○プレゼンの「準備」、できてますか?発表の前日の夜、スライドの準備でてんてこまいになっている主人公。プレゼンテーションをしたことがある人であれば、同じような思いをした人も多いのではないでしょうか?いまやビジネスマンから学生まで、多くの人が行う機会のある「プレゼンテーション(プレゼン)」。Apple創設者のスティーブ・ジョブズのように、聴衆のほうを向いて堂々と語るスタイルが「お手本」とされる風潮はあります。ですが、実際のところ、プレゼンをする側は資料を作るのに精一杯で、本番のトークはぶっつけ本番。聴く側はスライドと同じ内容が朗読されるのを聞いているうちに途中で眠くなる……という状況に陥りがちです。プレゼンの天才とされるジョブズですが、実際は"プレゼンのプロ"のサポートを仰ぎ、何度もリハーサルを重ねて本番に臨んでいました。つまり、ジョブズのような人でも、プレゼンの前にはそれだけの備えをしていたのです。逆に言えば、「見やすい工夫」「分かりやすくする工夫」をちりばめることで、プレゼンの完成度はぐっと高くなります。そもそも、プレゼンは聴き手に語り手のアイデアや企画を伝達する場所。お互いの理解度が高まることで、発表する人も聴く人も、両方がハッピーになるはずです。この連載では、「仕事や勉強」の場で個人がつくるプレゼン資料に焦点を当てて、「いつものプレゼンがちょっと楽しく、わかりやすくなる」Tipsを、LINEスタンプで人気のキャラクター「こむぎこをこねたもの」と一緒に、ゆるりと、だけどまじめに学んでいきましょう!(文・編集部)首藤智之1990年~2013年までソニーに在籍中、会社の対外プレゼンテーションのデザインディレクションを行う。現在はプレゼンテーションに使用するスライドをデザインする「ゲッコープロダクション」を設立。本連載では監修を行う。Jecyイラストレーター。LINE Creators Marketにてオリジナルキャラクター「こむぎこをこねたもの」のLINEスタンプを発売し、人気を博す。現在、最新作「こむぎこをこねたもの その2」もリリース。そのほか、メルヘン・ファンタジーから科学・哲学まで様々な題材を描き、個人サイトにて発表中。本連載では漫画を担当。
2015年06月25日3月15日(日)にマイナビが秋葉原で開催する「PCを本当に快適にするセキュリティ講座」(参加費無料)には、そのプレゼンを見るだけでも価値があると言われる "プレゼンの達人" 西脇資哲氏(日本マイクロソフト 業務執行役員・エバンジェリスト)が基調講演に登壇。BYODを前提としたワークスタイル変革と、BYODを支えるスマートデバイスやITインフラのポイント、これに加えて、開催会場が秋葉原ということもあり、ガジェットへの愛(!?)が語られる予定だ。○「このデバイスはダメ」のBYODでは生産性低下もBYODの話題というと、タブレットやモバイルPC、スマートフォンといったデバイスの話に偏りがちだ。だが、日本マイクロソフトの業務執行役員・エバンジェリストの西脇資哲氏は、「企業にとって、BYODで本当に着目すべきはそこではありません」と指摘する。「BYODのポイントは、ハードウェアやハードウェアの機能でもありません。どのようなデバイスにも対応できる情報システム基盤づくりにこそ、最大限に目を向けるべきなのです」(西脇氏)会社支給のPCだけが業務で使われていたこれまでのITインフラであれば、情報システム部門は、ある程度標準化された環境だけを管理すればよかった。しかし、BYODの普及に伴い、CPUもOSも画面サイズも使われ方も異なる多様なデバイスの管理が求められることになる。かといって管理を強化すると、特定のデバイスではアクセスできないようなサービスが提供されるなど、逆に生産性の低下引き起こす可能性もある。そのためBYODの環境で業務を安全かつ安定して継続できるようにするには、まず「デバイスの種類にとらわれずにサービスを提供できるような情報システム基盤とはどのようなものなのか」を考えねばならない。○SurfaceもiPadもWelcome! 徹底した「Any Dvice」思想を貫くOffice365このような課題に対して西脇氏が示す答えの1つが、同社のクラウド型グループウェアサービス「Office365」である。「『Any Dvice』の思想のもとで開発されているOffice365であれば、タブレットやスマートフォンからも利用できるのは当然のこととして、そのタブレットが例えばSurface Pro 3とiPadが混在している環境であってもシームレスにオフィスワークを完結することができます。会社の業務というのは、デバイスに左右されてはいけないのです」──このように西脇氏は強調する。BYODという観点からも、「これからの仕事のかたち」を考えると、情報システム基盤としてクラウドが必須となることがわかる。ただし一部のサービスだけがクラウド……ということではあまり意味がない。西脇氏が示すように、様々なオフィスワークがシームレスに遂行できるようなクラウドサービスでなければならないのだ。だからこそ、メールやカレンダー、ドキュメント保存、ビデオ会議など、業務遂行に必要なサービスがオールインワンで提供されるOffice365に圧倒的なアドバンテージがあるというのである。利便性の一方で、個人所有のデバイスを会社の業務に使用するBYODでは、これまで以上にセキュリティに配慮する必要がある。この点についても、Office365はデバイスのコントロール機能を備えるなど、十分な配慮がなされているのが特徴だ。さらに、様々なパートナーから二要素認証などのソリューションが低価格で提供されているため、それらを活用することでさらにもう一段セキュリティ・レベルに引き上げることも可能だ。○ガジェットを趣味で終わらせず、仕事にも積極的に活用を!来る3月15日(日)に秋葉原UDXで開催される「PCを本当に快適にするセキュリティ講座」において西脇氏は、「BYOD実現!! ワークスタイル革新とセキュリティ上のポイント」と題する基調講演を行う予定だ。そこでは、実際にOffice365を使いながら、どうすればBYODで生産性を上げることができるかを示すデモも披露される。さらに、BYODで事業継続性を担保す他のソリューションについてもいくつか紹介される予定だ。今回のイベントは、次の西脇氏からのメッセージを受け止めて、当日の講演内容に期待をふくらませていただきたい。「イベントに訪れる皆さんも数多くのガジェットを持っているはずです。でもその手の中にあるガジェットが、例えばニュースを見たり映画を見たりゲームをしたり……だけで終わってしまうのはもったいないのではないでしょうか。そうしたガジェットでも、仕事で使えて自らの生産性を高める道具になるということをぜひ知っていただきたいですね。そして、そのような意識を抱けるようになれば、BYODなど環境に応じて最適なセキュリティレベルについて考えるようになるでしょう。私の講演では、ガジェットを単に趣味のモノに終わらせず、さらに仕事に生かすためのヒントを示せればと思っています」
2015年03月03日デジミホは、東京都千代田区の同社本社でEC、CRMでビジネス支援する事業者16社共催で、無料セミナー『プレゼンバトル 2015』を2月27日に開催すると発表した。「プレゼンバトル2015」では、ITでビジネスを支援する16社が、1コマ15分の持ち時間で、聴講者にとって重要かつメリットのある情報のみを“いかにシンプルで印象深くプレゼンテーションができるか”を競う。聴講者がプレゼンテーションの審査をする今回は「CRM」と「EC」の2大テーマで開催。対象はマーケティング部門、広報・宣伝部門、Web担当部門、EC・通販サイトの運営部門、販売促進部門の人。会費は無料だ。【日時】:2015年2月27日(金)14:00-16:55 (受付開始 13:30)【会場】:株式会社デジミホ本社セミナールーム東京都千代田区四番町6東急番町ビル5Fアクセス【会費】:無料【セミナー詳細・申し込み】:こちらのサイトから行える。
2015年02月13日●日本のプレゼン用スクリーンが「文字ばかり」になる理由新製品の発表や企画会議、コンペなどの場で披露される「プレゼンテーション(以下、プレゼン)」。この単語を聞いてワクワクと心おどらせる人は正直なところ、少ないのではないだろうか。薄暗い会場の中、スクリーンに映し出された「PowerPoint(パワポ)」の資料には、テキストがびっしりと並んだページ、"お決まりの色"のグラフ、空いたスペースに入れ込まれたデフォルト収録のイラスト。プレゼンターはうつむいて原稿を淡々と読み上げ、聴衆の中には夢の世界に旅立ってしまった人もちらほら……。日本のビジネスシーンでたびたび遭遇する「プレゼン」は、こんな印象が強いといえよう。今回は、"プレゼンのデザイン"専門のデザイナーであるゲッコープロダクション 首藤智之氏に、プレゼンにおける日本人の「雑」な部分、そして魅力的なプレゼンのために必要な事柄に関してお話を伺った。○スライド専門のデザイナー首藤氏は元ソニーのデザイナーで、在籍中は当時の取締役社長のプレゼンを担当して以降、プレゼンテーション周辺の業務に携わってキャリアを積んできた。そんな同氏がなぜ独立し、「プレゼン」専門のデザイン事務所を立ち上げたのか、その起業の理由を尋ねた。すると、「Googleの画像検索の結果を見ていただけると分かりやすいかもしれません」と意外な提案が。「presentation design USA」、「presentation design UK」、「プレゼンテーション デザイン 日本」でと3パターンの検索結果を比較した画面を提示された。「USやUKは明らかに色彩を取り入れており、ビジュアル面に配慮しているが、日本はスクリーンに用いる文字の量が多い。これが日本と欧米のギャップだと思います」と語る首藤氏。この「ギャップ」にビジネスチャンスを見いだして、ソニーを飛び出したのだと語った。○日本のプレゼンに「ビジュアル」を取り入れにくい理由プレゼン用のスクリーンに関して、首藤氏は「ビジュアルを活用することで、印象的なものになる」と語り、自身が作成した架空の食肉普及団体のプレゼン用ビジュアルを披露してくれた。2枚のスクリーン用画像の見た目は大きく異なるが、表す情報の内容は同じ。確かに、シズル感のある写真を用いたスクリーンは、一般的な日本のビジネスの文法にのっとった物よりも魅力的に見える。しかし、「ビジュアルを重視したスクリーンを、日本の現場で採用するのはなかなか難しい」と首藤氏。その理由は、「プレゼンの本番前に練習する時間がない」ためだ。基本的に日本のビジネス現場では「プレゼンの練習」をする習慣がなく、口頭で補う部分が多いビジュアルメインのスクリーンは採用しづらい。また、原稿が頭に入っていないために、表やグラフに書かれているキーワードを見ないと発話のきっかけをつかめない人も多い。そのため、どうしても「表やグラフをメインとしたスクリーン」になってしまうという。デザイナーとして、首藤氏はここにジレンマを抱えている。「文化的背景の違いだと思っています。海外(欧米)では、プレゼンテーションに対し、練習時間など、多くのコストを払うのが一般的です。こうした認識が国内でも広がれば」と語り、その例として、日本でもよく知られているAppleの創始者・スティーブ・ジョブズ氏の製品発表プレゼンを挙げた。ジョブズ氏のプレゼンは、自然なふるまいとサプライズ(One more thing)が印象的で、実際、国内のビジネスマンの中には、彼の「まね」をして、思いつきで話そうとする人もいたそうだ。しかし、同氏のプレゼンは「演出家がつき、(ジョブズ氏自身が)何度も練習した結果」であり、決して「思いつきで話しているのではない」と強調した。首藤氏は、クライアントに対して、スクリーンのデザインだけでなく、「スピーチの練習」を提案するようにしていると語った。●「日本のプレゼン道」は海外に通用するか○日本の「プレゼン道」話は変わり、首藤氏は日本式のプレゼンを、歴史上の出来事「元寇」になぞらえた。まず名乗りを上げてから相まみえる日本人の戦のスタイルをモンゴル軍相手に行ったら、名乗りの途中で矢を射られてしまったというエピソードが、日本のプレゼンの現状に近い、と語る。日本企業のプレゼンの多くが、創業の歴史や事業説明、売り上げ報告などから始まるが、確かに「名乗り」に近いかもしれない。首藤氏はこうした日本国内で暗黙の了解として守られている形式、いわば「プレゼン道」とでも呼べるようなしきたりは、「国際競争力の面では弱い」と語る。海外では、企業紹介ひとつ取っても、「この間会社が爆発したんですよ」など、「ツカミ」の部分を設けてから、「商品開発をしていまして、実は爆発したのは3回目です。でも、4回目は絶対成功します」と続け、聴衆の注意をひきつける。それから創業の歴史を語れば、耳を傾ける人も多くなるだろうと、その「作法」の違いを解説した。○「プレゼン」と「会議」の違いそして、日本の「プレゼン道」が編み出された原因のひとつとして、「社内会議とプレゼンの同一視」があるのではないかと語った。社内会議は関係者同士の会話になるため、例えるなら「98%の知識がある人と96%の知識がある人とのすり合わせ」が実施される。非常に細かな部分に話が及ぶため、膨大な資料が必要になることもある。しかし、プレゼンとなると、聴衆の知識はゼロと考えるのが基本だ。何も知らない人に、どれだけ早く70%程度の知識をつけてもらうかというのがプレゼンの役割だが、そこで日本企業は「社内会議」用の緻密な資料を出すために、ミスマッチが起こるというのだ。また、首藤氏によれば、プレゼンを聞いているのは「4種類の人間」という。具体的には、「(プレゼンターのことが)好きな人」、次に「好きと嫌いの比率が半々の人」、「明らかなアンチ派」、最後には「特に意見を持たない人」。1回30分程度のプレゼンで、これらすべての立場の人をひっくるめて、少なくとも70%の聴衆に好印象を持たせなくてはならない。そんな場面では、緻密で詳細な資料を延々と提示するのではなく、わかりやすい話をまず「好きな人」向けに出して、次に反対派を納得させるような情報を出し、攻略を進めていくのがコツだと話した。「日本には欧米式のプレゼンをせずとも、「事実を話していけばいつかはわかってもらえる」という方も多いです。実際にそのようなこともあるかもしれませんが、それは(一般的なプレゼンの持ち時間である)30分では絶対に達成できなません」。この点において、首藤氏は国内外の感覚の大きな差を感じたそうだ。○理解と共感の違い「わかってもらえる」という言葉ひとつ取っても、そこには「理解」と「共感」という異なる意味が含まれてしまう。おそらく、日本企業のビジネスマンの多くは、「理解」を目標にプレゼンしていることだろう。しかし、「共感できないプレゼンはダメなんです」と首藤氏はきっぱりと断言する。首藤氏自身も、過去に「言っていることは正しいけれど、合意したくない」という反応を受けたことがあり、こうなるとプレゼンの結果としては「負け」なのだと指摘。その逆の例として、「言っていることは穴だらけだけど、面白そうだからやろう」という展開になったこともあるという。後者のように、相手に「共感」を覚えさせるためには、主張する事柄の面白さをどう伝えたら良いかという部分がキモとなり、それには写真などのビジュアルの活用が不可欠だと語った。そして、対外的に行うプレゼンでは、ゲッティ イメージズのような有料の商用素材を使うのが「かえって安上がり」になる可能性もあるとのこと。というのも、フリーの写真素材の場合、モデルリリース(被写体の人物から取得する写真の利用許可)をとっているかどうかはカメラマンのリテラシーに依拠するのが現状で、海外では訴訟問題にも発展した例もあるという。信用のおける素材を使うことも、ビジネスを円滑に進める上では大切になるということだ。○プレゼンの目的は「好きになってもらうこと」「日本人は几帳面」……国民性を語る際、よく挙げられるポイントである。実際、工業製品やサービス業などにみられるこだわりには肯定的な声も多い。しかし、首藤氏はこの「細かさ」が、プレゼンにおいてあだになり、逆の効果をもたらしているパターン、聴き手に「雑なプレゼン」という印象を与えることもあると指摘する。「日本人には、ディティールにこだわりすぎる傾向があるようです。売り上げなどの数値を端数まで正確に読み上げたり、グラフの配置を1ミリずつずらしたり、そういった部分にフォーカスしてしまいがちです。しかし、プレゼンテーションの目的というのは、聴衆の心をつかみ、プレゼンター自身のことを好きになってもらうことです」。首藤氏は力強く語った。同氏は、古巣であるソニーの創業者・盛田昭夫氏の「プレゼンをするときに、原稿を絶対読むな」という印象的なフレーズを挙げた。これに続けて、「女性を口説く時、原稿を読み上げるわけがない。プレゼンも相手の心をつかみに行くのだから。相手の目を見て話すべきだ」と語ったそうだが、確かに、人の心を動かす場面で、視線をそらすというのは致命的と言える。視線をあげるために、首藤氏はスクリーンに映された原稿を読み上げるにしても、プレゼンターの視線の先にプロンプター(原稿を表示するモニター)を設置すべきとコメントした。そして、本番前には必ず近くにいる人に依頼して、話している様子を見てもらうことが重要とも指摘。資料を作っている段階では分からないが、声に出してみると読みづらい部分などが明確になり、ブラッシュアップされる。練習できる時間がたとえ10分~20分でも効果はあるため、まったくやらないより、短くても練習はぜひ取り入れてほしいと話した。そして、最終的には不完全な部分を「個性として割り切ったほうがよい」という。例えば、プレゼンの最初に「私は噛みやすいです」と宣言すれば、たとえつかえて話すことになっても、致命的なミスにはなりにくいそうだ。日本国内の傾向として、「プレゼン」という機会に対して完璧を目指し、技巧を凝らした演出やよどみない読み上げにこだわる向きが強く、プレゼンの「テクニック」を知りたいという声も多いという。しかし、首藤氏は「まずは一生懸命伝えようとすることが大前提で、最も大切なことです。たとえその結果、プレゼンの作法にのっとっていない部分があったとしても、聴衆には思いが伝わります」と強く語り、話を締めくくった。122609607, Datacraft Co Ltd/ imagenavi(c)iStock.com/szefei, 24712984(c)iStock.com/annamoskvina, 27402407(c)iStock.com/Wiktor Rze?uchowski, 42153708(c)iStock.com/Kemter, 42605232
2014年11月06日58万部突破のべストセラー『伝え方が9割』の著者、佐々木圭一さんに、読者の皆様からのお悩みに解答していただくこのシリーズ。第21回目は、プレゼンに関して悩んでいる女性からの相談にお答えいただきます。 【相談】 プレゼンをする機会が多いのですが、緩急をつけることが苦手で、要点をまとめて伝えられないことが悩みです。(31歳/会社員) 【回答】 プレゼンで実力を発揮できない人達に共通しているミスは、練習に時間を割かないこと。もしかしたら相談者さんも、ほとんど練習をせず本番直前までプランニングをして、企画書を時間ギリギリにプリントアウトして本番に挑んでいるのではないでしょうか。 私自身もプレゼンをする機会が多いのですが、いつも本番2日前までには企画書を完成させ、あとは練習に時間を費やしています。練習するかしないかで、伝わり方に大きな差が出ることを実感しているからです。 練習をする時の最大のポイントは、シチュエーションをできるだけ当日に近づけて行うことです。席の並びやライトの位置も、当日と同じにして練習してみて下さい。これだけで当日、緊張してミスをする可能性を減らすことができます。 同時に、ご自分がしゃべっている姿をスマホなどで録画してチェックすることもオススメです。最初は上手く伝えることができていないご自分に愕然とするかもしれませんが、それを練習への意欲と精度の向上につなげることができます。また、無意識のうちに出ていた身振り手振りも修正することができます。 もちろん、練習に入る前にプレゼンする内容のクオリティーを高めておくことも重要です。企画書を作る際、内容をみっちり詰めたがる人が多いですが、項目が多すぎるとクライアントからはどれも印象に残らず、結局、伝えたいことが伝えられない事態に陥ってしまいます。ピントをしぼって企画書を作ることに主眼を置いてみて下さい。これで、要点はまとまるはずです。 緩急をつけて話をしたいのであれば、『伝え方が9割』(ダイヤモンド社刊)の第3章「強いコトバ」を作る5つの技術のうちの1つ、「クライマックス法」を活用してみて下さい。これは、 「本日のポイントは3つあります」 「ここからが重要なのですが~」 など、事前に「大切な話がある」とカウントダウンすることで、自分の伝えたいことを集中力を持って相手に聞いてもらう方法です。 話すことを職業としているプロの方達でさえ練習に時間を費やすので、相談者さんもぜひ、実行してみて下さい。 次回は、「つい話が長くなってしまう」という女性からの相談に回答していただきます。 ・「伝え方」のお悩みにアドバイスしてほしい方募集! ・『伝え方が9割』の佐々木圭一氏に聞く、心に響く伝え方
2014年06月26日会社でのプレゼン前。原稿を何度も何度も暗唱する。とにかく人前が恐ろしくて、のどがカラカラになって、じんわりイヤな汗がでる、なんていうことありますよね。「けど、これってもうどうしようもないことだよね」とあきらめているそこのあなた!そんな失敗への恐怖を克服する方法があります。それは「インプロ」です。■社内研修で使われはじめている「インプロ」の正体「インプロ」とは、設定も脚本も何も決まっていない即興演劇のことです。20世紀半ばにイギリスやアメリカでさかんになり、現在では世界中で上演され、多くの人が参加しています。僕は普段、芸人として活動しており、舞台に立つ身としてインプロを学びはじめました。実はインプロは、演劇の訓練として利用されることはもちろんのこと、最近では企業研修としても利用されています。■百聞は一見にしかず。インプロに挑戦!インプロにはさまざまなゲームが存在します。その中でも、恐怖を克服するためにやっていただきたいのは「サ行禁止ゲーム」です。二人一組であるシチュエーションを演じてもらいます。シチュエーションはカップルでも兄弟でもなんでもOKです。その演じた場面のなかで「サ行」を言ってしまった人が負けです。ここで大事なのは、サ行を言わないようにするために、必死にならないこと。その姿は、相手にもいい印象を与えません。自然体でしゃべり、かつ、サ行をしゃべってしまった、失敗してしまったときにポジティブでいる。それを見ている人は、その姿に好感をもちます。見ている人に対して目、体を開き、オープンでいるのです。失敗をしないことは難しいですが、これを知ることで失敗の恐怖を軽減することができます。わからないことないけど、実際のところどうなのよ!というわけで、普段、人前が苦手とおっしゃっているEさんIさんに経験していただきました。指導するのはもちろん僕、インプロ芸人・野村真之介です。実演中のEさんとIさん。設定はなぜか「夫婦」です。お二人に感想をうかがってみました。「これを一回やったからといって、完全に人前の恐怖を克服できるわけじゃないとは思います。しかし、話を事前にうかがっても、サ行を頑なに言わない自分がいることに気づきました。それだけ失敗の恐怖が体に染みついていることを実感できました」(Eさん)「ポジティブに失敗するということを体で理解するのに、時間がかかりました。自然体で失敗を見せればいいということがわかってからは、だいぶ楽になった気がします。体を使って学ぶということが新鮮でした」(Iさん)インプロの醍醐味(だいごみ)は、自分の体で実感できるところにあります。いくら文面で読んだって、実感しにくいもの。ぜひ、友人を誘って試してみるのもいいですし、お近くのインプロワークショップに足を運んでみるのもオススメですよ!(OFFICE-SANGA 野村真之介)
2012年05月04日性別で優劣をつけるのはナンセンスですが、プレゼンでは女性の方が有利な場合もあります。たとえば、細かな気遣いができるので資料はカンペキ。ちょっと強気な発言をしても、男性よりも物腰が柔らかいのでカドが立たず、うまく話がまとまることも。20代男性のプレゼン失敗談では、数々のエピソードが飛び出しましたが、果たして20代女性は?1位プレゼン資料をシッカリ読み返す 57%2位イメージトレーニングをする54%3位予行練習をする 50%4位深呼吸をする 32%5位同行者に内容の再確認をする24%・「緊張しすぎて……」自爆派直前に資料のデータをパソコンから消してしまった(27歳/情報/SE)緊張のあまり笑ってしまったら、みんな笑ってくれた(28歳/金融/金融系専門職)予定の時間をかなりオーバーしてしまった(23歳/IT/エンジニア)手汗をかいてしまい、配る資料が湿ってしまった(27歳/金融/秘書・アシスタント)プレゼン先に向かう移動の電車で、乗り物酔いをした(27歳/損保/その他)声が震えて、今にも泣きそうな声になってしまった(24歳/金融/金融系専門職)・準備不足で失敗派プロジェクターの使い方がわからなかった(27歳/食品/研究開発)議題の漢字を書き間違えた(30歳/医療/研究開発)前日、資料を会社に忘れた。家で下調べができず、ひどい発表になってしまった(24歳/小売/販売)当日、資料を自宅に忘れた。お昼休みに慌てて取りに帰ってことなきを得た(28歳/教育関連/販売)手を抜いたときに限って突っ込んだ質問をされ、勉強不足がばれた(22歳/運輸/企画開発)イメトレをしたところは成功、そうでないところは失敗。準備がいかに大切か分かった(23歳/運輸/経営・コンサルタント)・つい口が滑った派話さなくていいことまでべらべら話してしまった(28歳/運輸/営業)前の人がガンガン突っ込まれているのを見てパニックになり、ボケをかました(27歳/医療/サービス)自分の名前を噛んだ(22歳/商社/営業)・その他資料を丸読みして良いと言われたのでその通りにしたら、案の定、評価が悪かった(25歳/IT/SE)失敗するたび「元演劇部員のクセに」と突っ込まれるが、芝居とプレゼンは違うんだよ!(23歳/商社/マーケティング)会議室の照明が白熱色だったため和みすぎて、プレゼンの待ち時間に気絶するように居眠りしてしまった(27歳/建築/設計)大事なプレゼン中に突然スクリーンが倒れてしまい、相手にあたってしまった。不可抗力ではあったが、当然プレゼンは大失敗だった(26歳/医薬品/営業)前日に練習しすぎて声が出なくなり、かすれ声でプレゼン(25歳/損保/財務)完全版(画像などあり)を見る
2009年07月09日ここ一番のプレゼンはビシっと決めたいもの。しかしそんなときに限って、緊張のせいで失敗してしまいがち。緊張が緊張を呼び、“魔のループ”から抜け出せない人も多いのでは?20代ビジネスパーソンは、スマートにプレゼンをこなすために、どんなことをしているのでしょうか?封印していた失敗談も一緒に聞いてみました。1位プレゼン資料をシッカリ読み返す53%2位イメージトレーニングをする46%3位予行練習をする45%4位深呼吸をする21%5位同行者に内容の再確認をする16%・「緊張しすぎて……」自爆派声が震えた(23歳/金融/営業)頭が真っ白になって、黙ってしまった(26歳/運輸/設計)支離滅裂なことを口走ってしまった(25歳/紙パルプ/営業)突然のプレゼンだったので、意図をうまく伝えられなかった(23歳/自動車関連/財務)何度も噛んだり、どもったりして、「あなたの言いたいことが分からない」と言われた(23歳/IT/SE)話した内容はバッチリだったのに、手元がおろそかになり挙動不審になってしまった(24歳/IT/エンジニア)当日の朝、突然体調を崩してしまった(26歳/機械/設計)プレゼンの会場を間違えてしまった(31歳以上/旅行/営業)プレゼンの日程を間違えてしまった(30歳/教育関連/サービス)・準備不足で失敗派スムーズな段取りができなかった(29歳/ITプログラマー)発表した数字に間違いが発覚。慌てて電卓をたたいた(27歳/卸/営業)資料がまとまっていなかった(26歳/IT/SE)持ち時間15分だったのに、10分で終了してしまった(26歳/精密機器/マーケティング)下読みをしていなかったため、分からない項目があってフリーズした(24歳/ソフトウェア/SE)・つい口が滑った派取引先へのプレゼンで競合商品を褒めてしまった(31歳以上/団体/営業)経営について質問してきた上司に対し、逆に経営方針が間違っていると指摘してしまった(24歳/IT/システム)「予算がない中で……」、「限りある予算を……」と連発したら、終了後、営業担当に怒られた(29歳/広告/クリエイティブ)・その他資料を上下逆にホッチキスでとめてしまった(30歳/精密機器/営業)パワーポイントが文字化けを起こし使い物にならなかった(26歳/医薬品/研究開発)緊張してトイレに何度も行った(31歳以上/精密機器/営業)完全版(画像などあり)を見る
2009年07月09日