ホアキン・フェニックスの最新主演作『ザ・マスター』が2013年3月22日(金)に日本公開されることが決定し、撮影現場にいるフェニックスとポール・トーマス・アンダーソン監督を写したメイキング写真が初公開された。その他の画像『ザ・マスター』は、第2次世界大戦後、アルコール依存を断ち切れず社会にうまくなじむことができないフレディ(フェニックス)が、信者を増やしつつある“ザ・コーズ”という教団のカリスマ教祖ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)と出会い、一緒に旅をしながら、自身も次第に信仰にのめり込んでいく姿を描いたもの。第69回ヴェネチア映画祭にて監督賞にあたる銀獅子賞、優秀男優賞(ホアキン・フェニックス&フィリップ・シーモア・ホフマン)、国際批評家連盟賞の3冠を獲得した話題作だ。脚本執筆時からフェニックスに出演依頼をし続けてきたアンダーソン監督は「僕は12年間、彼に映画に出てくれと頼み続けていたが、いつも何らかの理由で実現しなかった。今回、イエスと言ってくれたことに感謝しているよ」とコメント。これまですべての作品が賞レースで高評価を受けているアンダーソン監督だが、ラブコールを送り続けた名優とタッグを組んだ本作も好評で、4日に発表されたアカデミー前哨戦となる米・サテライト賞では、主演男優、助演男優、助演女優、脚本賞など7部門にノミネート。この後に発表される米アカデミー賞でも多くの部門で本作が候補入りすることが予想される。『ザ・マスター』2013年3月22日(金)TOHOシネマズ シャンテ、新宿バルト9ほか全国ロードショー文:塚野清香
2012年12月07日ドイツ・サッカーの父として語り継がれるコンラート・コッホの実話を基に描いた心温まるヒューマンドラマ『コッホ先生と僕らの革命』。先週末より公開され、主演を務めたダニエル・ブリュールの好演で多くの感動を呼んでいる本作だが、注目すべきはダニエルだけにあらず。イケメン少年から可愛いパーマ男子まで個性あふれる名子役たちの魅力を徹底分析!19世紀末ドイツ帝国の厳格な名門校にドイツ初の英語教師として赴任したコンラート・コッホが、当時反社会的スポーツとみなされていたサッカーを通じて、生徒たちに自由や自律の精神を伝えていくさまを描く本作。本作でダニエル以上に(?)注目を集めているのが、サッカーやコッホの教育を否定する地元の名士ある父親をもつフェリックス役のテオ・トレブス。「若かりし頃のリヴァー・フェニックスにそっくり!」と、本作を鑑賞した女性たちを釘づけにしている絶世の美男子だ。ドイツでは最も旬な“顔”として2011年ニューフェイス賞を受賞、さらに2012年ヤング・アーティスト賞でもノミネートを果たすなど、いま最も注目されているベルリン生まれのイケメン俳優。しかし、ただの美男子で終わらないのがテオの凄いところ!第62回カンヌ映画祭ではパルムドールに輝いた巨匠ミヒャエル・ハネケ監督作『白いリボン』に出演し、ここでも厳しい時代に生きる少年を好演している実力派なのだ。そんなテオは、現在20歳。180センチのモデル体型で、趣味はスノーボードやヨット、もちろんフットサルも大好きというとかなりのアクティブ派。人気・実力、そしてプライベートと、全て完璧な彼の今後が楽しみだ。そして個性派と言うにふさわしいのが、この2人。クリクリのカーリーヘアーが乙女心をくすぐるヨスト役のアドリアン・ムーアと、太っちょボーイのオットー役のティル・ヴァレンティン・ヴィンター。気弱なヨストとやんちゃなオットーは、見た目も性格も何だか「ドラえもん」ののび太とジャイアンのよう。さらに、労働者階級出身のヨストは始めイジメられているものの、コッホが持ち込んだサッカーでは類稀な才能を発揮するという、隠れたヒーローでもある。ヨストを演じたアドリアンは母国語のドイツ語のほかに英語、フランス語も話せるという秀才、一方、オットー役のティルはポッチャリ体型ながらダンスが得意という以外な一面も。全く正反対の魅力をもった2人の名子役も要チェックだ。今回紹介した3人以外にも『コッホ先生と僕らの革命』には、総勢13人もの個性豊かな子供たちが登場するので、ぜひとも劇場であなたのお気に入りの個性派少年を探してみては?『コッホ先生と僕らの革命』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。特集:『コッホ先生と僕らの革命』宣伝体験記■関連作品:コッホ先生と僕らの革命 2012年9月15日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2011 DEUTSCHFILM/CUCKOO CLOCK ENTERTAINMENT/SENATOR FILM PRODUKTION
2012年09月25日ホアキン・フェニックスがスパイク・ジョーンズ監督とタッグを組む最新作『Her』(原題)の詳細が明らかになった。同作はホアキン扮する主人公が、「Her(ハー)」と呼ばれるコンピューターの声に恋に落ちるというロマンティックSF作品になるという。本作には主演のホアキンのほかに、今年4月にスケジュールが重複したため降板したキャリー・マリガンに代わって、『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラーが出演することが決まっており、サマンサ・モートン、オリヴィア・ワイルド、エイミー・アダムスなど豪華女優陣が共演予定だ。『Her』の公式シノプシスには「そう遠くない未来、孤独なライターのセオドア(ホアキン)は、ユーザーの全ての要求を満たすという新しいOSソフトを購入する。だが、そのOSと自身との間で恋愛関係が芽生えてくることにセオドアは驚く」、「このユニークなラブストーリーは、恋愛とSFが見事に融合した作品で、愛の本質、さらに人間同士を繋げると同時に疎外させるテクノロジー技術について探求する温かい物語です」と説明されている。■関連作品:ドラゴン・タトゥーの女 2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.The Master (原題) 2013年春、全国にて公開
2012年09月06日オスカー候補にも選ばれた名優ホアキン・フェニックスの突然の引退と、その裏側を追った衝撃のドキュメンタリー『容疑者、ホアキン・フェニックス』が28日(土)から日本公開されるのを記念して、“ホアキン連行割引”と題した風変わりなサービスが実施されることになった。その他の写真本作は、故リバー・フェニックスの実弟で、『グラディエーター』や『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』などに出演したホアキンの突然の引退宣言と、ラッパー転向、その裏側にある衝撃の真実を描いたドキュメンタリー。引退から始まる約2年間のすべてが、本作のために仕組まれた“ウソ”であることが判明し、大きな話題を呼んでいる問題作だ。タイトルに“容疑者”というフレーズが入っていることから実現した本サービス、その名も“ホアキン連行割引”。容疑者ホアキンを2人がかりで連行すると、入場料がひとり1000円になる。実際にホアキンを連行するのは限りなく難しく、問題も多そうなため、配給会社は“サングラス着用”、“顔ヒゲ(付けヒゲ可)”の2点をクリアしていれば、“容疑者ホアキン”として認めるという。本割引は、28日(土)から5月11日(金)まで渋谷のシネマライズで、5月12日(土)から25日(金)までシネマート六本木で利用可能。また、公開初日の28日(土)には、シネマライズにて21時20分の回の上映後に、ラッパーのKダブシャイン氏と、ミュージシャンで音楽評論家のマキタスポーツ氏によるトークショーも予定されている。『容疑者、ホアキン・フェニックス』4月28日(土) シネマライズ他 全国順次ロードショー
2012年04月24日オスカー候補にも選ばれ、世界的な映画スターとして活躍するも、突然、ラッパー転向を宣言し、映画ファンの注目を集めた名優ホアキン・フェニックス。彼の“引退後”とその裏側を追った衝撃のドキュメンタリー『容疑者、ホアキン・フェニックス』の予告編映像がこのほど公開された。『容疑者、ホアキン・フェニックス』予告編ホアキン・フェニックスは、1974年生まれの米国人俳優。故リバー・フェニックスの実弟で、子役としてそのキャリアをスタートさせた後も着々と出演作を積み、26歳の時に出演した『グラディエーター』でアカデミー賞助演男優賞にノミネート。さらにその5年後には『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』でゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞し、オスカーにもノミネートされた。そんな名優ホアキンが、俳優の引退とラッパー転向を宣言したのは2008年のこと。彼は「嘘の自分を演じるのに疲れた」というコメントを残して表舞台から去った。彼は永遠に映画の世界から姿を消し、ストリートの声を届ける活動に専念するのか?その疑問に答えるのが、ホアキンの親友で、自身も俳優として活躍するケイシー・アフレック監督が手がけた『容疑者、ホアキン・フェニックス』だ。このほど公開された予告編は、ホアキンの突然の引退宣言で幕を開け、ハリウッドを去り、ラップを披露するホアキンの姿に迫るも、約2年間に渡る彼の活動のすべてが、実は本作のための“ウソ”であることが明かされる衝撃の展開に。ホアキンの人生と巨費を投じた“イタズラ”によって人々が怒り、爆笑しながら翻弄されていく様が描かれている。『容疑者、ホアキン・フェニックス』4月28日(土) シネマライズ他 全国順次ロードショー(C)2010 Flemmy Productions LLC
2012年03月09日次世代のハリウッドを背負うであろうこの男、単なるイケメンアイドルとは一線を画した匂いを発している。夭折したリヴァー・フェニックスや若い頃のスティーヴン・ドーフを彷彿とさせるような…。甘い笑みを浮かべつつもどこかに切なさを感じさせる。来年4月13日(金)に公開となるウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品の超大作『ジョン・カーター』では、タイトルロールに抜擢され、これまでにない激しいアクションを披露すると共に、心に傷を負った主人公を熱演している。アウトローの空気を身にまといつつ、ニュータイプのヒーロー像を体現した30歳。いままさにブレイクへの過渡期を迎えた男の素顔は――?来日を果たしたテイラーを直撃した。最初にテイラーが脚光を浴びたのはドラマ「Friday Night Lights」。青春の最中に自らと向き合い葛藤し、酒に溺れていくハイスクールの生徒を好演し注目を集めた。近年では『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』で、ひと筋縄ではいかないキザなギャンブラー、ガンビットを演じ存在感を示したテイラー。本作のジョン・カーター役も含め、エンターテインメント作品の中でも、陰や挫折を抱えたキャラクターを演じることが多いが、それはテイラー自身の意図?「僕の中にそういう男になりたいという思いがあるかどうかは分からないな(笑)。でも役柄としてそういう人物を演じることが多いのは確かだ。何かが欠けている、決して完璧ではない人物。観る側としても演じる側としてもそういった人物の方が面白いし、共感しやすいというのはあるね」。そういう意味で、今回のジョン・カーターは戦争で妻子を亡くした男であり、心の傷や挫折の深さはこれまでの役柄の比ではない。大切な存在を守れず、己の人生を棄てた男がもう一度、誰かのために立ち上がる――この成長していくヒーローの内面にどのようにアプローチしていったのだろうか?「今回に関しては、南北戦争のときに兵士が家族に宛てて書いた手紙を読んだり、歴史学者に話を聞いたりして、そうした知識や情報に身を浸しながら役に近づいていったよ。内容によって共感できるものもあればできないものもあるんだけど、そうした準備を通じて、自分で意識しないところで、僕の中に残り、積み上げられていくものがあると思うんだ。演じるにあたってそうしたものが自然に引き出されていったと思うよ。作品にもよるけど、知識を集めてそれに包まれるということは大切にしてる。面白いことに、そうした役作りの過程でその人物がなぜそういった行動をとるのかという理由が自分なりに見つかると、それ以外のことも自然と理解できるようになるんだ」。ファンは、そうやって彼が作り上げた作品の中のキャラクターを投影して彼の素顔を想像しているわけだが…。実際にはテイラー・キッチュとはどんな男なのか?「残念ながら、僕自身はこれまでやってきた役柄ほど魅力的で興味深い人物ではないな(苦笑)。彼らとは程遠いね。友達とワイワイ過ごしたり、笑ったりするのが好きで、何か素晴らしいチャンスをもらえれば喜び勇んでチャレンジする。そんな単純な男だよ(笑)」。『ファインディング・ニモ』、『ウォーリー』で2度にわたりオスカーを手にし、今回初めて実写映画のメガホンを握ったアンドリュー・スタントン監督は当初、テイラーについて、ヒーローを演じるには若すぎると感じていたとか。だが、ショーン・コネリーがジェームズ・ボンド(『007』)を、ハリソン・フォードがハン・ソロ(『スターウォーズ』)を演じたのが共に30歳前後であったことを知り、改めてテイラーの抜擢を決めたという。「それは初耳だね」と笑みを浮かべ、テイラーは30歳にしてアドベンチャー巨編のヒーローを演じたことをどのように受け止めたのか、そして気になる今後についての思いを明かしてくれた。「幸運なことだと思っているし、自分が俳優として恵まれていると強く感じてるよ。それはこの作品に限らず、これまでたどってきた道のりを含めてね。そして何より、僕自身、今後が楽しみでしょうがないんだ。これからもずっと成長していくつもりだけど、もちろん、良くないことも起こるかもしれない(笑)。でも歳を重ねるごとに自分がより良くなっていくことを願ってるよ」。女性ファンがメロメロになるような純愛映画に出る気は?最後にそう尋ねると「『ジョン・カーター』も核心にあるのは純粋なラブストーリーだよ」といたずらっぽく笑いつつ、「素晴らしいキャラクターや脚本、クリエイターと出会えるならもちろん」と頷いた。2012年、目が離せない存在になりそうだ。(photo/text:Naoki Kurozu)特集『ジョン・カーター』:2012年は“カレ”が来る!■関連作品:ジョン・カーター 2012年4月13日より全国にて公開© Disney■関連記事:ジャック・スパロウらと徹底比較!ジョン・カーターは新時代のヒーロー像を体現?未知なる惑星“バルスーム”の姿が明らかに『ジョン・カーター』最新映像が解禁!ブレイク必至の次世代スター、テイラー・キッチュ来日!
2011年12月22日一昨年、俳優を引退してラッパーへの転身を宣言したホアキン・フェニックスが、アメリカの人気TVショー「Late Show with David Letterman」に22日に出演し、昨年2月に同番組に出演したときに見せた奇行は全て演出だったと告白、謝罪した。ホアキンのラッパー転身劇は、義弟のケイシー・アフレックによって『I’m Still Here』(原題)でドキュメンタリー映画化され、ヴェネチア国際映画祭でも上映されたが、実はこれはフェイク・ドキュメンタリーであることが判明。同作の中には無精ヒゲにサングラス姿のホアキンが「Late Show with David Letterman」で、司会のデイヴィッド・レターマンを相手に挙動不審な行動を取り続ける様子が収められている。22日、こざっぱりした身なりで同番組に現われたホアキンはレターマンに対して「あなたはインタビュー経験豊富だから、演技と素の姿の見分けがつくだろうと思っていたので…。でも、謝ります。悪気はなかったんです」と謝罪をしつつ、前回の出演時、最後にレターマンと握手するときに一瞬サングラスを外したのは、レターマンに「どうにかして感謝の意を表したかったから」と釈明。ケイシーがその行為に激怒したことを明かした。レターマンは前回のホアキン出演時について、「馬鹿にされたような気はしたけどね」と言いながら、『I’m Still Here』に収められたシーンについて100万ドルのギャラを要求。この映画で大金は儲けていないと抗弁するホアキンに「私には関係ないね」と、つれない態度を装いながら、溜飲を下げていたようだ。(text:Yuki Tominaga)© AP/AFLO■関連作品:帰らない日々 2008年7月26日よりシャンテ シネほか全国にて順次公開© 2007 Focus Features LLC. All Rights reserved■関連記事:心が震える愛と復讐の物語『帰らない日々』独占試写会に30組60名様ご招待
2010年09月24日