フランス人のパートナーであるガイックさんと、2人の間に生まれた息子さんとフランスで生活をする、ヒロコ(@hirokokokoron)さん。夫婦で日本のそうめんを食べていた時に、ガイックさんが思わずこぼしたひと言に、クスッとしてしまったといいます。「そうめんは、別腹ってかんじ」日本と同様にフランスも、夏は地域によって30℃を越える暑さとなります。そんな中で食べるそうめんは格別のおいしさ。冷たくてスルスルと食べられるので、たくさんゆでたくなりますよね。投稿には「分かる~!夏のそうめんは飲み物」「裸で笑った!安いものもおいしいけど、日本の『揖保乃糸』は最高」など共感の声が寄せられていました。フランスで売られている日本のそうめんの価格は高く、ちょっとしたぜいたく品でもあるそうです。貴重だからこそ、「思う存分食べたい!」という気持ちが増しそうですね!ちなみに、ヒロコさんはInstagramをはじめ、SNSとブログでもさまざまなエピソードを公開しています。そちらもご覧ください。しばひろ(@hirokokokoron)ガイックとのフランス暮らし[文・構成/grape編集部]
2023年07月26日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第155回目はセイクリッド・バーマンとラグドールのミックスであるジェラール(Gérard)さまとノルウェー猫のルーツを持つマルグリット(Marguerite)さま。オシャレな家に住む猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.155猫さまの話をもっと聞かせて!ジェラールさまは14歳の男性、マルグリットさまは2歳の女性猫さまです。ジェラールさまが語る自分のこと。私の飼い主はキャロリーヌという素敵な名前を持っていて、素敵な絵を描くイラストレーターです。家もセンスが良くて、パリのモンマルトルの近くにあるアパートメントに住んでいます。この家で好きな場所はソファやとても柔らかい小さなフットスツールの上です。日課は午前7時頃に目覚めて、ニャーニャー鳴き声をあげて餌をねだります。お腹いっぱいになって満足したら1日の大半はベッドで過ごします。キャロリーヌに時間がある時は一緒に少し遊んで、バルコニーで日光浴をし、午後7時頃に再びご飯タイムです。おやつはちょっと変わったカリカリ、毎日食べるにはちょっとカロリー高めだそうです。僕の性格は少し難しいところがあります。マルグリットはおしゃべり好きですが、少し内気です。飼い主から見たジェラールさまとマルグリットさまとは。ジェラールとマルグリットはともにSPA(動物保護団体)からやってきました。彼らは美しくて社交的なので、みんなに好かれています。私たちはみんな寝ることと食べることが大好きです。彼らは私のことが好きだと思います。とにかくいつでも私をサポートしてくれます。 彼らは寝ていないときは一日中私の注意をひく努力をしています。一番幸せなひとときは一緒にお昼寝するときですね。彼らは私に穏やかで楽しい時間をもたらし、彼らがそばにいると私はより穏やかになります。一緒にいると幸せが降り注ぐのです。ーーキャロリーヌは仕事柄、家で仕事をすることが多く、作品制作中にいつも2匹の猫さまがそばにいてくれるのです。自分のペースも猫さまに合わせて生活と仕事を両立させていました。2匹とも長毛ですが、家の中は埃ひとつもない整理整頓された住まいです。ジェラールさまとマルグリットさまはキャロリーヌと一緒で本当に幸せそうでした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月23日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第154回目は黒猫のヒジキ(Hijiki)さま。食いしん坊で人懐っこい猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.154猫さまの話をもっと聞かせて!ヒジキさまは推定2歳の女性猫さま。ヒジキさまが語る自分のこと。私の名前はヒジキですが、フランスでは“h”を発音しない(できない?)ので、「いじき」と呼ばれることが多いです。私が住んでいるのは4階建てのアパルトマンの最上階。リビングは窓が多いので一日中明るくて見晴らしがいいです。私しか入れない屋根裏部屋があって、ワクワクがいっぱいです。追いかけっこをよくするのですが飼い主はよく天井に頭をぶつけますね(笑)。朝は6時にごはんマシーンが勝手にごはんを出してくれます。『ロイヤルカナン』のベーシックなカリカリです。基本はドライフードなので、水をいっぱい飲みます。特別な日のごはんはパウチに入った丸ごとのお肉みたいなウェットフード。何でも食べるので偏食の飼い主と大違いだそうです。朝食の後は、まだ寝ている飼い主のベッドで二度寝をし、飼い主達が起きると一緒にくっついて回り、ちょっとだけ遊びます。昼間は太陽と共に移動しながらほとんど寝ています。夕飯後が遊びタイムで、夜は飼い主と同じタイミングで、朝までぐっすり眠ります。枕に寄りかかる感じで寝ています。飼い主から見たヒジキさまとは猫を飼うのはヒジキが初めてです。どちらかというと犬派だったのですが、昔友人の猫を長期で預かったのをきっかけに、たちまち猫好きになってしまいました。預かったのは女性の黒猫で、とんでもなくツンツン、むしろ凶暴で結局馴れてくれなかったのですが、ものの見事に1か月後には完全猫派になっていました。それからいつか黒猫を飼うことを夢見ながら、猫がいる家に遊びに行ったり、預かったりを繰り返して、一年と少し前、念願の黒猫を迎えました。長年の夢だった猫との暮らしを実現するためにまずは引っ越しをしました。猫に必要なものを揃えたり、環境を整えながら出会いを待ちました。あるシェルターからフレンドリーな黒猫がいると連絡があり、その日に会いに行きました。出会った瞬間からヒジキは私たちから離れず、3日後にうちの子となりました。駐車場で保護された元野良なのですが、あまりに人懐っこいので飼い猫だった時期もあるのかな?と思っています。連れて帰るバッグにも無抵抗で入り、早くここから出してくれって言っているようでした。初日から一緒に寝てくれ、馴染むスピードが超速でした。性格は人懐っこいけど主張強めです。周囲がうるさくても爆睡できます。誰が訪ねてきても顔出してスリスリし、旅行などで長期預ける時にも友人宅で普段通りくつろいでるみたいです。だから、甘やかされてぽっちゃりになって帰ってきます。野良時代にもそうやって愛想を振り撒いて生き延びていたのでしょうね。おもちゃは紙を丸めたボールが大好きです。いろんなおもちゃがあるのにこれ一筋です。目の前で紙を破って丸める音がすると遊びスイッチがオンになり、爪研ぎをします。それから体制を低くして目をまん丸にして投げてもらうのを待ちます。紙ボールを投げるとキャッチしたりパンチで投げ返したり噛んだり蹴ったりします。特技は、ダイナミックな寝相です。猫は液体とよく言いますが、あそこまでぐにゃぐにゃになれるんだといつも感心します。あと、特技とはちょっと違いますが、設置された爪研ぎの場所以外ではしないのが偉い!凄い!といつも思います。おやつはフリーズドライのチキンキューブを数粒、最近『ちゅ~る』をいただいたので初めて与えたところ、見た事のない食いつきでした。ペロペロ、ではなくガブガブです!ヒジキは食いしん坊なのといつでもどこでも寝られるのは私に似ていて、毎日きっちりルーティンで生きてるところはパートナーそっくりです。ヒジキに悪さされないようにと、何かを出しっぱなしにできないので家が片付きます!私たちのことは、なかなか居心地いい同居人と思っているようです。大切な家族の一員として目指せ20歳!ーーヒジキさまは本当に愛嬌があって、元野良であってもこの人懐っこさが愛されキャラ100%ですね。鬼ごっこする時はヘルメット持参で伺いましょう。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月22日タレントのマツコ・デラックスさんがMCを務めるバラエティ番組『マツコ会議』(日本テレビ系)。2023年7月15日の放送回では、俳優の杏さんがゲストとして登場しました。同年現在、3人の子供を育てながら、フランスの首都パリで暮らしている杏さん。パリでの生活や子育てについて、番組で語りました。杏「日本のお母さんって本当に頑張りすぎ」杏さんは、パリに移住してから9か月が経つとのこと。雨漏りの工事を半年以上待ったり、荷物の再配達がなかったりなど、翻弄されながらも「そういうもんだ」と前向きに過ごしていることをマツコさんに伝えます。パリに移住を考えたことがあるというマツコさんは、杏さんの話を聞いて、街の人たちの自由な空気感にさらに惹かれたようでした。また、フランスは子供に関する政策に力を入れているということもあり、杏さんは「子供はすごく守られている」という印象を抱いている様子。そして、パリに移住してから感じたことを話し出しました。3人子供がいて「すごいね」とたまにいっていただくことがあるんですけど、みなさん、お母さん、人の手を頼りましょう。私は、1人では子育てしていません。できません。無理です。これはもう、声を大にしていいたいです。日本のお母さんって、本当に頑張りすぎなところがあるので。こっちは、いろんな人に頼ったり、ベビーシッターに頼んだりっていうのは当たり前の光景なので。マツコ会議ーより引用杏さんは、自身の経験から「1人で子育てをするのは無理」と断言。日本で子育てをする母親たちに対し、「子育ては、もっと周囲の人に頼っていいもの」という想いを主張しました。ひと昔前の日本では、「育児は母親が1人でするもの」といった風潮がありました。現在は「育児は1人でするものではない」という考えが広まってはいるものの、まだまだ「育児は女性がやる」という意識が根底に残っているでしょう。そのため、無意識に「自分ですべてをやらなければ」と考えている母親も多いかもしれません。杏さんの意見にはマツコさんも「日本は本当に、お母さんに押し付けすぎだよね」「考え方を変えないと、どんなに手当を出しても一緒」と賛同。杏さんは「自分は1人で頑張っているわけではない」「周囲に頼って」と、同じく育児を頑張る母親たちに呼びかけたのでした。ネットでは、杏さんとマツコさんの会話に対し「本当にそう」といった声が多数上がっています。・本当にそう。日本のお母さんは頑張りすぎだよね。・日本は「家事や育児を他人にお願いするのはぜいたく」みたいな考えがある気がする。もっとベビーシッターや家事代行などを利用しやすくなるといいよね。・杏さんの言葉に涙が出てきた。素敵すぎるな。誰かに助けを求めたいけれど「頑張っていないと思われる」「自分でやらないと心配」などと考えて、人を頼れない親たちもいるでしょう。杏さんやマツコさんがいうように、すべてを1人で抱え込む『頑張りすぎなお母さん』の心身を軽くするためには、「育児は社会全体で協力して行うもの」という考え方が広がり、安心して頼ることができる場所がもっと増えるといいのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年07月20日生活の中で起こる、さまざまな『困りごと』。できることは自分で解決したいものですが、時にはそう簡単にはいかない場合もあるでしょう。瓶のフタが開かない時パートナーのガイックさんと息子さんとフランスで暮らしている、ヒロコ(hirokokokoro)さん。ガイックさんが不在の時に、ヒロコさんは瓶のフタが固くてなかなか開けることができず、悪戦苦闘をしていました。そこで友人のいっていた言葉をふと思い出して…。友人とピクニックに行った際の出来事を思い出した、ヒロコさん。できない時は、誰かほかの人にやってもらうことも1つの手だと思い直し、勇気を出して隣人に助けを求めたのでした。困りごとを自分でどうにかしようと努力することも大切ですが、ほかの人に頼ることで、早く解決できる時もありますよね。投稿には「すっと助けてくれるみなさんが素敵ですね」「この考え方、本当に大事だと思います」「気兼ねなく頼める、受けられる世の中は優しい」などの声が寄せられていました。日本人は、他人に助けを求めることを「迷惑になるから」と考えて、遠慮しすぎるところがあるかもしれません。しかし、頼られたほうは案外嬉しく感じていることもあるでしょう。「人に頼って助けてもらったぶん、自分も困っている人を喜んで助けよう」…そんな気持ちが、生きやすい社会を創っていくのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年07月19日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第153回目はベンガル猫ミックスのウミ(Umi)さま。自他共に認める甘えん坊な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.153猫さまの話をもっと聞かせて!ウミさまは3歳の女性猫さま。ウミさまが語る自分のこと。パリの北、マレ地区にあるエレベーター無しの古い7階建てのアパルトマンに住んでいます。最上階で天井は低めですが、梁もあって昔ながらの雰囲気が好きです。得意技は狭い窓枠のぎりぎりのところに出て外を眺めること。もうひとつは、玄関を出て上階や下階をパトロールして帰ってくること。人の出入りがあるたびに出かけるのが日課となっています。私は朝からお腹が空いて飼い主達を起こしに行くことはしません。誰かがモゾモゾ動き出したら近寄って行き、気を引くためウロウロし始めて、誰かがキッチンに入ったらミャーミャー鳴き出し、さらに気を引こうと手当たり次第いろんなものを床におっことしたりしてご飯ちょうだいアピールをします。食事は白ごはんにおかかやズッキーニの茹でたものが大好きです。チュールも時々いただいています。私の好きな場所はここの家の娘のベッドの上。彼女が出掛けてからはずっと居座っています。あとは椅子の上!体がフィットして落ち着きますね。特に好きなのは段ボールや空き袋。なんでも入りたがります。段ボールやパッケージが気になってしょうがないです。通販で買ってもらった猫用クッションが届いて封を開けて貰っても、クッションには興味なく、そのパッケージのビニール袋の上にずっと寝そべってました。結局、クッションは飼い主の友人の猫のもとに行ってしまったようです。スーツケースも居心地いいですね。開いているとすぐに入り込みます。飼い主はヴィンテージバイヤーなので、この家には古いボタン類がたくさんあって、仕分け、整理などのお手伝いもしています。飼い主から見たウミさまとは。小さい時から家に猫がいました。青春時代から成人してからもずっと猫一筋です。パリに出てからはしばらく犬も飼っていましたが、やっぱり猫ってことで10年くらい前からは猫を飼い続けています。娘の親友が南西地方に引っ越して住んでいるんですが、前に飼っていた猫は彼らがパリにいた時代に紹介してくれて引き取ったんです。その猫が亡くなってしまった後もしばらく色々探していて、同じ家族からの紹介で夏休みのバカンスがてら南西地方まで猫を引き取りに行ったんです。ママ猫はまだ8か月だったか10か月くらいのヤングママでした。品種にこだわりがなかったので、縁があったらどんな猫ちゃんでもいいと思っていました。ウミは寂しがりで超甘えん坊なのにひとりで居たい性格です。また、食いしん坊で盗み食いが超得意!野生的でもあります。あまりに食いしん坊なので、お皿にそのままカリカリをあげるのではなく、クルクル回したらカリカリが出てくるおもちゃを使ったり、突起がたくさんあって工夫しないとカリカリが食べられないお皿などを使ってます。ウミは多分ベンガル猫のハーフなので、正直よくわからないですが、体の割に手足が大きいですね。ウミにとって私の娘は姉妹ってところでしょうか?自分が姉ぐらいに思っている感じかもしれないです。わたしは世話係の目付役くらいに思ってるのかな。なんとなく、ウミは自分のことろ家主と思っている気もします。一家の主人のような存在感ですね。ソファーでひと休みしてると大体ミャーって私の上に乗っかってきます。ゴロゴロして一緒に休むのが嬉しいみたい。パソコン作業をしていると、机の上に乗ってきてスクリーンの前をウロウロし始めます。邪魔だから膝に乗っけてもまたスクリーンの前に立ちはだかって邪魔してくるんです。どの猫も同じでしょうけどね。私の場合、特にお休みの日のない仕事なので、「ウミちゃーん」って捕まえてだっこしたり、お膝に来てくれたら一緒にパソコンしたりって感じです。今まで飼っていた猫と比べると、前の猫は雄猫で、自分から膝に乗ってきたりお布団に入ってきたりはなかったですが、ウミはめちゃ甘えん坊です。猫の品種としての性質かはよくわかりませんが、猫も人間と同じくそれぞれ性格がありますね。ウミとの思い出もたくさんあるのですが、ここにきたばかりの頃、私の腕枕でひと晩中寝てくれたことは忘れられません。ウミは私に安らぎと微笑み、笑いと癒し、愛そのものを与えてくれる存在です。@umiparisienneーー食いしん坊のウミさまは、あまりに食欲旺盛なので飼い主は食べ過ぎには気をつけているとのこと。そして結構な甘えん坊で飼い主をメロメロにしてしまっています。ダンボールや飼い主の集めたボタンや、アクセサリーパーツ類があればおもちゃなんて必要ないようですね。階段の徘徊が趣味なので、アパルトマンの住人達には人気者とのことでした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月16日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第153回目は白サバトラのココ(Coco)さまと茶トラのチャイ(Chai)さま。最近新たな仲間が加わった猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.152猫さまの話をもっと聞かせて!ココさまは8歳、チャイさまは3歳、ともに男性猫さまです。ココさまが語る自分のこと。私たちはパリの12区の、遠くにエッフェル塔が見えるアパルトマンに住んでいます。ベランダもあって見晴らしは最高です。天気が良い日にはキャットタワーがベランダに設置されます。全面ネットが張ってあるので、落下する心配はありません。平均的な1日は、ゴハン~寝る~遊ぶ、の毎日です。普段のごはんは、飼い主お手製のズッキーニとターキーのスムージー!特別な日のごはんはターキーの塊をいただきます。チャイはいんげんとかブロッコリーとかの茹で上がりを盗みに行きますね。大好きな居場所は、ここの家の娘、メザニンのベッドや洋服ダンスの中です。お気に入りのおもちゃは、羽根が付いたものや小さなねずみのおもちゃなど。気分に合わせて遊びます。私はおっとりしていて辛抱強くて優しいと言われます。チャイの毛繕いやお世話も任せてください。チャイは蜂とかハエを捕まえることが得意です。実は去年大きな動くおもちゃが仲間入りしました。犬のターカンです。今はもう大きくなったのですが、来たばかりのときは、私の寝床をちゃっかり陣取り、私の魚のおもちゃをボロボロにしてしまいました。チャイはターカンに対してはよくちょっかいを出しています。私はターカンに構われても動じないですよ。でもターカンが来て3匹で楽しい毎日を送っています。飼い主から見たココとチャイさまとは。私は18歳頃に三毛猫を飼った事があります。ココは友人家族から譲り受けたノルマンディー産まれの保護猫。ココの元の飼い主の家の子どもが猫アレルギーと診断されて一緒に生活できなくなって我が家にやってきたのです。実はパリの友人の家にはすでにココの妹がいて、とてもいい猫なのでココも最高な性格の猫だろうということは知っていました。その後、もう1匹飼いたくなっていた時、チャトラの2匹の貰い手を探しているという話がきました。パリの友人に相談してどちらか引き取れないかと話を持ちかけました。私のうちはチャイを、友人一家はポキを飼うことになりました。これで友人の家とは親戚状態?(笑)になりました。チャイは兄でポキは妹です。ココもチャイも北の街からやって来たのです。以前ココと妹のキキを会わせてみようという話になったのですが、全く仲良くはできませんでした。猫っていうのはきょうだいであってもお互いが自立しているっていうことでしょうか?昨年、たまたま犬を飼うことになりました。私の長男が勝手に決めたようです。でも初めて見た時は猫と違った魅力にやられて受け入れることにしました。今では猫2匹、犬1匹の賑やかな生活ですが、本当に癒される毎日です。ーー実はココさまとチャイさまの親戚は我が家なんです。兄弟同士でも猫さまは自立しているので恋しく思ったりはしないようですね。なのでお互い預かることはできません。お互いのヴァカンスの時には代わる代わるお互いの家に行ってお世話をします。兄弟であっても生活習慣の違い?環境の違い?食べ物の違い?かわからないですが、性格もまちまちなきょうだいなのです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月15日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第151回目は番外編=番外犬。マルチーズのミルゥ(Milou)さまの登場です。長距離移動が得意な犬さまの物語【フレンチ猫(犬)さま】vol.151猫(犬)さまの話をもっと聞かせて!ミルゥさまは8歳の男性犬さま。ミルゥさまが語ります。半年前にパリの小さなアパルトマンから引っ越して、現在は北フランス(パ・ド・カレー)の港町にある一軒家に住んでいます。坂の上に建っていて、街を見渡せる庭があり、朝晩そこを駆け回っています。平均的な1日を紹介します。朝、2階の寝室から飼い主が起きる気配を感じて、自分の寝床から毛布をひきずりながら階段下までお迎えにいきます。その後、庭で朝一番の運動をして(ピピ&カカ)、ごはん、飼い主の相方のお見送りです。午前中、家事をしたり身じたくをして、飼い主のあとをひたすらストーカーします。トイレもシャワーもついていきます。週2回くらい、飼い主が港の魚市場へ買い物に行くのにお散歩がてら同伴します。飼い主が料理をしたりパソコンをしている間は、サロンのソファの上から庭を眺めたりパトロールをします。天敵である隣の家のネコが来たら一目散に吠えて威嚇します。といいつつ大体寝てますが…。夕方、美しい日の入りを眺めながらお庭タイムです。飼い主の相方が帰宅後のアペロタイムは、飼い主の膝の上に乗っかって一緒にお疲れさまの乾杯をします。たまに大好きなマッサージもしてもらえて、至福のときです。夜、イヤイヤ歯磨きをがんばって、終わったらサロン一角の専用寝床にて就寝です。普段のメインは『Ultra Premium Direct』で、にんじんやブロッコリーの端や鰹節をたまにトッピング、これは嬉しくて喜んで食いつきます。毎年、誕生日には、料理が得意な飼い主が僕の好物を取り入れてごはんを作ります。ちなみに去年はブロッコリー、鶏肉、グリンピース、ゆでたまごで、ヒトのごはんよりも豪華な一皿でした。あっという間に食べてしまいまでした。今年は港町で迎える初めての誕生日なので、魚メインにしようかなと飼い主は言っています。また楽しみが増えました。最近のお気に入りは犬用ちゅ~るや、飼い主が気まぐれで作るお手製クッキー(にんじん入り)です。飼い主が編み物をする時は膝の上にいて、毛糸にまみれるのも好きです。小さい頃、ぬいぐるみ系のおもちゃはすぐに食いちぎって綿を出していましたが、成年以降はおもちゃにあまり興味を示しません。しいていえば、飼い主の身につけていたものを見つけるとその上に乗っかります。においで安心できるのです。特技は、忍法隠れ蓑の術(=キャリーバッグに入ってまったく気配を消すこと)。また、何を着せられてもばっちりカメラ目線ができます。感情豊かで、それを表情や仕草で表現するが得意で、乗り物にめっぽう強いです。生後半年もしないうちに飛行機やらフェリーやらに乗っていたせいか、日本行きの機内でも飼い主の足元で15時間無言でおとなしくしていたので、どこへでも連れて行ってもらえます。また、健脚で10kmは楽勝、下手したら20kmくらいは歩けるかもしれない隠れ筋肉系です。定位置でもある飼い主の膝の上で、大好きなマッサージが一番好きな時間です。飼い主から見たミルゥさまは?私は料理と編み物と犬を愛してやまない主婦です。実家は犬好き家族で、はじめての犬はメスのダックスフント。現在は2代目で、同じくメスのダックスフントを飼っています。私自身がイヌを飼うのはミルゥが初めてで、私の30代は彼とともにあるという感じです。私が日本の会社に勤め、パリ駐在をしていた2015年、同じく駐在をしていた友人が犬を飼い始めた影響もあり、白くて小さな犬の相棒が欲しくなりました。ブリーダー専門サイトとにらめっこをし、ロワール地域のブリーダーさんのサイトでこの子に出会いました。Milou(ミルゥ)という名前は、漫画『タンタンの大冒険』の白犬「Milou」からとりました。勇敢で賢くてユニークで、私の感情を察して行動してくれる飼い主思いの優しい男の子です。タンタンの相棒Milouのように頼もしい相棒になってほしいと願っていたら本当にそうなってくれました。彼は人生の(4本足の)相棒です。一応2本足の相棒もいるので(笑)。私はここ10年で割とめまぐるしく人生が変わりました。それに伴い引っ越しが多く、必然的にミルゥもロワールパリ1パリ2東京実家(松本)パリ北フランスと、7歳にして引っ越しの多い犬生を送っています。ミルゥは生活の変化に対しても体調など滅多に崩さず、いつも私のそばに寄り添ってポンコツ飼い主を心身ともに支えてくれています。たぶんこれからも頻繁に移動する犬生になると思いますが、この子がいれば一緒に乗り越えられるかなと思います。彼の魅力はすべてです。しいてあげるとしたら、お留守番後に一目散に飛んできて前足で飛びついてくる一連の「おかえりの儀式」でしょうか。犬バカながら、目と鼻3点の美トライアングルのおかげ?もあって、上目遣いもたまらずかわいいです。ミルゥは飼い主同様、食にこだわるところと辛党なところが似ています(絶対に拾い食いをしない、肉・魚・野菜が大好きで甘い果物などは食べません)。楽しかったエピソードも数えきれぐらいにあります。フランス各地、ベルギー、イタリアの島、カナダ、日本などいろいろな場所に旅をしました。特に楽しかったのがマルチーズの故郷、マルタ島へ夏休みにふたり旅をしたこと。一緒に世界遺産の街並みを探検したり、ボートにのって洞窟をまわったり、真っ青な海を満喫して、リアル「タンタンの大冒険」のような旅でした。ちなみにマルチーズは1匹も見かけませんでしたが。生活には日々の些細な喜びやふとした笑いだけでなく、彼にこんなものを作ってあげたい!といった私のクリエイティビティの源泉のようなものを与えてくれます。これからもいろんな場所を一緒に旅して、冒険して、楽しい思い出をいっぱい作っていきたいと思っています。私がちゃんとしないと!という責任感のようなものや、この子には私がいないとダメだ!という自身の存在意義のようなものを与えてくれます。ーー名前負けしないミルゥさまは本当の冒険家!引っ越し、移動、なんでも来い!行く先々で楽しいことを見つけるが得意なんです。これからの大冒険の報告もお待ちします。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月09日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第150回目はキジトラのリリ(Lili)さまの登場です。本当は甘ったれな女番長猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.150猫さまの話をもっと聞かせて!リリさまは8歳の女性猫さまです。リリさまが語ります。私はパリ郊外の庭付き一軒家に住んでいます。毎朝8時ピッタリに飼い主を起こします。それから庭にバーっと元気よく出て行き、草をかじります。その間、飼い主が朝ごはんの準備をします。朝ごはんを半分食べたら、再び外に出てパトロール開始。この家を挟んだ両隣のお庭がテリトリーです。無事にパトロール終了後は朝ごはんの残りを全部食べます。日中、暖かい日はお庭で日向ぼっこをしてくつろぎます。寒い日は外に出ず、ソファーやラジエーター前の自分のベッドで昼寝します。夜ごはんは19時。1時間前くらいからソワソワしてカリカリのお皿の前でスタンバイ。30分前からはゴハン、ゴハン~!!と猛烈な催促をします。毎晩、飼い主のお風呂のつきあいもします。浴槽の隣の小さな椅子に座って、一緒にあったまります。眠くなると、飼い主にフミフミするためにお腹の上に乗ります。フミフミは必ず飼い主の左側の脇下でするというマイルールがあります。たまに間違えて右脇下で始めると、はっ!と気がついて左側に戻ります。飼い主達の帰りが遅く、ひとりで留守番をする時は、2階の道路側がよく見える高い窓から外をのぞき、ふたりの帰りを待ちます。帰りがわかると玄関に走って降りて、ドアが開くと、必ずゴロ~ンと長く伸びてお迎えします。お帰りの儀式で、必ず全身ナデナデしてもらわないと、何度もゴロ~ンして催促します。普段のごはんはシリアルフリーの無添加のものです。カリカリが大好きで、一瞬で全部食べてしまうので、食べにくくて食べるのに時間がかかる容器で食べています。特別な日のごはんは日本の鰹節。お水で湿らせたものを少しだけもらえます。鰹節はその匂いだけで興奮してしまうほど大好き!外にいても鰹節の袋をシャカシャカされると飛んで戻って来ます。おやつは猫用ドライささみ。棚に入り込んで、固いプラスチックを破って中身を全部食べてしまった事もあるぐらい好きなんです。天気が良くて暖かい日は、お庭にある草むらに隠れて昼寝します。飼い主のお腹の上が好きなので、私が行きたがっているとわかると飼い主はわざわざソファーに横になります。特技は木登り。運動能力抜群で、軽々と木に登り塀をつたい、パトロールをしています。そして外では獲物を見つけて咥えて持ち帰ります。飼い主から見たリリさまとは。子猫を探していた時、フランスの動物保護団体のサイトで生後3か月リリの写真に運命を感じ里親に応募しました。しかし、リリはフランス海外県のレユニオン島で保護されて、まだパリには着いていないと言われビックリ。2週間後、レユニオン島から12時間飛行機に乗り我が家までやって来ました!実家ではずっと犬を飼っていて犬派だったのが、夫の影響で今や完全な猫派。リリちゃんが初めての猫さんです。リリはとても頭がよい、地域の女猫番長。テリトリー意識が強くて、他の猫を絶対に自分の庭には入れさせません!実はリリちゃんが来る前は、我が家の庭はさまざまな猫さんたちの溜まり場だったのに、見事に全て追い払ってしまいました(多頭飼いの夢は崩れた)。庭の奥で猫の物凄い威嚇した声が聞こえたら、それは大体リリちゃんが自分の庭に近づこうとする猫にケンカを売っています…。そのくせ、人間の来客者には人見知りで遠慮がち。でも、私達夫婦には甘ったれで可愛い声でたくさんお喋りをする優しい子です。そのギャップが魅力的です。夜は外には出しませんが、日中は外に出るせいか、オモチャよりも本物の動物の獲物に興味があるらしく、小鳥、ミミズ、ネズミを獲ってきては貢いでくれます。嗚呼!私達夫婦には子どもがいないので、リリは子どもと同じなのです。私のお腹の上で完全無防備で心からリラックスして寝ている姿は本当に可愛くて可愛くて…。ゴーイングマイウエイなところが私に似ている気がします。私のことはママ&相棒でしょうか。リリが赤ちゃんの時はお母さんと思われている気がしていましたが、最近は立場逆転な時もあり、私を見守ってくれている気もします。毎回バカンスは必ずリリちゃんも一緒に連れて行きます。私達夫婦とリリちゃんで車に乗って3人?で、フランス各地のいろいろな場所に滞在してきました。赤ちゃんの時からバカンスに常に連れて行っているので、今やリリは立派なバカンス猫さんに成長。車中もずっと寝ているし、毎回違うバカンス用の借家に着いても慣れたもので、直ぐに自分のお気に入りの場所を見つけて寛ぎます。リリとのバカンスは毎回最高の思い出です。猫さまは人生の達人!教えていただいた人生の極意とは。1.どんな時もゴハンは美味しく食べること。2.何かあったらとりあえず寝て忘れること。3.遊ぶ時は本気で遊ぶこと。4.好奇心を忘れないこと。5.常に身だしなみキチンとすること。6.固まったら、時々思いっきり伸びをしてみること。7.好きな事は絶対あきらめないこと。8.自分に正直な事。8.常にミステリアスな部分があること。9.過去・未来は考えず今を生きること。10.愛する人を心から信頼すること。ーーお庭が大好きなリリさまは今日もパトロール中。とても居心地の良い家と花が咲く庭、大好きな木、リリさまにとってはパラダイスのようですね。そして今日もお届け物が…獲物はなんでしょうか?著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月08日現地時間2023年7月3日、フランスのパリで開催されたオートクチュールコレクションに、モデルで俳優の冨永愛さんが参加しました。冨永さんにとって、12年ぶりとなったオートクチュールコレクションへの参加。ランウェイでの冨永さんは、12年という月日の流れを感じさせない、圧巻のウォーキングを披露しました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 冨永愛(@ai_tominaga_official)がシェアした投稿 後日、冨永さんが自身のTwitterを更新し、この時の衣装の総重量が30kgほどあったことを明かしました。また、ピンヒールでのウォーキングだったものの、余裕すら感じさせる雰囲気は、「普段からデッドリフトを35kgやっているからかも」とも。なお、デッドリフトとは、体幹や下半身を鍛えるための、ウエイトトレーニングの一種。今も、身体を鍛える冨永さんにファンからは絶賛と驚く声が寄せられています。・日本人で、この服を着こなせるのは愛さんだけだ。・いくつになっても現役で、その時その時を輝けるのは、常日頃の努力と向上心のたま物ですね、尊敬します。・継続は力なりですね!自分も筋トレ頑張ります。冨永さんはさまざまな場で「チャンスが来た時につかめる自分であれ」と語ってきました。常に自分自身と向き合い続け、未来の可能性を引き寄せようとするパワフルさこそ、冨永さんが幅広い世代から支持される理由の1つなのでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年07月05日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第149回目はブリティッシュショートヘアのミアルー(Mia-lou)さまの登場です。生死をさまよった猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.149猫さまの話をもっと聞かせて!ミアルーさまは10歳の女性猫さまです。ミアルーさまが語ります。私はパリ18区の小さなバルコニー付きアパルトマンで、料理が得意な飼い主とその夫と一緒に住んでいます。平均的な1日は朝5時ごろ起床し、朝ご飯を食べて水遊びとバルコニーパトロール、その後ソファーでひと休み(ごろ寝)。12時半に1回目のおやつタイムで、その後お昼寝か気が向いたらバルコニーパトロールや窓から鳩を見たりしてのんびり過ごします。15時に2回目のおやつタイム、16時半~17時に1回目の夕食タイム。19時はおもちゃで絶対遊んでもらう時間、21時に2回目の夕食タイムがあり、22時はまたおもちゃで絶対遊んでほしい時間です。23~24時は、おもちゃで満足したらソファーかマイ籠で就寝します(満足するまで寝ません…)。朝ご飯はカリカリ、夕ご飯1回目はパテ、2回目はカリカリです。アレルギーもちのため、いろんなモノが食べられません…が時々こっそり鶏のゆで汁を貰っています。おやつは鶏のうすうす削り節とフリーズドライのささみや砂肝です。いつもの居場所は大好きなブランケットが置いてあるソファーかバルコニー。バルコニーの柵の隙間から中庭に人が行き来するのを眺めるのが好きです。好きなのは『猫の家』というお店から販売されている「プチポロング」というヒラヒラしたおもちゃ。基本、ひも状のものが大好きでリボンやビニール紐などでも大興奮して遊びます。チャームポイントはもふもふしていることとクリクリの目かなー。特技は家中に自分の毛をまき散らして、ここにいるよ!アピールすることと床でお腹を見せてゴロゴロすること。おとなしいけどわがままで、自分の希望を叶えてもらえるまでずっとアピールします。ひとりにされるのが嫌で、飼い主の横にいるのが好き。構ってほしいタイプです。でもでも、抱っこは大嫌いです…!飼い主から見たミアルーさまとは私はずっと何かしらの動物を飼っていて、猫歴だと25年くらいかなと思います。ミアルーとの出会いは猫舎でした。他の子は全員寝ていましたが、一匹だけ起きていたのがミアルーで、お家に連れて帰って!と激しくアピールされ、生後3か月の時に我が家へやってきました。ミアルーは自分も仲間に入ってると感じるのが好きなのか、私と夫と3人で何かするのが好きなようです。夫と二人でキッチンにいると、寝ていても眠気まなこで慌てて自分もキッチンにやってきて会話に加わっている(つもり)。オモチャで遊ぶ時も私と夫がボールを投げ合って、ミアはそれを真ん中に入って見ているだけですが、多分彼女的には一緒に遊んでいる、あるいは遊んでやっている、と思っているようです。そういう些細な時間が楽しく愛しい時間かな、と思います。私のことは遊んでくれる人、お世話をしてくれる人?と認識してるようです(ちなみに、夫のことは何でも言う事を聞く下僕と思っています)。いつも遊んでほしくなったら私のところにおもちゃを咥えてやってきてポトッと床に落とし、じっと気付くまで後ろでひっそり待っています。10分くらいしたら、手でトントンと腕を叩いて「待ってるんだけど」と教えてきます。ミアルーは家族の一員で唯一の大切な子どもです。実は2年前突然吐き続けてグッタリしてしまい、病院でリンパ腫の可能性があると言われ、最終的に開腹検査手術を受けました。IBD(MICI)という炎症性腸疾患とわかり、それ以来ずっとステロイドを毎日服用、食事もアレルギー療養食となりました。病気になって改めて、毛むくじゃら族で小さき者ですが、どうやったら快適で人間より短い猫生を元気にまっとうできるのかということを深く考えるようになりました。そういう意味では、自分のことを説明対処できる夫より大事かも(笑)です。人間の庇護がないと暮らせない家猫ですが、自分がいないと生きていけないんだと思うと、いろいろ頑張れることがたくさんあります。仕事だったり、生活もキチンとしようとか、猫にとって良くないものは排除したり、頑張れる理由や要素が生まれます。猫だけど、家族ですから人間と同じ存在ですよね。以前飼っていた猫は脳腫瘍で12歳で亡くなりました。抗ガン治療や放射線治療も受け、一年半闘病もしました。でも、今振り返ると、それで良かったのかな…と思う時があります。尊厳ある猫生を大切に、最後の日を迎えるってどういうことなのでしょうか。飼い主はできるだけ長生きしてほしいと思い、きっと私も同じ様に思うだろうとは思うのですが…人間のエゴなのだろうかとあれこれ考えてしまいます。いつか、その時が来たら、自然に緩やかに無理せず、猫として美しい姿で虹の橋を渡らせてあげたいな、と今は思っています。ーーミアルーさまは過去に重体となり、適切な手当の甲斐があって今では元気に生活しています。食事制限や薬が欠かせませんが、愛情たっぷりの飼い主のお世話で今日も台所のお手伝いをしていることと思います。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月02日フランス在住のカメラマン、松永学さんによるフランスの猫さま紹介!第148回目はトラ猫のフィフィ(Fifi)さまの登場です。夏のバカンスはブルゴーニュで過ごす猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.148猫さまの話をもっと聞かせて!フィフィさまは10歳の女性猫さまです。フィフィさまが語ります。私はパリの街を見下ろすシュレンヌの丘の上にあるアパートの最上階の5階で、家族5人に愛されまくって過ごしています。夏のバカンスはブルゴーニュの家の庭で過ごしています。普段のごはんは、パテとカリカリ。特別な日のごはんは、飼い主が唐揚げ用に鶏肉の骨を外している時にありつける生鶏肉。おやつは、これも飼い主が肉や魚をさばいているときに出る切り落とし。季節によってジビエなどにもありつけます。好きな居場所は洋服の上。とりわけ飼い主のブラジャーに乗っかる頻度が高いです。大好きなおもちゃはスーパーボール!投げてもらうと咥えて戻っていきます。靴下を丸めて投げてもらうとジャンプしてキャッチします。びっくりするほど人間に寄り添うので、犬のようと家族からは言われています。飼い主から見たフィフィさまとは。フィフィは、ブルゴーニュにある夫の母方の実家で、シャロレ牛の牛舎で生まれました。私は生まれてからほぼずっと猫のいる家に暮らしています。フィフィは私と似ていると思います。やっぱり女性同士ですね!フィフィは家族のそれぞれと、親密な関係にあります。マジで美人です。ブルゴーニュの家に住んでいた時には、庭にアンゴラウサギも飼っていました。そのウサギとフィフィとの追いかけっこが、まるでサバンナのライオンの狩りのようでスリリングで最高でした!フィフィは田舎の家に行くと、今でもモグラの子どもや野ネズミ、トカゲなどを捕まえては、私たちに自慢します。その野生さとは裏腹に、まるで子犬のように家族好きで、今も私の隣にいます。フィフィから、私たちの生活に安らぎと愛情をいっぱいもらっています。3人の子どもたちは、ブルゴーニュ時代からフィフィとずっと一緒に育っています。彼女には、人間には退化してしまった野生の第六感のような測定不可な能力が確かにあって、私たち家族とつながっていると確信しています。ーーフィフィさまは牛舎で生まれたせいか、他の動物と共存するのが得意そうです。食事もなかなかのソバージュ系で、生魚、生肉とジビエまで召し上がるグルメ猫さまです。いつもはパリ近郊で過ごし、夏はブルゴーニュの家でバカンス生活する、絵に描いたようなフレンチ猫さまでした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月01日さまざまな国の人が訪れる観光地では、各国の言語で示された看板などを目にすることがあるでしょう。フランス在住の、まー(@mfmfmfmf__M)さんが滞在中に見つけたある日本語に、16万件を超える『いいね』が寄せられています!「なんだか弱々しい…」日本語表記とは?フランスの都市、ニームにある神殿『メゾン・カレ』に足を運んだという、まーさん。薬局の案内を見て、こうつっこまずにはいられませんでした。「なんなん、その字体」イギリスは『PHARMACY』、イタリアは『FARMACIA』と、各国の言語で『薬局』が示される中、日本語を見てみると…。弱々しく、ぽつんとたたずむ『薬局』の2文字が…!他の国はフォントが統一されているのに対し、日本語は線の太さも、文字の大きさもばらばらで、統一感がありません。手書きで作ったようにも見え、薬局のイメージとは対照的な、どこかゆるい雰囲気を漂わせていますね。投稿には多くの反響があり、「なんかかわいい」「拡大して爆笑した」など、さまざまなコメントが寄せられました!・思わず笑った!力が抜ける。・頑張って書いてくれたんだと思います!・「これで合っているかな」という、自信なさげな文字でかわいいです。どのような経緯でこの書体になったのかは分かりませんが、日本人のために案内を作ってくれた、現地の人の心遣いがうかがえます。慣れない海外で不安になった時、投稿のようなゆるい2文字を見かけたら、ほっと安心できるかもしれませんね…![文・構成/grape編集部]
2023年06月30日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第147回目はトンキニーズのエル(L)さまの登場です。東京生まれの猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.147猫さまの話をもっと聞かせて!エルさまは13歳の女性猫さまです。エルさまが語ります。私はパリの6区の小さな道沿いにあるアパルトマンに住んでいます。今年で14歳になり、活動的な時間が減ってきてずっと寝ています。飼い主もよく寝る似た者同士です(笑)。夜になるとちょこっと活動して、また寝ます。『ROYAL CANIN』のカリカリが主食です。特別な日のごはんはありませんが、かつおぶしはたまーにもらうと笑顔になります。基本的に人間の食べ物には全く興味がないので食卓の食事を狙うことはありません。でもグラスに入った人間の水を飲むことはあります。大好きな居場所はクローゼットの中。いつも薄暗くてよく眠れます。飼い主の膝の上も大好き。ブラッシングしてもらった後の自分の毛玉で遊びます。あとはキャットニップが入ったねずみです。性格はとにかく人懐っこく、くっつきたがりです。甘えん坊でやさしいとよく言われます。猫のアールちゃんがいた時はお姉さんキャラだったけれど、彼女が去ってからは甘々な性格(犬っぽい?)になりました。 特技はセントラルヒーティングの溝にからだを沿わせて寝ること。チャームポイントはとがったあごひげですかね。飼い主から見たエルさまは生まれた時から実家には猫がいました。1人暮らしを始めた当初は猫がいない生活に耐えられず、猫のタトゥーを入れました。年齢=猫歴です。2009年に東京でエルとアールを迎え、2011年に渡仏。2013年、ロシアンブルーのアールが当時住んでいたブルゴーニュ地方で事故に遭い、そのあと病院で息を引き取りました。それからはエルと暮らしています。今年新しい1匹を迎え入れようと考え中です。エルはフランス生活を共にサバイブしてくれているメンターのような存在です。誰よりもいちばん一緒にいる家族です。思い出深いのは2016年、私に息子が産まれて初めて病院から連れて帰ってきた時。エルはなんともいえない表情で、不思議そうに泣く息子を見つめていたのを思い出します。その後も息子の成長にやさしく寄り添ってくれています。年齢=猫歴であるがゆえ、猫の存在は私にとってあまりにも普通であり必要です。息子を見ていると、かつて自分がそうであったように、小さな頃から動物と共同生活しているがゆえに得られる感覚(他者への思いやりや、癒しを与えてもらう喜び、別れなど)があると感じます。数年前に実家の猫達のうちの1匹が死んだとき、悲しみと同時に深い感謝の気持ちが湧きました。将来エルとのお別れの仕方なんて考えてもいませんが、きっとものすごく深い感謝が生まれると思うので、その時はきちんと伝えたいと思っています。当然今も、私の人生に存在し続けてくれていることに、付き合ってくれていることに感謝しています。ーー飼い主にとっては猫さまとの生活は必須事項です。猫さまを通して成長してきた経験は、彼女の息子さんにも伝わっていくのでしょうね。息子さんが大きくなった時、自分の猫さまを飼う時には、また話を聞いてみたくなりました。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月25日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介(今回はフランス生まれ、現在は東京在住)!第146回目は白グレーのハチワレ、ミャウ(Miau)さまの登場です。フランスから飛行機で日本にきた猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.146猫さまの話をもっと聞かせて!ミャウさまは5歳の女性猫さまです。ミャウさまが語ります私はフランスのエクス・アン・プロヴァンスで生まれました。今は東京の西のほうにある小さな庭つき一軒家に住んでいます。朝6時ごろ、飼い主の顔付近を歩き回りながらゴロゴロします。飼い主を無理やり起こしたところで自分は二度寝。10時ごろまで暖かい場所でひなたぼっこまたは昼寝をします。庭に出してもらってパトロールをし、午後はまた昼寝。夕方ごろ、地域猫がごはんをもらいにやってくるので、庭に出て猫たちを監視します。夜は布団でふみふみ。合間にときどきごはん、お水、トイレをすませます。主食は『ロイヤルカナン』の「室内で暮らす長毛猫用」。ときどき大好きな「ちゅ~る」ももらいます。ウェットフードは、表面の液体だけ舐めてあとは残してしまいます。ヨーグルトやクリームなど乳製品はちょこっと舐めることが許可されています。好きな居場所はベッドカバーと布団の間や、庭が見渡せるテラスのカゴの中。おもちゃは小麦粉の袋を留めるための棒に紐をつけたもの。フランスの小麦粉の袋についていた赤くて細い棒が好きで、日本に持ち帰りました。好きなのはスポンジ遊び!フランスに住んでいた頃、外にも自由に出ていたのですが、どこかの家のキッチンから盗んできたスポンジをコレクションしていました。相当なびびり屋ですが、ときどき大胆にもなります。特技はPC作業をする人の脚の上にバランスをとって乗り眠ることと木登り。フランスにいたころは庭の木を登り、日本に帰ってからは、室内に木を立ててもらいました。飼い主は相当しつこいですが、私はいやなことをされてもすぐに忘れる性格です。飼い主から見たミャウさまとは私が赤ちゃんの頃、家にパンダ柄の猫がいました。小学生になってからも近所の公園で拾った猫を飼ったりと、実家を出るまでずっと猫がいたような気がします。母は地域猫の餌やりにも熱心で、母が道を歩くと猫がどこからか現れる、そんな人です。実家を出てからは一人暮らしが長く、なかなか猫を飼うことに踏み切れませんでした。結婚し、フランスに住み、フランスの住環境が猫との暮らしにも良いと感じたので、一緒に住む猫を探し、ミャウに出会いました。家がまあまあ広かった、大家さんの理解もあった、周辺にも猫が多く外に出しても安全そうだった、旅行中も世話をお願いできる人がいた、などの理由です。シェルターで他の猫にびくびくしながら、隅のほうをこそこそ歩いてトイレに行っていたのが当時7か月だったミャウです。抱っこするとすぐにゴロゴロ言ってくれてその瞬間好きになっていました。いま思えば、シェルターから連れ出してもらうための策略?ゴロゴロの安売りだった?スポンジが好きすぎて、どこからかスポンジを拾ってきて、3日連続うちの玄関に落ちていたことがありました。盗まれた人には申し訳ないですが…。南仏の田舎だったので、窓を開けっ放しにしている家が多かったり、あとは庭のプールサイドの小屋(?)的なところからとってきていたのかなあと思います。ミャウと一緒にいると、養うためにもがんばって働かねば、と思わせてくれます。一生ぬくぬく安心して暮らしてもらうために、そして、もっと猫も人も快適な家をつくるためにも。ーーフランスから日本までの移動についても聞いてみたところ、エアフランスの便で、キャビンに一緒に乗って帰国したとのこと。満席だったのでミャウさまは座席下のスペースでカゴの中で過ごしました。マルセイユからパリ経由で東京まで、緊張で飲まず食わずトイレもせず…。騒ぐこともなく、たった一度だけ小さく「にゃー」と鳴いただけだったと。それを思い出すだけで切なくなる記憶。こんなにつらい思いをさせたのだから、日本では思い切り甘やかしてあげなくては、と改めて思ったそうです。今ではフランスの生活を懐かしむと同時に、これからもっと快適な住まいを求めているとのこと。飼い主の話を聞くとミャウさまはとても幸せですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月24日フランス現地時間2023年6月20日、日本人シェフの関谷健一朗さんが、『フランス国家最優秀職人章 (Meilleur Ouvrier de France 以下、M.O.F.)』の授章式に参加しました。『M.O.F.』は、フランス文化において、もっとも優れた継承者たるにふさわしい高度な技術を持つ職人に与えられるフランス国家の称号。特に食の世界における『M.O.F.』は、フランス料理界最高峰の栄誉として知られており、受章に求められるものは優れた技術力はもちろん、伝統への敬意に加えて、技術を習得した上での高い革新性、美意識も考慮されます。関谷さんは、1924年以来、99年続く『M.O.F.』の料理部門の中で、フランス人以外では史上初の受章となりました。過去の『M.O.F.』の受章者には、ジョエル・ロブションさんをはじめ、世界的に著名なシェフが名を連ねており、関谷さんは「少しずつの積み重ねが、今回の受章につながったと思っています」と、コメントしています。今回、フランスの国家最優秀職人章という名誉ある章を頂けたことを、大変嬉しく思っております。今まで20年近く料理人として歩んできました。少しずつの積み重ねが、今回の受章につながったと思っています。また、このような章がいただけたのは決して私ひとりの力ではなく、サポートして下さいました多くの方々のお力添えあってのことです。ここまで支えてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。また、日本人である私をフランス文化の、いち担い手として認めて下さったこの国の方々にも、心から感謝致します。次の世代へと受け継がれていくのはその技術、知識、情熱、そして職人としての誇りだと思っています。この栄誉ある章をいただけたことをより一層の励みとし、私もそれらをしっかりと継承し、フランス料理の更なる発展のために努力したいと思っております。関谷さんは、ホテルでの経験を経て2002年に渡仏。2010年に、東京都の六本木にある『ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション』のシェフ着任にしました。2021年には、東京のミシュラン三つ星レストラン『ガストロノミー“ジョエル・ロブション”』の総料理長に就任しています。関谷さんが成し遂げた日本人初の快挙は日本でも報じられ、「おめでとうございます」「同じ日本人として誇らしい」と注目を集めました。なお、500名以上の応募者から今年、『M.O.F.』の料理部門の称号を得たのはわずか8名で、改めて関谷さんの功績の大きさを実感します。[文・構成/grape編集部]
2023年06月21日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第145回目はキジトラ猫のアンコ(Anco)さまの登場です。白いネックレスをしている猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.145猫さまの話をもっと聞かせて!アンコさまは3歳の女性猫さまです。アンコさまが語ります私はシャルル・ド・ゴール国際空港近くの家に住んでいます。ガレージ、その上に住居、屋根裏部屋まである4階建ての縦長の家に住んでいます。庭はありません。朝7時頃、飼い主達を起こし、朝食です。飼い主は出勤準備をする前、数分間私と遊んでくれます。腕や手を噛んで遊びます。テレワークの時は一緒に仕事をします。お昼寝したり、窓から鳥を見ながら一方通行の会話をしたり、飛行機を見て自分も飛べるのでは?と空想したり。飼い主の帰宅後、アペリティフタイムが始まりますが、私は大好きなおやつをもらいます。オリーブも好きなんです。飼い主の夕飯にあわせて、一緒に食事をし、22時頃就寝です。普段のご飯はカリカリで、週末は柔らかいキャットフードです。特別な日のごはんは『Sheba』 のパテとクリームが出てきます。好きな場所は外が見えるキャットツリーの上と、飼い主の肩の上。お土産でもらった、棒の先にヒラヒラのついたものと、ワインのコルクでよく遊んでいます。飼い主がワインを開けようとすると、飛んでいって抜いたコルクを投げてくれるのを待ちます。特技は小さな虫を見つける事。夏場は家に入ってきたハエをすぐに見つけて退治します。飼い主から見たアンコさまとは実家にいた頃は15歳くらいまで生きたルルという名の真っ白い猫を、そのあとは17歳くらいまで生きたトトという名前の猫を飼っていました。アンコとの出会いは2019年12月1日。「マイナス気温のなか子猫が鳴いている」と近所に住む姪の子どもたちが夫に知らせました。しかし、保護しようとしたらご近所の車のボンネットに潜り込んでしまいました。車の持ち主に知らせ、ボンネット部を開けてもらい無事に保護しました。とても可愛い子猫ちゃんで、そのままウチの子になりました。ベタベタされるのはいやだけど、家人の側にはいつもいたい猫です。私の具合が悪く寝たままでいると、側に寄り添ってくれる優しい猫です。気分がいらだったり心寂しい時には、気持ちの鎮痛剤になってくれています。チャームポイントはネックレスをしているようにみえる、白い毛の部分です。私とアンコは似ていると思います。人に対してつかず離れずの距離でいたいところはそっくりです。コロナの時期には車での国内旅行に出かけるようになり、アンコも一緒にあちこち行きました。回数を重ねるごとに彼女も私たちと出かける事を楽しんでいます。当たり前のことですが、動物を飼うということは、動物自身では何もできないので、常に気を付けて世話をしてあげなければいけません。そのためには飼い主自身がキチンとした基本の生活ができていないといけないと思っています。ーーアンコさまはどこからやってきたのかはわかりません。親とはぐれたのか捨てられてしまったのか?寒い日に自ら暖かいところを求め車の中に忍び込んで助けを求めたのかもしれません。無事救出され、そのままここの飼い主たちと暮らせて、とても幸せな毎日を過ごしているようです。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月18日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第144回目はキジトラのメロン(Melon)さまとトラのミルー(Milou)さまの登場です。まだ距離がある猫さまきょうだいの物語【フレンチ猫さま】vol.144猫さまの話をもっと聞かせて!メロンさまは4歳の女性、ミルーさまは生後6か月の男性猫さまです。メロンさまが語ります私たちはアパートの3階に住んでいます。普段の食事は『ロイヤルカナン』のカリカリです。もちろんおチビちゃんは子猫専用のものです。特別な食事としてパテを週2回いただきます。おやつはキャットファクションスナック、スティック状になっているものなどさまざまです。でも最近体重が6キロを超えたので注意が必要です。私は窓際の肘掛け椅子に座って外を見るのが好きですが、ミルーはまだ小さいので落ち着きがなくてよくわかりません。でも、ミルーは地面にあるものすべてで遊ぶのが好きです(ペットボトルのキャップ、ビニール袋など)。私たちは特別おもちゃは持っていませんが、私にとってのおもちゃはミルーです。それとダンボールが大好きです!ゴミ箱に捨てないで!!弟はとてもかわいいですが、彼を受け入れるにはまだ少し時間が必要です。飼い主から見たメロンさまとミルーさまとは2匹とも友だちからのプレゼントです。メロンは私が初めて飼った猫でした。私は長い間猫を飼いたいと思っていました。メロンはシャイで怠け者、親切で穏やかでおおらかな性格です。ミルーは好奇心旺盛で冒険好き。知的で学習能力が高いです。テレワークのおかげで、私の猫には親友がいることがわかりました。鳩が毎日私の家の窓辺を覗きに来ています。2匹の魅力は彼らの優しさです。私の気持ちをとてもよく理解しています。彼らは、私が悲しいときにハグをしてくれます。そして食べ物をもらう方法もよく知っています。メロンは私をルームメイト、親友だと思っているようです。小さなミルーは、私を母親だと思っているに違いありません。彼らは私の親友で、いつでも人生のすべてを分かち合うことにとても忠実です。ーーコロナで在宅勤務が多くなったかたもたくさんいらっしゃいますが、猫さまを飼っている家庭では日中楽しい発見がありますね。ビデオ会議に参加したり、書類を散らかしたり、いろいろな猫さまがいます。メロンさまとミルーさまの友だち(鳩)を発見した飼い主は、不在の時でも退屈していない時間を過ごしていると思ってちょっと安心したと言います。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月17日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第143回目はスノーベンガルのチェリー(Cherry)さまの登場です。超かまってちゃんな猫さまの物語【フレンチ猫(犬)さま】vol.143猫さまの話をもっと聞かせて!チェリーさまは9歳の女性猫さまです。チェリーさまが語ります朝は飼い主が起きるのと同じ時間まで寝ているので、飼い主孝行しています。さすがに土日は飼い主が寝坊をするので、洋服ダンスの戸棚を開けようとしたり、暖炉の上に登って注意を引き、起きて起きてと催促をします。飼い主がやっと起きたらお腹をみせて「ご機嫌ムード」をアピールするのです。ちょっとした朝活として、軽く運動をします。そして激しく鳴きながら朝ご飯を要求し、食卓下にあるラグマットの上にお座りして朝ご飯のマグロ缶を食べます。デザートのちゅ~るも忘れません。その後は、満足感のあるうちに身繕いをし、お天気の良い日は窓際で、寒い日はほかほかのカーペットが敷かれているハウスでひと眠り。飼い主は自宅勤務が多いので、お昼ご飯の時も同じことを繰り返します。お昼ご飯の後は、長いお昼寝に入りますが、時々飼い主に近寄って、お腹を見せてなぜてもらったり、膝の上やパソコンの上にわざと乗って「かまってモード」を炸裂させます。夕方、飼い主がピアノを弾き始めると、もうすぐ晩御飯という事がわかります。椅子の横にピタッと寄り添い、食事を待ちます。多くの猫たちがそうだと思いますが、私も自分を人間と同じと思っているので、飼い主たちが食卓に着くと、自分も一緒にご飯を食べます。そのため、ご飯はマグロ缶1日分を3回分に分けて、飼い主たちと同じタイミングに食べています。夕食の後は、また寝ますが、飼い主が映画やドラマを観ていると、それらが終わるまでに大概起きます。そこから1日のうちで一番楽しみにしている遊びモードのスタートです。その時の鳴き声は激しくて格別です。あまり悪戯はしないのですが、この時ばかりは普段乗るのが禁止されている場所にわざと乗り、気を引こうとします。おもちゃで遊んだり、水遊びをした後、大好きなブラッシングをして、満足したらカリカリを食べて、眠りにつきます。1日3回に分けて食べているのは、『almo nature』というブランドの猫用マグロ缶と、常備してあるキャットフードです。日本製のおやつが大好きなので、日本製のカツオ、日本製のちゅ~るもあります!好きな場所は自分だけの場所とわかっている、キャットタワーの上か、外の景色が見える日当たりの良い窓際のクッションです。寒がりなので、ほかほかのカーペットが中に敷いてある、ハンドメイドのチェリーハウスもお気に入り。おもちゃは日本製の、トンボがついた猫じゃらし「かしゃかしゃぶんぶん」と、羽のついた猫じゃらしが特にお気に入り。新しいおもちゃには常に興味津々です。性格は好奇心が強くて、快活でコミュニケーション上手です。反面、人見知りで甘えん坊なところもあります。3歳くらいの頃、突如人見知りに変身しました。独特で複雑な部分もありますが、そこがまた魅力らしいです。見事なモンローウォークをし、トイレの時は鳴いて知らせています。飼い主から見たチェリーさまとは住んでいるのはパリ9区、モンマルトルの少し下あたりです。大ヒットした仏映画『アメリ』の舞台となったカフェが近所にあり、パリの古い街並みがたくさん残る界隈です。ベンガルといえば豹柄で有名ですが、チェリーはその色合いからスノーベンガルと呼ばれる品種です。血統書の中の正式名は、IVORY(アイボリー)ですが、我が家での命名はCHERRY(チェリー)です。チェリーとは少し不思議な出会いでした。猫を飼い始めると決めた時は、純血種を飼うつもりは全くなく、引き取り手を探している猫の広告ばかりを見ていました。しかし、みんな可愛いのでなかなか決める事ができませんでした。そんな時「生まれたばかりのベンガルの子猫をもらってください」という広告を見つけたのですが、それは見事な詐欺広告(メールのやり取りですぐに詐欺と気づきました)でした。それまでベンガルという品種も知りませんでしたが、奇しくもその広告からベンガルに惹かれ始めました。ベンガル種の事をもっと知りたいと思いながら検索していると、1年2か月経っても飼い主が見つからず、引き取り手を探しているという広告に行き着き、写真を見てすぐに会いたくなりました。それがチェリーでした。ご縁があったのだと思います。チェリーは透き通ったブルーの瞳とミルクティーのような色合いのマーブル柄、シルクのような柔らかい毛並みをしています。背中には天使の羽模様みたいな柄があり、すべて可愛いのですが、上目使いの目線も最高です!彼女の存在自体が癒しになっています。マイペースで頑固なところ、病院や注射が大嫌いなところが私に似ているかもしれません。猫を飼うのは初めてですが、チェリーのお陰ですっかり猫の魅力にとりつかれました。すべてが楽しい毎日です。一番の思い出は我が家にやってきた日、一睡もしなかった事です。今は落ち着きましたが、来た頃から3歳くらいまでの期間、本当によく遊ばないと寝なかったので、私も真剣に遊びました。猫ってこんなに遊びたがる動物なんだ!と驚き、大変ではありましたが、すごく楽しかったです。生まれたばかりの子猫時代を知らないので、この時期は私にとっては特別な思いがあります。日々、動物も私たちも、今日もまた存在している事自体が、奇跡のように貴重であるという事を教えてくています。ーー飼い主のピアノが響くとお腹が空くチェリーさまは可愛いですね。飼い主のピアノに飽きてきたら、ひたすら楽譜を落としてかまってほしいアピールをするとのことです。結構なかまってちゃんで、伸びたら体長が長く、女性猫さまにしては大きいチェリーさま。伸びてお腹をなぜてもらうのを催促するポーズ、毎日何度もこれを繰り返すのを見たら構わずにいられなくなりますね。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月11日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第142回目はベンガルのピラット(Pirate)さまとミックスのカライブ(Caraïbe)さまの登場です。出合った日から仲良しな猫さまたちの物語【フレンチ猫(犬)さま】vol.142猫さまの話をもっと聞かせて!ピラットさまは3歳、カライブさまは2歳、共に男性猫さまです。ピラットさまとカライブさまが語ります。僕たちはレユニオン島(インド洋に浮かぶフランス領の島)の小さな家に住んでいます。毎朝、ピラットは飼い主の寝室のワードローブにいますが、飼い主がモゾモゾと動き出したら、ベッドに飛び乗って挨拶してなめ回します。僕たちは『ファルミナ マティス』のカリカリを食べ、『いなば』のちゅ~るがお気に入りのおやつです。乳製品、特にサトウキビ入りのヨーグルトが大好きですが、少ししか許可されていません。地元で採れるエビも大好物です。ピラットは外にいるのが好きです。でも、外出時はいつもリード付きです。飼い主は「ピラットは猫犬だ」とよく言います。呼ばれたらどこにいても飼い主のところに戻っていきます。カライブも外にいるのが好きですが、庭にはあまり行かず、飼い主のそばにとどまります。僕たちは外出できないとき、よくレーザーを追いかけて遊んでいます。飼い主との鬼ごっこで追いかけるのも好きです。ピラットの特技はドアを開けることです。そのため、飼い主はドアをロックするようになりました。飼い主から見たピラットさまとカライブさまとは私はペットショップで働いていましたが、残念ながらやめなければなりませんでした。ピラットは働いていたペットショップからやってきました。そしてカライブは、彼が赤ちゃんだったときに私の庭で見つけました。どうやらそこに置き去りになっていたようです。最初、彼らは仲良くできないのではないかと心配していましたが、初日からとても気が合ったようです。ピラットはわずかな変化にも敏感な猫です。カライブはとても穏やかで愛情深く、コミュニケーションのとれる猫です。彼らは食事に関しては非常にこだわりがあり、何度も食事の種類を変更する必要があったのですが、最終的に今のものに落ち着きました。ピラットは私にとても似ていると思います。私も非常に敏感な人間なのです。今まで私はいつも猫に囲まれて暮らしてきました。これからも猫なしで生きていけるとは思えません。ピラットとカライブは多くの幸福と静けさをもたらしてくれます。彼らが私を必要とするときは、いつでも対応しています。ーーフランスでは「動物愛護法」が施行され、2024年1月からペットショップでの犬さまや猫さまの販売が禁止条例となりました。そのため、動物がショーケースに入れられているようなペットショップは見かけなくなりました。ピラットさまとカライブさまの飼い主もそんな事情があり、ペットショップをやめざるをえなかったようです。レユニオン島は南半球に位置してますので季節は逆です。もうすでに秋に突入でしょうか。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月10日2022年8月、子供たちと愛犬、ジロウくんとともに、フランスへ移住した俳優の杏さん。フランスでの生活をInstagramやYouTubeで公開し、ファンから注目を集めています。杏、新しい家族を迎えたことを報告2023年6月10日、杏さんは移住先のフランスで、新しい家族を迎えたことを報告。Instagramに2枚の写真を公開しました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 杏/Anne Watanabe(@annewatanabe_official)がシェアした投稿 「TAOKI,my new family」という文言とともに公開されたのは、杏さんファミリーに新しく迎え入れられた、子犬のタオキちゃん。草むらで寝そべるタオキちゃんと、その隣に佇む杏さんがモノトーンで写る、素敵なツーショットです。また、2枚目では、杏さんがタオキちゃんを抱きかかえる影の写真が。家族の絆を深めているようですね。「こちらまで嬉しくなる」「シルエットがかわいい」「素敵です」など、タオキちゃんの登場に喜びのコメントが集まりました。2023年2月に、ジロウが逝去同年2月には、ジロウくんが天国へ旅立ったことを、イラストとともに報告していた杏さん。 この投稿をInstagramで見る 杏/Anne Watanabe(@annewatanabe_official)がシェアした投稿 フランスに移住後、ジロウくんは最後の最後まで元気に、散歩や杏さんファミリーとの何気ない時間を過ごしていたそうです。愛するペットと別れる悲しみは、計り知れません。きっとふとした瞬間にさびしくなり、涙が止まらない日もあったでしょう。ジロウくんとの大切な思い出を胸に、これからは、タオキちゃんとともに素敵な思い出を築いていってほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年06月10日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第141回目は番外編=番外犬。ハバニーズのロクシー(Roxy)さまの登場です。眺めのよいアパルトマンに住む犬さまの物語【フレンチ猫(犬)さま】vol.141猫(犬)さまの話をもっと聞かせて!ロクシーさまは3歳の女性犬さま。ロクシーが語ります。私はバルコニーからエッフェル塔、凱旋門、サクレクール寺院が見えるアパルトマンに住んでいます。先住の10歳の元保護猫のウブロン(男性)もいます。朝、夕方、夜とお散歩を3回します。昼間はお昼寝です。夜は先輩猫を追いかけたり、飼い主とソファでまったり過ごしています。お腹が弱いのでドライセンシティブフードをいただいています。おやつはチキン、ベーコンの骨のおやつ、ビーフジャーキーです。飼い主の膝の上は居心地が最高です。抱っこが大好きで、ロープのおもちゃと鹿の角で遊ぶのが好きです。性格はとっても社交的で、人間大好き、犬も猫も大好き!得意技は何か欲しい時にするおねだりダンス。後ろ足で立って前足でちょうだいします。飼い主から見たロクシーさま。私は生後すぐから幼稚園を卒園するまで、毎日祖母宅でマルチーズと一緒にいたので、犬は子どもの時から大好きでした。ロクシーは初めて一緒に暮らす犬です。ブリーダーさんのホームページで見つけて恋をしました。今では子ども同然の存在です。この子がいない生活はもう考えられません。すべてがかわいいですけど、眉毛と目がチャームポイントです。私に似ている共通点もあります。それは、社交的で好奇心が強いところと猫が大好きなところ。一番楽しかったエピソードは、パリからスペインまで10日間のロードトリップです。車で移動して、毎日ロクシーを助手席で抱っこして、いろんな街に行って幸せでした。ロクシーが来てから今まで出会えなかった人達に出逢うことができました。ロクシーのお陰でいろいろなことを学んで、体験できて本当に感謝しています。ーーヴァカンスの時には猫のウブロンさまはお留守番、ロクシーさまは飼い主に同行しいろんな風景を楽しんでいます。今年の夏はどんな思い出を作るのでしょうか!取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月04日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第140回目はシャルトリューのロンス(Ronce)さまの登場です。キスができる猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.140猫さまの話をもっと聞かせて!ロンスさまは5歳の女性猫さまです。ロンスさまが語ります。私はアパートに住んでいます。 ずっとアパート暮らしなので、定期的に飼い主の実家に連れて行ってもらい、田舎の芝生で走り回っています。典型的な1日は、目覚ましが鳴る前に飼い主を起こして朝ごはんを頼むことから始まります。午前8時頃に1杯目のカリカリを食べ 、それから昼寝をします。休んだ後は、水槽を見て過ごすのが好きで、何時間も魚を見ています。その後、天気がいい日は日光浴をするか、レーザー光線で少し遊んでもらうか活動はさまざまです。お気に入りのゲームはかくれんぼです。その後、午後7時頃に夕食が始まり、2杯目のカリカリを食べます。通常夕食の直後に「15分間の狂気」を感じて走り回ります。私は窮屈でも小さなかごの中で寝るのが大好きです。昼間は太陽の下、ソファで快適に寝ています。いたずら好きな表情と大きな目で飼い主を魅了しています。飼い主から見たロンスさまとは。私は24歳で、これまでに2匹の猫を飼っていました。私が幼い頃に初めて飼った猫は若くして亡くなりました。その後、両親と一緒にグリブイユと呼ばれる2匹目の猫を飼いました。今年21歳になりますが、今も実家で元気にしています。4年半前、ロンスを養子にしました。1人暮らしを始め、猫を飼うことを考えていましたが、手間がかかるのでその時はまだ自信がありませんでした。ところが、ある日友人から電話があり、夜中に道路の真ん中に捨てられていた生後3か月弱の小さな猫を見つけたと言われました。私の友人はすでに猫を飼っていたので、この小さな猫を飼うことができませんでした。私は彼女に会いに行き、すぐにこの小さな毛玉に恋をしました。それ以来、私たちはひとときも離れていません。いつも一緒です。ロンスはちょっと変わった性格です。小さい頃に捨てられ、人の手を怖がるので、きっと殴られたのだと思います。彼女は子どもの頃、見知らぬ人に対して、そして私に対してさえ、どちらかというと攻撃的な性格でした。私たちはお互い、飼いならすことを学ばなければなりませんでした。成長するにつれて、出会う人々には少々無愛想に接していましたが、私には少しずつ慣れてきました。ロンスは、毎日大きなハグをするタイプではありませんが(でも、ときどきハグをします)、いつも私のそばにいてくれます。私が部屋を移動すると、彼女は私についてきます。彼女は健康上の問題があるため、消化の良い特別なブランドの食事を食べています。ロンスはおやつを避け、食べるものにはすべてに気をつけなければなりません。でも時々プレーンヨーグルトを小さじ1杯あげると、とても喜んでくれます。ロンスはキスの仕方を知っています!前に言ったように、ロンスはヒトの手が怖いので、抱きしめる代わりに頭で彼女にキスをすると、彼女はキスで返事をします。私にとって、ロンスはとても愛しい小さな赤ちゃんです。ロンスは私のことを親友であり保護者と見なしていると思います。ロンスは騒音が多すぎたり、人が多すぎたりするとすぐにひとりになりたがりますが、私もそうです!私のようにまったく恨みをもたない猫でもあります。最も楽しい印象的なエピソードは、2年前、10日間の休暇を取った時のことです。ロンスを猫に慣れている友人に預けました。すべてがうまくいき、引き取って家に帰りました。その夜、ロンスは夜中に私を起こして、ずっとくっついていたんです。この行動に私は驚き、そして感動したので、もう離れ離れにならないと決めました。ロンスは私をとても恋しく思っていたに違いありません。このようにロンスは私にたくさんの愛をもたらしてくれます。そして彼女は私をたくさん笑わせてくれます。私はロンスが私の元に来たことしたことを決して後悔しません。ーーこんな可愛いロンスさまは、過去につらいことを体験したにも関わらず、飼い主の献身的な世話により性格がどんどん変わっていったのですね。手で撫ぜられなくても頭でスリスリする光景も目に浮かびます。そしていかにその猫さまに適した食事を考えるのかも必要だと教えてもらいました。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月03日近年、国内外の映画界で活躍が目覚ましい存在といえば女性監督。そこで今回オススメするのは、フランス映画界で“ジェンダーニュートラルの時代に突如現れた新星”として注目を集めている次世代の女性監督が手掛けた話題作です。『Rodeo ロデオ』【映画、ときどき私】 vol. 581短気で独立心の強いジュリアは、バイクにまたがるために生まれてきたような人物だった。ある夏の日、彼女は「クロスビトゥーム」というヘルメットを装着せずに、アクロバティックな技を操りながら公道を全速力で疾走するバイカーたちに出会う。そして、ある事件をきっかけに、彼らが組織する秘密結社の一員となった彼女は、超男性的な集団のなかで自分の存在を証明しようとする。しかし、次第にエスカレートする彼らの要求に直面し、コミュニティでの自分の居場所に疑問を持ち始めるのだった…。2022年にカンヌ国際映画祭のある視点部門で上映された際には、審査員たちの絶大な支持を受け、本作のために特別に設けられた “審査員の心を射抜いた”という意味のクープ・ド・クール・デュ・ジュリー賞を受賞。そこで、本作の見どころについてこちらの方々にお話をうかがってきました。ローラ・キヴォロン監督 & アントニア・ブレジさん本作で長編映画監督デビューを果たして大きな注目を集めているローラ監督(写真・左)と、共同脚本を務めるかたわら主人公のジュリアが心を許す女性オフェリーも演じた俳優のアントニアさん(右)。公私ともにパートナーでもあるおふたりに、作品が完成するまでの裏側やお互いへの思い、そして東洋思想から影響を受けていることなどについて語っていただきました。―ローラ監督は子どもの頃から近所で若者がモトクロスをしている環境で育ったそうですが、そのときから興味を持たれていたのでしょうか。ローラ監督以前からバイクには力強さとスピード、そして激しさを凝縮したような一面があると感じていましたが、何よりも自由を象徴する存在だと思っていました。そんななか、2015年にSNS上で目にしたのがクロスビトゥームの映像。彼らのやっていることの華々しさと情熱に加えて、どこかポエティックなものに魅了されて会いに行きました。彼らの強い連帯感や楽しんで練習している姿が純粋に美しかったのもありますが、彼らのなかにパリ郊外で生まれ育った頃の自分を思い出す部分もあったので、そういう意味でも惹かれたんだと思います。―今回は共同脚本ということですが、おふたりでどのように作業されていたのかを教えてください。アントニアさん私たちは仕事でもプライベートでもパートナーということもあり、以前から1つのことを一緒にすることでお互いの結びつきを強くできたらいいなと考えていました。そこでまずは「ローラの無意識のなかにはどんなことがあるのか?」といったことを中心に探りながらシナリオを書くことにしたのです。そういった流れのなかでキャラクターやストーリーについて考えていったわけですが、私はシナリオライターではないので、方法としては伝統的なシナリオの作り方ではありませんでした。それよりも自分たちが日々感じていることから自然と何かをくみ取り、新しいものを作っていくような感じだったかなと思います。あと、私が主に担当したのは、自分が演じたオフェリーのセリフや物事の見方について。これまでの俳優としての経験を踏まえたうえで、私のほうが理解できると思ったので、彼女の会話部分は私が中心に手がけました。アントニアのおかげで自分を見失わずにいられた―ローラ監督にとって、アントニアさんはどんな存在ですか?ローラ監督私にとってアントニアは、言わば“灯台の光”。なぜなら、彼女を見ればつねに自分の居場所がわかるからです。私の場合、シナリオを書くというのは意識と無意識のバランスを取る作業であり、その動きのなかから物語が生まれます。無意識の部分は謎めいていてはっきり見えないこともありますが、それを形にしてくれるのがアントニアです。シナリオを書くうえで、一旦自分を見失うというのも私にとっては大事なことですが、そればかりだとどこかに流れていってしまうことがあります。でも、彼女は海に浮かぶブイのようにそばにいてくれたので、私は完全に自分を見失うことなく、バランスを保つことができました。―素敵な関係性ですね。ジュリアについてもおうかがいしますが、シーンによっては女性性が強調されているときもあれば、男性性が表に出てきているときもあり、非常に興味深いキャラクターだと感じました。セクシャリティについてはあえて明確にしていませんが、どのようにして人物像を完成していったのでしょうか。ローラ監督ジュリアは誰にも止められない川の流れのような強い力を持った特異な存在ですが、同時にとても自由な人物にしたいと考えました。彼女を男性性と女性性の間を揺れ動いているように見せたのは、2つの間で絶え間なく動いているイメージを持たせるためです。ほかにも、劇中の彼女には「生と死」や「夢と現実」の間を行き来させました。そうすることで、ジュリアを誰にも定義することができないカメレオンのような存在にできたと感じています。いっぽうで彼女は他者のカラダに入り込み、相手に変化を起こしながら自分も変異していくウイルスのようなところもあるのかなと。そういう部分が観る人たちの考え方を変える力も持っているのだと思っています。本物の信頼関係がリアルなリアクションを生む―ジュリアを演じたジュリーさんの存在感も圧倒的でしたが、アントニアさんは一緒に演じてみてどうでしたか?アントニアさん彼女と出会ったのは、撮影が始まる3年ほど前のこと。そのときからお互いの経験について話し合ったりしていたので、現場に入る前から親密な関係性ができあがっていたと思います。今回、私の役割というのは、ジュリーと一緒にリハを重ねたり、演劇的なやり方で役作りをする方法を教えたりすることでしたが、彼女はそれらをすぐに自分のものにしてくれました。撮影では競技に挑むアスリートのように精神的にも身体的にも集中力が求められるので、かなり綿密な準備もしましたが、そのおかげで私たちの間に不自然さやぎこちなさというのがまったくない状態にまで持っていくことができたと思っています。―それぐらいの信頼関係がなければ、ヘルメットをしない状態で一緒にバイクに乗るシーンの撮影もできなかったのではないかと感じました。アントニアさん確かに、お互いへの信頼がなければああいうことは不可能だったかもしれません。それに私は役になりきるために、撮影中は自分である意識をなくすような状態にするのですが、そこで信頼関係がなければ、そもそもそういう状況に自分を置くこともできなかったと思います。これはほかの俳優と演じるときにも言えることですが、本物の信頼関係を成立させたうえでさまざまなリスクを取るからこそ、リアルなリアクションやさまざまな思いつきが生まれるのです。決められた枠組みから逃れることをいつも考えている―劇中では男性社会のなかに飛び込んでいくジュリアの姿が描かれていますが、いまだに映画界も男性社会とされています。監督はノンバイナリーであることを公言されてはいますが、女性監督として難しさを感じることも多いのではないでしょうか。ローラ監督映画界はもちろん、世界中がまだ男性中心なので、そのなかで女性が居場所を求めようとすれば、必然的に戦わなければいけません。そういう意味では、私はジュリアと似ているところがあるかもしれないですね。というのも、私は決められた枠組みから逃れ、他人からの期待を裏切ることをいつも考えているからです。そういったこともあって、私の作る映画というのは決してスタンダードになることなく、つねに自由なのかなと。実際、ジュリアもカメラのフレームには収まりきらない存在として描きました。―また、本作に関しては、コロナ禍で読んだ道教や神道の本から影響を受けているところがあるとか。ローラ監督そうなんですよ。そもそも私は昔から東洋思想に興味がありました。なかでも、「生と死はつながっているものであって同じサイクルにすぎない」というような考え方に魅了されています。そして、東洋思想によく見られる水、火、地といった自然に関わるエレメントにも親近感を抱いていたので、この映画でもそこを突き詰めてみたいなと。なので、たとえばジュリアの怒りは真っ赤に燃え盛る火で表してみたり、ブルーを基調にした静かなシーンでは水をイメージしたりしています。そのほかにも、死んだ人間が亡霊として再び姿を現すところなどは、生と死の循環や東洋の死生観を意識しました。撮影現場でも、スタッフやキャストに対して、「私たちは祖先や亡くなった人たちと一緒に映画を作っているんだよ」といった話をよくしたほどです。そういったこともあって、たとえ死んでしまっても残された人たちのなかでより存在感が増していくような様子を作品のなかでも描きました。美的感覚が優れている日本文化は“洗練の極み”―ちなみに、日本に対しても何か興味をお持ちのことはありますか?ローラ監督日本は美的感覚が優れているので、グラフィックや漫画、ホラー映画などにおいて素晴らしい印象が強いです。そして、日本文化といえば細部にまでこだわっているので、“洗練の極み”だと思っています。あとは、日本の人々が持っている恥じらいの気質も素敵ですよね。アントニアさん私がフランスやヨーロッパとまったく違うと感じているのは、日本に流れている時間や季節の感覚。そういう部分も私たちにとっては、非常に魅力的なところです。―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。ローラ監督女性というのは社会の規範に当てはめられ、周囲からステレオタイプな眼差しで見られがちですが、ジュリアというキャラクターと出会うことで、みなさんにも彼女の自由に生きる力を感じていただけると期待しています。そして、人と違うことは決して悲しむべきことでも、悪いことでもありません。むしろそういう自分に対して自信を持ってほしいですし、周りと違う何かが力となって自由が生まれると私は信じています。アントニアさんいまはさまざまなカテゴリーに区別されてしまう時代ではありますが、逆にこれまでなかったハイブリッドなものを作ることができる余地がある時代のようにも感じています。なので、女性たちには決められた枠の外にもっと出てもらえたらいいなと。抑圧から解放され、世界に向けて新しいものや言葉を生み出してほしいです。止まることなく、自由に向かって走り抜ける!圧倒的な疾走感と迫力に心を撃ち抜かれ、アドレナリンも全開になること間違いなしの本作。ギリギリを突っ走る恐れ知らずのジュリアの姿に抑えていた欲望が沸々とわき上がり、全力でアクセルを踏み込む怖さも吹き飛んでしまうはず。取材、文・志村昌美衝撃が走る予告編はこちら!作品情報『Rodeo ロデオ』6月2日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかロードショー配給:リアリーライクフィルムズ + ムービー・アクト・プロジェクト️(C) 2022 CG Cinéma / ReallyLikeFilms
2023年05月31日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第139回目はシャルトリューのリオ(Rio)さまの登場です。規則正しい毎日を過ごす猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.139猫さまの話をもっと聞かせて!リオさまは3歳の男性猫さまです。リオさまが語ります。僕はフランス南西部の郊外で、庭付き160平米の家に住んでいます。毎日規則正しい生活をしています。午前6時 : 朝食と庭での短い散歩午前8時~12時 : シエスタ12時 : 昼食午後1時~6時 : 天気が良ければ庭、そうでなければソファでシエスタ午後6時~8時 : 家族と遊ぶ午後9時 : 夕食、テレビの前とベッドでハグ。僕の好物はここの家族が食べるローストチキンとローストポーク(ポテト付き)!特別なお菓子はありませんが、僕はここの子どもたちから食事を少しだけもらう簡単な方法を知っています。食いしん坊で何でも食べます。赤いレーザーポインターを追いかけるのが大好きです。甘える時にはゴロゴロと引き換えにハグを要求します。飼い主から見たリオさまとは。私にとってリオは4匹目の猫です。状況が許すかぎり、私はいつも猫を飼っていました。家猫で子どもに慣れている猫を探していて、自宅からそう遠くない家でリオに直接会いました。リオはその家で生まれました。その家族は、プロのブリーダーではなく、両親の系統を永続させていました。リオの兄弟姉妹は、すでに他の家庭に迎え入れられていたためおらず、1匹の兄弟は母親と一緒に暮らしていました。生後4か月のリオを我が家に迎えました。リオは伝統的なカリカリ(できればシリアルなし)とパテを1日1回ずつ食べます。地元のフランス製で、責任あるブランドのものを購入するようにしています。リオは落ち着いていて、とても人懐っこいです 。彼は私たちの仕事を手伝ってくれます。ガーデニング、料理のときもいつも一緒です。リオは外に出ても近所の他の猫と決してけんかをしません。子どもたちと庭で遊ぶ姿はいかに人生が素晴らしいかを教えてくれます。彼は抱擁と愛撫が大好きです。そして、家族の一員であり、在宅勤務を含め毎日の多くの活動で私と一緒に過ごします。時たま頑固な面を見せますが、私の人生に大きな存在感を与えてくれています。ーーリオさまは大きな家と広い庭で、ストレスのない生活を楽しんでいます。家族のやっていることがいつでもとても気になって後を追います。この家族の中では末っ子でアイドル的な存在のようです。そろそろ狩りの季節ですね。収穫は何か気になります。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年05月28日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第138回目はメインクーンのテオカリ(Teocali)とタトゥイーン(Tatooine)さまの登場です。チャームポイントがおそろいな猫さま姉妹の物語【フレンチ猫さま】vol.138猫さまの話をもっと聞かせて!黒のテオカリさまとトラ柄のタトゥイーンさまは姉妹で、ともに1歳です。テオカリさまとタトゥイーンさまが語ります。左・テオカリさま、右・タトゥイーンさま。私たちはとても似たもの同士で、カラダの色が違ってもお互い鏡を見ているように感じます。眠っていても、どちらかが遊んでいる音が聞こえるとすぐ飛んでいきます。食べることと寝ることが大好きで『ロイヤルカナン』というブランドのメインクーン用のカリカリのみを食べることにしています。食べものは自分たちで管理し、食欲の赴くままに食べます。なので、ボウルの中はいつもいっぱいです。獣医師が選んだ『SV』 ブランドの「猫へのご褒美」と、毛玉防止剤(メインクーンは毛玉を吐き出さないため)を少しずつブレンドします。飼い主たちがパソコンを使用している時、私たちはテーブルのすぐ隣の家具に陣取り、そばに居座ります。飼い主がリビングルームにいる場合、私たちはキャットツリーかソファの上で、夜はベッドの中または飼い主の隣で眠ります。お気に入りのおもちゃはアオウミガメの掛け布団です。とても遊び心があるのは共通しています。タトゥイーンはとても冒険好きで落ち着いた性格です。一方、テオカリはとても怖がりで(犬のように吠える傾向があり)、そこが2人の違いかもしれません。ふざけるときはいつも一緒です。私たちの耳の端とあごの下には「小さな羽毛」が付いています。これが自慢のチャームポイントです。飼い主から見たテオカリさまとタトゥイーンさまとは。以前私たちは2匹の猫、フリプールとエスメを飼っていました。フリプール は2022年6月に亡くなり、エスメはストレスを感じていました。 その後、新しい猫のユキを引き取りましたが、彼が病気だということを保護協会は私たちに教えてくれませんでした。残念ながら、ユキは亡くなり、エスメも病気にかかって亡くなりました。その後、絶望している私を心配して、夫の母親が私たちに美しいタトゥイーンを連れてきてくれて、その後すぐに同じ血統の姉妹であるテオカリを連れて来ました(私たちの猫が亡くなった後、健康な猫を見つける方法についてアドバイスをくれるブリーダーから)。2匹は毎日私たちを愛と喜びで満たして素晴らしい瞬間をくれます。彼女らは私たちに愛、慰め、多くの喜びを与えてくれます。もう彼女らのいない生活は想像できません。過去の試練にもかかわらず、私たちは幸福とは何かを考え、タトゥイーンとテオカリがもたらしてくれる喜びで人生を満たそうと思っています。ーー生まれながらに病気もちの猫さまは少なくないと聞きます。特に血統書がある猫さまは正しい診断をしてからでないと養子縁組をさせないようです。それが信用できるブリーダーの判断の決め手になると聞きます。テオカリとタトゥイーンさまは、健康で似た物同士で、毎日飼い主さまを虜にしています。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年05月27日我が子の成長を見守るのは、実にほほ笑ましいことですが、時には大変なことも。フランス在住のヒロコ(hirokokokoro)さんは、フランス人パートナーのガイックさんと暮らしています。ガイックさんとの間に生まれた息子さん(通称:ベベダモ)が、ある日、自分で歩く練習をしていると…。よちよち歩きの後、ガイックさんの胸に飛び込んだ、ベベダモ。その弾みで、ガイックさんの腕に噛み付いたのです…!しかし、これはガイックさんだからではなく、ヒロコさんにも噛み付いてしまうのだとか。するとヒロコさんは、ベベダモをガイックさんのほうに向けて、「行け!ガイックを噛め」と指示。迫りくるベベダモに、つい「なんのポケモンかな…」とこぼしてしまう、ガイックさんなのでした。【ネットの声】・ゲーム『ポケットモンスター』にちなんで、「こうかはばつぐんだ!」といった感じか…。・まるで、ちっちゃな怪獣ですね…!・ベベダモちゃん、かわいい!すくすく育っているようで、何よりです。日々成長するにつれて、きっとベベダモは、できることが増えていくのでしょう。レベルアップとともに、一体どのような技を身につけるのか、気になりますね…!ちなみに、しばひろさんはInstagramをはじめ、Twitterとブログでもさまざまなエピソードを公開しています。そちらもご覧ください。Twitter:@hirokokokoronInstagram:hirokokokoroBlog:ガイックとのフランス暮らし[文・構成/grape編集部]
2023年05月23日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第137回目は黒白猫のツネさま(Tune)さま。3度目の正直で本当の家族に出会えた猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.137猫の話をもっと聞かせて!ツネさまはこの5月で2歳の男性猫さまです。ツネさまが語ります。僕はバルコニー付きのアパートに住んでいます。バルコニーで新鮮な空気を吸うのが好きです。他の猫と同じように、多くの時間を寝て過ごします。 飼い主たちとよく遊んで、抱っこも大好きです。僕は『Caats』ブランドしか食べません。 商品構成にこだわるブランドで、お店にはないのでオンライン注文し、家に直接届けられます。日常的にカリカリとパテを食べています。 マグロもたまに出てきますが、そんな時は嬉しさのあまり声が出てしまいます。とても貪欲と言われるのは、飼い主たちの皿から盗むのが上手だから…。キャットツリーの上やベランダで隣人を眺めるのが日課で、大好きです。遊びはもっぱら釣り竿で、走り回って夢中になり我を忘れてしまいます。そんな僕を飼い主は愛情深く、遊び好きの猫と思っているらしいです。どこにでも飼い主たちの後を追い、ひとりでいることはあまりありません。人間にはとても慣れていますが、他の動物は嫌いです。僕は決して攻撃的ではありません。人間たちを一度も引っかいたことがないのが自慢です。飼い主から見たツネさまとは。私は24歳で、仕事をしながら勉強をしている学生です。彼氏と一緒に動物保護協会から猫を引き取ることにしました。 話によると過去に2回飼い主から手放されたらしい猫でした。家に来てからのツメを観察していると、本当に捨てられるのが怖いのだろうと、彼の気持ちがわかるようになりました。この家に慣れたように感じるのに長い時間がかかりましたが、今ではツメが私たちを信頼していることがわかります。私は昔、母と暮らしていた時、2匹の猫と一緒に育ちました。彼らは20歳で亡くなりました。 私は彼らと一緒に大人になったので、猫のいない生活なんて考えられませんでした。私にとって、ツメは人間のようなものです。彼はとても存在感があり、かわいいです。そして、常に私たちから食べ物を盗む計画を立てている非常に貪欲な生きものです。ツメの目はとてもキュートで、否定することはできません。ツメと私のボーイフレンドはよく似ています。ツメは私たちにとても愛着があると思います。過去の経験からか、彼はひとりになるのが好きではありません。そのため、どんなことがあっても手放すことはないからとツメに言い聞かせています。私たちが家に帰ると、彼は私たちをパーティーに誘います。ツメとの最初の夜をずっと覚えています。私たちが最初に彼を家に連れてきたとき、彼は非常に怖がりで疑わしい態度をとっていました。彼をひとりにしないように、私はソファで寝ました。彼は抱擁がほしかったのかもしれません。彼がとても早く私たちを受け入れてくれてとてもうれしかったです。ツメは私たちにたくさんのものをもたらしてくれます。彼は私たちの生活にとって大きな存在です。毎日がとても癒されて楽しいです。過去に猫達と別れた思い出は今でも鮮明に覚えていますが、ツメとの別れの日には、痛みなく、彼の好きな料理をすべて食べさせたいです。そして、私は彼をしっかり抱擁するでしょう。彼が私にもたらしてくれたすべての良い思い出を、私はいつも大切にします。これから20年一緒にいてください!ーー飼い主はもの心つく前から猫さまがそばにいました。そして彼女の成長とともに猫さま達も歳を重ねていったのです。前の猫さまたちは20歳と長寿で、いい思い出しか残っていないと言っていました。そして彼女が親元から離れてボーイフレンドと一緒に飼うツメさまとこれからどんな思い出を作っていくのでしょうか。ツメさま、この飼い主ふたりを見守ってあげてください!取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年05月21日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第136回目はブリティッシュショートヘアのトーキョーさま(Tokyo)さま。飼い主にべったりな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.136猫の話をもっと聞かせて!トーキョーさまはこの夏で1歳になる女性猫さま。トーキョーさまが語ります。私は田舎の平屋に住んでいます。まだ小さいので、エネルギーがすぐに切れて眠くなります。食事は主に『ロイヤルカナン』の子猫用カリカリです。1日に1回、特別に『Cosma』の子猫用の小箱を受け取る権利があります。おやつは『ワニモ』のモーメントハッピーキューブ8個です。起きている時はどこでも飼い主と一緒にいるのが好き!羽のついたボールを投げてもらって遊びます。飼い主は私のことを料理人とか、鍋のおこげと言います。いつも飼い主たちについていき、べったりだからです。得意技は喉を鳴らすことです。話しかけられると、すぐに喉を鳴らして抱っこを要求します。私に見つめられれば誰もが溶けちゃいます。飼い主から見たトーキョーさまとは。あるブリーダーのInstagram投稿でトーキョーを見つけました。彼女が売りに出されているという内容を見て、すぐに私はブリーダーに連絡しました。トーキョーに会って家に連れ帰るのに電車で4時間もかかったのですが、移動中に私たちはお互いを以前からの知り合いのようにしてたくさん遊びました。ここに、私と動物とのつながりかたが見えると思います。トーキョーは私に幸福を与えてくれます。それは飼い主だけが知ることができるものです。まだトーキョーにはそれほど長い歴史はありません。私はブリティッシュショートヘアを飼ってみたいと思っていたので、すぐに彼女を好きになりました。これまでいつも猫を飼っていました。我が子のように心から大切にしていたミミネという猫は16歳で亡くなったのですが、今も遺灰も持っています。猫はあなたからの愛を100倍にして返してくれます。トーキョーは家族がおらずに孤独ですが、彼女は飼い主に感謝しているようです。猫を選ぶのは人間ではなく、人間が猫に選ばれます。トーキョーは夜私と一緒に寝ないのですが、そんなことで私は彼女を責めません。トーキョーはまだ私のところに来たばかりで別れを想像できません。でも避けられないさよならを言う時は、今から時間をかけて考えています。私が以前飼ったすべての猫と同じように、個別火葬して遺灰を回収するか、小さな棺を作って埋めます。動物や人が去ったとき、私たちには思い出しか残らないので、いま私はたくさんの写真を撮っています。ーー猫さま好きの飼い主は今までたくさんの猫さまと暮らしていました。必ず別れの日がやってくるのは覚悟のうえ、毎日を過ごし写真で記録して、代々の猫さまとの大切な思い出と一緒に遺灰を大切に保管しています。彼女が言った言葉「猫はあなたからの愛を100倍にしてあなたに返します」その通りだと、幼いトーキョーさまの写真を見て思いました。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年05月20日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第135回目はスコティッシュフォールドのタンゴさま(Tango)さま。お外で遊んだことがない猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.135猫さまの話をもっと聞かせて!タンゴさまは1歳の男性猫さま。タンゴさまが語ります。僕はフランス中部のリムザン地方の田舎で一戸建てに住んでいます。周りには山と谷、大きな湖など自然がたくさんあるそうです。僕は家猫なので聞いた話だけですが…。そのためか、窓から入ってくる風は、気持ちがいいくらい澄んでいます。僕の1日は、子猫用の特別なカリカリでお腹を満たした後、たくさんの休息をとってたくさん寝て、飼い主とゲームをする毎日です。もちろん愛人(飼い主)への抱擁を忘れずに…。僕はまだ大人用の食事をしていません。飼い主は僕にどこのブランドのパテをあげようか迷っていると言っています。僕のお気に入りのおもちゃは、イヌハッカ(キャットニップ)を詰めた飼い主手作りのドーナッツ型おもちゃです。性格はとても良いと言われています。毛が柔らかくて抱きしめやすく、飼い主が話しかけると反応します。完璧な猫とも言われます! ベッドで飼い主と一緒に寝るとき、僕の喉から出るゴロゴロ音は飼い主にとって子守唄なんだそうです。飼い主から見たタンゴさまとは。個人からのネットワーク広告を介して、タンゴを見つけました。彼は私のことをどう思っているのだろうとよく考えます。彼の小さな青い目が私の目をのぞき込み、彼が頭でスリスリしたときは、私がタンゴを愛しているのと同じくらい私を愛しているに違いないと自分に言い聞かせます。私はタンゴを写真で選びました。その少し前に、養子縁組したばかりの子猫を亡くしたばかりでした。ニーラという名前の愛らしい子猫でした。彼女が亡くなったとき、私はひどい心の痛みを感じました。そして、ニーラをタンゴと置き換えるのではなく、ニーラに対して抱いていた時と同じくらい強い愛を得るために、別の猫を受け入れることにしたのです。私がタンゴと出会った時、彼はとても小さく、腕の中に抱いたとき、タンゴはすぐに喉を鳴らしました。僕のお世話をお願いしますと言っているように。タンゴは私を落ち着かせ、抱きしめたくなるような瞬間があります。それが私の幸せのもとになるんだと思います。彼が去る日について、20歳の誕生日の前には別れたくありません。それをタンゴに伝えることができるように毎日一緒に生きていきます。――飼い主は実は2匹の犬さまと、タンゴさまの前からいるシャドウさまという黒猫も飼っています。タンゴさまを除いて、みんな外に出て遊んでいるようです。飼い主にとって、タンゴさまはちょっと特別な存在のようです。1歳の末っ子でまだまだ手がかかり、そのお世話が、喜びにもなっているようでした。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年05月14日