ラフォーレ原宿が4月29日(水)、ラフォーレ原宿2Fにフードエリア「GOOD MEAL MARKET」を新たにオープンし、話題のフードショップ3店舗を開店する。ラフォーレ原宿の新しいフードエリアでは「ヘルシー」・「トレンド」をキーワードに、日本初上陸のメキシカン・プレミアムファストフード「Guzman y Gomez(グズマン イー ゴメズ)」、韓国やマレーシアなどで人気沸騰中の「MILKCOW(ミルクカウ)」、昨年広尾に1号店し、行列が絶えない人気店として話題になったフレンチフライ専門店「AND THE FRIET(アンド ザ フリット)」の計3店舗を展開する。最近、ブリトーやタコスなどメキシカンファストフード店がぞくぞくと新店をオープンし、にわかにメキシカンフードブームが到来している。今回ラフォーレ原宿にオープンするオーストラリア発のメキシカン・プレミアムファストフード「Guzman y Gomez(グズマン イー ゴメズ)」は、フレッシュな食材とハンドメイドにこだわっており、従来のファストフードとは一線を画し、“本場のメキシカンのおいしさとラテンカルチャー体験を広める”をコンセプトにしている。ソースやトッピングが自由に選べてオリジナルにカスタマイズできるので、注文の度に違う味わいを楽しむこともできる。オープン初日は、「Guzman y Gomez」で来店した人にブリトーを無料で提供する「FREE BURITTO DAY」が開催されるのでこの機会にぜひ味わってみたい。「MILKCOW(ミルクカウ)」は、韓国やマレーシアなどで人気のカップスイーツのショップで、天然の蜂の巣(コムハニー)やオーガニックミルク、有機農素材を使用したプレミアムなカップスイーツが楽しめる。トッピングのチョコレートやコーヒーや紅茶、シロップにいたるまで厳選した素材にこだわっている。GW中の5月2日(土)には、「MILKCOW(ミルクカウ)」にてプレミアムソフトクリームをミニコーン「MINIMINI」で無料提供する「MINIMINIフリーデー」を開催するので、そのオーガニックな味わいを試してみてはいかが。フレンチフライ専門店「AND THE FRIET(アンド ザ フリット)」は、2013年12月にオープン以来、来店者数が述べ15万人を超える広尾店に続く、初のインショップとなる2号店がオープン。こちらはイートインスペースがより充実する。原宿店限定のメニューとして、フリットをたっぷりのシュガーでコートし、バターシロップとホイップクリームをかけた初のスイーツフリット「シュガーバターフリット」(税込630円)を発売。また全店共通の新メニューに、オリジナルのホームメイドソーダを新たに5種類ラインナップする。ちなみに、「AND THE FRIET(アンド ザ フリット)」は4月27日(月)にルミネ立川にも新店舗をオープンとなる。ラフォーレ原宿では、フードエリアオープンに先立ち、館内では4月25日(土)~6月7日(日)の期間、フードイベントや飲食店対象の特典プレゼントがもらえるキャンペーンも実施される予定。さらにGW中の5月2日(土)~6日(水・祝)は、「アイスクリーム博覧会(あいばく)2015」をラフォーレミュージアム原宿にて開催。今後もトレンドの発信地でもあるラフォーレ原宿発の最旬フード情報に注目が集まりそうだ。(text:Miwa Ogata)
2015年04月28日ARMは、2015年2月に発表した2世代目の64bitプロセッサ、Cortex-A72の内部アーキテクチャなどを公開した。Cortex-A72は、ARMv8と呼ばれる64bitプロセッサで、従来の32bit CPUであるARMv7アーキテクチャを含み、さらにモード切替で64bit CPUとして動作する。Intel系のx86/x64と違い、64bitモードの命令セットは、新たに設計されており完全に32bitとは別になっている。ARM系のプロセッサは、大きく3系統あり、スマートフォンやサーバーなど、仮想記憶を持つコンピュータシステムとして使うことを想定したのが「A」系列(製品名としてはCortex-A)で、そのほかにリアルタイム処理向けの「R」や組み込み向けの「M」などがある。Cortex-A系列には、大きくエネルギー効率を重視したCorex-A5/A7/A53と、性能を重視したCortex-A72/A57/A17/A15がある。なお、性能重視した製品でも、製造プロセスを変えることでモバイル向けとサーバー向けを作り分ける。また、ARM系のプロセッサは、シングルコア、マルチコアといった構成に加え、さまざまな周辺回路などを統合した「SoC」(System On a Chip)として作られ、そのために、メモリコントローラーやGPU、周辺回路と接続するための内部接続技術として「CORELINK」がある。このCORELINKにもプロセッサコア数などに応じていくつかの種類があり、一般的にはこれらを組み合わせてSoCを構成する。Cortex-A系列のプロセッサは、このCORELINKとの組み合わせにより、L3キャッシュやメモリコントローラー数、最大マルチコア数などが変わってくる。現在のCORELINKは、小規模な用途からサーバー向けSoCまで対応が可能なラインアップになっている。Cortex-A72は現在、プロセッサの基本的な設計が完了し、半導体製造を請け負うファウンドリ各社や自社で製造ラインを持つ半導体メーカーが自社の製造プロセスに適合させるべく、最適化などの作業を行っている最中だ。実際の製品は、ファウンドリーや半導体メーカーが自社プロセスへの適合を行い、そのうえでSoCとして製造を行う。セットメーカーは、これを利用して製品を作るという流れになり、現時点では、2016年頃には製品が登場するのではないかと思われる。設計したARMによれば、Cortex-A72は、14または16nmプロセスでの製造が想定されており、モバイル向けに製造した場合、最大クロック周波数は2.5GHz程度で、現在市場に出ているCortex-A15の3.5倍程度の性能を持つことになるという。なお、第一世代の64bitプロセッサであるCortex-A57では、現在の20nmメートルで製造された製品はA15の2倍程度とされている。また、Cortex-A15は28nmでの製造であり、これとA72を同じ処理負荷で比較すると、28nmプロセスで製造した場合でも50%の消費電力であり、16nmプロセスでの製造であれば75%も消費電力を減らすことが可能だという。また、低消費電力のプロセッサと組み合わせ、処理負荷により、プロセッサを切り替える「big.LITTLE」技術を使うと、さらに40~60%消費電力を下げることが可能になるとしている。Cortex-A72は、消費電力の削減についてはもちろんだが、シングルスレッド性能を重視して設計されたという。モバイル向けのアプリケーションプロセッサでは、ユーザーが利用するアプリケーションで見た場合、やはりシングルスレッド性能が大きく影響する。また、サーバー用途でもシングルスレッド性能は重要になる。Cortex-A72は、コア間で共有するL2キャッシュ(512KBから4MBまでの構成が選択できる)と、命令用、データ用に分離されたL1キャッシュ(命令用48KB、データ用32KB)がある。パイプラインは、以下の図ようになっていて、命令フェッチ、デコーダー/リネーム、命令ディスパッチ/リタイアと実行ユニットとなっている。また、命令フェッチユニットには、分岐予測機構が付随しており、ここで分岐命令の予測を行う。なお、A72ではプログラム内部のループなどに使われる分岐先が比較的近くにある分岐命令の予測に対して最適化が図られている。次のデコーダ/リネームでは、32bitのAArch32命令(ARMv7命令)や64bitのAArch64命令を内部的に利用するμOPSに変換する。以後の処理は、動作モードがどちらでもμOPSを実行することになる。リネームとは、命令で指定されているレジスタ番号を物理レジスタ番号(アウトオブオーダー機構を持つCPUで、アーキテクチャ上のレジスタよりも多くの物理レジスタを持つ)に変換する機構。これにより、データに関連性はないが、同じレジスタを使う2つの命令を順番に関係なく実行させることが可能になる。ディスパッチ、リタイアは、後続の実行ユニットに対して命令を発行し、その終了処理を行う部分。ここは、同時5命令の発行が可能になっている。従来のA57では3命令だけだった。実行ユニットは、「シングルサイクル命令用」、「分岐処理」、「複数サイクル命令用」、「浮動小数点/SIMD演算」、「ロードストア」の5種類あるが、このうち、「シングルサイクル」、「浮動小数点/SIMD」、「ロードストア」のユニットは、命令を受け入れるポート数が2つがあり、同時に2命令を処理できる。各実行ユニットの性能も向上しており、たとえば整数命令では、CRC演算命令が1サイクルで実行可能(従来は3サイクル)になっていたり、割り算命令の実行サイクルが半分になっている。浮動小数点演算でもサイクル数が削減されているなど、実行性能が向上している。ロードストアユニットは、メモリの読み書きを行う場合のアドレスを計算するなどの処理を行うが、こちらはロード用が1ポート、ストア用が1ポートで、最大2つの演算を並列に行える。また、L1、L2キャッシュのデータのプリフェッチ(命令の実行前にキャッシュをアクセスしてデータ読み込み処理を行うこと)機能もある。L2キャッシュがメモリにアクセスする場合、命令コードで指定されている仮想メモリアドレスを物理メモリアドレスに変換する必要があるが、そのためのMMU(メモリ管理ユニット)のアドレス変換機構が高速化されていたり、TLB(Translation Look-ahead Buffer)仮想アドレスの変換結果を保持しておいて、アドレス変換を繰り返し行うことを避けて高速アクセスを可能にする)の読み出しサイクルを短縮している。マルチプロセッサの場合、他のプロセッサによるメモリへの書き込みなどで、それぞれが持つキャッシュ情報を常に一貫性(Coherence)のある状態へ保つ必要がある。このための機構としてCortex-A72はACP(Accelerator coherence port)を持つ。A72では、より高速なCORELINKに対応するため、この部分にも強化が行われている。ARMによるパフォーマンス予測では、Cortex-A72は、A57に比べて、1.16~1.5倍程度の性能向上があるという。Cortex-A57は、最初の64bit実装でもあり、実際には、それほど性能が高くないといわれている。Cortex-A72は、全般的に性能を向上させており、メモリ空間の増大などとあわせ、これを利用したシステムは高い性能が出せるようだ。
2015年04月27日富士通は4月7日、UNIXサーバ「SPARC M10-1」、「SPARC M10-4」に動作周波数3.7GHz、8コアの新プロセッサ「SPARC64 X+」を搭載し、全世界で提供を開始した。今回、同社のUNIXサーバのハイエンドモデル「SPARC M10-4S」と同水準の動作周波数のプロセッサをエントリーモデル「SPARC M10-1」とミッドレンジモデル「SPARC M10-4」向けに、同社が新たに開発して、CPUコア当たりの処理性能を強化した。新プロセッサの搭載により、CPUコア当たりの処理性能は従来に比べ約30%向上しているという。「SPARC M10」は、富士通とオラクルとの協業の下、2013年から市場に投入しているモデルで、両社は今回性能を強化したモデルを含む全機種について、Oracle Solarisと組み合わせて販売する。両社は、販売面に加え開発面でも連携しており、「Oracle Database」のオプション機能として、データ処理をメモリ内で行う「Oracle Database In-Memory」は、富士通製プロセッサ「SPARC64 X+」に実装した「ソフトウェア・オン・チップ」と連携し、高速な分析処理を実現する。
2015年04月07日ロームは4月2日、Intelのタブレット用次世代Intel Atom プロセッサ向けとして開発されたパワーマネジメントIC(PMIC)「BD2613GW」の量産出荷を開始したと発表した。同製品は、現行のIntel Atom プロセッサ「Z3700シリーズ」のタブレット用プラットフォーム必須のパワーレイルだけでなく、プロセッサとの連携に必要なシステムの制御とモニタリング機能を集積化し、従来品と同じWLCSPパッケージに封止することで、実装面積の小型化とコスト最適化の両立を実現している。なお、同社では垂直統合型企業として、民生機器、自動車、産業機器分野のカスタマに向け、迅速かつ効率的にコスト効果の高い方法で、高度にカスタマイズされた製品を開発していくとしている。
2015年04月03日Intelの日本法人であるインテルは4月2日、同社第5世代となる「Broadwell(開発コード名)」ベースの「Intel Core vProプロセッサ」製品ファミリを発表した。同ファミリである「Core i5-5300U」を用いたノートPCは、4年前の製品である「Core i5-520UM」を搭載したノートPCに比べて、最大2倍のバッテリー駆動時間や2倍以上の性能を実現しているほか、最大3分の1の薄さ、50%軽量な2 in 1、Ultrabook、超薄型クラムシェル、ミニPCなどのクライアント端末を選択することを可能としている。また、「インテル Pro ワイヤレス・ディスプレイ(インテル Pro WiDi)」と「インテル ワイヤレス・ドッキング」のオプションの組み合わせを活用することで、クライアント端末がモニター、キーボード、マウス、USB機器に自動的に接続されるようになるため、従来のようなドッキングステーションを不要にすることができるようになる。なお、インテルでは、このインテル Pro WiDiに対応製品を自社の会議室に2015年代2四半期に導入し、先進の仕事術を実践していくとしている。
2015年04月02日手作りのおやつの良いところは、原材料がわかるから安全で安心なところ。そして、砂糖の量などを自分で調節できるところです。でも、材料を揃えるところから作る工程までを考えると、子供の世話や家事に追われる日々の中では、つい市販のおやつに頼りがちになってしまいます。今回ご紹介するスコーンのレシピは、特別な材料をほとんど使わず、気軽に作ることができるので、気分転換も兼ねてパパッと作れてしまうので、「おやつを手作りしたい。でも面倒くさい…」という気分の時でもおすすめです。生地を寝かせる必要がないので、混ぜてから焼きあげるまでがあっという間です! ジャムを添えれば、ちょっとした朝食代わりや、来客時のおもてなしスイーツとして大活躍してくれますよ。■フードプロセッサーを使って作る、簡単スコーンのレシピ(対象年齢:2歳~)<材料>☆薄力粉 250g☆ベーキングパウダー(できればアルミニウムフリーのもの) 大さじ1☆砂糖 20g☆塩 小さじ1/4☆バター 80g・卵1個+牛乳 合計で120gになる分量・打ち粉用の薄力粉・生地に塗る牛乳<作り方>1.フードプロセッサーに☆の材料を上から順に入れていく。バターは大きく数等分にカットし、全体にバランスよく並べると混ざりやすい。2.フードプロセッサーのスイッチを入れ、バターのダマ(小さな塊)がある程度残る状態で止める。3.2をボウルに移し、卵+牛乳を加え、生地全体がまとまるように手で混ぜていく。混ぜすぎ(こねすぎ)には要注意。写真のようにまとまったらOKです。4.台に打ち粉(分量外)をして、ひとまとまりにした生地の周りにも薄く粉をまぶす。5.めん棒で2cm程度に伸ばし、直径5~7cmの丸型で型を抜く。型で抜いた後はなるべく生地に触れないように(特に側面)。6.生地の表面に刷毛で薄く牛乳(分量外)を塗る7.180度に余熱したオーブンで18~20分焼くこのレシピでは砂糖の量を控えめにしてあります。もう少し甘くしたい場合は、砂糖のみ10g前後増やしても仕上がりに支障はありません。アレンジとしてレーズンやオレンジピールといったドライフルーツやチョコチップなどを加えてもよいでしょう。冷めたスコーンを温める場合は、焦げないようにスコーンをアルミホイルで包んで、トースターやオーブンなどで温め直してください。
2015年03月27日Intelは、「Xeonプロセッサ」製品ファミリとして初めてのSoC製品となる14nmプロセス技術を採用した「Xeon プロセッサ D」製品ファミリを発表した。14nmプロセスにより小型化と省電力を同時に可能にし、クラウド/通信サービス・プロバイダやウェブ・ホスティング事業者向けに、サーバ使用に最適化された高密度かつ低消費電力を実現する。同製品は、Xeon製品ファミリとして初めてとなるSoC製品で、マイクロサーバ、ストレージ、ネットワーク、IoT(Internet of Things)向けとしては第3世代となる64ビット対応のSoC製品。第2世代64ビット対応SoC製品「Atomプロセッサ C2750」と比較して、ノード当たりの性能が最大3.4倍、1W当たりの性能を最大1.7倍に向上している。マイクロサーバに最適化された4/8コアのSoC製品を提供開始。4コア品「D-1520」は動作周波数2.20GHzで価格は199ドル、8コア品「D-1540」は動作周波数2GHzで価格は581ドルとなっている。なお、2015年後半にはネットワーク、ストレージ、IoT向けに最適化された包括的な製品ポートフォリオを提供開始予定。
2015年03月12日株式会社ファイン株式会社ファインでは、「ファインスーパーフードシリーズ」から新商品6種類を発売開始する。「ファインスーパーフードシリーズ」は高栄養として知られるスーパーフードを使用したブランド。美容・健康のサポートにうってつけだ。新発売の6種類最近話題のスーパーフード。新発売となったのは、「チアシート」「アサイー&マキベリー」「はとむぎ美人粉」「根昆布」「SUPER FOOD『SMOO-C』」「ライス×酵素」の6種類。全国のドラッグストアやオンラインショップで販売する。「チアシード」「アサイー」「はとむぎ美人粉」「根昆布」の4つは、「種」や「粉末タイプ」のため、料理にも利用可能。幅広い使い方ができる。また、「SUPER FOOD『SMOO-C』」はスーパーフードを使用したスムージー。「ライスミルク×酵素」は玄米をアルファ化した粉末タイプだ。スーパーフード「アサイー」はブラジルが原産のヤシ科の果実。アントシアニン、鉄分、食物繊維などが豊富、「奇跡のフルーツ」の異名をもつもの。「チアシード」は「オメガ3脂肪酸」「食物繊維」が多く含まれてダイエットに最適。アサイー、チアシード、カカオなどは、スーパーフードの中でも特に、栄養価が高く、「プライマリースーパーフード」に認定されている。(画像はプレスリリースより)【参考】・注目の植物性ミルクを使用した『ライスミルク×酵素』をはじめ、高栄養のスーパーフードを使用した新しいブランド「ファインスーパーフード」から、新商品6種を新発売!
2015年03月06日Freescale Semiconductorは2月24日、マルチマーケット向け高集積アプリケーションプロセッサ「i.MX 6SoloX」の量産出荷を開始したことを発表した。同製品により、コネクテッド・ホームやモノのインターネット(IoT)、コネクテッド・カーといったアプリケーションにおけるセキュリティを高める。同製品は、ARM Cortex-M4コアとARM Cortex-A9コアが同一チップ上に統合されているため、Cortex-M4コアの優れたリアルタイム応答性というメリットを享受しつつCortex-A9コア上でリッチなユーザーインタフェースのOSを実行する。CPUコアは電力ドメインが複数に区分されており独立した電力状態制御が可能で、低消費電流を実現しつつスリープ・モードから高速でウェイクアップできる。また、SoCのシステムアウェアアーキテクチャによりCortex-M4コアがローレベルのシステムモニタリングタスクを継続している最中でもCortex-A9コアの完全シャットダウンが可能なため、電力効率がさらに高まる。また、SoCには暗号化エンジンのほか設定可能なリソース・ドメイン・コントローラが組み込まれており、各ペリフェラルをCPUコアに対してロックするのか共有するのかを選択できる。ドメインコントローラはセキュアなメッセージセマフォユニットによって補強されており、協調的なマルチOSソフトウェアが安全に共有ペリフェラルにアクセスできるようになっている。また、プロセッサには先進的なセキュア・ブートやデータ・ストレージ保護機能など、堅牢な物理的セキュリティ機能も搭載されている。これらの先進的なハードウェア機能により個々の市場要件に応じたカスタム・セキュリティ・ソリューションを設計することができる。なお、i.MX 6SoloXアプリケーションプロセッサは、現在量産出荷中。包括的な開発ツール/ソフトウェアサポートセットも用意されており、Cortex-A9コア向けAndroid/Linux OSやCortex-M4コア向け「MQX」リアルタイムOSなど、幅広いARMコミュニティのサポートを利用できる。また、i.MX 6SoloXをベースにMMPF0200 PMICを搭載したスマート・デバイス向けSABRE開発ボードも用意されている。
2015年03月02日インテルは4日、都内で記者説明会を開催し、同社が2015年1月に発表した第5世代Intel Coreプロセッサ(開発コード名:Broadwell)の概要を紹介した。製品の発表時には公開されていない技術情報もいくつか解説されたので、説明会の内容と合わせてお届けしたい。第5世代Intel Coreプロセッサは、最新の14nm製造プロセスを採用したCPU。2015年1月のCES 2015に合わせて発表された14製品は、型番に"U"が付いたTDPが15Wもしくは28Wに設定されたモデル(開発コード名:Broadwell-U)で、クラムシェルの薄型ノートPCや大型ディスプレイを備えた2in1デバイス、オールインワンデスクトップPCをターゲットとしている。SKUや詳細なスペックに関しては発表時の記事を参照してほしい。製品概要の説明を担当したIntel クライアント事業開発部マーケティングマネージャー 小澤剛氏によるとBroadwell-Uは、前世代の低電圧版第4世代Intel Coreプロセッサ(開発コード名:Haswell-U)と比較して、性能やバッテリ持続時間が向上しているという。パフォーマンス面では、内蔵グラフィックス(iGPU)の強化やV8/V9、HEVCといったデコーダのサポートが大きく寄与し、3Dグラフィックスの性能で最大22%、動画変換で最大50%の性能向上をはじめとして、オフィスにおける生産性でも最大4%のパフォーマンス向上が得られるとしている。一方で、バッテリ駆動時間はSoCそのものの消費電力削減に加えて、PCH(Platform Controller Hub)でも省電力化を進めることで、最大で1.5時間のバッテリ駆動時間延長を実現したとのことだ。○Haswellからさらに進化した省電力技術さて、今回の説明会ではBroadwell-Uに搭載されたテクノロジー関して、Intel 技術本部技術部長 竹内健氏からいくつか解説が行われた。1つ目がIntelターボ・ブースト・テクノロジーについてだ。ターボ・ブースト・テクノロジー自体、何回かバージョンアップされ、より効果的にクロックを上げられるようになっているが、BroadwellではノートPCに内蔵されるバッテリへの負担を軽減する仕組みが取り入れられている。従来のターボ・ブースト・テクノロジーでは、定格時の電力を「PL1」、ターボブーストによって上昇する電力のしきい値を「PL2」(バーストリミット)と設定している。ターボ・ブースト・テクノロジーによってクロックと消費電力が上昇していくわけだが、しきい値である「PL2」を超えると、「PL2」に近づけようとして消費電力が急激に増減するという現象が起こっていた。バッテリからすると短い時間に大量の電流が何回も流れる。竹内氏によるとこの動きは内蔵バッテリに対してよくない状態だという。このため、場合によっては「PL2」の値を引き下げて対応しているそうだが、これではCPUが持つ力をスポイルしてしまうことになる。Broadwellでは、新たにバッテリ保護のために「PL3」(バッテリ・プロテクション)というパラメータを用意した。電力が上昇し「PL3」に達すると、PL2付近に電力を抑えるように動作を調整する。これにより急激な消費電力の上昇、それに伴うバッテリへの急激な電流の流れを抑制してバッテリの負荷を減らすことができるようになった。竹内氏は続けて、Broadwellでの省電力技術についても解説。Broadwellでは、内部に実装された統合電圧レギュレータFiVR(Fully Integrated Voltage Regulator)も第2世代となり、低電圧動作時の効率性を改善しているが、システム全体で省電力化を推し進めているという。CPUがSoCの電力消費を監視して、あらかじめ設定された電力の上限に基づき、PCHのスロットリングを行う。SATAやPCI Express、USBといったインフェースでは、スロットリングによってスループットは落ちるが、消費電力は削減できる。ただ、通常のノートPCで、頻繁にPCHのスロットリングが起こることはなく、竹内氏も「2in1デバイスにおけるタブレット形状のように、USBなど接続するものがないときに駆動時間を延ばすという使い方を想定している」という。また、Broadwellでは、Bay Trail(開発コード名)世代のIntel Atomで採用された熱制御技術「Intel Dynamic Platform & Theram Framework」(Intel DPTF)も、より機能が拡充された形で利用できるという。Intel DPTFは、パフォーマンスを発揮しつつ、PCやタブレットの筐体温度を低く維持するための技術で、筐体内に用意された複数の温度・電力センサーを使ってソフトウェアで温度管理を行う。Intel DPTFでは優先事項を決めて、CPUやPCHだけでなく、メモリやワイヤレスLANモジュール、システムファンといった各種パーツを細かく制御できる。例えば、利用している電源がACなのか内蔵バッテリなのかというPCの状態だけでなく、動作しているアプリケーションによっても、動的に挙動を変更することができるという。
2015年02月09日ニューヨークで流行のヴィーガン、ローフードがブームの火付け役とも言われるスーパーフードは、いまや美容業界を席巻するトレンドキーワード。ハワイアンスイーツとともに人気が高まったスーパーフルーツ「アサイー」や、他のオイルと置き換えることでからだの巡りを促す「ココナッツオイル」などを筆頭に、「アーモンドミルク」や「マカ」、「マキベリー」など続々登場しています。その言葉の定義はいろいろあるのですが、一般的には、「ある特定の有効成分の含有量が飛び抜けて高い食品」や、「(多種の栄養・健康成分を含むため)ごく少量で栄養・健康成分を効率的に摂れる食品」の総称として、おなじみの美のキーワードになっています。今回は2014年秋以降に登場した、新たなスーパーフードやスーパーフードブランド、毎日の生活に簡単に取り入れられるホットなトピックスを一挙ご紹介しましょう。野生の花からミツバチが採取するパーフェクトフード「ビーポレン」まずは、オーガニックフードブームを引き起こしたとも言われるカリフォルニア発、スーパーフードのパイオニアブランド「Sunfood SUPERFODDS」から間もなく発売される『wildcrafted BEE POLLEN(ワイルドクラフト ビーポレン)』です。ビーポーレンとは、ミツバチが花から花粉を採取する際に、体内から酵素を分泌させて花粉に絡め、後ろ足でお団子状に丸めたもの。女王蜂や、自分たちの越冬に備えて巣に持ち帰る、ビタミンA・B・C、マグネシウム、鉄、亜鉛、酵素などを豊富に含む大変貴重な栄養素です。ミツバチにとって完全なタンパク資源でもあるビーポーレンは、その栄養素の高さから「パーフェクトフード」「ミラクルフード」などとも呼ばれているほど。見た目はまさに花の“花粉”を集めて丸めた小さなキューブ状で、香りや風味からも花粉そのもののニュアンスが伝わってきます。なかでも「Sunfood SUPERFODDS」のビーポーレンは、スペインのカントリーサイドに住む養蜂家が、ミツバチが多種の野生花から採取したものを丁寧に収穫・低温乾燥した無添加・ワイルドクラフトであるため、さらに複雑なフィトケミカルを含んでいることが特徴です。ヨーグルトにかけたり、サラダにさっと和えたり、スムージーにブレンドするなど、摂り入れ方は簡単。花のハチミツと相性が良いので、朝食はハチミツを塗ったトーストのトッピングにもおすすめです。“自然治癒力”を高めるスーパーフルーツ「マキベリー」ビーポーレンと同様に話題のスーパーフードが、抗酸化パワーで注目されるマキベリーです。同じく「Sunfood SUPERFODDS」から昨秋発売された『オーガニック マキベリー パウダー』は、チリ南部に自生するマキベリーのフリーズドライパウダー。マキベリーは “癒しの力” がある神聖な植物として何世紀にもわたりインディアンに食されてきたフルーツです。アントシアニンによる深紫色が美しく、ブルーベリーの酸味を強くしたような味わいは、ヨーグルトやスムージーなどと相性がぴったり。小腹が空いた時の軽食などに摂り入れると、心身ともにパワーチャージできます。また、免疫をサポートし自然治癒力を高めてくれるので、風邪の引きはじめなど、なんとなく体調がすぐれない感覚を感じた朝などにおすすめです。からだの巡りを促し自然治癒力を高めて、毎日をいきいきと過ごしたいですね。中国の秘境が育む神秘のスーパーフード「火麻の実」100歳以上の長寿の人々が暮らす村として知られる広西チワン族自治区の巴馬で、その “不老神泉” のパワーの源として注目されているのが火麻の実です。その火麻の実を毎日の食生活に摂り入れやすく加工したのが『オメガポイント 巴馬火麻ナッツ』。グローリー・インターナショナルから2014年末に新発売された、アラフォー世代にぜひおすすめしたいスーパーフードのひとつです。見た目はピスタチオのような色合いで食べやすく、どんな料理にも合わせやすいのが特長です。芳ばしい香りや旨みが料理にコクや深みを与えてくれます。厳選したワイルドクラフト(完全自生)の火麻の実を乾燥後、脱穀・(程良い大きさに)粉砕、日本で真空パックした『オメガポイント 巴馬火麻ナッツ』は、20種類のアミノ酸をすべて含み、食物繊維、亜鉛・銅・鉄・マグネシウムなど現代人に不足しがちな栄養素がすべて含まれている、まさに神秘のスーパーフード。火麻の実が細かく砕かれているので、サラダや玄米、お豆腐やピザ、パスタ料理などのトッピングにも。さまざまな料理に調味料のような感覚で気軽に摂り入れてみてください。コスメブランド発自然のパワーが育む日本古来のスーパーフード日本が誇るスーパーフードといえば、味噌、醤油、醸造酢など、微生物や自然の恵みをたっぷり摂り込みながら時間をかけて作られる調味料や伝統食材の数々です。コスメブランドとして知られる「アムリターラ」が昨秋立ち上げた食品ブランド「アムリターラフーズ」では、こうした伝統食材を中心に、太陽・土・水・微生物、ありとあらゆる自然界のパワーを活かしながら作る “食べる人が健康になり、美しくなれると考えた食品” を約30アイテムをラインナップ。天然の麹菌や酵母菌、乳酸菌がびっしり棲みついているもろみ蔵や杉樽の中で長期熟成させた生醤油や、クエン酸やミネラル、酵素をたっぷり含んだ熟成梅酢など、いずれも日々の食卓にすぐにでも取り入れたくなる魅力的なアイテムばかり。もはやサプリメントと言えるほどの栄養価を秘めた食品の数々は、どれも旨みあふれる豊かな味わいが特徴的です。「健康のためなら少しくらいまずくてもがんばらなきゃ!」という引き算のアプローチではなく、「美味しくてきれいになれるって本当にお得!」という足し算のアプローチで、嬉しい驚きを毎日の食卓で実感させてくれる「アムリターラフーズ」。まずは手始めに、超日常的な食品ともいえる調味料各種から取り入れてみては?▼アムリターラ農園 自然栽培味噌 蔵付き麹菌仕込み福岡県うきは市のアムリターラ農園で、大切に育てた自然栽培の玄米と大豆を、福井県の創業100年の味噌蔵で、蔵にすむ4種の天然麹菌の力で天然醸造した極上味噌。大豆の甘みと米の旨みがしっかりと感じられ、香りが高く、まろやかでフルーティな味わいが特徴です。イソフラボンと乳酸菌、抗酸化力が注目される発酵の力を、毎日の料理に美味しく摂り込んで。▼生搾り 杉樽仕込み醤油香川県小豆島の蔵で、農薬や化学肥料不使用の国産原料を天然醸造した醤油。杉の大樽で琴の音色を聴かせながらじっくり1年以上発酵させたもろみを搾り、火入れせず酵素が活きたまま瓶詰めした生醤油。コクととろみ、旨みや香りが素晴らしく印象的です。▼薩摩かめ壷仕込み 玄米黒酢 2年熟成農薬不使用の玄米を精米せずに蒸して、かめ壷で2年間熟成させた玄米黒酢。アミノ酸、酢酸、クエン酸、コハク酸、ビタミン、ミネラルもたっぷり。長期熟成の黒酢は味がまろやかで酸味がやさしいクセのない味わいなので、生使いだけでなく煮込みの隠し味など、様々な料理に役立ちます。▼鹿北製油 × ameitara foods 九州産なたね油 PREMIUMビタミンEやオレイン酸が豊富なことで知られるなたね油。農薬・化学肥料不使用の九州産のなたねを使用したアムリターラのなたね油は、昔ながらの低温圧搾法を採用。九州産の材料で作った手漉き和紙と綿の布でろ過するだけ、なたねが持つ香ばしさや苦み・まろやかさが活きたプレミアムななたね油。▼アムリターラ厳選 美膳雑穀熊本県で農薬や除草剤、化学肥料を使用せずに栽培されたあわ・きび・ひえ・押し麦・丸麦・はと麦・たかきび・緑米・赤米・もち玄米の十穀をベースに、北米のネイティブアメリカンが収穫した野生の草の実「ワイルドライス」をブレンド。お米に少し混ぜて炊くだけ栄養満点のスーパーフードにパワーアップしてくれるアムリターラの雑穀は、炊きあがりの美しさや豊かな食感も特徴的。他にも無酸処理の風味・食感豊かな鹿児島産の焼き海苔や、滋養深く栄養価に優れた宮崎県産在来種梅干しなどなど、美しさをコツコツ築き上げるため、毎日の食生活に欠かせない日本の伝統食材に今こそ注目です。やせる、若返る、美肌になる話題の「アーモンドミルク」を攻略最後にご紹介したいのが、“アー乳”とも呼ばれ話題のアーモンドミルク。アーモンドミルクとは、アーモンドと水で作るシンプルな飲み物で、アンチエイジング、美肌、ダイエットなどの美容面や、食物繊維、ミネラルなど栄養面でもいま脚光を浴びている食材です。SOY MILK(豆乳)好きの米国では、すでに豆乳より市場規模が拡大しているというのだから相当なものですよね。昨年末、料理研究家・長谷川智永子さんが上梓した『アーモンドミルク 完全レシピ』(世界文化社)には、アーモンドミルクの選び方・作り方をはじめ、スムージーや鍋、洋食、デザートまで、家庭で作りやすく美味しく楽しめるアーモンドミルクのレシピが紹介されています。スーパーフードに夢中!という方はこちらもぜひご一読あれ。お問い合わせ先/■Sunfood SUPERFODDS総販売代理店/株式会社アリエルトレーディングTEL 0120-201-790(月~金 10:00~17:00)公式サイト: ■火麻の実株式会社グローリーインターナショナルTEL 0120-195-878公式サイト: ■アムリターラフーズ株式会社AMRITARATEL 0120-980-092(土日祝・社指定休暇日を除く10:00〜17:00)公式サイト:
2015年02月02日STMicroelectronicsは1月14日、Bluetooth SMART対応ネットワークプロセッサ「BlueNRG-MS」を発表した。同製品は、最新のBluetooth 4.1をサポートする他、1.7Vの電源電圧に対応しているため、バッテリ駆動機器の長寿命化に寄与する。また、2.4GHz帯に対応したBluetooth PHY(物理層)、Bluetooth 4.1プロトコルスタックを動作させるARM Cortex-M0コアおよびAES-128ビットセキュリティ専用コプロセッサを集積している。さらに、API、パワーマネジメント、フラッシュメモリも内蔵されており、これらはネットワークプロセッサとホストマイコン間を明確にソフトウェアパーティショニングするシンプルなSPIバスを介し、アプリケーションのホストコントローラから直接制御が可能となっている。そして、Bluetooth 4.1では、電力効率のさらなる向上と、マスターとスレーブとして動作するデバイス双方のデュアルロールトポロジーへの対応が仕様に明記されている。加えて、Low Duty Cycle Directed Advertising(既知のデバイスに対する間欠的なアドバタイジング)が、接続時における消費電力を最小化する。また、多チャネル通信時の柔軟なデータ交換を実現するL2CAP(Logical Link Control and Adaptation Protocol)を導入している。さらに、センサからのデータを収集するとともに、データをスマートフォンに送信する周辺機器としても動作するハブなどの機器に電力を供給できる他、1台のスマートフォンで制御可能な通信範囲に制限のない超大規模センサネットワークを構築することもできる。この他、同製品はIP通信に関する最新技術にも対応しているため、IoT機器の将来に焦点をあてた開発が可能になる。なお、パッケージは5mm×5mm×1mmサイズの32ピンQFN。価格は1000個購入時で約1.50ドル。すでに販売を開始している。4月以降には、2.6mmx2.6mmx0.56mmサイズのCSPパッケージでの提供も予定されている。
2015年01月15日Cadence Design Systemsは1月12日(現地時間)、第11世代の「Tensilica Xtensa」プロセッサを発表した。今回発表された「Xtensa LX6」、「Xtensa 11」プロセッサでは、革新的なカスタムプロセッサの命令セットをユーザーが定義することができ、さらに、プロセッサコアの消費電力を最大25%、ローカルメモリの面積と電力効率を最大75%改善するという。具体的には、「Xtensa LX6」のFLIX(Flexible Length Instruction Extensions)が拡張され、4から16バイトまでの任意の命令長のVLIW(Very Long Instruction Word)命令が使用可能となった。これにより、従来の「Xtensa」と比較してコードサイズを最大25%削減することができ、パフォーマンスを維持したまま、ローカルメモリやキャッシュのサイズを最大25%削減可能になった。また、キャッシュメモリを動作中にパワーダウンするオプションにより、動的にキャッシュウェイ数を制御し、ローカルメモリの消費電力を最大75%削減できる。さらに、データキャッシュのブロックプリフェッチは、MemCpyのような関数を6.5倍高速化し、システムバスからの読み出し回数を23%削減することで、システムの消費電力を削減し、システム性能を向上させる。この他、プロセッサコアのダイナミックスイッチングパワーを最大25%削減できる。なお、最新版の「Xtensa」カスタマイザブルプロセッサは、すでに入手が可能となっている。
2015年01月14日新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は1月8日、同機構の助成事業の成果としてPEZY Computingが開発した高性能プロセッサが小型スーパーコンピューター(スパコン)「Suiren(睡蓮)」に搭載され、昨年11月の「SC14」国際学会で、スパコン省電力性能ランキング「The Green 500 List」の世界第2位を獲得したことを発表した。搭載されたプロセッサ「PEZY-SC」は、1チップ内に1024個の演算コアを有することで超並列演算を可能とし、倍精度浮動小数点数演算1.5TFlopsの演算能力を有している。「Suiren(睡蓮)」では同プロセッサを256個使用し、システム全体として理論性能395TFlopsの演算能力を有し、絶対性能を競うTop500リストでは178.1TFlopsで369位にランクインした。一方、省電力性能が高い順に並び替えたGreen 500リストでは、1Wあたり演算性能4.946GFlopsをを記録し、世界第2位を獲得した。現在、HPC分野においては、演算能力だけでなく、電力効率の改善がより一層強く求められている。NEDOは「高性能と低消費電力を両立させた『PEZY-SC』プロセッサを用いることで、小型ながら省電力・高性能なコンピュータシステムが実現できることが実証された」とコメント。今後、PEZY Computingでは今回実証された消費電力性能の高さを活かして、HPC分野の実アプリケーションの実装と性能検証を進めていく予定だという。
2015年01月08日GIGABYTEは6日、小型PCベアボーン「BRIX」「BRIXs」の新モデルとして、第5世代Intel Coreプロセッサ搭載モデルを発表した。それぞれに対して、Intel Core i3-5010U搭載モデル、Intel Core i5-5200U搭載モデル、Intel Core i7-5500U搭載モデルをそろえる。発売日や価格、日本国内での展開については未定となっている。メモリとストレージ、OSを追加することで1台のPCとして完成する小型PCベアボーン。「BRIX」は薄型筐体を特徴とするモデルで、「BRIXs」は2.5インチストレージの搭載が可能なモデルとなる。今回発表された新モデルでは最新の第5世代Intel Coreプロセッサを採用し、CPUや内蔵グラフィックスの性能が向上。HD動画の編集や高解像度でのゲームプレイなどが可能になるとしている。また、新機能としてNFCに対応、NFCを搭載したデバイスとの通信が行える。搭載する主なインタフェースは、USB 3.0×4、HDMI、miniDisplayPort、ギガビット対応有線LAN、IEEE802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0、オーディオポートなど。
2015年01月06日Intelは1月5日(現地時間)、第5世代Intel Coreプロセッサ・ファミリーを発表した。同社の14nmプロセス技術の採用により、前世代と比較して、トランジスタ数を35%増加させたと同時に、ダイの大きさを37%縮小することに成功。また、アーキテクチャの強化だけでなく、グラフィックス性能を最大24%向上し、動画変換の最大50%高速化も実現した。さらに、電源管理や設計面での強化によりバッテリ-駆動時間を最大1.5時間延長した。同ファミリーは、IntelのHDグラフィックスを搭載したTDP(熱設計電力)15Wプロセッサの10モデルと、Intel Iris グラフィックスを搭載したTDP 28Wプロセッサの4モデルの合計14モデルで提供される。Intelワイヤレス・ディスプレイ5.1を含む 4K Ultra ディスプレイに対応したほか、Intel RealSense 3D テクノロジーと組み合わせて、パスワードを使わずに音声認識機能を用いてログインしたり、ジェスチャーによる操作などが可能となる。同社は「第5世代Intel Core プロセッサ・ファミリーは、ノートブックPC、2 in 1、Ultrabook、Chromebook、オールインワン・デスクトップPCやミニPCなどの、様々なクライアント・フォームファクターや市場の拡大が進むIoT分野などへ、次世代のコンピューティング・デバイスの設計に向けた広範な選択肢を提供します。これにより、同ファミリーに採用される14nmのBroadwellマイクロアーキテクチャは、Intelのモバイル分野において、最も速く、アーキテクチャーの移行が進むと期待されています」とコメント。同ファミリーを搭載したシステムは、様々なメーカーから1月より発表される予定となっている。
2015年01月06日ジャンクフードといえば、肥満の大敵! ダイエット中の人はなるべく避けなければなりません。しかし、睡眠不足だと、高カロリーのジャンクフードを食べたくなるという驚きの報告が米カリフォルニア大学バークレー校研究チームから発表されました。成人23人に対し睡眠不足の朝の脳の働きを調査実験は、健康的な若い成人23人を対象に実施。十分な睡眠をとった翌朝と、睡眠不足で迎えた朝の脳を、機能的磁気共鳴画像法によって調べました。調査の結果、睡眠不足の朝では、脳の奥の部分にある情動反応に関わる領域である扁桃体の活動が活発になり、その一方で複雑な意思決定を司る前頭葉の前頭皮質と島皮質の活動が鈍くなっていたことが分かったといいます。睡眠不足の人はスナックやピザ、ハンバーガーなどを好む!また、各被験者が最も食べたいと思った食品を実験の後に与えることを条件に、高カロリーや低カロリーの食品を含む80種類の食品の写真を参加者に見せ、その脳の活動を記録しました。その結果、睡眠不足の人は、果物や野菜、全粒粉を使った食品などよりも、よりカロリーが高い、ピザ、ハンバーガー、ドーナッツなどを好むことが明確になったといいます。睡眠不足の人は欲求を司る原始的な脳の活動が活性化今回の実験結果から、睡眠不足の人は、欲求や動機を司る原始的な脳の活動が活性化し、一方で意思決定や複雑な判断に必要な高次の脳の活動が妨げられたことで、高カロリーのジャンクフードを好むようになったと見られます。実験を行った研究者は、「このことは、睡眠不足の人が肥満になりやすいかを説明する根拠になりそうだ」と述べています。これまでにも、睡眠不足による食欲の増加、特に塩分の多い食品や甘い食品を好むようになることが報告されていました。しかし、今回の実験によって初めて、睡眠不足の後に食品の嗜好の変化をもたらす脳のメカニズムが解明されました。研究者は、「睡眠を十分にとることで、食品の選択を適切に行うための脳のメカニズムが正常に働き、体重管理に役立つことでしょう」とコメントしています。痩せたいあなた、十分に眠りましょう!Photo by jeffreyw
2014年12月23日今年7月、Freescaleとエルイーテックは、高信頼プロセッサ・ソリューションの共同開発に関するプレスリリースを発表した。この話はこちらの記事でも触れているが、実はこの記事を読んでもいまひとつピンと来なかったのだが、幸いFTF Japan 2014のTechnology Showcase会場でエルイーテックがブースを出しており(Photo01)、ここで細かい話をお聞きすることが出来たのでご紹介したいと思う。先の記事にもある通り、このソリューションは煩雑にリセットを掛けることで高信頼性を確保する、というものである。同社は元々Z80ベースのMCUを利用したシステムを手がけており、このレベルで高信頼性を確保する方法として同社が「FUJIMI」と呼ぶ今回のテクノロジを開発している。では同社にとって高信頼性とは何か? という話を。同社の定義によるMCUの動作状態はとなるとしている。レベル0が正常な状態で、同社によれば99.9999%以上はこの状態で動作するとしている。レベル1は割込を禁止した状態でも、要因の無い割込が発生するというもので、これはNMIとはまた違った話である。レベル2-1は周辺回路の設定異常が発生し、CPUによらず変な出力をしたり、逆に変な入力を受け取るというもので、2-2はこれがRAMに発生したというものである。レベル3が今回の主眼で、CPU回路そのものにノイズが入って動作が異常になるというケースだ。ちなみにレベル4は電源からのサージなどで発生するとされ、システム全体の再起動が必要になる。レベル5は物理的に破壊という話なので、これは速やかに電源を落とすしかない。さて、今回の技術はそんなわけでレベル3の異常が起きた場合にどう対処するかというものである。一般にこうした用途ではWatchdogが利用されるが、こちらはアプリケーションソフトウェア側の対策が必要だし、一度Resetが掛かると通常は初期化から始まることになるので、長時間の処理を行っている場合には、実行中の処理が元の木阿弥になってしまうという欠点がある。別の解はDual CoreのLock Stepであるが、こちらはシリコンコストが倍増する上に、99.9999%以上の正常動作時は2つ目のコアは無駄に動くことになるため、消費電力の観点からお得な解とは言いがたい。ではFUJIMIはどんなものか? というのがこちらである(Photo02)。FUJIMIは一定期間ごとにリセットを掛けるが、それに先立ちアプリケーション情報の保存を毎回行っている。正常動作中は常に情報退避→リセット→情報復帰を繰り返すから、リセットを挟んで処理が継続できる。ところがCPUに何らかの異常が発生した場合、次のリセットに先立つ情報保存ができない。なのでリセットが掛かると、その前の段階で保存した情報を元に再度復帰することになる。これにより、異常が発生しても、処理のやり直しを最小限に抑えられるという訳だ。もっとも当然ながらこんな煩雑にリセットと、その前後の情報退避/復帰には処理コストが掛かる。説明によれば、現在はリセット期間が10ms程度にされており、この場合の処理コストはCPU性能にして2~3%程度とか。ちなみに最初にインプリメントされたZ80の場合は2msだったらしい。この期間を短くすれば障害時の暴走時間を短く出来る反面処理性能へのインパクトが大きいし、逆に長くすると処理負荷は減るものの、障害時の暴走時間がそれだけ増えるので、あとはアプリケーション要件とのバランスということになるのだろう。ちなみにこのFUJIMIを利用するためには、Photo03の様な構成が必要になる。ポイントはグリーンの部分で、要するに「CPUだけ」にリセットを掛ける回路があるかどうか。これが無いと、リセットのたびにシステム全体が初期化されてしまうので、迅速な復帰が不可能になる。こうした構成をとっているのは、FreescaleではQorIQ LS1020Aのみで、あとは元富士通、現Spansion(というか、来年にはCypressになる)のFM3/FM4シリーズの一部製品、およびDragonchipの8051ベースのMCUのみということであった。ちなみにここまででお分かりの通り、ソフトウェアのエラーなどには効果がないし、熱暴走などの状況では短期的に解決しない。あくまでもレベル3の一時的なエラーのみに、このFUJIMIの効果がある形だ。とはいえ、WatchdogとLockstepの間を埋める、低価格の割に効果的なソリューションと言えそうである。
2014年12月10日近頃、よく耳にするスーパーフード。なんだかとっても体に良さそうな響きですが、どんな食べ物のことか分かりますか?スーパーフードというのは、体に健康な成分を含む食品という意味のマーケティング用語。医学に裏打ちされた食品ではありませんが、日々の生活に取り入れれば体調の改善やダイエット効果も期待できるものです。食品を選ぶ際にはネーミングに惑わされず、賢い判断をしたいものですよね。そこで今回は、国連が認めたスーパーフード「キヌア」の底力をお伝えしようと思います。栄養素がたっぷり摂れるのはもちろん、ダイエットや便秘解消にも効果的ですよ!キヌアがいま注目されている理由プチプチした食感が楽しい、低カロリーな雑穀のキヌア。ボリビアやコロンビアなど南米アンデス地域を原産とするもので、何千年も前から栽培されています。近年の世界的な健康ブームにより、需要が急激に拡大。その栄養価の高さから、キヌアが栄養失調や飢餓の手助けになる可能性を秘めているとして、国連が2013年を「国際キヌア年」に認定しています。国内でも注目が高まっているキヌアの魅力は、どんなところにあるのでしょう?ダイエットや便秘解消にも!キヌアのスゴさとはキヌアがスゴい理由のひとつめが、「食品から摂取しなくてはならない、1日に必要な9つの必須アミノ酸が補える」という点。ほかの穀物ではなかなか摂取することのできないリジンやイソロイシンを含むため、体に必要なたんぱく質が効率よく摂れるのです。なんと、必須アミノ酸のバランスの良さは牛乳にも匹敵するほど!続いて、キヌアにはカルシウムにマグネシウム、ビタミンBや食物繊維、鉄分にオメガ3脂肪酸などが含まれるほか、精製米と比べて糖質が低く、食後の血糖値上昇が緩やかな低GI食品です。キヌアがダイエットにも便秘解消にも効果的だと言われているのには、こういった理由があるのです。とっても簡単、キヌアのおいしい食べ方洗わずに茹でるとサポニンという成分により苦みを感じるため、しっかり洗ってから調理しましょう。調理方法はとても簡単で、たっぷりの熱湯で10~15分ほど好みの硬さになるまで茹でるだけ!また、炊飯器でお米のように炊いてもOKです。クセのない味なので、どんな食材とも合わせやすく、日々の食卓でも取り入れやすいです。茹でたものは冷ましてからサラダと合わせたり、温かいうちに塩とオリーブオイルをかけるだけでもおいしいものです。今の時期なら、キヌア雑炊なんていかがでしょう?野菜をだし汁で煮込んだところにキヌアを投入、柔らかくなったらめんつゆで味付けをして、卵を落とせば出来上がり。あらかじめ炊いておいたキヌアで作れば、もっと簡単にできますね。キヌアを入れた野菜スープもオススメですよ。ただ、どんな優秀な食品も、そればかり食べていては体によくありません。キヌアは食べ過ぎるとお腹を壊してしまうこともあるようなので、適度に食べて健康になりましょう!※参考: un.org、bbcgoodfood.com、quinua.jpPhoto by Pinterest
2014年12月03日STMicroelectronicsは11月14日、オーディオ用SoC「STA1052」をベースに開発されたカーオーディオ用プロセッサ「Accordo2」ファミリを発表した。同ファミリは、メディアデコーディング、オーディオルーティング、音声処理、アナログ音声入出力などを完全に統合したオーディオサブシステムとともに、独立したセキュアCANマイコンサブシステムを提供する。また、これまで複数の製品を必要としていた車載用インフォテインメント機器を1チップで実現する。さらに、顧客における部材コストの最小化に加え、ミドルウェア、メディアプレーヤ、オーディオコーデック、サウンドエフェクト処理を含む独自のソフトウェアターンキーソリューションにより、製品開発期間の短縮を加速させる。そして、同ファミリの大半の製品は、アプリケーションの拡張性を有しており、基本的なカーオーディオからネットワーク接続型カーオーディオやディスプレイオーディオに至るまで、さまざまな設計に対応することができる。一方で、あらゆるケースで同一のハードウェアならびにソフトウェアアーキテクチャを再利用できるため、設計コストが大幅に削減される。この他、32ビットで動作周波数が最大600MHzのARM Cortex-R4コアを搭載しており、メディア管理、通信およびオーディオデコーディングの全ての役割を果たす。さらに、フラッグシップ製品の「STA1095」には、リアルタイムCAN/車載インタフェース処理専用のARM Cortex-M3コアの他、Bluetoothによるハンズフリー通話用の音声増幅アルゴリズムとエコー/ノイズ除去(ECNR)をサポートする強力なDSPが搭載されている。なお、「Accordo2」ファミリ製品は、16mm×16mm×1.7mmサイズの361ピンLFBGAパッケージ(0.8mmピッチ)で提供される。現在サンプル出荷中で、2015年第2四半期より量産が開始される予定。
2014年11月17日Spansionは11月13日、次世代マイコンならびにシステムソリューションへの搭載を目的にARM Cortex-M7プロセッサのライセンスを取得したと発表した。同社はこれまでCortex-M0+/3/4を搭載したマイコンを提供しているが、今回のCortex-M7のライセンス取得により、これらのマイコンのほか、同社が提供するアナログ半導体、フラッシュメモリ、エナジーハーベティスティング製品などを補完するマイコンの提供が可能になるとしている。なお同社では、これらのCortex-M7マイコンは、今後発展が期待される産業/民生/IoT/ワイヤレス通信分野におけるカスタマニーズに対応するものになるとコメントしている。
2014年11月13日東芝は11月10日、活動量計、スマートウォッチ、ブレスレット型やメガネ型などの各種ウェアラブル端末向けのアプリケーションプロセッサ「TZ1000」シリーズとして、新たに「TZ1021MBG」を製品化したと発表した。同製品は、省電力通信規格であるBluetooth Low Energy(BLE)通信機能、加速度センサおよびフラッシュメモリを内蔵した「TZ1001MBG」から通信機能および加速度センサを外し、プロセッサ部分とフラッシュメモリのみを残すことで、小型・薄型パッケージを実現したという。また、演算処理として、DSPと浮動小数点演算ユニットをもつARM Cortex-M4Fを搭載しており、内蔵センサや外部センサから取り込んだ複数情報の統合的な処理(センサフュージョン)も可能なほか、高精度のADCも搭載しているため、脈波や心電などの微弱な生体信号を計測することも可能だという。なお同社では、すでに「TZ1001MBG」に角速度センサを追加した「TZ1031MBG」と、角速度センサと地磁気センサを追加した「TZ1011MBG」の開発を進めており、今後も「TZ1000シリーズ」のラインアップ拡充を目指すとしている。
2014年11月13日東芝は11月13日、次世代画像認識用プロセッサ「Viscont 4シリーズ」を開発し、第1弾としてカメラからの入力映像を処理し、自動車周辺の車線、車両、歩行者、標識などを認識する車載向けの画像認識用プロセッサ「TMPV7608XBG」を2015年1月からサンプル出荷し、2016年12月から量産を開始すると発表した。同製品は、2018年に欧州で施行予定の新車安全性能評価「Euro NCAP(New Car Assessment Programme)」で要求される昼夜での歩行者衝突回避などの次世代先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver Assistance System)への採用を目指したもので、夜間の歩行者などの認識において、従来方式の輝度情報に加え、色情報での識別が可能な独自の新認識装置「Enhanced CoHOGアクセラレータ」を搭載することで、従来機種の昼間の認識性能と同等レベルの認識を可能にしたという。また、従来機種から実現していた歩行者や車両など事前登録した障害物の認識に加え、単眼カメラの時系列の画像情報から静止物の距離、高さ・幅の3次元情報の推定が可能となり、事前登録のない落下物・落石・土砂崩れなどの予期せぬ障害物も検知することができるようになりったという。さらに、倍精度浮動小数点演算処理に対応した8個の画像処理エンジン「Media Processing Engine」と14個の各種画像処理アクセラレータを搭載することで、最大8つの画像認識アプリケーションの同時実行が可能となったほか、画像処理エンジンとアクセラレータは、最大266.7MHzの動作周波数で駆動するため、歩行者、車両などの同時認識を50ms以内に実行することが可能だという。なお同社では、Visconti 4の使用条件で最大効率が得られるよう電圧および電流を最適化したシステム電源IC「TC9580FTG」も合わせて製品化し、2014年11月末からサンプル出荷し、2015年11月に量産を開始する予定だとしている。
2014年11月13日Texas Instruments(TI)は、同社のオートモーティブ・プロセッサ・シリーズ「Jacinto 6」に新たなプロセッサ「DRA75x」を追加し、「Jacinto 6 EP」ならびに「Jacinto 6 Ex」として提供すると発表した。Jacinto 6 EPは、従来のJacinto 6のすべての機能に22GFLOPS/60GMACSの演算性能を発揮する1.4GHzのDSP性能よペリフェラル群を追加したもので、高性能を要求されるI/O要件を持つ、一定のインフォテインメント・システムに必要な追加のUSB、ビデオ入力やPCIeインタフェースを内蔵しているため、BOMコストの削減が可能。また、第2のDSPコア「TMS320C66x」が総合で1.4GHzの信号処理能力を提供するため、複数のカメラからの情報を1つやサラウンド・ビューまたはオーバーヘッド・ビューに動的に合成するなどのイメージ操作に使用することができるほか、追加されたDSP性能を使って、マルチ・チューナー、アンテナダイバーシティやバックグラウンド・スキャニングを活用したマルチ・モード設定などのラジオ構成の拡張、オーディオと音声の処理、アクティブ・ノイズ制御(ANC)、音声認識なども実現可能だという。一方のJacinto 6 Exは、高度情報ADASとインフォテインメントの機能を同時に実現する、2個のEVE(エンベデッド・ビジョン・エンジン)を搭載することで、高い統合性を提供する製品。高度情報ADASでは、車内と車外のカメラを活用して、自動車の能動的な制御なしで、障害物や歩行者の検知、拡張現実(AR)ナビゲーションや運転者の識別をはじめとしたドライブ体験を向上する機能を実現することが可能になるという。なお、Jacinto 6 EPとJacinto 6 Exの「DRA75x」プロセッサは、すでサンプル出荷中であり、量産出荷は2014年第4四半期の予定だという。
2014年11月10日ドウシシャは20日、時短・簡単調理グッズを取り扱う「minish」シリーズから、「3コンテナフードプロセッサー DFPC-14」を発表した。発売は10月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別6,980円だ。DFPC-14は、冷凍と電子レンジに対応したコンテナが3つ付属するフードプロセッサー。カットした食材をコンテナに入れ、本体にセットして切削する。スイッチを押している間だけ食材を切り刻むので、食材を好みの大きさに調整可能だ。また、保存用のコンテナを本体にセットして食材を切削するので、他の容器に移し替えることなく、そのまま保存できる。サイズはW145×D145×H243mm。カラーはオレンジとアイボリー。25のレシピが掲載されたレシピブックが付属する。
2014年10月21日Freescale Semiconductorは10月15日、28nmマルチコア通信プロセッサ「QorIQ T1」ファミリが組み込みSoCとして、新たに発表されたAquantia AQrate 2.5Gbpsおよび5Gbps対応Ethernet PHYとの相互運用性を実証したと発表した。同技術により、既存のカテゴリ5eツイストペア銅ケーブルを利用したままEthernet性能を劇的に向上できるため、次世代のEthernetスイッチ、アプライアンスや、WLANアクセスポイント、ワイヤレスLANコントローラ、小型セルなど、さまざまなアプリケーションにおいて、新ケーブルの導入やツイストペアリンクの大量利用といった追加コストを発生させることなく、現在の1Gbpsネットワークアップリンクを超えるデータレートを求めるネットワークトラフィックニーズの増大に対応することができるという。「QorIQ T1」ファミリは、1~4個のコアを搭載することで、既存の同クラスのデバイスに比べて2~4倍の性能を実現し、5~8GbpsのIPフォワーディング性能を達成する。低消費電力性能にも優れており、費用対効果に優れたパッケージで提供される。また、1/2.5/5/10Gbpsのインタフェースをサポートするオプションに加え、実証されたプロトコルオフロードエンジンにより、エンタープライズ製品やワイヤレス製品で求められる暗号化された高帯域トンネルを実現する。なお、AquantiaのAQrate PHYには、2.5G Ethernetと5G Ethernetだけでなく、IEEE準拠の10GBASE-T、1000BASE-T、100BASE-TX技術も取り入れられ、最長100mのツイストペアケーブルでデータ転送を実現する。AQrate PHYファミリは、Energy Efficient Ethernet(EEE)や1588v2、MACsecといった機能を統合しており、最大60WのPoE規格をすべてサポートするとしている。
2014年10月16日Synopsysは10月14日、プロセッサIPコア「ARC HS」ファミリの新製品として、32ビットプロセッサコアの「DesignWare ARC HS38」を発表した。同製品は、従来の「HS34/36」プロセッサと同様、電力効率(DMIPS/mW)と面積効率(DMIPS/mm2)を追求したアーキテクチャで、組み込みLinuxや他のハイエンドOSをサポートする機能を搭載している。「HS38」が有する処理性能と低消費電力特性は、ホームルータ/ゲートウェイ、データセンター、デジタルTVネットワーク機器、車載インフォテイメント機器といったデバイスで需要が拡大している組み込み制御/信号処理機能の実現にとって理想的であるという。具体的には、「ARC HS」ファミリは、次世代のARCv2 Instruction Set Architecture(ISA)を採用しており、低消費電力/小面積でありながら高性能な組み込みデザインを実現できる。今回の「HS38」は、最大1.93DMIPS/MHzという高い性能効率を提供する他、一般的な28nmプロセスで、消費電力を90mW以下、面積をわずか0.21mm2に抑えつつ、2.2GHzという動作性能を実現する。この時の処理性能は4200DMIPSで、これはLinuxをサポートする前世代プロセッサ「ARC 770D」コアの2倍に当たるという。さらに、40ビットフィジカルアドレススペースと最大16MBのページサイズをサポートするフル機能のメモリ管理ユニット(MMU)を搭載しているため、高速なデータアクセスとより高いシステムパフォーマンス、およびTB級のメモリに直接アクセスする能力を備えている。そして、「HS38」は、マルチコア(2または4個)構成も可能で、SMP Linux、フルレンジの1次キャッシュコヒーレンシおよび最大8MBの2次キャッシュをサポートしている。加えて、オプションの浮動小数点ユニットにより、単精度および倍精度の算術演算命令で計算を加速できる。また、他のARCプロセッサと同様に、コンフィギュアビリティの高いアーキテクチャとなっているため、開発対象のデザインに最適なハードウェア特性を得られる。この他、拡張性も高いためプロセッサと緊密に統合した独自ハードウェアアクセラレータの開発も容易になる。また、「ARC」ファミリ向け組み込みソフトウェアの開発、デバッグ、最適化を支援する「DesignWare ARC MetaWare Development Toolkit」は、「ARC HS38」もサポートしている。「MetaWare Toolkit」は、非常に処理効率の高いコード生成を実行するC/C++コンパイラ、ソフトウェア内部の観測性を最大限に高めるデバッガ、ハードウェア完成前のソフトウェア開発のためのインストラクションセットシミュレータ(ISS)を提供する。さらに、プロセッサとペリフェラルで構成する「ARC HS Processor Family Virtualizer Development Kit(VDK)」を活用すれば、SoCが完成する前段階から仮想プロトタイプ上でソフトウェアの実行、デバッグを行うことができ、完全サイクル精度シミュレータで、デザインの最適化と検証を実行できる。加えて、「HS38」プロセッサ向けオープンソースソフトウェアとしては、最適化されたLinuxカーネル、GNU Compiler Collection(GCC)、GNU Project Debugger(GDB)や関連するGNUプログラミングユーティリティなどがある。なお、「ARC HS38」、「ARC HS Family VDK」は、12月の一般提供開始を予定している。さらに、同社のLynx Design Systemへの「ARC HS38」プラグインも12月の提供開始を予定しており、チップレベル統合と最適化にかかる期間を短縮するため事前にチューンナップ済みのデザインフロースクリプト、制約条件、ツールセッティングを提供するという。MetaWare Development Toolkit、Linuxカーネルはすでに提供が開始されている。
2014年10月15日イノテックは10月14日、「インテルAtomプロセッサ E3800」ファミリを搭載したIoTゲートウェイソリューション「EMBOX TypeT3564」を発表した。同製品は、広い動作温度に対応しながら、178×48×170mmサイズと小型のM2M向けゲートウェイソリューションで、USB3.0×1、USB2.0/1.1×5、RS-232C×2、RS-422/485×1、GPIO、Gigabit Ethernet×2、mSATA、CFast、SD、DVI-Iなどの豊富な外部I/Oを搭載する他、技術基準適合証明済みWi-Fiモジュールをはじめ、複数の無線ネットワークを実現している。また、Wind RiverのWind River Intelligent Device Platformを実装することでより迅速な開発を可能にするとともに、McAfee Embedded Controlによりセキュリティをサポートしている。これらにより、各センサのエッジデバイスから情報集約するM2M用ゲートウェイとして、高い信頼性を実現している。なお、11月19日よりサンプル出荷を開始する。
2014年10月15日米Intelは10月14日(現地時間)、2014年第3四半期 (7月-9月)決算を発表した。データセンター向けプロセッサに加えて、PC需要の回復で主力であるパソコン向けプロセッサも伸び、売上高が過去最高を記録。マイクロプロセッサ(PC、サーバ、タブレット、スマートフォン、Internet of Things)の四半期別の出荷数が初めて1億個を超えた。CEOのBrian Krzanich氏は「新たな成長市場に製品を拡大する戦略が効果的に実行されているのを示す」と述べている。9月期の売上高は146億ドルで前年同期比8%増だった。純利益は33億ドル(1株あたり0.66ドル)で12%増。売上高、利益ともにアナリストの予測を上回った。粗利益率は65%で、前期から0.5ポイント上昇した。事業グループ別では、PCクライアントグループの売上高が92億ドルで前年同期比9%増。デスクトッププラットフォームは出荷数が6%増で、平均販売価格が2%増。ノートブックプラットフォームは出荷数が21%増で、平均販売価格が10%減だった。IDCとGartnerが10月8日(米国時間)に発表した9月期のPC市場に関する調査結果(速報値)によると、Windows XPのサポート終了に伴う買い替え需要は収まったが、消費者の関心がタブレットからPCに戻り始め、特に低価格ノートPCの販売が増加した。PCクライアントグループの数字は、IDCやGartnerの分析と一致する。サーバ向けプロセッサを扱うデータセンターグループは、売上高37億ドルで前年同期比16%増と大幅な伸びを達成。プラットフォーム出荷数が6%増、平均販売価格が9%増と好調だった。Internet of Thingsグループは売上高5億3000万ドルで、前年同期比14%増。モバイル&コミュニケーションズ・グループは売上高100万ドルで100%減。ソフトウエア&サービスグループは売上高5億5800万ドルで2%増だった。2014年第4四半期(10月-12月)については、売上高147億ドル(±5億ドル)、粗利益率を64%(±2%)と予測している。
2014年10月15日サードウェーブデジノスは10日、Xeon E5プロセッサとNVIDIA QuadroやGeForceシリーズを搭載した、3DCG製作・CAD業務向けの高性能デスクトップPC「Raytrek HE-X」シリーズを発表した。PCショップ「ドスパラ」にて同日より販売開始。価格はXeon E5-2687とNVIDIA Quadro K4200を搭載したモデルで税別549,980円から。「Raytrek HE-X」シリーズは、Haswell-EPコアを採用したIntel Xeon E5プロセッサ搭載のデスクトップPCシリーズ。上位モデルに搭載される「Xeon E5-2687W v3」プロセッサでは10個の物理コアを備え、サーバー用途や3DCG制作に適するとする。また、マザーボードには、次世代メモリ規格DDR4対応のX99チップセット搭載製品を採用する。例として、「Raytrek HE-X K4」の主な仕様は、CPUがIntel Xeon E5-2687W v3(3.10GHz)、チップセットがIntel X99 チップセット(ATX)、メモリがPC4-17000 32GB、ストレージが2TB SATA3 HDD、グラフィックスがNVIDIA Quadro K4200 4GB、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、電源が80PLUS PLATINUM認証の860W電源。OSはWindows 7 Professional 64bit、もしくはWindows 8.1 Pro 64bit。このほか、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX TITAN BLACK 6GBを採用したモデルも用意。税別価格は579,980円から。
2014年10月10日