娘が生まれて完全にセックスレスになってしまった私たち夫婦。娘が2歳になったころ、自分の年齢のこともあり「2人目を考えないと……」と焦り始めますが、そのとき気付いた夫婦間の溝。修復の難しさを感じていた矢先に義実家での同居が決まり、ますます追い込まれていきました……。 気付いたときには楽しくなくなっていた娘が生まれてから、初めての育児に追われて夫のことは二の次。時間が合わず、以前のような夫婦の会話もできなくなっていました。やっと子どもとの生活に慣れてきたころ、育児のせいで自分の時間をまったく失ってしまった私のストレスは、外で働く夫に向かってしまうようになってしまいました。 「あなたは外で自由にできていいね!」……心のどこかにそんな思いが蓄積されていき、夫との会話も触れ合うことも、もう楽しくはなくなっていました。 これじゃまずい!近づくタイムリミット娘が2歳になったころ、同じ年の子どもがいる友人や知人の2人目妊娠報告が相次ぎました。年齢的にタイムリミットを間近に感じていた私は、だんだんと焦りを感じ始めます。ですが、1人目の妊活時にはサラッと言えたことなのに、「2人目を考えたい」と言い出すことがなかなかできなかったのです。 その後、随分と時間をかけて伝えることができましたが、排卵日付近を目指して2~3周期ほど挑戦したけれど、こんな気持ちでは赤ちゃんは来てくれないなと感じるようなものでした。 追い打ちをかけた義実家での同居生活何とか2人目を考えたいと夫に切り出した矢先、義実家での同居が決まりました。代々長男が家を継いできた家系で、1人目が女の子だったこともあり、義実家から2人目は男の子を熱望されます。田舎なので近所の人との関わりも強く、私の顔を見れば早く2人目をとばかり言われ、精神的に追い込まれていきました。 義理の家族がいる家での妊活は、私にとって到底難しいことでした。そんななか、私の精神状態を救ってくれたのは、夫だったのです。 義務ではなく、幸せなこと夫と向き合うのはいつぶりだったでしょう。私たちは夫婦でしっかり話し合いました。夫も2人目を望んではいるものの、義務的にするくらいなら娘だけで十分だと考えていたようです。「子どもが多いことが良いこと」で、「男の子だから、よくやった!」という周りの考え方に飲み込まれて、子どもをつくることだけに意識が向いていたのは私のほうでした。 私たちは私たちのペースで子どもを授かれるまで待とう、という思いを共有することができました。今もまだ2人目は授かっていませんが、以前のように夫婦が同じベクトルで妊活に取り組めている気がしています。 私たちがセックスレスを解消できたのは、夫婦の歩み寄りが何より大事でした。余裕がなく精神的に追い込まれていた私でしたが、自分だけの問題ではなく夫婦で乗り越えるべき問題だったことに気付きました。忙しいなかでも時間を作ってしっかり話すことで、私たち夫婦の溝は埋まっていった気がします。著者:長濱 ともこ一女の母。妊娠・出産を機に保育や児童教育を勉強。現在第二子妊娠に向けて妊活中。育児や子どもの成長、二人目妊活に関する体験談を執筆中。
2019年05月12日私の場合、出産から2カ月後に夫から誘われました。夫の気持ちもわかりましたが、「できればしたくない」という気持ちが私の本音でした。産後のセックスを嫌だと感じた理由や夫と話し合ったときのことなど、当時の私の体験談を紹介します。 セックスの再開は産後1カ月ごろから産後1カ月健診で子宮の戻り具合や会陰切開の傷の様子、悪露の状態をチェックしてもらいました。特に異常は見つからず「セックスを開始しても大丈夫」と医師から言われましたが、正直「セックスなんてできない」と思ったのです。 しばらく夫から誘われないことを願いながら過ごしていましたが、産後2カ月ごろにとうとうその日はやってきました。 したくない理由妊娠中はセックスを控えていたこともあり、夫の気持ちもわかります。だからこそ断ることができませんでした。しかし、会陰切開をした傷が気になって仕方がありません。気分は乗らず、痛みや違和感ばかりでした。 さらに赤ちゃんがいる身でと思うと、なぜか罪悪感さえ感じてしまいました。夫に申し訳ないけれど、「今はセックスをしたくない」というのが正直な気持ちだったのです。 夫に正直な気持ちを伝えてみたセックスは精神的な要素も強いものだと思いました。体の面は問題なくてもお互いの気持ちが一致しないと、再開は難しいと感じたからです。 しばらく産後のセックスを控えたい……。私は夫に今の正直な気持ちを伝えることにしました。男性側には想像しにくいことかもしれません。だからこそ話し合うことも大切だと感じます。夫は私の気持ちを受け止めてくれました。 私は体のことや自分の気持ちを夫に伝えてよかったと思っています。夫婦関係を見つめ直す良いきっかけにもなりました。産後のセックスに気が乗らないと悩んでいるママは、まずは夫婦で話し合ってみるといいかもしれません。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年05月05日彼氏ができると避けては通れない体の関係。彼とセックスをしたものの、「もしかして体の相性が合わないかも……」と不安になった人もいるはず。しかも人には聞けないからこそ、余計に悩みますよね。でも体の相性って、必ずしもフィット感や抱き心地だけがすべてではないみたい。そこで今回は「男性が思う『相性の良いセックス』」についてご紹介します。1. やりたいことを言える関係性・「歴代の彼女を思い出してみて、一番体の相性が良いなと思ったのは、エッチに積極的だったAちゃん。俺が『○○がしたい』というと、『良いね!私もこういうプレイしたかったんだ~!』と乗ってきてくれる。なのでエッチがすごい楽しかったんですよね」(35歳/営業)付き合っていると「嫌われたくない」などの気持ちが先行して、どうしてもやりたいプレイや、やってほしいことが言えなくなりがち。でもそうするとお互いが物足りなさを感じ、結果「身体の相性が合わないのでは」と思うように。そういう意味では、セフレは愛情抜きの性行為。つまり「これを言ったら(したら)引かれるんじゃないか」という心配がないので、セックスもより大胆になり、気持ち良さを追求できます。そのため「体の相性が良いな」と感じるのでしょう。つまり体の相性を良くするためには、恥じらいを捨てることが大切。いつまでもしおらしくて純情な女子を演じるのではなく、欲のために動いてみましょう。2. 反応が良い・「触っても反応ゼロの子は、エッチしていてもピンとこない。『俺のやり方が悪いの!?』って思いますね」(27歳/IT)若いうちは自分が気持ち良くなることばかり考えていた男性も、だんだん女性の反応を気にするようになります。彼女の反応がイマイチだと、「俺たち体の相性悪いのかな……?」と思うように。そのうち自信もなくし、セックス自体が億劫になってきます。気持ち良いと思ったら素直に反応し、逆に「痛いな」と思ったら「もっとこっちを触ってほしい」など、きちんと伝えるようにしましょう。それだけで彼も安心できるし、実際に体の相性も良くなっていくはずです。3. セックス後の余韻を楽しめる・「ぶっちゃけ中でイケなくて、彼女の手や口でイかせてもらうこともあった。それでも事後にイチャイチャしているだけで『幸せだな~』って思えるし、俺らならではの相性の良さを感じる」(29歳/製造)真っ最中だけじゃなく、事後のムードも、次のセックスの決め手に。彼が賢者タイムなのにやたらとベタベタしてきたり、逆にさっさと服を着て帰りたがる彼女にはガッカリ。どんなに気持ち良いセックスだったとしても、悪い印象となってしまいます。「終わり良ければすべて良し」じゃないですが、終わった後の余韻を大切にするのも、体の相性を考える上では必須でしょう。カップルの醍醐味は、セックスの内容だけじゃなく、ふたりの関係で相性を作れるところ。お互いの好きを基盤として、心も体も気持ち良くなれるセックスを見つけたいですね。written by 和
2019年04月20日あらゆる世代で進むキャシュレス化エプソン販売株式会社(以下エプソン)は、すでにキャッシュレス決済を利用している20~50代の男女500名を対象に、キャッシュレス決済の利用実態に関する意識・実態調査を行った。20~50代の男女5,255名に対し、キャッシュレス決済を利用したいか聞くと、「キャッシュレス決済化」の希望は79%だった。さらに、「すでに利用している」という経験者は67%となり、世代を問わずキャッシュレス決済化への意向が高いことが分かった。飲食店でのキャッシュレス決済を希望する声が多数さらに、キャッシュレス決済を利用している人500人を対象に、特にキャッシュレス決済をしたいものについて聞いてみると、1位が「外食費(ランチ代・飲み代など)」 (73%)となった。飲食店でのキャッシュレス決済は、手持ちの現金を気にせず、素早く会計できることが魅力だという声も上がっている。実際に外食の際、「手持ちの現金が少なく、食べたいものや飲みたいものが注文できなかった」「割り勘をするときに他の人に建て替えてもらった」という経験をした人が4割近くいた。特に20代で「現金がなくて困った」経験をしている人が多いことも明らかになった。そこで、外食費をキャッシュレス決済化することで手持ちの現金を気にせず飲食ができると思うか聞いたところ、8割が「そう思う」(44%)「どちらかといえば そう思う」(35%)と回答。さらに、外食費をキャッ シュレス決済化することは9割が「オススメできる」 と回答している。キャッシュレス対応の店では、消費者の財布のひもが緩むIT導入・活用支援コンサルタントの水谷哲也氏に消費者意識の変化、そして飲食店舗側がキャッシュレス決済を取り入れるメリットについて話を聞いた。外食費をキャッシュレスにするとこにより、消費者はカードで支払いを行うためポイントが貯まる。カードによっては一定値を越えないとポイントが付かないため、「一定値を越えるために、もう1品追加しよう」というインセンティブが働くという。また、電子マネーで支払う場合、持ち合わせを気にしなくて良いので後輩の分も気軽にごちそうする傾向にある。さらにキャッシュレス決済を導入することは、店舗側にもメリットがある。レジ締めの時間短縮やおつりの用意削減、レジでミスをするリスクが減るなど、管理コストが軽減できる。タブレットPOSに適したレシートプリンター「TM-m30」キャッシュレス化が進むと、店舗内のIT化も必要だ。そんな中、導入コストが安価で慣れない人でも簡単に操作できるタブレットPOSが注目されているが、タブレットPOS導入には周辺機器も必要となる。「TM-m30」は、限られたスペースでの設置や、店舗の 雰囲気と調和するコンパクトでスタイリッシュなデザインのレシートプリンターだ。有線タイプのハンディースキャナーをUSBで接続でき、キャッシュレス決済に用いられるバーコードの読み取りに対応。そのほか、エプソンでは業務スタイルに合わせたレシートプリンターを多数取り揃えている。「あの店では簡単に会計ができる」と、サービス面から顧客に選んでもらえる店になるよう、会計システムを見直してみてはいかがだろうか。【参考】※TM-m30商品ページ※レシートプリンター一覧※エプソン飲食業向けサイト
2019年04月18日こないだ所帯持ちのメンバーで集まって、男子会をやったんですよ。そしたら一人が「奥さんのノロケ話をする機会ってなかなかないよな」なんて言うもんだから、始まってしまったんです、壮絶な惚気大会が。その結果、男性が大好きな彼女に内緒でやってることには、いくつか共通点があることがわかったんですよ。この内容、男同士ですらなかなか出てこない話題なので、ネットには間違いなく出てないことなんですけど、ハウコレ読者さんにはコッソリ教えちゃいますね。■共通点1:「男磨き」を怠らない未婚のハウコレ読者さんはまだイメージが湧かないかもしれないですが、夫婦はセックスレスになってからが勝負なんて言われます。しかし男の立場からすると、セックスレスになると性欲を解消するために、浮気をするか風俗に行くかしなくてはならないので、非常にコスパが悪い。だから、自分の男としての魅力を磨き続けて、女性に飽きられないよう努力をするんです。彼が急に筋トレを始めたり見た目を気にし始めたりしたら、浮気を疑う女性も多いようですが、実は「あなたに男として見られなくなること」を恐れているのかもしれないですよ?■共通点2:彼女を心配させないようについ強がってしまうそれが恋人であれ妻であれ、男というものはどうしても「愛する人を守ってあげたい」という気持ちが働いてしまうために、「守れない自分」を隠そうとする傾向があるようです。さきほど話した、男子会のなかでも、「仕事が実はうまくいっていないのに、うまくいっていると嘘をついたことがある」という意見には、満場一致で共感の声が上がりました。もしあなたが「仕事の調子はどう?」と聞いたときに、歯切れの悪い回答が彼から返ってきた時には、下手に突っ込まずに「自分を心配させまいと配慮しているのかしら」と思っておいてあげてください。心配されるとプライドが傷ついてしまうので、「〇〇くんのこと信用しているよ!」と勇気づけてあげてくださいね。■共通点3:女性心理の勉強に余念がない先日『妻のトリセツ』という本を読んだ、という話をしたんですけども、その場にいた愛妻家の友達も「最近女性の気持ちを理解するための本を読み漁っている」と言っていました。彼の場合は、子どもが生まれてから意見のすれ違いが生まれるようになったため、それを解消するために本を読むようになったのだとか。彼は「本を読んでから、今まで正しいと思っていたことがひっくり返った。コミュニケーションの仕方を変えたら、明らかに機嫌が良くなった」と嬉々として話しておりました。あなたの彼に「あれ、なんかいつもと接し方が違う?」と思う行動が出はじめたら、彼が女性についての勉強を始めた証拠かもしれませんね。■一番のご褒美は「大好きな人の笑顔」だと思っている僕が「デートって『彼女の笑顔を見るために』行ってるみたいなとこない?」と発言したところ、これまた満場一致で「わかる!」の声が噴出しました。すでに子どもがいる友達からは、「 “ 子どもの笑顔を見て笑顔になっている妻 ” を見て自分が笑顔になる」というなんとも眩しいエピソードが。そうなんですよね。男が真に欲しているのは、大好きな人の笑顔。それを見られた時に、この上ない幸福度を感じるものなんです。なんででしょうね。それが男としての責務を果てせている気がするからなのかもしれませんね。(川口美樹/ライター)関連記事:【男子の本音】「彼女を大切にしたい!」と彼氏がしみじみ感じる瞬間(ハウコレ編集部)
2019年04月14日1人目を出産後、セックスレスになる夫婦は少なくないと思います。2人目が欲しい気持ちはパパもママも同じだけれど……、セックスに関する思いはすれ違ってしまう方も多いのではないでしょうか。そこで、どうしたらすれ違わずに夫婦で2人目を楽しみにできるのか、ママである私も考えてみたいと思います。 子育てに追われてセックスレスに子どもが生まれ、女性の体は目まぐるしく変わり、「子どもが一番!」という気持ちになることも多いと思います。私自身も「忙しいし、セックスなんて……」という気分になってしまいながらも「2人目は欲しい……」という気持ちはあり、タイミングや子作りに悩みました。 男性は、そんな女性の変化をすべて理解することは難しく、気持ちのすれ違いのようなものを感じることもありますよね。 セックスと子作りを楽しむセックスをすることと子作りをすることは、行為的にはイコールなのですが、男性と女性では気持ちの面ではイコールではないことが、すれ違いの原因になるのではないかと私は思っています。 そこでわが家では、「2人目が欲しい」という共通の希望があることを話し合い、気持ちを再確認しました。そのうえで、排卵日や生理日などをパパの負担にならないように伝え、タイミングが合うときはパパには早めに帰ってきてもらい、夫婦で無理のない範囲でセックスを楽しむようにしました。 アプリなどのツールを使うのも1つの手!最近では、女性の体調管理アプリを、男性と共有することができるようになっていますよね。 そこで、私はアプリで生理日や排卵日など、女性特有の体のリズムをパパに知ってもらうようにしました。 面と向かってはなかなか話しにくいのでとてもいいツールでした。 パパがどのようなセックスを望んでいるのか、ママはどう考えているのか、できるだけ楽しく、2人目の子どものことも考えていけるよう、夫婦で話ができることが一番だと感じています。 子どもが生まれて目まぐるしい生活になるなか、性生活が変化するのは当たり前のことかもしれません。男性と女性では感じ方が違うことも理解したうえで、夫婦で無理をせず、楽しんで2人目の子作りやセックスについて考えていけたら、と私は思っています。 著者:山本かやの二児の母。ウエディング業界から飲食業に転身後、妊娠を機に退職。現在は専業主婦。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味はガーデニングと家庭菜園。
2019年04月10日愛するふたりが行う最も深いスキンシップ……それはセックスです。ふたりのこれからの関係をより良くするためにも大切なものですよね。今回は12星座別“4月のセックス運”を、占い師の脇田尚揮さんにご紹介いただきます。文・脇田尚揮牡羊座…求められることに喜びを感じそう今月の牡羊座女性は、相手にリードされるよりも、自分からリードしがち。特に、少しMっぽい気質がある異性との、身体の相性が良さそうです。相手から求められるようなセックスに喜びを感じるでしょう。大人のおもちゃを使ってみるのもアリ。牡牛座…なにごともほどほどに。頑張り過ぎ注意今月の牡牛座女性は、相手が気持ちいいと思えるようなセックスを模索するでしょう。ハウツー本などでテクニックを覚えて、披露してみるといいかも。ただ、いくら相手のためとはいえ、やり過ぎると引かれてしまう可能性があります。テクニックを披露する際は、少しずつ試しましょう。双子座…終わった後のケアを大切に今月の双子座女性は気まぐれ。セックスのときも、ツンとしていたと思いきや、急にデレデレするなど、相手を惑わせるでしょう。相手を振り回して、自分にメロメロにさせる小悪魔な一面が出てきそう。ただし、やり過ぎには注意が必要です。蟹座…自分の殻を破って行為を楽しんで今月のあなたは、セックスに対して基本的に奥手。“セックス=愛情表現”という意識が強いので、純粋にセックスを楽しもうという発想にはなりにくいかもしれません。しかし、相手を喜ばせることは好きなので、尽くすでしょう。少しは恥じらいを捨ててもいいかも。獅子座…少しMっぽく甘えるのもアリ今月は、あなたの秘めたプライドが高まりそう。セックスにおいても、相手に心から満足してもらいたい気持ちが強まるはず。ただ、気合いを入れ過ぎ、ややマニアックな一面が出てくるかも。今月は少しMっぽく甘えてみたほうが吉。乙女座…SとMの二面性でメロメロに今月のあなたは、ベッドの中でかなり激しく変身を遂げるようです。強く求めたり命令したかと思えば、完全に服従したりと、S・M両面が交互に出てくることも。そんな二面性に、彼もメロメロになりそう。今月はかなり艶っぽい1ヶ月になると言えるでしょう。
2019年04月02日『夫のちんぽが入らない』…!?このドラマの演出を手掛けているタナダユキさんも、「挑戦的」と表現するほどインパクトの強いタイトル。原作は主婦であるこだまさんによる私小説で、“夫のちんぽが入らない”ことで生じた20年にも及ぶ苦悩や紆余曲折が描かれている。シリアスだけど、くすりと笑える。衝撃的タイトルの私小説がドラマ化。「テーマはシリアス。でも、筆致にはユーモアがあるんです。人間、追い詰められたら、笑うしかないのかも。主人公は時に突拍子もない行動をとりますが、それが理解不能というより、むしろ共感さえ覚えてしまう。もしも主人公が悲劇のヒロインとして描かれていたら、私はこの仕事を受けていなかったと思います」まさに究極的な状況でも忘れないユーモアこそが、この作品の魅力であり、そこはドラマでも大切にしたかった、とタナダさんは言う。劇中で主人公夫婦を演じるのは、石橋菜津美さんと、中村蒼さん。「性的な内容が多い作品なので、俳優さんが肉体をもって表現しなければいけない場面も、もちろんあります。そのあたり、とくに石橋さんはオーディションだったので、覚悟を持って来てくれていました。私は肉体を作品として捉える時に、美しく撮ることがすべてだとは思っていないんです。むしろ、油断している体にこそリアリティがある。そちらをいかに捉えるかを、意識しました」夫のちんぽが入らないという、人にはあまり言えない悩みを抱えた夫婦の、一筋縄ではいかない物語。「この作品には、夫婦とは、セックスとはなんぞやということに対する答えはありません。自分だったらどうするか。自問自答しつつ、楽しんで見ていただけたらと思います」タナダユキ1975年8月12日生まれ、福岡県出身。映画監督。『百万円と苦虫女』で日本映画監督協会新人賞受賞。今秋『ロマンスドール』が公開予定。『夫のちんぽが入らない』大学で出会い、交際を始める久美子と研一。初めての夜…。彼の性器が入らない!状況は改善しないものの、愛し合う二人は結婚。これでいい、いやいつか。そんな葛藤を抱える二人の行く末は。FODとNetflixで配信中。※『anan』2019年3月27日号より。写真・水野昭子取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2019年03月23日みなさんは、セックスで「……この人下手かも!」と感じたことがありますか? 今回は、セックスの不満について、20~30代女性が集まるanan総研メンバーに行ったアンケート結果をご紹介します!文・オリ子 グラフ・王悠夏セックスの不満アンケートを実施しました!anan総研調べ。今回のアンケート結果によると、なんと約9割の女性が、「この人、セックスが下手!」と感じたことがあると回答。男性からするとかなりショックな結果ではないでしょうか!? さらに踏み込んで聞いてみましょう!anan総研調べ。不満を感じても、多くの女性は「相手に伝えない」という判断をしているようです。むしろ、気遣って演技をしている女性もけっこう多いのかも!? 一方、相手に伝えた人は、いつ、どのように何を伝えたのでしょうか?相手のセックスへの不満をどのように伝えましたか?溜め込んでいたけどケンカの時に……「その時は言えなかったけれど、喧嘩した時にここぞとばかりに言ってしまった。あと、下手な時は演技をせず、あえて無反応。向こうがそれを悟ればいいな、と。『満足していない』ことをわからせたい」(33歳・自由業)相手を思って隠していたものの、ケンカの際に言ってしまったという声が聞かれました。確かに怒りMAXになったら、彼のために隠していたことも、つい言っちゃいますよね……。感情の高ぶりからつい心の声があふれてしまう、性に関することに限らず誰しもあるあるです。直後に素直な感想を伝える!「『どうだった?』と聞かれたのでストレートに微妙だったと答えました」(31歳・自由業)これは強い! ストレートに言い合っても、よりお互いを高められる仲なら最高ですよね。でも、傷つきやすい男性もいますので、相手を選んで伝えたいですね。具体的にしてほしいことを伝える「『ここをもっと優しく触って』と伝えた」(30歳・自由業)「『指の先より、指の腹で触ってほしい』と(笑)。あと、クリトリスを長時間舐められても、『私イカないよ』と伝えた」(31歳・会社員)相手を「下手!」と否定するのではなく、具体的にしてほしいことやNGなことを伝えるのは、相手への心の負担も少なく、きまずくならずに次のセックスに活かせる、一番効果的な方法かもしれません。相手目線で伝えると、2人も今まで以上に仲良しになれる!?そもそも、1回目から相性が合うことは、なかなか難しいのかもしれません。相手が傷つくことを考えると言い出しづらいですが、具体的に「こうしてほしいな」とかわいく相手に伝えることで、徐々にお互いの問題も解消され、セックスを通してより仲を深められそうです©fizkes/Gettyimages©gpointstudio/Gettyimages©/Gettyimages
2019年03月15日「性」について誰かに相談することは、人によっては躊躇してしまうもの。特に「セックスレス」の話題はナイーブになりがち。でも、実際「セックスレス」について「今後なってしまったら?」なんて悩みや、「周りのカップルはどうなの?」などの興味も少なからずありますよね。一般的に、結婚生活、または交際中に、どれくらいの割合でセックスレスになるのでしょうか?現代人のセックスはどうなっているのか、どのように性意識が変化しているのかを常に研究・分析していている「相模ゴム」が新たに発表した「ニッポンのセックス2018年版」を元に、「セックスレス」について、結婚している場合と、交際している場合で1位になった回答をそれぞれ発表しちゃいます!■ 結婚している人でセックスレスだと思う人・・・34.3%上記の調査内で、47都道府県の20代~60代男女(14,100名セックス経験者のみ)に「結婚相手/交際相手とは一般的にいうセックスレスだと思いますか?」という質問に対し、「結婚している」場合に1番多かった回答が「思う」(34.3%)という結果に。また「どちらかと言えば思う」(23.9%)という回答を合わせたら、半数以上に!結婚生活で気持ちのすれ違いや、子育てで忙しいなど、「セックスレス」になる要素が多くなるのかもしれませんね。ちょっと寂しい結果かもしれませんが、これも現実。今は違うとしても、そうなった時自分はどうするべきか、置き換えて考えることも必要かも。■ 交際している人でセックスレスだと思わない人・・・37.9%また、同調査内で「交際している」場合に、全体で一番多かった回答は、「思わない」(37.9%)という結果でした。どちらかと言えば思わない(31.3%)も合わせると、こちらは半数以上が「結婚している」場合と真逆の結果に。交際中にセックスレスだと感じていなくても、結婚すると、セックスレスになってしまうカップルも多いのかもしれませんね。では、男女では、どう意見が変わってくるのでしょうか?■ 男女別でセックスレスだと思う人・・・男性57.9%、女性50.0%同調査で、上記と同じ質問を男女別に回答を求めた場合、男性で57.9%、女性では50.0%という結果に!ほんの少しですが、男女で差があるということは、男性の方がちょっと不満を持っているのがわかりますよね。もし、セックスする気分じゃなくて、思いきり拒否してしまった場合。傷ついたパートナーの心を少しカバーしてあげるなど、ちょっとした気遣いが、セックスレスを防ぐ要素の1つになるかもしれません。「セックスレス」も、全くないからセックスレスだと思うのか、回数が少ないから不満でそう思ってしまうのかは、そのカップルによって違いますよね。当人同士、直接は話しづらい内容かもしれませんが、「性」について少しオープンになって勇気を出して、パートナー同士で会話ができると、さらに愛が深まるケースもあるのではないでしょうか。(愛カツライター/麻生アサ)(愛カツ編集部)相模ゴム工業株式会社:ニッポンのセックス2018年版presented by愛カツ ()
2019年03月04日政府が今年の消費税増税にともない積極的に対策を打っている、キャッシュレス化。クレジットカードなど、支払いをキャッシュレスにすることでポイントが2~5%還元されるという政策も進んでいるようですが、国民である私たちの実感としては、どうでしょうか。私自身は、まだまだ現金志向なのですが友人たちはキャッシュレス化に割と意欲的で最近その動向が気になるもの……。そこで今回は、キャッシュレス化をいち早く取り入れた友人・知人のリアルな本音をご紹介します。イラスト・角侑子Apple Payは便利だけど…...「会社の同僚がApple Payにしてから『交通機関でいちいち現金をチャージする必要がなくなって快適だ!』と、感動しながらすすめてきたので私も切り替えました。これは本当に便利! 改札でチャージがなくて後に人がつっかえるという迷惑もないし、電車の乗り遅れもなくなりました。ですが、ちょうどこの間、焦る出来事があって……。帰宅中に携帯の充電が切れちゃったんですよね。つい電池残量が心もとない状態で家を出てしまって。携帯が完全に電源オフになると、当然ですが改札は通れません。しかも今回を機に財布の中身もほとんどキャッシュレス化させたので、その日も現金は一切持っていませんでした。あいにく駅にATMもない。恥ずかしながら駅員さんに事態を報告して、後日精算にしてもらいました。Apple Payに切り替えるなら、モバイルチャージャーや予備の現金だけでも所持しておくと良いですよ」(28歳・広告代理店勤務 )カードを持ちすぎて、いくら使ったかわからない「流行りに乗った感覚でキャッシュレス化を始めてみました。最初は手もとに現金がないことが不安だったのですが、カード一枚でレジの会計がかなりスムーズになるので、慣れると本当に便利ですね。しかもカードによって特典やポイントの還元に違いがあるので、よく利用するお店に合わせてカードを作っています。銀行のクレジットカードに、イオンやセブン系列のカードにdカード。結果的に現金で払うよりもお得に買い物ができているはずなのですが、困ったことにどのカードでいくら使ったかを把握できなくなってしまいました。明細を確認して残高が想像以上に減っていたことに愕然としたこともあり、カードを利用するにあたって計画的に収入と支出のバランスをチェックする必要があると実感した次第です。今は、家計簿アプリを利用して使いすぎていないかをチェックしていますが、そうした細かい作業が苦手な方は現金のほうが性に合っているかもしれませんね」(32歳・医療事務)旅行や地方出張で、いざという時に困った!「日本の政策そのものがキャッシュレス化を進めているのもあって、キャッシュレス化はなんとなく当たり前なんだという認識がありました。でも、当然っちゃ当然ですが、お店側がキャッシュレスに対応していないと意味がないんですよね。普段は都内で生活しているのでカード払いや電子マネーが使えない事態はそこまでないのですが、小さな個人経営の店に行ったり、出張で地方に行った際に交通機関で使えなかったりすることもあります。都内であってもキャッシュレス対応を導入したばかりのお店だと、店員さんがやり方に戸惑って逆に現金払いより時間がかかってしまうことも……。スムーズなレジ会計に魅力を感じたのに逆に時間がかかってさらにストレスが増すという残念なシチュエーションも少なくありません」(34歳・営業)自分に合った使いわけが必要!キャッシュレス化が進んでいるとはいえ完全に現金を使わない生活というのは、現段階では生活しづらい一面もやっぱりある模様。確かに地震などの災害に遭った場合、いざという時の現金は手もとにおいておきたいものだし、友人との食事で割り勘する時は、後日支払うよりその場で現金による明朗会計のほうが何となくスッキリします。今回の意見を受けて私個人としては、食材・日用品などの生活必需品はキャッシュレス化させておきつつ、交際費は面倒でもなるべく現金を使うようにするほうが私のライフスタイルに合っていそうだと実感しました。人によってお金の使い方もまた個人差があると思うので、ぜひみなさんもキャッシュレス化を視野に入れつつお金の付き合い方について見直してみてはいかがでしょうか?
2019年02月16日11人目の告白者は、厳格な家庭で育ったというチカさん。上京してすぐにアブない初体験を済ませた後は、のめり込むようにセックスにハマってしまったようです。セックスをより楽しむ秘訣とは?ハダカのコクハク【Epi11】「セックスはスポーツです!」■ハダカになる人チカさん(仮名)■データ・年齢25歳・職業会社員・彼氏無・初体験18歳・経験人数24人・H回数月3回・好きな体位 バック・苦手な体位 座位地方から上京して7年目のチカさん。地元でそこそこ有名な“立派な”親の元に生まれ、学生時代は勉強一筋。門限も厳しく外泊は禁止。もちろん恋愛やセックスの話なんてタブーな、厳格な家庭で育ちました。ルックスは、元女子サッカーの澤穂希選手似。裏表のないサバサバ女子に見えるのですが……。親には絶対見せられない、裏の顔がすごすぎました。【Epi11-2】普通じゃないセフレ初体験を済ませた後は「これで、いっぱいシまくれるぞ!」と意気揚々としていました。次にセックスをしたのは、ナンパで知り合った30歳のタカシ。初体験は「ナマ」というリスクを負ったくせに、次からは「ナンパをしてくる男は病気を持っているかもしれない」と慎重になりました。しかし、タカシは大手企業の名刺を出してきたし、「お茶しよう」という言葉通り、初日は本当にお茶だけだったので、信用しても大丈夫だろうと。タカシとは4年間セフレの関係でした。とはいえ、タカシは普通のセックスはしません。誰かに見られながらじゃないと興奮できない人で、初体験したての私をアブノーマルな世界へ引き込んだのです。「面白いところへ行こう」車で暗い山道を進むタカシ。「このまま山奥に捨てられるかも」という不安な気持ちと、興味津々な気持ちとが入りまじっていました。連れて行かれたのは、夜景が見渡せる夜の公園。「ほら」とタカシが指差す方向を見ると、一組のカップルが夜景をバックにセックスをしていました。人のセックスを見るのは始めてだったので「すっすごい……」とクギづけに。「じゃ、俺たちも始めますか」と、タカシもわざとカップルから見える位置で、私のショーツをするりとおろして……バックからIN。人のセックスを見ていたので、私のあそこはすでにビチョビチョでした。少しすると……木陰から「はあはあ」と興奮した男性の声が聞こえてきました。それを聞いたタカシは、声のする方向に向かって、私のお尻を突きだす格好にし、またを大きく開いて性器を見せつけるようにしました。「誰かに見られているんだ」と思えば思うほどすっごく興奮して、腰が砕けそうになり愛液が足首まで流れて行ったのを覚えています。人生2回目のセックスは、痴漢に見られながらでした。華麗なるセックスの日々タカシとは毎週金曜日の夜に会って、ハプニングバー、エスエムクラブ、カップル喫茶などへ行き、知らない人たちの前でセックス。少し前までは、田舎でマジメ生活を送っていた私が、こんなことをするなんて夢にも思いませんでした。すべての行為が快感だったのですが、一番気持ちがよかったのは、タカシの友人でモデルみたいなカップルとの4P。キレイな女の人が、「こういうの初めて?」と聞いてきました。「はい……」。「じゃあ、ここ、舐められたことないでしょ?」と、彼女が舐め出したのは、私の足の指……。もう、ただただ驚きでした。そんな汚いところを!?こんな美しい人が!?ましてや女性が!?私は驚きつつも、すっごく感じてしまいました。女の人のベロってこんなにやわらかくて温かいんだ。恐ろしく気持ちよかった!こういう経験を重ねていくうちに、セックスは、ただただ気持ち良くて、スッキリする行為に。スポーツと一緒のようなものという認識になってしまったのです。この頃は、「暇だな」と思うと、セックスができる相手を探す日々。それって、暇だからカラオケやボーリングへ行く感覚と同じようなものでした。セックスはスポーツ?「セックスはスポーツと一緒」という名言を発してくれたチカさん。確かに、セックスって脚を開いたり、カラダを曲げたり、同じ動きを続けたりと、スポーツ要素もたっぷり。だけど、多くの女性は、「セックスはスポーツです!」だなんて言いきれません。なぜなら、「セックスは好きな人とする愛の行為」だって刷り込まれてきたから。そうでない価値観なんて知らないんですもの。でも、「セックスってスポーツ!」って感覚は、忘れちゃいけないと思います。だってセックスで感じないと悩む人は、準備運動が足りてないことが多いから。私たちって、マラソンでも水泳でも、スポーツの前は必ず準備運動をするように教えられてきました。そのほうが、カラダが動きやすくなり、ナイスパフォーマンスができるから。いいセックスをするためにも、柔軟性をアップさせるとか、事前にセックスで使う筋肉を使うようにして感じやすい身体にしておくことって大事です。こういった、セックスの準備運動の方法をまとめたのが『「勝負日」までに、魅せる&感じるカラダになる!ラブボディ・エクササイズ』(著:香取知里/マガジンハウス)。パーソナルトレーナーの先生と一緒に作った本です。©Foremniakowski/Gettyimages
2019年02月05日セックスそのものよりも、終わった後にまったりイチャイチャするのが好きという女性も多いのでは?セックス後のピロートークタイムは、男性から普段は聞けない本音を聞くチャンスでもありますよね。ただ、ピロートーク中の男性の「好き」という言葉は信じていいものか?ズバリ本音を聞いてきました。文・上岡史奈「私のこと好き?」と聞かれたら…「セックスする前もした後も言葉を求めてくる女性っていますよね。『私のこと好き?』『どう思ってる?』って何回も聞かれると、正直面倒だなと思うことも。思ってなくても、もちろん『好きだよ』と答えますけどね」(28歳/飲食店勤務)不安だからこそ、言葉で愛を伝えてほしいのが女性。適当に答えている男性もいるとは……、男性不信になってしまいそうです。女性としてはピロートークのときが聞きやすいのかもしれませんが、男性には「今それ聞く?」と思われてしまう可能性が高そうです。そもそも好きじゃないとセックスしない「好きでもない女性とはセックスしないので、『好き?』って聞かれて『好きだよ』って返すあのやり取り、不毛だなって思ってます」(26歳/メーカー勤務)“付き合っているからセックスする”という認識の男性からすると、“好き?と聞かれる=信用されていない”と感じることもあるようです。口ではなんとでも言えますし、言葉を求めるのではなく態度で判断したほうが良いでしょう。面倒な質問は事後にはしないのが正解かも「男はセックスの後って『1人になりたい』『タバコ吸いたい』『寝たい』みたいなことで、頭がいっぱいなんですよ。でも、そんなことしたら女性に嫌われるので、意識的に我慢して女性に優しくしているヤツがほとんどだと思います。そんな大変なときに『好き?』なんて聞かれても、適当に答えちゃいますよね」(33歳/ゲーム会社勤務)“賢者タイム”と言われる、セックスの後に性欲が一切なくなるタイミング。男性はイッたあと、安全な場所で体を休めるよう本能にインプットされており、スーッと冷静になって女性に触れるのすらイヤになる人もいるのだとか。早く寝たいという気持ちと戦いながら、女性のためにピロートークに付き合ってくれている男性も少なくありません。事後は「放っておいてほしい」といった気持ちでいっぱいのようなので、ピロートーク中の「私のこと好き?」という質問への回答は残念ながら当てにならないかもしれませんね。© India Picture / shutterstock© Goran Bogicevic / shutterstock© East / shutterstock
2019年01月26日セックスレスに悩む男女は多いですが、どのカップルもいきなりプツッと途絶えてしまったわけではないはず。徐々に回数が減り、いつの間にかなくなっていた……というケースが多い。その兆候に早く気付けば、防ぐ手立てがあるかもしれません。anan総研の女性たちにおこなった「セックスの回数についてのアンケート」をもとにその方法を検証してみましょう。文・塚田牧夫セックスが減った原因は…?「パートナーとのセックス回数は交際当初と比較してどのようになっていますか?」というアンケートに対して、62%の女性が「減った」と答えています。そして、「減った」と答えた人たちに原因を尋ねたところ……。「仕事していたら平日はめんどくさい、早く寝たいし、土日も用事があると早寝早起きになる」(30歳・専門職)「彼が求めてくる回数が減った。すぐ寝てしまう」(30歳・経営者)「お互いの繁忙期がずれているため、常にどちらかが疲れてしまっている」(22歳・大学生)「セックスをしなくても満たされてるから」(32歳・会社員)といった意見が多く寄せられていました。やはり、長く付き合ったカップルにありがちな“慣れ”や“マンネリ”といった要素が大きく影響してくるようです。これに対して、男性にも同様の質問を投げかけてみたところ、「新鮮さがなくなった」「する時間があったらそのぶん寝たい」など、やはり女性の言い分とほぼ変わらない回答が得られました。改善のための適切な処置とは…?さらに前項で「減った」と答えた方たちに、「パートナーとのセックス回数について正直な気持ちを教えてください」と質問したところ、48%の方が「増やしたい」と答えています。さらに、「増やしたい」と答えた方に、改善のために工夫している(したい)ことを尋ねてみると、以下のような回答が……。「ムダ毛の処理とか、その時以外裸を見せないことを意識してます(興奮しなくなっちゃうって聞いたことがあるので……)」(24歳・会社員)「寝るとき谷間を見せたり、素足を見せたり、足を絡めたりしている」(30歳・専門職)「毎回下着を新しくする、彼好みの下着を買う、保湿ケアに力を入れる」(22歳・大学生)以上のような意見が寄せられました。これに対してある男性からこんな話が聞けました。「僕の彼女も下着はいつも色っぽいのをつけてます。たぶん彼女なりの努力なんだと思う。そういった気持ちには応えたいので、エッチはコンスタントにしてます。付き合って2年になるけど、会えばしますね」(29歳・会社員)女性の努力は無駄ではない。気持ちが伝われば、相手もその思いに応えようとしてくれるんですね。努力は無駄にはならない!人の心理には「返報性の法則」というのがあります。人から何かしらの施しを受けると、お返しをしなくてはいけないというような気持ちになる心理作用のことです。なので、アンケートで挙がった「下着にこだわる」「普段は裸を見せない」「谷間を見せる」「保湿ケアを怠らない」などの努力は無駄にはなりません。気付いてさえもらえれば、必ずお返しがもらえる。その見返りが、セックスという形として現れるわけです。ただ、努力に気付いてすらもらえなくなったり、気付いても何の反応もない場合は、かなりの末期状態。そうなる前に、適切な処置を施しておきたいところでしょう。(C) gpointstudio / shutterstock(C) NotarYES / shutterstock(C) lightwavemedia / shutterstock
2019年01月13日「出産後にセックスレスになった……」というのは、よく聞く話です。でも、実際のところその状況になってみないと分かりません。「うちは大丈夫」と思っている夫婦でも、突然セックスレスに陥ってしまうことがあるようです。そこで、“産後に妻を抱けなくなった理由”について男性たちに話を聞いてみたので、参考にしてください。文・塚田牧夫断られるのが怖い「“出産に立ち会うと妻を女性として見られなくなる”みたいな話があるじゃないですか? でも、うちはそんなことなかったんです。立ち会ったけど、妻に対する感情は変わりませんでした。だから、出産後しばらくして誘ったんですね。そうしたら、妻のほうから“そういう気分になれない”と断られてしまって……。何回かそういうことがあったんです。そうなってくると、こちらからは誘えない。断られるのが怖いんですよ」ダイチ(仮名)/34歳出産後の女性は、産後うつなどメンタル面で大きな変化があることがあります。性欲が湧かないなんてことも。そういったことを伝えず、お誘いを断り続けていると男性も傷付いてしまいます。母乳にビックリ「子どもが生まれてしばらくして、妻とセックスをしていたんです。すると、妻が上になったとき、胸の先から液体がタラタラと……。母乳が出てきたんです。妻が“あ、ごめん”と言っていったん中断。それからまた始めようとしたんだけど、俺のほうが萎えちゃって……。復活できず、そのまま終了。興奮する人もいるらしいけど、俺はちょっと抵抗を感じてしまった……。申し訳ないと思いつつ、それ以来セックスレスになってしまいました」アキヒロ(仮名)/35歳母乳が出ることにより、妻を女性というより、母親と認識してしまうことがあるようです。体質はなかなか変えられないので、徐々に慣れていってもらうしかないかもしれません。義母がしょっちゅう来るので「子どもが生まれてからというもの、義母がしょっちゅう家に来るようになりました。しかも泊まっていくんです。うちはマンションで余っている部屋もない。まさかソファに寝かせるわけにもいかず、妻の隣で寝てもらっています。そうなってくると、セックスなんて物理的に無理なんです。孫が可愛いのは分かるけど、ちょっと気を使ってもらいたいです」タツヤ(仮名)/34歳子どもが生まれると、環境も変わります。なかなかセックスできる状況にならない場合も。最初は仕方ないところもあるので、徐々に落ち着くのを待つしかないかもしれません。“男が産後に妻を抱けなくなった理由”をご紹介しました。精神的なもの、肉体的なもの、環境的なもの、と理由は3つタイプに分けられるようでした。変化があるのは仕方がないこと。話し合いの場をもったり、気を使い合うなどして、少しずつ改善を図るしかないでしょう。© Roman Samborskyi / shutterstock© Dean Drobot / shutterstock© perfectlab / shutterstock
2018年12月28日「出産後、妻を女性として見られなくなった……」という男性の声をよく耳にします。そしてセックスレスになったという話も。しかし、女性側がセックスに対して積極的になれなくなることもあるようです。どういったことが影響しているのか……。“出産後に夫からの誘いを拒絶する理由”について経験のある女性たちに話を聞いてみました。文・塚田牧夫性欲が湧かない「出産後、まったく性欲が湧かなくなってしまって……。最初のうちは、夫に求められれば対応はしていました。でもそれがだんだん苦痛になってきて……。あるとき、誘いを断ったら、夫がすごく不機嫌になったんです。“こっちの相手もしろよ”みたいなことを言ってきて、そういう態度にウンザリ……。それからは、求めてきても無視しています」アスミ(仮名)/32歳出産後はホルモンバランスが崩れ、性欲が湧かなくなることがあるようです。そんなときに、無理に対応するのは苦痛なだけ。体調の変化などをしっかり伝え、理解してもらうしかないのかも……。そのぶん子どもに愛情を注ぎたい「子どもが生まれてからというもの、夫のことがどうでもよくなってしまって……。なんだか、相手をするのも面倒くさい。時間の無駄という気がしてしまうのです。セックスする時間があるなら、その分、子どもに愛情を注ぎたい。睡眠をとって体力を蓄えたり、子どもの寝顔を見たりしているほうが全然いいですね」ヤスエ(仮名)/35歳愛情のベクトルの向きが、完全に夫から子どもへと変わってしまったのでしょう。しかし、夫婦関係が良くないのは子どもにも良くないということを、理解しておきたいですね。拒まれたからやり返した「子どもが生まれても、特に体調などに変化はなく、いたって健康体でした。あるとき、こっちから旦那にカラダをくっ付けたんですね。そうしたら、“そういう気になれない”と拒まれた。ショックだし、腹も立ちました。それからしばらくレス状態が続きました。数ヶ月して、ようやく向こうから誘ってきたんです。でも以前のこともあり、まだ根に持っていたので拒んでやりました。以来、お互い求めることがなくなりました」チヒロ(仮名)/33歳ご主人も、もしかしたら関係改善を図ろうとして誘ってきたのかもしれません。それを無下に断るのは酷というもの。意地の張り合いは事態を悪化させるだけ。どちらかが折れないと、取り返しのつかないことになりそうです。“妻が出産後に夫からの誘いを拒絶する理由”をご紹介しました。女性は出産後、肉定的にも精神的にもいろいろと変化します。それが性欲にも影響を及ぼすことがあります。夫婦が理解し合わないまま、セックスレス状態が続かないよう、話し合いの場をもつことは必須でしょう。© Mladen Zivkovic / shutterstock© Volodymyr Tverdokhlib / shutterstock© Fotobyjuliet / shutterstock
2018年12月27日“W不倫”とまではいかないものの、セックスレスに陥っている既婚者男女同士が、かなり危ういLINEを送り合っていることがあるようです。魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな危険なLINEをのぞき見してきました。文・並木まき1:「もしも私たちが夫婦だったら…」「取引先男性と、何度かふたりで飲みに行きました。私は彼に好意を抱いてはいるものの、“付き合いたい”とまではいっていない感じ。たぶん、相手も同じような気持ちだと思います。この間、飲みに行ったときに、お互いにセックスレスということが判明し、それ以降はLINEで下ネタも送り合うようになりました。私がちょっとムラムラしたタイミングで『もしも私たちが夫婦だったら、レスにはならなかったかもね(笑)』って彼にLINEしたら、彼から『僕もそう思う……。毎晩でも抱きたい』って返ってきました。それ以来、仕事で彼に会うたびにドキドキしていますが、言葉遊びみたいなものだと自分に言い聞かせて、平静を装っています」リカ(仮名)34歳女性大人の男女が親しくなると、LINEでやり取りする内容も過激になりがち。お互いに既婚者ということで、理性を失わないように願うばかりです。2:「今夜は、君を想像しちゃおうかな」「職場の既婚男性の先輩と飲みに行ったときに、セックスレスについて相談を受けました。ウチも結婚3年めにして早くもレスなので、お互いの夫婦生活についていろいろと語り合いました。帰宅後、その先輩から『今夜は君を想像して、ひとりでしちゃおうかな……』とLINEが。お酒が入っていたこともあり、際どい話をたくさんしたので、彼が発情してしまったようです。私も正直、ちょっとムラムラしていたので『私もそうしようかな……』と返信してしまったのですが(笑)今度ふたりで飲みに行ったら、体の関係になってしまいそうで怖いです。しばらくは、ふたりだけで会わないようにします」みぃ(仮名)37歳女性お酒が入っているとはいえ、男女でセックスに関する話をすれば、妙な気分になるでしょう。「君を想像して……」なんて破廉恥なLINE、普通は送れませんよね。3:「勝負下着の写真を…」「旦那さんとのレスに悩んでいる後輩から頻繁に相談を受けているのですが、だんだんと内容が過激になってきました。その子はまだ30代前半で若く、性欲もそれなりにあるみたいですが、旦那さんが全く応じてくれないんだとか。で、僕は僕で子どもが生まれてから妻とは一切していないので、その子から相談を受けるたびに、密かに悶々としていたんです。最近では、だいぶ心を許してくれているみたいで、『これなら、旦那も発情してくれるかなぁ?』と、下着姿の写真をLINEで送ってくるようになりました。不倫は避けたいから、なんとか自分を抑えていますが、今後も写真がバシバシ送られてきたら、我慢できるか自信がないです……」ケイタ(仮名)39歳男性夫以外の男性に下着姿の写真を送るとは、なんとも大胆。心を許しているだけかもしれませんが、男性をその気にさせてしまいそうで怖いLINEですね。いつ不倫関係に発展してもおかしくないような、際どいLINEを送りあっている男女もいるようです。レスに悩んでも、男性にこんなLINEは送らないほうがよいのではないでしょうか。(C) Roman Samborskyi / shutterstock(C) Marcos Mesa Sam Wordley / shutterstock(C) goodluz / shutterstock
2018年12月21日「セックスレス…大変そうだなとは思っていたけれど、まさか私がそれを経験するなんて」セックスレスに悩む女性のリアルな声を聞いてみました。お話をうかがったのは、ナツミさん(仮名・32歳)。相談しにくいだけに、抱え込んでしまう傾向があるようです。文・いろは結婚4年目。セックスレスになるなんて、思ってもいなかった結婚して3年半ほど経ちます。交際期間は2年ほど。同棲はしていなかったものの、お互い独り暮らしだったため、お泊まりデートは頻繁でした。性格はもちろん、セックスの相性もとても良いんだと感じていました。付き合ってから入籍するまでも、よほど忙しくない限り、最低週に1度はセックスしていたと思います。私自身はいつも満足していました。彼に愛されていることも実感できていたんです。入籍前に同居の準備を始めました。実際一緒に暮らし始めてからも、セックスの頻度は変わりません。最初の頃はむしろ増えた気がします。この人となら、ずっと愛し合っていける。そう確信していたのです。きっかけは、些細なことだった。結婚3年目の頃でしょうか。その頃も、特に性生活に不満があったわけではありません。きっかけは、ありきたりかもしれません。お互いの仕事の繁忙期が重なって、本当に疲れていたんです。今までもそういったことはあったのですが……あの日だけ、ちょっとキツめに断ってしまったんですね。夫は夫で気を遣ってくれていたんだと思います。性欲だけで求める人間ではないとわかっていたので。だけど、「疲れてるんだから無茶なこと言わないで!」と語気が強くなってしまったんです。夫も疲れていたと思うので、私の配慮も足りませんでした。そこからギクシャクするようになってしまって。恐る恐る「ベッドに行く…?」と聞いてくる彼が、ちょっと面倒になってしまったんです。最初は応じていたのですが、最中に覚える違和感というか。夫は無理してるのかな、とか考えると、疲れてきてしまったんです。そのうち、ベッドの上で演技をしている自分がいることに気づきました。私はこのセックスに満足しているのか、夫を満足させたい気持ちだけでベッドに向かっているのか、わからなくなってしまって。演技している自分を思うと、滑稽に感じました。あんなに満足できるセックスができていたのに、今は何なんだろうって。でも、そういったことは、きっと夫も感じていたことだと思います。結婚にセックスって必要なの…?子作りだけで十分かもしれないそれから随分とセックスの頻度が減りました。徐々になくなっていき、もう数か月はセックスしていないと思います。最初はつらかったです。自分勝手ですが、女として見られていないような気がして。だけど、今では面倒という気持ちが先立ってしまいます。理由をつけて断るようになってしまったんです。夫から誘われることもほどんどなくなりました。性生活以外は本当に順調です。一緒に話し合ったり、出かけたり。楽しい毎日を過ごしています。こうなると、結婚生活にセックスは必要なのかな、と思ってしまって。だけど、男性は女性と違った性欲もあると思うんです。こんなにセックスをしていないと、不倫されてしまうのでは……という不安があります。不倫されるのも嫌だし、風俗に行かれるのも嫌です。ワガママを言えば、彼との子どもは欲しい。35歳までには欲しいんです。楽しむという意味ではセックスが面倒なのですが、子作りのためのセックスはしたいのが本音です。だけど、それも言い出しにくくって。もう一生セックスを楽しめないのかなぁ。不倫されないように注意する生活を続けるのかなぁ。子どもを産むのは諦めたくないなぁ。矛盾した気持ちがたくさん出てきます。でも、セックスレスになる前のことを思い出すと、やっぱり彼と愛し合いたいな、という気持ちも確かにあるのだと思います。©Vasyl Dolmatov/Gettyimages©courtneyk/Gettyimages©vadimguzhva/Gettyimages
2018年12月16日今や、セックスレスに陥っている夫婦は珍しくないようです。そんな中、夫に対するの不満を夫以外の男性にLINEしているツワモノ妻も……。そこで今回は、魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが聞いた、強烈なLINEをご紹介します。文・並木まき「たいして大きくもないくせにさ」「前の職場で仲良くなった既婚女友達は、とにかく下ネタが豪快で、夫婦間のセックスについても平気でLINEしてきます。ここ1年くらいはレスらしく、その子はなんとかして改善したいようですが、ご主人が乗り気じゃないんだとか……。そんなご主人への不満と性欲が溜まりまくっているのか、最近は僕へのLINEの内容もどんどん過激になっています。『たいして大きくもないくせに、もったいぶって何様なのかしらね?』ってきたときは、ご主人と同じ男としてなんて返していいかわからなかったです……」ヒロキ(仮名)32歳一度レスになると、解消するのも大変。不満が大きくなりすぎると、他人に過激な発言をしてしまう女性もいるようです。「絶対浮気してるから、私も浮気したい」「レスだという女友達は、ご主人が浮気していると思い込んでいるみたいです。僕が話を聞いている限りでは、ご主人に浮気をしている様子はありませんが、その子の想像は膨らむばかり……。最近では、『旦那ばかりいい思いして、ズルすぎ!』といったLINEも増えてきて、この前は『私もそろそろ浮気したい』と言っていました。これって、僕、誘われてますよね……」トモアキ(仮名)36歳レス状態が長くなると「夫は、外でしているのかも……」と頭をチラつくのが女というもの。負けず嫌いな女性ほど、そこで「ならば私も!」となってしまうようです。「溜まっててヤバイ」「ひと回り年上のご主人と結婚したばかりの既婚女友達は、新婚当初からセックスレスで悩んでいるらしく、頻繁に愚痴をLINEしてきます。なんとこの半年で1回しかしていないみたいで、ついに『溜まっててヤバイ!』『やりたいのに、夫に相手にされないなんて、私って可哀想じゃない?(号泣)』といった感じに、露骨に嘆き始めました。キレイな子で、独身の頃は上品なイメージしかなかったのに、性欲が満たされないと人が変わったようになるんだな……と、ある意味感心してLINEを読んでいます」イチロー(仮名)36歳性欲は、人間の三大欲求のひとつ。そんな欲求が満たされないと、別人のようになってしまう女性も珍しくないのかもしれません…。セックスレスに対する不満は、誰かに聞いてもらうと少しは心が軽くなるもの。しかし夫以外の男性に過激な愚痴LINEを送ってしまうと、誤解やイメージダウンにもなりかねないのでくれぐれもご注意を!(C) TORWAISTUDIO / shutterstock(C) Jacob Lund / shutterstock(C) Monkey Business Images / shutterstock
2018年12月07日こんにちは。「男の気持ちは男に聞くのが一番早い!」恋愛プランナーのTETUYAです。仲が悪いワケではない、どちらかというと仲は良いほう。そんな関係でもセックスレスになるカップルが最近増えているようです。そこには様々な理由があるとは思いますが、今回、男のよくある本音としてセックスレスになる理由を紹介したいと思います。今、セックスレスに悩んでいる人がいたら、どれに当てはまるか考えてみてください。■ プライドが傷つけられた可能性を疑うまず、一つ目に考えられる理由は、彼がプライドを傷つけられたという事。男はプライドの生き物ですから、セックスにおいてもプライドが傷つけられるシーンがあるんです。しかも、女が意外と気にしていないところで。オブラートに包みますが、彼のスキルをダメ出しなんかしたら一発でアウト(笑)(さすがにそんなダメ出しする人は少ないかと……)意外と傷つくのが、彼があなたをセックスに誘ったときに、色んな理由があってあなたが拒否したとき。しかも、それが立て続けに2回、3回続くと、もう男のプライドはズタズタ。男が誘うときって、ちょっとした勇気使っているんですよね。■ 女を忘れた行動つき合いはじめは恥じらいがあったのに、交際期間が長くなってきたり、同棲したりすると、急に安心感からなのか、女を忘れたかのような行動を見てしまったことでセックスレスになることも。例えば、セックスしたあとに裸でウロウロ歩き回るとか。男は自分勝手な生き物で、自分は、だらしないところ見せてOKでも、女性にはいつまでも女らしくいて欲しいと願っているものです。■ 単純に仕事で疲れているセックスレスになる原因として、単純に仕事に疲れて夜の元気が出ないというシンプルな理由なことも多いです。「私の事が飽きたの?」と不安で悩んでしまったとき、実は、この理由がメインなときがあるんです。特に、仕事とプライベートを分けられない、だらだらの不器用タイプに多いです。■ 彼女とのパターンに飽きるはじめのころは、あなたとのセックスに新鮮さを感じていたのに、だんだんとワンパターン化して飽きてくるということは、男の本音として実際あります。このワンパターン化を打破するためには、あなたから恥ずかしそうに、新しいパターンを提案してみる。もしくは、彼が勇気を出して提案してきたエッチに順応しましょう。ここで拒んだりすると、一気にセックスレスの道に突き進んでしまいますよ。■ おわりに彼女とのセックスの間隔を空けすぎてしまって、次、いつ誘っていいかわからなくなってしまうことがあります。もし、あなたが、この緊急事態に遭遇した場合、解決するためには、旅行に行って環境を変えるなどの何かきっかけが必要。女性から誘うのは気がひけるかもしれませんが、ここは勇気を出してあなたから誘ってあげてください。別にセックスをしなければ愛情が確かめられないということはないんですが。ただ、ケンカをしたときに、仲直りするには、一番早い方法とも言えますね。(TETUYA/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2018年12月05日ふと現れる料理シーン。丁寧に、さりげなく織り込まれているからこそ、心を掴まれ、深い印象を残す。そんな「思わず作って食べてみたくなる」料理描写が光る最新作を、マンガのプロに伺いました。今読むべきマンガを知り尽くした2人が選ぶ、料理シーンが印象的な作品の共通点は、「マンガという墨一色の世界で、食べ物をおいしく描くのは至難の業ですが、一流の作家はやってのける。読者がそそられるよう仕掛けられた、絵、文脈、付随する情報を使った巧みな罠は、本当に見事なものです」(女子マンガ研究家・小田真琴さん)また、誰かに作ってあげるシーンにもカタルシスがある、と語るのは、漫画ライターの門倉紫麻さん。「料理を作った人が息を詰めて相手の反応を待つシーンでは、マンガを読む私も作り手と同じ気持ちでドキドキします。そして、相手から“おいしい”の一言が出ると、ものすごく気持ちいい!」そんな幸せな食卓風景が垣間見える話題の3作をご紹介。小田さんセレクト『スナックのおつまみ×その女、ジルバ』酒飲みにはたまりません!珠玉の“おつまみ描写”ホステスの平均年齢は70歳以上!そんな店に40歳の新人(?!)ホステスのアララが入店。戦後から平成まで、店を守る女性たちの強く生きる姿を描く。「スナックで出されるおつまみの描写が多いのですが、特に3巻に登場するこのシーンは、最も秀逸な場面。優れたマンガ家はフード描写が上手い。有間先生、天才です」全5巻有間しのぶ 552円~/小学館©有間しのぶ/小学館小田さんセレクト『Artiste アルティスト×プロの一皿』繊細さと疾走感が溢れる、厨房の描写から目が離せない。腕は一流なのに心が弱い、パリの高級レストランで働く青年・ジルベール。そんな彼が、仲間たちとともにフランス料理という芸術品を作っていく料理成長物語。「厨房の描写が丁寧で、圧倒的なリアリティがあります。マンガも料理も、素晴らしい作品は、繊細さの積み重ねの上に成り立っているものなんですよね」1~3巻さもえど太郎 620円~/新潮社※12/7に4巻が発売予定。©さもえど太郎/新潮社門倉紫麻さんセレクト『1122 いいふうふ×おうち餃子』共に料理を作り、食べる。結婚生活の喜びを料理で描く。結婚7年目、仲良しだがセックスレス子供なしの夫婦。不倫は公認で、夫には恋人も。そんな夫婦が一緒に餃子を作るシーン。「餃子を夫と一緒に作り、焼きたてを二人で食べられるという、結婚生活だからこその楽しさが描写されているところがいい。パクチーや炒り卵を入れるおしゃれなアイデアに、料理欲を誘われます」1~4巻渡辺ペコ 各570円/講談社©渡辺ペコ/講談社おだ・まこと女子マンガ研究家。女性誌や『ダ・ヴィンチ』、Webなどを中心に、マンガに関する執筆を行う。おいしいもの好きで、フランス菓子を愛する。公式ブログ「女子マンガの手帖」。かどくら・しま漫画ライター。著書に『マンガ脳の鍛えかた』(集英社)、12/14に『2.5次元のトップランナーたち 松田誠、茅野イサム、和田俊輔、佐藤流司』(集英社)が発売に。※『anan』2018年12月5日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2018年11月29日セックスレスにお悩みの夫婦が増えています。理由は様々ですが、素直になれないという点もあるでしょう。特に、女性のほうから誘うというのは難しいかもしれません。でも、健気に改善を図ろうとしている女性もいます。そこで、“ピュア妻たちのお誘いLINE”と題して女性たちに話を聞いてみました。文・塚田牧夫「処女に戻っちゃう!」「主人の仕事が忙しく帰ってくるのが遅いということもあり、一ヶ月くらいしていない時期がありました。これはセックスレスの兆候では……と密かに不安を抱いていました。そんなとき、出掛けるために電車にのってたんです。すると隣の女子大生ぐらいの年齢の子たちがヒソヒソ話しているのが聞こえてきました。エッチ全然してない……みたいな内容でした。すると、“処女膜が再生するらしいよ”と言うんです。初耳でした。ということは処女に戻るということ。私は初めてエッチしたとき、すごく痛かったので、あんな思いをもうしたくないと思いました。で、主人にLINEで“処女に戻っちゃう!”と送りました。帰って調べたら、都市伝説的な話のようでした。主人も呆れていました」サキ(仮名)/31歳口の動きを動画で送る「結婚して三年。マンネリを感じる時期であり、夫の私に対する気持ちもだいぶ冷めているように感じていました。なんとか改善できないものかと、友だちにも相談していました。セクシーな下着で誘惑……みたいな案も出たけど、正直あんまりプロポーションに自信がない。逆に笑われてしまうのではないかと……。もうひとつ出た案が、口元でセクシーさをアピールするというもの。男性は口元の動きにいやらしさを感じる……ということで、動画を撮ってみることに。友だちとの食事の風景をスマホで撮影。特に、口元のアップを中心に撮りました。わざとらしく舌で唇を舐めたりして、セクシーさを意識しました。その動画を、LINEで夫に送信。すると、効果があったのか、夜は優しく抱いてくれました」トシエ(仮名)/32歳「果たし状」「しばらく夜の営みがない日が続いたので、自分から誘ってみたんです。そうしたら“疲れてるから……”と断られた。仕事が忙しいのは分かるけど、ショックでした。でも、私は諦めませんでした。いろいろ策を考えましたよ。そこで彼の趣味に注目しました。彼は格闘技の試合を見たり、漫画を読んだりするのが好き。なのでそれっぽく、“果たし状”と題してLINEをしました。“今夜十二時、ベッドにて待つ”みたいな感じの内容で送りました。すると、しばらくして返事が……。“受けて立つ”と送られてきました」アリサ(仮名)/33歳“ピュア妻たちの健気なお誘いLINE”をご紹介しました。やっぱり諦めたらダメ。そうなるとセックスレスにまっしぐら。健気に誘えば、きっと旦那さんも応えてくれます。修復不可能な関係になったしまう前に、手を打つようにしたほうがいいでしょう。(C) Dean Drobot / shutterstock(C) Irina Bg / shutterstock(C) Mikhail_Kayl / shutterstock
2018年11月28日ようやく授かったわが子が、かわいくて仕方がない。この子のためなら、なんだってしてあげたい。食事の内容もインテリアも、頭の中、心の中まで、とにかく子ども第一。いつも笑顔で甲斐甲斐しく子どもの世話を焼く、愛情いっぱいの母親…。とても理想的な母親に見えます。実際、母親としては百点満点といえるでしょう。ところが、時間も気力も体力も子どもだけに傾注した結果、夫婦仲が崩壊。 前回 ご紹介したケースの主人公、亜由美さんはそんな女性でした。亜由美さんと敬二さんのように、目に見える大きな衝突にはいたらなくとも、妊娠・出産という夫婦にとっての一大イベントをへて、夫婦仲が冷えきってしまうのは決して珍しいことではありません。特に、妻が「母」でしかなくなり、「妻」として機能しなくなってしまった、機能不全の夫婦。そんな夫婦は年月をへるごとに、どんどん夫婦仲が悪化していく傾向にあります。確かに母親業は重労働。持てる時間もエネルギーも、すべて吸い取られゆく…そんな気持ちも分かります。わが子を愛すればこそ、わが子のために良い母親になろうとすればこそ、疲労度もアップ。「そんな毎日の中で、夫になんか構っていられない」「夫は大人なんだから、自分のことは自分でやってくれなくちゃ。これ以上、私を忙しくしないで」「どうせ頼りにならない夫が、たまに育児に口をはさんでくると頭にきちゃう。いつも子どもの面倒を見ているのは私だし、私のほうがずっと子どものことを分かってるのに。思いつきみたいに余計なことを言って、私の足を引っ張らないで!」「こっちがクタクタに疲れてるのにセックスとか言われると、もうドン引き。そもそも子どもが生まれてそんな気分になれないから、誘われると『気持ち悪い』と思っちゃう」そんな風に言いたくなる気持ちも、分からないでもありません。妊娠・出産による環境やホルモンバランスの変化で、妻が夫を拒絶するようになってしまう。本能的に子どもを守り育てることに必死で、「足を引っ張られた」と感じたら、相手が夫でも攻撃対象となり、「敵」とみなしてしまう。これらはよく知られた事実です。生後間もない、か弱い赤ちゃんを守り抜くために、女性に備わった本能。しかし、ただ事実を事実として、本能を本能として受け入れるだけでは、なにも変わりません。こうした事実を踏まえたうえで、どう対処していくべきかを考えましょう。その第一歩として、あなたが本能のなすがままに「夫は邪魔者“子どもが恋人”ママ」モンスターと化してしまう危険度をチェックしてみてください。■「今時モンスター 夫は邪魔者“子どもが恋人”ママ」度チェックここでは、あなたの「今時モンスター 夫は邪魔者“子どもが恋人”ママ」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 子どもさえいてくれれば、夫は留守でも構わない。2. 子どもには持てる限りの時間とお金と労力を、すべて注いであげたい。3. 子育てこそ、女性の最大の幸せだと思う。4. 育児や子どもの教育について、夫はあてにならないと思う。5. 母親がどれだけ育児や教育に関する知識を持っているかで、子どもの人生は決まると思う。6. 妊娠中、産後を通して、育児書とネットが最高の友だちだった。7. 育児以外の仕事、人間関係の優先順位が下がるのは仕方がない。8. 妊娠・出産をへて、夫にイライラすることが急増した。9. 産後、夫の誘いを断り続けている。 10. 子どもが生まれてから、夫を家事や育児の足手まといだと感じるようになった。■あなたの「夫は邪魔者“子どもが恋人”ママ」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「夫は邪魔者“子どもが恋人”ママ」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、“子どもが恋人”ママ度「C」(今はまだ、ただの「いいお母さん」ですが…「いい奥さん」であることも忘れないようにしてください)○の数が6個以上8個未満は、“子どもが恋人”ママ度「B」(「夫に回す時間や労力はない」という生活になりつつありませんか?)○の数が8個以上は、“子どもが恋人”ママ度「A」(「子どもさえいてくれれば、夫のことなんかどうでもいい」という態度に、夫は相当傷ついているはず)夫の敬二さんをズタボロに傷つけた、「夫は邪魔者“子どもが恋人”ママ」モンスターの必殺技。それは「夫を完全無視」。夫として尊重されず、父親として頼りにされず、男として求められない。だから家庭に居場所がない。「あなたの考え? 気持ち? したいこと? そんなの興味ないわよ」「あなたは精子バンクとATMとしてだけ機能してくれれば、それでいいの」そんな亜由美さんの態度に敬二さんはずっと傷つき、怒りを募らせていました。幸い女性の産後うつに関しては、少しずつ情報が増えてきています。赤ちゃんの誕生で突然環境が変わり、心身ともに疲労困ぱいしている妻に、夫が言ってはならない禁句があるそうです。それは…「母親になったんだから頑張れ」「ママなんだから我慢しないと」なんだそう。では、子どもの誕生後の夫の状況は? 男性は出産という、肉体的な大ダメージを受けずにすみます。ホルモンバランスの変化による、精神的なゆらぎもないでしょう。だからこそ、「いかにして夫が妻を産後うつから守るか」が重要視されていますね。けれど、夫だって父親1年生。なんでもかんでも「父親なんだから我慢」「妻は心身ともに参っているんだから、夫が我慢してやれ。折れてやれ」と言われていては、不満がたまるのは当然です。こんなことを言う妻がよくいます。「私は妊娠・出産で体の状態が変わってセックスどころじゃないのに、夫に求められると本当にゲンナリするんです。確かに男性は妊娠も出産も経験しないから、女性の体や心の変化を体感することはできません。でも、ちょっと想像すれば分かりますよね? あんなにおなかが大きくなって、人ひとりを生み出すんですよ。ちょっと考えれば、セックスどころじゃないことくらい、分かりますよね? そう思うと、本当に夫にイライラして」身も心も疲れ切っている時期に、そう思ってしまうのは無理もないかも知れません。けれど…そんな妻たちこそ、思いやりを持たなければ。男性は妻の妊娠期間中といえども、自動的に性欲スイッチがオフになるわけではありません。女性が男性の性欲のメカニズムを体感することはできませんが、ちょっと考えれば、「妻の妊娠中であれ産後であれ、夫の性欲は普通に存在する」のです(妊娠中の妻は対象にならない夫もいますが)。それでも新たな命を育み、生み出すために、妻は全身全霊で頑張っている。それが分かっているから、夫たちは自分の性欲を我慢するのです。それなのに、夫が頃合いを見計らって、勇気を出して、「そろそろ、どう?」とおうかがいを立ててきた時に、妻が相手をさげすむような態度で冷たく拒絶したら…夫だって「やってられない」という気持ちになってしまいます。そして「産後セックスレス」へまっしぐら。とはいえ「妊娠・出産・育児で体がつらかろうと、夫の誘いは断るべからず!」などと言うつもりはありません。もちろん応じることができればそれに越したことはありませんが、無理は禁物。妻たちに覚えておいてもらいたいこと。それは、子どものことだけで手一杯だからと夫のことを後回しにして、『そんなの当然』と開き直っていては、あっという間にモンスターワイフ化してしまうということです。これはセックスに限らず、夫婦の生活全般についていえることです。産後、時間も心身のエネルギーも、まずは子どもに回っていくのは避けられません。そこで妻が「仕方ないでしょ。あなた、父親でしょ。私の手をわずらわせないで」という態度を取るか。それとも「ごめんね。私も忙しくて疲れてて、あなたのことはいつも後回しで…」と、相手の抱える不満に理解を示すのか。夫に傾けることのできる時間やエネルギーの量が同じでも、妻の気持ちや態度によって、夫婦関係に大きな差が出てくるのです。■子育ては十数年、夫婦生活は数十年…どちらが大切?ここで、 亜由美さんのケース を振り返ってみましょう。子どもに夢中になった亜由美さんは、早々に夫をバッサリと切り捨ててしまいました。夫の気持ちや要望など、お構いなし。子どもさえニコニコしていればそれでよく、いつでも「あなた父親でしょ。子どものために、これくらいできるでしょ? こんなことも我慢できないの?」という態度。朝から晩まで、子どもにベッタリ。育児、教育に関する情報も徹底リサーチしているので、「わが子のことを一番よく理解しているのも、わが子にとってなにが良いかを知っているのも自分」と信じて疑わない。だから、夫が妻の育児・教育方針に意見しても、聞く耳を持ちません。最近の傾向に、「検索魔ママ」の急増があります。子どものことで知りたいことがあれば、すぐにネットで検索。初めての育児で疑問に直面した時にも、ネットのママコミュニティで質問し、教育の悩みも、ネットの相談サービスを利用します。育児書もおもちゃもおやつも、すべてネットで高評価のアイテムを検索してワンクリックで購入するのです。本来なら、子どもの父親である夫にも相談してしかるべき事柄まで、妻がネットでリサーチして自己完結。最高の相談相手であるべき夫が隣に座っているのに、妻はまったく目もくれず、ネットで見知らぬ他人に子育て相談…などという奇妙な現象まで発生しています。妻のこうした行為は、夫が父親として成長する機会を奪ってしまいます。妻に頼られ、子どもに求められ、家族に尊敬されてこそ、夫は成長していくのですから。こうした妻は普段、夫をスマホの育児アプリ以下の扱いをしておきながら、ネットや育児書で見つけた「理想の父親像」を夫に押しつけようとしたりもします。こうなると夫は当然、息苦しくて仕方がない。発言権を与えられず、「子どものために」と妻が独善的に設定したルールを強要される。夫が妻の思い通りに動かなければ、さんざん目の敵にされ、非難される。そして、それ以外の時には、見向きもされない。妻の妊娠中や育児中の、夫の浮気。どんな事情があれ決して正当化されてはならないし、許されることではありません。しかし、家庭に居場所を失った夫たちが、外に救いを求めた結果なのかもしれないという想像はできます。その後、亜由美さんと敬二さんは冷戦状態に突入しました。態度をあらためるつもりもなく、夫婦関係について話し合う気もないまま、「ねえ、2人目」という催促しかしてこない亜由美さんから、敬二さんの心は完全に離れてしまいました。催促を拒絶された亜由美さんも、子どもの前では相変わらずニコニコしていますが、敬二さんと2人きりになると、以前以上に冷たい態度を貫いているそうです。「離婚も真剣に考えましたよ。でも、妻は絶対に親権を譲らないでしょうし、僕も息子と離れるのはつらい。それに妻は、子どもを置いて働きに出るなんてことは考えられないでしょう。となると離婚した場合、一体僕は毎月いくら、妻と息子に払い続けなければならなくなるのか…」八方ふさがりです、と頭を抱える敬二さん。育児の真っただ中で時間的、体力的制約があっても。「正直今は、子どものことしか考えられない」という気持ちであっても。亜由美さんが夫に対してもう少し思いやりを示せていたら、状況は変わっていたはずです。息子の前でだけ演じる「見せかけの幸せ」ではなく、本当に幸せな家族でいられたかもしれないのです。もう子どものことで手一杯。子どもさえいてくれればそれでいい。セックスなんて、もう興味ないわよ。今そんな風に思っているあなたも、ちょっと考えてみてください。夫が忙しさを理由に、あなたの寂しさや不満を無視するようになったら? 子どもに手がかからなくなったら? 子どもが家を出たら? 夫にセックスを冷たく断られ続けたら、どんな気持ちになりますか?家族は夫婦に始まり、夫婦に終わります。子どもが巣立ってからも夫婦関係は続きます。熟年離婚や空の巣症候群のリスクは大きいのです。「今は子どものことしか考えられない」というあなたも、もう少し先のことを考えてみてください。そうして、今より少し思いやりを持って夫に接することができるようになり、夫婦仲がやんわりすれば…。それはあなたが愛してやまない、お子さんの幸せにもつながります。
2018年10月28日一方がセックスレスだと感じる反面、セックスを求めすぎて相手に苦痛を与えていた、慰謝料を請求される・・・なんてこともあるのかもしれません。そのあたり、法律的にはどう判断していくのでしょうか?今回、...
2018年10月17日実はセックス嫌いの女性って案外多いんです。大好きな彼氏や夫だったとしても、セックスは面倒・・・できることならしたくない…子作りのためだけに仕方なく行っているという人も少なくありません。なぜ、セックスをしたくないのか?面倒だと思うのか?その理由は、セックスで気持ちよくなる、感じることを知らないからというのが大きな理由でしょう。気持ちよくなることができれば、当然またあの快感を味わいたいと思い、男性からの誘いも快く受け入れるはずです。今回は感じるカラダをつくる方法、セックスを楽しめない女性がすべきことをご紹介しましょう。1. なぜセックスを楽しめない?女性がなぜセックスを楽しめないのかという理由は、セックスに気持ちよさを感じていないからです。では、なぜセックスで気持ちよさを感じることができないのか?その原因は男性側、女性側、両方にある場合が多いです。男性ばかりが気持ちよくなって、女性がまったく感じることができないのは悲しいことですよね。お互いがセックスで気持ちよくなるためには、男性側の問題と女性側の問題を知ることが大切です。具体的にご紹介しましょう。 (1) 男性側の問題女性がセックスで気持ちよさを感じることができない原因は、男性のテクニック不足が挙げられます。セックスに慣れていない男性は、女性をその気にさせる前に無理やり行為に及んでしまうなど、女性側のことを考える余裕がないのです。セックスではまず、女性の体を気持ちよく癒してあげることが必要です。前段階ができていないと、男性だけが気持ちよくなり女性が感じることができなくなってしまうのです。また、男性がテクニックを身に着けようと知識を学んでいる場合も要注意。実際、そのテクニックが相手の女性を感じさせるものかどうかはわかりません。このように男性のテクニック不足、間違った知識によって感じることができない女性が多いのです。 (2) 女性側の問題セックスで感じることができないのは、何も男性のテクニック不足だけではありません。女性側にも問題があります。まずは、彼への気持ちの問題。彼のことは好きだけれど、付き合いが長くなってきたり、マンネリ化していると彼氏や夫を一人の男として見ることができなくなり、セックスでも感じにくくなっている場合があります。また、セックスをする際にすべてを男性に任せきりにして感じるために努力しないのも原因のひとつです。感じるカラダを手に入れるためには、自分自身の努力や気持ちの切り替えも大切でしょう。2. 女性がセックスを楽しむためのポイントセックスで感じることができず、セックスがあまり好きではないという女性は、自ら努力してみることをおすすめします。残念ながら、彼氏や夫があなたを気持ちよくさせるテクニックを突然身につけるといったことはほぼ不可能でしょう。それならば、自分で気持ちよくなるためにはどうすべきか?考えることをが重要。自分が気持ちよくなるポイントやコツは自分がよく知っているはずです。セックスを楽しめていないなら自分から行動を起こしましょう! (1) 感じるポイントを男性に教えるセックスで感じるために最も大切なのは、気持ちよくなるポイントを相手の男性に知ってもらうことです。二人のセックスでは中々感じることができない女性も、おそらく一人のときはオーガズムを迎える方法を知っていると思います。自分が気持ちよくなるコツは自分にしかわからないものです。男性にそのコツを伝授しましょう。『ここを触ってほしい。』などと具体的に、男性に教えてあげることで男性もテクニックを学び、段々とあなたを気持ちよくさせるコツを得ていくでしょう。 (2) 気持ちを切り替える感じるカラダを手に入れるためには気持ちの面も重要なポイントです。今は、セックスで気持ちよくならないとしても、付き合った当初は気持ちよいと感じたり、セックスをしたいと思ったことがあったのではないでしょうか。その頃の気持ちを思い出して、目を瞑ってみてください。気持ちを初々しかった頃に戻すだけでいつもとは少し違った感覚になるでしょう。それでも、気持ちが変わらないという人は、目を瞑りながら、好きな芸能人などを思い浮かべるのもおすすめです。妄想の力を借りてセックスをしてみると普段よりも気持ちよく感じられるかもしれません。感じるカラダを手に入れるためには、男性にテクニックを求めるばかりでなく、自分から男性にコツを教えたり気持ちを入れ替えることが必要です。セックスで気持ちよくなれないからといって男性をったり文句を言うと関係はこじれるばかりです。二人で気持ちよくなり関係も良好に築くためには、お互いに様々な方法を試してみることも大切ですよ。感じるカラダを手に入れて幸せをかみ締めてくださいね!
2018年10月13日【今週の悩めるマダム】結婚26年、もう5年以上夫とセックスレスです。月に1度のデートと年に1度の海外旅行が習慣で、世間的にはおしどり夫婦。しかし私が子宮筋腫や更年期障害で苦しんでいた最中に夫の不倫が発覚し、それ以来夜の関係がなくなりました。友人にも相談できず辛い日々です。もう女としての人生は諦めるべきでしょうか?(東京都在住・50代主婦)私の周りでも、40代以上の女性は皆さんこの悩みを大なり小なり抱えています。まず、「夫とセックスレス」という書き出しの“独り歩き感”が奥様を苦しめているように思えてなりません。セックスレスといいますが、そもそもセックスというのは2人でする行為。なので、どちらか一方だけの問題でもないわけです。セックスというのは子孫繁栄のための行為である前に私は愛を深めるための行為だと信じております。内容や方法などに関してはそれぞれご夫婦の形があると思うので口を挟むことは控えますが、セックスレスという言葉がどちらか一方を批判するために独り歩きすることがまず大変危険です。なぜ、ご主人がセックスレスなのか、ここを考えてみてください。ご主人だけの責任でしょうか?生きていればいろいろなことが降りかかりますから、そういうものが重層的に男を追い込み、苦しめているのかもしれません。男って意外と弱いんです。自信をなくせば機能しなくなるのもよくある話でして……。それから奥様の「もう女としての人生は諦めるべきでしょうか?」という最後の一言ですが、これはいけません。そんなに弱気でどうするんですか?セックスさせましょうよ。その気にさせたらいいじゃないですか?奥様の魅力と愛の力でご夫婦の素晴らしい関係を取り戻してください。10年ほど前、私の親友のご夫婦が離婚の危機に見舞われました。同じような感じ、つまりセックスレスになったのですけど、結局、2人は別れなかったのですよ。奥さんにある日、「どうやったの?」と尋ねてみたんです。そしたら彼女が微笑みながら「辻さん、あのね、うまくやるのよ」と言ったのです。私は思わずにんまり。彼女は夫をその気にさせることに大成功したのです。さあ、どんな方法を使ったのでしょう?ぼくが思うに、彼女はご夫婦にしかわからない“ツボ”を見事におさえたのでしょう。今、2人の夫婦仲はいい感じです。この「うまくやるのよ」というのはカップルがお互い持っていて損のない言葉かもしれません。誰にでもどこにでも危機が訪れます。関係が壊れた後で後悔するより、繋ぎとめるための努力という表現は違うと思いますが、愛の軌道修正は必要じゃないかと思うのです。セックスレスというのはどちらにも何㌫か責任があるわけで、そこを愛と根気と信頼で回復していくしかないのでしょう。人生は長いですからね、5年のセックスレスは辛かったでしょうが、悲観的になって投げ出すほどの時間ではないはず。5年前は欲望があったのですから、その時代に2人で戻ったらいいんですよ。お互いが寄り添いあってもう一度燃えることが出来たら素晴らしい。そのきっかけをどちらかが作らないとならないのかもしれません。うまくやってみてください。愛があればきっと大丈夫ですよ。【JINSEIの格言】5年のセックスレスは辛かったでしょうが、悲観的になって投げ出すほどの時間ではないはず。5年前にはお互い欲望があったのですから、その時代に2人で戻ったらいいんですよ。この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。以前の連載「ムスコ飯」はこちらで写真付きレシピを毎週更新中!
2018年10月09日大好きな彼ともっとラブラブしたいのになんだか様子がおかしい……。もしかして、あなた釣られた魚になっていませんか? 彼を再び振り向かせる簡単マンネリ解消テクを学びましょう!文・宮田愛子【みんなの恋テク】vol.68付き合うまでのドキドキ感を楽しんだのも束の間、付き合いが始まった途端に、「カレが適当になった! もしかして私、おざなりにされている?」なんて悩んでいる方も、少なくないんじゃないでしょうか?そう、これが俗にいう “釣った魚に餌はやらない” 現象。もしかするとあなた、「放っておいても大丈夫な安全女」に見られているのかも…! そんなの我慢できません。餌をもらえず餓死する前に、手の平で転がしてやりましょう!マンネリカップル再加熱法対策1上手な肌魅せで“女”を再アピールこっちがどんなに頑張っていても、メイクや香水の変化には気づかないのが男。一転、どんなに鈍い男でも、女性の露出に関してはとっても敏感ですよね。かがんだ時に見える胸もとや、スカートからスラリと伸びた脚に目がいってしまう、男の性。この習性を上手に利用して、思い切って肌を露出してみましょう。「昼間のドライブデートでショーパン×オフショルの服を着てきた時、彼女の細い太ももと華奢な肩に目がくぎ付け。いつも露出は少ないほうで、正直あまり見たこともなかったということもあり、余計にドキッとしました」(28歳・金融)こんなふうに、「誰か他の男に狙われていないか」「オカズにされていないか」と心配させるくらいがちょうどいいんです。カレとデートしながら、他の男子の目線を気にして楽しむくらいがベスト。ここで重要なのは、いくらカレの気を引くためであっても、下品な格好にだけはならないよう、気をつけること。脚を出したら胸もとはシャツでしっかり隠す、肩を出すならパンツや膝丈スカートを合わせるなど、あくまで上品な服装を心がけて。対策2予想のつかないオンナになる「行動パターンが毎週同じで、どこにいるか、何をしているのか、聞かなくてもわかる彼女。最初は良かったけど、付き合って1年でマンネリに。少しはミステリアスな女性であってほしいのが本音です」(26歳・商社)よく耳にする言葉ですが、男は狩猟本能がある生き物。自分のものと確信してしまえば、あとはまた次の獲物を狩りに出ていってしまいます。「休みの日は疲れてるし、家にいたい」「デートするにしても、お家映画デートでいい」もしかして、あなたの行動パターン読まれていませんか? そんな状態が続くと、「こいつはどうせ今日も家にいるだろう」「今の状況に満足しているんだろう」と、勝手な解釈をされてしまいがちです。そうなればもう、放置プレイ一歩手前!そうなるまえに、思い切って(ウソでもいいので)イレギュラーな予定を入れてみましょう。“なんとなく土日は彼と会うのがお決まり” なら、あえて土曜日は彼と会わず、友人と外出(しているフリ)しちゃいましょう! 「友達と出掛けるから」と言って家でゴロゴロしたり、本当は女友達と飲みに行くにしても、あえて「男友達と飲みに行く」と言ってみたり…。ここでのポイントは、あくまで彼が怒らない程度に「思い通りじゃない女」を演じること。これが、釣った魚に見られないポイントです。喧嘩にならないよう彼の気持ちを読みながら、キワドイ嘘を考えてみるのも楽しいですよ。もしかしたら、今までにないシチュエーションに反応して、カレの新しい一面が見られるかも…♡対策3身の回りのモノをいきなりチェンジ!「いつもはスカート一択の彼女。そのレアなパンツスタイルは、大き目なヒップと華奢な足首が目立っていて、普段よりもすごく色っぽく見えた。付き合いは長いけど、惚れ直しました」(31歳・テレビ)恋のはじめは、常に新しくより可愛い自分を求め、改良を重ねていくのが楽しかったはず。でも、付き合いが長くなるにつれ、服もメイクも気づけばワンパターンになってしまいますよね。マンネリ恋愛の一番の刺激になるのは、身の回りのモノをガラリと変えること。メイクを変えてみたり、香水を変えてみたり、服のバリエーションを変えてみたり、その方法はさまざまです。自分が似合うのはコレだから! と決めつけているあなた。似合わないと決めつけて避けていたアイテムが意外とハマることもありますよ。たとえば、いつもタイトスカートばかりの女性がフレアスカートを履いていると、ふだんは気にかけていなかった細いウエストが強調されますよね。女性は選ぶお洋服を少し変えるだけで、こんなにも印象が変わるんです。印象を変えられるのは、何もお洋服だけではありません。カレと会うときだけメイクを変えたり、いつもと香水を試してみたりするのも、カレの見方を変えるのに役立つポイント。ここで重要なのは、「1センチ切った前髪をカレに気付いてもらえなかった」と悲しむのはやめて、カレが気付こうが気付かないだろうが関係なく、どんどん新しい自分を試して楽しむことなんです。前述のように、いままでとは違う行動をとったり、カレの想定していなかった可能性を匂わせていけば、カレも焦りを感じてマンネリ解消のための努力を始めるかもしれません。重要なのは、カレの知らない部分があなたにはまだまだあると思わせること。そして、あなた自身も自分自身の変化を楽しむことです。新しい行動によって自分を変えることができれば、きっとカレも変わるはず。新しい自分で女を楽しみながらマンネリ解消ができる一石二鳥のこのテクニック、ぜひ取り入れてみてくださいね!※2015年8月6日作成
2018年10月03日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。「いつまでも若く美しく」。それは女性の究極の願い。そんな女性たちの願望を反映して、今やアンチエイジングは一大産業です。美容院やエステサロンのソファでめくる美容雑誌。息を飲むほど美しいモデルたちの笑顔…。最新の技術・研究のおかげで、女性たちの「見た目年齢」はかつてないほどの若返りを実現しました。ついには「美魔女」と呼ばれる女性たちまで登場しました。妻たちがいつまでも若々しく、かわいらしく、女性らしい…。そんな社会が到来すれば、私の人生テーマである「仲良し夫婦」の人口は確実に増えていくでしょう。ところが残念ながら、女性なら誰もが持つこの「アンチエイジング願望」が暴走し出し、妻をモンスターワイフ化させてしまう恐れがあるのです。「若くありたい。誰よりも美しくありたい」そんな女心に、モンスターがつけ入るスキを与えないよう、今回ご紹介するケースを他山の石としてください。■子どもが独立「残ったのはオバサン化した自分だけ」美魔女ブームにあせり…「モダンセクシャル系モンスター やりすぎ美魔女」代表:翔子(仮名)49歳の場合「え、この人が50歳? ウソでしょー!?」リビングのソファでスナック菓子をつまみながらスマホをながめていた翔子は、一人で大声を上げてしまった。1年前、長年使用していた「ガラケー」がとうとう故障。翔子はいらないと言い張ったが、次男の和明に「今どきガラケーなんてもう売ってないから」と説得され、新しく持たされたのがこのスマホだった。少し前まで翔子のスマホは、ガラケーと同じように電話とメールにしか使われていなかった。ところが3カ月前、和明が大学を卒業して就職のために首都圏へ引っ越すと、ポッカリと空いた時間と心の隙間を埋めるように、翔子はスマホが手放せなくなった。翔子は21歳の時に、同い年の正人と結婚。2人の息子に恵まれた。正人は真面目な働き者。しかし小さなメーカーに勤める夫の収入だけでは、大学卒業まで続く息子2人分の教育費などをまかなうのは難しい。そう考えた翔子は、若い頃からあらゆるパートに精を出した。5年前からは近所のスーパーで、週に5日働いている。そんな翔子の努力を知ってか知らずか息子たちは立派に育ち、2人とも国公立大学に進学してくれた。そして兄に続いて優良企業への就職を果たした次男も、ついに実家を巣立っていったのだった。長い間、子ども中心に過ごし、夫よりも子どもたちと一緒に過ごしてきた翔子。2人の子どもが独立した今、家での時間をどう過ごしていいか分からない。夫と話をしようにも、息子たちの近況やテレビニュースくらいしか話題がなく、会話が続かない。そんな時、次男が残していってくれたスマホが目に止まった翔子。彼女は驚いた。こんな小さな携帯ひとつで、あらゆる情報が瞬時に手に入る。ネット上には料理のレシピにダイエットのエクササイズ、あらゆる情報があふれている。しかもそれらが全部タダ。翔子は一気にネットサーフィンのとりこになった。そんなある日。健康に関する情報を探していた翔子は、とある美容サイトにたどり着いた。そこで彼女は耳慣れない言葉を目にする。「美魔女…?」そこには女優かなにかのような、華やかな女性の笑顔。その横にはひとこと、「私、50歳に見えますか?」。「50歳って…私より年上!?」翔子は衝撃を受けた。そして思わず、リビングの鏡の中の自分の顔をのぞき込む。…スマホの中で微笑んでいるこの女性と私は、まるで別の生き物だ。これまで家事や育児とパート仕事ばかりの生活で、自分の外見だの美容だのといったことは、気にかけたことすらなかった。けれど特に根拠もなく、自分の見た目は「年相応」だろうと思っていた。ところが、私が忙しく日々を過ごしているうちに、「年相応」などという基準はなくなってしまったらしい。そう思ったらなんだか急に、翔子は自分のたるんでくすんだ肌、最後に美容院に行ったのがいつだったか思い出せないほどのバサバサ髪を、とてもみじめに感じた。「こういう人たちってどうせ、ものすごいお金持ちの奥様とかなんでしょ。庶民は足を踏み入れることもできないような、会員制高級エステとか? そんなところの化粧品ばっかりそろえてるのよ。そりゃあ金に糸目をつけなければ、美しさも買えるってもんよね…」くやしまぎれにブツブツ言いながらスマホをいじっていた翔子の指が、ピタリと止まった。「奇跡の美魔女・麗子さんプロデュースのコスメの購入はこちらから…? え、なに、この人が使ってる化粧品が、買えるの? それもスマホで?」翔子は思わずネットショップのページへと飛び、「おためしセット」の値段を確認してしまう。「2週間分が3,000円って、高い! いつもドラッグストアで買ってるオールインワンジェルは1,000円しないし、2カ月はもったわよね。お得なセットで3,000円って、高すぎるわよ!」そう思いショップのページを閉じようとした翔子だったが、ふと考えた。これまで和明にかけてきたお金、これからはある程度自由になるのよね…。次男の引越しがすんで以来、翔子の銀行口座の残高は増える一方だった。パートとはいえ、週に5日働いていればそこそこの額が稼げる。老後に備えるためにも、もちろん給与のすべてを「おこづかい」として使えるわけではない。けれども、これまでなんだかんだと息子のために消えていったお金の一部を、自分のために使ったってバチは当たらないだろう。これまでずっと、家族のために頑張ってきたんだから…。それでもまだ躊躇(ちゅうちょ)している翔子の背中を、スマホで微笑む美魔女の麗子さんが押した。「私が特別なわけではありません。丁寧なお手入れを続ければ、あなたの中の若々しさや美しさも、必ず目を覚まします」「…よし!」翔子は「購入」ボタンをクリックした。■美魔女活動に精を出す妻「若さを取り戻したい!」しかし、夫は無関心…その日から翔子の生活は一変した。ヒマさえあれば、スマホで美魔女情報探し。彼女たちは、その実年齢がとても信じられないほど若々しく、かわいらしい。私だってもっと若ければ、こんな服を着てみたかった。こんな髪型にも挑戦してみたかった。美魔女たちは翔子がそんな風に憧れるスタイルを、年齢にとらわれず自由に楽しんでいるように見える。そんなスマホの向こう側の美魔女たちを連日ながめているうちに、翔子は自分の人生は間違っていたのではないかという絶望感にさいなまれ始めた。私はずっと家事と育児に追われて、一番きれいな時期、楽しい時期を、これっぽっちも楽しまずに年をとってしまった。体重もシミもシワも、白髪までどんどん増えて、花柄のワンピースもピンクのミニスカートも、明るい色のゴージャスな巻き髪も、私にはもう無理…。心を押しつぶすような後悔の念が、翔子に重くのしかかる。「今から、少しでも若返りたい」そう切望した翔子は、「有名美魔女」オススメの商品とあらば、化粧品であれサプリメントであれ飛びつくようになった。当然、パートの給与はどんどん消えていくため、それまでは「家庭第一」と断っていた週末の出勤や遅番も、翔子は引き受けるようになった。さらにダイエットのために、毎日最低1時間のウォーキングも開始した。使える時間とお金を一気に美容に傾注した甲斐あって、翔子の体重は順調に落ち、肌や髪もツヤを取り戻し始めた。パート仲間たちは、すぐに翔子の変化に気づいてくれた。「なんだか最近スッキリしたね!」「お肌の調子が良さそう。化粧品変えたの?」そんな言葉をかけられるたびに、翔子は幸福感に満たされた。結婚後すぐに妊娠。出産して以来ずっとあきらめてきたものを、私は今、取り戻している。そう思ったら、翔子の若返り熱にはもう歯止めがきかなくなった。「私だって美魔女になりたい。若い頃にできなかったことを、今からだってやってみたい」憧れの美魔女たちのブログやインスタグラムをくまなくチェックするのが、翔子の日課になっていた。彼女たちの生活の中に少しでもマネできそうなことを見つければ、すぐさま自分の日常に取り入れる。近所の大型衣料品店で買っていたダボダボの部屋着は、丈の短い花柄のワンピースになった。「近いから」というだけの理由で10年以上通っていた美容院は卒業。ネットで見つけたおしゃれなヘアサロンで、カラーリングとパーマをオーダー。ファッション雑誌など以前は買ったことがなかったが、今では毎月2冊以上を購読。それも「無難に年相応」な雑誌ではない。美魔女たちをマネて20代の女の子のようなかわいらしさを追求し始めた翔子は、20代向けの女性誌を読みあさるようになる。美魔女たちがSNSで発信しているように、「愛され系」「艶っぽ系」に大変身して、夫ともラブラブ…というのが、翔子の思い描いたシナリオだった。ところが…これだけ努力して成果を上げているにもかかわらず、夫の正人が翔子にほめ言葉らしきものをかけてくれたことは一度もない。「お父さん、私8キロも痩せたのよ。部屋着だってすごくおしゃれに、女っぽくなったでしょ。お肌も髪も若返ったって、パート仲間にもほめられるのよ。なのにお父さんは、どうしてなにも言ってくれないの?」夫が鈍感なタイプであることは、もうずっと前から分かっていた。でも、それにしたって…これだけきれいに、色っぽく若返ったのだ。面と向かってほめるのが照れくさいなら、ちょっと態度がやさしくなるくらいでもいい。これまでの結婚生活で捨てざるを得なかった「オンナ」を、私は今取り戻そうとしているのだ。夫にも私のことを、ひとりの女性として扱って欲しい。美活に没頭する一方で、翔子のそんな欲求不満はどんどんふくらんでいった。■夫とセックスレス「露出多めの下着やナイトウエア」で迫ってみたものの…そんなある日、いつものようにスマホでアンチエイジングの特集記事を読んでいた翔子は、衝撃的な見出しを目にする。「いつまでも若い女性は、ベッドでもいつまでも現役!」「女性ホルモンの分泌を促進する『若返りセックス』!」翔子は動揺しつつ、記事を読み進める。「いくら努力してスタイルやお肌のコンディションを維持しても、セックスから遠のいてしまった女性には、女性らしい艶や潤いが足りません。ベッドでもいつまでも『現役』の女性は、セックスなしでは醸し出せない女らしさ、色気をまとっています。そんな女性は、いくつになっても魅力的。セックスによって女性ホルモンの分泌が促進されると、女性は心も体も若返ります。セックスこそ、最高のアンチエイジングなのです」翔子は愕然とした。どんなに時間とお金をかけて努力しても、セックスなしじゃダメってこと? もしかして、「美魔女」たちがあんなに輝いてどこからどう見ても年齢不詳なのは、セックスの効果? セックスこそ、アンチエイジングの決定打ということか…。そこまで考えて、翔子は思考停止におちいってしまった。セックスって、私もうどれだけしてないのかしら。次男が生まれてから、ほとんどしていない気がする…ってことは、20年以上!? 希望通り2人の子どもを授かって以来、セックスについて考えたことなんてなかった。でも美魔女たちは、40代、50代になっても「してる」ってこと?セックスがアンチエイジングの最終兵器になるというのなら、絶対に試してみなければ。「ラブラブ夫婦」への突破口も、ここから開けるかもしれない。翔子は夫をベッドに誘う決意をした。金曜日の夜。それほど遅くなる前にベッドに入った翔子は、夫の背中に手を置いて話しかけた。「ねえ、お父さん…」「あ?」正人の声はすでに眠そうで、話しかけられて迷惑そうな様子。「あ、なんでもない」翔子はあわてて手を引っ込める。あまりにも久しぶり過ぎて、どこからどう話を切り出していいか分からない。どうしたものかと策をめぐらせていると、1分もたたないうちに夫の寝息が聞こえてきた。翔子は仕方なく、自分も眠りにつくことにした。翌日。翔子はスマホとにらめっこしながら、「夫をさりげなく誘う方法」をリサーチしていた。「愛され妻になるための方法」といったホームページやブログが、山のようにヒットする。「完全なマンネリ夫婦で色っぽい雰囲気にならないのなら、ナイトウエアを工夫してムードを演出?」ナイトウエアって、パジャマのことでしょ? パジャマなんて私、ショッピングモールの福袋に入ってたのをなにも考えずに着てたわ…。その記事には、ツヤツヤしたサテンのネグリジェの写真が添えられている。かわいい…でもこんなの、若い子向きでしょ。あ、このページから、オンラインショップにジャンプできるのね。今ならセール中で4,000円? 私の年齢じゃムリかと思ったけど、家で、しかも夜しか着ないんだからいいかしら。それに、うちのお父さんは鈍感だもの。これくらい思いきらないと、気づいてもらえないかもしれないわ。結局、翔子はその日、「おうちでもオンナに手を抜かない」「寝姿もセクシーにかわいく」というキャッチコピーのパジャマやネグリジェを3着購入した。すぐに購入した商品は届き、早速鏡の前で身に着けてみる。ダイエットの甲斐あって、体のラインがあらわになってももう見苦しいことはない。お父さん、なんて言うかしら。翔子はドキドキしながら夜を待った。ところが…正人はネグリジェ姿の翔子をひと目見るなり、「なんだ、そりゃ」と眉をひそめた。「ネットでね、セールになってたの。たまにはこういうのもいいかと思って…」「いくら安くても、それはないだろ。そんなスースーした格好して、腹こわすぞ」それだけ言うと、正人は翔子に背を向けて、いつも通りすぐに寝入ってしまった。そして、残念ながら購入した残りの2着についても、夫の反応は翔子の期待を裏切るものばかりだった。「一体なんのつもりだ。風邪ひくぞ」「年を考えろよ」「悪趣味だな」翔子はすっかり気落ちしてしまった。いい雰囲気になるどころか、夫は冷たい言葉でダメ出しの連発。悲しいと同時に、夫に対して腹も立った。一体どうすれば、このマンネリを打開して、20年ぶりのセックスにこぎつけることができるのか…そんな悩みを抱えてスマホにすがりつく翔子の目に、今度はこんな記事が飛び込んできた。「抱かれる女性は下着にこだわる」「エロかわいい大人ピンクで、男性をトリコに」そのページで紹介されているのは、ふんだんな黒のフリルで飾られた、ショッキングピンクのシースルースリップだった。女の私から見ても、すごくセクシー…。こんな下着姿で迫られたら、男性なら誰でも心奪われるはず。気づいた時、翔子はすでに、そのスリップの「購入』ボタンを押していた。今度こそイケるはず。この一着で、勝負を決める。翔子の意気込みにはすさまじいものがあった。スリップが届いたその晩。翔子は早速これに身を包み、夫の布団に入っていった。正人の目は驚いたように見開かれている。でも、ここで尻込みしちゃダメだ。今夜こそ、20年ぶりのセックスに持ち込む。翔子の決意は揺るがなかった。「ねえ、お父さん。私、最近きれいになろうとすごく頑張ってるのよ。結婚してから今までずっとバタバタしてて、そんなこと言ってる余裕がなかったけど…。それでね、お父さん。お父さんともまた…」「おいおい、一体なにがどうなってるんだよ!?」翔子の言葉をさえぎって、正人がほとんどどなるようにして言った。「お前最近おかしいぞ。なにがあったんだよ。突然、濃い化粧なんか始めるし、髪型も派手になるし、服やアクセサリーだって年甲斐もなく…。それにその格好。一体なにがしたいんだよ。どうしたんだよ、一体!?」翔子は絶句した。あんまりだわ。確かに私はもう20代じゃない。美容からもファッションからも、長年遠ざかっていた。だけど、私がそんな人生を送ってきたのは誰のせい? お父さん、あなたのせいでもあるんじゃないの? 私だってお金持ちの家の奥さんだったら、もっと若い頃から美容やファッションに気をつかえたはず。もしかしたら今頃は、「美魔女」のようになれていたかもしれないのに…。私はずっと、家計を支えるために働きっぱなしだった。仕事で忙しいあなたの分まで、男の子2人の相手も一手に引き受けた。元気いっぱいの息子2人と外をかけずり回ってできた、シミやシワ。スーパーで買ったお菓子をドカ食いするくらいしかストレス解消法がなかったせいで、ついてしまった脂肪。これまでずっと、こんなにも家族に尽くしてきたのに。それなのに…あなたは私の気持ちなんて、これっぽっちも分かってくれないのね。きれいになりたい、女性として扱われたいという女心を、そうやって踏みにじるのね。気づくと翔子は、不気味なくらい静かな声で夫に語りかけていた。「家政婦にオンナもきれいさも求めない、年相応に老け込んでいけばいいって言いたいのね」「は? 家政婦? 誰もそんなこと言ってないだろ」「お父さんのせいよ!」突然激昂した翔子に、正人は固まった。「若い時にやりたいこと、なんにもできなかったのはお父さんのせいよ! 私はお金も時間も、ちっとも好きなように使えなかった。夫婦仲良く、なんて言ってる余裕もなかった。だから今からでもって思ったのに、そうやって私のことバカにして…。私の若さを返して! 私の人生を返してよ! お父さんとなんてもう一緒にやっていけない。離婚してちょうだい!」ピンクのシースルースリップ姿で、泣き叫ぶ翔子さん。彼女の胸は、張り裂けんばかりに傷ついています。一方、夫の正人さんも、妻の変貌と突然の大爆発に唖然。妻に恐怖すら覚えています。長年良妻賢母として家族を支えてきた翔子さんを、「やりすぎ美魔女」モンスターと化すまで追いつめたものとは、一体なんだったのでしょう。次回、チェックテストとともに解説していきます。
2018年09月29日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。女性も性に関してオープンかつ積極的になってきたのはとても良いことです。しかし、これは寂しさや虚しさを埋めるために、不特定多数の異性と関係を持つことをすすめるものではありません。恋人同士、夫婦のセックスが充実すれば、2人の関係性も向上する。私がお伝えしたいのはそこなのです。ところが、夫婦間のセックスがうまくいかず、寂しさや欲求不満を持て余して婚外交渉に走る女性が年々増えてきている気がしてなりません。SNSの発達で、男女の出会いがたやすくなったのは承知のとおりです。妻の不倫が夫にバレた場合、待ち受けているのは壮絶な修羅場。男の身勝手と言ってしまえばそれまでですが、男性は女性に「純潔」を求め、自分だけのものという意識があります。女性以上にパートナーの不貞行為を許せません。だから「夫にかまってもらえないのが寂しくて」不倫に走った結果、妻側には離婚の意思がなかったのに別れるハメに…などというケースがあとをたたないのです。結婚とは、人生を共にするパートナーの選択であると同時に、セックスのパートナーの選択でもある…ということに気づかず、セックスの相手を安易に外へ求める妻たちが急増中。人妻でありながら臆することなく、合コンに参加するツワモノまで出てきました。今回は、そんな妻たちの一人、香織さんのケースをご紹介します。■妻が浮気?「夫に相手にされなくたって、私は平気!」「モダンセクシャル系モンスター 合コン狂いの人妻かまってちゃん」代表:香織(仮名)31歳の場合「香織ちゃん、いい飲みっぷりだね!」「やだ~、昌弘くん。そんなにすすめないでよ。私、本当はお酒、あんまり強くなくて…」そう言いながら、香織はゆるくウェーブのかかったツヤ髪をかき上げると、ピンクベージュのカーディガンを脱いだ。男性陣の視線が一気に、襟ぐりの大きく開いた薄手のニットを押し上げる香織のバストへ集中する。ベタだけど、これが私の常勝戦略。香織は、男たちの視線を存分に浴びて、快感だった。ここは、都内のスパニッシュレストラン。店の奥の半個室では、男女4対4の合コンが今まさに進行中だ。女性陣の中でひときわ男性の注目を集めているのは、幹事チエの学生時代からの腐れ縁、香織だった。彼女は、結婚3年目の人妻だ。しかし、1年ほど前から、誘われれば必ず、誘われなければ誰かにセッティングを頼み込んでまで、合コンに明け暮れているのだった。■合コン三昧の腰かけOL「理想は専業主婦」たどりついた結婚相手は?香織は、大学卒業後、大手メーカーに一般職として就職。勉強は嫌い、働くのも好きじゃない彼女だったが、女子アナ風のルックスと、中学時代から磨き上げてきた愛想の良さが功を奏したのだろう。誰もが知る一流企業に就職できたのだ。香織が、その会社へどうしても就職したかった理由。それはズバリ、理想の夫探しのためだった。一流企業に勤めていれば社内での出会いにも期待できるし、合コン参戦時にも箔がつくというもの。社会人になってからの香織は、学生時代以上に真剣に合コンへといそしんだ。合コン三昧の生活は楽しかった。仕事にやりがいを見出しているわけでもなければ、これといった趣味も特技もない香織だったが、合コンだけはいつも中心人物でいられた。ネットのモテ記事、モテ本を読みあさってテクニックの研究を重ねては、合コンで実践。男たちから狙ったとおりの反応を得られると、香織は快感にひたった。私は女としてすごく価値がある。だってほら、彼らは私に夢中よ…こうして香織は、ほかのなにものによっても得られない万能感を楽しんでいた。セックスに関しても同じだった。香織は自分にセックスを懇願してくる男たちをじらし、「お許し」を出してやると夢中になって奉仕する男たちの姿をながめるのが好きだ。自分は男に対して力を持っている。セックスも最高。誰にも負けない魅力がある。その感覚は、香織に大きな満足感を与えた。そうして20代半ばまで、香織はひたすら楽しい時間を過ごした。そして25歳を過ぎると、いよいよ真剣に結婚相手探しに励むようになる。最終的に彼女は、同じ会社の営業部のエースと呼ばれていた真司と付き合うことにした。真司は安定した収入なうえに、スポーツマン。そしてなにより、香織をお姫様扱いしてくれる。理想の男をゲットした自分に酔いしれる香織。そして、香織28歳、真司33歳の時に、2人は結婚した。「お家のことをちゃんとやりたいのよ」試算の結果、真司の収入でやっていけるとふんだ彼女は、今の時流に逆らい、専業主婦の道に入る。■結婚生活は不満だらけ「私をもっとお姫様扱いして!」バブル期に結婚した母の影響か、香織にとって、職場は結婚相手を探すための場でしかなかった。パートナーを見つけ出すことが会社での自分の役目。成果を上げるポイントは、仕事の評価よりも結婚相手の獲得だ。時間にもお金にも余裕があって、いつもきれいにしていて夫にも愛される専業主婦。それが香織の理想だ。「家のことをちゃんとやりたい」というより、「イヤでも家事はしなくちゃいけないんだから、仕事との両立なんてしんどいことはまっぴら」というのが本音。とにもかくにも、真司は香織の希望を受け入れてくれた。夢の結婚生活が始まるはずだった。ところがすぐに、彼女は結婚生活に不満を感じ始めることになる。結婚したら一緒に過ごせる時間が増える分、やさしい恋人だった真司は、これまで以上に私を満足させてくれるはず。ずっとお姫様気分で暮らせるはずだわ。そう思っていた香織にとって、新婚生活は幻滅の連続だった。第一に、2人の時間が思ったよりずっと少ない。結婚前のデートは、多忙な真司に合わせて週に1度だった。香織は寂しかったが、「結婚したら2人で過ごせる時間が増えるはず」と自分に言い聞かせつつ、合コンで知り合った男性と飲みに出かけたりしていた。そんな「退屈しのぎ要員」たちがチヤホヤしてくれたからこそ、香織は忙しい真司に文句を言わず、いつもニコニコと付き合っていられたのである。しかし、結婚してみると、自分を大切にしてくれるはずの夫が、自分のために時間を割いてくれない。香織は憤慨した。真司は基本、帰りが遅い。営業という仕事柄、出張や接待もしょっちゅうだ。週末ですら、人脈を広げるためのイベントをリサーチしたり、ジムやテニスに1人で行ってしまったりする。恋人時代は、少なくともデートの間だけは、自分だけに100%集中してくれていた真司。しかし、結婚後は自分を単なる生活の一部として、軽んじている気がする…香織は我慢できなかった。 ■きれいな妻でいるために「おこづかいは最低でも5万円」「週末くらい、ずっと私と一緒にいてよ」ある土曜日、香織はジムに出かける準備をしている夫に不満をぶつけた。「いや、トレーニングには行かないと。営業は第一印象も大事だから、接待を言い訳にブクブク太るわけにもいかないんだよ」「じゃあ、明日のテニスには行かないで」「2週間ぶりだから、そろそろ行かなきゃ体がなまっちゃうよ。香織だって『趣味がテニスなんてステキ』って言ってくれてたじゃないか。あ、よかったら香織も来ない? 同年代の子たちもいるし、始めてみたら楽しいかもよ」「イヤ。日焼けするから」香織はつっけんどんに答えた。確かに恋人時代、テニスでいつもほどよく日焼けした真司は香織の目にも魅力的に映った。けれど、趣味も日焼けも、私との時間に支障をきたさないところですませてもらわなければならない。奥さんにだけ目をかけ、奥さんをかわいがって、友だちに自慢してくれること。香織にとって、それが夫の最重要条件なのだから。「それじゃあせめて、週に1度は、インスタ映えするレストランに連れてって。恋人同士の時みたいに」思いっきりおしゃれして、真司とレストランやバーに出かける。そうすれば、2人の時間が少ない不満も少しは和らいで、気分も晴れるだろう。香織としては、思い切り譲歩した提案だ。ところが真司は、眉間にシワを寄せて言った。「もう共働きじゃないんだから。それに香織、おこづかいは月5万は要るって言うじゃないか。それに加えて、さらに外食はきついよ」香織は絶句した。これが…私のために時間もお金も工面できないと言うこの男が、私が厳選した理想の夫?会社員時代の貯金はある。社会人になっても実家住まいだったのでそこそこの額だ。母親が貯めておいてくれた結婚資金もありがたい。でも、美容院とまつエク、それに料理教室の月謝のことまで考えたら、月に5万円はないと回らない。「時間にもお金にも余裕がある、いつもきれいな愛され妻」という理想のために最低限、夫からもらいたい額だ。ワガママを言っているつもりなど、香織にはまるでない。夫のためにきれいにしている妻のどこがおかしい?■新婚なのにセックスレス「釣った魚にエサはやらない?」香織が不満に思っていたのは、時間やお金に関することだけではない。セックスについても、結婚後、不満を抱き始めていたのだ。結婚前のデートでは、真司はいつも情熱的に香織を求めてきた。ところが、結婚してからというもの、セックスの頻度はどんどん下がり、内容的にも物足りない。熱意が感じられず、「求められている」と実感できないのだ。これは香織にとって初めての体験だ。男はみんな、私とセックスしたいんじゃないの? 私は女として価値がある。男は私を欲しがって当然。なのにどうして…どうして、毎晩同じベッドで寝ている夫すら、私にセックスを求めてこないのだろう?状況が理解できず、香織は混乱した。しかし、いくら夫が誘ってこないからといって、自分の方から誘うなどということは考えられない。セックスは、男が女に求めるものだからだ。セックスがないまま1カ月が過ぎようというある日、香織は我慢できずに寝室で夫にたずねた。「ねえ真司さん、私たち最近あんまりエッチしてないよね。どうして? 前はもっとしてたのに」このところ残業続きだった真司は、すでに眠そうな目をしている。「そうかな。まあ、そう言われてみれば、そうかもしれないな」夫ののんきな口調に、香織はカッとなった。自分は「男に求められない」という屈辱感にさいなまれ、「今日は誘われるか」「今日こそ、いよいよ?」と、毎日息をこらすようにして過ごしてきたのに。それなのに夫は「まあ、そうかもしれない」?? そんなとぼけた反応、納得できない。「『そうかもしれない』じゃないわよ。付き合ってた頃は、週に1度は絶対にしてたじゃない。なのにどうして?」「うーん。どうしてって言われても、これと言った理由があるわけじゃないけど。最近忙しかったし…それに結婚して、毎日会えるわけだからさ。『今日しないと!』って感じることがないっていうのもあるかな」「なるほどね」香織の中で、あらゆることがストンと腑に落ちた。そして自分でもびっくりするくらい嫌味な声が出た。「つまり、釣った魚にはエサをやらないってわけね」「なんだよそれ」香織の口調に、穏やかな真司も語気を荒げた。 ■「中身からっぽのかまってちゃん妻」夫の不満も爆発結婚して以来、妻は口を開けば不平不満ばかり並べている。だが、言わせてもらえば、こっちにだって不満は山ほどある。口にこそ出さなかったが、真司も相当ストレスをためていた。妻はいつ、いかなる時でも、自分のことを最優先して欲しがる。自分が仕事で忙しい時でも、たまの休みに息抜きをしようとしている時にも、妻はとにかく少しでも多くの時間とお金、労力を自分に注がせようと、夫を徹底マークしているのだ。それに、妻がこんなにつまらない、自立できていない女だとは結婚するまで知らなかった。趣味もなにもなく、夫にかまってもらうことしか考えていないように見える。極度の「かまってちゃん」だ。週に1度しか顔を合わせない間柄ならともかく、結婚した相手がこれでは正直、息がつまる。真司は大きなため息をついた。「俺にこれ以上、どうしろって言うんだよ」夫のその言葉とうんざりした顔に、香織のプライドはズタズタだ。私はかわいい、みんなの憧れの「香織ちゃん」なのだ。その私を、夫はちっとも大事にしていない。私の価値を分かっていない。一体どうして私は、こんな男の「専属」になってしまったのか。私を大切にしてくれる男性は、山ほどいるというのに。香織は自分の結婚を激しく後悔した。そして、その日を境に香織は夫を、結婚生活をかえりみなくなった。夫婦仲の悪化は当然、加速していき…。■かまってくれない夫に仕返し「合コン参戦」宣言数カ月後、学生時代からの友人チエから電話がかかってきた時、香織は躊躇(ちゅうちょ)なく言った。「チエ、次回の合コンは、私にも声かけてよ」とにかく誰かにかわいいと言ってもらわなければ。自分をほめて、求めてくれる男がいなければ、私は干からびてしまう。香織は必死だった。夫に対する罪悪感など抱く余裕はなかった。チエは「合コンの女王」。2人は以前、しょっちゅう連れ立って合コンに参戦していた。それでも、さすがに香織の結婚後は、合コンに誘うことはなくなっていた。「えーっ? なによ、やさしい旦那様となにかあった?」「別に。ただ単にヒマなのよ。主婦って」「もーっ、贅沢者! あくせく働きながら旦那探しまで頑張ってる私に、そういうこと言わないでよね」チエは笑いながら言った。「でもいいわ。既婚者が参加してくれれば、ライバルが1人減るもんね。今度企画する時には、絶対声をかけるよ」1カ月後、チエは実際に香織を誘ってくれた。服は自分のスタイルを目一杯際立たせてくれるものを選ばなくちゃ。久しぶりに、短めのスカートはいちゃう? それとも丈は普通で、ボディラインを強調するデザインのワンピース? 髪も久しぶりに巻いちゃおう。メイクも最近は新しいアイテムをチェックしていない。デパートに見に行かなくちゃ。自分の女としての魅力を、100%発揮するのだ。そして、女としての自分の価値を実感しなければ。香織は久しぶりに、気力がみなぎるのを感じた。真司には合コンに参加することを宣言した。黙っていることもできたのに、「人数合わせのためにどうしてもって、友だちに誘われちゃって」とあえて告げたのだ。真司が嫉妬して止めてくれるかもしれない。あせって、自分をもっと大切にしてくれるようになるかもしれない。そんな期待を、香織はまだ完全には捨て切れずにいた。ところが、真司はうっとうしそうに香織を一瞥(いちべつ)すると、冷たく一言。「あっそ」と言っただけだった。もはや妻のことになどまったく関心がないような夫の態度に、香織は自分の中でなにかが崩れ去るのを感じた。そうして迎えた合コン。香織のパフォーマンスは、すさまじいものがあった。笑顔を一時もたやさず、甘い声を響かせ、絶妙のタイミングで髪をかき上げる。適度なボディタッチも忘れない。既婚者と知りながら、彼女と連絡を交換したがる男が続出した。香織は、本当に久しぶりに、大きな満足感を味わうことができた。自分にはまだまだ価値がある、男を操れる魅力があるのだと、自信を取り戻すことができた。彼らの本心は「あとくされない、結婚を求めない女」…かもしれないのに。■これって浮気?「超えてはいけない最後の一線」がぼやけていく…以来、香織は合コンに没頭した。家では完全なすっぴん、髪はボサボサ。ルームウェアにもまるで気をつかわなくなり、常に不機嫌オーラ全開だ。合コンの日だけ「最高のワタシ」を演出するようになっていた。夫婦仲は完全に冷え切り、言葉も交わさないレベルにまで悪化した。セックスも当然ない。そのうち香織は、当初は自分の中に存在していた越えてはならない「一線」が、どんどんぼやけてゆくのを感じるようになった。「一線」とはもちろん、合コンで出会う男性との肉体関係だ。「合コンでチヤホヤされて『自分はまだイケてる』と思えれば、夫が私を見ようとしない、みじめな結婚生活にも耐えられる」「ほかの男性にやさしくされて、私の心に余裕ができれば、夫婦仲も改善するかも」最初はそう思って、香織は合コンに参加していた。ところが、そんなことを繰り返すうちに、夫婦仲はますます破綻してゆく。香織はどんどん不安定になり、ついには「誰でもいいから男に求められたい、抱かれたい、寄りかかりたい」と思いつめるところまで来てしまったのだ。その頃になると、真司が目を疑うような奇抜なデザインの矯正下着を香織は恥ずかしげもなく着用するようになり、合コンの日だけセクシーなランジェリーを身にまとうのが常になっていた。スパニッシュレストランの一角で酔ったフリをしながら、香織は自分に酒をすすめてくる目の前の男を冷静に観察していた。話が面白く、女心をくすぐるツボも心得ている彼にやさしくされるのは快感だ。連絡先も交換した。それにさっきからずっと、私だけを見つめてくれている気がする…今夜、彼と一線を越えてしまおうか。そうすれば私は、虚しい結婚生活でため込んだ怒りも屈辱感も悲しみも、どうでもいいと思えるようになるだろうか。とびきりの笑顔を弾けさせる香織の頭の中では、さまざまな感情や計算がグルグルと渦巻いていた。理想の夫と結婚したはずの香織さん。ところが、結婚当初から不満を抱え、合コンに逃げ道を見出すようになります。香織さんはその後、どうなったのでしょうか?もしかしたらあなたも、香織さんのように「合コン狂いの人妻かまってちゃん」の泥沼に足を踏み入れてしまうかもしれません。次回ご紹介するチェックテストでリスクを判定してみましょう。
2018年09月15日前回 ご紹介したのはセックスから遠ざかろうとする夫、純也さんとのセックスレスに悩み始めた愛美さんのケース。元は仲の良い夫婦だったのです。ところが、妻がセックスを求めたことで、セックスが苦手な草食系夫は大ピンチ。夫婦仲はどんどん悪化していきました。私に言わせれば、セックスの相性(身体の相性や性欲の強さ)について真剣に考えることなく結婚に踏み切ってしまうことが、まずは大間違いです。しかし、すでに結婚してセックスレスに悩んでいる妻たちにそれを言っても始まりません。性欲が極端に少ない男性と結婚してもセックスレスを回避するための方策を、ここでは考えていきましょう。(「結婚後セックスレスに泣かないためには、どんなことに注意すれば?」という未婚女性の皆様は、ぜひ拙著 『抱かない男の見分け方―いつまでもラブラブなふたりでいるための指南書』 をご一読ください。)まずは、あなたが愛美さんと同じタイプのセクシャル系モンスターと化してしまうリスクを判定しましょう。■「今風セクシャル系モンスター 生殺し妻」度チェックここでは、あなたの「今風セクシャル系モンスター 生殺し妻」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 夫がいわゆる「草食系男子」だ。2. セックスの相性について真剣に考えたり、話し合うことなく結婚を決めた。3. 問題を見て見ぬフリをして、解決を先回しにしてしまうクセがある。4. 「女を捨てている」タイプの妻がセックスレスに直面するのであって、妻がキレイにしていれば、夫は妻に欲情するはずだ。5. 交際中、セックスが合わないと感じても、結婚後は改善するはずだ。6.すぐに結果が得られないとイライラしてしまうタイプだ。7. セックスという行為は男性が相手に性的魅力を感じている証拠だ。8. セックスを拒否されると、自分の存在そのものが否定されたように感じる。9. 「話し合い」をしたかったはずが、あとで思い起こすと「責任追及」や「批判」になってしまっていることがある。10. 夫以外の元彼や、過去のお相手のほうがセックスがよかったと思い出すことがある。■あなたの「今風セクシャル系モンスター 生殺し妻」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「今風セクシャル系モンスター 生殺し妻」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、生殺し妻度「C」(草食系夫への不満がにじみ出始める頃です)○の数が6個以上8個未満は、生殺し妻度「B」(夫はあなたに責められていると感じ、および腰になっています)○の数が8個以上は、生殺し妻度「A」(夫は縮み上がっています。この状態ではセックスレス解消は望めません。今すぐ方向転換を!)■セックスレス「セクシーでキレイな妻ほど夫は欲情する」というのは間違った思い込み現代社会の産物、草食系男子と結婚した妻が、セックスレスを克服するための第一歩。それは、セックスにまつわる従来型の思い込みを捨てることです。そうした思い込みが妻に、夫を追いつめる言動を取らせることになるからです。「セックスレスって奥さんが外見にかまわなくなったり、倦怠期で夫婦仲がイマイチな時になるんでしょ?」…あなたはそんなふうに思っていませんか? これは逆に言えば、「妻が努力していつまでも魅力的で夫婦仲も良好なら、セックスレスになんてならないはず」ということですよね。だから、草食系夫とのセックスレスに悩む妻たちは、自分磨きに必死になります。ダイエットをし、お肌や髪のお手入れもより念入りに。部屋着やパジャマもカワイイ系からセクシー系まで取りそろえ、料理にも力を入れて、理想的な妻を目指します。「これだけやれば、夫だって振り向いてくれるでしょ」と思えるレベルまで。ところが、セックスに意味を持っていない夫は、これでは振り向きません。彼らは、「チャンスさえあればセックスはもちろんしたいけど、妻が完全に女を捨ててるから、『妻だけED』なんだよね」などと言う、従来のセックスレス夫たちとは違うからです。やさしく繊細な今風男子たちは、セックスにおいても相手を傷つけないか、嫌な思いをさせないか、失望させないかと気づかいに気づかいを重ねます。また、失敗したらどうしようと不安に頭を悩ませます。失敗はあらかじめ回避するもの、セックスごときで嫌われるなんて割に合わないという価値観。思いやりのベクトルが変な方向を向いているのです。ネット時代の人付き合いの短所は、相手にガッツリぶつかって、ことが起こることを避けるようになるところ。相手の懐に入るなどという昔のスタイルは頭にありません。セックスなど、人と人とのコミュニケーションの最高峰なので、失敗したらあとが面倒くさいと思っているのでしょう。そして、セックスのあとは、ぐったり気疲れしてしまう。だからやがて「マスターベーションのほうが、手軽で気軽でいいや」ということになってしまうのです。まさに相手を気をつかわずにできる、面倒くさくない性欲解消法。そんな複雑な夫の心情・事情を妻が理解できずにいると、どんなことが起きるでしょうか。従来の「妻が魅力的でラブラブなら、夫は当然セックスしたいはず」という思い込みに妻がどっぷり浸かって、女磨きに邁進します。夫はそんなことを望んではいませんが、敏感な彼らは妻の努力を察知しているでしょう。そして「そんなことをしてもらっても、僕は『その気』になれないよ…」と、プレッシャーと申し訳なさで萎縮してしまうのです。妻が色っぽくなるとドン引きするという男性の声もあります。妻の側からすれば、どれだけ努力しても夫から自分の望む反応が得られず、どんどんストレスがたまりますよね。そして自分の努力が報われない悔しさや虚しさに、ある日突然、大爆発を起こして、夫を完全に震え上がらせてしまったりするのです。こんな状況で夫のマスターベーションが発覚したりすると、もう最悪です。ただでさえ「セックスレスの原因は妻の魅力不足」だと思い込んでいる妻は、「私は夫にとってマスターベーション以下の、魅力のかけらもない女だと思われている」と誤解して大暴走。修羅場を繰り広げることになります。このように、セックスしない夫に一昔前の思い込みを当てはめるのは悪循環の元。妻は「セックスレスの原因は自分だ…」と決めつけて突っ走らないことが大切です。■セックスレス草食系夫に「妻としたい」と思わせるには?それでは具体的に、妻は草食系夫とのセックスレスにどのように対処すべきなのか。かくにも重要なのは、「心と時間の余裕」です。やさしい男子をおびえさせることなくベッドへ誘導するには、性的な雰囲気を感じさせずに親密度を上げていくところから始めるしかありません。・夫に普段より丁寧に接してみる。・夫の話をしっかり聞く。・2人で楽しめることを見つけて、一緒に過ごす充実した時間を増やす。こうして2人の「ラブラブ度」をアップしたうえで、セックスを感じさせないさりげないスキンシップから、徐々に触れ合いを増やしていくのです。「そんなのまわりくどすぎる!」「レス解消までに、一体どれだけ時間をかけなきゃいけないの!?」そんな妻たちの悲鳴が聞こえてきそうですね。しかし、急がば回れ。その気がない夫にプレッシャーを与えることなくセックスにこぎつけるには、じっくりと段階を踏む必要があります。そして、これには妻が「心の余裕」を持っていることが不可欠なのです。セックスがないことが不安で、とにかく夫をベッドに引きずり込もうと突然お色気モードでベタベタしたり、セクシー下着を見せつけても、草食系夫にとっては肉食獣に追いつめられているようなもの。抱いてもらえないさみしさ、セックスレスが解消されないもどかしさを、夫に涙ながらに訴えるなんていうのはもっといけません。妻にそのつもりがなくても、夫は「責められている」と感じて、逃げ出したくなるからです。また人を傷つけるのが何より苦手な今風男子が妻に泣かれたら、セックスどころではなくなってしまいます。「時間の余裕」を奪う最大の要因は、なんといっても子どもを作ることでしょう。どれだけ女性の生き方が変わっても、医療が進歩しても、妊娠・出産についてはどうしても、無情な「タイムリミット」がついてまわります。妊活にあせる気持ちはよく分かるのですが、セックスレスの解消と妊活を同時に、一気に推し進めようとするのは避けるべきです。性欲がないうえに「うまくできるだろうか」「妻を失望させないだろうか」という不安を抱いている今風夫。そんな夫が「妊娠」という達成目標まで突きつけられては、プレッシャーに押しつぶされてしまうことは目に見えています。また、妊活においても一刻も早く結果を得ようとして「タイミング法」「ED治療」「人工授精」といったキーワードを持ち出すのは、セックスレス改善の前段階では、ちょっと待ってください。「タイミング法」は、夫にとって「なにがなんでもこの日にできなければ!」という強烈なプレッシャーになりますし、妻が「ED治療」「人工授精」と言い出せば、夫はデリケートな問題を第三者に露呈しなければならない恐怖に襲われます。「そのうち」「自然に、できるようになるのでは…などとのんきにかまえていた妻が、ある日、友人の妊娠に触発されて突然「来月からタイミング法を!」「病院に行ってED治療を!」と夫に迫るなどというのは最悪のパターンです。その気がない夫とのセックスレス解消には、一にも二にも忍耐力。長期戦を覚悟して、どっしりかまえなければいけません。夫を責めない。自分も責めない。これに尽きます。そして、時間をかけて夫のセクシースイッチがどこでオンになるかを探し出すのです。年齢を重ねてから性の嗜好が変化したという男性もたくさんいます。刺激作戦もあります。これは、また別の機会でお伝えしましょう。しかし、子どもを作る目的ではなく、妻側の性欲が高まってしまった場合、これは非常に厄介です。打開策として、妻側もマスターベーションのバリエーションを研究しておきましょう。最後に、愛美さんと純也さんはその後どうなったのでしょう。愛美さんは、草食系夫に提供すべきは「刺激」や「興奮」よりも「安心」や「気楽さ」であることに気づき、方向転換。分かりやすいお色気路線や、夫を批判・詰問するような言動をあらためたそうです。そしてついに! その努力が結婚後初のセックスという形で実を結びました!「『やっとセックスができるようになったから、いよいよ妊活だ』と前のめりにならないように、日々気をつけています」と笑う愛美さん。彼女なら、これからも草食系夫とうまくやっていけるでしょう。やさしすぎ、気をつかいすぎの今風男子。そんな現代型男性を理解し、受け入れてあげることのできる、器の大きな妻になってください。
2018年09月02日