パリ在住のカメラマンが、街行く男前さんたちをキャッチしてインタビューするシリーズ。今回は人気のエリア、北マレで出会ったイケメン達です。写真・文 松永学キリアン 21歳 カフェの給仕カフェでアルバイトしています。女性は、個人的にユーロピアンよりアジア人に魅力を感じます。漫画が大好きで特に『デスノート』、『ONE PIECE』が好きですね。パリの好きな地区はバスチーユ、この辺りはアニメや漫画やコスプレのお店が多いんですよ。いつも夏にJAPAN EXPOという大きいイベントがあって通っていましたが、今年は仕事で行けなくて残念です。日本といえばヨージヤマモトやレイカワクボの洋服を買ったり、アキバに買い物ヘ行きたいです。ギローム 27歳 建築家僕の出身地はアヌシーといってアルプスの麓で、キレイな湖があるんです。日本の人にはアヌシーアニメ映画祭で有名なところですね。日本は行ったことがあり、とっても大好きな国。小さい頃からスキーをやっているので、今度日本に行ったら絶対北海道のニセコでスキーをしてみたいです。好きな女性のタイプは日本人女優の広瀬すずさん、彼女の映画を見て大好きになりました。好きなパリのスポットはジャックマール・アンドレ美術館です。時間を忘れて過ごせる唯一の場所です。アンリ 24歳 建築事務所勤務好きなタイプの女性は自由を感じさせる人。僕はブルターニュ出身ですが、パリの自由な空気に惹かれます。でもやっぱりブルターニュ発祥のボーダーTシャツは安心して着れるし心はいつもブルターニュ人なんです。特に11区が大好きです。建築をやってるので、この地区がどんどん変わっていくのが興味深いですね。とはいえ、ブルターニュが一番です。日本に行ったら、ブルターニュのような魚のおいしいところに行ってみたいです。ペーター 49歳 ファッションブランドCEO僕はスウェーデン人だけど、ファッションウイークにはパリに必ず来るから、数年前にパリのマレ地区にアパートを手に入れて行ったり来たりしています。もちろん愛犬といつも一緒です。好きなタイプの女性はカトリーヌ・ドヌーヴ! 僕より年上だけど過去の映画を観て僕がパリ好きになった恩人です。新しい出会いはもう求めていないです。今の妻に満足してるんですよ。日本には何度も行ったことがあります。桜の季節が素晴らしかったです。そして日本の食べ物にもいつも感動しています。ドリエストスキー 35歳 銀行勤務ぼくの祖先はポーランドから来ました。なので名前もポーランド風ですが、もちろんフランス人です。仕事ではけっこうキレイな格好をしていますが、週末はこんなカジュアルなファッションで小さい自転車で遊んでいます。女優のジュディット・ゴドレーシュが大好きです。美しさと知性がある女性に魅力を感じますね。パリでは『ル・マルシェ・デ・ザンファンルージュ』がおすすめです。食材の買い物もできるし食堂もいろいろセレクトできます。そういえば日本食もありますよ。日本食はなんでも好きです。カルヴィン 26歳 シューズデザイナー僕はアフリカのガボン出身で元はアスレチックの選手でした。パリに来てからはファッションが大好きになっていろいろなコラボで仕事をしています。女性のこと? もちろん歌手のリアーナが最高ですね。僕と同じく故郷が遠くにあって活躍できてるなんてシンパシーを感じます。マレ地区に住んでいますが、ほとんどこの周辺しかパリを知りません。新しい出会いは年に2回訪問するイタリアのミラノが主ですね。日本に行ったこともちろんありますよ。火が通った魚は苦手ですが、刺身と寿司が好物なんです。ベンジャマン 26歳 コンピュータエンジニアタイプは強い女性、ソヴァージュで日に焼けている女性が好きです。デートの時はいつも日の当たるテラスで待ち合わせをします。インターネットの出会いは面白くないのでもっぱらカフェで出会うことが多いですね。ロケット通りはお店もいっぱいあるから、その日の気分で選んでいます。日本食はヤキトリとギョウザが大好物です。ロケット通りにも和食の店はあるけれど、日本人じゃない人が作っているんですよ。ジオット 30歳 デザイナー年に2回のファッションウイーク期間中に展示会のためにパリに滞在しています。好きなタイプの女性は女優のスカーレット・ヨハンソン! かわいらしくてファッショナブルな人が好みです。自分のブランド用インスタグラムからコンタクトが入って出会える女性もいますが、なかなか恋愛には発展しませんね。パリの好きな場所はレストラン『DERRIERE』。展示会場にも近いので頻繁に訪れます。僕はイタリア人でミラノに住んでいますが、こんな店はなかなかありませんね。日本では、『ユナイテッドアローズ』に僕の商品が入っているので、よく日本に行きます。滞在中は日本の方がどんなものに興味があるか、おもにお店のリサーチに明け暮れています。
2019年07月11日ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが女性たちに対し、数十年にわたってセクシャルハラスメントをしてきた事実が報道され、スター女優たちの中からも被害者が名乗り出ている。■ハーヴェイ・ワインスタイン…「ワインスタイン・カンパニー」から解雇10月5日(現地時間)、「ニューヨーク・タイムズ」紙はワインスタインが約30年もの間、女性従業員に性的嫌がらせを繰り返していたと報道。それを受けて、ワインスタインが弟のボブと設立した「ワインスタイン・カンパニー」から解雇された。弟のボブとは、祖父母の名を冠した製作会社「ミラマックス」で良作を作り、90年代のアカデミー賞で常勝していたプロデューサーであり、民主党の強力な支持者としても知られる大物失脚の衝撃は広がり続けている。5日の告発記事では90年代に活躍したアシュレイ・ジャッドやローズ・マッゴーワンらが実名で証言。ツイッターなどSNS上でハリウッド・スターたちがその勇気を称え、ワインスタインを非難した。ワインスタインは自身の振る舞いが「多くの苦痛を与えた」と謝罪声明を発表したが、8日(現地時間)に「ワインスタイン・カンパニー」を解雇された。■続々と被害公表…オスカー女優たちも告白解雇後も非難は収まるどころか、ついにグウィネス・パルトロウやアンジェリーナ・ジョリーといったオスカー女優たちも被害を受けていたことを告白した。グウィネスは22歳のとき、ワインスタインが製作した『Emma エマ』(96)の主演に抜擢されたが、撮影前にペニンシュラ・ビヴァリーヒルズ・ホテルのスイートルームでの打ち合わせを持ちかけられた。新人女優だった彼女は言われるままに部屋へ行くと、ワインスタインは彼女の体に手を置き、ベッドルームでのマッサージを促したという。グウィネスはこれを拒絶し、当時交際していたブラッド・ピットに打ち明け、ブラッドはワインスタインと対決したが、直後にグウィネスはワインスタインから、このことは誰にも話すなと警告されたという。「彼に解雇されると思った」とグウィネスは「ニューヨーク・タイムズ」紙に語った。アンジェリーナも同紙に「若い頃、ハーヴェイ・ワインスタインとの間に嫌なことがあった。だから、彼とは絶対に仕事をしないと決めたし、彼と仕事をする人たちには警告した」とメールで応えた。ミラマックス製作の『マイ・ハート、マイ・ラブ』(99)に出演した彼女は映画公開時に、ワインスタインからホテルの部屋に誘われ拒否したという。このほかに『パルプ・フィクション』(94)に出演したロザンナ・アークエット、フランスの女優ジュディット・ゴドレーシュも被害に遭っている。1995年に肉体関係を迫られ、拒絶したミラ・ソルヴィーノも「ほかの理由もあるかもしれないけれど、ハーヴェィを拒絶したことが影響していると感じた」とキャリア低迷について「ザ・ニューヨーカー」に語った。■余波大きく…かつての仕事仲間にも激震90年代以降、アカデミー賞に輝いた俳優、監督たちの多くはワインスタインの手がけた作品で受賞していることから、出演作プロデューサーの唾棄すべき裏の顔が暴露されたことへの衝撃は大きい。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』(11)でアカデミー主演女優賞を受賞したメリル・ストリープや『恋に落ちたシェイクスピア』(98)で同助演女優賞を受賞したジュディ・デンチは、ワインスタインを厳しく非難したものの、そうした行為については知らなかったとコメント。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(97)でアカデミー賞脚本賞を受賞したベン・アフレックや90年代からワインスタインを知っているジョージ・クルーニーらも同じく、今回の報道でハラスメントについて知り、許しがたい行為だとコメントしている。ベンとともに脚本賞を受賞したマット・デイモンは、2004年にワインスタインの問題を取材していた記者に電話で圧力をかけたと報じられたが、電話した事実は認めたうえで、ワインスタインから悪評のある部下の擁護を頼まれて1分程度話しただけだと「Deadline Hollywood」の取材で釈明している。『世界にひとつのプレイブック』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスは「ハーヴェイ・ワインスタインの振る舞いに関するニュースに深く動揺しています」「ハーヴェイと5年前に一緒に仕事したとき、いかなる形のハラスメントも経験しなかったし、そういううわさも知りませんでした。このような虐待は弁解の余地はなく、非常に不快です」とコメント。ジェシカ・チャステインは「私は最初から警告を受けていた。この話はどこにでもあった。それを否定するのは、同じことが起こる環境を作ることになる」とツイート。ブリー・ラーソンは「いつも通り、私は性的暴行とハラスメントを経験した勇気ある人たちの側に立ちます。あなたたちのせいじゃない。私はあなたちを信じています」とツイートした。全米映画俳優協会(SAG)はワインスタインの行為を「忌まわしい」と断罪。16万人の会員に対して、ハラスメントや不適切で攻撃的な扱いについて通報を受けつけるホットラインを設置したと発表した。(text:Yuki Tominaga)
2017年10月11日