沖縄アクターズスクール出身で、Folder、Folder5のメンバーとして活躍し、現在はアーティスト・タレントとして活動するAKINAさん。デビュー20周年を迎えた昨年12月、作詞やプロデュースにも挑戦し、自主制作したミニアルバム「Flash」をリリースしました。自身の名義で14年ぶりとなるアーティスト活動の再開。なぜ今、あらためて歌おうと思ったのでしょうか?アルバムの制作秘話や、引退を発表した先輩アーティストの安室奈美恵さん、さらに昨年、紅白にも出場して圧巻のパフォーマンスを見せた“戦友” 三浦大知さんとのエピソードなどについても語っていただきました。沖縄アクターズスクールで磨いた感性と実力ーーオーディションに合格したのは小学生のときですよね。なぜ沖縄アクターズスクールを受けてみようと?AKINAさん安室奈美恵さんが大好きだったので、迷うことなく選びました。オーディションで歌ったのも、「You’re my sunshine」や「Chase the Chance」や「Body Feels EXIT」など、安室さんの曲ばかり。合格したときは、「これで安室奈美恵になれる!」「カリスマだ!」と嬉しかったですね。子どもならではの考えなんですけど(笑)。ーー沖縄アクターズスクールといえば、安室さんだけでなく、MAX、SPEEDなど超人気グループを排出した名門。AKINAさんが所属したFolderは男女混合のグループで、メンバーにはアーティストの三浦大知さんや、女優の満島ひかりさんもいらっしゃいましたよね。何か当時のエピソードがあれば教えてください。AKINAさんレコーディングのとき、大知のことをからかって泣かせてしまったんです。プロデューサーに「仕事中だぞ!」と、こっぴどく叱られました。小学生だったこともあり、どこか部活みたいな感覚があったのかもしれません。ただし、活動を続けていくうちにプロ意識やライバル意識が芽生え、心の中ではいつも「私が一番うまく歌える!」「ダンスだってうまい!」と思っていました。メインボーカルだった大知よりも2歳年上で、姉の影響もあり海外アーティストの楽曲をたくさん聴いていた自負もあったんです。今思うと恥ずかしい限りですが……(笑)。忘れられない出来事は、あるイベントで安室さんと同じステージに立ち、名曲「NEVER END」を一緒に歌わせてもらったこと。しかも会場の沖縄コンベンションセンターは、私が人生で初めて安室さんのコンサートを見た場所でした。勝手に運命を感じて、震えるくらい感動したことを覚えています。「生音」に触れられる環境が作りたかったーーFolderの女性メンバー5名で結成したFolder5。代表曲の「Belive」は、TVアニメ「ワンピース」の主題歌となり大ヒットしました。ユーロビートに乗せた軽快なダンスとAKINAさんの伸びやかな高音ボイスが印象的でしたが、今でもファンが多いそうですね。AKINAさんお会いした方に「当時、ダンスを完コピしました!」とか「初めて買ったCDです」などと言ってもらうことが多くて嬉しいです。私にとっても思い入れのある大切な曲なので。ーー去年、AKINAさんが主催した「親子のための音楽会」のステージでも、「パラシューター」や「Belive」などグループ時代の曲を歌われたそうですね。そもそも「親子のための音楽会」を始めたきっかけは?AKINAさんライブや演劇を鑑賞するのが好きで、独身時代や子どもを産む前はよく出かけていたんです。でも子連れだと行ける場所がほとんどありません。ライブの多くは夕方以降に行われるし、そもそも子連れNGということも多い。私自身、12歳でデビューして以来、良質な音楽を聴いて育ったので、自分の娘だけでなく、子どもたちには「生音」を聴いて何か感じたり、「音楽は楽しい」と知ってほしかったんです。また子育てを頑張っているママやパパにも、リラックスして音楽を楽しんでほしいな、と。「そんな会がないのならば作ってしまえ!」と企画しました。ライブの間、会場では授乳やおむつ替えなどの出入りも自由ですし、子どもたちが動きやすいように、椅子ではなく座布団などに座ってもらうスタイルにしています。実際に会場を走りまわる子や、ステージに上がってくる子もいて、すごく微笑ましいです(笑)。自分が歌いたい曲を自主制作したアルバムーー2017年12月20日、ご自身名義としては14年ぶりとなるミニアルバム「Flash」をリリースされました。自主制作とのことですが、なぜこのタイミングで作られたのでしょうか。AKINAさん「親子のための音楽会」を開いたことで、私自身、音楽の力を再認識したんです。まだ言葉をうまく話せない年齢でも、子どもたちはライブが始まると食い入るように見つめ、音に合わせて踊っている。それを見ながら、心の底から「歌うことって楽しいな!」と思ったんです。そして「今、自分が歌いたい曲」や「今だから歌える曲」に挑戦してみたいと思いました。シンガーソングライターのイナダミホさん(プロデュース)と、バンド「all about paradise」の飛田興一さん(サウンドプロデュース)という才能豊かなおふたりの力を借りて、楽曲作りからレコーディング、ミュージックビデオの撮影に至るまで、すべて自分たちの手で作り上げました。タイトルの「Flash」には、「過去と未来がクロスして輝く今」という意味があります。グループ時代の経験と、ソロになってからの日々、そして結婚・出産を経て感じたこと、未来への希望……。すべてが溶け合って、自分らしいアルバムが完成したんじゃないかと思っています。まるで浮気をしてしまったような気分!?ーー「246」では、SPONTANIA/アスタラビスタのMCMASSATTACK(マサタック)さんがラッパーとして参加されています。楽曲を聴いて惚れ込み、急きょ、名乗りを上げられたとか。AKINAさんそうなんですよ!夢を追いかけながら都会で生きる女性の心情をつづった歌詞にあわせ、MCMASSATTACKさんが男性側からエールを送るようなラップ歌詞を書いてくださって。すごくかっこよくて、都会的な曲に仕上がっています。ただし、大知以外の男性とコラボするのは初めてだったので、なんだか浮気したような気分になりました(笑)。「City Of Stars」は、さまざまなファッション(私服)に身を包んだAKINAさんが、颯爽と街を歩くミュージックビデオ(※下に動画あり)も素敵です。さらに、歌詞には安室さんを思わせるフレーズもありますよね?AKINAさんアルバムを作り始めてしばらくした頃、引退のニュースが流れたんです。かなり動揺したし、涙が止まらなかった。でも私は自分のできることを丁寧にやるだけだと、気持ちを引き締めて制作を続けました。私が安室さんの曲を聴いて励まされたように、私の曲を聴いた方が少しだけ笑顔になったり、一歩前に歩き出すきっかけになったら嬉しいですね。ワンマンライブにはサプライズゲストも登場!ーーちなみに、夫のビビる大木さんからはCDを聴いた感想などはありましたか?AKINAさんそれが、ないんですよ! スルーです!(笑)。でも、出演したラジオ番組でいつのまにか宣伝してくれていたり、CDの発売日に突然、花束を買ってきてくれたり……。彼なりに気にかけてくれているのでしょうね。それで十分です(笑)。ーーさて最後になりましたが、2月12日(月・祝)の昼と夜に、CDリリースパーティ(ワンマンライブ)を下北沢で開催されるとのこと。どんなライブになりそうですか?AKINAさん「Flash」の楽曲はもちろん、グループ時代の楽曲や思い出の曲などをバンドやダンサーを交えてお披露目します。そして昼公演にはサプライズゲストが出演することも決まりました!「あの人があの曲を……!?」という、本当の意味での “サプライズ” になっていると思いますので(笑)、ぜひ遊びに来てください!Informationミニアルバム「Flash」¥2,300「花とポップス」オンラインショップ(
2018年02月07日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の深川麻衣さんです。乃木坂46卒業後、女優の道へ。今月、初主演映画が公開に!2月17日公開の『パンとバスと2度目のハツコイ』で主演を務める深川さん。映画に出ることは、長年の夢だったとか。「エンドロールで自分の名前を見た時はジーンとこみ上げてくるものがありました。監督が自由に演じさせてくださる方だったこともあり、みんなで創り上げていく感覚が強かったんです。いい空気の中で初主演に挑めたのは、本当に幸せでした」。春には、初の朗読劇に挑戦する。「今からドキドキしています。イラストを描くのが好きで、チラシの絵も担当させていただきました!」私服ではヒールよりもスニーカー派。かわいいデザインを発見すると、ついついチェックしちゃいます。お笑いコンビ“和牛”に注目!ライブDVDを買いました。「手料理」という漫才がたまらなく面白い!お米が大好き!家では土釜を使用。お米がもっちりつやつやに!いろんな銘柄を食べ比べています。ふかがわ・まい1991年生まれ。初のフォトマガジン『MY magazine』(宝島社)が2月22日に発売。4月20日、草月ホールにて開催の朗読劇、SONG&PLAY『ふじ子の恋』に出演。※『anan』2018年2月14日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2018年02月07日「anan」2089号2/7水曜日発売「思考の整理術。」特集、表紙には平昌五輪直前の羽生結弦選手が登場。今回の表紙撮影の様子を紹介します。anan編集部羽生結弦選手、anan3度目の表紙です!ファンの方でお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、2015年のグランプリファイナル、2017年の世界選手権どちらも試合直前に羽生選手に表紙を飾っていただいております。そして、いよいよ、2018年。平昌五輪前。何が何でも、表紙を飾っていただきたい! と約半年前からプロジェクトを開始いたしました。今回の独占シューティングのカメラマンはずっと羽生選手をとり続けていらっしゃる能登直さん。昨秋に行われたカナダ・トロントにあるクリケットクラブの公開練習からはじまり、9月のオータムクラシック、10月のロステレコム杯まで、追いかけていただきました。長年、取材に携わっている能登さんは、羽生選手ともすっかり顔なじみ。目が合うと、手を振ってくれたり、笑顔でカメラを見てくれるそうで、試合中や練習中には見れない、無邪気な表情の写真なども。いまの拠点、カナダでの練習中のストイックながらもリラックスした表情にも注目です!インタビューでも「やっぱり勝ちたい!という気持ちはありますね」と語る羽生選手。ケガを乗り越えて、どんな演技でワタシたちを感動させてくれるのか、今から楽しみでなりません。もちろん羽生選手だけでなく、平昌五輪での日本代表選手のみなさんをanan編集部は心より応援しています!(HK)
2018年02月06日石原さとみさんが、4年ぶりに舞台に出演。そこには、自身の気持ちの変化やタイミングが重なったよう。本を読んだ時、これを舞台化したい、と思いました。「30歳になった頃からいろんな欲が出てきて、より演劇的な舞台に出たいとずっと思っていました。今の自分から背伸びをするわけでも、若くするわけでもない等身大の役で、面白い本に出合いたい…そんな気持ちの時に読んだ小説が『密やかな結晶』。今の私が求めていたものにぴったりの世界観で、あっという間にのめり込んで読み切ってしまい、これを演じたいって思いました」鄭義信(チョンウィシン)さん作・演出の舞台を観て以来抱いていた「いつか鄭さんとご一緒したい」という願いも叶った。「鄭さんの作品には、冷たさの中にもみなぎる生命力みたいなものや、ほんのりとした温かさをいつも感じていて、すごく惹きつけられていました。いつか私も鄭さんの作品に出てみたいと思っていたから、まさか実現するなんて。自分から発信したことが形になっているので、前に進んでいる感じがして、すごく贅沢な気分だし、稽古が楽しみ!」ドラマや映画でアウトプットを続けてきたという石原さんが、そろそろインプットしたい、そう思った時に戻ったのが、舞台の稽古場だった。「ドラマの現場は時間もたっぷりあるわけではないし、なかなか立ち止まることってできないから、私自身、インプットが足りないとも思っていて。だから舞台に立ちたかったんです。そもそも私は、舞台の稽古が大好きなんですね。1回の本番に向けて、毎日稽古をして叱られて、恥をかいて、やり直して。何かひとつでも偽っていると一瞬でバレるから、演者たちはすっぴんで自分をさらけ出して、がむしゃらに稽古をする。そんな姿を見るのも、そこにいる自分も好きだし、それこそが私にとってすごく大切な時間なんです」30代になり、ものづくりの面白さをひしひしと感じているんだとか。「今までは、好きとか可愛いとか夢だけで本能的に突っ走ってきたけど、それではこの先、すごく狭い世界でしか生きられないような気がして。プライベートも含めてこの先も充実した人生を送りたいから、自分発信で好きな人たちと好きな作品に出て、自分をもっと広げていきたいと思うようになりました」主人公の“わたし”については、等身大だからこその人物像を描く。「純粋で優しくて、柔らかい人でありたい。この物語は、自分の身の回りにあるものが次々に消え、その記憶も消えていくという話なんですが、ピュアな人間であるほどその事実が明確に伝わると思うし、その後何事もなく生活していく無情さ、一方で大切な人を亡くした時に抱く感情、そして未来への恐怖みたいなものが伝わるのかな、と思っています」ところで、作品に絡めて、石原さんが失くしたら困るものとは一体…。「そっか、それ今後の取材でもたくさん聞かれそうですね(笑)。そうだなぁ…幼馴染みかな。親以外に私の過去をよく知ってくれているのは、幼馴染みたちだけ。今でもプライベートで一緒に過ごす時間が多いから、安心して帰れる場所なんです」いしはら・さとみ1986年生まれ。東京都出身。ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』などの人気作に出演。現在、ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)に出演中。ワンピースはスタイリスト私物鳥や香水など、昨日まで存在していたものが消え、人々は物が存在していた記憶も失くしていくという島に住む、小説家の“わたし”。しかし、記憶が消滅しない人たちがいることがわかる…。2月2日(金)~25日(日)池袋・東京芸術劇場 プレイハウス原作/小川洋子脚本・演出/鄭義信出演/石原さとみ、村上虹郎、鈴木浩介、山内圭哉、ベンガルほかS席9000円サイドシート7000円*共に税込み3月に富山、大阪、福岡公演あり。ホリプロチケットセンターTEL:03・3490・4949※『anan』2018年2月7日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・宮澤敬子(WHITNEY)ヘア&メイク・菊地美香子(TRON)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2018年02月06日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、面倒くさがらずにお手入れができる「好きな家事がアイロンがけの女」になりきり。便利な世の中に、あえて手間をかけるのがいい女。「好きな家事って何?」と聞かれたとき、何と答えますか?洗濯や料理、掃除などいろいろな種類があるけど、私が「おっ!」と思うのは、アイロンがけと答える女性。他の家事よりも、一歩進んでいる感じがするんです。だって、今はシャツやジャケットなど、服に形状記憶機能が備わっていることが多い時代。にもかかわらず、自分でアイロンをかけて形を整えようとする“手間”をいとわないところに、きちんとした女性像を感じます。きっと彼女は、友達の服にシワがあると「アイロンかけようか」と聞くでしょうし、アイロンがけが好きな理由を聞くと、「かけているときの匂いがよくない?」と、思いもよらない答えを返してきそう。でもそれは、普段アイロンがけをしているからこそ言えること。ちなみに、私の家にもスチームアイロンがありますが、家電のセット販売の中に入っていただけで、なかなか出番なし。そもそも、服がシワシワで、洗濯してみてもダメなら「こういう素材だ」と割り切って着るタイプなもので…。この前なんて、久々に使おうとしたら、いつ使ったか覚えていないくらい前の水が入ったままという恐怖体験をしました。こんな私ですが、アイロンがけを日常の一部にするために、比較的時間がかからないハンカチからアイロンがけを始め、習慣づけてみようかなと思います。アイロンがけが好きな人たちを見ていると、タオル地ではないハンカチを使っていたり、かちっとしたブラウスなどを着ている人が多い気が。どちらもシワになりやすくて敬遠しがちなものなのに、ケアを面倒くさがらずに愛用する、なんていい女なんでしょう。習慣づけて、「ハンカチくらいなら、余熱でサッとできるよ」と人に言える女性を目指して、頑張ります!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。※『anan』2018年2月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年02月06日シリーズ累計400万部を突破した大ヒット漫画『賭ケグルイ』が実写ドラマ化。物語の舞台は政財界の子女たちが数多く通う私立百花王学園。ここで生徒たちの階級を決定づけるのは、ギャンブルの強さ。勝った者は学園の支配者に、負けた者は奴隷同然となる。ある日、この学園に転校してきた謎の美少女・蛇喰(じゃばみ)夢子を演じているのが浜辺美波さん。「最近はお仕事のためにも、女の子が主人公の本や漫画は積極的に読むようにしていて。『賭ケグルイ』も面白そうなカバーに惹かれて、手に取ったことがあった作品のひとつ。だからどんなストーリーで、どういう女の子が出てきて…っていうことは知っていたんです。でも夢子はもっと大人できれいな女性のイメージがあったので、自分が演じるなんて思ってもみませんでした」夢子は清楚でかわいらしい外見とは裏腹に、リスクを負うことに快感を覚える“賭ケグルイ”。浜辺さんはその強烈なキャラクターを、見事なまでに“狂演”している。「お話をいただいたときから、漫画で見たあの狂気的な表情を再現できるようにしたいなって思っていました。ちょっと振り向くときに真顔になったり、最後までどんな女の子かわからないようにするのも、演じるときに気をつけたことのひとつです。実際の私は夢子と正反対で、駆け引きも苦手ですし、ババ抜きの最後の心理戦では絶対に負けちゃうタイプ(笑)。でもだからこそ、夢子の魅力がよくわかりましたし、最初から最後まで演じていてとても楽しかったです。セリフの量と長さに、最初は苦戦していたんですけど(笑)」ギャンブルがテーマなだけあり、思わず見入ってしまうスリリングな展開も見どころのひとつ。「テンポよくスピード感もあるので、夜見てすっきり朝を迎えられるような作品に仕上がっていると思います。賭け狂う人間たちの心理戦を楽しみつつ、大どんでん返しの爽快感を味わっていただけたら嬉しいです」はまべ・みなみ2000年8月29日生まれ、石川県出身。女優。出演映画『咲‐Saki‐阿知賀編 episode of side‐A』が公開中のほか、『となりの怪物くん』と『センセイ君主』が待機中。ギャンブルに支配された学園に転校してきた蛇喰夢子(浜辺美波)。彼女の正体は学園の頂点に立つ生徒会をも脅かすギャンブル狂だった…。出演/浜辺美波、高杉真宙、森川葵ほかTBSにて毎週火曜25:28~放送中。※『anan』2018年2月7日号より。写真・内山めぐみスタイリスト・有咲ヘア&メイク・鎌田順子インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2018年02月03日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はモデル、女優の宮野陽名さんです。大躍進を遂げるイットガールから2018年も目が離せない!昨年、ファッション誌の専属モデルに決まり、ドラマやMV出演と華々しい活躍が続く宮野さん。元々芸能界に憧れがあったそう。「小学校3年生のときに姉がレッスンしている姿を見て、私もモデルになりたいと思っていました。夢だった専属モデルにもなれて嬉しいです!」。現在は鹿児島と東京を行き来している。「南日本新聞という鹿児島のローカル新聞で連載をさせていただくことになりました。大好きな鹿児島の魅力をお伝えしていきます」。今後の目標は?「学園ドラマに出演したいです!」実家にいるときはいつも遊んでます!黒柴犬のクッキーくん。眠そうなときに私がちょっかいを出します(笑)。大好きなバラエティをYouTubeで!ホテルで寂しいときは、最近大好きな「東京03」さんのコントを観ます。地元感溢れる風景に癒されています。実家から近い桜島。桜島近くの公園までクッキーとよく散歩に行きます。みやの・ひな2003年生まれ。’17年、雑誌『Seventeen』(集英社)の専属モデルオーディションでグランプリを受賞。※『anan』2018年2月7日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2018年02月03日殺人容疑をかけられて逃亡した弁護士ドゥ・チウと、彼を追う刑事・矢村。その攻防を描くジョン・ウー監督の新作『マンハント』は、‘70年代に映画化された人気小説『君よ憤怒の河を渉れ』を再映画化したサスペンス・アクション。ウー監督が今回、力を入れたのが、福山雅治さん演じる刑事の描き方だ。福山さんとの出会いで、矢村刑事がリアルな存在になりました。「福山さんが演じた矢村は決して冷徹ではなく、人間味たっぷりで温かみのある男。歌手としても活躍する福山さんですが、その歌には人類の平和や地球への愛をテーマにしたものが多い。彼自身もそういう理念を持ち、ファンに希望を与えています。そんな彼が演じたから役に説得力が生まれたと思います」逃亡した弁護士を追跡するうちに矢村の心にはある疑念が浮かび始める…。その微妙な心の変化が、演技のなかに垣間見える。「実は脚本に書かれていた矢村はもっと二次元的なキャラでした。でも実際に福山さんに会って、謙虚で人間味豊かな人だと知りました。そこで脚本家が矢村というキャラクターを書き直したんです。だから矢村という男を自然に演じてもらえたはず。むしろ、彼自身を表現してもらえればいいという状況でした」ド派手な銃撃戦はもちろん、水上バイクの追跡劇や手錠でつながれた男たちの白兵戦があり、白い鳩も飛ぶ。福山さんも水上バイクの免許を取得し、スタントなしでアクションに挑んだという。「演技はもちろん、アクションもかっこよくきめてくれてとても満足です。チャン・ハンユーとの息もぴったりでした」ウー監督が、オリジナル版を観て以来、杜丘(中国語読みするとドゥ・チウ)を演じた高倉健のファンというのは有名。もし健さんがご存命なら、どんな役をオファーした?「もちろん逃亡してもらいます(笑)。ベテラン刑事が濡れ衣を着せられ、彼を追う若手刑事も陥れられたことで心を通わせる。健さんと福山さんがタッグを組んで巨悪に立ち向かうなんて最高ですね」殺人容疑をかけられた男と彼を追う刑事。その攻防の行方は…。監督/ジョン・ウー出演/チャン・ハンユー、福山雅治、チー・ウェイ、ハ・ジウォン、國村隼(友情出演)ほか2月9日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国公開。(C)2017 Media Asia Film Production Limited All Rights Reserved.1946年、中国生まれ。23歳で映画界入りし、『カラテ愚連隊』で監督デビュー。『男たちの挽歌』シリーズで世界的に知名度を上げ、ハリウッドでも『フェイス/オフ』などを次々にヒットさせた。※『anan』2018年2月7日号より。写真・小笠原真紀文・山縣みどり(by anan編集部)
2018年02月01日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「MVとYouTube」です。僕たちが子供のころに観ていたMV(=ミュージック・ビデオ。当時はプロモーション・ビデオなんていわれていました)って、出ている人も作っている人もプロ。流れるのもテレビの中だけのもの。それが今の時代だと誰でも動画を撮影できるし、動画投稿サイトやSNSに簡単にアップロードできる。そして、それを「これが自分のMVだ」と言えばそうなってしまう時代。動画サイトにMVを投稿して全世界に公開するというところまでなら、メジャーもインディーズも垣根がなくなったわけです。もちろんメジャーは予算がたくさんあるから、高価な撮影機材を使い、スタッフも潤沢に用意してクオリティの高い映像を作ることもできる。有名な女優やモデルをキャスティングすることも可能です。ただ、それだけでMVのアクセス数が上がる時代ではないというのも忘れてはいけないところ。インディーズの人たちが寝首を掻けるチャンスかなと思います。僕が作った「MUSIC VIDEO」という曲は、まさにそれを狙ったものでした。MV界に出尽くした演出技法や映像技術を並べて歌にする。世の中にすでにあるものに対して違う角度で見て、逆手にとって新しい視点を投げかける。そういう、コンセプト自体に面白みがないとみんな面白がってくれないんですよね。ミュージシャンにとってMVは最高のプレゼンテーションの場所です。自分たちの存在を世に出していくもっとも身近でやりやすい“広告”だと思うので、ここに力を入れないミュージシャン、アーティストはあかんと思います。だから、僕は自分で考えるということを大切にしています。だって、ユーチューバーの人は全部自分たちでやってるでしょ?彼ら、めちゃめちゃ面白いですから。ミュージシャンにはない発想のセンスや表現力を持っている。この間、地元のお祭りに行ったら、子供たちに「ユーチューバーが来た!」と言われました。子供たちからしたら、YouTubeでなんかやってる人らは全部、ユーチューバー。ミュージシャンも芸人もユーチューバーもみんな横一列で同じなんです。その中で自己表現して頭ひとつ抜けるには、自分のありどころをきちんと模索して考え、先を読んでいかないといけない。メジャーだからって他人に甘えて任せきりで自分の脳みそ動かさないっていうのは、許されない時代なんだと思います。おかざき・たいいく2016年メジャーデビュー。NHKEテレ『天才てれびくんYOU』にレギュラー出演中。3/25より岡崎体育ワンマンツアーがスタート!※『anan』2018年2月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年01月31日ぶりっ子妄想キャラの誠子さんと、元ヤンキーで男前キャラの渚さん。両極端の個性でブレイク中の尼神インター。全国区の人気を獲得した売れっ子の胸中とは、いかに?「テレビに出続ければ、いつかは飽きられる」(渚)、「大胆な変化は必要だなって」(誠子)関西での実績と人気を引っ提げて上京しても、東京進出した途端、足踏みしてしまう。そんな芸人も少なくない中、芸歴10年目の節目で東京に進出し、見事、ブレイクを果たした尼神インター。劇場での出番直後に行われたインタビューでは、さっきまで舞台で大きな笑いを起こしていた張本人たちとは思えないほど、淡々としていておだやか。今の人気に舞い上がることもなく、自分たちの立ち位置を冷静に見ていました。――突然ですけど、おふたりの肌がすごくキレイ。スキンケアやメイクのこだわりは?誠子:ありがとうございます♪化粧はほとんどしないんですけど、スキンケアはこだわってるんですよ。最近は、リッチな化粧水を惜しみなく使えるようになりました(笑)。美容院は、“あゆ”と同じ表参道のお店に通ってます。――そのスウェット、たしか女優の吉岡里帆さんも着ているブランドですね。誠子:本当に!?うわ~、めっちゃ嬉しい。SNSにあげなきゃ。渚:(興味なさげに)メイクは自分でやってます。メイクさんにしてもらうと気を遣っちゃうんで、ならセルフでいいやと。――美容院で話しかけられるのも苦手ですか?渚:すぐ寝ます。なのにすごい話しかけてくるんですよ。美容師さんも仕事なんでしょうけど、プライベートを話したり、裏話みたいなことを期待されるのがイヤなんです。聞かれると、ホンマのことしか答えられないから。正直に話してるのに「意外ですね」とか返されると、「じゃ、何て答えてほしかったんやろ?」とも思う。だったら、目つぶっとこうと。――ちょっとお話を聞いただけでも、おふたりのキャラの違いが鮮明です。渚:お互いの中にある要素が、わかりやすく出てるってことだと思います。作ったキャラクターは続かないから。普段から、例えば腹が立ったら、全部素直に出します。誠子:渚は、常に感情表現がガチなんです。怒った時は100レベルで怒って、ちゃんと引く。100か0かみたいなところがあって、バランスがとれてます。私には、「オラァ~!」って感情は全然ないんですけど。――今、お笑い界もコンプライアンスとは無縁でいられないですよね。やりにくくないですか?渚:たしかに制限は多いけど、昔のテレビの現場を知っているわけじゃないし、とくに窮屈ではないです。まあ、見てる人が楽しいんかなと思うことはありますね。――渚さんがダウンタウンの浜田雅功さんなど、大物をも果敢にどつくのはすごく面白いです。でも「さすがにこの人はヤバいな」と躊躇することは?渚:ないです。イラッとしたその瞬間に、そのまま手が出てます。手加減もしないです。確信を持ってどつくことはありますけどね。たぶん私が女やから、先輩に噛みついても許されるんですよ。背も小さいし。見てる人たちも「こいつがどんだけ暴れても怖くない」って、無意識のうちに脳で安心してるんじゃないですかね。――女芸人でよかったと?渚:そうですね。誠子:私も女芸人として、得したことしか思いつかないです。絶対的に男の芸人の方が面白い人が多いのに、どの番組でも「1枠は女芸人が欲しい」「女の子がカラダを張ってるのが面白い」と呼んでもらえるんで。女の子であることにだいぶ助けられてます。渚:でも、恋愛のことを聞かれるのは困る。「女は常に恋してる」と思われてんのかな。――申し訳ないんですけど、やっぱり恋愛事情は気になります。渚:私、そこに対して興味がないから、聞かれたとしても、求められてる答えを言えないんです。一生懸命好きな人を探す意味もわからんし、人見知りだから合コンも苦手。好きな人ができたら、ふつうに「います」って言うけど、今は「いてないです」としか答えられないし、答えた後の「そうですか…」って、残念がられるあの感じも息苦しい。誠子:私はKinKi Kidsと堤真一さんが好きなので、ぜひ、共演したいです♪渚:こうやって答えてくれる相方がいるのはありがたいですね。コンビじゃなかったら、間違いなくこの仕事、続けられてないです。――渚さんは、女性にモテそうですよね。渚:女の人からファンレターやSNSにメッセージをもらうことはあります。「返しません」と言ってるんですけどね。「腕組んで写真撮ってください」って言われることもあるなあ。頼まれれば撮りますけど、愛想はよくないですよ。――こうして大量の露出が続く現状をどう考えてますか?誠子:「ブレイクしましたね」と言われても、「いえいえ、とんでもない」って感じで。運よく流れにのって、東京でもお仕事させてもらえてるのは、ただただラッキーだから。ただ、ある程度、テレビに出してもらえるようになってはいるので、ガラッと違うこともしないといけないと思ってます。最近、「それはせえへん」って自分たちで決めつけないようにしてるんです。例えば、ボケとツッコミを交代するくらい大胆なことをしてもいいのかも。渚:テレビって、出ればいいというわけでもないんかなと思いますね。いつかは飽きられるだろうし、私たちはずっと出続けられる枠じゃない。でも、たいして深く考えてないです。どういう時代になるかもわからないのに、考えても答えは出ないですし。だから、来たお仕事を楽しくさせてもらって、あとは、給与明細を見てマネージャーさんとはしゃぐ!――お給料が増えて、贅沢したことは?誠子:中目黒に家賃12万円の部屋を借りたこと。中目は、私のバイブル『ロンバケ』のロケ地なんですよ。ほんとうにどこを歩いても素敵!だって、フレッシュネスバーガーが2つもあるんですよ。ドラマティックな恋が生まれる予感がします!渚:私はひとり暮らしで寂しくなるのがわかってたので、知ってる人が多い幡ヶ谷にしました。ひたすら近所で飲んでます。――NSC出身ですが、通いはじめる前に、イメージする芸人像はあったんですか?誠子:当時はまだ、自分がそれほどブスやという認識がなくて、ツッコミをやろうと思ってました。千鳥のノブさんみたいに、言葉巧みにツッコミをやるぞと。渚:誠子はコンビを解散しては組み直してたんですけど、どのコンビでも面白かった。――同期の星みたいな?渚:うーん…そうなのかな。ですね、はい(苦笑)。――(笑)。互いに相方を変え続けてたのに、尼神インターが続いたのは、手応えがあったから?誠子:NSCは面白い順に、A、B、Cにクラス分けされるんです。私たちはAにはいけなかったけど、すぐBに上がれて、先生の評価も同期の反応もよかったし、いけるかなという感触はありました。――真面目に通ってました?誠子:ちゃんと通ってました。渚:私は、体操とか発声練習の授業はあんまり。滑舌悪いし、どうせ早口言葉も言われへんし、行かんとこうと。――今、ネタを作っているのは誠子さんですよね。誠子さんが意識していることや、渚さんからリクエストすることは?誠子:渚は台詞覚えが苦手なんで、削ぎ落とせるだけ落としてます。渚:私からは何もないです。面白いと思ってやるだけです。たった3分のネタの中で、ものすごく計算して、ネタを作る人は大変やなと思いますよ。初めてネタを出す時はドキドキもするだろうし、そのプレッシャーに、私は勝てない。――では、ネタを作る人・誠子さんをねぎらうことも?渚:…1回もないです(笑)。誠子:ネタで揉めないのは、私の作ったものを面白いと思ってくれてるから。それは伝わってます。あまこういんたーNSCの同期生で、2007年コンビ結成。‘15年、オールザッツ漫才優勝。右・渚、1984年8月6日生まれ、兵庫県尼崎市出身。ツッコミ。NSCの入学金を貯めるため、約5年間、大工をしていた。左・誠子、1988年12月4日生まれ、兵庫県神戸市出身。ボケ。「M-1」のチュートリアルを見て漫才のカッコよさに目覚め、芸人を志す。‘18年の抱負は「念願の女優業。芸人にありがちなヒロインのブスな友達役ではなく、桐谷美玲さんとかが演じるような本当のキレイどころをやりたい。相手役は高橋一生さんで」(誠子)。「ショベルカーとフォークリフトの運転資格取得。軽鉄材を切る工具の資格はあるけど、知名度が低いんで、次はメジャーなやつを取りたい」(渚)※『anan』2018年2月7日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2018年01月31日昨年末に紅白の初出場も果たし、抜群の歌唱力と卓越したダンス技術で国内でも傑出した存在となっている、三浦大知さん。三浦さんのステージを長年ともに作り続けるほか、いち“ダンサー”の域を超えて世界を舞台に活躍する4人組ダンスパフォーマンスチーム、s**t kingz(シットキングス)。ダンスを選んだ2組のスペシャルトークをお届けします。――三浦さんがシットキングス(シッキン)と共演したいと思ったきっかけは何でしたか?三浦:すごいダンスユニットがいるという噂を聞き、クラブのショーを見に行ったんですよ。ダンスのうまさはもちろんだけど、4人はすごく仲がいいし、家族のような空気感がいいなぁって。それでNOPPOさんに『Inside Your Head』(2008年リリースのシングル)のMVに出演していただいて、続いてのイベントは全員一緒に出たんだよね。shoji:オファーをいただいたときは、ワオ!僕らが昔から憧れていた大知君と共演!そこに行っていいんですかー、って、相当興奮しました。Kazuki:知り合う前はめちゃライバル視していたんですよ。オレらはアンダーグラウンドで頑張るから、メジャーでどうぞ、って。でもいざ会ってみたら、ヨロシク~、と一瞬で気持ちが変わった(笑)。三浦:そうだったんだ(笑)。NOPPO:大知は接し方でもなんでも、すごくダンサーを尊重してくれるんですよ。“アーティスト”という感じがしない。友達同士の感じなんです。シッキン一同:そうそう。Oguri:アーティストから振付をもらう経験も、大知がはじめて。普通はダンサーが先に振付して、後でアーティストさんに憶えてもらうんですが、大知のリハーサルは、本人がいないと始まらない。現場でコミュニケーションがたくさん取れるのが楽しくて。kazuki:しかも上手な振付を持ってくるんだよね。Oguri:自分で振付するときも、“あ、やべえ、大知の影響を受けちゃってる”って思うこともよくある。三浦:それは僕の作戦にまんまと引っかかってる!実は先にみんなのエッセンスをいただいているんだよ。あれ、似てる?と感じるのは、もともと4人の振りだったりするよ。Oguri:マジで!?巧妙すぎる(笑)。とはいえ、大知のフィルターを通して作られているので、新鮮に感じるな。三浦:出会って10年近く経つけど、会うたびに4人それぞれが刺激を持ってきてくれるチームだよね。どこの世界でも、メンバーが固まると多少マンネリ化することがあるけど、シッキンにはそれがない。そういう関係があるから楽しいし、一緒に踊れる喜びを感じるんです。――三浦さんの作る振付は、やはり歌を第一に考えたものなのでしょうか?三浦:歌のためのダンス、が大前提ですが、その感覚が彼らと似ていると感じています。普通は、いい意味でも悪い意味でも、ダンサーによって聴いている音が全く違うと感じるのですが、4人とは感じているものがとても近い気がします。shoji:普通、昔作った振付の曲を踊ると、“この感じ、ちょっと恥ずかし~!”って感じることがある。でも、大知が振り付けた曲って、振りが古いと感じたことがないんですよね。毎回、その時どきの新しいエッセンスが入っているのに、古くならない。それってすごいことだと思う。Oguri:ベーシックなことを大事にしているからかな。基本がなくて中途半端な振付だと、踊っていても楽しくない。大知の振りは、いつ踊っても古さを感じないんだよね。三浦:おおー。ここはぜひ詳しく書いておいてくださいね。シッキン一同:(笑)みうら・だいち‘87年8月24 日、沖縄県生まれ。‘05年ソロデビュー。天性の歌唱力に加え、抜群のリズム感を見せるダンスで国内外の人々を魅了する、日本を代表するエンターテイナー。昨年末の『第68回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たした。シットキングス‘07年結成。米コンテスト「BODY ROCK」で2年連続優勝を果たして以来、世界中から注目を浴びるユニット。海外イベントへの出演から単独舞台公演、夏フェスまでボーダーレスに活躍中。振付家としても引っ張りだこ。通称シッキン。三浦/ベスト¥60,000シャツ¥42,000(共にオールモストブラック/アイデア バイ ソスウTEL:03・3478・3480)ジャケット¥49,000(エトセンス/エトセンス オブ ホワイト ソースTEL:03・6809・0470)パンツ¥22,000(イロコイ/イロコイ ヘッドショップTEL:03・3791・5033)シューズ 参考商品(ディーゼル ブラック ゴールド/ディーゼル ジャパンTEL:0120・55・1978)shoji/ジャケット¥287,000※スーツセット価格ポロシャツ¥42,000(共にディースクエアード/ディースクエアード 東京TEL:03・3573・5731)kazuki/ジャケット¥269,000シャツ¥208,000スカーフ¥19,000(以上ディースクエアード/ディースクエアード 東京)NOPPO/シャツ¥71,000スカーフ¥22,000(共にディースクエアード/ディースクエアード 東京)Oguri/ジャケット 参考商品パンツ 参考商品チュールレイヤードシャツ¥68,000スカーフ¥22,000(以上ディースクエアード/ディースクエアード 東京)その他はすべてスタイリスト私物※『anan』2018年1月31日号より。写真・関 信行スタイリスト・村田友哉(SMB international./三浦さん)Babymix(s**t kingz)ヘア&メイク・外山龍助(KIDMAN/三浦さん)新宮利彦(VRAI/s**t kingz)取材、文・北條尚子
2018年01月30日世界の映画祭で話題沸騰の長編映画『blank 13』。公開を前に、監督をつとめた齊藤工さんと主演・高橋一生さんの対談が実現しました。齊藤:今回、映画でご一緒させていただきましたが、一生さんが主演じゃなかったら『blank 13』はこのかたちになってなかった。音信不通だった父親との再会は、放送作家はしもとこうじさんの実体験ですけど、僕らが一方向からしか見ていなかった物語に、一生さんご自身の角度を加えて、台本を立体的にしてくださって。高橋:それは以前、僕自身にもこの作品に近いことが起きてしまって、脚本が肉薄していたんです。脚本の生々しさとはまた違う、自分の生々しさも話させてもらえたのは工さんの心の広さです。齊藤:悲しいときに誰もが泣くわけじゃない。感情がどう転ぶかは本人にしかわからない。そういう話し合いから物語が深くなっていったし、一生さんは「表現しない表現」で何層にもなっている主人公の心に感情移入させてくださる。高橋:余白を残すお芝居は、わかりづらいと言われることもあるんですが、工さんは受け止めてくれました。試写を観たあと、別の場所でお会いしたときに、「僕、これ以降は余生です」と言ったんです(笑)。ここまで余白を許してもらえるんだという充実感もそうですが、この作品の頃には自分がしたかった表現に到達できている感じがあったんです。齊藤:撮影前からエモーショナルな交流をしてしまったし(笑)。高橋:言ってみれば、摩擦で皮膚が剥けちゃった手で「痛い!痛い!」と言いながらガチッと握り合っているみたいな(笑)。お互い、そんな感覚があるのではないかと。齊藤:テレパシーじゃないけど、言葉で必要以上にコミュニケーションをとらなくていいという交流をさせていただきましたから。高橋:ちょっと特殊な関係なのかもしれない(笑)。齊藤:もともと映画ファンとしても、一生さんは大好きな俳優さん。1年間に朝ドラと大河と月9をやる俳優さんがかつていただろうかっていうぐらいのウェーブにも飄々と冷静に乗っている感じがイカしている。一生さんて、年代とかでくくる次元じゃないんです。似ているというわけじゃないけど、マインド的にちょっとかぶるのがライアン・ゴズリング。すごく成熟した心が宿っていて、あの人には何か日本的な要素を感じる。高橋:そうそう、最小限に抑えますからね。齊藤:奥行きありますよね。まったく平たい部分がないというか。そういうところが、映画ファンとしては重なる二人です。高橋:僕がライアン・ゴズリングかはさておき(笑)、僕も彼は大好きなので、影響されている部分があるかもしれない。確かに奥行きがあるというか。3DSの立体感が、前に飛び出してくるんじゃなくて、奥行きの表現みたいな。ライアン・ゴズリングを3DSにたとえるのもなんですが(笑)。齊藤:そんな大好きな俳優さんである一生さんやキャストみんなの才能を、海外の人たちに知らしめたい。それが僕のミッションだという意識はあります。さいとう・たくみ1981年8月22日生まれ、東京都出身。俳優として活躍する一方、監督業にも挑戦。長編初監督作『blank 13』が2月3日シネマート新宿にて公開。2月24日より全国順次公開。たかはし・いっせい1980年12月9日生まれ、東京都出身。『blank 13』では、主役の松田コウジを演じている。現在、映画『嘘を愛する女』が上映中。また『空飛ぶタイヤ』の公開が控えている。高橋さん・ジャケット¥233,000シャツ 参考商品パンツ¥132,000(以上ジル・サンダー/オンワードグローバルファッションTEL:0120・919・256)齊藤さん・レザージャケット¥345,000シャツ¥62,000パンツ¥71,000ベルト¥36,000(以上ディースクエアード/ディースクエアード 東京TEL:03・3573・5731)※『anan』2018年1月31日号より。写真・笠井爾示(MILD)スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・田中真維(MARVEE/高橋さん)赤塚修二(メーキャップルーム/齊藤さん)文・杉谷伸子重信 綾
2018年01月30日俳優・高橋一生さんが主演し、齊藤工さんがメガホンをとった長編映画『blank 13』。この作品への思いを、齊藤さんに聞きました。「恥をかきたくないのは人の当然の心理ですが、挑戦しなかったという内なる後悔が続いてしまうのが嫌なんです。怖いという感情より、好奇心やその先の自分に期待する選択肢を選ぶ。今、好奇心を優先せずに保身していたら、その先は細っていくだけ。クリエイターは拡大を続けていくべきだと思うので、恥をかくギアを恐れずに入れて楽しむ。そのほうが40代50代が豊かになるんじゃないかな」そんな思いを持って、いつも何かを決めているという齊藤工さん。「映画を撮ったことも、“よくそんな怖いことしたね”と同業者に言われます。でも、この数年、海外の映画祭に行く機会を頂いて、文化の違いを超える映画の力を感じました。自分もそういう作品を作って海外へ届けたいという憧れがずっとあって。今回、“今だ!”という決断をしたのは大きかったです」結果を恐れない挑戦は、各国の映画祭で高い評価を得ている。「人生が1本の映画だとしたら、自分が主人公じゃないですか。そう考えれば、何でもあり。ただ、自分の心に主軸を置きすぎるとつい保身に走ってしまいますよね。だから傷つきたくないという軟弱な精神をコーティングするんです。そしてそのうえで新たに、どうするかと考えることにしています」雑誌やドラマなどで、思い切った企画や役に挑むときも同じ?「そうですね。そのうえで、僕だからこそ成立するものを何か残したいという気持ちはいつもあります。そうじゃないと選んでくださった人に失礼ですよね」さいとう・たくみ1981年8月22日生まれ、東京都出身。俳優として活躍する一方、監督業にも挑戦。長編初監督作『blank 13』が2月3日シネマート新宿にて公開。2月24日より全国順次公開。高橋さん・シャツ¥77,000パンツ¥97,000ベルト 参考商品シューズ[予定価格]¥115,000(以上ドルチェ&ガッバーナ/ドルチェ&ガッバーナ ジャパンTEL03・6419・2220)サングラス¥35,000(ドルチェ&ガッバーナ/ドルチェ&ガッバーナ アイウエアTEL03・3514・2947)齊藤さん・シャツ¥77,000パンツ¥299,000(共にドルチェ&ガッバーナ/ドルチェ&ガッバーナ ジャパン)高橋さん・スーツ¥309,000~(オーダー価格)シャツ¥52,000ネクタイ¥20,000シューズ¥78,000(以上ジョルジオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパンTEL:03・6274・7070)齊藤さん・スーツ¥309,000~(オーダー価格)シャツ¥52,000ネクタイ¥20,000シューズ¥78,000(以上ジョルジオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン)※『anan』2018年1月31日号より。写真・笠井爾示(MILD)スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・田中真維(MARVEE/高橋さん)赤塚修二(メーキャップルーム/齊藤さん)文・杉谷伸子重信 綾
2018年01月30日齊藤工さんが監督をつとめた長編映画『blank 13』に主演した俳優・高橋一生さんにインタビュー。役柄について、自身の変化について聞きました。映画『blank 13』で高橋一生さんが演じる松田コウジは、蒸発した父親が見つかったとき、家族で唯一、会うことを選択する。「彼の中で、引っかかっている何かがあったのでしょう。肉親への感情って複雑に絡み合っていると思うんです。父に対しての憎しみや愛情、顔が見たいとか、いろんな気持ちが。選択したというよりも、会いに行くしか道がなかったのではないか。そもそも、人生における選択って、そういうものだと思います。僕自身、人生で“こうしよう”と選んだことはありませんから。思考を挟まず、川を流れる中で藁をつかむような、反射的な行動。その動きこそが真実だと思うし、常に反射できる状態にはいたいです」“選択=反射の繰り返し”だと考えるのは、生きていくうえでは必ず、人との関わりが生まれるから。「行動をするときには、自分の肉体や心以外に、必ず他者が介在しています。アクションではなく、リアクション。会った人や起きた出来事によって選択の幅は狭まるし、“これしかない”と、おのずと決まっていきます。そんな感覚がはっきりしてきたのは30歳を越えてからです」そして37歳になった今、行動をするときの基準がひとつ増えた。「若い頃より、裏づけがされていないものを選びがちだと思います。ヤケになっているといえばそれまでですが(笑)、ヤケって自信のあるなしを飛び越えた、何か二元的ではない瞬間だと思うから。そのときの行動には自分の本質が出ていて、面白くて好きなんです」たかはし・いっせい1980年12月9日生まれ、東京都出身。『blank 13』では、主役の松田コウジを演じている。現在、映画『嘘を愛する女』が上映中。また『空飛ぶタイヤ』の公開が控えている。高橋さん・スーツ¥309,000~(オーダー価格)シャツ¥52,000ネクタイ¥20,000シューズ¥78,000(以上ジョルジオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパンTEL:03・6274・7070)齊藤さん・スーツ¥309,000~(オーダー価格)シャツ¥52,000ネクタイ¥20,000シューズ¥78,000(以上ジョルジオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン)※『anan』2018年1月31日号より。写真・笠井爾示(MILD)スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・田中真維(MARVEE/高橋さん)赤塚修二(メーキャップルーム/齊藤さん)文・杉谷伸子重信 綾
2018年01月29日AKBグループをはじめ乃木坂46の総合プロデューサーである秋元康さんが初めて劇団をプロデュースするということで、立ち上げから何かと話題になっていた劇団4ドル50セント。その正体に迫ります!文・尹 秀姫秋元康プロデュースの新劇団『4ドル50セント』って?約5000名のなかからオーディションで選ばれた30人の劇団員は、元AKBメンバーから現役の植木屋さんというバリエーション豊かな人たちが集まったものの、9割が演技経験ゼロという素人集団。にもかかわらず、昨年11月に行われたプレ公演『The Making of $4.50 夢を見たけりゃ、目を開けろ。』はチケットが即日完売となるほど大人気。そこには、今までにない新しい仕掛けがありました。演劇以外にも幅広い活動を行うエンタテインメント集団秋元康さんがプロデュースしているだけあって、劇団4ドル50セントは演劇というステージのみにこだわらず、モデルやバラエティ、音楽活動などさまざまなジャンルに活動の場を広げているのも大きな特徴。2月の本公演でメインキャストに選出された福島雪菜さんは、SHOWROOMでの個人配信閲覧者数が1万人を突破する記録を打ち立て、週刊「ヤングマガジン」(1月22日発売号)の表紙にもなるなど活躍目覚ましい看板女優のひとり。他にも、ぽっちゃり女子ファッション誌「la farfa」のモデルとしても活躍している隅田杏花さんなど、いろんな魅力を持った役者が集っているのも大きな魅力です。ファンがキャストを選ぶ斬新なシステムもそして、2月8日~12日に紀伊国屋ホールで行われる旗揚げ本公演『新しき国』では、メインキャストをYouTubeによるファン投票と審査員投票で行うという、今までにないスタイルでキャストが決定。舞台に上がる役者をファンが選ぶという新しいスタイルで、演劇界に革命を起こします。なお、この投票ではメインキャスト8名のうち、7名が決定。残り1名の枠をかけて4名が争っており、この結果にも注目が集まっています。7名のメインキャスト。糸原美波、福島雪菜、蕪祐典、岡田帆乃佳、前田悠雅、本西彩希帆、中村碧十。Information劇団4ドル50セント 旗揚げ本公演『新しい国』2018年2月8日(木)~12日(月・祝)東京都 紀伊國屋ホールトータルプロデューサー:秋元康クリエイティブディレクター:近山知史脚本:丸尾丸一郎音楽:和田俊輔振付:CRE8BOYあらすじ寂れた地方都市、夢沢町にある「夢沢銀座」はシャッター商店街になっている。昼は堅くシャッターを閉ざしているが、夜になると賑わう。お金は価値を持たない。夢を売り買いする不思議な商店街であった。ある日、夢に破れたミュージカル女優が死に場所を求めてやって来る。彼女と商店街の住人たちは、夢沢町を守るためにオリジナルミュージカルを創作する。しかし、雨の日に演じられたのは夢沢銀座の悲しき物語であった。
2018年01月29日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、人の変化に敏感な気遣いができる女性、「人の不調に気づく女」になりきり。目標は、甘えたいと人に思わせる保健室の先生。幼稚園に通っているとき、先生に「夏子ちゃん、体調が悪いんじゃない?」と心配してもらうことが好きでした。“この人は私を見ていて、変化に気づいてくれた!”と感じられたのが嬉しく、そのセリフを聞くために調子が悪いフリをしていたこともあるほどです(笑)。幼い頃に出会ったいい女だなと思う行動は、大人になった今も変わらないもの。だから私は、「なんだか手が熱くない?」と体温に敏感だったり、「最近、湯船にちゃんと浸かってる?」と冷えを心配するなど、おばあちゃんのように気遣ってくれる女性に会うと、つい甘えたくなってしまいます。本能的に、“私のことを何でも知っているお天道様みたいな存在。この人の前では悪いことができないな…”となってしまうんですよね~。そんな人が、私の友達にもいるのですが、彼女は頭痛薬や胃腸薬だけでなく、漢方など「薬剤師やってるの?」というくらい薬を常備しているんです。きっと、そういう女性は周囲の人の少しの変化にも気づき、健康が何よりも大事と、神社にお参りするときも「みんなが元気でいられますように」と世界人類の健康を願っているのではないでしょうか…。そんな“保健室の先生”のようになるための最短距離を考えたところ…、薬局に行ってみたらどうかな、と思いました。様々な種類の薬をポーチに入れ、周囲の人に気が配れるように敏感になる。そんな、国民の保健室の先生的な女性って素敵だし、周りの人から愛されるはず。しかも、そうして常に一歩引いた視点から物事を見ていると、人の体調や体温の変化だけでなく、場の空気や温度感にも気づきやすくなりますよね。私もそんな、“甘える”だけでなく、“甘えられる”女性を目指して頑張ります!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。※『anan』2018年1月31日号より。写真・中島慶子イラスト・別府真衣文・重信 綾(by anan編集部)
2018年01月29日今、注目の女の子を紹介する『anan』連載の「イットガール」。今回は女優の田中真琴さんです。まさにSNSドリーム! 女優の道を切り拓いたシンデレラガール。大学在学中にミスコンでグランプリに輝いたことが人生の転機になったという田中さん。ミュージックビデオ出演から始まり、ドラマや舞台と活動の幅を広げている。「ミュージックビデオ出演も、東京の事務所に入ったのも、SNSのメッセージでお声掛けいただいたことがきっかけ。将来は映画のバイヤーになりたいなと思っていたけど、この世界でやってみようと決意しました」。現在、初の連続ドラマに出演中。目指している将来像は?「個性的な顔を持ち味にして、存在感のある女優になりたいです」本は、文通友達から借りて読んでいます。昨年から読書家に。心にゆとりができ、イライラすることが減りました!地元・京都で陶芸。本格的に習いたい!大きいお碗をつくりました。集中して、焦らずゆっくりやるのがコツです。チャーハンも上手にできました!自炊が大好き。試行錯誤しながら、オリジナルの味付けを身につけてます。たなか・まこと1995年生まれ。TBS系ドラマ『きみが心に棲みついた』に為末れいか役で出演中。アートな投稿も話題のInstagram(@mac0tter)で新情報をチェック!※『anan』2018年1月31日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2018年01月28日転機をチャンスにする人生の変え方とは。乃木坂46から女優へ転身した深川麻衣さんにインタビューしました。“卒業ライブの翌朝、すごく清々しかったんです”20歳から5年間、アイドルグループ乃木坂46のメンバーとして「第二の青春」を過ごし、今は女優として歩み出した深川麻衣さん。中学時代から漠然と芸能界に憧れがあったけれど、実際に決心したのは、専門学校卒業後。「ここで上京しなきゃ、何かにつけて『挑戦しておけばよかった』と後悔する人生を送ることになる。それは嫌だと思ったんです」20歳という年齢はアイドルとして遅咲き。グループ最年長だった。「10代で始めた子たちに比べると、『卒業したらどうするんだろう』という想像は、早くからしていたかもしれません」具体的に“卒業”について考え始めたのは、4年目。「現在、やりたいことは?」と自分に問いかけ、出てきた答えが女優だった。「元々、作品が大好きだった中島哲也監督のカラフルな世界に『走れ!Bicycle』のMVで入れたことが、すごく嬉しくて。映像の楽しさを知り、演技を勉強したいと思うようになりました」卒業を相談したメンバーは、橋本奈々未さん(’17年卒業)。「橋本ちゃんとは年が近いこともあって、卒業後の話をよくしていたんです。私の想いを知ってくれていたから、報告をした時は、『やっと決めたんだね』という反応。ただ、『私より先に卒業するとは思わなかったよ』って(笑)」色々な方からはもう少し考えることを提案されたが、自らの意志を貫いた。「乃木坂は居心地がよくて、本当に大好きな場所でした。でも、25歳という年齢を迎える、その時に決断しました」新しい道を選ぶことは、勇気がいる。乃木坂46での実績がある深川さんにとっても例外ではない。「“乃木坂”の看板がはずれてもひとりでやっていけるのか、不安でした。でも飛び込んでみなきゃ、失敗するかさえわからない。一度きりの人生、心配ばかりして動かないのはもったいないですよね。芸能界入りも女優への道も、“後悔しない選択”をしてきたつもりです。だから今も、後悔はありません。卒業ライブの翌朝、すごく清々しかったんですよ。『ああ、乃木坂でやり切ったんだな。心置きなく次の道に行ける』ってほっとしました」ふかがわ・まい1991年3月29日、静岡県生まれ。乃木坂46の1期生。’16年、卒業。2/ 17に初主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』が全国公開、4/20に朗読劇『ふじ子の恋』が上演予定。ブラウス¥42,000(ZADIG&VOLTAIRE/ZADIG&VOLTAIRETEL:03・6427・4348)その他はスタイリスト私物※『anan』2018年1月31日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・堀 継予ヘア&メイク・横山雷志郎インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2018年01月27日映画『不能犯』で新人刑事を演じる、新田真剣佑さんにお話を伺いました!“不能犯”とは、思い込みやマインドコントロールで殺人を犯すなど、犯罪を目的としながらも、一般的には限りなく実現が難しい行為のこと。まもなく公開される映画『不能犯』は、都会のど真ん中で次々と起きる変死事件をきっかけに、現場に毎回訪れる謎の“黒スーツの男”の正体を追う、[立証不可能犯罪]を扱うエンターテインメントだ。「はじめて台本を読んだ時、とてもミステリアスな映画だと思いました。松坂桃李さん演じる主人公の宇相吹正(うそぶきただし)は、〈思い込み〉や〈マインドコントロール〉で、あらゆる人を死へ導く男。彼がどんな手口で殺人を犯し、どうやって人をマインドコントロールしていくのか、その犯行の描き方も見どころのひとつだと思います」この作品で新田真剣佑さんが演じるのは、新人刑事の百々瀬麻雄。性格は素直で、努力を惜しまない熱血漢。沢尻エリカさん扮する女刑事の多田友子とバディを組み、宇相吹の犯罪を体当たりで捜査する。「百々瀬は最初、多田刑事に『新人!』と怒鳴られ、なかなか名前を呼んでもらえません。なので、僕も新人らしくハキハキとしていこうと思いました。監督からは“爽やかに”という指示をいただいていたので、とにかく一生懸命な姿を見せようと、ひたすら走り続けました。たぶん4日間くらい、ずっと走っていたんじゃないかな(笑)。今までも刑事は何度か演じていますが、日本の刑事は難しいなと思いました。どういう点がと言われると、上手く説明できないのですが…」沢尻エリカさんとは今回が初共演。嘘と曲がったことが大嫌いで、面倒見のいい女刑事を演じる沢尻さんの姿は、新田さんの目にどのように映ったのだろうか。「多田刑事が百々瀬にとって、“ついていきたい!”と思える上司なのと同じく、沢尻さん自身もカッコよくて、思わずついていきたくなる素敵な役者さんでした。沢尻さんとは現場で一緒のことも多かったので、いろんな話をさせていただきました。短い間でしたが楽しかったです」劇中で多田刑事は唯一、宇相吹のマインドコントロールが効かない存在として描かれるが、新田さん自身も暗示には絶対にかからない自信があるんだとか。では逆に、自分に何かを操れるパワーがあるとしたら?「難しい質問ですね…。強いて言うなら、“時間”は操ってみたいかな。時間を巻き戻して過去に行ってみたいし未来にも行ってみたい。未来で何をするかは…パワーを得られたら、ぜひ考えてみたいと思います(笑)」あらた・まっけんゆう1996年11月16日生まれ、アメリカ・ロサンゼルス出身。今年は『ちはやふる ‐結び‐』『OVER DRIVE』など、出演映画の公開が続々と控える。ニット¥168,000タートルネックニット¥151,000パンツ¥162,000(以上エルメネジルド ゼニア クチュール/ゼニアカスタマーサービス TEL:03・5114・5300)絶対に立証不可能な方法で人を死に導く男・宇相吹正が、世の中に“ダークな正義”を突きつける。原作は青年漫画誌で連載中の人気コミック。監督/白石晃士出演/松坂桃李、沢尻エリカほか2月1日(木)より全国公開。(C)宮月新・神崎裕也/集英社2018「不能犯」製作委員会※『anan』2018年1月31日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・伊藤省吾ヘア&メイク・粕谷ゆーすけインタビュー、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2018年01月26日ロングヘアとサングラス姿でおなじみ。「ゆるキャラ」や「マイブーム」の名付け親。と、存在は当然知っているけど何をしてる人?そんな、みうらじゅんさんに迫ります。イラストレーターや作家、ミュージシャンなど数多くの肩書を持ち、自身が使っていた「マイブーム」という言葉が新語・流行語大賞を受賞。また、そのひとつである「仏像」や「ゆるキャラ」をはじめ、さまざまなブームを生み出し、牽引してきた、みうらじゅんさん。時に“サブカルの帝王”と称される彼が、来月、還暦を迎える。――“みうらじゅんさんが還暦”というフレーズは、不思議な感じがします。みうらじゅん:困りますよね。今、人間って長生きでしょ。だから、還暦も後ろにずれ込まないといけないよね。正直、普通の誕生日と何が違うんだって。今年、戌年じゃないですか。で、僕も戌年なんですが、還暦って干支が回ることだと初めて気づいたんですよ。自分が回っていたつもりだったのに干支が回っていただけなんだって(笑)。――とはいえ、還暦を記念した大規模な展覧会が、初めて公立美術館で行われるなど盛り上がっています。みうらじゅん:僕ね、こういうときに陽気にしていないといけないキャラなんです。自分で作ってしまったのも悪いけど、ひらがなの“みうらじゅん”と本人のあいだにはズレがある。ひらがなは「還暦のイベントをやりましょう」と言われれば、「やりましょう!」と言うんです。――ひらがなの“みうらじゅんさん”という存在は、いつ誕生したのですか?みうらじゅん:小学校1年生の頃からいます。自分でエッセイを書いて和綴じにしたときには、“みうらじゅん”をペンネームにしていました。僕は怪獣にはじまり、仏像からエロまでスクラップをしていますが、人に見せることを前提として作っているんです。なので、僕がしていることは単なるスクラップじゃなく、スクラッパー。人に喜んでもらう、面白がってもらうということをご褒美にしているから、趣味とは呼べないところがあって。本名は純粋の“純”ですけど、もっと不純な感じがするんです。スクラップは作る度に人に見せて、「情報が多すぎ」と言われると見せ方を変える。読者というか周りの意見を取り込んで作ってきたものだから、ポリシーはないんです。小さい頃から“好きなことをしているのとは違う”という意識があったし、スクラッパーは辛い日もありますしね。――辛いというのは?みうらじゅん:スクラップするものとの出合いは一期一会だから、ゆっくりと本が読みたいのに、その中にいいものが見つかると“貼りたい”という欲望がわいてくる。結局、切って貼ってから中身を読むということになるんです。そんな、スクラッパーという自分が勝手に作り上げた職業に振り回されて、生きてきました。それを後に「ない仕事」と言っていたんですけど、そうして名前をつけた瞬間に、「ない仕事」なのに「ある」気がするんです。それを身の回りだけじゃなく、もっと多い人数に発表して、お金をいただくようになった感じです。“そんなものが仕事になるわけない”と思われるけど、数やればいいんです。一個じゃなく百個。百個より千個って具合に。「あの人はどうやって食ってるんだろう?」と思われながら還暦を迎えられるなんて、めでたいことですよ(笑)。――どのような方法で「ない仕事」を「ある」ものにするのでしょうか。みうらじゅん:「ある」と思い込むことです。僕はブームを生み出すんじゃなく、気になったものをブームにしたいと思っているだけ。なので、気になるものを見つけたら、とにかく数を集めます。マイブームのための起爆剤として量が欲しいので。買えば買うほど、「こんなに買ってるんだから好きだろう」と思い込めるんですよ。よくコレクターとかオタクみたいに言われるけど、そうじゃない。自分をだますためです。たとえば、駐車場にある「空あり」という文字に仏教の神髄を見て、般若心経の「空」の字が書いてある街の看板を集めていたんです。すると、ある温泉地に行ったときに、井上陽水さんの声にそっくりの人が夢枕に立って、「なぜ、般若心経の他の文字も集めないの?じゅん」と言われ、思わず「集めます」と答えたけど、結局、揃うのに4年以上かかりました。でも、その間、だんだんと視野が広くなっていき、最初は全く見つからなかったのに、しまいには文字が向こうから飛び込んでくるようになってきたんです。人はそれをノイローゼというんですけどね(笑)。――ノイローゼ…!みうらじゅん:まともな自分が「それ、何の意味があるの?」と問うてくるので、戦う必要があるんです。いわば、レジスタンスと帝国軍が戦うわけだけど、前者は人数が少ないから対抗するにはノイローゼになるしかない。それをフォースと呼びます(笑)。で、ある日、ジェダイとなって人に「これがきてる」と発表すると、だいたいの場合「おかしいんじゃない?」と言われるけど、ジェダイにとっては「どうかしてるよ!」というのは絶賛なわけです。そんなDS(どうかしてるよ)状態に入れると最強だけど、やっぱり、そこまで到達するのには時間がかかる。前よりは早くノイローゼになれるようになりましたけどね。――その結果として、仏像やゆるキャラなどの大ブームが誕生したのですね。みうらじゅん:小学4年生のときに仏像がくると思ってスクラップを始めたけど、周りは変わり者扱いだったから。それが、阿修羅ファンクラブの会長になったときに、第二期仏像ブームが訪れたわけです。第一期が飛鳥~鎌倉時代だとすれば、平成のブームが2回目ですね(笑)。考えついてからすぐにブームがくるものもあれば、30~40年経ってからくるものもあって、熟し方がそれぞれ違うんです。でも、最初に面白いとかくると感じたものは、間違ってないと思っています。1958年2月1日生まれ、京都府出身。’80年、武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。以後、雑誌やTVなど、多方面で活躍し続けている。『やりにげ』(ぶんか社)、『マイ仏教』(新潮新書)、『人生エロエロ』(文藝春秋)など、著作多数。現在は、『週刊プレイボーイ』(集英社)での「大人になってもわからない」をはじめ、数々の連載を持つ。「MJ’s FES みうらじゅんフェス!マイブームの全貌展 SINCE 1958」が、川崎市市民ミュージアムで1/27~3/25に開催。幼少期から手がけたスクラップブックや、デビュー後の作品、“冷マ”をはじめコレクションを公開。トークショーや、携わった映画4作品の上映イベントなども。※『anan』2018年1月31日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2018年01月24日いま演劇界の枠を超えて注目されるマームとジプシーの藤田貴大さん。その藤田さんが紡ぐ詩的で繊細な言葉の数々は、この人の身体を通すことで、圧倒的な切実さや重量感をもって我々観客の元に届く。その身体に少女性と少年性を同居させながら、内には激しさや屈強さを感じさせるのが、青柳いづみさんという女優。「私、演劇がやりたいわけではないんです」と、青柳さんは言う。「演劇をやりながら、演劇ではない…私が本当に見たい、知りたいと思っている世界を作ることができるのが藤田君という存在。私が演じることで、観客にも、さらにはもっと遠くまで、それを見せることができたらと思っています」学生時代から活動を共にする藤田さんからは、「お前も俺と同じ、自分の才能にしか興味のない青い血の人間だから、そこから逃げるな」と言われているのだとか。「自分でも自覚があるからいいんですが(笑)」そんな青柳さんの次回作は、小説家の川上未映子さんと藤田さんとの共作となる舞台『みえるわ』。前回の公演『まえのひ』に引き続き、出演者は青柳さんひとりのみだ。「未映子さんの詩は誰のものでもない言葉なのに、発語してみると、まるで私自身も知らない本当の“わたし”を一番言い表しているように感じる。なかでもいっとう好きなのが“どうして?”という言葉ですが、大人になると誰もが通り過ぎてしまうような疑問を、未映子さんは無視できずに“どうして?”と問いかける。まだ言葉になっていない何かを、言葉を通して探し続けている。それは藤田君や私の中にもある感覚だと思います」ただ、’14年の公演と比べると、青柳さん自身、変化したこともある。「以前は言葉本来の持つ美しさをそのまま見せたいと思って演じていたところがありました。でも昨年末に、藤田君が歌人の穂村(弘)さんと装丁家の名久井(直子)さんと共作した舞台で、言葉そのものは穂村さんや名久井さんや藤田君のものなのに、私が発語することでその言葉が生まれ直すという感覚があったんですね。今、再び未映子さんの言葉を発語した時に、一体何が見えるのか、見せられるのかを考えています」あおやぎ・いづみ女優。マームとジプシーとチェルフィッチュの両劇団を中心に、近年、現代美術家とのコラボなどもおこなっている。テキスト/川上未映子演出/藤田貴大出演/青柳いづみ1月31日(水)~2月3日(土)渋谷・WWW予約4000円当日4500円(共にドリンク代別途500円。税込み)宮城、長野、福島、北海道、神奈川、山口、大阪、熊本、沖縄で公演あり。※『anan』2018年1月31日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年01月24日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、寛容さを持った根に持たない女性、「日曜に読書をする女」になりきり。スマホを本に替えるだけでいい女レベルはアップする。仕事によって違う人もいますが、多くの人にとって貴重な休日となる日曜日。私は他の日よりちょっと特別な、“ブランド曜日”と呼んでいます。その大事な日を、みなさんはどう過ごしていますか。以前、日曜日にスタバに行ったのですが、そのとき、コーヒーを片手に本を読んでいる女性に遭遇したんです。その姿の素敵なことといったら!いろいろなことができるこの日に読書をするという真の本好きな感じや、一冊の本の世界に浸る姿が、印象的でした。それに、賑やかな場所で本を読める、という集中力もすごいですよね。もしかしたら、土曜は友だちと思い切り遊び、日曜の読書で疲れた体や頭の中をリセット、そんな素敵なライフスタイルなのかも。そして、選ぶ本は自己啓発ではなく、現実とは違う世界観を楽しめる小説系。歴史的名著から、話題の作品までおさえていそうです。では、私も含めふだんから小説を読みなれていない人はどうすればいいか…。とりあえず、私はベストセラー作品から読み始めてみようと思います。きっと、本を読むことで語彙力が鍛えられ、表現も豊かになるはず。たとえば、「気持ち」は「心情」、「憧れ」は「憧憬」と表し、静かな無人駅に降り立ったときには、「まるで松本清張の世界…!」と感動する。そんな的確で叙情的な言葉選びができるようになるわけです。それに、文章を読んで絵を思い描いているので、想像力も自然と養われていくのでは。そして、趣味が読書と言って、悪いイメージを抱く人はいませんよね。お金がかからないし、電車の中で読書をすると、おしとやかだと思われること間違いなし。内面を磨けるうえ、好印象を持ってもらえると、いいことずくめの読書。私もスマホの代わりに、本を手にします!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。※『anan』2018年1月24日号より。写真・中島慶子イラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2018年01月23日「anan」2087号1/24水曜日発売「選択の技術」特集、表紙には高橋一生さん、齊藤工さんが登場。今回の表紙撮影の様子を紹介します。anan編集部選択できません!!女子の理性を破壊する贅沢すぎるツーショットグラビア。突然ですが皆さん、目の前に、“最高級フレンチ”と“一流の寿司”が同時にサーブされたらどうしますか? なおかつ、あなたの前にあるのが、ごくわずかな時間だとしたら。「別のときに、ひとつずつでお願いします!」と思うのが、たぶん小市民(私のような)。けれども、「両方だからこそ、奇跡なんじゃないか!」というのが、真理なのかもと思うのです。そして、まさに盆と正月がいっぺんにやってきたようなゴージャスなコラボが実現。すなわち、今回の表紙のお話です。高橋一生さんと、齊藤工さん――当代きってのモテ男、その両雄が揃うとな!!! ある日そんな話が舞い込んで、編集部は俄然色めきたちました。とはいえ、想像するだけでワクワクする、この奇跡のツーショットをどう撮るべきか?そんなとき編集長が閃いたのが、“名作映画の世界観のなかで、登場人物としての二人を撮る”というアイデア。なるほど! ではせっかくだから、作品のセレクトも、映画に造詣の深い齊藤工さんにお願いすることができたら…最高だよね、ということに。お願いして待つこと数日、齊藤さんからの作品リストが到着。見てみると、さすが齊藤さん、年代もテイストもバリエーションに富んだもの。ふむふむ、勉強になります。そこから作品を絞り、準備をととのえ、いよいよ撮影当日に。お着替えが済んだ高橋さんと齊藤さんに、まずは設定と撮り方についてご説明。その後、撮影がスタート。求められているものをすぐに把握して、役柄に入るスピード感と理解力はさすが。しかも、お二人が一緒にいる時、なんだか本当にいいムードなんです。今回、新作映画『blank13』の撮影を通じて、深めた絆というものをビシビシ感じました。高橋さんファンも、齊藤さんファンも、そして、どっちも好き! という健全な欲ばりさんも、素晴らしい写真の数々をぜひ本誌でご覧ください!(S)
2018年01月23日「anan」2088号1/31水曜日発売「食べて痩せる新常識。」特集、表紙には乃木坂46の齋藤飛鳥さんが登場。今回は通常より少し早く、表紙撮影の様子を紹介します。anan編集部飛び出す3D齋藤飛鳥!?anan2088号(1月31日発売)の表紙に登場していただいたのは、ドーリーすぎる顔と超マイペースなキャラが人気の、乃木坂46・齋藤飛鳥さん。齋藤さんを私が認識したのは、2014年に神宮球場で開催された乃木坂46「真夏の全国ツアー」。フロントメンバーの合間からときおり覗く、当時アンダーメンバーだった齋藤さんの、アイドルになるために生まれてきたとしか思えないようなガーリーなシルエットに釘づけになり、以来ずっと気になる存在でした。その後みるみる人気を集め、15thシングル『裸足でSummer』では堂々のセンターをつとめた齋藤さん。今回のグラビアでも齋藤さんが見せてくれたのは、まさに堂々たるポージング。凝ったデザインの衣装も、瞬時にその洋服の“見せどころ”を掴んで、時に寝転んだり、腕をあげたり…。表情もただ可愛いだけじゃない、強さや意志が感じられる、ちょっと大人びた表情で臨んでくれました。そんな齋藤さんのポージングや表情もあり、出来上がった誌面は3Dさながらに迫りくる、勢いのあるもの(自画自賛)。ダイエット特集ということで、いつもよりも大胆に肌を露出した齋藤さんが飛び出さんばかりの誌面は、ぜひ本誌でチェックを! 乃木坂46“写真集選抜”による特別グラビアと、写真集撮影前のダイエット法を語った「乃木坂46式 緊急ダイエット術。」も必読です!!(N)
2018年01月22日お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎さんがコミックエッセイを上梓。矢部さんと大家さんとの絶妙な関係を描いた作品なのだそう。お笑い芸人の本業以外での活躍が目覚ましいが、またまた新たな名作が誕生した。カラテカのボケを担当する矢部太郎さんによる本作は、現在87歳の大家さんとの日常を描いたコミックエッセイ。大家さんと京王プラザホテルでお茶をしていたところを、マンガ原作者の倉科遼さんに目撃され、一風変わったその関係をマンガに描いてみることに。「大家さんのことを変わっているとは思っていたのですが、一緒にいる僕は正常だと思っていたんです。倉科さんに指摘されて初めて、僕も大家さんの感覚に相当引き込まれていることに気がつきました(笑)」8年ほど前から大家さんの一軒家の2階に間借りしているという矢部さん。大家さんは「ごきげんよう」とあいさつする上品な方で、矢部さんの洗濯物が夜露に濡れるからと、勝手に取り込んでおいてくれたり、頻繁に食事を共にしたり。その距離感に戸惑いながらも、大家さんとの“ふたり暮らし”を楽しむように。「僕が知らないことや興味のなかったことに気づかせてもらえるんですよね。たとえば新宿中村屋って、普通はカレーを食べに行くところだと思っているじゃないですか。だけど大家さんは、そこに飾られている絵が見たいから行くんです。全然違う価値観を持っているのが面白くて」新宿伊勢丹が大好きな大家さんは、コンビニやスーパーなど“最近できたもの”を信用していない。だけど初めて食べたグミはお気に入りだったりして、なんだかとってもお茶目なのだ。そんなほのぼのとしたやり取りも、永遠には続かないのだとふっと気づかされる瞬間も……。「たとえば本当にいいバラエティ番組って、ムチャクチャ面白くて笑えるけれども、しんみりしたりするじゃないですか。そういう笑いはひとつの理想かもしれません」隣近所との付き合いが希薄な都会で、ふたりの関係は奇跡のように思えるが、実はそうでもないらしい。「このマンガを読んだ人から『私も大家さんと仲がいいです』という声が結構届いたりして、僕らだけじゃないんだなって思いました。思いがけず反響が大きくてびっくりしていますけど、こういう作品を読んでくれる人がいっぱいいるなんて、まだまだ温かい世の中ですよね」やべ・たろうお笑いコンビ、カラテカのボケ担当。芸人としてだけでなく、舞台やドラマなどで俳優としても活躍。父親は絵本作家のやべみつのり。本書は初めて描いたマンガ。『大家さんと僕』48歳差の大家さんとの穏やかだけど刺激的な日常を綴ったコミックエッセイ。矢部さんの優しい眼差しに笑って泣き、大家さんの人柄に女性として憧れます!新潮社1000円※『anan』2018年1月24日号より。写真・土佐麻理子(矢部さん)水野昭子(本)インタビュー、文・兵藤育子
2018年01月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「関ジャニ∞(後編)」です。すいません。前回、村上さんとの面白エピソードで1回分使ってしまいました。音楽の連載なのに、関ジャニ∞の音楽の話、全然していませんでした。そんなわけで後編ではちゃんと話します。正直言って、当初はミュージシャンとしての関ジャニ∞のこと舐めてました。楽器をやっているというのも知ってましたが、それもやらされている感じなのかなと思ったらとんでもない。熱意を持ってみなさん取り組まれていますし、実際の演奏力もすごい。僕は、地元が一緒ということで丸山(隆平)さんとすごく仲良くさせていただいているんですけど。…ここ、自慢したいとこなんですけど、一緒にご飯行ったり、カラオケ行ったりするくらい仲良くさせていただいてます。…話戻しますね。なので丸山さんとはプライベートでも音楽の話をよくします。めっちゃ詳しいんです。影響を受けたベーシストとかも、アメリカのブラック系のめちゃくちゃ玄人好みなミュージシャンの名前を挙げたりだとか。あとは、作詞作曲もメンバーみなさんやっているというところもすごい。もはや、アイドルが作ったというレベルの話じゃないんですよね。そういうクオリティを知ると、「ああ、舐めててすみませんでした」って思います。あと、関ジャニ∞のみなさんは、全員でいるときの「ノリ」がいいです。僕が書いた「えげつない」は、メンバー同士がフリースタイルラップでディスり合う曲。それってつまり、メンバー同士のイチャイチャなんです。ファンの方って、メンバーがイチャつくのを見るのが好きじゃないですか。それでこういったタイプの曲が面白いと思ったんですが、この曲をライブで観て、ただの馴れ合いのイチャイチャに終わってない、もっとレベルの高いところで面白くなっていると感動しました。関西ノリのいいところというか、「なんでやねん精神」といいますか。関西では、よく「ちょける」って言うんですけど、「ちょけ」にも、質のいい「ちょけ」と悪い「ちょけ」があって、関ジャニ∞さんたちは、質の高い「ちょけ」感を持ってるんです。言葉のチョイスとか会話の精度の高さとかが絶妙。だから見ていて面白いし、めっちゃ魅力的に感じる。自分が中1で、部活の中2のイケてる先輩方が何話してんねやろって感じで見つめながら、関ジャニ∞さんのこと応援してます。おかざき・たいいく2016年『BASIN TECHNO』でメジャーデビュー。3/25より岡崎体育ワンマンツアーが宮城・SENDAI GIGSを皮切りにスタート!※『anan』2018年1月24日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年01月18日2017年の映画界でもさまざまな作品がブームとなりましたが、今年最初の旋風を巻き起こしそうな話題作といえば『パディントン2』。世界中で大ヒットとなった前作では、あのモフモフとしたかわいさの虜になった人も多いはず。そんな誰からも愛されているパディントンですが、本作ではパワーアップしてスクリーンに再登場!そこで、日本語吹替え版キャストとして、さらなる魅力を吹き込んだあの方々にお話を聞いてきました。それは……。松坂桃李さん&斎藤工さん!【映画、ときどき私】 vol. 138前回に引き続き主人公のパディントンを務めた松坂さんと敵役のブキャナンでシリーズ初参戦となる斎藤さんは、声優として豪華初共演が実現。それぞれの役に込めた思いやお互いのこと、そして今後について語っていただきました。1作目では、生まれ故郷のペルーを離れ、ロンドンに降り立ったばかりのパディントンが繰り広げる冒険が描かれていましたが、いまやすっかりロンドンっ子となり、ブラウン一家とともに幸せに暮らしているパディントン。まずは、2年ぶりにパディントンを演じた松坂さんが心がけたことは?松坂さん今回は年月が経っていることもあり、ブラウン一家との関係性や近所に住んでいる人たちとの距離感も変わってきているので、そういう部分を大事にすることから始めました。それから、パディントンは本当にピュアで疑うことを知らないので、目の前のことに対して純度100%で向き合うニュアンスも大切にしていました。あとは、前回同様に声のトーンを高めにしていましたが、それだとだいたい1日5時間収録が限界でしたね。本シリーズは、松坂さんにとってどんな作品ですか?松坂さん心を軽くしてくれる癒しの作品ですね。生活をしていくなかで、いろいろなストレスもありますが、『パディントン』には重力ゼロみたいな自分の体にまとわりついているものを全部浮かせてしまうような力があると思います。今後も続いて欲しいなと思いますし、いつかテッドと共演して欲しいです(笑)。そうすると僕は有吉さんと仕事ができますし、ゲスなクマと紳士なクマが夢の競演!いまは『アベンジャーズ』みたいに何でもありですから、話題になると思います。そんななかで、吹替えていて楽しかった瞬間は?松坂さんこの年になると、だんだん初めての経験というのがなくなってくるんですけど、パディントンを通すと、それができるんです。だから、床屋で初めてのアルバイトをするシーンは、とにかく楽しかったですよ。ただ、電気シェーバーを持ちながら声を震わせてしゃべらなければいけなかったので、楽しかったのと同時に難しくもありました。でも、あれは子どもの頃に声を震わせて宇宙人の真似をしていたのをそのままパクった感じですね(笑)。相変わらずおっちょこちょいでチャーミングなパディントンですが、本作で敵対することになるのは名優ヒュー・グラントが演じる悪役のブキャナン。斎藤さんは、落ち目の俳優でありナルシストという役柄を演じてみていかがでしたか?斎藤さんマインドとしては、ほぼ自分でした(笑)。ヒュー・グラントはこの役を楽しく演じていらっしゃいますが、実はすごく造詣の深いキャラクター。音をつける作業では何度もシークエンスを見直すので、眼球レベルでお芝居しているということもよくわかりました。あと考えていたのは、七変化するキャラクターだったので、声のベースをどこに置くかということ。今回はニュートラルな部分をヒュー・グラントの実年齢に寄せるのではなく、フットワークの軽いところにいるのがいいんだろうなと思っていました。では、完成した作品を観たときに感じたお互いの印象を教えてください。松坂さん斎藤さん、ステキですよね。ヒュー・グラントとは、実際には20歳近く年齢差があるのに違和感もなく、ちょっとチャーミングだし、敵対する役にも関わらずそこにも愛情を持てるような声の入れ方というのはさすがだなと思いました。斎藤さん実は新作『孤狼の血』の試写で広島弁のギラギラした松坂さんを拝見した翌日にパディントンとしての松坂さんの声を聞いたので、「とんでもないプレーヤーだな」と思っていました。松坂さんこそヒュー・グラント的じゃないですけど、松坂桃李というイメージを軸にこんなに振れるんだということを僕は誰よりも感じたんです。本当に好青年で、まっすぐな松坂さんの奥にある知性と品性は、パディントンと重なる部分がたくさんあるので、適役だと思います。だから、そこを邪魔しないようにしなきゃいけないなというのもありました。俳優という仕事に対して真摯に向き合い、つねに高みを目指しているおふたりですが、劇中では「俳優とは世界一嘘つきな人種だ」というドキッとするようなセリフも。このセリフを聞いたときはどう感じましたか?松坂さん「いいこと言うなあ」と思いましたね(笑)。俳優は周りに嘘をつかなきゃいけないんですけど、作品に入るにあたっては、自分にも嘘をつかなきゃいけないので。つまり、自分本来の考え方や持っている物差しというものを全部取っ払って、「この作品ではこうだから」というふうに自分に嘘をつけるかというのはとても大事なことなんです。だからこそ、演じながらこれだけ作品を楽しめるんだと思うので、「おっしゃる通り!」みたいな感じでした。斎藤さん僕もあれはしびれました。「俳優は嘘をつくのが仕事だから」なんて、その通りだと思います。だから、もし自分に娘ができて、その彼氏が俳優だったらどうしようかな……。ただし、松坂さんみたいな人だったらいいです(笑)。自分みたいなのは絶対に嫌ですけど。でも、本当にあのセリフは、僕もすごくいいセリフだなと思いました。というのも、この作品は国民的なかわいらしいクマさんの物語という入口ですが、そのなかをめくってみると、そんなふうにけっこう深いところを掘っているんですよ。俳優が俳優にこのセリフを言う皮肉に対する理解がコメディになるというのは、非常にイギリス的だなと。ただ、日本にも本来そういうところがあるので、性質としては合うと思っています。セリフひとつとってもいろんなことを考えさせられるのが『パディントン』の魅力ですが、パディントンに欠かせないものといえば、今回も大きな役割を果たしている大好物のマーマレード。おふたりにとっても思い入れのある食べ物はありますか?松坂さん僕はオムライスが好きですね。というのも、おばあちゃんがたまに実家に来たときに作ってくれたオムライスがおいしくて。おふくろの味というよりは、おばあちゃんの味みたいですけど、食べるとそういう懐かしい感じになるんです。斎藤さん僕はシュタイナー教育の少し変わった小学校に通っていたので、当時としては早かったんですけど、マクロビを取り入れていたんです。それもあって、普通のお菓子を見たことがなく、おやつがなんと玄米パンと煮干し(笑)。だから、友だちの家で初めてカップラーメンをひとくち食べたときには、反動であまりにもおいしく感じてしまったこともありました。いまはなかなか食べる機会がないですけど、僕にとって思い出の味は玄米パンと煮干しです。そんな個性豊かなおふたりは、2017 年もさまざまな作品で私たちを魅了し続けてくれましたが、今後もますます期待が高まるところ。現在放映中の朝ドラでの活躍はもちろん、本作を皮切りに今年も主演作の公開が続々と控えているのは松坂さん。松坂さんにとっては30代を迎える節目となる年ですが、どんなふうに過ごしていきたいですか?松坂さん30代でもこの仕事を続けていくためには、どんどん間口を広げていかないとさまざまな作品ができないだろうと思っていたので、20代後半からはそれまでやったことのないような作品だけでなく、いろいろな監督や共演者の方とお仕事をしました。それによって30代になったときに、その出会いというものが大きく作用するだろうなと思ったからなんです。だから、20代で窓をバーッと開ける感じというか、風通しを良くして下地を作ってから30代に入ろうと心がけました。もちろん、ひとつひとつをものすごく真剣にやってきましたが、30代を迎えるためにやってきたところはありますね。なので、今後はその “色” により深みを出せるような作業に徹していけば、それが40代にもつながると思っています。ちなみに、プライベートにおいて20代で挑戦しておきたいことはありますか?松坂さんVR体験です(笑)。いつでもできると思うんですけど、まだなので本当にやりたいんです。だって、子供の頃に描いていたいろんな妄想を叶えてくれるってすごいことですよね?将来的にはロンドンの街並みをパディントンと一緒に歩けるとかもあったらおもしろいと思います。いっぽうの斎藤さんは、国内外の作品への出演をはじめ、長編初監督作『blank13』を手掛けたり、クレイアニメのプロデュースをしたり、移動映画館を企画したりと、とにかく多角的に映画と向き合った一年。そのうえで、今後どのようなスタンスで仕事をしたいと考えていますか?斎藤さん僕は自ら飛び道具的なプレーヤーを目指しているところがあるので、固定したひとつのイメージをめがけてはいないんです。ただ、数年前に『昼顔』と出会ってから、一部の人に持っていただいたイメージがあって、それがロッククライミングでいうひとつのつかまる石になっていると思っています。つまり、それがひとつあると、次はどこに手を伸ばそうかとなり、そこを軸に考えられるんですよ。そのイメージがあるから、フラットなスタンスでいろんなところに飛んで行けるし、遠くへ飛んだようにも映ってくれたりするのはおもしろいなと。イメージを確立してみんなにつかませる人と、そこから逃げ続ける人と2パターンありますが、自分は後者寄り。そうすると、いろいろな映画の現場を体験できますし、海外の作品も含めて、変わった動きをすることができると僕は思っているんです。カラオケでいつも同じ曲を歌うんじゃなくて、下手でもいろんなジャンルを歌えたほうが楽しいじゃないですか。そういう感じです。最後に、2018年の目標としていることを教えてください。斎藤さん去年は権利フリーのクレイアニメを作ったり、自分の監督作の公開に際して劇場の現状にも痛いほど直面したりと、いままでとは違うアングルで映画に触れられた年でした。そのなかで、映画を初めてプロデュースした友人から非劇場でも公開したいと相談を受けたんです。僕が手がけている移動映画館ではお寺や体育館などいろいろな場所で上映してきたので、その経験を生かして友人に協力できたらと思いました。なので、今年の新しいチャレンジとしては、ニーズのある場所に劇場をどう提供できるかという部分で、ほかの作品を支えるような動きをしたいと思っています。あとは、シンガポールでエリック・クー監督の作品に出演したことがきっかけで、アジア6か国で作るアメリカのケーブルテレビ放送局HBOのオムニバス企画に日本の監督として参加することになりました。他のみなさんは巨匠と言われている方々ですし、日本ではありえないことでしたが、このテンポ感についていかないと今後海外に関わる仕事を続けていけないなと感じたんです。ひとつ作品を作ったことで思いもよらない展開となりましたが、これは俳優業だけだと見られなかった景色。ひとつの映画に向き合うことで、新しい現場や新しい作品が生まれるということがここ数年で起きてきているので、この流れは止めたくないですし、俳優が記念で映画を撮ったということにもしたくはないので、これからも戦い続けたいなと思っています。インタビューを終えてみて……。どんなことにも気さくに答えてくださるだけでなく、パディントンも顔負けなほど紳士的な松坂さんと斎藤さん。女性たちからは思わずため息がでそうなステキな2ショットですが、日本映画界には欠かせない存在であるおふたりは、2018年も私たちの心を掻き立ててくれることは間違いなさそうです。まずは、そんなおふたりの魅力あふれる声に癒されてください。これで笑顔にならない人なんていない!誰もがワクワクせずにはいられないエンターテイメントが満載でありながら、人と人との絆の温かさも感じさせてくれる本作。笑いあり涙ありの決定版として、新しい年の幕開けにはぴったりの一本です。大切な人の手を取って、劇場に向かってみては?ストーリーロンドンでの生活にも慣れ、ブラウン一家とともに楽しく暮らすパディントン。そんななか、大好きなルーシーおばさんの誕生日のプレゼントとして、世界で1冊しかない飛び出す絵本を買うことを決意し、アルバイトを始めることに。ところがある日、その絵本が盗まれたうえに、その場に居合わせたパディントンが逮捕されてしまうのだった。はたして、パディントンはブラウン一家の力を借りて無実を証明することができるのか。そして、飛び出す絵本の秘密を知り、怪しい動きを見せる落ち目の俳優ブキャナンとの対決の行方は!?ドキドキが止まらない予告編はこちら!作品情報『パディントン2』1月19日(金)より全国公開出演:ベン・ウィショー(声の出演)、ヒュー・グラント、ブレンダン・グリーソン、ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス他日本語吹替え版キャスト:松坂桃李、古田新太、三戸なつめ、斎藤工監督:ポール・キング製作:デヴィッド・ハイマン『ハリー・ポッター』シリーズ原作:マイケル・ボンド配給:キノフィルムズ©2017 STUDIOCANAL S.A.S All Rights Reserved.写真・水野昭子(松坂桃李、斎藤工)
2018年01月18日北村匠海の主演映画『君の膵臓をたべたい』が大ヒット。今期のドラマ『隣の家族は青く見える』でも難易度の高い同性愛者役に初挑戦するなど、若手トップ俳優に大躍進中の今、思うこととは?実際の僕は、控えめ中の控えめです(笑)。俳優としてだけでなく、ダンスロックバンドDISH//のボーカル兼ギターとしての顔も持つ北村匠海さん。演技も音楽もできて、超イケメン。とくれば、まさに向かうところ敵なしのモテ男。でもその素顔は意外にも、「人見知りで、女の子と話すのも苦手」…。そんなギャップが、同世代の女子はもちろん、アンアン世代の心までキュンキュンさせまくり、今、理想の年下男子として人気沸騰中なのです!――北村さん、ついに20歳になったんですね。北村:そうなんです。10代の頃と何も変わらないですけどね。――記念すべき20歳の誕生日は何をして過ごされたんですか?北村:佐野岳くんと佐藤寛太くんとごはんを食べました。普段から仲いいんですよ。20歳の誕生日に寛太くんから、「まさかとは思うけど、今日予定ないわけないよね?」って連絡がきたので、「とくにないんだよね」って(笑)。そしたら「え、マジかよ!」って急遽集まってくれたのがこの二人です。――誕生日の予定、本当に何もなかったんですか?北村:まじでなかったんです。周りの友達も忙しそうだったので、一人で過ごそうかなって思っていたくらいで。二人とも驚いてましたけどね。「お前、まじで一緒に過ごす人いねぇんだな」って(笑)。――心境の変化もとくになく?北村:ないですね。変に意気込もうとも思ってないですし、全然変わらないです。小学校3年生からこのお仕事をしているので、昔から変に達観してしまっている部分があるんですよね。いい意味でも悪い意味でも。同世代より、大人と話しているときのほうが妙にしっくりくるってことも少なくないです。――昨年は主演映画『君の膵臓をたべたい』も大ヒットして、知名度も人気も俳優としての評価もぐっと高まったような気がします。北村:自分自身のスタンスはまったく変わってないんですけど、わかりやすいところで言うと、インスタグラムのフォロワー数が増えるとか、そういう変化はありました。7万人くらい増えたんですよ。もともと10万人くらいだったのが、ある日気づけば17万人くらいになっていて。なんだこれは…!って、さすがにびっくりしました。あと、街中で家族連れのお父さんやお母さんから声をかけていただく機会も増えたんです。今までは学生の方が多かったんですけど。幅広い層の方に知っていただけていると思うと素直に嬉しいです。――新ドラマ『隣の家族は青く見える』では、同性愛者の青木朔役を演じられていますよね。オファーがきたとき、ワクワクしたんじゃないですか?北村:ワクワクしましたね。これまでは自分の幅の中で演じられる役がわりと多かったんですけど、今回はすごく新しい挑戦というか、楽しみがいのある役で。朔の気持ちもよくわかるんです。僕も気のおけない年上の男友達には子犬のように可愛がってもらっているので。――でも朔は、眞島秀和さん演じる恋人の広瀬渉に自分からグイグイいきますよね?そこは北村さんご自身と真逆なのではないかと。北村:そうですね。そこは180度違います。実際の僕は控えめ中の控えめなので(笑)。朔は言ってしまえば、面倒くさい相手。「一緒に暮らさないっていうなら今すぐ別れる」みたいなセリフだったり、自分でもこいつ面倒くさいなって思います(笑)。でも面倒くさいことがネガティブなわけじゃなくて、そこが渉にだけ見せられる朔の弱い部分のような気がしていて。――北村さん自身は、“面倒くさい彼女”を受け入れられますか?北村:大丈夫です。というか僕はきっと、女性の尻に敷かれるタイプだと思うので。「一緒に暮らさないなら今すぐ別れる」って言われたら、たぶんどうにもできなくて「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと一回待とう」みたいな感じになっちゃう気がする(笑)。そこで男らしく強いことは言えないですね。もしかしたら僕は人間的に、渉に近いのかもしれません。――以前もインタビューで、グイグイきてくれる女の子のほうがいいっておっしゃってましたもんね。北村:そうですね。自分からはいけないぶん、喋り続けてくれるくらいのほうがちょうどよくて。それに僕が相づち打ってるくらいのほうが収まりいいと思います(笑)。きたむら・たくみ1997年11月3日生まれ。東京都出身。俳優、ダンスロックバンドDISH//のボーカル兼ギター。小学校3年生のときにスカウトされ、芸能界入り。2008年公開の『DIVE!!』で映画初出演を飾る。現在公開中の映画『勝手にふるえてろ』に出演しているほか、今年は映画『OVER DRIVE』の公開も控えている。シャツ¥27,000パンツ¥25,000(共にヨータトキ/アドナストTEL:03・5456・5821)その他はスタイリスト私物※『anan』2018年1月24日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・鴇田晋哉ヘア&メイク・佐鳥麻子インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2018年01月17日「anan」2086号1/17水曜日発売「運の強化塾」特集、表紙には木村拓哉さんが登場。今回の表紙撮影の様子を紹介します。anan編集部会っただけでパワーをもらえる、力強いオーラ。撮影当日は、雲ひとつない快晴でした。冬の澄んだ空気の中、あたたかい日差しが射し込む本当に気持ちのいい天気に恵まれ、まさに「強運」という言葉にぴったりの木村さんがスタジオに登場!私が小さい頃から、すさまじい人気を誇っていた木村さん。お仕事させていただいたのは今回が初めてでしたが、彼から発せられる特別なパワーにドキドキしっぱなしでした。レザーのライダースジャケットを着た最初のカットがスタートすると、カメラのシャッターを切った瞬間、その強い眼差しに一同「おぉ〜!!」と声を上げたくらい。フィルターを覗き込む瞳がまっすぐで、目をそらせない力強さがあるんです。こちらが細かく注文をしなくても、求められているものを即座に感じ取ってくださる木村さん。ただ歩いたり、ジャケットを脱ぎ着したりするだけでも、どれもこれもハンサム&ときにチャーミング! (グレーのジャケットで表情をコロコロ変えているグラビアページは、担当Sのお気に入りのページです。特に笑顔!)この日は中と外、両方での撮影だったのですが、青空を背負って立つ木村さんは神々しいくらい素敵で、男らしさに満ちていました。ロッキーのシルヴェスター・スタローンみたいな、MIPのトム・クルーズみたいな…? 実際、スタイリストの祐真さんが「ロッキーのポーズやってー」と言えば、すぐに応えてくれちゃうやさしさも。そんな木村さんは、新ドラマ『BG〜身辺警護人〜』にて初のボディガード役に挑みます。ドラマにかける思いや、ご自身の“運”に対する考えは、ぜひインタビューにてご堪能ください。(S)
2018年01月16日江戸川乱歩×三島由紀夫が織りなす戯曲『黒蜥蜴』に出演する井上芳雄さんに、作品の見どころを伺いました。美貌の女盗賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎の攻防を描いた江戸川乱歩の探偵小説を、三島由紀夫が妖艶で耽美な世界へと昇華させた戯曲『黒蜥蜴』。かねてより三島作品に強い憧れを抱く世界的演出家のデヴィッド・ルヴォーの演出で上演される。「ルヴォーは、世界の第一線で活躍する演出家でありながら、日本文化にとても造詣が深い方。そのルヴォーの感性を通した三島さんの作品は、シンプルな美しさを感じさせて、それがとても胸にくるんです。作中に、ピアノの音を聞き外を見るというシーンがあるんですが、ルヴォーは方向を指し示すのではなく『太陽が昇る方を見てください』と言うんです。登場人物それぞれが思い描く太陽の位置も色も形も違うはずですが、それでいいんですよね。具体的に説明しようとしないのに、彼が思い描いた世界が無限の広がりをもって舞台の上に立ち上がる。それがまるで魔法みたいに思えて」これまでの稽古を反芻し、じっくりと噛みしめるように語る井上芳雄さん。演じるのは明智小五郎だ。「三島作品というと美しく重厚なイメージがありますが、それだけじゃなく、時に滑稽だったりグロテスクだったり…。黒蜥蜴は、完璧な美を追い求めて犯罪に手を染め、正当な立場であるはずの明智自身も、犯罪に焦がれて探偵をしているという歪んだ部分をもっている。でも、歪(いびつ)だったりグロテスクだったりするからこそ、彼らの根底にある純粋さが際立つような気がするんですよね」黒蜥蜴に扮するのは中谷美紀さん。「お綺麗なのはもちろんですが、セリフは完璧、周りへの気遣いも素晴らしく、英語もできて…隙が一切ない。まさに黒蜥蜴みたいです(笑)」井上さん自身も、音大生の時に歌の才能を見出され、ミュージカル界のプリンスとして第一線を走ってきた人。しかし「自分は努力して完璧になろうとしてきた人」なのだそう。「生まれながらに音楽と共にある、みたいな人に昔から羨望をもっていました。でも、上手くなりたいと渇望するから走り続けてこられたとも思うんです。そこは犯罪に焦がれる明智と似ているのかもしれません」いのうえ・よしお1979年生まれ、福岡県出身。『エリザベート』などのミュージカルを中心に、近年はストレートプレイや映像作品などでも活躍。4月からは舞台『1984』も控える。ジャケット¥90,000カットソー¥18,000(共にランバン コレクション TEL:03・3486・1573)女盗賊の黒蜥蜴(中谷)から、宝石商の娘・早苗の誘拐予告が届いた。犯罪を阻止するために雇われた名探偵の明智(井上)は、一度は奪われた早苗を見事に奪還するが…。上演中~1月28日(日)日比谷・日生劇場原作/江戸川乱歩脚本/三島由紀夫演出/デヴィッド・ルヴォー出演/中谷美紀、井上芳雄、相楽樹、成河ほかS席1万2500円A席9000円(共に税込み)梅田芸術劇場 TEL:0570・077・039(10:00~18:00)2月1日~5日に大阪公演あり。※『anan』2018年1月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・吉田ナオキヘア&メイク・川端富生インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年01月15日