をすることに!波乱に満ちた旅の途中、空想上の最愛の女性の助けを借り、ありったけの勇気を奮い起こしてアイスランドの火山地帯を訪れる…。一度は夢を諦めたウォルターが旅を続ける中で自分を取り戻していく様子や、片思い中の女性に背中を押され、一歩踏み出したことから空想を超えた素晴らしい現実に出会うというストーリーに、刺激を受けたり、共感したりする人が続出!その影響か本作はラブストーリーではないのに、“大切な人と観たい映画”と言われています。公開に先駆けて実施した試写会では、「好きな人を誘ってもう一度観たい」「彼氏に薦めて、一緒に感想を語り合いたい」など、大切な人と本作を“シェア”したいと感じた人が全体の97.5%になりました。また、なんと“彼氏改造”に一役買う!という説も。恋愛科学研究所所長の荒牧佳代先生は、この結果を踏まえて以下のように分析しています。「男性には多かれ少なかれ空想癖があります。ですが、それは女性が抱きがちなファンタジー系の空想などではなく、自分の視覚を刺激する現実に近い出来事にまつわる空想です。言い換えると、あとちょっと努力すれば実現しそうな自分の夢に関する空想が多いのです。男性は『目的や目標』を主とした行動を起こす性ですからね。また、現代は不確かなものより『確実なもの』を望む時代。特に女性は、相手の男性への愛情が強ければ強いほど、彼が実現しそうもない理想を口にするより、現実的に夢を叶えるための確かな力を持っていてくれることを望みます。なぜなら、男性の夢の実現こそ女性の夢だったりするからです。大好きな人に、はっきり『愛の告白』をしてほしいと願うのも、それと同じこと。この映画『LIFE!』は、女性が大切な男性に対してなかなか直接言うことができない言葉を代弁してくれる映画なので、みなさん、好きな人と一緒に観たいと思うんですね。」夢を持っている男性は素敵ですが、確かにある程度の年齢になったら、それが本当に実現可能な夢なのかを考え、地に足の着いた生き方をしてほしいと思ったりしますよね。特に結婚対象として見ている男性の場合には。この映画を観たら、夢みたいなことばかり言っている彼も、そろそろ将来のことを考えなきゃまずい?…と真面目に悩んだりするのかも。ちなみに、荒牧先生はこうも仰っていました。「目標とするものを手に入れようと躍起になっているときや、何かをやり遂げようと頑張っているときの興奮や快感は、目的に達した後の快感を上回る場合があります。そして、人はその行動を起こしている瞬間、一番輝くのです。」ということは、この作品に背中を押され、夢を叶えよう!と心に決めた男性は、これまでにはなかったキラキラした魅力を放ち始めるのかもしれません。日々の仕事にいっぱいいっぱいになり、「忙しい」や「疲れた」が口癖になっている人にも観せたくなりますね。ありふれた日常をちょっと素敵な毎日に変えるヒントが詰まった映画『LIFE!』。ぜひ大切な方と一緒にご覧になってはいかがでしょうか。(文=編集J)2014年3月19日(水)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー中制作・監督:ベン・スティラー出演:ベン・スティラー、クリステン・ウィグ、ショーン・ペン、シャーリー・マクレーン配給:20世紀フォックス映画『LIFE!』((c)2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.★オリジナルグッズプレゼント★映画をイメージしたオリジナルグッズ(Tシャツ、バックパック)を合計3名様にプレゼントします!応募・詳細はこちらから♪()ご応募期限:4/15(火)荒牧佳代先生が恋愛・結婚・男ウケにまつわる恋愛科学豆知識を伝授!今日の恋愛科学プチコラム()
2014年03月28日三谷幸喜監督の『ステキな金縛り』が、映画ファンの投票で決まる「ベスト・オブ・ベスト アワード 2011」の「ベスト・ムービー」および「ベスト・ディレクター」部門を受賞。1月20日(金)に東京・COTTON CLUBにて開催された授賞式に三谷監督が出席した。インターネットや全国劇場に設置された投票箱への投票を通じて「ベスト・アクトレス」、「ベスト・アクター」、「ベスト・ディレクター」、「ベスト・ムービー(洋画・邦画)」を選出する「ベスト・オブ・ベスト アワード」。タキシード姿で登場した三谷監督は「確か女優のシャーリー・マクレーンが何度も候補に挙がった末にアカデミー賞を取ったとき、『私がもらって当然』と言いましたが…」と先日、作家の田中慎弥が芥川賞を受賞した際の物議を醸した記者会見での言葉を引用。だが続けて「…私の気持ちはそれとは全然違って、彼女は受賞後に道を歩いているとき、知らない人から祝福の花束を贈られ『予期していなかったけど嬉しいわ』と言ったそうですが、その気持ちに近い」と語り、会場を笑いに包んだ。続いて「ベスト・ムービー」のトロフィーを受け取ると今度は「この賞が欲しくてこの世界に入りました!」とぬけぬけと言ってのけ、再び会場を爆笑の渦に包んだ。「一般のファンの投票による賞をいただけるのは本当に嬉しい」と喜びを語る三谷監督。「日本では当たらないと言われるコメディで地味な法廷もの。おまけに幽霊が登場するファンタジーというリスキーな企画でしたが、あえてやってみたらこれだけの観客が入った。達成感があります」と胸を張った。次回作にも期待がかかるが「やっと映画がどうやってできるのかが見えてきた」と手応えを明かす。さらに、「まだ言えないけど、早いペースでたくさん作りたい。いまのところ企画は3つあるので実現したい。いろんなジャンルです」と既に進行中であることをほのめかした。この日の授賞式の模様や受賞結果をまとめた番組「今夜決定!これがベスト・オブ・ベスト アワード 2011」は1月28日(土)、ムービープラスにて放送される。「ベスト・オブ・ベスト アワード 2011」受賞一覧ベスト・ムービー(邦画):『ステキな金縛り』ベスト・ムービー(洋画):『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』ベスト・ディレクター:三谷幸喜(『ステキな金縛り』)ベスト・アクター:ジョニー・デップ(『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』)ベスト・アクトレス:ナタリー・ポートマン(『ブラック・スワン』)■関連作品:ステキな金縛り 2011年10月29日より全国東宝系にて公開© 2011フジテレビ 東宝ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 2011年7月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights © J.K.R. Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and © Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 2011年5月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.ブラック・スワン 2011年5月11日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.■関連記事:第35回日本アカデミー賞発表!女優陣の健闘で『八日目の蝉』最多12部門受賞被災地支援、出産、離婚までセレブたちの2011年をふり返り【シネマモード】2011年、「出会えてよかった」映画をふり返る。ジャック・スパロウらと徹底比較!ジョン・カーターは新時代のヒーロー像を体現?『ハリー・ポッター』原作者J・K・ローリング知られざる、戦う女の魅力をふり返る
2012年01月20日恋の季節にピッタリな、バレンタインデーを舞台にした恋愛オムニバス『バレンタインデー』。ジュリア・ロバーツ、シャーリー・マクレーンなどトップ俳優たちの競演がとりわけ注目を集めている本作だが、実は海外TVドラマでブレイクを遂げた俳優が勢ぞろいしていることにお気づきだろうか?「ザット’70sショー」で一躍人気俳優となったアシュトン・カッチャー然り、「ダークエンジェル」のジェシカ・アルバ、「エイリアス」のジェニファー・ガーナーが競演。そして、大ヒット医療ドラマ「グレイズ・アナトミー」で人気を博したあの、イケメン2人が揃って出演しているのも見逃せない。その2人とは、「グレアナ」では一流外科医役にしてモテ男の色気漂わせる、パトリック・デンプシーとエリック・デーン。『バレンタインデー』でもパトリックは医師を、エリックの方は大物アメフトプレイヤー役でそのイケメンぷりを披露している。また彼らに限らず「グレアナ」出演組のハリウッドでの躍進ぶりには目を見張るものが!イジー役のキャサリン・ハイグルは『男と女の不都合な真実』などで“新”ラブコメの女王としての地位を確立しつつあり、クリスティーナ役のサンドラ・オーも、ウディ・ハレルソン出演の『Defender』(原題)や二コール・キッドマン主演『Rabbit Hole』(原題)に出演予定。また、ハリウッド映画経由、「グレアナ」行きという逆パターンも!シーズン5から、クリスティーナとの恋の予感を漂わせる医師役として、『ハンニバル・ライジング』、『近距離恋愛』のケヴィン・マクキッドがレギュラー出演を果たしている。映画とTVでひと味違った彼らの魅力を発見するのも、楽しみ方のひとつと言えるかも?さて、その「グレイズ・アナトミー」は現在、全米でシーズン6を放送中。やはり気になるのは、二転三転する彼らの恋のゆくえ。5月にDVDリリースされる「シーズン5」では、メレディス(エレン・ポンピオ)とデレク(パトリック・デンプシー)がついに本当の関係へと踏み出したかと思ったら、また一波乱あり…。イジーは過去の関係が再燃、クリスティーナには新たな恋の予感が…。医療という重責を担いながら、成長していく彼らの活躍にご注目。『バレンタインデー』は全国にて公開中。「グレイズ・アナトミーシーズン5」は5月12日(水)よりDVDレンタル開始。「グレイズ・アナトミーシーズン5」5月12日(水) DVDレンタル開始、以降順次リリース予定5月21日(金) DVDコレクターズ BOX Part1発売/10,500円(税込)6月9日(水) DVDコレクターズ BOX Part2発売/10,500円(税込)公式サイト:発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメント© ABC Studios.■関連作品:グレイズ・アナトミー [海外TVドラマ]©Touchstone Televisionバレンタインデー 2010年2月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© MMIX NEW LINE PRODUCTIONS, INC.■関連記事:アンジーはブラピに樹齢200年の木をプレゼント。セレブたちのバレンタインデーは?グラミー4冠のテイラー・スウィフト、『トワイライト』な元カレとの共演動画が到着バレンタイン挙式直前の西川史子が心境を吐露「結婚後も主導権は女性のもの」と強調『ニューヨーク,アイラブユー』公開記念恋愛力アップグッズを合計8名様プレゼント西川史子トークイベント付き『バレンタインデー』試写会に10組20名様ご招待
2010年02月16日人気恋愛映画『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャル監督が、バレンタインデーを舞台に男女15人の恋愛を描く『バレンタインデー』。年に一度のこの特別な日の直前、2月12日(金)より公開される本作だが、このたび豪華ハリウッドスターたちがズラリと顔を揃えたポスター画像が、シネマカフェ独占先行で解禁となった。今回のポスターを飾るのは、総勢16名の超豪華キャストたち。先述の『プリティ・ウーマン』のヒロイン役で一躍人気を集め、年を重ねるごとに輝きを増すジュリア・ロバーツを筆頭に、ジェシカ・アルバ、アン・ハサウェイ、ジェニファー・ガーナーらラブコメを得意とするトップ女優たちが見事に顔を揃えた。また男優陣には、『レイ』でオスカーに輝いた演技派ジェイミー・フォックスにアシュトン・カッチャー、パトリック・デンプシー、ブラッドリー・クーパーといったハリウッドきってのイケメン俳優がズラリ。さらに、このトップスターたちに負けず劣らず存在感を示しているのが、2人のフレッシュ女優。一人目は、ジュリア・ロバーツの姪っ子エマ・ロバーツ。ジュリアとエマは、2002年の『ホーキーのおくりもの』以来の共演となる。もう一人は、アルバム「フィアレス」が第52回グラミー賞で主要3部門を含む8部門にノミネートされ、歌姫ビヨンセとの対決も注目されている新星ディーバ、テイラー・スウィフト。女優としても開花させることができるのか?一方、大女優シャーリー・マクレーン(『愛と追憶の日々』)にキャシー・ベイツ(『ミザリー』)ら大御所俳優たちの競演も見逃せないところ。世の男子女子の心をざわめかせる特別な一日“バレンタインデー”。年齢も職業も異なる男女15人それぞれの恋愛には、きっと共感できる恋愛の形が見つかるのでは?『バレンタインデー』は2月12日(金)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。■関連作品:バレンタインデー 2010年2月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© MMIX NEW LINE PRODUCTIONS, INC.■関連記事:ハビエル・バルデムとジュリア・ロバーツがバリで…“おひとり様”必見の話題作撮影
2010年01月08日孤児院での生活から兵士を相手にするナイトクラブでの歌い手、そして田舎の仕立て屋でのお針子としての生活を経て、世界の「シャネル」を一代で立ち上げた天才デザイナー、ココ・シャネル。彼女の知られざる前半生に焦点を当てた『ココ・アヴァン・シャネル』がまもなく公開を迎える。これに先立ち、シャネルを演じたオドレイ・トトゥが来日!9月7日(月)にオドレイが出席してのジャパン・プレミアイベントが開催された。黒いスーツワンピース姿で登場したオドレイ。赤いカーペットが敷きつめられた階段を降りてくる彼女を報道陣はフラッシュの嵐で迎えた。オドレイは集まったファンに「ようこそお越しくださいました。これが4度目の来日となりますが、来るたびに嬉しい気持ちでいっぱいになります。みんなで楽しみながら撮った映画ですので、ぜひ楽しんでください」と呼びかけた。伝説のデザイナーの役を演じたことについては「これまでも何度かシャネル役のオファーはありましたが、この作品ではこれまで明かされることのなかった彼女の若き日の物語が描かれるということで、出演を決めました」と明かした。この日は、スペシャルゲストとして先日、「国民的美少女」グランプリに輝いた工藤綾乃とアナウンサーの内田恭子も登場。工藤さんはオドレイに「シャネルは恋にも仕事にも一生懸命ですが、その点についてどう思いますか?」と質問。するとオドレイは「シャネルは何人分もの人生を歩んでいた人物です。仕事も一生懸命でしたが、恋をすれば彼女は仕事のペースが落ちてしまうんですね。そんなところが人間的な部分だと思いました」と答えた。さらに内田さんが日本人の女性の魅力について尋ねると、オドレイは「日本の女性はとても魅力的。男性につき従うばかりでなく、自立していて美しいと思います」と笑顔で語った。『ココ・アヴァン・シャネル』は9月18日(金)より全国にて公開。■関連作品:ココ・アヴァン・シャネル 2009年9月18日より全国にて公開© Haut et Court - Cine@ - Warnerbros. Ent. France et France 2 Cinema■関連記事:生まれ変わりたい女優は誰?「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼントファッション小噺vol.109王道の伝記&ピグマリオン精神に見る“シャネル”ファッション小噺vol.108現役ミューズが演じる“シャネル”伝説世紀のデザイナーを熱演オドレイ「知られざるシャネルの喜びや悲しみを伝えたい」オドレイ・トトゥ&シャーリー・マクレーンそれぞれのシャネルが映す女の生きざま
2009年09月08日8月8日(土)の公開が決まった映画『ココ・シャネル』。前回ご紹介した『ココ・アヴァン・シャネル』が、シャネル王国を築くきっかけとなった最初の成功まで、つまりガブリエルの半生を綴ったものでした。対してこちらは、すでに有名となり、第二次世界大戦後、15年の沈黙を破って復帰しようとする70歳のココ・シャネルが、自らの人生をふり返るというスタイルをとっています。子供時代から、成功した後まで一気にふり返るので、やや急ぎ足の印象も。『ココ・アヴァン・シャネル』に比べて、当然ながら濃度は薄め。でも、シャネルについて伝記を読むようにいろいろ知りたいと思ったら、まずはこちらから観るのがおすすめです。公開時期も、シャネル関連映画の中で最も早いことですし。本作の比類ないところは、伝説の女優シャーリー・マクレーンが、伝説のデザイナーを演じるところ。服によって、女性の意識、そして女性自身のあり方を因習から解放した歴史的人物。すでに名声を得て、伝説となっている人物を演じるには、それ相応の迫力というものが必須となりますが、マクレーンなら文句なし。自らの人生をふり返るシャネルが、要所要所で入れるコメントが、解説を加えているようにも感じられ、現代にも強い影響を与えている女性像が見えやすく描かれています。もう一本のシャネル関連の話題作は、去る5月に行われた第62回カンヌ国際映画祭のクロージング作品、ヤン・クーネン監督の『シャネルとストラヴィンスキーシークレット・ストーリー』(原題:Coco Chanel & Igor Stravinsky)です。恋多きココと、彼女が愛し、サポートしたロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーとの関係を描いています。見どころは、シャネルの現デザイナーであるカール・ラガーフェルドが直々に手がけたという衣裳。彼のお気に入りで、シャネルの顔としても活躍したアナ・ムグラリスが主演しているのも、あまりに出来すぎ。『ココ・アヴァン・シャネル』も、衣裳はシャネルから協力を受けていますから、さすがはフランス作品と唸らされます。さて、『シャネルとストラヴィンスキーシークレット・ストーリー』に描かれているように、ココは多くの芸術家を無名時代から支えています。ストラヴィンスキーはもちろん、パブロ・ピカソ、ルキノ・ヴィスコンティ、ジャン・コクトーら、『ココ・シャネル』でもその名が登場しています。そんな彼女に敬意を表し、“ピグマリオン”と呼ぶ人もいます。ギリシャ神話に語源を持つ“Pygmalion”とは、才能を信じ、支援して、開花させる人という意味。実は、彼女のピグマリオン精神はいまもブランドの核として息づいています。その典型が、「CHANEL PYGMALION DAYS CLASSICAL CONCERTS」。2005年からスタートしたこのプログラムは、若手音楽家たちを育てるために始まったプロジェクトの一環。今後の成長を見守り、応援していくというもので、シャネル銀座ビルディング4階にある「CHANEL NEXUS HALL」にて、無料で聴くことができます(抽選制)。私も何度か通いましたが、有名な演奏家とは、素人が聴いても明らかに違います。でも、演奏が楽しくてしょうがない気持ち、観客に語りかけようとする姿勢、フレッシュな魅力に満ちあふれていて、今後が楽しみ、頑張ってほしいなという気持ちが湧いてきます。資金で援助できなくても、こういった場に足を運び、演奏家に応援の気持ちを向けるだけでも、きっと意味のある援助となるはず。芸術家にとっても、数多くのLIVEを経験して場数を踏むということは大切なことですから。シャネル銀座ビルディングで体験する、ガブリエルのピグマリオン精神。シャネル関連の映画とともに、ぜひ味わってみてください。シャネル銀座ビルディング(text:June Makiguchi)■関連作品:ココ・シャネル 2009年8月8日よりBunkamuraル・シネマ、TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2009 ALCHEMY/PIX ALL RIGHTS RESERVED.シャネル&ストラヴィンスキーシークレット・ストーリー 2010年、シネスイッチ銀座、Bunkamura ル・シネマほか公開ココ・アヴァン・シャネル 2009年9月18日より全国にて公開© Haut et Court - Cine@ - Warnerbros. Ent. France et France 2 Cinema■関連記事:世界で最も有名なデザイナー、伝説の物語『ココ・シャネル』イベント付き試写会に10組20名様をご招待ファッション小噺vol.108現役ミューズが演じる“シャネル”伝説世紀のデザイナーを熱演オドレイ「知られざるシャネルの喜びや悲しみを伝えたい」オドレイ・トトゥ&シャーリー・マクレーンそれぞれのシャネルが映す女の生きざま
2009年07月10日